JP2009059797A - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents

窒化物半導体レーザ素子 Download PDF

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Abstract

【課題】発光波長430〜580nmの窒化物半導体レーザ素子において、活性層への光閉じ込め効率が向上され、より高い発光効率を有する窒化物半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】n型クラッド層と、IneGafN(e+f=1)からなる井戸層および、障壁層から構成される活性層と、p型クラッド層と、を含み、発光波長が430nm以上580nm以下である窒化物半導体レーザ素子であって、該n型クラッド層と該活性層との間に、実質的に不純物を含まないInaGabN(a+b=1)の単層からなり、層厚が0.02〜1.0μmであるn側光ガイド層を備え、該n側光ガイド層のIn組成比aは、該井戸層のIn組成比より小さく、かつ0.00<a≦0.10を満足する窒化物半導体レーザ素子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、動作波長が430〜580nmである、III−V族系窒化物半導体からなる半導体レーザ素子に関し、より詳しくは、活性層への光閉じ込め効率が向上し、これにより高効率で動作可能な窒化物半導体レーザ素子に関する。
近年、III−V族系窒化物半導体は、青色や緑色の半導体レーザダイオード(LD)や発光ダイオード(LED)などの半導体発光素子の材料として注目され、これを用いた青色や緑色の半導体発光素子の開発が活発に行なわれている。青色や緑色のLEDは既に実用化されている。また、半導体レーザ素子についても、光ディスクなどの光記録媒体の記録密度を向上させるために、発光波長400nm程度の光が得られる青紫色半導体レーザ素子が実用化されている。
400nmより長波長の発光波長を示す純青色または緑色半導体レーザ素子は、ディスプレイ装置の光源や、照明用途としての蛍光体励起光源、また医療用機器への応用に対する期待から、その開発が進められている。
ここで、本発明者らの知見によれば、発光波長が400nm付近である場合には、クラッド層材料として用いられるAlを含む窒化物半導体(たとえばAlGaN)とGaNとの間の屈折率差が大きいが、発光波長が400nmより長波長である純青色(430nm≦発光波長≦480nm)または緑色(480nm<発光波長≦580nm)の領域では、この屈折率差が小さくなる。したがって、400nm付近の発光波長を示す窒化物半導体レーザ素子構造において、発光波長のみを長波長化させた場合、活性層への光の閉じ込めが不十分となり、発光効率が低下する等のレーザ特性の低下が危惧される。純青色または緑色などの長波長帯にて、高性能レーザ素子を実現するためには,この屈折率差の低減が改善され、これにより活性層への光の閉じ込め率を向上させるための設計が必要となる。
活性層への光閉じ込め率の低下を抑制する方法としては、Alを含む窒化物半導体により構成されるクラッド層のAl混晶比を増やすことにより、該クラッド層と活性層との間の屈折率差を増大させる方法を挙げることができる。しかしながら、クラッド層のAl混晶比を増加させると、クラッド層に結晶欠陥である転位が発生し、その上に積層する層の結晶品質の劣化を誘発し、また、レーザ素子抵抗が上昇するという問題が危惧される。
特許文献1には、発光波長が400〜540nmのレーザ素子において、クラッド層と光ガイド層との間の屈折率差を大きくするために、窒化物半導体層の多層構造からなるp側光ガイド層およびn側光ガイド層を、それぞれ活性層の両側に設けることが記載されており、具体的には、InGaNとGaNとの超格子構造からなる光ガイド層が開示されている。しかし、特許文献1に記載の光ガイド層は、多層構造であることから、これらの多層間で屈折率は平均化されてしまい、屈折率差が十分であるとはいえない。
また、特許文献2には、不純物ドープされたInGaNまたはGaN層からなる光ガイド層を備える窒化物半導体発光素子が記載されている。しかしながら、光ガイド層に不純物がドーピングされると、光の吸収が大きくなり、レーザ特性に悪影響を及ぼすという問題があった。
特開2000−196201号公報 特開2004−31990号公報
上記したように、純青色または緑色窒化物半導体レーザ素子における高発光効率の実現のためには、活性層への光閉じ込め効率の向上をもたらす、新たなレーザ素子構造の構築が必要である。本発明の目的は、発光波長430〜580nmの窒化物半導体レーザ素子において、活性層への光閉じ込め効率が向上され、より高い発光効率を有する窒化物半導体レーザ素子を提供することである。
本発明は、n型クラッド層と、IneGafN(e+f=1)からなる井戸層および、障壁層から構成される活性層と、p型クラッド層と、を含み、発光波長が430nm以上580nm以下である窒化物半導体レーザ素子であって、該n型クラッド層と該活性層との間に、実質的に不純物を含まないInaGabN(a+b=1)の単層からなり、層厚が0.02〜1.0μmであるn側光ガイド層を備え、該n側光ガイド層のIn組成比aは、該井戸層のIn組成比より小さく、かつ0.00<a≦0.10を満足する窒化物半導体レーザ素子を提供する。
本発明の窒化物半導体レーザ素子は、該活性層と該p型クラッド層との間に、実質的に不純物を含まないIncGadN(c+d=1)の単層からなり、層厚が0.02〜1.0μmであって、そのIn組成比cが、該井戸層のIn組成比より小さく、かつ0.00≦c≦0.10を満足する、p側光ガイド層をさらに備えることが好ましい。
また、本発明の窒化物半導体レーザ素子は、該n型クラッド層と該n側光ガイド層との間、および/または、該p側光ガイド層と該p型クラッド層との間に、GaNからなる層をさらに備えることが好ましい。
n側光ガイド層のIn組成比aは、n型クラッド層側から活性層側に向かうに従い大きくなることが好ましい。また、p側光ガイド層のIn組成比cは、活性層側からp型クラッド層側に向かうに従い小さくなることが好ましい。
本発明の窒化物半導体レーザ素子において、n側光ガイド層の層厚は、p側光ガイド層の層厚より大きいことが好ましい。
上記n型クラッド層は、Alを含む窒化物から構成され、そのAl組成比は、層厚方向においてn側光ガイド層側に向かうに従い小さくなることが好ましい。
本発明の窒化物半導体レーザ素子において、井戸層の層厚は1〜4nmであり、かつ、そのIn組成比eは、0.05≦e≦0.50であることが好ましい。
また、障壁層は、IngGahN(g+h=1)からなり、そのIn組成比gは、井戸層のIn組成比eより小さく、かつ0.00≦g≦0.20を満足することが好ましい。障壁層は、In組成比gが異なる2以上のIngGahN(g+h=1、0.00≦g≦0.20)層より構成されてもよい。障壁層は、IngGahN(g+h=1、g>0.00)層から構成してもよいし、IngGahN(g+h=1、g>0.00)層と、GaN層とを少なくとも有する構成としてもよい。
本発明によれば、発光波長が430〜580nmである長波長帯窒化物半導体レーザ素子において、光閉じ込め効率を増大させることが可能となる。これにより、高効率動作が可能な、長波長帯窒化物半導体レーザ素子が提供される。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の窒化物半導体レーザ素子の好ましい一例を示す概略断面図である。図1に示される窒化物半導体発光素子は、n型GaNからなる基板100の一方の主面上に、Alを含む窒化物からなり、n型不純物をドープさせたn型クラッド層101と、InGaNからなるn側光ガイド層102と、活性層103と、p側光ガイド層104と、p型不純物をドープさせたp型AlGaN層105と、Alを含む窒化物からなり、p型不純物をドープさせたp型クラッド層106と、p型不純物をドープさせたGaNからなるコンタクト層107とをこの順で備える。
(活性層)
活性層103の構造を図2〜4を参照して詳細に説明する。図2〜4は、本発明において好ましく用いられる活性層の構造を示す概略断面図である。本発明において活性層103は、たとえば図2に示されるように、アンドープ型のIneGafN(e+f=1)からなる井戸層201と、障壁層202とを交互に積層した多層量子井戸構造とすることができる。井戸層と障壁層の積層順序は特に制限されず、図2に示されるように、n側光ガイド層102およびp側光ガイド層104に接する層が井戸層となるように積層してもよく、あるいは図3に示されるように、n側光ガイド層102およびp側光ガイド層104に接する層が障壁層となるように積層してもよい。活性層103は、動作波長が430nm以上580nm以下となるように構成される。
ここで、井戸層の層厚を1nm以上4nm以下の範囲とし、かつそのIn組成比eを0.05≦e≦0.50とすることが好ましい。井戸層の層厚を当該範囲と小さくすることにより、活性層の歪を緩衝する事が出来る。歪は、材料固有の格子定数の違いから生じ、異種材料の界面に生じる。この歪を持つ層を積層する場合、その層厚が厚いほど、界面での歪が蓄積されていく事になる。即ち、高い歪を有する井戸層の層厚を薄くする方が、蓄積される歪の影響を抑制する事が出来る。上記の井戸層層厚に対応し、発光波長が430〜580nmとなるよう、In組成比eを当該範囲内で調整する。
障壁層202は、動作波長が430nm以上580nm以下となり、障壁層のバンドギャップエネルギーが井戸層よりも大きくなるように構成される限り特に制限されないが、たとえば、アンドープ型のIngGahN(g+h=1)層とすることができる。ここで、In組成比gは0であってもよく、したがって、障壁層202は、InGaN層および/またはGaN層とすることができる。井戸層へ効率的にキャリアを閉じ込め、また同様に光を閉じ込めるためには、障壁層のIn組成比gは、井戸層のIn組成比eより小さく、かつ0.00≦g≦0.20の範囲内であることが好ましい。
障壁層は、0.00≦g≦0.20を満たす範囲内において、In組成比gが異なる2以上のアンドープ型InGaN層より構成されてもよい。また、たとえば図4に示されるように、アンドープ型InGaN層とともに、アンドープ型GaN層を含んでいてもよい。これにより、活性層の歪が軽減され得る。図4は、アンドープ型のInGaN井戸層201と、アンドープ型のInGaN層202a/GaN層202b/InGaN層202aより構成される障壁層とを交互に積層してなる3重量子井戸構造の活性層を示すものである。なお、障壁層は、動作波長が430nm以上580nm以下となり、障壁層のバンドギャップエネルギーが井戸層よりも大きくなるように構成される限り、上記したものに限るものではなく、たとえばAlxGa1-xN(0≦x<1)やInAlGaN等の窒化物半導体が用いられてもよい。
(光ガイド層)
n型クラッド層101と活性層103との間に設けられたn側光ガイド層102は、実質的に不純物を含まないInaGabN(a+b=1)の単層からなる。「実質的に不純物を含まない」とは、積極的な導電性不純物の添加がない(アンドープ)ことを意味する。また、「単層」とは、多層構造を有しておらず、一つの層からなることを意味する。ただし、後述するように、その一つの層内において、In組成比が変化していてもよい。p側光ガイド層104についても同様である。
n側光ガイド層のIn組成比aは、上記井戸層のIn組成比eより小さく、かつ0.00<a≦0.10の範囲内に調整される。これは、活性層に効率的にキャリアを閉じ込め、また、同様に光を閉じ込める事を目的とするためである。すなわち、n側光ガイド層のIn組成比aが井戸層のIn組成比e以上であると、n側光ガイド層にて、キャリアが捕獲される可能性や、光の強度分布に悪影響を与える可能性が生まれる。また、In組成比aが0.10を超えると、格子定数の違いによる歪が大きくなり、たとえば、20nm程度まで厚く積層した場合、蓄積した歪による欠陥が危惧される。また、同様に結晶成長中に起こるIn偏析の影響が大きくなり、非発光領域が増大し、発光効率の低下が危惧される。
また、n側光ガイド層102の層厚は、0.02μm以上1.0μm以下の範囲内に調整される。層厚が0.02μm未満では、光ガイドとしての効果としては不十分となり、また、1.0μmを超えると、厚膜化による、蓄積歪が大きくなり、結晶品質劣化が危惧される。n側光ガイド層102の層厚は、光の閉じ込め効果や結晶品質の観点から、より好ましくは0.05μm以上0.5μm以下である。以上のような構成のn側光ガイド層を設けることにより、発光波長430nm以上580nm以下の長波長帯窒化物半導体レーザ素子において、光閉じ込め効率を向上させることができ、これにより発光効率の高い窒化物半導体レーザ素子を提供することができる。また、層構造全体の歪が低減されるため、信頼性の高い窒化物半導体レーザ素子の実現が期待される。さらに、n側光ガイド層には、不純物がドープされていないため、光ガイド層による光の吸収が小さく、したがって、発光効率が低下する等のレーザ特性の低下を防止することができる。
本実施形態の窒化物半導体レーザ素子は、活性層103とp型クラッド層106との間に、実質的に不純物を含まない(アンドープ型の)IncGadN(c+d=1)の単層からなるp側光ガイド層104をさらに有する。ここで、p側光ガイド層のIn組成比cは、n側光ガイド層と同様の理由から、上記井戸層のIn組成比eより小さく、かつ0.00≦a≦0.10の範囲内に調整される。p側光ガイド層の屈折率を、n側光ガイド層よりも低くすると、光の分布をn側に偏らせる事ができる。すなわち、光の吸収の影響が大きいp側への光の分布を抑制する設計が可能となる。この様な理由から、n側光ガイド層とは異なり、Inを含んでいない構成も可能であり、したがってp側光ガイド層は、InGaNまたはGaNの単層から構成される。また、p側光ガイド層104の層厚は、n側光ガイド層と同様の理由から、0.02μm以上1.0μm以下の範囲内に調整される。好ましくは0.05μm以上0.5μm以下である。n側光ガイド層とともに、活性層103とp型クラッド層106との間に、p側光ガイド層を設けることにより、さらなる光閉じ込めの向上を図ることが可能となり、より発光効率の高い窒化物半導体レーザ素子を得ることができる。さらに、p側光ガイド層には、不純物がドープされていないため、光ガイド層による光の吸収が小さく、したがって、発光効率が低下する等のレーザ特性の低下を防止することができる。なお、本発明の窒化物半導体レーザ素子は、必ずしもp側光ガイド層を有していなくてもよいが、当該理由からp側光ガイド層を設けることが好ましい。
図5は、n側光ガイド層およびp側光ガイド層のIn組成(%)と光閉じ込め係数比(計算値)との関係を示す図である。光閉じ込め係数比は、n側光ガイド層およびp側光ガイド層をともにGaN層(すなわち、In組成0%)としたときの値を100として規格化したものである。当該計算結果より、n側光ガイド層およびp側光ガイド層のIn組成を3.0%まで上げる、すなわちIn0.03Ga0.97N層を用いることにより、屈折率の上昇によって、光閉じ込め係数を10%以上向上させることがわかる。光閉じ込め係数の向上により、より高効率の動作が可能となり、また、素子構造が有する蓄積歪が低減されるため、素子の信頼性が向上する。
本発明においては、n側光ガイド層102の層厚を、p側光ガイド層104の層厚より大きくすることが好ましい。かかる構成により、光の電界分布を基板側にシフトさせることが可能となる。すなわち、光吸収が比較的大きいp型不純物をドープさせたp型AlGaN層105やp型不純物をドープさせたp型クラッド層106と光の電界分布との重なりが減少し、これらp型ドーピングされた層への光の染み出しが抑制されるため、光の損失が低減し、発光効率向上をもたらすことができる。
n側光ガイド層のIn組成比aは、その層内において変化してもよい。In組成比aは、たとえば図6に示されるBあるいはCのように、n型クラッド層側から活性層側に向かうに従い小さくなってもよいし、または、図6に示されるDあるいはEのように、n型クラッド層側から活性層側に向かうに従い大きくなってもよいが、後者がより好ましい。後者の構成によれば、n型クラッド層とn側光ガイド層とのヘテロ界面における格子不整合に起因する欠陥を抑制することができ、結晶品質を向上させることができるためである。これにより、高効率動作が可能となり、また、高い信頼性を有する窒化物半導体レーザ素子を提供することができる。
同様に、p側光ガイド層のIn組成比cは、その層内において変化してもよい。この場合、活性層側からp型クラッド層側に向かうに従い、In組成比cは小さくなることが好ましい。かかる構成によれば、p側光ガイド層とp型クラッド層等とのヘテロ界面における格子不整合に起因する欠陥を抑制することができ、結晶品質を向上させることができるためである。これにより、高効率動作が可能となり、また、高い信頼性を有する窒化物半導体レーザ素子を提供することができる。
p型AlGaN層105は、p型不純物をドープさせたAlmGanN(m+n=1)からなる層であって、構造としては、活性層からのキャリアの漏れを抑制する障壁層として機能する。また、結晶成長の観点からは、活性層成長後の昇温時に、活性層のIn原子の蒸発を抑制する蒸発防止層として機能する。Al組成比mは、特に制限されないが、キャリア漏れ抑制の障壁層としての観点からは、0.10≦m≦0.50とすることが好ましい。層厚は、特に制限されず、たとえば0〜100nm、好ましくは5〜30nmである。なお、p型AlGaN層105は、適宜省略することが可能である。
n型クラッド層101およびp型クラッド層106は、それぞれn型不純物、p型不純物をドープさせた、Alを含む窒化物からなる。Alを含む窒化物としては、具体的には、AlGaN、InAlGaN等を挙げることができる。n型クラッド層101およびp型クラッド層106の層厚は特に制限されないが、0.1〜5.0μm程度とすることができる。
基板100は、積層する窒化物半導体層に対する格子不整合を抑制する観点から、GaN基板とすることが好ましいが、AlGaN基板を用いることもできる。GaNまたはAlGaN基板の主面としては、C面、M面、A面のほか、{11−12}面等の非極性面を用いてもよい。
ここで、本発明の窒化物半導体レーザ素子においては、該レーザ素子を構成する層構造全体の蓄積歪ε(%)ができるだけ小さいことが望ましい。これにより、寿命特性が向上する等の信頼性の高いレーザ素子の実現が可能となる。具体的には、層構造全体の蓄積歪εは、±0.5%以下であることが望ましく、±0.2%以下であることがより望ましい。層構造全体の蓄積歪ε(%)は、窒化物半導体レーザ素子を構成する各層の歪εAの総和であり、各層の歪εAは、下記式(1)により計算される。
εA=(dA−dGaN)×LA×100/dGaN (%) (1)
ここで、dAはその層を形成する窒化物半導体の格子定数、dGaNはGaNの格子定数、LAはその層の層厚を示す。
したがって、上記望ましい蓄積歪εを実現するためには、各層の歪εAをそれぞれできるだけ小さくすることが望ましい。このような観点からも、本発明においては、n側光ガイド層をInGaNより構成しており、また、p側光ガイド層を設ける場合においては、p側光ガイド層についても、InGaNより構成することが好ましい。さらに、n型クラッド層および/またはp型クラッド層のAl組成比はより小さいことが好ましい。具体的には、n型クラッド層および/またはp型クラッド層がAlrGasN層(r+s=1)からなる場合、Al組成比rは、0.15以下とすることが好ましい。一般に、Alを含む窒化物半導体の<11−20>方向における格子定数は、GaNの格子定数より小さくなり、Inを含む窒化物半導体の格子定数は、GaNの格子定数より大きくなる。したがって、n側光ガイド層およびp側光ガイド層をInGaN層とし、クラッド層のAl組成比を低減することにより、n側光ガイド層およびp側光ガイド層がクラッド層に対し、歪補償層として作用し、結果、層構造全体の蓄積歪εを低減することができる。また、上記式(1)からもわかるように、各層の歪εAを小さくするためには、各層の層厚はできるだけ小さいことが好ましい。
次に、図1に示される窒化物半導体レーザ素子の製造方法について説明する。図1に示される窒化物半導体レーザ素子は、基本的には、有機金属気相成長法(MOCVD法)などの公知の結晶成長方法を用いて電極蒸着を行ない作製することができる。ここで、n側光ガイド層およびp側光ガイド層については、その層厚を0.075μm以上とする場合には、ある層厚毎(たとえば、0.025μm毎)に、成長中断工程を導入する方法が好ましく用いられる。すなわち、Inおよび/またはGaを含むIII族原料とアンモニアガス、および窒素と水素とからなるキャリアガスを供給して、n側光ガイド層またはp側光ガイド層を、ある層厚分だけ積層する工程を実施した(たとえば、層厚0.025μm)後、上記III族原料の供給を停止するとともに、アンモニアガスおよび、窒素と水素とからなるキャリアガスを供給して成長中断工程を実施する。光ガイド層を積層する成長工程中に、水素をキャリアガスとして供給している。これは、光ガイド層を成長する際、厚いInGaN層(0.02〜1.0μm)の結晶品質向上を目的としている。以上の工程を、たとえば3回繰り返すとことによって、層厚0.075μmの厚いn側またはp側光ガイド層を得ることができる。
InGaNまたはGaN単層からなる厚い光ガイド層(0.02〜1.0μm)を積層するために、上記のような成長中断工程を設けることなく積層を行なうと、転位が発生したり、表面モフォロジーが悪化(平坦な表面が得られない)してしまうという問題があるが、上記のような製造方法を用いると、InGaNまたはGaN単層からなる厚い光ガイド層であっても、平坦な表面が維持され、結晶性も良好となる。
<第2の実施形態>
図7は、本発明の窒化物半導体レーザ素子の別の好ましい一例を示す概略断面図である。図7に示される窒化物半導体発光素子は、n型不純物をドープさせたn型クラッド層701とInGaNからなるn側光ガイド層702との間に、GaN層710を有すること以外は、上記第1の実施形態と同様である。GaN層710は、n型クラッド層701およびInGaNからなるn側光ガイド層702に接して形成される。GaN層710を設けることにより、光の電界分布を調整することがことが可能となり、基板側への光漏れを抑制し、活性層への光の閉じ込めを図ることができる。これにより、発光効率のより高い窒化物半導体レーザ素子を得ることができる。
GaN層710の層厚は、基板への光の漏れや活性層への光と閉じ込めと言った、光の分布制御の観点から、0.05〜1.0μmとすることが好ましく、0.1〜0.5μmとすることがより好ましい。また、GaN層は、導電性不純物がドープされていない(アンドープの)GaN層であってもよく、n型不純物がドープされたGaN層であってもよいが、導電性向上の理由から、n型不純物がドープされている方が好ましい。発光効率をより高めることを目的として、p側光ガイド層704とp型クラッド層706との間に、さらに同様のGaN層を設けてもよい。この際、p型AlGaN層705が設けられる場合には、p側光ガイド層704とGaN層の間、もしくは、GaN層とp型クラッド層705の間に設けることが出来る。キャリア漏れ抑制の観点から、p側光ガイド層704とGaN層の間の設ける方がより好ましい。
<第3の実施形態>
本実施形態の窒化物半導体レーザ素子は、図1を参照して、n型クラッド層101が下記に示すような組成傾斜構造を有する点を除いては、上記第1の実施形態と同様の構造である。すなわち、n型クラッド層101は、その層厚方向において、n側光ガイド層102に向かうに従い、Al組成比が小さくなるように構成される。このような組成傾斜構造とすることにより、n型クラッド層とn側光ガイド層とのヘテロ界面における格子不整合に起因する欠陥を抑制することができ、結晶品質を向上させることができる。これにより、より高効率な動作が可能となり、また、高い信頼性を有する窒化物半導体レーザ素子を得ることができる。
本実施形態においてn型クラッド層は、AlrGasN層(r+s=1)とすることができる。n型クラッド層の層厚は、特に制限されないが、たとえば0.1〜5.0μmであり、好ましくは0.3〜3.0μmである。Al組成比rは、0.00<r≦0.10の範囲内で変化させることができる。なお、n型クラッド層は、AlrGasN層(r+s=1)に限定されるものではなく、たとえば超格子構造であってもよい。
本実施形態においては、n型クラッド層を組成傾斜構造とするとともに、n側光ガイド層102についても組成傾斜構造とすることが好ましい。n側光ガイド層の組成傾斜構造は、上記したように、その層厚方向において、活性層に向かうに従いIn組成比aが大きくなる構造であることがより好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
以下の手順で、図1に示される窒化物半導体レーザ素子を作製した。本実施例の窒化物半導体レーザ素子は、波長440〜450nmで動作する。n型GaN基板100上に、ケイ素(Si)をドープさせたAl0.06Ga0.94Nからなるn型クラッド層101(層厚2.5μm)、アンドープ型In0.03Ga0.97Nからなるn側光ガイド層102(層厚0.125μm)、活性層103、アンドープ型のIn0.03Ga0.97Nからなるp側光ガイド層104(層厚75nm)、マグネシウム(Mg)をドープさせたAl0.30Ga0.70N層105(層厚20nm)、マグネシウム(Mg)をドープさせたAl0.06Ga0.94Nからなるp型クラッド層106(層厚0.55μm)、およびマグネシウム(Mg)をドープさせたGaNコンタクト層107(層厚0.1μm)をこの順で形成した。n側光ガイド層102およびp側光ガイド層104の形成にあたっては、0.025μm厚毎に成長中断を施し、層形成を行なった。活性層103は、図4に示されるような、In0.13Ga0.87Nからなる井戸層(層厚3.0nm)と、In0.03Ga0.97N(層厚6.0nm)/GaN(層厚4.0nm)/In0.03Ga0.97N(層厚6.0nm)の3層からなる障壁層とを交互に積層した3層量子井戸構造(活性層全体の層厚41nm)とした。
<実施例2>
以下の手順で、図7に示される窒化物半導体レーザ素子を作製した。本実施例の窒化物半導体レーザ素子は、波長440〜450nmで動作する。n型GaN基板700上に、ケイ素(Si)をドープさせたAl0.06Ga0.94Nからなるn型クラッド層701(層厚2.5μm)、n型不純物がドープされたGaN層710(層厚0.2μm)、アンドープ型In0.03Ga0.97Nからなるn側光ガイド層702(層厚0.125μm)、活性層703、アンドープ型のIn0.03Ga0.97Nからなるp側光ガイド層704(層厚75nm)、マグネシウム(Mg)をドープさせたAl0.30Ga0.70N層705(層厚20nm)、マグネシウム(Mg)をドープさせたAl0.06Ga0.94Nからなるp型クラッド層706(層厚0.55μm)、およびマグネシウム(Mg)をドープさせたGaNコンタクト層707(層厚0.1μm)をこの順で形成した。n側光ガイド層702およびp側光ガイド層704の形成にあたっては、0.025μm厚毎に成長中断を施し、層形成を行なった。活性層703は、図4に示されるような、In0.13Ga0.87Nからなる井戸層(層厚3.0nm)と、In0.03Ga0.97N(層厚6.0nm)/GaN(層厚4.0nm)/In0.03Ga0.97N(層厚6.0nm)の3層からなる障壁層とを交互に積層した3層量子井戸構造(活性層全体の層厚41nm)とした。GaN層710の導入により、基板側への光の漏れが抑制され、発光効率が向上した。
<実施例3>
Al0.30Ga0.70N層705とp型クラッド層706との間に、アンドープのGaN層(層厚0.2μm)を形成したこと以外は、実施例2と同様にして窒化物半導体レーザ素子を作製した。当該GaN層の導入により、光の吸収が比較的大きいp型クラッド層706への光の漏れが抑制され、発光効率が向上した。
<実施例4>
以下の手順で、波長440〜450nmで動作する窒化物半導体レーザ素子を作製した。図7を参照して説明する。n型GaN基板700上に、ケイ素(Si)をドープさせたn型クラッド層701(層厚2.5μm)、n型不純物がドープされたGaN層710(層厚0.2μm)、アンドープ型In0.03Ga0.97Nからなるn側光ガイド層702(層厚0.125μm)、活性層703、アンドープ型のIn0.03Ga0.97Nからなるp側光ガイド層704(層厚75nm)、マグネシウム(Mg)をドープさせたAl0.30Ga0.70N層705(層厚20nm)、マグネシウム(Mg)をドープさせたAl0.06Ga0.94Nからなるp型クラッド層706(層厚0.55μm)、およびマグネシウム(Mg)をドープさせたGaNコンタクト層707(層厚0.1μm)をこの順で形成した。n側光ガイド層702およびp側光ガイド層704の形成にあたっては、0.025μm厚毎に成長中断を施し、層形成を行なった。活性層703は、図4に示されるような、In0.13Ga0.87Nからなる井戸層(層厚3.0nm)と、In0.03Ga0.97N(層厚7.0nm)/GaN(層厚2.0nm)/In0.03Ga0.97N(層厚7.0nm)の3層からなる障壁層とを交互に積層した3層量子井戸構造(活性層全体の層厚41nm)とした。
ここで、n型クラッド層701の厚さ2.5μmのうち、基板700側の1.5μmは、Al0.06Ga0.94Nから構成し、n型クラッド層701のうち、活性層703に近い側の1.0μmについては、活性層703に向かうに従い、Al組成を6.0%(すなわち、Al0.06Ga0.94N)から0.0%(すなわち、GaN)へと減少する組成傾斜構造を導入した。また、n側光ガイド層702については、n型クラッド層701側から活性層703側に向かうに従い、In組成比が、図2のEに示すような組成プロファイルにより、0.0%(In組成比a=0)から3.0%(In組成比a=0.03)へと増加する組成傾斜構造を適用した。以上のような組成傾斜構造の適用により、寿命特性が改善した。これは、界面の歪が低減されたことに起因すると考えられる。
<実施例5>
以下の手順で、図1に示される窒化物半導体レーザ素子を作製した。本実施例の窒化物半導体レーザ素子は、波長440〜450nmで動作する。n型GaN基板100上に、ケイ素(Si)をドープさせたAl0.03Ga0.97Nからなるn型クラッド層101(層厚2.5μm)、アンドープ型In0.03Ga0.97Nからなるn側光ガイド層102(層厚0.10μm)、活性層103、アンドープ型のGaNからなるp側光ガイド層104(層厚50nm)、マグネシウム(Mg)をドープさせたAl0.30Ga0.70N層105(層厚20nm)、マグネシウム(Mg)をドープさせたAl0.03Ga0.97Nからなるp型クラッド層106(層厚0.55μm)、およびマグネシウム(Mg)をドープさせたGaNコンタクト層107(層厚0.1μm)をこの順で形成した。n側光ガイド層102の形成にあたっては、0.025μm厚毎に成長中断を施し、層形成を行なった。活性層103は、図8に示される構造を有する。すなわち、In0.13Ga0.87Nからなる井戸層801(層厚3.0nm)と、In0.03Ga0.97N層802a(層厚6.0nm)/GaN層802b(層厚4.0nm)/In0.03Ga0.97N層802c(層厚6.0nm)の3層からなる障壁層802とを交互に積層し、最下部および最上部にIn0.03Ga0.97N層803(層厚25nm)を配した3層量子井戸構造とした。
<比較例1>
n型クラッド層101およびp型クラッド層106をAl0.06Ga0.94Nより構成し、n側光ガイド層102をアンドープ型のGaNより構成したこと以外は、実施例5と同様にして窒化物半導体レーザ素子を作製した。
図9および図10は、それぞれ実施例5および比較例1の窒化物半導体レーザ素子における、上記式(1)に基づく蓄積歪εの計算結果を示すグラフであり、蓄積歪ε(%)を、合計層厚(n型クラッド層からp型コンタクト層までの合計層厚)に対してプロットしたものである。n側光ガイド層としてInGaN層を用い、n型クラッド層のAl組成比を低くすることにより、蓄積歪εを−0.2%以下に抑制できることがわかった。光ガイド層をInGaNにすることにより、GaNに対して屈折率が上がるため、クラッド層のAl組成比を低減することが可能である。具体的には、光閉じ込め係数をほぼ同等にした場合、クラッド層のAl組成比を3.0%程度まで低減可能である。
実施例5および比較例1の窒化物半導体レーザ素子について寿命測定を行なったところ、実施例5の窒化物半導体レーザ素子は、寿命特性が改善されていることがわかった。これは、層構造全体が有する蓄積歪が低減したためであると考えられる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の窒化物半導体レーザ素子の好ましい一例を示す概略断面図である。 本発明において好ましく用いられる活性層の構造を示す概略断面図である。 本発明において好ましく用いられる活性層の構造を示す概略断面図である。 本発明において好ましく用いられる活性層の構造を示す概略断面図である。 n側光ガイド層およびp側光ガイド層のIn組成(%)と光閉じ込め係数比(計算値)との関係を示す図である。 n側光ガイド層中のIn組成プロファイルの例を示す図である。 本発明の窒化物半導体レーザ素子の別の好ましい一例を示す概略断面図である。 実施例5に記載の窒化物半導体レーザ素子における活性層の構造を示す概略断面図である。 実施例5の窒化物半導体レーザ素子における、蓄積歪εの計算結果を示すグラフである。 比較例1の窒化物半導体レーザ素子における、蓄積歪εの計算結果を示すグラフである。
符号の説明
100 基板、101 n型クラッド層、102 n側光ガイド層、103 活性層、104 p側光ガイド層、105 p型AlGaN層、106 p型クラッド層、107 コンタクト層、201,801 井戸層、202,802,803 障壁層、710 GaN層。

Claims (12)

  1. n型クラッド層と、
    IneGafN(e+f=1)からなる井戸層および、障壁層から構成される活性層と、
    p型クラッド層と、を含み、発光波長が430nm以上580nm以下である窒化物半導体レーザ素子であって、
    前記n型クラッド層と前記活性層との間に、実質的に不純物を含まないInaGabN(a+b=1)の単層からなり、層厚が0.02〜1.0μmであるn側光ガイド層を備え、
    前記n側光ガイド層のIn組成比aは、前記井戸層のIn組成比eより小さく、かつ0.00<a≦0.10を満足する、窒化物半導体レーザ素子。
  2. 前記活性層と前記p型クラッド層との間に、実質的に不純物を含まないIncGadN(c+d=1)の単層からなり、層厚が0.02〜1.0μmであるp側光ガイド層をさらに備え、
    前記p側光ガイド層のIn組成比cは、前記井戸層のIn組成比eより小さく、かつ0.00≦c≦0.10を満足する、請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  3. 前記n型クラッド層と前記n側光ガイド層との間に、GaNからなる層をさらに備える請求項1または2に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  4. 前記p側光ガイド層と前記p型クラッド層との間に、GaNからなる層をさらに備える請求項2または3に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  5. 前記n側光ガイド層のIn組成比aは、前記n型クラッド層側から前記活性層側に向かうに従い大きくなる請求項1〜4のいずれかに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  6. 前記p側光ガイド層のIn組成比cは、前記活性層側から前記p型クラッド層側に向かうに従い小さくなる請求項2〜5のいずれかに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  7. 前記n側光ガイド層の層厚は、前記p側光ガイド層の層厚より大きい請求項2〜6のいずれかに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  8. 前記n型クラッド層は、Alを含む窒化物から構成され、
    そのAl組成比は、層厚方向において前記n側光ガイド層側に向かうに従い小さくなる請求項1〜7のいずれかに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  9. 前記井戸層の層厚は1〜4nmであり、かつ、
    前記井戸層のIn組成比eは、0.05≦e≦0.50である請求項1〜8のいずれかに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  10. 前記障壁層は、IngGahN(g+h=1)からなり、
    前記障壁層のIn組成比gは、前記井戸層のIn組成比eより小さく、かつ0.00≦g≦0.20を満足する、請求項1〜9のいずれかに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  11. 前記障壁層は、In組成比gが異なる2以上のIngGahN(g+h=1)層より構成され、
    前記障壁層のIn組成比gは、0.00≦g≦0.20を満足する、請求項1〜10のいずれかに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  12. 前記障壁層は、IngGahN(g+h=1、g>0.00)層と、GaN層とを少なくとも有する請求項11に記載の窒化物半導体レーザ素子。
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