JP2009064099A - 振替乗車システム - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、情報処理に要する負担が少なく振替乗車票を必要としない振替乗車システムを提供することを課題とする。
【解決手段】振替乗車システム100は、システムを利用する各駅A、B、C…に設置された複数台の自動改札機10、各駅の自動改札機10を集中管理して制御する駅務機器制御部11、各駅の駅務機器制御部11を介して自動改札機10から送られるデータを集計して振替乗車に関する料金を社々間精算する集計センタ20、および利用客が所持するICカード30を含む。ある路線で不通区間が発生した場合、集計センタ20で不通区間を含むICカードの番号を抽出してリストを作成し、このリストを振替乗車を実施する可能性のある路線の各駅へ緊急配信する。振替乗車を実施する各駅では、ICカードからカード番号を読み取ってリストに照会し、振替乗車の可否を判断する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数の路線間で振替乗車を実施するための振替乗車システムに関する。
従来、電車などの交通機関が、事故・車両故障などによって不通となった場合、その不通となった交通機関の事業者(以下、このような事業者を起因社と称する)は、不通区間の定期券を所持している旅客に対し、他の鉄道への振替乗車を可能にするための“振替乗車票”を発行する。一般的な振替乗車票は、紙片に“振替乗車票”や“発行駅”などの文字が印刷されたものであり、改札口に設置されている自動改札機などでは処理できない。旅客はその振替乗車票を利用して、所持している定期券では乗車できない他の鉄道に乗車することができる。
しかしながら、他の鉄道への振替乗車の必要が生じると、その乗り換え駅では、振替乗車のため乗り換える旅客が押し寄せ、またその旅客が、振替乗車票をもらうために駅係員窓口に殺到する。この際、駅係員は、旅客の乗車券(定期券)を確認しながら振替乗車票を手渡すことになるが、短時間に大勢の旅客がわずか1〜2人の駅係員に殺到するため、混雑した状況においては、本来、振替乗車票をもらえないはずの旅客にも振替乗車票を渡してしまう可能性がある。この場合、振替乗車票を不正に取得した旅客は、結果的に他鉄道に無賃で乗車できてしまうことになる。
また、旅客が他の鉄道に乗車する際、改札口の駅係員に振替乗車票を見せるだけで通過可能ある(最後の駅では、駅係員に渡す)ため、振替乗車の途中で複数の鉄道事業者を利用した場合、最後の利用となる鉄道事業者以外は、旅客が自社を利用したことを把握することのできるデータを取得できない。結果的に、起因社と振替乗車を行った事業者との間で正確な社々間清算ができない。また、最終利用の鉄道事業者は振替乗車票を回収できるので、ある程度利用状況が把握出来るが、自社のどの駅から自駅まで利用されたのかは正確には判断できない。
例えば、図5に示すように、事業者Aに不通区間が発生し、事業者X・Y・Zに振替乗車が発生した場合、振替乗車票はZ事業者のZ1駅で回収されるため、事業者X・Yでは振替の利用状況が把握できない。また、事業者Zでも、自社のどの駅から乗車してZ1駅まできたのか正確には把握できない。このため、このケースでは、事業者X、Y、Zともに振替乗車料金を正確には精算できない。
さらに、当然のことながら、上述した振替乗車票は、必要となる日時が予測できず、“突然”かつ“大量”に必要となるため、従来から磁気化などの検討がなされてきたが、運用は難しいとされてきた。また、突発事故に基づいて大量に用意した振替乗車券は、不通区間が復旧した後、無駄に破棄される。
これに対し、SF機能を有するIC定期券を利用することで、紙片による振替乗車票を必要としない振替乗車システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このシステムでは、不通区間が発生した場合、まず、上位コンピュータがこの不通区間の定期情報を有する全てのIC定期券のID番号を抽出する。そして、振替乗車を行なう駅の自動改札機でIC定期券からID番号を読み取ったときに、当該自動改札機から上位コンピュータにこのID番号を通知する。さらに、上位コンピュータは、当該自動改札機から送信されたID番号のIC定期券が不通区間を含むか否かを判断し、この判断の結果に基づいて、当該自動改札機にゲートの開閉コマンドを送信する。
つまり、この特許文献1に開示されたシステムによると、自動改札機がIC定期券のID番号を読み取る度に上位コンピュータにゲートの開閉の可否を問い合わせするため、データ通信に多くの時間を必要とし、改札処理に時間がかかってしまう可能性がある。また、このシステムを運用するためには、振替乗車処理をする可能性が殆ど無い駅に設置された自動改札機においても、常に振替乗車の可能性を考慮して上位コンピュータと通信する必要があり、情報処理に多くの時間がかかってしまう。
特開2006−215733号公報(段落[0019]〜[0021]図5、6)
この発明の目的は、情報処理に要する負担が少なく振替乗車票を必要としない振替乗車システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の振替乗車システムは、複数の路線間で振替乗車を実施するためのものであって、固有の識別情報を有するとともに各路線を運行する交通機関を定期利用するための区間情報を記憶した定期券と、各路線の交通機関が発行した上記定期券の区間情報をその識別情報と関連付けて記憶したデータベースと、上記複数の路線のうち少なくとも1つの路線で不通区間が発生したとき、この不通区間を少なくとも部分的に含む区間情報を有する定期券の識別情報を上記データベースから抽出して振替乗車の可能性がある定期券のリストを作成し、このリストを上記不通区間が発生した路線から振替乗車の可能性がある別の路線の交通機関に送信するデータ処理部と、各交通機関に設置され、乗客が所持している定期券の識別情報および区間情報を読み取って改札処理を実施するとともに、当該定期券から読み取った区間情報に基づいて振替乗車であることを判断した場合に上記データ処理部から通知されているリストに当該定期券の識別情報を照会し、リストにある識別情報を有する定期券に対して選択的に改札処理を実施する改札機と、を有する。
上記発明によると、ある路線で不通区間が発生したとき、不通区間を含む定期券のリストを作成して、振替乗車の可能性がある改札機に送信するようにしたため、定期券を用いた振替乗車が可能となり、振替乗車票が不要となる。特に、上記発明によると、振替乗車が可能な定期券のリストを改札機に送るため、改札時には定期券をリストに照会するだけで良く、情報処理にかかる負担を大幅に少なくできる。
また、この発明の振替乗車システムは、複数の鉄道会社間で振替乗車を実施するためのものであって、固有のカード番号を有するとともに少なくとも1つの鉄道会社を定期利用するための区間情報を記憶したICカードと、各鉄道会社が発行した全てのICカードの区間情報をそのカード番号と関連付けて記憶したデータベースと、上記複数の鉄道会社のうち少なくとも1つの鉄道会社で不通区間が発生したとき、この不通区間を少なくとも部分的に含む区間情報を有する全てのICカードのカード番号を上記データベースから抽出してそのリストを作成し、このリストを振替乗車先となる可能性がある別の鉄道会社の各駅へ送信するデータ処理部と、上記複数の鉄道会社の各駅に設置され、乗客が所持しているICカードからカード番号および区間情報を読み取って改札処理を実施するとともに、当該ICカードから読み取った区間情報に基づいて振替乗車の対象であることを判断した場合に上記データ処理部から送信されているリストに当該ICカードのカード番号を照会し、リストにあるカード番号を有するICカードに対して選択的に改札処理を実施する改札機と、を有する。
上記発明によると、ある鉄道会社で不通区間が発生したとき、不通区間を含むICカードのカード番号のリストを作成して、振替乗車の可能性がある改札機に送信するようにしたため、ICカードを用いた振替乗車が可能となり、振替乗車票が不要となる。特に、上記発明によると、振替乗車が可能なICカードのカード番号のリストを改札機に送るため、改札時にはICカードから読み取ったカード番号をリストに照会するだけで良く、情報処理にかかる負担を大幅に少なくできる。
この発明の振替乗車システムは、上記のような構成および作用を有しているので、情報処理に要する負担が少なく振替乗車票を必要としない処理が可能となる。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係る振替乗車システム100(以下、単にシステム100と称する)のブロック図を示してある。このシステム100は、例えば、鉄道やバスなど定期券を発行して特定区間の定期的な乗車を可能にした全ての交通機関で利用可能であるが、ここでは鉄道の路線で不通区間が発生した際の振替乗車システムについて代表して説明する。
システム100は、このシステムを利用する複数の鉄道会社の複数の路線の全ての駅A、B、C…に設置された複数台の自動改札機10、各駅の駅務機器を制御する駅務機器制御部11を介して複数台の自動改札機10との間でデータを送受信して振替乗車に関するデータを集計する集計センタ20、および鉄道の路線を定期利用するための定期券として機能するICカード30を含む。
このシステム100で使用するICカード30は、自動改札機10の後述するリーダライタとの間で無線通信するためのアンテナ(図示せず)を内蔵した無線カードであり、そのメモリ31には、それぞれのカードに固有の識別情報としてのカード番号、および定期区間に関する情報(以下、区間情報と称する)が記憶されている。つまり、このICカード30は、定期券として利用されるものであり、各鉄道会社が固有のカード番号を有するICカード30に区間情報を記録して利用者に発行している。
全ての駅を集中管理する集計センタ20は、各鉄道会社が発行した全てのICカード30のメモリ31に記録されている区間情報をそのカード番号に関連付けて登録したデータベース21を有する。言い換えると、システム100の各鉄道会社が発行したICカード30の区間情報などの発行履歴は、そのカード番号に関連付けてデータベース21に登録されている。
また、集計センタ20は、管理する全ての鉄道会社の少なくとも1つの路線で不通区間を生じた際にそのイベント(振替乗車)の発生をシステムに入力するための入力部22を有する。入力部22は、キーボードやマウスなどを含み、集計センタ20の係員によってイベントの発生が入力される。
さらに、集計センタ20は、入力部22を介して不通区間に関する情報が入力されたとき、その不通区間を少なくとも部分的に含む区間情報を有する発行済ICカード30のカード番号をデータベース21から抽出してそのリストを作成し、通信制御部23を介して、不通区間を生じた路線から振替乗車の可能性がある別の路線の全ての駅に送信するデータ処理部25を有する。ここで言う振替乗車の可能性がある駅とは、例えば、入力部22を介して集計センタ20の係員によって入力されるものであり、係員によって選択されるものである。
集計センタ20から振替乗車のリストが送信される各駅A、B、C…には、自駅の改札口に設置された複数台の自動改札機10を集中管理して制御する駅務機器制御部11が設置されている。駅務機器制御部11は、自動改札機10の他に、ここでは図示しない券売機や自動精算機などの駅務機器を集中管理する。
なお、駅務機器制御部11は、集計センタ20から送信されたリストに基づく振替乗車を当駅で許可するか否かを切り替えるための切替スイッチ12を有する。つまり、切替スイッチ12をONにすることで、送信されたリストにあるカード番号のICカードを当駅の自動改札機10で振替乗車処理することが許可される。言い換えると、本実施の形態では、振替乗車を受け入れるか否かの判断は、各駅でなされるものとする。なお、切替スイッチ12は、各自動改札機10に設けても良い。
各駅の自動改札機10は、それぞれ制御部15を有する。制御部15には、駅務機器制御部11との間で各種データを送受信するための通信制御部13が接続されており、集計センタ20から送信された振替乗車のリストを駅務機器制御部11を介して取得するようになっている。取得したリストは、制御部15のメモリ14(記憶部)に記憶される。つまり、本実施の形態では、駅務機器制御部11の切替スイッチ12がONになっており当駅で振替乗車を許容するようになっている場合には、全ての自動改札機10のメモリ14に振替乗車のリストが記憶されるようになっている。
また、自動改札機10の制御部15には、鉄道の利用客が所持しているICカード30との間で無線通信して各種データを送受信し、ICカード30のメモリ31に書き込まれているデータを読み書きするためのリーダライタ16が接続されている。リーダライタ16も無線通信のための図示しないアンテナを有する。
さらに、制御部15には、自動改札機10を通行する利用客に対して各種情報を表示するための表示部17、および当該自動改札機10の通行を選択的に許可するためのゲート18が接続されている。自動改札機10は、リーダライタ16を介して読み取ったICカード30の情報に基づいて、このICカード30を所持した利用客の通行の可否を判断し、選択的にゲート18を開いて通行を許可する改札処理を実施する。
次に、上記システム100による振替乗車方法について図2および図3に示すフローチャートを参照して説明する。図2には集計センタ20によるデータ処理動作を説明するためのフローチャートを示してあり、図3には自動改札機10による改札処理動作を説明するためのフローチャートを示してある。
まず、このシステム100を利用している複数の鉄道会社の複数の路線のうち少なくとも1つの路線で不通区間が発生すると、集計センタ20の係員が入力部22を介してそのイベント(振替乗車)をシステム100に入力する(図2、ステップ1)。このとき、集計センタ20の係員は、不通区間に含まれる駅の情報を入力するとともに、当該振替乗車処理を有効にする期限を入力する。例えば、不通区間の復旧まで1時間程度を要することが予想される場合、イベント発生後3〜4時間を振替乗車の有効期限に設定する。
この後、集計センタ20のデータ処理部25は、入力部22を介して入力された不通区間の駅を少なくとも1駅含む区間情報を有する全てのICカード30のカード番号をデータベース21から抽出し(ステップ2)、これら振替乗車の可能性があるICカード30のカード番号のリストを自動的に作成する(ステップ3)。そして、データ処理部25は、作成したリストを、通信制御部23を介して、各駅A、B、C…の駅務機器制御部11へ送信する。このとき、データ処理部25は、入力部22を介して係員によって指定された駅にだけ、リストを有効とする日付・時刻に関する(From・To)上述した有効期限情報を付加したリストを緊急配信する。つまり、リストは、係員によって指定されない駅には配信されない。
リストを受信した駅の駅務機器制御部11の係員は、当該イベントに関して当駅を経由する振替乗車を許可するか否かを判断し、切替スイッチ12をON/OFFする。つまり、係員が、当駅を経由する振替乗車を許可することを判断した場合には、切替スイッチ12をONにし、許可しない場合には切替スイッチ12をOFFにする。
言い換えると、本実施の形態のシステム100では、リストが送信された全ての駅で振替乗車が可能となるわけではなく、振替乗車の可否は、振替乗車を希望する利用客が通過する各駅の係員に委ねられる。なお、切替スイッチ12をONにした場合には、駅務機器制御部11は、受信したリストを自駅の各自動改札機10へ送信し、振替乗車のカードのリストを自動改札機10のメモリ14に記憶させる。また、切替スイッチ12をOFFにした場合、駅務機器制御部11は、送信されたリストを自駅の自動改札機10のメモリ14に記憶させることなく、当該イベントの振替乗車を許可しなかったことを集計センタ20へ返信する。
上記のように、切替スイッチ12をONにして送信されたリストを自動改札機10のメモリ14に記録した状態で、不通区間を少なくとも部分的に含む区間情報を有するICカード30を所持した利用客(すなわち、振替乗車の対象となる利用客)が振替乗車のため定期区間外の駅の自動改札機10を通過しようとした場合、自動改札機10は、リーダライタ16を介して読み取った当該ICカードのカード番号をメモリ14に記憶したリストに照会し、当該ICカード30がリストに登録されたICカード30であることを条件に、特定期間(リストを有効とする日時;通常、数時間)だけ当該ICカード30を振替乗車票として利用可能とする。
本実施の形態のシステム100において、振替乗車のイベントが発生して上述したようにリストが配信された場合、システム100を利用している路線の各駅に設置された自動改札機10では、利用客によってリーダライタ16に翳されたICカード30から区間情報などのカード情報を読み取って、制御部15が、当該ICカード30の有効性を判断する(図3、ステップ1)。そして、当該ICカード30が有効であることを判断すると、制御部15は、当該ICカード30から読み取った区間情報に基づいて、当駅がその定期区間に含まれるか否かを判断する(ステップ2)。
ステップ2で当該ICカード30が当駅を定期区間に含んでいないことを判断すると、制御部15は、当駅の駅務機器制御部11の切替スイッチ12がONになっていることを条件に(ステップ3)、メモリ14に記憶してあるリストに当該ICカード30から読み取ったカード番号を照会し(ステップ4)、当該ICカード30のカード番号がリストにあることを条件に、当該ICカードが振替乗車票扱いのカードであることを判断して改札処理を実施する。
このとき、自動改札機10の制御部15は、当該ICカードから乗車料金を引き去ることなくゲート18を開き、当該ICカードを所持した利用客の当駅通過を許可する。また、このとき、制御部15は、リーダライタ16を介して、当該ICカードに対して当駅を通過したときの乗降車情報(通過時刻、入出場記録など)を書き込み(ステップ5)、当該ICカード30に対して振替乗車を実施したことを示す情報としてカード番号を取得する(ステップ5)。さらに、このとき、制御部15は、表示部17を介して、当該ICカード30に対する振替乗車処理を実施したことを利用客に表示して通知する(ステップ6)。
なお、ステップ5で制御部15が取得した振替乗車のカード番号は、駅務機器制御部11へ通知されて記録され、適当なタイミングで駅務機器制御部11から集計センタ20へ送信される。集計センタ20では、当該振替乗車処理の有効期限が終了してイベントが終了した後、各路線の自動改札機10から駅務機器制御部11を介して送信された振替乗車の履歴データに基づいて、各鉄道会社の間で当該振替乗車に関する運賃を精算(社々間精算)する。
図4には、上述した振替乗車処理を終了した後の集計センタ20による精算処理を説明するための動作説明図を示してある。
つまり、集計センタ20は、当該振替乗車処理の有効期間内における各鉄道会社(事業者)の全ての駅の改札処理データを集め、カード番号およびその処理種別(振替乗車処理或いは通常処理)をキーにして振替乗車処理を実施したICカード30のデータだけをカード番号ごとに抽出してソートし、各ICカード30の振替乗車ルートを算出して振替乗車運賃を計算する。
そして、集計センタ20は、算出した振替乗車運賃を鉄道会社ごとに分け、不通区間を生じた起因社に対して振替費用を請求可能とする。
以上のように、本実施の形態のシステム100を利用することで、電車の事故などが発生し、他の鉄道への振替乗車が必要となった場合であっても、駅係員は従来の紙による振替乗車票を配布する必要がなくなり、本来の業務、例えば不通状況の詳細な案内業務などを行うことが出来る。例えば、「当駅有効の定期券をお持ちの方は、○○鉄道△△駅をご利用ください」といった案内ができる。
また、本実施の形態のシステム100では、もともと旅客が所持しているICカード(定期券)を振替乗車票扱いするだけなので、振替乗車票を用意する必要もなく、また振替乗車票をもらえないはずの旅客が振替乗車票を所持するようなことがなくなる。つまり、本システム100を採用することで、振替乗車イベント発生時に他の鉄道に無賃で乗車されることが無くなる。
さらに、起因社の路線からの振替乗車を行った他の鉄道事業者では、旅客の利用状況(自社で利用された区間)を正確に把握できるため、起因社に対し振替分の正確な請求が可能となる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
例えば、上述した実施の形態では、振替乗車のイベントが発生したとき、集計センタ20の入力部22を介して係員によって振替乗車の可能性がある他の路線の駅を指定した場合について説明したが、これに限らず、係員が不通区間に関する情報を入力部22を介して入力した後、データ処理部25が自動的に振替乗車駅を指定するようにしても良い。この場合、予め、不通区間に対する振替乗車処理を実施する駅のデータをデータ処理部25に用意しておき、不通区間の駅を入力するだけでリストを配信する駅を自動選択するようにすれば良い。
また、上述した実施の形態では、鉄道の路線で不通区間が生じたときの振替乗車を例にとって説明したが、これに限らず、本発明は、バスの路線で不通区間が生じた際にも適用できる。つまり、バス路線で不通区間を生じたとき、その不通区間を迂回するルートを運行するバスに対する振替乗車を可能にし、振替乗車の可能性があるICカードのリストを振替乗車を実施するバスの改札機へ無線で配信するようにすれば良い。
この発明の実施の形態に係る振替乗車システムを示すブロック図。 図1のシステムの集計センタにおける処理方法を説明するためのフローチャート。 図1のシステムの自動改札機における処理方法を説明するためのフローチャート。 図1のシステムの集計センタで振替乗車料金を精算する方法を説明するための説明図。 従来の振替乗車処理を説明するための図。
符号の説明
10…自動改札機、11…駅務機器制御部、12…切替スイッチ、14…メモリ、15…制御部、16…リーダライタ、17…表示部、18…ゲート、20…集計センタ、21…データベース、22…入力部、25…データ処理部、30…ICカード、31…メモリ。

Claims (10)

  1. 複数の路線間で振替乗車を実施するための振替乗車システムであって、
    固有の識別情報を有するとともに各路線を運行する交通機関を定期利用するための区間情報を記憶した定期券と、
    各路線の交通機関が発行した上記定期券の区間情報をその識別情報と関連付けて記憶したデータベースと、
    上記複数の路線のうち少なくとも1つの路線で不通区間が発生したとき、この不通区間を少なくとも部分的に含む区間情報を有する定期券の識別情報を上記データベースから抽出して振替乗車の可能性がある定期券のリストを作成し、このリストを上記不通区間が発生した路線から振替乗車の可能性がある別の路線の交通機関に送信するデータ処理部と、
    各交通機関に設置され、乗客が所持している定期券の識別情報および区間情報を読み取って改札処理を実施するとともに、当該定期券から読み取った区間情報に基づいて振替乗車であることを判断した場合に上記データ処理部から通知されているリストに当該定期券の識別情報を照会し、リストにある識別情報を有する定期券に対して選択的に改札処理を実施する改札機と、
    を有することを特徴とする振替乗車システム。
  2. 上記複数の路線のうち少なくとも1つの路線で不通区間が発生したことをシステムに入力する入力部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の振替乗車システム。
  3. 上記データ処理部は、上記入力部を介して入力された不通区間に基づいて、振替乗車の可能性がある路線の交通機関を特定し、この特定した交通機関に対して作成したリストを選択的に送信し、それ以外の交通機関には当該リストを送信しないことを特徴とする請求項2に記載の振替乗車システム。
  4. 上記改札機は、上記データ処理部から送信される上記リストを記憶する記憶部を有することを特徴とする請求項1に記載の振替乗車システム。
  5. 上記改札機は、定期券から読み取った区間情報に基づいて振替乗車であることを判断した場合、この振替乗車を許可するか否かを切り替える切替スイッチを有することを特徴とする請求項1に記載の振替乗車システム。
  6. 複数の鉄道会社間で振替乗車を実施するための振替乗車システムであって、
    固有のカード番号を有するとともに少なくとも1つの鉄道会社を定期利用するための区間情報を記憶したICカードと、
    各鉄道会社が発行した全てのICカードの区間情報をそのカード番号と関連付けて記憶したデータベースと、
    上記複数の鉄道会社のうち少なくとも1つの鉄道会社で不通区間が発生したとき、この不通区間を少なくとも部分的に含む区間情報を有する全てのICカードのカード番号を上記データベースから抽出してそのリストを作成し、このリストを振替乗車先となる可能性がある別の鉄道会社の各駅へ送信するデータ処理部と、
    上記複数の鉄道会社の各駅に設置され、乗客が所持しているICカードからカード番号および区間情報を読み取って改札処理を実施するとともに、当該ICカードから読み取った区間情報に基づいて振替乗車の対象であることを判断した場合に上記データ処理部から送信されているリストに当該ICカードのカード番号を照会し、リストにあるカード番号を有するICカードに対して選択的に改札処理を実施する改札機と、
    を有することを特徴とする振替乗車システム。
  7. 上記複数の鉄道会社のうち少なくとも1つの鉄道会社で不通区間が発生したことをシステムに入力する入力部をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の振替乗車システム。
  8. 上記データ処理部は、上記入力部を介して入力された不通区間に基づいて、振替乗車の可能性がある鉄道会社の駅を特定し、この特定した駅に設置された上記改札機に対して作成したリストを選択的に送信し、それ以外の駅には当該リストを送信しないことを特徴とする請求項7に記載の振替乗車システム。
  9. 上記改札機は、上記データ処理部から送信される上記リストを記憶する記憶部を有することを特徴とする請求項6に記載の振替乗車システム。
  10. 上記改札機は、ICカードから読み取った区間情報に基づいて振替乗車であることを判断した場合、この振替乗車を許可するか否かを切り替える切替スイッチを有することを特徴とする請求項6に記載の振替乗車システム。
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