JP2009058235A - 電路及び電気機器の漏れ電流測定装置及び方法 - Google Patents

電路及び電気機器の漏れ電流測定装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 200V級の3相3線式の配電系統における各相の対地静電容量のアンバランスに起因する誤差を最小にして漏れ電流Igrを測定し、漏れ電流Igrの値が増大している相の検出、対地静電容量を通じて流れる各相別の漏れ電流Igcを把握する。
【解決手段】 基準電圧としてR,S,Tの各相の各線間電圧を基本波処理部3に順次入力し、基準電圧Eに対して、零相電流I0を同相の有効成分I0Aとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bに分離して計測値を得て、これらの値と各成分をあらわす計算式とから漏れ電流Igr及び各相のIgcを測定し、漏れ電流Igrの値が増大している相の検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電路及び電気機器の電圧印加部分から接地部分へ流れる漏れ電流を測定する漏れ電流の測定装置及び測定方法に関する。
従来、電路及び電気機器の絶縁状態を調べる方法として、被測定部分を停電させ、絶縁抵抗計で測定する方法が広く用いられている。このような方法は、停電が許されない配電線や連続操業の工場等に適用することができない。
そこで、被測定電路や電気機器を停電させることなく、活線のまま電路及び電気機器の絶縁状態を調べる技術が提案され、用いられている。この種の技術として、零相変流器によって検出する電路及び電気機器の電圧印加部分から接地部分へ流れる電流である零相電流(以下I0という。)を検知するようにしたものがある。この零相電流(漏れ電流)I0は、電路及び電気機器の電圧印加部分と接地部分間の絶縁抵抗を介して流れる漏れ電流(以下Igrという。)と、この電圧印加部分と接地部分間に通常存在する対地静電容量を介して流れる漏れ電流(以下Igcという。)とのベクトル和で構成されている。
ところで、現在一般に実用されている200Vの3相3線のうちの1線が接地されている配電方式で実用化されている漏れ電流を測定する技術においては、他の非接地相の対地静電容量の値が等しいときには漏れ電流Igrの値を誤差なく測定可能であるが、これら他の非接地相の対地静電容量の値が等しくないときには、その値の差の度合いに応じた測定誤差を含む。近年の配電系統の大容量化、複雑化、単相負荷の混在等により、各相の対地静電容量の値が不一致状態にある系統が増大しており、この対地静電容量の不一致に基づく測定誤差は、漏れ電流Igrを正確に測定するには無視できないものとなっている。また、この技術においては、3相のうちのいずれの相において漏れ電流が生じているかを特定することが困難である。
以上のような問題点を解決する手段として、特開2002−125313号公報(特許文献1)及び特開平3−179271号公報(特許文献2)において開示される技術がある。特許文献1に記載される技術にあっては、ここで述べたような問題点を解決するには至ってなく、従前の方法の単なる変更に過ぎない。また、特許文献2の技術は、構成が複雑であって、しかも測定プログラムも大容量であるので、簡便に漏れ電流Igrを測定することが困難となっている。また、その他の方法として、配電線に低周波の低電圧を供給して漏れ電流Igrを測定する方法があり、この方法は、全ての回路に適用可能ではあるが、設備が複雑であり、安価に提供することが困難である。
特開平3−179271 特開2002−125313
ところで、3つの単相電源をデルタ(Δ)結線した3相3線式の配電方式は、電源部を構成する変圧器の低圧側のΔ結線された3つの巻線の各接続端子のうちのある1つの相に接続される端子が直接接地されているので、50Hz又は60Hz(以下商用周波数という。)の商用電源が電源部に供給されたとき、各接続端子に接続されたR,S,Tの3相の配電線には、接地点の0電位に対し、種々の大きさで且つ位相差を異にする電圧が印加される。
そして、Δ結線された3つの巻線の各接続端子には、配電線が接続されて、この配電線を介して電気機器などの負荷設備が接続される。このような配電方式を採用した配電系統において、接地されていない相の対地静電容量が同じ値のときつまりバランス状態のときは、各相を流れる電流Igcの合成値つまりベクトル加算値は、各相に流れる電流Igcの値つまり絶対値の加算値とは異なる。従って、ベクトル加算値の絶対値を、3線の配電線に流れる電流のベクトル和である零相電流I0の値として検出する方法では、各相別に流れる電流Igcの検出は不可能である。
本発明は、3相3線式の配電方式を採用した配電回路の対地静電容量に起因する接地相以外の各相の漏れ電流の測定を行い、各相の対地静電容量のアンバランスに起因する誤差を少なくした漏れ電流Igrを測定し、さらに、漏れ電流Igrの値が増大している相の検出を可能とする漏れ電流の測定装置及び測定方法を提供することを技術課題とする。
上述したような技術課題を解決するために提案される本発明は、3相3線式配電系統における変圧器の2次側巻線のR,S,Tの3端子のうちのS端子側が接地された配電方式の電路又は電気機器の対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igr及び対地静電容量に起因する漏れ電流Igcを測定する漏れ電流の測定装置において、上記2次側巻線の各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRのいずれかを切り換え入力させる切換開閉手段と、上記切換開閉手段によって切り換え入力される上記いずれかの電圧ESR,EST,ETRを測定する電圧検出手段と、3相の各配電線に流れる電流のベクトル和である零相電流I0を検出する零相電流検出手段と、上記電圧検出手段によって検出された上記いずれかの電圧ESR,EST,ETRが入力され、入力された電圧を基準電圧Eとし、当該基準電圧Eと上記零相電流I0との位相を比較する位相比較手段と、上記基準電圧Eに対して、上記零相電流I0を同相の有効成分I0Aとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bに分離した計測値を求め、上記無効成分I0Bの計測値から対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrの仮の値を求め、上記切換開閉手段によって切り換え入力される上記いずれかの他の端子R,S,T間の電圧ESR,EST,ETRを基準電圧Eとしたときに得られる上記零相電流I0の有効成分I0Aとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bとに基づいて上記漏れ電流Igrの値を修正し、対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrを演算する演算手段とを備える。
さらに、本発明は、3相3線式配電系統における変圧器の2次側巻線のR,S,Tの3端子のうちのS端子側が接地された配電方式の電路又は電気機器の対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igr及び対地静電容量に起因する漏れ電流Igcを測定する漏れ電流の測定方法において、上記2次側巻線の各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRのいずれかを切り換え入力する工程と、上記切り換え入力される上記いずれかの電圧ESR,EST,ETRを測定する電圧検出工程と、3相の各配電線に流れる電流のベクトル和である零相電流I0を検出する零相電流検出工程と、上記電圧検出手段によって検出された上記いずれかの電圧ESR,EST,ETRが入力され、入力された電圧を基準電圧Eとし、当該基準電圧Eと上記零相電流I0との位相を比較する位相比較工程と、上記基準電圧Eに対して、上記零相電流I0を同相の有効成分I0Aとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bする漏れ電流Igrの仮の値を求め、上記切換開閉手段によって切り換え入力される上記いずれかの他の端子R,S,T間の電圧ESR,EST,ETRを基準電圧Eとしたときに得られる上記零相電流I0の有効成分I0Aとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bとに基づいて上記漏れ電流Igrの値を修正し、対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrを演算する演算工程とを備える。
近年、配電系統は大容量化多様化が進み、その絶縁測定では、対地静電容量のアンバランス状態に起因する測定誤差が存在し、信頼性がきわめて低かった対地絶縁抵抗に対する漏洩電流Igrの測定で、これらの誤差値を最小にした測定を可能にし、漏洩電流Igcの値が増大した故障相の検出も可能にし、従来測定不能とされてきた各相毎の対地静電容量の概略の計測を可能にし、配電設備及び機器の絶縁状態を通電状態のまま連続的に把握が可能となし、予防保全を通じて停電事故を防止し、保守管理費用を低減し、配電系統、設備全体の信頼性を著しく向上させることができる。
以下、本発明を適用した漏れ電流測定装置及びその測定方法の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、3相3線の配電方式の配電系統に本発明に係る漏れ電流測定装置を適用した一例を示す概略系統図である。3相3線の配電方式は、変圧器の低圧側の3相巻線を三角形を構成するように結線した電源から給電される200V級の3相3線式の電路及び電気機器に用いられる。
本発明に係る漏れ電流測定装置は、この3相3線の配電方式を用いた配電系統の電路又は電気機器の対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igr及び対地静電容量に起因する漏れ電流Igcを測定する。
本発明に係る漏れ電流の測定装置が適用される3相3線の配電方式を用いた配電系統は、図1に示すように、配電用の3相変圧器の低圧側の三角(Δ)結線されたΔ形巻線1を備える。このΔ形巻線1は、3相の接続線と接地線とからなる配電線4により負荷設備5に接続されている。
Δ形巻線1は、三角形を構成するように結線された3つの巻線を有し、これら巻線の接続端である3相端子R,S,Tをそれぞれ3相の配電線4(4R,4S,4T)(に接続している。また、Δ形巻線1は、R,S,Tの3相のうちS相の端子Sが接地線8を介して接地点Gに接続されている。
そして、Δ形巻線1を構成する3つの巻線の接続点である3相の各端子R,S,T間に、図2に示すように、3相の電圧ESR,EST,ETRが発生している。3相の各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRは、各配電線4R,4S,4Tを介して負荷設備5に給電される。
また、3相の配電線4R,4S,4Tのうち、接地点Gに接続されていない端子R,Tに接続された配電線4R,4T及びそれらに接続された負荷設備5には、対地静電容量CR,CTが存在する。具体的には、3相のうち端子Rと負荷設備5とを接続する配電線4R及び負荷設備5のR相には、対地静電容量CRが生ずる。端子Tと負荷設備5とを接続する配電線4T及び負荷設備5のT相には対地静電容量CTが生ずる。これらの対地静電容量CR,CTには、常時、対地電流IgcR,IgcTが流れている。また、いずれかの端子と負荷設備5を接続する配電線4及び負荷設備5には、漏洩抵抗rが生ずることがある。さらに、漏洩抵抗rには、漏洩電流Igrが流れる。また、接地相であるS相にも対地静電容量は存在するが、対地電圧がほぼ0であるため、対地漏洩電流は省略する。
そして、本発明に係る漏れ電流測定装置は、図1に示すように、3線の各配電線4R,4S,4Tに流れる電流のベクトル和である零相電流I0を検出するする零相変流器9と、3相の各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRを切り換えて後述する処理演算部16に供給する切換開閉器2を備える。切換開閉器2は、接点2Ra,2Saを閉じることにより、端子Sと端子Rとの間に発生する電圧ESRを基準電圧として処理演算部16を構成する基本波処理部3に入力する。そして、接点2T1a,2Saを閉じることにより、端子Sと端子Tとの間に発生する電圧ESTを基準電圧として基本波処理部3に入力し、接点2Ra、2T2aを閉じることにより、端子Tと端子Rとの間に発生する電圧ETRを基準電圧として基本波処理部3に入力する。
なお、切換開閉器2中の接点2Rb、2Sb、2T1b、2T2bは、線間短絡防止のためのb接点である。
そして、配電線4R及び負荷設備5に生じた対地静電容量CRを流れる対地電流IgcR、配電線路4T及び負荷設備5には生じた対地静電容量CTを流れる対地電流IgcT及びいずれかの端子と負荷設備5を接続する配電線4及び負荷設備5に生ずる対地漏洩抵抗r中を流れる漏洩電流Igrのベクトル和である零相電流I0が接地線8を経由してS相の端子Sに帰還されるとともに零相変流器9を介して基本波処理部3に入力される。
ここで、Δ結線された3相3線の配電方式を用いた配電系統に発生する対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrを測定する測定方法及びその原理を説明する。
図1に示すΔ結線された3相3線の配電方式を用いた配電系統図において、接地線8を介して接地点Gに端子Sを接続した接地相であるS相に対する各端子R,S,T間に発生するR,S,Tの各相に入力される電圧ESR,EST,ETRをベクトルで示すと図2のように示すことができる。
ここで、漏れ電流Igrの測定の際、計測器に入力される測定の基準になる基準電圧を横軸である実数軸上の基準ベクトルEで表す。このとき、各R,S,Tの各相の電圧ESR,EST,ETRは、下記に示す式のように表すことができる。
まず、端子Tと端子Rとの間に発生する電圧ETRを基準電圧とするときには、各電圧ESR,EST,ETRは、式(1)、式(2)、式(3)のように示すことができる。
TR=E ・・・(1)
SR=0.5E+j0.5√3E ・・・(2)
ST=−0.5E+j0.5√3E ・・・(3)
式(1)〜(3)は、横軸上の基準ベクトルEと同軸の有効成分I0Aと、縦軸方向の、実数軸より90度位相が進んでいることを表す記号jの係数部である無効成分I0Bとに分解される。
そして、R相の配電線4R及び負荷設備5、T相の配電線4T及び負荷設備5にそれぞれ対地静電容量CR、CTが存在するとき、それらに流れる対地電流IgcR,IgcTは、2π×商用周波数(50Hz又は60Hz)を角周波数ωとすると、下記の式(4)、(5)で示すことができる。
IgcR=−0.5√3ωCRE+j0.5ωCRE ・・・(4)
IgcT=−0.5√3ωCTE−j0.5ωCTE ・・・(5)
そして、端子Rに接続されたR相の配電線4R又は負荷設備5に対地漏洩抵抗rが存在するとき、対地漏洩抵抗r中を流れる漏洩電流Igrは、下記の式(6)で示される。
Igr=ESR/r=0.5E/r+j0.5√3E/r ・・・(6)
端子Sと接地点Gとの間を接続する接地線8に流れる電流である零相電流I0は、R,S,Tの各相の配電線4R,4S,4Tに流れる電流のベクトル和、つまり前記式(4)、式(5)、式(6)を加えたものであり、下記の式(7)で表すことができる。
0={−0.5√3ω(CR+CT)+0.5/r}E
+j{0.5ω(CR−CT)+0.5/r}E ・・・(7)
上述したように、端子Tと端子Rとの間に発生する電圧ETRを基準電圧Eとするとき、R,S,Tの各相に流れる電流の総和である零相電流I0は、R相に漏れ電流Igrが生じたとき、零相電流I0は、次の式(8)により示すことができる。
0=−0.5√3ω(CR+CT)E+0.5E/r
+j{0.5ω(CR−CT)E+0.5√3E/r} ・・・(8)
ここで、EωCRはR相の対地静電容量CRの中を流れる漏洩電流IgcRであり、EωCTはT相の対地静電容量CTの中を流れる漏洩電流IgcTであり、E/rは対地漏洩抵抗r中を流れる漏洩電流Igrとなるので、基準電圧Eと同位相の有効成分I0Aは、下記の式(9)により示すことができる。
0A=−0.5√3(IgcR+IgcT)+0.5Igr ・・・(9)
上記基準電圧Eより90度位相が進んだ無効成分I0Bは、下記の式(10)により示すことができる。
0B=0.5(IgcR−IgcT)+0.5√3Igr ・・・(10)
そして、漏れ電流Igrの測定の際、後述するように、基本処理部3の電圧検出器21に入力される測定の基準になる基準電圧E、零相電流I0、基準電圧Eと同位相の有効成分I0A、基準電圧Eより90度位相が進んだ無効成分I0Bの関係は、図3のベクトル図のように表され、基準電圧Eに対する有効成分I0A及び無効成分I0Bの計算式は図4に示す式によって表すことができる。
なお、ここで、基準電圧Eは、各相の各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRのうち、切換開閉器2が切り換え操作されることにより基本処理部3の電圧検出器21に入力される電圧である。
ここで、端子Tと端子Rとの間に発生する電圧ETRを基準電圧E、すなわち、R相に印加される電圧ETRに対する有効成分I0A及び無効成分I0Bの式は、図4ではI0SRA、I0SRBの欄に記載されている。そして、他の相の各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,ESTに対する有効成分I0A及び無効成分I0Bの式も図4において示され、これら全式も同様に求められる。
ところで、図4に示す各式の左辺の値を実際に測定して求めるにあっては、処理演算部16の基本波処理部3へ入力される基準電圧Eと零相電流I0の波形から、図5に示すように、基準電圧Eと零相電流I0との間の位相の遅れを測定し、演算部14で零相電流I0を基準電圧Eと同位相の有効成分I0Aと基準電圧Eより90度位相が進んだ無効成分I0Bとに分解して出力する。すなわち、演算部14は、基準電圧Eと零相電流I0との位相角θに基づいて、上記有効成分I0Aと無効成分I0Bとを検出する。
そして、演算部14において、これらの値のうち、I0SRB=I0STBの値を0.5√3で除した値を仮の漏れ電流Igr’として下記の式(11)に代入し、実測値I0RRAからT相の対地静電容量CTの中を流れる漏洩電流IgcTを求める。
0RRA=−0.5√3IgcT+Igr’ ・・・(11)
同様に、下記の式(12)に代入し、実測値I0TRAからR相の対地静電容量CR の中を流れる漏洩電流IgcRを求める。
0TRA=0.5√3IgcR+0.5Igr’ ・・・(12)
これらR相の対地静電容量CRの中を流れる漏洩電流IgcR、T相の対地静電容量CTの中を流れる漏洩電流IgcTを、漏れ電流Igrを含まない下記の式(13)の右辺に代入し、左辺の測定値と比較し測定値とほぼ一致するようにR相の対地静電容量CRの中を流れる漏洩電流IgcR、T相の対地静電容量CTの中を流れる漏洩電流IgcTの値を修正し、真の値に近い値として採用し、これらの値を実測値とともに下記の式(14)に代入して真の値に近い漏れ電流Igrを算出し、これを漏れ電流Igrの値とする。
0RRB=IgcR+0.5IgcT ・・・(13)
0SRB=0.5(IgcR−IgcT)+0.5√3Igr ・・・(14)
つまり、漏れ電流Igrの仮の値を他の実測値で修正しながら真の値に近ずけるようにした点に本発明の特徴がある。同じ実測値をもとに、他の相、例えばT相の計算式で計算して、計算値に矛盾が生じた相が故障していないと判断できる。
次に、図1に示す基本波処理部3の具体的な構成を図6を参照して説明する。この基本波処理部3は、電圧検出器21と、第1の増幅器22と、第1のローパスフィルタ(LPF)23と、第1の実効値変換器28と、零相電流(I0)検出器24と、第2の増幅器25と、第2のローパスフィルタ(LPF)26と、第2の実効値変換器29と、位相差計測器27とを備える。
図6において、電圧検出器21には、切換開閉器2が切り換え操作されることにより、R,S,Tの各相の各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRのいずれかが基準電圧Eとして入力される。第1の増幅器22は、電圧検出器21の検出感度に応じて、電圧検出器21から出力される基準電圧Eを適切な値になるまで増幅する。第1のローパスフィルタ23は、基準電圧Eとして入力される電圧ER,ES,ETの基本周波数を超える周波数成分を減衰させて基本周波数波形を取り出す。
そして、零相電流検出器24には、R,S,Tの各相の配電線4R,4S,4Tに流れる電流のベクトル和である零相電流I0が入力される。第2の増幅器25は、零相電流検出器21の検出感度に応じて、零相電流検出器24から出力される零相電流I0を適切な値になるまで増幅する。第2のローパスフィルタ26は、零相電流I0の基本周波数を超える周波数成分を減衰させて基本周波数波形を取り出す。
そして、位相差計測器27は、基準電圧Eとして入力される各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRと零相電流I0との位相差を計測する。ここで、基準電圧Eとして入力される各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRと零相電流I0の位相差を図5に示す。基本波処理部3において、第1のローパスフィルタ23は出力されたいずれかの相間に発生した基準電圧Eの波形と、第2のローパスフィルタ23から出力された零相電流I0の波形を、例えばオペアンプゼロクロッシング回路に入力すると、それらの出力波形は、図5に示すように、基準電圧Eに対してはEz、零相電流I0に対してはIzとなる。基準電圧E及び零相電流I0の出力波形の波高値を一致させてEzとIzの差を求める。その差の絶対波形は、図5中に示す|Ez−Iz|波形になる。図5に示すように、|Ez−Iz|波形及びIz波形の突出部分の面積をそれぞれS1、S2とすれば、S1は基準電圧Eと零相電流I0との位相差角θに比例し、S2は位相差180度に比例する。このS1、S2に比例した電圧は、演算部14に出力される。
そして、第1の実効値変換器28は、基準電圧Eの基本周波数波形を両波整流して実効値に比例したアナログ値に変換し、演算部14に入力する。第2の実効値変換器29は、零相電流I0の基本周波数波形を両波整流して実効値に変換したアナログ値に変換して演算部14に入力する。
そして、演算部14は、位相差計測器27が計測した基準電圧Eと零相電流I0との位相角θを用いて、零相電流I0を基準電圧Eと同位相の有効成分I0Aと基準電圧Eより90度位相が進んだ無効成分I0Bとに分解して出力する。
なお、位相差計測器27が検出する基準電圧Eと零相電流I0との位相角θは、次の式(15)から算出される。
θ=180S1 ÷S2 ・・・(15)
ここで、演算部14は、I0cosθの値を零相電流I0の有効成分I0Aの値として、I0sinθの値を零相電流I0の無効成分I0Bの値として演算し出力する。これら零相電流I0と、零相電流I0の有効成分I0A及び無効成分I0Bの関係は、前述したように、図3のベクトル図に示すように表される。
そして、演算部14において、上述したような演算処理が行われ測定されたR相の対地静電容量CRの中を流れる漏洩電流IgcR、T相の対地静電容量CTの中を流れる漏洩電流IgcT、対地漏洩抵抗r中を流れる漏洩電流Igrの値を測定し、この値を表示部15に表示させ、さらには、漏洩電流Igrを発生している故障相を表示部15で表示させる。
本発明においては、切換開閉器2を切り換え操作し、3相の各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRを順次基準電圧Eとしてを順次処理演算部16に入力し、上述したような演算処理を行うことにより、R相の対地静電容量CRの中を流れる漏洩電流IgcR、T相の対地静電容量CTの中を流れる漏洩電流IgcT、対地漏洩抵抗r中を流れる漏洩電流Igrの値を測定し、さらには、漏洩電流Igrを発生している故障相の測定が実現される。
また、本発明に係る漏れ電流測定装置は、配電線4の途中に遮断器を設け、演算部14の演算の結果により、遮断器の遮断を制御する構成としてもよい。
つまり、本発明に係る漏れ電流測定装置は、演算部14を用いた制御により、対地静電容量の中を流れる漏洩電流Igc、対地漏洩抵抗r中を流れる漏洩電流Igrの測定結果によって配電線及び負荷設備5を遮断器により遮断する。これにより、3相3線配電回路及び負荷設備を絶縁不良に伴う重大事故から守ることができる。
さらに、本発明に係る漏れ電流測定装置では、演算部14の演算の結果により、対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrや対地静電容量に起因する漏れ電流Igcの値が所定の値より大きくなったことが判定された場合には、音や発光等の警報手段を用いて警報を発するようにしてもよい。このような警報手段を設けることにより、漏電起因する事故を確実に防止することができる。
さらにまた、本発明に係る漏れ電流測定装置は、配電線4の途中に遮断器を設け、演算部14の演算の結果により、遮断器の遮断を制御する構成としてもよい。すなわち、漏れ電流測定装置は、演算部14を用いた制御により、対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrや対地静電容量に起因する漏れ電流Igcの測定結果で配電線4及び負荷設備5を遮断器により遮断する。これにより、漏れ電流測定装置は、3相3線配電回路及び負荷設備を絶縁不良に伴う重大事故から守ることができる。
電気災害予防の目的から、配電系統や電気機器の絶縁測定が法律により要請されている。従来、絶縁測定は、配電系統への電力の供給を停止した停電の状態で絶縁測定を行っていたが、近年は停電が制限されている。本発明に係る漏れ電流測定装置及び測定方法はこの要求に適合しており、広く配電系統や電気機器における絶縁測定において利用が期待される。
3相3線の配電方式に本発明の漏洩電流測定装置を適用した構成を示す概略系統図である。 3相の各相間の電圧相互の関係を表すベクトル図である。 基準電圧と零相電流I0の有効成分及び無効成分の関係を表すベクトル図である。 各相における零相電流I0の有効成分I0Aと無効成分I0Bの値を求める計算式を示す一覧表である。 電圧と電流の位相差の関係を示す図である。 基本波処理部の具体的構成を示す図である。
符号の説明
1 配電用3相変圧器の低圧側の巻線、2 切換開閉器、3 基本波処理部、4 配電線、5 負荷設備、8 接地線、9 零相変流器、14 演算部、15 表示部、21 電圧検出器、24 零相電流検出器、22,25 増幅器、23,26 ローパスフィルタ、27 位相差計測器、 28,29 実効値変換器

Claims (7)

  1. 3相3線式配電系統における変圧器の2次側巻線のR,S,Tの3端子のうちのS端子側が接地された配電方式の電路又は電気機器の対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igr及び対地静電容量に起因する漏れ電流Igcを測定する漏れ電流の測定装置において、
    上記2次側巻線の各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRのいずれかを切り換え入力させる切換開閉手段と、
    上記切換開閉手段によって切り換え入力される上記いずれかの電圧ESR,EST,ETRを測定する電圧検出手段と、
    3相の各配電線に流れる電流のベクトル和である零相電流I0を検出する零相電流検出手段と、
    上記電圧検出手段によって検出された上記いずれかの電圧ESR,EST,ETRが入力され、入力された電圧を基準電圧Eとし、当該基準電圧Eと上記零相電流I0との位相を比較する位相比較手段と、
    上記基準電圧Eに対して、上記零相電流I0を同相の有効成分I0Aとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bに分離した計測値を求め、上記無効成分I0Bの計測値から対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrの仮の値を求め、上記切換開閉手段によって切り換え入力される上記いずれかの他の端子R,S,T間の電圧ESR,EST,ETRを基準電圧Eとしたときに得られる上記零相電流I0の有効成分I0Aとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bとに基づいて上記漏れ電流Igrの値を修正し、対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrを演算する演算手段と
    を備える漏れ電流の測定装置。
  2. 上記演算手段は、上記2次側巻線の各端子R,S,T間のうち端子Tと端子Rとの間の電圧ETRが基準電圧Eとして入力されたとき、上記基準電圧Eに対して、上記零相電流I0を同相の有効成分IOSAとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bのうち、上記直角方向の無効成分IOSBの値を0.5√3で除した値を対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrの仮の値とし、
    基準電圧Eとして端子Sと端子Rとの間の電圧ESR及び端子Sと端子Tとの間の電圧ESTを入力して得られる上記零相電流I0の有効成分I0RRAと有効成分I0TRAの値に基づいてR,S,Tの3相中のR相及びT相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及びIgcTの値を算出し、これらの値と上記零相電流I0の無効成分I0RRBの値と照合し、
    上記漏れ電流IgcR及びIgcTの値が上記零相電流I0の無効成分I0RRBの値より大きい場合はT相に対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrが生じていると判定し、小さい場合はR相に対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrが生じていると判定し、
    上記漏れ電流IgcR及びIgcTの値と上記零相電流I0の無効成分I0RRBの値との差を上記R相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及び上記T相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcTの1/2の値によって按分し修正した上記漏れ電流IgcR及び漏れ電流IgcTの値で演算した上記零相電流I0の無効成分I0RRBの値が上記無効成分I0RRBの値にほぼ一致するように修正し、この修正値を上記R相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及び上記T相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcTとし、これら修正された漏れ電流IgcR及び漏れ電流IgcTの値と上記無効成分I0SBの値から対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrを演算し、
    T相に対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrが生じていると判定されたときには、
    基準電圧Eとして端子Sと端子Rとの間の電圧ESR及び端子Sと端子Tとの間の電圧ESTを入力して得られる上記零相電流I0の有効成分I0RTAと有効成分I0TTAのの値に基づいてR,S,Tの3相中のR相及びT相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及びIgcTの値を算出し、これらの値と上記零相電流I0の無効成分I0TTBの値と照合し、
    上記漏れ電流IgcR及びIgcTの値と上記零相電流I0の無効成分I0TTBの値との差を上記R相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及び上記T相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcTの1/2の値によって按分し修正した上記漏れ電流IgcR及び漏れ電流IgcTの値で演算した上記零相電流I0の無効成分I0TTBの値が上記無効成分I0TTBの値にほぼ一致するように修正し、この修正値を上記R相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及び上記T相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcTとし、これら修正された漏れ電流IgcR及び漏れ電流IgcTの値と上記無効成分I0SBの値から対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrを演算することを特徴とする請求項1記載の漏れ電流の測定装置。
  3. 当該漏れ電流の測定装置は、さらに、表示手段を備え、当該表示手段には、前記演算手段によって演算された結果が表示されることを特徴とする請求項1又は2記載の漏れ電流測定装置。
  4. 当該漏れ電流の測定装置は、さらに、前記演算手段において求められる値のいずれかが所定の値を超えたときに警報を発する警報手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の漏れ電流測定装置。
  5. 当該漏れ電流の測定装置は、さらに、前記演算手段において求められる値のいずれかが所定の値を超えたときに電路を遮断する遮断手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の漏れ電流測定装置。
  6. 3相3線式配電系統における変圧器の2次側巻線のR,S,Tの3端子のうちのS端子側が接地された配電方式の電路又は電気機器の対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igr及び対地静電容量に起因する漏れ電流Igcを測定する漏れ電流の測定方法において、
    上記2次側巻線の各端子R,S,T間に発生する電圧ESR,EST,ETRのいずれかを切り換え入力する工程と、
    上記切り換え入力される上記いずれかの電圧ESR,EST,ETRを測定する電圧検出工程と、
    3相の各配電線に流れる電流のベクトル和である零相電流I0を検出する零相電流検出工程と、
    上記電圧検出手段によって検出された上記いずれかの電圧ESR,EST,ETRが入力され、入力された電圧を基準電圧Eとし、当該基準電圧Eと上記零相電流I0との位相を比較する位相比較工程と、
    上記基準電圧Eに対して、上記零相電流I0を同相の有効成分I0Aとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bに分離した計測値を求め、上記無効成分I0Bの計測値から対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrの仮の値を求め、上記切換開閉手段によって切り換え入力される上記いずれかの他の端子R,S,T間の電圧ESR,EST,ETRを基準電圧Eとしたときに得られる上記零相電流I0の有効成分I0Aとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bとに基づいて上記漏れ電流Igrの値を修正し、対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrを演算する演算工程と
    を備える漏れ電流の測定方法。
  7. 上記演算工程は、上記2次側巻線の各端子R,S,T間のうち端子Tと端子Rとの間の電圧ETRが基準電圧Eとして入力されたとき、上記基準電圧Eに対して、上記零相電流I0を同相の有効成分IOSAとこれと直角の位相差を有する無効成分I0Bのうち、上記直角方向の無効成分IOSBの値を0.5√3で除した値を対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrの仮の値とし、
    基準電圧Eとして端子Sと端子Rとの間の電圧ESR及び端子Sと端子Tとの間の電圧ESTを入力して得られる上記零相電流I0の有効成分I0RRAと有効成分I0TRAの値に基づいてR,S,Tの3相中のR相及びT相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及びIgcTの値を算出し、これらの値と上記零相電流I0の無効成分I0RRBの値と照合し、
    上記漏れ電流IgcR及びIgcTの値が上記零相電流I0の無効成分I0RRBの値より大きい場合はT相に対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrが生じていると判定し、小さい場合はR相に対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrが生じていると判定し、
    上記漏れ電流IgcR及びIgcTの値と上記零相電流I0の無効成分I0RRBの値との差を上記R相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及び上記T相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcTの1/2の値によって按分し修正した上記漏れ電流IgcR及び漏れ電流IgcTの値で演算した上記零相電流I0の無効成分I0RRBの値が上記無効成分I0RRBの値にほぼ一致するように修正し、この修正値を上記R相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及び上記T相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcTとし、これら修正された漏れ電流IgcR及び漏れ電流IgcTの値と上記無効成分I0SBの値から対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrを演算し、
    T相に対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrが生じていると判定されたときには、
    基準電圧Eとして端子Sと端子Rとの間の電圧ESR及び端子Sと端子Tとの間の電圧ESTを入力して得られる上記零相電流I0の有効成分I0RTAと有効成分I0TTAのの値に基づいてR,S,Tの3相中のR相及びT相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及びIgcTの値を算出し、これらの値と上記零相電流I0の無効成分I0TTBの値と照合し、
    上記漏れ電流IgcR及びIgcTの値と上記零相電流I0の無効成分I0TTBの値との差を上記R相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及び上記T相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcTの1/2の値によって按分し修正した上記漏れ電流IgcR及び漏れ電流IgcTの値で演算した上記零相電流I0の無効成分IOTTBの値が上記無効成分I0TTBの値にほぼ一致するように修正し、この修正値を上記R相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcR及び上記T相の対地静電容量に起因する漏れ電流IgcTとし、これら修正された漏れ電流IgcR及び漏れ電流IgcTの値と上記無効成分I0SBの値から対地絶縁抵抗に起因する漏れ電流Igrを演算することを特徴とする請求項6記載の漏れ電流の測定方法。
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