JP4599120B2 - 電気設備の絶縁監視装置と方法 - Google Patents

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本発明は、自家用受変電設備等の、変圧器とケーブルから構成される電気設備の絶縁監視を行う装置と方法に関する。
従来、自家用受変電設備等の、一般需要家用の電気設備の低圧回路に対する絶縁監視方式としては、大きな分類として、「I0方式」と「Igr方式」の2つの方式が適用されてきた。
このうち、「I0方式」は、変圧器の接地線に設置した零相変流器により零相電流I0のみを計測し、このI0の大きさのみによって絶縁不良発生の有無を判定するものである。また、「Igr方式」は、変圧器の接地線に設置した注入用トランスにより、系統側周波数と異なる周波数成分の監視用信号を系統側に印加し、変圧器の接地線に設置された零相変流器により前記監視用信号成分を計測することによって絶縁不良発生の有無を精度よく判定するものである。
さらに、近年では、変圧器の接地線に設置した零相変流器により零相電流I0のみを計測し、演算方法等の工夫により、計測された零相電流から対地絶縁抵抗の低下に起因する抵抗性電流のみを抽出する方法も提案されている(特許文献1参照)。この方法は、I0方式と同等の簡便さでありながら、Igr方式と同等の高い検出精度が得られる点で優れている。
特開2002−125313
ところで、電気設備における零相電流は、理想的には絶縁不良を含む地絡現象が生じない限りは流れないが、実際には電気設備の対地容量による容量成分の電流、あるいは各相間の不平衡に起因する残留電流成分が還流している。図9はこのような電気設備における零相電流の状態を説明するベクトル図である。
この図9に示すように、正常状態における零相電流は、容量成分であるI0C1と漏洩電流成分であるI0R1で構成される零相電流I01であるが、容量成分であるI0C1が支配的となっている。これに対し、絶縁不良が生じてくると、漏洩電流成分が増大してくるため、容量成分の電流に変動がないと仮定すれば、絶縁不良発生時における零相電流は、容量成分であるI0C1と漏洩電流成分であるI0R2で構成される零相電流I02となる。
図9からも判るとおり、絶縁不良発生時には、漏洩電流成分が増大しているにも関わらず、容量成分が存在しているために、大きさのみに着目した場合、絶縁不良発生時における零相電流I02の大きさは、絶縁不良が発生する前の零相電流I01の大きさと大差がない。これは、零相電流I0の大きさのみによって絶縁不良発生の有無を判定するI0方式では、特に容量成分の電流が大きい場合には、絶縁不良の現象を正確に把握することが困難であることを示している。
これに対し、Igr方式では、系統側に印加した監視用信号成分を計測し、実際に印加した信号と同相成分、すなわち漏洩電流成分のみを抽出して絶縁不良の判定を行うため、容量成分電流の影響を受けず、正確に絶縁不良の判定を実施することができる。したがって、近年では、絶縁監視方式としてIgr方式が採用されるのが一般的となっている。
しかしながら、Igr方式を実現するためには、監視用信号を系統側に印加する必要があり、このために注入用トランス等の専用の付帯設備を必要とする。その結果、I0方式に比べコスト高になり、また、停電を伴う大掛かりな設置工事が必要である。さらに、Igr方式は、系統側に監視用信号を印加するため、この信号の影響によりFAX等電気設備の誤作動を引き起こすという事例も発生している。
特許文献1で提案されている抵抗性電流を抽出する方法は、零相変流器を受電トランスの接地線に設置するのみで適用が可能となるI0方式と同等の簡便さでありながら、Igr方式と同等の高い検出精度が得られる方法として注目されている。この方法においては、原理的に被監視対象設備の電圧量を導入し、零相電流から抵抗成分のみを抽出する際の基準量としているが、この基準量とする電圧の導入方式としては、監視端末を設置する際に常時導入しておく常時導入方式と、設置時のみ一時的に導入し、記憶しておく一時導入方式が考えられる。
この場合、一時導入方式の方が、監視端末の設置作業が容易となり、かつ、監視端末のハードウェア規模を縮小できるため、監視端末をコンパクトに構成できる利点がある。しかしながら、監視端末の設置は、設備点検等、設備を停電させるときに行われるケースが多々あるため、その場合に、基準量とする電圧を一時記憶させたつもりが、停電であったため正常に記憶できていない、あるいは、電圧は導入記憶できたが導入する電圧相が誤っていたため、その後の運用で正常に動作できない、等の、設置時における基準量の導入ミスを生じる可能性があった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、注入用トランス等の専用の付帯設備を必要とせず、簡便な構成により電流と電圧の計測のみで漏洩電流成分を精度よく抽出可能な絶縁監視装置と方法を提供することである。
本発明は、上記のような目的を達成するために、電気設備の電圧サンプリング値を用いて電気設備の充電電流模擬ベクトルを生成し、電気設備の接地線に流れる零相電流サンプリング値の充電電流模擬ベクトルに対する直交成分をディジタル演算して絶縁監視を行うことにより、注入用トランス等の専用の付帯設備を必要とせず、また、瞬時サンプリング値によるベクトル量のディジタル演算により、簡便で精度の高い絶縁監視を可能としたものである。
本発明における電気設備の絶縁監視装置は、変圧器を含む電気設備の絶縁監視を行う絶縁監視装置において、電流計測手段、電圧データ取得手段、模擬ベクトル生成手段、直交成分演算手段、絶縁監視手段、警報出力手段を備えたことを特徴としている。
ここで、電流計測手段は、前記変圧器の接地線に結合した変流器からの零相電流を所定の時間間隔でサンプリングして計測し、零相電流サンプリング値を得る手段である。電圧データ取得手段は、前記電気設備の電圧を所定の時間間隔でサンプリングして計測し、電圧サンプリング値を得る電圧計測手段、または、電圧計測手段により一時的に取込まれた電気設備の電圧を所定の時間間隔でサンプリングし、得られた電圧サンプリング値を記憶する電圧記憶手段を含む手段である。
模擬ベクトル生成手段は、前記電圧サンプリング値を用いて前記電気設備の対地充電電流と略同位相の充電電流模擬ベクトルを生成する手段である。直交成分演算手段は、前記零相電流サンプリング値の前記充電電流模擬ベクトルに対する直交成分を算出する手段である。絶縁監視手段は、前記直交成分に基づいて電気設備の絶縁不良の有無を判定する手段であり、警報出力手段は、前記絶縁不良ありと判定された場合に警報を出力する手段である。
なお、本発明における電気設備の絶縁監視方法は、上記のような電気設備の絶縁監視装置の特徴を、方法の観点から把握したものである。
以上のような特徴を有する本発明によれば、電気設備の電圧の瞬時サンプリング値を用いて電気設備の充電電流模擬ベクトルを生成し、電気設備の接地線に流れる零相電流の瞬時サンプリング値(ベクトル量)の充電電流模擬ベクトルに対する直交成分(漏洩電流成分にほぼ等しい)をディジタル演算にて算出することにより、対地充電電流の成分を除去した零相電流を精度よく抽出することができる。したがって、注入用トランス等の専用の付帯設備を必要とせず、簡便な構成により、電流と電圧のサンプリング計測とそれによって得られる瞬時サンプリング値によるベクトル量のディジタル演算のみで、対地充電電流の成分を除去した漏洩電流成分を精度よく抽出することができる。
本発明によれば、電気設備の電圧サンプリング値を用いて電気設備の充電電流模擬ベクトルを生成し、電気設備の接地線に流れる零相電流サンプリング値の充電電流模擬ベクトルに対する直交成分をディジタル演算して絶縁監視を行うことによって、注入用トランス等の専用の付帯設備を必要とせず、簡便な構成により電流と電圧の計測のみで漏洩電流成分を精度よく抽出可能な絶縁監視装置と方法を提供することができる。
以下には、本発明による絶縁監視方式を適用した実施の形態を、図面に沿って具体的に説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図である。この図1に示すように、監視対象となる電気設備の受電トランス(変圧器)1は、高圧受電した電気を降圧し、ケーブル2を経由して負荷設備へ配分するようになっている。受電トランス1の接地線3には、零相変流器(以下には、ZCTと略称する)4が取り付けられている。なお、図1は、受電トランス1が単相回路である場合を示している。
また、絶縁監視装置10は、ZCT4から零相電流を取り込み、ケーブル2の受電電力から電源電圧の供給を受けるように構成されている。この絶縁監視装置10は、一般的には、受変電設備であるキュービクル等の設備内に設置されており、電流計測手段11、電圧計測手段12、模擬ベクトル生成手段13、直交成分演算手段14、絶縁監視手段15、警報出力手段16を備えている。
ここで、電流計測手段11は、受電トランス1の接地線3に結合したZCT4からの零相電流を所定の時間間隔でサンプリングして計測し、零相電流サンプリング値を得る手段である。電圧計測手段12は、ケーブル2から供給される電源電圧を所定の時間間隔でサンプリングして計測し、電圧サンプリング値を得る手段である。
模擬ベクトル生成手段13は、電圧サンプリング値を用いて電気設備の対地充電電流と略同位相の充電電流模擬ベクトルを生成する手段である。直交成分演算手段14は、零相電流サンプリング値の充電電流模擬ベクトルに対する直交成分を算出する手段である。絶縁監視手段15は、直交成分に基づいて電気設備の絶縁不良の有無を判定する手段であり、警報出力手段16は、絶縁不良ありと判定された場合に警報を出力する手段である。
[1−2.具体的な動作]
以上のような構成を有する第1の実施形態に係る絶縁監視装置の動作は次の通りである。
まず、電流計測手段11は、受電トランス1の接地線3に結合されているZCT4によって監視対象となる電気設備の漏洩電流を取込み、所定の時間間隔でサンプリングを行い、高調波の影響を除去する等の目的で必要によってフィルタリングを行い、ディジタル演算を行うための零相電流データ(零相電流サンプリング値)を生成する。この場合に、サンプリングの時間間隔を商用周波数の電気角30°、またはこれに自然数を乗除した電気角としておく。
また、これと平行して、電圧計測手段12は、監視対象となる電気設備の電圧を取込み、電流計測手段11と同様に、所定の時間間隔でサンプリングを行い、高調波の影響を除去する等の目的で必要によってフィルタリングを行い、ディジタル演算を行うための電圧データ(電圧サンプリング値)を生成する。なお、この電圧計測手段12により取込む電圧は、絶縁監視装置10の電源電圧として使用する電圧と兼用してもよい。
模擬ベクトル生成手段13は、電圧計測手段12で生成された電圧データを使って、漏洩電流から対地絶縁抵抗の低下に伴って流れる抵抗性電流を抽出する際の基準とする模擬ベクトルを生成する。この模擬ベクトルは、監視対象となる電気設備に流れる漏洩電流の対地充電電流と同位相となるように生成する。
図1は、受電トランス1が単相回路である場合を示しているが、単相回路における漏洩電流は、図9に示すようになっている。すなわち、抵抗性電流(I0R1,I0R2)は電圧と同相(あるいは逆移相、図9は同相の場合)であり、対地充電電流分はこれと90°位相を進めた方向に流れる。
したがって、図1に示すように、受電トランス1が単相回路である場合、模擬ベクトル生成手段13は、図2に示すように、電圧計測手段12で生成された電圧データに対して90°進みの移相演算を行うことによって、模擬ベクトルIVCを生成することができる。
次に、直交成分演算手段14は、電流計測手段11で生成された零相電流データと、模擬ベクトル生成手段13で生成された模擬ベクトルIVCを使って、漏洩電流から対地絶縁抵抗の低下に伴って流れる抵抗性電流を抽出するための演算を行う。
例えば、電流計測手段11で生成された零相電流データをI0、模擬ベクトル生成手段13で生成された模擬ベクトルをIVCとした場合、次の(1)式によってI0のIVCに対する直交成分を算出することができる。この算出結果が、対地絶縁抵抗の低下に伴って流れる抵抗性電流I0rである。
I0r = I0・IVCsinθ …(1)
ただし、θはI0とIVCがなす角度。
以下には、この(1)式に基づく演算を、受電トランス1が単相回路である場合について、図9を使って説明する。
模擬ベクトルIVCは、図9中のI0C1と同位相となっている。直交成分演算手段14は、電流計測手段11からの電流データの模擬ベクトルIVCに対する直交成分を算出することで、対地絶縁抵抗の低下に伴って流れる抵抗性電流I0rを抽出することができる。電流計測手段11からの零相電流データが図9のI01であった場合は、I0R1(=I01・IVCsinθ1)が算出され、零相電流データがI02であった場合は、I0R2(=I02・IVCsinθ2)が算出される。
つまり、以上説明した演算を行うことによって、対地絶縁抵抗の低下に伴って流れる抵抗性電流I0rを正確に抽出できることが判る。
なお、(1)式の演算は、電流計測手段11および模擬ベクトル生成手段13から出力される零相電流I0および模擬ベクトルIVCのサンプリングデータを使用して行うことになる。この演算は、前述したように、サンプリングの時間間隔を商用周波数の電気角30°ごとのデータとした場合、例えば、次の(2)式に示すような演算式で算出することができる。
I0r = I0・IVCsinθ
= I0m-3・IVCm−I0m・IVCm-3 …(2)
ただし、添え字mが現時点のサンプリングデータとした場合、m−3は、3サンプリング(90°)前のデータであることを示す。
絶縁監視手段15は、直交成分演算手段14で算出された抵抗性電流値I0rが、予め定められた警報閾値Ik以上となっているかどうか、すなわち、次の(3)式に示す条件判定を行い、(3)式の条件が成立した場合は、絶縁不良ありと判定する。
I0r ≧ Ik(Ik:警報閾値) …(3)
なお、変形例として、この(3)式が成立するだけでなく、さらに、この(3)式の関係が所定時間継続するか否かを判定条件として、所定時間継続した場合に絶縁不良ありと判定するようにしてもよい。
警報出力手段16は、絶縁監視手段15で絶縁不良ありと判定された場合、外部に対して絶縁不良警報を出力する。絶縁不良警報の出力形態は自由に選択可能であり、一例として、接点出力のような直接警報としてもよいし、また、別の例として、無線あるいは有線での通信による遠隔地への警報としてもよい。
[1−3.効果]
以上のような第1の実施形態に係る絶縁監視装置によれば、対地充電電流の成分を除去した零相電流を精度よく抽出することができる。以下には、この点について説明する。
まず、電気設備の絶縁監視は、設備の絶縁劣化などによる漏洩電流を、変圧器の接地線電流により精度よく検出するものであるが、電気設備の対地充電電流も接地線に流れており、これは漏洩電流の高精度な検出を阻害するものである。ここで、接地線に流れる対地充電電流は、電路各相の対地アドミタンスの不平衡と、電路各相の対地電圧の不平衡に起因している。
三相回路においては、変圧器の接地方法の影響が大きく、三相電圧の擬似中性点対地電圧(常時の零相電圧)が大きくなる接地方式、例えば、低圧Δ巻線の一端を接地するなどの接地方式では、相電圧に等しい零相電圧を回路に印加した場合と同様の大きな対地充電電流が接地線に流れることになる。
この充電電流の位相は、電路各相の対地アドミタンスの不平衡がない場合には、変圧器の結線方法と接地相により決まるので、電気設備の任意の電圧を移相するなどの手段で、先の充電電流と同相のベクトル(充電電流模擬ベクトル)を生成することができる。単相回路のみならず三相回路においても、充電電流と絶縁劣化による漏洩電流には、90°±30°程度の大きな位相差がある。
本実施形態では、この位相差を利用して、具体的には、電気設備の電圧の瞬時サンプリング値を用いて電気設備の充電電流模擬ベクトルを生成し、電気設備の接地線に流れる零相電流の瞬時サンプリング値(ベクトル量)の充電電流模擬ベクトルに対する直交成分(漏洩電流成分にほぼ等しい)をディジタル演算にて算出することにより、対地充電電流の成分を除去した零相電流を精度よく抽出することができる。
したがって、本実施形態によれば、注入用トランス等の専用の付帯設備を必要とせず、簡便な構成により、電流と電圧のサンプリング計測とそれによって得られる瞬時サンプリング値によるベクトル量のディジタル演算のみで、対地充電電流の成分を除去した漏洩電流成分を精度よく抽出することができる。
また、本実施形態においては、簡便な演算で充電電流模擬ベクトルを生成することができる。以下には、この点について説明する。
まず、通常の三相交流設備において、各相対地電圧、各線間電圧における電圧ベクトルのそれぞれの位相差は、電気角30°またはその整数倍、あるいは整数分の一である。また、変圧器の結線方法と接地相により決まる充電電流の位相も、これらと電気角30°またはその整数倍あるいは整数分の一の関係にある。一方、ディジタル移相演算は、サンプリング値の時間シフト演算にて行うのが最も簡便である。本実施形態においては、サンプリングの時間間隔を電気角30°またはこれに自然数を乗除した電気角とすることにより、簡便な演算で充電電流模擬ベクトルを生成することができる。
[2.第2の実施形態]
図3は、本発明を適用した第2の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図である。この図3に示すように、本実施形態は、監視対象となる電気設備の受電トランス1が3相△(あるいはV)結線である点、および、絶縁監視装置10が移相演算手段17を備えている点で第1の実施形態と相違するが、他の構成は、第1の実施形態と同様である。
図4は、3相△(あるいはV)結線時(図4はB相接地の場合)の受電トランス1における電圧、電流ベクトルの状態と、模擬ベクトルの生成方法を示すベクトル図である。この図4に示すように、対地充電電流分Icは、非接地相間電圧Vcaと略同位相であり、VabはIcに対し120°遅れ、VbcはIcに対し60°遅れとなる。したがって、電圧計測手段12により取込む電圧相によって、模擬ベクトル生成手段13での模擬ベクトル生成時における移相の角度を切り替える必要が出てくる。この点が、第1の実施形態と異なる点である。
すなわち、本実施形態において、移相演算手段17は、電圧入力がAB相である場合に「120°進みの移相演算」、BC相である場合に「60°進みの移相演算」を行う。これによって、模擬ベクトル生成手段13は、対地充電電流分Icと同相の充電電流模擬ベクトルを生成することができる。また、電圧入力がCA相の非接地相間電圧Vcaである場合は、対地充電電流分Icと略同位相であるため、移相演算手段17により移相演算を行う必要はない。この場合に、模擬ベクトル生成手段13は、この非接地相間電圧Vcaをそのまま用いて対地充電電流分Icと同相の充電電流模擬ベクトルを容易に生成することができる。
したがって、CA相電圧を入力するようにすれば、前記のとおり移相演算を行う必要がないため、移相演算手段17を省略でき、絶縁監視装置10の構成が簡略になる。また、電圧計測手段12に取込む電圧相を限定し、この限定した電圧相に応じて模擬ベクトル生成手段13での移相演算方法を固定化してもよい。
なお、本実施形態において、電流計測手段11の動作、および、模擬ベクトル生成手段13以降の直交成分演算手段14、絶縁監視手段15、警報出力手段16の動作は、第1の実施形態と同様である。
以上のような第2の実施形態に係る絶縁監視装置によれば、第1の実施形態の効果に加えて、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、取込む電圧相に応じた移相演算を行うことによって、対地充電電流分Icと同相の充電電流模擬ベクトルを生成することができ、特に、対地充電電流分Icと略同位相である非接地相間電圧Vcaを取込むことにより、対地充電電流分Icと同相の充電電流模擬ベクトルを容易に生成することができる。
[3.第3の実施形態]
図5は、本発明を適用した第3の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図である。この図5に示すように、本実施形態は、監視対象となる電気設備の受電トランス1Aが3相△(あるいはV)回路であるのに対し、電圧計測手段12による電圧の取込み先が単相変圧器である別の受電トランス1Bの回路である点で、第2の実施形態と相違するが、他の構成は、第2の実施形態と同様である。ただし、この構成は、受電トランス1Aと受電トランス1Bの1次側が同一系統である(受電トランス1Bが監視対象となる電気設備につながっている)ことを前提条件としている。
この場合、監視対象の受電トランス1Aの構成および電圧取込み先の受電トランス1Bの構成、および電圧の取込み相から、受電トランス1A,1Bの2次側電圧相互の位相差を認識し、移相演算手段17によりその位相差に応じた移相演算を実施し、模擬ベクトル生成手段13により模擬ベクトルを生成することになる。
なお、本実施形態において、電流計測手段11の動作、および、模擬ベクトル生成手段13以降の直交成分演算手段14、絶縁監視手段15、警報出力手段16の動作は、第1の実施形態と同様である。
以上のような第3の実施形態に係る絶縁監視装置によれば、第1、第2の実施形態の効果に加えて、さらに、次のような効果が得られる。すなわち、3相変圧器と単相変圧器の高圧回路が同一電力系統に接続されている場合に、当該変圧器の2次側電圧相互の位相差は、変圧器の結線法と接続相により固定的に決まる。したがって、監視対象の電気設備の変圧器が3相変圧器である場合に、この3相変圧器の電圧を導入せずに、当該電気設備につながる単相変圧器の電圧を導入して、当該3相変圧器回路の充電電流模擬ベクトルを容易に生成することができる。
[4.第4の実施形態]
図6は、本発明を適用した第4の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図である。この図6に示すように、本実施形態は、第1の実施形態に係る絶縁監視装置に、直交成分演算手段14で算出された直交成分のデータを出力する直交成分データ出力手段18を設けたものであり、他の構成は、第1の実施形態と同様である。
ここで、直交成分データ出力手段18の具体的な構成は適宜選択可能である。すなわち、直交成分データ出力手段18は、絶縁監視装置10に観測端子等を取付けることによって実現することもできるし、表示器等を使って数値で直接目視確認できるようにしてもよい。また、有線、無線の通信手段を使って、パソコンあるいは遠隔地に直交成分データを伝送して確認できるようにしてもよい。
以上のような第4の実施形態に係る絶縁監視装置によれば、第1の実施形態の効果に加えて、さらに、監視対象設備の絶縁状態を容易に把握できるという効果が得られる。以下には、この点について説明する。
すなわち、絶縁監視装置10のユーザは、直交成分データ出力手段18を通して、監視対象設備の対地絶縁抵抗の低下に伴う漏れ電流値をいつでも容易に確認できる。また、絶縁監視装置10を設置する際には、設置の申請を行うために監視対象設備の対地絶縁抵抗の低下に伴う漏れ電流値を測定する必要があるが、直交成分データ出力手段18を設けることによって、この測定作業を簡略化することができる。さらに、絶縁監視警報が発生した場合にも、直交成分データ出力手段18によって、その時点の漏洩電流を正確に把握することができるので、不良箇所の特定調査、設備改修要否の判断等の参考情報として有効に活用することができる。
このように、本実施形態によれば、直交成分データ出力手段18により直交成分のデータを出力することにより、特別な付帯設備なしに充電電流に影響されない漏洩電流に比例した電流値を容易に確認することが可能となり、設備の絶縁状態を容易に把握することができる。
[5.第5の実施形態]
図7は、本発明を適用した第5の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図である。この図7に示すように、本実施形態は、第2の実施形態に係る絶縁監視装置において、絶縁監視装置10を監視対象設備に設置する際に絶縁監視装置10の外部に設けた電圧計測手段12により模擬ベクトルを生成する際の位相基準となる設備側電圧を一時的に取込み、取込んだ電圧を絶縁監視装置10の内部に設けた電圧記憶手段19で記憶するように構成したものである。
第2の実施形態のように、電圧計測手段12を絶縁監視装置10の内部に設けた場合には、絶縁監視装置10を監視対象設備に設置する際、電圧計測手段12に電圧を取込むために配線接続を行う必要があるが、本実施形態においては、電圧計測手段12を、例えば、コネクタ、クリップ等を使って絶縁監視装置10と接続することで一時的に電圧を取込み、取込んだ電圧を電圧記憶手段19で記憶する。
図7は、監視対象設備の受電トランス1が3相△(あるいはV)回路である場合を示しており、第2の実施形態について前述したように、電圧計測手段12での取得電圧を非接地相間の電圧に限定することで、移相演算手段17を省略し、絶縁監視装置10の構成を簡略化している。なお、他の構成は、第2の実施形態と同様である。
以上のような第5の実施形態に係る絶縁監視装置によれば、第1、第2の実施形態の効果に加えて、さらに、次のような効果が得られる。まず、電圧取込み用の配線接続を行う必要がなくなるため、絶縁監視装置の設置作業が容易になる。また、電圧計測手段12を絶縁監視装置10の外部に出すことで、絶縁監視装置10自体のハードウェア規模を縮小できるため、監視装置のコンパクト化を図ることができる。
さらに、変形例として、電圧計測手段12あるいは電圧記憶手段19の何れかに、取得電圧が非接地相であることを確認する機能を持たせることにより、装置構成の一層の簡略化を図れると共に、監視装置設置時の誤作業防止を図ることができる。
[6.第6の実施形態]
図8は、本発明を適用した第6の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図である。この図8に示すように、本実施形態は、第5の実施形態に係る絶縁監視装置において、電圧計測手段12に、電気設備の通電の有無を判定する検電手段21と、当該電気設備が通電中であると判定した場合に、当該電気設備の電圧を導入する電圧導入手段22を設けたものであり、他の構成は、第5の実施形態と同様である。
以上のような第6の実施形態に係る絶縁監視装置によれば、第5の実施形態の効果に加えて、さらに、基準量とする電圧の記憶ミス等を防止できるという効果が得られる。以下には、この点について説明する。
すなわち、絶縁監視装置の設置作業は、比較的設備点検等の、設備を停電させるときに行われるケースが多い。そのため、基準量とする電圧を一時記憶させたつもりが、停電であるために正常に記憶できないなどのミスを生じる可能性があり、その結果、絶縁監視装置を正常に運用できなくなる場合があった。
これに対して、本実施形態においては、電圧計測手段12に設けた検電手段21により、電圧を導入する際に設備電圧が生きていることを確認した上で、電圧導入手段22により電圧導入することによって、電圧の記憶ミスを防止することができる。また、前述したように導入する電圧相を限定する構成とした場合、導入する電圧相を誤るという可能性があるが、本実施形態においては、検電手段21に導入相を確認する機能を実装することにより、そのような導入電圧相誤りも同時に防止できる。
なお、本実施形態においては、電圧計測手段12を絶縁監視装置10の外部に設けた場合について説明したが、第1〜第4の実施形態で示したような絶縁監視装置10内部に設けた電圧計測手段12に、同様の検電手段21と電圧導入手段22を設ける構成も可能である。この場合には、基準電圧を常時導入する場合の導入電圧相誤りを同様に防止することができる。
[7.他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。すなわち、図面に示した絶縁監視装置の構成は、一例にすぎず、本発明の絶縁監視装置は、電気設備の電圧サンプリング値を用いて電気設備の充電電流模擬ベクトルを生成し、電気設備の接地線に流れる零相電流サンプリング値の充電電流模擬ベクトルに対する直交成分をディジタル演算して絶縁監視を行うものである限り、その具体的な装置構成は適宜選択可能である。
本発明を適用した第1の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図。 図1に示す単相回路の受電トランスに対する模擬ベクトルの生成方法を示すベクトル図。 本発明を適用した第2の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図。 図3に示す3相△(あるいはV)結線時の受電トランスにおける模擬ベクトルの生成方法を示すベクトル図。 本発明を適用した第3の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図。 本発明を適用した第4の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図。 本発明を適用した第5の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図。 本発明を適用した第6の実施形態に係る絶縁監視装置を電気設備に設置した状態を示す回路図と絶縁監視装置の構成を示すブロック図。 電気設備における零相電流の状態を説明するベクトル図。
符号の説明
1,1A,1B…受電トランス
2…ケーブル
3…データ参照処理部
4…零相変流器(ZCT)
10…絶縁監視装置
11…電流計測手段
12…電圧計測手段
13…模擬ベクトル生成手段
14…直交成分演算手段
15…絶縁監視手段
16…警報出力手段
17…移相演算手段
18…直交成分出力手段
19…電圧記憶手段
21…検電手段
22…電圧導入手段

Claims (8)

  1. 変圧器を含む電気設備の絶縁監視を行う絶縁監視装置において、
    前記変圧器の接地線に結合した変流器からの零相電流を所定の時間間隔でサンプリングして計測し、零相電流サンプリング値を得る電流計測手段と、
    前記電気設備の電圧を所定の時間間隔でサンプリングして計測し、電圧サンプリング値を得る電圧計測手段、または、電圧計測手段により一時的に取込まれた電気設備の電圧を所定の時間間隔でサンプリングし、得られた電圧サンプリング値を記憶する電圧記憶手段を含む電圧データ取得手段と
    前記電圧サンプリング値を用いて前記電気設備の対地充電電流と略同位相の充電電流模擬ベクトルを生成する模擬ベクトル生成手段と、
    前記零相電流サンプリング値の前記充電電流模擬ベクトルに対する直交成分を算出する直交成分演算手段と、
    前記直交成分に基づいて電気設備の絶縁不良の有無を判定する絶縁監視手段と、
    前記絶縁不良ありと判定された場合に警報を出力する警報出力手段
    を備えたことを特徴とする電気設備の絶縁監視装置。
  2. 前記電圧データ取得手段は、前記サンプリングの前記時間間隔を、商用周波数の電気角30°またはこれに自然数を乗除した電気角として、前記電圧サンプリング値を得るように構成され、
    前記模擬ベクトル生成手段は、前記電圧サンプリング値に対するディジタル移相演算により前記充電電流模擬ベクトルを生成するように構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気設備の絶縁監視装置。
  3. 前記電圧データ取得手段は、前記変圧器の低圧側巻線の構成が3相ΔまたはV結線の場合に、当該低圧側巻線の非接地相の線間電圧を前記電気設備の電圧として前記電圧サンプリング値を取得するように構成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気設備の絶縁監視装置。
  4. 前記電圧データ取得手段は、前記変圧器が3相変圧器の場合に、前記電気設備につながる単相変圧器の線間電圧または相電圧を前記電気設備の電圧として前記電圧サンプリング値を取得するように構成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気設備の絶縁監視装置。
  5. 前記直交成分のデータを出力する直交成分データ出力手段
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電気設備の絶縁監視装置。
  6. 前記電圧データ取得手段は、装置本体の外部に設けられて前記電気設備の電圧を一時的に取込む前記電圧計測手段と、装置本体の内部に設けられた前記電圧記憶手段を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電気設備の絶縁監視装置。
  7. 前記電圧計測手段は、前記電気設備の通電の有無を判定する検電手段と、当該電気設備が通電中であると判定した場合に、当該電気設備の電圧を導入する電圧導入手段を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電気設備の絶縁監視装置。
  8. 変圧器を含む電気設備の絶縁監視を行う絶縁監視方法において、
    電流計測手段、電圧データ取得手段、模擬ベクトル生成手段、直交成分演算手段、絶縁監視手段、警報出力手段を備えた絶縁監視装置を用いて、
    前記電流計測手段により前記変圧器の接地線に結合した変流器からの零相電流を所定の時間間隔でサンプリングして計測し、零相電流サンプリング値を得る電流計測ステップと、
    前記電圧データ取得手段により前記電気設備の電圧を所定の時間間隔でサンプリングして計測し、電圧サンプリング値を得る電圧計測処理、または、電圧データ取得手段により電気設備の電圧を一時的に取込み、この取込まれた電圧を所定の時間間隔でサンプリングして、得られた電圧サンプリング値を記憶する電圧記憶処理を含む電圧データ取得ステップと
    前記模擬ベクトル生成手段により前記電圧サンプリング値を用いて前記電気設備の対地充電電流と略同位相の充電電流模擬ベクトルを生成する模擬ベクトル生成ステップと、
    前記直交成分演算手段により前記零相電流サンプリング値の前記充電電流模擬ベクトルに対する直交成分を算出する直交成分演算ステップと、
    前記絶縁監視手段により前記直交成分に基づいて電気設備の絶縁不良の有無を判定する絶縁監視ステップと、
    前記絶縁不良ありと判定された場合に、前記警報出力手段により警報を出力する警報出力ステップ
    を含むことを特徴とする電気設備の絶縁監視方法。
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