JP2009053469A - ビデオカメラ - Google Patents

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大介 水口
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Abstract

【解決手段】イメージセンサ16は、フォーカスレンズ14を経た被写界の光学像が照射される撮像面16fを有し、被写界像を繰り返し生成する。フォーカスレンズ14の位置は、イメージセンサ16による被写界像の生成処理と並行して、ドライバ18bによって3点の間で繰り返し変更される。イメージセンサ16によって生成された被写界像の高域AF評価値は、フォーカスレンズ14の位置の変更処理と並行して、高域AF評価回路26aおよびCPU28によって繰り返し検出される。CPU28は、検出された高域AF評価値をフォーカスレンズ14の設定位置毎に保持し、保持された高域AF評価値を参照して合焦特性を判別し、そして判別結果に基づいてフォーカスレンズ14の位置を合焦点に調整する。ただし、撮像面16fの手振れに対応して検出された高域AF評価値は、保持対象から排除される。
【効果】フォーカス調整動作の安定化が図られる。
【選択図】図1

Description

この発明は、いわゆるコンティニュアスAF処理によって光学レンズから撮像面までの距離を調整する、ビデオカメラに関する。
この種のビデオカメラの一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、フォーカスレンズの合焦/非合焦は、フォーカスレンズをウォブルさせながらAF評価値を取り込むことによって判断される。フォーカスレンズが合焦状態にあると判断されると、フォーカスレンズのウォブリングが中止され、再起動監視処理ルーチンが実行される。フォーカスレンズが非合焦状態にあると判断されると、ウォブリング動作に基づいて判断された方向への山登り動作が実行される。
特開平9−284632号公報[H04N 5/232, G02B 7/28, G03B 13/36]
しかし、ウォブリング動作の途中で撮像面の手振れが発生すると、AF評価値の信頼性が低下する。この結果、フォーカスレンズの合焦/非合焦が誤って判断され、フォーカス調整動作が不安定になるおそれがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、フォーカス調整動作を安定させることができる、ビデオカメラを提供することである。
請求項1の発明に従うビデオカメラ(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、光学レンズ(14)を経た被写界の光学像が照射される撮像面(16f)を有し、被写界像を繰り返し生成する撮像手段(16)、光学レンズから撮像面までの距離を撮像手段による被写界像の生成処理と並行して複数の値の間で繰り返し変更する変更手段(S31, S59~S65)、撮像手段によって生成された被写界像の既定周波数成分を変更手段の変更処理と並行して繰り返し検出する検出手段(S25)、検出手段によって検出された既定周波数成分を変更手段によって指定された数値毎に保持する保持手段(S77, S81, S85)、保持手段によって保持された既定周波数成分に基づいて光学レンズから撮像面までの距離を合焦点に対応する距離に調整する調整手段(S39)、および撮像面の手振れに対応して検出手段によって検出された既定周波数成分を保持手段の保持対象から排除する排除手段(S73)を備える。
撮像手段は、光学レンズを経た被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を繰り返し生成する。光学レンズから撮像面までの距離は、撮像手段による被写界像の生成処理と並行して、変更手段によって複数の値の間で繰り返し変更される。撮像手段によって生成された被写界像の既定周波数成分は、変更手段の変更処理と並行して、検出手段によって繰り返し検出される。保持手段は、検出手段によって検出された既定周波数成分を変更手段によって指定された数値毎に保持する。調整手段は、保持手段によって保持された既定周波数成分に基づいて、光学レンズから撮像面までの距離を合焦点に対応する距離に調整する。撮像面の手振れに対応して検出手段によって検出された既定周波数成分は、保持手段の保持対象から排除手段によって排除される。
このように、光学レンズから撮像面までの距離は複数の値の間で繰り返し変更され、被写界像の既定周波数成分は変更処理によって指定された値毎に保持される。ただし、撮像面の手振れに対応して検出された周波数成分は、保持手段の保持対象から排除される。合焦調整は、保持手段によって保持された既定周波数成分に基づいて正確に実行される。これによって、フォーカス調整動作の安定化が図られる。
請求項2の発明に従うビデオカメラは、請求項1に従属し、保持手段は指定値に対応して過去に検出された既定周波数成分を指定値に対応して新規に検出された既定周波数成分によって上書きし、排除手段の排除処理は保持手段の上書き処理を禁止する処理に相当する。
請求項3の発明に従うビデオカメラは、請求項1または2に従属し、保持手段によって保持された既定周波数成分の大小関係が互いに同じ関係を示す回数を測定する測定手段(S97, S99)、および測定手段の測定結果に基づいて距離調整方向を決定する決定手段(S133, S135)をさらに備え、調整手段は光学レンズから撮像面までの距離を決定手段によって決定された距離調整方向に変更する。これによって、既定周波数成分の大小関係が継続的に同じ関係を示し続けたときに距離調整方向を決定するような動作を実現できる。
請求項4の発明に従うビデオカメラは、請求項3に従属し、変更手段は3個以上の値の間で距離を変更し、保持手段は、最大値寄りの値に対応して検出された既定周波数成分を保持する第1保持手段(S77)、中央寄りの値に対応して検出された既定周波数成分を保持する第2保持手段(S81)、および最小値寄りの値に対応して検出された既定周波数成分を保持する第3保持手段(S85)を含み、測定手段は、第2保持手段によって保持された既定周波数成分が第1保持手段によって保持された既定周波数成分および第3保持手段によって保持された既定周波数成分の各々を下回る関係を示す回数を測定する第1回数測定手段(S99)、および第2保持手段によって保持された既定周波数成分が第1保持手段によって保持された既定周波数成分および第3保持手段によって保持された既定周波数成分の各々を上回る関係を示す回数を測定する第2回数測定手段(S97)を含む。
これによって、光学レンズから撮像面までの距離が縮小される方向および光学レンズから撮像面までの距離が拡大される方向の両方に合焦点が存在するときは、第1回数測定手段の測定結果が増大する。一方、光学レンズから撮像面までの距離が合焦点に対応する距離に近いときは、第2回数測定手段の測定結果が増大する。
請求項5の発明に従うビデオカメラは、請求項4に従属し、決定手段は、第1回数測定手段の測定処理に基づく回数パラメータが第1既定条件を満足するとき、特定の輝度パラメータ値に応じて異なる方向を距離調整方向として決定する。
上述した縮小方向および拡大方向の両方に合焦点が存在する場合、距離調整方向は特定の輝度パラメータを参照して決定される。
請求項6の発明に従うビデオカメラは、請求項5に従属し、光源に相当する輝度を有する画素の数を撮像手段によって生成された被写界像から検出する画素数検出手段(S9, S11)をさらに備え、特定の輝度パラメータは画素数検出手段によって検出された画素数に相当する。
したがって、被写界が光源を含むときは縮小方向および拡大方向の一方に存在する合焦点が探索され、被写界が光源を含まないときは、縮小方向および拡大方向の他方に存在する合焦点が探索される。
請求項7の発明に従うビデオカメラは、請求項4ないし6のいずれかに従属し、第2回数測定手段の測定処理に基づく回数パラメータが第2既定条件を満足するとき変更手段および調整手段を停止させる停止手段(S121)をさらに備える。
したがって、光学レンズから撮像面までの距離が合焦点に対応する距離に近いときは、距離の変更処理および合焦調整処理が停止される。
請求項8の発明に従うビデオカメラは、請求項7に従属し、検出手段によって検出された既定周波数成分の変化量が閾値を上回るか否かを停止手段の停止処理に関連して繰り返し判別する変化量判別手段(S191, S197)、および変化量判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき変更手段の変更処理を再開させる再開手段(S199)をさらに備える。
合焦点が変化し、現在の光学レンズから撮像面までの距離が合焦点に対応する距離と異なると、距離の変更処理が再開される。
請求項9の発明に従うビデオカメラは、請求項1ないし8のいずれかに従属し、変更手段は、距離の変更方向を縮小方向および拡大方向の間で交互に切り換える切換手段(S59)、および距離の変更量を周期的に修正する修正手段(S61~S65)を含む。光学レンズから撮像面までの距離は、3個以上の値の間で変更される。
請求項10の発明に従う撮像制御プログラムは、光学レンズ(14)を経た被写界の光学像が照射される撮像面(16f)を有し、被写界像を繰り返し生成する撮像手段(16)を備えるビデオカメラ(10)のプロセサ(28)に、光学レンズから撮像面までの距離を撮像手段による被写界像の生成処理と並行して複数の値の間で繰り返し変更する変更ステップ(S31, S59~S65)、撮像手段によって生成された被写界像の既定周波数成分を変更ステップの変更処理と並行して繰り返し検出する検出ステップ(S25)、検出ステップによって検出された既定周波数成分を変更ステップによって指定された数値毎に保持する保持ステップ(S77, S81, S85)、保持ステップによって保持された既定周波数成分に基づいて光学レンズから撮像面までの距離を合焦点に対応する距離に調整する調整ステップ(S39)、および撮像面の手振れに対応して検出ステップによって検出された既定周波数成分を保持ステップの保持対象から排除する排除ステップ(S73)を実行させるための、撮像制御プログラムである。
請求項1と同様、フォーカス調整動作の安定化が図られる。
請求項11の発明に従う撮像制御方法は、光学レンズ(14)を経た被写界の光学像が照射される撮像面(16f)を有し、被写界像を繰り返し生成する撮像手段(16)を備えるビデオカメラ(10)の撮像制御方法であって、光学レンズから撮像面までの距離を撮像手段による被写界像の生成処理と並行して複数の値の間で繰り返し変更する変更ステップ(S31, S59~S65)、撮像手段によって生成された被写界像の既定周波数成分を変更ステップの変更処理と並行して繰り返し検出する検出ステップ(S25)、検出ステップによって検出された既定周波数成分を変更ステップによって指定された数値毎に保持する保持ステップ(S77, S81, S85)、保持ステップによって保持された既定周波数成分に基づいて光学レンズから撮像面までの距離を合焦点に対応する距離に調整する調整ステップ(S39)、および撮像面の手振れに対応して検出ステップによって検出された既定周波数成分を保持ステップの保持対象から排除する排除ステップ(S73)を備える。
請求項1と同様、フォーカス調整動作の安定化が図られる。
この発明によれば、光学レンズから撮像面までの距離は複数の値の間で繰り返し変更され、被写界像の既定周波数成分は変更処理によって指定された値毎に保持される。ただし、撮像面の手振れに対応して検出された周波数成分は、保持手段の保持対象から排除される。合焦調整は、保持手段によって保持された既定周波数成分に基づいて正確に実行される。これによって、フォーカス調整動作の安定化が図られる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例のビデオカメラ10は、ズームレンズ12およびフォーカスレンズ14を含む。被写界の光学像は、ズームレンズ12およびフォーカスレンズ14を経てイメージセンサ16の撮像面16fに照射され、光電変換を施される。これによって、被写界像を表す電荷つまり生画像信号が生成される。
電源が投入されると、動画撮影処理が開始される。このとき、CPU28は、露光および電荷読み出しの繰り返しをドライバ18cに命令する。ドライバ18cは、撮像面16fの露光動作と、これによって得られた電荷の読み出し動作とを実行するべく、複数のタイミング信号をイメージセンサ16に与える。撮像面16fで生成された生画像信号は、1/60秒に1回の割合で発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、ラスタ走査に従う順序で読み出しを施される。生画像信号は、60fpsのフレームレートでイメージセンサ16から出力される。
イメージセンサ16から出力された生画像信号は、CDS/AGC/AD回路20によって相関二重サンプリング,自動ゲイン調整およびA/D変換の一連の処理を施される。信号処理回路22は、CDS/AGC/AD回路20から出力された生画像データに白バランス調整,色分離,YUV変換などの処理を施し、YUV形式の画像データをメモリ制御回路34を通してSDRAM36に書き込む。
動き検出回路30は、CDS/AGC/AD回路20から出力された生画像データを1/60秒毎に取り込み、撮像面16fの手振れを示す動きベクトルを取り込まれた生画像データに基づいて検出する。検出された動きベクトルは、CPU28に与えられる。CPU28は、図2に示す要領でSDRAM36に割り当てられた抽出エリアEXを、動きベクトルが相殺(補償)される方向に移動させる。
LCDドライバ38は、抽出エリアEXに属する部分画像データをメモリ制御回路34を通して1/60秒毎に読み出し、読み出された部分画像データに基づいてLCDモニタ40を駆動する。この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
輝度評価回路24は、信号処理回路22によって生成されたYデータに基づいて、被写界の明るさ(輝度)を1/60秒毎に評価する。CPU28は、輝度評価回路24によって求められた輝度評価値に基づいて、イメージセンサ16の露光量を調整する。この結果、LCDモニタ40に表示されるスルー画像の明るさが適度に調整される。
高域AF評価回路26aは、信号処理回路22によって生成されたYデータのうち図2または図3に示すフォーカスエリアFAに属するYデータを取り込み、取り込まれたYデータの高域周波数成分を1/60秒毎に積分する。同様に、中域AF評価回路26bは、信号処理回路22によって生成されたYデータのうち上述のフォーカスエリアFAに属するYデータを取り込み、取り込まれたYデータの中域周波数成分を1/60秒毎に積分する。この結果、高域AF評価値が1/60秒毎に高域AF評価回路26aからCPU28に与えられ、中域AF評価値が1/60秒毎に中域AF評価回路26bからCPU28に与えられる。CPU28にはまた、信号処理回路22で生成されたYデータが直接与えられる。
CPU28は、高域AF評価回路26aおよび中域AF評価回路26bから与えられた高域AF評価値および中域AF評価値に基づいてコンティニュアスAFタスクを実行する。フォーカスレンズ14の光軸方向の位置は、CPU28の制御の下でドライバ18bによって継続的に変更される。CPU28はまた、信号処理回路22から与えられたYデータを参照して光源判別タスクを実行する。これによって、被写界に光源が存在するか否かがたとえば1フレーム(=1/60秒)毎に判別される。判別結果は、コンティニュアスAFタスクの処理に反映される。
キー入力装置32によってズーム操作が実行されると、CPU28は、ドライバ18aを制御してズームレンズ12を光軸方向に移動させる。この結果、LCDモニタ40に表示されるスルー画像の倍率が変化する。
キー入力装置32によって記録開始操作が行われると、CPU28は、I/F42に記録処理を命令する。I/F42は、抽出エリアEXに属する部分画像データをメモリ制御回路34を通してSDRAM36から1/60秒毎に読み出し、読み出された部分画像データを含む動画ファイルを記録媒体44に作成する。このような記録処理は、キー入力装置32による記録終了操作に応答して終了される。
光源判別タスクでは、フォーカスエリアFAに属する画素の中からYデータが飽和状態にある画素が検出される。このような飽和画素の数は、高輝度カウンタC0によってカウントされる。そして、高輝度カウンタC0のカウント値が閾値TH未満であれば、被写界に光源は存在しないとして、光源フラグFLGが“0”に設定される。一方、高輝度カウンタC0のカウント値が閾値TH以上であれば、被写界に光源が存在するとして、光源フラグFLGが“1”に設定される。
コンティニュアスAFタスクは、大まかに、方向判断処理,山登り処理および監視処理によって構成される。方向判断処理は、合焦点が存在する方向つまり合焦方向を特定する処理である。山登り処理は、特定された合焦方向にフォーカスレンズ14を移動させて合焦点を探索する処理である。監視処理は、フォーカスエリアFAに属する被写体自身の動きやビデオカメラ10のパン/チルトに起因して合焦点が変化したか否かを監視する処理である。
高域AF評価値および中域AF評価値は、これらの処理から独立して、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に高域AF評価回路26aおよび中域AF評価回路26bから取得され、数1に従って相対比が算出される。高域AF評価値,中域AF評価値および相対比は、方向判断処理,山登り処理および監視処理の各々で必要に応じて参照される。
[数1]
相対比=高域AF評価値/中域AF評価値
方向判断処理では、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に、フォーカスレンズ14が至近側および無限側に交互に変位される。ただし、変位量は、最初に“L/2”に設定された後、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に“L”→“L/2”→“L/2”→“L”→“L/2”→“L/2”→…の要領で更新される。つまり、変位量は3フレームに1回の割合で“L/2”から“L”に変更され、フォーカスレンズ14は図4に示す要領で至近側位置,中央位置および無限側位置の3点の間を変位する。
フォーカスレンズ14が至近側位置に配置されたときに捉えられた被写界像の高域AF評価値は至近側レジスタR3に設定され、フォーカスレンズ14が中央位置に配置されたときに捉えられた被写界像の高域AF評価値は中央レジスタR4に設定され、そしてフォーカスレンズ14が無限側位置に配置されたときに捉えられた被写界像の高域AF評価値は無限側レジスタR5に設定される。
したがって、時刻t*(*:1,2,3,…)で捉えられた被写界像の高域AF評価値を“AFt*”と定義すると、フォーカスレンズ14が図4に示す要領で変位した場合、高域AF評価値AFt*は、図5に示す要領で至近側レジスタR3,中央レジスタR4および無限側レジスタR5に設定される。
ただし、動き検出回路30から出力された動きベクトルが撮像面16fの手振れを示すときは、上述のレジスタ設定処理が禁止される。時刻t5〜t6で手振れが発生した場合、高域AF評価値AFt5の至近側レジスタR3への設定処理と高域AF評価値AFt6の中央レジスタR4への設定処理とが禁止される。
至近側レジスタR3,中央レジスタR4および無限側レジスタR5に設定された高域AF評価値の大小関係はフォーカスレンズ14が指定方向に変位する毎に判別され、判別結果に応じて頂点カウンタC6のカウント値が更新される。
頂点カウンタC6は、中央レジスタR4に設定された高域AF評価値が至近側レジスタR3に設定された高域AF評価値および無限側レジスタR5に設定された高域AF評価値の各々を上回るときインクリメントされる。頂点カウンタC6はまた、中央レジスタR4に設定された高域AF評価値が至近側レジスタR3に設定された高域AF評価値および無限側レジスタR5に設定された高域AF評価値の各々以下のときディクリメントされる。頂点カウンタC6はさらに、上述のいずれにも該当しないとき、つまり至近側から無限側に向かうにつれて高域AF評価値が増加傾向を示すかあるいは減少傾向を示すとき、“0”に設定される。
高域AF評価値および中域AF評価値は、たとえば図6に示すように山なりに変化する。図7(A)〜図7(C)は、図6に示す高域AF評価値の特性曲線の一部を示す。頂点カウンタC6は、フォーカスレンズ14が図7(A)に示す位置A1〜A3の間を変位するとき“0”に設定され、フォーカスレンズ14が図7(B)に示す位置B1〜B3の間を変位するときインクリメントされ、フォーカスレンズ14が図7(C)に示す位置C1〜C3の間を変位するときディクリメントされる。
頂点カウンタC6のカウント値が閾値Bを上回ると、フォーカスレンズ14は合焦状態にあるとみなされ、方向判断処理が終了されるとともに監視処理が開始される。頂点カウンタC6のカウント値が閾値“−B”を下回ると、光源判別タスクの判別結果に応じて異なる方向が合焦方向として決定される。つまり、光源フラグFLGが“0”を示していれば至近方向が合焦方向として決定され、光源フラグFLGが“1”を示していれば無限方向が合焦方向として決定される。山登り処理は、合焦方向がこうして決定された後に起動される。
したがって、図2に示すような光源を含まない被写界を撮影するとき、フォーカスは、撮像面16fに近い方の被写体である人物H1に合わせられる。一方、図3に示すような光源Lを含む被写界を撮影するとき、フォーカスは撮像面16fから遠い方の被写体である人物H2に合わせられる。
なお、フォーカスレンズ14から撮像面16fまでの距離が拡大する方向が至近方向であり、フォーカスレンズ14から撮像面16fまでの距離が縮小する方向が無限方向である。
方向判断処理では、上述のレジスタ設定処理および頂点カウンタC6の更新処理と並行して、前フレームで取得された高域AF評価値(前高域AF評価値)と現フレームで取得された高域AF評価値(現高域AF評価値)との大小関係が判別される。この判別処理もまた、フォーカスレンズ14が指定方向に変位する毎に実行される。数値が無限方向に向かって増加傾向にあれば、方向カウンタC1がインクリメントされ、数値が至近方向に向かって増加傾向にあれば、方向カウンタC1がディクリメントされる。方向カウンタC1のインクリメントによって無限方向が合焦方向であると仮定され、方向カウンタC1のディクリメントによって至近方向が合焦方向であると仮定される。
こうして更新される方向カウンタC1は、頂点カウンタC6が閾値“−B”以上でかつ閾値B以下のときに注目される。方向カウンタC1のカウント値が閾値Aを上回るときは、無限方向が合焦方向として決定される。一方、方向カウンタC1のカウント値が閾値“−A”を下回るときは、至近方向が合焦方向として決定される。
実行回数カウンタC2は、方向判断処理においてフォーカスレンズ14が変位する毎にインクリメントされる。頂点カウンタC6のカウント値または方向カウンタC1のカウント値が上述の条件に合致する前に実行回数カウンタC2のカウント値が閾値MまたはNを上回ると、方向予測処理によって合焦方向が決定される。方向予測処理では、フォーカスレンズ14の現在位置が無限端に近いときに至近方向が合焦方向として決定され、フォーカスレンズ14の現在位置が至近端に近いときに無限方向が合焦方向として決定される。
上述の閾値MおよびNの間には、N>Mの関係が成り立つ。手振れ発生時は閾値Mが実行回数カウンタC2のカウント値と比較され、手振れ非発生時は閾値Nが実行回数カウンタC2のカウント値と比較される。手振れ発生時の高域AF評価値は、被写界像の高域周波数成分の劣化によって、手振れ非発生時の高域AF評価値よりも低くなる。このため、手振れ発生時に求められる相対比は、手振れ非発生時に求められる相対比よりも低くなる。したがって、具体的には、相対比が閾値αを上回るとき閾値Nが注目され、相対比が閾値α以下のとき閾値Mが注目される。
山登り処理では、決定された合焦方向に向かってフォーカスレンズ14が移動され、高域AF評価回路26aによって検出された高域AF評価値のうち最大の高域AF評価値が最大値レジスタR1に設定される。最大値レジスタR1の設定値が閾値Xを上回る状態で、その後に検出された高域AF評価値が3回連続して最大値レジスタR1の設定値を下回ると、フォーカスレンズ14は合焦点を越えたとみなされる。フォーカスレンズ14の移動方向は反転され、フォーカスレンズ14は合焦点に配置される。
最大値レジスタR1の設定値が閾値X以下の状態で、高域AF評価値が3回連続して最大値レジスタR1の設定値を下回り、かつ相対比が閾値βを上回るときは、合焦方向は現時点の移動方向と逆方向であるとみなされる。山登り処理は一旦中止され、移動方向が反転された後に再開される。
最大値レジスタR1の設定値が閾値X以下の状態で、高域AF評価値が3回連続して最大値レジスタR1の設定値を下回り、かつ相対比が閾値β以下のときは、合焦方向が不明であるとして、方向判断処理が再起動される。
監視処理では、最大値レジスタR1の設定値からの現高域AF評価値の変化量がK%を上回るか否かが判別される。判別結果が複数フレームにわたって肯定的であれば、フォーカスエリアFAに属する被写体自身の動きやビデオカメラ10のパン/チルトに起因して合焦点FPが変化したとみなし、方向判断処理が再起動される。
CPU28は、図8に示す光源判別タスクおよび図9〜図18に示すコンティニュアスAF処理タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ46に記憶される。
図8を参照して、ステップS1では光源フラグFLGを“0”に設定し、ステップS3では高輝度カウンタC0を“0”に設定する。ステップS5では垂直同期信号Vsyncが発生したか否か(直前のステップS3の処理から1Vが経過したか否か)を判別し、ステップS7では現画素がフォーカスエリアFAの開始画素であるか否かを判別する。ステップS5およびS7のいずれもYESであれば、現画素のYデータ値が飽和値に等しいか否かを判別する。ここでNOであれば、そのままステップS13に進む。一方、YESであれば、現画素は光源に相当する輝度を有するとみなし、ステップS11で高輝度カウンタC0をインクリメントしてからステップS13に進む。
ステップS13では現画素がフォーカスエリアFAの終了画素であるか否かを判別し、NOであればステップS9に戻る一方、YESであればステップS15に進む。ステップS15では、高輝度カウンタC0のカウント値が閾値THに達しているか否かを判別する。ここでYESであれば、被写界は光源を含むとみなし、ステップS17で光源フラグFLGを“1”に設定する。一方、NOであれば、被写界は光源を含んでいないとみなし、ステップS19で光源フラグFLGを“0”に設定する。ステップS17またはS19の処理が完了すると、ステップS3に戻る。
図9を参照して、ステップS21では初期化処理を実行する。具体的には、移動ステップ数を“0”に設定し、動作モードを方向判断モードに設定し、そして方向カウンタC1,実行回数カウンタC2,至近側カウンタC3,中央カウンタC4,無限側カウンタC5および頂点カウンタC6の各々のカウント値を“0”に設定する。なお、移動ステップ数は、ドライバ18bに設けられたステッピングモータ(図示せず)を1回のレンズ移動処理において回転させるべきステップ数を示す。
垂直同期信号Vsyncが発生するとステップS23でYESと判断し、ステップS25で高域AF評価値を高域AF評価回路26aから取得するとともに、ステップS27で中域AF評価値を中域AF評価回路26bから取得する。ステップS29では、上述の数1に従って相対比を算出する。ステップS31では、フォーカスレンズ14を設定された移動ステップ数だけ設定方向に移動させる。1回目の処理を実行する時点では、移動ステップ数は“0”で、かつ移動方向は未定である。これによって、フォーカスレンズ14は現在位置に停止し続ける。
ステップS33では現時点の動作モードが方向判断モードであるか否かを判別し、ステップS35では動作モードが山登りモードであるか否かを判別する。ステップS33でYESであれば、ステップS37で方向判断処理を実行し、ステップS35でYESであればステップS39で山登り処理を実行し、そしてステップS35でNOであればステップS41で監視処理を実行する。ステップS37,S39またはS41の処理が完了するとステップS23に戻る。
図9に示すステップS37の方向判断処理は、図10〜図15に示すサブルーチンに従って実行される。まずステップS51で実行回数カウンタC2が“0”であるか否かを判別する。ここでYESであれば、ステップS53でフォーカスレンズ14の移動方向を至近方向に設定する。ステップS55では、現高域AF評価値を前高域AF評価値として保持する。続くステップS57では、フォーカスレンズ14の移動方向の設定を反転させる。つまり、現時点の移動方向が至近方向であれば無限方向を移動方向として設定し、現時点の移動方向が無限方向であれば至近方向を移動方向として設定する。
ステップS61では現タイミングがレンズ移動量を縮小させるタイミングであるか否かを判別し、YESであればステップS63で移動ステップ数を“L/2”に相当するステップ数に設定する一方、NOであればステップS65で移動ステップ数を“L”に相当するステップ数に設定する。フォーカスレンズ14の移動量は、最初に“L/2”に設定された後、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に“L”→“L/2”→“L/2”→“L”→“L/2”→“L/2”→…の要領で更新される。移動量は3フレームに1回の割合で“L/2”から“L”に変更され、フォーカスレンズ14は図4に示す要領で至近側位置,中央位置および無限側位置の3点の間を変位する。
ステップS63またはS65の処理が完了すると、ステップS67で至近側カウンタC3,中央カウンタC4または無限側カウンタC5をインクリメントする。変位後のレンズ位置が至近側位置であれば至近側カウンタC3がインクリメントされ、変位後のレンズ位置が中央位置であれば中央カウンタC4がインクリメントされ、そして変位後のレンズ位置が無限側位置であれば無限側カウンタC5がインクリメントされる。
ステップS69では、至近側カウンタC3,中央カウンタC4または無限側カウンタC5のカウント値が閾値γを上回るか否かを判別する。ステップS73では、現高域AF評価値の検出元の被写界像が捉えられたときに撮像面16fが手振れ状態にあったか否かを動き検出回路30から出力された動きベクトルに基づいて判別する。
ステップS69の処理は至近側レジスタR3,中央レジスタR4または無限側レジスタR5の設定値が信頼性を欠くか否かを判別する処理であり、ここでYESと判断されると、ステップS71のエラー処理を経て上階層のルーチンに復帰する。また、ステップS73でYESと判断されると、現高域AF評価値は方向判断の参考にできないとみなし、そのまま上階層のルーチンに復帰する。ステップS69でNOと判断されかつステップS73でNOと判断されると、現高域AF評価値の検出元の被写界像を捉えたときのフォーカスレンズ14の位置をステップS75で判別する。
判別結果が至近側位置を示していれば、ステップS77で現高域AF評価値を至近側レジスタR3に設定し、ステップS79で至近側カウンタC3を“0”に設定する。判別結果が至近側位置を示していれば、ステップS81で現高域AF評価値を中央レジスタR4に設定し、ステップS83で中央カウンタC4を“0”に設定する。判別結果が至近側位置を示していれば、ステップS85で現高域AF評価値を無限側レジスタR5に設定し、ステップS87で無限側カウンタC5を“0”に設定する。ステップS79,S83またはS87の処理が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。
図10に示すステップS51でNOと判断されると、実行回数カウンタC2のカウント値が“3”以上であるか否かをステップS89で判別する。ここでNOであればそのままステップS103に進む一方、YESであればステップS91〜S101の処理を経てステップS103に進む。
ステップS91では中央レジスタR4の設定値が無限側レジスタR5の設定値を上回るか否かを判別し、ステップS93およびS95の各々では中央レジスタR4の設定値が至近側レジスタR3の設定値を上回るか否かを判別する。ステップS91およびS93の各々でYESと判断されると、高域AF評価値は図7(B)に示す要領で変化するとみなし、ステップS101で頂点カウンタC6をインクリメントする。ステップS91およびS95の各々でNOと判断されると、高域AF評価値は図7(C)に示す要領で変化するとみなし、ステップS99で頂点カウンタC6をディクリメントする。
ステップS91でNOと判断されかつステップS95でYESと判断されると、高域AF評価値は図7(A)に示す要領で変化するとみなし、ステップS101で頂点カウンタC6を“0”に設定する。ステップS91でYESと判断されかつステップS93でNOと判断されると、高域AF評価値は図7(A)とは逆の要領で変化するとみなし、ステップS101で頂点カウンタC6を“0”に設定する。
ステップS103では現時点の移動方向が無限方向であるか否かを判別し、NOであればステップS105に進む一方、YESであればステップS107に進む。ステップS105およびS107のいずれにおいても、現高域AF評価値が前高域AF評価値を上回るか否かを判別する。ただし、ステップS105については、判別結果がYESであるときにステップS109に進み、判別結果がNOであるときにステップS111に進む。一方、ステップS107については、判別結果がYESであるときにステップS111に進み、判別結果がNOであるときにステップS109に進む。
ステップS109では方向カウンタC1をディクリメントし、ステップS111では方向カウンタC1をインクリメントする。ステップS109またはS111の処理が完了すると、ステップS29で算出された相対比が閾値αを上回るか否かをステップS113で判別する。ここでYESであれば、撮像面16fが手振れ状態にないとして、ステップS115に進む。NOであれば、撮像面16fは手振れ状態にあるとして、ステップS113に進む。
ステップS115では実行回数カウンタC2のカウント値が閾値N(N:たとえば20)を上回るか否かを判別し、ステップS117では実行回数カウンタC2のカウント値が閾値M(M:たとえば10)を上回るか否かを判別する。ステップS115またはS117でYESであれば、ステップS119の方向予測処理を経てステップS139に進む。ステップS139では、動作モードを山登りモードに設定し、ダウンカウンタC7を“0”に設定し、最大値レジスタR1をクリアする。ステップS139の処理が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。
一方、ステップS115またはS117でNOであれば、頂点カウンタC6のカウント値が閾値Bを上回るか否かをステップS121で判別し、頂点カウンタC6のカウント値が閾値“−B”を下回るか否かをステップS125で判別する。さらに、方向カウンタC1のカウント値が閾値Aを上回るか否かをステップS129で判別し、方向カウンタC1のカウント値が閾値“−A”を下回るか否かをステップS131で判別する。なお、数値Bはたとえば“3”であり、数値Aはたとえば“5”である。
ステップS121でYESと判断されると、ステップS123で動作モードを監視モードに設定してから上階層のルーチンに復帰する。ステップS125でYESと判断されると、光源フラグFLGが“1”であるか否かをステップS127で判別する。ここでYESであれば、無限方向が合焦方向であるとみなし、ステップS133で移動方向を無限方向に設定する。一方、NOであれば、至近方向が合焦方向であるとみなし、ステップS135で移動方向を至近方向に設定する。ステップS129でYESであればステップS133に進み、ステップS131でYESであればステップS135に進む。ステップS129およびS131のいずれもNOであれば、ステップS55に戻る。ステップS133またはS135の処理が完了すると、ステップS137で移動ステップ数を“1”以上の値に設定してからステップS139に進む。
図13に示すステップS119の方向予測処理は、図15に示すサブルーチンに従って実行される。まず、現在のフォーカスレンズ14の位置が移動範囲の中央よりも無限側に近いか否かをステップS141で判別する。ここでYESであれば、至近方向が合焦方向であるとみなし、ステップS143で移動方向を至近方向に設定する。一方、NOであれば、無限方向が合焦方向であるとみなし、ステップS145で移動方向を無限方向に設定する。ステップS147では移動ステップ数を“1”以上の値に設定し、その後に上階層のルーチンに復帰する。
図9に示すステップS39の山登り処理は、図16〜図17に示すサブルーチンに従って実行される。ステップS151では、現高域AF評価値が最大値レジスタR1の設定値を上回るか否かを判別する。ここでYESであれば、ステップS153で現高域AF評価値を最大値レジスタR1に設定し、ステップS155でダウンカウンタC7を“0”に設定する。NOであれば、ステップS157でダウンカウンタC7をインクリメントする。ステップS155またはS157の処理が完了すると、ダウンカウンタC7のカウント値が“2”であるか否かをステップS159で判別する。
ここでNOであればそのままステップS163に進む一方、YESであればステップS161でフォーカスレンズ14の現在位置をレンズ位置レジスタR2に登録してからステップS163に進む。ステップS163ではダウンカウンタC7のカウント値が“3”を上回るか否かを判別し、NOであれば上階層のルーチンに戻る一方、YESであれば最大値レジスタR1の設定値が閾値Xを上回るか否かをステップS165で判別する。
ステップS165でYESであれば、フォーカスレンズ14は合焦点を越えたとみなし、ステップS167で移動方向を反転させる。ステップS169では、レンズ位置レジスタR2に登録されたレンズ位置に基づいて合焦点FPを特定し、特定された合焦点FPまでの移動ステップ数を設定する。ステップS171では、動作モードを監視モードに設定し、ダウンカウンタC7および監視カウンタC8の各々のカウント値を“0”に設定する。ステップS171の処理が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。
ステップS165でNOと判断されると、山登り処理を中止するべくステップS173に進む。ステップS173では、ステップS29で算出された相対比が閾値βを上回るか否かを判別する。ここでYESと判断されると、フォーカスレンズ14の移動方向は合焦点に向かう方向と逆方向であるとみなし、ステップS175で移動方向を反転させ、かつステップS177で移動ステップ数を“1”以上の数値に設定する。ステップS179では、ダウンカウンタC7を“0”に設定し、かつ最大値レジスタR1をクリアする。ステップS179の処理が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。この結果、山登り処理が再起動される。
ステップS165およびステップS173の両方でNOと判断されると、ステップS181に進み、動作モードを方向判断モードに設定しかつ方向カウンタC1および実行回数カウンタC2の各々を“0”に設定する。ステップS181の処理が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。この結果、方向判断処理が再起動される。
図9に示すステップS41の監視処理は、図18に示すサブルーチンに従って実行される。まずステップS191で、最大値レジスタR1の設定値からの現高域AF評価値の変化量がK%を上回るか否かを判別する。ここでNOであればステップS193で監視カウンタC8を“0”に設定する一方、YESであればステップS195で監視カウンタC8をインクリメントする。ステップS193またはS195の処理が完了すると、監視カウンタC8のカウント値が閾値Dを上回るか否かをステップS197で判別する。ここでNOであればそのまま上階層のルーチンに復帰する。YESであれば、ステップS199で動作モードを方向判断モードに設定し、方向カウンタC1および実行回数カウンタC2の各々を“0”に設定してから、上階層のルーチンに復帰する。
以上の説明から分かるように、イメージセンサ16は、フォーカスレンズ14を経た被写界の光学像が照射される撮像面16fを有し、被写界像を繰り返し生成する。フォーカスレンズ14の位置は、イメージセンサ16による被写界像の生成処理と並行して、ドライバ18bによって3点の間で繰り返し変更される(S31, S59~S65)。イメージセンサ16によって生成された被写界像の高域AF評価値は、フォーカスレンズ14の位置の変更処理と並行して、高域AF評価回路26aおよびCPU28によって繰り返し検出される(S25)。
CPU28は、検出された高域AF評価値をフォーカスレンズ14の設定位置毎に保持し((S77, S81, S85)、保持された高域AF評価値を参照して合焦特性を判別し(S91~S95)、そして判別結果に基づいてフォーカスレンズ14の位置を合焦点に調整する(S39)。ただし、 撮像面16fの手振れに対応して検出された高域AF評価値は、保持対象から排除される(S73)。
フォーカスレンズ14の位置を3点の間で繰り返し変更することで、この3点にそれぞれ対応する3つの高域AF評価値が検出される。これによって、合焦特性の判別精度が向上する。また、撮像面16fの手振れに対応して検出された高域AF評価値は、保持対象から排除される。合焦調整は、撮像面16fの手振れに関係なく正確に実行される。これによって、フォーカス調整動作の安定化が図られる。
また、合焦点が至近方向および無限方向の両方に存在するときは、光源の有無によってフォーカスレンズ14の移動方向が決定される。つまり、被写界が光源を含むときは、無限方向に存在する合焦点が探索される。焦点は、光源よりも遠くの被写体に合わせられる。一方、被写界が光源を含まないときは、至近方向に存在する合焦点が探索される。焦点は、撮像面により近い被写体に合わせられる。上述のように、フォーカスレンズ14から撮像面16fまでの距離が拡大する方向が至近方向であり、フォーカスレンズ14から撮像面16fまでの距離が縮小する方向が無限方向である。これによって、良好なフォーカス制御が実現される。
なお、この実施例では、フォーカス調整にあたってフォーカスレンズ14を光軸方向に移動させるようにしているが、フォーカスレンズ14に代えてあるいはフォーカスレンズ14とともにイメージセンサ16を光軸方向に移動させるようにしてもよい。また、この実施例では、方向判断処理にあたってフォーカスレンズ14を3つの位置の間で変位させるようにしているが、フォーカスレンズ14を4つ以上の位置の間で変位させるようにしてもよい。さらに、この実施例では、垂直同期信号Vsyncの発生周期として1/60秒を想定しているが、当該発生周期は1/60秒に限られるものではない。
この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 撮像面によって捉えられる被写界の一例を示す図解図である。 撮像面によって捉えられる被写界の他の一例を示す図解図である。 方向判断時のフォーカスレンズの動作の一例を示す図解図である。 レジスタ設定処理の一例を示す図解図である。 レンズ位置と高域AF評価値および中域AF評価値の各々との関係を示すグラフである。 (A)は高域AF評価値の特性の一部を示す図解図であり、(B)は高域AF評価値の特性の他の一部を示す図解図であり、(C)は高域AF評価値の特性のその他の一部を示す図解図である。 CPUの動作の一部を示すフロー図である。 CPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 CPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 CPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 CPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 CPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 CPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 CPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 CPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 CPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 CPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
符号の説明
10 …ビデオカメラ
12 …ズームレンズ
14 …フォーカスレンズ
16 …イメージセンサ
26a …高域AF評価回路
26b …中域AF評価回路
28 …CPU
30 …動き検出回路

Claims (11)

  1. 光学レンズを経た被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を繰り返し生成する撮像手段
    前記光学レンズから前記撮像面までの距離を前記撮像手段による被写界像の生成処理と並行して複数の値の間で繰り返し変更する変更手段、
    前記撮像手段によって生成された被写界像の既定周波数成分を前記変更手段の変更処理と並行して繰り返し検出する検出手段、
    前記検出手段によって検出された既定周波数成分を前記変更手段によって指定された数値毎に保持する保持手段、
    前記保持手段によって保持された既定周波数成分に基づいて前記光学レンズから前記撮像面までの距離を合焦点に対応する距離に調整する調整手段、および
    前記撮像面の手振れに対応して前記検出手段によって検出された既定周波数成分を前記保持手段の保持対象から排除する排除手段を備える、ビデオカメラ。
  2. 前記保持手段は指定値に対応して過去に検出された既定周波数成分を前記指定値に対応して新規に検出された既定周波数成分によって上書きし、
    前記排除手段の排除処理は前記保持手段の上書き処理を禁止する処理に相当する、請求項1記載のビデオカメラ。
  3. 前記保持手段によって保持された既定周波数成分の大小関係が互いに同じ関係を示す回数を測定する測定手段、および
    前記測定手段の測定結果に基づいて距離調整方向を決定する決定手段をさらに備え、
    前記調整手段は前記光学レンズから前記撮像面までの距離を前記決定手段によって決定された距離調整方向に変更する、請求項1または2記載のビデオカメラ。
  4. 前記変更手段は3個以上の値の間で前記距離を変更し、
    前記保持手段は、最大値寄りの値に対応して検出された既定周波数成分を保持する第1保持手段、中央寄りの値に対応して検出された既定周波数成分を保持する第2保持手段、および最小値寄りの値に対応して検出された既定周波数成分を保持する第3保持手段を含み、
    前記測定手段は、前記第2保持手段によって保持された既定周波数成分が前記第1保持手段によって保持された既定周波数成分および前記第3保持手段によって保持された既定周波数成分の各々を下回る関係を示す回数を測定する第1回数測定手段、および前記第2保持手段によって保持された既定周波数成分が前記第1保持手段によって保持された既定周波数成分および前記第3保持手段によって保持された既定周波数成分の各々を上回る関係を示す回数を測定する第2回数測定手段を含む、請求項3記載のビデオカメラ。
  5. 前記決定手段は、前記第1回数測定手段の測定処理に基づく回数パラメータが第1既定条件を満足するとき、特定の輝度パラメータ値に応じて異なる方向を前記距離調整方向として決定する、請求項4記載のビデオカメラ。
  6. 光源に相当する輝度を有する画素の数を前記撮像手段によって生成された被写界像から検出する画素数検出手段をさらに備え、
    前記特定の輝度パラメータは前記画素数検出手段によって検出された画素数に相当する、請求項5記載のビデオカメラ。
  7. 前記第2回数測定手段の測定処理に基づく回数パラメータが第2既定条件を満足するとき前記変更手段および前記調整手段を停止させる停止手段をさらに備える、請求項4ないし6のいずれかに記載のビデオカメラ。
  8. 前記検出手段によって検出された既定周波数成分の変化量が閾値を上回るか否かを前記停止手段の停止処理に関連して繰り返し判別する変化量判別手段、および
    前記変化量判別手段の判別結果が否定的な結果から肯定的な結果に更新されたとき前記変更手段の変更処理を再開させる再開手段をさらに備える、請求項7記載のビデオカメラ。
  9. 前記変更手段は、前記距離の変更方向を縮小方向および拡大方向の間で交互に切り換える切換手段、および前記距離の変更量を周期的に修正する修正手段を含む、請求項1ないし8のいずれかに記載のビデオカメラ。
  10. 光学レンズを経た被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を繰り返し生成する撮像手段を備えるビデオカメラのプロセサに、
    前記光学レンズから前記撮像面までの距離を前記撮像手段による被写界像の生成処理と並行して複数の値の間で繰り返し変更する変更ステップ、
    前記撮像手段によって生成された被写界像の既定周波数成分を前記変更ステップの変更処理と並行して繰り返し検出する検出ステップ、
    前記検出ステップによって検出された既定周波数成分を前記変更ステップによって指定された数値毎に保持する保持ステップ、
    前記保持ステップによって保持された既定周波数成分に基づいて前記光学レンズから前記撮像面までの距離を合焦点に対応する距離に調整する調整ステップ、および
    前記撮像面の手振れに対応して前記検出ステップによって検出された既定周波数成分を前記保持ステップの保持対象から排除する排除ステップを実行させるための、撮像制御プログラム。
  11. 光学レンズを経た被写界の光学像が照射される撮像面を有し、被写界像を繰り返し生成する撮像手段を備えるビデオカメラの撮像制御方法であって、
    前記光学レンズから前記撮像面までの距離を前記撮像手段による被写界像の生成処理と並行して複数の値の間で繰り返し変更する変更ステップ、
    前記撮像手段によって生成された被写界像の既定周波数成分を前記変更ステップの変更処理と並行して繰り返し検出する検出ステップ、
    前記検出ステップによって検出された既定周波数成分を前記変更ステップによって指定された数値毎に保持する保持ステップ、
    前記保持ステップによって保持された既定周波数成分に基づいて前記光学レンズから前記撮像面までの距離を合焦点に対応する距離に調整する調整ステップ、および
    前記撮像面の手振れに対応して前記検出ステップによって検出された既定周波数成分を前記保持ステップの保持対象から排除する排除ステップを備える、撮像制御方法。
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JP2015127721A (ja) * 2013-11-26 2015-07-09 株式会社ニコン 焦点検出装置および撮像装置

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