JP2017194465A - 監視装置 - Google Patents

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恭二 大西
Kyoji Onishi
恭二 大西
文雄 岩崎
Fumio Iwasaki
文雄 岩崎
桑原 延行
Nobuyuki Kuwabara
延行 桑原
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Abstract

【課題】電路の電気的状態を監視する監視装置を提供する。【解決手段】監視装置1は、高圧側が3相電路に接続された3相変圧器2又は単相変圧器3の低圧側の電路のB種接地線電流を検出する第1電流検出部55と、3相電路のいずれかの電路の高圧ケーブル接地線に流れる第2接地線電流を検出する第2電流検出部56と、監視部57とを備える。監視部57は、第2接地線電流の位相によりB種接地線電流を同期検波することで、3相変圧器2又は単相変圧器3の低圧側の抵抗分漏れ電流Iorを測定し、抵抗分漏れ電流Iorの測定結果に応じて3相変圧器2又は単相変圧器3の低圧側の電路の電気的状態を監視する。監視結果は、表示部58に表示される。【選択図】図16

Description

この発明は、電路の電気的状態を監視する監視装置に関する。監視対象となる電路を、以下、「被監視電路」という。なお電気的状態は、例えば被監視電路の絶縁状態、電力、潮流、漏電方向、漏れ電流等である。
被監視電路の交流電圧の電圧位相及び電流を測定することで、被監視電路の絶縁状態、電力、潮流、漏電方向等の電気的状態を監視する監視装置がある。被監視電路の電流の測定は、電流センサを用いて非接触で行うことができる。被監視電路の電圧位相の測定は、充電部に接触して行う。充電部に接触して電圧位相を測定する方法には、被覆電線の上方に開口を設けて直接接触して測定する方法、被覆電線の上から静電容量を利用して測定する方法等がある。特許文献1は、測定プローブを電線に正確に当接した状態で電圧測定を行うことができる被接触電圧測定器を開示する。高圧の電圧位相を測定する場合、変圧器、コンデンサ等で絶縁して変換する方法がある。
特開2014−163670号公報
充電部に直接接触して電圧位相を測定する場合、安全のために停電する必要がある。また、被覆電線に開口を設けて直接接触して測定する場合、電線の種類や大きさによって電線の静電容量が異なり、測定結果にその影響が大きく作用する。この場合、静電容量の相違を補正する必要があるが、そのための補正装置が非常に複雑であり、コストも高くなる。また、高圧の電圧位相の測定には、高圧側との絶縁のために変圧器やコンデンサが必要になり、構成が複雑になりやすい。
本発明は、上記の問題に鑑み、被監視電路の電気的状態を監視する監視装置を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明の監視装置は、高圧側が3相電路に接続された変圧器の低圧側の電路の第1接地線電流を検出する第1検出手段と、前記3相電路のいずれかの電路の高圧ケーブル接地線に流れる第2接地線電流を検出する第2検出手段と、前記第2接地線電流の位相により前記第1接地線電流を同期検波することで、前記変圧器の前記低圧側の電気的状態を監視する監視手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被監視線路から交流電圧を取り込むことなく、被監視線路の電気的状態を監視することが可能となる。
監視システムの構成図。 3相変圧器及び単相変圧器の説明図。 単相変圧器の結線と3相変圧器の結線との関係を示す図。 単相変圧器の高圧側と低圧側との電圧位相の関係の説明図。 スター/デルタ結線の3相変圧器の高圧側と低圧側との電圧位相の説明図。 スター/スター結線の3相変圧器の高圧側と低圧側との電圧位相の説明図。 絶縁監視装置の外観図。 絶縁監視装置のハードウェア構成図。 絶縁監視装置の機能ブロック図。 電力測定器の外観図。 電力測定器の機能ブロック図。 潮流方向測定器の外観図。 潮流方向測定器の機能ブロック図。 漏電方向測定器の外観図。 漏電方向測定器の機能ブロック図。 (a)、(b)は、被監視線路の交流電流と、3相電路の接地線を流れる接地線電流とにより、被監視線路の電気的状態を監視する監視システムの構成図。 位相の説明図。 位相の説明図。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
(監視システム)
図1は、被監視電路の絶縁状態、電力、潮流、漏電方向等の電気的状態を監視する監視システムの構成図である。監視装置1は、3相変圧器2及び制御電源となる単相変圧器3が接続される。3相変圧器2は、高圧側が3相電路に接続され、低圧側が監視装置1に接続される動力回路である。本実施形態では、3相変圧器2の低圧側を監視装置1の監視対象となる被監視電路として説明するが、3相変圧器2の高圧側を被監視電路としてもよい。単相変圧器3は、高圧側が3相電路のいずれか2相に接続され、低圧側が監視装置1に交流電圧を供給する電灯回路である。
従来のこの種の監視システムでは、監視装置1が、被監視電路の交流電圧の電圧位相と電流とに基づいて電気的状態を監視することになる。そのために監視装置1には、被監視電路から交流電圧及び電流が入力される。
これに対して本実施形態の監視システムでは、監視装置1に被監視電路から電流が入力されるが、交流電圧は入力されない。本実施形態の監視装置1は、単相変圧器3の高圧側の2相と、3相変圧器2の結線の種類とに基づいて、被監視電路の交流電圧の電圧位相を測定する。そのために監視装置1は、被監視電路の交流電圧の入力を必要としない。単相変圧器3の高圧側の2相と、3相変圧器2の結線の種類とに基づいて、被監視電路の交流電圧の電圧位相を測定する方法について説明する。
(電圧位相)
図2は、3相変圧器2及び単相変圧器3の説明図である。3相変圧器2及び単相変圧器3は、高圧側が3相電路(U相、V相、W相)に接続される。3相電路には、例えば6.6[kV]の高圧が印加されており、3相変圧器2及び単相変圧器3の高圧側に、6.6[kV]の交流電圧が印加される。3相変圧器2及び単相変圧器3は、高圧側の交流電圧を低圧、例えば200[V]や100[V]の交流電圧に変換して出力する。
3相変圧器2の高圧側の結線と低圧側の結線とは、スター/デルタ結線やスター/スター結線のように規格化されている。単相変圧器3は、高圧側の3相のうちの2相を接続相として電圧変換を行う。2相の組み合わせは、U−V相、V−W相、W−U相の3通りである。図3は、単相変圧器3の結線と3相変圧器2の結線との関係を示す図である。図3に示すように、単相変圧器3の接続相と、3相変圧器2の結線との組み合わせは6種類になる。
図4は、単相変圧器3の高圧側と低圧側との電圧位相の関係の説明図である。単相変圧器3では、高圧側と低圧側とで、同じ接続相(U−V線間とu−v線間、V−W線間とv−w線間、W−U線間とw−u線間)の電圧位相が同相になる。つまり単相変圧器3の高圧側と低圧側との位相差は、接続相にかかわらず0度である。
図5は、スター/デルタ結線の3相変圧器2の高圧側と低圧側との電圧位相の説明図である。図5に示すように、例えば高圧側のU相からV相を見た交流電圧(U−V線間の電圧)に対して、低圧側のu相からv相を見た交流電圧(u−v線間の電圧)の位相が30度遅れる。高圧側のU相からV相を見た交流電圧(U−V線間の電圧)に対して、低圧側のv相からw相を見た交流電圧(v−w線間の電圧)の位相が150度遅れる。高圧側のU相からV相を見た交流電圧(U−V線間の電圧)に対して、低圧側のw相からu相を見た交流電圧(w−u線間の電圧)の位相が270度遅れる。
高圧側の接続相が他の場合(V相からW相を見た交流電圧(V−W線間の電圧)、W相からU相を見た交流電圧(W−U線間の電圧))についても、位相差は同様である。
このように3相変圧器2がスター/デルタ結線である場合、3相変圧器2の高圧側と低圧側との位相差は、30度、150度、270度のいずれかになる。
図6は、スター/スター結線の3相変圧器2の高圧側と低圧側との電圧位相の説明図である。図6に示すように、例えば高圧側のU相からV相を見た交流電圧(U−V線間の電圧)の位相は、低圧側のu相からv相を見た交流電圧(u−v線間の電圧)と同じ位相であり、位相差は0度である。高圧側のU相からV相を見た交流電圧(U−V線間の電圧)に対して、低圧側のv相からw相を見た交流電圧(v−w線間の電圧)の位相が120度遅れる。高圧側のU相からV相を見た交流電圧(U−V線間の電圧)に対して、低圧側のw相からu相を見た交流電圧(w−u線間の電圧)の位相が240度遅れる。
高圧側の接続相が他の場合(V相からW相を見た交流電圧(V−W線間の電圧)、W相からU相を見た交流電圧(W−U線間の電圧))についても、位相差は同様である。
このように3相変圧器2がスター/スター結線である場合、3相変圧器2の高圧側と低圧側との位相差は、0度、120度、240度のいずれかになる。
単相変圧器3の高圧側と低圧側とが同相であり、かつ単相変圧器3と3相変圧器2の高圧側が同じ3相電路に接続される。そのために、3相変圧器2の高圧側と低圧側との交流電圧の位相差は、単相変圧器3の低圧側の交流電圧の電圧位相と被監視電路の交流電圧の位相差と同じになる。監視装置1は、単相変圧器3の低圧側から入力される交流電圧を、3相変圧器2の結線の種類と単相変圧器3の高圧側の接続相とにより得らる3相変圧器2の高圧側と低圧側との交流電圧の位相差により位相変換する。監視装置1は、この位相変換した交流電圧により、被監視電路の交流電流の電圧位相を測定することが可能になる。単相変圧器3の高圧側の接続相は、変電室やキュービクルで実際に単相変圧器3の高圧側の接続を確認することで判明する。
(監視処理)
監視装置1は、3相変圧器2がスター/デルタ結線である場合に、単相変圧器3の高圧側が接続される2相に応じて、制御電源から入力される交流電圧の位相を30度、150度、270度のいずれかに変換することになる。また監視装置1は、3相変圧器2がスター/スター結線である場合に、単相変圧器3の高圧側が接続される2相に応じて、制御電源から入力される交流電圧の位相を0度、120度、240度のいずれかに変換することになる。監視装置1は、制御電源から入力される交流電圧の電圧位相を位相変換し、位相変換後の交流電圧の電圧位相と被監視電路を流れる電流とにより、被監視電路の電気的状態を監視する。そのために監視装置1は、被監視電路からの交流電圧の入力を必要としない。以下に、監視装置1の具体例を説明する。
(絶縁監視装置)
図7は、上記のような監視システムを応用した、被監視電路の絶縁状態を抵抗分漏れ電流Iorにより監視する絶縁監視装置の外観図である。絶縁監視装置10は、表示部11、電流入力部12、出力部13、制御電源入力部14、及び設定部15を備える。この絶縁監視装置10は、被監視電路である3相変圧器2の低圧側の抵抗分漏れ電流Iorを測定し、測定結果に応じて被監視電路の絶縁状態を監視する。表示部11は、電圧位相の位相変換量設定時の設定画面や、絶縁状態の監視結果の表示を行う。電流入力部12は、被監視電路に流れる電流が入力される。出力部13は、外部装置に監視結果を出力する。制御電源入力部14は、制御電源から交流電圧が入力される。制御電源は、高圧側が3相電路のいずれか2相に接続される単相変圧器3であり、低圧側から、例えばAC100[V]の交流電圧を制御電源入力部14に入力する。設定部15は、制御電源から入力される交流電圧の位相を変換するための位相変換量を入力する入力装置である。
図8は、絶縁監視装置10のハードウェア構成図である。絶縁監視装置10は、単相変圧器3の低圧側である単相3線式の電灯回路(制御電源)から、コンセント122を介して制御電源入力部14に100[V]の交流電圧が入力される。また、絶縁監視装置10は、電流入力部12が2チャネル設けられ、第1チャネル12aが電灯回路に設けられる漏電センサ121に接続され、第2チャネル12bが3相変圧器2の低圧側に設けられる漏電センサ120に接続される。3相変圧器2の低圧側は3相3線の動力回路である。動力回路は、漏電センサ120を介してB種接地線で接地されており、第2チャネル12bを介して漏れ電流を絶縁監視装置10に入力する。絶縁監視装置10は、動力回路の接地線を被監視電路として、接地線の抵抗分漏れ電流Iorを測定することで絶縁状態を監視する。
制御電源入力部14から入力される交流電圧は、電源トランス101及び位相トランス104に入力される。電源トランス101は、入力される100[V]の交流電圧を所定の電圧値の交流電圧に変換して、AC/DC部102に入力する。AC/DC部102は、電源トランス101で変換された交流電圧を直流電圧に変換して、レギュレータ103に入力する。レギュレータ103は、入力される直流電圧に応じて生成する直流の電源電圧VCC、VEEを他の装置に供給する。
位相トランス104は、入力される100[V]の交流電圧の位相を位相変換量に応じて変換して増幅器105に入力する。増幅器105は、位相変換後の交流電圧を増幅して、波形整形部106及びマルチプレクサ111に入力する。波形整形部106は、入力される交流電圧を波形整形して位相信号を生成し、CPU(Central Processing Unit)112に入力する。位相信号は、制御電源から入力されて位相が変換された交流電圧の電圧位相を表す。
電流入力部12の第1チャネル12aは、シャント抵抗107に接続される。シャント抵抗107は、漏電センサ121の漏れ電流の電流検出用の抵抗である。シャント抵抗107で検出される漏れ電流に応じた電圧は、増幅器108で増幅された後に、マルチプレクサ111に入力される。電流入力部12の第2チャネル12bは、シャント抵抗109に接続される。シャント抵抗109は、漏電センサ120の漏れ電流の電流検出用の抵抗である。シャント抵抗109で検出される漏れ電流に応じた電圧は、増幅器108で増幅された後に、マルチプレクサ111に入力される。
マルチプレクサ111は、位相変換された交流電圧、及び漏電センサ120、121の漏れ電流に応じた電圧を入力とし、いずれかをCPU112に入力する。CPU112は、波形整形部106から入力される位相信号及びマルチプレクサ111から入力され漏電センサ120の漏れ電流に応じた電圧から、被監視電路の漏れ電流の電流値Iorを算出する。CPU112は、算出した漏れ電流の電流値Iorと所定値とを比較して、漏れ電流が所定値を超えた場合に被監視電路に絶縁不良が発生したと判定する。CPU112は、設定部15、表示部11、警報ランプ115、メモリ116、及び通信インタフェース(IF)117が接続される。設定部15は、キースイッチにより構成され、位相変換量の設定や絶縁状態を判定するための所定値の設定に用いられる。表示部11は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)である。警報ランプ115は、絶縁不良の発生を光や音によりユーザに報知する。メモリ116は、CPU112で算出された漏れ電流の電流値Iorの保存、絶縁状態判定のための所定値の保存、位相変換量の保存に用いられる。通信IF117は、外部装置との通信を行い、外部装置に漏れ電流の電流値Iorや絶縁状態の判定結果を送信する。
位相変換量は、例えば設定部15により直接入力される。この他に位相変換量は、例えばメモリ116に単相変圧器3の接続相及び3相変圧器2の結線の種類に応じた位相変換量を表すテーブルを格納しておき、設定部15から単相変圧器3の接続相及び3相変圧器2の結線の種類が入力されることで設定されてもよい。図8は第1チャネル12aに電灯回路が接続され、第2チャネル12bに動力回路が接続された構成であるが、位相変換量を変更することで、動力回路と電灯回路とを入れ替えることも可能である。
図9は、動力回路を被監視電路として、漏れ電流により被監視電路の絶縁状態を監視する絶縁監視装置10の機能ブロック図である。絶縁監視装置10は、例えばCPU112が所定のコンピュータプログラムを実行することで、上記のハードウェア構成により、電流検出部16、位相変換部17、Ior算出部18、及び制御部19として機能する。電流検出部16は、シャント抵抗109及び増幅器110により形成され、漏電センサ120から入力される漏れ電流を検出する。位相変換部17は、位相トランス104により形成され、設定部15により設定された位相変換量に応じて、制御電源から入力された交流電圧の位相を変換する。位相変換部17は、被監視電路の交流電圧の位相と同位相になるように、制御電源から入力された交流電圧の位相を変換する。
Ior算出部18及び制御部19は、CPU112により形成される。Ior算出部18は、電流検出部16で検出された電流と、位相が変換された交流電圧の電圧位相とから被監視電路の抵抗分漏れ電流の電流値Iorを算出する。
制御部19は、Ior算出部18で算出した漏れ電流の電流値Iorと所定値とを比較し、その結果により被監視電路の絶縁状態を判断する。例えば制御部19は、Ior算出部18で算出した漏れ電流の電流値Iorが所定値を超える場合、被監視電路が絶縁状態にないと判断し、所定値以下の場合、被監視電路が絶縁状態にあると判断する。制御部19は、絶縁状態の判断結果を表示部11に表示する。制御部19は、被監視電路が絶縁状態にない場合に出力部13に接続された装置へその旨を通知する。出力部13に接続された装置は、警報ランプ115や警報音の出力装置であり、被監視電路が絶縁状態にない場合に、光や音によりユーザに警報を発することで被監視装置が絶縁状態にないことを報知する。
従来のこの種の絶縁監視装置は、被監視電路の交流電圧及び漏れ電流が入力されて、この交流電圧の電圧位相と漏れ電流とにより抵抗分漏れ電流Iorを算出するように構成されている。これに対して本実施形態の絶縁監視装置10は、設定部15により設定された位相変換量に応じて制御電源から入力される交流電圧の位相を変換し、位相変換後の交流電圧の電圧位相と漏れ電流とにより抵抗分漏れ電流Iorを算出する。そのために絶縁監視装置10は、被監視電路の交流電圧の入力を必要としない。
例えば高圧側がU−V相に接続された単相変圧器3を制御電源に用い、被監視電路がスター/デルタ結線の3相変圧器2の低圧側である場合、上記の通り、制御電源から供給される交流電圧の位相が被監視電路のu−v線間の電圧位相よりも30度進む。そのために、設定部15は、制御電源から入力される交流電圧の位相を30度遅らせるように位相変換量を設定する。これにより制御電源から入力される交流電圧と、被監視電路の交流電圧とが同位相になる。この電圧位相は、被監視電路の抵抗分漏れ電流Iorを算出するための同期検波用基準位相と同位相である。Ior算出部18は、このような電圧位相で被監視電路の漏れ電流を同期検波することでIor値を算出する。制御部19は、算出したIor値により3相電路の絶縁状態を監視する。
(電力測定器)
図10は、上記のような監視システムを応用した、被監視電路の電力を測定する電力測定器の外観図である。電力測定器20は、表示部21、電流入力部22、設定部23、及び制御電源入力部24を備える。この電力測定器20は、被監視電路である3相変圧器2の低圧側の電力を測定する。表示部21は、電圧位相の位相変換量設定時の設定画面や、電力の測定結果の表示を行う。電流入力部22は、被監視電路に流れる電流が入力される。設定部23は、制御電源から入力される交流電圧の位相を変換するための位相変換量を入力する入力装置である。制御電源入力部24は、制御電源から交流電圧が入力される。制御電源は、高圧側が3相電路のいずれか2相に接続される単相変圧器3であり、低圧側から、例えばAC100[V]の交流電圧を制御電源入力部24に入力する。
図11は、電力測定器20の機能ブロック図である。電力測定器20は、電流検出部25、位相変換部26、電力算出部27、及び制御部28として機能する。電流検出部25は、電流入力部22から入力される被監視電路のうちの2相の電流を検出する。位相変換部26は、設定部23により設定された位相変換量に応じて、制御電源から入力された交流電圧の位相を変換する。位相変換部26は、被監視電路の交流電圧の位相と同位相になるように、制御電源から入力された交流電圧の位相を変換する。電力算出部27は、電流検出部25で検出した電流と、位相変換部26で位相が変換された交流電圧の電圧位相とから被監視電路の電力を算出する。制御部28は、電力算出部27で算出された電力の算出結果を表示部21に出力し、所定のメモリに記録し、かつ出力部29から外部装置に出力する。
従来のこの種の電力測定器は、被監視電路から交流電圧及び電流が入力されて、この交流電圧の電圧位相及び電流により電力を算出するように構成されている。これに対して本実施形態の電力測定器20は、設定部23により設定された位相変換量に応じて制御電源から入力される交流電圧の位相を変換し、位相変換後の交流電圧の電圧位相と被監視電路の電流とにより電力を算出する。そのために電力測定器20は、被監視電路の交流電圧の入力を必要としない。
例えば高圧側がU−V相に接続された単相変圧器3を制御電源に用い、被監視電路がスター/デルタ結線の3相変圧器2の低圧側である場合、上記の通り、制御電源から供給される交流電圧の位相が被監視電路のu−v線間の電圧位相よりも30度進む。そのために、設定部23は、制御電源から入力される交流電圧の位相を30度遅らせるように位相変換量を設定する。これにより制御電源から入力される交流電圧と、被監視電路の交流電圧とが同位相になる。電力測定器20は、このように位相変換した交流電圧の電圧位相及び電流により被監視電路の電力値を算出する。
(潮流方向測定器)
図12は、上記のような監視システムを応用した、被監視電路の潮流方向を測定する潮流方向測定器の外観図である。潮流方向測定器30は、表示部31、電流入力部32、設定部33、及び制御電源入力部34を備える。この潮流方向測定器30は、被監視電路である3相変圧器2の低圧側の潮流方向を測定する。表示部31は、電圧位相の位相変換量設定時の設定画面や、潮流方向の測定結果の表示を行う。電流入力部32は、被監視電路に流れる電流が入力される。設定部33は、制御電源から入力される交流電圧の位相を変換するための位相変換量を入力する入力装置である。制御電源入力部34は、制御電源から交流電圧が入力される。制御電源は、高圧側が3相電路のいずれか2相に接続される単相変圧器3であり、低圧側から、例えばAC100[V]の交流電圧を制御電源入力部34に入力する。
図13は、潮流方向測定器30の機能ブロック図である。潮流方向測定器30は、電流検出部35、位相変換部36、位相算出部37、及び制御部38として機能する。電流検出部35は、電流入力部32から入力される被監視電路のうちの1相の電流を検出する。位相変換部36は、設定部33により設定された位相変換量に応じて、制御電源から入力された交流電圧の位相を変換する。位相変換部36は、被監視電路の交流電圧の位相と同位相になるように、制御電源から入力された交流電圧の位相を変換する。位相算出部37は、電流検出部35で検出した電流と、位相変換部36で位相が変換された交流電圧の電圧位相とから被監視電路の位相を算出する。制御部38は、位相算出部37で算出された位相から潮流方向を測定し、測定結果を表示部31に出力し、所定のメモリに記録し、かつ出力部39から外部装置に出力する。
従来のこの種の潮流方向測定器は、被監視電路から交流電圧及び電流が入力されて、この交流電圧から電圧位相を算出して潮流方向を測定するように構成されている。これに対して本実施形態の潮流方向測定器30は、設定部33により設定された位相変換量に応じて制御電源から入力された交流電圧の位相を変換し、位相変換後の交流電圧の電圧位相と被監視電路の電流とにより潮流方向を測定する。そのために潮流方向測定器30は、被監視電路の交流電圧の入力を必要としない。
例えば高圧側がU−V相に接続された単相変圧器3を制御電源に用い、被監視電路がスター/デルタ結線の3相変圧器2の低圧側である場合、上記の通り、制御電源から供給される交流電圧の位相が被監視電路のu−v線間の電圧位相よりも30度進む。そのために、設定部33は、制御電源から入力される交流電圧の位相を30度遅らせるように位相変換量を設定する。これにより制御電源から入力される交流電圧と、被監視電路の交流電圧とが同位相になる。潮流方向測定器30は、このように位相変換した交流電圧の電圧位相及び電流により被監視電路の潮流方向を測定する。
(漏電方向測定器)
図14は、上記のような監視システムを応用した、被監視電路の漏電方向を測定する漏電方向測定器の外観図である。漏電方向測定器40は、表示部41、電流入力部42、設定部43、及び制御電源入力部44を備える。この漏電方向測定器40は、被監視電路である3相変圧器2の低圧側の漏電方向を測定する。表示部41は、電圧位相の位相変換量設定時の設定画面や、漏電方向の測定結果の表示を行う。電流入力部42は、被監視電路に流れる電流が入力される。設定部43は、制御電源から入力される交流電圧の位相を変換するための位相変換量を入力する入力装置である。制御電源入力部44は、制御電源から交流電圧が入力される。制御電源は、高圧側が3相電路のいずれか2相に接続される単相変圧器3であり、低圧側から、例えばAC100[V]の交流電圧を制御電源入力部44に入力する。
図15は、漏電方向測定器40の機能ブロック図である。漏電方向測定器40は、電流検出部45、位相変換部46、位相算出部47、及び制御部48として機能する。電流検出部45は、電流入力部42から入力される3相の被監視電路の零相電流を検出する。位相変換部46は、設定部43により設定された位相変換量に応じて、制御電源から入力された交流電圧の位相を変換する。位相変換部46は、被監視電路の交流電圧の位相と同位相になるように、制御電源から入力された交流電圧の位相を変換する。位相算出部47は、電流検出部45で検出した電流と、位相変換部46で位相が変換された交流電圧の電圧位相とから被監視電路の位相を算出する。制御部48は、位相算出部47で算出された位相から漏電方向を測定し、測定結果を表示部41に出力し、所定のメモリに記録し、かつ出力部49から外部装置に出力する。
従来のこの種の漏電方向測定器は、被監視電路から高圧の交流電圧を絶縁して入力し、被監視電路の漏れ電流値及び漏電方向を算出するように構成されている。これに対して本実施形態の漏電方向測定器40は、設定部43により設定された位相に、制御電源から入力される交流電圧の位相を変換し、位相変換後の交流電圧の電圧位相と被監視電路の電流とにより漏れ電流値及び漏電方向を算出する。そのために漏電方向測定器40は、被監視電路の交流電圧の入力を必要としない。
例えば高圧側がU−V相に接続された単相変圧器3を制御電源に用い、被監視電路が3相変圧器2のスター/デルタ結線の低圧側である場合、上記の通り、制御電源から供給される交流電圧の位相が被監視電路のu−v線間の電圧位相よりも30度進む。そのために、設定部43は、制御電源から入力される交流電圧の位相を30度遅らせるように位相変換量を設定する。これにより制御電源から入力される交流電圧と、被監視電路の交流電圧とが同位相になる。漏電方向測定器40は、このように位相変換した交流電圧の電圧位相及び電流により被監視電路の漏電方向を測定する。
以上のように本実施形態の監視装置1では、制御電源から入力される交流電圧の位相変換量を、制御電源である単相変圧器3の高圧側の接続相と、低圧側が被監視電路となる3相変圧器2の結線の種類との組み合わせにより設定することができる。監視装置1は、制御電源から入力される交流電圧を位相変換量に応じて位相変換し、位相変換後の交流電圧の電圧位相と被監視電路の電流とにより、被監視電路の監視が可能となる。そのために監視装置1は、充電部に接触することなく、安全に、低コストで被監視電路の電圧位相を取得することが可能となり、被監視電路の電気的状態を監視することができる。
(漏れ電流計測器)
以上の説明では、監視装置1が被監視電路の交流電流と制御電源の交流電圧とを入力として、被監視線路の電気的状態を監視している。監視装置1は、制御電源の交流電圧を用いずに、被監視電路の電気的状態を監視することも可能である。図16は、被監視線路の交流電流と、3相電路のいずれかの相の高圧ケーブル接地線に流れる接地線電流(充電電流)とにより、被監視線路の電気的状態を監視する監視システムの構成図である。高圧ケーブルは、例えば高圧CVTケーブルである。
図16(a)は、3相変圧器2の低圧側である動力電路の抵抗分漏れ電流Iorを測定する監視システムの構成図である。図16(b)は、単相変圧器3の低圧側である電灯電路の抵抗分漏れ電流Iorを測定する監視システムの構成図である。監視装置1は、測定した抵抗分漏れ電流Iorにより被監視電路(動力電路、電灯電路)の絶縁状態を監視することができる。
そのために監視装置1は、動力電路や電灯電路の接地線電流を検出する第1電流検出部55と、3相電路のいずれかの電路の高圧ケーブル接地線に流れる接地線電流を検出する第2電流検出部56と、動力電路や電灯電路の電気的状態を監視する監視部57と、表示部58とを備える。監視部57は、動力電路や電灯電路の接地線電流と、3相電路のいずれかの電路の高圧ケーブル接地線に流れる接地線電流とにより、動力電路や電灯電路の抵抗分漏れ電流Iorを測定する。監視部57は、抵抗分漏れ電流Iorの測定結果に応じて、被監視電路の絶縁状態を判断する。監視装置1は、抵抗分漏れ電流Iorの測定結果や、被監視電路の絶縁状態の判断結果を表示部58に表示することで、ユーザに監視結果を報知する。
図16(a)に示す構成の場合、第1電流検出部55は、3相変圧器2の接地線(B種接地線)にクランプされる変流器(CT:Current Transformer)51から、動力電路の接地線電流Io(B種接地線電流Io)を検出する。第2電流検出部56は、3相変圧器2の高圧側の3相電路のいずれか1相の高圧ケーブル接地線にクランプされる補助変流器52から、接地線電流を検出する。図16(a)では補助変流器52がU相の高圧ケーブル接地線にクランプされている。第2電流検出部56は、U相の高圧ケーブル接地線に流れる接地線電流を検出する。ここで、例えばU相の高圧ケーブル接地線に流れる接地線電流は、U相の交流電圧よりも位相が90度進んでいる。監視部57は、このU相の高圧ケーブル接地線に流れる接地線電流の位相でB種接地線電流Ioを同期検波することで、動力電路の抵抗分漏れ電流Iorを測定する。
図17は、位相の説明図である。3相変圧器2がスター/デルタ結線の場合、高圧側のVUN(中点NからU相を見た電圧)と、低圧側のVuw(w相からu相を見た電圧)とは、同相である。中点Nは接地である。3相変圧器2の低圧側のv相からw−u相の中点の位相を見た電圧Vpが、動力電路の抵抗分漏れ電流Iorの位相方向になる。そのために監視部57は、電圧Vpの位相でB種接地線電流Ioを同期検波することで、動力電路の抵抗分漏れ電流Iorを測定することができる。監視部57は、動力電路のv相のB種接地線電流Ioを検出する場合、高圧側のU相の高圧ケーブル接地線に流れる接地線電流の位相によりB種接地線電流Ioを同期検波することで、動力電路の抵抗分漏れ電流Iorを測定することができる。動力電路の他の相(u相、w相)についても同様に、B種接地線電流Ioが高圧側の高圧ケーブル接地線に流れる接地線電流の位相により同期検波されて測定可能である。
図16(b)に示す構成の場合、第1電流検出部55は、単相変圧器3の接地線(B種接地線)にクランプされる変流器61から、電灯電路のB種接地線電流Ioを検出する。第2電流検出部56は、単相変圧器3の高圧側の3相電路のうちの2相の接地線にクランプされる補助変流器62から2相の接地線電流(充電電流)の和を検出する。充電電流を検出する高圧側の3相電路のうちの2相は、単相変圧器3に入力される2相である。単相変圧器3は、高圧側の3相電路において接続相がU−V相、V−W相、W−U相の3種類である。単相変圧器3の接続相がU−V相の場合、補助変流器62は、3相電路のU相及びV相の2相の接地線をクランプする。単相変圧器3の接続相がV−W相の場合、補助変流器62は、3相電路のV相及びW相の2相の接地線をクランプする。単相変圧器3の接続相がW−U相の場合、補助変流器62は、3相電路のW相及びU相の2相の接地線をクランプする。
例えば単相変圧器3の接続相がW−U相の場合、補助変流器62は3相電路のW相及びU相の2相の接地線をクランプする。W相及びU相の充電電流の位相は、W相及びU相の線間電圧の位相と同位相である。図4に示すように、単相変圧器3の高圧側と低圧側とは電圧位相が同相である。そのために、W相及びU相の充電電流の位相は、単相変圧器3の低圧側のw相及びu相の線間電圧と同位相となる。従って、監視部57は、W相及びU相の加算電流の位相でB種接地線電流Ioを同期検波することで、電灯電路の抵抗分漏れ電流Iorを測定することができる。
図18は、位相の説明図である。例えば単相変圧器3の高圧側の接続相がU−V相である場合、3相電路のU相及びV相の充電電流のベクトル和ICUV(U相とV相の充電電流の和)が、単相変圧器3の低圧側の線間電圧の位相と同位相になる。従って、ベクトル和ICUVで電灯電路のB種接地線のB種接地線電流Ioを同期検波することで、電灯電路の抵抗分漏れ電流Iorが測定される。同様に、単相変圧器3の高圧側の接続相がV−W相である場合、3相電路のV相及びW相の充電電流のベクトル和ICVWが、単相変圧器3の低圧側の線間電圧の位相と同位相になる。単相変圧器3の高圧側の接続相がW−U相である場合、3相電路のW相及びU相の充電電流のベクトル和ICWUが、単相変圧器3の低圧側の線間電圧の位相と同位相になる。単相変圧器3の高圧側の接続相と3相電路の充電電流の位相とを合わせるために、容易に目視確認ができる。
以上の説明では、各変圧器(3相変圧器2及び単相変圧器3)の高圧側の3相電路の相電圧が、U、V、Wを正三角形の頂点とし、接地(大地)を正三角形の中点Nとして表されている。高電圧側の3相電路の各相の対地間静電容量が同じ場合、接地の位置が正三角形の中点になるが、通常、3相電路の各相の対地間静電容量は同じではなくバラツキがある。正三角形の中点と、対地間静電容量のバラツキにより生じる接地との差Voは、監視対象の電路の電気的状態(抵抗分漏れ電流Ior)の誤差となる。
差Voは、通常1〜2%である。低圧側のB種接地線電流Ioが100[mA]の場合、差Voが2[%]であれば、位相角が最大1.146度ずれる。B種接地線電流Ioがすべて充電電流である場合、差Voによる抵抗分漏れ電流Iorの誤差は、最大2[mA]である。抵抗分漏れ電流Iorの誤差の規格(監視装置1を取り付けた場合の計測器として隔月点検時における誤差)は10[%]であり、基準値が50[mA]であるため、3相電路の各相の対地間静電容量が同じではない場合の誤差は、問題になることはない。
従来の漏れ電流計測器は、例えば動力電路に設けられるMCCB(Molded Case Circuit Breaker)により動力電路の電圧成分を検出し、B種接地線に設けられるZCT(Zero-phase Current Transformer)によりB種接地線の電流成分を検出して、動力電路の抵抗分漏れ電流Iorを測定する。或いは漏れ電流計測器は、100[V]や200[V]の交流電圧を電源から取り込み、位相をずらして動力電路の抵抗分漏れ電流Iorを測定する。
このように従来の漏れ電流計測器は100[V]や200[V]の交流電圧を取得する必要があり、動力電路の抵抗分漏れ電流Iorの測定に危険が伴う。これに対して本実施形態の監視装置1は、2個の変流器を3相電路、動力電路、電灯電路にクランプすることで交流電流を取得し、これらの交流電流に応じて抵抗分漏れ電流Iorを測定する。そのために交流電圧を取得する必要がなく、安全に抵抗分漏れ電流Iorを測定することができる。
1…監視装置、2…3相変圧器、3…単相変圧器、10…絶縁監視装置、20…電力測定器、30…潮流方向測定器、40…漏電方向測定器、11,21,31,41,58…表示部、12,22,32,42…電流入力部、13,29,39,49…出力部、14,24,34,44…制御電源入力部、15,23,33,43…設定部、16,25,35,45…電流検出部、17,26,36,46…位相変換部、18…Ior算出部、19,28,38,48…制御部、27…電力算出部、37,47…位相算出部、51,61…変流器、52,62…補助変流器、55…第1電流検出部、56…第2電流検出部、57…監視部

Claims (8)

  1. 高圧側が3相電路に接続された変圧器の低圧側の電路の第1接地線電流を検出する第1検出手段と、
    前記3相電路のいずれかの電路の高圧ケーブル接地線に流れる第2接地線電流を検出する第2検出手段と、
    前記第2接地線電流の位相により前記第1接地線電流を同期検波することで、前記変圧器の前記低圧側の電気的状態を監視する監視手段と、を備えることを特徴とする、
    監視装置。
  2. 前記第1検出手段は、前記第1接地線電流として、B種接地された前記変圧器の前記低圧側の前記電路からB種接地線電流を検出し、
    前記監視手段は、前記第2接地線電流の位相により前記B種接地線電流を同期検波することで、前記変圧器の前記低圧側の抵抗分漏れ電流を測定することを特徴とする、
    請求項1記載の監視装置。
  3. 前記監視手段は、測定した抵抗分漏れ電流に応じて、前記変圧器の前記低圧側の前記電路の絶縁状態を監視することを特徴とする、
    請求項2記載の監視装置。
  4. 前記電路の絶縁状態の監視結果を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする、
    請求項3記載の監視装置。
  5. 前記第1検出手段は、3相変圧器の低圧側の動力電路の前記第1接地線電流を検出し、
    前記第2検出手段は、前記3相電路のいずれか1相の高圧ケーブル接地線から前記第2接地線電流を検出し、
    前記監視手段は、前記動力電路の抵抗分漏れ電流を測定することを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の監視装置。
  6. 前記第1検出手段は、前記動力電路の接地線にクランプされた変流器から前記第1接地線電流を検出し、
    前記第2検出手段は、前記3相電路のいずれか1相の高圧ケーブル接地線にクランプされた変流器から前記第2接地線電流を検出することを特徴とする、
    請求項5記載の監視装置。
  7. 前記第1検出手段は、単相変圧器の低圧側の電灯電路の前記第1接地線電流を検出し、
    前記第2検出手段は、前記3相電路のいずれか2相の接地線から前記第2接地線電流を検出し、
    前記監視手段は、前記電灯電路の抵抗分漏れ電流を測定することを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の監視装置。
  8. 前記第1検出手段は、前記電灯電路の接地線にクランプされた変流器から前記第1接地線電流を検出し、
    前記第2検出手段は、前記3相電路のいずれか2相の接地線にクランプされた変流器から前記第2接地線電流を検出することを特徴とする、
    請求項7記載の監視装置。
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