JP2009048902A - 近接センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】組付け作業が容易化し、かつ製造コストが削減できる近接センサを提供する。
【解決手段】近接センサ1Aは、ケース体10と、コア21および検出コイル22を含むコイル組立体20と、検出コイル22に電気的に接続される処理回路が設けられた第1プリント基板30と、検出コイル22と処理回路との電気的な接続の中継を行なう第2プリント基板40とを備える。第2プリント基板40は、コア21の背面21bに対向配置される。第1プリント基板30は、処理回路に電気的に接続された第1ランドをその前端寄りの主面に有している。第2プリント基板40は、検出コイル22のコイル端22a,22bが電気的に接続された第2ランドと、第2ランドと電気的に接続された第3ランドとを含んでいる。第1ランドと第3ランドとは、第1プリント基板30の前端と第2プリント基板40の他方の主面とが対峙した状態で半田50で接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出コイルを利用して検出対象物としての金属体の有無または位置を検出する近接センサに関する。
検出対象物としての金属体の有無または位置を検出するセンサの一つとして、近接センサが知られている。この近接センサは、主として各種生産設備や産業ロボット等に広く利用されている。
近接センサは、筒状のケース体と、コアおよびコイルを含むコイル組立体と、コイルに電気的に接続された処理回路が設けられたプリント基板とを主として備えている。コイル組立体は、ケース体の内部でかつ当該ケース体の前端に配置される。一方、処理回路が設けられたプリント基板は、ケース体の内部でかつコイル組立体の後方に配置される。
上述の如くの構成の近接センサにおいては、予めコイル組立体をプリント基板の前端に固定することによってアセンブリ化して中間組立部品とし、当該中間組立部品をケース体の内部に挿入して固定することにより、その組立て作業が行なわれる。そのため、コイル組立体とプリント基板とは、上述した中間組立部品の状態において機械的に固定されていることが必要であり、またコイル組立体に含まれる検出コイルとプリント基板に設けられた処理回路とは、当該中間組立部品の状態において電気的に接続されていることが必要である。
一般に、上述したコイル組立体とプリント基板との機械的な固定は、これら部材に嵌合部等を設けて嵌合固定したり、接着剤等を用いて接着固定すること等で行なわれる。また、上述した検出コイルと処理回路との電気的な接続は、半田付けによる接続や圧接等による接続で行なわれている。
たとえば、特開平9−55153号公報(特許文献1)や特開2004−170389号公報(特許文献2)に開示の近接センサにおいては、プリント基板の前端をコイル組立体のコアに設けられた凹部に挿し込んで嵌合固定することにより、コイル組立体とプリント基板との機械的な固定が実現され、コイル組立体の背面から後方に向けて突設した端子ピン(スプールピン)にコイル端を電気的に接続し、当該端子ピンの先端をプリント基板に設けられたランドに半田付けまたは圧接することにより、コイルと処理回路との電気的な接続が実現されている。
また、実開平5−15275号公報(特許文献3)や実開平5−17890号公報(特許文献4)には、上述した機械的な固定をどのように実現しているかについては詳細に記載されていないものの、コイル端を直接プリント基板に設けられたランドに半田付けすることによって検出コイルと処理回路との電気的な接続を実現したものや、フレキシブル配線基板に代表される如くの中継基板を利用することによってコイルと処理回路との電気的な接続を実現したもの等が開示されている。
ところで、近接センサにおいては、コイルや処理回路が外部からの電磁波の影響を受けないようにするために、静電シールドを設けることが必要である。特に、高周波発振型の近接センサにおいては、コイルや処理回路が電磁波の影響を受け易く、静電シールドを設けない構成とした場合には、これらコイルや処理回路に流れる電気信号にノイズが重畳してしまい、結果として誤動作するなど近接センサの動作異常を招来してしまうことになる。
そこで、上記特許文献1,2および4に開示の近接センサにおいては、コイルが収容されるコアの表面に金属蒸着膜を形成し、当該金属蒸着膜を安定電位に接地することによってコイルに対する静電シールドを形成している。また、上記特許文献3に開示の近接センサにおいては、コイルが収容されるコアを取り囲むように筒状に形成されたシールド部材を配置し、当該シールド部材を安定電位に接地することによってコイルに対する静電シールドを形成している。
また、上記特許文献1に開示の近接センサにおいては、処理回路が形成された部分のプリント基板を取り囲むようにフレキシブル配線基板を曲成して配置し、当該フレキシブル配線基板に形成された導体パターンを安定電位に接地することにより、処理回路に対する静電シールドを形成している。また、上記特許文献2に開示の近接センサにおいては、処理回路が形成された部分のプリント基板を取り囲むように安定電位に接地されたリード線を巻き回すことにより、処理回路に対する静電シールドを形成している。
特開平9−55153号公報 特開2004−170389号公報 実開平5−15275号公報 実開平5−17890号公報
しかしながら、上記特許文献1および2に開示される如くの構成を採用した場合には、コイル組立体とプリント基板との機械的な固定と、コイルと処理回路との電気的な接続とが別々の作業によって実現される構成であるため、その組付け作業が煩雑になるという問題があった。また、上記特許文献3および4に開示される如くの構成を採用した場合には、別途コイル組立体とプリント基板とを機械的に固定する作業が必要になるため、やはり組付け作業が煩雑化するという問題があった。
また、上記特許文献1および2に開示される如くの構成を採用した場合には、コイル組立体に端子ピンを設ける必要があるため、部品コストが増大する問題が生じるとともに、当該端子ピンのランドへの接続作業を容易化するために、当該ランドをプリント基板の前端から所定距離だけ後退させて設ける必要があり、当該プリント基板の実装可能面積が減少してしまうといった問題が生じていた。
また、上記特許文献1,2および4に開示される如くの検出コイルの静電シールド構造を採用した場合には、コアの表面に金属蒸着膜を形成する必要があり、製造コストが大幅に増加するという問題があった。また、上記特許文献3に開示される如くのコイルの静電シールド構造を採用した場合には、別途筒状のシールド部材が必要となり、部品点数が増加して製造コストが増大するという問題があった。
また、上記特許文献2に記載される如くの処理回路の静電シールド構造を採用した場合には、リード線を処理回路の周囲に巻き回す作業が必要になり、組付け作業が大幅に煩雑化するとともに製造コストが増大する問題があった。
以上において説明したように、従来の近接センサにおいては、コイル組立体とプリント基板との機械的な固定およびコイルと処理回路との電気的な接続を実現するために、煩雑な組付け作業が必要になったり、あるいは製造コストが増大してしまったりするという課題が生じていた。また、コイルや処理回路に対する静電シールド構造を実現するために、煩雑な組付け作業がさらに必要になったり、あるいは製造コストがさらに増大してしまったりするという課題も生じていた。
そこで、本発明は、上述の問題点を解消すべくなされたものであり、組付け作業が容易化し、かつ製造コストが削減できる近接センサを提供することを目的とする。
本発明に基づく近接センサは、磁界を利用して金属体の有無または位置を検出するものであって、軸方向に前端および後端を有する筒状のケース体と、コアおよびコイルを含み、上記ケース体の内部でかつ上記ケース体の前端に配置されたコイル組立体と、上記ケース体の軸方向に沿って延在するように上記ケース体の内部でかつ上記コイル組立体の後方に配置され、上記コイルに電気的に接続される処理回路が設けられた第1プリント基板と、上記コイル組立体と上記第1プリント基板との間に位置するように上記ケース体の内部に配置され、上記コイルと上記処理回路との電気的な接続の中継を行なう第2プリント基板とを備える。上記第2プリント基板は、その一対の主面のうちの一方の主面が上記コアの背面に対向するように配置されている。上記第1プリント基板は、上記処理回路に電気的に接続された第1ランドをその前端寄りの主面に有している。上記第2プリント基板は、上記コイルのコイル端が電気的に接続された第2ランドと、上記一対の主面のうちの他方の主面に設けられ、上記第2ランドと電気的に接続された第3ランドとを含んでいる。そして、上記第1ランドと上記第3ランドとは、上記第1プリント基板の前端と上記第2プリント基板の上記他方の主面とが対峙した状態でろう材によりろう付けされている。
上記本発明に基づく近接センサにあっては、上記コイルが、金属体の有無または位置を検出するための磁界を生成する検出コイルを含んでいることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサにあっては、上記コイルが、上記検出コイルによって生成される磁界を調整するための磁界を生成する補助コイルをさらに含んでいることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサにおいては、当該近接センサが、上記検出コイルにパルス状の励磁電流を周期的に流し、上記励磁電流の遮断後に発生する金属体の周囲の磁界変化によって上記検出コイルに誘起される電圧を所定の閾値と比較することにより、金属体の有無を検出するものであることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサにあっては、上記第2プリント基板が、上記コアの前記背面に対向する部分に、外部からのノイズの侵入を防止するためのシールドパターン部を有していることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサにあっては、上記第2プリント基板がフレキシブル配線基板であることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサにあっては、上記第2プリント基板が、上記コアの上記背面に対向する部分である基部と、上記基部から延設され、外部からのノイズの侵入を防止するために上記ケース体の内周面に沿うように筒状に曲成された筒状シールド部とを有していることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサにあっては、上記筒状シールド部が、上記コイル組立体を取り囲むように上記コアの周面に沿って巻回された第1筒状シールド部を含んでいることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサにあっては、上記第2プリント基板が、上記第1筒状シールド部からさらに延設され、外部からのノイズの侵入を防止するために上記コイル組立体の前面を覆うように上記コアの前面に配置された板状シールド部をさらに有していることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサにあっては、上記筒状シールド部が、上記第1プリント基板を取り囲むように巻回された第2筒状シールド部を含んでいることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサにあっては、上記第2プリント基板と上記コアとが、上記第2プリント基板の上記第1の主面と上記コアの上記背面とが接着部を介して接着されることにより固定されていることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサにあっては、上記第1プリント基板がリジッド配線基板であることが好ましい。
本発明によれば、組付け作業が容易化し、かつ製造コストが削減できる近接センサとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す各実施の形態においては、同一または相当の部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1および図2は、本発明の実施の形態1における近接センサの断面図であり、図2に示す断面は、図1に示すII−II線に沿った断面である。まず、これら図1および図2を参照して、本実施の形態における近接センサ1Aの概略構造について説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態における近接センサ1Aは、概略円柱形状の外形を有しており、金属製の円筒状のケース体10と、ケース体10の内部でかつケース体10の前端に配置されたコイル組立体20と、ケース体10の内部でかつコイル組立体20の後方に配置された第1プリント基板30とを主として備えている。
コイル組立体20は、磁性材料かなるコア21と、リード線をコア21に巻回することによって形成された検出コイル22および補助コイル23とを含んでいる。検出コイル22は、コア21の前面21aに設けられた環状凹部に収容されてコア21に巻回されており、補助コイル23は、コア21の外周面の前端に設けられた環状凹部に収容されてコア21に巻回されている。検出コイル22は、検出対象物を検出するための磁界を生成するコイルであり、補助コイル23は、検出コイル22の磁界を調整する(より特定的には磁界の方向を調整する)ための磁界を生成するコイルである。補助コイル23は、一般にキャンセルコイルとも呼ばれる。なお、補助コイル23は、検出コイル22と直列に接続され、かつ、その巻回方向は、検出コイル22の巻回方向と逆向きである。
コイル組立体20は、有底筒状のコイルケース14の内部に収容され、コイルケース14の底部にコア21の前面21aが当接した状態で配置されている。コイルケース14は、その底部がケース体10の前端に位置した状態となるようにケース体10に圧入固定されている。これにより、コイル組立体20がケース体10の前端に配置されることになる。
第1プリント基板30は、リジッド配線基板からなり、ケース体10の軸方向に沿って延在するようにケース体10の内部に配置されている。第1プリント基板30には、処理回路が形成されている。処理回路には、上述した検出コイル22および補助コイル23を回路要素とする検出回路や、当該検出回路の出力を所定の仕様の電圧出力または電流出力に変換する出力回路、外部から導入される電力を所定の電源仕様に変換して検出回路などに出力する電源回路等が含まれる。ここで、リジッド配線基板とは、ガラス−エポキシ基板に代表されるような高い剛性を有する配線基板のことであり、電子部品の実装に特に適したものである。第1プリント基板30としてのリジッド配線基板には、その主面30a,30bや内部に導体パターンが形成されており、その主面30a,30bに実装された電子部品とこれら導体パターンとの組合わせにより、上述した各種の回路が形成されている。
検出コイル22には、パルス状の励磁電流が周期的に流れる。この励磁電流の周波数は、たとえば数kHzである。これにより、検出コイル22および補助コイル23が励磁される。なお、検出コイル22の両端には、図示しない抵抗が接続される。
検出対象物としての金属体が近接センサ1Aの検出可能範囲内に存在しない場合には、検出コイル22への励磁電流の供給が遮断された後に検出コイル22自体に流れる電流は、検出コイル22の両端に接続された抵抗によって急速に減少する。よって、検出対象物としての金属体が近接センサ1Aの検出可能範囲内に存在しない場合において、検出コイル22の両端間の電圧は、励磁電流の供給が遮断された直後には検出コイル22自体の逆起電力によって大きくなるものの、以後は急速に減衰する。
これに対し、検出対象物である金属体が近接センサ1Aの検出可能範囲内に存在している場合には、検出コイル22への励磁電流の供給が遮断されるとその金属体の周囲の磁界(検出コイル22による磁界)が変化するため、金属体に渦電流が発生する。この渦電流による磁束が検出コイル22を貫くことにより、検出コイル22に誘起電圧が発生する。これにより、検出コイル22への励磁電流の供給が遮断された時点からある一定時間(たとえば数10μ秒)が経過すると、検出コイル22の両端間の電圧としては、その誘起電圧が支配的になる。よって、このときの検出コイル22の両端間の電圧を閾値と比較することにより、検出対象の有無あるいは位置を検出することができる。
上述の方式によって検出コイル22を励磁する場合、誘起電圧は金属体に流れる渦電流の時間変化を反映したものとなる。検出コイル22はその渦電流の時間的変化を電圧に変換する役割を果たす。この電圧は、検出コイル22の損失や寄生容量等といったような温度依存性を有する成分の影響を受けにくい。よって、検出に際して温度変化の影響を受け難い近接センサとすることができる。
なお、検出回路は、検出コイル22を共振回路要素とする発振回路と、発振回路の発振振幅を閾値と比較して2値化する弁別回路とを含んでいてもよい。この場合、近接センサ1Aは、検出対象物としての金属体が検出コイル22に接近することに伴って生じる発振回路の発振振幅の減少や発振の停止を検知することにより、検出対象物としての金属体の有無あるいはその位置を検出する。このような方式の場合、検出コイル22には、たとえば周波数が数百kHzの連続的に変化する(たとえば波形が正弦波である)励磁電流が印加される。
ケース体10の内部でかつコイル組立体20と第1プリント基板30との間には、第2プリント基板40が配置されている。第2プリント基板40は、その一対の主面40a,40bのうちの一方の主面40aがコア21の背面21bに対向するように配置されている。すなわち、第2プリント基板40は、ケース体10の径方向に沿って延在するように配置されている。第2プリント基板40は、コア21に図示しない接着部を介して固定されている。より詳細には、第2プリント基板40の上記一方の主面40aとコア21の背面21bとが図示しない接着部を介して接着されることにより、第2プリント基板40がコア21に固定されている。
第1プリント基板30は、その前端が第2プリント基板40の他方の主面40bに対峙しており、当該状態において、第1プリント基板30が第2プリント基板40に固定されている。なお、第1プリント基板30と第2プリント基板40との機械的な固定の詳細については、後述することとする。
第2プリント基板40は、リジッド配線基板またはフレキシブル配線基板のいずれかからなる。ここで、フレキシブル配線基板は、上述したリジッド配線基板に比べて可撓性に優れた配線基板のことであり、たとえばポリイミド樹脂からなる基材の主表面に導体パターンが接着剤等によって貼り付けられて形成されたものが該当する。このフレキシブル配線基板は、適度に可撓性を有しているため、自在に折り曲げたり折り返したりすることが可能であり、電気的接点間の中継用の配線基板として利用可能なものである。
第2プリント基板40は、上述した検出コイル22および補助コイル23と、第1プリント基板30に設けられた処理回路との電気的な接続を中継するための中継部材である。なお、この中継部材としての第2プリント基板を用いた検出コイル22および補助コイル23と処理回路との電気的な接続の詳細については、後述することとする。
ケース体10の後端には、金属製の環状部材11を介して金属製の円筒状の部材であるホルダ12が取付けられている。より具体的には、環状部材11がケース体10の後端に挿入されて接着固定されており、ケース体10に固定されたこの環状部材11の中空部にホルダ12が挿入されて接着固定されている。ホルダ12の内部には、絶縁性の部材からなるレセプタクル16と、同じく絶縁性の部材からなるピンホルダ17によって支持された端子ピン18とが配置されている。レセプタクル16は、ホルダ12に圧入固定されており、ピンホルダ17がこのレセプタクル16に嵌合固定されている。
上述した第1プリント基板30は、その後端がレセプタクル16の内部にまで達しており、上述した端子ピン18は、第1プリント基板30の後端に設けられたランドに半田付け等によって電気的に接続されている。ここで、ランドとは、プリント基板に形成された導体パターンの一部に設けられた電気的な接続を実現するための接合用電極のことである。ランドは、プリント基板の表面において露出しており、半田付けや圧接等によって端子ピンやリード線が接合されることにより、これらと導体パターンとの電気的な接続を実現するものである。なお、図1においては、当該電気的な接続構造の図示は省略している。
ケース体10の内部の空間には、必要に応じて充填材(不図示)が充填される。これにより、ケース体10の内部の空間が充填材によって充填され、上述したコイル組立体20、第1プリント基板30、第2プリント基板40等が封止されることになる。当該充填材による封止は、ケース体10の内部の空間に外部から水分や油分等が侵入することを防止する目的で行なわれるものであり、また同時に振動環境下での内部構成部品の破損を防止することをも可能にするものである。なお、充填材としては、ポリウレタン樹脂に代表される樹脂材料が主として利用可能である。
図3は、上述した検出コイルおよび補助コイルと処理回路との電気的な接続構造を説明するための模式図であり、図4は、コイル組立体と第1プリント基板との機械的な接続構造を説明するための斜視図である。次に、これらの図を参照して、図1および図2に示す近接センサ1Aにおける、検出コイル22および補助コイル23と処理回路との電気的な接続構造およびコイル組立体20と第1プリント基板30との機械的な接続構造について詳説する。
図3および図4に示すように、本実施の形態における近接センサ1Aにおいては、第1プリント基板30の一方の主面(表面)30aの前端側のコーナー部にランド31A,31Bが設けられており、当該第1プリント基板30の他方の主面(裏面)30bの前端側のコーナー部にランド31C,31Dが設けられている。ランド31Aとランド31Dおよびランド31Bとランド31Cは、それぞれ第1プリント基板30の表裏の位置に対応して設けられている。図示するように、これらランド31A〜31Dは、いずれも第1プリント基板30の端部から所定距離だけ内側に入り込んだ位置に設けられていることが好ましいが、上記端部にまで達するように延在して設けられていてもよい。
ランド31A〜31Dのそれぞれは、いずれも第1プリント基板30に設けられた処理回路に電気的に接続されている。より具体的には、ランド31A〜31Cは、上述した処理回路(より特定的には検出回路)に電気的に接続されており、ランド31Dは、安定電位を生成する接地回路に電気的に接続されている。これらランド31A〜31Dが、第1プリント基板30に設けられた第1ランドに相当する。
第2プリント基板40のコア21に面していない側の主面40bには、ランド41A〜41Dおよびランド42A〜42Dが設けられている。このうち、ランド41A〜41Dは、第2プリント基板40の主面40bの周縁寄りの部分に設けられており、ランド42A〜42Dは、第2プリント基板40の主面40bの中央寄りの部分に設けられている。ランド41Aとランド42A、ランド41Bとランド42B、およびランド41Cとランド42Cは、それぞれ第2プリント基板40に設けられた導体パターンによって電気的に接続されている。また、ランド41Bとランド41Dとは、同じく第2プリント基板40に設けられた導体パターンによって電気的に接続されている。さらに、ランド42Dは、第2プリント基板40のランド41A〜41Dおよびランド42A〜42Dが設けられていない部分に形成された導体パターンに電気的に接続されている。このランド42Dに電気的に接続されている導体パターンは、静電シールド用の接地パターン42Eとなる。これら複数のランドのうち、ランド41A〜41Dが、第2プリント基板40に設けられた第2ランドに相当し、ランド42A〜42Dが、第2プリント基板40に設けられた第3ランドに相当する。なお、上述した接地パターン42Eは、外部からのノイズの侵入を防止するためにケース体10の内部に設けられるシールドパターン部に相当する。
ランド41Aには、検出コイル22の一方のコイル端22aが電気的に接続され、ランド41Bには、検出コイル22の他方のコイル端22bが電気的に接続される。ランド41Cには、補助コイル23の一方のコイル端23aが電気的に接続され、ランド41Dには、補助コイル23の他方のコイル端23bが電気的に接続される。また、ランド42Aには、処理回路に電気的に接続されたランド31Aが電気的に接続され、ランド42Bには、処理回路に電気的に接続されたランド31Bが電気的に接続される。さらに、ランド42Cには、処理回路に電気的に接続されたランド31Cが電気的に接続され、ランド42Dには、処理回路に電気的に接続されたランド31Dが電気的に接続される。以上により、検出コイル22および補助コイル23と処理回路との電気的な接続が実現されることになるが、これらの電気的な接続は、より具体的には、後述するコイル組立体20と第1プリント基板30との第2プリント基板40を介した機械的な接続によってそのすべてが実現されることになる。
図4に示すように、コア21の背面21bに固定された第2プリント基板40の主面40b上には、検出コイル22の一対のコイル端22a,22bと補助コイル23の一対のコイル端23a,23bとが引き出されている。より具体的には、検出コイル22の一対のコイル端22a,22bは、コア21に設けられた貫通孔21cを介してコア21の背面21b側に引き出されており、補助コイル23の一対のコイル端23a,23bは、コア21の外周部に設けられた溝21dを介してコア21の背面21b側に引き出されている。そして、第2プリント基板40の主面40b上に引き出されたこれら2組のコイル端は、第2プリント基板40の主面40bに設けられたランド41A〜41Dにそれぞれ半田付けによって接続されている。なお、図4においては、接合部材としての半田の図示は省略している。
また、コア21の背面に取付けられた第2プリント基板40の主面40bには、第1プリント基板30の前端が対峙するように配置されている。ここで、第1プリント基板30の前端は、第2プリント基板40の主面40bに設けられたランド42A〜42Dで取り囲まれた部分に当接配置される。これにより、第1プリント基板30の前端に設けられた4つのランド31A〜31Dは、第2プリント基板40に設けられたランド42A〜42Dにそれぞれ対応して配置されることになる。そして、これら対応した位置に配置されたランド同士がろう材としての半田50によって接合されることにより、第1プリント基板30が第2プリント基板40に機械的に固定され、それと同時にランド42A〜42Dとランド31A〜31Dの電気的な接続が実現されることになる。なお、このように、2つのプリント基板を立体的に半田付けした構造は、一般に井桁半田構造と呼ばれるものである。
以上において説明した如くの組付構造を採用することにより、コイル組立体20と第1プリント基板30との機械的な固定および検出コイル22および補助コイル23と処理回路との電気的な接続を第2プリント基板40を用いることによって同時に実現することができる。すなわち、第1プリント基板30の前端とコイル組立体20の背面側に接着固定された第2プリント基板40の主面40aとが対峙した状態で、これらプリント基板に設けられたランド同士を半田付けすることにより、上述した機械的な固定と電気的な接続とを同時に実現している。したがって、本実施の形態の如くの組付構造を採用することにより、従来に比して組付け作業が容易化し、かつ製造コストが削減できる近接センサとすることができる。
(実施の形態2)
図5および図6は、本発明の実施の形態2における近接センサの断面図であり、図6に示す断面は、図5に示すVI−VI線に沿った断面である。まず、これら図5および図6を参照して、本実施の形態における近接センサ1Bの概略構造について説明する。
図5および図6に示すように、本実施の形態における近接センサ1Bは、上述の実施の形態1における近接センサ1Aと同様に、概略円柱形状の外形を有しており、ケース体10と、コイル組立体20と、第1プリント基板30とを主として備えている。また、これらケース体10、コイル組立体20および第1プリント基板30の組付構造も上述の実施の形態1における近接センサ1Aのそれと同様であり、コイル組立体20と第1プリント基板30との機械的な固定および検出コイル22および補助コイル23と処理回路との電気的な接続が中継部材としての第2プリント基板40によって行なわれている。
本実施の形態における近接センサ1Bにおいては、第2プリント基板40がフレキシブル配線基板によって構成されており、この第2プリント基板40が、コア21の背面21bに接着固定された基部40A以外に、当該基部40Aから延設されたシールド部40B〜40Dを備えている。これらシールド部40B〜40Dは、外部からのノイズの侵入を防止するためにケース体10の内部に設けられる部位であり、いわゆる静電シールドに相当するものである。
具体的には、図5および図6に示すように、第2プリント基板40は、コイル組立体20を取り囲むようにコア21の周面に沿って巻回されることによって筒状に曲成された第1筒状シールド部40Bと、コイル組立体20の前面を覆うようにコア21の前面に配置された板状シールド部40Cと、第1プリント基板30の処理回路が形成された部分を取り囲むように巻回されることによって筒状に曲成された第2筒状シールド部40Dとを含んでいる。これらシールド部40B〜40Dのうち、筒状シールド部40B,40Dは、いずれもケース体10の内周面に沿うように延在することによって、上述したようにコイル組立体20および第1プリント基板30を取り囲んでいる。これらシールド部40B〜40Dは、フレキシブル配線基板からなる第2プリント基板40を所定の形状に形成し、かつこれに所定の位置において曲げ加工を施すこと等によって構成されている。
図7および図8は、本実施の形態の近接センサにおける第2プリント基板の展開図であり、図7は表面側の展開図、図8は裏面側の展開図である。図7および図8に示すように、第2プリント基板40は、展開した状態において平面視略円形の基部40Aおよび板状シールド部40Cと、展開した状態において平面視矩形状となる第1筒状シールド部40Bおよび第2筒状シールド部40Dとを有している。基部40Aは、周縁から外側に向けて突設した3つの接着しろ43を有している。第1筒状シールド部40Bの長手方向の一端は、連結部44を介して基部40Aの周縁に連結されている。板状シールド部40Cは、連結部45を介して第1筒状シールド部40Bに連結されている。また、第2筒状シールド部40Dは、連結部46を介して第1筒状シールド部40Bに連結されている。
基部40A、第1筒状シールド部40B、板状シールド部40Cおよび第2筒状シールド部40Dのそれぞれには、ほぼ全面にわたって接地パターン42Eが設けられており、上述した連結部44,45,46を介してこれら接地パターン42Eは相互に電気的に接続されている。
図8に示すように、第2プリント基板40の裏面側の所定位置には、両面テープ48が設けられている。当該両面テープ48は、後述する曲げ加工が施された第2プリント基板40の立体的な形状を維持するための接着手段であり、組付け作業が行なわれる前の状態においては剥離シールによってその粘着面が保護されている。なお、図8においては、当該両面テープ48が設けられた領域を斜線にて示している。
図9は、本実施の形態における近接センサの、検出コイルおよび補助コイルと処理回路との電気的な接続構造を説明するための模式図であり、図10は、コイル組立体と第1プリント基板との機械的な接続構造を説明するための斜視図である。また、図11ないし図13は、図10に示す組付構造を実現するための組付け手順を説明するための図である。次に、これらの図を参照して、図5および図6に示す近接センサ1Bにおける、検出コイル22および補助コイル23と処理回路との電気的な接続構造、コイル組立体20と第1プリント基板30との機械的な接続構造およびその組付け手順について詳説する。
図9および図10に示すように、本実施の形態における近接センサ1Bにおける、第1プリント基板30に設けられた第1ランドとしてのランド31A〜31D、第2プリント基板40に設けられた第2ランドとしてのランド41A〜41D、同じく第2プリント基板40に設けられた第3ランドとしてのランド42A〜42D、検出コイル22の一対のコイル端22a,22b、および補助コイル23の一対のコイル端23a,23b間の電気的な接続は、上述の実施の形態1における近接センサ1Aの場合と同様である。これに加え、本実施の形態における近接センサ1Bにおいては、第2プリント基板40に設けられたランド42Dに電気的に接続された接地パターン42Eによって、検出コイル22、補助コイル23および第1プリント基板30の静電シールドが構成されている。図10に示すように、これら静電シールドは、コイル組立体20を取り囲むように設けられた第1筒状シールド部40Bおよび板状シールド部40Cと、処理回路が設けられた第1プリント基板30を取り囲むように設けられた第2筒状シールド部40Dによって構成されている。
図10に示す組付構造は、以下に示す組付手順を経ることによって実現される。まず、コイル組立体20の背面に第2プリント基板40の基部40Aを接着固定する。この接着固定には、上述した両面テープ48が利用される。そして、検出コイル22の一対のコイル端22a,22bおよび補助コイル23の一対のコイル端23a,23bをそれぞれ第2プリント基板40に設けられたランド41A〜41Dに半田付けする。次に、第1プリント基板30の前端を第2プリント基板40の主面40bに対峙させた状態とし、この状態において第1プリント基板30のランド31A〜31Dと第2プリント基板40のランド42A〜42Dとの半田付けを行なう。当該半田付けには、上述の実施の形態1において説明した井桁半田付け構造を利用する。これにより、図11に示す状態とする。
次に、図12に示すように、コイル組立体20の背面21bに固定された第2プリント基板40の基部40Aの周縁に設けられた接着しろ43および連結部44にそれぞれ曲げ加工を施す。そして、連結部44に隣接する第2プリント基板40の平面視矩形状の部分をコイル組立体20の周面に沿って巻き付ける。これにより、第1筒状シールド部40Bを形成する。この第1筒状シールド部40Bは、その内周面において上述の接着しろ43に対面することとなるため、上述した両面テープ48を用いてこれら対面部分を接着固定することにより、第1筒状シールド部40Bの筒形状を維持させる。これにより、図13に示す状態となる。
次に、第1筒状シールド部40Bに隣接して設けられた連結部45に曲げ加工を施し、第1筒状シールド部40Bに隣接する第2プリント基板40Bの平面視円形状の部分をコイル組立体20の前面に沿って配置する。これにより、板状シールド部40Cを形成する。この板状シールド部40Cは、その裏面に設けられた両面テープ48によってコイル組立体20の前面に接着固定する。
つづいて、第1筒状シールド部40Bに隣接して設けられた連結部46に曲げ加工を施す。そして、第1筒状シールド部40Bに隣接する第2プリント基板40Bの平面視略矩形状の部分を第1プリント基板30に巻き付ける。これにより、第2筒状シールド部40Dを形成する。この第2筒状シールド部40Dは、その裏面に設けられた両面テープ48によってその巻き付け方向の一端および他端が接着固定されることにより、その筒形状が維持されることになる。以上により、図10に示す組付構造が実現されることになる。
以上において説明した如くの組付構造を採用することにより、コイル組立体20と第1プリント基板30との機械的な固定および検出コイル22および補助コイル23と処理回路との電気的な接続を第2プリント基板40の基部40Aを用いて同時に実現することができるとともに、この第2プリント基板40の基部40Aから延設された第1筒状シールド部40B、板状シールド部40Cおよび第2筒状シールド部40Dによって、検出コイル22、補助コイル23および処理回路の静電シールド構造を実現することができる。この静電シールド構造は、第2プリント基板40に曲げ加工を施してこれを接着固定するという簡便な作業にて実現できる。したがって、本実施の形態の如くの組付構造を採用することにより、従来に比して大幅に組付け作業が容易化し、かつ製造コストが削減できる近接センサとすることができる。
なお、本実施の形態における近接センサ1Bにおいては、第1筒状シールド部40Bと第2筒状シールド部40Dとの間に隙間が生じている。この隙間は、ケース体10の内部に充填材を充填する際の充填材の流路となる。すなわち、充填材が当該隙間を経由して流動することになるため、充填工程においける充填材の流動が阻害されることが防止されることになる。したがって、本実施の形態の如くの静電シールド構造を採用した場合にも、、ケース体10の内部を隙間なく充填材によって充填することが可能となり、高信頼性の近接センサとすることができる。
(実施の形態3)
図14および図15は、本発明の実施の形態3における近接センサの断面図であり、図15に示す断面は、図14に示すXV−XV線に沿った断面である。本実施の形態における近接センサ1Cは、上述の実施の形態2における近接センサ1Bよりもケース体10の外径寸法が大幅に小さく構成されたものである。
図14および図15に示すように、本実施の形態における近接センサ1Cは、上述の実施の形態2における近接センサ1Bと同様に、概略円柱形状の外形を有しており、ケース体10と、コイル組立体20と、第1プリント基板30とを主として備えている。また、これらケース体10、コイル組立体20および第1プリント基板30の組付構造も上述の実施の形態2における近接センサ1Bのそれと同様であり、コイル組立体20と第1プリント基板30との機械的な固定および検出コイル22および補助コイル23と処理回路との電気的な接続が中継部材としての第2プリント基板40によって行なわれている。
本実施の形態における近接センサ1Cにおける静電シールド構造も、上述の実施の形態2における近接センサ1Bのそれと近似のものであり、コイル組立体20を取り囲むようにコア21の周面に沿って巻回されることによって筒状に曲成された第1筒状シールド部40Bと、コイル組立体20の前面を覆うようにコア21の前面に配置された板状シールド部40Cと、第1プリント基板30の処理回路が形成された部分を取り囲むように巻回されることによって筒状に曲成された第2筒状シールド部40Dとによって構成されている。これらシールド部40B〜40Dは、第2プリント基板40の基部40Aから延設された部分によってそれぞれ構成されている。
図16は、ケース体に組み付けられる前の状態における内部構成部品の斜視図である。図16に示すように、本実施の形態における近接センサ1Cにおいては、第1筒状シールド部40Bと第2筒状シールド部40Dが同径に形成されているため、これらの間に十分な隙間が形成されていない。そのため、ケース体10の内部に充填材を充填する際の充填材の流路が十分に確保されずに充填材の流動が阻害されるおそれがある。そこで、本実施の形態における近接センサ1Cにおいては、図16に示される如く第1筒状シールド部40Bと第2筒状シールド部40Dとの間に開口49を設け、当該開口49を介して充填材が流動可能となるように構成している。このように構成することにより、本実施の形態の如く外形寸法が小さい小型の近接センサにおいても、当該開口49を設けることによってケース体10の内部に隙間なく充填材を流し込むことが可能になり、高信頼性の近接センサとすることができる。
以上において説明した本発明の実施の形態1ないし3においては、検出コイルに加えて補助コイルを具備してなる近接センサを例示して説明を行なった。しかしながら、補助コイルは必須の構成部品ではなく、補助コイルを具備しない近接センサを構成することも当然に可能である。その場合にも、本発明を当該補助コイルを具備しない近接センサに適用することは当然に可能であり、本発明はそれを除外するものではない。
また、以上において説明した本発明の実施の形態1ないし3においては、外部への出力手段として端子ピンを用いた場合の近接センサを例示して説明を行なったが、本発明は、これをコードにて実現した近接センサにも当然に適用可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1における近接センサの断面図である。 図1中に示すII−II線に沿った断面図である。 図1および図2に示す近接センサの検出コイルおよび補助コイルと処理回路との電気的な接続構造を説明するための模式図である。 図1および図2に示す近接センサのコイル組立体と第1プリント基板との機械的な接続構造を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態2における近接センサの断面図である。 図5中に示すVI−VI線に沿った断面図である。 図5および図6に示す近接センサの検出コイルおよび補助コイルと処理回路との電気的な接続構造を説明するための模式図である。 図5および図6に示す近接センサの第2プリント基板の表面側の展開図である。 図5および図6に示す近接センサの第2プリント基板の裏面側の展開図である。 図5および図6に示す近接センサのコイル組立体と第1プリント基板との機械的な接続構造を説明するための斜視図である。 図10に示す組付構造を実現するための組付け手順を説明するための図である。 図10に示す組付構造を実現するための組付け手順を説明するための図である。 図10に示す組付構造を実現するための組付け手順を説明するための図である。 本発明の実施の形態3における近接センサの断面図である。 図14中に示すXV−XV線に沿った断面図である。 図14および図15に示す近接センサにおいて、ケース体に組み付けられる前の状態における内部構成部品の斜視図である。
符号の説明
1A〜1C 近接センサ、10 ケース体、11 環状部材、12 ホルダ、14 コイルケース、16 レセプタクル、17 ピンホルダ、18 端子ピン、20 コイル組立体、21 コア、21a 前面、21b 背面、21c 貫通孔、21d 溝、22 検出コイル、22a,22b コイル端、23 補助コイル、23a,23b コイル端、30 第1プリント基板、30a,30b 主面、31A〜31D ランド、40 第2プリント基板、40a,40b 主面、40A 基部、40B〜40D シールド部、41A〜41D,42A〜42D ランド、42E 接地パターン、43 接着しろ、44〜46 連結部、48 両面テープ、49 開口、50 半田。

Claims (12)

  1. 磁界を利用して金属体の有無または位置を検出する近接センサであって、
    軸方向に前端および後端を有する筒状のケース体と、
    コアおよびコイルを含み、前記ケース体の内部でかつ前記ケース体の前端に配置されたコイル組立体と、
    前記ケース体の軸方向に沿って延在するように前記ケース体の内部でかつ前記コイル組立体の後方に配置され、前記コイルに電気的に接続される処理回路が設けられた第1プリント基板と、
    前記コイル組立体と前記第1プリント基板との間に位置するように前記ケース体の内部に配置され、前記コイルと前記処理回路との電気的な接続の中継を行なう第2プリント基板とを備え、
    前記第2プリント基板は、その一対の主面のうちの一方の主面が前記コアの背面に対向するように配置され、
    前記第1プリント基板は、前記処理回路に電気的に接続された第1ランドをその前端寄りの主面に有し、
    前記第2プリント基板は、前記コイルのコイル端が電気的に接続された第2ランドと、前記一対の主面のうちの他方の主面に設けられ、前記第2ランドと電気的に接続された第3ランドとを含み、
    前記第1ランドと前記第3ランドとが、前記第1プリント基板の前端と前記第2プリント基板の前記他方の主面とが対峙した状態でろう材によりろう付けされている、近接センサ。
  2. 前記コイルは、金属体の有無または位置を検出するための磁界を生成する検出コイルを含む、請求項1に記載の近接センサ。
  3. 前記コイルは、前記検出コイルによって生成される磁界を調整するための磁界を生成する補助コイルをさらに含む、請求項2に記載の近接センサ。
  4. 前記近接センサは、前記検出コイルにパルス状の励磁電流を周期的に流し、前記励磁電流の遮断後に発生する金属体の周囲の磁界変化によって前記検出コイルに誘起される電圧を所定の閾値と比較することにより、金属体の有無を検出する、請求項2または3に記載の近接センサ。
  5. 前記第2プリント基板は、前記コアの前記背面に対向する部分に、外部からのノイズの侵入を防止するためのシールドパターン部を有している、請求項1から4のいずれかに記載の近接センサ。
  6. 前記第2プリント基板は、フレキシブル配線基板である、請求項1から5のいずれかに記載の近接センサ。
  7. 前記第2プリント基板は、前記コアの前記背面に対向する部分である基部と、前記基部から延設され、外部からのノイズの侵入を防止するために前記ケース体の内周面に沿うように筒状に曲成された筒状シールド部とを有している、請求項6に記載の近接センサ。
  8. 前記筒状シールド部は、前記コイル組立体を取り囲むように前記コアの周面に沿って巻回された第1筒状シールド部を含んでいる、請求項7に記載の近接センサ。
  9. 前記第2プリント基板は、前記第1筒状シールド部からさらに延設され、外部からのノイズの侵入を防止するために前記コイル組立体の前面を覆うように前記コアの前面に配置された板状シールド部をさらに有している、請求項8に記載の近接センサ。
  10. 前記筒状シールド部は、前記第1プリント基板を取り囲むように巻回された第2筒状シールド部を含んでいる、請求項7から9のいずれかに記載の近接センサ。
  11. 前記第2プリント基板と前記コアとが、前記第2プリント基板の前記第1の主面と前記コアの前記背面とが接着部を介して接着されることにより、固定されている、請求項1から10のいずれかに記載の近接センサ。
  12. 前記第1プリント基板は、リジッド配線基板である、請求項1から11のいずれかに記載の近接センサ。
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