JP2011100522A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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徹 堀田
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Abstract

【課題】 3つの波長が異なるレーザー光を放射するレーザーダイオードと1つの対物レンズとによって異なる規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行う光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 内周領域、中間領域及び外周領域の3つの領域が設けられている対物レンズ11を設け、第1レーザー光を対物レンズ11に設けられている内周領域及び外周領域の集光動作によって第1光ディスクに設けられている信号記録層に集光させ、第2レーザー光を対物レンズ11に設けられている中間領域及び内周領域の集光動作によって第2光ディスクに設けられている信号記録層に集光させ、第3レーザー光を対物レンズ11に設けられている中間領域及び内周領域の集光動作によって第3光ディスクに設けられている信号記録層に集光させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や光ディスクに信号の記録動作をレーザー光によって行う光ピックアップ装置に関する。
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクの信号記録層に照射することによって信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うことが出来る光ディスク装置が普及している。
光ディスク装置としては、CDやDVDと呼ばれる光ディスクを使用するものが一般に普及しているが、最近では記録密度を向上させた光ディスク、即ちBlu−ray規格の光ディスクを使用するものが開発されている。
CD規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うレーザー光としては、波長が785nmである赤外光が使用され、DVD規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作行うレーザー光としては、波長が655nmの赤色光が使用されている。
また、CD規格の光ディスクにおける信号記録層と光ディスクの表面との間に設けられている透明な保護層の厚さは1.2mmであり、この信号記録層から信号の読み出し動作を行うために使用される対物レンズの開口数は、0.47と設定されている。そして、DVD規格の光ディスクにおける信号記録層と光ディスクの表面との間に設けられている透明な保護層の厚さは0.6mmであり、この信号記録層から信号の読み出し動作を行うために使用される対物レンズの開口数は、0.6と設定されている。
斯かるCD規格及びDVD規格の光ディスクに対して、Blu−ray規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うレーザー光としては、波長が短いレーザー光、例えば波長が405nmの青紫色光が使用されている。
Blu−ray規格の光ディスクにおける信号記録層の上面に設けられている保護層の厚さは、0.1mmであり、この信号記録層から信号の読み出し動作を行うために使用される対物レンズの開口数は、0.85と設定されている。
Blu−ray規格の光ディスクに設けられている信号記録層に記録されている信号の読み出し動作や該信号記録層に信号を記録するためにレーザー光を集光させることによって生成されるレーザースポットの径を小さくする必要がある。所望のレーザースポット形状を得るために使用される対物レンズは、開口数が大きくなるだけでなく焦点距離が短くなるので、対物レンズの曲率半径が小さくなるという特徴がある。
前述したCD規格、DVD規格及びBlu−ray規格の全ての光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や記録動作を行うことが出来る光ディスク装置が製品化されているが、斯かる光ディスク装置に組み込まれる光ピックアップ装置には、前述した各規格に対応した波長のレーザー光を放射するレーザーダイオードや該レーザーダイオードから放射されるレーザー光を各光ディスクに設けられている信号記録層に集光させる対物レンズが組み込まれている。
前述した異なる全ての規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うこ
とが出来る光ピックアップ装置には、CD規格及びDVD規格の光ディスクに対するレーザー光の集光動作を行う対物レンズとBlu−ray規格の光ディスクに対するレーザー光の集光動作を行う対物レンズの2つの対物レンズが組み込まれている。
斯かる2つの対物レンズが組み込まれた光ピックアップ装置は、光学系の構成が複雑になるという問題があるだけでなく光ピックアップ装置の形状が大きくなるという問題がある。斯かる問題を解決する方法として1つの対物レンズにて全ての規格の光ディスクに対するレーザー光の集光動作を行うようにした技術が開発されている。
そして、光ピックアップ装置では、光ディスクのレーザー光の入射面であるディスク面と信号記録層との間にある保護層の厚みに起因して球面収差が発生し、信号の読み出し動作や記録動作が正常に行えないという問題があり、斯かる問題を解決する方法としてレーザーダイオードと対物レンズとの間に設けられているコリメートレンズを光軸方向へ移動させて球面収差を補正する技術が開発されている。
特開2006−236414号公報 特開2004−14042号公報
特許文献1に記載の光ピックアップ装置は、1つの対物レンズによって規格の異なる3つの光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うように構成されているが、レーザー光の選択動作及び対物レンズの開口数の設定は、対物レンズの入射面側に配置された回折光学素子にて行うようにしているため、光学系の部品点数が増加することになる。その結果、組み立て調整動作を容易に行うことが出来ないという問題がある。
また、対物レンズの外周側に入射されるレーザー光によって第1光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行い、内周側に入射されるレーザー光によって第2光ディスク及び第3光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うように構成しているので、第1光ディスクに記録されている信号の読み出し動作に使用するレーザー光の光量が不足するという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
本発明は、第1光ディスクの信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うために適した波長の第1レーザー光を生成する第1レーザーダイオードと、第2光ディスクの信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うために適した第1レーザー光の波長より長い波長の第2レーザー光を生成する第2レーザーダイオードと、第3光ディスクの信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うために適した第1レーザー光の波長より長く且つ第2レーザー光の波長より短い波長の第3レーザー光を生成する第3レーザーダイオードと、内周領域、中間領域及び外周領域の3つの領域が設けられている対物レンズとを備え、第1レーザーダイオードから放射される第1レーザー光を対物レンズに設けられている内周領域及び外周領域の集光動作によって第1光ディスクに設けられている信号記録層に集光させ、第2レーザーダイオードから放射される第2レーザー光を対物レンズに設けられている中間領域及び内周領域の集光動作によって第2光ディスクに設けられている信号記録層に集光させ、第3レーザーダイオードから放射される第3レー
ザー光を対物レンズに設けられている中間領域及び内周領域の集光動作によって第3光ディスクに設けられている信号記録層に集光させるように構成されている。
また、本発明は、中間領域に回折輪帯を形成し、該回折輪帯にて中間領域に入射される第1レーザー光を第1光ディスクに設けられている信号記録層に集光させないようにしたことを特徴とするものである。
そして、本発明は、回折輪帯にて第2レーザー光を第2光ディスクに設けられている信号記録層に集光させるとともに第3レーザー光を第3光ディスクに設けられている信号記録層に集光させるようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明は、対物レンズの母球面を第1光ディスクの信号記録層に第1レーザー光を集光させる非球面にて構成したことを特徴とするものである。
そして、本発明は、第2レーザーダイオードと第3レーザーダイオードとを2つの異なる波長のレーザー光を放出するレーザーチップが同一のケース内に組み込まれた2波長レーザーダイオードにて構成したことを特徴とするものである。
また、本発明は、第1レーザー光を放射する第1レーザーダイオード、第2レーザー光を放射する第2レーザーダイオード及び第3レーザー光を放射する第3レーザーダイオードと対物レンズとの間の光路内にコリメートレンズを設け、該コリメートレンズの光軸方向への変位動作によって球面収差を補正するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の光ピックアップ装置は、3つのレーザーダイオードから放射されるレーザー光を1つの対物レンズに入射させ、該対物レンズに形成されている回折輪帯によって異なる3つの規格の光ディスクに設けられている信号記録層に集光させるようにしただけでなく、対物レンズの内周領域を透過するレーザー光を全ての光ディスクに記録されている信号の読み出し動作に使用するようにしたので、レーザー光を効率良く利用することが出来、全ての光ディスクから信号の読み出し動作に必要な光量を得ることが出来る。
本発明に係る光ピックアップ装置の実施例を示す概略図である。 本発明に係る光ピックアップ装置に組み込まれる対物レンズと光ディスクとの関係を示す図である。 本発明に係る光ピックアップ装置に組み込まれる対物レンズと光ディスクとの関係を示す図である。 本発明に係る光ピックアップ装置に組み込まれる対物レンズと光ディスクとの関係を示す図である。 回折輪帯のブレーズ高と回折光の回折効率との関係を示す図である。
3つのレーザーダイオードから放射されるレーザー光を1つの対物レンズに照射させ、該対物レンズに形成されている回折輪帯によって異なる3つの規格の光ディスクに設けられている信号記録層への集光動作を行うようにしたので、光ピックアップ装置の価格を下げることが出来る。
図1において、1は例えば波長が405nmの青紫色光である第1レーザー光を放射する第1レーザーダイオード、2は前記第1レーザーダイオード1から放射される第1レー
ザー光が入射される第1回折格子であり、レーザー光を0次光であるメインビーム、+1次光及び−1次光である2つのサブビームに分離する回折格子部2aと入射されるレーザー光をS方向の直線偏光光に変換する1/2波長板2bとより構成されている。
3は例えば波長が785nmの赤外色光である第2レーザー光を放射する第2レーザーダイオードを構成するレーザーチップ3a及び例えば波長が655nmの赤色光である第3レーザー光を放射する第3レーザーダイオードを構成するレーザーチップ3bが同一のケース内に設けられている2波長レーザーダイオードである。
4は前記2波長レーザーダイオード3から放射される第2レーザー光及び第3レーザー光が入射される回折格子であり、レーザー光を0次光であるメインビーム、+1次光及び−1次光である2つのサブビームに分離する回折格子部4aと入射されるレーザー光をP方向の直線偏光光に変換する1/2波長板4bとより構成されている。
5は前記第1回折格子2を透過した第1レーザー光、前記第2回折格子4を透過した第2レーザー光及び第3レーザー光が入射される位置に設けられている偏光ビームスプリッタであり、前記1/2波長板2bによってS偏光光にされたレーザー光を反射し、前記1/2波長板4bによってP方向に偏光されたレーザー光を透過させる制御膜5aが設けられている。
6は前記偏光ビームスプリッタ5にて反射された第1レーザー光のS偏光光を反射するとともにP偏光光を透過させ、前記偏光ビームスプリッタ5を透過した第2レーザー光及び第3レーザー光のP偏光光を反射するとともにS偏光光を透過させるハーフミラーである。
7は前記ハーフミラー6にて反射されたレーザー光が入射される位置に設けられている1/4波長板であり、入射されるレーザー光を直線偏光光から円偏光光に、また反対に円偏光光から直線偏光光に変換する作用を成すものである。8は前記1/4波長板7を透過したレーザー光が入射されるとともに入射されるレーザー光を平行光に変換するコリメートレンズであり、収差補正用モーター9によって光軸方向、即ち矢印A及びB方向へ変位せしめられるように構成されている。前記コリメートレンズ7の光軸方向への変位動作によって光ディスクDの保護層の厚さに基づいて生じる球面収差を補正するように構成されている。
10は前記コリメートレンズ8を透過したレーザー光が入射される位置に設けられている立ち上げミラーであり、入射されるレーザー光を対物レンズ11の方向に反射させるように構成されている。
Dは光ディスクであり、L1は光ディスクの表面から信号記録層までの距離が短い第1光ディスクD1における信号記録層、L2は光ディスクの表面から信号記録層までの距離が長い第2光ディスクD2における信号記録層、L3は光ディスクの表面から信号記録層までの距離が第1光ディスクD1より長く第2光ディスクD2より短い第3光ディスクD3における信号記録層の位置を示すものである。
斯かる構成において、第1レーザーダイオード1から放射された第1レーザー光は、第1回折格子2、偏光ビームスプリッタ5、ハーフミラー6、1/4波長板7、コリメートレンズ8、立ち上げミラー10を介して対物レンズ11に入射された後、該対物レンズ11の集光動作によって第1光ディスクD1に設けられている信号記録層L1に集光スポットとして照射されるが、前記信号記録層L1に照射された第1レーザー光は該信号記録層L1にて戻り光として反射されることになる。
また、2波長レーザーダイオード3から放射された第2レーザー光は、第2回折格子4、偏光ビームスプリッタ5、ハーフミラー6、1/4波長板7、コリメートレンズ8、立ち上げミラー10を介して対物レンズ11に入射された後、該対物レンズ11の集光動作によって第2光ディスクD2に設けられている信号記録層L2に集光スポットとして照射されるが、前記信号記録層L2に照射された第2レーザー光は該信号記録層L2にて戻り光として反射されることになる。
そして、2波長レーザーダイオード3から放射された第3レーザー光は、第2回折格子4、偏光ビームスプリッタ5、ハーフミラー6、1/4波長板7、コリメートレンズ8、立ち上げミラー10を介して対物レンズ11に入射された後、該対物レンズ11の集光動作によって第3光ディスクD3に設けられている信号記録層L3に集光スポットとして照射されるが、前記信号記録層L3に照射された第3レーザー光は該信号記録層L3にて戻り光として反射されることになる。
各光ディスクD1、D2、D3に設けられている信号記録層L1、L2、L3から反射された戻り光は、対物レンズ11、立ち上げミラー10、コリメートレンズ8及び1/4波長板7を通してハーフミラー6に入射される。このようにしてハーフミラー6に入射される戻り光は、前記1/4波長板7による位相変更動作によって第1レーザー光はP方向の直線偏光光に変更され、第2レーザー光及び第3レーザー光はS方向の直線偏光光に変更されている。従って、斯かる第1レーザー光、第2レーザー光及び第3レーザー光の戻り光は前記ハーフミラー6にて反射されることはなく、制御用レーザー光Lcとして該ハーフミラー6を透過することになる。
12は前記ハーフミラー6を透過した制御用レーザー光Lcが入射されるセンサーレンズであり、PDICと呼ばれる光検出器13に設けられている受光部に制御用レーザー光Lcに非点収差を付加させて照射する作用を成すものである。前記光検出器13には、周知の4分割センサー等が設けられており、メインビームの照射動作によって光ディスクDの信号記録層に記録されている信号の読み取り動作に伴う信号生成動作及び非点収差法によるフォーカシング制御動作を行うためのフォーカスエラー信号生成動作、そして2つのサブビームの照射動作によってトラッキング制御動作を行うためのトラッキングエラー信号生成動作を行うように構成されている。斯かる各種の信号生成のための制御動作は、周知であるので、その説明は省略する。
前述したように本発明に係る光ピックアップ装置は構成されているが、斯かる構成において、前記対物レンズ11は、光ピックアップ装置の基台に4本または6本の支持ワイヤーによって光ディスクDの信号面に対して垂直方向、即ちフォーカシング方向への変位動作及び光ディスクDの径方向、即ちトラッキング方向への変位動作を可能に支持されているレンズ保持枠(図示せず)に固定されている。
前述した対物レンズ11のフォーカシング方向及びトラッキング方向への変位動作は、レンズ保持枠に設けられているフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに駆動信号を供給することによって行われるが、斯かるフォーカシング制御動作及びトラッキング制御動作は周知であり、その説明は省略する。
以上に説明したように本発明に係る光ピックアップ装置は構成されており、斯かる構成の光ピックアップ装置の動作について光ディスク毎に説明する。
第1光ディスクD1に設けられている信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作を行う場合には、第1レーザーダイオード1に駆動電流が供給され、該第1レーザー
ダイオード1から波長が405nmの第1レーザー光が放射される。前記第1レーザーダイオード1から放射された第1レーザー光は、第1回折格子2に入射され、該第1回折格子2を構成する回折格子部2aによって0次光、+1次光及び−1次光に分離されるとともに1/2波長板2bによってS方向の直線偏光光に変換される。前記第1回折格子2を透過した第1レーザー光は、偏光ビームスプリッタ5に入射され、該偏光ビームスプリッタ5に設けられている制御膜5aにて反射される。
前記制御膜5aにて反射された第1レーザー光は、ハーフミラー6に入射されるが、斯かるレーザー光はS偏光光であるため該ハーフミラー6にて1/4波長板7方向へ反射される。前記1/4波長板7に入射された第1レーザー光は円偏光光に変換された後コリメートレンズ8に入射され該コリメートレンズ8の働きによって平行光に変換される。前記コリメートレンズ8によって平行光に変換されたレーザー光は、反射ミラー10にて反射された後対物レンズ11に入射される。前記対物レンズ11に入射されたレーザー光は該対物レンズ11の集光動作によって第1光ディスクD1の信号記録層L1に集光スポットとして照射されることになる。
また、前述した対物レンズ11による第1レーザー光の集光動作が行われるとき、信号記録層L1と光ディスクの信号入射面である表面との間にある保護層の厚みの相違によって球面収差が発生するが、本実施例に示したコリメートレンズ8を光軸方向へ変位させることによってこの球面収差が最も少なくなるように調整することが出来る。斯かるコリメートレンズ8の変位による調整動作は収差補正用モーター9を回転駆動することによって行われるが、斯かる調整制御動作は一般的に行われており、その説明は省略する。
前述した動作によって第1レーザー光の第1光ディスクD1に設けられている信号記録層L1への集光動作が行われるが、斯かる集光動作が行われるとき、該信号記録層L1から反射される戻り光が対物レンズ11に対して第1光ディスクD1側から入射される。前記対物レンズ11に入射された戻り光は、反射ミラー10、コリメートレンズ8及び1/4波長板7を通してハーフミラー6に入射される。前記ハーフミラー6に入射される戻り光は、1/4波長板7にてP方向の直線偏光光に変換されているので、該ハーフミラー6を透過することになる。
前記ハーフミラー6を透過したレーザー光の戻り光は、制御用レーザー光Lcとしてセンサーレンズ12に入射され、該センサーレンズ12の働きによって非点収差が発生せしめられる。前記センサーレンズ12によって非点収差が発生せしめられた制御用レーザー光Lcは、該センサーレンズ12の集光動作によって光検出器13に設けられている4分割センサー等のセンサー部に照射される。このようにして戻り光が光検出器13に照射される結果、該光検出器13に組み込まれているセンサー部に照射されるスポット形状の変化を利用して周知のようにフォーカスエラー信号の生成動作が行われる。斯かるフォーカスエラー信号を利用して対物レンズ11を第1光ディスクD1の信号面方向へ変位させることによってフォーカス制御動作を行うことが出来る。
また、本実施例では説明しないが、第1回折格子2によって生成される+1次光と−1次光を利用した周知のトラッキング制御動作を行うことが出来るように構成されており、斯かる制御動作を行うことによって第1光ディスクD1に記録されている信号の読み取り動作が行われることになる。
そして、光検出器13から得られる再生信号のレベルの大きさを検出することによって第1光ディスクD1の信号記録層L1に対物レンズ11の集光動作によって生成されている集光スポットの良否を認識することが出来るので、この認識信号に基づいて収差補正用モーター9を回転駆動させてコリメートレンズ8の光軸方向の位置を調整することによっ
て球面収差を補正することが出来る。
第1光ディスクD1に記録されている信号の光ピックアップ装置による読み出し動作は前述したように行われるが、次に第2光ディスクD2に記録されている信号の読み出し動作について説明する。
第2光ディスクD2に記録されている信号の読み出し動作を行う場合には、2波長レーザーダイオード3に組み込まれているレーザーチップ3aに対して駆動電流が供給され、該2波長レーザーダイオード3から波長が785nmの第2レーザー光が放射される。前記2波長レーザーダイオード3から放射された第2レーザー光は、第2回折格子4に入射され、該第2回折格子4を構成する回折格子部4aによって0次光、+1次光及び−1次光に分離されるとともに1/2波長板4bによってP方向の直線偏光光に変換される。前記第2回折格子4を透過した第2レーザー光は、偏光ビームスプリッタ5に入射され、該偏光ビームスプリッタ5に設けられている制御膜5aを透過する。
前記制御膜5aを透過した第2レーザー光は、ハーフミラー6に入射されるが、斯かる第2レーザー光はP偏光光であるため該ハーフミラー6にて1/4波長板7方向へ反射される。前記1/4波長板7に入射された第2レーザー光は円偏光光に変換された後コリメートレンズ8に入射され、該コリメートレンズ8の働きによって平行光に変換される。前記コリメートレンズ8によって平行光に変換されたレーザー光は、反射ミラー10にて反射された後対物レンズ11に入射される。前記対物レンズ11に入射されたレーザー光は該対物レンズ11の集光動作によって第2光ディスクD2の信号記録層L2に集光スポットとして照射されることになる。
また、前述した対物レンズ11による第2レーザー光の集光動作が行われるとき、信号記録層L2と光ディスクの信号入射面である表面との間にある保護層の厚みの相違によって球面収差が発生するが、斯かる場合にも本実施例に示したコリメートレンズ8を光軸方向へ変位させることによってこの球面収差が最も少なくなるように調整することが出来る。斯かるコリメートレンズ8の変位による調整動作は収差補正用モーター9を回転駆動することによって行われるが、斯かる調整制御動作は一般的に行われており、その説明は省略する。
前述した動作によって第2レーザー光の第2光ディスクD2に設けられている信号記録層L2への集光動作が行われるが、斯かる集光動作が行われるとき、該信号記録層L2から反射される戻り光が対物レンズ11に対して第2光ディスクD2側から入射される。前記対物レンズ11に入射される戻り光は、反射ミラー10、コリメートレンズ8及び1/4波長板7を通してハーフミラー6に入射される。前記ハーフミラー6に入射される戻り光は、1/4波長板7によってS方向の直線偏光光に変換されているので、該ハーフミラー6を透過することになる。
前記ハーフミラー6を透過したレーザー光の戻り光は、制御用レーザー光Lcとしてセンサーレンズ12に入射され、該センサーレンズ12の働きによって非点収差が発生せしめられる。前記センサーレンズ12によって非点収差が発生せしめられた制御用レーザー光Lcは、該センサーレンズ12の集光動作によって光検出器13に設けられている4分割センサー等のセンサー部に照射される。このようにして戻り光が光検出器13に照射される結果、該光検出器13に組み込まれているセンサー部に照射されるスポット形状の変化を利用して周知のようにフォーカスエラー信号の生成動作が行われる。斯かるフォーカスエラー信号を利用して対物レンズ11を第2光ディスクD2の信号面方向へ変位させることによってフォーカス制御動作を行うことが出来る。
また、本実施例では説明しないが、第2回折格子4によって生成される+1次光と−1次光を利用した周知のトラッキング制御動作を行うことが出来るように構成されており、斯かる制御動作を行うことによって第2光ディスクD2に記録されている信号の読み取り動作が行われることになる。
そして、光検出器13から得られる再生信号のレベルの大きさを検出することによって第2光ディスクD2の信号記録層L2に対物レンズ11の集光動作によって生成されている集光スポットの良否を認識することが出来るので、この認識信号に基づいて収差補正用モーター9を回転駆動させてコリメートレンズ8の光軸方向の位置を調整することによって球面収差を補正することが出来る。
第1光ディスクD1及び第2光ディスクD2に記録されている信号の光ピックアップ装置による読み出し動作は前述したように行われるが、次に第3光ディスクD3に記録されている信号の読み出し動作について説明する。
第3光ディスクD3に記録されている信号の読み出し動作を行う場合には、2波長レーザーダイオード3に組み込まれているレーザーチップ3bに対して駆動電流が供給され、該2波長レーザーダイオード3から波長が655nmの第3レーザー光が放射される。前記2波長レーザーダイオード3から放射された第3レーザー光は、第2回折格子4に入射され、該第2回折格子4を構成する回折格子部4aによって0次光、+1次光及び−1次光に分離されるとともに1/2波長板4bによってP方向の直線偏光光に変換される。前記第2回折格子4を透過した第2レーザー光は、偏光ビームスプリッタ5に入射され、該偏光ビームスプリッタ5に設けられている制御膜5aを透過する。
前記制御膜5aを透過した第3レーザー光は、ハーフミラー6に入射されるが、斯かるレーザー光はP偏光光であるため該ハーフミラー6にて1/4波長板7方向へ反射せしめられる。前記1/4波長板7に入射される第3レーザー光は円偏光光に変換された後コリメートレンズ8に入射され該コリメートレンズ8の働きによって平行光に変換される。前記コリメートレンズ8によって平行光に変換されたレーザー光は、反射ミラー10にて反射された後対物レンズ11に入射される。前記対物レンズ11に入射されたレーザー光は該対物レンズ11の集光動作によって第3光ディスクD3の信号記録層L3に集光スポットとして照射されることになる。
また、前述した対物レンズ11による第3レーザー光の集光動作が行われるとき、信号記録層L3と光ディスクの信号入射面である表面との間にある保護層の厚みの相違によって球面収差が発生するが、斯かる場合にも本実施例に示したコリメートレンズ8を光軸方向へ変位させることによってこの球面収差が最も少なくなるように調整することが出来る。斯かるコリメートレンズ8の変位による調整動作は収差補正用モーター9を回転駆動することによって行われるが、斯かる調整制御動作は一般的に行われており、その説明は省略する。
前述した動作によって第3レーザー光の第3光ディスクD3に設けられている信号記録層L3への集光動作が行われるが、斯かる集光動作が行われるとき、該信号記録層L3から反射される戻り光が対物レンズ11に対して第3光ディスクD3側から入射される。前記対物レンズ11に入射された戻り光は、反射ミラー10、コリメートレンズ8及び1/4波長板7を通してハーフミラー6に入射される。前記ハーフミラー6に入射される戻り光は、1/4波長板7によってS方向の直線偏光光に変換されているので、該ハーフミラー6を透過することになる。
前記ハーフミラー6を透過したレーザー光の戻り光は、制御用レーザー光Lcとしてセ
ンサーレンズ12に入射され、該センサーレンズ12の働きによって非点収差が発生せしめられる。前記センサーレンズ12によって非点収差が発生せしめられた制御用レーザー光Lcは、該センサーレンズ12の集光動作によって光検出器13に設けられている4分割センサー等のセンサー部に照射される。このようにして戻り光が光検出器13に照射される結果、該光検出器13に組み込まれているセンサー部に照射されるスポット形状の変化を利用して周知のようにフォーカスエラー信号の生成動作が行われる。斯かるフォーカスエラー信号を利用して対物レンズ11を第3光ディスクD3の信号面方向へ変位させることによってフォーカス制御動作を行うことが出来る。
また、本実施例では説明しないが、第2回折格子4によって生成される+1次光と−1次光を利用した周知のトラッキング制御動作を行うことが出来るように構成されており、斯かる制御動作を行うことによって第3光ディスクD3に記録されている信号の読み取り動作が行われることになる。
そして、光検出器13から得られる再生信号のレベルの大きさを検出することによって第3光ディスクD3の信号記録層L3に対物レンズ11の集光動作によって生成されている集光スポットの良否を認識することが出来るので、この認識信号に基づいて収差補正用モーター9を回転駆動させてコリメートレンズ8の光軸方向の位置を調整することによって球面収差を補正することが出来る。
以上に説明したように図1に示した構成の光ピックアップ装置における各光ディスクD1、D2、D3に記録されている信号の読み出し動作等は行われるが、次に本発明の要旨である対物レンズ11の各光ディスクD1、D2、D3に設けられている各信号記録層L1、L2、L3に対する集光動作について、図2、図3及び図4を参照して説明する。
尚、本実施例では、第1光ディスクD1はBlu−ray規格の光ディスク、第2光ディスクD2はCD規格の光ディスク、第3光ディスクD3はDVD規格の光ディスクとして説明する。
本発明における対物レンズ11の母球面は、第1光ディスクD1の信号記録層L1に第1レーザー光を集光させるような非球面にて構成されているとともに第1レーザーダイオード1から放射される第1レーザー光、2波長レーザーダイオード3から放射される第2レーザー光及び第3レーザー光が入射される面には、内周領域、中間領域及び外周領域の3つの領域が設けられている。
ここで、対物レンズ11のレーザー光の入射面に設けられている内周領域は、開口数が0.165までの領域に設定され、中間領域は、開口数が0.165から0.615までの領域に設定され、外周領域は、開口数が0.615から0.85までの領域になるように設定されている。
このように対物レンズ11の入射面は、前述した内周領域、中間領域及び外周領域の3つの領域にて構成されているが、前記中間領域には、回折輪帯(図示せず)が形成されている。斯かる回折輪帯は例えば特開2006−107680号公報に記載されているような断面が鋸状になるように形成されている。
斯かる構成において、第1レーザーダイオード1から放射される第1レーザー光、2波長レーザーダイオード3から放射された第2レーザー光及び第3レーザー光は図2、図3及び図4に示すように対物レンズ11に対して矢印の方向から例えば平行光として入射されるように構成されている。
図2はBlu−ray規格の光ディスクである第1光ディスクD1を使用する場合の第1レーザー光と対物レンズ11及び第1光ディスクD1との関係を示すものであり、斜線で示すS1部及びS2部の第1レーザー光が第1光ディスクD1に設けられている信号記録層L1上に集光されるように設計された回折輪帯が前記対物レンズ11の表面の中間領域に形成されている。
即ち、斜線で示すS1部及びS2部のレーザー光は、第1レーザー光における0次の回折光であり、斜線を付していないS3部の第1レーザー光は前述した中間領域に設けられている回折輪帯によって回折され、2次回折光として対物レンズ11を透過することになる。このようにして透過する第1レーザー光の2次回折光は散光されることによって信号記録層L1に集光されることはなく、該信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作に影響を与えることはない。
このようにして、第1レーザー光を第1光ディスクD1の信号記録層L1に集光させる動作が行われて該信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作が行われるが、斯かる場合の開口数は0.85になるように設定されている。
以上に説明したようにBlu−ray規格の光ディスクである第1光ディスクD1を使用する場合には、第1レーザーダイオード1から放射される波長が405nmの第1レーザー光を使用し、且つ対物レンズ11の開口数が0.85となるように設定されているので、第1光ディスクD1の信号記録層L1に記録されている信号の読み出し動作を支障なく行うことが出来る。
図3はCD規格の光ディスクである第2光ディスクD2を使用する場合の第2レーザー光と対物レンズ11及び第2光ディスクD2との関係を示すものであり、斜線で示すS1部及びS4部の第2レーザー光が第2光ディスクD2に設けられている信号記録層L2上に集光されるように設計された回折輪帯が前記対物レンズ11の表面の中間領域に形成されている。
即ち、斜線で示すS1部のレーザー光は、第2レーザー光における0次の回折光であり、S4部のレーザー光は、前述した中間領域に設けられている回折輪帯によって回折された1次回折光である。斜線で示すS4部の外周側に設けられている中間領域において、開口数0.47から0.615までに設けられている回折輪帯は、後述する第3レーザー光の波長に対して集光動作を行うように作用するが、第2レーザー光の波長に対しては散光するように設定されている。そして、外周領域は、第2レーザー光の波長に対しては第2信号記録層L2に集光する作用はなく、その結果、第2信号記録層L2には、前記斜線で示すS1部及びS4部の第2レーザー光が集光されることになる。
このようにして、第2レーザー光を第2光ディスクD2の信号記録層L2に集光させる動作が行われて信号の読み出し動作が行われるが、斯かる場合の開口数は0.47になるように設定されている。
以上に説明したようにCD規格の光ディスクである第2光ディスクD2を使用する場合には、2波長レーザーダイオード3から放射される波長が785nmの第2レーザー光を使用し、且つ対物レンズ11の開口数が0.47となるように設定されているので、第2光ディスクD2の信号記録層L2に記録されている信号の読み出し動作を支障なく行うことが出来る。
図4はDVD規格の光ディスクである第3光ディスクD3を使用する場合の第3レーザー光と対物レンズ11及び第3光ディスクD3との関係を示すものであり、斜線で示すS
1部及びS5部の第3レーザー光が第3光ディスクD3に設けられている信号記録層L3上に集光されるように設計された回折輪帯が前記対物レンズ11の表面の中間領域に形成されている。
即ち、斜線で示すS1部のレーザー光は、第3レーザー光における0次の回折光であり、S5部のレーザー光は、前述した中間領域に設けられている回折輪帯によって回折された1次回折光である。斜線で示すS5部の外周側に設けられている外周領域は、第3レーザー光の波長に対しては第3信号記録層L3に集光する作用はなく、その結果、第3信号記録層L3には、前記斜線で示すS1部及びS5部の第3レーザー光が集光されることになる。
このようにして、第3レーザー光を第3光ディスクD3の信号記録層L3に集光させる動作が行われて信号の読み出し動作が行われるが、斯かる場合の開口数は0.615になるように設定されている。
以上に説明したようにDVD規格の光ディスクである第3光ディスクD3を使用する場合には、2波長レーザーダイオード3から放射される波長が655nmの第3レーザー光を使用し、且つ対物レンズ11の開口数が0.615となるように設定されているので、第3光ディスクD3の信号記録層L3に記録されている信号の読み出し動作を支障なく行うことが出来る。
図5は対物レンズ11の表面の中間領域に形成される回折輪帯のブレーズ高さと回折効率との関係をレーザー光別に示すものであり、同図において、実線で示す曲線は波長が655nmである第3レーザー光における1次回折光の特性曲線、破線で示す曲線は波長が785nmである第2レーザー光における1次回折光の特性曲線、一点鎖線で示す曲線は波長が405nmである第1レーザー光における2次回折光の特性曲線である。
同図より明らかなように対物レンズ11の入射面に設けられている中間領域に形成される回折輪帯のブレーズ高を1.33μmに設定した場合における第2レーザー光の回折効率は97.5%、第3レーザー光の回折効率は97.3%、第1レーザー光の回折効率は92%となる。このように、中間領域における回折輪帯による第1レーザー光の2次回折光に対する回折効率を小さくすることが出来るので、0次回折光及び1次回折光に対する回折角度を大きく変えることが可能となり、レーザースポットに対してフレアーとして悪影響を与えることを防止することが出来る。
本実施例における対物レンズ11の母球面は、第1光ディスクD1の信号記録層L1に第1レーザー光を集光させるような非球面にて構成されているが、斯かる構成の対物レンズにおいて、開口数0.165までは、CD規格の光ディスクである第2光ディスクD2に記録されている信号の読み出し動作を行う第2レーザー光の0次光を使用することが出来、開口数0.185までは、DVD規格の光ディスクである第3光ディスクD3に記録されている信号の読み出し動作を行う第3レーザー光の0次光を使用することが出来ることから内周領域は開口数0.165までに設定されている。
尚、本実施例では、第2レーザー光を放射する第2レーザーダイオード及び第3レーザー光を放射する第3レーザーダイオードを2波長レーザーダイオードにて構成した場合について説明したが、第2レーザー光を放射する第2レーザーダイオードと第3レーザー光を放射する第3レーザーダイオードとを個別に設けることは出来る。また、2波長レーザーダイオードではなく、第1レーザー光、第2レーザー光及び第3レーザー光を放射する各レーザーチップが1つのケース内に設けられている3波長レーザーダイオードを使用することも出来る。
本発明は、Blu−ray規格の光ディスク、DVD規格の光ディスク及びCD規格の光ディスクに記録されている信号を読み出すための光ピックアップ装置だけでなく、その他の異なる規格の光ピックアップ装置にも応用することが出来る。
1 第1レーザーダイオード
3 2波長レーザーダイオード
5 偏光ビームスプリッタ
6 ハーフミラー
8 コリメートレンズ
9 収差補正用モーター
11 対物レンズ
13 光検出器
D 光ディスク

Claims (6)

  1. 光ディスクの表面から信号記録層までの距離が短い第1光ディスク、光ディスクの表面から信号記録層までの距離が長い第2光ディスク及び光ディスクの表面から信号記録層までの距離が前記第1光ディスクより長く第2光ディスクより短い第3光ディスクの各信号記録層に入射されるレーザー光を集光させる対物レンズを備えた光ピックアップ装置であり、第1光ディスクの信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うために適した波長の第1レーザー光を生成する第1レーザーダイオードと、第2光ディスクの信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うために適した第1レーザー光の波長より長い波長の第2レーザー光を生成する第2レーザーダイオードと、第3光ディスクの信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うために適した第1レーザー光の波長より長く且つ第2レーザー光の波長より短い波長の第3レーザー光を生成する第3レーザーダイオードを設けるとともに前記対物レンズの入射面に内周領域、中間領域及び外周領域の3つの領域を設け、第1レーザーダイオードから放射される第1レーザー光を対物レンズに設けられている外周領域及び内周領域の集光動作によって第1光ディスクに設けられている信号記録層に集光させ、第2レーザーダイオードから放射される第2レーザー光を対物レンズに設けられている中間領域及び内周領域の集光動作によって第2光ディスクに設けられている信号記録層に集光させ、第3レーザーダイオードから放射される第3レーザー光を対物レンズに設けられている中間領域及び内周領域の集光動作によって第3光ディスクに設けられている信号記録層に集光させるようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 中間領域に回折輪帯を形成し、該回折輪帯にて中間領域に入射される第1レーザー光を第1光ディスクに設けられている信号記録層に集光させないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 回折輪帯にて第2レーザー光を第2光ディスクに設けられている信号記録層に集光させるとともに第3レーザー光を第3光ディスクに設けられている信号記録層に集光させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 対物レンズの母球面を第1光ディスクの信号記録層に第1レーザー光を集光させる非球面にて構成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  5. 第2レーザーダイオードと第3レーザーダイオードとを2つの異なる波長のレーザー光を放出するレーザーチップが同一のケース内に組み込まれた2波長レーザーダイオードにて構成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  6. 第1レーザー光を放射する第1レーザーダイオード、第2レーザー光を放射する第2レーザーダイオード及び第3レーザー光を放射する第3レーザーダイオードと対物レンズとの間の光路内にコリメートレンズを設け、該コリメートレンズの光軸方向への変位動作によって球面収差を補正するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
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