JP2005117097A - プロファイル作成装置、プロファイル作成方法およびプロファイル作成プログラム - Google Patents
プロファイル作成装置、プロファイル作成方法およびプロファイル作成プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005117097A JP2005117097A JP2003344812A JP2003344812A JP2005117097A JP 2005117097 A JP2005117097 A JP 2005117097A JP 2003344812 A JP2003344812 A JP 2003344812A JP 2003344812 A JP2003344812 A JP 2003344812A JP 2005117097 A JP2005117097 A JP 2005117097A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reduced
- range
- color
- color space
- space value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 24
- 230000009467 reduction Effects 0.000 claims description 32
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 9
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 claims description 5
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 abstract description 4
- 238000005457 optimization Methods 0.000 abstract description 3
- 238000000611 regression analysis Methods 0.000 abstract description 3
- 238000013213 extrapolation Methods 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 8
- 238000013507 mapping Methods 0.000 description 7
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 5
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 4
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 230000008569 process Effects 0.000 description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 3
- 238000004737 colorimetric analysis Methods 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 238000010606 normalization Methods 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N1/00—Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
- H04N1/46—Colour picture communication systems
- H04N1/56—Processing of colour picture signals
- H04N1/60—Colour correction or control
- H04N1/6058—Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Color, Gradation (AREA)
- Image Processing (AREA)
Abstract
【課題】 重回帰分析や、3*3マトリクスの最適化では、外挿補間した部分の破綻があまりに大きくなるといった問題があった。
【解決手段】 RGBガマット内にRGB値域およびRGBガマットが収まるように圧縮した縮小RGB値域および縮小RGBガマットに対応する縮小Lab値域および縮小Labガマットを補間にて求め縮小LabガマットとLabガマットとの関係から各グリッドについての拡大率αを求める。次に縮小Lab値域の表面の拡大率を縮小Labガマットの表面に対する拡大率とし縮小Lab値域を拡大させてLab値域としこのLab値域の表面と縮小Lab値域との関係から拡大率α’を求める。そしてグリッドが縮小Labガマット内の存在する場合は拡大率αにて同グリッドのLab値を拡大してLab値域としグリッドが縮小ガマット内に存在しない場合は拡大率α’にて拡大しICCプロファイルを作成する。
【選択図】 図8
【解決手段】 RGBガマット内にRGB値域およびRGBガマットが収まるように圧縮した縮小RGB値域および縮小RGBガマットに対応する縮小Lab値域および縮小Labガマットを補間にて求め縮小LabガマットとLabガマットとの関係から各グリッドについての拡大率αを求める。次に縮小Lab値域の表面の拡大率を縮小Labガマットの表面に対する拡大率とし縮小Lab値域を拡大させてLab値域としこのLab値域の表面と縮小Lab値域との関係から拡大率α’を求める。そしてグリッドが縮小Labガマット内の存在する場合は拡大率αにて同グリッドのLab値を拡大してLab値域としグリッドが縮小ガマット内に存在しない場合は拡大率α’にて拡大しICCプロファイルを作成する。
【選択図】 図8
Description
本発明は、プロファイル作成装置、プロファイル作成方法およびプロファイル作成プログラムに関し、特に、機器依存成分座標にて表現される第1色空間値域と、この第1色空間値域に対応する機器非依存成分座標にて表現される第2色空間値域との対応関係を規定するプロファイルを作成するプロファイル作成装置、プロファイル作成方法およびプロファイル作成プログラムに関する。
この種の装置として、重回帰分析による多項式の係数を決定して外挿補間するものや、3*3マトリクスの最適化によって外挿補間するもの、外挿補間し易いように入力チャートを作成するものが知られている。また、同様の装置として、例えば、特許文献1に開示されているものが知られている。
特開2002−27272号公報
上述した従来の装置において、重回帰分析や、3*3マトリクスの最適化では、外挿補間した部分の破綻があまりに大きくなるといった問題があった。一方、外挿補間し易い入力チャート、例えば、色彩値空間で円筒状になるようなパッチチャートからの外挿補間では、その形式のチャートに限定される。また、円筒状の色彩値空間を形成する厳密な入力チャートを作成することは非常に困難である。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、外挿補間領域での破綻の少ないプロファイルを作成することが可能なプロファイル作成装置、プロファイル作成方法およびプロファイル作成プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、機器依存成分座標にて表現される第1色空間値域と、同第1色空間値域に対応する機器非依存成分座標にて表現される第2色空間値域との対応関係を規定するプロファイルを作成するプロファイル作成装置を提供するに際して、先ず第1色再現域取得手段にて所定の入力デバイスにて入力したチャートに基づいて第1色空間値域の第1色再現域を取得する。次に、第2色再現域取得手段にてチャートを測色することによって第2色空間値域の第2色再現域を取得する。ここで、本発明では、第1縮小域取得手段にて第1色空間値域を第1色再現域内に対して縮小させた縮小第1色空間値域を取得するとともに、この縮小率に基づいて同第1色再現域を縮小させた縮小第1色再現域を取得する。
また、第2縮小域取得手段にて所定の補間アルゴリズムに基づいて、縮小第1色空間値域および縮小第1色再現域に対応する縮小第2色空間値域および縮小第2色再現域を取得する。そして、拡大率算出手段にて、同取得した縮小第2色再現域の各グリッドについて、第2色再現域に対する第1拡大率を算出するとともに、同算出された第1拡大率に基づいて縮小第2色空間値域から第2色空間値域への第2拡大率を算出し、プロファイル作成手段は、この算出した第2拡大率に基づいて第2色空間値域を算出し、算出結果に基づいて上記第1色空間値域と第2色空間値域との対応関係を規定したプロファイルを作成する。かかる手法により、外挿補間にて破綻が起きにくいプロファイルを作成することが可能になる。
ここで、第1色空間値域を第1色再現域内に縮小させる場合の手法の一例として、第1縮小域取得手段は、第1色空間値域を第1色再現域内に対して縮小させるに際して、上記縮小第1色空間値域の外郭の少なくとも1点を同第1色再現域の外郭に一致させる。
また、拡大率算出手段にて各拡大率を算出する際の手法の一例として、拡大率算出手段は、グリッドの色空間における極座標系に基づいて、第1拡大率および第2拡大率を算出する。
また、拡大率算出手段にて第2拡大率を算出する際の具体的手法として、拡大率算出手段は、第1拡大率に対する補間演算を利用して第2拡大率を算出する。
また、拡大率算出手段にて各拡大率を算出する際の手法の一例として、拡大率算出手段は、グリッドの色空間における極座標系に基づいて、第1拡大率および第2拡大率を算出する。
また、拡大率算出手段にて第2拡大率を算出する際の具体的手法として、拡大率算出手段は、第1拡大率に対する補間演算を利用して第2拡大率を算出する。
また、縮小第2色空間値域について縮小第2色再現域内にないグリッドの拡大率を算出する手法の一例として、拡大率算出手段は、縮小第2色空間値域のうち、縮小第2色再現域内に存在しないグリッドについては、この縮小第2色空間値域のグリッドの座標と、縮小中心とを結んだ直線と、同縮小第2色再現域表面との交点で得られる拡大率を第2拡大率とする。
一方、算出した第2色空間値域が、当該第2色空間値域の取り得る範囲を超えている場合の対応の一例として、プロファイル作成手段は、算出した第2色空間値域が、同第2色空間値域の取り得る範囲を超えている場合、この算出した第2色空間値域を同範囲に圧縮し、プロファイルを作成する。
一方、算出した第2色空間値域が、当該第2色空間値域の取り得る範囲を超えている場合の対応の一例として、プロファイル作成手段は、算出した第2色空間値域が、同第2色空間値域の取り得る範囲を超えている場合、この算出した第2色空間値域を同範囲に圧縮し、プロファイルを作成する。
ここで、上述してきたプロファイル作成装置は、その方法としても成立することは言うまでもないし、当該プロファイル作成装置と同等の機能をコンピュータにて実現可能にするプログラムとしても発明が成立することは言うまでもない。このとき、また、このプログラムの記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)プロファイル作成装置の構成:
(2)プロファイル作成のアルゴリズム:
(3)まとめ:
(1)プロファイル作成装置の構成:
(2)プロファイル作成のアルゴリズム:
(3)まとめ:
(1):プロファイル作成装置の構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかるプロファイル作成装置のハードウェア構成を概略斜視図で示しており、図2はその要部ブロック図である。図において、スキャナ40は、コンピュータ10に対してUSBケーブルを介して接続されており、測色器41は、コンピュータ10に対してパラレルケーブルを介して接続されている。ここで、スキャナ40は、図示しない発光ダイオードとイメージセンサとを備えており、USBケーブルを介してコンピュータ10から指示される命令に基づいてスキャンを実行し、各画素についてRGBの三原色で表現した画像データを生成し、出力するようになっている。スキャナ40はこのスキャンに当たり、発光ダイオードを移動しつつ発光させるようになっており、走査面上に載置されたカラーチャート等のスキャン対象に対して照射光が照射される。イメージセンサは移動しつつ同スキャン対象からの反射光を検出するようになっており、同イメージセンサからの出力信号に基づいてRGBの三原色に対してそれぞれ256階調表現した画素データが生成される。
図1は、本発明の一実施形態にかかるプロファイル作成装置のハードウェア構成を概略斜視図で示しており、図2はその要部ブロック図である。図において、スキャナ40は、コンピュータ10に対してUSBケーブルを介して接続されており、測色器41は、コンピュータ10に対してパラレルケーブルを介して接続されている。ここで、スキャナ40は、図示しない発光ダイオードとイメージセンサとを備えており、USBケーブルを介してコンピュータ10から指示される命令に基づいてスキャンを実行し、各画素についてRGBの三原色で表現した画像データを生成し、出力するようになっている。スキャナ40はこのスキャンに当たり、発光ダイオードを移動しつつ発光させるようになっており、走査面上に載置されたカラーチャート等のスキャン対象に対して照射光が照射される。イメージセンサは移動しつつ同スキャン対象からの反射光を検出するようになっており、同イメージセンサからの出力信号に基づいてRGBの三原色に対してそれぞれ256階調表現した画素データが生成される。
本実施形態においては、ICCプロファイルの作成に当たり、ANSI規格に準拠したカラーチャート42を使用している。同規格のカラーチャートには反射原稿と透過原稿とがあるので、上記スキャナ40は透過原稿をスキャンする態様のものであっても同様のICCプロファイル作成を実行可能である。むろん、他のカラーチャートを採用することもできるが、ANSI規格準拠品は適度な色数を有し、スキャナ40の再現できる色域内で色が適度に分散しており、また、入手しやすい等の点から好適である。また、スキャナ40は入力装置の好適な一例であるが、本発明はかかる構成に限る必要はなくデジタルカメラ等種々の画像データ入力装置のICCプロファイル作成に適用することができる。
測色器41は、カラーチャート42の載置面上で二次元的な移動自由度を与えられた分光測光器を備えており、同分光測光器の出力信号に基づいて各色パッチのCIELab表色系における座標値(Lab値)を出力するようになっている。すなわち、同分光測光器がカラーチャート42の載置面上で移動し、各色パッチをスキャンすることによって、カラーチャート42の各色パッチの機器非依存色空間における座標値を得ることができる。むろん、ここでも透過原稿のカラーチャートを使用することもできるし、プロファイルを作成するという意味ではANSI規格以外のカラーチャートを使用することもできる。
また、測色器41はカラーチャート42の色パッチの機器非依存色空間での座標値を得るために使用するのであり、カラーチャート42の色変化等を考慮するとICCプロファイル作成のたびに測色器41を使用するのが好適である。しかし、このカラーチャート42が所定の規格に準拠していることを考慮し、色パッチに対するLab値をフレキシブルディスク等によって提供することによって測色器41を所有しない利用者がICCプロファイルを作成することを可能にすることもできる。また、測色器41においてはLab空間の測色のみならず、XYZ空間の測色を行って後に表色空間相互の変換を行っても良いし、ICC規格に準拠しないICCプロファイルを作成するのであればLab空間以外の空間を基準空間として使用することもできる。
一方、コンピュータ10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11はシステムバス12を介してBIOSなどの記載されたROM13やRAM14にアクセス可能となっている。また、システムバス12には外部記憶装置としてのハードディスクドライブ15とフレキシブルディスクドライブ16とCD−ROMドライブ17とが接続されており、ハードディスクドライブ15に記憶されたオペレーティングシステム(OS)20やアプリケーション(APL)などがRAM14に転送され、CPU11はROM13とRAM14に適宜アクセスしてソフトウェアを実行する。本実施形態においては、プロファイル作成プログラムも同様にハードディスクドライブ15からRAM14に転送されて実行可能である。
シリアル通信用I/O19aにはキーボード31やマウス32の操作用入力機器が接続され、図示しないビデオボードを介して表示用のディスプレイ18も接続されている。さらに、スキャナ40とはUSB用I/O19bを介して接続可能になっており、測色器41とはパラレル通信用I/O19cを介してパラレル接続が可能となっている。尚、本コンピュータ10の構成は簡略化して説明しているが、パーソナルコンピュータやワークステーションとして一般的な構成を有するものを採用することができる。
むろん、本発明が適用されるコンピュータはパーソナルコンピュータに限定されるものではない。この実施例はいわゆるデスクトップ型コンピュータであるが、ノート型であるとか、モバイル対応のものであっても良い。また、コンピュータ10とスキャナ40,測色器41との接続インタフェースもUSB用I/O19bやパラレル通信用I/O19cなどに限る必要はなく、通常のシリアルインタフェースやSCSI,IEEE1394接続など種々の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同様である。
この例ではプロファイル作成プログラムを構成する各プログラムの類はハードディスクドライブ15に記憶されているが、記録媒体はこれに限定されるものではない。例えば、フレキシブルディスク16aであるとか、CD−ROM17aであってもよい。これらの記録媒体に記録されたプログラムは、フレキシブルディスクドライブ16やCD−ROMドライブ17を介してコンピュータ10にて読み込まれ、ハードディスクドライブ15にインストールされる。そして、ハードディスクドライブ15を介してRAM14上に読み込まれてホストコンピュータを制御することになる。また、記録媒体はこれに限らず、光磁気ディスクなどであってもよい。また、半導体デバイスとしてフラッシュカードなどの不揮発性メモリなどを利用することも可能であるし、モデムや通信回線を介して外部のファイルサーバにアクセスしてダウンロードする場合でもコンピュータの記憶部が記録媒体となりうることはいうまでもない。
図3は、コンピュータ10においてICCプロファイル作成を実行する要部の構成を示すブロック図である。同図において、コンピュータ10のOS20にはスキャナドライバ21が組み込まれており、同スキャナドライバ21は、USB用I/O19bを介してスキャナ40を制御する。スキャナドライバ21の制御によりスキャナ40が駆動されると、スキャナ40が出力するRGBの画素データがUSB用I/O19bを介して入力され、スキャナドライバ21は当該データをRGBデータファイル23として上記ハードディスクドライブ15に格納するようになっている。なお、カラーチャート42の各色パッチにはアルファベットと数字とが対応づけられており、RGBデータファイル23においては格納データと当該色パッチとの対応付けを行いつつ格納するようになっている。
また、同OS20には測色器ドライバ22が組み込まれており、同測色器ドライバ22は上記パラレル通信用I/O19cを介して測色器41を制御する。測色器ドライバ22の制御により測色器41が駆動されると、測色器41が出力する上記機器非依存色空間における座標値がパラレル通信用I/O19cを介して入力され、測色器ドライバ22は当該データをLabデータファイル24として上記ハードディスクドライブ15に格納するようになっている。なお、Labデータファイル24においても格納データとカラーチャート42の色パッチとの対応付けを行いつつ格納するようになっている。
本実施形態においては、このようにRGBデータファイル23と、Labデータファイル24とがハードディスクドライブ15に格納された状態でプロファイル作成モジュール25が実行されることによってICC規格に準拠したICCプロファイルが作成され、ICCプロファイル26としてハードディスクドライブ15に格納されるようになっている。当該プロファイル作成モジュール25の動作については後述する。
ここで、スキャナ40で任意の画像データを取り込む際には、このICCプロファイル26を参照しつつ補間演算を実行することによってスキャナ40が出力する任意のRGB値を機器非依存色空間であるLab空間中の座標値に対応させている。従って、プリンタやディスプレイがICC規格準拠のプロファイルを使用していれば、スキャナ40が当該ICCプロファイル26を使用する限り、スキャン画像の色とディスプレイ表示色,印刷色が略同一になる。むろんこのときはもはや上記測色器41は不要である。図4は、ICCプロファイル26を使用したスキャンを行うための構成の一例をブロック図で示している。同図において、コンピュータ10は上記プロファイル作成に使用した通常のパーソナルコンピュータと同様の構成であり、このようなコンピュータ10にてスキャナ40を使用する際にICCプロファイル26が参照される。
同コンピュータ10にはAPL27がインストールされており、利用者はAPL27にて画像取り込み操作を指示することによってスキャナ40を駆動して所望の画像データを得る。このときOS20はAPL27で取り扱う画像データの色をICM(Image Color Management)28で処理している。同ICM28は各デバイスからの入力データや出力データを対応するICCプロファイルを参照しつつ、Lab値に変換するCMM(Color Manegement Module)28aを備えたAPI(Application Program Interface)である。
すなわち、APL27によって画像取り込みが指示されるとスキャナドライバ21の制御によってスキャナ40が駆動され、USB用I/O19bを介して所定のRGBデータが入力される。すると、ICM28のCMM28aが上記ICCプロファイル26を参照して、当該RGBデータに対応するLab値を求め、ディスプレイやプリンタにおける色出力は、当該Lab値に基づいて行われる。従って、各機器の色データは常に機器非依存色空間の値であるLab値を介して扱われており、機器依存性やOS依存性がなくある色は略同一の色として扱われる。
ここで、本実施形態は、ICCプロファイル作成において、特に外挿補間アルゴリズムで破綻なく色予測できる手法を開示する。一般に、スキャナ40等の入力デバイスに入力させ得る色彩値空間、つまり、入力可能なカラーチャート42では、当該デバイスで表現できるデバイスRGBを全てカバーできることはほとんど不可能である。ここで、デバイスに入力させるカラーチャート42として一般的なものは、スキャナ40ではIT8チャート、DSCではマクベスカラーチェッカーが多く使われる。そのため、入力した色彩値空間より外側を外挿補間することにより、デバイスRGB全体に対応する色彩値を予測することが必要になる。しかし、一般に外挿補間アルゴリズムでは、使用できるデータが外挿補間期待値近傍には存在せず、外挿補間結果が破綻することがほとんどであり、その程度は、入力した色彩値空間から離れれば離れるほど顕著になってしまう。そこで、本実施形態のプロファイル作成モジュール25にて実行するアルゴリズムでは、かかる外挿補間領域での破綻を極力抑えることを目的としている。
(2)プロファイル作成のアルゴリズム:
次に、このプロファイル作成モジュール25にて実行されるアルゴリムの基本的な考え方を説明する。本アルゴリズムは、一旦RGB値域および、RGBガマットを縮小することにより、外挿補間を実現する。本実施形態においては、スキャナ40等の入力デバイスに入力することにより得られる色彩値領域をガマットと呼ぶ。そして、入力したカラーチャート42から得られる色彩値のガマットをLabガマット(本発明にかかる第2色再現域)、デバイスにより得られるガマットをRGBガマット(本発明にかかる第1色再現域)と呼ぶ。また、入力デバイスで表せるRGBの範囲は0〜255であるとし、この範囲をRGB値域(本発明にかかる第1色空間値域)と呼ぶ。さらに、RGB値域から色予測されるLab領域全体をLab値域(本発明にかかる第2色空間値域)と呼ぶ。
次に、このプロファイル作成モジュール25にて実行されるアルゴリムの基本的な考え方を説明する。本アルゴリズムは、一旦RGB値域および、RGBガマットを縮小することにより、外挿補間を実現する。本実施形態においては、スキャナ40等の入力デバイスに入力することにより得られる色彩値領域をガマットと呼ぶ。そして、入力したカラーチャート42から得られる色彩値のガマットをLabガマット(本発明にかかる第2色再現域)、デバイスにより得られるガマットをRGBガマット(本発明にかかる第1色再現域)と呼ぶ。また、入力デバイスで表せるRGBの範囲は0〜255であるとし、この範囲をRGB値域(本発明にかかる第1色空間値域)と呼ぶ。さらに、RGB値域から色予測されるLab領域全体をLab値域(本発明にかかる第2色空間値域)と呼ぶ。
このRGB値域とRGBガマットおよびLab値域とLabガマットの形状の一例を図5および図6に示す。図においては、LabガマットG2内の任意の点は、予め得られているRGBガマットG1とLabガマットG2を用いて補間することで求められるが、Lab値域R2内でLabガマットG2外である領域の任意のLab値は、外挿補間を実行して算出しなければならない。また、Lab値域R2外郭に対応するRGB値はRGB値域R1外郭を形成することになる。また、図7および図8に示すように、RGB値域R1内でかつRGBガマットG1内に存在するある点をRGB縮小中心C1とし、RGB値域R1全体が、RGBガマットG1に収まるように、RGB縮小中心C1に対し一定縮小率で、RGB値域R1およびRGBガマットG1を縮小する。それぞれの縮小した領域を縮小RGB値域R11、縮小RGBガマットG11と呼ぶ。このとき、縮小率は最小であることが望ましいので、縮小RGB値域R11の外郭の少なくとも1点はRGBガマットG1の外郭に一致させる。
このように、RGBガマットG1内に収まった領域は先に示したように、補間を行うことによって比較的精度高く色予測ができるため、所定の補間アルゴリズムを使用して、縮小RGBガマットG11および縮小RGB値域R11に対応する縮小LabガマットG21および縮小Lab値域R21が求められる。また、RGB縮小中心C1もRGBガマットG1内に存在するため、このRGB縮小中心C1に対応するLab縮小中心C2を補間により求めることができる。この時点で、縮小LabガマットG21およびLabガマットG2は分かっているため、縮小LabガマットG21をLab縮小中心C2に対してα倍すると、LabガマットG2になることが分かる。
ただし、拡大率αは定数ではなく、対応するグリッドにおいてばらばらであることは言うまでもない。また、拡大率αは単純な倍率でもよくない。詳細は後述する。ここで、縮小Lab値域R21に対する、拡大率αに準ずる拡大率α’を決定すれば、Lab値域R2を求めることができるので、拡大率α’を求め、色予測対象全体のLab値域R2を求める。以上が、本実施形態におけるプロファイル作成モジュール25にて実行するガマット縮小による外挿補間のアルゴリズムの基本的な考えかたである。このような縮小ガマット外挿補間による手法を採用することによって、LabガマットG2内であれば、縮小ガマットを用いていたとしても、その拡大率αにより復元できるため、通常の補間をした場合とほとんど変わらない精度が期待でき、LabガマットG2外であっても破綻無く外挿補間できることが期待できる。
次に、RGB値域R1を縮小RGB値域R11に縮小する際の縮小率の決定と、この倍率によるRGB値域R1と、RGBガマットG1の縮小および縮小Lab値域R21および縮小LabガマットG21の計算について説明する。かかる場合、先ずRGB値域R1を適当な間隔でサンプリングし、RGB値域R1の各グリッドを決定する。例えば、RGBそれぞれ17グリッドを等間隔で決定している。それらのグリッドを縮小中心(例えば(R,G,B)=(125.5,127.5,127.5))に向かって、所定の縮小率で縮小した場合にRGBガマットG1表面に到達するとする。RGB値域R1の全グリッドを調べ、全グリッドの縮小率の最小値を使用することによって、縮小RGB値域R11のうち少なくとも1点は、RGBガマットG1表面に存在し、全ての縮小RGB値域R11をRGBガマットG1に内包することが可能になる。そこで、各グリッドの縮小率から最小縮小率を求める。そして、求めた最小縮小率を用いて、RGB値域R1およびRGBガマットG1を縮小し、縮小RGB値域R11、縮小RGBガマットG11を求める。
また、上述したように求めた縮小RGB値域R11および縮小RGBガマットG11はいずれもRGBガマットG1内に存在するため、補間演算によって、縮小Lab値域R21および縮小LabガマットG21を求めることが可能である。そこで、RGBガマットG1およびLabガマットG2のグリッドデータを用いて両者を求める。また、RGB縮小中心C1に対応するLab縮小中心C2も、RGBガマットG1およびLabガマットG2により補間して求める。
次に、縮小LabガマットG21からLabガマットG2への拡大率を決定する。かかる場合、上述したとおり、縮小LabガマットG21からLabガマットG2へ変換する倍率は単純な定数では不都合が生じる。そこで、本実施形態においては、当該倍率を極座標系における、2つの回転角と、1つの倍率として求める。このとき、先ずLab空間中の位置ベクトルPについて直行座標系にて表現した(Lp,ap,bp)から極座標系に変換する。すると、(Lp,ap,bp)=(rp,θp,φp)となる。ここで、図9にこの極座標系を示す。図においては、座標系変化は次式群で示すことが可能になる。
ここで、Lc,ac,bcはそれぞれ直行座標系で示したLab縮小中心C2の座標である。任意のLabガマットG2のグリッドPと、縮小LabガマットG21のグリッドP’とのそれぞれについて、直行座標系から極座標系に変換し、rp,θp,φpおよびrp’,θp’,φp’を求める。これらから、上記で拡大率αにて示した縮小LabガマットG21からLabガマットG2に変換する際の拡大率を求める。ここで、r,θ,φ成分の拡大率(変化率)をαrp,αθp,αφpとし次式に示す。ただし、αrp、αθp、αφpは、任意の縮小LabガマットG21のP’から対応するLabガマットG2のPへの拡大率であり、グリッド毎に異なる値である。
以上のようにして、縮小LabガマットG21の全グリッドの拡大率を求める。
次に、縮小Lab値域R21からLab値域R2への拡大率を決定するとともに、Lab値域R2の計算を行う。上述した手法によって求めた縮小LabガマットG21からLabガマットG2への拡大率αを元に、縮小Lab値域R21からLab値域R2の拡大率α’を求め、さらに、拡大率α’を用いてLab値域R2を求める。ここで、縮小Lab値域R21のうち、縮小LabガマットG21内に存在するグリッドに関しては、縮小LabガマットG21の各グリッドの拡大率αを補間して、縮小Lab値域R21の拡大率α’を求める。逆に、縮小Lab値域R21のうち、縮小LabガマットG21内に存在しない場合は、当該縮小Lab値域R21の各グリッドの座標と、Lab縮小中心C2とを結んだ直線と、縮小LabガマットG21表面との交点で得られる、拡大率を拡大率α’として使用する。
このようにある縮小Lab値域R21の任意のグリッドQ’について求めた拡大率α’Qから、対応するLab値域R2のグリッドQを求めることができる。ここで、任意のLab空間内の直交座標系で示されるQ=(LQ、aQ、bQ)は、極座標系(rQ、θQ、φQ)によって、以下のように表せる。ただし、rQ、θQ、φQは式(1)〜(3)で求められ、Lab縮小中心C2=(Lc、ac、bc)にオフセットされているとする。
すると、縮小Lab値域R21の任意の座標Q’についても同式を用いてLQ’、aQ’、bQ’を求めることができる。これにより、Q’はα’QによりQに変換されるので、これらの関係から、
と表すことができる。ただし、αr’Q、αθ’Q、αφ’Qは、縮小Lab値域R21のグリッドQ’における拡大率α’の各成分を示している。
ここで、式(10)〜(12)を加法定理によって変形すると、
であり、これらをベクトル式としてまとめると、
となる。式(16)の第1式は、縮小Lab値域R21のグリッドQ’と、対応する拡大率α’QからLab値域R2のグリッドQが求められることを示している。また、Aは同式第2式で表せる行列である。以上のような過程で、Lab値域R2の各グリッドのLab値を求めることができる。
以上の手法によって求めたLab値に基づいて、ICCプロファイル26を作成する場合、一般にLab空間は、0≦L*≦100、−128≦a*、b*≦127である。しかし、求めたLab値域R2がこの範囲を超えている場合は、当該範囲への圧縮の必要がある。そこで、その方法を説明する。まず、縮小Lab値域R21の外郭に相当するグリッドのみの、拡大率α’および、Lab値域R2を求める。この中には当然、RGB値域R1で真っ白、真っ黒としたグリッドに対応したグリッドも含まれている。そこで、この真っ白、真っ黒のグリッドに対応するLab値域R2の座標値を用いて、真っ白が(100,0,0)に、真っ黒が(0,0,0)になるように規格化する。本実施形態では、一旦XYZ空間に変換した後で、XYZ空間にて規格化し、もう一度Lab空間に変換することで規格化を実施する。
次に、求められたLab値域R2の外郭部分のグリッドのうち、当該範囲外に存在するグリッドに関してマッピングを施す。マッピングとはいえ複雑な処理をするのでなく、本実施形態では、完全な明度保存マッピングでかつ、マッピングターゲットが当該範囲で示される直方体であるため、単純に実現できる方法を採用する。かかる場合、当然のことながら、マッピングされたLab値域R2の外郭のグリッドでは、先に最初に求めたLab座標値、とマッピング後の座標値とは異なった座標値を示すことになる。つまり、対応する縮小Lab値域R21で求めた拡大率α’も異なった倍率にしなければ、その縮小Lab値域R21のグリッドからはマッピングされたLab値域R2のグリッドの座標値を求めることができないことを表している。そこで、マッピング後のLab値域R2の座標値と、対応する縮小Lab値域R21の座標値とを用いて、式(4)〜(6)により、拡大率α’を求めなおす。ただし、式(4)〜(6)のPおよびP’が、Lab値域R2の座標Qおよび縮小Lab値域R21の座標Q’に対応することは言うまでもない。
次に、LabガマットG2の外郭とLab値域R2の外郭との間に存在するLab値域R2内のグリッドQについて、座標値を計算する。まず、グリッドQに対応する、縮小LabガマットG21の外郭と縮小Lab値域R21の外郭との間に存在する座標Q’と、Lab縮小中心C2とを結ぶ直線と、縮小LabガマットG21の外郭とが交わる点をS1とし、同直線と縮小Lab値域R21の外郭とが交わる点をS2とする。S1とS2に対応する拡大率をαS1、α’S2とする。両者は縮小LabガマットG21および、縮小Lab値域R21を補間することで求めることができる。ここで、座標Q’とS1およびS2との距離比によって、αS1、α’S2を混合し、座標Q’に対応する拡大率α’Qを求める。このように求めた拡大率α’Qと、座標Q’を用いて、式(16)によって、LabガマットG2の外郭とLab値域R2の外郭との間に存在するLab値域R2のグリッドQの座標値を求めることができる。このような手法を用いると、単純なクリッピングのように階調性を損なうことなく、所望の領域内に圧縮することが可能であり、また、圧縮領域は、真値が得られているLabガマットG2外であるので、LabガマットG2内の精度を悪化させることなく圧縮を実現できる。
以上の手法によってRGB値域R1のグリッドに対応するLab値域R2のグリッドを求めることができる。次にRGB値域R1内の任意のRGBに対応するLab座標値を得る方法を示す。かかる場合は、RGB値域R1のグリッドと対応するLab値域R2のグリッドが決定されているので、補間演算を用いて任意のRGB座標値に対応したLab座標値を求めれば良いことになる。ただし、RGBガマットG1内に存在するRGB値が入力された場合には、LabガマットG2によってLab値を求める方が、精度は良いと考えられるので、当該領域に限っては、RGBガマットG1と対応するLabガマットG2を用いて、補間演算でLab値を求める。
(3)まとめ:
以上の処理内容を図10のフローチャートに示す。同図において、スキャナ40にてRGBガマットG1を取得するとともに(ステップS105)、測色器41にてLabガマットG2を取得し(ステップS110)、RGBガマットG1内にRGB値域R1およびRGBガマットG1が収まるようにRGB圧縮中心C1に対して圧縮した縮小RGB値域R11および縮小RGBガマットG11に対応する縮小Lab値域R21および縮小LabガマットG21を補間にて求め(ステップS115,120)、縮小LabガマットG21とLabガマットG2との関係から各グリッドについての拡大率αを求める(ステップS125)。次に、縮小Lab値域R21の表面の拡大率を縮小LabガマットG21の表面に対する拡大率として、同縮小Lab値域R21を拡大させてLab値域R2とする(ステップS130)。このとき、Lab値域R2表面の値がLab値域を越えている場合は、Lab値域R2に収まるようにマッピングするとともに(ステップS135)、このマッピングされたLab値域R2の表面と縮小Lab値域R21との関係から拡大率α’を求めなおす(ステップS140)。そして、グリッドが縮小LabガマットG21内の存在する場合は(ステップS145,S150)、拡大率αにて同グリッドのLab値を拡大してLab値域R2とし(ステップS155)、グリッドが縮小ガマットG21内に存在しない場合は、拡大率α’とから線形補間して求めた拡大率にて拡大する(ステップS160)。これらを全グリッドについて実施し(ステップS165,170)、拡大した結果に基づいてICCプロファイル26を作成する。このように、本実施形態は、一旦、RGB値域R1およびRGBガマットG1を縮小して、外挿補間を実現することによって、ICCプロファイル26のかかる外挿補間領域での破綻を極力抑えることを可能にする。
以上の処理内容を図10のフローチャートに示す。同図において、スキャナ40にてRGBガマットG1を取得するとともに(ステップS105)、測色器41にてLabガマットG2を取得し(ステップS110)、RGBガマットG1内にRGB値域R1およびRGBガマットG1が収まるようにRGB圧縮中心C1に対して圧縮した縮小RGB値域R11および縮小RGBガマットG11に対応する縮小Lab値域R21および縮小LabガマットG21を補間にて求め(ステップS115,120)、縮小LabガマットG21とLabガマットG2との関係から各グリッドについての拡大率αを求める(ステップS125)。次に、縮小Lab値域R21の表面の拡大率を縮小LabガマットG21の表面に対する拡大率として、同縮小Lab値域R21を拡大させてLab値域R2とする(ステップS130)。このとき、Lab値域R2表面の値がLab値域を越えている場合は、Lab値域R2に収まるようにマッピングするとともに(ステップS135)、このマッピングされたLab値域R2の表面と縮小Lab値域R21との関係から拡大率α’を求めなおす(ステップS140)。そして、グリッドが縮小LabガマットG21内の存在する場合は(ステップS145,S150)、拡大率αにて同グリッドのLab値を拡大してLab値域R2とし(ステップS155)、グリッドが縮小ガマットG21内に存在しない場合は、拡大率α’とから線形補間して求めた拡大率にて拡大する(ステップS160)。これらを全グリッドについて実施し(ステップS165,170)、拡大した結果に基づいてICCプロファイル26を作成する。このように、本実施形態は、一旦、RGB値域R1およびRGBガマットG1を縮小して、外挿補間を実現することによって、ICCプロファイル26のかかる外挿補間領域での破綻を極力抑えることを可能にする。
10…コンピュータ 11…CPU 12…システムバス 13…ROM 14…RAM 15…ハードディスクドライブ 16…フレキシブルディスクドライブ 16a…フレキシブルディスク 17…CD−ROMドライブ 17a…CD−ROM 18…ディスプレイ 19a…シリアル通信用I/O 19b…USB用I/O 19c…パラレル通信用I/O 20…OS 21…スキャナドライバ 22…測色器ドライバ 23…RGBデータファイル 25…プロファイル作成モジュール 26…ICCプロファイル 27…APL 28…ICM 28a…CMM 31…キーボード 32…マウス 40…スキャナ 41…測色器 42…カラーチャート
Claims (8)
- 機器依存成分座標にて表現される第1色空間値域と、同第1色空間値域に対応する機器非依存成分座標にて表現される第2色空間値域との対応関係を規定するプロファイルを作成するプロファイル作成装置であって、
所定の入力デバイスにて入力したチャートに基づいて上記第1色空間値域の第1色再現域を取得する第1色再現域取得手段と、
上記チャートを測色し、上記第2色空間値域の第2色再現域を取得する第2色再現域取得手段と、
上記第1色空間値域を上記第1色再現域内に対して縮小させた縮小第1色空間値域を取得するとともに、この縮小率に基づいて同第1色再現域を縮小させた縮小第1色再現域を取得する第1縮小域取得手段と、
所定の補間アルゴリズムに基づいて、上記縮小第1色空間値域および縮小第1色再現域に対応する縮小第2色空間値域および縮小第2色再現域を取得する第2縮小域取得手段と、
同取得した縮小第2色再現域の各グリッドについて、上記第2色再現域に対する第1拡大率を算出するとともに、同算出された第1拡大率に基づいて縮小第2色空間値域から第2色空間値域への第2拡大率を算出する拡大率算出手段と、
上記算出した第2拡大率に基づいて第2色空間値域を算出し、算出結果に基づいて上記第1色空間値域と第2色空間値域との対応関係を規定したプロファイルを作成するプロファイル作成手段とを具備することを特徴とするプロファイル作成装置。 - 上記第1縮小域取得手段は、上記第1色空間値域を第1色再現域内に対して縮小させるに際して、上記縮小第1色空間値域の外郭の少なくとも1点を同第1色再現域の外郭に一致させることを特徴とする上記請求項1に記載のプロファイル作成装置。
- 上記拡大率算出手段は、上記グリッドの色空間における極座標系に基づいて、上記第1拡大率および第2拡大率を算出することを特徴とする上記請求項1または請求項2のいずれかに記載のプロファイル作成装置。
- 上記拡大率算出手段は、上記第1拡大率に対する補間演算を利用して上記第2拡大率を算出することを特徴とする上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプロファイル作成装置。
- 上記拡大率算出手段は、上記縮小第2色空間値域のうち、上記縮小第2色再現域内に存在しないグリッドについて、同縮小第2色空間値域のグリッドの座標と、縮小中心とを結んだ直線と、同縮小第2色再現域表面との交点で得られる拡大率を第2拡大率とすることを特徴とする上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプロファイル作成装置。
- 上記プロファイル作成手段は、上記算出した第2色空間値域が、同第2色空間値域の取り得る範囲を超えている場合、同算出した第2色空間値域を同範囲に圧縮しつつ上記プロファイルを作成することを特徴とする上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載のプロファイル作成装置。
- 機器依存成分座標にて表現される第1色空間値域と、同第1色空間値域に対応する機器非依存成分座標にて表現される第2色空間値域との対応関係を規定するプロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、
所定の入力デバイスにて入力したチャートに基づいて上記第1色空間値域の第1色再現域を取得する第1色再現域取得工程と、
上記チャートを測色し、上記第2色空間値域の第2色再現域を取得する第2色再現域取得工程と、
上記第1色空間値域を上記第1色再現域内に対して縮小させた縮小第1色空間値域を取得するとともに、この縮小率に基づいて同第1色再現域を縮小させた縮小第1色再現域を取得する第1縮小域取得工程と、
所定の補間アルゴリズムに基づいて、上記縮小第1色空間値域および縮小第1色再現域に対応する縮小第2色空間値域および縮小第2色再現域を取得する第2縮小域取得工程と、
同取得した縮小第2色再現域の各グリッドについて、上記第2色再現域に対する第1拡大率を算出するとともに、同算出された第1拡大率に基づいて縮小第2色空間値域から第2色空間値域への第2拡大率を算出する拡大率算出工程と、
上記算出した第2拡大率に基づいて第2色空間値域を算出し、算出結果に基づいて上記第1色空間値域と第2色空間値域との対応関係を規定したプロファイルを作成するプロファイル作成工程とを具備することを特徴とするプロファイル作成方法。 - 機器依存成分座標にて表現される第1色空間値域と、同第1色空間値域に対応する機器非依存成分座標にて表現される第2色空間値域との対応関係を規定するプロファイルを作成する機能をコンピュータにて実現可能にするプロファイル作成プログラムであって、
所定の入力デバイスにて入力したチャートに基づいて上記第1色空間値域の第1色再現域を取得する第1色再現域取得機能と、
上記チャートを測色し、上記第2色空間値域の第2色再現域を取得する第2色再現域取得機能と、
上記第1色空間値域を上記第1色再現域内に対して縮小させた縮小第1色空間値域を取得するとともに、この縮小率に基づいて同第1色再現域を縮小させた縮小第1色再現域を取得する第1縮小域取得機能と、
所定の補間アルゴリズムに基づいて、上記縮小第1色空間値域および縮小第1色再現域に対応する縮小第2色空間値域および縮小第2色再現域を取得する第2縮小域取得機能と、
同取得した縮小第2色再現域の各グリッドについて、上記第2色再現域に対する第1拡大率を算出するとともに、同算出された第1拡大率に基づいて縮小第2色空間値域から第2色空間値域への第2拡大率を算出する拡大率算出機能と、
上記算出した第2拡大率に基づいて第2色空間値域を算出し、算出結果に基づいて上記第1色空間値域と第2色空間値域との対応関係を規定したプロファイルを作成するプロファイル作成機能とを具備することを特徴とするプロファイル作成プログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003344812A JP2005117097A (ja) | 2003-10-02 | 2003-10-02 | プロファイル作成装置、プロファイル作成方法およびプロファイル作成プログラム |
US10/957,322 US7408677B2 (en) | 2003-10-02 | 2004-09-30 | Profile creation method, profile creation apparatus, and medium recording a profile creation program |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003344812A JP2005117097A (ja) | 2003-10-02 | 2003-10-02 | プロファイル作成装置、プロファイル作成方法およびプロファイル作成プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005117097A true JP2005117097A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34538321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003344812A Pending JP2005117097A (ja) | 2003-10-02 | 2003-10-02 | プロファイル作成装置、プロファイル作成方法およびプロファイル作成プログラム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7408677B2 (ja) |
JP (1) | JP2005117097A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7793306B2 (en) * | 2005-10-06 | 2010-09-07 | Microsoft Corporation | Providing new functionality while maintaining backward compatibility |
US7667872B2 (en) | 2005-11-14 | 2010-02-23 | Microsoft Corporation | Gamut mapping and rendering intent management system |
US20110029565A1 (en) * | 2009-07-31 | 2011-02-03 | Leonardo William Estevez | Generation of a Media Profile |
US9058612B2 (en) | 2011-05-27 | 2015-06-16 | AVG Netherlands B.V. | Systems and methods for recommending software applications |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6075888A (en) * | 1996-01-11 | 2000-06-13 | Eastman Kodak Company | System for creating a device specific color profile |
US6919975B1 (en) * | 1999-07-26 | 2005-07-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Creation of reverse look-up table |
JP2002027272A (ja) | 2000-07-11 | 2002-01-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | カラーチャートおよび色変換定義作成方法 |
US7003151B2 (en) * | 2000-07-19 | 2006-02-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and control method therefor |
JP2002077661A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-15 | Fujitsu Ltd | 色信号値抽出方法および色変換テーブル作成方法 |
JP2002187314A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-07-02 | Canon Inc | 画像処理装置およびその方法、予測方法、表示方法、並びに、管理方法 |
JP4252748B2 (ja) * | 2001-12-05 | 2009-04-08 | ブラザー工業株式会社 | 変換テーブルの生成方法、プログラム、カラー複写機 |
-
2003
- 2003-10-02 JP JP2003344812A patent/JP2005117097A/ja active Pending
-
2004
- 2004-09-30 US US10/957,322 patent/US7408677B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20050237547A1 (en) | 2005-10-27 |
US7408677B2 (en) | 2008-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8077353B2 (en) | Color conversion method, color conversion table created by the color conversion method, image processing apparatus, and color conversion program | |
US6681041B1 (en) | System and method for converting color data | |
US7633658B2 (en) | Color conversion definition method, profile production method, color conversion definition apparatus, profile production apparatus, color conversion definition program storage medium, and profile production program storage medium | |
US7843605B2 (en) | Color processing apparatus and method thereof | |
JP4669314B2 (ja) | 画像処理方法および画像処理装置 | |
US7103217B2 (en) | Color appearance space to CMYK mapping | |
US7483170B2 (en) | Generation of color measured data from transform-based color profiles | |
US7167276B2 (en) | Data conversion between color coordinate systems | |
JP2003298865A (ja) | 色処理方法および画像処理装置 | |
US7342682B2 (en) | Incremental color transform creation | |
US7024055B2 (en) | Sparse representation of extended gamut images | |
US7251358B2 (en) | Color measurement profile with embedded characterization | |
US20070046691A1 (en) | Gamuts and gamut mapping | |
JP2005117097A (ja) | プロファイル作成装置、プロファイル作成方法およびプロファイル作成プログラム | |
JP2004153554A (ja) | 色領域写像方法、色領域写像装置、および色領域写像プログラム | |
Tastl et al. | ICC color management and CIECAM02 | |
JP4676491B2 (ja) | 色処理装置およびその方法 | |
JP4044254B2 (ja) | 色変換定義作成方法、色変換定義作成装置および色変換定義作成プログラム記憶媒体 | |
JP2006173825A (ja) | 画像処理装置および方法 | |
JP2004200938A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP2009219062A (ja) | 画像処理方法、プリンタ、画像処理装置および画像処理プログラム | |
JP2009038739A (ja) | 色変換装置、色変換プログラム及び色変換方法 | |
JP4411228B2 (ja) | 色処理方法および装置 | |
JP2007174126A (ja) | 画像処理装置及び方法 | |
JP4827975B2 (ja) | 画像処理方法および画像処理装置 |