JP2009056905A - 車両用オートライト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用オートライト装置において、消灯用基準値と点灯用基準値をそれぞれ別個に調整する。
【解決手段】車外照度に応じて予め設定された点灯基準値と消灯基準値に基づいてヘッドライトを自動的に点灯、消灯させる車両用オートライト装置10において、
自動点灯時に手動消灯あるいは/及び自動消灯後に手動点灯がなされたことを検知する検知手段と、
前記検知手段からの検知信号を受信して、前記点灯基準値を手動消灯時の車外照度に応じて補正点灯基準値に切り替え、前記消灯基準値を手動点灯時の車外照度に応じて補正消灯基準値に切り替える切替手段とを備え、
前記手動点灯あるいは/及び手動消灯後における自動点灯および/または自動消灯の基準値は、前記補正点灯基準値、補正消灯基準値としていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用オートライト装置に関し、詳しくは、車外照度に応じて自動的にヘッドライト等を消灯、点灯するオートライト装置において、消灯用基準値と点灯用基準値を乗員の好みに応じてそれぞれ個別に調整するものである。
従来より、自動車の車外照度に応じて自動車のヘッドライトおよびスモールライトを自動的に点灯、消灯させるオートライト装置が提案されている。
例えば、特開昭58−221733号公報(特許文献1)で提案されている車両用ライト制御装置は、ライトが乗員により手動点灯された場合の車外照度を記憶し、該車外照度をオートライトモードでの自動点灯の基準車外照度に用いている。
該車両用ライト制御装置は、車外照度を検出する光センサと、車外照度を記憶するメモリと、ライトが手動点灯されたことを検出すると共に、自動点灯のための基準車外照度を設定し、車外照度と基準車外照度とを比較してライトを駆動するマイクロコンピュータを備えている。
ライトがマニュアルモードになっている場合、マイクロコンピュータは乗員が手動でライトを点灯または消灯したことを検知すると、光センサから車外照度を受信してメモリに記憶し、該車外照度を自動点灯のための点灯基準車外照度として設定している。ライトがオートライトモードになったときに、マイクロコンピュータは車外照度を点灯基準車外照度と比較し、車外照度が点灯基準車外照度以下となったことを判断すると、自動的にライトを点灯している。
また、マイクロコンピュータは、オートライトモード時にライトを自動消灯させる消灯用基準車外照度を設定しており、消灯用基準車外照度は点灯基準車外照度に一定値を加えたものとしている。
このように、特許文献1の車両用ライト制御装置は消灯用と点灯用の基準車外照度を別々に設定しているが、これは以下の理由による。
例えば車外照度が時間の経過と共に明から暗に変化する場合において、光センサが検出する照度は常に減少し続けるのではなく、増加と減少を繰り返しながら減少していく。図8は、車外照度を表す光センサの電圧値と時間の関係を示した説明図であり、光センサの電圧値はA領域のように増加と減少を繰り返す。このため、消灯用と点灯用の基準車外照度を同じ値とした場合、基準車外照度付近で光センサの電圧値が増加と減少を繰り返すとライトが点灯消灯を繰り返してしまう恐れがある。従って、消灯用と点灯用の基準車外照度を別々に設定している。
特開昭58−221733号公報
ライトの点灯、消灯に関しては、昼間から夕暮れになる場合などライトが消灯している状態から自動で点灯する点灯用の基準車外照度と、夜から朝になりライトが点灯している状態から自動で消灯する消灯用の基準車外照度は、乗員毎に好みが異なるため、乗員に合わせて調整することが望ましい。
しかし、特許文献1においては、消灯用と点灯用の基準車外照度を別々に設定しているが、消灯基準車外照度は点灯基準車外照度に一定値を加えたものとして設定しているだけであり、消灯基準車外照度は点灯用基準車外照度に応じて定められている。このため、点灯基準車外照度と消灯基準車外照度を独立して調整することができず、乗員の好みに合わせた基準車外照度に設定することができないという問題がある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、車両用オートライト装置において、消灯用基準値と点灯用基準値をそれぞれ個別に調整することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、車外照度に応じて予め設定された点灯基準値と消灯基準値に基づいてヘッドライトを自動的に点灯、消灯させる車両用オートライト装置において、
自動点灯時に手動消灯あるいは/及び自動消灯後に手動点灯がなされたことを検知する検知手段と、
前記検知手段からの検知信号を受信して、前記点灯基準値を手動消灯時の車外照度に応じて補正点灯基準値に切り替え、前記消灯基準値を手動点灯時の車外照度に応じて補正消灯基準値に切り替える切替手段とを備え、
前記手動点灯あるいは/及び手動消灯後における自動点灯および/または自動消灯の基準値は、前記補正点灯基準値、補正消灯基準値としていることを特徴とする車両用オートライト装置を提供している。
本発明の車両用オートライト装置は、自動点灯基準値と自動消灯基準値を別々に備えており、切替手段は、特許文献1のように消灯基準値を点灯基準値に応じて定めるのではなく、手動消灯、手動点灯時の車外照度に応じて自動点灯基準値、自動消灯基準値をそれぞれ独立して補正基準値に切り替えている。このように、点灯基準値と消灯基準値をそれぞれ別々に調整することで、乗員の望む車外照度でヘッドライトを自動的に点灯、消灯させることができる。
具体的には、前記補正点灯基準値は前記手動消灯時の車外照度より予め設定した補正照度の範囲で暗い照度に補正し、前記補正消灯基準値は前記手動点灯時の車外照度より予め設定した補正照度の範囲で明るい照度に補正している。
この場合、前記点灯基準値の前記補正点灯基準値への切替は、自動点灯時から所定時間内に手動消灯がなされた場合に行われ、
前記消灯基準値の前記補正消灯基準値への切替は、自動消灯時から所定時間内に手動点灯がなされた場合に行う設定としている。
自動点灯時から所定時間内に手動消灯がなされた場合とは、車外照度の明から暗への移行時であってヘッドライトが消灯しているときに、車外照度が点灯基準値以下となりオートライト装置がヘッドライトを自動点灯したが、乗員は現在の照度ではまだヘッドライトを消灯しておきたいと考え、乗員がヘッドライトを手動操作で消灯した場合である。
このとき、オートライト装置は点灯基準値を手動消灯時の車外照度より暗い照度である補正点灯基準値に切り替えている。該補正点灯基準値への切り替えにより、以後、オートライト装置は車外照度が前記手動消灯時の車外照度よりも暗くなった状態でヘッドライトを自動点灯させることができる。
また、オートライト装置は乗員が前記手動消灯を行ったのち即座に補正点灯基準値への切り替えを行っている。このため、手動消灯後直ちにオートライトモードに戻すと、車外照度が手動消灯時からさらに暗くなった時点でヘッドライトを自動点灯させることができ、補正点灯基準値を即座に自動点灯に反映させることができる。
なお、オートライトモードとは、オートライト装置がヘッドライトの自動点灯又は自動消灯を行うことのできる状態である。
さらに、オートライト装置は、自動点灯時から手動消灯までの時間が所定時間内の場合に点灯基準値の切り替えを行っている。上記のようにオートライト装置がヘッドライトを自動点灯したが、乗員は現在の照度ではまだヘッドライトを消灯しておきたい状態においては、乗員はヘッドライトが自動点灯した後すぐに手動で消灯を行うと考えられる。このため、所定時間を設定することで、自動点灯した後他の要因でヘッドライトを手動消灯させた場合には点灯基準値の切り替えを行わないようにすることができる。
自動消灯時に所定時間内に手動点灯がなされた場合とは、車外照度の暗から明への移行時であってヘッドライトが点灯しているときに、車外照度が消灯基準値を超えて明るくなりオートライト装置がヘッドライトを自動消灯させたが、乗員は現在の照度ではまだヘッドライトを点灯させておきたいと考え、乗員がヘッドライトを手動操作で点灯させた場合である。
このとき、オートライト装置は消灯基準値を手動点灯時の車外照度より明るい照度である補正消灯基準値に切り替えている。補正消灯基準値への切り替えにより、以後、オートライト装置は車外照度が前記手動点灯時の車外照度よりも明るくなった状態でヘッドライトを自動消灯させることができる。
また、オートライト装置は乗員が前記手動点灯した後、即座に補正消灯基準値への切り替えを行っている。このため、手動点灯後直ちにオートライトモードに戻すと、車外照度が手動点灯時からさらに明るくなった時点でヘッドライトを自動消灯させることができ、補正消灯基準値を即座に自動消灯に反映させることができる。
さらに、自動消灯時から手動点灯までの時間が所定時間内の場合に消灯基準値の切り替えを行っている。オートライト装置がヘッドライトを自動消灯させたが、乗員は現在の照度ではまだヘッドライトを点灯させておきたい状態においては、乗員はすぐに手動で点灯を行うであろうと考えられ、所定時間を設定することで、他の要因でヘッドライトを手動点灯した場合には消灯基準値の切り替えを行わないようにしている。
前述したように、本発明の車両用オートライト装置によれば、点灯基準値と消灯基準値を別々に備え、切替手段は点灯基準値と消灯基準値をそれぞれ独立して補正基準値に切り替えているため、点灯基準値と消灯基準値をそれぞれ別々に調整して、乗員の望む車外照度でヘッドライトを自動的に点灯、消灯させることができる。
また、自動点灯時から所定時間内に手動消灯がなされた場合には、オートライト装置は乗員が前記手動消灯を行ったのち即座に補正点灯基準値への切り替えを行っており、手動消灯後直ちにオートライトモードに戻すと、車外照度が手動消灯時からさらに暗くなった時点でヘッドライトを自動点灯させることができ、補正点灯基準値を即座に自動点灯に反映させることができる。
同様に、自動消灯時から所定時間内に手動点灯がなされた場合には、手動点灯後直ちにオートライトモードに戻すと、車外照度が手動点灯時からさらに明るくなった時点でヘッドライトを自動消灯させることができ、補正消灯基準値を即座に自動消灯に反映させることができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7は本発明の第1実施形態を示す。
本発明の車両用オートライト装置10は、自動車において、車外照度に応じて予め設定された点灯基準値と消灯基準値に基づいてヘッドライト14を自動的に点灯、消灯させるものである。
図1に示すように、車両用オートライト装置10は、制御装置16と、照度センサ12と、ライティングスイッチ13と、ヘッドライト14及びスモールライト15を備えている。
照度センサ12は制御装置16と接続しており、車外照度を電圧値として制御装置16に出力している。
ライティングスイッチ13は、図2に示すように、「オフ」「スモールライト」「オートライト」「ヘッドライト」のポジションを切り替えており、信号線19を介して制御装置16と接続している。信号線19は、「オフ」「スモールライト」「オートライト」「ヘッドライト」のポジションごとに設けた4本の信号線19からなる。また、ライティングスイッチ13はバッテリ11と接続しており、ポジションの切り替えに応じてバッテリ11と各ポジションの信号線19とを接続して制御装置16とバッテリ11を接続し、ライティングスイッチ13がいずれのポジションにあるかを制御装置16に知らせている。
制御装置16は、切替手段及び検知手段を構成するCPUからなる制御部17と、ROM、RAM、不揮発性メモリなどからなる記憶部18からなる。
制御部17はライティングスイッチ13からポジションを示す信号を受け取ると、所定のライトの点灯/消灯を行う。詳細には、ライティングスイッチ13がスモールライトポジションの場合には、スモールライト15を点灯、ヘッドライト14を消灯し、ヘッドライトポジションの場合にはスモールライト15とヘッドライト14を点灯する。また、オフポジションの場合にはスモールライト15とヘッドライト14を消灯し、オートライトポジションの場合には、照度センサ12からの車外照度に基づいて自動的にヘッドライト14及びスモールライト15を消灯または点灯する。
また、ライティングスイッチ13がオートライトポジションである場合には、後述するように点灯基準値と消灯基準値を補正する。
なお、制御装置16は自動車の電子制御ユニット内に設けてもよく、この場合、制御部17及び記憶部18は電子制御ユニットのCPU及びROM等と兼用できる。
記憶部18は、ライティングスイッチ13のオートライトポジション時に、点灯基準値と消灯基準値を補正するための照度テーブルTを記憶している。
図3は照度テーブルTの例であり、消灯用テーブルToffと点灯用テーブルTonを別々に備えている。消灯用テーブルToffは、消灯基準値と照度の異なる複数の補正消灯基準値を備えており、補正消灯基準値は予め設定した補正照度の範囲内で、消灯基準値よりも明るい照度及び暗い照度としている。
点灯用テーブルTonも、消灯用テーブルToffと同様に、点灯基準値と照度の異なる複数の補正点灯基準値を備えており、補正点灯基準値は予め設定した補正照度の範囲内で、点灯基準値よりも明るい照度及び暗い照度としている。
図3では、点灯基準値と消灯基準値、補正点灯基準値と補正消灯基準値を、照度センサ12が制御部17に入力する電圧値で記載しており、値が大きいほど明るい照度であることを示している。消灯用テーブルToffでは、消灯基準値を350mVとし、明るい照度の補正消灯基準値3、4として、360mV,370mV,暗い照度の補正消灯基準値2、1として340、330mVを設定している。
同様に、点灯用テーブルTonでは、点灯基準値を150mVとし、明るい照度の補正点灯基準値3、4として、160mV,170mV,暗い照度の補正点灯基準値2、1として140、130mVを設定している。
消灯基準値と点灯基準値は同じ値とはせず、消灯基準値が点灯基準値より大きくなるような異なる値を設定している。同じ値とすると、オートライトポジション時に、照度センサ12の電圧値が消灯基準値周辺を前後する値を取る場合に、ヘッドライト14が消灯と点灯を繰り返す恐れがあるからである。なお、以下、ヘッドライト14の点灯及び消灯とは、スモールライト15とヘッドライト14の点灯及び消灯を示す。
なお、補正点灯基準値、補正消灯基準値は予め点灯用テーブルTon、消灯用テーブルToffに記憶せず、補正を行う度に制御部17で演算して求めてもよい。
次に、ライティングスイッチ13がオートライトポジションにある場合に、制御部17による消灯基準値、点灯基準値の補正点灯基準値、補正点灯基準値への切り替えについて説明する。
消灯基準値、点灯基準値の切り替えには4つのケースがあり、図4に各ケースの切り替え内容と切り替え条件を示している。
ケース1は、ヘッドライト14の自動消灯時から所定時間内に、乗員が手動でライティングスイッチ13のポジションを「ヘッドライト」としてヘッドライト14を点灯させた場合である。車外照度は暗から明へ移行しており、制御部17は車外照度が消灯基準値を超えて明るくなったためヘッドライト14を自動消灯させたが、乗員は現在の照度ではまだヘッドライト14を点灯させておきたいと考え、手動操作で点灯させた状態を想定している。
このとき、制御部17は、消灯テーブルを用いて消灯基準値を手動点灯時の車外照度より明るい補正消灯基準値へ切り替えている。例えば、図3(A)の消灯用テーブルToffでは、消灯基準値よりも明るい補正消灯基準値として補正消灯基準値3と補正消灯基準値4を備えており、このうち、手動点灯時の車外照度と比較して明るい補正消灯基準値を選択する。どちらの補正消灯基準値も手動点灯時の車外照度より明るい場合は、消灯基準値に近い明るさの補正消灯基準値3を選択する。
補正消灯基準値への切り替えにより、次にライティングスイッチ13がオートライトポジションとなったときには、ヘッドライト14は車外照度がより明るくなった状態で自動消灯する。
ケース2は、ヘッドライト14の自動点灯時から所定時間経過後に、乗員が手動でライティングスイッチ13のポジションを「オフ」としてヘッドライト14を消灯させた場合である。車外照度は暗から明へ移行しており、制御部17は車外照度が消灯基準値以下であるためヘッドライト14の自動点灯を所定時間以上継続させていたが、乗員は現在の照度ではヘッドライト14を消灯したいと考え、手動操作で消灯を行った状態を想定している。
このとき、制御部17は消灯テーブルを用いて消灯基準値を次に暗い照度である補正消灯基準値2へ切り替えている。補正消灯基準値2への切り替えにより、次にライティングスイッチ13がオートライトポジションとなったときには、ヘッドライト14は車外照度がより暗い状態で自動消灯する。
なお、ケース2では、補正消灯基準値は手動消灯時の車外照度より暗い照度である必要はなく、予め消灯テーブルに定めた補正消灯基準値を用いている。また、手動消灯時の車外照度を補正消灯基準値としてもよい。
ケース3は、ヘッドライト14の自動消灯時から所定時間経過後に、乗員が手動でライティングスイッチ13のポジションを「ヘッドライト14」としてヘッドライト14を点灯させた場合である。車外照度は明から暗へ移行しており、制御部17は車外照度が点灯基準値以上であるためヘッドライト14の自動消灯を所定時間以上継続させていたが、乗員は現在の照度ではヘッドライト14を点灯したいと考え、手動操作で点灯を行った状態を想定している。
このとき、制御部17は点灯テーブルを用いて点灯基準値をより明るい照度である補正点灯基準値3へ切り替えている。補正点灯基準値3への切替により、次にライティングスイッチ13がオートライトポジションとなったときには、ヘッドライト14は車外照度がより明るい状態で自動点灯する。
なお、ケース3においても、補正点灯基準値は手動点灯時の車外照度より明るい照度である必要はなく、予め点灯テーブルに定めた補正点灯基準値を用いている。また、手動点灯時の車外照度を補正点灯基準値としてもよい。
ケース4は、ヘッドライト14の自動点灯時から所定時間内に、乗員が手動でライティングスイッチ13のポジションを「オフ」としヘッドライト14を消灯させた場合である。車外照度は明から暗へ移行しており、制御部17は車外照度が点灯基準値以下となったので、車両用オートライト装置10がヘッドライト14を自動点灯したが、乗員は現在の照度ではまだヘッドライト14を消灯しておきたいと考え、手動操作で消灯を行った状態を想定している。
このとき、制御部17は点灯テーブルを用いて点灯基準値を手動消灯時の車外照度より暗い補正点灯基準値へ切り替えている。図3(B)の点灯用テーブルTonの例では、点灯基準値よりも暗い補正点灯基準値として補正点灯基準値2と補正点灯基準値1を備えているが、このうち、手動消灯時の車外照度より暗い補正点灯基準値を選択する。どちらも手動消灯時の車外照度より暗い場合は、点灯基準値に近い明るさの補正点灯基準値2を選択する。
補正点灯基準値への切替により、次にライティングスイッチ13がオートライトポジションとなったときには、ヘッドライト14は車外照度がより暗くなった状態で自動点灯する。
ケース1からケース4の所定時間は、本実施形態では3分以上7分以下が好ましく、本実施形態では5分としている。
さらに、消灯基準値、点灯基準値の切替は、車外照度が所定の範囲にある場合に行っており、所定の範囲とは、車両用オートライト装置10が動作してヘッドライト14の点灯または消灯が行われる程度の照度の範囲である。例えば、昼間に自動消灯しているときに、パッシングライトやライトチェックなどのために手動点灯した場合や、夜間に自動点灯しているときにコンビニエンスストアなど明るい場所に駐車して手動消灯した場合など、昼間または夜間に一時的に手動点灯または手動消灯した場合には、車両用オートライト装置10が消灯基準値、点灯基準値の切替を行わないようにするため、照度の範囲を設定している。
自動車の出荷時には、車両用オートライト装置10は、ライティングスイッチ13がオートライトポジションとなると、消灯基準値及び点灯基準値を用いてヘッドライト14の点灯または消灯を行うように設定されている。消灯基準値及び点灯基準値を補正消灯基準値、補正点灯基準値に切り替えた場合には、補正消灯基準値、補正点灯基準値が記憶部に記憶され、車両用オートライト装置はイグニッションキーが挿入されるたびに記憶部から補正消灯基準値、補正点灯基準値を読み出して使用する。
次に、車両用オートライト装置10の動作について説明する。
まず、車両用オートライト装置10によってヘッドライト14が自動点灯または自動消灯する場合の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS10では、ライティングスイッチ13がオートライトポジションにあるか否かを判断している。オートライトポジションにある場合はステップS11に進む。オートライトポジションにない場合はステップS10を繰り返す。
ステップS11では、現在のヘッドライト14の状態を判断している。ヘッドライト14が点灯している場合はステップS12に進み、ヘッドライト14が消灯している場合はステップS16に進む。
ステップS12では、制御装置16の制御部17は照度センサ12から車外照度を取得している。
ステップS13では、制御部17は、記憶部18に記憶した消灯用テーブルToffの消灯基準値と車外照度を比較している。車外照度が消灯基準値以上の場合にはステップS14に進む。車外照度が消灯基準値より小さい場合には、ステップS12に戻る。
ステップS14では、制御部17はヘッドライト14を自動消灯している。
ステップS15では、制御部17は自動消灯時からの時間を計測している。
ステップS16では、制御装置16の制御部17は照度センサ12から車外照度を取得している。
ステップS17では、制御部17は、記憶部18に記憶した点灯用テーブルTonの点灯基準値と車外照度を比較している。車外照度が点灯基準値以下の場合にはステップS14に進む。車外照度が点灯基準値より大きい場合には、ステップS12に戻る。
ステップS18では、制御部17はヘッドライト14を自動点灯している。
ステップS19では、制御部17は自動消灯時からの時間を計測している。
次に、自動点灯時の点灯基準値、消灯基準値の切り替えの動作を図6のフローチャートを用いて説明する。図6は図5のステップS15の続きである。
ステップS20では、制御部17は、乗員が手動操作でライティングスイッチ13をヘッドライトポジションとしたか、即ち手動操作で点灯させたか否かを判断している。手動操作で点灯させた場合はステップS21に進む。点灯させていない場合はステップS21を繰り返す。
ステップS21では、制御部17は照度センサ12から車外照度を取得している。
ステップS22では、制御部17は取得した車外照度が所定の範囲内にあるか否かを判断している。所定の範囲内にある場合はステップS23に進む。範囲外の場合はフローチャートを終了する。
ステップS23では、制御部17はステップS15で計測した自動消灯時から手動点灯までの時間が所定時間以上経過したか否かを判断している。所定時間以上経過している場合はステップS24に進み、所定時間内である場合はステップS25に進む。
ステップS24では、制御部17は記憶部18に記憶した点灯用テーブルTonを用いて、点灯基準値をより明るい照度である補正点灯基準値に切り替えている。例えば、図3(B)の点灯用テーブルTonを用いている場合、点灯基準値より1段階明るい照度である補正点灯基準値3に切り替えている。即ち、ステップS24は前述したケース3に相当する。
ステップS25では、制御部17は記憶部18に記憶した消灯用テーブルToffを用いて、消灯基準値をより明るい照度である補正消灯基準値に切り替えている。このとき、制御部17はステップS21で取得した車外照度より明るい補正消灯基準値を選択している。例えば、図3(A)の消灯用テーブルToffを用いている場合、車外照度を示す照度センサ12の電圧値が165mVであれば、消灯基準値より明るい補正消灯基準値3、補正消灯基準値4を車外照度と比較し、車外照度より明るい照度である170mVの補正消灯基準値4を選択している。即ち、ステップS25は前述したケース1に相当する。
次に、自動消灯時の点灯基準値、消灯基準値の補正の動作を図7のフローチャートを用いて説明する。図7は図5のステップS19の続きである。
ステップS30では、制御部17は、乗員が手動操作でライティングスイッチ13をオフポジションとしたか、即ち手動操作で消灯させたか否かを判断している。手動操作で消灯させた場合はステップS21に進む。消灯させていない場合はステップS31を繰り返す。
ステップS31では、制御部17は照度センサ12から車外照度を取得している。
ステップS32では、制御部17は取得した車外照度が所定の範囲内にあるか否かを判断している。所定の範囲内にある場合はステップS33に進む。範囲外の場合はフローチャートを終了する。
ステップS33では、制御部17はステップS19で計測した自動点灯時から手動消灯までの時間が所定時間以上経過したか否かを判断している。所定時間以上経過している場合はステップS34に進み、所定時間内である場合はステップS35に進む。
ステップS34では、制御部17は記憶部18に記憶した消灯用テーブルToffを用いて、消灯基準値をより暗い照度である補正消灯基準値2に切り替えている。例えば、図3(A)の消灯用テーブルToffを用いている場合、点灯基準値より1段階暗い照度である補正消灯基準値2に切り替えている。即ち、ステップS34は前述したケース2に相当する。
ステップS35では、制御部17は記憶部18に記憶した点灯用テーブルTonを用いて、点灯基準値をより暗い照度である補正点灯基準値に切り替えている。このとき、制御部17はステップS31で取得した車外照度より暗い補正点灯基準値を選択している。例えば、図3(B)の点灯用テーブルTonを用いている場合、点灯基準値より暗い補正点灯基準値2、補正点灯基準値1を車外照度と比較し、車外照度を示す照度センサ12の電圧値が145mVであれば、点灯基準値により近い照度である補正点灯基準値2を選択している。即ち、ステップS25は前述したケース4に相当する。
ライティングスイッチ13が再びオートライトポジションとなった場合には、これら切り替えた補正点灯基準値または補正消灯基準値を用いて、図5のフローチャートに示す動作でヘッドライト14の自動点灯または自動消灯を行う。補正点灯基準値または補正消灯基準値をさらに補正する必要がある場合には、図6、図7のフローチャートに示す動作で補正点灯基準値または補正消灯基準値を切り替える。
本発明によれば、点灯基準値と消灯基準値を別々に備え、切替手段である制御部17は点灯基準値と消灯基準値をそれぞれ独立して補正基準値に切り替えているので、点灯基準値と消灯基準値をそれぞれ別々に調整して、乗員の望む車外照度でヘッドライト14を自動的に点灯、消灯させることができる。
また、自動点灯時から所定時間内に手動消灯がなされた場合、乗員が手動操作でライティングスイッチ13をオフにした後すぐにオートライトポジションに戻せば、車両用オートライト装置10は新たな補正点灯基準値を次の自動点灯に即座に反映させることができ、車外照度がさらに暗くなった時点で、該補正点灯基準値を用いてヘッドライト14を自動点灯させることができる。
同様に、自動消灯時から所定時間内に手動点灯がなされた場合も、乗員が手動点灯した後すぐにライティングスイッチ13をオートライトポジションに戻すことで、車両用オートライト装置10は新たに補正された補正消灯基準値を即座に次の自動消灯に反映させることができる。
本発明である車両用オートライト装置の第1実施形態を示す構成図である。 ライティングスイッチの構成図である。 照度テーブルの例を示し、(A)は消灯用テーブルの例、(B)は点灯用テーブルの例である。 点灯基準値と消灯基準値の切り替えの説明図である。 車両用オートライト装置の自動点灯時または自動消灯時の動作を示すフローチャートである。 自動点灯時の点灯基準値、消灯基準値の補正の動作を示すフローチャートである。 自動消灯時の点灯基準値、消灯基準値の補正の動作を示すフローチャートである。 従来例を示す図である。
符号の説明
10 車両用オートライト装置
12 照度センサ
14 ヘッドライト
15 スモールライト
16 制御装置
Ton 点灯用テーブル
Toff 消灯用テーブル

Claims (3)

  1. 車外照度に応じて予め設定された点灯基準値と消灯基準値に基づいてヘッドライトを自動的に点灯、消灯させる車両用オートライト装置において、
    自動点灯時に手動消灯あるいは/及び自動消灯後に手動点灯がなされたことを検知する検知手段と、
    前記検知手段からの検知信号を受信して、前記点灯基準値を手動消灯時の車外照度に応じて補正点灯基準値に切り替え、前記消灯基準値を手動点灯時の車外照度に応じて補正消灯基準値に切り替える切替手段とを備え、
    前記手動点灯あるいは/及び手動消灯後における自動点灯および/または自動消灯の基準値は、前記補正点灯基準値、補正消灯基準値としていることを特徴とする車両用オートライト装置。
  2. 前記補正点灯基準値は前記手動消灯時の車外照度より予め設定した補正照度の範囲で暗い照度に補正し、前記補正消灯基準値は前記手動点灯時の車外照度より予め設定した補正照度の範囲で明るい照度に補正している請求項1に記載の車両用オートライト装置。
  3. 前記点灯基準値の前記補正点灯基準値への切替は、自動点灯時から所定時間内に手動消灯がなされた場合に行われ、
    前記消灯基準値の前記補正消灯基準値への切替は、自動消灯時から所定時間内に手動点灯がなされた場合に行う設定としている請求項1または請求項2に記載の車両用オートライト装置。
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