JP2009062216A - 結晶成長用基板とこれを用いた結晶成長方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 配向膜の大型化および低コスト化を可能にする結晶成長用基板を提供すること。
【解決手段】 本発明による結晶成長用基板は、基材と、基材上に位置し、層状化合物から剥離されたナノシート単層膜とからなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、結晶成長用基板とこれを用いた結晶成長方法に関する。
Si、サファイア(α−Al)、SrTiO、MgO、TiO等の単結晶基板上にエピタキシャル成長、または、配向成長させた良質なZnO、GaN、BaTiO等を用いた発光デバイス・半導体素子・誘電体素子等がある。このように基板として単結晶基板を用いることができれば、良質なエピタキシャル膜、あるいは配向膜が得られるために好ましい。しかしながら、これら単結晶基板には、サイズ限界、高コストといった問題がある。
このような問題を解決するために、成長させる結晶と類似した結晶構造をもつバッファ層を表面に導入した基板により、結晶成長をコントロールする方法が提案されている。例えば、近年、単結晶基板に替えて、窒化物半導体用基板として、石英ガラス基板の表面にバッファ層として窒化珪素層が導入された基板を用いた、エピタキシャル膜の大型化が報告された(例えば、特許文献1を参照。)。
一方、ガラスまたはプラスチック基板上の有機テンプレートをバッファ層として配向膜を成長させる技術もある(例えば、非特許文献1を参照)。
上記特許文献1によれば、平滑性および結晶性の高い良質なバッファ層を得るためには、高周波または電子サイクロトロン共鳴を用いて窒素プラズマを照射する必要がある。このような高周波および電子サイクロトロン共鳴は高価な装置であり、高コスト化をまねくだけでなく、作業が煩雑となるという問題がある。また、バッファ層を製造する際に、例えば、400℃〜1200℃の熱処理が必要であるため、熱安定性を有する基材で構成された基板に限定される。
上記非特許文献1によれば、バッファ層である有機テンプレートを自己組織化膜によって容易に基材に付与できるものの、有機テンプレートは熱に対して不安定である。したがって、上記非特許文献1の技術は、有機テンプレート上に高温を必要とする酸化物、窒化物等の無機材料を結晶成長させるには、不向きである。
特開2004−55811号公報 R. Hiremathら, J. Am. Chem. Soc., 2005, 127, 18321
したがって、本発明の目的は、結晶成長させる膜の大型化および低コスト化を可能にする結晶成長用基板を提供することである。
発明1の結晶成長用基板は、表面にバッファ層が形成されてなる結晶成長用基板であって、前記バッファ層が二次元結晶からなるナノシート単層膜からなることを特徴とする。
発明2は、発明1の結晶成長用基板において、ナノシート単層膜は、層状化合物から剥離されたものであることを特徴とする。
発明3は、発明2の結晶成長用基板において、前記層状化合物は、層状酸化物、層状複水酸化物、層状リン酸塩、層状金属カルコゲナイト、および、層状ケイ酸塩からなる群から選択されることを特徴とする。
発明4は、発明3の結晶成長用基板において、前記層状化合物は層状酸化物であり、前記ナノシート単層膜は、チタン酸ナノシート、層状ペロブスカイトナノシート、マンガン酸ナノシート、ニオブ/タンタル酸ナノシート、チタンニオブ酸ナノシート、ルテニウム酸ナノシート、および、タングステン酸ナノシートからなる群から選択されることを特徴とする。
発明5は、発明3の結晶成長用基板において、前記層状化合物は層状リン酸塩であり、前記ナノシート単層膜は、リン酸ジルコニウムナノシート、または、リン酸バナジウムナノシートであることを特徴とする。
発明6は、発明3の結晶成長用基板において、前記層状化合物は層状複水酸化物であり、前記ナノシート単層膜は、水酸化物ナノシートであることを特徴とする。
発明7は、発明3の結晶成長用基板において、前記層状化合物は層状金属カルコゲナイト化合物であり、前記ナノシート単層膜は、金属カルコゲナイトナノシートであることを特徴とする。
発明8は、発明3の結晶成長用基板において、前記層状化合物は層状ケイ酸塩であり、前記ナノシート単層膜は、スメクタイト系ナノシートであることを特徴とする。
発明9は、発明1から8の結晶成長用基板において、前記バッファ層が設けられた基材は、ガラス、金属、半導体単結晶、および、プラスチックからなる群から選択されることを特徴とする結晶成長用基板。
発明10は、発明1から9の何れかの結晶成長用基板を用いた結晶成長方法であって、前記結晶成長用基板上に結晶成長する配向膜の結晶面の格子長aおよびb、ならびに、格子長aおよびbがなす角θを所望の関係となるように前記ナノシート単層膜の二次元格子形状が次表Aの通りに設定してあることを特徴とする。
(表A)


発明11は、発明4の結晶成長用基板を用いた結晶成長方法であって、前記ナノシート単層膜を、前記マンガン酸塩ナノシートのうちMnOナノシート単層膜とし、当該基板上にZnOを配向成長させることを特徴とする結晶成長用基板を用いた結晶成長方法。
発明12は、発明4の結晶成長用基板を用いた結晶成長方法であって、前記ナノシート単層膜を、前記層状ペロブスカイトナノシートのうちCaNb10ナノシート単層膜とし、当該基板上にSrTiOまたはTiOを配向成長させることを特徴とする。
本発明による結晶成長用基板は、基板と、基板上に位置するナノシート単層膜は、シートの水平方向にサブマイクロ〜マイクロメートルの広がりを有する二次元結晶であり、その面内には単結晶に匹敵する高い結晶性を有する。それ故に従来より望まれていた単結晶基板と同様な結晶成長を基材の材質によらずに達成し得るに至ったものである。
さらに、層状化合物から剥離されたナノシート単層膜を用いることで、結晶成長に必要なシード層(バッファ層)を室温にて作製することができる。このようなシード層は、個々のナノシートが平滑であり、厚さの分布がほとんど存在しないという特徴を有するため、極めて平滑な表面を有する。また、成長させるべき膜の結晶構造とマッチングするナノシート単層膜を選択して基板上に配置することで、種々の結晶構造を有する膜を容易に得ることができる。
また、ナノシート単層膜は、高価な物理的/化学的気相成長法を採用することなく、LB法または交互吸着法により、容易に、任意の材質および任意の形状の基材上に形成される。この結果、高価な単結晶基板、複雑な手法を用いて作製されるシード層と異なり、基材として大型かつ安価なガラス基板、熱安定性の低いプラスチック基材等を採用することが可能となり、配向膜の大型化および低コスト化が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(1:結晶成長用基板の構造)
図1は、本発明による結晶成長用基板の模式図である。
本発明による結晶成長用基板100は、基材110とナノシート単層膜120とからなる。基材110は、任意の材料および任意の形状が適用可能である。具体的には、基材110は、ガラス、金属、半導体単結晶(例えば、Si基板)、および、プラスチックからなる群から選択される。特に、ガラスおよびプラスチックは、低コストであるとともに、大型な基材を入手することができるため、好ましい。当然のことながら、従来から適用される金属および半導体単結晶もまた基材110として採用してもよい。
ナノシート単層膜120は、基材110上に位置する。ナノシート単層膜120は、層状化合物130を単層剥離(単に剥離とも呼ぶ)することによって得られる。層状化合物130は、図1に模式的に示すように、ナノシート単層膜120が互いに積み重なった層状構造を有する結晶性の高い無機化合物である。なお、層状化合物130におけるナノシート単層膜120の層間は、静電気力や分子間力によって保持されているため弱い結合を有するが、ナノシート単層膜120の面内は強い結合を有する。また、ナノシート単層膜120は、図1に示すように、水平方向(すなわち、ナノシート単層膜の面内方向)に広がりを有する二次元結晶であり、その面内には単結晶に匹敵する高い結晶性を有することが知られている(例えば、特許3726140の記載を参照)。したがって、ナノシート単層膜120は、分子レベルの厚さを有する完全に平坦な単結晶とみなすことができる。
このような層状化合物130は、層状酸化物、層状複水酸化物、層状リン酸塩、層状金属カルコゲナイト、および、層状ケイ酸塩からなる群から選択される。これらの層状化合物は、いずれも、単層剥離することによってナノシート単層膜が得られる。各層状化合物について詳述する。
<層状化合物130が層状酸化物である場合>
ナノシート単層膜120は、チタン酸ナノシート、層状ペロブスカイトナノシート、マンガン酸ナノシート、ニオブ/タンタル酸ナノシート、チタンニオブ酸ナノシート、ルテニウム酸ナノシート、および、タングステン酸ナノシートからなる群から選択される。
より具体的には、チタン酸ナノシートは、Ti1−δ(0≦δ≦0.5)、Ti1−xM1(M1はV、Cr、Mn、Fe、Co、NiおよびCuからなる群から少なくとも1種選択される遷移金属、0<x<1)、Ti、TiおよびTi11からなる群から選択される。層状ペロブスカイトナノシートは、ANan−33n+1(Aは、Ca、Srなどを含むアルカリ土類金属からなる群から少なくとも1種選択され、Bは、NbまたはTa、n=3〜5)、NaATa10(Aは、Ca、Srなどを含むアルカリ土類金属からなる群から少なくとも1種選択される)、LaNb、LaTi10およびWからなる群から選択される。マンガン酸ナノシートは、MnO、Mn1−yM2(M2はNi、CoおよびFeからなる群から少なくとも1種選択される遷移金属、0<y≦0.5)およびMnからなる群から選択される。ニオブ/タンタル酸ナノシートは、Nb17、NbおよびTaOからなる群から選択される。チタンニオブ酸ナノシートは、TiNbO、TiNbO14およびTiNbOからなる群から選択される。ルテニウム酸ナノシートおよびタングステンナノシートは、それぞれ、RuOおよびCs1136である。
<層状化合物130が層状リン酸塩である場合>
ナノシート単層膜120は、リン酸ジルコニウムナノシートまたはリン酸バナジウムナノシートである。より具体的には、リン酸ジルコニウムナノシートは、α−Zr(HPO・HOまたはγ−ZrPO・HPO・2HOである。リン酸バナジウムナノシートは、VOPO・2HOである。
<層状化合物130が層状複水酸化物である場合>
ナノシート単層膜120は水酸化物ナノシートである。水酸化物ナノシートは、[M2+ 1−z3+ (OH)z+、[M 1−z3+ (OH)(2z−1)+、および、[M2+ 1−z4+ (OH)2z+(0≦z≦0.5)からなる群から選択される。ここで、Mは1価金属イオンであり、M2+は2価金属イオンであり、M3+は3価金属イオンであり、M4+は4価金属イオンである。例えば、MはLiであり、M2+は、Mg、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、ZnおよびCaからなる群から選択され、M3+は、Al、Cr、Mn、Fe、Co、NiおよびLaからなる群から選択され、M4+はTiまたはZrである。
<層状化合物130が層状金属カルコゲナイトである場合>
ナノシート単層膜120は、金属カルコゲナイトナノシートである。金属カルコゲナイトナノシートは、MoS、WS、TaSおよびNbSからなる群から選択される。
<層状化合物130が層状ケイ酸塩である場合>
ナノシート単層膜120は、スメクタイト系ナノシートである。スメクタイト系ナノシートは、(Al2−lMg)Si10(OH) l−(0<l<2)、Mg(Si4−mAl)O10(OH) m−(0<m<4)、および、Al(Si4−nAl)O10(OH) n−(0<n<4)からなる群から選択される。
図2は、例示的なナノシート単層膜120の模式図を示す。
図2(A)、(B)および(C)は、それぞれ、上述したナノシート単層膜120のうちCaNb10(ANan−33n+1においてn=3、A=Ca、B=Nbの場合)、Ti1−δおよびMnOの模式図である。CaNb10(図2(A))、Ti1−δ(図2(B))およびMnO(図2(C))のシート厚は、それぞれ、1.5nm、0.7nmおよび0.5nmである。一方、図2(A)〜(C)のシート平面方向の長さは、層状化合物の大きさにもよるが、数百nm〜数十μmの範囲である。
このように、選択するナノシート単層膜120の種類にもよるが、ナノシート単層膜120の厚みは母体となる層状化合物の構造によって一義的に決定されるため厚みの分布をほとんど有しない。このことは、均一な厚みの分布を有するシード層を作製するうえで非常に有利である。またナノシート単層膜120の厚みは前述のように1〜2nm程度しかないことから、極薄いシード層を形成できる。このことは、シード層がその上に成長される薄膜の物性および光学特性に及ぼす影響が少ないため好ましい。
また、ナノシート単層膜120は、水平方向に広がりを有する二次元結晶であり、二次元格子を有する。例えば、CaNb10(図2(A))、Ti1−δ(図2(B))およびMnO(図2(C))は、それぞれ、二次元正方形格子210、二次元長方形格子220および二次元六角形格子230を有する。
表1は、各種のナノシート単層膜120と二次元格子との関係を示す。
表1に示されるように、ナノシート単層膜120は、二次元正方形格子、二次元長方形格子、二次元六角形格子および二次元平行四辺形格子のいずれかを有する。後述するように、成長させるべき配向膜の結晶構造とマッチングする二次元格子を有するナノシート単層膜120を選択して基材上に配置することで、種々の結晶構造を有する配向膜を容易に得ることができる。表1に示されるナノシート単層膜120の格子定数は、実測値、文献値および推測値のいずれかである。
本願発明者らは、このようなナノシート単層膜120をシード層(バッファ層)として採用することにより、単結晶基板に匹敵する結晶成長用基板となることを見出した。すなわち、本願発明者らは、ナノシート単層膜120の結晶構造を利用して、ナノシート単層膜120上に配向膜が形成されることを見出した。上述したように、ナノシート単層膜120は、出発物質である層状化合物130の結晶性を反映し、極めて高い結晶性を有するので、単結晶基板に匹敵する秩序性の高い表面構造を有する。その結果、得られる配向膜もまた、その表面構造を反映した高い結晶性の高品質な膜となり得る。
ナノシート単層膜120は、例えば、表1に参照して説明したように、種々の構成元素、二次元結晶格子、格子定数を有するため、形成されるべき配向膜とのマッチングに基づいて、幅広い材料設計が可能となる。また、ナノシート単層膜120は、ナノメートルオーダであり膜厚分布を有しない。このようなナノシート単層膜120をシード層として用いることによって、平滑な結晶成長用基板を得ることができる。
一方、ナノシート単層膜120は、シート面内方向には、出発物質である層状化合物130のサイズを反映し、サブミクロンから数十マイクロメートルオーダの広がりを有する。したがって、ナノシート単層膜120を高い被覆率で基板を被覆できる。このことは、結晶成長用基板の大面積化に好ましい。また、ナノシート単層膜120は母体である層状化合物130を剥離することで得られることから、平滑原子表面を有する。このようなナノシート単層膜120をシード層として用いるので、結晶成長用基板もまた、ナノシート単層膜面内ではステップフリーな表面を有し、形成されるべき配向膜も良質となる。
次に、本発明による結晶成長用基板100の製造方法を説明する。
(2:結晶成長用基板の製造方法)
本発明による結晶成長用基板の例示的な製造方法をステップごとに説明する。
図3は、Langmuir−Blodgett(LB)法を用いた結晶成長用基板の製造プロセスを示す図である。
ステップS310:ナノシートを含むコロイド溶液を調製する。コロイド溶液は、例えば、層状化合物として層状酸化物を選択した場合、層状酸化物を水素イオン交換した後、水酸化テトラn−ブチルアンモニウム等の嵩高いゲストを導入し、単層剥離することによって得られる(例えば、本願発明者らによる特許3726140を参照されたい)。LB法では、希釈されたコロイド溶液を展開液として用いる。コロイド溶液はトラフ(水槽)に展開され、単層剥離されたナノシートの一部は、気液界面に浮遊する。層状化合物は、図1を参照して説明した層状化合物が採用される。
ステップS320:コロイド溶液に基材を浸漬させ、基材上にナノシート単層膜を形成する。LB法では、トラフに基材を浸漬させた後、展開液表面を一定の表面圧まで圧縮して、ナノシート単層膜を気液界面に形成し、垂直引き上げ法で基材をコロイド溶液から引上げることによって、基材上にナノシート単層膜を転写(形成)する。なお、具体的な、LB法を用いたナノシート単層膜の基材への形成は、例えば、Muramatsuら, Langmuir 2005, 21, 6590〜6595を参照されたい。ここでも基材には、図1を参照して説明した基材が採用される。
図3では、LB法を用いた場合を説明したが、本発明による結晶成長用基板の製造は、LB法に限定されない。本発明による結晶成長用基板を、交互吸着法を用いて製造してもよい。交互吸着法を用いた場合も、基材に形成されるべきナノシート単層膜が有する電荷と反対の電荷を有するポリマーをあらかじめ基材表面に付与するステップが追加される以外は、上記ステップS310およびS320と同様である。なお、この場合には、静電相互作用によりナノシート単層膜の基材への密着性が向上するため好ましい。
本発明による結晶成長用基板は、ステップS310およびS320によって得られる。ステップS310およびS320は、いずれも、高価な物理的/化学的気相成長法(MBE、スパッタ、PLD、MOCVD等)を不要とするので、コスト効率がよいだけでなく、グリーンケミカル(省エネルギー低環境負荷)である。また、本発明による結晶成長用基板は、ナノシート単層膜があらかじめ高い結晶性を有しているため、熱処理することなく、常温で製造される。これにより、ガラス以外の熱安定性の低い材料(例えば、プラスチック)も基材として採用できる。このような材料は、安価であり、大型化が可能であるため、最終的に目標とする配向膜の大型化および低コスト化に寄与する。
なお、図3では、基材として基板状の平板を用いた例を説明したが、本発明の基材はこれに限定されない。図1を参照して上述したように、ナノシート単層膜は、シート面内方向の強固な結合に加えて、高い構造柔軟性を有するため、曲率を有する基材上にもシート面内方向の結合を維持したまま(すなわち、結晶構造を維持したまま)ナノシート単層膜を形成することができる。当然のことながら曲率を有する基材上でも、ナノシート単層膜の有する特徴は、維持されるので、単結晶およびステップフリーのシード層となり得る。このように、本発明によるナノシート単層膜は、任意の形状を有する基材上にも適用可能であるため、材料設計において有利である。
次に、本発明による結晶成長用基板とその上に製造される配向膜との関係を説明する。
(3:結晶成長用基板と配向膜との関係)
本発明による結晶成長用基板を用いれば、従来の高価な単結晶基板を用いることなく、配向膜を得ることができる。配向成長は、結晶成長用基板のナノシート単層膜と目的とする配向膜との間の結晶構造の整合性が高い条件で実現される。基板上に所定の材料を配向成長させる場合には、基板と所定の材料との間の格子ミスマッチが寄与することが知られている。通常、薄膜成長の分野において、基板と所定の材料との結晶構造が同じであり、格子ミスマッチの絶対値が、小さいことが望ましい。具体例を挙げて説明する。
図4は、例示的なナノシート単層膜と配向膜とのマッチングを示す模式図である。
図4(A)は、ナノシート単層膜がCaNb10であり、配向膜がSrTiOの場合であり、図4(B)は、ナノシート単層膜がCaNb10であり、配向膜がアナターゼTiOの場合であり、図4(C)は、ナノシート単層膜がMnOであり、配向膜がZnOの場合である。
図2(A)を参照して説明したように、CaNb10は、ペロブスカイト構造に関連した構造を有しており、二次元正方形格子を有する。図4(A)に示されるように、二次元正方形格子の格子長は、a=b=3.86Å(0.386nm)である。一方、誘電体材料として知られるSrTiOは、立方晶系のペロブスカイト構造を有し、その(100)面は正方形格子を有する。SrTiO(100)の正方形格子の格子長は、a=b=3.9Å(0.390nm)である(当然のことながら、aとbとのなす角θは90°である)。ナノシート単層膜CaNb10表面とSrTiO(100)とは、同じ結晶構造を有し、かつ、その格子長は極めて近い。格子長から算出される格子ミスマッチは、1%以下であり、この値は、ナノシート単層膜CaNb10上にSrTiO(100)が配向成長することを示唆する。
同様に、光触媒材料として知られているアナターゼTiOの(001)面もまた正方形格子を有する。TiO(001)の正方形格子の格子長は、a=b=3.79Å(0.379nm)である(当然のことながら、aとbとのなす角θは90°である)。ナノシート単層膜CaNb10表面とTiO(001)とは、類似した結晶構造を有し、かつ、その格子長は極めて近い。格子長から算出されるミスマッチは、約1.8%であり、この値は、ナノシート単層膜CaNb10表面上にTiO(001)が配向成長することを示唆する。
図2(C)を参照して説明したように、MnOは、二次元六角形格子を有する。二次元六角形格子の格子長は、a=b=2.87Å(0.287nm)であり、aとbとのなす角θは120°である。一方、半導体材料として知られるZnOは、ウルツ鉱型(六方晶)構造を有し、その(001)面は、六角形格子を有する。ZnO(001)の六角形格子の格子長は、a=b=3.25Å(0.325nm)であり、aとbとのなす角θは120°である。ナノシート単層膜MnOとZnO(001)とは、同じ六角形格子を有し、かつ、その格子長は比較的近い。格子長から算出されるミスマッチは、約13%であり、この値は、比較的大きいものの、ナノシート単層膜MnO上にZnO(001)が配向成長する可能性があることを示唆する。
以上、図4は、本願による結晶成長用基板と、その上に配向する配向膜との関係を例示的に説明したが、これに限らない。本発明による結晶成長用基板のナノシート単層膜と、その上に配向する配向膜との一般的関係は、配向膜の配向面の格子長aおよびb、ならびに、それらaおよびbがなす角θを用いて、以下1)〜4)のようにまとめられる。
1)a=b、θ=90°の場合、ナノシート単層膜は二次元正方形格子を有する。これは、図4(a)および(b)の場合に相当する。
2)a≠b、θ=90°の場合、ナノシート単層膜は二次元長方形格子を有する。
3)a=b、θ=120°の場合、ナノシート単層膜は二次元六角形格子を有する。これは、図4(c)の場合に相当する。
4)a≠b、θ≠90°の場合、ナノシート単層膜は二次元平行四辺形格子を有する。
また、上述したように、ナノシート単層膜の二次元結晶格子の格子長と、その上に製造されるべき配向膜の配向面の格子長との間の格子ミスマッチの絶対値は、小さいことが望ましい。
表2は例示的な配向膜およびその構造的特徴を示す。表2では、参考のため配向膜の結晶格子を合わせて示す。
例えば、当業者であれば、表1および表2を参照することにより、結晶成長用基板のシード層であるナノシート単層膜およびそれにマッチングする配向膜の組み合わせを適宜選択することができる。このように、本発明の結晶成長用基板は、ナノシート単層膜の選択幅が極めて広いため、材料設計に有利である。なお、本発明による結晶成長用基板は、上記表2に示される配向膜用に限定されず、ナノシート単層膜にマッチングする任意の材料を配向膜として得ることができることを理解されたい。
次に、実施例を述べるが、本発明は実施例に限定されるものではないことに留意されたい。
層状化合物としてKCaNb10をEbinaら, Solid State Ionics 2002, 151, 177に記載のプロシージャにしたがって、単層剥離し、CaNb10ナノシートを含むコロイド溶液を得た。より詳細には、KCO、CaOおよびNbを混合し、1200℃で12時間焼成し、KCaNb10を合成した。次いで、KCaNb10をHNO(5M)でイオン交換し、HCaNb10・1.5HOを得た。HCaNb10・1.5HOと、水酸化テトラn−ブチルアンモニウムを含む水溶液とを反応させ、単層剥離させ、コロイド溶液を得た(上述のステップS310)。このように、ナノシートの単層剥離をソフトケミカル的な手法で行なえることも、プロセスの省エネルギー化に有利である。コロイド溶液は超純水で希釈(例えば、CaNb10ナノシートの場合、約0.08gcm−3)され、トラフに配置された。なお、本明細書において、単層剥離された層状化合物であり、膜状でない材料を単に「ナノシート」と呼び、「ナノシート」を意図的に膜状に形成した材料を「ナノシート単層膜」と呼ぶことに留意されたい。
基材として、#1737無アルカリホウケイ酸ガラス基板(Corning Co. Ltd.より入手、以降では単にガラス基板と呼ぶ)を用いた。ガラス基板を、HCl/CHOH溶液、次いで、濃HSO溶液に、各30分間浸漬させて、洗浄した。
洗浄したガラス基板にLB法を用いて、CaNb10ナノシートコロイド溶液からCaNb10ナノシート単層膜を形成した。詳細には、洗浄したガラス基板を、上記の条件を維持したトラフに浸漬させ、0.5mm・s−1の速度で表面を圧縮した。次いで、ガラス基板を、一定表面圧を維持したまま、1mm・min−1の垂直引上げ速度で引上げた(上述のステップS320)。CaNb10ナノシート単層膜のガラス基板への形成は、表面圧8.5mN・m−1で行った。なお、表面圧が8.5mN・m−1のとき、もっとも良好なCaNb10ナノシート単層膜が得られることを確認した。このようにして結晶成長用基板を得た。得られた結晶成長用基板、CaNb10/ガラス基板を、原子間力顕微鏡AFM(SPA400, Seiko Instruments Inc., Japan)を用いて観察した。AFMの観察条件は、シリコンチップカンチレバーを用い、タッピングモードで行った。観察結果を図5に示し後述する。CaNb10/ガラス基板の紫外可視光吸収スペクトルを、分光光度計(U−4100, Hitachi)を用いて測定した。結果を図6に示し後述する。
次に、CaNb10/ガラス基板上にSrTiO膜を配向させた。具体的には、酢酸ストロンチウムとチタンイソプロポキシド(TTIP)を用いて、SrTiOコーティング溶液(前駆体ゾル、または、単にゾルとも呼ぶ)を調製した。溶媒として酢酸を用い、安定剤として2,4−ペンタンジオン(アセチルアセトン:AcAc)を用いた。TTIPをAcAcと混合比1:1で混合し、酢酸ストロンチウムを溶解させた酢酸溶液に添加した。得られた透明な溶液を密閉したフラスコ内で12時間連続して攪拌した。次いで、透明な溶液にメタノールを追加し、0.3MのSrTiOコーティング溶液を得た。SrTiOコーティング溶液をスピンコート法によってCaNb10/ガラス基板上に付与し、その後、1分間120℃に加熱したホットプレート上で乾燥させた。スピンコートの回転速度は2500rpmであった。次いで、SrTiOコーティング溶液が付与されたCaNb10/ガラス基板を、電気炉を用いて、大気中、500℃、550℃、600℃および650℃でそれぞれ1時間焼成した。各焼成温度で焼成された試料の結晶面および結晶の配向性を、粉末X線回折法(XRD)により調べた。測定は、粉末X線回折計(Rint 2200, Rigaku)を用いた。測定条件は、単色化されたCuKα線を用い、加速電圧40kVおよび印加電流40mAであった。結果を図7に示し、後述する。
比較例1
実施例1において、洗浄したガラス基板上に、CaNb10ナノシート単層膜を形成することなく、直接、スピンコート法によりSrTiOコーティング溶液を付与した以外は、実施例1と同様であるため説明を省略する。実施例1と同様に、各焼成温度で焼成された試料の結晶面および結晶の配向性を、XRDを用いて調べた。結果を図7に示し、後述する。
実施例1において、スピンコート法によるSrTiOコーティング溶液の付与、ホットプレート上での乾燥、および、550℃での焼成の操作を、1回から5回まで繰返し行った以外は、実施例1と同様であるため説明を省略する。各付与(コーティング)回数の試料の結晶面および結晶の配向性を、XRDを用いて調べた。結果を図8に示し、後述する。
付与回数が5回の試料の表面および断面について、走査電子顕微鏡SEM(S−4200, Hitachi)を用いて表面観察を行った。結果を図9および図11に示し、後述する。
比較例2
比較例1において、スピンコート法によるSrTiOコーティング溶液の付与、ホットプレート上での乾燥、および、550℃での焼成の操作を、1回から5回まで繰返し行った以外は、比較例1と同様であるため説明を省略する。各付与回数の試料の結晶面および結晶の配向性を、XRDを用いて調べた。結果を図8に示し、後述する。
付与回数が5回の試料の表面および断面について、それぞれ、SEMを用いて表面観察を行った。結果を図10および図12に示し、後述する。
実施例1と同様にして得られた結晶成長用基板、CaNb10/ガラス基板上にTiO膜を配向させた。詳細には、TiOコーティング溶液として、市販のチタンイソプロポキシドに基づくコーティング溶液(NDH−510C;Nippon Soda Co. Ltd., Tokyo, Japanから入手)を用いた。TiOコーティング溶液をスピンコート法によってCaNb10/ガラス基板上に付与し、その後、1分間120℃に加熱したホットプレート上で乾燥させた。スピンコートの回転速度は1500rpmであった。次いで、TiOコーティング溶液が付与されたCaNb10/ガラス基板を、電気炉を用いて、大気中、500℃で1時間焼成した。焼成された試料の結晶面および結晶の配向性を、XRDにより調べた。結果を図13に示し、後述する。
比較例3
実施例3において、結晶成長用基板の代わりに、ガラス基板を用い、直接、スピンコート法によりTiOコーティング溶液を付与した以外は、実施例3と同様であるため説明を省略する。実施例3と同様に、焼成された試料の結晶面および結晶の配向性を、XRDにより調べた。結果を図13に示し、後述する。
層状化合物としてK0.45MnOをOmomoら, J. Am. Chem.Soc. 2003, 125, 3568に記載のプロシージャにしたがって、単層剥離し、MnOナノシート単層膜のコロイド溶液を得た(上述のステップS310)。実施例1と同様に、コロイド溶液を超純水で希釈(ca. 0.08gcm−3)し、トラフに展開した。
実施例1と同様に、ガラス基板を洗浄し、LB法を用いてMnOナノシート単層膜を形成した(上述のステップS320)。なお、MnOナノシート単層膜のガラス基板への形成は、表面圧8.0mN・m−1で行った。このようにして結晶成長用基板を得た。得られた結晶成長用基板、MnO/ガラス基板を、AFMを用いて観察した。観察結果を図14に示す。
次に、MnO/ガラス基板上にZnO膜を配向成長させた。具体的には、酢酸亜鉛(2水和物)[Zn(CHCOO)・2HO]を、キレート配位子として所定量のジエタノールアミンとともに(モル比1:1)イソプロパノール溶液に溶解させ、0.2MのZnOコーティング溶液を調製した。ZnOコーティング溶液をスピンコート法によってMnO/ガラス基板上に付与し、1分間120℃に加熱したホットプレート上で乾燥させた。スピンコートの回転速度は2500rpmであった。次いで、ZnOコーティング溶液が付与されたMnO/ガラス基板を、電気炉を用いて、大気中、400℃で1時間焼成した。この操作を1回〜5回繰り返した。各付与回数の試料の結晶面および結晶の配向性を、XRDを用いて調べた。結果を図15に示し、後述する。
比較例4
実施例4において、結晶成長用基板の代わりに、ガラス基板を用い、直接、スピンコート法によりZnOコーティング溶液を付与した以外は、実施例4と同様であるため説明を省略する。実施例4と同様に、各付与回数の試料の結晶面および結晶の配向性を、XRDにより調べた。結果を図15に示し、後述する。
表3は、以上の実施例1〜4および比較例1〜4の実験条件を示す。
図5は、CaNb10/ガラス基板のAFM像を示す図である。
図5によれば、ガラス基板上に極めて平坦なCaNb10ナノシート単層膜が形成されたことが分かる。このような表面は、ナノシート間の極めて小さいな重なりや隙間を除けば、原子レベルで平坦な単結晶に匹敵する。表面粗さ(Ra)は0.61nmと算出された。ナノシート単層膜の膜厚は、1.5〜1.6nmであった。なお、この値は、CaNb10ナノシート単層膜の結晶学的厚さ(図2(A)を参照)に一致し、ガラス基板上に単層膜が形成されたことを示唆する。表面圧8.5mN・m−1において、CaNb10ナノシート単層膜は、ガラス基板の面積の95%に付与され、最もナノシート間の重なりが少ないことが分かった。
図6は、CaNb10/ガラス基板の紫外可視吸収スペクトルを示す図である。
図6より、300nm以下のブロードな吸収端は、ナノシート単層膜によるものであり、200nmにおける吸光度は約0.1であった。ナノシート単層膜のモル吸光係数(ε=4.39×10 mol−1・dm・cm−1、@200nm)によれば、この値は、ガラス基板の両面に単層膜が堆積された場合の理論値(吸光度=0.094)に匹敵することが分かった。このことは、LB法によって形成されたCaNb10ナノシートは、単層膜であることを示唆する。
図7は、実施例1および比較例1のSrTiO膜のXRDパターンを示す図である。
図7の上段は、実施例1によるXRDパターンであり、図7の下段は、比較例1によるXRDパターンである。図7の上段から、550℃以上で焼成した試料は、いずれも23°付近および46°付近に明瞭なピークを示した。これらのピークは、SrTiOの100回折ピークと200回折ピークとに一致する。また、110、111または210等の他の回折ピークは見られなかった。このことから、550℃以上の焼成により、SrTiO膜が、CaNb10/ガラス基板上に(すなわち、CaNb10ナノシート単層膜上)に(100)方向に配向成長することが分かった。なお、500℃で焼成した試料がアモルファスであるのは、焼成温度が低いために、SrTiOゾルが結晶化しなかったためである。
一方、図7の下段は、600℃以上の焼成で32°付近に微弱なSrTiOの110回折ピークが観測された以外には、明瞭なピークは見られなかった。このSrTiOの110回折ピークは、JCPDSパターンに示されるSrTiOの最強ピークであり、SrTiO薄膜が600℃以上の焼成においてランダムに配向して結晶化していることを示唆するものである。
以上より、CaNb10/ガラス基板上に立方晶系のSrTiO膜が(100)配向成長することが示された。また、結晶化温度は、上記の前躯体ゾルを用いた場合、550℃以上が好ましいことが分かった。
図8は、実施例2および比較例2のSrTiO膜のXRDパターンを示す図である。
図8の上段は、実施例2によるXRDパターンであり、図8の下段は、比較例2によるXRDパターンである。図8の上段から、コーティング回数が1〜5回のいずれも、SrTiOの100回折ピークおよび200回折ピークのみを示した。また、そのピーク強度は、コーティング回数が増加するにつれて、増大した。このことは、膜厚を増加させても、(100)方向に配向成長したSrTiO膜が得られることを示唆する。
一方、図8の下段は、コーティング回数が4回以上の厚膜において、比較例1で確認されたSrTiOの110の回折ピークに加えて、複数のピークが観察された。これらは、それぞれ、111、210、200および211の回折ピークに一致した。このことから、ガラス基板直上には、SrTiO膜が100配向成長せず、ランダム配向したSrTiO多結晶膜が成長することが分かった。
実施例2および比較例2のコーティング回数が5回のXRDパターンのうち200回折ピークに注目すると、その半値幅(FWHM)は、それぞれ、0.23°および0.33°であった。これは、CaNb10/ガラス基板上のSrTiO膜の方が、ガラス基板直上のSrTiO膜よりも結晶性が高いことを示している。このことから、CaNb10ナノシート単層膜は、結晶成長を促進する機能を有することが示唆される。
以上、図7および図8から、CaNb10/ガラス基板は、100配向したSrTiO膜を得るに好適であることが分かった。
図9は、実施例2のSrTiO(n=5)/CaNb10/ガラス基板の表面のSEM像を示す図である。
図10は、比較例2のSrTiO(n=5)/ガラス基板の表面のSEM像を示す図である。
nは、コーティング回数を示す。図9および図10の表面形状は、いずれも、微粒子が凝集した典型的なゾル・ゲル膜の表面構造を示した。粒径は、約30nm〜40nmの範囲であり、コーティング膜が多結晶であることがわかる。
図11は、実施例2のSrTiO(n=5)/CaNb10/ガラス基板の断面のSEM像を示す図である。
図12は、比較例2のSrTiO(n=5)/ガラス基板の断面のSEM像を示す図である。
図11および図12から、膜厚は、いずれも、約400nmであった。膜厚がコーティング回数に比例すると仮定すれば、1回のコーティングによって約80nmの厚さのSrTiO膜が得られる。
図13は、実施例3および比較例3のXRDパターンを示す図である。
比較例3のXRDパターンは、約25.5°および38°にピークを示した。これは、TiOのアナターゼ相の101回折ピークおよび004回折ピークに一致した。一方、実施例3のXRDパターンは、約38°の鋭く、かつ、高強度のピークを示すのみであった。このことから正方晶系のアナターゼTiOが、CaNb10/ガラス基板上ではc軸方向に配向成長することが示される。
図14は、MnO/ガラス基板のAFM像を示す図である。
図14によれば、ガラス基板上に極めて平坦なMnOナノシート単層膜が形成されたことが分かる。このような表面は、図5と同様に、ナノシート単層膜間の極めて小さいな重なりや隙間を除けば、原子レベルで平坦な単結晶に匹敵する。表面粗さ(Ra)は、0.27nmであった。ナノシート単層膜の膜厚は、0.5〜0.9nmであり、ナノレベルであった。なお、この値は、MnOナノシート単層膜の結晶学的厚さに匹敵し(図2(C)を参照)、ガラス基板上に単層膜が形成されたことを示唆する。表面圧8.0mN・m−1において、MnOナノシート単層膜は、ガラス基板の面積の約90%に形成され、最もナノシート単層膜の重なりが少ないことが分かった。
図15は、実施例4および比較例4のXRDパターンを示す図である。
図15の上段は、実施例4によるXRDパターンであり、図15の下段は、比較例4によるXRDパターンである。図15の上段から、コーティング回数が1〜5回のいずれも、35°付近に明瞭なピークを示した。このピークは、ZnOの002回折ピークに一致した。また、そのピーク強度は、実施例2と同様に、コーティング回数が増加するにつれて、増大した。このことは、膜厚を増加させても、(001)方向に配向成長したZnO膜が得られることを示唆する。
一方、図15の下段は、コーティング回数が3回以上の厚膜において、複数のピークが観察された。これらのピークは、それぞれ、ZnOの100、002および101回折ピークに一致した。このことから、ガラス基板直上には、例えコーティング回数が多い厚膜であっても、ZnO膜が(001)配向しないこと、すなわち、ランダム配向したZnO多結晶が成長することが示される。
以上、実施例1〜4により、ナノシート単層膜として二次元正方形格子を有する材料(例えば、CaNb10)を用いれば、立方晶系および正方晶系の材料の配向膜が得られ、ナノシート単層膜として二次元六角形格子を有する材料(例えば、MnO)を用いれば、六方晶系の材料の配向膜を得ることができることが分かった。実施例1〜4は、例示であって、本発明の結晶成長用基板とその上に形成される配向膜とはこれに限定されない。
本発明による結晶成長用基板は、基材と、基材上に位置し、層状化合物から剥離されたナノシート単層膜とからなる。このような結晶成長用基板は、適宜選択されたナノシート単層膜上に、それとマッチングする配向膜を形成することができる。このような結晶成長用基板は、配向膜の材料に応じて、発光素子、半導体素子、強誘電体デバイス、誘電体デバイス、磁気デバイス等に利用可能である。また、本発明による結晶成長用基板のナノシート単層膜は、室温にて容易に形成されるので、熱安定性の低いプラスチック基板上にも適用される。その結果、安価であり大面積な結晶成長用基板を提供できる。また、本発明による結晶成長用基板は、基材と配向膜とを隔てる安定な中間層(例えば、光触媒の中間層)としても利用可能である。
本発明による結晶成長用基板の模式図 例示的なナノシート単層膜120の模式図 Langmuir−Blodgett(LB)法を用いた結晶成長用基板の製造プロセスを示す図 例示的なナノシート単層膜と配向膜とのマッチングを示す模式図 CaNb10/ガラス基板のAFM像を示す図 CaNb10/ガラス基板の紫外可視吸収スペクトルを示す図 実施例1および比較例1のSrTiO膜のXRDパターンを示す図 実施例2および比較例2のSrTiO膜のXRDパターンを示す図 実施例2のSrTiO(n=5)/CaNb10/ガラス基板の表面のSEM像を示す図 比較例2のSrTiO(n=5)/ガラス基板の表面のSEM像を示す図 実施例2のSrTiO(n=5)/CaNb10/ガラス基板の断面のSEM像を示す図 比較例2のSrTiO(n=5)/ガラス基板の断面のSEM像を示す図 実施例3および比較例3のXRDパターンを示す図 MnO/ガラス基板のAFM像を示す図 実施例4および比較例4のXRDパターンを示す図
符号の説明
100 結晶成長用基板
110 基材
120 ナノシート単層膜
130 層状化合物
210 二次元正方形格子
220 二次元長方形格子
230 二次元六角形格子

Claims (12)

  1. 表面にバッファ層が形成されてなる結晶成長用基板であって、
    前記バッファ層が二次元結晶からなるナノシート単層膜からなることを特徴とする結晶成長用基板。
  2. 請求項1に記載の結晶成長用基板において、ナノシート単層膜は、層状化合物から剥離されたものであることを特徴とする結晶成長用基板。
  3. 請求項2に記載の結晶成長用基板において、前記層状化合物は、層状酸化物、層状複水酸化物、層状リン酸塩、層状金属カルコゲナイト、および、層状ケイ酸塩からなる群から選択されることを特徴とする結晶成長用基板。
  4. 請求項3に記載の結晶成長用基板において、
    前記層状化合物は層状酸化物であり、
    前記ナノシート単層膜は、チタン酸ナノシート、層状ペロブスカイトナノシート、マンガン酸ナノシート、ニオブ/タンタル酸ナノシート、チタンニオブ酸ナノシート、ルテニウム酸ナノシート、および、タングステン酸ナノシートからなる群から選択されることを特徴とする、結晶成長用基板。
  5. 請求項3に記載の結晶成長用基板において、
    前記層状化合物は層状リン酸塩であり、
    前記ナノシート単層膜は、リン酸ジルコニウムナノシート、または、リン酸バナジウムナノシートであることを特徴とする、結晶成長用基板。
  6. 請求項3に記載の結晶成長用基板において、
    前記層状化合物は層状複水酸化物であり、
    前記ナノシート単層膜は、水酸化物ナノシートであることを特徴とする、結晶成長用基板。
  7. 請求項3に記載の結晶成長用基板において、
    前記層状化合物は層状金属カルコゲナイト化合物であり、
    前記ナノシート単層膜は、金属カルコゲナイトナノシートであることを特徴とする、結晶成長用基板。
  8. 請求項3に記載の結晶成長用基板において、
    前記層状化合物は層状ケイ酸塩であり、
    前記ナノシート単層膜は、スメクタイト系ナノシートであることを特徴とする、結晶成長用基板。
  9. 請求項1から8に記載の結晶成長用基板において、前記バッファ層が設けられた基材は、ガラス、金属、半導体単結晶、および、プラスチックからなる群から選択されることを特徴とする結晶成長用基板。
  10. 請求項1から9の何れかに記載の結晶成長用基板を用いた結晶成長方法であって、前記結晶成長用基板上に結晶成長する配向膜の結晶面の格子長aおよびb、ならびに、格子長aおよびbがなす角θを所望の関係となるように前記ナノシート単層膜の二次元格子形状が次表Aの通りに設定してあることを特徴とする結晶成長用基板を用いた結晶成長方法。
    (表A)
  11. 請求項4に記載の結晶成長用基板を用いた結晶成長方法であって、前記ナノシート単層膜を、前記マンガン酸塩ナノシートのうちMnOナノシート単層膜とし、当該基板上にZnOを配向成長させることを特徴とする結晶成長用基板を用いた結晶成長方法。
  12. 請求項4に記載の結晶成長用基板を用いた結晶成長方法であって、前記ナノシート単層膜を、前記層状ペロブスカイトナノシートのうちCaNb10ナノシート単層膜とし、当該基板上にSrTiOまたはTiOを配向成長させることを特徴とする結晶成長用基板を用いた結晶成長方法。
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