JP2009050660A - ラケット用ガット - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のラケット用ガットはガット断面積が円形であるため、打球性、耐久性、及び張設性の良好な特性を有するガットが得ることができなかった。
特に、ガットが、対象物(テニスボール等)が当たると、ガットの縦ガットと横ガットの接触面が点接触のため、縦ガットと横ガットが容易にずれることがあり、優れた特性が得られないことがあった
【解決手段】 課題を解決するために、ガットの縦ガットと横ガットの接触面が面接触することができるように、ラケットのガットの断面積が長方形及び長方形の変形を有するガットを提供する。
【選択図】図6
特に、ガットが、対象物(テニスボール等)が当たると、ガットの縦ガットと横ガットの接触面が点接触のため、縦ガットと横ガットが容易にずれることがあり、優れた特性が得られないことがあった
【解決手段】 課題を解決するために、ガットの縦ガットと横ガットの接触面が面接触することができるように、ラケットのガットの断面積が長方形及び長方形の変形を有するガットを提供する。
【選択図】図6
Description
本発明は、ラケットのガットの断面積が長方形及び長方形の変形を有するガットを提供することに関する。
テニス等のラケットに張り付けるガット(繊維状のストリング)は、従来、ヒツジ等の腸から作った天然の繊維状のものが発祥である。現在では、合成繊維の出現により、プラスチック製、及び合成繊維製のモノフィラメント又はマルチフィラメント(繊維束)からなるガットが汎用に使われている。
糸状の繊維は、その製造工程において、通常、最終的にはその断面積は円形になる性質がある。従来の製造工程において、ガット断面積が真円でなく、形がくずれやや楕円になることがあるが、それでも基本的には円形である。
これまで、本分野で使用されるガットの断面積が円形ないしその円形の変化した形状をしていないラケット用ガットは見当たらない(特許文献1,2,3,4,5)。
ラケット用ガットに求められる特性は、打球性、耐久性、及び張設性がある。打球性は反発性、コントロール性、ボール等への回転の賭け易さ、打球感である。耐久性は張設されたガットの応力緩和による緩みと打球毎の摩擦によるガット切断に耐える性能である。張設性はラケットのガットを張る時の張り易さである。
合成繊維製のガットとしては、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維のモノフィラメントないしマルチフィラメントを使用したガットが考案されている。
また、芯糸に細い巻き線で1〜2重等に巻回した断面が多重構造のガットも考案されている。
特開昭56−156175号広報 特開平7−275403号公報 特開平8−150227号公報 特開2002−239035号広報 特開2005−348851号広報
これまで、本分野で使用されるガットの断面積が円形ないしその円形の変化した形状をしていないラケット用ガットは見当たらない(特許文献1,2,3,4,5)。
ラケット用ガットに求められる特性は、打球性、耐久性、及び張設性がある。打球性は反発性、コントロール性、ボール等への回転の賭け易さ、打球感である。耐久性は張設されたガットの応力緩和による緩みと打球毎の摩擦によるガット切断に耐える性能である。張設性はラケットのガットを張る時の張り易さである。
合成繊維製のガットとしては、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維のモノフィラメントないしマルチフィラメントを使用したガットが考案されている。
また、芯糸に細い巻き線で1〜2重等に巻回した断面が多重構造のガットも考案されている。
しかし、従来のラケット用ガットはガット断面積が円形であるため、良好な打球性、耐久性、及び張設性の特性を有するガットが得ることができなかった。
ガットが、対象物(テニスボール等)が当たると、ガットの縦ガットと横ガットの接触面が図8に示すように点接触のため、縦ガットと横ガットが容易にずれることがあり、打球性、耐久性、及び張設性等の良好な特性が得られないことがあった。
ガットが、対象物(テニスボール等)が当たると、ガットの縦ガットと横ガットの接触面が図8に示すように点接触のため、縦ガットと横ガットが容易にずれることがあり、打球性、耐久性、及び張設性等の良好な特性が得られないことがあった。
特に、ガットの縦ガットと横ガットの接触面が点接触のため、打球毎にガットがずれるため、ガットの耐久性が低かった。
そこで、本発明はガット断面積が長方形及び長方形の変形であるガットと提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1記載のラケットのガットの断面積が長方形及び長方形の変形であること。
上記の課題を解決するために、請求項2記載のラケットのガットの断面積が長方形の角が丸みを持つ形であること。
上記の課題を解決するために、請求項3記載のラケットのガットの断面積が扁平なる形であること。
これらにより、課題を解決することができる。
これらにより、課題を解決することができる。
本発明は次のような効果が得られる。
請求項に記載されている発明は、従来のガット断面が円形のガットに比べ、打球性、耐久性、及び張設性の良好な特性を有するガットを得ることができる。
請求項に記載されている発明は、従来のガット断面が円形のガットに比べ、打球性、耐久性、及び張設性の良好な特性を有するガットを得ることができる。
また、ガットの縦ガットと横ガットの接触面が、図9及び図10に示すように、点接触より広い面接触であるため、縦ガットと横ガットがずれることがほとんどない。これにより、打球性、耐久性、及び張設性の良好な特性を有するガットを得ることができる。特に、耐久性が高い特性を得ることができる。
本発明の実施の最良の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
既に知られている、公知のガット製造工程では、公知の延伸工程を経て、最終的には、従来のガットの断面は基本的に円形となる。
このため、ラケットに縦方向、横方向に張付けられたガットは円形同士であるのでその接触は図8に示すように点接触である。
既に知られている、公知のガット製造工程では、公知の延伸工程を経て、最終的には、従来のガットの断面は基本的に円形となる。
このため、ラケットに縦方向、横方向に張付けられたガットは円形同士であるのでその接触は図8に示すように点接触である。
従来は対象物(ボール等)がガットに当たる毎に、点接触で打球の衝突・摩擦エネルギを吸収している。また、スライスボール等の変化球を求めるプレイヤでは対象物(ボール等)を擦ることがある。
このため、点接触している縦・横のガット同士が容易にずれることが頻発している。このずれることは、ガットの特性と損傷に直接影響していた。
このため、点接触している縦・横のガット同士が容易にずれることが頻発している。このずれることは、ガットの特性と損傷に直接影響していた。
本発明では、ガット製造工程において、ガットの断面が、従来の円形ではない、長方形ないしその変形を有するガットを提供するものである。
本発明の目的を達成するのに、ガット断面は、角ある四角い長方形であることはかならずしも必須手段ではない。ガットの製造工程において、長方形の角が丸みを持つ形、ないしその変形の断面を有することにより、本発明の目的を付随的に達成ができる。ガットの製造工程において、長方形が扁平にすることがあるが、同様に、本発明の目的を付随的に達成ができる。
本発明の目的を達成するのに、ガット断面は、角ある四角い長方形であることはかならずしも必須手段ではない。ガットの製造工程において、長方形の角が丸みを持つ形、ないしその変形の断面を有することにより、本発明の目的を付随的に達成ができる。ガットの製造工程において、長方形が扁平にすることがあるが、同様に、本発明の目的を付随的に達成ができる。
ガット断面が長方形の場合、ラケットに張られた縦横ガットの接触は、図9に示すとおりである。ガット断面が扁平の場合を図10に示すとおりである。いずれも、図8の点接触に比較し広い接触面積を持つ。
ラケットのフレームに本発明のガットを張付けた概念図を図11に示す。
ラケットのフレームに本発明のガットを張付けた概念図を図11に示す。
本発明では、縦横ガットの接触では、広い面接触を達成できるので、対象物(ボール等)がガットに当たる毎の、エネルギは緩衝され、かつ、ずれることが少ないので、ガットが損傷することが少ない。このため、従来のガット断面が円形のガットに比べ、打球性、耐久性、及び張設性の良好な特性を有するガットを得ることができる。
また、ガットが長持ちするという、耐久性の高い特性を得ることができる。
また、ガットが長持ちするという、耐久性の高い特性を得ることができる。
本発明の図6(ガット断面が長方形の変形、モノフィラメント)に示す、テニス用のガットを製造した。
打球評価
本発明のガットを張付けたテニスラケットを、9人のアマチュアトッププレイヤに実際に打球してもらい、打球性、耐久性、及び張設性の総合評価で評価した。
評価は4段階(◎、○、△、×)である。その結果を表1に示す。
本発明のガットを張付けたテニスラケットを、9人のアマチュアトッププレイヤに実際に打球してもらい、打球性、耐久性、及び張設性の総合評価で評価した。
評価は4段階(◎、○、△、×)である。その結果を表1に示す。
上記の実施例1に使用したガットは、以下のような常法の製造方法により製造される。合成繊維用のペレットを熱融解、長方形の特殊異形口金にて紡糸、延伸し、フィラメント状にした。ガットの断面を長方形の変形にする加熱・延伸を行なった。
実施例1と比較するため、市販のテニスガット図3(ガット断面:円形、モノフィラメント)を、実施例1と同じ条件にてテニスラケットに張付け、アマチュアトッププレイヤによる同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
本発明による、ガットを構成するフィラメントは、実施例1ではナイロン6のポリアミド繊維であるが、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド繊維に限定されず、ポリエステル繊維及びポリビニリデン繊維等の合成繊維であってもよい。
また、マルチフィラメントの製造において、マルチフィラメントを束ねる接着剤は、公知の接着剤、ポリアミド系、ポリウレタン系接着剤を使用することがある。
また、マルチフィラメントの製造において、マルチフィラメントを束ねる接着剤は、公知の接着剤、ポリアミド系、ポリウレタン系接着剤を使用することがある。
本発明は、ラケットのガットの断面積が長方形及び長方形の変形を有するガットを提供することに関する。
本発明は、従来のガット断面が円形のガットに比べ、打球性、耐久性、及び張設性の良好な特性を有するガットを得ることができる。
また、縦ガットと横ガットの接触面が点接触より広い面接触ため、縦ガットと横ガットがずれることがほとんどないので、耐久性が高い特性を得ることができる。
本発明は、従来のガット断面が円形のガットに比べ、打球性、耐久性、及び張設性の良好な特性を有するガットを得ることができる。
また、縦ガットと横ガットの接触面が点接触より広い面接触ため、縦ガットと横ガットがずれることがほとんどないので、耐久性が高い特性を得ることができる。
1 ラケット
2 フレーム
3 ガット断面(円形)
4 ガット断面(長方形)
5 ガット断面(長方形変形1)
6 ガット断面(長方形変形2)
7 ガット断面(長方形変形3)
8 ガット
9 縦ガットと横ガット接触面(ガット断面が円形)
10 縦ガットと横ガット接触面(ガット断面が長方形)
11 縦ガットと横ガット接触面(ガット断面が長方形変形3)
12 ガット挿通孔
2 フレーム
3 ガット断面(円形)
4 ガット断面(長方形)
5 ガット断面(長方形変形1)
6 ガット断面(長方形変形2)
7 ガット断面(長方形変形3)
8 ガット
9 縦ガットと横ガット接触面(ガット断面が円形)
10 縦ガットと横ガット接触面(ガット断面が長方形)
11 縦ガットと横ガット接触面(ガット断面が長方形変形3)
12 ガット挿通孔
Claims (3)
- テニス、バトミントン等のラケットに使用する、打球性、耐久性、及び張設性の良好な特性を有する天然製、プラスチック製、及び合成繊維製のガットの断面積が長方形及び長方形の変形を有するガットを提供すること。
- 請求項1に記載する、テニス、バトミントン等のラケットに使用する、打球性、耐久性、及び張設性の良好な特性を有する天然製、プラスチック製、及び合成繊維製のガットの断面積が長方形の角が丸みを持つ形を有するガットを提供すること。
- 請求項1に記載する、テニス、バトミントン等のラケットに使用する、打球性、耐久性、及び張設性の良好な特性を有する天然製、プラスチック製、及び合成繊維製のガットの断面積が扁平なる形を有するガットを提供すること。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007243021A JP2009050660A (ja) | 2007-08-23 | 2007-08-23 | ラケット用ガット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007243021A JP2009050660A (ja) | 2007-08-23 | 2007-08-23 | ラケット用ガット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009050660A true JP2009050660A (ja) | 2009-03-12 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2007243021A Pending JP2009050660A (ja) | 2007-08-23 | 2007-08-23 | ラケット用ガット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009050660A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011001805A1 (ja) | 2009-06-30 | 2011-01-06 | 株式会社ゴーセン | ラケット用ストリングとその製造方法及びこれを張設したラケット |
-
2007
- 2007-08-23 JP JP2007243021A patent/JP2009050660A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011001805A1 (ja) | 2009-06-30 | 2011-01-06 | 株式会社ゴーセン | ラケット用ストリングとその製造方法及びこれを張設したラケット |
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