JP2008067308A - 色処理装置、色処理方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】色変換行列を用いて色信号の色変換を行う場合に、発散解になることなく色信号の色変換ができる色処理装置等を提供すること。
【解決手段】色変換行列の成分に所定の値を加えることにより、正則行列に変換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、色信号の変換に用いられる色処理装置等に関する。
例えば、あるカラー出力デバイス等の色信号を用いて、別のカラー出力デバイス等に出力を行うような場合、両者間で異なる色空間における色信号を使用していると、色信号の変換を行う必要がある。
異なる色空間への色信号の変換を行う方法として、例えば、色予測モデルを構築し、1つの色信号の値に応じて、実測データに対する色予測モデルのスムージング度合いを制御するパラメータを変化させる方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
この方法によれば、精度のよい色変換行列を算出することができ、また逆行列も存在することが多いので、色の逆変換も良好に行うことができる場合が多い。
特開2002−084434号公報
本発明の目的は、色変換行列を用いて色信号の変換を行う場合に、発散解(計算上ありえない解)になることなく色信号の変換ができる色処理装置等を提供することにある。
かくして本発明が適用される色処理装置は、所定の入力色信号からなる画像信号を取得する画像信号取得部と、入力色信号と出力色信号とを対応づける色変換行列の情報が格納された色変換行列格納部と、色変換行列格納部から色変換行列の情報を読み出し、色変換行列を正則行列に変換する行列正則化処理部と、画像信号取得部により取得された入力色信号を、正則行列を用いて出力色信号に変換する正色変換部とを有することを特徴とする。
また、本発明が適用される色処理装置は、所定の出力色信号からなる画像信号を取得する画像信号取得部と、出力色信号と入力色信号とを対応づける色変換行列の情報が格納された色変換行列格納部と、色変換行列格納部から色変換行列の情報を読み出し、色変換行列を正則行列に変換する行列正則化処理部と、正則行列から逆行列を算出する逆行列算出部と、画像信号取得部により取得された出力色信号を、逆行列を用いて入力色信号に変換する逆色変換部とを有することを特徴とする。
ここで、行列正則化処理部では、色変換行列の成分に所定の値を加えることにより処理が行われることが好ましい。
一方、本発明が適用される色処理方法は、所定の入力色信号からなる画像信号を取得し、入力色信号と出力色信号とを対応づける色変換行列の情報を取得し、色変換行列を正則行列に変換し、正則行列を用いて、入力色信号を出力色信号に変換することを特徴とする。
また、本発明が適用される色処理方法は、所定の出力色信号からなる画像信号を取得し、出力色信号と入力色信号とを対応づける色変換行列の情報を取得し、色変換行列を正則行列に変換し、正則行列から逆行列を算出し、逆行列を用いて、出力色信号を入力色信号に変換することを特徴とする。
ここで、色変換行列を正則行列に変換する処理は、色変換行列の成分に所定の値を加えることにより行われることが好ましい。
一方、本発明が適用されるプログラムは、コンピュータに、入力色信号と出力色信号を対応づける色変換行列の情報をメモリから読み出す機能と、色変換行列を正則行列に変換する機能と、正則行列を用いて、入力色信号を出力色信号に変換する機能を実現させることを特徴とする。
また、本発明が適用されるプログラムは、コンピュータに、入力色信号と出力色信号を対応づける色変換行列の情報をメモリから読み出す機能と、色変換行列を正則行列に変換する機能と、正則行列から逆行列を算出する機能と、逆行列を用いて、出力色信号を入力色信号に変換する機能を実現させることを特徴とする。
ここで、コンピュータに、色変換行列の成分に所定の値を加えることにより、色変換行列を正則行列に変換する機能を更に実現させることが好ましい。
請求項1に記載の発明によれば、色変換行列を用いて色信号の色変換を行う場合に、発散解になることなく正色変換ができる色処理装置が得られる。
また、請求項2に記載の発明によれば、色変換行列を用いて色信号の色変換を行う場合に、発散解になることなく逆色変換ができる色処理装置が得られる。
更に、請求項3に記載の発明によれば、この構成を用いない場合に比べて簡便な手段で、発散解になることなく色信号の色変換ができる上記色処理装置が得られる。
一方、請求項4に記載の発明によれば、色変換行列を用いて色信号の色変換を行う場合に、発散解になることなく正色変換ができる色処理方法が得られる。
また、請求項5に記載の発明によれば、色変換行列を用いて色信号の色変換を行う場合に、発散解になることなく逆色変換ができる色処理方法が得られる。
更に、請求項6に記載の発明によれば、この構成を用いない場合に比べて簡便な手段で、発散解になることなく色信号の色変換ができる上記色処理方法が得られる。
一方、請求項7に記載の発明によれば、色変換行列を用いて色信号の色変換を行う場合に、発散解になることなく正色変換ができるプログラムが得られる。
また、請求項8に記載の発明によれば、色変換行列を用いて色信号の色変換を行う場合に、発散解になることなく逆色変換ができるプログラムが得られる。
更に、請求項9に記載の発明によれば、この構成を用いない場合に比べて簡便な手段で、発散解になることなく色信号の色変換ができる上記プログラムが得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(実施の形態)について詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
異なる色空間への色変換を行う場合、例えば、標準色空間から標準色空間への色変換であるsRGB→sYCbCrなどの色変換の場合は、決まった変換行列が定義されている。
またsYCbCr→sRGBの逆変換を行いたい場合は、その逆行列を用いればよい。
上記のような標準色空間同士での変換行列は、必ず逆行列が存在するので、逆変換であるsYCbCr→sRGBの色変換などの場合は、不安定な値が算出されることはない。
しかしながら、カラー出力デバイスなどのデバイスに依存した色空間と、Lなどのデバイスに依存しない色空間への変換定義は、測色したときの環境や、デバイスの状態によって対応関係が異なる。
このような、カラー出力デバイスなどのデバイスに依存した色空間から、デバイスに依存しない色空間への変換は、実測データを用いてモデルを構成し、色変換特性を予測することが多い。
例えば、カラー出力デバイスを、CMYKを色信号とするプリンタとし、デバイスに依存しない色空間をLとする。
実測データは、CMYK値でカラーパッチを作成し、プリンタで出力したカラーパッチを測色器によって測色することで、L値を算出し、CMYK値とL値を対応づければよい。
このとき、1000パッチくらいのCMYK値とL値の対応関係があれば、当該パッチに無い色は十分に予測することができる。
しかし、精度の高い測色器を用いたとしても、通常測色されるL値は測色誤差というばらつきをもつ。
このようなばらつきをもつ実測データをもとに、統計的に色変換特性をモデル化する方法は、キャラクタライゼーション、または、色予測モデルなどと呼ばれる。
一方、CMYK値とL値の対応関係をニューラルネットワークに学習させ、学習後のニューラルネットワークを色予測モデルとして用いる場合もある。
しかしながら、色変換の特性が常に素直であるとは限らない。例えば、CMYKを色信号としたプリンタでの色予測モデルでは、CMYK値の変化量に対して、L値の変化量が極端に小さくなる領域がある。
このような領域は、色予測モデルにとっては、低感度な領域で、わずかなL値のばらつきに結果が大きく左右されることになる。
このような場合、低感度な領域は、Kの値が大きい場合に生じやすく、特殊な領域として扱われる場合もある。
低感度な領域における色変換を、色変換行列で行う場合、行列式の値が極端に小さくなる場合があり、逆行列の演算が不安定になることがある。
逆行列の演算が不安定であれば、色の逆変換(L→CMYKへの色変換)において算出されたCMYK値が発散解(計算上ありえない解)になってしまう。
また異なる色空間へ色信号を変換するにあたり、必要な逆行列が不安定になる場合は、前述のような色信号の対応関係が低感度な領域が存在する場合だけとは限らない。色変換行列の逆行列を用いて演算を行う必要がある場合は、常に懸念しなければならない問題である。
この問題を解決するのに、例えば、L→CMYKの色変換の場合、Kの値に応じて、実測データに対する色予測モデルのスムージング度合いを制御するパラメータを変化させる方法のように、色変換行列の生成方法を改良する方法もあるが、生成された色変換行列が常に安全なものとは限らない。
色変換行列が逆行列を持たないような性質を有するものであれば、解が発散し、プログラムが停止する可能性がある。
このため、計算上安全なプログラムを作成するにあたり、色変換行列そのものが逆行列を有する安全なものであること(即ち、正則行列であること)が重要となる。
そこで本実施の形態においては、以下のような方法により、上記問題を解決する。
図1は、本実施の形態が適用される色処理装置10の機能を示すブロック図である。
図1に示した色処理装置10では、例えば外部のコンピュータ装置(図示せず)から所定の出力色信号からなる画像信号を取得する画像情報取得部11を備えている。また異なる色空間への色変換を行うための情報である色変換行列が格納されている色変換行列格納部12を備えている。更に図示しない制御部等により読み出された色変換行列を正則化して正則行列を算出する行列正則化処理部13、正則行列から逆行列を算出する逆行列算出部14、出力色信号を逆行列を使用して色変換を行い入力色信号とする逆色変換部15を備えている。
図2は、このときの色処理装置10の動作を示したフローチャートである。
以下、図1および図2を使用して本実施の形態が適用される色処理装置について詳述するが、ここでは例として、L→CMYの色変換を行う場合について説明を行う。
画像情報取得部11では、前述の通り、外部のコンピュータ装置等から所定の出力色信号からなる画像信号を取得する(ステップ101)。ここでは出力色信号としてLの色信号を取得する。
色変換行列格納部12では、異なる色空間への色変換を行うための情報である色変換行列が格納されているが、図示しない制御部等によりCMY→Lの色変換を行うための情報である色変換行列を取得する(ステップ102)。
この色変換行列は、例えば、実測データに対して、与えられたCMYの近傍にあるデータに重みづけをし、重みづけされたデータに対し、回帰分析を行うことで、決定することができる。
このように算出された色変換行列Sを、
Figure 2008067308
とすれば、与えられたL色信号近傍での、CMY→Lの色変換は、以下のような数式2で行うことができる。
Figure 2008067308
色信号からCMY色信号を算出するためには、数式2の逆変換を行えばよく、以下のような数式3で行うことができる。
Figure 2008067308
ここで、行列Sが正則でなければ、逆行列S−1が存在しないことになり、発散解が算出されることになる。実測データの質が悪ければ、行列Sが正則にならない可能性は多分にある。
そこで、行列正則化処理部13では、発散解が算出されないようにするため、行列Sが正則になるように行列の成分の最適化を行う(ステップ103)。
逆行列をもたない場合は、行列式|S|が、|S|=0となる場合である。本実施の形態ではこれを回避するために、行列Sの対角成分に対して、以下のようなパラメータλを導入し、そのパラメータλを行列Sの所定の成分に加える。
Figure 2008067308
|S|=0になるのは、行列の対角成分のいずれかが0になる場合なので、例えば、数式4のように対角成分に0以外の数値λを加えれば、行列の対角成分のいずれかが0になることはなくなる。
λはパラメータとして固定的に持っていてもよいが、例えば、以下の方法により導出してもよい。
まず、適当な初期値λを代入することで、以下の数式5によって、L値からCMY値を算出する。算出されたCMY値から、以下の数式6でL値を算出し、元のL値との差が最小となるようなλを探索する。
Figure 2008067308
Figure 2008067308
探索手順としては、与えられたL値を、(L,a,b)として、適当な初期値λを与え、数式5に代入して、以下の数式7により変換後のCMY値である(Cλ,Mλ,Yλ)を算出する。
Figure 2008067308
算出された(Cλ,Mλ,Yλ)を数式6に代入し、以下の数式8で、(Lλ,aλ,bλ)を算出する。
Figure 2008067308
以上のように算出された(L,a,b)と(Lλ,aλ,bλ)の距離dは以下の数式9で表すことができる。
Figure 2008067308
dがなるべく小さくなるように、かつλ>0となるλを探索し、採用する。これにより逆行列を算出でき、発散解になることなく色信号の色変換を行うことができる正則行列を得ることができる。
また、本実施の形態では、λは対角成分の全てに対して同一のものを使う必要はなく、以下のように成分ごとに異なるものを用いてもよい。
この場合、数式4は、以下の数式10となる。
Figure 2008067308
上述の場合と同様の手順で、λ,λ,λを個別に最適化することができ、逆行列が算出できる正則行列を得ることができる。
以下は、逆行列算出部14において、算出された正則行列から逆行列を算出する(ステップ104)。
そして、逆色変換部15において、当該逆行列を用いて出力色信号であるLから入力色信号であるCMYへの逆色変換を行うことができる(ステップ105)。
そして、最後に入力色信号としての画像信号を出力する(ステップ106)。
更に、本実施の形態では、上述した方法を次元の異なる色変換においても適用することができる。
例えば、L→CMYKの色変換を行う場合を考える。
CMYK→Lの色変換を行う色変換行列は、4次元色空間から3次元色空間への変換なので、既知数の不足により、LからCMYKへの逆変換は一意に決定することはできない。
このため、一般的には、L値の他に、CMYK値のうちいずれか1つ以上の値を与えて解を算出する。通常はKの値を与えることが多いので、以下の実施例では、Kの値を与えるものとして説明を行う。
この場合は、画像情報取得部11で外部のコンピュータ装置等からLの出力色信号からなる画像情報を取得する(ステップ101)。
色変換行列格納部12では、CMYK→Lの色変換を行うための情報である色変換行列が格納されており、図示しない制御部等により当該色変換行列を取得する(ステップ102)。
色変換行列は、上述の例の場合と同様に、例えば、実測データに対して、与えられたL値の近傍にあるデータに重みづけをし、重みづけされたデータに対し、回帰分析を行うことで、決定することができる。
この色変換行列をSとすると、CMYK→Lへの色変換は以下の数式11で行うことができる。
Figure 2008067308
与えられたL値およびK値の色成分を(L,a,b)およびKとすると、数式11は、以下の数式12となる。
Figure 2008067308
以下、整理すると下記の数式13が得られる。
Figure 2008067308
以上の式より、CMY値は、以下の数式14により算出することができる。
Figure 2008067308
次に、行列正則化処理部13では、発散解になることなく色信号の色変換ができるように、行列の成分の最適化を行う(ステップ103)。
即ち、数式14における色変換行列に、パラメータλを導入し、そのパラメータを行列の成分に加える。
Figure 2008067308
このとき、色変換行列は、数式4と同様なものになるので、以下正則行列を求める手順は、前述の方法と同様の方法で行うことができる。
なお、正則行列を求めた後の処理については、前述の場合と同様であるので、説明を省略する。
以上、CMY→Lの色変換とCMYK→Lの色変換の例を示したが、色変換行列に逆行列が存在し、その逆行列が計算上問題なければ、そのまま色変換をしてもよい。
図3は、本実施の形態が適用される色処理装置において、図1に、行列特性判定部21を追加した場合の機能を示すブロック図である。
また、図4は、このときの色処理装置20の動作を示したフローチャートである。
図3に示した色処理装置20では、行列特性判定部21において、行列が発散解になることなく色信号の色変換ができるどうかの判定を行う(ステップ203)。
行列特性判定部21で行う判定の基準としては、行列式が0に近い場合は逆行列が発散解を算出する可能性が高いため、逆行列が存在しないものとみなし(ステップ204)、行列正則化処理部13を実行する(ステップ205)。しかし、そうでない場合は逆行列算出部14に移行し(ステップ204)、逆行列を算出する(ステップ206)。
なお、上記の行列特性の判定は、対角成分のみで行ってもよい。
当然ながら、L→CMY、またはL→CMYKへの逆色変換以外に、CMY→L、またはCMYK→Lの正色変換にも本実施の形態による色処理方法は適用可能である。
図5は、本実施の形態が適用される色処理装置において、正色変換を行う場合の機能を示したブロック図である。
また、図6は、このときの色処理装置30の動作を示したフローチャートである。
例として、CMYK→Lの色変換を行う場合の説明を以下に行う。
この場合は、行列正則化処理部13により正則行列を算出するが(ステップ303)、その逆行列を算出することなく色変換行列として用いることができるので、それを用いて正色変換部31において、色変換を行えばよい(ステップ304)。
なお、本実施の形態では、CMYKやCMYの色信号を扱う場合を例にして説明を行ったが、これに限らないことは勿論のことであり、RGB色信号やCMYKRGB色信号などでも同様であり、また、L色信号のみならずXYZ色信号やYCbC色信号を用いる色変換などに適用してもよい。色変換行列に関する演算が必要な場合の全ての処理に対して有効である。
図7は、本発明の実施の形態が適用される色処理装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
図7に示す色処理装置40は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)41と、記憶手段であるメインメモリ42と、外部との通信を行うための通信I/F44とを備える。ここで、CPU41は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ42は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域である。また通信I/F44は、所定の色信号からなる画像信号の入出力を行う。
更に、色処理装置40は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)43や、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構45や、キーボードやマウス等の入力デバイス46等を備えていてもよい。
本実施の形態が適用される色処理装置の機能を示すブロック図である。 本発明の実施の形態が適用される色処理装置の動作を示したフローチャートである。 本実施の形態が適用される色処理装置において、図1に、行列特性判定部を追加した場合の機能を示すブロック図である。 本発明の実施の形態が適用される色処理装置の動作を示したフローチャートである。 本実施の形態が適用される色処理装置において、正色変換を行う場合の機能を示したブロック図である。 本発明の実施の形態が適用される色処理装置の動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態が適用される色処理装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
符号の説明
11…画像情報取得部、12…色変換行列格納部、13…行列正則化処理部、14…逆行列算出部、15…逆色変換部、21…行列特性判定部、31…正色変換部

Claims (9)

  1. 所定の入力色信号からなる画像信号を取得する画像信号取得部と、
    前記入力色信号と出力色信号とを対応づける色変換行列の情報が格納された色変換行列格納部と、
    前記色変換行列格納部から前記色変換行列の情報を読み出し、当該色変換行列を正則行列に変換する行列正則化処理部と、
    前記画像信号取得部により取得された前記入力色信号を、前記正則行列を用いて出力色信号に変換する正色変換部と
    を有することを特徴とする色処理装置。
  2. 所定の出力色信号からなる画像信号を取得する画像信号取得部と、
    前記出力色信号と入力色信号とを対応づける色変換行列の情報が格納された色変換行列格納部と、
    前記色変換行列格納部から前記色変換行列の情報を読み出し、当該色変換行列を正則行列に変換する行列正則化処理部と、
    前記正則行列から逆行列を算出する逆行列算出部と、
    前記画像信号取得部により取得された前記出力色信号を、前記逆行列を用いて入力色信号に変換する逆色変換部と
    を有することを特徴とする色処理装置。
  3. 前記行列正則化処理部では、前記色変換行列の成分に所定の値を加えることにより処理が行われることを特徴とする請求項1または2に記載の色処理装置。
  4. 所定の入力色信号からなる画像信号を取得し、
    前記入力色信号と出力色信号とを対応づける色変換行列の情報を取得し、当該色変換行列を正則行列に変換し、
    前記正則行列を用いて、前記入力色信号を出力色信号に変換することを特徴とする色処理方法。
  5. 所定の出力色信号からなる画像信号を取得し、
    前記出力色信号と入力色信号とを対応づける色変換行列の情報を取得し、当該色変換行列を正則行列に変換し、
    前記正則行列から逆行列を算出し、
    前記逆行列を用いて、前記出力色信号を入力色信号に変換することを特徴とする色処理方法。
  6. 前記色変換行列を正則行列に変換する処理は、当該色変換行列の成分に所定の値を加えることにより行われることを特徴とする請求項4または5に記載の色処理方法。
  7. コンピュータに、
    入力色信号と出力色信号を対応づける色変換行列の情報をメモリから読み出す機能と、
    前記色変換行列を正則行列に変換する機能と、
    前記正則行列を用いて、前記入力色信号を出力色信号に変換する機能
    を実現させるプログラム。
  8. コンピュータに、
    入力色信号と出力色信号を対応づける色変換行列の情報をメモリから読み出す機能と、
    前記色変換行列を正則行列に変換する機能と、
    前記正則行列から逆行列を算出する機能と、
    前記逆行列を用いて、前記出力色信号を入力色信号に変換する機能
    を実現させるプログラム。
  9. 前記コンピュータに、
    前記色変換行列の成分に所定の値を加えることにより、色変換行列を正則行列に変換する機能を更に実現させる請求項7または8に記載のプログラム。
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