JP2009064322A - 貨幣処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保留部においてボックス部分を自動的に本体部から引き出したり戻したりすることができ、このため係員の手間を省くことができ、作業効率を向上させることができる貨幣処理装置を提供する。
【解決手段】保留部20において、貨幣を保留するためのボックス部分60は、本体部40に収容され貨幣の取り出しや装填が不可能な収容位置と、本体部40から引き出されて貨幣の取り出しや装填が可能な引出位置との間で移動自在となっている。制御部50は、前記収容位置から所定の位置まで、および/または前記収容位置以外の任意の位置から収容位置までボックス部分60を駆動するよう駆動機構66を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、紙幣や硬貨等の貨幣を保留部で保留してこの保留部からの貨幣の取り出しを可能とするような、および/または保留部に貨幣が装填され、この装填された貨幣について保留部から搬送部への送出を可能とするような貨幣処理装置に関する。
競馬場等の公営競技施設においては、顧客により入金された紙幣の内部への収納および収納された紙幣の顧客への出金を行うような紙幣処理装置が多数配置されている。このような紙幣処理装置として、例えば馬券等の競技券を購入する際に顧客により入金された紙幣を内部に収納する入金処理機能、および当たり馬券等を換金する際に内部に収納された紙幣の顧客への出金を行う出金処理機能を併有するものが例えば特許文献1により知られている。
図5は、特許文献1に係る紙幣処理装置の概略の構成を示す概略側面図であり、図6は、図5に示す紙幣処理装置における補充回収部の構成の詳細を示す拡大側面図である。
図5および図6に示すように、特許文献1に係る紙幣処理装置は、搬送部92より搬送されてきた紙幣を集積し、ボックス部分86aを引き出すことで紙幣を取り出し可能とし、また、ボックス部分86aに装填された紙幣を1枚ずつ繰出して搬送部92へ送り出すことが可能な補充回収部86を備え、係員による紙幣の回収処理および補充処理ができるようになっている。
しかしながら、図5および図6に示すような特許文献1に係る紙幣処理装置においては、補充回収部86のボックス部分86aは、係員により手動でロック機構を解除してケーシング部分から引き出されるようになっている。このため、係員にとってこのような補充回収部86からの紙幣の回収作業や紙幣の補充作業は手間がかかるという問題がある。また、ケーシング部分からボックス部分を引き出した後、このケーシング部分へボックス部分を戻す際に、ボックス部分を手で押し込み、手動でロック機構をセットするため、ケーシング部分に対するボックス部分のセット不良が発生する場合がある。
また、特許文献2に係る紙幣処理装置は、収納されている紙幣を集積し、引き出して回収するための回収カセットを備えている。しかしながら、装置が小型化するとともに回収カセットも小型化し、操作性が低下している。
特開平11−96440号公報 特開2003−150998号公報
本発明は、このような操作の手間や確実性、操作しやすさ等を考慮してなされてものであり、貨幣処理装置から貨幣を回収したり補充したりする処理において係員の手間を省くことができ、作業効率を向上させることができる貨幣処理装置を提供することを目的とする。
本発明の貨幣処理装置は、貨幣を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送された貨幣を保留して取り出しを可能とするような回収動作、および/または装填された貨幣を保留して前記搬送部への送出を行うような送出動作を行う保留部と、前記搬送部および前記保留部を制御する制御部と、前記搬送部および前記保留部を収容する本体部と、を備え、前記保留部は、貨幣を保留するボックス部分と、前記ボックス部分を駆動する駆動機構とを有し、前記ボックス部分は、前記本体部に収容され貨幣の取り出しや装填が不可能な収容位置と、前記本体部から引き出されて貨幣の取り出しや装填が可能な引出位置との間で移動自在であり、前記駆動機構は、前記収容位置と前記引出位置の間で前記ボックス部分を双方向または片方向に駆動し、前記制御部は、前記収容位置から所定の位置まで、および/または前記収容位置以外の任意の位置から前記収容位置まで前記ボックス部分を駆動するよう前記駆動機構を制御することを特徴とする。
このような貨幣処理装置においては、保留部は、搬送部により搬送された紙幣や硬貨等の貨幣を保留し、係員による取り出しを可能とするような回収部として、または係員が貨幣を装填し、この装填された貨幣を保留して搬送部への送出を行うような補充部として、あるいは貨幣の回収動作および送出動作の両方を行うような補充回収部として用いられるようになっている。このような貨幣処理装置によれば、保留部において、紙幣や硬貨等の貨幣を保留するためのボックス部分は、本体部(筐体)に収容され貨幣の取り出しや装填が不可能な収容位置と、本体部から引き出されて貨幣の取り出しや装填が可能な引出位置との間で移動自在となっており、制御部は、前述の収容位置から所定の位置まで、および/または前述の収容位置以外の任意の位置から収容位置までボックス部分を駆動するよう駆動機構を制御するようになっている。このため、保留部においてボックス部分を本体部から自動的に引き出したり、および/または引き出されたボックス部分を自動的に本体部に戻したりすることができるようになる。このことにより、係員の手間を省くことができ、貨幣処理装置から貨幣を回収したり補充したりする処理の作業効率が向上する。また、本体部へボックス部分を戻す際に当該本体部に対するボックス部分のセット不良が発生することを抑止することができる。
本発明の貨幣処理装置においては、開操作手段を有し、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置にあるときにおいて、前記開操作手段が操作された場合に、前記ボックス部分に対して前記収容位置から前記所定の位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することが好ましい。また、閉操作手段を有し、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときにおいて、前記閉操作手段が操作された場合に、前記ボックス部分に対して前記任意の位置から前記収容位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することが好ましい。このような貨幣処理装置によれば、係員は例えば開スイッチや閉スイッチを押すだけで、ボックス部分を本体部から自動的に引き出したり、および/または引き出されたボックス部分を自動的に本体部に戻したりすることができるようになる。
本発明の貨幣処理装置においては、前記搬送部は、前記保留部へ搬送される貨幣を検出する検出手段を有し、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置にあるときにおいて、前記検出手段による検出結果に基づき前記保留部へ貨幣が正常に送られたと判断された場合に、前記ボックス部分に対して前記収容位置から前記所定の位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することが好ましい。
また、本発明の貨幣処理装置においては、前記保留部は、前記収容位置以外の任意の位置にある前記ボックス部分に対し前記収容位置方向に外力がかかったときにこのことを検出する押し込み動作検出機構を更に有し、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときにおいて、前記押し込み動作検出機構により前記ボックス部分に対し収容位置方向に外力がかかったことが検出された場合に、前記ボックス部分に対して前記任意の位置から前記収容位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することが好ましい。このような貨幣処理装置によれば、本体部にボックス部分が収容されていないときにおいて、係員がボックス部分を収容位置に向かって軽く押圧するだけで、ボックス部分が自動的に本体部に収容されることとなるので、より一層係員の手間を省くことができ、利便性を向上させることができる。
また、本発明の貨幣処理装置においては、前記保留部は、前記ボックス部分に貨幣があるか否かの検出を行う残存貨幣検出手段を更に有し、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときにおいて、前記ボックス部分に貨幣がある状態からない状態となったことまたは貨幣がない状態からある状態となったことが前記残存貨幣検出手段により検出された場合に、その直後または一定時間経過後に、前記ボックス部分に対して前記任意の位置から前記収容位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することが好ましい。このような貨幣処理装置によれば、係員がボックス部分から貨幣を取り出したり装填したりすると、その直後または一定期間経過後にボックス部分が自動的に本体部に収容されることとなるので、より一層係員の手間を省くことができ、利便性を向上させることができる。
また、本発明の貨幣処理装置においては、前記保留部は、当該保留部の状態に係る情報を表示する表示手段を更に有することが好ましい。このことにより、係員等は、保留部において例えば搬送部から送られた貨幣の集積の最中であるか、または貨幣が抜き取り可能であるか、または待機中であるか、あるいは異常停止しているか等を目視にて確認することができるようになる。
また、本発明の貨幣処理装置においては、前記ボックス部分は、開閉扉および当該開閉扉の開閉をロックするためのロック機構を有し、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置にあるときにおいて、当該ボックス部分からの貨幣の取り出しを可能とする際に、前記保留部のボックス部分に保留された貨幣が所定量より多い場合には前記ロック機構により前記開閉扉の開閉がロックされた状態で前記ボックス部分に対して前記収容位置から前記所定の位置までの駆動を行わせ、この保留された貨幣が所定量以下である場合には前記駆動機構により前記ボックス部分を駆動させることなく前記ロック機構による前記開閉扉の開閉のロックを解除するように前記駆動機構および前記ロック機構を制御することが好ましい。このように、貨幣の回収動作を行うにあたり、保留部のボックス部分に集積された貨幣の数が多い場合にはボックス部分を本体部から引き出させることにより係員はボックス部分の例えば上方から多量の貨幣を容易に抜き取ることができるようになる。一方、ボックス部分に集積された貨幣の数が少ない場合には、ボックス部分は本体部に収容されたままでその開閉扉を開くことにより係員はこのボックス部分から例えば水平方向に貨幣を抜き取ることができるようになり、ボックス部分が本体部から出てくるのを待つ必要がない。
あるいは、前記ボックス部分は、開閉扉および当該開閉扉の開閉をロックするためのロック機構を有し、前記制御部は、前記ボックス部分を前記収容位置から駆動不能となった場合に前記ロック機構による前記開閉扉の開閉のロックを解除して開閉自在とすることが好ましい。これにより、故障時にも作業を継続でき、作業効率を低下させることがない。あるいは、前記ボックス部分は、開閉扉および当該開閉扉の開閉をロックするためのロック機構を有し、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときに前記ロック機構による前記開閉扉の開閉のロックを解除して開閉自在とすることが好ましい。これにより、係員が取り扱いやすい方法で貨幣を取り扱うことができる。
また、本発明の貨幣処理装置においては、貨幣を収納する収納部を更に備え、前記搬送部により前記収納部から前記保留部に貨幣が搬送され、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置にあるときにおいて、前記収納部に収納された全ての貨幣が前記搬送部により連続的にまたは間欠的に前記保留部に送られる全回収処理あるいは前記収納部に収納された貨幣のうち予め設定された設定数の貨幣が前記搬送部により前記保留部に送られる設定数回収処理が行われた場合に、これらの処理の終了後に前記ボックス部分に対して前記収容位置から前記所定の位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することが好ましい。このことにより、貨幣の回収動作において収納部から保留部に貨幣が送られた後、自動的に保留部のボックス部分が本体部から引き出されるようになるので、係員の負担をより軽減することができる。
あるいは、貨幣を収納する収納部を更に備え、前記搬送部により前記収納部から前記保留部に貨幣が搬送され、回収操作手段が更に設けられており、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときにおいて、前記回収操作手段が操作された場合に、前記ボックス部分に対して前記任意の位置から前記収容位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御し、その後この収容位置にある前記ボックス部分に対して前記収納部から前記搬送部により貨幣を送るよう制御を行うことが好ましい。このことにより、貨幣の回収動作を行う際に、係員は例えば回収スイッチを押下するだけで、収納部に収納された貨幣を保留部に自動的に送ることができるようになり、より一層係員の手間を省くことができる。
あるいは、貨幣を収納する収納部を更に備え、前記搬送部により前記保留部から前記収納部に貨幣が搬送され、補充操作手段が更に設けられており、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときにおいて、前記補充操作手段が操作されたときに、前記ボックス部分に対して前記任意の位置から前記収容位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御し、その後この収容位置にある前記ボックス部分から前記搬送部により前記収納部に貨幣を送るよう制御を行うことが好ましい。このことにより、貨幣の補充処理を行う際に、係員は保留部のボックス部分内に貨幣を補充して例えば補充スイッチを押下するだけで、収納部に貨幣を自動的に収納させることができるので、より一層係員の手間を省くことができる。
さらに、前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置にあるときにおいて、前記補充操作手段が操作されたときに、前記ボックス部分に対して前記収容位置から前記所定の位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することが好ましい。このことにより、貨幣の補充処理を行う際に、例えば一つの補充スイッチを押下するだけで、ボックス部分を自動的に引き出し、また、自動的に戻して収納部に貨幣を自動的に収納させることができるので、係員の操作が簡単になる。
また、本発明の貨幣処理装置においては、外部装置との通信を行う通信部を更に備え、
前記制御部は、前記通信部を介して外部装置から送信された通信内容に基づき、前記駆動機構を制御することが好ましい。
また、本発明の貨幣処理装置においては、外部装置との通信を行う通信部を更に備え、前記制御部は、前記駆動機構を制御するとともに、制御内容に基づく情報を前記通信部を介して外部装置へ送信することが好ましい。
本発明の貨幣処理装置によれば、保留部においてボックス部分を自動的に本体部から引き出したり戻したりすることができ、このため係員の手間を省くことができ、貨幣処理装置から貨幣を回収したり補充したりする処理の作業効率が向上する。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本発明による紙幣処理装置の一の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本実施の形態における紙幣処理装置の概略の構成を示す概略側面図であり、図2は、図1に示す紙幣処理装置における補充回収部の構成の詳細を示す拡大側面図である。また、図3は、図1に示す紙幣処理装置を背面側から見たときの補充回収部の構成を示す背面図である。また、図4は、図1の紙幣処理装置における制御ブロック図である。
まず、本実施の形態の紙幣処理装置の全体的な構成および動作の概略について説明する。
図1に示すように、本実施の形態の紙幣処理装置は、略直方体形状の筐体(フレーム部)40と、この筐体40の前面40aに配設された入金口部10および出金口部12と、筐体40の内部に配設され、入金口部10により入金された千円札、万円札をそれぞれ収納する千円札収納部16および万円札収納部18とを備えている。また、筐体40の背面40bには、千円札収納部16や万円札収納部18から送られた紙幣を係員が回収するとともに、千円札収納部16や万円札収納部18への紙幣の補充を係員が行うための補充回収部20が配設されている。補充回収部20の詳細な構成および動作については後述する。
また、筐体40の背面40bには、補充回収部20から補充される紙幣にリジェクト紙幣が含まれていた場合にはこのリジェクト紙幣が送られる補充リジェクト部22、出金口部12により出金すべき紙幣にリジェクト紙幣が含まれていた場合にはこのリジェクト紙幣が送られる出金リジェクト部24、および紙幣のバッチ回収が行われる際に用いられるバッチ回収部26が配設されている。さらに、筐体40の背面40bには、二千円札および五千円札をまとめて収納する二、五千円札回収部28、および出金口部12において顧客が取り忘れた紙幣が送られるような取り忘れ紙幣回収部30が配設されている。
また、筐体40の内部には、上述の各構成要素間で紙幣の搬送を行う搬送部32が設けられている。搬送部32は、複数のローラおよびこれらのローラに張架された搬送ベルトより構成されている。この搬送部32には紙幣の検出や識別を行う紙幣検出センサ14が設けられている。また、図4に示すように、本実施の形態の紙幣処理装置には、上述の各構成要素を制御するための制御部50が設けられている。
なお、筐体40は、例えば顧客が自由に往来することができるような顧客スペースと顧客が立ち入ることができない係員スペースとを区画するような壁に、両方のスペースに向くよう設置されている。ここで、筐体40の前面40aは顧客スペース側を向いており、顧客が紙幣の入金や出金を行うことができるようになっている。一方、筐体40の背面40bは係員スペース側を向いており、係員は紙幣の回収や補充を行うことができるが、顧客はこの背面40bにアクセスすることができないようになっている。
図4に示すように、制御部50には表示部52が接続されている。この表示部52は、制御部50への入力内容や紙幣の処理状態を表示するようになっている。表示部52は筐体40の背面40bに設けられるのが一般的であるが、紙幣処理装置の外部に設けられていてもよく、上位装置に設けられていてもよい。
また、図4に示すように、制御部50には操作部54が接続されている。この操作部54は、制御部50への処理内容の入力や設定を係員が行うために用いられるようになっている。操作部54は筐体40の背面40bに設けられるのが一般的であるが、紙幣処理装置の外部に設けられていてもよく、上位装置に設けられていてもよい。
また、図4に示すように、制御部50にはROM55やRAM56等の記憶手段が接続されている。このようなROM55やRAM56は制御部50における制御内容や処理結果等を記憶するようになっている。このようなROM55やRAM56は筐体40の内部に収容されるものであってもよく、また外付けタイプのものであってもよい。
また、図4に示すように、制御部50には通信部58が接続されている。この通信部58は、外部装置からの信号の受信および外部装置への信号の送信を行うようになっている。
次に、このような構成からなる紙幣処理装置の動作について説明する。なお、紙幣処理装置における以下のような紙幣の各種処理は、制御部50が各構成要素を制御することにより行われる。
まず、図1に示すような紙幣処理装置における入金処理時の動作について説明する。顧客によって入金口部10から筐体40内に入金された紙幣は搬送部32により1枚ずつ順次搬送され、紙幣検出センサ14によりその金種や正損、真偽等が識別される。ここで、紙幣検出センサ14によって、正常な紙幣ではないリジェクト紙幣と識別された紙幣は搬送部32により出金口部12に戻される。また、正常な紙幣のうち千円札は搬送部32により千円札収納部16に送られてこの千円札収納部16において集積状態で収納され、万円札は搬送部32により万円札収納部18に送られてこの万円札収納部18において集積状態で収納される。また、紙幣検出センサ14によって、正常な二千円札または五千円札であると識別された紙幣は、二、五千円札回収部28に送られてこの二、五千円札回収部28において集積される。
次に、図1に示すような紙幣処理装置における出金処理時の動作について説明する。千円札収納部16に収納された千円札や万円札収納部18に収納された万円札は1枚ずつ順次搬送部32に送出され、この搬送部32で1枚ずつ順次搬送される。その際に、紙幣検出センサ14により金種や正損、真偽等が識別される。ここで、紙幣検出センサ14によって、正常な紙幣ではないリジェクト紙幣と識別された紙幣は搬送部32により出金リジェクト部24に送られ、この出金リジェクト部24において係員が取り出し可能となる。また、紙幣検出センサ14によって、正常な千円札または万円札と識別された紙幣は搬送部32により出金口部12に送られ、顧客がこの出金口部12にある紙幣を取り出すことができるようになる。なお、搬送部32から出金口部12に送られた紙幣が所定時間経過しても顧客により取り出されなかったときにはこの紙幣は搬送部32により取り忘れ紙幣回収部30に送られ、この取り忘れ紙幣回収部30に送られた紙幣は、筐体40の背面40b側より係員が回収することができるようになっている。
次に、図1に示すような紙幣処理装置における紙幣の補充処理時の動作について説明する。このような補充処理は専ら係員により行われ、顧客が関与することはない。具体的には、まず、係員により補充回収部20に千円札または万円札の束が装填され、この補充回収部20に装填された紙幣は1枚ずつ順次搬送部32に送出される。搬送部32で1枚ずつ順次搬送される紙幣は紙幣検出センサ14によりその金種や正損、真偽等が識別される。ここで、紙幣検出センサ14によって、正常な紙幣ではないリジェクト紙幣と識別された紙幣は搬送部32により補充リジェクト部22に送られ、この補充リジェクト部22において係員が取り出し可能となる。また、紙幣検出センサ14によって、正常な千円札または万円札と識別された紙幣は搬送部32によりそれぞれ千円札収納部16、万円札収納部18に送られ、これらの千円札収納部16、万円札収納部18に集積されて収納される。
次に、図1に示すような紙幣処理装置における紙幣の回収処理時の動作について説明する。まず、千円札収納部16に収納された千円札や万円札収納部18に収納された万円札は1枚ずつ順次搬送部32に送出され、この搬送部32で1枚ずつ順次搬送される。その際に、紙幣検出センサ14により金種や正損、真偽等が識別される。ここで、紙幣検出センサ14によって、正常な紙幣ではないリジェクト紙幣と識別された紙幣は搬送部32により出金リジェクト部24に送られ、この出金リジェクト部24において係員が取り出し可能となる。また、紙幣検出センサ14によって、正常な千円札または万円札と識別された紙幣は補充回収部20に送られ、この補充回収部20において係員が取り出し可能となる。なお、上述のような紙幣の一括回収処理においては、まず千円札収納部16または万円札収納部18から連続的に紙幣が搬送部32に1枚ずつ送出され、一方の収納部16、18において紙幣がなくなったとき、あるいは所定枚数の紙幣が搬送部32に送出された後に、他方の収納部16、18から連続的に紙幣が搬送部32に1枚ずつ送出されるようになっている。さらに、係員により、二、五千円札回収部28に保留された二千円札および五千円札が係員により取り出される。このようにして、各金種の紙幣が係員により回収される。
次に、図1に示す紙幣処理装置における補充回収部20の構成の詳細について図2および図3を用いて説明する。
補充回収部20は、筐体40の背面40bから引き出し可能な略直方体形状のボックス部分60と、このボックス部分60を収容するケーシング部分62と、ボックス部分60を駆動する駆動機構(後述)とを有している。ここで、搬送部32から送られた紙幣は入出口21を介して紙幣繰入れ繰出し機構(後述)により1枚ずつ順次ボックス部分60内に繰り入れられて集積されるようになっており、また、ボックス部分60に集積状態で保留された紙幣は紙幣繰入れ繰出し機構により1枚ずつ順次入出口21を介して搬送部32に繰り出されるようになっている。このような補充回収部20の各構成要素の詳細について以下に説明する。
ボックス部分60は、例えば1000枚の紙幣を集積状態で収納することができるようになっている。このボックス部分60における紙幣の収納部分は、引き出し方向(図2の左右方向)における長さが万円札の長手寸法よりもやや大きなものとなっており、幅方向(図2の紙面に対して垂直な方向)における長さが万円札の短手寸法よりもやや大きなものとなっている。このボックス部分60の底面には、当該ボックス部分60の引き出し方向に沿って延びるラック60aが形成されている。また、図3に示すように、ボックス部分60における筐体40の背面40b側の側面は開閉扉60bとなっており、この開閉扉60bを開状態とすることにより、ボックス部分60に収納された紙幣の束を係員が水平方向に取り出すことができるようになっている。また、図2に示すように、ボックス部分60には、当該ボックス部分60内に紙幣が収納されているか否かを検出する残存紙幣検出センサ80が設けられている。残存紙幣検出センサ80は例えば光センサ等からなり、ボックス部分60内に紙幣があるときにはこのことを検出するようになっている。
このボックス部分60はスライドレール61に支持され、筐体40に収容されて紙幣の取り出しや装填が不可能な収容位置(図2の二点鎖線部分参照)と、この収容位置から図2の右方向に引き出されて紙幣の取り出しや装填が可能な引出位置(図2の実線部分参照)との間で移動自在となっている。このようなボックス部分60の駆動は、次に説明する駆動機構により行われるようになっている。
ボックス部分60を収容位置と引出位置との間で駆動する駆動機構は、ボックス部分60の底面に設けられたラック60aに係合するピニオン64と、ピニオン64を双方向に回転させるための例えばモータからなる回転駆動部66と、ピニオン64および回転駆動部66の両方に張架され、回転駆動部66による回転動力をピニオン64に伝達するための循環ベルト68とを有している。ここで、回転駆動部66が図2の反時計回りに回転することによりピニオン64も図2の反時計回りに回転し、ラック60aを介してボックス部分60が図2の左方向に移動する。一方、回転駆動部66が図2の時計回りに回転することによりピニオン64も図2の時計回りに回転し、ラック60aを介してボックス部分60が図2の右方向に移動する。
駆動機構(回転駆動部66)は制御部50により制御されるようになっており、このような制御部50による制御によって、駆動機構はボックス部分60を前述の収容位置からこの収容位置よりも図2の右方にある所定の位置まで引き出し方向(図2の右方向)に駆動し、またこのボックス部分60を収容位置以外の任意の位置から収容位置まで押し込み方向(図2の左方向)に駆動するようになっている。ここで、ボックス部分60を引き出し方向に駆動する際の「所定の位置」とは、前述の収容位置よりも右方にある位置であって、係員が手動でボックス部分60をすぐに引出位置に引き出すことができるような位置のことをいう。この「所定の位置」は、図2の実線部分で示すような引出位置であってもよい。また、ボックス部分60を押し込み方向に駆動する際の「収容位置以外の任意の位置」とは、図2の二点鎖線部分で示すような収容位置よりも右方のあらゆる位置のことをいい、図2の実線部分で示すような引出位置をも含んでいる。
また、図2の二点鎖線部分で示すような収容位置にあるボックス部分60の下方には、図2の上下方向に移動可能な受板63が設けられている。ボックス部分60の底面には収納されるべき紙幣よりも寸法が小さな開口が形成されており、この受板63は、収容位置にあるときのボックス部分60の底面の開口を上下方向に貫通することができるようになっている。この受板63は、ボックス部分60の底に上下自在に設置された底板65を介して、集積された紙幣の束を上下させる。また、受板63の下面には受板固定片63aの一端が固定されており、図示しない駆動機構により受板固定片63aが図2の上下方向に駆動されるようになっている。そして、受板63がボックス部分60の下方に位置するとき、ボックス部分60が移動可能となる。ここで、ボックス部分60が収容位置にあるときにおいて、受板63は集積された紙幣の高さに応じてボックス部分60内を上下し、当該ボックス部分60に紙幣を集積状態で収納させることができるようになっている。このような状態で受板63が上方に駆動されると、ボックス部分60に収納された集積状態の紙幣の束が上方に持ち上げられるようになっている。このように、受板63が上方に駆動されて紙幣の束が上方に持ち上げられることにより、後述する紙幣繰入れ繰出し機構によりこの持ち上げられた紙幣を1枚ずつ順次入出口21を介して搬送部32に繰り出すことができるようになる。
紙幣繰入れ繰出し機構は、搬送部32から送られた紙幣を、入出口21を介して1枚ずつ順次ボックス部分60内に繰り入れるとともに、ボックス部分60に集積状態で保留された紙幣を、1枚ずつ順次入出口21を介して搬送部32に繰り出すようになっている。このような紙幣繰入れ繰出し機構は、入出口21から送られた紙幣を1枚ずつ繰り入れるための一対のローラ74、76と、図2の二点鎖線部分に示すような収容位置にあるときのボックス部分60の上方に設けられ一対のローラ74、76により繰り入れられた紙幣をボックス部分60の上方から当該ボックス部分60内に導入する循環ベルト78とを有している。また、紙幣繰入れ繰出し機構には、それぞれ軸70a、72aを中心として図2の上下方向に揺動可能な集積レバー70、72が設けられている。各集積レバー70、72は、図示しない駆動装置により駆動され、図2に実線で示すような箇所に位置されるようになっており、受板63が上方に駆動されこの受板63により支持される紙幣の束が上方に移動することにより紙幣の束の上面が集積レバー70、72に接触するようになっている。そして、循環ベルト78を図2の時計回りに駆動してボックス部分60からの紙幣の繰り出しを行う際には、図2に二点鎖線で示すような箇所に位置されるようになっている。また、紙幣繰入れ繰出し機構には、循環ベルト78の内側に押圧検知ローラ67が設けられ、循環ベルト78が紙幣の束に押し上げられたことを検知するようになっている。
また、図3に示すように、補充回収部20の近傍における筐体40の背面40bには、開スイッチ41aおよび閉スイッチ41bがそれぞれ設けられている。これらの開スイッチ41aや閉スイッチ41bを係員が押下することにより、補充回収部20においてボックス部分60を筐体40から自動的に引き出したり自動的に戻したりすることができるようになっている。なお、ここでは操作手段としてスイッチを示したが、押しボタンやタッチパネル等、係員が動作の指示入力をできる他の手段を用いてもよい。
次に、このような構成からなる補充回収部20の動作について説明する。
まず、搬送部32により搬送された紙幣を保留し、係員による取り出しを可能とするような回収動作について説明する。はじめに、回収動作を開始するにあたっては、ボックス部分60は図2の二点鎖線で示すような収容位置にある。そして、集積された紙幣束の上面が集積レバー70、72によって押さえられる位置である集積位置に、受板63の位置が制御される。搬送部32から補充回収部20の入出口21に送られた紙幣は、一対のローラ74、76により補充回収部20の内部に1枚ずつ順次繰り入れられる。紙幣の先端がボックス部分60に入ってくると、集積レバー70、72は循環ベルト78の上へ移動する。そして、図2の反時計回りに循環移動する循環ベルト78に沿って、紙幣後端がボックス内に入るまで搬送されたとき、集積レバー70、72によって紙幣が押さえられ、ボックス部分60の上方から当該ボックス部分60内に集積される。この際に、受板63は集積された紙幣の枚数に応じて、集積位置に制御される。
次に、ボックス部分60に紙幣が集積された状態で、筐体40の背面40bにある開スイッチ41aを係員が押下すると、このことが制御部50に伝達され、制御部50は受板63をボックス部分60よりも下方の位置まで移動させた後、回転駆動部66を図2の時計回りに回転させる。このことにより、循環ベルト68を介してピニオン64が図2の時計回りに回転し、ボックス部分60の底面に設けられたラック60aとピニオン64とが噛み合うことによりボックス部分60が図2の右方向に移動して筐体40から引き出されるようになる。このようにして、制御部50は、収容位置から所定の位置までボックス部分60を移動させるよう回転駆動部66を制御する。ここで、ボックス部分60は図2に示す引出位置よりもわずかに左方の位置まで移動するようになっていてもよく、あるいは引出位置まで移動するようになっていてもよいが、ボックス部分60が右方向に移動して静止したときに、このボックス部分60から紙幣を取り出したり装填したりすることができるようになっていることが望ましい。
このようにして、ボックス部分60が筐体40から引き出されて所定の位置まで移動することにより、係員はこのボックス部分60からの紙幣の束の取り出しや装填を行うことが可能となる。
その後、筐体40の背面40bにある閉スイッチ41bを係員が押下すると、このことが制御部50に伝達され、制御部50は回転駆動部66を図2の反時計回りに回転させる。このことにより、循環ベルト68を介してピニオン64が図2の反時計回りに回転し、ボックス部分60の底面に設けられたラック60aとピニオン64とが噛み合うことにより、空状態のボックス部分60が図2の左方向に移動して筐体40内に戻るようになる。このようにして、補充回収部20における紙幣の回収動作が終了する。
次に、係員が補充回収部20に紙幣を装填し、この装填された紙幣を保留して搬送部32への送出を行うような送出動作について説明する。
ボックス部分60が筐体40に収容されている状態で、筐体40の背面40bにある開スイッチ41aを係員が押下すると、このことが制御部50に伝達され、制御部50は受板63をボックス部分60より下方の位置まで移動させた後、回転駆動部66を図2の時計回りに回転させる。このことにより、循環ベルト68を介してピニオン64が図2の時計回りに回転し、ボックス部分60の底面に設けられたラック60aとピニオン64とが噛み合うことによりボックス部分60が図2の右方向に移動して筐体40から自動的に引き出され、このボックス部分は所定の位置に移動する。
次に、係員がボックス部分60に紙幣の束を集積状態で装填し、筐体40の背面40bにある閉スイッチ41bを係員が押下すると、このことが制御部50に伝達され、制御部50は回転駆動部66を図2の反時計回りに回転させる。このことにより、循環ベルト68を介してピニオン64が図2の反時計回りに回転し、ボックス部分60が図2の左方向に移動して筐体40内に自動的に戻るようになる。なお、ボックス部分60が前述の所定の位置ではなく、収容位置よりも右方の任意の位置にある場合であっても、係員が閉スイッチ41bを押下するとボックス部分60が図2の左方向に移動して筐体40内に自動的に戻るようになっている。
ボックス部分60が収容位置にあるときにおいて、受板固定片63aを介して受板63を上方に駆動することにより、ボックス部分60内に収納された紙幣の束も底板65を介して受板63により上方に持ち上げられる。そして、押圧検知ローラ67が、循環ベルト78が押し上げられたことを検知する位置まで持ち上げられた後、ボックス部分60内の紙幣は当該ボックス部分60の上方から循環ベルト78に送られ、時計回りに回転駆動する循環ベルト78により入出口21を介して搬送部32へ1枚ずつ順次繰り出されるようになる。その後、受板63は、次の紙幣の受け入れに備えて、図2の二点鎖線部分に示すような収容位置にあるときのボックス部分60よりも下方に駆動させられる。このようにして、補充回収部20における紙幣の送出動作が終了する。
以上のように本実施の形態の紙幣処理装置(貨幣処理装置)によれば、補充回収部(保留部)20において、紙幣を保留するためのボックス部分60は、筐体40に収容され紙幣の取り出しや装填が不可能な収容位置(図2の二点鎖線部分参照)と、筐体40から引き出されて紙幣の取り出しや装填が可能な引出位置(図2の実線部分参照)との間で移動自在となっており、制御部50は、前述の収容位置から所定の位置まで、および前述の収容位置以外の任意の位置から収容位置までボックス部分60を駆動するよう駆動機構(回転駆動部66)を制御するようになっている。
このため、補充回収部20においてボックス部分60を筐体40から自動的に引き出したり、引き出されたボックス部分60を自動的に筐体40に戻したりすることができるようになる。このことにより係員の手間を省くことができ、また筐体40へボックス部分60を戻す際に当該筐体40に対するボックス部分60のセット不良が発生することを抑止することができる。
なお、繰出しを行わないバッチ回収部26や二、五千円札回収部28、取り忘れ紙幣回収部30等も、紙幣の取り出しに関して図2に示すような補充回収部20と同様の構成となっていてもよい。この場合、これらの回収部26、28、30は、搬送部32により搬送された紙幣を保留し、係員による取り出しを可能とするような回収動作を行うこととなる。ここで、各回収部26、28、30においては補充回収部20と同様のボックス部分が設けられているが、このボックス部分は、筐体に収容され紙幣の取り出しや装填が不可能な収容位置と、筐体から引き出されて紙幣の取り出しや装填が可能な引出位置との間で移動自在となっており、制御部50は、収容位置から所定の位置まで、および前述の収容位置以外の任意の位置から収容位置までボックス部分を駆動するよう駆動機構を制御するようになっていてもよい。
このことにより、各回収部26、28、30においてボックス部分を筐体から自動的に引き出したり、引き出されたボックス部分を自動的に筐体に戻したりすることができるようになる。このことにより係員の手間を省くことができ、また筐体へボックス部分を戻す際に当該筐体に対するボックス部分のセット不良が発生することを抑止することができる。
なお、本発明による貨幣処理装置は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、図1乃至図4に示す紙幣処理装置は、顧客により入金された紙幣を内部に収納する入金処理機能、および収納された紙幣の顧客への出金を行う出金処理機能を併有するものであるが、本発明による紙幣処理装置はこのような入出金機に限定されることはなく、顧客により入金された紙幣を内部に収納するだけの入金専用機であってもよい。この場合には、上述のような補充回収部20が設けられる代わりに、搬送部32により搬送された紙幣を保留し、係員による取り出しを可能とするような回収動作のみを行う回収部が設けられることになる。
このような回収部においても、ボックス部分は、筐体に収容され紙幣の取り出しや装填が不可能な収容位置と、筐体から引き出されて紙幣の取り出しや装填が可能な引出位置との間で移動自在となっており、制御部は、収容位置から所定の位置まで、および前述の収容位置以外の任意の位置から収容位置までボックス部分を駆動するよう駆動機構を制御するようになっている。このことにより、回収部においてボックス部分を筐体から自動的に引き出したり、引き出されたボックス部分を自動的に筐体に戻したりすることができるようになる。
また、本発明による紙幣処理装置が入金専用機として用いられる場合、入金口部10より入金された紙幣を上述の回収部に直接搬送するようになっていてもよい。
また、本発明の紙幣処理装置は、単に出金口部のみが設けられ内部に収納された紙幣の顧客への出金を行うだけの出金専用機であってもよい。
更に他の例としては、入金口部と出金口部とが一体となった入出金口部を有する紙幣処理装置を用いることもできる。
また、上述の紙幣処理装置においては、制御部50は、収容位置から所定の位置までボックス部分60を駆動するとともに、収容位置以外の任意の位置から収容位置までボックス部分60を駆動するよう駆動機構を制御するようになっているが、駆動機構は、このような双方向のボックス部分60の駆動を行うものに限定されることはない。例えば、駆動機構は、ボックス部分60を収容位置から所定の位置まで引き出し方向に駆動するのみであり、ボックス部分60を収容位置に戻すときには係員が手動で作業を行うようになっていてもよい。あるいは駆動機構は、ボックス部分60を収容位置以外の任意の位置から収容位置まで押し込み方向に駆動するのみであり、ボックス部分60を収容位置から引き出すときには係員が手動で作業を行うようになっていてもよい。
また、他の紙幣処理装置としては、千円札収納部16や万円札収納部18から送出され搬送部32により搬送される紙幣にジャムが発生したか否かを検出するジャム検出手段(図示せず)が搬送部32に設置されていてもよい。ジャム検出手段は搬送される紙幣を検出するとともに、搬送されてくるはずの紙幣が一定時間経過しても到着しない場合、ジャム発生と判断する。そして、制御部50は、補充回収部20のボックス部分60が収容位置にあるときにおいて、前述のジャム検出手段の検出結果によって搬送部32により搬送される紙幣にジャムが発生していないことが判断されたときのみに、すなわち補充回収部20へ紙幣が正常に送られたことが検出されたときのみに、ボックス部分60に対して収容位置から所定の位置までの駆動を行わせるよう駆動機構を制御するようになっていてもよい。更に他の例としては、補充回収部20の入出口21付近に搬送枚数検出手段(図示せず)が設置されていてもよい。例えば千円札収納部16や万円札収納部18に収納された千円札や万円札の回収を行う際に、リジェクトが多発したために紙幣が足りなくなり、予め設定された枚数の紙幣が搬送部32から補充回収部20に送られず、搬送枚数検出手段で設定された枚数が検出されなかったときに異常が発生したと判断される。制御部50は、補充回収部20のボックス部分60が収容位置にあるときにおいて、このような異常が発生しなかったときのみに、ボックス部分60に対して収容位置から所定の位置までの駆動を行わせるよう駆動機構を制御するようになっていてもよい。
このように、上述のような変形例に係る紙幣処理装置においては、搬送部32には補充回収部20へ搬送される紙幣を検出する検出手段が設置されており、制御部50は、補充回収部20のボックス部分60が収容位置にあるときにおいて、検出手段による検出結果から補充回収部20へ紙幣が正常に送られたことが判断されたときに、ボックス部分60に対して収容位置から所定の位置までの駆動を行わせるよう駆動機構を制御するようになっていてもよい。このことにより、係員は正常に処理が行われた否かを明確に確認できる。
また、補充回収部20において、収容位置以外の任意の位置にあるボックス部分60に対して収容位置方向(図2の左方向)に外力がかかったときにこのことを検出する押し込み動作検出機構(図示せず)が設けられていてもよい。このような押し込み動作検出機構は、ボックス部分60にかかるトルクや、ボックス部分60の移動量を検出することにより、ボックス部分60に対して収容位置方向に外力がかかったか否かを検出するようになっている。そして、この場合、制御部50は、ボックス部分60が収容位置よりも図2の右方における任意の位置にあるときにおいて、押し込み動作検出機構によりボックス部分60に対し収容位置方向に外力がかかったことが検出されたときに、ボックス部分60に対してこの任意の位置から収容位置までの駆動を行わせるよう駆動機構を制御するようになっていてもよい。この場合、筐体40にボックス部分60が収容されていないときにおいて、係員がボックス部分60を収容位置に向かって軽く押圧するだけで、ボックス部分60が自動的に筐体40に収容されることとなるので、より一層係員の手間を省くことができ、利便性を向上させることができる。
また、制御部50は、補充回収部20のボックス部分60が収容位置よりも図2の右方における任意の位置にあるときにおいて、ボックス部分60に紙幣がある状態からない状態となったことまたは紙幣がない状態からある状態となったことが残存紙幣検出センサ80により検出されたときに、その直後または一定期間経過後に、ボックス部分60に対して任意の位置から収容位置までの駆動を行わせるよう駆動機構を制御するようになっていてもよい。この場合、係員がボックス部分60から紙幣を取り出したり紙幣を装填したりすると、その直後または一定期間経過後にボックス部分60が自動的に筐体40に収容されることとなるので、より一層係員の手間を省くことができ、利便性を向上させることができる。
また、補充回収部20には表示部がその近傍に設けられていてもよい。この表示部には、補充回収部20の状態に係る情報が表示されるようになっている。より具体的には、表示部は例えばLEDランプ等からなり、紙幣が搬送部32から送られて当該紙幣が集積している最中には当該LEDランプは早く点滅し、紙幣の集積が終わった後にはLEDランプは遅く点滅し、また、回収部において異常停止が発生したときには点灯し、通常の取引中には消灯するようになっている。このような表示部が設けられていることにより、係員は、補充回収部20において紙幣が集積の最中であるか、または紙幣が抜き取り可能であるか、または異常停止しているか、あるいは待機中であるか等を目視にて確認することができるようになる。
また、補充回収部20のボックス部分60には、筐体40の背面40b側に設けられた開閉扉60bをロックするためのロック機構(図示せず)が設けられていてもよい。ここで、制御部50は、ボックス部分60が収容位置にあるときにおいて、このボックス部分60から紙幣を取り出す際に、ボックス部分60に集積された紙幣が所定量(例えば100枚)より多い場合にはロック機構により開閉扉60bの開閉がロックされた状態でボックス部分60に対して収容位置から前述の所定の位置までの駆動を行わせ、この集積された紙幣が所定量以下である場合には駆動機構によりボックス部分60を駆動させることなくロック機構による開閉扉60bの開閉のロックを解除して開閉自在とするようになっていてもよい。このことにより、紙幣の回収動作を行うにあたり、補充回収部20のボックス部分60に集積された紙幣の数が多い場合にはボックス部分60を筐体40から引き出させることにより係員はボックス部分60の上方から多量の紙幣の束を容易に抜き取ることができるようになる。一方、ボックス部分60に集積された紙幣の数が少ない場合には、ボックス部分60は筐体40に収容されたままでその開閉扉60bを開くことにより係員はこのボックス部分60から水平方向に紙幣の束を抜き取ることができるようになり、ボックス部分60が筐体40から出てくるのを待つ必要がない。
ここで、制御部50は、回転駆動部66や循環ベルト68等の駆動機構に故障等のトラブルが発生してボックス部分を収容位置より駆動することができなくなったときに、ロック機構による開閉扉60bの開閉のロックを解除して開閉自在とするようになっていることが好ましい。このことにより、駆動機構に故障等のトラブルが発生してボックス部分60を筐体40から引き出すことができなくなった場合であっても、ボックス部分60の開閉扉60bが開閉自在となって係員はこの開閉扉60bを開くことにより水平方向に紙幣の束を抜き取ることができるようになる。
また、制御部50は、補充回収部20のボックス部分60が収容位置以外の任意の位置にあるときに、ロック機構による開閉扉60bの開閉のロックを解除して開閉自在とすることが好ましい。このことにより、ボックス部分60が筐体40から引き出されたときにおいても、ボックス部分60の開閉扉60bが開閉自在となって係員はこの開閉扉60bから水平方向に紙幣の束を抜き取ることができるようになるので、係員はボックス部分60の上方または横方向のうち都合の良い方向から紙幣の束を抜き取ることができるようになり、係員の手間をより省くことができるようになる。
また、制御部50は、補充回収部20のボックス部分60が収容位置にあるときにおいて、千円札収納部16や万円札収納部18に収納された全ての紙幣が搬送部32により連続的にまたは間欠的に補充回収部20に送られる全回収処理が行われたときに、この全回収処理の終了後にボックス部分60に対して収容位置から所定の位置までの駆動を行わせるよう駆動機構を制御するようになっていてもよい。あるいは、制御部50は、補充回収部20のボックス部分60が収容位置にあるときにおいて、千円札収納部16や万円札収納部18に収納された紙幣のうち予め設定された設定枚数の紙幣が搬送部32により補充回収部20に送られる設定枚数回収処理が行われたときに、この設定枚数回収処理の終了後にボックス部分60に対して収容位置から所定の位置までの駆動を行わせるよう駆動機構を制御することが好ましい。このことにより、紙幣の回収動作において搬送部32により収納部16、18から補充回収部20に紙幣が送られた後、自動的に補充回収部20のボックス部分60が筐体40から引き出されるようになるので、係員の負担をより軽減することができる。
また、筐体40の背面40bに設置される開スイッチ41aや閉スイッチ41bに加えて、あるいは開スイッチ41aや閉スイッチ41bの代わりに、係員が押下可能な補充スイッチ(図示せず)および/または回収スイッチ(図示せず)が設けられていてもよい。ここで、補充回収部20のボックス部分60が収容位置にあるときにおいて、作業員が補充スイッチを押下したときには、制御部50は、ボックス部分60に対して収容位置から所定の位置までの駆動を行わせるよう駆動機構を制御する。このことにより、ボックス部分60が筐体40から自動的に引き出され、作業者がこのボックス部分60内に紙幣の束を装填することができるようになる。
その後、作業者が補充スイッチを再度押下したときには、制御部50は、ボックス部分60に対してこの所定の位置から収容位置までの駆動を行わせるよう駆動機構を制御する。このことにより、ボックス部分60が筐体40に自動的に収容される。さらに、その後、制御部50は、収容位置にあるボックス部分60から千円札収納部16または万円札収納部18に紙幣を送るよう補充回収部20や搬送部32の制御を行う。このため、紙幣の補充動作を行う際に、係員はボックス部分60内に紙幣の束を装填して補充スイッチを押下するだけで、各収納部16、18に紙幣を収納させることができるので、より一層係員の手間を省くことができる。
また、補充回収部20のボックス部分60が収容位置より図2の右方の任意の位置にあるときにおいて、補充回収部20が空状態となっていることを係員が確認した後この係員が回収スイッチを押下したときに、制御部50は、ボックス部分60に対して任意の位置から収容位置までの駆動を行わせるよう駆動機構を制御する。このことにより、空状態のボックス部分60が筐体40に自動的に収容される。その後、制御部50は、この収容位置にあるボックス部分60が空状態であることを残存紙幣検出センサ80により検出した後、ボックス部分60に対して千円札収納部16や万円札収納部18から搬送部32により紙幣を送るよう各収納部16、18や搬送部32の制御を行う。このため、紙幣の回収動作を行う際に、係員は回収スイッチを押下するだけで、各収納部16、18に収納された紙幣を補充回収部20に自動的に送ることができるようになり、より一層係員の手間を省くことができる。
また、上述の紙幣処理装置においては、係員が補充回収部20から紙幣を取り出したり係員が補充回収部20に紙幣を装填したりする例について説明したが、必ずしも人手により紙幣の回収処理および補充処理を行う必要はなく、外部装置からの命令でボックス部分60を出し入れしたり、外部装置に貨幣の装填、回収を要求したりすることで、外部装置と連携して処理を行ってもよい。例えば補充回収部20から他の装置(例えば、ロボットアーム等)が自動的に紙幣を取り出したり、他の装置により補充回収部20に紙幣が自動的に装填されるようになっていてもよい。また、人手を介する場合も、係員の作業が必要な状態となったとき係員に作業を促す信号を送り、作業を滞りなくすすめるようになっていてもよい。
また、上述の装置においては、処理対象を紙幣とした場合について説明を行ったが、本発明による貨幣処理装置においては、紙幣以外にも例えば硬貨を処理対象とすることができる。図7は、本発明の変形例に係る硬貨処理装置における回収部の構成の詳細を示す拡大側面図である。
図7に示す硬貨処理装置の回収部20aは、当該回収部20aに送られた硬貨Cを保留し、係員による取り出しを可能とするような回収動作を行うものである。図7に示す硬貨処理装置の回収部20aにおいて、図2に示す紙幣処理装置の補充回収部20と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図7に示す硬貨処理装置において、当該硬貨処理装置内に収納された硬貨Cは硬貨シュート69により回収部20aのボックス部分60内に送られる。ここで、ボックス部分60は、ケーシング部分62に収容され硬貨Cの取り出しが不可能な収容位置と、ケーシング部分62から引き出されて硬貨Cの取り出しが可能な引出位置との間で移動自在となっている。そして、収容位置から所定の位置まで、および前述の収容位置以外の任意の位置から収容位置までボックス部分60を駆動するよう、回転駆動部66が制御されるようになっている。このことにより、回収部20aにおいてボックス部分60をケーシング部分62から自動的に引き出したり、引き出されたボックス部分60を自動的にケーシング部分62に戻したりすることができるようになる。ボックス部分60が引出位置にあるときにおいて、係員は開閉扉60bを手前側に引くことにより、ボックス部分60内の硬貨Cを取り出すことができるようになる。
図7においては本発明の変形例に係る硬貨処理装置の回収部の構成について説明したが、本発明の変形例に係る硬貨処理装置はこれに限定されることはなく、係員が貨幣を装填し、この装填された貨幣を保留して搬送部への送出を行うような補充部を有するもの、あるいは貨幣の回収動作および送出動作の両方を行うような補充回収部を有するものを用いることもできる。
本発明の一の実施の形態における紙幣処理装置の概略の構成を示す概略側面図である。 図1に示す紙幣処理装置における補充回収部の構成の詳細を示す拡大側面図である。 図1に示す紙幣処理装置を背面側から見たときの補充回収部の構成を示す背面図である。 図1の紙幣処理装置における制御ブロック図である。 従来の一の紙幣処理装置の概略の構成を示す概略側面図である。 図5に示す紙幣処理装置における補充回収部の構成の詳細を示す拡大側面図である。 本発明の変形例に係る硬貨処理装置における回収部の構成の詳細を示す拡大側面図である。
符号の説明
10 入金口部
12 出金口部
14 紙幣検出センサ
16 千円札収納部
18 万円札収納部
20 補充回収部
20a 回収部
21 入出口
22 補充リジェクト部
24 出金リジェクト部
26 バッチ回収部
28 二、五千円札回収部
30 取り忘れ紙幣回収部
32 搬送部
40 筐体
40a 前面
40b 背面
41a 開スイッチ
41b 閉スイッチ
50 制御部
52 表示部
54 操作部
55 ROM
56 RAM
58 通信部
60 ボックス部分
60a ラック
60b 開閉扉
61 スライドレール
62 ケーシング部分
63 受板
63a 受板固定片
64 ピニオン
65 底板
66 回転駆動部(モータ)
67 押圧検知ローラ
68 循環ベルト
69 硬貨シュート
70、72 集積レバー
70a、72a 軸
74、76 一対のローラ
78 循環ベルト
80 残存紙幣検出センサ
86 補充回収部
86a ボックス部分
92 搬送部

Claims (16)

  1. 貨幣を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送された貨幣を保留して取り出しを可能とするような回収動作、および/または装填された貨幣を保留して前記搬送部への送出を行うような送出動作を行う保留部と、
    前記搬送部および前記保留部を制御する制御部と、
    前記搬送部および前記保留部を収容する本体部と、
    を備え、
    前記保留部は、貨幣を保留するボックス部分と、前記ボックス部分を駆動する駆動機構とを有し、
    前記ボックス部分は、前記本体部に収容され貨幣の取り出しや装填が不可能な収容位置と、前記本体部から引き出されて貨幣の取り出しや装填が可能な引出位置との間で移動自在であり、
    前記駆動機構は、前記収容位置と前記引出位置の間で前記ボックス部分を双方向または片方向に駆動し、
    前記制御部は、前記収容位置から所定の位置まで、および/または前記収容位置以外の任意の位置から前記収容位置まで前記ボックス部分を駆動するよう前記駆動機構を制御することを特徴とする貨幣処理装置。
  2. 開操作手段を有し、
    前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置にあるときにおいて、前記開操作手段が操作された場合に、前記ボックス部分に対して前記収容位置から前記所定の位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
  3. 閉操作手段を有し、
    前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときにおいて、前記閉操作手段が操作された場合に、前記ボックス部分に対して前記任意の位置から前記収容位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項1または2記載の貨幣処理装置。
  4. 前記搬送部は、前記保留部へ搬送される貨幣を検出する検出手段を有し、
    前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置にあるときにおいて、前記検出手段による検出結果に基づき前記保留部へ貨幣が正常に送られたと判断された場合に、前記ボックス部分に対して前記収容位置から前記所定の位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  5. 前記保留部は、前記収容位置以外の任意の位置にある前記ボックス部分に対し前記収容位置方向に外力がかかったときにこのことを検出する押し込み動作検出機構を更に有し、
    前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときにおいて、前記押し込み動作検出機構により前記ボックス部分に対し収容位置方向に外力がかかったことが検出された場合に、前記ボックス部分に対して前記任意の位置から前記収容位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  6. 前記保留部は、前記ボックス部分に貨幣があるか否かの検出を行う残存貨幣検出手段を更に有し、
    前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときにおいて、前記ボックス部分に貨幣がある状態からない状態となったことまたは貨幣がない状態からある状態となったことが前記残存貨幣検出手段により検出された場合に、その直後または一定時間経過後に、前記ボックス部分に対して前記任意の位置から前記収容位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  7. 前記保留部は、当該保留部の状態に係る情報を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  8. 前記ボックス部分は、開閉扉および当該開閉扉の開閉をロックするためのロック機構を有し、
    前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置にあるときにおいて、当該ボックス部分からの貨幣の取り出しを可能とする際に、前記保留部のボックス部分に保留された貨幣が所定量より多い場合には前記ロック機構により前記開閉扉の開閉がロックされた状態で前記ボックス部分に対して前記収容位置から前記所定の位置までの駆動を行わせ、この保留された貨幣が所定量以下である場合には前記駆動機構により前記ボックス部分を駆動させることなく前記ロック機構による前記開閉扉の開閉のロックを解除するように前記駆動機構および前記ロック機構を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  9. 前記ボックス部分は、開閉扉および当該開閉扉の開閉をロックするためのロック機構を有し、
    前記制御部は、前記ボックス部分を前記収容位置から駆動不能となった場合に前記ロック機構による前記開閉扉の開閉のロックを解除して開閉自在とすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  10. 前記ボックス部分は、開閉扉および当該開閉扉の開閉をロックするためのロック機構を有し、
    前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときに前記ロック機構による前記開閉扉の開閉のロックを解除して開閉自在とすることを特徴とする1乃至7のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  11. 貨幣を収納する収納部を更に備え、
    前記搬送部により前記収納部から前記保留部に貨幣が搬送され、
    前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置にあるときにおいて、前記収納部に収納された全ての貨幣が前記搬送部により連続的にまたは間欠的に前記保留部に送られる全回収処理あるいは前記収納部に収納された貨幣のうち予め設定された設定数の貨幣が前記搬送部により前記保留部に送られる設定数回収処理が行われた場合に、これらの処理の終了後に前記ボックス部分に対して前記収容位置から前記所定の位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  12. 貨幣を収納する収納部を更に備え、
    前記搬送部により前記収納部から前記保留部に貨幣が搬送され、
    回収操作手段が更に設けられており、
    前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときにおいて、前記回収操作手段が操作された場合に、前記ボックス部分に対して前記任意の位置から前記収容位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御し、その後この収容位置にある前記ボックス部分に対して前記収納部から前記搬送部により貨幣を送るよう制御を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  13. 貨幣を収納する収納部を更に備え、
    前記搬送部により前記保留部から前記収納部に貨幣が搬送され、
    補充操作手段が更に設けられており、
    前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置以外の任意の位置にあるときにおいて、前記補充操作手段が操作されたときに、前記ボックス部分に対して前記任意の位置から前記収容位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御し、その後この収容位置にある前記ボックス部分から前記搬送部により前記収納部に貨幣を送るよう制御を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  14. 前記制御部は、前記ボックス部分が前記収容位置にあるときにおいて、前記補充操作手段が操作されたときに、前記ボックス部分に対して前記収容位置から前記所定の位置までの駆動を行わせるよう前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項13記載の貨幣処理装置。
  15. 外部装置との通信を行う通信部を更に備え、
    前記制御部は、前記通信部を介して外部装置から送信された通信内容に基づき、前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
  16. 外部装置との通信を行う通信部を更に備え、
    前記制御部は、前記駆動機構を制御するとともに、制御内容に基づく情報を前記通信部を介して外部装置へ送信することを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
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