JP2009063686A - 走査光学装置 - Google Patents

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Kazunao Hirahara
一尚 平原
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Abstract

【課題】光学部品同士の干渉や光路との干渉を避けつつ、ビーム検出用反射ミラーを正しい位置に正確に固定するとともに、コンパクト化を図ることができる走査光学装置を提供すること。
【解決手段】筐体2内に各種光学部品(コリメータレンズ7、シリンドリカルレンズ8、fθレンズ9,10、折り返しミラー11)から成る走査光学系と、ポリゴンミラー3及びこれを回転駆動するポリゴンモータを含む偏光手段と、ビーム検出用反射ミラー4と受光素子5を含む走査光ビーム検出手段を配置して成る走査光学装置1において、前記ビーム検出用反射ミラー4を固定する基準面を設け、該ビーム検出用反射ミラー4の半分を板バネ12で挟み込んで固定する。又、前記基準面を前記ビーム検出用反射ミラー4の長手方向に3分割する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式によって画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置に備えられる走査光学装置に関するものである。
走査光学装置の一形態としてのレーザスキャナユニット(LSU)は、筐体の内部にコリメータレンズ、シリンドリカルレンズ、結合レンズであるfθレンズ、折り返しミラー等の各種光学部品、偏光手段であるポリゴンミラーとこれを回転駆動するポリゴンモータの他、走査方向の水平同期信号を得るためのビーム検出用反射ミラーや受光素子等を収容して構成されている。
斯かるレーザスキャナユニットにおいては、光源であるレーザダイオードから出射したレーザ光は、コリメータレンズによって平行光束とされた後にシリンドリカルレンズによってポリゴンミラーの反射面に集光される。そして、ポリゴンミラーに入射したレーザ光は、ポリゴンモータによって回転駆動されるポリゴンミラーによって偏光走査され、その反射光は走査光としてfθレンズと折り返しミラーを経て感光ドラム等の像担持体上に結像され、結像された走査光は、ポリゴンミラーの回転によって像担持体上を主走査方向に走査し、像担持体の回転によって副走査方向に走査して像担持体上に静電潜像を形成する。尚、像担持体上に形成された静電潜像は、現像装置によって現像剤であるトナーを用いて現像されてトナー像として顕像化され、トナー像は転写装置によって用紙等の記録材上に転写される。
又、ポリゴンミラーによって反射した走査光の一部は、ビーム検出用反射ミラーによって反射して受光素子に入射し、受光素子がこの走査光を検出すると走査開始信号をレーザダイオードに対して出力し、レーザダイオードは、この走査開始信号を受信して画像書き込みのための変調を開始する。
ところで、従来の走査光学装置におけるビーム検出用反射ミラーの取付構造としては、反射側に基準面を設け、裏側から板バネで固定する構成が採用されていた。
特許文献1,2には、折り返しミラー等の取付構造が提案されている。
特開2001−208958号公報 特開2007−072238号公報
走査光学装置においては、シャッター機構や光路との関係で、ビーム検出用反射ミラーを必要とする反射面から一方向にしか延ばすことができない場合があり、このような場合、光学部品同士の干渉や光路との干渉を避けつつ、ビーム検出用反射ミラーを正しい位置に正確に固定することは至難であった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、光学部品同士の干渉や光路との干渉を避けつつ、ビーム検出用反射ミラーを正しい位置に正確に固定するとともに、コンパクト化を図ることができる走査光学装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、筐体内に各種光学部品から成る走査光学系と、ポリゴンミラー及びこれを回転駆動するポリゴンモータを含む偏光手段と、ビーム検出用反射ミラーと受光素子を含む走査光ビーム検出手段を配置して成る走査光学装置において、前記ビーム検出用反射ミラーを固定する基準面を設け、前記ビーム検出用反射ミラーと前記基準面を構成する部材とを板バネで挟み込んで固定するとき、前記ビーム検出用反射ミラーを前記板バネで押さえる外側に光ビームを反射させる面を延長させたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記基準面を前記ビーム検出用反射ミラーの長手方向に3分割し、2箇所を前記板バネの挟み込み面に設定し、1箇所を押さえの無い面に設定したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ビーム検出用反射ミラーを固定する基準面を設け、該ビーム検出用反射ミラーの半分を板バネで挟み込んで固定するようにしたため、シャッター機構や光路との関係で、ビーム検出用反射ミラーを必要とする反射面から一方向にしか延ばすことができない場合であっても、光学部品同士の干渉や光路との干渉を避けつつ、ビーム検出用反射ミラーを正しい位置に正確に固定するとともに、走査光学装置全体のコンパクト化を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、ビーム検出用反射ミラーを受ける基準面をビーム検出用反射ミラーの長手方向に3分割したため、該基準面の精度を高めることができる。3分割された基準面の間には公差が存在するが、主走査方向の振れは受光素子に調整範囲を設けることによって解消され、副走査方向の振れは走査光学系のレンズによって補正することができ。このため、受光素子の調整のみで水平同期信号の出力タイミングを高精度に設定することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る走査光学装置の内部構造を示す平面図、図2は同斜視図、図3は同走査光学装置のビーム検出用反射ミラー部分の斜視図、図4はビーム検出用反射ミラーを組み込む前の取付部の平面図、図5は同斜視図、図6はビーム検出用反射ミラーを組み込んだ後の取付部の平面図、図7は板バネの斜視図である。
図1及び図2に示す走査光学装置1は、樹脂にて矩形ボックス状に成形された筐体2内に、各種光学部品から成る走査光学系と、ポリゴンミラー3及びこれを回転駆動する不図示のポリゴンモータを含む偏光手段と、ビーム検出用反射ミラー4と受光素子5を含む走査光ビーム検出手段を配置して構成されている。
ここで、上記走査光学系は、光源であるレーザダイオード6、コリメータレンズ7、シリンドリカルレンズ8、結像レンズである2つのfθレンズ9,10及び折り返しミラー11を備えており、該走査光学系のレーザダイオード6から出射したレーザ光は、コリメータレンズ7によって平行光束とされた後にシリンドリカルレンズ8によってポリゴンミラー3の反射面に集光される。
上述のようにポリゴンミラー3に入射したレーザ光は、ポリゴンモータによって回転駆動されるポリゴンミラー3によって偏光走査され、その反射光は走査光Lとしてfθレンズ9,10と折り返しミラー11を経て感光ドラム等の不図示の像担持体上に結像され、結像された走査光Lは、ポリゴンミラー3の回転によって像担持体上を主走査方向に走査し、像担持体の回転によって副走査方向に走査して像担持体上に静電潜像を形成する。
又、ポリゴンミラー3によって反射した走査光Lの一部L1は、ビーム検出用反射ミラー4によって反射して受光素子5に入射し、受光素子5がこの走査光L1を検出すると走査開始信号をレーザダイオード6に対して出力し、レーザダイオード6は、この走査開始信号を受信して画像書き込みのための変調を開始する。
ここで、本発明に係る走査光学装置1におけるビーム検出用反射ミラー4の取付構造について説明する。
本実施の形態においては、ビーム検出用反射ミラー4は、他部品との干渉や光路との干渉を避けるために、必要とする反射面から一方向にしか延ばすことができない。このため、本実施の形態では、ビーム検出用反射ミラー4を固定する基準面を設け、該ビーム検出用反射ミラー4の半分を板バネ12で挟み込んで固定する構造を採用している。
即ち、図4及び図5に示すように、筐体2のフレームには取付基準面となる矩形プレート状の基準プレート13が垂直に立設されており、その基準面Sは2つの溝13aによってビーム検出用反射ミラー4の長手方向に基準面S1,S2,S3に3分割されている。又、この基準プレート13の一側部には、ビーム検出用反射ミラー4の長手方向一端面を受けるストッパ14が設けられ、基準プレート13の近傍には、ビーム検出用反射ミラー4を載置するためのベース15が設けられている。
又、前記板バネ12は、図7に示すように、ビーム検出用反射ミラー4と基準プレート13に嵌め込まれて両者をバネ力によって挟持するものであって、門形に屈曲成形され、その一端にはくの字状に屈曲された二股状の爪12aが形成され、他端には略U字状に折り曲げられた係止部12bが形成されている。
而して、ビーム検出用反射ミラー4は、図3及び図6に示すように、ベース15上に載置され、その裏面を基準プレート13の基準面S1,S2,S3に押し当てるとともに、長手方向一端面をストッパ14に当接させて位置決めした状態で、走査光L1の反射に供されない半分を板バネ12で挟み込んで固定することによって筐体2に取り付けられる。即ち、板バネ12を係止部12bがビーム検出用反射ミラー4の裏面側に位置するようにしてビーム検出用反射ミラー4と基準プレート13に上方から嵌め込めば、ビーム検出用反射ミラー4は、板バネ12の爪12aと係止部12bとのバネ力によって基準プレート13と共に挟持されて固定される。
以上のように、本実施の形態では、ビーム検出用反射ミラー4に固定用の基準面S(S1,S2,S3)を設け、該ビーム検出用反射ミラー4の半分を板バネ12で挟み込んで固定するようにしたため、シャッター機構や光路との関係で、ビーム検出用反射ミラー4を必要とする反射面から一方向にしか延ばすことができない本実施の形態のような場合であっても、光学部品同士の干渉や光路との干渉を避けつつ、ビーム検出用反射ミラー4を正しい位置に正確に固定するとともに、走査光学装置1全体のコンパクト化を図ることができる。
又、本実施の形態では、ビーム検出用反射ミラー4の反射側を受ける基準面Sをビーム検出用反射ミラー4の長手方向に3分割して3つの基準面S1,S2,S3としたため、該基準面S1,S2,S3の精度を高めることができる。ここで、3分割された基準面S1,S2,S3の間には公差が存在するが、主走査方向の振れは受光素子5に調整範囲を設けることによって解消され、副走査方向の振れは走査光学系のコリメータレンズ7やシリンドリカルレンズ8、fθレンズ9,10によって補正することができ。このため、受光素子5の調整のみで水平同期信号の出力タイミングを高精度に設定することができる。
本発明に係る走査光学装置の内部構造を示す平面図である。 本発明に係る走査光学装置の内部構造を示す斜視図である。 本発明に係る走査光学装置のビーム検出用反射ミラー部分の斜視図である。 本発明に係る走査光学装置のビーム検出用反射ミラーを組み込む前の取付部の平面図である。 本発明に係る走査光学装置のビーム検出用反射ミラーを組み込む前の取付部の斜視図である。 本発明に係る走査光学装置のビーム検出用反射ミラーを組み込んだ後の取付部の平面図である。 板バネの斜視図である。
符号の説明
1 走査光学装置
2 筐体
3 ポリゴンミラー
4 ビーム検出用反射ミラー
5 受光素子
6 レーザダイオード
7 コリメータレンズ
8 シリンドリカルレンズ
9,10 fθレンズ
11 折り返しミラー
12 板バネ
12a 板バネの爪
12b 板バネの係止部
13 基準プレート
13a 基準プレートの溝
14 ストッパ
15 ベース
L,L1 走査光
S(S1〜S3) 基準面

Claims (2)

  1. 筐体内に各種光学部品から成る走査光学系と、ポリゴンミラー及びこれを回転駆動するポリゴンモータを含む偏光手段と、ビーム検出用反射ミラーと受光素子を含む走査光ビーム検出手段を配置して成る走査光学装置において、
    前記ビーム検出用反射ミラーを固定する基準面を設け、前記ビーム検出用反射ミラーと前記基準面を構成する部材とを板バネで挟み込んで固定するとき、前記ビーム検出用反射ミラーを前記板バネで押さえる外側に光ビームを反射させる面を延長させたことを特徴とする走査光学装置。
  2. 前記基準面を前記ビーム検出用反射ミラーの長手方向に3分割し、2箇所を前記板バネの挟み込み面に設定し、1箇所を押さえの無い面に設定したことを特徴とする請求項1記載の走査光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016156850A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 コニカミノルタ株式会社 走査光学装置

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