JP2012001854A - 複合不織シートおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スパンレース不織布が有する不織布表面の肌触りの良さ、嵩高性は保持した状態で、より高いハリ・コシや剛性が付与されてなるスパンレース複合不織布を提供する。
【解決手段】 両表面層は短繊維ウェブが配され、前記短繊維ウェブ層の間に網状不織シートが配された複合不織シートであり、前記網状不織シートが、高融点重合体と低融点重合体とからなる単フィラメント糸が多数集積してなり、単フィラメント糸の繊維横断面は、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面であり、単フィラメント糸の繊度が15デシテックス以上であり、複合不織シートは、両表面層におけるそれぞれの短繊維ウェブを構成する短繊維同士は水流交絡処理によって交絡一体化しているとともに、両表面層を構成する短繊維が網状不織シートに絡み付くことにより両表面層の短繊維ウェブと網状不織シートとが一体化している複合不織シート。
【選択図】 図1
【解決手段】 両表面層は短繊維ウェブが配され、前記短繊維ウェブ層の間に網状不織シートが配された複合不織シートであり、前記網状不織シートが、高融点重合体と低融点重合体とからなる単フィラメント糸が多数集積してなり、単フィラメント糸の繊維横断面は、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面であり、単フィラメント糸の繊度が15デシテックス以上であり、複合不織シートは、両表面層におけるそれぞれの短繊維ウェブを構成する短繊維同士は水流交絡処理によって交絡一体化しているとともに、両表面層を構成する短繊維が網状不織シートに絡み付くことにより両表面層の短繊維ウェブと網状不織シートとが一体化している複合不織シート。
【選択図】 図1
Description
本発明は、水流交絡処理により繊維同士が一体化してなる複合不織シートに関するものである。
スパンレース不織布は、構成繊維として多くは短繊維が用いられている。短繊維は、繊維端を有し、長繊維のように連続したものではないため、水流の作用により容易に交絡する。また、スパンレース不織布は、構成繊維同士が水流の作用によって交絡して形態保持しているため、繊維間空隙が大きく、柔軟性に優れるという特徴がある。このため、直接、肌に触れる用途や拭き布として好適に用いられている。
しかし、柔軟性に優れるとは、言い換えると、布帛としてのコシに乏しいともいえる。また、構成繊維として主として短繊維を用いていることから、長繊維からなる不織布と比較して、機械的強度には劣っている。
特許文献1には、長繊維ウェブと短繊維ウェブとを積層した機械的強力に優れたスパンレース不織布が記載されている。特許文献1によれば、水流交絡処理前の長繊維ウェブに、低温かつ低圧の熱エンボス加工を施して繊維同士を擬似接着させ、次いで、この擬似接着が施された長繊維ウェブと短繊維ウェブとを積層した積層物に水流交絡を施し、水圧によって、長繊維同士の擬似接着を解除し、長繊維が動きやすい状態にして、すなわち、短繊維が絡みやすい状態として、交絡一体化した不織布を得るというものである。得られた不織布は、不織布内部に長繊維が堆積して存在しているため、短繊維のみからなるスパンレース不織布と比較すると、機械的強力は向上する。しかし、繊維同士が交絡のみによって一体化しているため、柔軟性には優れるものの、剛性やコシを有するものではなかった。
本出願人は、スパンレース不織布が有する肌触りの良好さや嵩高性は保持した状態で、かつコシや剛性を有するスパンレース複合不織布として、特許文献2に記載の方法を提案している。この方法によれば、マルチフィラメント糸からなるスパンボンド不織布の両表面に短繊維ウェブを積層し、水流交絡によって一体化するものである。
本発明は、スパンレース不織布が有する不織布表面の肌触りの良さ、嵩高性は保持した状態で、より高いハリ・コシや剛性が付与されてなるスパンレース複合不織布を提供しようというものである。
本発明者は、マルチフィラメント糸からなるスパンボンド不織布を利用することにより、上記課題を達成できるのではないかと考え、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、両表面層は短繊維ウェブが配され、前記短繊維ウェブ層の間に網状不織シートが配された複合不織シートであり、
前記網状不織シートが、高融点重合体と低融点重合体とからなる単フィラメント糸が多数集積してなり、単フィラメント糸の繊維横断面は、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面であり、単フィラメント糸の繊度が15デシテックス以上であり、
複合不織シートは、両表面層におけるそれぞれの短繊維ウェブを構成する短繊維同士は水流交絡処理によって交絡一体化しているとともに、両表面層を構成する短繊維が網状不織シートに絡み付くことにより両表面層の短繊維ウェブと網状不織シートとが一体化していることを特徴とする複合不織シートを要旨とするものである。
前記網状不織シートが、高融点重合体と低融点重合体とからなる単フィラメント糸が多数集積してなり、単フィラメント糸の繊維横断面は、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面であり、単フィラメント糸の繊度が15デシテックス以上であり、
複合不織シートは、両表面層におけるそれぞれの短繊維ウェブを構成する短繊維同士は水流交絡処理によって交絡一体化しているとともに、両表面層を構成する短繊維が網状不織シートに絡み付くことにより両表面層の短繊維ウェブと網状不織シートとが一体化していることを特徴とする複合不織シートを要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の複合不織シートは、短繊維ウェブ層の間に特定のスパンボンド不織布が配され、水流交絡処理によって交絡一体化している。
本発明の複合不織シートは、短繊維ウェブ層の間に特定のスパンボンド不織布が配され、水流交絡処理によって交絡一体化している。
本発明における短繊維ウェブを構成する短繊維としては、水流交絡処理における水流の作用によって、繊維が動き、交絡することができるものであれば特に限定されず、その素材としては、木綿、レーヨンやリヨセル等のセルロース系繊維、ポリエステルやポリオレフィン等の熱可塑性繊維等が挙げられる。繊維長は、交絡性を考慮して、10〜70mm程度がよい。本発明の複合不織シートにおいて、両表面層に短繊維ウェブを配置する理由は、長繊維ウェブの場合、繊維はエンドレスであり繊維端を有しにくいために、多大なエネルギーの水流を施さなくては繊維同士が動きにくく十分に絡まないが、短繊維ウェブであると、特定の繊維長であるため繊維端を有し、水流交絡の作用により動きやすく良好に交絡して一体化することができるためである。なお、両表面に配する短繊維ウェブのそれぞれの目付は特に限定されず、用途に応じて適宜選択すればよいが、15〜80g/m2程度がよい。
本発明における網状不織シートを構成する単フィラメント糸は、高融点重合体と低融点重合体からなり、単フィラメント糸の繊維横断面は、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面である。単フィラメント糸は、低融点重合体と高融点重合体からなる複数本の単繊維を集束してなるマルチフィラメント糸に熱処理を施すことによって、低融点重合体を溶融させて単繊維の形態を失わせしめ一体化した海成分を構成させ、一方、高融点重合体は繊維形態を保持し島成分として海成分中に存在し、1本の単フィラメント糸の形態としたものである。すなわち、複数本の複合単繊維が集束してなるマルチフィラメント糸が、熱処理によって、1本の繊度の大きい単フィラメント糸となるのである。
図1は、マルチフィラメント糸が熱処理によって単フィラメント糸の形態となることを示す模式図である。図1において、(a)は、低融点重合体(1)と高融点重合体(2)からなる複合型単繊維(3)が複数本集束したマルチフィラメント糸(4)の横断面図である。一方、(b)は、マルチフィラメント糸を熱処理することによって得られる海島型複合断面を有する単フィラメント糸(5)の横断面図である。(a)では、複合単繊維が、低融点重合体が鞘部を形成し、高融点重合体が鞘部を形成している。このマルチフィラメント糸に、高融点重合体は熱の影響を受けずに繊維形態を保持した状態で、低融点重合体のみが溶融するように熱処理を施す。低融点重合体が溶融することによって、複合形態であった単繊維の形態は失われ、単繊維相互における溶融した低融点重合体は一体化して海成分(6)を構成する。一方、高融点重合体は繊維形態を保持するため、低融点重合体からなる海成分中に複数の島成分(7)として存在することとなる。そして、マルチフィラメント糸は、海島型複合断面を有する単フィラメント糸(5)となる。
図2は、マルチフィラメント糸が熱処理によって単フィラメント糸の形態となることを示す他の模式図である。図2では、熱処理後に得られる単フィラメント糸(5)の横断面形状が略円形ではなく、異形である。複合型単繊維(3)を構成する低融点重合体と高融点重合体との複合比や熱処理により溶融する低融点重合体の粘度等を適宜選択することにより、得られる単フィラメント糸の横断面形状を不作為な異形とすることができる。例えば、複合型単繊維を構成する低融点重合体の複合比率が大きいほど、単フィラメント糸の横断面形状が円形になる傾向にある。また、低融点重合体の粘度の値が小さい方(粘度が高い方)が、単フィラメント糸の横断面形状が円形になる傾向にある。
単フィラメント糸の繊度は、15デシテックス以上である。15デシテックス以上とすることによって、網状不織シートに良好に剛性を付与することができる。より好ましくは20デシテックス以上、さらに好ましくは30デシテックス以上である。また、本発明においては、単フィラメント糸となる前のマルチフィラメント糸を構成する複合型単繊維の繊度および複合型単繊維のフィラメント数を適宜選択することによって、数百デシテックスもの単フィラメント糸とすることができるため、網状不織シートの剛性を適宜調整可能となり、得られる複合不織シートの用途に応じて、要求されるハリ・コシや剛性を付与することができる。
単フィラメント糸の横断面において、高融点重合体が形成する個々の島成分の繊度は任意に設定することができるが、機械的強度を考慮して3デシテックス以上とすることが好ましい。3デシテックス以上とすることによって、単フィラメント糸の機械的強度を良好に保持できるため、網状不織シートとしての機械的強度が向上し、また、網状不織シートの剛性も良好となる。島成分の繊度は、3〜12デシテックスの範囲が、一般的にスパンボンド法によって適用できる。
高融点重合体が形成する島成分の総繊度(単フィラメント糸中の個々の島成分の繊度を合計した繊度)もまた、任意に設定できるものであるが、得られる複合不織シートの機械的強度および単フィラメント糸の機械的強度を考慮して、9デシテックス以上とすることが好ましい。9デシテックス以上とする理由は、上記した繊度を特定以上の値とする理由と同様で、単フィラメント糸の機械的強度を良好に保持できると、網状不織シートとしての機械的強度が向上するためである。また、網状不織シートの剛性も良好となり、得られる複合不織シートのハリ・コシおよび剛性が向上できる。
高融点重合体が形成する島成分の個数は、複数(2個以上)であればよく、複合不織シートに求められる性能や用途に応じて、また島成分の個々の繊度や総繊度等についても考慮して、任意に設定すればよい。
単フィラメント糸を構成する高融点重合体および低融点重合体としては、繊維形成性を有する熱可塑性重合体であればよく、従来からスパンボンド不織布に適用されているものを用いればよく、ポリエステル系重合体、生分解性を有するポリエステル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリオレフィン系重合体等が挙げられる。高融点重合体と低融点重合体との融点差は、30℃以上設けることが好ましく、高融点重合体と低融点重合体との組み合わせとしては、高融点ポリエステル/低融点ポリエステル、ポリエステル/ポリアミド、ポリエステル/ポリオレフィン、高融点ポリアミド/低融点ポリアミド、ポリアミド/ポリオレフィン、ポリプロピレン/ポリエチレン等が挙げられる。ポリエステル系重合体は、機械的強度を有し、剛性を付与しやすいため、ポリエステル系重合体を高融点重合体に用いることが好ましい。また、低融点重合体にもポリエステル系重合体を用いることによって、より剛性を付与することもできる。なお、上記の組み合わせを選択する際に、同種の重合体において融点差を設ける場合は、各種第三成分を共重合したり、また、その共重合比を適宜設定することによって、それぞれ重合体の融点を設定すればよい。
本発明における網状不織シートは、上記した単フィラメント糸が多数集積してなる。単フィラメント糸同士は、その交点が熱接着により一体化したものである。熱接着により一体化しているため、形態保持性が良好となる。
本発明における網状不織シートは、無作為に配置された多数の孔を有していることが好ましい。孔は、多数の単フィラメント糸が粗目に集積することによって形成されたものである。粗目とは、目視で十分に確認できる程度の孔を持つ状態のことを意味しており、例えば、0.2mm2以上の大きさの孔であれば、目視で十分に確認できる。実際には、個々の大きさが0.2〜120mm2程度の範囲にある多数の孔が形成されるように、粗目に集積されている。粗目であることから、無作為に配置された孔は、貫通孔となっている。
本発明における網状不織シートの目付は、複合不織シートの用途や要求性能に応じて任意に設定でき、例えば、15g/m2以上であればよい。15g/m2以下の低目付では、単フィラメント糸の繊度にもよるが、目的とする剛性等を付与しにくい傾向となる。また、両表面層に配される短繊維ウェブ同士が網状不織シートを通じて交絡するものであれば、上限は特に限定されず、例えば、500g/m2程度でもよい。
本発明における網状不織シートは、以下の方法により、良好に得ることができる。すなわち、まず、いずれも溶融した低融点重合体と高融点重合体とを低融点重合体が少なくとも繊維表面の一部を形成するように溶融紡糸し、低融点重合体と高融点重合体とからなる複合型の単繊維を紡出させ、この複合型の単繊維を複数本集束させたマルチフィラメント糸としてエアーサッカーより排出させ、排出したマルチフィラメント糸を、移動式捕集面上に堆積してマルチフィラメント糸からなるウエブを形成し、得られたマルチフィラメント糸からなるウェブに熱処理を施して、マルチフィラメント糸を単フィラメント糸の形態として網状不織シートを得る。低融点重合体と高融点重合体とからなる複合型の単繊維の形態としては、低融点重合体が鞘部を形成し高融点重合体が芯部を形成する芯鞘複合型、低融点重合体と高融点重合体とが貼り合わせてなるサイドバイサイド型等が挙げられるが、芯鞘複合型を採用することが好ましい。なお、低融点重合体と高融点重合体との複合比(質量比)は、1/3〜3/1程度がよい。
溶融紡出させた糸条(複数の単繊維)はエアーサッカーに導入して、目的繊度となるように牽引・延伸し、複数本の単繊維を集束させて目的繊度のマルチフィラメント糸としてエアーサッカーより排出する。複数の単繊維を集束させる方法は、特許文献1(特開2003−227061号公報)に記載している方法を適用すればよく、すなわち、エアーサッカーに導入した複数の単繊維に撚りをかけて集束させる方法、エアーサッカーに導入する際にガイド等によって複数の単繊維同士を密着させ単繊維同士の接点を融着させて集束する方法や、エアサッカーの導入口を小さくすることによって複数の単繊維同士を密着させその接点で融着させて集束する方法等を適用すればよい。
エアーサッカーより排出したマルチフィラメント糸を堆積させるにあたっては、マルチフィラメント糸の供給量と捕集面の移動速度とを調整して、所望の目付でマルチフィラメント糸を粗目に堆積したウェブとする。マルチフィラメント糸は、捕集面上に落下して無作為に集積されるため、これを粗目とすると、無作為に配置した孔が多数形成される。
次いで、得られたウエブに熱処理を施して、マルチフィラメント糸を単フィラメント糸の形態とする。この熱処理手段としては、所定の温度に設定された循環型熱風乾燥機内に通す方法や、熱風を吹き付ける方法等が挙げられる。熱処理工程では、ピンテンターにウェブを固定して熱処理を施すことが好ましい。ウエブにおいて、熱処理による収縮を防止して、大きな寸法変化が生じにくくするためである。熱処理工程における設定温度や処理時間は、適宜設定すればよく、マルチフィラメント糸を構成する複合型の単繊維の低融点重合体が溶融し、かつ高融点重合体が熱の影響を受けずに繊維形態を保持できる温度と時間を設定する。これにより、低融点重合体のみを溶融させて高融点重合体は繊維形態を保持した状態とし、マルチフィラメント糸を構成する複合型の単繊維は低融点重合体の溶融によりその複合形態を失って海成分を構成し、この低融点重合体の海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面の単フィラメント糸とする網状不織シートを得ることができる。
本発明のスパンレース複合不織布は、上記した網状不織シートの両面に短繊維ウェブが積層され、それぞれの短繊維ウェブの構成繊維同士は水流交絡処理により交絡一体化しているとともに、両表面層の短繊維ウェブを構成する短繊維が、網状不織シートを通じて絡みつくことにより両表面層の短繊維ウェブと網状不織シートとが強固に一体化している。本発明においては、網状不織シートには無作為に配置した多数の孔を有していることから、この孔を通じて、両表面層を構成する短繊維同士絡み付くことができるため、3層の交絡一体化がより強固なものとなるのである。
水流交絡処理は、公知の方法を採用すればよい。まず、短繊維ウェブ/網状不織シート/短繊維ウェブの順に積層し、この積層物をメッシュ状支持体に担持する。次いで、積層物側から高圧水流を施し、短繊維ウェブ内の構成繊維同士を三次元的に交絡させるとともに、両表面層に存在する短繊維同士が網状不織シートを通して互いに絡む。この高圧水流は、孔径0.05〜2.0mmの噴射孔が、噴射孔間隔0.05〜10mmで一列又は複数列配置されている噴射装置を用い、水を噴射孔から1.5〜30MPaの圧力で噴射して得られるものである。そうすると、高圧水流はウェブに衝突して、短繊維に運動エネルギーを与える。この運動エネルギーにより、短繊維ウェブ内の短繊維同士あるいは短繊維ウェブ間の短繊維同士が相互に交絡する。また、一部の短繊維は、網状不織シートを構成する単フィラメント糸に絡み付く。
本発明の複合不織シートは、短繊維ウェブの目付が大きくない場合(100g/m2以下程度)に、表面がちりめん調もしくは絞り調の独特の凹凸感のある外観を呈する。これは、中層の網状不織シートが繊度の大きな単フィラメント糸によって構成されていることに加え、単フィラメント糸が存在しない箇所や単フィラメント糸が密集する箇所が無作為に存在し、糸が存在しない箇所と糸が密集する箇所とにおける厚み差が大きく、網状不織シートの表面形態に独特の凹凸が発生することに起因する。網状不織シートの目付は15〜200g/m2、単フィラメント糸の総繊度は50デシテックス以上とすることにより、このような表面がちりめん調もしくは絞り調の外観がより明瞭に呈する。
本発明の複合不織シートは、両表面層に短繊維ウェブが配され、この短繊維ウェブ層の間に、特定のスパンボンド不織布が配されて水流交絡により一体化したものであり、スパンボンド不織布は、高融点重合体と低融点重合体とからなる単フィラメント糸が多数集積してなり、単フィラメント糸の繊維横断面は、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面であり、単フィラメント糸の繊度が15デシテックス以上である網状不織シートである。網状不織シートは、複数の単繊維が集束することにより形成されるマルチフィラメント糸が熱処理により単フィラメント糸化した単フィラメント糸から構成される。したがって、網状不織シート自体の剛性が高く、これを中層に配してなる本発明の複合不織シートは、ハリ・コシを有し、かつ良好な剛性が付与されることとなる。したがって、本発明によれば、表面は、短繊維が交絡しているものであり、良好な肌触り性や嵩高性を有しながら、中間層には、特定のスパンボンド不織布が配されているため、布帛としては、ハリ・コシおよび高い剛性を有するものとなる。
次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施例、比較例における各種物性値の測定は、下記の方法により実施した。
(1)ポリエステルの極限粘度[η]:フェノールと四塩化エタンとの等質量比の混合溶媒100ccに試料0.5gを溶解し、測定した。
(2)融点(℃):示差走査型熱量計(パーキンエルマ社製、DSC−7型)を用いて、試料質量を5mgとし、昇温速度を20℃/分として測定し、得られた融解吸熱曲線の最大値を与える温度を融点(℃)とした。
(3)引裂強力(N):JIS L 1906の引き裂き強さ ペンジュラム法により不織布のMD方向について測定した。
(4)引張強力(N/5cm):JIS L 1096 グラブ法に準じて測定した。なお、初期荷重は1.96Nにて実施した。
<スパンボンド不織布の製造例1(網状不織シート)>
芯部には、融点260℃、極限粘度[η]0.70のポリエチレンテレフタレートを、鞘部には、融点102℃、メルトフローレート(JIS K 6922に記載の方法により、温度190℃、荷重21.18Nで測定)15g/10分のポリエチレンを準備した。公知の芯鞘型複合溶融紡糸装置を用いて、繊維断面が芯鞘型となる複合紡糸口金より、芯部にポリエチレンテレフタレートを、鞘部にポリエチレンが配されるようにして、質量比を1/3の割合で、紡糸温度280℃で溶融紡出した。紡糸口金とエアーサッカーまでの距離は60cmに設定し、紡出糸条は、エアーサッカーの導入口が小さくなっている(直径5mm)エアーサッカーに導入した。このとき、ひとつのエアーサッカーに12本の単繊維を導入した。そして、エアーサッカーにて、単繊維の繊度が12デシテックスとなるように、紡糸速度2800m/分で牽引すると同時に、エアーサッカー内で単繊維同士を密着させることにより単繊維同士の接点で融着させて、12本の単繊維が集束したマルチフィラメント糸をエアーサッカーより排出させた。エアーサッカーより排出したマルチフィラメント糸は、左右よりエアを吹付ける横振り装置にて、螺旋状に回転させながら、コンベアネット上に捕集・堆積させて、マルチフィラメント糸からなるウエブとした。マルチフィラメントの総繊度は144デシテックスであった。
芯部には、融点260℃、極限粘度[η]0.70のポリエチレンテレフタレートを、鞘部には、融点102℃、メルトフローレート(JIS K 6922に記載の方法により、温度190℃、荷重21.18Nで測定)15g/10分のポリエチレンを準備した。公知の芯鞘型複合溶融紡糸装置を用いて、繊維断面が芯鞘型となる複合紡糸口金より、芯部にポリエチレンテレフタレートを、鞘部にポリエチレンが配されるようにして、質量比を1/3の割合で、紡糸温度280℃で溶融紡出した。紡糸口金とエアーサッカーまでの距離は60cmに設定し、紡出糸条は、エアーサッカーの導入口が小さくなっている(直径5mm)エアーサッカーに導入した。このとき、ひとつのエアーサッカーに12本の単繊維を導入した。そして、エアーサッカーにて、単繊維の繊度が12デシテックスとなるように、紡糸速度2800m/分で牽引すると同時に、エアーサッカー内で単繊維同士を密着させることにより単繊維同士の接点で融着させて、12本の単繊維が集束したマルチフィラメント糸をエアーサッカーより排出させた。エアーサッカーより排出したマルチフィラメント糸は、左右よりエアを吹付ける横振り装置にて、螺旋状に回転させながら、コンベアネット上に捕集・堆積させて、マルチフィラメント糸からなるウエブとした。マルチフィラメントの総繊度は144デシテックスであった。
このウエブを、エンボスロール(エンボスロールの凸部の面積0.68mm2、面積率
15%)とフラットロールとからなる熱エンボス装置に導き、両ロールの表面温度125℃、線圧300N/cmの条件下で熱圧接処理を施し、目付80g/m2のマルチフィラメント糸からなるウェブとした。得られたマルチフィラメント糸からなるウェブを、設定温度170℃ピンテンター付き熱風処理機にて3分間処理して、マルチフィラメント糸を構成する低融点重合体を溶融させて複合型の単繊維の形態を失わせて一体化させ、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる島成分を有する単フィラメント糸からなる網状不織シートを得た。その網状不織シートの引張強力は、MD方向が103N/5cm幅、CD方向が55N/5cm幅、MD方向の引裂強力が3.9Nであった。
15%)とフラットロールとからなる熱エンボス装置に導き、両ロールの表面温度125℃、線圧300N/cmの条件下で熱圧接処理を施し、目付80g/m2のマルチフィラメント糸からなるウェブとした。得られたマルチフィラメント糸からなるウェブを、設定温度170℃ピンテンター付き熱風処理機にて3分間処理して、マルチフィラメント糸を構成する低融点重合体を溶融させて複合型の単繊維の形態を失わせて一体化させ、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる島成分を有する単フィラメント糸からなる網状不織シートを得た。その網状不織シートの引張強力は、MD方向が103N/5cm幅、CD方向が55N/5cm幅、MD方向の引裂強力が3.9Nであった。
<スパンボンド不織布の製造例2>
融点260℃、極限粘度[η]0.70ポリエチレンテレフタレートを準備し、公知の溶融紡糸装置を用い、繊維断面が丸断面となる孔数30ホールの紡糸口金より、紡糸温度280℃で溶融紡出した。紡糸口金とエアーサッカーまでの距離は120cmに設定し、紡出糸条をエアーサッカーに導入した。このとき、ひとつのエアーサッカーに30本の単繊維を導入した。そして、エアーサッカーにて、繊度が3.0デシテックスとなるように紡糸速度5000m/分で牽引し、紡出糸条は、開繊装置で個々の単繊維がばらばらになるように開繊させた後、コンベアネット上に捕集・堆積させて、長繊維ウェブとした。得られたウエブを、エンボスロール(エンボスロールの凸部の面積0.42mm2、面積率
37%)とフラットロールとからなる熱エンボス装置に導き、両ロールの表面温度235℃、線圧490N/cmの条件下で部分的に熱圧接処理を施し、目付40g/m2のスパンボンド不織布を得た。
融点260℃、極限粘度[η]0.70ポリエチレンテレフタレートを準備し、公知の溶融紡糸装置を用い、繊維断面が丸断面となる孔数30ホールの紡糸口金より、紡糸温度280℃で溶融紡出した。紡糸口金とエアーサッカーまでの距離は120cmに設定し、紡出糸条をエアーサッカーに導入した。このとき、ひとつのエアーサッカーに30本の単繊維を導入した。そして、エアーサッカーにて、繊度が3.0デシテックスとなるように紡糸速度5000m/分で牽引し、紡出糸条は、開繊装置で個々の単繊維がばらばらになるように開繊させた後、コンベアネット上に捕集・堆積させて、長繊維ウェブとした。得られたウエブを、エンボスロール(エンボスロールの凸部の面積0.42mm2、面積率
37%)とフラットロールとからなる熱エンボス装置に導き、両ロールの表面温度235℃、線圧490N/cmの条件下で部分的に熱圧接処理を施し、目付40g/m2のスパンボンド不織布を得た。
<複合不織シートの製造>
実施例1
精錬・漂白した木綿(繊維長 約25〜35mm)を用いて、大和機工株式会社製のサンプルローラーカード機にて目付34g/m2の短繊維ウェブを作成した。一方、上記、スパンボンド不織布の製造1で得られた低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる島成分を有する単フィラメント糸からなる網状不織シートを用いて、短繊維ウェブ(34g/m2)/低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる島成分を有する単フィラメント糸からなる網状不織布シート/短繊維ウェブ(34g/m2)の順に積層し、この積層物を速度10m/minで移動する100メッシュのステンレスネット上に載せ、ノズル径0.13mm、水圧8.33MPaの水圧で積層物に水を噴射した。次いで、積層物を反転させて、他面より同様の水圧で水を噴射して、水流交絡処理を施した。その後、120℃の乾燥機で乾燥処理を行って、積層物が含む余分の水分を除去して本発明の複合不織シートを得た。
実施例1
精錬・漂白した木綿(繊維長 約25〜35mm)を用いて、大和機工株式会社製のサンプルローラーカード機にて目付34g/m2の短繊維ウェブを作成した。一方、上記、スパンボンド不織布の製造1で得られた低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる島成分を有する単フィラメント糸からなる網状不織シートを用いて、短繊維ウェブ(34g/m2)/低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる島成分を有する単フィラメント糸からなる網状不織布シート/短繊維ウェブ(34g/m2)の順に積層し、この積層物を速度10m/minで移動する100メッシュのステンレスネット上に載せ、ノズル径0.13mm、水圧8.33MPaの水圧で積層物に水を噴射した。次いで、積層物を反転させて、他面より同様の水圧で水を噴射して、水流交絡処理を施した。その後、120℃の乾燥機で乾燥処理を行って、積層物が含む余分の水分を除去して本発明の複合不織シートを得た。
得られた複合不織シートのMD方向の引裂強力は9.4N、MD方向の引張強力は170N/5cm、CD方向の引張強力は89N/5cmであり、優れた機械的強力を示した。また、縦方向、横方向、斜め方向に引っ張った際にも形状は、ほぼ変形することなく、良好な形態安定性を有するものであった。複合不織シート自体は、反発性(コシ・ハリ)を有し、剛性に優れたものであった。また、複合不織シートは、両表面層は、短繊維ウェブが水流交絡処理によって交絡一体化している短繊維不織布が配され、前記短繊維ウェブ層の中間層には、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる島成分を有する単フィラメント糸が多数集積してなる網状不織シートが配されたものであり、単フィラメント糸は、溶融一体化したポリエチレンからなる海成分中に高融点重合体のポリエチレンテレフタレートからなる複数の島成分を有する海島型複合断面の形態をなし、繊度が約150デシテックスの高繊度のものとなっていた。また、複合不織シートの両表面の短繊維不織ウェブを構成する短繊維の一部は、網状不織シートを構成する単フィラメント糸からなる網状不織シートの開口部を通して交絡しており、両表面の短繊維不織ウェブと網状不織シートとが一体化した状態になっており、層間の剥離も起こりにくく、さらには両表面層の短繊維抜けが少ないものであった。
比較例1
実施例1において、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる島成分を有する単フィラメント糸からなる網状不織布シートは用いずに、精錬・漂白した木綿(繊維長 約25〜35mm)を用いて、大和機工株式会社製のサンプルローラーカード機にて目付55g/m2の短繊維ウェブを作成し、その55g/m2の短繊維ウェブ3枚を積層した積層物に水流交絡処理を施したこと以外は、実施例1と同様にしてスパンレース不織布を得た。
実施例1において、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる島成分を有する単フィラメント糸からなる網状不織布シートは用いずに、精錬・漂白した木綿(繊維長 約25〜35mm)を用いて、大和機工株式会社製のサンプルローラーカード機にて目付55g/m2の短繊維ウェブを作成し、その55g/m2の短繊維ウェブ3枚を積層した積層物に水流交絡処理を施したこと以外は、実施例1と同様にしてスパンレース不織布を得た。
得られたスパンレース不織布のMD方向の引裂強力は5.9N、MD方向の引張り強力は145N/5cm、CD方向の引張強力は37N/5cmであり、実施例1の複合不織シートと比べると、剛性およびコシのないものであった。
比較例2
実施例1において、スパンボンド不織布として、スパンボンド不織布の製造例2で得られたものを用いたこと以外は実施例1と同様にして水流交絡処理を施した後乾燥、熱処理を施したが、スパンボンド不織布の両面に配した短繊維ウェブを構成する短繊維は、スパンボンド不織布へ絡み付かず、容易に3枚(2枚の短繊維不織布とスパンボンド不織布)に剥がれてしまい、複合化することはできなかった。
実施例1において、スパンボンド不織布として、スパンボンド不織布の製造例2で得られたものを用いたこと以外は実施例1と同様にして水流交絡処理を施した後乾燥、熱処理を施したが、スパンボンド不織布の両面に配した短繊維ウェブを構成する短繊維は、スパンボンド不織布へ絡み付かず、容易に3枚(2枚の短繊維不織布とスパンボンド不織布)に剥がれてしまい、複合化することはできなかった。
1:低融点重合体
2:高融点重合体
3:複合型の単繊維
4:マルチフィラメント糸
5:海島型複合断面を有する単フィラメント糸
6:海成分
7:島成分
2:高融点重合体
3:複合型の単繊維
4:マルチフィラメント糸
5:海島型複合断面を有する単フィラメント糸
6:海成分
7:島成分
Claims (6)
- 両表面層は短繊維ウェブが配され、前記短繊維ウェブ層の間に網状不織シートが配された複合不織シートであり、
前記網状不織シートが、高融点重合体と低融点重合体とからなる単フィラメント糸が多数集積してなり、単フィラメント糸の繊維横断面は、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面であり、単フィラメント糸の繊度が15デシテックス以上であり、
複合不織シートは、両表面層におけるそれぞれの短繊維ウェブを構成する短繊維同士は水流交絡処理によって交絡一体化しているとともに、両表面層を構成する短繊維同士が網状不織シートを通して絡み付くことにより両表面層の短繊維ウェブと網状不織シートとが一体化していることを特徴とする複合不織シート。 - 個々の島成分の繊度が3デシテックス以上であることを特徴とする請求項1記載の複合不織シート。
- 単フィラメント糸における島成分の総繊度が9デシテックス以上であることを特徴とする請求項1または2記載の複合不織シート。
- 単フィラメントが多数集積してなる網状不織シートが、無作為に配置された孔を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複合不織シート。
- 網状不織シートが、スパンボンド法によって、低融点重合体と高融点重合体とを低融点重合体が少なくとも繊維表面の一部を形成するように溶融紡出し、紡出糸条をエアーサッカーに導入して牽引・延伸し、複合型の単繊維が集束してなる状態のマルチフィラメント糸をエアーサッカーより排出し、マルチフィラメント糸を移動式捕集面上に堆積してマルチフィラメント糸からなるウエブを形成し、次いで低融点重合体が溶融しかつ高融点重合体が溶融しない温度にて熱処理を施して、低融点重合体のみを溶融させて高融点重合体は繊維形態を保持した状態とし、マルチフィラメント糸を構成する複合型の単繊維は低融点重合体の溶融によりその複合形態を失って海成分を構成し、この低融点重合体の海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面の単フィラメント糸とすることにより得られたものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の複合不織シート。
- スパンボンド法によって、低融点重合体と高融点重合体とを低融点重合体が少なくとも繊維表面の一部を形成するように溶融紡出し、紡出糸条をエアーサッカーに導入して牽引・延伸し、複合型の単繊維が集束してなる状態のマルチフィラメント糸をエアーサッカーより排出し、マルチフィラメント糸を移動式捕集面上に堆積してマルチフィラメント糸からなるウエブを形成し、次いで低融点重合体が溶融しかつ高融点重合体が溶融しない温度にて熱処理を施して、低融点重合体のみを溶融させて高融点重合体は繊維形態を保持した状態とし、マルチフィラメント糸を構成する複合型の単繊維は低融点重合体の溶融によりその複合形態を失って海成分を構成し、この低融点重合体の海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面の単フィラメント糸とすることで網状不織シートを得、得られた網状不織シートの両面に短繊維ウェブを積層し、水流交絡処理を施すことにより、両表面層におけるそれぞれの短繊維ウェブを構成する短繊維同士を水流交絡処理によって交絡一体化してさせるともに、両表面層を構成する短繊維同士を、網状不織シートを通して絡ませることにより両表面層の短繊維ウェブと網状不織シートとを一体化させることを特徴とする複合不織シートの製造方法。
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JP2010139432A JP2012001854A (ja) | 2010-06-18 | 2010-06-18 | 複合不織シートおよびその製造方法 |
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JP2010139432A Withdrawn JP2012001854A (ja) | 2010-06-18 | 2010-06-18 | 複合不織シートおよびその製造方法 |
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JP (1) | JP2012001854A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11158763A (ja) * | 1997-11-27 | 1999-06-15 | Unitika Ltd | 複合不織布およびその製造方法 |
JP2003227061A (ja) * | 2002-02-06 | 2003-08-15 | Unitika Ltd | マルチフィラメント糸からなるスパンボンド不織布およびその製造方法 |
JP2005281924A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Nitto Boseki Co Ltd | 不織布の製造方法及び不織布 |
JP2009052148A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-03-12 | Unitika Ltd | スパンレース複合不織布 |
-
2010
- 2010-06-18 JP JP2010139432A patent/JP2012001854A/ja not_active Withdrawn
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