JP3167172U - 現像カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、外部からギヤに誤った駆動力が僅かに伝達された場合であっても、検知突起の移動を抑えることができる現像カートリッジを提供することを目的とする。【解決手段】現像カートリッジは、回転中心に対して径方向にずれた位置から筐体の外側へ突出する検知突起92を備えた回転体90と、外部から入力された駆動力を回転体90へ伝達する伝達ギヤ(回転体駆動ギヤ80)と、を備え、伝達ギヤが、軸方向で隣り合う第1ギヤ81と第2ギヤ82とを組み合わせて構成され、第1ギヤ81は、回転中心に対して径方向にずれた位置に設けられる第1係合部(係合溝81B)を有し、第2ギヤ82は、前記係合部と回転方向で係合可能な第2係合部(突出片82B)を有している。【選択図】図3

Description

本考案は、現像カートリッジに関する。
一般に、レーザプリンタなどの画像形成装置では、その装置本体に対してトナーが収容されている現像カートリッジが着脱可能に装着されている。このような画像形成装置としては、従来、装着された現像カートリッジが新品であるか否かを判別(新品検知)することができるものが知られている(特許文献1参照)。
具体的に、特許文献1に開示された画像形成装置は、装置本体側に、揺動自在なアーム状のアクチュエータと、アクチュエータを中立位置に付勢するばねと、アクチュエータの揺動を検知するセンサと、センサからの信号に基づいて新品検知を行う制御装置とを備えている。また、画像形成装置に装着される現像カートリッジには、所定の軸部から径方向外側へ延出する検知突起と、前記軸部を中心として検知突起と一体に回転する検出ギヤと、この検出ギヤに噛合するとともに、現像ローラやアジテータ等に駆動力を伝達する複数のギヤが設けられている。
この画像形成装置では、装置本体に対して新品状態の現像カートリッジを装着すると、検知突起がアクチュエータの一端を押圧してアクチュエータが揺動し、この揺動がセンサによって検知される。このように揺動を検知したセンサは、そのことを示す検知信号を制御装置に送信し、制御装置は、受信した検知信号に基づいて現像カートリッジが新品であると判断する。
また、この画像形成装置では、現像カートリッジを装着した後例えばフロントカバーを閉じると、制御装置によってウォーミング動作(ガラ回し動作)が実行される。ここで、ガラ回し動作とは、現像カートリッジ内のトナーを攪拌すべく、カートリッジ内のアジテータを回転させる動作をいう。
そして、このようなガラ回し動作においては、装置本体側に設けられる駆動源からの駆動力が、複数のギヤを介してアジテータと検出ギヤとに伝達される。これにより、アジテータによるトナーの攪拌が開始されるとともに、検知突起が回転してアクチュエータの一端をさらに押圧し、所定位置においてアクチュエータから外れることとなる。その後は、アクチュエータがばねの付勢力により中立位置へ戻ることとなる。
そのため、使用済みの現像カートリッジにおいて、検知突起の位置は初期位置とは異なる位置に位置することとなる。これにより、使用済みの現像カートリッジを装置本体から外して再度画像形成装置に装着すると、この画像形成装置内においては検知突起でアクチュエータが押圧されないので、検知信号を受信しない制御装置は、装着された現像カートリッジが旧品であると判断する。
特開2006−267994号公報
しかしながら、前記した従来の現像カートリッジにおいては、仮に、ギヤが現像カートリッジを使用する前に操作された場合には、ギヤに連動して検出ギヤが回転して、検知突起の位置が意図しない位置に移動してしまう可能性がある。そうすると、本体側のアクチュエータによって検知突起を正確に検知できなくなる問題が生ずる。
そこで、本考案は、外部からギヤに誤った駆動力が僅かに伝達された場合であっても、検知突起の移動を抑えることができる現像カートリッジを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本考案に係る現像カートリッジは、現像剤を収容する筐体と、前記筐体に回転可能に設けられ、回転中心に対して径方向にずれた位置から前記筐体の外側へ突出する検知突起を備えた回転体と、前記筐体に回転可能に設けられ、外部から入力された駆動力を前記回転体へ伝達する伝達ギヤと、を備え、前記伝達ギヤは、第1ギヤと、前記第1ギヤと対向して設けられ、該第1ギヤと同一の回転中心を有する第2ギヤと、を有し、前記第1ギヤは、回転中心に対して径方向にずれた位置に設けられる第1係合部を有し、前記第2ギヤは、前記第1係合部と回転方向で係合可能な第2係合部を有し、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤは、前記第1係合部と前記第2係合部とが離れて配置される第1の状態と、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する第2の状態とに変位可能に構成されていることを特徴とする。
本考案によれば、例えば駆動力の伝達方向の上流側に第1ギヤが配置され、下流側に第2ギヤが配置される形態において、外部から伝達ギヤに誤った駆動力が僅かに伝達された場合には、第1ギヤに駆動力が伝達されても、第1ギヤおよび第2ギヤが第1の状態から第2の状態になるまでの間、第1ギヤの回転が第2ギヤに伝達されない。これにより、第2ギヤの下流側に駆動力が伝達されないので、検知突起を有した回転体が静止状態に維持される。そのため、外部から伝達ギヤに誤った駆動力が伝達されても、検知突起を所定の位置に維持しておくことができる。
本考案によれば、第1ギヤおよび第2ギヤが第1の状態から第2の状態になるまでの間、回転体に駆動力が伝達されないので、外部から伝達ギヤに誤った駆動力が僅かに伝達された場合であっても、回転体の回転に伴う検知突起の移動を抑えることができる。
本考案の一実施形態に係る現像カートリッジが装着されるレーザプリンタを示す側断面図である。 現像カートリッジのカバー体を外した状態を示す側面図(a)と、カバー体を取り付けた状態を示す側面図(b)である。 カートリッジ本体の左側面の詳細構造を示す斜視図である。 本体ケーシングから現像カートリッジを取り外した状態を示す断面図である。 新品仕様検知装置の各構成部品を示す斜視図である。 現像カートリッジを本体ケーシングに装着する際における回転体等の動作を説明する図であり、装着前の状態を示す説明図(a)と、装着直後の状態を示す説明図(b)と、第2ギヤに対して第1ギヤが相対回転する状態を示す説明図(c)である。 第1ギヤおよび第2ギヤの動作を示す断面図であり、装着前の状態を示す断面図(a)と、装着直後の状態を示す断面図(b)と、第2ギヤに対して第1ギヤが相対回転する状態を示す断面図(c)と、第1ギヤと第2ギヤが一体回転する状態を示す断面図(d)である。 図6の続きの動作を説明する図であり、第1ギヤと第2ギヤが一体回転する状態を示す説明図(a)と、回転体のギヤ歯部が第2ギヤから外れた状態を示す説明図(b)である。 アジテータ駆動ギヤを2部品で構成した形態を示す分解斜視図(a)と、第1ギヤに形成される係合溝を示す平面図(b)である。 中間ギヤを2部品で構成した形態を示す分解斜視図である。
次に、本考案の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、レーザプリンタの全体構成を簡単に説明した後、本考案の特徴部分の詳細を説明することとする。また、以下の説明においては、レーザプリンタ1の使用時におけるユーザを基準にした方向で説明することとする。すなわち、図1においては、右側を「手前側」と称し、左側を「奥側」と称し、紙面垂直方向のうち奥側を「右側」と称し、紙面垂直方向のうち手前側を「左側」と称する。また、上下方向については、図の上下方向をそのまま「上下方向」と称することとする。
<レーザプリンタの全体構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
<フィーダ部の構成>
フィーダ部4は、公知の構造であり、主に、給紙トレイ6、用紙押圧板7および用紙搬送機構9を備えている。そして、フィーダ部4では、給紙トレイ6内の用紙3が、用紙押圧板7によって上方に寄せられ、用紙搬送機構9によって画像形成部5に搬送される。
<画像形成部の構成>
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、定着部18などを備えている。
スキャナユニット16は、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。スキャナユニット16では、レーザビームが図の鎖線で示す経路を通って、感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスカートリッジ17は、本体ケーシング2の手前側のフロントカバー2Aを適宜開放することで、本体ケーシング2に対して着脱可能となっている。このプロセスカートリッジ17は、現像カートリッジ28とドラムユニット51とで主に構成されている。
現像カートリッジ28は、ドラムユニット51を介して本体ケーシング2に対して着脱自在、或いは本体ケーシング2に固定されたドラムユニット51に対して着脱自在に装着されている。現像カートリッジ28は、主に、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33およびトナーホッパ34を備えている。
この現像カートリッジ28では、トナーホッパ34内の現像剤の一例としてのトナーが、アジテータ34Aで攪拌された後、供給ローラ33により現像ローラ31に供給され、このとき、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32と現像ローラ31との間に進入し、さらに摩擦帯電されつつ、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。なお、現像カートリッジ28の詳細については、後で詳述することとする。
ドラムユニット51は、公知の感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29および転写ローラ30を主に備えている。そして、このドラムユニット51内において、感光ドラム27の表面は、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されているトナーが、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像に供給されて、感光ドラム27の表面上にトナー像が形成される。その後、感光ドラム27と転写ローラ30の間で用紙3が搬送されることで、感光ドラム27の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。
定着部18は、公知の構造であり、加熱ローラ41と、押圧ローラ42とを備えている。そして、定着部18では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させている。なお、定着部18で熱定着された用紙3は、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に送り出される。
<現像カートリッジの詳細構造>
次に、本考案の特徴部分となる現像カートリッジ28の詳細構造について説明する。
図2(a)および(b)に示すように、現像カートリッジ28は、前記した現像ローラ31等を備える他、筐体の一例としてのカートリッジ本体60およびカバー体70を備えており、カバー体70はカートリッジ本体60の左側面に着脱可能に装着されている。そして、カートリッジ本体60とカバー体70との間には、ギヤ機構61と、伝達ギヤの一例としての回転体駆動ギヤ80と、回転体90とが設けられている。
ギヤ機構61は、外部から入力される駆動力を前記した現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34Aに伝達させる機構である。具体的に、ギヤ機構61は、図3に示すように、本体ケーシング2側に設けられる駆動装置110(図4参照)から駆動力が伝達される入力ギヤ62と、この入力ギヤ62に直接噛み合う現像ローラ駆動ギヤ63および供給ローラ駆動ギヤ64と、入力ギヤ62に中間ギヤ65を介して噛み合うアジテータ駆動ギヤ66とを備えて構成されている。ここで、現像ローラ駆動ギヤ63、供給ローラ駆動ギヤ64およびアジテータ駆動ギヤ66は、それぞれ図1に示した現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34Aを駆動させるギヤであり、現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34Aの各軸の端部に一体に設けられている。
回転体駆動ギヤ80は、伝達ギヤの一例であり、軸方向で隣り合い同一の回転中心を有する第1ギヤ81と第2ギヤ82とを組み合わせて構成されている。なお、図3においては、便宜上、回転体駆動ギヤ80を分解して示している。
第1ギヤ81は、アジテータ駆動ギヤ66に直接噛み合うギヤであり、その左端面81A(第2ギヤ82に対向する面)には、第1ギヤ81の回転中心を中心とする円弧状の係合溝81Bが形成されている。そして、この円弧状の係合溝81Bの回転方向後側の端を形成する後端壁81Cは、後述する第2ギヤ82の突出片82Bと係合可能な第1係合部の一例として機能するようになっている。言い換えると、この後端壁81Cは、第1ギヤ81の回転中心に対して径方向にずれた位置に配置されており、これにより、第1ギヤ81の回転に伴って回転(移動)して第2ギヤ82の突出片82Bと回転方向において係合可能となっている。
第2ギヤ82は、第1ギヤ81よりも小径に形成されて後述する回転体90に直接噛み合うギヤであり、その右端面82A(第1ギヤ81に対向する対面)には、第1ギヤ81に向かって突出する第2係合部の一例としての突出片82Bが形成されている。突出片82Bは、第2ギヤ82の回転中心に対して径方向にずれた位置、詳しくは前記した係合溝81B内に挿入可能な位置に配置されており、これにより、係合溝81Bの後端壁81Cと回転方向において係合可能となっている。
そして、以上のように構成される第1ギヤ81および第2ギヤ82は、係合溝81Bの後端壁81Cと突出片82Bとが離れて配置される第1の状態と、係合溝81Bの後端壁81Cと突出片82Bとが係合する第2の状態とに変位可能となっている。具体的には、現像カートリッジ28が新品状態のときには、第1ギヤ81および第2ギヤ82は第1の状態になっており、外部からギヤ機構61に駆動力が入力されると、第1ギヤ81が第2ギヤ82に対して相対回転することで、第1ギヤ81および第2ギヤ82は第1の状態から第2の状態に変位するようになっている。
回転体90は、カバー体70またはカートリッジ本体60に回転可能に支持される円筒状の軸部91と、回転中心に対して径方向にずれた位置からカバー体70の外側へ突出する検知突起92と、軸部91と検知突起92とを繋ぐ連結フレーム93とを備えて構成されている。連結フレーム93の一部(検知突起92に対して軸部91を挟んだ反対側の部分)は、円弧状に形成される片持ち梁状のアーム部94となっている。アーム部94の先端から所定範囲の外周面には、第2ギヤ82と噛み合うギヤ歯部95が形成され、アーム部94の基端側の外周面には、第2ギヤ82と噛合不能となる欠歯部96が形成されている。そして、このように片持ち梁状のアーム部94にギヤ歯部95が形成されることで、ギヤ歯部95が径方向に撓み変形可能となっている。
また、前述したギヤ機構61、回転体駆動ギヤ80および回転体90は、図2(b)に示すように、カバー体70によって覆われている。カバー体70には、回転体90の検知突起92が挿通される略円弧状の長溝71と、入力ギヤ62を外部に露出させる露出孔72が主に形成されている。これにより、外部から入力ギヤ62に対して駆動力が伝達可能になるとともに、検知突起92が長溝71に沿って移動可能となっている。また、カバー体70で覆われた回転体駆動ギヤ80等の部品が、保護されるようになっている。
<本体ケーシング内の詳細構造>
図4に示すように、本体ケーシング2内には、駆動装置110や新品仕様検知装置120が設けられている。以下に、これらについて簡単に説明する。
本体ケーシング2内の現像カートリッジ28が装着される部分には、現像カートリッジ28の入力ギヤ62に駆動力を伝達する駆動装置110と、新品検知および仕様検知を実行可能な新品仕様検知装置120とが設けられている。
駆動装置110は、図示せぬ複数のギヤと駆動モータとで構成されている。そして、現像カートリッジ28が本体ケーシング2内に装着された際に、駆動装置110側のギヤが入力ギヤ62と噛み合うことで、駆動モータからの駆動力が各ギヤを介して入力ギヤ62に伝達される。駆動装置110において、入力ギヤ62と噛み合うギヤは、例えば、フロントカバー2Aの開閉に連動して、入力ギヤ62に対して進退するように構成される。
新品仕様検知装置120は、図5に示すように、光センサ121、検知用アーム122、コイルばね123および制御装置124を主に備えて構成されている。
光センサ121は、検知用アーム122の揺動を検知するセンサであり、発光部121Aからの光を受光部121Bで受けたときに、所定の信号を制御装置124に出力する。
検知用アーム122は、本体ケーシング2に回転可能に支持される筒状部122Aと、筒状部122Aから径方向外側へ延びる遮光用アーム122Bおよび当接用アーム122Cとを備えており、筒状部122Aを中心にして揺動可能に構成されている。また、検知用アーム122の遮光用アーム122Bの適所にはコイルばね123が取り付けられており、これにより検知用アーム122がコイルばね123によって常時中立位置に付勢されている。そして、この中立位置において、遮光用アーム122Bの先端部122Dは、発光部121Aと受光部121Bとの間に配置される。また、中立位置において、当接用アーム122Cの先端部122Eは、本体ケーシング2に装着される現像カートリッジ28の外面から突出する検知突起92と当接可能な位置に配置される。
制御装置124は、光センサ121で検知する検知用アーム122の揺動の有無に応じて、現像カートリッジ28が新品であるか否かを判別する機能と、駆動装置110の駆動開始から検知用アーム122が元の位置に復帰するまでに要する時間に応じて現像カートリッジ28の仕様を判別する機能を備えている。具体的に、この制御装置124は、フロントカバー2Aの閉動作を検出するセンサからの閉信号またはレーザプリンタ1の電源を入れたときに発せられる信号に基づいて、公知のガラ回し動作を実行する。そして、この制御装置124は、検知用アーム122が検知突起92で押圧されることにより光センサ121から出力されるON信号を受信したか否かを判断することで新品であるか否かの判断を行う。また、この制御装置124は、検知用アーム122が元の姿勢から傾いた状態である場合に光センサ121から出力され続けるON信号の受信時間(ガラ回し動作の開始から検知用アーム122が元の姿勢に復帰して光センサ121からのON信号が切れるまでの時間)に基づいて、仕様判断(例えば、最大画像形成枚数が3000枚のタイプであるか、6000枚のタイプであるかの判断)を行う。
次に、現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着する際における回転体駆動ギヤ80や回転体90の動作について説明する。
図6(a)に示すように、現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着する前においては、検知突起92が長溝71の奥側の端に位置しており、この位置において、回転体90のギヤ歯部95は第2ギヤ82から外れた位置に配置されている。なお、この状態においては、図7(a)に示すように、第2ギヤ82の突出片82Bは、第1ギヤ81の係合溝81Bの後端壁81Cから離れた位置(第1の状態)に配置されている。
そして、図6(b)に示すように、現像カートリッジ28を本体ケーシング2内の所定の取付位置まで挿入していくと、検知突起92は検知用アーム122の下端部に当接する。このとき、検知突起92は、常時コイルばね123で中立位置に付勢されている検知用アーム122と当接して、その移動が止められることで、取付位置へと移動していく現像カートリッジ28に対して所定量だけ手前側に相対的に移動する。そして、このように検知突起92が移動すると、回転体90が図示時計回りに回転することで、回転体90のギヤ歯部95が第2ギヤ82に押し付けられて噛み合うこととなる。
そして、前述したようにギヤ歯部95と第2ギヤ82とが噛み合うと、回転体90の回転が止められて、検知突起92が再度現像カートリッジ28とともに移動する。これにより、検知突起92によって検知用アーム122の下端部がコイルばね123の付勢力に抗して奥側に押圧されて、検知用アーム122が揺動する。そして、このように検知用アーム122が揺動すると、光センサ121からON信号が制御装置124に出力され、この制御装置124により新品であると判断される。
その後、制御装置124により公知のガラ回し動作が実行されると、図6(c)に示すように、駆動装置110の駆動力が入力ギヤ62、中間ギヤ65およびアジテータ駆動ギヤ66を介して第1ギヤ81に伝達され、第1ギヤ81が反時計回りに回転する。このとき、図7(a),(b)に示すように、第1ギヤ81が第2ギヤ82に対して相対的に回転(空回り)して、第1ギヤ81の係合溝81Bの後端壁81Cが第2ギヤ82の突出片82Bに徐々に近付いていく。そして、このように第1ギヤ81のみが回転するときには、図6(c)に示すように、駆動力が第2ギヤ82および回転体90には伝達されないので、検知突起92がその位置に維持されて、前記したON信号が制御装置124に対して出力され続けることとなる。
その後、図7(c)に示すように、第1ギヤ81が第2ギヤ82に対してさらに相対回転することで、第1ギヤ81の係合溝81Bの後端壁81Cが第2ギヤ82の突出片82Bに係合すると(第2の状態になると)、図7(d)に示すように、突出片82Bが後端壁81Cで押されて、第2ギヤ82が第1ギヤ81とともに回転することとなる。このように第2ギヤ82が回転すると、図8(a)に示すように、検知突起92が手前側に移動して、検知用アーム122がコイルばね123の付勢力により中立位置に戻る。これにより、検知用アーム122の遮光用アーム122Bが元の位置に戻って、発光部121Aからの光を遮断することで、光センサ121がOFF状態となって制御装置124へのON信号の送信が中止される。
これにより、光センサ121からのON信号の受信時間が算出され、この受信時間に基づいて制御装置124が仕様判断を行う。なお、この受信時間は、例えば、仕様に応じて突出片82Bと後端壁81Cとの間の距離を適宜変えることで変更することができる。ちなみに、回転体駆動ギヤ80を第1ギヤ81および第2ギヤ82の2部品で構成せずに、第1ギヤ81と第2ギヤ82とを同軸に一体に構成した1部品とすると、ガラ回し動作と同時に検知突起92を移動させることができるので、この構造と本実施形態の構造(回転体駆動ギヤ80を2部品とする構造)とを仕様に応じて使い分けることで、大きな時間差を作ることができる。
その後、さらに回転体90が回転して、図8(b)に示すように、検知突起92が長溝71の最も手前側の端に位置すると、回転体90のギヤ歯部95が第2ギヤ82から外れて、回転体90の回転が止められる。これにより、回転体90に対して第2ギヤ82からの駆動力が伝達されることがなくなり、回転体90がその位置で留まることとなる。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
第1ギヤ81および第2ギヤ82が第1の状態から第2の状態になるまでの間、回転体90に駆動力が伝達されないので、ユーザの誤操作によってギヤ機構61に誤った駆動力が僅かに伝達された場合であっても、回転体90の回転に伴う検知突起92の移動を抑えることができる。
2部品で構成した回転体駆動ギヤ80をカバー体70で覆ったので、ユーザが不注意で第1ギヤ81と第2ギヤ82とを操作して、それらの配置関係を第1の状態、第2の状態との間で相互に変更してしまうことを防止できる。
ギヤ機構61を構成しない回転体駆動ギヤ80を2つのギヤ81,82で構成したので、仮に、検知突起92が所定量回った後に第2ギヤ82の突出片82Bが破損して駆動力を下流側に伝達できなくなっても、その上流側のギヤ機構61は確実に回転する。そのため、ギヤ機構61によって、印字に必須の現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34Aを確実に回転させることができる。
検知突起92の移動開始のタイミングを現像カートリッジ28の仕様に応じて適宜設定しておくだけで、新品検知および仕様検知を良好に行うことができる。また、このように検知突起92の移動開始のタイミングに応じて仕様検知を行う構造では、検知突起92の移動距離を短くすることができるため、現像カートリッジの小型化を図ることができる。
現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着したときに、検知用アーム122によって検知突起92が現像カートリッジ28に対して相対的に手前側へ動かされることで、回転体90のギヤ歯部95が第2ギヤ82と噛み合うので、装着前の状態においては検知突起92に力を加えない限り回転体90のギヤ歯部95と第2ギヤ82とは噛み合わない状態に維持される。そのため、ユーザの誤操作によってギヤ機構61に誤った駆動力が僅かに伝達された場合であっても、回転体90の回転に伴う検知突起92の移動をより確実に抑えることができる。
第2ギヤ82が第1ギヤ81よりも小径に形成されることで、これらのギヤ81,82で構成される回転体駆動ギヤ80が回転体90を減速させる減速ギヤとして機能するので、検知突起92の移動時間を長くすることができる。したがって、ガラ回し開始から検知用アーム122が復帰するまでの時間を長くすることができ、確実に現像カートリッジ28の仕様を検知することが可能となる。
ギヤ歯部95を径方向内側に撓み変形可能に構成したので、仮に現像カートリッジ28を勢いよく本体ケーシング2に装着することにより回転体90が勢いよく回転して、そのギヤ歯部95が第2ギヤ82に勢いよく衝突したとしても、その衝撃を和らげることができる。また、ギヤ歯部95と第2ギヤ82との各歯の先端同士がぶつかった場合であっても、ギヤ歯部95が撓むことで歯の先端位置がずれるので、ギヤ歯部95と第2ギヤ82とを良好に噛み合わせることができる。
なお、本考案は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、伝達ギヤとして回転体駆動ギヤ80を採用したが、本考案はこれに限定されず、入力ギヤから回転体に駆動力を伝達する複数のギヤのうちの少なくとも1つのギヤを伝達ギヤ(2部品で構成されるギヤ)としてもよい。例えば、図9(a),(b)に示すように、前記実施形態に係るアジテータ駆動ギヤ66を、伝達ギヤとして構成してもよい。すなわち、アジテータ駆動ギヤ66を、軸方向で隣り合う第1ギヤ66Aおよび第2ギヤ66Bで構成し、第1ギヤ66Aに円弧状の係合溝66Cを形成するとともに、第2ギヤ66Bに係合溝66C内に挿入可能な突出片66Dを形成してもよい。また、図10に示すように、前記実施形態に係る中間ギヤ65を、軸方向で隣り合う第1ギヤ65Aおよび第2ギヤ65Bで構成し、第1ギヤ65Aに円弧状の係合溝65Cを形成するとともに、第2ギヤ65Bに係合溝65C内に挿入可能な突出片65Dを形成してもよい。すなわち、中間ギヤ65を伝達ギヤとして構成してもよい。
また、この他にも、入力ギヤから回転体に駆動力を伝達する複数のギヤのうちの2つ以上のギヤ(例えば回転体駆動ギヤ80と入力ギヤ62)を伝達ギヤとして構成してもよい。ただし、前述したように外部に露出する入力ギヤ62を2部品にするとユーザの誤操作によって2部品の配置関係が崩される可能性があるので、カバー体に覆われるギヤ(伝達ギヤ)を2部品とするのが望ましい。また、前述したような第1ギヤと第2ギヤの係合部が破損した場合にアジテータ等を確実に回転させる効果を得るためには、ギヤ機構と回転体との間のギヤや、ギヤ機構のうち最も回転体に近いギヤ(入力ギヤから回転体への駆動力伝達方向における最下流に位置するギヤ)の少なくとも1つを、2部品で構成するのが望ましい。
前記実施形態では、第1ギヤ81に係合溝81Bを形成し、第2ギヤ82に突出片82Bを形成したが、本考案はこれに限定されず、この関係を逆にしてもよい。また、第1ギヤと第2ギヤの双方に凸部を形成し、これらの凸部を第1係合部および第2係合部として採用してもよい。
前記実施形態では、ギヤ機構61と回転体90との間に配設する回転体駆動ギヤ80を1つだけ設けたが、本考案はこれに限定されず、2つ以上設けてもよい。また、ギヤ機構は、前記実施形態のような構造に限らず、どのように構成してもよく、例えば前記実施形態において中間ギヤ65を設けずに、アジテータ駆動ギヤ66を入力ギヤ62に直接噛み合わせるなど、適宜変更可能である。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本考案を適用したが、本考案はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本考案を適用してもよい。
1 レーザプリンタ
28 現像カートリッジ
31 現像ローラ
33 供給ローラ
34A アジテータ
60 カートリッジ本体
61 ギヤ機構
62 入力ギヤ
63 現像ローラ駆動ギヤ
64 供給ローラ駆動ギヤ
65 中間ギヤ
66 アジテータ駆動ギヤ
70 カバー体
71 長溝
80 回転体駆動ギヤ
81 第1ギヤ
81A 左端面
81B 係合溝
81C 後端壁
82 第2ギヤ
82A 右端面
82B 突出片
90 回転体
92 検知突起

Claims (2)

  1. 現像剤を収容する筐体と、
    前記筐体に回転可能に設けられ、回転中心に対して径方向にずれた位置から前記筐体の外側へ突出する検知突起を備えた回転体と、
    前記筐体に回転可能に設けられ、外部から入力された駆動力を前記回転体へ伝達する伝達ギヤと、を備え、
    前記伝達ギヤは、第1ギヤと、前記第1ギヤと対向して設けられ、該第1ギヤと同一の回転中心を有する第2ギヤと、を有し、
    前記第1ギヤは、
    回転中心に対して径方向にずれた位置に設けられる第1係合部を有し、
    前記第2ギヤは、
    前記第1係合部と回転方向で係合可能な第2係合部を有し、
    前記第1ギヤおよび前記第2ギヤは、前記第1係合部と前記第2係合部とが離れて配置される第1の状態と、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する第2の状態とに変位可能に構成されていることを特徴とする現像カートリッジ。
  2. 外部から駆動力が入力され、前記伝達ギヤに駆動力を付与する入力ギヤと、
    前記伝達ギヤを覆うと共に、前記入力ギヤを外部に露出するように構成されるカバー体と、を有することを特徴とする請求項1に記載の現像カートリッジ。
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