JP2009053905A - 機器管理装置、機器管理方法および機器管理プログラム - Google Patents
機器管理装置、機器管理方法および機器管理プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 ICチップを用いた管理を不要にし、また、ネットワークを使用しない状況下でも、周辺機器などの管理を可能にする機器管理装置、機器管理方法および機器管理プログラムを提供する。
【解決手段】 コンピュータ本体11に接続されているUSBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cから読み取ったシリアル番号を用いて、これらの機器を管理する機器管理装置であって、USBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cのシリアル番号を識別情報として記憶する記憶部11Bと、コンピュータ本体11に接続されているUSBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cのシリアル番号を読み取り、読み取ったシリアル番号と、記憶部11Bに記憶されているシリアル番号とを比較して、記憶部11Bに記憶されている周辺機器であってコンピュータ本体11に接続されていない周辺機器の有無を管理する処理部11Aとを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 コンピュータ本体11に接続されているUSBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cから読み取ったシリアル番号を用いて、これらの機器を管理する機器管理装置であって、USBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cのシリアル番号を識別情報として記憶する記憶部11Bと、コンピュータ本体11に接続されているUSBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cのシリアル番号を読み取り、読み取ったシリアル番号と、記憶部11Bに記憶されているシリアル番号とを比較して、記憶部11Bに記憶されている周辺機器であってコンピュータ本体11に接続されていない周辺機器の有無を管理する処理部11Aとを備える。
【選択図】 図1
Description
この発明は、コンピュータの本体や、この本体に接続されて用いられる各種の周辺機器を管理する機器管理装置、機器管理方法および機器管理プログラムに関する。
コンピュータは各組織体でも広く用いられている。組織体として例えば企業では、ノートパソコンなどのパーソナルコンピュータが各社員に貸与されて用いられる。さらに、パーソナルコンピュータのコンピュータ本体に付属しているマウスやキーボードのような周辺機器の他に、社員の要求に応じてコンピュータ本体に接続されて用いられる、各種の周辺機器も貸与される。こうした周辺機器として、例えば外部記憶装置などがある。企業では、社員に貸与したコンピュータ本体や各種の周辺機器の有無を、社員に対して定期的に問い合わせて、パーソナルコンピュータを管理している。一方、企業では、貸与したパーソナルコンピュータから機器を外して別のパーソナルコンピュータに用いるというような、機器の不正な使用が生じる場合がある。こうした機器の不正使用を防ぐための管理もある。企業はその構成員である社員の数も多いので、コンピュータを用いて、パーソナルコンピュータの管理(例えば、特許文献1参照。)や不正使用の管理(例えば、特許文献2参照。)を行う場合がある。
コンピュータを用いたパーソナルコンピュータの管理では、識別情報を記録したIC(Integrated Circuit)チップをコンピュータ本体に貼り付けている。ICチップから識別情報をリーダが読み取り、リーダの読み取った識別情報を機器管理サーバが無線で受信する。そして、機器管理サーバは、受信した識別情報を用いて、パーソナルコンピュータを管理している。
一方、コンピュータを用いた不正使用の管理では、機器に固有のMACアドレス(Media Access Control address)を用いている。そして、機器がパーソナルコンピュータから外された場合に、MACアドレスを用い、ネットワークを経て、外された機器を使用不可にすると共にこの機器を追跡する。
特開2005−267428号公報
特開2005−346396号公報
ところで、従来のパーソナルコンピュータの管理には次の課題がある。この管理方法によれば、コンピュータ本体の管理は、当初、本体に貼り付けられたICチップを用いて行うが、後日、追加された外部記憶装置などの機器を管理するためには、別のICチップに識別情報を記録し、このICチップを追加機器に貼り付ける必要があり、煩雑な作業を必要とする。
一方、不正使用の管理では、ネットワークを利用することにより、MACアドレスを用いて不正使用を調べるので、ネットワークを使用しない状況下では、こうした不正使用の管理方法を、周辺機器などを管理するために活用することができない。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、ICチップを用いた管理を不要にし、また、ネットワークを使用しない状況下でも、周辺機器などの管理を可能にする機器管理装置、機器管理方法および機器管理プログラムを提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理装置であって、前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶する記憶手段と、前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取り、読み取ったシリアル番号と、前記記憶手段に記憶されているシリアル番号とを比較して、該記憶手段に記憶されている周辺機器であって該コンピュータ本体に接続されていない周辺機器の有無を管理する処理手段とを備えることを特徴とする機器管理装置である。
請求項1の発明では、周辺機器の製造者があらかじめ機器に記録したシリアル番号を識別情報として用いている。つまり、記憶手段が周辺機器のシリアル番号を記憶している。そして、処理手段は、記憶手段のシリアル番号を用いて、周辺機器の管理を行う。
請求項2の発明は、請求項1に記載の機器管理装置において、前記処理手段は、前記記憶手段に記憶されている周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されていない周辺機器があると、周辺機器の不足を表すメッセージを出力することを特徴とする。
請求項3の発明は、コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理方法であって、前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶し、前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取り、読み取ったシリアル番号と、あらかじめ記憶しているシリアル番号とを比較し、比較結果を基にして、あらかじめ記憶されている周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されていない周辺機器の有無を管理することを特徴とする機器管理方法である。
請求項4の発明は、コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理プログラムであって、前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶する処理と、前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取る処理と、読み取ったシリアル番号と、あらかじめ記憶しているシリアル番号とを比較する処理と、比較結果を基にして、あらかじめ記憶されている周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されていない周辺機器の有無を管理する処理とをコンピュータに実行させるための機器管理プログラムである。
請求項5の発明は、コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理装置であって、前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶する記憶手段と、前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取り、読み取ったシリアル番号と、前記記憶手段に記憶されているシリアル番号とを比較して、該記憶手段に記憶されていない周辺機器であって該コンピュータ本体に接続されている周辺機器の有無を検出する処理手段とを備えることを特徴とする機器管理装置である。
請求項5の発明では、周辺機器の製造者があらかじめ機器に記録したシリアル番号を識別情報として用いている。つまり、記憶手段が周辺機器のシリアル番号を記憶している。そして、処理手段は、記憶手段のシリアル番号を用いて、周辺機器が不正にコンピュータ本体に接続されているかどうかの管理を行う。
請求項6の発明は、請求項5に記載の機器管理装置において、前記処理手段は、前記記憶手段に記憶されていない周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器があると、該コンピュータ本体を使用不可の状態にすることを特徴とする。
請求項7の発明は、コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理方法であって、前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶し、前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取り、読み取ったシリアル番号と、あらかじめ記憶しているシリアル番号とを比較し、比較結果を基にして、あらかじめ記憶されていない周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器の有無を検出することを特徴とする機器管理方法である。
請求項8の発明は、コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理プログラムであって、前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶する処理と、前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取る処理と、読み取ったシリアル番号と、あらかじめ記憶しているシリアル番号とを比較する処理と、比較結果を基にして、あらかじめ記憶されていない周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器の有無を検出する処理とをコンピュータに実行させるための機器管理プログラムである。
請求項9の発明は、コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器の棚卸しをする機器管理装置であって、前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶する記憶手段と、前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取り、読み取ったシリアル番号と、前記記憶手段に記憶されているシリアル番号とを比較して、棚卸しデータを作成する処理手段とを備えることを特徴とする機器管理装置である。
請求項9の発明では、周辺機器の製造者があらかじめ機器に記録したシリアル番号を識別情報として用いている。つまり、記憶手段が周辺機器のシリアル番号を記憶している。そして、処理手段は、記憶手段のシリアル番号を用いて、棚卸しデータを作成する。
請求項10の発明は、請求項9に記載の機器管理装置において、前記記憶手段は、前記コンピュータ本体のシリアル番号を識別情報として記憶し、前記処理手段は、前記コンピュータ本体のシリアル番号と、前記記憶手段に記憶されているコンピュータ本体のシリアル番号とを比較し、比較結果を棚卸しデータに加えることを特徴とする。
請求項1、請求項3および請求項4の発明によれば、シリアル番号を識別情報として用いることにより、コンピュータ本体に接続されるべき周辺機器の有無を管理することができる。また、この発明によれば、周辺機器のシリアル番号を識別情報として用いるので、従来のようにICチップを用いた管理を不要にし、また、ネットワークを使用しない状況下でも、コンピュータ本体に接続されるべき周辺機器の有無を管理することができる。
請求項2の発明によれば、あらかじめ記憶手段に記憶されている周辺機器、つまり、あらかじめ登録されている周辺機器であってコンピュータ本体に接続されていない周辺機器があると、周辺機器の不足を表すメッセージを出力するので、コンピュータ本体の使用者に対して注意を促し、周辺機器の紛失を防ぎ、また、周辺機器を紛失した場合でも、紛失した機器の早期発見を可能にする。
請求項5、請求項7および請求項8の発明によれば、シリアル番号を識別情報として用いることにより、あらかじめ登録されていない周辺機器がコンピュータ本体に接続されているかどうかの、不正な接続を検出するので、コンピュータ本体用として登録されていない周辺機器の接続の有無を管理することができる。また、この発明によれば、周辺機器のシリアル番号を識別情報として用いるので、従来のようにICチップを用いた管理を不要にし、ネットワークを使用しない状況下でも、コンピュータ本体用として登録されていない周辺機器の接続の有無を管理することができる。
請求項6の発明によれば、コンピュータ本体用として登録されていない周辺機器が接続されると、コンピュータ本体を使用不可にするので、コンピュータ本体のセキュリティを高めることができる。
請求項9の発明によれば、コンピュータ本体用として登録されている周辺機器については、これらの機器のシリアル番号を用いることにより、棚卸しデータを自動で作成することができる。
請求項10の発明によれば、周辺機器と共にコンピュータ本体を含む棚卸しデータを自動で作成することができる。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。以下の実施の形態では、組織体が企業であり、この組織体の構成員である社員に貸与されたパーソナルコンピュータと、このパーソナルコンピュータに接続されて用いられる各種の周辺機器を管理する場合を例として説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態による機器管理装置は、社員のパーソナルコンピュータ自体である。図1に示すように、このパーソナルコンピュータ1は、コンピュータ本体11、周辺機器としてディスプレイ12およびキーボード13を備えている。さらに、コンピュータ本体11には、USB(Universal Serial Bus)メモリ2A、2BとUSBマウス2Cが接続されて用いられる。つまり、USBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cは、パーソナルコンピュータ1と共に社員に貸与されたUSBの周辺機器(以下、「USB機器」という)である。
この実施の形態による機器管理装置は、社員のパーソナルコンピュータ自体である。図1に示すように、このパーソナルコンピュータ1は、コンピュータ本体11、周辺機器としてディスプレイ12およびキーボード13を備えている。さらに、コンピュータ本体11には、USB(Universal Serial Bus)メモリ2A、2BとUSBマウス2Cが接続されて用いられる。つまり、USBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cは、パーソナルコンピュータ1と共に社員に貸与されたUSBの周辺機器(以下、「USB機器」という)である。
USB機器は一般に図2に示すような構造である。図2のUSB機器2は、機器本体21とUSBコントローラ22とUSBプラグ23を備えている。機器本体21は、USB機器2としての機能を持つ部分である。USBコントローラ22は、USB規格により機器本体21とコンピュータ本体11とを接続する。また、USBコントローラ22は、記憶領域(図示を省略)を備え、USB機器2を製造した製造者のID(IDentification)番号やシリアル番号が記録されている。このID番号やシリアル番号はコンピュータ本体11からの読み取りが可能である。シリアル番号は、周辺機器によって異なるので、この実施の形態では、USBコントローラ22に記録されているシリアル番号を、USB機器2の識別情報として利用している。USBプラグ23は、USB機器2をコンピュータ本体11に接続するためのものである。USBプラグ23は、USBコントローラ22に対して、ケーブルを介在して、または、機器本体21やUSBコントローラ22が実装されている基板に直接接続されている。
この実施の形態では、USB機器2がUSBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cである。USBメモリ2A、2Bは、コンピュータ本体11に差し込まれて用いられる携帯用の記憶装置である。USBメモリ2A、2Bは、先に述べた機器本体21に該当するメモリ本体2A1、2B1と、USBコントローラ2A2、2B2を備えている。メモリ本体2A1、2B1は、メモリとしての機能を持つ部分であり、データの読み書きが自由なフラッシュメモリを内蔵している。USBコントローラ2A2、2B2は、メモリ本体2A1、2B1とコンピュータ本体11とをUSB規格によるシリアルバスで接続するための制御を行う。これにより、コンピュータ本体11とメモリ本体2A1、2B1との間でデータの送受信が行われる。また、USBコントローラ2A2、2B2には、USBメモリ2を製造した製造者のID番号やシリアル番号が記録されている。
USBマウス2Cは、コンピュータ本体11に接続されて用いられる入力装置である。USBマウス2Cは、先に述べた機器本体21に該当するマウス本体2C1と、USBコントローラ2C2を備えている。USBコントローラ2C2には、USBマウス2Cを製造した製造者のID番号やシリアル番号が記録されている。
パーソナルコンピュータ1は、企業での業務を行うために社員に用いられる。パーソナルコンピュータ1は、コンピュータ本体11と、表示装置であるディスプレイ12と、入力装置であるキーボード13とを備え、コンピュータ本体11は、処理部11A、記憶部11B、表示制御部11C、通信部11D、入出力インターフェース11EおよびUSBインターフェース11Fを備えている。表示制御部11Cにはディスプレイ12が接続され、表示制御部11Cは、処理部11Aの制御によって、画像を表示するための画像信号を生成してディスプレイ12に送る。通信部11Dは、処理部11Aの制御によって、外部のネットワークとデータの送受信を行うインターフェースである。
USBインターフェース11Fは、USB機器2のUSBコントローラ22と共にUSB規格によるシリアルバスで、USB機器2の機器本体21を処理部11Aに接続するための制御を行う。USBインターフェース11Fは、USBポート11F1〜11F3を備え、USB機器2のUSBプラグ23が差し込まれて、USB機器2がコンピュータ本体11に接続される。この実施の形態では、USB機器2として、USBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cが接続される。
また、USBインターフェース11Fは、USB機器2が接続されたかどうかを検出する。USBインターフェース11Fは、2本の信号線と2本の電源線とから成る4本の線でUSB機器2と接続されている。USB機器2が接続されると、USBインターフェース11Fは、USB機器2に対して電源を供給するが、例えばこの時に流れる電流の大小を基にして、USB機器2が接続されたかどうかを検出する。そして、USBインターフェース11Fは検出結果を処理部11Aに送る。
入出力インターフェース11Eは、キーボード13のような周辺機器を処理部11Aに接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース11Eは入出力ポート11E1を備え、この実施の形態では、入出力ポート11E1にキーボード13が接続されている。入出力インターフェース11Eは、キーボード13が接続されたかどうかを、USBインターフェース11Fと同じようにして検出する。
記憶部11Bは、各種のデータを記憶する記憶装置である。また、記憶部11Bは、パーソナルコンピュータ1に必要とするプログラムをあらかじめ記憶している。
記憶部11Bが記憶するデータには、入出力インターフェース11Eの入出力ポート11E1に接続されている周辺機器や、USBインターフェース11FのUSBポート11F1〜11F3に接続されているUSB機器2を管理するための通常用管理データがある。通常用管理データは、パーソナルコンピュータ1の使用者が、コンピュータ本体11に着脱して通常使用する周辺機器やUSB機器2のデータを記録したものである。なお、この実施の形態では、キーボード13は常時接続の状態にあるので管理対象外とし、日常的に着脱して使用されるUSBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cを管理対象としているが、もちろん、キーボード13を管理対象としてもよい。なお、入出力インターフェース11Eに接続されている周辺機器については、この周辺機器からシリアル番号を読み取ることが可能なときに管理対象となる。
通常用管理データの一例を図3に示す。図3の通常用管理データには、先に述べたように、パーソナルコンピュータ1と共に貸与されたUSB機器2として、USBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cを特定するための識別情報が記録されている。通常用管理データには、USB機器2の製造者がメーカ名の欄に記録され、機器の名称が機器名の欄に記録されている。通常用管理データには、機器の製造者によって付けられた固有の番号がシリアル番号の欄に記録されている。USB機器2に付けられているシリアル番号は、先に述べたように、USB機器2を識別するための識別情報である。通常用管理データには、これらの機器名やシリアル番号などの他にも、必要に応じてデータが記録されている。
処理部11Aは、記憶部11Bに記憶されているプログラムを実行する。処理部11Aが実行するプログラムには機器管理を行うものがあり、この機器管理の中に付属品管理処理がある。処理部11Aは、付属品管理処理により、パーソナルコンピュータ1の使用者が、コンピュータ本体11に着脱して日常的に使用する周辺機器やUSB機器2を管理する。
処理部11Aは付属品管理処理を次のようにして行う。付属品管理処理は、電源投入時などのように、あらかじめ設定されたタイミングで行われる。付属品管理処理を開始すると、処理部11Aは、図4に示すように、入出力インターフェース11EとUSBインターフェース11Fとを制御して、入出力インターフェース11Eの入出力ポート11E1に接続されている周辺機器(以下、「接続機器」という)と、USBインターフェース11FのUSBポート11F1〜11F3に接続されているUSB機器2(以下、同じく「接続機器」という)とを検出する(ステップS1)。
ステップS1が終了すると、処理部11Aは、記憶部11Bから通常用管理データ(図3)を読み出す(ステップS2)。この後、処理部11Aは、ステップS1の検出結果と、ステップS2で読み出した通常用管理データ(図3)とを比較し(ステップS3)、入出力インターフェース11Eに接続されていない周辺機器(以下、「未接続機器」という)と、USBインターフェース11Fに接続されていないUSB機器2(以下、同じく「未接続機器」という)の有無を判断する(ステップS4)。つまり、処理部11Aは、コンピュータ本体11に接続されていない機器であって、あらかじめ通常使用の機器として登録されている機器の有無を判断する。
ステップS4で未接続機器が有ると、処理部11Aは、未接続機器の一覧を表すリストと、未接続機器が有ることを表すメッセージとを作成する(ステップS5)。この後、処理部11Aは、ステップS5で作成したリストとメッセージを、表示制御部11Cを制御してディスプレイ12に表示し(ステップS6)、付属品管理処理を終了する。
一方、ステップS4で未接続機器が無ければ、処理部11Aは、未接続機器が無いことを表すメッセージを作成する(ステップS7)。この後、処理部11Aは、ステップS7で作成したメッセージを、表示制御部11Cを制御してディスプレイ12に表示し(ステップS8)、付属品管理処理を終了する。
次に、この実施の形態によるパーソナルコンピュータ1を用いた機器管理方法について説明する。社員が企業の管理担当者からパーソナルコンピュータ1と、USB機器2としてUSBメモリ2A、2BおよびUSBマウス2Cとを貸与されると、社員は、パーソナルコンピュータ1とこれらの周辺機器を用いて日常の業務を行う。管理担当者は、社員が日常の業務を行うためにコンピュータ本体11に着脱して使用する機器として、USBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cを通常用管理データ(図3)に記録する。また、この実施の形態では、パーソナルコンピュータ1が起動して所定時間が経過すると、付属品管理処理のプログラムが動作するようにコンピュータ本体11が設定されている。
こうした状態で、社員がパーソナルコンピュータ1を使用すると、電源投入から所定時間の経過後に、付属品管理処理のプログラムが起動し、付属品管理処理を実行する。そして、コンピュータ本体11に対して未接続機器が無ければ、コンピュータ本体11は、未接続機器が無いことを表すメッセージをディスプレイ12に表示する。一方、未接続機器が有ると、パーソナルコンピュータ1は、未接続機器が有ることを表すメッセージと、未接続機器のリストをディスプレイ12に表示する。これにより、社員に対して注意を促している。
こうして、この実施の形態により、シリアル番号を識別情報として付属品管理処理のプログラムを実行するので、コンピュータ本体11に着脱して日常的に使用する周辺機器の紛失を防ぎ、紛失した機器の早期発見を可能にする。また、従来使用したICチップを用いないで周辺機器を管理するので、ICチップに識別情報を書き込み、このICチップを周辺機器に貼り付けるといった、煩雑な作業を不要にすることができる。さらに、シリアル番号を識別情報として用いるので、ネットワークを使用しない状況下でも、周辺機器の管理を行うことができる。
(実施の形態2)
この実施の形態では、処理部11Aは、機器管理として不正な接続を監視する不正接続処理を行う。なお、この実施の形態では、先の実施の形態と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。処理部11Aは、不正接続処理を開始すると、図5に示すように、入出力インターフェース11EとUSBインターフェース11Fとを制御して、入出力インターフェース11Eの入出力ポート11E1に接続されている周辺機器と、USBインターフェース11FのUSBポート11F1〜11F3に接続されているUSB機器2とを検出する(ステップS21)。
この実施の形態では、処理部11Aは、機器管理として不正な接続を監視する不正接続処理を行う。なお、この実施の形態では、先の実施の形態と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。処理部11Aは、不正接続処理を開始すると、図5に示すように、入出力インターフェース11EとUSBインターフェース11Fとを制御して、入出力インターフェース11Eの入出力ポート11E1に接続されている周辺機器と、USBインターフェース11FのUSBポート11F1〜11F3に接続されているUSB機器2とを検出する(ステップS21)。
ステップS21が終了すると、処理部11Aは、記憶部11Bから通常用管理データ(図3)を読み出す(ステップS22)。この後、処理部11Aは、ステップS21の検出結果と、ステップS22で読み出した通常用管理データ(図3)とを比較し(ステップS23)、通常用管理データ(図3)に登録されていない周辺機器およびUSB機器(以下、「未登録機器」という)の有無を判断する(ステップS24)。つまり、ステップS24で処理部11Aは、未登録機器の接続を不正な接続(以下、「不正接続」という)と判断する。
ステップS24で未登録機器が有ると、処理部11Aは、不正接続であることを表すメッセージを作成する(ステップS25)。この後、処理部11Aは、ステップS25で作成したメッセージを、表示制御部11Cを制御してディスプレイ12に表示し(ステップS26)、パーソナルコンピュータ1をロックして使用不可の状態にし(ステップS27)、不正接続処理を終了する。
また、ステップS24で未接続機器が無ければ、処理部11Aは、コンピュータ本体11に対する電源投入の状態が継続しているかどうかを判断する(ステップS28)。電源投入状態が継続していると、処理部11Aは、処理をステップS21に戻し、電源投入状態が終了すると判断すると、不正接続処理を終了する。
次に、この実施の形態によるパーソナルコンピュータ1を用いた機器管理について説明する。社員が企業の管理担当者からパーソナルコンピュータ1と、USB機器2としてUSBメモリ2A、2BおよびUSBマウス2Cとを貸与されると、社員は、パーソナルコンピュータ1とこれらの機器を用いて日常の業務を行う。管理担当者は、社員が日常の業務を行うために、コンピュータ本体11に着脱して使用する機器として、USBメモリ2A、2BとUSBマウス2Cを通常用管理データ(図3)に記録する。また、この実施の形態では、コンピュータ本体11に対して電源が投入されると、不正接続処理のプログラムが起動するように、コンピュータ本体11が設定されている。
こうした状態で、社員がパーソナルコンピュータ1を使用すると、コンピュータ本体11が不正接続処理を実行する。そして、コンピュータ本体11に対して不正接続が無ければ、コンピュータ本体11の電源が切られるまで、不正接続処理を継続する。もし、未登録機器がコンピュータ本体11に接続されると、コンピュータ本体11は不正接続処理によりロックし、コンピュータ本体11を使用不可にする。
こうして、この実施の形態によれば、不正接続処理により、あらかじめ通常用管理データ(図3)に登録されていない周辺機器やUSB機器2がコンピュータ本体11に使用されることを、未然に防ぐことができる。また、未登録機器がコンピュータ本体11に接続されると、コンピュータ本体11がロックするので、コンピュータ本体11のセキュリティを高めることができる。
(実施の形態3)
この実施の形態では、処理部11Aは、機器管理として棚卸しを行うための棚卸し処理をする。なお、この実施の形態では、先の実施の形態と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。棚卸し処理を行うために、記憶部11Bは棚卸し用管理データを記憶している。棚卸し用管理データは、パーソナルコンピュータ1に属する周辺機器やUSB機器2を記録したものである。この実施の形態では、パーソナルコンピュータ1に属する管理対象はキーボード13、USBメモリ2A、2BおよびUSBマウス2Cである。なお、入出力インターフェース11Eの入出力ポート11E1に周辺機器が接続されている場合には、この周辺機器からシリアル番号を読み出すことが可能なときに管理対象となる。
この実施の形態では、処理部11Aは、機器管理として棚卸しを行うための棚卸し処理をする。なお、この実施の形態では、先の実施の形態と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。棚卸し処理を行うために、記憶部11Bは棚卸し用管理データを記憶している。棚卸し用管理データは、パーソナルコンピュータ1に属する周辺機器やUSB機器2を記録したものである。この実施の形態では、パーソナルコンピュータ1に属する管理対象はキーボード13、USBメモリ2A、2BおよびUSBマウス2Cである。なお、入出力インターフェース11Eの入出力ポート11E1に周辺機器が接続されている場合には、この周辺機器からシリアル番号を読み出すことが可能なときに管理対象となる。
棚卸し用管理データの一例を図6に示す。図6の棚卸し用管理データには、先に述べたように、管理対象として、キーボード13、USBメモリ2A、2BおよびUSBマウス2Cを特定するための識別情報が記録されている。つまり、棚卸し用管理データには、周辺機器およびUSB機器2の製造者がメーカ名の欄に記録され、機器の名称が機器名の欄に記録されている。棚卸し用管理データには、機器の製造者によって付けられた固有の番号がシリアル番号の欄に記録されている。このシリアル番号が識別情報である。通常用管理データには、これらの機器名やシリアル番号などの他にも、必要に応じてデータが記録されている。
処理部11Aは棚卸し処理を次のようにして行う。処理部11Aは、図7に示すように、周辺機器やUSB機器2が記録されていない、初期状態の棚卸しリストを作成する(ステップS41)。ステップS41が終了すると、処理部11Aは、入出力インターフェース11EとUSBインターフェース11Fとを制御して、入出力インターフェース11Eの入出力ポート11E1に接続されている周辺機器と、USBインターフェース11FのUSBポート11F1〜11F3に接続されているUSB機器2とを検出する(ステップS42)。そして、処理部11Aは、棚卸しリストに記録されていない新たな接続機器があるかどうかを判断する(ステップS43)。新たな接続機器があると、処理部11Aは、棚卸しリストにこの機器を記録する(ステップS44)。これにより、新たな接続機器が棚卸しリストに追加される。
ステップS44が終了するか、または、ステップS43で新たな接続機器が無いと、処理部11Aは、入出力インターフェース11Eを経由してキーボード13から、処理終了の指示があるかどうかを判断する(ステップS45)。棚卸し終了の指示があると、処理部11Aは、棚卸し用管理データ(図6)を記憶部11Bから読み出す(ステップS46)。この後、処理部11Aは、ステップS42〜S44で更新した棚卸しリストと、ステップS46で読み出した棚卸し用管理データ(図6)とを比較し(ステップS47)、棚卸し用管理データ(図6)に記録されている機器であって、棚卸しリストに記録されていない機器(以下、「不明機器」という)の有無を判断する(ステップS48)。
ステップS48で不明機器が無いと、処理部11Aは、棚卸しの終了を表すメッセージを作成する(ステップS49)。この後、処理部11Aは、ステップS49で作成したメッセージを表示し、棚卸しリストを棚卸しデータとして出力して(ステップS50)、棚卸し処理を終了する。なお、棚卸しデータの出力により、パーソナルコンピュータ1から棚卸しデータが取り出し可能な状態にされるか、あらかじめ決められた別のコンピュータなどに通信部11Dを経て送信される。
一方、ステップS48で不明機器があると、コンピュータ本体11は、接続が確認された機器のリストと、不明機器のリストと、不明機器が有ることを表すメッセージとを作成する(ステップS51)。この後、処理部11Aは、ステップS51で作成したメッセージを表示すると共に、作成した各リストを棚卸しデータとして出力して(ステップS52)、棚卸し処理を終了する。
次に、この実施の形態によるパーソナルコンピュータ1を用いた機器管理方法について説明する。社員が企業の管理担当者からパーソナルコンピュータ1と、USB機器2としてUSBメモリ2A、2BおよびUSBマウス2Cとを貸与されると、社員は、パーソナルコンピュータ1とこれらの機器を用いて日常の業務を行う。やがて、棚卸しの当日になると、社員は、USBマウス2Cを操作してクリックし、棚卸しの指示をコンピュータ本体11に入力すると、コンピュータ本体11は棚卸し処理のプログラムを起動する。これにより、コンピュータ本体11は、棚卸し処理を実行する。そして、不明機器が無ければ、コンピュータ本体11は、不明機器が無いことを表すメッセージをディスプレイ12に表示し、棚卸しリストを棚卸しデータとして出力する。一方、不明機器が有ると、コンピュータ本体11は、不明機器が有ることを表すメッセージをディスプレイ12に表示すると共に、接続が確認された機器のリストおよび不明機器のリストを棚卸しデータとして出力する。
こうして、この実施の形態により、棚卸しの際には、パーソナルコンピュータ1に対して棚卸しの指示を入力するだけで、各社員が使用するパーソナルコンピュータ1に関する棚卸しデータを作成することができる。
(実施の形態4)
この実施の形態では、棚卸し処理を以下のようにしている。なお、この実施の形態では、先の実施の形態と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。この実施の形態では、企業の資産として、パーソナルコンピュータ1に属するすべての周辺機器やUSB機器2、つまり、キーボード13、USBメモリ2A、2BおよびUSBマウス2Cを棚卸し用管理データ(図6)に記録する。また、コンピュータ本体11とディスプレイ12も棚卸し用管理データ(図6)に記録する。
この実施の形態では、棚卸し処理を以下のようにしている。なお、この実施の形態では、先の実施の形態と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。この実施の形態では、企業の資産として、パーソナルコンピュータ1に属するすべての周辺機器やUSB機器2、つまり、キーボード13、USBメモリ2A、2BおよびUSBマウス2Cを棚卸し用管理データ(図6)に記録する。また、コンピュータ本体11とディスプレイ12も棚卸し用管理データ(図6)に記録する。
こうした状態で棚卸しを行うと、コンピュータ本体11は、棚卸し処理のステップS42において接続機器を検出すると共に、コンピュータ本体11およびディスプレイ12のシリアル番号を検出する。この結果、棚卸しリストには、周辺機器およびUSB機器2と共にコンピュータ本体11およびディスプレイ12も記録される。
こうして、この実施の形態によれば、パーソナルコンピュータ1の付属品およびコンピュータ本体11を含めて、パーソナルコンピュータ1について一括した棚卸しを可能にする。
(実施の形態5)
この実施の形態では棚卸し処理を以下のようにしている。なお、この実施の形態では、先の実施の形態と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。コンピュータ本体11の処理部11Aは、棚卸し処理を次のようにして行う。処理部11Aは、図8および図9に示すように、あらかじめ処理部11Aに備えられているカレンダー機能を利用してカレンダーを参照し(ステップS61)、指定期間以内かどうかを判断する(ステップS62)。指定期間は、棚卸し当日以前の期間であって、あらかじめ設定された期間である。つまり、ステップS62により、棚卸し当日以前から棚卸しの準備を始めることになる。なお、ステップS62で指定期間外であると、処理部11Aは棚卸し処理を終了する。
この実施の形態では棚卸し処理を以下のようにしている。なお、この実施の形態では、先の実施の形態と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。コンピュータ本体11の処理部11Aは、棚卸し処理を次のようにして行う。処理部11Aは、図8および図9に示すように、あらかじめ処理部11Aに備えられているカレンダー機能を利用してカレンダーを参照し(ステップS61)、指定期間以内かどうかを判断する(ステップS62)。指定期間は、棚卸し当日以前の期間であって、あらかじめ設定された期間である。つまり、ステップS62により、棚卸し当日以前から棚卸しの準備を始めることになる。なお、ステップS62で指定期間外であると、処理部11Aは棚卸し処理を終了する。
ステップS62が終了すると、処理部11Aは、記憶部11Bに記憶されているデータ(以下、「記憶データ」という)を参照し(ステップS63)、記憶データに棚卸しリストが含まれているかどうかを判断する(ステップS64)。棚卸しリストが無ければ、処理部11Aは、周辺機器やUSB機器2が記録されていない、初期の棚卸しリストを作成する(ステップS65)。また、既に棚卸しリストが記憶データにあると、処理部11Aは、記憶部11Bの記憶データから棚卸しリストを読み出す(ステップS66)。
ステップS65またはステップS66が終了すると、処理部11Aは、入出力インターフェース11EとUSBインターフェース11Fを制御して、入出力インターフェース11Eの入出力ポート11E1に接続されている周辺機器と、USBインターフェース11FのUSBポート11F1〜11F3に接続されているUSB機器2とを検出する(ステップS67)。そして、処理部11Aは、棚卸しリストに記録されていない新たな接続機器があるかどうかを判断する(ステップS68)。新たな接続機器があると、処理部11Aは、この機器を棚卸しリストに記録する(ステップS69)。これにより、新たな接続機器が棚卸しリストに追加される。
ステップS69が終了するか、または、ステップS68で新たな接続機器が無いと、処理部11Aは、入出力インターフェース11Eを経由してキーボード13から、処理終了の指示があるかどうかを判断する(ステップS70)。棚卸し終了の指示があると、処理部11Aは、前述のカレンダーを参照し(ステップS71)、本日が棚卸し当日であるかどうかを判断する(ステップS72)。棚卸し当日でなければ、処理部11Aは、棚卸しリストを記憶部11Bの記憶データに保存して(ステップS73)、棚卸し処理を終了する。
一方、ステップS72で棚卸し当日であると、処理部11Aは、記憶部11Bの記憶データから棚卸し用管理データ(図6)を読み出す(ステップS74)。この後、処理部11Aは、ステップS67〜S69で更新した棚卸しリストと、ステップS74で読み出した棚卸し用管理データ(図6)とを比較し(ステップS75)、棚卸し用管理データ(図6)に記録されている機器であって、棚卸しリストに記録されていない機器つまり不明機器の有無を判断する(ステップS76)。
ステップS76で不明機器が無いと、処理部11Aは、棚卸しの終了を表すメッセージを作成する(ステップS77)。この後、処理部11Aは、ステップS77で作成したメッセージをディスプレイ12に表示し、棚卸しリストを棚卸しデータとして出力して(ステップS78)、棚卸し処理を終了する。
一方、ステップS76で不明機器があると、コンピュータ本体11は、接続が確認された機器のリストと、不明機器のリストと、不明機器が有ることを表すメッセージとを作成する(ステップS79)。この後、処理部11Aは、ステップS79で作成したメッセージをディスプレイ12に表示すると共に、作成した各リストを棚卸しデータとして出力し(ステップS80)、棚卸し処理を終了する。
この実施の形態では、パーソナルコンピュータ1の電源投入時に、コンピュータ本体11が棚卸し処理のプログラムを起動するように設定すれば、棚卸し当日以前の所定期間内に、コンピュータ本体11に接続された周辺機器やUSB機器2を、接続した順に棚卸しリストに記録していく。
こうして、この実施の形態によれば、棚卸し当日に、すべての周辺機器およびUSB機器2をコンピュータ本体11に社員が接続する作業を不要にし、日常の業務を行いながら、棚卸しデータを自動で作成することができる。
(実施の形態6)
この実施の形態による機器管理システムを図10に示す。なお、この実施の形態では、先の実施の形態と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。図10の機器管理システムは、機器管理として棚卸しを行うものであり、パーソナルコンピュータ1と共に管理サーバ3を備えている。パーソナルコンピュータ1と管理サーバ3とは、社内LAN(Local Area Network)100によりデータの送受信が可能である。なお、企業内では、パーソナルコンピュータが多数使用されているが、これらはパーソナルコンピュータ1と同じであり、また、図面の複雑化を避けるために、これらの記載を省略している。
この実施の形態による機器管理システムを図10に示す。なお、この実施の形態では、先の実施の形態と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。図10の機器管理システムは、機器管理として棚卸しを行うものであり、パーソナルコンピュータ1と共に管理サーバ3を備えている。パーソナルコンピュータ1と管理サーバ3とは、社内LAN(Local Area Network)100によりデータの送受信が可能である。なお、企業内では、パーソナルコンピュータが多数使用されているが、これらはパーソナルコンピュータ1と同じであり、また、図面の複雑化を避けるために、これらの記載を省略している。
この実施の形態による処理部11Aは、図11に示す棚卸し処理を行う。つまり、処理部11Aは、管理サーバ3から棚卸しの指示を、社内LAN100を経由して通信部11Dから受け取ると(ステップS101)、周辺機器やUSB機器2が記録されていない、初期の棚卸しリストを作成する(ステップS102)。ステップS102が終了すると、処理部11Aは、入出力インターフェース11EとUSBインターフェース11Fを制御して、入出力インターフェース11Eの入出力ポート11E1に接続されている周辺機器と、USBインターフェース11FのUSBポート11F1〜11F3に接続されているUSB機器2とを検出する(ステップS103)。そして、処理部11Aは、棚卸しリストに記録されていない新たな接続機器があるかどうかを判断する(ステップS104)。新たな接続機器があると、処理部11Aは、棚卸しリストにこの機器を記録する(ステップS105)。これにより、新たな接続機器が棚卸しリストに追加される。
ステップS105が終了するか、または、ステップS104で新たな接続機器が無いと、処理部11Aは、入出力インターフェース11Eを経由してキーボード13から、処理終了の指示があるかどうかを判断する(ステップS106)。棚卸し終了の指示が無ければ、処理部11Aは、処理をステップS103に戻し、棚卸し終了の指示が有ると、作成した棚卸しリストを棚卸しデータとして管理サーバ3に送信する(ステップS107)。この後、管理サーバ3から照合結果を受信すると(ステップS108)、処理部11Aは、ディスプレイ12に照合結果を表示して(ステップS109)、棚卸し処理を終了する。
管理サーバ3は、社内LAN100を経由して、コンピュータ本体11の通信部11Dとデータの送受信が可能である。また、管理サーバ3は、データを記憶するデータベース3Aを備え、データベース3Aに棚卸し用管理データを記憶している。この実施の形態では、棚卸し用管理データとして図6のものを用いる。
管理サーバ3は、棚卸しの当日になると照合処理を行う。つまり、管理サーバ3は、図12に示すように、棚卸しの指示をパーソナルコンピュータ1に送信する(ステップS121)。この後、管理サーバ3は、パーソナルコンピュータ1から棚卸しデータを受信すると(ステップS122)、データベース3Aから棚卸し用管理データ(図6)を読み出す(ステップS123)。この後、管理サーバ3は、ステップS122で受信した棚卸しデータの内容である棚卸しリストと、ステップS123で読み出した棚卸し用管理データ(図6)とを比較し(ステップS124)、棚卸し用管理データ(図6)に記録されている機器であって、棚卸しデータに記録されていない機器つまり不明機器の有無を判断する(ステップS125)。
ステップS125で不明機器が無いと、管理サーバ3は、棚卸しデータをデータベース3Aに保存し(ステップS126)、棚卸しの終了を表すメッセージを作成する(ステップS127)。この後、管理サーバ3は、ステップS127で作成したメッセージを照合結果としてパーソナルコンピュータ1に送信し(ステップS128)、照合処理を終了する。
一方、ステップS125で不明機器があると、管理サーバ3は、接続が確認された機器のリストと、不明機器のリストと、不明機器が有ることを表すメッセージとを作成する(ステップS129)。この後、管理サーバ3は、ステップS129で作成した各リストを棚卸しデータとし、この棚卸しデータとメッセージを照合結果としてパーソナルコンピュータ1に送信し(ステップS130)、照合処理を終了する。
次に、この実施の形態による機器管理システムを用いた機器管理方法について説明する。棚卸しの当日になると、管理サーバ3は、図13に示すように、照合処理を行う。この照合処理により、管理サーバ3は棚卸しの指示をパーソナルコンピュータ1に送信する。これにより、パーソナルコンピュータ1は棚卸し処理を開始する。パーソナルコンピュータ1は棚卸し処理で棚卸しリストを作成すると、このリストを棚卸しデータとして管理サーバ3に送信する。
管理サーバ3は棚卸しデータを受信すると、照合処理により、受信した棚卸しデータの内容である棚卸しリスト中に不明機器があるかどうかを照合する。そして、不明機器がない場合には、棚卸しデータをデータベース3Aに保存し、照合結果をパーソナルコンピュータ1に送信して照合処理を終了する。パーソナルコンピュータ1は、照合結果を受信すると、この照合結果をディスプレイ12に表示して棚卸し処理を終了する。
一方、不明機器がある場合には、管理サーバ3は、接続が確認された機器のリストおよび不明機器のリストを棚卸しデータとし、この棚卸しデータと不明機器が有ることを表すメッセージを照合結果としてパーソナルコンピュータ1に送信する。パーソナルコンピュータ1は照合結果を受信すると、この照合結果を表示する。この後、管理サーバ3は、不明機器についてパーソナルコンピュータ1に対して問い合わせを行い、パーソナルコンピュータ1から応答を得る。この応答により、先に受信した棚卸しデータが最終のものであると、管理サーバ3は、接続が確認された機器のリストと、不明機器のリストを棚卸しデータとしてデータベース3Aに記録する。また、棚卸しリストが最終のものでない場合、管理サーバ3は最新の棚卸しデータを待ち、再度、照合処理を行う。
こうして、この実施の形態により、管理サーバ3が各パーソナルコンピュータ1の棚卸し用管理データを管理すると共に、棚卸し時には、各パーソナルコンピュータ1の棚卸しデータを管理サーバ3が管理するので、管理サーバ3は、管理下にあるすべてのパーソナルコンピュータ1の棚卸しを一括して行うことができる。また、管理サーバ3が各パーソナルコンピュータ1の棚卸し用管理データを管理するので、パーソナルコンピュータ1の負担を軽くすることができる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は各実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、各実施の形態では、入出力インターフェース11Eのポート数を1とし、USBインターフェース11Fのポート数を3としたが、もちろん、ポート数はこれらに限定されることはない。また、各実施の形態では、キーボード13を入出力インターフェース11Eに接続して用いたが、キーボード13をUSB機器としてもよい。さらに、USB機器には、USBメモリ2A、2BやUSBマウス2Cの他にも、もちろん、各種のものがあり、この発明に用いることが可能である。
1 パーソナルコンピュータ
11 コンピュータ本体
11A 処理部(処理手段)
11B 記憶部(記憶手段)
11C 表示制御部
11D 通信部
11E 入出力インターフェース
11F USBインターフェース
12 ディスプレイ(周辺機器)
13 キーボード(周辺機器)
2A、2B USBメモリ(周辺機器)
2C USBマウス(周辺機器)
3 管理サーバ
11 コンピュータ本体
11A 処理部(処理手段)
11B 記憶部(記憶手段)
11C 表示制御部
11D 通信部
11E 入出力インターフェース
11F USBインターフェース
12 ディスプレイ(周辺機器)
13 キーボード(周辺機器)
2A、2B USBメモリ(周辺機器)
2C USBマウス(周辺機器)
3 管理サーバ
Claims (10)
- コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理装置であって、
前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶する記憶手段と、
前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取り、読み取ったシリアル番号と、前記記憶手段に記憶されているシリアル番号とを比較して、該記憶手段に記憶されている周辺機器であって該コンピュータ本体に接続されていない周辺機器の有無を管理する処理手段と、
を備えることを特徴とする機器管理装置。 - 前記処理手段は、前記記憶手段に記憶されている周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されていない周辺機器があると、周辺機器の不足を表すメッセージを出力することを特徴とする請求項1に記載の機器管理装置。
- コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理方法であって、
前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶し、
前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取り、
読み取ったシリアル番号と、あらかじめ記憶しているシリアル番号とを比較し、
比較結果を基にして、あらかじめ記憶されている周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されていない周辺機器の有無を管理する、
ことを特徴とする機器管理方法。 - コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理プログラムであって、
前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶する処理と、
前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取る処理と、
読み取ったシリアル番号と、あらかじめ記憶しているシリアル番号とを比較する処理と、
比較結果を基にして、あらかじめ記憶されている周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されていない周辺機器の有無を管理する処理と、
をコンピュータに実行させるための機器管理プログラム。 - コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理装置であって、
前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶する記憶手段と、
前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取り、読み取ったシリアル番号と、前記記憶手段に記憶されているシリアル番号とを比較して、該記憶手段に記憶されていない周辺機器であって該コンピュータ本体に接続されている周辺機器の有無を検出する処理手段と、
を備えることを特徴とする機器管理装置。 - 前記処理手段は、前記記憶手段に記憶されていない周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器があると、該コンピュータ本体を使用不可の状態にすることを特徴とする請求項5に記載の機器管理装置。
- コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理方法であって、
前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶し、
前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取り、
読み取ったシリアル番号と、あらかじめ記憶しているシリアル番号とを比較し、
比較結果を基にして、あらかじめ記憶されていない周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器の有無を検出する、
ことを特徴とする機器管理方法。 - コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器を管理する機器管理プログラムであって、
前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶する処理と、
前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取る処理と、
読み取ったシリアル番号と、あらかじめ記憶しているシリアル番号とを比較する処理と、
比較結果を基にして、あらかじめ記憶されていない周辺機器であって前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器の有無を検出する処理と、
をコンピュータに実行させるための機器管理プログラム。 - コンピュータ本体に接続されている周辺機器から読み取ったシリアル番号を用いて、該周辺機器の棚卸しをする機器管理装置であって、
前記周辺機器のシリアル番号を識別情報として記憶する記憶手段と、
前記コンピュータ本体に接続されている周辺機器のシリアル番号を読み取り、読み取ったシリアル番号と、前記記憶手段に記憶されているシリアル番号とを比較して、棚卸しデータを作成する処理手段と、
を備えることを特徴とする機器管理装置。 - 前記記憶手段は、前記コンピュータ本体のシリアル番号を識別情報として記憶し、
前記処理手段は、前記コンピュータ本体のシリアル番号と、前記記憶手段に記憶されているコンピュータ本体のシリアル番号とを比較し、比較結果を棚卸しデータに加えること、
を特徴とする請求項9に記載の機器管理装置。
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