JP2009049839A - 色変換装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】色変換装置10では、色指定受付部33が色の指定を受け付け、第1予測値算出部13が指定色のターゲットデバイス依存のCMYK値からL*a*b*値を予測し、CMYK値変換部32が指定色のターゲットデバイス依存のCMYK値を既存のプロファイルを用いて出力デバイス依存のCMYK値に変換し、第2予測値算出部23がそのCMYK値からL*a*b*値を予測する。そして、差分演算部34がこれらのL*a*b*値の差分情報を算出し、測色値修正部35が既存のプロファイルの生成に用いたL*a*b*値を修正し、カラーマッチング部31が、修正後のL*a*b*値に基づいてプロファイルを再生成する。
【選択図】図1
Description
本発明の目的は、指定された特定の色に関し、ある印刷装置で出力される色を別の印刷装置で再現する際の精度を向上させることにある。
請求項2に記載の発明は、前記修正手段は、前記取得手段により取得された色値が前記第1の色見本データに含まれる場合に、当該色値に対応する前記第1の測色値を修正することを特徴とする請求項1記載の色変換装置である。
請求項3に記載の発明は、前記修正手段は、前記取得手段により取得された色値が前記第1の色見本データに含まれない場合に、当該色値と当該色値を変換して得られた前記第3の色空間における色値との対応を、前記第1の色見本データと前記第1の測色値との対応に追加することを特徴とする請求項1記載の色変換装置である。
請求項4に記載の発明は、前記生成手段による前記色変換情報の生成、前記変換手段による前記色変換情報を参照した色値の変換、前記抽出手段による前記差分情報の抽出を、当該差分情報が所定の基準よりも小さくなるまで繰り返すように制御する制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の色変換装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、予め決められた回数を上限として繰り返すことを特徴とする請求項4記載の色変換装置である。
請求項6に記載の発明は、前記生成手段は、前記色変換情報のうち、前記取得手段により取得された色値を前記変換手段が前記第2の色空間における色値に変換するために必要な部分のみを計算することを特徴とする請求項1記載の色変換装置である。
請求項7に記載の発明は、前記修正手段は、前記第2の印刷装置の色域外にある色については修正しないことを特徴とする請求項1記載の色変換装置である。
請求項8に記載の発明は、前記取得手段は、前記第1の色見本データの中から操作者により選択された色値を取得することを特徴とする請求項1記載の色変換装置である。
請求項9に記載の発明は、前記取得手段は、予め設定された色領域の中から操作者により選択された色領域を示す色値を取得することを特徴とする請求項1記載の色変換装置である。
請求項10に記載の発明は、前記取得手段は、所定の画像上で操作者により指定された領域における色の色値を取得することを特徴とする請求項1記載の色変換装置である。
請求項11に記載の発明は、コンピュータを、第1の色見本データと当該第1の色見本データを第1の印刷装置で出力して得られる色の第1の測色値との対応、及び、第2の色見本データと当該第2の色見本データを第2の印刷装置で出力して得られる色の第2の測色値との対応に基づいて、色変換情報を生成する生成手段と、特定の色の指定に応じて、前記第1の印刷装置に依存する第1の色空間における当該特定の色の色値を取得する取得手段と、前記生成手段により生成された前記色変換情報を参照して、前記取得手段により取得された色値を、前記第2の印刷装置に依存する第2の色空間における色値に変換する変換手段と、前記取得手段により取得された色値を第3の色空間における色値に変換した結果と、前記変換手段での変換により得られた色値を当該第3の色空間における色値に変換した結果との差分情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記差分情報に基づいて、前記第1の色見本データと前記第1の測色値との対応を修正する修正手段として機能させるためのプログラムである。
請求項2の発明は、本構成を有していない場合に比較して、第1の印刷装置で出力される色を第2の印刷装置で再現するために用いられている色見本に含まれる特定の色に関し、色再現精度を向上させることができるという効果を有する。
請求項3の発明は、本構成を有していない場合に比較して、第1の印刷装置で出力される色を第2の印刷装置で再現するために用いられている色見本に含まれない特定の色に関し、色再現精度を向上させることができるという効果を有する。
請求項4の発明は、本構成を有していない場合に比較して、指定された特定の色に関し、第1の印刷装置で出力される色を第2の印刷装置で再現する際の精度をより一層向上させることができるという効果を有する。
請求項5の発明は、本構成を有していない場合に比較して、色再現精度を向上させるための処理時間の増大を回避できる可能性が高まるという効果を有する。
請求項6の発明は、本構成を有していない場合に比較して、色再現精度を向上させるための処理を高速化することができるという効果を有する。
請求項7の発明は、第2の印刷装置の色域外の色に対しては、元の色味を保証することができるという効果を有する。
請求項8の発明は、第1の印刷装置で出力される色を第2の印刷装置で再現するために用いられている色見本の中から操作者が特定の色を選択できるという効果を有する。
請求項9の発明は、予め設定された色領域の中から操作者が特定の色を選択できるという効果を有する。
請求項10の発明は、所定の画像上で操作者が特定の色を指定できるという効果を有する。
請求項11の発明は、本構成を有していない場合に比較して、指定された特定の色に関し、第1の印刷装置で出力される色を第2の印刷装置で再現する際の精度を向上させることができるという効果を有する。
本実施の形態は、第1の印刷装置で出力される色を第2の印刷装置で再現する際の精度を高めるための色変換装置に関するものである。但し、以下では、この色変換装置をカラープルーフシステムに適用した場合を例にとって説明する。カラープルーフシステムとは、ターゲットデバイスで印刷物を作成する前に、ターゲットデバイスでの印刷色をシミュレートした校正刷りを出力デバイスで出力し、これにより色校正を実施するものである。この場合、ターゲットデバイスは、第1の印刷装置の一例であり、例えば、最終印刷物を作成するための輪転印刷機等の印刷本機である。また、出力デバイスは、第2の印刷装置の一例であり、例えば、電子写真方式やインクジェット方式のカラープリンタ等の簡易なプリンタである。また、以下では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色で色表現を行うデバイスを前提として説明するが、これはあくまで一例であり、本実施の形態が適用されるデバイスはこれに限らない。
そこで、本実施の形態では、更に高精度な色変換プロファイルを作成するに当たって、熟練していなくても手間をかけずに色再現精度の向上を図ることができる方法を提案する。
図1は、本実施の形態における色変換装置10の機能構成の一例を示したものである。
図示するように、色変換装置10は、ターゲットデバイス側のデータを処理する機能として、第1測色値記憶部11と、第1CMYK値記憶部12と、第1予測値算出部13と、第1予測値記憶部14とを備えている。また、出力デバイス側のデータを処理する機能として、第2測色値記憶部21と、第2CMYK値記憶部22と、第2予測値算出部23と、第2予測値記憶部24とを備えている。更に、カラーマッチング部31と、CMYK値変換部32と、色指定受付部33と、差分演算部34と、測色値修正部35とを備えている。
第1CMYK値記憶部12は、後述する色指定受付部33で指定された特定の色について、ターゲットデバイスのCMYK色空間における色値を記憶する。その際、色指定受付部33で1つの色が指定された場合は、その色のCMYK値を記憶し、色指定受付部33で複数の色が指定された場合は、その複数の色のそれぞれのCMYK値を記憶する。
第1予測値記憶部14は、第1予測値算出部13が予測したL*a*b*値を、デバイスに依存しない色空間における色値として記憶する。
第2CMYK値記憶部22は、後述する色指定受付部33で指定された特定の色について、後述するCMYK値変換部32による変換が行われた後の出力デバイスのCMYK色空間における色値を記憶する。その際、色指定受付部33で1つの色が指定された場合は、その色のCMYK値が変換された結果であるCMYK値を記憶し、色指定受付部33で複数の色が指定された場合は、その複数の色のそれぞれのCMYK値が変換された結果であるCMYK値を記憶する。
第2予測値記憶部24は、第2予測値算出部23が予測したL*a*b*値を、デバイスに依存しない色空間における色値として記憶する。
色指定受付部33は、ターゲットデバイスが出力する色を出力デバイスで再現した際の誤差を修正したい特定の色をユーザ(操作者)が指定すると、この特定の色の指定を受け付ける。そして、指定された特定の色のCMYK値を特定する。ここで、ユーザは、1つの色だけでなく、複数の色を指定するようにしてもよく、ユーザが複数の色を指定した場合は、その複数の色を受け付ける。但し、色指定受付部33は、指定された特定の色が出力デバイスの色域外にあるかどうかを判断し、色域外にある色は受け付けないようにしてもよい。本実施の形態では、指定された特定の色の色値を取得する取得手段の一例として、色指定受付部33を設けている。
そこで、まず、色指定の受付動作について説明する。
図2は、色指定受付部33の動作例を示したフローチャートである。
まず、色指定受付部33は、ユーザに色を指定させるためのユーザインターフェイス(以下、「色指定UI」という)を表示する(ステップ101)。色指定UIが表示されると、ユーザはその色指定UI上で色を指定し、色指定受付部33がその指定を受け付ける(ステップ102)。そして、受け付けた色に対するCMYK値を求めて表示する(ステップ103)。尚、色指定UIは、ユーザが複数の色を同時に指定することができるようになっているものとし、複数の色が指定された場合、ステップ103では、その複数の色のそれぞれに対するCMYK値を取得するものとする。
その結果、出力デバイスの色域内にない色が1つでもあれば、その旨の警告メッセージを表示する(ステップ105)。これに対して、例えばユーザがその色を除外することに同意する旨を入力すると、色指定受付部33は、その色をステップ102で受け付けた色から除外する(ステップ106)。これにより、出力デバイスの色域外の色については、後述する測色値修正部35による修正が行われなくなる。
一方、出力デバイスの色域内にない色が1つもなければ、つまり、指定された色の全てが出力デバイスの色域内にあれば、警告や除外の処理は行わない。
図3〜5は、色指定UIの具体例を示した図である。尚、色指定UIとしては、これらのいずれか1つを用いてもよいし、複数のUIを併用しても構わない。
図3に、色指定UIの第1の例を示す。この第1の例は、ターゲットデバイスで出力される複数色からなるカラーチャートを表示し、この中から色を選択させるものである。このカラーチャートは、ターゲットデバイスで出力される色を再現したものがディスプレイに表示されており、いずれかの色が選択された場合に、その色に対応するCMYK値が特定されるようになっている。尚、図では、選択された色のCMYK値の表示欄が1つしか設けられていないが、複数色を同時に選択可能にする場合には、CMYK値の表示欄を複数設けるようにしてもよい。
図6は、第1予測値算出部13、CMYK値変換部32、第2予測値算出部23、差分演算部34、測色値修正部35、カラーマッチング部31の動作例を示したフローチャートである。
まず、処理の開始の前提として、第1測色値記憶部11には、ターゲットデバイスで出力されたカラーチャートのCMYK値と測色値との対応が記憶され、第2測色値記憶部21には、出力デバイスで出力されたカラーチャートのCMYK値と測色値との対応が記憶されているものとする。この状態で、図2に示した処理により、色指定受付部33が指定を受け付けた特定の色のCMYK値が第1CMYK値記憶部12に記憶されると、一連の処理が開始する。
次に、CMYK値変換部32が、第1CMYK値記憶部12に記憶された特定の色のCMYK値を、自身が保持するプロファイルを参照して、出力デバイスに依存するCMYK値に変換し、第2CMYK値記憶部22に記憶する(ステップ152)。そして、第2予測値算出部23が、第2CMYK値記憶部22に記憶されているCMYK値に対応するL*a*b*値を、第2測色値記憶部21に記憶されている測色値を用いて予測し、予測値として第2予測値記憶部24に記憶する(ステップ153)。
その後、差分演算部34は、第1予測値記憶部14に記憶されたL*a*b*値と第2予測値記憶部24に記憶されたL*a*b*値との差分情報を算出する(ステップ154)。第1予測値記憶部14と第2予測値記憶部24に複数の色に対する予測値が記憶されている場合は、差分情報も色ごとに算出する。
図7は、ターゲットデバイス側でCMYK値から予測値を算出する際のイメージを示したものである。この場合、CMYK値としては、色指定受付部33で指定された色に対するターゲットデバイスに依存するCMYK値が取り込まれる。
そして、このCMYK値に基づいて、色再現誤差を修正するための目標値である予測L*a*b*値が算出される。図では、予測L*a*b*値として、(L*,a*,b*)=(66.1,0.3,−1.1),(61.2,−3.8,−5.9),…が算出されている。
そして、このCMYK値に基づいて、色再現誤差を修正するための再現値である予測L*a*b*値が算出される。図では、予測L*a*b*値として、(L*,a*,b*)=(78.5,24.9,−5.58),(19.0,23.6,18.0),…が算出されている。
その結果、本実施の形態では、指定された複数の色に対して出力デバイスによる色校正の色再現精度を向上させることができるようになる。
図9は、コンピュータ90のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
Claims (11)
- 第1の色見本データと当該第1の色見本データを第1の印刷装置で出力して得られる色の第1の測色値との対応、及び、第2の色見本データと当該第2の色見本データを第2の印刷装置で出力して得られる色の第2の測色値との対応に基づいて、色変換情報を生成する生成手段と、
特定の色の指定に応じて、前記第1の印刷装置に依存する第1の色空間における当該特定の色の色値を取得する取得手段と、
前記生成手段により生成された前記色変換情報を参照して、前記取得手段により取得された色値を、前記第2の印刷装置に依存する第2の色空間における色値に変換する変換手段と、
前記取得手段により取得された色値を第3の色空間における色値に変換した結果と、前記変換手段での変換により得られた色値を当該第3の色空間における色値に変換した結果との差分情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記差分情報に基づいて、前記第1の色見本データと前記第1の測色値との対応を修正する修正手段と
を備えたことを特徴とする色変換装置。 - 前記修正手段は、前記取得手段により取得された色値が前記第1の色見本データに含まれる場合に、当該色値に対応する前記第1の測色値を修正することを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
- 前記修正手段は、前記取得手段により取得された色値が前記第1の色見本データに含まれない場合に、当該色値と当該色値を変換して得られた前記第3の色空間における色値との対応を、前記第1の色見本データと前記第1の測色値との対応に追加することを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
- 前記生成手段による前記色変換情報の生成、前記変換手段による前記色変換情報を参照した色値の変換、前記抽出手段による前記差分情報の抽出を、当該差分情報が所定の基準よりも小さくなるまで繰り返すように制御する制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
- 前記制御手段は、予め決められた回数を上限として繰り返すことを特徴とする請求項4記載の色変換装置。
- 前記生成手段は、前記色変換情報のうち、前記取得手段により取得された色値を前記変換手段が前記第2の色空間における色値に変換するために必要な部分のみを計算することを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
- 前記修正手段は、前記第2の印刷装置の色域外にある色については修正しないことを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
- 前記取得手段は、前記第1の色見本データの中から操作者により選択された色値を取得することを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
- 前記取得手段は、予め設定された色領域の中から操作者により選択された色領域を示す色値を取得することを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
- 前記取得手段は、所定の画像上で操作者により指定された領域における色の色値を取得することを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
- コンピュータを、
第1の色見本データと当該第1の色見本データを第1の印刷装置で出力して得られる色の第1の測色値との対応、及び、第2の色見本データと当該第2の色見本データを第2の印刷装置で出力して得られる色の第2の測色値との対応に基づいて、色変換情報を生成する生成手段と、
特定の色の指定に応じて、前記第1の印刷装置に依存する第1の色空間における当該特定の色の色値を取得する取得手段と、
前記生成手段により生成された前記色変換情報を参照して、前記取得手段により取得された色値を、前記第2の印刷装置に依存する第2の色空間における色値に変換する変換手段と、
前記取得手段により取得された色値を第3の色空間における色値に変換した結果と、前記変換手段での変換により得られた色値を当該第3の色空間における色値に変換した結果との差分情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記差分情報に基づいて、前記第1の色見本データと前記第1の測色値との対応を修正する修正手段と
して機能させるためのプログラム。
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