JP2009061867A - 助手席用エアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成として、膨張時のエアバッグが、インパネ側に過度に近接している乗員を必要以上に押圧することを防止でき、かつ、非近接状態で着座した乗員を的確に保護可能な助手席用エアバッグの提供。
【解決手段】本発明のエアバッグ15は、左右一対の内側パネル部49Rの内周縁相互を結合させて構成される内側結合部60を周縁とした連通孔22を左右の中央に配置させ、後部側に、凹部24と2つの突出部25Rとを備える。エアバッグ15が、連通孔22の周縁に、内側パネル部49Rの外表面相互を面接触させる接触部位27を備えるように、膨張を完了させる構成である。接触部位27が、外側パネル部36R及び内側パネル部49Rに作用するエアバッグ15の膨張完了時の内圧自体により接触状態を維持可能として、エアバッグ15の内圧が膨張完了時の内圧に満たない状態では接触を抑制させる構成である。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の助手席前方におけるインストルメントパネル(以下「インパネ」と称する)の上面側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、上方へ突出するとともに、インパネ上面とインパネ上方のウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側へ展開膨張する構成の助手席用エアバッグに関する。
従来、助手席用エアバッグとしては、膨張完了時に左右方向の外周側に配置される左右一対の外側パネル部と、膨張完了時に左右方向の内周側に配置されて略C字形に湾曲した帯状の左右一対の内側パネル部と、の周縁相互を結合されて、膨張完了時の形状を前端側に頂部を配置させた略四角錐形状とされるものがあった。この助手席用エアバッグは、内側パネル部の内周縁相互を結合させて構成される内側結合部を周縁とした連通孔を、膨張完了時の左右方向の中央に配置させ、連通孔の周縁に対応する膨張完了時における少なくとも後部側のエリアに、左右方向の中央を前方側に凹ませた凹部と、凹部の左右両側における内側パネル部と外側パネル部との外周縁相互の結合部位にかけて相対的に後方側へ突出するとともに上下方向に略沿って形成される2つの突出部と、を配設させた構成とされるもので、膨張完了時のエアバッグに乗員が接触した際に、まず乗員の左右の肩部を突出部により拘束し、その後、左右の肩部を拘束されて運動エネルギーを低減された乗員の頭部を、突出部間に形成される凹部に進入させて、乗員の頭部をソフトに保護する構成であった(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この特許文献1に記載のエアバッグでは、仮に、乗員がインパネに過度に近接している状態で、乗員の左右の肩部を拘束できるように突出部が後方へ突出する前に、乗員が展開するエアバッグの連通孔周囲の部位と接触すれば、必要以上に乗員を押圧してしまい、近接乗員を適切に保護する点に改善の余地があった。
また、このインパネに過度に近接している乗員がいる状態で展開膨張させる際に、乗員を過度に押圧することを防止可能なエアバッグとして、膨張完了時の後部側の左右の中央に前方に凹む凹部と、凹部の左右両側で突出する突出部と、を備える構成として、近接乗員と接触した際に、突出部が相互に離隔するように開いて、突出部間の凹部の部位で近接乗員を受け止める構成のものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−103654公報 特表2004−502585公報
この従来の特許文献2の助手席用エアバッグは、通常の着座位置に着座する乗員を保護する状態で膨張を完了させる際には、突出部相互を接触させるようにして、膨張を完了させることとなるが、特許文献2の助手席用エアバッグでは、エアバッグに、突出部相互の接触を維持させるための被覆材等の接触維持手段を別途配設させており、構成が簡便ではなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、簡便な構成として、膨張時のエアバッグが、インパネ側に過度に近接している乗員を必要以上に押圧することを防止でき、かつ、非近接状態で着座した乗員を的確に保護可能な助手席用エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る助手席用エアバッグは、車両の助手席前方におけるインパネの上面側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、上方へ突出するとともに、インパネ上面とインパネ上方のウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側へ展開膨張する構成とされて、
膨張完了時に左右方向の外周側に配置される左右一対の外側パネル部と、膨張完了時に左右方向の内周側に配置されて略C字形に湾曲した帯状の左右一対の内側パネル部と、の周縁相互を結合させて、膨張完了時の形状を前端側に頂部を配置させた略四角錐形状とされ、
膨張完了時の前端側下面における左右方向の中央付近となる位置に、膨張用ガスを流入させるガス流入口を備える構成とされるとともに、内側パネル部の内周縁相互を結合させて構成される内側結合部を周縁とした連通孔を、左右方向の中央に配置させ、
連通孔の周縁に対応する膨張完了時における少なくとも後部側のエリアに、左右方向の中央を前方側に凹ませた凹部と、凹部の左右両側における内側パネル部と外側パネル部との外周縁相互の結合部位にかけて相対的に後方側へ突出するとともに上下方向に略沿って形成される2つの突出部と、を備える構成の助手席用エアバッグにおいて、
エアバッグが、連通孔の周縁において、一対の内側パネル部の外表面相互を面接触させる接触部位を備えるように、膨張を完了させる構成とされ、
接触部位が、エアバッグの外周壁を構成する外側パネル部及び内側パネル部に作用するエアバッグの膨張完了時の内圧自体により、接触状態を維持可能として、エアバッグの内圧が膨張完了時の内圧に満たない状態では接触を抑制させるように、構成されていることを特徴とする。
本発明の助手席用エアバッグでは、膨張完了時において、左右方向の中央に形成される連通孔の周縁に、内側パネル部の外表面相互を面接触させる接触部位が形成されるように構成されていることから、接触部位が形成される分、連通孔が相対的に小さくなり、インパネ側に乗員が過度に近接している状態で作動する際にも、展開するエアバッグの連通孔周囲の部位自体が、乗員と接触することを極力抑えることができる。また、本発明の助手席用エアバッグは、膨張初期において、接触部位を形成せずに突出部の部位を左右に広げた状態で展開することとなり、この膨張初期において、ガス流入口から流入した膨張用ガスは、連通孔を経て左右の突出部側へ流れるように、エアバッグ内に流入することから、エアバッグは、乗員側へ向かって突出することを極力抑えられて、上下左右に幅広く展開するように膨張することとなる。さらにまた、本発明の助手席用エアバッグでは、連通孔が小径とされていることから、連通孔の周囲の部位は、膨張初期における後方側への突出ストロークも相対的に小さくなって、仮に、膨張するエアバッグが、過度に近接している乗員と接触することとなっても、接触時の後方側への押圧ストロークを低減でき、エアバッグが上下左右に幅広く展開することと相まって、近接乗員を必要以上に後方に向かって押圧することを防止できる。
また、本発明の助手席用エアバッグでは、接触部位は、エアバッグの外周壁を構成する外側パネル部及び内側パネル部に作用するエアバッグの膨張完了時の内圧自体により、接触状態を維持可能に構成されていることから、通常の着座位置に着座する乗員を保護する状態で膨張を完了させる際には、エアバッグは、内側パネル部の外表面相互を接触させない状態から、相互に面接触させるようにして、接触部位を形成された状態で、膨張を完了させることとなる。具体的には、内側パネル部を、内周縁によって囲まれるエリアの開口面積(連通孔の開口面積)を狭めていくように内周縁を設定すれば、エアバッグの膨張完了時に、内周縁相互を結合させて構成される内側結合部の周囲に、エアバッグの内圧自体によって、相互に押し付けあうように面接触する接触部位が発生すると推測される。そして、接触部位の接触状態を維持させた状態の本発明のエアバッグに、乗員が接触すると、まず、突出部が、乗員の左右の肩部と接触して拘束し、左右の肩部を拘束されて運動エネルギーを低減された乗員の頭部を、突出部間に形成される凹部内に進入させつつ、乗員の頭部をソフトに保護することができる。
したがって、本発明の助手席用エアバッグでは、簡便な構成として、膨張時のエアバッグが、インパネ側に過度に近接している乗員を必要以上に押圧することを防止でき、かつ、非近接状態で着座した乗員を的確に保護することができる。
また、本発明の助手席用エアバッグにおいて、接触部位の内周縁側を構成する内側パネル部の内周縁を、直線状の直線部として構成し、接触部位を、直線部を弦とするような略三日月状として、構成すれば、接触部位において、直線状の内周縁から円弧状に湾曲した外縁までの距離を大きくすることができる。換言すれば、上記構成のエアバッグでは、接触部位の深さを深くすることができることから、膨張初期における連通孔周縁の後方側への突出ストロークを一層低減させた状態を確保でき、かつ、接触部位を面接触させるようにして突出部を相互に接近させつつ膨張を完了させることができて、突出部により、乗員の肩部を的確に拘束することができる。
さらに、上記構成の助手席用エアバッグにおいて、接触部位を、連通孔の上縁側に形成する構成とすれば、インパネ側に乗員が過度に近接している状態で作動する際に、展開するエアバッグにおいて、連通孔の周縁の部位が、近接乗員の頭部と接触することを的確に防止できて、好ましい。また、このような構成の助手席用エアバッグでは、通常の着座位置に着座した乗員を保護する際にも、左右の肩部を突出部に拘束された乗員の頭部が、凹部内に進入してくると、接触部位の外縁で乗員の頭部を拘束し始めることとなるが、乗員の頭部の凹部内への進入がさらに進むと、接触部位の相互の接触状態が解除されて、乗員の頭部を、接触部位の領域まで進入させることができる。すなわち、上記構成の助手席用エアバッグでは、膨張完了時における凹部の実質的な深さを深くすることができて、乗員の頭部を一層ソフトに保護することが可能となる。勿論、上記構成の助手席用エアバッグにおいても、接触部位の外縁の部位において乗員の頭部の拘束を開始することから、従来の助手席用エアバッグと比較して、乗員の頭部を拘束するタイミングが遅れることもなく、乗員の頭部を的確に保護することができる。
さらにまた、上記構成の助手席用エアバッグにおいて、外側パネル部を、膨張完了時のエアバッグにおける後部側を除いた領域を、左右で2分割するように、相互に別体とした左右対称形として、
エアバッグの膨張完了時における上面側の領域に、左右の外側パネル部の上縁相互を結合させて構成される結合部位を、左右方向の中央において、前後方向に沿わせるように、配置させ、
各内側パネル部を、内周縁の前端を外周縁の前端と一致させるとともに、外周縁の湾曲形状を各外側パネル部の外周縁の湾曲形状と略一致させるように構成させて、
直線部を、内周縁の前端を始端として後方へ延びるように構成することが好ましい。
上記構成の助手席用エアバッグでは、内側パネル部が、内周縁の前端を外周縁の前端と一致させるとともに、外周縁の湾曲形状を各外側パネル部の外周縁の湾曲形状と略一致させるように構成されていることから、膨張完了時のエアバッグの上端側において、内側結合部から構成される凹部の先端の始端と、内側パネル部と前記外側パネル部との外周縁相互の結合部位から構成される突出部の突出頂部の始端とが一致することとなる。また、接触部位の内周縁を構成する直線部が、内周縁の前端を始端として後方へ延びるように構成されていることから、上記構成の助手席用エアバッグでは、膨張完了時の接触部位の始端も、突出部における突出頂部の始端と一致して、形成されることとなる。そして、これらの接触部位の始端と突出頂部の始端とは、膨張完了時のエアバッグが上方に配置されるウィンドシールドと接触するエリアの近傍に配置されることとなり、接触部位自体は、ウィンドシールドと接触しないエリアに形成されることとなる。そのため、上記構成の助手席用エアバッグでは、膨張完了時に形成される接触部位が、ウィンドシールドや突出部の影響を受け難く、安定して形成されることとなる。
さらにまた、上記構成の助手席用エアバッグにおいて、接触部位を、連通孔の下縁側に形成する構成とすることもでき、助手席用エアバッグをこのような構成とする場合、例えば、頭部側をインパネ側に位置させるように後向きに配置させたチャイルドシートを助手席にセットしている状態で、エアバッグが膨張すると、チャイルドシートの頭部側が、膨張完了時のエアバッグにおける接触部位の相互の接触状態を解除させるようにして、凹部とインパネとの間に進入するような態様となることから、膨張を完了させたエアバッグが、チャイルドシートと接触することを、極力抑えることができる。勿論、チャイルドシート以外の干渉物が、チャイルドシートの頭部と同様に、インパネに近接して配置されている場合にも、膨張を完了させたエアバッグが、干渉物と接触することを、極力防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の助手席用エアバッグ(以下、単に「エアバッグ」と省略する)は、図1に示すように、インパネ1の上面2の内部に配置されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置Mに使用されるものである。この助手席用エアバッグ装置Mは、折り畳まれたエアバッグ15と、エアバッグ15に膨張用ガスを供給するインフレーター8と、エアバッグ15及びインフレーター8を収納保持するケース6と、エアバッグ15をケース6に取り付けるためのリテーナ11と、折り畳まれたエアバッグ15を覆うエアバッグカバー10と、を備えて構成されている。
なお、本明細書での上下、前後、及び、左右の方向は、車両の上下、前後、及び、左右の方向に一致するものである。
エアバッグカバー10は、合成樹脂製のインパネ1と一体的に形成されて、エアバッグ15の展開膨張時に、前後二枚の扉部10a,10bをエアバッグ15に押されて開くように構成されている。また、エアバッグカバー10における扉部10a,10bの周囲には、ケース6に連結される連結壁部10cが、形成されている。
インフレーター8は、複数のガス吐出口8bを有した略円柱状の本体部8aと、インフレーター8をケース6に取り付けるためのフランジ部8cと、を備えて構成されている。
ケース6は、上端側に長方形状の開口を有した板金製の略直方体形状に形成され、インフレーター8を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部6aと、底壁部6aの外周縁から上方に延びてエアバッグカバー10の連結壁部10cを係止する周壁部6bと、を備えて構成されている。ケース6には、底壁部6aの部位に、車両のボディ側に連結される図示しないブラケットが、配設されている。
なお、エアバッグ15とインフレーター8とは、エアバッグ15内に配設される円環状のリテーナ11のボルト11aが、エアバッグ15、ケース6の底壁部6a、及び、インフレーター8のフランジ部8c、を貫通して、ナット12止めされることにより、ケース6に取り付けられている。
エアバッグ15は、図2〜7に示すように、膨張完了時の形状を、前端側を頂部とした略四角錐形状とされて、上下両側で略左右方向に沿って配設される上側壁部15a,下側壁部15bと、左右両側で略前後方向に沿って配設される左側壁部15c,右側壁部15dと、乗員側で上側壁部15aと下側壁部15bとを連結するように略左右方向に沿って配設される後側壁部15eと、を備えて構成されている。そして、実施形態のエアバッグ15では、膨張完了時に乗員側となる後側壁部15eのエリアを、乗員MPを保護する乗員保護エリアとしている。また、エアバッグ15における下側壁部15bの前端側であって、左右方向の中央付近となる部位には、膨張用ガスを流入させるように円形に開口されて、周縁17をケース6に取り付けるガス流入口18が、配設されている。ガス流入口18の周縁17には、リテーナ11のボルト11aを挿通させて、ガス流入口18の周縁17をケース6の底壁部6aに取り付けるための複数の取付孔19が、形成されている。また、エアバッグ15における左側壁部15cと右側壁部15dとには、余剰の膨張用ガスを排気するベントホール20が、それぞれ、配設されている。
実施形態のエアバッグ15は、ガス流入口18の上方となる膨張完了時の前側の部位に、エアバッグ15を左右方向で連通するように、開口面を略上下方向に沿わせるように構成される連通孔22を備えている(図4,5参照)。この連通孔22は、周縁22aを、図4に示すように、後述する内側パネル部49L,49Rの内周縁51L,51R相互を縫着させて構成される内側縫合部60と、後述する外側パネル部36L,36Rの上縁42L,42R相互を縫着させて構成される縫合部位63と、外側パネル部36L,36Rの下縁45L,45R相互を縫着させて構成される縫合部位61と、から構成されるもので、膨張完了時のエアバッグ15において、乗員保護エリアとなる後側の部位(後側壁部15eの領域)には、連通孔22の周縁22aに対応する左右方向の中央を前方側に凹ませた凹部24と、凹部24の左右両側において、相対的に後方側へ突出するように構成される突出部25L,25Rと、が、配設されている。凹部24は、連通孔22の周縁22aに対応して、上下方向に略沿うように形成されており、突出部25L,25Rは、凹部24の左右両側に並設されて、それぞれ、上下方向に連続して後方側へ突出するように、構成されている。突出部25L,25Rは、膨張完了時のエアバッグ15に乗員MPが接触した際に、乗員MPの左右の肩部MSL,MSRを拘束する部位であり、凹部24は、突出部25L,25Rに左右の肩部MSL,MSRを拘束された乗員MPの頭部MHを進入させて保護する部位である(図15,16参照)。この突出部25L,25Rの隆起した状態と、凹部24の凹んだ状態とは、膨張完了時のエアバッグ15において、後側壁部15eの全域と、後側壁部15eから下側壁部15bの領域内となる前方側に延びるようにガス流入口18近傍となる部位にかけてと、に、連続的に延設されている。そして、実施形態のエアバッグ15では、左右の突出部25L,25Rは、連通孔22により、左右方向で連通されている。
すなわち、実施形態のエアバッグ15では、内側パネル部49L,49Rの内周縁51L,51R相互を縫着させて構成される内側縫合部(内側結合部)60が、凹部24の先端24a、すなわち、連通孔22の周縁22aの一部を構成し、各内側パネル部49L,49Rの外周縁50L,50Rと、各外側パネル部36L,36Rの後縁(外周縁)43L,43Rと、をそれぞれ縫着させて構成される外側縫合部(外側結合部)64L,64Rが、各突出部25L,25Rの突出頂部25aを構成している。また、実施形態では、エアバッグ15は、膨張完了形状を、ガス流入口18を中心として左右対称形とするように、構成されている。
実施形態のエアバッグ15では、内部に、ガス流入口18の上方側を覆うように、整流布30が、配設されている。この整流布30は、ガス流入口18の上方を覆うとともに、ガス流入口18から流入した膨張用ガスGを、前後両側へ整流可能に、前後方向の両端を開口させた略筒形状とされている。すなわち、実施形態のエアバッグ15では、ガス流入口18から流入した膨張用ガスGは、整流布30の前後の開口30a,30bから、前後に整流されて、エアバッグ15内に流入することとなる(図4参照)。
実施形態では、整流布30は、図8に示す2枚の整流布用素材31L,31Rから、構成されている。整流布用素材31L,31Rは、左右対称形とされるもので、それぞれ、ガス流入口18の周縁17を構成する連結部32と、連結部32から左側あるいは右側に延びる本体部33と、から構成されている。各連結部32には、ガス流入口18及び取付孔19に対応した開口(図符号省略)が、それぞれ、形成されている。そして、実施形態の場合、整流布30は、各整流布用素材31L,31Rにおける連結部32を、開口を一致させるように重ねた状態で、後述する補強布57とともに、周縁を全周にわたって、エアバッグ15を構成する外側パネル部36L,36Rに縫着させ、本体部33の縁部相互を縫着させて、構成されている。
実施形態の場合、エアバッグ15は、所定形状の基布の周縁相互を結合させて構成されるもので、図8に示すように、膨張完了時に左右方向の外周側に配置される左右一対の外側パネル部36L,36Rと、膨張完了時に左右方向の内周側に配置される左右一対の内側パネル部49L,49Rと、の4枚の基布の周縁相互を縫着させて構成されている。
外側パネル部36L,36Rは、膨張完了時に左右方向の外周側に配置される左右一対とされるもので、実施形態の場合、具体的には、上側壁部15a,下側壁部15b,左側壁部15c,右側壁部15d、及び、後側壁部15eにおける各突出部25L,25Rの突出頂部25aから左右方向の外周側となる部位、の領域を左右方向で2分割するように、構成され、膨張完了時の後縁側を後方側に突出させるように湾曲させ、かつ、後端側を拡開させたような略扇形状とされている。
各外側パネル部36L,36Rは、図8に示すように、左側壁部15c若しくは右側壁部15dを構成する中央側部位37L,37Rを上下の略中心として、上方側に、それぞれ上側壁部15aの左側部位若しくは右側部位を構成する上側部位38L,38Rを配置させ、下方側に、それぞれ下側壁部15bの左側部位若しくは右側部位を構成する下側部位39L,39Rを配置させている。下側部位39L,39Rは、実施形態の場合、前端側を中央側部位37L,37Rと連結させて中央側部位37L,37Rから後端側を部分的に突出させるような略三角形状とされている。また、各外側パネル部36L,36Rは、下側部位39L,39Rの前端下方側に、ガス流入口18の周縁17を構成する略半円形状の突出部40L,40Rを配設させた構成としている。さらに、各外側パネル部36L,36Rにおける上側部位38L,38Rから中央側部位37L,37Rにかけての後方側の領域が、後側壁部15eにおける突出頂部25aより左右方向の外周側に位置する後側部位41L,41Rを構成している。
内側パネル部49L,49Rは、膨張完了時に左右方向の内周側に配置される左右一対とされるもので、実施形態の場合、具体的には、後側壁部15eにおける各突出部25L,25Rの突出頂部25aから凹部24の先端24aにかけての領域を左右で2分割するように、略C字形状に湾曲した帯状の左右一対とされている(図8参照)。実施形態の場合、各内側パネル部49L,49Rは、外周縁50L,50Rを、外側パネル部36L,36Rにおける後縁(外周縁)43L,43Rの湾曲形状に沿わせるように構成されている。また、各内側パネル部49L,49Rの内周縁51L,51Rは、外周縁50L,50Rの前端50aから後方に向かうように前後方向に略沿って延びる横直線部52L,52Rと、横直線部52L,52Rと略直交して横直線部52L,52Rから下方に延びる縦縁部53L,53Rと、を備えて、後上方側に向かって突出するような略逆L字状とされている。すなわち、各内側パネル部49L,49Rは、外周縁50L,50Rの前端50aと内周縁51L,51Rの前端51aとを一致させるように、外周縁50L,50Rの前端50aと、内周縁51L,51Rを構成する横直線部52L,52Rの前端52aと、を一致させた形状とされている。また、各内側パネル部49L,49Rは、下端側に、外側パネル部36L,36Rにおける下側部位39L,39Rの下後縁44L,44Rに対応して、縦縁部53L,53Rの下端53aと外周縁50L,50Rの後端50bとを直線状に連結して外周縁50L,50R及び内周縁51L,51Rと交差する下縁54L,54Rを備えている。
実施形態のエアバッグ15では、前述したごとく、内側パネル部49L,49Rの内周縁51L,51R相互を縫着させて構成される内側縫合部60が、膨張完了時のエアバッグ15における凹部24の先端24a、すなわち、連通孔22の周縁22aの一部を構成することとなり、外側パネル部36L,36Rにおける後縁43L,43Rと、内側パネル部49L,49Rの外周縁50L,50Rと、をそれぞれ、縫着させて構成される外側縫合部64L,64Rが、膨張完了時のエアバッグ15における各突出部25L,25Rの突出頂部25aを構成することとなる。
そして、実施形態のエアバッグ15は、連通孔22の上縁22b側に、内側パネル部49L,49Rの外表面相互を面接触させる接触部位27を備えるように、膨張を完了させることとなる。この接触部位27は、実施形態の場合、内側パネル部49L,49Rにおける横直線部52L,52Rを弦として、連通孔22の上縁22b側における略三日月状となるエリアに、形成されることとなる。この接触部位27は、エアバッグ15の外周壁を構成する外側パネル部36L,36R及び内側パネル部49L,49Rに作用するエアバッグ15の膨張完了時の内圧自体により、接触状態を維持可能とされるもので、エアバッグ15の内圧が膨張完了時の内圧に満たない状態では接触を抑制させるように構成されている。
この膨張完了時のエアバッグ15における接触部位27の接触状態は、以下のようにして起こると推測される。エアバッグの設計時、外側パネル部の外形形状(後縁の形状)に対応して、内側パネル部の内周縁の位置、すなわち、内側パネル部の幅寸法を設計する際、膨張完了時に凹部と突出部との凹凸形状を的確に設定できる基準内周縁を、算出することができる。この基準内周縁は、膨張完了時の凹部の凹み形状の境界となるもので、内側パネル部の内周縁を、この基準内周縁よりも外側とするように、内周縁と外周縁との離隔距離を小さくして内側パネル部を形成すれば、膨張完了時のエアバッグにおいて、突出部が左右方向で相互に離隔するように左右に開くような態様となって、凹部の凹みが相対的に浅くなり、逆に、内側パネル部の内周縁を、この基準内周縁よりも内側とするように、内周縁と外周縁との離隔距離を大きくして内側パネル部を形成すれば、突出部が左右方向で相互に近接するような態様となって、このとき、凹部は内周縁を基準内周縁と一致させた場合に形成される凹部以上に深く凹むように形成されず、内周縁相互を縫着させて構成される内側縫合部の周縁(凹部の先端の周縁)に、内側パネル部が余肉のように、エアバッグの内圧自体によって、相互に押し付けあうように面接触するエリアが発生することとなる。すなわち、内周縁を、基準内周縁よりも内側とするように、内側パネル部を設定すれば、膨張完了時のエアバッグにおいて、凹部の左右両側に配設される突出部が、連通孔の周囲となる元部側(前端側)で相互に面接触することとなる。そして、実施形態のエアバッグ15では、接触部位27の外縁27a(図9の二点鎖線参照)が、基準内周縁と推測され、各内側パネル部49L,49Rにおいて、横直線部52L,52Rを基準内周縁より内側に配置させるように形成することにより、この基準内周縁(外縁27a)と横直線部52L,52R相互を縫着させて構成される内側縫合部60の直線部位60aとに囲まれるエリアに、接触部位27が形成されることとなる。
また、実施形態のエアバッグ15では、図9に示すように、内側パネル部49R(49L)が、外周縁50R(50L)を、外側パネル部36R(36L)の後縁43R(43L)と一致させるように構成され、外側パネル部36R(36L)に重ねた状態では、内側パネル部49R(49L)の横直線部52R(52L)は、外側パネル部36R(36L)における上縁42R(42L)と交差して、この上縁42R(42L)との交差ポイントPを始端として後方へ延びるように、構成されることとなる。実施形態のエアバッグ15では、内側パネル部49R(49L)の横直線部52R(52L)は、外側パネル部36R(36L)における上部側の直線状のエリアにおける前後の中間部位から延びるように、構成されている。すなわち、実施形態のエアバッグ15では、外側パネル部36R(36L)の上縁42R(42L)と後縁43R(43L)とは、横直線部52R(52L)との交差ポイントPを境界とされて、後縁43R(43L)は、交差ポイントPから後方に延びる直線状部位と、この直線状部位から連続的に延びる湾曲部位と、から構成されることとなる。
そして、実施形態の場合、横直線部52R(52L)と上縁42R(42L)との交差角度αは90°に設定され、交差ポイントPを中心とした外側パネル部36R(36L)における上縁42R(42L)と後縁43R(43L)との交差角度θは、180°に設定されている(図9参照)。交差角度θは、150°≦θ≦270°の範囲内に設定することが望ましい。交差角度θが150°未満では、図19に示すごとく、横直線部52RAを基準内周縁(接触部位27Aの外縁27a)より内側に設定しても、膨張完了時における突出部の突出量が小さく、接触部位27Aの領域も相対的に小さくなってしまうためである。図19の外側パネル部36RA及び内側パネル部49RAでは、交差角度θは149.1°に設定され、交差角度αは83.8°に設定されている。逆に、交差角度θが270°を超えると、図20に示すごとく、充分な接触部位27Bは確保可能であるが、交差ポイントPから放射状に延びるように形成される4本の縫合部位(内側縫合部60B、縫合部位63B、及び、外側縫合部64LB,64RB)が、交差ポイントPで大きく重なるように配置されることから、エアバッグの容積を狭めるように相互に入り込むような態様となって、自動縫製が困難となるためである。図20の外側パネル部36RB及び内側パネル部49RBでは、交差角度θは270°に設定され、交差角度αは114.1°に設定されている。交差角度αは、交差角度θの値に応じて適宜変更可能であり、具体的には、交差角度θの半分程度の値となる80°<α<115°の範囲内に設定することが好ましい。
また、実施形態のエアバッグ15には、ガス流入口18の周縁17を補強する略円形の補強布57が、配設されている。この補強布57は、ガス流入口18から前方に延びる延設部57aを備えており、この延設部57aは、図4に示すように、エアバッグ15の膨張完了時において、後述する縫合部位65の内周側を覆って、ガス流入口18の近傍に位置する縫合部位65に、ガス流入口18から内部に流入した膨張用ガスが直接当たるのを防止している。また、実施形態のエアバッグ15では、ベントホール20の周囲にも、補強布58が、配設されている(図4参照)。
実施形態では、エアバッグ15を構成する外側パネル部36L,36R,内側パネル部49L,49R,補強布57,58、及び、整流布30を構成する整流布用素材31L,31Rは、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から形成されて、シリコン等のコーティング剤を塗布しないノンコート布から、構成されている。
次に、実施形態のエアバッグ15の製造について述べる。予め、内側パネル部49L,49R相互を、平らに展開した状態で周縁相互を一致させるように重ね、内周縁51L,51R相互を、縫合糸を用いて縫着させて、内側縫合部60を形成しておく(図11のB参照)。また、図10のAに示すように、各外側パネル部36L,36Rのベントホール20周縁に、それぞれ、補強布58を縫着させておく。そして、図10のAに示すように、外側パネル部36L,36R相互を、平らに展開した状態で周縁相互を一致させるように重ね、下縁45L,45R相互を、縫合糸を用いて縫着させて、縫合部位61を形成する。その後、図10のBに示すように、縫合部位61を内側に位置させ、突出部40L,40R相互を重ねるようにして、各外側パネル部36L,36Rを開き、図11のA,Bに示すように、整流布用素材31L,31R及び補強布57を、順に重ね、ガス流入口18の周縁17と、整流布用素材31L,31Rにおける連結部32の周縁の部位と、において、縫合糸を利用して縫着させる。その後、孔明け加工により、ガス流入口18及び取付孔19を形成する(図11のB参照)。
次いで、図11のBの二点鎖線に示すように、内側パネル部49L,49Rを、下縁54L,54R相互を離すように開き、開いた下縁54L,54Rを、外側パネル部36L,36Rの下後縁44L,44Rに、縫合糸を用いて縫着させ、縫合部位62を形成する。その後、外側パネル部36L,36Rを、上縁42L,42R相互を一致させるように重ね、上縁42L,42R相互を、縫合糸を用いて縫着させ、縫合部位63を形成する(図12のA参照)。そして、外側パネル部36L,36Rの後縁43L,43Rと、内側パネル部49L,49Rの外周縁50L,50Rと、を、それぞれ、縫合糸を用いて縫着させて、外側縫合部64L,64Rを形成する(図12のB参照)。なお、実施形態の場合、外側縫合部64L,64Rは、縫合部位62より前方側に突出して、下側壁部15bの領域内に進入するように、形成されている(図7参照)。
その後、図12のCに示すように、整流布用素材31L,31Rにおける本体部33の縁部相互を縫着させて整流布30を形成する。そして、外側パネル部36L,36Rにおける未縫合部位(前縁46L,46R)を利用して、縁部の縫い代が外部に露出しないように反転させた後、図12のDに示すように、外側パネル部36L,36Rの前縁46L,46R相互を縫着させて縫合部位65を形成すれば、エアバッグ15を製造することができる。
そして、エアバッグ15の製造後、各取付孔19からボルト11aを突出させるようにして、内部にリテーナ11を配設させた状態で、エアバッグ15を折り畳む。具体的には、エアバッグ15は、図13のA,Bに示す模式図のごとく、後側壁部15eの中央部位を構成する内側パネル部49L,49Rの上下の中央部位付近を平らに展開するように、所定箇所に、左右方向に沿った折目を付けて折り畳み、略平面状とした予備折りエアバッグ68から、左右方向に沿った折目を付けて前後方向の幅寸法を縮めるように折り畳む横折りと、前後方向に沿った折目を付けて左右方向の幅寸法を縮めるように折り畳む縦折りと、を経て、折り畳まれることとなる。予備折りエアバッグ68は、図13のA,Bに示すように、内側縫合部60、及び、内側縫合部60に連なるように形成される縫合部位61,63を、左右の中央において上下方向に沿わせるように配置させた左右対称形として、構成されている。そして、図14のA,Bに示すように、予備折りエアバッグ68におけるガス流入口18の後方となる後側部位69を、左右方向に沿った折目をつけるように、端部69aを下側壁部15b側に巻いて、ガス流入口18の上方に載せるようにロール折りし、その後、図14のB,Cに示すように、予備折りエアバッグ66におけるガス流入口18の前方となる前側部位70を、左右方向に沿った折目を付けて、後側部位69をロール折りして形成された折畳部位71上に載せて、横折りを完了する。ついで、横折り後のエアバッグ73において、ガス流入口18の左側となる左側部位74と、ガス流入口18の右側となる右側部位75と、を、図14のC,Dに示すように、それぞれ、前後方向に沿った折目を付けて、端部74a,75aをガス流入口18側に接近させるように、縦折りを行なう。実施形態の場合、左側部位74,右側部位75は、それぞれ、蛇腹折りされている。
そして、エアバッグ15の折り畳みが完了したならば、折り畳んだエアバッグ15の周囲を、折り崩れしないように、破断可能なラッピングシート13(図1参照)によりくるんでおく。そして、各ボルト11aをケース6の底壁部6aに挿通させつつ、折り畳んだエアバッグ15をケース6の底壁部6aに載置させる。次いで、インフレーター8の本体部8aを、底壁部6aの下方から、ケース6内に挿入させるとともに、底壁部6aから下方に突出している各ボルト11aを、インフレーター8のフランジ部8cに挿通させる。その後、インフレーター8のフランジ部8cから突出した各ボルト11aにナット12を締結させれば、ケース6の底壁部6aに対して、折り畳んだエアバッグ15とインフレーター8とを取り付けることができる。
そして、車両に搭載されたインパネ1におけるエアバッグカバー10の連結壁部10cに、ケース6の周壁部6bを係止させ、ケース6の図示しない所定のブラケットを、車両のボディ側に固定させれば、助手席用エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
助手席用エアバッグ装置Mの車両への搭載後、車両の前面衝突時、インフレーター8のガス吐出口8bから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ15が、膨張してラッピングシート13を破断するとともに、エアバッグカバー10の扉部10a,10bを、図1の二点鎖線及び図15に示すように、押して開かせることとなる。そして、エアバッグ15は、エアバッグカバー10の扉部10a,10bが開いて形成された開口から、上方へ突出するとともに、車両の後方側へ展開膨張して、図1の二点鎖線、及び、図15,16に示すごとく、インパネ1の上面2と、インパネ1上方のウィンドシールド4との間を塞ぐように、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態のエアバッグ15では、膨張完了時において、左右方向の中央に形成される連通孔22の周縁22aに、内側パネル部49L,49Rの外表面相互を面接触させる接触部位27が形成されるように構成されていることから、接触部位27が形成される分、連通孔22が相対的に小さくなり、インパネ1側に乗員が過度に近接している状態で作動する際にも、展開するエアバッグ15の連通孔22周囲の部位自体が、乗員と接触することを極力抑えることができる。また、実施形態のエアバッグ15は、膨張初期において、接触部位を形成せずに、突出部25L,25Rの部位を左右に広げた状態で展開することとなり、この膨張初期において、ガス流入口18から流入した膨張用ガスは、連通孔22を経て左右の突出部25L,25R側へ流れるように、左右方向に向かって、エアバッグ15内に流入することから、エアバッグ15は、図17のA,Bに示すように、乗員側へ向かって突出することを極力抑えられて、上下左右に幅広く展開するように膨張することとなる。実施形態の場合、接触部位27は、連通孔22の上縁22b側に形成されていることから、エアバッグ15は、膨張初期において、図17のB及び図18のAに示すように、この接触部位が形成される上部側の部位を左右に押し広げられるようにして、突出部25L,25R相互を左右に離しつつ、突出部25L,25Rが相対的に下方へ押し広げられるような態様となって、下方に幅広く展開することとなる。さらにまた、実施形態のエアバッグ15では、連通孔22が小径とされていることから、連通孔22の周囲の部位は、膨張初期における後方側への突出ストロークも相対的に小さくなって、仮に、膨張するエアバッグ15が、過度に近接している乗員と接触することとなっても、接触時の後方側への押圧ストロークを低減でき、エアバッグ15が上下左右に幅広く展開することと相まって、近接乗員を必要以上に後方に向かって押圧することを防止できる。
また、実施形態のエアバッグ15では、接触部位27は、エアバッグ15の外周壁を構成する外側パネル部36L,36R及び内側パネル部49L,49Rに作用するエアバッグ15の膨張完了時の内圧自体により、接触状態を維持可能に構成されていることから、通常の着座位置に着座する乗員MPを保護する状態で膨張を完了させる際には、エアバッグ15は、図18のAに示すように、内側パネル部49L,49Rの外表面相互を接触させない状態から、相互に面接触させるようにして、図15,16,18のAに示すように、接触部位27を形成された状態で、膨張を完了させることとなる。そして、接触部位27の接触状態を維持させた状態のエアバッグ15に、乗員MPが接触すると、図15,16に示すように、まず、突出部25L,25Rが、乗員MPの左右の肩部MSL,MSRと接触して拘束し、左右の肩部MSL,MSRを拘束されて運動エネルギーを低減された乗員MPの頭部MHを、突出部25L,25R間に形成される凹部24内に進入させつつ、乗員MPの頭部MHをソフトに保護することができる。
したがって、実施形態のエアバッグ15では、簡便な構成として、膨張時のエアバッグ15が、インパネ1側に過度に近接している乗員を必要以上に押圧することを防止でき、かつ、非近接状態で着座した乗員MPを的確に保護することができる。
なお、実施形態では、エアバッグ15は、内側縫合部60を左右の中央として上下方向に沿わせるように配置させた予備折りエアバッグ68の状態から、前後方向の幅寸法を縮めるように左右方向に沿った折目を付けて横折りされた後、左右方向の幅寸法を縮めるように前後方向に沿った折目を付けて縦折りされ、この縦折り時に、左右の端部をガス流入口18側に接近させるように蛇腹折りされている。そのため、膨張初期において、まず、この蛇腹折りを解消するように、左右に広く展開することとなり、この折り畳み形状と相まって、実施形態のエアバッグ15は、膨張初期に、左右に一層広く展開することとなり、近接乗員がいる場合にも、近接乗員を不必要に後方に向かって押圧することを一層防止できる。
また、実施形態のエアバッグ15では、接触部位27の内周縁側を構成する内側パネル部49L,49Rの内周縁51L,51Rに、直線状の横直線部52L,52Rを配設させ、接触部位27を、この横直線部52L,52Rから構成される内側縫合部60の直線部位60aを弦とするような略三日月状として、構成していることから、接触部位27において、直線状の内周縁(内側縫合部60の直線部位60a)から円弧状に湾曲した外縁27a(図9の二点鎖線参照)までの距離を大きくすることができる。換言すれば、実施形態のエアバッグ15では、接触部位27の深さを深くすることができることから、膨張初期における連通孔22周縁の後方側への突出ストロークを一層低減させた状態を確保でき、かつ、接触部位27を面接触させるようにして突出部25L,25Rを相互に接近させつつ膨張を完了させることができて、突出部25L,25Rにより乗員MPの肩部MSL,MSRを的確に拘束することができる。勿論、このような点を考慮しなければ、内側パネル部として、内周縁を、基準内周縁より内側に位置するとともに、外周縁に沿わせるように湾曲させた形状としたものを、使用してもよい。
さらに、実施形態のエアバッグ15では、各内側パネル部49L,49Rが、それぞれ、内周縁51L,51Rにおける前端51aを外周縁50L,50Rの前端50aと一致させるとともに、外周縁50L,50Rの湾曲形状を各外側パネル部36L,36Rの後縁(外周縁)43L,43Rの湾曲形状と略一致させるように構成されていることから、膨張完了時のエアバッグ15の上端側において、内側縫合部60から構成される凹部24の先端24aの始端24bと、内側パネル部49L,49Rの外周縁50L,50Rと外側パネル部36L,36Rの後縁43L,43Rとを縫着させた外側縫合部64L,64Rから構成される突出部25L,25Rの突出頂部25aの始端25bとが一致することとなる(図4参照)。さらに、実施形態の場合、接触部位27の内周縁を構成する横直線部52L,52Rが、外周縁50L,50Rの前端50aと一致させた前端52aを始端として後方へ延びるように構成されていることから、上記構成の助手席用エアバッグでは、膨張完了時の接触部位27の始端27bも、各突出部25L,25Rにおける突出頂部25aの始端25bと一致して、形成されることとなる(図4参照)。そして、これらの接触部位27の始端27bと突出部25L,25Rにおける突出頂部25aの始端25bとは、図15に示すように、膨張完了時のエアバッグ15が上方に配置されるウィンドシールド4と接触するエリアの近傍に配置されることとなり、接触部位27自体は、ウィンドシールド4と接触しないエリアに形成されることとなる。そのため、実施形態のエアバッグ15では、膨張完了時に形成される接触部位27が、ウィンドシールド4や突出部25L,25Rの影響を受け難く、安定して形成されることとなる。
さらにまた、実施形態のエアバッグ15では、接触部位27を、連通孔22の上縁22b側に配設させていることから、インパネ1側に乗員が過度に近接している状態で作動する際に、展開するエアバッグ15において、連通孔22の周縁の部位が、近接乗員の頭部と接触することを的確に防止できて、好ましい。また、実施形態のエアバッグ15では、通常の着座位置に着座した乗員MPを保護する際にも、左右の肩部MSL,MSRを突出部25L,25Rに拘束された乗員MPの頭部MHが、後斜め上方から凹部24内に進入してくると、接触部位27の外縁27aで乗員MPの頭部MHを拘束しはじめることとなるが、乗員MPの頭部MHの凹部24内への進入がさらに進むと、接触部位27の相互の接触状態が解除されて、乗員MPの頭部MHを、接触部位27の領域まで進入させることができる(図16の二点鎖線参照)。すなわち、実施形態のエアバッグ15では、膨張完了時における凹部24の実質的な深さを深くすることができて、乗員MPの頭部MHを一層ソフトに保護することが可能となる。勿論、実施形態のエアバッグ15においても、接触部位27の外縁27a(基準内周縁)の部位において乗員MPの頭部MHの拘束を開始することから、従来のエアバッグと比較して、乗員の頭部を拘束するタイミングが遅れることもなく、乗員MPの頭部MHを的確に保護することができる。
なお、上記のような点を考慮しなければ、エアバッグ15Cとして、図21に示す構成のものを使用してもよい。エアバッグ15Cでは、連通孔22Cの下縁(後下縁)22c側に接触部位27Cが形成されるもので、外側パネル部78R(78L)及び内側パネル部82R(82L)の形状が異なり、膨張完了形状が若干異なる以外は、前述のエアバッグ15と同様の構成であることから、同一の部位には、同一の図符号の末尾に「C」を付して詳細な説明を省略する。エアバッグ15Cは、図22に示すような外側パネル部78R(78L)と内側パネル部82R(82L)との周縁相互を縫着させて構成される。各外側パネル部78R(78L)は、図22に示すように、前述のエアバッグ15における外側パネル部36R(36L)と上下を略反転させたような形状とされるもので、上側壁部の左側部位若しくは右側部位を構成する上側部位79R(79L)を、前端側を中央側部位80R(80L)と連結させて中央側部位80R(80L)から後端側を部分的に突出させるような略三角形状としている。内側パネル部82R(82L)は、外周縁83R(83L)の下端83aと内周縁84R(84L)の下端84aとを一致させた形状とされて、内周縁84R(84L)を、外周縁83R(83L)の下端83aから後上方に向かうように延びる縦直線部85R(85L)を備える構成とされ、この縦直線部85R(85L)を弦として、連通孔22Cの後下縁22c側となる略三日月状となるエリアに、接触部位27Cが形成されることとなる。
このような構成のエアバッグ15Cでは、例えば、頭部側をインパネ側に位置させるように後向きに配置させたチャイルドシートを助手席にセットしている状態で、エアバッグ15Cが膨張すると、チャイルドシートの頭部側が、膨張完了時のエアバッグ15Cにおける接触部位27Cの相互の接触状態を解除させるようにして、凹部24Cとインパネとの間に進入するような態様となることから、膨張を完了させたエアバッグ15Cが、チャイルドシートと接触することを、極力抑えることができる。また、上記構成のエアバッグ15Cでは、膨張初期において、接触部位27Cを形成せずに突出部の後下端側の部位を左右に大きく広げた状態で展開することから、チャイルドシートの頭部がインパネに近接して配置されている場合にも、展開するエアバッグ15Cが、チャイルドシートを後方に押圧することを防止できる。勿論、チャイルドシート以外の干渉物が、チャイルドシートの頭部と同様に、インパネに近接して配置されている場合にも、膨張を完了させたエアバッグ15Cが、干渉物と接触することを、極力防止することができる。
さらに、エアバッグ15Dとして、図23に示す構成のものを使用してもよい。エアバッグ15Dでは、図24に示すように、内側パネル部82DR(82DL)の内周縁84DR(84DL)を、エアバッグ15Cの内側パネル部82R(82L)における縦直線部85DR(85DL)(図24の二点鎖線参照)より大きく内側に突出させるような湾曲部87R(87L)を有した形状として、連通孔22D及び接触部位27Dの形状を異ならせた以外は、エアバッグ15Cと同様の構成であり、同一の部材には同一の図符号の末尾に「D」を付して説明を省略する。このエアバッグ15Dでは、内側パネル部82DR(82DL)の内周縁84DR(84DL)が、接触部位27Dの外縁27aに対して弦となる縦直線部85R(85L)(図24の二点鎖線参照)よりも、ガス流入口18D側に突出するような湾曲部87R(87L)を備えていることから、図23に示すように、膨張完了時の連通孔22Dも、後上縁22dと後下縁22eとの間の縁部22fを、エアバッグ15Cにおける連通孔22C(図23の一点鎖線参照)よりも、部分的に、前方側へ突出させるような形状とされるもので、エアバッグ15Cと比較して、接触部位27Dの接触エリアが、この部分的な突出エリア27dの分だけ、大きくなることとなる。このエアバッグ15Dでは、接触部位27Dにおけるこの部分的な突出エリア27dは、外縁27aに対して弦となる縦直線部87R(87L)よりも前方側に突出していることから、膨張初期から膨張完了まで、左右に離れるように展開せず、接触状態を維持されるものの、膨張完了時において、凹部24D内にチャイルドシートの頭部等が進入してくると相互に離隔するように分離することから、凹部24Dの実質的な深さを、一層深くすることができる。そのため、上記構成のエアバッグ15Dでは、例えば、背の高いチャイルドシートを、頭部側をインパネ側に位置させるように後向きに配置させるようにして助手席にセットしている場合にも、チャイルドシートの頭部を、接触部位27Dの相互の接触状態を解除させるようにして、凹部24Dとインパネとの間に進入させることができ、膨張を完了させたエアバッグ15Dが、チャイルドシートと接触することを防止することができる。なお、実施形態では、この部分的な突出エリア27dを、連通孔22Dの下縁側に設けているが、前述のエアバッグ15のごとく、接触部位を連通孔の上縁側に設けるタイプのエアバッグの接触部位に、部分的な突出エリアを設ける構成としてもよい。
なお、実施形態のエアバッグ15では、外側パネル部36L,36R、内側パネル部49L,49Rの周縁相互を、縫合糸を用いて縫着させているが、基布の周縁相互の結合手段はこれに限られるものではなく、例えば、基布の周縁相互を、接着剤等を使用して接着させて、エアバッグを構成してもよい。
本発明の一実施形態である助手席用エアバッグを使用した助手席用エアバッグ装置の車両前後方向に沿った断面図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の前方側から見た斜視図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の後方側から見た斜視図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の前後方向に沿った断面図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の断面図であり、図4のV−V部位に対応する。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の平面図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の底面図である。 実施形態のエアバッグを構成する基布を示す平面図である。 実施形態のエアバッグにおいて、外側パネル部と内側パネル部とを外周縁相互を一致させるように重ねて示した平面図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す概略図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す概略図であり、図10の後の工程を示す図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す概略図であり、図11の後の工程を示す図である。 実施形態のエアバッグを予備折りした状態を示す模式図であり、ガス流入口側から見た状態(A)と、後側壁部側から見た状態(B)と、を示す図である。 実施形態のエアバッグの折り畳み工程を示す図である。 実施形態のエアバッグの使用状態を説明する図であり、膨張が完了した状態を示す車両側方から見た前後方向に沿った断面図である。 実施形態のエアバッグの使用状態を説明する図であり、膨張が完了した状態を示す車両上方から見た左右方向に沿った断面図である。 実施形態のエアバッグの展開膨張の過程を示す概略斜視図である。 実施形態のエアバッグの展開膨張の過程を示す概略斜視図であり、図17の後の過程を示す図である。 他の実施形態のエアバッグにおいて、外側パネル部と内側パネル部とを外周縁相互を一致させるように重ねて示した平面図である。 さらに他の実施形態のエアバッグにおいて、外側パネル部と内側パネル部とを外周縁相互を一致させるように重ねて示した平面図である。 さらに他の実施形態のエアバッグを、単体で膨張させた状態の前後方向に沿った断面図である。 図21のエアバッグにおいて、外側パネル部と内側パネル部とを外周縁相互を一致させるように重ねて示した平面図である。 さらに他の実施形態のエアバッグを、単体で膨張させた状態の前後方向に沿った断面図である。 図23のエアバッグにおいて、外側パネル部と内側パネル部とを外周縁相互を一致させるように重ねて示した平面図である。
符号の説明
1…インストルメントパネル(インパネ)、
4…ウィンドシールド、
15…エアバッグ、
18…ガス流入口、
22…連通孔、
22a…周縁、
24…凹部、
24a…先端、
25L,25R…突出部、
25a…突出頂部、
27…接触部位、
36L,36R…外側パネル部、
43L,43R…後縁(外周縁)、
49L,49R…内側パネル部、
50L,50R…外周縁、
51L,51R…内周縁、
52L,52R…横直線部(直線部)、
60…内側縫合部、
60a…直線部位、
64L,64R…外側縫合部、
MP…乗員、
M…助手席用エアバッグ装置。

Claims (5)

  1. 車両の助手席前方におけるインストルメントパネルの上面側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、上方へ突出するとともに、前記インストルメントパネル上面と前記インストルメントパネル上方のウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側へ展開膨張する構成とされて、
    膨張完了時に左右方向の外周側に配置される左右一対の外側パネル部と、膨張完了時に左右方向の内周側に配置されて略C字形に湾曲した帯状の左右一対の内側パネル部と、の周縁相互を結合させて、膨張完了時の形状を前端側に頂部を配置させた略四角錐形状とされ、
    膨張完了時の前端側下面における左右方向の中央付近となる位置に、膨張用ガスを流入させるガス流入口を備える構成とされるとともに、前記内側パネル部の内周縁相互を結合させて構成される内側結合部を周縁とした連通孔を、左右方向の中央に配置させ、
    前記連通孔の周縁に対応する膨張完了時における少なくとも後部側のエリアに、左右方向の中央を前方側に凹ませた凹部と、該凹部の左右両側における前記内側パネル部と前記外側パネル部との外周縁相互の結合部位にかけて相対的に後方側へ突出するとともに上下方向に略沿って形成される2つの突出部と、を備える構成の助手席用エアバッグにおいて、
    前記エアバッグが、前記連通孔の周縁において、一対の前記内側パネル部の外表面相互を面接触させる接触部位を備えるように、膨張を完了させる構成とされ、
    該接触部位が、前記エアバッグの外周壁を構成する外側パネル部及び内側パネル部に作用する前記エアバッグの膨張完了時の内圧自体により、接触状態を維持可能として、前記エアバッグの内圧が膨張完了時の内圧に満たない状態では接触を抑制させるように、構成されていることを特徴とする助手席用エアバッグ。
  2. 前記接触部位の内周縁側を構成する前記内側パネル部の内周縁が、直線状の直線部として構成され、
    前記接触部位が、前記直線部を弦とするような略三日月状として、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ。
  3. 前記接触部位が、前記連通孔の上縁側に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の助手席用エアバッグ。
  4. 前記外側パネル部が、膨張完了時の前記エアバッグにおける後部側を除いた領域を、左右で2分割するように、相互に別体とした左右対称形とされ、
    前記エアバッグが、膨張完了時における上面側の領域に、左右の前記外側パネル部の上縁相互を結合させて構成される結合部位を、左右方向の中央において、前後方向に沿わせるように、配置させ、
    前記各内側パネル部が、前記内周縁の前端を、前記外周縁の前端と一致させるとともに、前記外周縁の湾曲形状を、前記各外側パネル部の外周縁の湾曲形状と略一致させるように構成されて、
    前記直線部が、前記内周縁の前端を始端として後方へ延びるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の助手席用エアバッグ。
  5. 前記接触部位が、前記連通孔の下縁側に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の助手席用エアバッグ。
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