JP2009052148A - スパンレース複合不織布 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 両表面層は短繊維ウェブが配され、前記短繊維ウェブ層の間に、スパンボンド不織布が配された複合不織布であって、スパンボンド不織布が、熱可塑性重合体からなる複数の単繊維が収束することにより形成されるマルチフィラメント糸から構成され、マルチフィラメント糸同士は熱接着していることにより形態を保持しているものであり、複合不織布は、それぞれの短繊維ウェブの構成繊維同士は水流交絡処理によって交絡一体化しているとともに、両表面層の短繊維ウェブを構成する短繊維同士が、スパンボンド不織布を通して絡み付くことにより両表面層の短繊維ウェブとスパンボンド不織布とが一体化しているスパンレース複合不織布
【選択図】 図1
Description
ス以上である。マルチフィラメント糸の総繊度を50デシテックス以上とすることにより、剛性および引裂強力に優れたスパンボンド不織布を得ることができ、繊維が存在しない箇所の面積を大きくすることができるため、短繊維ウェブと良好に水流交絡することができる。なお、マルチフィラメント糸を構成する単繊維の単糸繊度は特に限定されず、スパンボンド法による溶融紡糸工程での製造しやすさを考慮すると、5〜15デシテックス程度がよい。
シ・ハリ等)をより効果的に発揮することができる。上限は特に限定されないが、コストを考慮して150g/m2程度がよい。
(1)ポリエステルの極限粘度[η];フェノールと四塩化エタンとの等質量比の混合溶媒100ccに試料0.5gを溶解し、測定した。
スパンボンド不織布の製造例1
芯部には、融点260℃、極限粘度[η]0.68のポリエチレンテレフタレート、鞘部には、酸成分がテレフタル酸/イソフタル酸のモル比が92/8で、グリコール成分がエチレングリコールである融点235℃の共重合ポリエステルを準備した。公知の芯鞘型複合溶融紡糸装置を用いて、繊維断面が芯鞘型となる複合紡糸口金より、芯部にポリエチレンテレフタレートを、鞘部に共重合ポリエステルが配されるようにして、質量比を1/1の割合で、紡糸温度280℃で溶融紡出した。紡糸口金とエアーサッカーまでの距離は60cmに設定し、紡出糸条は、エアーサッカーの導入口が小さくなっている(直径5mm)エアーサッカーに導入した。このとき、ひとつのエアーサッカーに13本の単繊維を導入した。そして、エアーサッカーにて、単繊維の繊度が10デシテックスとなるように、紡糸速度4000m/分となるよう牽引すると同時に、エアーサッカー内で単繊維同士の密着により融着させて、13本の単繊維が融着により収束したマルチフィラメント糸をエアーサッカーより排出させた。エアーサッカーより排出したマルチフィラメント糸は、左右よりエアを吹付ける横振り装置にて、螺旋状に回転させながら、コンベアネット上に捕集・堆積させて、マルチフィラメント糸からなるウエブとした。マルチフィラメントの総繊度は130デシテックスであった。
上記した製造例1において、芯部には、融点260℃、極限粘度[η]0.70のポリエチレンテレフタレートを、鞘部には、融点125℃、メルトフローレート(JIS K 6922に記載の方法により、温度190℃、荷重21.18Nで測定)25g/10分のポリエチレンを準備したこと、溶融紡糸の際にひとつのエアーサッカーに12本の単繊維を導入したこと、単繊維の繊度が12デシテックスとなるように紡糸速度2800m/分で牽引したこと、熱圧処理の際の両ロールの表面温度を125℃としたこと、不織布の目付を40g/m2としたこと以外は、製造例1と同様にしてマルチフィラメント糸からなるスパンボンド不織布を得た。得られたスパンボンド不織布を構成するマルチフィラメント糸の総繊度は144デシテックスであり、CD方向の引張強力(グラブ法)は27.7Nであった。
融点260℃、極限粘度[η]0.70ポリエチレンテレフタレートを準備し、公知の溶融紡糸装置を用い、繊維断面が丸断面となる孔数30ホールの紡糸口金より、紡糸温度280℃で溶融紡出した。紡糸口金とエアーサッカーまでの距離は120cmに設定し、紡出糸条をエアーサッカーに導入した。このとき、ひとつのエアーサッカーに30本の単繊維を導入した。そして、エアーサッカーにて、繊度が3.0デシテックスとなるように紡糸速度5000m/分で牽引し、紡出糸条は、開繊装置で個々の単繊維がばらばらになるように開繊させた後、コンベアネット上に捕集・堆積させて、長繊維ウェブとした。得られたウエブを、エンボスロール(エンボスロールの凸部の面積0.42mm2、面積率37%)とフラットロールとからなる熱エンボス装置に導き、両ロールの表面温度235℃、線圧490N/cmの条件下で部分的に熱圧接処理を施し、目付40g/m2のスパンボンド不織布を得た。
実施例1
精錬・漂白した木綿(繊維長 約25〜35mm)を用いて、大和機工株式会社製のサンプルローラーカード機にて目付50g/m2の短繊維ウェブを作成した。次に、スパンボンド不織布として、上製造例1で得られたマルチフィラメント糸からなるスパンボンド不織布を準備した。短繊維ウェブ/スパンボンド不織布/短繊維ウェブの順に積層し、この積層物を100メッシュのステンレスネット上に載せ、ノズル径0.13mm、水圧8.33MPaの水圧で積層物に水を噴射した。次いで、積層物を反転させて、他面より同様の水圧で水を噴射して、水流交絡処理を施した。その後、乾燥処理を行い、本発明のスパンレース複合不織布を得た。
実施例1において、短繊維ウェブの目付を40g/m2としたこと、スパンボンド不織布として、上製造例2で得られたマルチフィラメント糸からなるスパンボンド不織布を用いたこと以外は、実施例1と同様にして本発明のスパンレース複合不織布を得た。
実施例1において、スパンボンド不織布を用いなかったこと、50g/m2の短繊維ウ
ェブ3枚を積層して水流交絡処理を施したこと以外は、実施例1と同様にしてスパンレース不織布を得た。
実施例1において、スパンボンド不織布として上製造例3で得られたものを用いたこと以外は実施例1と同様にして水流交絡処理を施したが、スパンボンド不織布の両面の短繊維ウェブを構成する短繊維は、それぞれ交絡したが、スパンボンド不織布へ絡み付きはなく、容易に3枚(2枚の短繊維不織布とスパンボンド不織布)に剥がれてしまい、複合化することはできなかった。
Claims (4)
- 両表面層は短繊維ウェブが配され、前記短繊維ウェブ層の間に、スパンボンド不織布が配された複合不織布であって、スパンボンド不織布が、熱可塑性重合体からなる複数の単繊維が収束することにより形成されるマルチフィラメント糸から構成され、マルチフィラメント糸同士は熱接着していることにより形態を保持しているものであり、複合不織布は、それぞれの短繊維ウェブの構成繊維同士は水流交絡処理によって交絡一体化しているとともに、両表面層の短繊維ウェブを構成する短繊維同士が、スパンボンド不織布を通して絡み付くことにより両表面層の短繊維ウェブとスパンボンド不織布とが一体化していることを特徴とするスパンレース複合不織布。
- スパンボンド不織布を構成するマルチフィラメント糸同士が、熱エンボス加工により部分的に熱圧着されて、スパンボンド不織布として形態を保持していることを特徴とする請求項1記載のスパンレース複合不織布。
- スパンボンド不織布を構成する単繊維が、低融点の熱可塑性重合体を鞘部に、高融点の熱可塑性重合体を芯部に配した芯鞘型複合繊維であって、いずれの熱可塑性重合体もポリエステル系重合体であることを特徴とする請求項1または2記載のスパンレース複合不織布。
- スパンボンド不織布を構成する単繊維が、ポリエチレン系重合体を鞘部に、ポリエステル系重合体を芯部に配した芯鞘型複合繊維であることを特徴とする請求項1または2記載のスパンレース複合不織布。
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