JP2009055379A - 通信装置およびそれを用いた2次元通信システム - Google Patents

通信装置およびそれを用いた2次元通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009055379A
JP2009055379A JP2007220393A JP2007220393A JP2009055379A JP 2009055379 A JP2009055379 A JP 2009055379A JP 2007220393 A JP2007220393 A JP 2007220393A JP 2007220393 A JP2007220393 A JP 2007220393A JP 2009055379 A JP2009055379 A JP 2009055379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
power
signal
transmission
connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007220393A
Other languages
English (en)
Inventor
Azman Osman Lim
アズマン・オスマン・リム
Yoichi Kado
洋一 門
Masahiko Hattori
聖彦 服部
Hei Cho
兵 張
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Information and Communications Technology
Original Assignee
National Institute of Information and Communications Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Information and Communications Technology filed Critical National Institute of Information and Communications Technology
Priority to JP2007220393A priority Critical patent/JP2009055379A/ja
Priority to PCT/JP2008/002309 priority patent/WO2009028171A1/ja
Priority to US12/675,675 priority patent/US8711909B2/en
Publication of JP2009055379A publication Critical patent/JP2009055379A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/70Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems specially adapted for specific purposes
    • H04B5/72Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems specially adapted for specific purposes for local intradevice communication
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J5/00Circuit arrangements for transfer of electric power between ac networks and dc networks
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/02Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries for charging batteries from ac mains by converters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/70Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems specially adapted for specific purposes
    • H04B5/77Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems specially adapted for specific purposes for interrogation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/70Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems specially adapted for specific purposes
    • H04B5/79Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems specially adapted for specific purposes for data transfer in combination with power transfer
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/20Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using microwaves or radio frequency waves
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/00032Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries characterised by data exchange
    • H02J7/00034Charger exchanging data with an electronic device, i.e. telephone, whose internal battery is under charge

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Abstract

【課題】信号の伝送性能の低下を抑制して信号の受信および電力の受電が可能な通信装置を提供する。
【解決手段】スイッチ回路22は、コネクタ1が信号を受信するとき、スイッチSWを端子221に接続し、コネクタ1が電力を受電するとき、スイッチSWを端子222に接続する。コネクタ1は、同一周波数で伝送された信号および電力を受信し、その受信した信号をアッテネータ23を介して通信ユニット24へ出力し、その受電した電力を電力受電ユニット25へ出力する。通信ユニット24は、信号の受信処理を行ない、その受信処理後の信号をコンピュータ2へ出力する。また、電力受電ユニット25は、電力の受電処理を行ない、その受電処理後の電力を蓄積する。そして、電力受電ユニット25は、蓄積した電力を通信ユニット24またはコンピュータ3に供給する。
【選択図】図1

Description

この発明は、2次元通信を行なう通信装置およびそれを用いた2次元通信システムに関するものである。
従来、シート状のシート装置を用いて通信を行なう2次元通信システムが知られている(特許文献1)。この2次元通信システムにおいては、各通信装置は、シート装置上に配置され、シート装置を介して他の通信装置と通信を行なう。
また、従来、2次元通信に用いられる通信装置は、信号を受信する信号受信回路と、電力を受電する電力受信回路とを備える(非特許文献1)。信号の送信と電力の送電側では、電力伝送装置と通信装置とは別個に動作しており、互いに連動してはいない。伝送される電力は、通信信号電力と比較して非常に大きいため、通信信号が伝送電力の干渉に埋もれないように送信用周波数と送電用周波数を十分に離して信号の送信および電力の送電を行ない、受信・受電側では、それぞれの伝送周波数に合った受信用コネクタと受電用コネクタとを通信装置に装備していた。
特開2006−270165号公報 Naoshi Yamahira, Yastoshi Makino, Hiroto Itai, and Hiroyuki Shinoda, "Proximity Connection in Two-Dimensional Signal Transmission", SICE-ICASE International Joint Conference, Busan, Korea, Oct. 18-21, 2006.
しかし、2次元通信システムにおいて、1つの2次元通信シートの性能を十分に出すためには対応しようとする周波数に合わせた調整が必要であるが、調整により性能の出る周波数帯の幅は、限定的であり、通信信号が伝送電力の干渉に埋もれないように送信用周波数と送電用周波数を十分に離すことができず、送信性能および送電性能を十分に出すことができないという問題があった。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、信号の伝送性能の低下を抑制して信号の受信および電力の受電が可能な通信装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、信号の伝送性能の低下を抑制して信号および電力を受電可能な通信装置を用いた2次元通信システムを提供することである。
この発明によれば、通信装置は、2次元通信媒体を用いて通信を行なう通信装置であって、コネクタと、信号処理回路と、インターフェース装置とを備える。コネクタは、2次元通信媒体の伝送周波数を有する信号が伝送周波数を有する電力に重畳された第1の伝送波、伝送周波数を有する信号からなる第2の伝送波、および伝送周波数を有する電力からなる第3の伝送波のいずれかを2次元通信媒体を介して受信する。インターフェース装置は、コネクタが第1の伝送波を受信したとき、第1の伝送波に基づいて信号の受信処理と電力の受電処理とを独立に行ない、受信処理後の信号を信号処理回路へ出力し、かつ、受電処理後の電力を蓄積し、コネクタが第2の伝送波を受信したとき、第2の伝送波の受信処理を行なって信号を信号処理回路へ出力し、コネクタが第3の伝送波を受信したとき第3の伝送波を電力として蓄積する。
好ましくは、コネクタは、第1または第2の伝送波を2次元通信媒体から受信する。インターフェース装置は、通信ユニットと、電力受電ユニットと、分離回路と、スイッチ回路とを含む。通信ユニットは、信号の受信処理を行ない、その受信処理後の信号を信号処理回路へ出力する。電力受電ユニットは、電力の受電処理を行ない、その受電処理後の電力を蓄積する。分離回路は、第1の伝送波を信号と電力とに分離し、その分離した信号を通信ユニットへ出力し、分離した電力を電力受電ユニットへ出力する。スイッチ回路は、コネクタが第1の伝送波を受信したときコネクタを分離回路に接続し、コネクタが第2の伝送波を受信したときコネクタを通信ユニットに接続する。
好ましくは、分離回路は、第1の伝送波の振幅を信号の振幅と電力の振幅との振幅比に内分することにより第1の伝送波を信号と電力とを分離する。
好ましくは、コネクタは、第2または第3の伝送波を2次元通信媒体から受信する。インターフェース装置は、通信ユニットと、電力受電ユニットと、スイッチ回路とを含む。通信ユニットは、第2の伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の信号を信号処理回路へ出力する。電力受電ユニットは、第3の伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の電力を蓄積する。スイッチ回路は、第2の伝送波の送信先または通信ユニットの動作の有無に応じて、コネクタを通信ユニットまたは電力受電ユニットに接続する。
好ましくは、スイッチ回路は、電力を送信可能なパワーノードから送信要求信号からなる第2の伝送波をコネクタが受信すると、コネクタを通信ユニットに接続し、パワーノードの通信相手である通信ノードから送信要求信号に対する通信許可信号からなる第2の伝送波をコネクタが受信すると、コネクタを電力受電ユニットに接続する。電力受電ユニットは、コネクタがパワーノードから受信した第3の伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の電力を蓄積する。
好ましくは、スイッチ回路は、通信ユニットが通信を停止しているとき、コネクタを電力受電ユニットに接続し、通信ユニットが通信を開始すると、コネクタを通信ユニットに接続する。電力受電ユニットは、通信ユニットが通信を停止しているとき、コネクタがパワーノードから受信した第3の伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の電力を蓄積する。
好ましくは、通信ユニットは、電力受電ユニットから電力の供給を受ける。
好ましくは、スイッチ回路は、電力を送信可能なパワーノードから送信要求信号からなる第2の伝送波をコネクタが受信すると、コネクタを通信ユニットに接続し、通信ユニットが送信要求信号に対する通信許可信号からなる第2の伝送波をコネクタを介してパワーノードへ送信すると、コネクタと通信ユニッとの接続を維持する。
好ましくは、スイッチ回路は、電力を送信可能なパワーノード以外のノードから第2の伝送波をコネクタが受信すると、コネクタを通信ユニットに接続するとともに、コネクタと通信ユニットとの接続を維持する。
好ましくは、コネクタは、2次元通信媒体を介して第1の伝送波をパワーノードから受信する。
好ましくは、パワーノードは、センサーシステムにおける複数のセンサーによって検出された複数の検出データを受信する通信ノードである。
また、この発明によれば、通信装置は、2次元通信媒体を用いて通信を行なう通信装置であって、複数の第1のコネクタと、第2のコネクタと、信号処理回路と、充電回路と、受信回路とを備える。複数の第1のコネクタは、相互に異なる周波数を有し、かつ、同一パワーを有する複数の伝送波を2次元通信媒体を介して受信する。第2のコネクタは、複数の伝送波のうちの1つの伝送波を2次元通信媒体を介して複数の第1のコネクタよりも低感度で受信する。充電回路は、複数の第1のコネクタが受信した複数の伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の電力を蓄積する。受信回路は、第2のコネクタが受信した伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の信号を信号処理回路へ出力する。
さらに、この発明によれば、2次元通信システムは、2次元通信媒体と、複数の通信装置とを備える。2次元通信媒体は、伝送波を伝送する。複数の通信装置は、2次元通信媒体上に配置される。そして、複数の通信装置の各々は、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の通信装置からなる。
この発明においては、信号および電力が同じ周波数で伝送され、通信装置は、信号の受信および電力の受電を行い、その受信した信号の受信処理と電力の受電処理とを独立に行なう。その結果、通信信号が伝送電力の干渉に埋もれないように送信用周波数と送電用周波数を十分に離す必要がなく、使用する1つの周波数に合わせて調整された2次元通信シートが利用可能である。
したがって、この発明によれば、信号の伝送性能の低下を抑制して信号の受信および電力の受電を行なうことができる。
また、この発明においては、通信装置は、信号および電力を1つのコネクタによって受信する。
したがって、この発明によれば、通信装置を小さくできる。
さらに、この発明においては、送信元が同時に電力を供給する際に、信号用の伝送電力と電力用の伝送電力とが同じ大きさであるため、通信信号が伝送電力の干渉に埋もれることなく、信号伝送と電力伝送とが同時に行なわれる。
したがって、この発明によれば、信号の伝送性能の低下を抑制して信号の受信および電力の受電を行なうことができる。
また、複数の伝送波によって伝送された電力を蓄積するので、多くの電力を送電できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による通信装置の構成を示す概略ブロック図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1による通信装置10は、コネクタ1と、インターフェース装置2と、コンピュータ(CPU:Central Processing Unit)3とを備える。
コネクタ1は、後述する2次元通信シートに接して配置される。そして、コネクタ1は、2次元通信シートから各種の伝送波を受信し、その受信した各種の伝送波をインターフェース装置2へ出力するとともに、インターフェース装置2から受けた信号を伝送波として2次元通信シートへ送信する。
インターフェース装置2は、充電スイッチ21と、スイッチ回路22と、アッテネータ23と、通信ユニット24と、電力受電ユニット25とを含む。
通信ユニット24は、増幅器241,242と、D/A変換器243と、A/D変換器244と、ディジタル処理ユニット(DPU:Digital Processing Unit)245とを含む。
電力受電ユニット25は、AC/DC変換器251と、エネルギー蓄積器252とを含む。
充電スイッチ21は、オンされると、スイッチ回路22へ電力を供給してスイッチ回路22を動作状態にする。また、充電スイッチ21は、オフされると、スイッチ回路22への電力の供給を停止し、スイッチ回路22を停止状態にする。
スイッチ回路22は、スイッチSWと、端子221,222とを含む。そして、スイッチ回路22は、充電スイッチ21から電力を受けて動作状態になると、スイッチSWを端子221に接続し、コネクタ1から受けた伝送波をアッテネータ23へ供給する。その後、スイッチ回路22は、通信ユニット24のディジタル処理ユニット245から切換信号EX1を受けると、スイッチSWの接続先を端子221から端子222に切換え、ディジタル処理ユニット245から切換信号EX2を受けると、スイッチSWの接続先を端子222から端子221に切換える。また、スイッチ回路22は、ディジタル処理ユニット245から保持信号HLDを受けると、スイッチSWと端子221(または端子222)との接続を保持する。スイッチ回路22は、スイッチSWが端子222に接続されると、コネクタ1から受けた伝送波をAC/DC変換器251へ出力する。
アッテネータ23は、スイッチ回路22から受けた伝送波のレベルが通信装置10の許容レベルを超えるとき、伝送波のレベルを通信装置10の許容レベルに減衰して増幅器242へ出力する。
増幅器241は、D/A変換器243から受けたアナログ信号を増幅し、その増幅したアナログ信号をスイッチ回路22へ出力する。
増幅器242は、アッテネータ23から受けたアナログ信号を増幅し、その増幅したアナログ信号をA/D変換器244へ出力する。
D/A変換器243は、ディジタル処理ユニット245から受けたディジタル信号をアナログ信号に変換し、その変換したアナログ信号を増幅器241へ出力する。
A/D変換器244は、増幅器242から受けたアナログ信号をディジタル信号に変換し、その変換したディジタル信号をディジタル処理ユニット245へ出力する。
ディジタル処理ユニット245は、A/D変換器244から受けたディジタル信号を復号する。そして、ディジタル処理ユニット245は、その復号したディジタル信号が制御パケットであるとき、その制御パケットをコンピュータ3へ出力するとともに、その制御パケットの送信先または送信元に応じて、切換信号EX1,EX2および保持信号HLDのいずれかを生成し、その生成した切換信号EX1,EX2および保持信号HLDのいずれかをスイッチ回路22へ出力する。一方、ディジタル処理ユニット245は、その復号したディジタル信号が制御パケットでないとき、その復号したディジタル信号をコンピュータ3へ出力する。
また、ディジタル処理ユニット245は、コンピュータ3から受けたディジタル信号を所定の方式に変調し、その変調したディジタル信号をD/A変換器243へ出力する。
AC/DC変換器251は、スイッチ回路22の端子222から受けた伝送波を交流電力から直流電力に変換し、その変換した直流電力をエネルギー蓄積器252へ出力する。
エネルギー蓄積器252は、AC/DC変換器251から受けた直流電力を蓄積するとともに、その蓄積した直流電力を通信ユニット24またはコンピュータ3へ供給する。したがって、コンピュータ3および通信ユニット24は、エネルギー蓄積器252から受けた電力によって動作する。
コンピュータ3は、インターフェース装置2の通信ユニット24から受けたディジタル信号を処理するととともに、制御パケットまたはデータパケットを生成して通信ユニット24へ出力する。
図2は、2次元通信シートの斜視図である。また、図3は、図2に示す線III−III間における2次元通信シートの断面図である。
図2および図3を参照して、2次元通信シート30は、誘電体部31と、導体部32,33とを含む。誘電体部31は、たとえば、厚みがほぼ一定であるプラスチックまたは発泡材からなり、シート状の形状を有する。導体部32は、たとえば、金属からなり、誘電体部31の一方の一主面にメッシュ状に形成される。この場合、メッシュ状の導体部32によって囲まれる開口部32Aは、正方形の形状を有し、複数の開口部32Aは、2次元通信シート30の外界における電磁波長よりも短い間隔で配置されている。導体部33は、たとえば、金属からなり、誘電体部31の他方の一主面(導体部32が形成された面と反対面)の全面に形成される。
メッシュ状の導体部32は、外界とシート状の誘電体部31との相互電磁結合を弱める働きをするので、外界と誘電体部31との電磁結合が十分に弱いと仮定すると、シート状の誘電体部31の内部では、電磁波は、1/(με)1/2で伝搬する。この場合、μは、誘電体部31の透磁率であり、εは、誘電体部31の誘電率である。
開口部32Aは、2次元通信シート30の外界における電磁波長よりも短い間隔で配置されているので、各開口部32Aから漏れ出すエバネッセント波も、電磁波長よりも短い空間周期で電磁波位相が変化し、遠方まで伝搬する波動とはならない。
この場合の減衰係数は、exp(−(ε/ε−1)1/2(ω/c)z)となる。ここで、εは、外界の誘電率であり、ωは、信号の角周波数であり、cは、外界における光速であり、zは、誘電体部31の導体部32が形成された面からの距離である。
したがって、εがそれほど大きくなくても、誘電体部31の薄い膜厚に対して、エバネッセント波のしみ出し領域を波長程度まで小さくすることができる。
このように、2次元通信シート30は、電磁波を1/(με)1/2で伝搬させるとともに、その一主面(導体部32が形成された面)からエバネッセント波をしみ出させる。
図4は、2次元通信の概念図である。図4を参照して、図1に示す通信装置10と同じ構成からなる2つの通信装置10A,10Bが2次元通信シート30上に配置される。この場合、通信装置10A,10Bのコネクタ1が2次元通信シート30の開口部32Aに接する。通信装置10Aのコンピュータ3は、送信すべき信号を生成して通信ユニット24のディジタル処理ユニット245へ出力する。
通信装置10Aのディジタル処理ユニット245は、コンピュータ3から受けた信号を所定の方式に変調し、その変調した信号をD/A変換器243へ出力する。通信装置10AのD/A変換器243は、ディジタル処理ユニット245からの信号をディジタル信号からアナログ信号に変換し、その変換したアナログ信号を増幅器241へ出力する。
通信装置10Aの増幅器241は、D/A変換器243から受けたアナログ信号を増幅してスイッチ回路22へ出力する。スイッチ回路22は、スイッチSWを端子221へ接続し、増幅器241から受けたアナログ信号をコネクタ1へ出力する。
そうすると、コネクタ1は、スイッチ回路22から受けたアナログ信号に応じて、内蔵した電極(図示せず)のスカラーポテンシャルおよび/またはベクトルポテンシャルを変化させる。ここで、スカラーポテンシャルの変化は、電位の変化に対応し、ベクトルポテンシャルの変化は、電流分布の変化、電束密度の変化および変位電流の分布の変化に対応する。
コネクタ1に内蔵された電極のスカラーポテンシャルおよび/またはベクトルポテンシャルが変化すると、2次元通信シート30の誘電体部31に電磁波が発生し、その発生した電磁波は、2次元通信シート30の表面付近のみを伝搬する(図4の矢印参照)。
そして、通信装置10Bが配置された位置まで伝搬した電磁波は、誘電体部32の開口部32Aからエバネッセント波EWVをしみ出させる。そうすると、通信装置10Bのコネクタ1は、その内蔵した電極(図示せず)によってエバネッセント波EWVを検知し、通信装置10Aから送信された電気信号を受信する。
このように、2次元通信は、2次元通信シート30の表面近傍を伝送する電磁波を用いて行なわれる。なお、誘電体部31に発生する電磁波は、後述する伝送波を構成する。
図5は、RTS(Request To Send)パケットの構成図である。図5を参照して、RTSパケットは、フレーム制御部と、デュレーションと、送信先と、送信元と、FCS(Frame Check Sum)とを含む。
フレーム制御部は、2Octetsの長さを有し、RTSパケットであることを示す。デュレーションは、2Octetsの長さを有し、RTSパケットの有効期間を示す。送信先は、6Octetsの長さを有し、RTSパケットの送信先を示すアドレスからなる。送信元は、6Octetsの長さを有し、RTSパケットの送信元のアドレスからなる。FCS(Frame Check Sequence)は、4Octetsの長さを有し、誤り訂正符号からなる。
そして、フレーム制御部、デュレーション、送信先および送信元は、MAC(Media Access Control)ヘッダを構成する。
図6は、伝送波の概念図である。図6を参照して、通信装置10は、電力を送電可能なシンク(Sink)である場合、振幅I1を有する伝送波wv1によってデータパケットを送信し、振幅I2(<I1)を有する伝送波wv2によってRTSパケット、CTS(Clear To Send)パケットおよびACK(Acknowledge)パケット等の制御パケットを送信する。また、通信装置10は、シンク以外の通信ノードである場合、データパケットおよび制御パケットを伝送波wv2によって送信する。
伝送波wv1は、電力として蓄積可能なエネルギーを有する電磁波からなり、周期Tを有する。また、伝送波wv2は、電力として蓄積可能なエネルギーよりも小さいエネルギーを有する電磁波からなり、周期T1を有する。そして、伝送波wv1は、たとえば、10Wのエネルギーを有し、伝送波wv2は、たとえば、100mWのエネルギーを有する。
このように、電力は、相対的に大きい振幅I1を有する伝送波wv1によって伝送され、制御パケットを示す信号は、相対的に小さい振幅I2を有する伝送波wv2によって伝送され、伝送波wv1,wv2は、同じ周波数f(=1/T1)を有する。つまり、電力および信号は、同じ周波数fを有する伝送波によって伝送される。そして、この周波数fは、2次元通信シート30の誘電体部31を伝送し易い周波数としてチューニングされた伝送周波数からなる。
図7は、図1に示す通信装置10を用いた2次元通信システムの概略図である。図7を参照して、2次元通信システム100は、複数の通信装置10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gと、2次元通信シート30とを備える。複数の通信装置10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gの各々は、図1に示す通信装置10からなり、コネクタ1が2次元通信シート30に接するように2次元通信シート30の任意の場所に配置される。
複数の通信装置10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gのうちの1台の通信装置、たとえば、通信装置10Aは、シンクであり、通信装置10A以外の通信装置10B,10C,10D,10E,10F,10Gは、電力を供給できない通信ノードである。
したがって、通信装置10Aは、伝送波wv2を用いてRTSパケット、CTSパケットおよびACKパケット等の制御パケットを送信し、伝送波wv1を用いてデータパケットを送信する。また、通信装置10B,10C,10D,10E,10F,10Gは、伝送波wv2を用いて、RTSパケット、CTSパケットおよびACKパケット等の制御パケットとデータパケットとを送信する。
図8は、図7に示す2次元通信システム100における通信方法を説明するためのタイミングチャートである。なお、図8においては、図7に示す通信装置10Aをシンクとし、通信装置10B〜10Gをノード#1〜ノード#Nとして説明する。
図8を参照して、ビーコンBc1,Bc2,Bc3が周期T2で生成される。そして、ビーコンBc1が生成されると、ノード#1(たとえば、通信装置10B)は、RTSパケットRTS1を生成し、その生成したRTSパケットRTS1を伝送波wv2により2次元通信シート30を介してシンク(通信装置10A)宛てに送信する。
シンク(通信装置10A)は、ノード#1(通信装置10B)からRTSパケットRTS1を受信し、RTSパケットRTS1のMACヘッダを参照して自己がRTSパケットRTS1の送信先であることを検知する。そして、シンク(通信装置10A)は、RTSパケットRTS1に対するCTSパケットCTS1を生成し、その生成したCTSパケットCTS1を伝送波wv2により2次元通信シート30を介してノード#1(通信装置10B)宛てに送信する。
ノード#1(通信装置10B)は、シンク(通信装置10A)からCTSパケットCTS1を受信すると、データパケットを生成し、その生成したデータパケットを伝送波wv2によりシンク(通信装置10A)宛てに送信する。
シンク(通信装置10A)は、ノード#1(通信装置10B)からデータパケットを受信する。そして、シンク(通信装置10A)は、データパケットの受信に応じて、ACKパケットACK1を生成し、その生成したACKパケットACK1を伝送波wv2によりノード#1(通信装置10B)宛てに送信する。これにより、ノード#1(通信装置10B)からシンク(通信装置10A)へのデータパケットの送信が完了する。
なお、ノード#1(通信装置10B)がRTSパケットRTS1をシンク(通信装置10A)宛てに送信した場合、ノード#2〜ノード#Nも、RTSパケットRTS1を受信し、RTSパケットRTS1のMACヘッダを参照して、RTSパケットRTS1の送信元がシンク(通信装置10A)以外のノード#1(通信装置10B)であることを検知し、スイッチ回路22のスイッチSWを端子221に接続したままにする。ノード#2〜ノード#Nがノード#1(通信装置10B)からデータパケットを受信したとき、およびシンク(通信装置10A)からCTSパケットCTS1およびACKパケットACK1を受信したときも、スイッチ回路22のスイッチSWを端子221に接続したままにする。
その後、ノード#2(たとえば、通信装置10C)が同じ方法によってデータパケットをノード#1(通信装置10B)へ送信する。この場合、ノード#2(通信装置10C)は、RTSパケットRTS2およびデータパケットを生成して伝送波wv2によりノード#1(通信装置10B)へ送信し、ノード#1(通信装置10B)は、RTSパケットRTS2およびデータパケットを受信するとともに、CTSパケットCTS2およびACKパケットACK2を生成して伝送波wv2によりノード#2(通信装置10C)へ送信する。
引き続いて、シンク(通信装置10A)は、RTSパケットRTS3を生成し、その生成したRTSパケットRTS3を伝送波wv2によりノード#2(通信装置10C)宛てに送信する。
ノード#1〜ノード#N(通信装置10B〜10G)は、シンク(通信装置10A)からRTSパケットRTS3を受信する。そして、ノード#1,#3〜#N(通信装置10B,10D〜10G)は、RTSパケットRTS3のMACヘッダを参照して、RTSパケットRTS3の送信元がシンク(通信装置10A)であり、RTSパケットRTS3の送信先が自己以外であることを検知する。また、ノード#2(通信装置10C)は、RTSパケットRTS3のMACヘッダを参照して、RTSパケットRTS3の送信元がシンク(通信装置10A)であり、RTSパケットRTS3の送信先が自己であることを検知する。
そうすると、ノード#2(通信装置10C)は、RTSパケットRTS3に対する応答パケットであるCTSパケットCTS3を生成し、その生成したCTSパケットCTS3を伝送波wv2によりシンク(通信装置10A)宛てに送信する。
ノード#1,#3〜#N(通信装置10B,10D〜10G)のディジタル処理ユニット245は、ノード#2(通信装置10C)からCTSパケットCTS3を受信すると、切換信号EX1を生成してスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、切換信号EX1に応じて、スイッチSWの接続先を端子221から端子222に切換える。
また、シンク(通信装置10A)は、ノード#2(通信装置10C)からCTSパケットCTS3を受信すると、データパケットを生成し、その生成したデータパケットを伝送波wv1によりノード#2(通信装置10C)宛てに送信する。
ノード#2(通信装置10C)は、シンク(通信装置10A)からデータパケットを受信し、その受信したデータパケットの受信処理を行なう。すなわち、ノード#2(通信装置10C)において、コネクタ1は、2次元通信シート30を介して伝送波wv1を受信し、その受信した伝送波wv1をスイッチ回路22へ出力する。そして、ノード#2(通信装置10C)のスイッチ回路22は、コネクタ1から受けた伝送波wv1を端子221を介してアッテネータ23へ出力し、アッテネータ23は、伝送波wv1のレベルをノード#2(通信装置10C)の許容レベルに減衰して増幅器242へ出力する。
その後、ノード#2(通信装置10C)の増幅器242は、伝送波wv1を増幅し、その増幅した伝送波wv1をA/D変換器244へ出力し、A/D変換器244は、増幅器242から受けた伝送波wv1をアナログ信号からディジタル信号に変換し、その変換したディジタル信号をディジタル処理ユニット245へ出力する。そして、ノード#2(通信装置10C)のディジタル処理ユニット245は、ディジタル信号を復号してコンピュータ3へ出力し、コンピュータ3は、復号されたディジタル信号をディジタル処理ユニット245から受ける。これによって、ノード#2(通信装置10C)は、シンク(通信装置10A)から送信されたデータパケットを受信する。
一方、ノード#1,#3〜#N(通信装置10B,10D〜10G)も、シンク(通信装置10A)からデータパケットを受信し、その受信したデータパケットを構成する伝送波wv1を電力PW1として蓄積する。すなわち、ノード#1,#3〜#N(通信装置10B,10D〜10G)の各々において、コネクタ1は、2次元通信シート30を介して伝送波wv1を受信し、その受信した伝送波wv1をスイッチ回路22へ出力する。そして、ノード#1,#3〜#N(通信装置10B,10D〜10G)の各々のスイッチ回路22は、コネクタ1から受けた伝送波wv1を端子222を介してAC/DC変換器251へ出力し、AC/DC変換器251は、スイッチ回路22から受けた伝送波wv1を交流電力から直流電力PW1に変換し、その変換した直流電力PW1をエネルギー蓄積器252に供給し、エネルギー蓄積器252は、AC/DC変換器251から受けた直流電力PW1を蓄積する。
その後、ビーコンBc2が生成されると、ノード#3(たとえば、通信装置10D)が上述した方法と同じ方法によってデータパケットをシンク(通信装置10A)へ送信する。この場合、ノード#3(通信装置10D)は、RTSパケットRTS4およびデータパケットを生成して伝送波wv2によりシンク(通信装置10A)へ送信し、シンク(通信装置10A)は、RTSパケットRTS4およびデータパケットを受信するとともに、CTSパケットCTS4およびACKパケットACK4を生成して伝送波wv2によりノード#3(通信装置10D)へ送信する。
上述したように、実施の形態1においては、ノード#1〜#N(通信装置10B〜通信装置10G)は、シンクから同じ周波数fで伝送される信号(制御パケット)および電力(データパケット)を受信し、その受信した信号を通信ユニット24によって処理し、その受電した電力を電力受電ユニット25によって処理する。つまり、ノード#1〜#N(通信装置10B〜通信装置10G)は、同じ周波数fで伝送される信号および電力を受信し、その受信した信号の受信処理および電力の受信処理を独立に行なう。その結果、電力の受電処理が信号の受信処理に与える干渉が減少し、信号の受信利得の低いところで電力の受電利得が高くなるという現象が抑制される。
したがって、この発明によれば、信号の伝送性能の低下を抑制して信号の受信および電力の受電を行なうことができる。
また、実施の形態1においては、ノード#1〜#N(通信装置10B〜10G)は、1つのコネクタ1によって電力および信号を送受信する。
したがって、この発明によれば、通信装置を小さくできる。
さらに、実施の形態1においては、シンク(通信装置10A)がデータパケットの送信元である場合、シンク(通信装置10A)以外のノード#1〜ノード#Nのうち、データパケットの送信先ではないノード#1,#3〜#N(通信装置10B,10D〜10G)は、シンク(通信装置10A)から送信されたデータパケットを電力PW1として蓄積し、シンク(通信装置10A)以外のノード#1〜ノード#N(通信装置10B〜10G)がデータパケットの送信元である場合、データパケットを受信したシンク(通信装置10A)およびデータパケットの送信元以外のノードは、データパケットを電力として蓄積しない。
したがって、この発明によれば、シンクがデータパケットを送信する場合、データパケットの送信先以外のノードは、電力をシンクから受け取ることができるとともに、その受け取った電力を用いて通信を行なうことができる。その結果、2次元通信システム100においてエネルギーを保存することができる。
図9は、実施の形態1における通信方法を説明するためのフローチャートである。図9を参照して、一連の動作が開始されると、通信装置10の充電スイッチ21は、電力を供給してスイッチ回路22を動作状態にする。そして、スイッチ回路22は、スイッチSWを端子221に接続し、コネクタ1を通信ユニット24側に接続する(ステップS1)。
その後、コネクタ1は、2次元通信シート30を介してRTSパケットを受信し(ステップS2)、その受信したRTSパケットをスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、端子221を介してRTSパケットをアッテネータ23へ出力する、
そして、アッテネータ23は、RTSパケットのレベルを通信装置10の許容レベルに減衰して増幅器242へ出力し、増幅器242は、RTSパケットを増幅し、その増幅したRTSパケットをA/D変換器244へ出力する。A/D変換器244は、RTSパケットをアナログ信号からディジタル信号に変換し、その変換したディジタル信号をディジタル処理ユニット245へ出力する。
そうすると、ディジタル処理ユニット245は、ディジタル信号を復号し(ステップS3)、RTSパケットの送信先が自己であるか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4において、RTSパケットの送信先が自己であると判定されたとき、ディジタル処理ユニット245は、保持信号HLDを生成し、その生成した保持信号HLDをスイッチ回路22へ出力する。スイッチ回路22は、ディジタル処理ユニット245からの保持信号HLDに応じて、スイッチSWの接続先を端子221に保持する。すなわち、コネクタ1と通信ユニット24との接続が維持される(ステップS5)。
その後、ディジタル処理ユニット245は、RTSパケットに対するCTSパケットを生成し、その生成したCTSパケットをD/A変換器243および増幅器241を介してスイッチ回路22へ出力する。そして、スイッチ回路22は、CTSパケットを受け、その受けたCTSパケットをコネクタ1へ出力し、コネクタ1は、CTSパケットを送信する。これによって、CTSパケットがRTSパケットの送信元へ送信される(ステップS6)。
その後、コネクタ1は、RTSパケットの送信元からデータパケットを受信し、その受信したデータパケットをスイッチ回路22およびアッテネータ23を介して通信ユニット24へ出力し、通信ユニット24は、データパケットをアナログ信号からディジタル信号に変換するとともに、その変換したディジタル信号を復号してコンピュータ3へ出力する。これによって、RTSパケットの送信元から送信されたデータが受信される(ステップS7)。
一方、ステップS4において、RTSパケットの送信先が自己でないと判定されたとき、ディジタル処理ユニット245は、RTSパケットの送信元がシンクであるか否かをさらに判定する(ステップS8)。
ステップS8において、RTSパケットの送信元がシンクであると判定されたとき、ディジタル処理ユニット245は、CTSパケットを受信したか否かをさらに判定する(ステップS9)。
そして、ステップS9において、CTSパケットを受信したと判定されたとき、ディジタル処理ユニット245は、切換信号EX1を生成してスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、ディジタル処理ユニット245からの切換信号EX1に応じて、スイッチSWの接続先を端子221から端子222に切換える。これによって、コネクタ1は、電力受電ユニット25側に接続される(ステップS10)。
その後、コネクタ1は、シンクから送信されたデータパケットを受信して電力受電ユニット25へ出力し、電力受電ユニット25は、データパケットを構成する伝送波wv1を電力として蓄積する。すなわち、電力受電ユニット25は、データ送信中の電力を受電し、その受電した電力を蓄積する(ステップS11)。
そして、ステップS7の後、ステップS8においてRTSパケットの送信元がシンクでないと判定されたとき、およびステップS9においてCTSパケットを受信していないと判定されたときのいずれかの後、一連の動作は終了する。
上述したように、RTSパケットを受信した通信装置10は、自己がRTSパケットの送信先でなく、RTSパケットの送信元がシンクであり、さらに、RTSパケットに対するCTSパケットを他の通信装置から受信した場合(ステップS4の“NO”→ステップS8の“YES”→ステップS9の“YES”参照)、コネクタ1の接続先を通信ユニット24から電力受電ユニット25側へ切換えるとともに、シンクから送電された電力を蓄積する(ステップS10,S11参照)。
したがって、各通信装置は、シンクから送信された自己宛てでないデータパケットを電力として蓄積できる。その結果、2次元通信システム100におけるエネルギーを保存できる。
実施の形態1によれば、電力を送電するための伝送波wv1と、RTSパケット等の制御パケットを送信するための伝送波wv2とを1つのコネクタ1によって受信し、その受信された電力(=伝送波wv1)は、電力受電ユニット25によって処理され、その受信された信号(伝送波wv2)は、通信ユニット24によって処理され、伝送波wv1は、伝送波wv2と同じ伝送周波数を有する。つまり、電力および信号は、同じ伝送周波数を有し、1つのコネクタによって受信され、かつ、独立に受信処理される。
したがって、電力の受電処理が信号の受信処理に与える干渉を抑制でき、信号の伝送性能の低下を抑制して信号および電力を通信できる。
なお、この発明においては、シンクは、データパケットを構成しない電力として蓄積可能なパワーからなる伝送波wv1のみを送信し、ノード#1〜#Nは、シンクから送信された伝送波wv1を受信して電力として蓄積するようにしてもよい。
また、この発明においては、シンクは、ノード#1〜#Nのいずれかと通信を行なっている場合に、送信先へ送信すべきデータパケットが無くなったとき、データパケットを構成しない電力として蓄積可能なパワーからなる伝送波wv1のみをビーコンインターバルが終了するまで送信し、ノード#1〜#Nは、シンクから送信された伝送波wv1を受信して電力として蓄積するようにしてもよい。
[実施の形態2]
図10は、実施の形態2による通信装置の構成を示す概略ブロック図である。図10を参照して、実施の形態2による通信装置110は、図1に示す通信装置10のインターフェース装置2をインターフェース装置2Aに代えたものであり、その他は、通信装置10と同じである。
インターフェース装置2Aは、図1に示すインターフェース装置2の通信ユニット24を通信ユニット24Aに代えたものであり、その他は、通信ユニット24と同じである。
通信ユニット24Aは、図1に示す通信ユニット24のディジタル処理ユニット245をディジタル処理ユニット245Aに代えたものであり、その他は、通信ユニット24と同じである。
ディジタル処理ユニット245Aは、送信または受信するデータパケットがないとき、スイッチSWの接続先を端子221から端子222に切換えるための切換信号EX1を生成してスイッチ回路22へ出力し、送信または受信するデータパケットがあるとき、スイッチSWの接続先を端子222から端子221に切換えるための切換信号EX2を生成してスイッチ回路22へ出力する。
ディジタル処理ユニット245Aは、その他、ディジタル処理ユニット245と同じ機能を果たす。
図11は、図10に示す通信装置110を用いた2次元通信システムの概略図である。図11を参照して、2次元通信システム100Aは、2次元通信シート30と、通信装置110A,110B,110C,110D,110E,110F,110Gとを備える。
通信装置110A,110B,110C,110D,110E,110F,110Gの各々は、図10に示す通信装置110からなる。そして、通信装置110A,110B,110C,110D,110E,110F,110Gは、2次元通信シート30の表面(導体部32側の表面)に配置される。この場合、たとえば、通信装置110Aは、シンクであり、通信装置110B,110C,110D,110E,110F,110Gは、シンク(通信装置110A)から電力を受け、その受けた電力を蓄積するノードである。
実施の形態2においては、シンク(通信装置110A)以外の通信装置110B,110C,110D,110E,110F,110Gは、自己が通信を行なっていないとき、シンク(通信装置110A)から送電された電力を受電して蓄積し、自己が通信を行なうとき、その蓄積した電力を用いて通信を行なう。
図12は、図11に示す2次元通信システム100Aにおける通信方法を説明するためのタイミングチャートである。なお、図12においては、図11に示す通信装置110Aをシンクとし、通信装置110B〜110Gをノード#1〜ノード#Nとして説明する。
図12を参照して、ビーコンBc1,Bc2,Bc3が周期T2で生成される。そして、ビーコンBc1が生成されると、アナウンス期間AP1が生成される。このアナウンス期間は、シンクおよびノード#1〜#N(通信装置110A〜110G)が通信を開始する場合、その通信を開始するための制御パケット(RTSパケット等)を送受信する期間である。
図12に示す場合、シンクおよびノード#1〜#N(通信装置110A〜110G)の全てがアナウンス期間AP1に制御パケットを送信していないので、ノード#1〜#N(通信装置110B〜110G)は、それぞれ、送信停止期間NTXP1〜NTXPNを有する。この送信停止期間は、信号を送信できないが、電力を受電できる期間である。
送信停止期間NTXP1〜NTXPNが経過し、ビーコンBc2が生成され、アナウンス期間AP2が開始されると、ノード#3(通信装置110D)は、RTSパケットRTS5を生成し、その生成したRTSパケットRTS5を伝送波wv2により2次元通信シート30を介してシンク(通信装置110A)宛てに送信する。
シンク(通信装置110A)は、ノード#3(通信装置110D)からRTSパケットRTS5を受信し、その受信したRTSパケットRTS5のMACヘッダを参照してRTSパケットRTS5の送信先が自己であることを検知する。そして、シンク(通信装置110A)は、RTSパケットRTS5に対するCTSパケットCTS5を生成し、その生成したCTSパケットCTS5を伝送波wv2により2次元通信シート30を介してノード#3(通信装置110D)宛てに送信する。この場合、ノード#1,#2,#4〜#N(通信装置110B,110C,110E〜110G)は、RTSパケットRTS5のMACヘッダを参照してRTSパケットRTS5の送信先が自己でないことを検知する。
その後、シンク(通信装置110A)は、RTSパケットRTS6を生成し、その生成したRTSパケットRTS6を2次元通信シート30を介してノード#1(通信装置110B)宛てに送信する。
そして、ノード#1(通信装置110B)は、シンク(通信装置110A)からRTSパケットRTS6を受信し、その受信したRTSパケットRTS6のMACヘッダを参照してRTSパケットRTS6の送信先が自己であることを検知する。そして、ノード#1(通信装置110B)は、その受信したRTSパケットRTS6に対する応答であるCTSパケットCTS6を生成し、その生成したCTSパケットCTS6をシンク(通信装置110A)へ送信する。この場合、ノード#2〜#N(通信装置110C〜110G)は、RTSパケットRTS6のMACヘッダを参照してRTSパケットRTS6の送信先が自己でないことを検知する。
このように、アナウンス期間AP2において、RTSパケットRTS5,RTS6およびCTSパケットCTS5,CTS6が送受信されることにより、シンクおよびノード#1〜#N(通信装置110A〜110G)の全ては、アナウンス期間AP2の経過後にノード#3(通信装置110D)−シンク(通信装置110A)間、およびシンク(通信装置110A)−ノード#1(通信装置110B)間で通信が行なわれることを検知する。そして、ノード#2,#4〜#Nは、アナウンス期間AP2が経過すると、スイッチ回路22のスイッチSWを端子222に接続して送信停止期間NTXP2,NTXP4〜NTXPNに入る。また、ノード#3(通信装置110D)は、自己の通信が終了すると、スイッチ回路22のスイッチSWを端子222に接続して送信停止期間NTXP3に入る。
アナウンス期間AP2が経過すると、ノード#3(通信装置110D)は、実際にデータパケットをシンク(通信装置110A)へ送信するためにRTSパケットRTS7を生成し、その生成したRTSパケットRTS7を伝送波wv2により2次元通信シート30を介してシンク(通信装置110A)宛てに送信する。
シンク(通信装置110A)は、ノード#3(通信装置110D)からRTSパケットRTS7を受信し、その受信したRTSパケットRTS7のMACヘッダを参照してRTSパケットRTS7の送信先が自己であることを検知する。そして、シンク(通信装置110A)は、RTSパケットRTS7に対するCTSパケットCTS7を生成し、その生成したCTSパケットCTS7を伝送波wv2により2次元通信シート30を介してノード#3(通信装置110D)宛てに送信する。
ノード#3(通信装置110D)は、シンク(通信装置110A)からCTSパケットCTS7を受信すると、データパケットを生成し、その生成したデータパケットを伝送波wv2によりシンク(通信装置110A)宛てに送信する。
シンク(通信装置110A)は、ノード#3(通信装置110D)からデータパケットを受信する。そして、シンク(通信装置110A)は、データパケットの受信に応じて、ACKパケットACK7を生成し、その生成したACKパケットACK7を伝送波wv2によりノード#3(通信装置110D)宛てに送信する。これにより、ノード#3(通信装置110D)からシンク(通信装置110A)へのデータパケットの送信が完了する。
なお、ノード#3(通信装置110D)がRTSパケットRTS7をシンク(通信装置110A)宛てに送信した場合、ノード#1,#2,#4〜ノード#N(通信装置110B,110C,110E〜110G)も、RTSパケットRTS7を受信するが、このRTSパケットRTS7は、電力としてのエネルギーを有しない伝送波wv2によって送信されるので、ノード#1,#2,#4〜ノード#N(通信装置110B,110C,110E〜110G)は、RTSパケットRTS7を電力として蓄積しない。シンク(通信装置110A)がCTSパケットCTS7を送信したときも同様である。
その後、シンク(通信装置110A)は、RTSパケットRTS8を生成し、その生成したRTSパケットRTS8を伝送波wv2によりノード#1(通信装置110B)宛てに送信する。
ノード#1(通信装置110B)は、シンク(通信装置110A)からRTSパケットRTS8を受信する。そして、ノード#1(通信装置110B)は、その受信したRTSパケットRTS8のMACヘッダを参照してRTSパケットRTS8の送信先が自己であることを検知する。その後、ノード#1(通信装置110B)は、RTSパケットRTS8に対する応答パケットであるCTSパケットCTS8を生成し、その生成したCTSパケットCTS8を伝送波wv2によりシンク(通信装置110A)宛てに送信する。
シンク(通信装置110A)は、ノード#1(通信装置110B)からCTSパケットCTS8を受信すると、データパケットを生成し、その生成したデータパケットを伝送波wv1によりノード#1(通信装置110B)宛てに送信する。
ノード#1(通信装置110B)は、シンク(通信装置110A)からデータパケットを受信し、その受信したデータパケットの受信処理を行なう。すなわち、ノード#1(通信装置110B)において、コネクタ1は、2次元通信シート30を介して伝送波wv1を受信し、その受信した伝送波wv1をスイッチ回路22へ出力する。そして、ノード#1(通信装置110B)のスイッチ回路22は、コネクタ1から受けた伝送波wv1を端子221を介してアッテネータ23へ出力し、アッテネータ23は、伝送波wv1のレベルをノード#1(通信装置110B)のレベルに減衰して増幅器242へ出力する。
その後、ノード#1(通信装置110B)の増幅器242は、伝送波wv1を増幅し、その増幅した伝送波wv1をA/D変換器244へ出力し、A/D変換器244は、増幅器242から受けた伝送波wv1をアナログ信号からディジタル信号に変換し、その変換したディジタル信号をディジタル処理ユニット245へ出力する。そして、ノード#1(通信装置110B)のディジタル処理ユニット245は、ディジタル信号を復号してコンピュータ3へ出力し、コンピュータ3は、復号されたディジタル信号をディジタル処理ユニット245から受ける。これによって、ノード#1(通信装置110B)は、シンク(通信装置110A)から送信されたデータパケットを受信する。
一方、ノード#2〜#N(通信装置110C〜110G)も、シンク(通信装置110A)からデータパケットを受信し、その受信したデータパケットの伝送波wv1を電力PW2として蓄積する。すなわち、ノード#2〜#N(通信装置110C〜110G)の各々において、コネクタ1は、2次元通信シート30を介して伝送波wv1を受信し、その受信した伝送波wv1をスイッチ回路22へ出力する。そして、ノード#2〜#N(通信装置110C〜110G)の各々のスイッチ回路22は、コネクタ1から受けた伝送波wv1を端子222を介してAC/DC変換器251へ出力し、AC/DC変換器251は、スイッチ回路22から受けた伝送波wv1を交流電力から直流電力PW2に変換し、その変換した直流電力PW2をエネルギー蓄積器252に供給し、エネルギー蓄積器252は、AC/DC変換器251から受けた直流電力PW2を蓄積する。
上述したように、実施の形態2においては、シンク(通信装置110A)がデータパケットの送信元である場合、シンク(通信装置110A)以外のノード#1〜ノード#Nのうち、通信を行なわないノード#2〜#N(通信装置110C〜110G)は、シンク(通信装置110A)から送信されたデータパケットを電力PW2として蓄積し、シンク(通信装置110A)以外のノード#1〜ノード#N(通信装置110B〜110G)がデータパケットの送信元である場合、データパケットを受信したシンク(通信装置110A)およびノードは、データパケットを電力として蓄積しない。
したがって、この発明によれば、シンクがデータパケットを送信する場合、通信を行なわないノードは、電力をシンクから受け取ることができるとともに、その受け取った電力を用いて通信を行なうことができる。その結果、2次元通信システム100におけるエネルギーを保存することができる。
実施の形態2においては、その他、実施の形態1における効果と同じ効果を享受する。
図13は、実施の形態2における通信方法を説明するためのフローチャートである。図13を参照して、一連の動作が開始されると、各通信装置110において、通信ユニット24のディジタル処理ユニット245は、データの送信または受信を開始するか否かを判定する(ステップS21)。より具体的には、ディジタル処理ユニット245は、アナウンス期間AP中にRTSパケットまたはCTSパケットを送信または受信したか否かにより、データの送信または受信を開始するか否かを判定する。
そして、ステップS21において、データの送信または受信を開始すると判定されると、ディジタル処理ユニット245は、切換信号EX2を生成してスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、切換信号EX2に応じて、スイッチSWの接続先を端子222から端子221に切換える。すなわち、コネクタ1が通信ユニット24側に接続される(ステップS22)。
その後、ディジタル処理ユニット245は、エネルギー蓄積器252から電力を受けてデータを送信または受信する(ステップS23)。そして、一連の動作は、ステップS21へ戻る。
一方、ステップS21において、データの送信または受信が開始されないと判定されると、ディジタル処理ユニット245は、切換信号EX1を生成してスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、切換信号EX1に応じて、スイッチSWの接続先を端子221から端子222に切換える。すなわち、コネクタ1が電力受電ユニット25側に接続される(ステップS24)。
そして、コネクタ1は、メッセージ(データパケット)送信中の電力(伝送波wv1)を受電し、その受電した電力をスイッチ回路22を介してAC/DC変換器251へ出力し、AC/DC変換器251は、コネクタ1からの電力を交流電力から直流電力に変換し、その変換した直流電力をエネルギー蓄積器252へ供給する。エネルギー蓄積器252は、その供給された電力を蓄積する(ステップS25)。
その後、ディジタル処理ユニット245は、ビーコンのインターバルが経過したか否かを判定する(ステップS26)。そして、ステップS26において、ビーコンのインターバルが経過していないと判定されたとき、コネクタ1と電力受電ユニット25との接続が維持され(ステップS27)、その後、一連の動作は、ステップS25へ戻る。
そして、ステップS26において、ビーコンのインターバルが経過したと判定されるまで、上述したステップS25〜ステップS27が繰り返し実行され、ステップS26において、ビーコンのインターバルが経過したと判定されると、一連の動作が終了する。
なお、図13に示すフローチャートは、新たなビーコンが生成されるごとに繰り返し実行される。
実施の形態2によれば、通信装置110は、通信を行なわない場合、シンクから送信されたデータを電力として蓄積し(ステップS21の“NO”、ステップS24およびステップS25参照)、その蓄積した電力を自己が通信を行なうときに使用する(ステップS22,S23参照)。
したがって、この発明によれば、2次元通信システム100Aにおけるエネルギーを保存できる。
また、センサーシステムにおいては、複数のセンサーは、常時、オンされているわけではなく、一定期間ごとに停止している。したがって、2次元通信システム100Aの複数の通信装置110A〜110Gをセンサーシステムのシンクおよびセンサーに搭載することにより、シンクから動作を停止しているセンサーへ電力を供給でき、センサーシステムにおけるエネルギーを保存できる。つまり、実施の形態2による2次元通信システム100Aは、センサーシステムに適した2次元通信システムである。
その他は、実施の形態1と同じである。
[実施の形態3]
図14は、実施の形態3による通信装置の構成を示す概略ブロック図である。図14を参照して、実施の形態3による通信装置120は、図1に示す通信装置10のインターフェース装置2をインターフェース装置2Bに代えたものであり、その他は、通信装置10と同じである。
インターフェース装置2Bは、図1に示すインターフェース装置2にカプラー26を追加したものであり、その他は、インターフェース装置2と同じである。
カプラー26は、スイッチ回路22の端子222と増幅器242およびAC/DC変換器251との間に配置される。そして、カプラー26は、後述する方法によって、スイッチ回路22から受けた伝送波wv3を信号および電力に分離し、その分離した信号を通信ユニット24(増幅器242)へ出力し、その分離した電力を電力受電ユニット25(AC/DC変換器251)へ出力する。
図15は、伝送波wv3を信号および電力に分離する方法を説明するための図である。図15を参照して、シンクである通信装置120は、信号を構成する伝送波wv2を電力を構成する伝送波wv1に重畳した伝送波wv3を生成して送信する。伝送波wv1,wv2は、上述したように、同じ伝送周波数f(=1/T1)を有するので、伝送波wv2を伝送波wv1に容易に重畳できる。
通信装置120のカプラー26は、伝送波wv1の振幅I1と、伝送波wv2の振幅I2とを予め保持しており、伝送波wv3をコネクタ1から受けると、その受けた伝送波wv3の振幅Iを検出し、その検出した振幅Iを振幅I1と振幅I2との比に内分して電力の振幅と信号の振幅とを求める。そして、カプラー26は、伝送波wv3を、その求めた振幅を有する2つの伝送波wv1,wv2に分割する。これによって、伝送波wv3を信号および電力に分離できる。
図16は、図14に示す通信装置120を用いた2次元通信システムの概略図である。図16を参照して、2次元通信システム100Bは、2次元通信シート30と、通信装置120A,120B,120C,120D,120E,120F,120Gとを備える。
通信装置120A,120B,120C,120D,120E,120F,120Gの各々は、図14に示す通信装置120からなる。そして、通信装置120A,120B,120C,120D,120E,120F,120Gは、2次元通信シート30の表面(導体部32側の表面)に配置される。この場合、たとえば、通信装置120Aは、シンクであり、通信装置120B,120C,120D,120E,120F,120Gは、シンク(通信装置120A)から電力を受電し、その受電した電力を蓄積するノードである。
実施の形態3においては、シンク(通信装置120A)は、伝送波wv3によって信号(制御パケットおよびデータパケット)および電力を送電し、シンク(通信装置120A)以外のノード(通信装置120B〜120G)は、伝送波wv2によって信号(制御パケットおよびデータパケット)を送信する。そして、シンク(通信装置120A)以外の通信装置120B,120C,120D,120E,120F,120Gは、シンク(通信装置120A)から伝送波wv3を受信すると、コネクタ1をカプラー26側に接続し、シンク(通信装置120A)以外のノードから伝送波wv2を受信すると、コネクタ1を通信ユニット24側に接続する。
図17は、図16に示す2次元通信システム100Bにおける通信方法を説明するためのタイミングチャートである。なお、図17においては、図16に示す通信装置120Aをシンクとし、通信装置120B〜120Gをノード#1〜ノード#Nとして説明する。
図17を参照して、ビーコンBc1,Bc2,Bc3が周期T2で生成される。そして、ビーコンBc1が生成されると、アナウンス期間AP1において、シンク(通信装置120A)は、RTSパケットRTS9を生成し、その生成したRTSパケットRTS9を伝送波wv2によって2次元通信シート30を介して送信する。
ノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)は、シンク(通信装置120A)からRTSパケットRTS9を受信し、その受信したRTSパケットRTS9を解析する。すなわち、ノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)の各々において、スイッチ回路22のスイッチSWは、端子221に接続されており、コネクタ1は、シンク(通信装置120A)から2次元通信シート30を介してRTSパケットRTS9を受信すると、その受信したRTSパケットRTS9をスイッチ回路22を介してアッテネータ23へ出力する。
そして、ノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)の各々において、アッテネータ23は、RTSパケットRTS9のレベルをノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)の許容レベルに減衰して通信ユニット24へ出力し、通信ユニット24の増幅器242は、RTSパケットRTS9を増幅してA/D変換器244へ出力する。
ノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)の各々において、A/D変換器244は、RTSパケットRTS9をアナログ信号からディジタル信号に変換し、その変換したディジタル信号をディジタル処理ユニット245へ出力する。
そして、ノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)の各々において、ディジタル処理ユニット245は、RTSパケットRTS9のMACヘッダを参照して、RTSパケットRTS9の送信元がシンク(通信装置120A)であることを検知する。
そうすると、ノード#2〜#N(通信装置120C〜120G)の各々において、ディジタル処理ユニット245は、切換信号EX1を生成してスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、ディジタル処理ユニット245からの切換信号EX1に応じて、スイッチSWの接続先を端子221から端子222に切換える。また、ノード#2〜#N(通信装置120C〜120G)の各々において、ディジタル処理ユニット245は、RTSパケットRTS9をコンピュータ3へ出力する。そして、ノード#2〜#N(通信装置120C〜120G)の各々において、コンピュータ3は、RTSパケットRTS9のMACヘッダを参照して、RTSパケットRTS9の送信先が自己でないことを検知する。
また、ノード#1(通信装置120B)のディジタル処理ユニット245は、RTSパケットRTS9をコンピュータ3へ出力する。そして、ノード#1(通信装置120B)のコンピュータ3は、RTSパケットRTS9のMACヘッダを参照して、RTSパケットRTS9の送信先が自己であることを検知し、RTSパケットRTS9に対する応答パケットであるCTSパケットCTS9を生成し、その生成したCTSパケットCTS9をディジタル処理ユニット245へ出力する。
ノード#1(通信装置120B)のディジタル処理ユニット245は、コンピュータ3からCTSパケットCTS9を受けると、その受けたCTSパケットCTS9をD/A変換器243、増幅器241、およびスイッチ回路22を介してコネクタ1へ出力し、コネクタ1は、CTSパケットCTS9を送信する。
その後、ノード#1(通信装置120B)のディジタル処理ユニット245は、切換信号EX1を生成してスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、ディジタル処理ユニット245からの切換信号EX1に応じて、スイッチSWの接続先を端子221から端子222に切換える。
シンク(通信装置120A)は、ノード#1(通信装置120B)からCTSパケットCTS9を受信すると、データパケットを生成し、その生成したデータパケットを伝送波wv3によって2次元通信シート30を介して送信する。
そして、ノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)の各々において、コネクタ1は、シンク(通信装置120A)から送信された伝送波wv3を受信し、その受信した伝送波wv3をスイッチ回路22を介してカプラー26へ出力する。
そうすると、ノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)の各々において、カプラー26は、伝送波wv3を上述した方法によって伝送波wv1と伝送波wv2とに分離し、その分離した伝送波wv1を電力受電ユニット25へ出力し、その分離した伝送波wv2を通信ユニット24へ出力する。
そして、ノード#1(通信装置120B)の通信ユニット24は、伝送波wv2を増幅してアナログ信号からディジタル信号に変換し、その変換したディジタル信号を復号してコンピュータ3へ出力する。
そうすると、ノード#1(通信装置120B)のコンピュータ3は、通信ユニット24からディジタル信号を受け、シンク(通信装置120A)から送信されたデータDATAを受信する。そして、ノード#1(通信装置120B)のコンピュータ3は、ACKパケットACK9を生成してシンク(通信装置120A)へ送信する。
また、ノード#1(通信装置120B)の電力受電ユニット25は、伝送波wv1を交流電力から直流電力PW3に変換し、その変換した直流電力PW3を蓄積する。
一方、データパケットの送信先以外のノード#2〜#N(通信装置120C〜120G)の各々において、通信ユニット24は、伝送波wv2を増幅してアナログ信号からディジタル信号に変換し、その変換したディジタル信号を復号してコンピュータ3へ出力する。
そうすると、ノード#2〜#N(通信装置120C〜120G)の各々において、コンピュータ3は、通信ユニット24からディジタル信号を受け、自己がシンク(通信装置120A)から送信されたデータパケットの送信先ではないので、その受けたディジタル信号を破棄する。
また、ノード#2〜#N(通信装置120C〜120G)の各々において、電力受電ユニット25は、伝送波wv1を交流電力から直流電力PW3に変換し、その変換した直流電力PW3を蓄積する。
その後、ビーコンBc2が生成され、アナウンス期間AP2が経過すると、シンクおよびノード#1〜#N(通信装置120A〜120G)の全てにおいて、ディジタル処理ユニット245は、切換信号EX2を生成してスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、ディジタル処理ユニット245からの切換信号EX2に応じて、スイッチSWの接続先を端子222から端子221に切換える。
そして、ノード#3(通信装置120D)は、RTSパケットRTS10を生成し、その生成したRTSパケットRTS10を伝送波wv2によって2次元通信シート30を介してノード#2(通信装置120C)宛てに送信する。
ノード#2(通信装置120C)は、RTSパケットRTS10を受信し、その受信したRTSパケットRTS10のMACヘッダを参照して、RTSパケットRTS10の送信先が自己であることを検知し、RTSパケットRTS10に対する応答パケットであるCTSパケットCTS10を生成して送信する。
この場合、シンクおよびノード#1〜#N(通信装置120A〜120G)の各々において、スイッチ回路22は、スイッチSWを端子221に接続しているため、シンク以外の通信装置が送信元である場合、各ノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)は、他の通信装置から電力を受電して蓄積することはない。
上述したように、実施の形態3においては、シンク(通信装置120A)が送信元である場合、各ノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)は、シンク(通信装置120A)から受信した伝送波wv3を信号および電力に分離し、その分離した信号および電力を独立に処理し、電力を蓄積する。つまり、各ノード#1〜#N(通信装置120B〜120G)は、伝送波wv3が自己宛てのものであるか否かに拘わらず、シンク(通信装置120A)から送信された伝送波wv3を受信して電力を蓄積する。
したがって、通信の相手以外の通信装置も電力を蓄積することができ、2次元通信システム100Bにおけるエネルギーの保存効率を高くできる。
また、実施の形態3による通信装置120は、伝送波wv3を信号(伝送波wv2)および電力(伝送波wv1)に分離するカプラー26を備えるので、信号および電力が1つの伝送波wv3によって伝送された場合にも、信号および電力を分離して信号の受信処理および電力の受電処理を独立に行なうことができる。その結果、電力の受電処理が信号の受信処理に与える干渉をさらに抑制できる。
実施の形態3においては、その他、実施の形態1における効果と同じ効果を享受する。
図18は、実施の形態3における通信方法を説明するためのフローチャートである。一連の動作が開始されると、通信装置120の充電スイッチ21は、電力を供給してスイッチ回路22を動作状態にする。そして、スイッチ回路22は、スイッチSWを端子221に接続し、コネクタ1を通信ユニット24側に接続する(ステップS31)。
その後、コネクタ1は、2次元通信シート30を介してRTSパケットを受信し、その受信したRTSパケットをスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、端子221を介してRTSパケットをアッテネータ23へ出力する、
そして、アッテネータ23は、RTSパケットのレベルを通信装置120の許容レベルに減衰して増幅器242へ出力し、増幅器242は、RTSパケットを増幅し、その増幅したRTSパケットをA/D変換器244へ出力する。A/D変換器244は、RTSパケットをアナログ信号からディジタル信号に変換し、その変換したディジタル信号をディジタル処理ユニット245へ出力する。
そうすると、ディジタル処理ユニット245は、RTSパケットのMACヘッダを参照して、RTSパケット(伝送波)の送信元がシンクであるか否かを判定する(ステップS32)。
ステップS32において、RTSパケットの送信元がシンクであると判定されたとき、ディジタル処理ユニット245は、切換信号EX1を生成してスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、ディジタル処理ユニット245からの切換信号EX1に応じてスイッチSWの接続先を端子221から端子222に切換える。つまり、コネクタ1が電力受電ユニット25側に接続される(ステップS33)。
その後、コネクタ1は、シンクから伝送波wv3を受信し、その受信した伝送波wv3をスイッチ回路22を介してカプラー26へ出力する。カプラー26は、コネクタ1から受けた伝送波wv3を上述した方法によって伝送波wv1および伝送波wv2に分離する。つまり、カプラー26は、伝送波wv3を信号および電力に分離する(ステップS34)。
そして、カプラー26は、その分離した信号を通信ユニット24へ出力し、その分離した電力を電力受電ユニット25へ出力する(ステップS35)。
通信ユニット24は、カプラー26から受けた信号の受信処理を行ない、その受信処理後の信号をコンピュータ3に出力する(ステップS36)。また、電力受電ユニット25は、カプラー26から受けた電力の受電処理を行ない、その受電処理後の電力を蓄積する(ステップS37)。
一方、ステップS32において、RTSパケットの送信元がシンクでないと判定されたとき、ディジタル処理ユニット245は、保持信号HLDを生成してスイッチ回路22へ出力し、スイッチ回路22は、ディジタル処理ユニット245からの保持信号HLDに応じて、コネクタ1と通信ユニット24との接続を維持する(ステップS38)。
その後、ディジタル処理ユニット245は、RTSパケットのMACヘッダを参照して、RTSパケットの送信先が自己であるか否かを判定する(ステップS39)。ステップS39において、RTSパケットの送信先が自己であると判定されたとき、通信ユニット24は、RTSパケットの送信元と通信を行なう(ステップS40)。
そして、ステップS37の後、またはステップS39においてRTSパケットの送信先が自己でないと判定されたとき、またはステップS40の後、一連の動作は終了する。
上述したように、各通信装置120は、伝送波の送信元がシンクである場合、その伝送波wv3の送信先が自己であるか否かに拘わらず、伝送波wv3を信号および電力に分離し、電力を蓄積する(ステップS32の“YES”、ステップS33〜S37参照)。
したがって、シンクが有する電力を通信の相手先に限らず、通信の相手先および通信の相手先以外のノードにおいて蓄積することができる。その結果、2次元通信システム100Bにおけるエネルギー保存の効率を向上できる。
その他は、実施の形態1と同じである。
[実施の形態4]
図19は、実施の形態4による2次元通信システムの概略図である。図19を参照して、実施の形態4による2次元通信システム100Cは、2次元通信シート30と、通信装置130A,130B,130C,130D,130E,130F,130Gとを備える。
通信装置130A,130B,130C,130D,130E,130F,130Gは、2次元通信シート30の表面(導体部32側の表面)に配置される。この場合、たとえば、通信装置130Aは、シンクであり、通信装置130B,130C,130D,130E,130F,130Gは、シンク(通信装置130A)から電力を受電し、その受電した電力を蓄積するノードである。
図20は、図19に示す通信装置130A(シンク)の構成を示す概略ブロック図である。図20を参照して、通信装置130Aは、コネクタ131〜133と、インターフェース装置134〜136と、情報処理回路137とを含む。
コネクタ131〜133の各々は、上述したコネクタ1と同じ機能からなり、2次元通信シート30の一主面(誘電体部31側の表面)に接して2次元通信シート30上に配置される。そして、コネクタ131〜133は、それぞれ、周波数f1〜f3を有する伝送波を送受信する。この場合、周波数f1〜f3は、相互に異なり、2次元通信シート30の誘電体部31を伝送し易い周波数としてチューニングされた伝送周波数からなる。
インターフェース装置134〜136は、それぞれ、コネクタ131〜133に対応して設けられる。そして、インターフェース装置134〜136は、それぞれ、コネクタ131〜133が受信した伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の受信信号を情報処理回路137へ出力する。また、インターフェース装置134〜136は、情報処理回路137から受けた信号の送信処理を行ない、その送信処理後の送信信号をそれぞれコネクタ131〜133を介して送信する。
情報処理回路137は、インターフェース装置134〜136から受信信号と受けるとともに、送信信号を生成してインターフェース装置134〜136へ出力する。
インターフェース装置134は、増幅器1341と、送受信回路1342とからなる。増幅器1341は、送受信回路1342から受けた送信信号SGTX1を増幅し、その増幅した送信信号SGTX1をコネクタ131へ出力する。
送受信回路1342は、コネクタ131が受信した伝送波をコネクタ131から直接受け、その受けた伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の受信信号を情報処理回路137へ出力する。この場合、送受信回路1342は、伝送波のレベルを通信装置130Aの許容レベルへ減衰し、その後、伝送波を増幅し、さらに、アナログ信号からディジタル信号へ変換し、その変換したディジタル信号を復号することによって受信処理を実行する。
また、送受信回路1342は、情報処理回路137から受けた信号を周波数f1で変調し、その変調した信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する。そして、送受信回路1342は、その変換したアナログ信号を送信信号SGTX1として増幅器1341へ出力する。
インターフェース装置135は、増幅器1351と、送受信回路1352とからなる。増幅器1351は、送受信回路1352から受けた送信信号SGTX2を増幅し、その増幅した送信信号SGTX2をコネクタ132へ出力する。
送受信回路1352は、コネクタ132が受信した伝送波をコネクタ132から直接受け、その受けた伝送波の受信処理を送受信回路1342と同じ方法によって行ない、その受信処理後の受信信号を情報処理回路137へ出力する。
また、送受信回路1352は、情報処理回路137から受けた信号を周波数f2で変調し、その変調した信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する。そして、送受信回路1352は、その変換したアナログ信号を送信信号SGTX2として増幅器1351へ出力する。
インターフェース装置136は、増幅器1361と、送受信回路1362とからなる。増幅器1361は、送受信回路1362から受けた送信信号SGTX3を増幅し、その増幅した送信信号SGTX3をコネクタ132へ出力する。
送受信回路1362は、コネクタ133が受信した伝送波をコネクタ133から直接受け、その受けた伝送波の受信処理を送受信回路1342と同じ方法によって行ない、その受信処理後の受信信号を情報処理回路137へ出力する。
また、送受信回路1362は、情報処理回路137から受けた信号を周波数f3で変調し、その変調した信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する。そして、送受信回路1362は、その変換したアナログ信号を送信信号SGTX3として増幅器1361へ出力する。
なお、送受信回路1342,1352,1362は、RTSパケット等の制御パケットおよびデータパケットをそれぞれ伝送波wv4〜wv6によって送信する。
伝送波wv4〜wv6は、それぞれ、周波数f1〜f3を有し、かつ、伝送波wv1と同じ振幅を有する。
また、送受信回路1342,1352,1362は、送信すべきデータパケットが無い場合でも、それぞれ伝送波wv4〜wv6を定期的に送信する。
図21は、図20に示すコネクタ131〜133側から見た通信装置130Aの平面図である。図21を参照して、コネクタ131〜133は、略正方形の形状を有し、通信装置130Aの3個の隅に配置される。そして、コネクタ131〜133の各々は、たとえば、1cm角の大きさを有する。
図22は、図19に示す通信装置130B(シンク以外の通信ノード)の構成を示す概略ブロック図である。図22を参照して、通信装置130Bは、コネクタ141〜144と、ダイオード145〜147と、インターフェース装置148と、情報処理回路149とを含む。
コネクタ141〜144の各々は、上述したコネクタ1と同じ機能からなり、2次元通信シート30の一主面(誘電体部31側の表面)に接して2次元通信シート30上に配置される。そして、コネクタ141は、それぞれ周波数f1〜f3を有する伝送波wv4〜wv6のいずれかを送受信する。また、コネクタ142〜144は、それぞれ、周波数f1〜f3を有する伝送波wv4〜wv6を受信し、その受信した伝送波wv4〜wv6をインターフェース装置148へ出力する。この場合、コネクタ142は、受信した伝送波wv4をインターフェース装置148へ直接出力し、コネクタ143は、受信した伝送波wv5をダイオード145を介してインターフェース装置148へ出力し、コネクタ144は、受信した伝送波wv6をダイオード145,146を介してインターフェース装置148へ出力する。なお、コネクタ142〜144は、それぞれ伝送波wv4〜wv6を受信する機能のみを有し、伝送波を送信する機能を有さない。
ダイオード145は、ノードN2側からノードN1側へ電力を通すようにノードN1,2間に接続される。この場合、ノードN1は、コネクタ142とインターフェース装置148との間のノードである。
また、ダイオード146は、ノードN3側からノードN2側へ電力を通すようにノードN2,3間に接続される。
さらに、ダイオード146は、接地電位GND側からノードN3側へ電力を通すように接地電位GNDとノードN3との間に接続される。
インターフェース装置148は、コネクタ141が受信した伝送波(伝送波wv7〜wv9のいずれか)を受け、その受けた伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の受信信号を情報処理回路149へ出力する。また、インターフェース装置148は、情報処理回路149から信号を受け、その受けた信号の送信処理を行ない、その送信処理後の送信信号をコネクタ141へ出力する。さらに、インターフェース装置148は、それぞれコネクタ142〜144から受けた伝送波wv4〜wv6の受信処理を行ない、その受信処理後の電力を蓄積する。
情報処理回路149は、インターフェース装置148から受信信号を受けるとともに、信号を生成してインターフェース装置148へ出力する。
インターフェース装置148は、送受信回路1481と、充電回路1482とからなる。送受信回路1481は、伝送波wv4〜wv6のうち、いずれの伝送波が受信可能かを走査するようにコネクタ141を制御する。また、送受信回路1481は、コネクタ141が受信した伝送波(伝送波wv4〜wv6のいずれか)の受信処理を行ない、その受信処理後の受信信号を情報処理回路149へ出力する。
さらに、送受信回路1481は、情報処理回路149から受けた信号をコネクタ141が送信可能な周波数(周波数f1〜f3のいずれか)で変調し、その変調した信号をディジタル信号からアナログ信号に変換してコネクタ141へ出力する。
充電回路1482は、それぞれコネクタ142〜144から受けた伝送波wv4〜wv6を交流電力から直流電力に変換し、その変換した直流電力を充電する。
図23は、図22に示すコネクタ141〜144側から見た通信装置130Bの平面図である。図23を参照して、コネクタ141〜144は、略正方形の形状を有し、通信装置130Bの4個の隅に配置される。そして、コネクタ141は、たとえば、0.5cm角の大きさを有し、コネクタ142〜144の各々は、たとえば、1cm角の大きさを有する。
なお、図19に示す通信装置130C〜130Gの各々は、図22および図23に示す通信装置130Bと同じ構成からなる。
通信装置130A〜130Gは、上述した図9、図13および図18に示すフローチャートのいずれかのフローチャートに従って通信を行なう。この場合、シンクである通信装置130Aは、データパケットまたは制御パケットを構成する伝送波wv4〜wv6を同時に送信し、通信装置130B〜130Gの各々において、コネクタ141は、自己が受信可能な周波数(周波数f1〜f3のいずれか)を有する伝送波(伝送波wv4〜wv6のいずれか)を受信する。
通信装置130B〜130Gの各々は、コネクタ141によって伝送波wv4〜wv6のいずれかを受信して送受信回路1481へ出力し、コネクタ142〜144によって、それぞれ、伝送波wv4〜wv6を受信して充電回路1482へ出力する。
そして、通信装置130B〜130Gの各々においては、送受信回路1481は、コネクタ141から受けた伝送波(伝送波wv4〜wv6のいずれか)の受信処理を行ない、その受信処理後の受信信号を情報処理回路149へ出力する。そうすると、通信装置130B〜130Gのうち、データパケットの送信先である通信装置の情報処理回路149は、送受信回路1481から受けたデータパケットを受理し、データパケットの送信先以外の通信装置の情報処理回路149は、送受信回路1481から受けたデータパケットを破棄する。
また、通信装置130B〜130Gの各々において、充電回路1482は、それぞれコネクタ142〜144から受けた伝送波wv4〜wv6を交流電力から直流電力に変換し、その変換した直流電力を蓄積する。これによって、通信装置130B〜130Gの各々は、自己がデータパケットの送信先であるか否かに拘わらず、電力を受電して蓄積する。
このように、シンクである通信装置130Aは、電力として蓄積可能な複数の伝送波wv4〜wv6を用いて制御パケットまたはデータパケットを送信し、シンク以外の通信装置130B〜130Gは、複数の伝送波wv4〜wv6のうちの1つの伝送波の受信処理を行なって信号を受信し、複数の伝送波wv4〜wv6の受信処理を行なって電力を蓄積する。そして、この場合、シンクである通信装置130Aは、同じ振幅を有する伝送波で制御パケットまたはデータパケットを送信し、コネクタ141は、複数の伝送波wv4〜wv6のパワーを小さいパワーで受信して送受信回路1481へ出力するため、周波数が異なる伝送波wv4〜wv6が2次元通信シート30中を伝送する間に干渉が生じていても、送受信回路1481は、干渉も小さくなった伝送波をコネクタ141から受ける。その結果、送受信回路1481は、複数の伝送波wv4〜wv6の相互の干渉を抑制して受信処理を行なう。
したがって、この発明によれば、信号の伝送性能の低下を抑制して信号の受信および電力の受電を行なうことができる。
また、シンクである通信装置130Aは、電力として蓄積可能な複数の伝送波wv4〜wv6を用いて制御パケットまたはデータパケットを送信し、シンク以外の通信装置130B〜130Gは、複数の伝送波wv4〜wv6を電力として蓄積する。
したがって、2次元通信システム100Cにおいては、電力を1つの伝送波wv1,wv3で送信する場合よりも多くの電力をシンク以外の通信装置130B〜130Gへ送信できる。各周波数における伝送波は、電波法上、出力制限があるため、上述したように電力を複数の伝送波wv4〜wv6によって送信することは、多くの電力をシンク以外の通信装置130B〜130Gへ送信でき、有効である。
さらに、2次元通信システム100Cにおいては、シンクである通信装置130Aは、複数の周波数で信号を同時に送信するため、シンクがデータパケットを送信するときのスループットを増加できる。
上述したように、実施の形態4においては、シンクである通信装置130Aは、同一レベルの振幅を有する伝送波wv4〜wv6によって制御パケットまたはデータパケットを送信し、シンク以外の通信装置130B〜130Gは、伝送波wv4〜wv6のパワーを小さくして(コネクタ141の面積は、コネクタ131〜133の面積よりも小さい)伝送波wv4〜wv6を信号として受信するとともに、伝送波wv4〜wv6のパワーを維持して電力として蓄積することを特徴とする。
なお、実施の形態4においては、シンクである通信装置130Aは、シンク以外の通信装置130B〜130Gが信号を送信している場合、信号を送信しない。シンク以外の通信装置130B〜130Gは、コネクタ131〜133よりも面積の小さいコネクタ141を用いて信号を送信するので、シンク以外の通信装置130B〜130Gが信号を送信しているときに、シンクである通信装置130Aが信号を送信すると、シンク以外の通信装置130B〜130Gから送信された信号がシンクである通信装置130Aから送信された信号に埋もれてしまうからである。また、同様の理由により、シンク以外の通信装置130B〜130Gは、シンクである通信装置130Aが信号を送信している場合、信号を送信しない。
また、実施の形態4においては、シンクである通信装置130Aは、3個のコネクタ131〜133に限らず、一般的には、複数のコネクタを有していればよく、シンク以外の通信装置130B〜130Gは、4個のコネクタ141〜144に限らず、一般的には、信号を送受信するための1個のコネクタと、電力を受電するための複数のコネクタとを備えていればよい。そして、通信装置130A〜130Gにおいては、複数のコネクタは、2次元通信システム100Cにおいて使用される周波数の数と同数に決定される。
図24は、2次元通信システムの具体例を示す図である。図24を参照して、シートは、上述した2次元通信シート30(図2および図3参照)からなり、ディスプレイ、サーバ、ファックス、スピーカ、ゲートウェイ、DVDレコーダ、ラップトップ、マウス、キーボード、カメラ、ランプおよび電話の各々は、上述した通信装置10,110,120,130A〜130Gのいずれかを搭載している。
ディスプレイ、サーバ、ファックス、スピーカ、ゲートウェイ、DVDレコーダ、ラップトップ、マウス、キーボード、カメラ、ランプおよび電話は、シート上に配置され、いずれか1つの機器がシンクとして機能し、その他の機器は、ノード#1〜#Nとして機能する。
そして、ディスプレイ、サーバ、ファックス、スピーカ、ゲートウェイ、DVDレコーダ、ラップトップ、マウス、キーボード、カメラ、ランプおよび電話は、上述した実施の形態1から実施の形態3のいずれかの通信方法によって2次元通信を行なう。
この場合、ラップトップ、キーボードおよびマウスは、1つのパーソナルコンピュータを構成するが、ケーブルによって相互に接続されることはなく、シートを介した2次元通信によって信号を送受信する。また、ゲートウェイは、ケーブルによってインターネット等のネットワークに接続され、ネットワークから取得した情報をシート上のディスプレイ、サーバ、ファックス、スピーカ、DVDレコーダ、ラップトップ、マウス、キーボード、カメラ、ランプおよび電話へ送信する。さらに、シート上のディスプレイ、サーバ、ファックス、スピーカ、DVDレコーダ、ラップトップ、マウス、キーボード、カメラ、ランプおよび電話は、ゲートウェイを介してネットワークへ情報を送信する。
このように、2次元通信システムを用いれば、各機器をケーブルによって接続する必要がなくなり、各機器をコンパクトに室内に配置できる。
なお、この発明においては、2次元通信シート30は、「2次元通信媒体」を構成し、コンピュータ3または情報処理回路149は、「信号処理回路」を構成する。
また、伝送波wv3は、「第1の伝送波」を構成し、伝送波wv2は、「第2の伝送波」を構成し、伝送波wv1,wv4〜wv6の各々は、「第3の伝送波」を構成する。
さらに、カプラー26は、「分離回路」を構成する。
さらに、コネクタ142〜144は、「複数の第1のコネクタ」を構成し、コネクタ141は、「第2のコネクタ」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、信号の伝送性能の低下を抑制して信号の受信および電力の受電が可能な通信装置に適用される。また、この発明は、信号の伝送性能の低下を抑制して信号および電力を受電可能な通信装置を用いた2次元通信システムに適用される。
この発明の実施の形態1による通信装置の構成を示す概略ブロック図である。 2次元通信シートの斜視図である。 図2に示す線III−III間における2次元通信シートの断面図である。 2次元通信の概念図である。 RTS(Request To Send)パケットの構成図である。 伝送波の概念図である。 図1に示す通信装置を用いた2次元通信システムの概略図である。 図7に示す2次元通信システムにおける通信方法を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態1における通信方法を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2による通信装置の構成を示す概略ブロック図である。 図10に示す通信装置を用いた2次元通信システムの概略図である。 図11に示す2次元通信システムにおける通信方法を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態2における通信方法を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3による通信装置の構成を示す概略ブロック図である。 伝送波を信号および電力に分離する方法を説明するための図である。 図14に示す通信装置を用いた2次元通信システムの概略図である 図16に示す2次元通信システムにおける通信方法を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態3における通信方法を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4による2次元通信システムの概略図である。 図19に示す通信装置(シンク)の構成を示す概略ブロック図である。 図20に示すコネクタ側から見た通信装置の平面図である。 図19に示す通信装置(シンク以外の通信ノード)の構成を示す概略ブロック図である。 図22に示すコネクタ側から見た通信装置の平面図である。 2次元通信システムの具体例を示す図である。
符号の説明
1 コネクタ、2,2A,2B,134〜136,148 インターフェース装置、3 コンピュータ、10,10A〜10G,110,110A〜110G,120,120A〜120G,130A〜130G 通信装置、21 充電スイッチ、22 スイッチ回路、23 アッテネータ、24,24A 通信ユニット、25 電力受電ユニット、26 カプラー、30 2次元通信シート、31 誘電体部、32,33 導体部、32A 開口部、100,100A,100B,100C 2次元通信システム、131〜133,141〜144 コネクタ、137,149 情報処理回路、221,222 端子、241,242,1341,1351,1361 増幅器、243 D/A変換器、244 A/D変換器、245,245A ディジタル処理ユニット、251 AC/DC変換器、252 エネルギー蓄積器、1342,1352,1362,1482 送受信回路。

Claims (13)

  1. 2次元通信媒体を用いて通信を行なう通信装置であって、
    前記2次元通信媒体の伝送周波数を有する信号が前記伝送周波数を有する電力に重畳された第1の伝送波、前記伝送周波数を有する信号からなる第2の伝送波、および前記伝送周波数を有する電力からなる第3の伝送波のいずれかを前記2次元通信媒体を介して受信するコネクタと、
    信号処理回路と、
    前記コネクタが前記第1の伝送波を受信したとき、前記第1の伝送波に基づいて前記信号の受信処理と前記電力の受電処理とを独立に行ない、前記受信処理後の信号を前記信号処理回路へ出力し、かつ、前記受電処理後の電力を蓄積し、前記コネクタが前記第2の伝送波を受信したとき、前記第2の伝送波の受信処理を行なって前記信号を前記信号処理回路へ出力し、前記コネクタが前記第3の伝送波を受信したとき前記第3の伝送波を電力として蓄積するインターフェース装置とを備える通信装置。
  2. 前記コネクタは、前記第1または第2の伝送波を前記2次元通信媒体から受信し、
    前記インターフェース装置は、
    前記信号の受信処理を行ない、その受信処理後の信号を前記信号処理回路へ出力する通信ユニットと、
    前記電力の受電処理を行ない、その受電処理後の電力を蓄積する電力受電ユニットと、
    前記第1の伝送波を前記信号と前記電力とに分離し、その分離した信号を前記通信ユニットへ出力し、前記分離した電力を前記電力受電ユニットへ出力する分離回路と、
    前記コネクタが前記第1の伝送波を受信したとき前記コネクタを前記分離回路に接続し、前記コネクタが前記第2の伝送波を受信したとき前記コネクタを前記通信ユニットに接続するスイッチ回路とを含む、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記分離回路は、前記第1の伝送波の振幅を前記信号の振幅と前記電力の振幅との振幅比に内分することにより前記第1の伝送波を前記信号と前記電力とを分離する、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記コネクタは、前記第2または第3の伝送波を前記2次元通信媒体から受信し、
    前記インターフェース装置は、
    前記第2の伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の信号を前記信号処理回路へ出力する通信ユニットと、
    前記第3の伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の電力を蓄積する電力受電ユニットと、
    前記第2の伝送波の送信先または前記通信ユニットの動作の有無に応じて、前記コネクタを前記通信ユニットまたは前記電力受電ユニットに接続するスイッチ回路とを含む、請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記スイッチ回路は、前記電力を送信可能なパワーノードから送信要求信号からなる前記第2の伝送波を前記コネクタが受信すると、前記コネクタを前記通信ユニットに接続し、前記パワーノードの通信相手である通信ノードから前記送信要求信号に対する通信許可信号からなる前記第2の伝送波を前記コネクタが受信すると、前記コネクタを前記電力受電ユニットに接続し、
    前記電力受電ユニットは、前記コネクタが前記パワーノードから受信した前記第3の伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の電力を蓄積する、請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記スイッチ回路は、前記通信ユニットが通信を停止しているとき、前記コネクタを前記電力受電ユニットに接続し、前記通信ユニットが通信を開始すると、前記コネクタを前記通信ユニットに接続し、
    前記電力受電ユニットは、前記通信ユニットが通信を停止しているとき、前記コネクタが前記パワーノードから受信した前記第3の伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の電力を蓄積する、請求項4に記載の通信装置。
  7. 前記通信ユニットは、前記電力受電ユニットから前記電力の供給を受ける、請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記スイッチ回路は、前記電力を送信可能なパワーノードから送信要求信号からなる前記第2の伝送波を前記コネクタが受信すると、前記コネクタを前記通信ユニットに接続し、前記通信ユニットが前記送信要求信号に対する通信許可信号からなる前記第2の伝送波を前記コネクタを介して前記パワーノードへ送信すると、前記コネクタと前記通信ユニッとの接続を維持する、請求項4に記載の通信装置。
  9. 前記スイッチ回路は、前記電力を送信可能なパワーノード以外のノードから前記第2の伝送波を前記コネクタが受信すると、前記コネクタを前記通信ユニットに接続するとともに、前記コネクタと前記通信ユニットとの接続を維持する、請求項4に記載の通信装置。
  10. 前記コネクタは、前記2次元通信媒体を介して前記第1の伝送波をパワーノードから受信する、請求項2または請求項3に記載の通信装置。
  11. 前記パワーノードは、センサーシステムにおける複数のセンサーによって検出された複数の検出データを受信する通信ノードである、請求項5、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 2次元通信媒体を用いて通信を行なう通信装置であって、
    相互に異なる周波数を有し、かつ、同一パワーを有する複数の伝送波を前記2次元通信媒体を介して受信する複数の第1のコネクタと、
    前記複数の伝送波のうちの1つの伝送波を前記2次元通信媒体を介して前記複数の第1のコネクタよりも低感度で受信する第2のコネクタと、
    信号処理回路と、
    前記複数の第1のコネクタが受信した複数の伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の電力を蓄積する充電回路と、
    前記第2のコネクタが受信した伝送波の受信処理を行ない、その受信処理後の信号を前記信号処理回路へ出力する受信回路とを備える通信装置。
  13. 伝送波を伝送する2次元通信媒体と、
    前記2次元通信媒体上に配置される複数の通信装置とを備え、
    前記複数の通信装置の各々は、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の通信装置からなる、2次元通信システム。
JP2007220393A 2007-08-27 2007-08-27 通信装置およびそれを用いた2次元通信システム Pending JP2009055379A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220393A JP2009055379A (ja) 2007-08-27 2007-08-27 通信装置およびそれを用いた2次元通信システム
PCT/JP2008/002309 WO2009028171A1 (ja) 2007-08-27 2008-08-26 通信装置およびそれを用いた2次元通信システム
US12/675,675 US8711909B2 (en) 2007-08-27 2008-08-26 Communication device and two-dimensional communication system using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220393A JP2009055379A (ja) 2007-08-27 2007-08-27 通信装置およびそれを用いた2次元通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009055379A true JP2009055379A (ja) 2009-03-12

Family

ID=40386912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007220393A Pending JP2009055379A (ja) 2007-08-27 2007-08-27 通信装置およびそれを用いた2次元通信システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8711909B2 (ja)
JP (1) JP2009055379A (ja)
WO (1) WO2009028171A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062008A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Mitsubishi Electric Corp 非接触伝送装置
JP2011120319A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 National Institute Of Information & Communication Technology 2次元通信システム
JP2012526509A (ja) * 2009-05-07 2012-10-25 テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー エネルギーをワイヤレスに伝達するシステム
WO2013021510A1 (ja) * 2011-08-09 2013-02-14 ソニー株式会社 信号伝送装置、受信回路、及び、電子機器
JP2016524440A (ja) * 2013-07-31 2016-08-12 インテル コーポレイション 無線デバイスのための無線充電ユニット及びカプラーに基づくドッキングコンボ
JPWO2014162508A1 (ja) * 2013-04-02 2017-02-16 パイオニア株式会社 非接触充電装置及び電力供給制御方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5211324B2 (ja) * 2008-08-29 2013-06-12 独立行政法人情報通信研究機構 2次元通信システム
KR20210066838A (ko) * 2018-10-26 2021-06-07 엘지전자 주식회사 무선 전력 전송 시스템에서 데이터를 전송 또는 수신하는 장치 및 방법
CN114825670A (zh) * 2022-05-17 2022-07-29 苏州中亿丰光电有限公司 二维无线充电与通信系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11143600A (ja) * 1997-11-05 1999-05-28 Nec Corp ドッキングベイシステム
JP2006094428A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Serukurosu:Kk 通信装置
JP2007082178A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Serukurosu:Kk 信号伝達システム
JP2007150654A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Serukurosu:Kk センサ装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004114556A1 (ja) 2003-06-18 2004-12-29 Cell Cross Corporation 通信装置
JP2005295237A (ja) 2004-03-31 2005-10-20 Serukurosu:Kk 通信装置
US7515436B2 (en) 2004-06-18 2009-04-07 Cell Cross Corporation Communication unit
JP2006024807A (ja) 2004-07-09 2006-01-26 Serukurosu:Kk 通信装置の製造方法
JP2006094429A (ja) 2004-09-27 2006-04-06 Serukurosu:Kk 通信装置
JP2006270165A (ja) 2005-03-22 2006-10-05 Serukurosu:Kk 通信システム、インターフェース装置、シート装置
JP4757123B2 (ja) 2005-10-03 2011-08-24 三菱電機株式会社 電力線搬送通信の伝送機器、コンセントプラグ、コンセントプラグボックス、テーブルタップ、結合装置、通信装置、及び通信システム
JP4768670B2 (ja) 2007-05-23 2011-09-07 株式会社セルクロス 電力供給システムおよび電力供給装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11143600A (ja) * 1997-11-05 1999-05-28 Nec Corp ドッキングベイシステム
JP2006094428A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Serukurosu:Kk 通信装置
JP2007082178A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Serukurosu:Kk 信号伝達システム
JP2007150654A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Serukurosu:Kk センサ装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012526509A (ja) * 2009-05-07 2012-10-25 テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー エネルギーをワイヤレスに伝達するシステム
JP2011062008A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Mitsubishi Electric Corp 非接触伝送装置
JP2011120319A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 National Institute Of Information & Communication Technology 2次元通信システム
WO2013021510A1 (ja) * 2011-08-09 2013-02-14 ソニー株式会社 信号伝送装置、受信回路、及び、電子機器
JP2013038646A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Sony Corp 信号伝送装置、受信回路、及び、電子機器
CN103718480A (zh) * 2011-08-09 2014-04-09 索尼公司 信号传输装置、接收电路以及电子设备
CN103718480B (zh) * 2011-08-09 2015-11-25 索尼公司 信号传输装置、接收电路以及电子设备
US9793992B2 (en) 2011-08-09 2017-10-17 Sony Corporation Signal transmission device, receiving circuit, and electronic apparatus
JPWO2014162508A1 (ja) * 2013-04-02 2017-02-16 パイオニア株式会社 非接触充電装置及び電力供給制御方法
JP2016524440A (ja) * 2013-07-31 2016-08-12 インテル コーポレイション 無線デバイスのための無線充電ユニット及びカプラーに基づくドッキングコンボ
JP2017153357A (ja) * 2013-07-31 2017-08-31 インテル コーポレイション 無線デバイスのための無線充電ユニット及びカプラーに基づくドッキングコンボ
US10084338B2 (en) 2013-07-31 2018-09-25 Intel Corporation Wireless charging unit and coupler based docking combo for a wireless device

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009028171A1 (ja) 2009-03-05
US20100208782A1 (en) 2010-08-19
US8711909B2 (en) 2014-04-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009055379A (ja) 通信装置およびそれを用いた2次元通信システム
KR102618716B1 (ko) 디스플레이장치
CN108399917B (zh) 语音处理方法、设备和计算机可读存储介质
JP2009253763A (ja) 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラム
KR20220119472A (ko) 경로 선택 방법, 단말 및 네트워크 측 장비
CN103262478A (zh) 通信系统和方法
US11582815B2 (en) Electronic device for receiving data packet in Bluetooth network environment and method thereof
US20220141893A1 (en) Electronic device for transmitting response message in bluetooth network environment and method therefor
CN113311414A (zh) 距离检测方法、装置、电子设备及存储介质
EP4002737A1 (en) Electronic device for transmitting data packets in bluetooth network environment and method therefor
CN109314689B (zh) 用于传输的方法和装置
CN105451368A (zh) 一种通信方法及设备
CN116057926A (zh) 处理音频数据的电子装置及其运行方法
KR20220102492A (ko) 오디오 데이터를 처리하기 위한 오디오 장치 및 그의 동작 방법
JP6758957B2 (ja) 制御装置、制御方法、及びプログラム
CN108243455B (zh) 一种业务数据的发送方法、装置及终端
JP4963464B2 (ja) 通信装置、それを用いた2次元通信システムおよび通信装置における通信方法
CN113543267A (zh) 边链路sl中继节点的确定方法、sl中继节点及终端
US11818781B2 (en) Communication method between multi devices in Bluetooth communication environment and electronic device therefor
KR102639249B1 (ko) 블루투스 네트워크에서 채널 정보를 공유하기 위한 방법 및 이를 위한 전자 장치
EP2339765A1 (en) Flush mounted bluetooth audio interface and method for connecting the same to a mobile device provided with a bluetooth peripheral device
JP2011061746A (ja) 操作対象装置の周辺に存在する遠隔操作装置の離脱を検出するシステム及び方法
US20240056720A1 (en) Method for outputting audio signal, and electronic device for performing same
US20220222036A1 (en) Audio device for processing audio data and operation method thereof
JP7250212B2 (ja) リソース要求方法、リソース割り当て方法、リソース要求装置、リソース割り当て装置、ユーザ機器及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110329