JP2009058626A - 現像剤収容体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、判別できる仕様の数にバリエーションを持たせながら、検出ギヤを適正な位置に保つことができる現像剤収容体を提供することを課題とする。
【解決手段】係合ギヤ80は、伝達ギヤ67と欠歯部82bとが対向する第1の状態と、伝達ギヤ67とギヤ歯部82aとが噛み合う第2の状態と、伝達ギヤ67と欠歯部82bとが再度対向する第3の状態と、に変位可能であり、回転体90の検知部(延出部92)に外部から付勢力が付与されたときに、係合ギヤ80の第1の係合面(面84a)が回転体90の被係合部(突起91b)の一面によって一方向に押圧されることで、第1の状態から前記第2の状態に変位し、第2の状態において伝達ギヤ67からの駆動力を受けて回転することで、第2の係合面85aが一方向に移動して前記被係合部の他面を押圧するように構成されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、新品検知および仕様検知を行う画像形成装置に装着される現像剤収容体に関する。
一般に、レーザプリンタなどの画像形成装置では、その装置本体に対してトナーが収容されている現像カートリッジが着脱可能に装着されている。このような画像形成装置としては、従来、装着された現像カートリッジが新品であるか否かを判別(新品検知)するとともに、現像カートリッジの仕様を判別(仕様検知)することができるものが知られている(特許文献1参照)。
具体的に、特許文献1に開示された画像形成装置は、装置本体側に、揺動自在なアーム状のアクチュエータと、アクチュエータを中立位置に付勢するばねと、アクチュエータの揺動を検知するセンサと、センサからの信号に基づいて新品検知および仕様検知を行う制御装置とを備えている。また、画像形成装置に装着される現像カートリッジには、所定の軸部から径方向外側へ延出する1または2つの当接突起と、前記軸部を中心として当接突起と一体に回転する検出ギヤと、この検出ギヤに噛合する伝達ギヤと、伝達ギヤに駆動力を伝達するギヤ機構が設けられている。そして、検出ギヤは、その外周の一部のみにギヤ歯が形成され、他部は欠歯した状態となっている。そのため、検出ギヤは、伝達ギヤと噛み合っている間だけ回転し、伝達ギヤがギヤ歯から外れると回転が止められるようになっている。
この画像形成装置では、装置本体に対して現像カートリッジを装着すると、当接突起がアクチュエータの一端を押圧してアクチュエータが揺動し、この揺動がセンサによって検知される。このセンサで検知された信号は、1回目の検知信号として制御装置に送信される。制御装置は、この1回目の検知信号を受信すると、現像カートリッジが新品であると判断する。
また、この画像形成装置では、現像カートリッジを装着した後例えばフロントカバーを閉じると、制御装置によってウォーミング動作(ガラ回し動作)が実行される。ここで、ガラ回し動作とは、現像カートリッジ内のトナーを攪拌すべく、カートリッジ内の攪拌板(アジテータ)を回転させる動作をいう。
そして、このようなガラ回し動作においては、装置本体側に設けられる駆動源からの伝達力が、現像カートリッジ側のギヤ機構を介してアジテータに伝達されるとともに、ギヤ機構および伝達ギヤを介して検出ギヤに伝達される。これにより、アジテータによるトナーの攪拌が開始されるとともに、当接突起が回転してアクチュエータの一端をさらに押圧し、所定位置においてアクチュエータから外れることとなる。その後は、アクチュエータがばねの付勢力により中立位置へ戻ることとなる。そして、この際、当接突起が2つある場合には、2つ目の当接突起が再度アクチュエータの一端を押圧してアクチュエータが揺動し、この揺動がセンサによって検知される。このセンサで検知された信号は、2回目の検知信号として制御装置に送信される。その後は、所定位置において2つ目の当接突起がアクチュエータから外れた後、伝達ギヤが検出ギヤから外れて空転するとともに、検出ギヤの回転が止まる。
制御装置は、この2回目の検知信号を受信すると、現像カートリッジの仕様がAタイプ(例えば最大画像形成枚数が6000枚のタイプ)であると判断する。なお、この制御装置は、この2回目の検知信号を受信しない場合は、現像カートリッジの仕様がAタイプとは異なるBタイプ(例えば最大画像形成枚数が3000枚のタイプ)であると判断する。また、検出ギヤが初期位置から所定量回転した後、伝達ギヤから外れることによって、1度使用した現像カートリッジにおいては、現像カートリッジの装着時において当接突起がアクチュエータと当接することが無い。そのため、この場合、制御装置は、1回目の信号を受信しないことから、現像カートリッジが旧品であると判断する。
特開2006−267994号公報
しかしながら、前記した従来の現像カートリッジにおいては、検出ギヤに形成された突起の数によって仕様を検知しているため、判別できる仕様の数に制限があるといった問題がある。
一方、この種の現像カートリッジにおいては、現像カートリッジの製造完了後、その出荷前に、印字品質を検査することが望まれている。印字品質の検査工程においては、当接突起を新品位置に維持しておく必要があるが、アジテータ等の回転と連動して検出ギヤが回転すると当接突起が旧品位置等、意図しない位置に移動してしまい不都合を生じるという問題がある。
そこで、本発明は、判別できる仕様の数にバリエーションを持たせながら、検出ギヤを適正な位置に保つことができる現像剤収容体を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る現像剤収容体は、現像剤を収容する筐体と、前記筐体に回転可能に設けられ、外部から入力された駆動力を伝達する伝達ギヤと、前記筐体に回転可能に設けられ、前記伝達ギヤからの駆動力を受けるギヤであって、ギヤ歯部と欠歯部とを有する係合ギヤと、前記筐体において、前記係合ギヤと同軸上に回転可能に設けられ、前記係合ギヤからの駆動力を受ける回転体と、前記筐体に設けられ、前記係合ギヤおよび前記回転体を回転可能に支持する軸部と、を備え、前記係合ギヤは、前記回転体と対向する第1の面と、前記第1の面に形成される係合部と、を有し、前記回転体は、前記第1の面に対向する第2の面と、前記第2の面の反対側の面を構成する第3の面と、前記第2の面に形成され、前記係合部と係合可能な被係合部と、前記第3の面のうち前記回転体の回転中心からずれた位置に形成され、前記筐体から突出する検知部と、を有し、前記係合部は、前記被係合部の一面に対して、前記係合ギヤの回転方向において対向する第1の係合面と、前記第1の係合面と同一円周上に設けられ、前記係合ギヤの回転方向において、前記第1の係合面と離隔して設けられる第2の係合面と、を有し、前記係合ギヤは、前記伝達ギヤと前記欠歯部とが対向する第1の状態と、前記伝達ギヤと前記ギヤ歯部とが噛み合う第2の状態と、前記伝達ギヤと前記欠歯部とが再度対向する第3の状態と、に変位可能であり、前記回転体の検知部に外部から付勢力が付与されたときに、前記係合ギヤの第1の係合面が前記回転体の被係合部の一面によって一方向に押圧されることで、前記第1の状態から前記第2の状態に変位し、前記第2の状態において前記伝達ギヤからの駆動力を受けて回転することで、前記第2の係合面が前記一方向に移動して前記被係合部の他面を押圧するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、現像剤収容体を画像形成装置に装着する際に、回転体の検知部が画像形成装置内のアクチュエータと当接することで、まず、回転体のみが回転して回転体の検知部が一方向に移動する。この移動の際、回転体の被係合部の一面によって係合ギヤの第1の係合面が一方向に押圧されて、係合ギヤが第1の状態から第2の状態に変位する。その後、画像形成装置においてガラ回し動作を実行すると、伝達ギヤから駆動力が伝達されることで係合ギヤが回転して、係合ギヤの第1の係合面が回転体の被係合部の一面から離れ、第2の係合面が被係合部の他面に近付くように移動する。そして、所定時間後に、第2の係合面が被係合部の他面と当接して押圧することで、回転体が回転することとなる。したがって、本発明に係る構造では、第1の係合面と第2の係合面との間の距離を適宜変更することで、第2の係合面が移動して被係合部と当接するまでの時間を任意に変更できるので、この時間と現像剤収容体の仕様とを関連付けておけば、判別できる仕様の数にバリエーションを持たせることができる。また、本発明によれば、現像剤収容体を画像形成装置に装着することにより、回転体の被係合部の一面によって係合ギヤの第1係合面が一方向に押圧されて、係合ギヤが第1の状態から第2の状態に変位する。そのため、現像剤収容体を画像形成装置に装着しない検査工程等においては、回転体が回転しないことにより、係合ギヤ(検出ギヤ)を適正な位置に保つことができる。
本発明によれば、検知部を有する回転体と係合ギヤとが別個に設けられ、かつ、係合ギヤの第2の係合面が移動して回転体の被係合部を押圧するまでの時間を任意に変更できるので、判別できる仕様の数にバリエーションを持たせながら、検出ギヤを適正な位置に保つことができる。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本発明の一実施形態に係るレーザプリンタを示す側断面図である。なお、以下の説明においては、まず、レーザプリンタの全体構成を簡単に説明した後、本発明の特徴部分の詳細を説明することとする。また、以下の説明においては、レーザプリンタ1の使用時におけるユーザを基準にした方向で説明することとする。すなわち、図1においては、右側を「手前側」と称し、左側を「奥側」と称し、紙面垂直方向のうち奥側を「右側」と称し、紙面垂直方向のうち手前側を「左側」と称する。なお、上下方向については、図示方向とユーザ使用時の方向が一致するので、そのまま「上下方向」と称することとする。
<レーザプリンタの全体構成>
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、画像形成装置本体の一例としての本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
<フィーダ部の構成>
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7を備えている。また、フィーダ部4は、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる送出ローラ11と、この送出ローラ11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる給紙ローラ8、給紙パット9、ピンチローラ10および紙粉取りローラ50を備えている。さらに、フィーダ部4は、紙粉取りローラ50に対して下流側に設けられるレジストローラ12を備えている。
そして、このように構成されるフィーダ部4では、給紙トレイ6内の用紙3が、用紙押圧板7によって送出ローラ11側に寄せられ、送出ローラ11によって給紙ローラ8および給紙パット9の間に送り出される。また、用紙3は、給紙ローラ8および給紙パット9によって一枚ずつ送り出されて各種ローラ10,50,12を通った後、画像形成部5に搬送される。
<画像形成部の構成>
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、定着部18などを備えている。
<スキャナユニットの構成>
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20,21、反射鏡22,23などを備えている。レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22、レンズ21、反射鏡23の順に通過あるいは反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
<プロセスカートリッジの構成>
プロセスカートリッジ17は、本体ケーシング2の手前側に設けられたフロントカバー2aを適宜開放することで、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着される構造となっている。そして、このプロセスカートリッジ17は、現像剤収容体の一例としての現像カートリッジ28とドラムユニット51とで主に構成されている。
現像カートリッジ28は、本体ケーシング2にドラムユニット51を介して着脱自在、詳しくは本体ケーシング2に固定されたドラムユニット51に対して着脱自在に装着されている。なお、この現像カートリッジ28の本体ケーシング2への装着は、現像カートリッジ28単品で行ってもよいし、現像カートリッジ28にドラムユニット51を装着したプロセスカートリッジ17で行ってもよい。
現像カートリッジ28は、主に、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33およびトナーホッパ34を備えている。そして、トナーホッパ34内のトナーは、アジテータ34aで攪拌された後、供給ローラ33により現像ローラ31に供給され、このとき、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32と現像ローラ31との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。なお、現像カートリッジ28の詳細については、後で詳述することとする。
ドラムユニット51は、感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29および転写ローラ30を主に備えている。
感光ドラム27は、ドラムユニット51の筐体に回転可能に支持されている。この感光ドラム27は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が正帯電性の感光層により形成されている。そして、この感光ドラム27の上方には、ドラムユニット51の筐体に孔状に形成された露光窓51aが配設されている。
スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム27の斜め上方(詳しくは、感光ドラム27の奥側で、かつ、上側)に、感光ドラム27に接触しないように、所定間隔を隔てて対向配置されている。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
転写ローラ30は、感光ドラム27の下方において、この感光ドラム27に対向して接触するように配置され、ドラムユニット51の筐体に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料が被覆されて構成されている。この転写ローラ30には、転写時に、定電流制御によって転写バイアスが印加される。
そして、感光ドラム27の表面は、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、画像データに基づく静電潜像が形成される。ここで、「静電潜像」とは、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光されて電位が下がっている露光部分をいう。次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触するときに、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像に供給される。そして、トナーは、感光ドラム27の表面上で選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像によりトナー像が形成される。
その後、感光ドラム27と転写ローラ30とは、用紙3を両者間で挟持して搬送するように回転駆動され、感光ドラム27と転写ローラ30との間を用紙3が搬送されることにより、感光ドラム27の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。
<定着部の構成>
定着部18は、プロセスカートリッジ17の下流側に配設され、加熱ローラ41と、加熱ローラ41と対向して配置され加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42とを備えている。そして、このように構成される定着部18では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させている。なお、定着部18で熱定着された用紙3は、定着部18の下流側に配設される排紙ローラ45に搬送され、この排紙ローラ45から排紙トレイ46上に送り出される。
<現像カートリッジと本体ケーシング内の詳細構造>
次に、本発明の特徴部分となる現像カートリッジ28と本体ケーシング2内の詳細構造について説明する。参照する図面において、図2は最大画像形成枚数が3000枚のタイプである現像カートリッジを示す斜視図であり、図3は図2の現像カートリッジの側面図である。図4は、カバー体、ギヤ機構を現像カートリッジの内側から見た図であって、伝達ギヤ、係合ギヤおよび回転体の詳細を示す拡大斜視図(a)と、係合片の詳細を示す平面図(b)と、係合ギヤの裏面を示す斜視図(c)である。図5は最大画像形成枚数が6000枚のタイプである現像カートリッジに設けられるギヤ回転体を示す斜視図であり、図6は本体ケーシングから現像カートリッジを取り外した状態を示す断面図である。図7は、新品仕様検知装置の各構成部品を示す斜視図である。
<現像カートリッジの詳細構造>
図2に示すように、現像カートリッジ28は、前記した現像ローラ31等を備える他、筐体本体の一例としてのカートリッジ本体60と、カートリッジ本体60の左側面に着脱可能に装着されるギヤカバーの一例としてのカバー体70とを備えて構成されている。そして、カートリッジ本体60とカバー体70との間には、図3に示すように、現像ローラ31等に駆動力を伝達するためのギヤ機構61と、一方向に不可逆的に回転可能な係合ギヤ80および回転体90とが設けられている。後述するが、回転体90は、係合ギヤ80から力を受けて回転可能なギヤとして機能する。
ギヤ機構61は、図3に示すように、本体ケーシング2側に設けられる駆動装置110(図6参照)から駆動力が伝達される入力ギヤ62と、この入力ギヤ62に直接噛み合う現像ローラ駆動ギヤ63および供給ローラ駆動ギヤ64と、入力ギヤ62に中間ギヤ65を介して噛み合うアジテータ駆動ギヤ66と、アジテータ駆動ギヤ66に直接噛み合う伝達ギヤ67とを備えて構成されている。ここで、現像ローラ駆動ギヤ63、供給ローラ駆動ギヤ64およびアジテータ駆動ギヤ66は、それぞれ図1に示した現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34aを駆動させるギヤであり、現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34aの各軸の端部に一体に設けられている。
また、伝達ギヤ67は、係合ギヤ80を減速させる減速ギヤであり、図4(a)に示すように、アジテータ駆動ギヤ66と噛み合う大径ギヤ部67aと、係合ギヤ80と噛み合う大径ギヤ部67aよりも小径となる小径ギヤ部67bとを有している。そして、この伝達ギヤ67は、カバー体70の内面に形成された円筒状の第1支持軸部71に回転可能に支持されている。ここで、第1支持軸部71の一部は、径方向に撓み変形可能に構成される鉤型の抜け止め片71aとして構成されており、これにより伝達ギヤ67の抜け止めがなされている。
係合ギヤ80は、図4(c)に示すように、円筒状の内筒部81と、内筒部81よりも一回り大きな円筒状に形成される外筒部82と、内筒部81と外筒部82の端部同士を繋ぐ連結壁83とを備えて構成されている。
内筒部81は、カバー体70の内面に形成された円筒状の第2支持軸部72に回転可能に支持されている。そして、内筒部81のカバー体70とは反対側の端部には、第2支持軸部72の先端に位置する係合片72aと係合する係合溝81aが形成されている。ここで、係合片72aおよび係合溝81aは、規制部材に相当し、一組のカバー体70および係合ギヤ80に対して一組だけ設けられている。
係合片72aは、第2支持軸部72の径方向において撓み変形可能に構成されており、その先端が径方向外側に突出する鉤型に形成されている。そして、図4(b)に示すように、係合片72aの鉤型となった先端部のうち、係合ギヤ80の係合溝81aと係合ギヤ80の回転方向において当接する一方の当接面72bが径方向に対して傾斜する傾斜面として形成され、他方の当接面72cが径方向に沿う(回転方向に直交する)平面として形成されている。これにより、係合ギヤ80が、図4における反時計回りにのみ回転可能となっている。
なお、係合片72aの傾斜した当接面72b側の基端側の面は、回転方向に直交する直交面72dとなっている。そして、第2支持軸部72は、この直交面72dと僅かな隙間を介して対向するように配置される支持面72eを有している。これにより、係合ギヤ80が図4における時計回りに回転することで、係合ギヤ80の係合溝81aで平面状の当接面72cが押圧されて係合片72aが回転方向に撓んだ場合には、係合片72aの直交面72dが支持面72eで良好に支持されることとなる。
また、係合ギヤ80の外筒部82には、その外周の一部に、伝達ギヤ67と噛み合うことで伝達ギヤ67から回転力(駆動力)が伝達されるギヤ歯部82aが形成されるとともに、その外周の他部に、伝達ギヤ67と噛合不能な欠歯部82bが形成されている。そして、ギヤ歯部82aと欠歯部82bとの間には、軸方向に沿ったスリット82cが形成されている。
連結壁83は、係合ギヤ80の回転中心と直交するように形成されており、図4(c)に示すように、第1の面の一例としての裏面83aの適所には、係合部の一例としての第1規制リブ84および第2規制リブ85が内筒部81および外筒部82と同じ高さで形成されている。これにより、第1規制リブ84、第2規制リブ85、内筒部81、欠歯部82bが形成される側の外筒部82および連結壁83によって、凹部の一例としての所定の調整溝86が扇状に形成される。ここで、調整溝86を構成する面のうち、第1規制リブ84の面84aが第1の係合面に相当し、第2規制リブ85の面85aが第2の係合面に相当し、これらの面84a,85aは、同一円周上に設けられ、係合ギヤ80の回転方向において互いに離隔して設けられている。
また、図4(a)に示すように、連結壁83の一部には、外筒部82のスリット82cと繋がる略扇状の切り欠き83bが、ギヤ歯部82aと欠歯部82bとの境界部分からギヤ歯部82a側の所定位置まで形成されている。これにより、ギヤ歯部82aの一部が径方向に撓み変形可能となっている。
そして、以上のように構成される係合ギヤ80は、図10(a)に示すような伝達ギヤ67と欠歯部82bとが対向する第1の状態と、図10(b)〜(d)に示すような伝達ギヤ67とギヤ歯部82aとが噛み合う第2の状態と、図10(e)に示すような伝達ギヤ67と欠歯部82bとが再度対向する第3の状態と、に変位可能となっている。また、前記した係合片72aと係合溝81aは、係合ギヤ80が前記した第1の状態と第3の状態となっているときにのみ、嵌合するようになっている。言い換えると、係合片72aと係合溝81aが第1の状態と第3の状態の際にのみ嵌合するように、ギヤ歯部82aと欠歯部82bが所定の割合で形成されている。なお、係合片72aは、第1の状態(図10(a)参照)においては、係合ギヤ80に対して所定方向(図10における時計回りの方向)に所定の力が加わるまで係合溝81aに嵌合している。
回転体90は、板状部の一例としての平面視略L字状の回転フレーム91と、回転フレーム91からカバー体70側へ延出する検知部の一例としての延出部92と、回転フレーム91からカバー体70とは反対側に延出する円弧状リブ93とを備えて構成されている。
回転フレーム91は、係合ギヤ80の半径よりも大きな長さのアーム状に形成されている。回転フレーム91の一端には、第2支持軸部72と係合する円状の孔部91aが形成されており、これにより、回転フレーム91が第2支持軸部72を中心に回転可能となっている。また、回転フレーム91は、その他端が円弧状に形成されるとともに、一端と他端との間の適所に、係合ギヤ80側へ向かって突出する被係合部(凸部)の一例としての突起91bが形成されている。なお、この回転フレーム91の突起91bが形成される側の面は、第2の面に相当する。
そして、この突起91bは、図4(c)に示す係合ギヤ80の調整溝86内に配置されることで、係合ギヤ80の第1規制リブ84および第2規制リブ85に対して回転方向で選択的に当接可能となっている。すなわち、係合ギヤ80と回転体90は、第2規制リブ85と突起91bとが離れて配置される状態と、第2規制リブ85と突起91bとが係合する状態をとり得るように構成されている。言い換えると、第2規制リブ85と突起91bとの間には、所定の隙間(遊び)が設けられており、これにより、係合ギヤ80を図4(a)における反時計回りに所定量だけ回転させないと、回転体90が回転しないようになっている。
延出部92は、回転フレーム91の回転中心からずれた位置、具体的には、回転フレーム91の他端に形成されており、カバー体70から外側へ突出するようになっている。なお、この延出部92が形成される側の面は、第3の面に相当する。
円弧状リブ93は、回転フレーム91の円弧状の他端縁の全体にわたって形成されている。これにより、回転体90の剛性が確保されている。
ここで、伝達ギヤ67から延出部92へ回転力を伝達させる伝達構造は、現像カートリッジ28の仕様に応じて設定されている。本実施形態においては、最大画像形成枚数が3000枚のタイプの現像カートリッジ28には、図4に示すように、前記した伝達構造を係合ギヤ80と回転体90の2部品で構成することとする。また、最大画像形成枚数が6000枚のタイプの現像カートリッジ28には、図5に示すように、前記した伝達構造を1つのギヤ回転体100のみで構成することとする。
具体的に、ギヤ回転体100は、第2支持軸部72で回転可能に支持される円筒状の軸部101と、回転中心からずれた位置に形成される延出部102と、軸部101と延出部102とを繋ぐ連結フレーム103とを備えて構成されている。そして、連結フレーム103の基端側(回転中心側)の外周面の一部に、伝達ギヤ67と噛み合うギヤ歯部104が形成され、その外周面の他部に、伝達ギヤ67と噛合不能となる欠歯部105が形成されている。また、ギヤ歯部104と欠歯部105との境界部分には、軸方向に沿ったスリット106および略扇状の切り欠き107が形成されており、これにより、ギヤ歯部104の一部が径方向に撓み変形可能となっている。なお、詳述はしないが、このギヤ回転体100にも、前記した係合ギヤ80のような係合溝81aが設けられている。
カバー体70は、現像カートリッジ28の仕様に関わらず、両方のタイプに共通に使用されている。具体的には、図4に示すように、カバー体70は、前記した第1支持軸部71および第2支持軸部72を備える他、回転体90の延出部92(またはギヤ回転体100の延出部102)が挿通される円弧状の長溝73が形成されている。また、図2に示すように、カバー体70には、長溝73の周縁から左側(外側)に向かって突出する溝周壁74と、入力ギヤ62を外方に露出させる開口部70aとが主に形成されている。そして、溝周壁74の最も手前側の部分には、回転体90の延出部92(またはギヤ回転体100の延出部102)を奥、手前、下の三方向から囲う保護壁75が形成されている。これにより、延出部92(または延出部102)が長溝73の手前側の端に位置するときには、保護壁75によって奥、手前、下の三方向からの延出部92(または延出部102)への外力の作用が防止されている。さらに、溝周壁74の上側部分を構成する円弧状部分には、下側(回転体90の延出部92側)に向かって延びる摺接壁74aが、前記円弧状部分の両端側に所定の隙間を空けた状態で形成されている。これにより、係合ギヤ80が前記した第2の状態(図10(b)〜(d)参照)であるときには、回転体90の延出部92が摺接壁74aと摺接する。言い換えると、摺接壁74aを含む溝周壁74の内縁で形成される開口部は、前記第2の状態において回転体90の延出部92と摺接する形状に形成されている。なお、摺接壁74aの延出量は、摺接壁74aとの摺接によって延出部92に加わる抵抗力が、伝達ギヤ67から伝達される駆動力よりも弱く、かつ、現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着した際に後述する検知用アーム122から延出部92に加わる付勢力よりも強くなるように設定されている。
また、前記した保護壁75以外の溝周壁74は、延出部92(または延出部102)の先端よりも低くなるように形成されている。これにより、延出部92(または延出部102)を初期位置(長溝73の奥側の端)に配置した状態において、現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着すると、その装着位置において、延出部92(または延出部102)が本体ケーシング2の一部と前後方向において当接するようになっている。ここで、「本体ケーシング2の一部」とは、本体ケーシング2に取り付けられた装置の構成部品をも含んでおり、本実施形態においては、後述する新品仕様検知装置120の検知用アーム122のことを示している(図6参照)。
<本体ケーシング内の詳細構造>
図6に示すように、本体ケーシング2内の現像カートリッジ28が装着される部分には、現像カートリッジ28の入力ギヤ62に駆動力を伝達する駆動装置110と、現像カートリッジ28が新品であるか否かや現像カートリッジ28の仕様を検知する新品仕様検知装置120とが設けられている。
駆動装置110は、図示せぬ複数のギヤと駆動モータとで構成されている。そして、現像カートリッジ28が本体ケーシング2内に装着された際に、駆動装置110側のギヤが入力ギヤ62と噛み合うことで、駆動モータからの駆動力が各ギヤを介して入力ギヤ62に伝達される。駆動装置110において、入力ギヤ62と噛み合うギヤは、例えば、フロントカバー2aの開閉に連動して、現像カートリッジ28に対して進退するように構成される。この場合、入力ギヤ62と噛み合うギヤは、フロントカバー2aを閉じたときに、現像カートリッジ28に向かって進出し、入力ギヤ62と噛み合い、フロントカバー2aを開いたときに、現像カートリッジ28から退避し、入力ギヤ62との噛み合いが解除される。
新品仕様検知装置120は、図7に示すように、光センサ121、検知用アーム122およびコイルばね123と、制御装置124とを主に備えて構成されている。
光センサ121は、検知用アーム122の揺動を検知するセンサであり、光を出射する発光部121aと、発光部121aから出射した光を受光する受光部121bとを備えている。そして、この光センサ121は、発光部121aからの光を受光部121bで受けたときに、所定の信号を制御装置124に出力する。
検知用アーム122は、本体ケーシング2に設けられる図示せぬ軸部に回転自在に装着される筒状部122aと、筒状部122aから径方向外側へ延びる遮光用アーム122bおよび当接用アーム122cとを備えており、筒状部122aを中心にして揺動可能に構成されている。また、検知用アーム122の遮光用アーム122bの適所にはコイルばね123が取り付けられており、これにより検知用アーム122がコイルばね123によって常時中立位置に付勢されている。そして、この中立位置において、遮光用アーム122bの先端部122dは、発光部121aと受光部121bとの間に配置される。また、中立位置において、当接用アーム122cの先端部122eは、本体ケーシング2に装着される現像カートリッジ28の延出部92(または延出部102)と当接可能な位置に配置される。
制御装置124は、光センサ121で検知する検知用アーム122の揺動(延出部92の移動)の有無に応じて、現像カートリッジ28が新品であるか否かを判別する機能と、駆動装置110の駆動開始から光センサ121で検知するまでに要する時間に応じて現像カートリッジ28の仕様を判別する機能を備えている。具体的に、この制御装置124は、フロントカバー2aの閉動作を検出するセンサからの閉信号またはレーザプリンタ1の電源を入れたときに発せられる信号に基づいて、公知のガラ回し動作を実行する。そして、この制御装置124は、前記したガラ回し動作の開始から終了までの間に、光センサ121からの信号に基づいて、新品・仕様判断を行う。なお、新品・仕様判断の詳細については、後述することとする。
次に、2種類の現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着する際における係合ギヤ80、回転体90および検知用アーム122の動作について説明する。参照する図面において、図8は、最大画像形成枚数が3000枚のタイプの現像カートリッジを本体ケーシングに装着する際における回転体等の動作を説明する図であり、装着前の状態を示す説明図(a)と、装着直後の状態を示す説明図(b)と、回転体に対して係合ギヤが相対回転する状態を示す説明図(c)である。図9は、図8の続きの動作を説明する図であり、回転体と係合ギヤが一体回転する状態を示す説明図(a)と、回転体が不可逆的に回転した状態を示す説明図(b)である。また、図10は、図8および図9に対応した回転体等の断面図(左側から見た断面図)であり、装着前の状態を示す断面図(a)と、装着直後の状態を示す断面図(b)と、回転体に対して係合ギヤが相対回転する状態を示す断面図(c)と、回転体と係合ギヤが一体回転する状態を示す断面図(d)と、回転体が不可逆的に回転した状態を示す断面図(e)である。また、図11は、係合片と係合溝との関係を示す平面図であり、第1の状態において係合片と係合溝とが嵌合している状態を示す平面図(a)と、第2の状態において係合溝から係合片が外れている状態を示す平面図(b)と、第3の状態において係合片が再度係合溝に嵌合する状態を示す平面図(c)である。図12は、最大画像形成枚数が6000枚のタイプの現像カートリッジを本体ケーシングに装着する際における回転体等の動作を説明する図であり、装着前の状態を示す説明図(a)と、装着直後の状態を示す説明図(b)と、ガラ回し動作中の動作を示す説明図(c)と、回転体が不可逆的に回転した状態を示す説明図(d)である。図8、図9、および図12には、いずれも、新品の現像カートリッジが示されている。なお、図11は、ギヤ機構を現像カートリッジの内側から見た図である。
<最大画像形成枚数が3000枚のタイプの場合>
まず、最大画像形成枚数が3000枚のタイプである現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着する際の動作について説明する。
図8(a)に示すように、現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着する前においては、延出部92が長溝73の奥側の端に位置しており、この位置において、ギヤ歯部82aは伝達ギヤ67から外れた位置に配置されている。なお、この状態においては、図10(a)に示すように、回転体90の突起91bは、係合ギヤ80の第1規制リブ84の奥側に隣接して配置されている。言い換えると、回転体90の突起91bの一面(回転体90の回転方向先頭側の半周面)に対して、第1規制リブ84の面84aが対向している。
そして、図8(b)に示すように、現像カートリッジ28を本体ケーシング2内の所定の取付位置まで挿入していくと、延出部92は検知用アーム122の当接用アーム122cに当接する。このとき、延出部92は、常時コイルばね123で中立位置に付勢されている検知用アーム122の当接用アーム122cをコイルばね123の付勢力に抗して奥側に押圧する。これにより、検知用アーム122の遮光用アーム122bが手前側に揺動される。そして、このような遮光用アーム122bの揺動によって、発光部121aからの光が受光部121bで受光され、光センサ121がON状態となって所定のON信号を制御装置124に出力する。なお、この際、延出部92は、当接用アーム122cによって押圧され、図10(b)に示す位置まで移動する。ここで、当接用アーム122cで押圧される延出部92は、摺接壁74aの奥側から手前側に移動する際に、径方向内側に撓み変形し、これにより、延出部92と摺接壁74aとの摩擦力が高まるようになっている。
また、このように延出部92が移動する際には、図10(a)および(b)に示すように、回転体90の突起91bが係合ギヤ80の第1規制リブ84の奥側の面84aと当接することにより、突起91bによって第1規制リブ84が手前側に押され、係合ギヤ80が回転体90とともに時計回りに所定量だけ回転することとなる。そして、このように係合ギヤ80が回転することで、係合ギヤ80のギヤ歯部82aが伝達ギヤ67に押し付けられて噛み合うこととなる。なお、このとき、係合ギヤ80は、図11(a)から(b)に示すように、係合溝81aの側壁で第2支持軸部72に形成される係合片72a傾斜状の当接面72bを押圧することで、係合片72aを内側に押し込みながら回転するようになっている。
そして、前記したように検知用アーム122が揺動して光センサ121からON信号が出力されると、制御装置124は、例えばフロントカバー2aの閉動作を示す信号に基づいて、ガラ回し動作を実行する。なお、このガラ回し動作の開始の際においては、制御装置124は前記したON信号を受信し続けている状態となっている。
制御装置124がガラ回し動作を開始すると、図8(c)に示すように、駆動装置110の駆動力が入力ギヤ62、中間ギヤ65、アジテータ駆動ギヤ66および伝達ギヤ67を介してギヤ歯部82aに伝達され、係合ギヤ80が時計回りに回転される。このとき、図10(c)に示すように、突起91bよりも第1規制リブ84が手前側に位置するとともに、延出部92が所定の摩擦力で摺接壁74aと係合していることから、所定位置に保持された突起91bから第1規制リブ84が離れるように移動して、係合ギヤ80のみが時計回りに回転することとなる。そして、このとき、延出部92と摺接壁74aとの摩擦力が当接用アーム122cからの付勢力に打ち勝つように設定されていることから、図8(c)に示すように、検知用アーム122はその位置に維持され、前記したON信号が制御装置124に対して出力され続けることとなる。
その後、図10(c)に示すように、係合ギヤ80がさらに回転体90に対して相対回転することで、徐々に突起91bに第2規制リブ85が近付いていくこととなる。そして、この第2規制リブ85と突起91bが係合すると、図10(d)に示すように、突起91bが第2規制リブ85で押されて、回転体90が係合ギヤ80とともに回転することとなる。このように回転体90が回転すると、図9(a)に示すように、延出部92が手前側に移動して、検知用アーム122がコイルばね123の付勢力により中立位置に戻る。これにより、検知用アーム122の遮光用アーム122bが元の位置に戻って、発光部121aからの光を遮断して、光センサ121がOFF状態となって制御装置124へのON信号の送信が中止される。
その後、さらに回転体90が回転して、図9(b)に示すように、延出部92が長溝73の最も手前側の端に位置すると、図10(e)に示すように、ギヤ歯部82aが伝達ギヤ67から外れて、回転体90の回転が止められる。すなわち、回転体90が不可逆的に回転することとなる。なお、このとき、延出部92が摺接壁74aから外れることで、元の位置に復帰するため、その後、延出部92に対して逆回転方向に力が加わっても、延出部92の移動が摺接壁74aで規制されて、回転体90の不可逆的な回転がより確実に実現される。また、このとき、図11(c)に示すように、係合ギヤ80の係合溝81aは、元の位置に戻って、再び係合片72aと係合することとなる。これにより、仮に係合ギヤ80に対して図11における時計方向に力が作用しても、係合溝81aと当接面72cとが係合するとともに、回転方向に撓む係合片72aが支持面72eで支持されることで、係合ギヤ80の回転が止められて、伝達ギヤ67との再度の係合が抑制される。そして、制御装置124は、ガラ回し動作を終了すると、ガラ回し動作中に受信した光センサ121からのON信号の有無や受信時間に基づいて後述する新品・仕様判断を行う。
<最大画像形成枚数が6000枚のタイプの場合>
次に、最大画像形成枚数が6000枚のタイプである現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着する際の動作について説明する。なお、以下の説明においては、前記した3000枚のタイプと同様の動作(ギヤ歯部104と伝達ギヤ67との噛合状態等)については、説明を適宜省略することとする。
図12(a)および(b)に示すように、現像カートリッジ28を本体ケーシング2内の所定の取付位置まで挿入していくと、前記した3000枚のタイプと同様に、検知用アーム122が揺動して光センサ121からON信号が制御装置124に出力される。
その後、制御装置124は、前記と同様のガラ回し動作を実行する。このように制御装置124がガラ回し動作を実行すると、図12(c)に示すように、ギヤ回転体100が時計回りに即座に回転して、延出部102が手前側に移動する。これにより、検知用アーム122がコイルばね123の付勢力によって中立位置に復帰して、光センサ121からのON信号の出力が遮断される。すなわち、6000枚のタイプにおいては、制御装置124でON信号を受信し続ける時間が、3000枚のタイプのときよりも短くなっている。
その後は、図12(d)に示すように、ギヤ回転体100が不可逆的に回転する。そして、制御装置124は、ガラ回し動作を終了すると、ガラ回し動作中に受信した光センサ121からのON信号の有無や受信時間に基づいて後述する新品・仕様判断を行う。
<新品・仕様判断処理>
次に、前記した新品・仕様判断の詳細について説明する。まず、最初に、新品・仕様判断処理を実行する制御装置124の詳細について説明する。具体的に、制御装置124は、図13(a)に示すように、ASIC201と、ROM202、RAM203およびNVRAM204と、CPU205とを主に備えて構成されている。
ASIC201は、レーザプリンタ1の各部を制御しており、前記した駆動装置110および光センサ121や、フロントカバー開閉検出センサ206が接続されている。ここで、フロントカバー開閉検出センサ206は、図示しないが、フロントカバー2aの当接によりオンされるスイッチからなり、開放されたフロントカバー2aが閉鎖されるときに、オンされ、閉鎖検出信号を、ASIC201を介してCPU205へ入力する。なお、駆動装置110(モータ)は、CPU205の各種プログラムの実行により、ASIC201により制御される。
また、ASIC201は、バス207を介して、記憶手段としてのROM202、RAM203、NVRAM204およびCPU205に接続されている。
ROM202には、CPU205にて実行される各種のプログラム、たとえば、画像形成処理のための画像形成処理プログラムや、新品・仕様判断処理を実行するための新品・仕様判断処理プログラムなどが記憶されている。また、ROM202には、新品・仕様判断処理において参照される、駆動装置110の駆動開始から光センサ121で検知するまでに要する時間(以下、「延出部移動時間」という。)と現像カートリッジ28の仕様とが対応付けられたテーブル208が記憶されている。
このテーブル208は、図13(b)に示すように、延出部移動時間が「α」の場合には「3000枚のタイプ」に対応し、延出部移動時間がαよりも短い「β」の場合には「6000枚のタイプ」に対応するように、それぞれ対応付けられている。
RAM203には、各種プログラムが実行されたときの一時的な数値などが記憶される。また、NVRAM204には、光センサ121の受光信号の入力の有無や受光信号の計測時間(図14参照)などが記憶される。そして、このような制御系において、新品・仕様判断処理は、ROM202に記憶されている新品・仕様判断処理プログラムが、CPU205によって実行され、ASIC201が各部を制御することにより、実行される。
次に、新品・仕様判断処理について、図14および図15を参照して説明する。なお、以下の説明においては、3000枚のタイプを「低容量現像カートリッジ」とも呼び、6000枚のタイプを「高容量現像カートリッジ」とも呼ぶ。
まず、図14を参照して、新品の高容量現像カートリッジ、新品の低容量現像カートリッジおよび旧品の現像カートリッジが、本体ケーシング2にそれぞれ装着された場合における光センサ121のオン・オフのタイミングについて説明する。
図14に示すように、新品の高容量現像カートリッジが本体ケーシング2に装着された場合には、上記で図12を用いて説明したように、新品の高容量現像カートリッジが装着された時点で、延出部102が検知用アーム122に当接し、検知用アーム122が揺動して光センサ121がオン(すなわち、CPU205に対して受光信号が入力)される。
次いで、CPU205の制御により、駆動装置110が駆動され、ガラ回し動作が実行されると、延出部102が検知用アーム122から離間して、検知用アーム122が元の位置に復帰することにより、光センサ121がオフ(すなわち、CPU205に対する受光信号の入力が中止)される。
つまり、新品の高容量現像カートリッジが本体ケーシング2に装着された場合には、駆動装置110の駆動開始から光センサ121がオフされるまでにかかる延出部移動時間は、「β(秒)」となる。
また、新品の低容量現像カートリッジが本体ケーシング2に装着された場合には、上記で図8を用いて説明したように、新品の低容量現像カートリッジが装着された時点で、延出部92が検知用アーム122に当接し、検知用アーム122が揺動して光センサ121がオンされる。
次いで、CPU205の制御により、駆動装置110が駆動され、ガラ回し動作が実行されると、所定時間の間だけ係合ギヤ80のみが回転することで延出部92が不動状態となり、光センサ121はONしたままの状態となる。そして、係合ギヤ80の第2規制リブ85と回転体90の突起91bが係合すると、回転体90が係合ギヤ80と一体に回って、延出部92が検知用アーム122から離間する。これにより、検知用アーム122が元の位置に復帰して、光センサ121がオフされる。
つまり、新品の低容量現像カートリッジが本体ケーシング2に装着された場合には、駆動装置110の駆動開始から光センサ121がオフされるまでにかかる延出部移動時間は、βよりも長い「α(秒)」となる。
一方、旧品の現像カートリッジ(すなわち、旧品の高容量現像カートリッジまたは旧品の低容量現像カートリッジ)が本体ケーシング2に装着された場合には、延出部92,102が長溝73の手前側の端に位置することにより(図9(b),図12(d)参照)、旧品の現像カートリッジが装着された時点で、延出部92,102が検知用アーム122に係合しない。そのため、旧品の現像カートリッジが本体ケーシング2に装着された場合には、光センサ121はオフされたままの状態に維持される。
なお、図14に示す「X,Y(秒)」は、後述する新品・仕様判断処理に用いる閾値であり、そのうち「X」は0秒とβ秒との間に設定された閾値であり、「Y」はβ秒とα秒との間に設定された閾値である。
次いで、図15を参照して、CPU205が行う新品・仕様判断処理を説明する。
図15に示すように、この新品・仕様判断処理では、まず、電源が投入されるか、または、CPU205に閉鎖検出信号が入力されるか否かが、判断される(S1)。電源の投入、および、フロントカバー開閉検出センサ206からの閉鎖検出信号の入力のいずれもない場合(S1:No)には、図示しないメインルーチンにリターンされ、ステップS1の判断が継続される。一方、電源の投入、または、CPU205への閉鎖検出信号の入力のいずれかがある場合(S1:Yes)には、上記したガラ回し動作が開始される(S2)。また、このステップS2において、CPU205は、駆動装置110に所定の駆動信号を出力する他に、図示せぬカウンタによる時間の計測、すなわち延出部移動時間の計測を開始する。なお、この延出部移動時間の計測開始は、光センサ121がオン状態の場合のみに行われ、光センサ121がオフ状態の場合には行われないようになっている。
ガラ回し動作が開始されると、ガラ回し動作が終了したか否かが判断される(S3)。ガラ回し動作が終了していない場合(S3:No)、すなわち、ガラ回し動作中においては、まず、光センサ121がオン(受光信号が入力)されているか否かが判断される(S4)。
光センサ121がオンされている場合(S4:Yes)は、そのままステップS3に戻って再びガラ回し動作が終了したか否かが判断される。また、光センサ121がオフされた場合(S4:No)には、前記カウンタによる延出部移動時間の計測を終了する(S5)。ステップS5の後は、ステップS3に戻る。
そして、ガラ回し動作が終了した場合(S3:Yes)には、まず、光センサ121がオンされているか否かが判断される(S6)。光センサ121がオンされている場合(S6:Yes)は、例えば、延出部92と検知用アーム122とが当接したままの状態となっている場合などであって、延出部移動時間が正常に計測されていない。そのため、このような場合には、新品・仕様判断処理がエラーであると判断され(S7)、図示しないメインルーチンにリターンされる。なお、新品・仕様判断処理がエラーであると判断した場合には、エラーであることを、図示しない操作パネルなどにおいて表示する。
一方、光センサ121がオフされている場合(S6:No)は、延出部移動時間が正常に計測されたものと判断して、延出部移動時間が閾値X(図14参照)未満であるか否かが判断される(S8)。そして、延出部移動時間がX未満である場合(S8:Yes)には、旧品の現像カートリッジであると判断され(S9)、図示しないメインルーチンにリターンされる。なお、旧品の現像カートリッジであると判断された場合には、新品と判断したときの最大画像形成枚数と、その新品と判断したときからの実際の用紙3の画像形成枚数との比較が行われ、この比較結果に基づいた制御が実行される。
続いて、延出部移動時間が閾値X未満でない場合(S8:No)には、延出部移動時間が閾値Y(図14参照)未満であるか否かが判断される(S10)。そして、延出部移動時間が閾値Y未満である場合(S10:Yes)には、延出部移動時間がβ秒であると判断される。その後、ROM202に記憶されているテーブル208が参照されて、延出部移動時間「β」に対応付けられているタイプ「6000枚」に基づいて、新品の6000枚タイプの現像カートリッジ28であると判断され(S11)、図示しないメインルーチンにリターンされる。なお、新品の6000枚タイプの現像カートリッジ28であると判断された場合には、CPU205によって、その現像カートリッジ28の装着時から、図示せぬ排紙センサによって検出される実際の画像形成枚数が、6000枚を超えるまでに、図示しない操作パネルなどにトナーエンプティの警告が表示される。
続いて、延出部移動時間が閾値Y未満でない場合(S10:No)には、延出部移動時間が閾値Y以上であると判断され、延出部移動時間がα秒であると判断される。その後、ROM202に記憶されているテーブル208が参照され、延出部移動時間「α」に対応付けられているタイプ「3000枚」に基づいて、新品の3000枚タイプの現像カートリッジ28であると判断され(S12)、図示しないメインルーチンにリターンされる。新品の3000枚タイプの現像カートリッジ28であると判断された場合には、CPU205によって、その現像カートリッジ28の装着時から、図示せぬ排紙センサによって検出される実際の画像形成枚数が、3000枚を超えるまでに、図示しない操作パネルなどにトナーエンプティの警告が表示される。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
第2規制リブ85の位置を任意に変更することで、係合ギヤ80の第2規制リブ85が移動して回転体90の突起91bを押圧するまでの時間を任意に変更できるので、判別できる仕様の数にバリエーションを持たせることができる。また、係合ギヤ80には第1規制リブ84が設けられ、現像カートリッジ28が本体ケーシング2に装着されるのに伴って、回転体90の突起91bが係合ギヤ80の第1規制リブ84の奥側の面84aと当接し、係合ギヤ80のギヤ歯部82aが伝達ギヤ67に噛み合う。すなわち、現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着したときに、当接用アーム122cによって延出部92が現像カートリッジ28に対して相対的に手前側へ動かされることで、係合ギヤ80のギヤ歯部82aが伝達ギヤ67と噛み合うので、装着前の状態においては延出部92に力を加えない限りギヤ歯部82aと伝達ギヤ67とは噛み合わない状態に維持される。したがって、製品出荷前の印字品質の検査時において、現像カートリッジ28の各ギヤ62〜67を回転させたとしても、係合ギヤ80および回転体90が各ギヤ62〜67とともに回転することがないので、現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着するまで延出部92の位置を正規の位置に維持させておくことができる。
一対の係合片72aと係合溝81aが第1の状態と第3の状態において嵌合するように構成されているので、第2の状態に比べ長期的な状態である、現像カートリッジ28の未使用の状態(第1の状態)および一旦使用した後の状態(第3の状態)において、係合片72aが非変形状態のままとなり、その永久変形を防止することができる。なお、係合片72aと係合溝81aとをそれぞれ複数組もうけると、係合ギヤ80が一周する際に、一方の組の係合片72aが他方の組の係合溝81aに嵌合する状態が生じ、係合ギヤ80の回転が不安定となる。それに対し、本願は、係合片72aと係合溝81aとが一組であるため、係合ギヤ80の回転が安定する。
第2の状態において、摺接壁74aによって延出部92が所定の摩擦力で支持されているので、検知用アーム122を良好に保持することができる。
延出部92,102の移動のタイミングを異ならせるような構造にするだけでよく、延出部92,102の移動距離を変える必要はないため、従来のように2本の当接突起をアクチュエータに当接させるべく回転体の回転量(溝の大きさ)を大きくする必要はなく、現像カートリッジの小型化を図ることができる。
ここで、延出部の移動を検出手段により確実に検知するためには、延出部の移動量を大きくすることが好ましい。延出部の移動量を大きくするためには、回転体90の径を大きくすることが考えられるが、そうすると、現像カートリッジ28の大型化を招いてしまう。本実施形態においては、回転体90と係合ギヤ80とを別体で構成し、回転体90が、係合ギヤ80の半径よりも大きな長さのアーム状に形成されているので、現像カートリッジ28をコンパクトに保ちつつ、延出部92の移動量を確保することができる。
また、カバー体70の第2支持軸部72に、係合ギヤ80の欠歯部82b(またはギヤ回転体100の欠歯部105)と伝達ギヤ67との対向状態を係合ギヤ80に所定の力が加わるまで維持する係合片72aを設けたので、前記したような現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着するまでの延出部92,102の位置の維持をより確実に行うことができる。
また、係合片72aの係合溝81aとの当接面72b,72cのうち、一方の当接面72bを第2支持軸部72の径方向に対して傾斜する傾斜面とし、他方の当接面72cを第2支持軸部72の径方向に沿う平面とすることで、係合ギヤ80を一方向のみに回転可能としたので、係合ギヤ80の不可逆的な回転をより確実に行うことができる。
係合ギヤ80によって係合片72aが平面状の当接面72cを介して押圧されるときに、係合片72aを支持する支持面72eを第2支持軸部72に形成したので、この支持面72eによって係合ギヤ80の逆回転が止められ、係合ギヤ80の不可逆的な回転をより確実に行うことができる。
伝達ギヤ67が係合ギヤ80を減速させる減速ギヤとして形成されているので、延出部移動時間の調整幅を大きくすることができ、確実に現像カートリッジ28の仕様を検知することが可能となる。また、伝達ギヤ67に回転力を伝達する他のギヤ62〜66等がユーザの誤った操作により回転されても、伝達ギヤ67で減速されることにより、係合ギヤ80の回転が抑制されるので、現像カートリッジ28の装着前における延出部92の移動を抑制することができる。
回転体90と係合ギヤ80とがカバー体70に設けられているので、回転体90および係合ギヤ80をカバー体70に組み付けた後、このカバー体70をカートリッジ本体60に取り付けるだけで、簡単に現像カートリッジ28を製造することができる。
長溝73の手前側の端に延出部92,102を奥、手前、下の三方向から囲う保護壁75が形成されることで、延出部92,102が長溝73の手前側の端に位置する際に、延出部92,102に対する奥、手前、下の三方向からの外力の作用が保護壁75によって防止される。そのため、例えば使用途中の現像カートリッジ28が本体ケーシング2から取り外された場合(例えば、紙詰まり時等)において、仮にユーザが延出部92,102を触ろうとしても、保護壁75によって触り難くなっているので、ユーザの誤操作に起因した新品判断の誤検知を抑制することができる。
ギヤ歯部82a,104を径方向内側に撓み変形可能に構成したので、仮に現像カートリッジ28を勢いよく本体ケーシング2に装着することにより係合ギヤ80やギヤ回転体100が勢いよく回転して、そのギヤ歯部82a,104が伝達ギヤ67に勢いよく衝突したとしても、その衝撃を和らげることができる。また、ギヤ歯部82a,104と伝達ギヤ67との各歯の先端同士がぶつかった場合であっても、ギヤ歯部82a,104が撓むことで歯の先端位置がずれるので、ギヤ歯部82a,104と伝達ギヤ67とを良好に噛み合わせることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、検知部として回転体90の回転軸方向に延出する延出部92を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば従来技術(特開2006-267994号公報)のような回転体の径方向に突出する当接突起を検知部として採用してもよい。
また、回転体90の形状は、前記した実施形態に限らず、どのように形成してもよい。例えば、図16に示すように、前記実施形態と同様の孔部91a、突起91bおよび延出部92を有していれば、回転体90’の回転フレーム91’の形状は、略矩形の長板状としてもよい。すなわち、前記実施形態のような円弧状リブ93等は適宜省略してもよい。
前記実施形態では、駆動装置110の駆動開始から光センサ121で検知するまでに要する時間(延出部移動時間)に応じて現像カートリッジ28の仕様を判別したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、駆動装置110の駆動開始から光センサ121で検知するまでに要する駆動装置110の駆動量に応じて、現像カートリッジ28の仕様を判別してもよい。なお、この場合は、駆動装置110の駆動量、例えばモータの回転数を検出する公知の回転数検出センサを駆動装置110に設け、制御装置124において、前記した延出部移動時間α,β中の回転数(回転量)を計測すればよい。また、この場合は、図13(b)に示すテーブルの延出部移動時間α,βを、それぞれ各時間α,β中に計測される回転量Rα,Rβに置き換えるとともに、図17に示すフローに従って制御すればよい。このフローは、図15のフローにおける延出部移動時間を回転量に置き換えたものである。具体的には、図15のフローのステップS2,S5,S8,S10の代わりに、これらのステップとは多少異なる処理となるステップS2’,S5’,S8’,S10’が設けられている。
ステップS2’では、ガラ回し動作を開始するとともに、回転量の計測を開始する。ステップS5’では、回転量の計測を終了する。ステップS8’では、ステップS2’〜S5’の間で計測した回転量が、前記したX秒の間に計測され得る回転量RX未満であるかが判断される。ステップS10’では、ステップS2’〜S5’の間で計測した回転量が、前記したY秒の間に計測され得る回転量RY未満であるか否かが判断される。以上のような処理を行うことによっても、前記実施形態と同様に、新品検知や仕様検知を良好に行うことができる。
なお、図15で説明した延出部移動時間や図17で説明した回転量の検出を行う場合には、延出部が移動するのに要した経過時間や、回転量の積算値を、延出部移動時間や回転量の検出中において定期的に不揮発性メモリに記憶するのが望ましい。これによれば、例えば、ガラ回し動作中にレーザプリンタの電源がOFFされた場合であっても、次回の電源ON時に不揮発性メモリに記憶した値を参照することができるので、電源OFF前の係合ギヤ80や回転体90の動きを勘案した適切な制御を行うことができる。
前記実施形態では、検知用アーム122の略中央部を軸支することで検知用アーム122を揺動自在としたが、本発明はこれに限定されず、例えば検知用アームの一端を軸支するようにしてもよい。なお、この場合には、例えば、検知用アームの他端を回転体の延出部と当接可能な位置に配置するとともに、検知用アームの一端と他端との間の部分を光センサの発光部と受光部との間に配置すればよい。
前記実施形態では、現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着したときに延出部92,102を検知用アーム122と当接させることで、ギヤ歯部82a,104と伝達ギヤ67とを噛み合せるように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、延出部92,102を当接させる相手は、本体ケーシング2の一部(本体ケーシング2側の部品)であればどのようなものであってもよい。ただし、前記実施形態のように当接させる相手を検知用アーム122とすると部品点数を抑えることができるので、前記実施形態のようにするのが望ましい。
前記実施形態では、検知手段として光センサ121を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば検知用アームの先端の位置を検出する距離センサ(超音波センサ、光センサ等)などを採用してもよい。また、検知用アームと当接するように板ばねを設け、この板ばねに歪ゲージを設けることでも、検知用アームの揺動を検知することができる。
前記実施形態では、検知用アーム122を付勢する弾性部材としてコイルばね123を採用したが、本発明はこれに限定されず、トーションばねや板ばねなどであってもよい。
前記実施形態では、規制部材を、係合ギヤ80の係合溝81aと第2支持軸部72の係合片72aとで構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、係合ギヤ側に径方向に撓み変形可能な係合片を設け、第2支持軸部側に係合ギヤの係合片が係合する溝を設けてもよい。また、係合片72aのテーパ状の面は、円弧状に形成してもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、最大画像形成枚数が3000枚のタイプの現像カートリッジ28においては、前記した伝達構造を係合ギヤ80と回転体90の2部品で構成し、6000枚のタイプの現像カートリッジ28においては、前記した伝達構造を1つのギヤ回転体100のみで構成したが、これに限定されるものではない。すなわち、3000枚のタイプの現像カートリッジにおける伝達構造を1部品で構成し、6000枚のタイプの現像カートリッジにおける伝達構造を2部品で構成してもよい。
図17に示す実施形態では、駆動装置110の駆動量、例えばモータの回転数を検出する公知の回転数検出センサを駆動装置110に設け、制御装置124において、回転量Rα,Rβを計測したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、駆動装置と延出部との間に配置される中間ギヤへ公知の回転数検出センサを設け、制御装置124において、前記した回転量Rα,Rβを計測してもよい。
前記実施形態では、第2の状態のときだけ、摺接壁74aと回転体の延出部92とを摺接させるように構成したが、本発明はこれに限定されず、第1の状態、第3の状態においても摺接させるように構成してもよい。また、延出部92を所定位置(図10(c)に示す位置)に維持させるための手段としては、前記実施形態のような摺接壁74aに限らず、延出部を外側に突出させるための開口部以外の場所に、回転体と摺接する部分を設けてもよい。
なお、係合ギヤや回転体の形状は、前記実施形態に限られず、例えば、図18に示すような形状としてもよい。具体的に、図18(a)に示すように、回転体200は、図4に示す回転体90と略同様の孔部91a、延出部92、扇型の回転フレーム91および円弧状リブ93を備える他、図4に示す形態とは異なる突起部210および筒状部220を備えている。突起部210は、孔部91aを中心とする円弧状のリブとして形成され、回転体200の回転方向に沿う断面形状が図18(c)に示すような形状となっている。具体的に、図18(c)に示すように、突起部210の回転方向先頭側にある前面211は、係合ギヤ300に向かうにつれて係合ギヤ300の回転方向へ傾斜するように形成されている。また、突起部210の回転方向後側にある後面212は、係合ギヤ300に向かうにつれて係合ギヤ300の回転方向とは逆方向へ傾斜するように形成されている。
このように形成された突起部210に対し、係合ギヤ300には、図4(c)に示す係合ギヤ80の第1規制リブ84および第2規制リブ85と略同位置に、突起部210の各面211,212に沿うように斜めに形成された第1規制リブ310および第2規制リブ320が形成されている。図18(b)に示すように、第1規制リブ310は、裏側の面において、第1係合面311を形成しており、第2規制リブ320は、裏側の面において、第2係合面321を形成している。詳しくは、図18(c)に示すように、第1規制リブ310の回転方向後側の面である第1の係合面311は、回転体200に向かうにつれて係合ギヤ300の回転方向とは逆方向へ傾斜するように形成されている。また、図18(d)に示すように、第2規制リブ320の回転方向先頭側の面である第2の係合面321は、回転体200に向かうにつれて係合ギヤ300の回転方向へ傾斜するように形成されている。そのため、突起部210と第1規制リブ310との当接時または突起部210と第2規制リブ320との当接時において、回転体200と係合ギヤ300に対して互いに近付くような力が付与されることで、回転体200と係合ギヤ300が確実に係合して一体回転が確実に実現される。
また、回転体200の筒状部220は、板状の回転フレーム91よりも厚く形成されている。詳しくは、筒状部220は、板状の回転フレーム91よりも延出部92の延出方向に延びている。そのため、回転体200の厚めの筒状部220がカバー体70の第2支持軸部72(図4参照)に対してガタつきにくくなる。よって、延出部92が摺接壁74aから離れてしまうことがなく、確実に接触し、図10(b)に示すように、延出部92が摺接壁74aから摩擦力を得ることができる。さらに、この際、延出部92が摺接壁74aと係合することで径方向内側に撓んだ場合であっても、回転体200が第2支持軸部72に対して傾き難くなるため、回転体200全体の傾きを抑えることができ、良好に回転体200と係合ギヤ300を回転させることができる。
また、図18(b)に示すように、係合ギヤ300の裏側には、図4の形態とは異なり、扇型の調整溝330のみが形成されている。これにより、係合ギヤ300と回転体200との誤組付の防止が図られている。
前記実施形態では、鉤型に形成された係合片72aによって、回転体90や係合ギヤ80の第2支持軸部72からの抜け止めを行っているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、係合片72aによる抜け止めに加え、図19(a)に示すように、カートリッジ本体60の左側面60aから左方に突出するように抑え部68を形成し、この抑え部68によって抜け止めを補助するようにしてもよい。具体的に、この抑え部68は、図19(b)に示すように、半円筒状の大径部68aと、大径部68aと同軸に形成され、かつ、大径部68aよりも小径に形成される半円筒状の小径部68bと、大径部68aと小径部68bとの直線状の端縁同士を繋ぐ連結部68cとを備えている。小径部68bは、その先端が大径部68aよりも突出するように形成されている。そして、このように抑え部68が形成されることで、図19(c)に示すように、カバー体70をカートリッジ本体60に取り付けた際には、小径部68bの先端部が第2支持軸部72内に挿入され、大径部68aの先端面が係合ギヤ80の内筒部81の先端面と当接する。これにより、例えば延出部92に対して径方向内側に大きな力が加わることで、回転体90の回転中心部が第2支持軸部72から抜ける方向に移動して、係合ギヤ80と係合片72aとの係合が外れそうになった場合であっても、抑え部68によって係合ギヤ80が抑えられ、抜け止めが確実になされることとなる。また、カートリッジ本体60に設けられた抑え部68が、第2支持軸部72に内側から当接するため、カバー体70が内部に撓むことを防止し、係合ギヤ80および回転体90のカートリッジ本体60に対する位置精度を高めることができる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタを示す側断面図である。 最大画像形成枚数が3000枚のタイプである現像カートリッジを示す斜視図である。 図2の現像カートリッジの側面図である。 カバー体、ギヤ機構を現像カートリッジの内側から見た図であって、伝達ギヤ、係合ギヤおよび回転体の詳細を示す拡大斜視図(a)と、係合片の詳細を示す平面図(b)と、係合ギヤの裏面を示す斜視図(c)である。 最大画像形成枚数が6000枚のタイプである現像カートリッジに設けられるギヤ回転体を示す斜視図である。 本体ケーシングから現像カートリッジを取り外した状態を示す断面図である。 新品仕様検知装置の各構成部品を示す斜視図である。 最大画像形成枚数が3000枚のタイプの現像カートリッジを本体ケーシングに装着する際における回転体等の動作を説明する図であり、装着前の状態を示す説明図(a)と、装着直後の状態を示す説明図(b)と、回転体に対して係合ギヤが相対回転する状態を示す説明図(c)である。 図8の続きの動作を説明する図であり、回転体と係合ギヤが一体回転する状態を示す説明図(a)と、回転体が不可逆的に回転した状態を示す説明図(b)である。 図8に対応した回転体等の断面図であり、装着前の状態を示す断面図(a)と、装着直後の状態を示す断面図(b)と、回転体に対して係合ギヤが相対回転する状態を示す断面図(c)と、回転体と係合ギヤが一体回転する状態を示す断面図(d)と、回転体が不可逆的に回転した状態を示す断面図(e)である。 係合片と係合溝との関係を示す平面図であり、第1の状態において係合片と係合溝とが嵌合している状態を示す平面図(a)と、第2の状態において係合溝から係合片が外れている状態を示す平面図(b)と、第3の状態において係合片が再度係合溝に嵌合する状態を示す平面図(c)である。 最大画像形成枚数が6000枚のタイプの現像カートリッジを本体ケーシングに装着する際における回転体等の動作を説明する図であり、装着前の状態を示す説明図(a)と、装着直後の状態を示す説明図(b)と、ガラ回し動作中の動作を示す説明図(c)と、回転体が不可逆的に回転した状態を示す説明図(d)である。 制御装置の構成を示すブロック図(a)と、テーブル内のデータを示す説明図である。 新品・仕様判断処理における光センサの状態を示すタイムチャートである。 新品・仕様判断処理を示すフローチャートである。 回転体の他の形態を示す斜視図である。 新品・仕様判断処理を回転量で判断する形態を示すフローチャートである。 他の実施形態に係る係合ギヤおよび回転体を示す斜視図(a)と、係合ギヤの裏面を示す斜視図(b)と、突起部の前面が第1の係合面に当接する状態を示す断面図(c)と、第2の係合面が突起部の後面に当接する状態を示す断面図(d)である。 係合ギヤおよび回転体の抜け止めを行う抑え部を示す図であり、カートリッジ本体を左側から見た状態を示す側面図(a)と、抑え部を示す斜視図(b)と、抑え部と係合ギヤおよび回転体との関係を示す断面図(c)である。
符号の説明
1 レーザプリンタ
28 現像カートリッジ
60 カートリッジ本体
61 ギヤ機構
67 伝達ギヤ
70 カバー体
80 係合ギヤ
82a ギヤ歯部
82b 欠歯部
83a 裏面
84 第1規制リブ
84a 面
85 第2規制リブ
85a 面
86 調整溝
90 回転体
91 回転フレーム
91b 突起
92 延出部
110 駆動装置
120 新品仕様検知装置
121 光センサ
122 検知用アーム
124 制御装置

Claims (11)

  1. 現像剤を収容する筐体と、
    前記筐体に回転可能に設けられ、外部から入力された駆動力を伝達する伝達ギヤと、
    前記筐体に回転可能に設けられ、前記伝達ギヤからの駆動力を受けるギヤであって、ギヤ歯部と欠歯部とを有する係合ギヤと、
    前記筐体において、前記係合ギヤと同軸上に回転可能に設けられ、前記係合ギヤからの駆動力を受ける回転体と、
    前記筐体に設けられ、前記係合ギヤおよび前記回転体を回転可能に支持する軸部と、を備え、
    前記係合ギヤは、
    前記回転体と対向する第1の面と、
    前記第1の面に形成される係合部と、を有し、
    前記回転体は、
    前記第1の面に対向する第2の面と、
    前記第2の面の反対側の面を構成する第3の面と、
    前記第2の面に形成され、前記係合部と係合可能な被係合部と、
    前記第3の面のうち前記回転体の回転中心からずれた位置に形成され、前記筐体から突出する検知部と、を有し、
    前記係合部は、
    前記被係合部の一面に対して、前記係合ギヤの回転方向において対向する第1の係合面と、
    前記第1の係合面と同一円周上に設けられ、前記係合ギヤの回転方向において、前記第1の係合面と対向して設けられる第2の係合面と、を有し、
    前記係合ギヤは、
    前記伝達ギヤと前記欠歯部とが対向する第1の状態と、
    前記伝達ギヤと前記ギヤ歯部とが噛み合う第2の状態と、
    前記伝達ギヤと前記欠歯部とが再度対向する第3の状態と、に変位可能であり、
    前記回転体の検知部に外部から付勢力が付与されたときに、前記係合ギヤの第1の係合面が前記回転体の被係合部の一面によって一方向に押圧されることで、前記第1の状態から前記第2の状態に変位し、
    前記第2の状態において前記伝達ギヤからの駆動力を受けて回転することで、前記第2の係合面が前記一方向に移動して前記被係合部の他面を押圧するように構成されていることを特徴とする現像剤収容体。
  2. 前記係合ギヤに所定の力が加わるまで、前記係合ギヤを前記第1の状態に維持する規制部材をさらに備え、
    前記規制部材は、
    前記係合ギヤおよび前記軸部の一方に形成され、前記軸部の径方向において撓み変形自在に構成される1つの係合片と、
    前記係合ギヤおよび前記軸部の他方に形成され、前記係合片が嵌合する1つの係合溝と、で構成され、
    前記係合片と前記係合溝が前記第1の状態と前記第3の状態において嵌合するように、前記欠歯部と前記ギヤ歯部が所定の割合で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の現像剤収容体。
  3. 前記係合片と前記係合溝との前記係合ギヤの回転方向における当接面のうち、一方を前記軸部の径方向に対して傾斜する傾斜面とし、他方を前記軸部の径方向に沿う平面とすることで、前記係合ギヤを所定方向のみに回転可能としたことを特徴とする請求項2に記載の現像剤収容体。
  4. 前記第2の係合面は、前記回転体に向かうにつれて前記係合ギヤの回転方向へ傾斜するように形成され、
    前記第2の係合面と当接する前記被係合部の他面は、前記係合ギヤに向かうにつれて前記係合ギヤの回転方向とは逆方向へ傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像剤収容体。
  5. 前記第1の係合面は、前記回転体に向かうにつれて前記係合ギヤの回転方向とは逆方向へ傾斜するように形成され、
    前記第1の係合面と当接する前記被係合部の一面は、前記係合ギヤに向かうにつれて前記係合ギヤの回転方向へ傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の現像剤収容体。
  6. 前記係合部は、前記第1の面に形成される扇状の凹部であり、
    前記第1の係合面および前記第2の係合面は、前記凹部の側面で構成され、
    前記被係合部は、前記凹部に入り込む凸部であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の現像剤収容体。
  7. 前記筐体には、
    前記検知部が貫通する開口部が形成され、
    前記開口部は、
    少なくとも前記第2の状態において前記検知部と摺接する形状に形成され、
    前記開口部との摺接によって前記検知部に加わる抵抗力が、前記伝達ギヤから伝達される駆動力よりも弱く、かつ、前記現像剤収容体を画像形成装置本体に装着した際に前記画像形成装置本体側から前記検知部に加わる付勢力よりも強くなるように設定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の現像剤収容体。
  8. 前記回転体は、
    前記第2の面と前記第3の面を有する板状部と、
    前記板状部に形成され、前記軸部と回転可能に係合する筒状部とを備え、
    前記筒状部が、前記軸部の軸方向に沿って、前記板状部よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の現像剤収容体。
  9. 前記筐体は、現像剤を収容する筐体本体と、前記筐体本体に装着されるギヤカバーと、を有し、
    前記軸部は、前記ギヤカバーに設けられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の現像剤収容体。
  10. 前記軸部は、前記回転体側から前記係合ギヤ側へ向かって延びるように形成され、
    前記筐体本体には、
    前記係合ギヤを、前記軸部の延出方向とは反対方向から抑える抑え部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の現像剤収容体。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の現像剤収容体と、
    前記現像剤収容体が装着される画像形成装置本体と、
    前記画像形成装置本体に対して揺動可能に設けられ、前記現像剤収容体の検知部と当接可能な検知用アームと、
    前記検知用アームの揺動を検知する検知手段と、
    前記現像剤収容体の伝達ギヤに駆動力を与える駆動装置と、を備え、
    前記検知用アームが、前記現像剤収容体の装着時において、前記検知部に押圧されて揺動するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。

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