JP2009061368A - 米を無洗米化できる精米装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来技術には(1)研削式は、温度上昇が発生し、米の品質が変化してしまう。(2)米に圧力がかかってしまい、米の品質が変化してしまう。
(3)糠だけでなく、米の表面や胚芽まで切削してしまう無洗米の状態で精米することができない。また、胚芽米の精製を行うことができない。(4)お米は、産地によって大きさや硬さ等に差異があり、精米した後、新たに種類の違ったお米を精米する場合は、前に精米処理したお米が残っていると都合が悪いという問題があった。
【解決手段】 精米円筒ロール4の外周面には螺旋体19を設け、精米円筒ロール4と網筒2間で未処理米相互間に作用する摩擦力と切削力とによって未処理米表面の糠層を除去して、この糠を圧縮機等からの送気を精米円筒ロール4に形成した通気孔15を介して内側から網筒2側に噴射させて網筒2外へ排出できるようにした米を無洗米化できる精米装置。
【選択図】図1
(3)糠だけでなく、米の表面や胚芽まで切削してしまう無洗米の状態で精米することができない。また、胚芽米の精製を行うことができない。(4)お米は、産地によって大きさや硬さ等に差異があり、精米した後、新たに種類の違ったお米を精米する場合は、前に精米処理したお米が残っていると都合が悪いという問題があった。
【解決手段】 精米円筒ロール4の外周面には螺旋体19を設け、精米円筒ロール4と網筒2間で未処理米相互間に作用する摩擦力と切削力とによって未処理米表面の糠層を除去して、この糠を圧縮機等からの送気を精米円筒ロール4に形成した通気孔15を介して内側から網筒2側に噴射させて網筒2外へ排出できるようにした米を無洗米化できる精米装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、糠が付着した玄米の周囲から糠を除去し、無洗米化するための精米装置で、未処理穀粒間に作用する摩擦力と螺旋体と網筒との間で玄米表面の糠層を強制的に切削する切削力によって未処理穀粒表面の糠層を除去する米を無洗米化できる精米装置に関するものである。
従来技術として、精米処理方式は、玄米相互間に作用する摩擦力によって玄米表面の糠層を除去する摩擦式精米装置と、精米ロールの表面に設けられた多数の砥粒によって玄米表面の糠層を強制的に除去する研削式精米装置とがある。この内、研削式精米装置として、外枠と網で構成し、前記外枠の内部に配置した網筒と、前記網筒の内部に回転可能に配置した切削ロールとからなり、前記外枠に設けた投入口を通じて供給した未処理米を前記切削ロールで精米する精米装置であって、前記切削ロールは回転筒と、前記回転筒の外周面に突設した複数の切削刃とにより構成された精米装置(例えば、特許文献1参照)が存在している。
実用新案登録第3129316号公報(実用新案登録請求の範囲の欄、考案の詳細な説明の欄における{考案を実施するための最良の形態}における段落{0007}〜{0017}、及び図1〜図4、図6を参照)
しかしながら、前記の従来技術の糠の除去方法には以下のような問題点があった。
(1)従来の特殊形状の切削刃で研削する研削式は、温度上昇が発生し、米の品質が変化してしまう。
(2)前記研削式は、米に圧力がかかってしまい、米の品質が変化してしまう。
(3)糠だけでなく、米の表面も削ってしまい、無洗米の状態で精米することができない。
(4)糠だけでなく、胚芽まで切削してしまうため、胚芽米の精製を行うことができない。
(5)お米は、産地によって大きさや硬さ等に差異があり、精米した後、新たな種類の違ったお米を精米する場合は、前に精米処理したお米が残っていると都合が悪いので、残粒米を排出する必要が生じるが、従来技術では残粒除去ができない。
という問題があった。
本発明は、前記問題を解決するために、精米円筒ロールの外周面には、無垢材から削り出して作製した螺旋体や螺旋溝を形成し、この螺旋溝に板材を螺旋状に取り付けた螺旋体を設け、精米円筒ロールと網筒間で未処理米相互間に作用する摩擦力と切削力とによって未処理米表面の糠層を除去して、圧縮機等からの送気の通路を精米円筒ロールの内側に連通したり、精米円筒ロールの外周と網筒間に連通できるようにするための平行移動によって開閉する切換機構を具備したことによって、この除去した糠を圧縮機等からの送気を精米円筒ロールに形成した通気孔を介して内側から効率よく網筒側に噴射させて網筒外へ排出できるようにした米を無洗米化できる精米装置を提供することを目的としたものである。
(1)従来の特殊形状の切削刃で研削する研削式は、温度上昇が発生し、米の品質が変化してしまう。
(2)前記研削式は、米に圧力がかかってしまい、米の品質が変化してしまう。
(3)糠だけでなく、米の表面も削ってしまい、無洗米の状態で精米することができない。
(4)糠だけでなく、胚芽まで切削してしまうため、胚芽米の精製を行うことができない。
(5)お米は、産地によって大きさや硬さ等に差異があり、精米した後、新たな種類の違ったお米を精米する場合は、前に精米処理したお米が残っていると都合が悪いので、残粒米を排出する必要が生じるが、従来技術では残粒除去ができない。
という問題があった。
本発明は、前記問題を解決するために、精米円筒ロールの外周面には、無垢材から削り出して作製した螺旋体や螺旋溝を形成し、この螺旋溝に板材を螺旋状に取り付けた螺旋体を設け、精米円筒ロールと網筒間で未処理米相互間に作用する摩擦力と切削力とによって未処理米表面の糠層を除去して、圧縮機等からの送気の通路を精米円筒ロールの内側に連通したり、精米円筒ロールの外周と網筒間に連通できるようにするための平行移動によって開閉する切換機構を具備したことによって、この除去した糠を圧縮機等からの送気を精米円筒ロールに形成した通気孔を介して内側から効率よく網筒側に噴射させて網筒外へ排出できるようにした米を無洗米化できる精米装置を提供することを目的としたものである。
上記の目的を達成することができる本発明の第1発明は、請求項1に記載された通りの米を無洗米化できる精米装置であり、次のようなものである。
精米装置のフレーム内にパンチメタル、あるいは網で構成した網筒を配設し、前記網筒の内部に回転可能に配設した精米円筒ロールとからなり、前記フレームには未処理米を供給挿入する投入口と、処理された精米を取り出す取出口を設けた精米装置であって、前記精米円筒ロールの外周面には螺旋体を設け、精米円筒ロールと網筒間で未処理米相互間に作用する摩擦力と切削力とによって未処理米表面の糠層を除去して、この糠を圧縮機等からの送気を精米円筒ロールに形成した通気孔を介して内側から網筒側に噴射させて網筒外へ排出できる構成である。
精米装置のフレーム内にパンチメタル、あるいは網で構成した網筒を配設し、前記網筒の内部に回転可能に配設した精米円筒ロールとからなり、前記フレームには未処理米を供給挿入する投入口と、処理された精米を取り出す取出口を設けた精米装置であって、前記精米円筒ロールの外周面には螺旋体を設け、精米円筒ロールと網筒間で未処理米相互間に作用する摩擦力と切削力とによって未処理米表面の糠層を除去して、この糠を圧縮機等からの送気を精米円筒ロールに形成した通気孔を介して内側から網筒側に噴射させて網筒外へ排出できる構成である。
上記の目的を達成することができる本発明の第2発明は、請求項2に記載された通りの米を無洗米化できる精米装置であり、次のようなものである。
請求項1に記載の発明に加えて、送気の通路を精米円筒ロールの内側に連通したり、精米円筒ロールの外周と網筒間に連通できるようにするための平行移動によって開閉する切換機構を具備する構成である。
請求項1に記載の発明に加えて、送気の通路を精米円筒ロールの内側に連通したり、精米円筒ロールの外周と網筒間に連通できるようにするための平行移動によって開閉する切換機構を具備する構成である。
上記の目的を達成することができる本発明の第3発明は、請求項3に記載された通りの米を無洗米化できる精米装置であり、次のようなものである。
請求項1、または請求項2に記載の発明に加えて、精米円筒ロールの外周面に形成した螺旋溝に取り付けた板材からなる螺旋板のピッチは8mm〜20mmにし、網筒のパンチ穴を0.9mm〜1.3mm幅で、3.5mm〜20mm長さにした構成である。
請求項1、または請求項2に記載の発明に加えて、精米円筒ロールの外周面に形成した螺旋溝に取り付けた板材からなる螺旋板のピッチは8mm〜20mmにし、網筒のパンチ穴を0.9mm〜1.3mm幅で、3.5mm〜20mm長さにした構成である。
本発明に係る米を無洗米化できる精米装置は、上記説明のような構成であるので、以下に記載する効果を奏する。
(1)米を無洗米化できる精米装置のフレーム内に残粒している米粒を確実に除去することができ、しかも残粒がないので、複数種類のお米が混合されることがないものである。
(2)螺旋体と網筒間に強制的に送られてくる米粒同士の相互の擦り合いによる摩擦力と、螺旋体と網筒間での切削刃による糠の除去が行われるので、本発明の精米装置で精米すると米を無洗米化することができ、お米自体を削り取ることがない程度に切削でき、糠のみが相互の擦り合わせによる摩擦力で剥がされ、お米を傷付けることなく、胚芽米の精製にも使用することができる。
(1)米を無洗米化できる精米装置のフレーム内に残粒している米粒を確実に除去することができ、しかも残粒がないので、複数種類のお米が混合されることがないものである。
(2)螺旋体と網筒間に強制的に送られてくる米粒同士の相互の擦り合いによる摩擦力と、螺旋体と網筒間での切削刃による糠の除去が行われるので、本発明の精米装置で精米すると米を無洗米化することができ、お米自体を削り取ることがない程度に切削でき、糠のみが相互の擦り合わせによる摩擦力で剥がされ、お米を傷付けることなく、胚芽米の精製にも使用することができる。
精米装置のフレーム内にパンチメタル、あるいは網で構成した網筒を配設し、前記網筒の内部に回転可能に配設した精米円筒ロールとからなり、前記フレームには未処理米を供給挿入する投入口と、処理された精米を取り出す取出口を設けた精米装置であって、前記精米円筒ロールの外周面には、無垢材から削り出して作製した螺旋体や螺旋溝を形成し、この螺旋溝に板材を螺旋状にピッチを8mm〜20mmに取り付けた螺旋体を設け、網筒にパンチ穴を0.9mm〜1.3mm幅で、3.5mm〜20mm長さに設け、精米円筒ロールと網筒間で未処理米相互間に作用する摩擦力と切削力とによって未処理米表面の糠層を除去して、圧縮機等からの送気の通路を精米円筒ロールの内側に連通したり、精米円筒ロールの外周と網筒間に連通できるようにするための平行移動によって開閉する切換機構を具備することによって、この除去した糠を圧縮機等からの送気を精米円筒ロールに形成した通気孔を介して効率よく内側から網筒側に噴射させて網筒外へ排出できるようにした米を無洗米化できる精米装置である。
本発明の一実施例に係る米を無洗米化できる精米装置について図1〜図6に基づいて説明する。
先ず、図1、図2に示す精米装置の基本構成について説明し、その後、本発明の要部である各部材について説明することとする。
図1には、本発明の精米装置における精米中の状態を説明するための全体構成が断面図にして示されており、図2は、精米が終了した後、残粒の除去を行っている所の状態を説明するための全体構成が断面図にして示されている。
図1、図2に示されているように、精米装置のフレーム1と、その内部に配置した網筒2と、網筒2の内部に駆動装置3により回転可能に配設した精米円筒ロール4とにより構成されている。
網筒2と精米円筒ロール4とは同心円上に設置されている。
先ず、図1、図2に示す精米装置の基本構成について説明し、その後、本発明の要部である各部材について説明することとする。
図1には、本発明の精米装置における精米中の状態を説明するための全体構成が断面図にして示されており、図2は、精米が終了した後、残粒の除去を行っている所の状態を説明するための全体構成が断面図にして示されている。
図1、図2に示されているように、精米装置のフレーム1と、その内部に配置した網筒2と、網筒2の内部に駆動装置3により回転可能に配設した精米円筒ロール4とにより構成されている。
網筒2と精米円筒ロール4とは同心円上に設置されている。
以下、各構成部品について詳述する。
フレーム1は、外周を略密閉した容器状のもので、フレーム1の一端には、糠の付着した未処理米等の穀類を投入する投入口5が開口されている。投入口5の下部には、精米円筒ロール4と同心円の位置に押し出しスクリュー6が連結して設けられている。前記精米円筒ロール4と押し出しスクリュー6は、駆動装置3の回転を駆動プーリー7、ベルト8、従動プーリー7´を介して伝達回転できるように回転軸9が軸受10によって軸支され、精米円筒ロール4と押し出しスクリュー6を回転させ、投入口5から投入された未処理米等を、網筒2と押し出しスクリュー6間に送り、さらに網筒2と精米円筒ロール4間を通ってフレーム1の他端に設けた取出口11に向けて、糠を除去した精米後の無洗米を移動させるように構成されている。
フレーム1は、外周を略密閉した容器状のもので、フレーム1の一端には、糠の付着した未処理米等の穀類を投入する投入口5が開口されている。投入口5の下部には、精米円筒ロール4と同心円の位置に押し出しスクリュー6が連結して設けられている。前記精米円筒ロール4と押し出しスクリュー6は、駆動装置3の回転を駆動プーリー7、ベルト8、従動プーリー7´を介して伝達回転できるように回転軸9が軸受10によって軸支され、精米円筒ロール4と押し出しスクリュー6を回転させ、投入口5から投入された未処理米等を、網筒2と押し出しスクリュー6間に送り、さらに網筒2と精米円筒ロール4間を通ってフレーム1の他端に設けた取出口11に向けて、糠を除去した精米後の無洗米を移動させるように構成されている。
送気装置12は、フレーム1内に設けた押し出しスクリュー6後方に、押し出しスクリュー6及び精米円筒ロール4の内部に送気する送気装置12(コンプレッサー等による圧縮空気でも良い。)によって送気を供給する送気口13を設ける。
また、フレーム1内に設けた精米円筒ロール4に対応するように設けた網筒2の下部には糠を排出するための開閉蓋15を有する排出口14が設けられている。
精米円筒ロール4の内部に送られた送気または圧縮空気は、後述する吹出口16を経由して網筒2の内部に供給され、糠を吹き飛ばしながら排出口14から排出される。
また、フレーム1内に設けた精米円筒ロール4に対応するように設けた網筒2の下部には糠を排出するための開閉蓋15を有する排出口14が設けられている。
精米円筒ロール4の内部に送られた送気または圧縮空気は、後述する吹出口16を経由して網筒2の内部に供給され、糠を吹き飛ばしながら排出口14から排出される。
網筒2は、全体を金網で構成した筒体、あるいは図6に示すようにパンチメタルで構成した筒体である。
網筒2は図5、図6に示すように、0.9mm〜1.3mm幅で、3.5mm〜20mm長さのパンチ穴を適宜のピッチで傾斜させた形状で穿孔したものを使用して筒体を形成したもので、網筒2の網目、パンチ穴は米の粒子が落下せず、しかし糠の粒子は落下する程度の寸法に構成する。
さらに、網筒2の内周部には複数個(この実施例で図示したものは6個設けたものが示されている。)の板材21が長手方向に取り付けてあり、お米とお米相互に摩擦力と切削力が働いて糠を取り除くことができるように、回転体の外周に形成した無垢材から削り出した螺旋体や螺旋溝に板材を嵌合取り付けを行った螺旋体との間の間隙を調整できるように構成されている。
精米円筒ロール4は、フレーム1及び網筒2の内部に網筒2と同心円上に配置する。この精米円筒ロール4は、図1、図2に示すように駆動装置(モータ)3の駆動により駆動プーリー7、ベルト8、従動プーリー7´を介して回転する。
精米円筒ロール4は、図3〜図5に示すような構成であり、回転筒17には、断面から見て円形の放射線方向に吹出口16を適宜数穿設してあり、前記回転筒17の外周面には螺旋溝18を形成して細長い板部材を、前記螺旋溝18に嵌合させるように螺旋体19を形成したものである。
なお、螺旋溝18に嵌合する板材で、螺旋体を形成した実施例を図示したが、無垢材から削り出して螺旋体を製作することは設計変更の一つとして考えることができる。
この螺旋体19の螺旋ピッチAは、8mm〜20mmのものを選択するのが良い。しかも、図4に示すように螺旋体19の外円周には連続した凹凸部20を形成したものを採用することにより、お米同士の摩擦力作用と網筒2の内周部に設けた板材21と螺旋体19の外周に設けた凹凸部20で切削作用が適確に生じるものである。
網筒2は図5、図6に示すように、0.9mm〜1.3mm幅で、3.5mm〜20mm長さのパンチ穴を適宜のピッチで傾斜させた形状で穿孔したものを使用して筒体を形成したもので、網筒2の網目、パンチ穴は米の粒子が落下せず、しかし糠の粒子は落下する程度の寸法に構成する。
さらに、網筒2の内周部には複数個(この実施例で図示したものは6個設けたものが示されている。)の板材21が長手方向に取り付けてあり、お米とお米相互に摩擦力と切削力が働いて糠を取り除くことができるように、回転体の外周に形成した無垢材から削り出した螺旋体や螺旋溝に板材を嵌合取り付けを行った螺旋体との間の間隙を調整できるように構成されている。
精米円筒ロール4は、フレーム1及び網筒2の内部に網筒2と同心円上に配置する。この精米円筒ロール4は、図1、図2に示すように駆動装置(モータ)3の駆動により駆動プーリー7、ベルト8、従動プーリー7´を介して回転する。
精米円筒ロール4は、図3〜図5に示すような構成であり、回転筒17には、断面から見て円形の放射線方向に吹出口16を適宜数穿設してあり、前記回転筒17の外周面には螺旋溝18を形成して細長い板部材を、前記螺旋溝18に嵌合させるように螺旋体19を形成したものである。
なお、螺旋溝18に嵌合する板材で、螺旋体を形成した実施例を図示したが、無垢材から削り出して螺旋体を製作することは設計変更の一つとして考えることができる。
この螺旋体19の螺旋ピッチAは、8mm〜20mmのものを選択するのが良い。しかも、図4に示すように螺旋体19の外円周には連続した凹凸部20を形成したものを採用することにより、お米同士の摩擦力作用と網筒2の内周部に設けた板材21と螺旋体19の外周に設けた凹凸部20で切削作用が適確に生じるものである。
次に、本発明の精米装置を用いた精米動作について説明する。
先ず、精米中について図1に基づいて説明すると、フレーム1に設けた投入口5から未処理米を投入し、駆動装置3により駆動プーリー7、ベルト8、従動プーリー7´を介して回転軸9を回転させることで、押し出しスクリュー6、精米円筒ロール4を回転させると同時に、送気装置12を駆動させて矢印Bのように送気する。すると、投入口5から投入された糠の付着した未処理米は、押し出しスクリュー6によって精米円筒ロール4側へ押し出される。この投入された未処理米は、回転筒17の回転によりお米が擦られながら網筒2の内周部に設けた板材21と、回転筒17の外周部に設けた螺旋体19の間で摩擦力と切削力で糠を切り剥がすことができる。
先ず、精米中について図1に基づいて説明すると、フレーム1に設けた投入口5から未処理米を投入し、駆動装置3により駆動プーリー7、ベルト8、従動プーリー7´を介して回転軸9を回転させることで、押し出しスクリュー6、精米円筒ロール4を回転させると同時に、送気装置12を駆動させて矢印Bのように送気する。すると、投入口5から投入された糠の付着した未処理米は、押し出しスクリュー6によって精米円筒ロール4側へ押し出される。この投入された未処理米は、回転筒17の回転によりお米が擦られながら網筒2の内周部に設けた板材21と、回転筒17の外周部に設けた螺旋体19の間で摩擦力と切削力で糠を切り剥がすことができる。
ここで、上記のような精米動作を行う精米装置が何故必要なのかを説明する。
本発明は、米の旨味を保ちながら無洗米化することができなかった問題点を解決すべく開発した精米装置である。
このお米の旨味の決め手は、一般的に精米した白米表層の92%〜96%が糠層であり、ビタミン、ミネラル等の栄養素や美味しさの成分が凝縮されているサピオ層である。
この旨味の決め手は、前記サピオ層に多く含まれているグルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン等の旨味アミノ酸ですが、これらはサピオ層に含まれている良質のたんぱく質から作られるものである。
従って、糠層は完全に除去する必要があるが、白米表層(サピオ層)を完全に除去しては旨味が低下してしまうが、表面を少しは除去しないと無洗米化はできない。
すなわち、サピオ層はお米の美味しさと、栄養素の源であり、無洗米化することによりとぐ必要をなくし、直接水を加えてお米を浸すと、お米の中から成分が溶け出してきて、上質の甘味を保ち、また体にも良いマルトオリゴ糖が形成され、ご飯の味を良くする。
さらに、体に有益なアミノ酸の量を増やし、浸水することで残った胚芽から脳の血流を促し、血圧を下げる等の効果があることから、無洗米化できると同時に旨味や栄養素を除去しない程度に精米することを可能にしたものがなかった。
これを可能にしたものが本発明の米を無洗米化できる精米装置である。
本発明は、米の旨味を保ちながら無洗米化することができなかった問題点を解決すべく開発した精米装置である。
このお米の旨味の決め手は、一般的に精米した白米表層の92%〜96%が糠層であり、ビタミン、ミネラル等の栄養素や美味しさの成分が凝縮されているサピオ層である。
この旨味の決め手は、前記サピオ層に多く含まれているグルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン等の旨味アミノ酸ですが、これらはサピオ層に含まれている良質のたんぱく質から作られるものである。
従って、糠層は完全に除去する必要があるが、白米表層(サピオ層)を完全に除去しては旨味が低下してしまうが、表面を少しは除去しないと無洗米化はできない。
すなわち、サピオ層はお米の美味しさと、栄養素の源であり、無洗米化することによりとぐ必要をなくし、直接水を加えてお米を浸すと、お米の中から成分が溶け出してきて、上質の甘味を保ち、また体にも良いマルトオリゴ糖が形成され、ご飯の味を良くする。
さらに、体に有益なアミノ酸の量を増やし、浸水することで残った胚芽から脳の血流を促し、血圧を下げる等の効果があることから、無洗米化できると同時に旨味や栄養素を除去しない程度に精米することを可能にしたものがなかった。
これを可能にしたものが本発明の米を無洗米化できる精米装置である。
次に、図2に基づいてある種のお米の精米が終了して、次に種類の違うお米を精米するような場合、既に精米した後に残った残粒米を精米装置から排出しないと、前のお米と後のお米が混合されてしまう。これを防止するための残粒除去について説明する。
図1に示した精米中には、切換機構22が一方は押し出しスクリュー6の端部に係合して送気が精米円筒ロール4の回転筒17内に供給され、回転筒17の吹出口16から回転筒17の外側に吹き出し、さらに網筒2内側から外側に精米円筒ロール4で取り除かれた糠が排出され、精米された処理後のお米は取出口11に押し出され取り出させるものである。
図1に示した精米中には、切換機構22が一方は押し出しスクリュー6の端部に係合して送気が精米円筒ロール4の回転筒17内に供給され、回転筒17の吹出口16から回転筒17の外側に吹き出し、さらに網筒2内側から外側に精米円筒ロール4で取り除かれた糠が排出され、精米された処理後のお米は取出口11に押し出され取り出させるものである。
次に、他の種類のお米を精米する際、前に精米した残粒米は、押し出しスクリュー6内の未処理米が少なくなると、押し出しスクリュー6の搬送力が作用しなくなり、未処理米を精米円筒ロール4に向けて押し出す作用(未処理米の流れ)がなくなる。すなわち精米円筒ロール4に未処理米が供給されなくなり、押し出しスクリュー6、回転筒17等に未処理米、処理米が残留する(残粒が生じる)ことになる。この先に精米した残粒を排出する場合は、図2に示すように切換機構22は、押し出しスクリュー6及び網筒2から離間して、しかも糠の排出口14に設けた開閉蓋15を閉止させることで、矢印Cで示すように送気流路を切り換え、残粒を取出口11から取り出すものである。
尚、切換機構22の開閉を制御する制御装置は、本発明の要旨ではないので、マイコンを介して操作盤の押釦操作で簡単に制御できるようにすること等、適宜採用できる技術なので、この点は、当技術分野の設計的事項でもあるので詳細な説明は省略する。
尚、切換機構22の開閉を制御する制御装置は、本発明の要旨ではないので、マイコンを介して操作盤の押釦操作で簡単に制御できるようにすること等、適宜採用できる技術なので、この点は、当技術分野の設計的事項でもあるので詳細な説明は省略する。
精米装置だけではなく、殻、糠等を有する穀類の精穀装置に利用することができる。
1・・・・フレーム 2・・・・網筒
3・・・・駆動装置 4・・・・精米円筒ロール
5・・・・投入口 6・・・・押し出しスクリュー
7・・・・駆動プーリー 7´・・・・従動プーリー
8・・・・ベルト 9・・・・回転軸
10・・・・軸受 11・・・・取出口
12・・・・送気装置 13・・・・送気口
14・・・・排出口 15・・・・開閉蓋
16・・・・吹出口 17・・・・回転筒
18・・・・螺旋溝 19・・・・螺旋体
20・・・・凹凸部 21・・・・板材
22・・・・切換機構
3・・・・駆動装置 4・・・・精米円筒ロール
5・・・・投入口 6・・・・押し出しスクリュー
7・・・・駆動プーリー 7´・・・・従動プーリー
8・・・・ベルト 9・・・・回転軸
10・・・・軸受 11・・・・取出口
12・・・・送気装置 13・・・・送気口
14・・・・排出口 15・・・・開閉蓋
16・・・・吹出口 17・・・・回転筒
18・・・・螺旋溝 19・・・・螺旋体
20・・・・凹凸部 21・・・・板材
22・・・・切換機構
Claims (3)
- 精米装置のフレーム内にパンチメタル、あるいは網で構成した網筒を配設し、前記網筒の内部に回転可能に配設した精米円筒ロールとからなり、前記フレームには未処理米を供給挿入する投入口と、処理された精米を取り出す取出口を設けた精米装置であって、前記精米円筒ロールの外周面には螺旋体を設け、精米円筒ロールと網筒間で未処理米相互間に作用する摩擦力と切削力とによって未処理米表面の糠層を除去して、この糠を圧縮機等からの送気を精米円筒ロールに形成した通気孔を介して内側から網筒側に噴射させて網筒外へ排出できるようにしたことを特徴とする米を無洗米化できる精米装置。
- 送気の通路を精米円筒ロールの内側に連通したり、精米円筒ロールの外周と網筒間に連通できるようにするための平行移動によって開閉する切換機構を具備したことを特徴とする請求項1に記載された米を無洗米化できる精米装置。
- 精米円筒ロールの外周面に形成した螺旋体のピッチは8mm〜20mmにし、網筒のパンチ穴を0.9mm〜1.3mm幅で、3.5mm〜20mm長さにしたことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載された米を無洗米化できる精米装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007229540A JP2009061368A (ja) | 2007-09-04 | 2007-09-04 | 米を無洗米化できる精米装置 |
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2007
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