JP2009059446A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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徹 堀田
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Abstract

【課題】 光ディスクの信号記録層に記録されている信号の再生動作を行う薄型の光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 レーザーダイオード12から放射されたレーザー光が発散光として入射されるとともに該レーザー光を平行光に変換するコリメートレンズ17と、該コリメートレンズ17にて平行光に変換されたレーザー光が入射される入射面18a、該入射面18aから入射されたレーザー光を反射する反射面18b及び該反射面18bにて反射されたレーザー光を対物レンズ19方向へ出射させる出射面18cが設けられたプリズム18を備え、前記プリズム18に設けられている出射面18cにブレーズ面Bを形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や光ディスクに信号の記録動作を行う光ピックアップ装置に関する。
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクの信号記録層に照射することによって信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うことが出来る光ディスク装置が普及している。
図2は光ディスク装置に使用されている一般的な光ピックアップ装置を示す概略図である。同図において、1は例えば波長が650nmの赤色光であるレーザー光を放射するレーザーダイオード、2は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光が入射される回折格子であり、レーザー光を0次光、+1次光及び−1次光に分離する回折格子部2aと入射されるレーザー光をS方向の直線偏光光に変換する1/2波長板2bとより構成されている。
3は前記回折格子2を透過したレーザー光が入射される偏光ビームスプリッタであり、S偏光されたレーザー光を反射し、P方向に偏光されたレーザー光を透過させる制御膜3aが設けられている。4は前記レーザーダイオード1から放射されたレーザー光の中の前記偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aを透過したレーザー光が照射される位置に設けられているモニター用光検出器であり、その検出出力は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力を制御するために使用される。
5は前記偏光ビームスプリッタ3の制御膜3aにて反射されたレーザー光が入射される位置に設けられている1/4波長板であり、入射されるレーザー光を直線偏光光から円偏光光に変換する作用を成すものである。6は前記1/4波長板5を透過した発散光であるレーザー光が入射されるコリメートレンズであり、入射されたレーザー光を平行光にする作用を成すとともに光ディスクDの保護層による球面収差を補正するために設けられている。
7は前記コリメートレンズ6にて平行光に変換されたレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を光ディスクDの信号面方向へ反射させる反射ミラーであり、後述するように光ディスクDの信号記録層から反射された戻り光が入射されるとともに該戻り光を前記偏光ビームスプリッタ3の方向へ反射させる作用を成すように設けられている。
8は前記偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aを透過した戻り光が入射されるセンサーレンズであり、シリンドリカル面、平面、凹曲面または凸曲面等が入射面側及び出射面側に形成されている。斯かるセンサーレンズ8は戻り光に非点収差を発生させることによってフォーカス制御動作に使用されるフォーカスエラー信号を生成させるために設けられている。
9は前記センサーレンズ8を通過した戻り光が集光されて照射される位置に設けられている光検出器であり、フォトダイオードが配列された4分割センサー等にて構成されている。斯かる光検出器9の構成及び非点収差法によるフォーカスエラー信号の生成動作等は周知であり、その説明は省略する。
10は前記反射ミラー7にて反射されたレーザー光が入射されるとともに入射されたレ
ーザー光を光ディスクDに設けられている信号記録層に集光させる対物レンズであり、該対物レンズ10は、例えば4本の支持ワイヤーによって光ディスクDの信号面に対して垂直方向、即ちフォーカス方向への変位動作及び光ディスクの径方向、即ちトラッキング方向への変位動作を可能に設けられているレンズホルダーに固定されている。斯かるレンズホルダーの支持機構等の構成は周知であり、その説明は省略する。
斯かる構成の光ピックアップ装置を使用して光ディスクDに記録されている信号の再生動作を行う場合には、レーザーダイオード1に駆動電流が供給され、該レーザーダイオード1から波長が650nmのレーザー光が放射される。前記レーザーダイオード1から放射されたレーザー光は、回折格子2に入射され、該回折格子2を構成する回折格子部2aによって0次光、+1次光及び−1次光に分離されるとともに1/2波長板2bによってS方向の直線偏光光に変換される。前記回折格子2を透過したレーザー光は、偏光ビームスプリッタ3に入射され、該偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aにて反射されるとともに一部のレーザー光は該制御膜3aを透過してモニター用光検出器4に照射される。
前記制御膜3aにて反射されたレーザー光は、1/4波長板5を通してコリメートレンズ6に入射され該コリメートレンズ6の働きによって平行光に変換される。前記コリメートレンズ6によって平行光に変換されたレーザー光は、反射ミラー7にて反射された後対物レンズ10に入射される。前記対物レンズ10に入射されたレーザー光は該対物レンズ10の集光動作によって光ディスクDの信号記録層にスポットとして照射されることになる。このようにして、レーザーダイオード1から放射されるレーザー光は、光ディスクDの信号記録層に所望のスポットとして照射されるが、この場合における対物レンズ10の開口数は0.6になるように設定されている。
また、前述した対物レンズ10によるレーザー光の集光動作が行われるとき、信号記録層と光ディスクDの信号入射面との間にある保護層の厚みの相違によって球面収差が発生するが、本実施例に示したコリメートレンズ6を光路方向へ変位させることによってこの球面収差が最も少なくなるように調整することが出来る。斯かる調整動作は一般的に行われており、その説明は省略する。
前述した動作によってレーザー光の光ディスクDに設けられている信号記録層への照射動作が行われるが、斯かる照射動作が行われるとき、該信号記録層から反射される戻り光が対物レンズ10に対して光ディスクD側から入射される。前記対物レンズ10に入射された戻り光は、反射ミラー7、コリメートレンズ6及び1/4波長板5を通して偏光ビームスプリッタ3に入射される。前記偏光ビームスプリッタ3に入射される戻り光は、前記1/4波長板5によってP方向の直線偏光光に変換されているので、該偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aを透過することになる。
前記制御膜3aを透過したレーザー光の戻り光は、センサーレンズ8に入射され、該センサーレンズ8の働きによって非点収差が発生せしめられる。前記センサーレンズ8によって非点収差が発生せしめられた戻り光は、該センサーレンズ8の集光動作によって光検出器9に設けられている4分割センサー等のセンサー部に照射される。このようにして戻り光が光検出器9に照射される結果、該光検出器9に組み込まれているセンサー部に照射されるスポット形状の変化を利用して周知のようにフォーカスエラー信号の生成動作が行われる。斯かるフォーカスエラー信号を利用して対物レンズ10を光ディスクDの信号面方向へ変位させることによってフォーカス制御動作を行うことが出来る。
また、本実施例では説明しないが、回折格子2によって生成される+1次光と−1次光を利用した周知のトラッキング制御動作を行うことが出来るように構成されており、斯かる
トラッキング制御動作によって対物レンズ10をトラッキング方向へ変位させることによって光ディスクDに記録されている信号の読み取り動作を行うことが出来る。
前述したように光ディスクDに記録されている信号の読み取り動作は行われるが、斯かる読み取り動作が行われているとき、モニター用光検出器4にレーザー光の一部が照射されているので、該モニター用光検出器4から得られるモニター信号のレベル変化を利用してレーザーダイオード1に供給される駆動電流値を制御することが出来る。
レーザーダイオード1に供給される駆動電流値を制御することによってレーザー光の出力を制御することが出来るので、光ディスクDに記録されている信号の再生動作だけでなく該光ディスクDに信号を記録する場合に要求されるレーザー出力の調整動作も行うことが出来る。
一般的な光ピックアップ装置は、図2に示したように構成されており、同図より明らかなようにコリメートレンズ6にて平行光に変換されたレーザー光は、反射ミラー7によって対物レンズ10の方向に反射され、その反射方向は平行光に対して直角になるように構成されている。
そして、対物レンズ10の光軸は、光ディスクDの信号面に対して垂直になるように配置されるとともにコリメートレンズ6にて平行光に変換されたレーザー光は、前記対物レンズ10の光軸に対して直角になるように構成されている。その結果、反射ミラー7の基台11に対する取り付け角度は、図示したように45度になるように構成されている。
尚、図2において、偏向ビームスプリッタ3及びコリメートレンズ6等の光学素子の寸法や配置は、説明のために実際とは異なるように描いている。即ち、実際の光ピックアップ装置では、全ての光学素子は、基台11と光ディスクDとの間の空間部に配置されるように構成されている。
光ピックアップ装置の厚さ、即ち基台11とディスクDとの間の距離は、反射ミラー7の高さ、該反射ミラー7と対物レンズ10との間の距離、対物レンズ10の厚さ及び対物レンズ10と光ディスクDとの間の距離によって決定される。
同一の対物レンズを使用する光ピックアップ装置では、光ピックアップ装置の厚さを決定する要素の中の反射ミラー7と対物レンズ10との間の距離及び対物レンズ10と光ディスクDとの間の距離を短くすることは出来ないので、反射ミラー7の高さを低くすることが要求されている。
前記反射ミラー7の基台11に対する取り付け角度を45度にした場合、反射ミラー7の高さは、レーザー光のビーム径より大きくする必要があるので、該反射ミラー7の高さを低くすることが出来なかった。
斯かる問題を解決し、光ピックアップ装置の薄型化を行う方法としてプリズムを使用した技術が提案されている。(特許文献1参照。)
特開2000−113492号公報
前述した特許文献には、コリメートレンズにて平行光に変換されたレーザー光を対物レンズ方向へ導くべく光路を変更する手段としてプリズムをした光ピックアップ装置が記載されている。
斯かる技術によれば光ピックアップ装置を薄型にすることは出来るもののプリズム内で2度も反射させて対物レンズ方向へレーザー光を導くように構成されているため、該プリズムの設計製造が難しいという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
本発明は、レーザーダイオードから放射されたレーザー光が発散光として入射されるとともに該レーザー光を平行光に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズにて平行光に変換されたレーザー光が入射される入射面、該入射面から入射されたレーザー光を反射する反射面及び該反射面にて反射されたレーザー光を対物レンズ方向へ出射させる出射面が設けられたプリズムを備え、該プリズムに設けられている出射面にブレーズ面を形成したことを特徴とするものである。
また、本発明は、プリズムの出射面から出射されるレーザー光の出射方向と対物レンズの光軸方向とを一致させたことを特徴とするものである。
そして、本発明は、入射面に入射されたレーザー光を反射面方向へ屈折させるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の光ピックアップ装置は、レーザーダイオードから放射されたレーザー光が発散光として入射されるとともに該レーザー光を平行光に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズにて平行光に変換されたレーザー光が入射される入射面、該入射面から入射されたレーザー光を反射する反射面及び該反射面にて反射されたレーザー光を対物レンズ方向へ出射させる出射面が設けられたプリズムを備え、該プリズムに設けられている出射面にブレーズ面を形成したことを特徴とするものであり、このように構成したので、即ちプリズム内における反射回数を1回にしたので、該プリズムの設計製造を容易に行うことが出来る。
図1は本発明の光ピックアップ装置を示す概略図であり、同図において、12は例えば波長が650nmの赤色光であるレーザー光を放射するレーザーダイオード、13は前記レーザーダイオード12から放射されるレーザー光が入射される回折格子であり、レーザー光を0次光、+1次光及び−1次光に分離する回折格子部13aと入射されるレーザー光をS方向の直線偏光光に変換する1/2波長板13bとより構成されている。
14は前記回折格子13を透過したレーザー光が入射される偏光ビームスプリッタであり、S偏光されたレーザー光を反射し、P方向に偏光されたレーザー光を透過させる制御膜14aが設けられている。15は前記レーザーダイオード12から放射されたレーザー光の中の前記偏光ビームスプリッタ14に設けられている制御膜14aを透過したレーザー光が照射される位置に設けられているモニター用光検出器であり、その検出出力は前記レーザーダイオード12から放射されるレーザー光の出力を制御するために使用される。
16は前記偏光ビームスプリッタ14の制御膜14aにて反射されたレーザー光が入射される位置に設けられている1/4波長板であり、入射されるレーザー光を直線偏光光から円偏光光に変換する作用を成すものである。17は前記1/4波長板16を透過した発散光であるレーザー光が入射されるコリメートレンズであり、入射されたレーザー光を平
行光に変換する作用を成すとともに光ディスクDの保護層による球面収差を補正するために設けられている。
18は前記コリメートレンズ17にて平行光に変換されたレーザー光が入射される入射面18a、該入射面18aにて屈折されたレーザー光が照射されるとともに該レーザー光を反射させる反射面18b及び該反射面18bにて反射されたレーザー光が照射されるとともに該レーザー光を外部に出射する出射面18cが設けられているプリズムであり、硝材として例えばBK7ガラスが使用される。
斯かる構成のプリズムにおいて、前記出射面18cには、該出射面18cから出射されるレーザー光を対物レンズ19の光軸と一致する方向へ偏向させるブレーズ面Bが形成されている。
また、前記プリズム18は、光ディスクDの信号記録層から反射された戻り光が前記対物レンズ19を通して入射されるとともに該戻り光を前記偏光ビームスプリッタ14の方向へ出射させる作用を成すように設けられている。
20は前記偏光ビームスプリッタ14に設けられている制御膜14aを透過した戻り光が入射されるセンサーレンズであり、シリンドリカル面、平面、凹曲面または凸曲面等が入射面側及び出射面側に形成されている。斯かるセンサーレンズ20は戻り光に非点収差を発生させることによってフォーカス制御動作に使用されるフォーカスエラー信号を生成させるために設けられている。
21は前記センサーレンズ20を通過した戻り光が集光されて照射される位置に設けられている光検出器であり、フォトダイオードが配列された4分割センサー等にて構成されている。斯かる光検出器21の構成及び非点収差法によるフォーカスエラー信号の生成動作等は周知であり、その説明は省略する。
前記対物レンズ19は、周知のように例えば4本の支持ワイヤーによって光ディスクDの信号面に対して垂直方向、即ちフォーカス方向への変位動作及び光ディスクの径方向、即ちトラッキング方向への変位動作を可能に設けられているレンズホルダーに固定されている。また、レンズホルダーに固定されている対物レンズ19の光軸は、光ディスクDの信号面に対して垂直方向になるように構成されている。
斯かる構成の光ピックアップ装置を使用して光ディスクDに記録されている信号の再生動作を行う場合には、レーザーダイオード12に駆動電流が供給され、該レーザーダイオード12から波長が650nmのレーザー光が放射される。前記レーザーダイオード12から放射されたレーザー光は、回折格子13に入射され、該回折格子13を構成する回折格子部13aによって0次光、+1次光及び−1次光に分離されるとともに1/2波長板13bによってS方向の直線偏光光に変換される。前記回折格子13を透過したレーザー光は、偏光ビームスプリッタ14に入射され、該偏光ビームスプリッタ14に設けられている制御膜14aにて反射されるとともに一部のレーザー光は該制御膜14aを透過してモニター用光検出器15に照射される。
前記制御膜14aにて反射されたレーザー光は、1/4波長板56を通してコリメートレンズ17に入射され該コリメートレンズ17の働きによって平行光に変換される。前記コリメートレンズ17によって平行光に変換されたレーザー光は、プリズム18に設けられている入射面18aに照射される。
前記プリズム18の入射面18aに照射されたレーザー光は、該入射面18aによる屈
折作用によって光路の角度が偏向されて反射面18bに照射される。該反射面18bに照射されたレーザー光は、該反射面18bによって反射されて、その光路方向が図示したように変更される。
前記反射面18bによって反射されたレーザー光は、前記プリズム18に形成されている出射面18cに照射され、該出射面18cを通して外部へ出射されるが、該出射面18cにブレーズ面Bが形成されているので、外部へ出射されるレーザー光の方向を対物レンズ19の光軸と一致させることが出来る。
前記プリズム18の該出射面18cを通して外部へ出射されたレーザー光は、対物レンズ19に入射されることになる。このようにして前記対物レンズ19に入射されたレーザー光は該対物レンズ19の集光動作によって光ディスクDの信号記録層にスポットとして照射されることになる。このようにして、レーザーダイオード12から放射されるレーザー光は、光ディスクDの信号記録層に所望のスポットとして照射されるが、この場合における対物レンズ19の開口数は0.6になるように設定されている。
前述した動作によってレーザー光の光ディスクDに設けられている信号記録層への照射動作が行われるが、斯かる照射動作が行われるとき、該信号記録層から反射される戻り光が対物レンズ19に対して光ディスクD側から入射される。前記対物レンズ19に入射された戻り光は、プリズム18、コリメートレンズ17及び1/4波長板16を通して偏光ビームスプリッタ14に入射される。前記偏光ビームスプリッタ14に入射される戻り光は、前記1/4波長板16によってP方向の直線偏光光に変換されているので、該偏光ビームスプリッタ14に設けられている制御膜14aを透過することになる。
前記制御膜14aを透過したレーザー光の戻り光は、センサーレンズ20に入射され、該センサーレンズ20の働きによって非点収差が発生せしめられる。前記センサーレンズ20によって非点収差が発生せしめられた戻り光は、該センサーレンズ20の集光動作によって光検出器21に設けられている4分割センサー等のセンサー部に照射される。このようにして戻り光が光検出器21に照射される結果、該光検出器21に組み込まれているセンサー部に照射されるスポット形状の変化を利用して周知のようにフォーカスエラー信号の生成動作が行われる。それ故、斯かるフォーカスエラー信号を利用して対物レンズ19を光ディスクDの信号面方向へ変位させることによってフォーカス制御動作を行うことが出来る。
また、本実施例では説明しないが、回折格子13によって生成される+1次光と−1次光を利用した周知のトラッキング制御動作を行うことが出来るように構成されており、斯かるトラッキング制御動作によって対物レンズ19をトラッキング方向へ変位させることによって光ディスクDに記録されている信号の読み取り動作を行うことが出来る。
前述したように光ディスクDに記録されている信号の読み取り動作は行われるが、斯かる読み取り動作が行われているとき、モニター用光検出器15にレーザー光の一部が照射されているので、該モニター用光検出器15から得られるモニター信号のレベル変化を利用してレーザーダイオード12に供給される駆動電流値を制御することが出来る。
レーザーダイオード12に供給される駆動電流値を制御することによってレーザー光の出力を制御することが出来るので、光ディスクDに記録されている信号の再生動作だけでなく該光ディスクDに信号を記録する場合に要求されるレーザー出力の調整動作も行うことが出来る。
図1に示したように本発明に係る光ピックアップ装置は、構成されているが、同図にお
いて、偏向ビームスプリッタ14及びコリメートレンズ17等の光学素子の寸法や配置は、説明のために実際とは異なるように描いている。即ち、実際の光ピックアップ装置では、全ての光学素子は、基台22と光ディスクDとの間の空間部に配置されるように構成されている。
図1において、プリズム18に形成されている反射面18bの基台22に対する角度をθとしたとき、θは、25度から27度になるように設定される。この角度にθを設定したとき、コリメートレンズ17等のプリズム18の入射側に配置される光学系と対物レンズ19の集光動作を行う対物レンズ系を含めて基台22と光ディスクDとの間の距離を短くすることが出来る。従って、光ピックアップ装置の薄型化に対して本発明は、大きな効果を奏することが出来る。
尚、本実施例では、レーザーダイオード12として、波長が650nmのレーザー光を放射させるレーザーダイオードを使用したが、他の波長のレーザー光を放射させるレーザーダイオードを使用する光ピックアップ装置に実施することは勿論可能である。また、プリズム18の硝材としてBK7ガラスを使用したが、他の硝材を使用することも可能である。
本発明の光ピックアップ装置の一実施例を示す概略図である。 従来の光ピックアップ装置を示す概略図である。
符号の説明
12 レーザーダイオード
14 偏光ビームスプリッタ
17 コリメートレンズ
18 プリズム
18a 入射面
18b 反射面
18c 出射面
19 対物レンズ
B ブレーズ面
D 光ディスク

Claims (3)

  1. レーザーダイオードから放射されたレーザー光が発散光として入射されるとともに該レーザー光を平行光に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズにて平行光に変換されたレーザー光が入射される入射面、該入射面から入射されたレーザー光を反射させる反射面及び該反射面にて反射されたレーザー光を対物レンズ方向へ出射させる出射面が設けられたプリズムを備えた光ピックアップ装置であり、前記プリズムに設けられている出射面にブレーズ面を形成したことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. プリズムの出射面から出射されるレーザー光の出射方向と対物レンズの光軸とを一致させたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 入射面に入射されたレーザー光を反射面方向へ屈折させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
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