JP2009047369A - 熱消費量算出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】流量計を用いずに、熱負荷装置における熱消費量に関する情報を簡単且つ正確に計測して、熱負荷装置への熱供給コストを算出する熱消費量算出システムを提供する。
【解決手段】熱供給システムにおいて、熱負荷装置100のそれぞれに備えられる、蓄熱水通流手段の運転期間についての情報、及び、第2熱消費手段85への熱源水の供給期間についての情報を取得する運転情報取得手段21と、熱源装置6の発熱運転コストを導出する発熱運転コスト導出手段22と、熱源装置6の発熱運転コストを、熱負荷装置100のそれぞれにおける、蓄熱水通流手段の運転期間に第1係数を乗算した値と第2熱消費手段85への熱源水の供給期間に第2係数を乗算した値との合計値で按分して、熱負荷装置100のそれぞれで消費された熱を発生するのに要した個別の発熱運転コストを導出する個別コスト導出手段23と備える熱消費量算出システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、発熱運転を行う熱源装置、及び、その熱源装置で発生された熱を回収する熱源水が循環する熱源水循環ラインを有する熱源水循環装置と、熱源水循環ラインを循環している熱源水から熱を取得する複数の熱負荷装置とを備える熱供給システムにおいて、熱負荷装置のそれぞれで消費された熱を発生するのに要した個別の発熱運転コストを導出する熱消費量算出システムに関する。
従来から、発熱運転を行う熱源装置、及び、その熱源装置で発生された熱を回収する熱源水が循環する熱源水循環ラインを有する熱源水循環装置と、熱源水循環ラインを循環している熱源水から熱を取得する複数の熱負荷装置とを備える熱供給システムが提案されている。
特許文献1に記載されている熱供給システムは、例えば、熱負荷装置を備える複数の家庭からなる地域全体に熱を供給する熱源装置を設け、その熱源装置で発生された熱を回収した熱源水を、各家庭を順に通流させるもの、つまり、ワンループの熱供給システムである。また、各家庭の熱負荷装置は、蓄熱水を貯留する蓄熱タンクと、熱源水と蓄熱水との間で熱交換を行って、熱源水から熱を取得する蓄熱用熱交換器と、蓄熱水が蓄熱用熱交換器と蓄熱タンクとを順に通流する形態で循環する蓄熱水循環ラインとを有する。更に、熱消費装置には、熱交換によって熱源水から熱を取得して蓄熱タンクに貯留されている蓄熱水の熱を消費する、即ち、熱源水の熱を間接的に消費する風呂追い炊き装置及び暖房装置や、熱源水を直接抜き出して水と混合して温水温度を調整し、その温水を消費する給湯装置などが設けられている。
各家庭での熱消費量に対する課金を行うためには、各家庭の熱負荷装置における熱消費量を正確に導出する必要がある。各家庭の熱負荷装置における熱消費量は、上述したような蓄熱タンクに貯留されている蓄熱水からの熱消費量、即ち、熱源水の熱を間接使用することによる熱消費量と、熱源水の熱を直接使用することによる熱消費量とを合計すればよい。特許文献1に記載の熱供給システムでは、蓄熱水からの熱消費量を導出するために、蓄熱タンクから熱消費手段へ供給される蓄熱水の温度と流量を測定し、更に、熱消費手段から蓄熱タンクへ戻る蓄熱水の温度を測定している。そして、熱消費手段において発生した蓄熱水の温度低下と蓄熱水の流量とから、熱消費手段における熱消費量が導出される。また、給湯装置において熱源水を直接使用することによる熱消費量を導出するために、基準となる水の温度を測定し、更に、給湯装置に供給される、水と熱源水とが混合された温水の温度と流量とを測定する。そして、温水温度と給水温度との温度差と温水の流量とから、給湯装置としての熱消費手段における熱消費量を導出する。
或いは、蓄熱タンクに貯留されている蓄熱水からの熱消費量を導出する別の方法もある。具体的には、蓄熱水と熱交換を行うべく、熱源水循環ラインから熱負荷装置内に取り込まれた熱源水の温度と流量とを測定し、更に、熱負荷装置内から熱源水循環ラインに戻る熱源水の温度とを測定する。そして、熱負荷装置内に取り込まれている間に発生した熱源水の温度低下と流量とから、熱負荷装置における熱消費量を導出する。
特開2006−250400号公報
特許文献1に記載の熱供給システムでは、温水の温度を測定する温度計と温水の流量を測定する流量計とを用いて構成される熱量計を用いて熱消費量を導出している。よって、特許文献1に記載の熱供給システムにおける熱消費量の導出手法を採用する場合、その熱量計について、法定計器としての検定を受ける必要がある。また、熱量計の精度を確保するための定期的な検査が必要となる。従って、熱消費量の導出に要するコストが大きくなり、且つ、煩雑な手続が必要になるという問題が発生する。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、流量計を用いずに、熱負荷装置における熱消費量に関する情報を簡単且つ正確に計測して、熱負荷装置に対する熱供給コストを算出可能な熱消費量算出システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る熱消費量算出システムの特徴構成は、発熱運転を行う熱源装置、及び、前記熱源装置で発生された熱を回収する熱源水が循環する熱源水循環ラインを有する熱源水循環装置と、
前記熱源水循環ラインを循環している前記熱源水から熱を取得する複数の熱負荷装置とを備え、
前記熱負荷装置は、蓄熱水を貯留する蓄熱タンクと、前記熱源水と前記蓄熱水との間で熱交換を行って、前記熱源水から熱を取得する蓄熱用熱交換器と、前記蓄熱水が前記蓄熱用熱交換器と前記蓄熱タンクとを順に通流する形態で循環する蓄熱水循環ラインと、前記蓄熱水循環ラインに前記蓄熱水を通流させる蓄熱水通流手段と、前記蓄熱水循環ラインを通流する前記蓄熱水から熱を取得して消費する第1熱消費手段と、前記熱源水を抜き出して消費する第2熱消費手段と、前記蓄熱水の温度を検出する蓄熱水温度検出手段と、前記第1熱消費手段に対して蓄熱水の熱を供給するために前記蓄熱水通流手段を運転させると共に、前記蓄熱水温度検出手段の検出結果が蓄熱運転開始条件を満たしてから蓄熱運転停止条件を満たすまで前記蓄熱水通流手段を蓄熱運転させる運転制御手段と、を有する熱供給システムにおいて、
前記熱負荷装置のそれぞれに備えられる、前記蓄熱水通流手段の運転期間についての情報、及び、前記第2熱消費手段への前記熱源水の供給期間についての情報を取得する運転情報取得手段と、
前記熱源装置の発熱運転コストを導出する発熱運転コスト導出手段と、
前記熱源装置の発熱運転コストを、前記熱負荷装置のそれぞれにおける、前記蓄熱水通流手段の運転期間に第1係数を乗算した値と前記第2熱消費手段への前記熱源水の供給期間に第2係数を乗算した値との合計値で按分して、前記熱負荷装置のそれぞれで消費された熱を発生するのに要した個別の発熱運転コストを導出する個別コスト導出手段と、を備える点にある。
上記特徴構成によれば、熱負荷装置における熱消費量は、蓄熱水から熱を取得して熱消費する第1熱消費手段における熱消費量と、熱源水を抜き出して消費する第2熱消費手段における熱消費量との合計である。本特徴構成では、蓄熱水通流手段が運転している間は、熱源水から蓄熱水への熱の供給が行われる。つまり、第1熱消費手段に対して蓄熱水の熱を供給するために蓄熱水通流手段を運転させている間は、蓄熱用熱交換器において熱源水から蓄熱水へと熱の補充が行われる。また、蓄熱水の温度が蓄熱運転開始条件を満たしてから蓄熱運転停止条件を満たすまで蓄熱水通流手段を蓄熱運転させることで熱源水から蓄熱水へ熱の補充が行われる。
よって、第1熱消費手段における熱消費量は、熱源水から蓄熱水への熱の補充が行われた期間、即ち、蓄熱水通流手段の運転期間に対応する。また、第2熱消費手段における熱消費量は、第2熱消費手段への熱源水の供給期間に対応する。
よって、蓄熱水通流手段の運転期間に第1係数を乗算した値と第2熱消費手段への熱源水の供給期間に第2係数を乗算した値との合計値から、熱負荷装置における熱消費量に相当する値を正確に導出できる。ここで、第1係数及び第2係数の値は適宜設定できる。更に、熱負荷装置のそれぞれで消費された熱を発生するのに要した個別の発熱運転コストは、熱源装置の発熱運転コストを、熱負荷装置のそれぞれにおける、蓄熱水通流手段の運転期間に第1係数を乗算した値と第2熱消費手段への熱源水の供給期間に第2係数を乗算した値との合計値で按分して導出できる。
従って、熱負荷装置における熱消費量を簡単且つ正確に計測して、熱負荷装置に対する熱供給コストを算出可能な熱消費量算出システムを提供できる。
本発明に係る熱消費量算出システムの別の特徴構成は、前記熱源装置は、熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置を有し、
前記発熱運転コスト導出手段は、前記熱源装置の発電電力量から前記熱源装置での自家消費電力量を除いた余剰電力量に相当する発電運転コストを、前記熱源装置の運転に要したエネルギコストから減算して前記発熱運転コストを導出する点にある。
上記特徴構成によれば、熱源装置が、熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置を有するとき、その熱源装置の運転に要したエネルギコストには、熱を発生するのに要したコスト(発熱運転コスト)と、電気を発生するのに要したコスト(発電運転コスト)とが含まれる。但し、熱源装置で発熱運転を行うためにも電気が使用されることを考慮すると、発電電力量の全てが発電運転コストに相当するのではなく、上記余剰電力量が発電運転コストに相当する。よって、熱源装置の発電電力量から熱源装置での自家消費電力量を除いた余剰電力量に相当する発電運転コストを、熱源装置の運転に要したエネルギコストから減算することで、上記発熱運転コストを正確に導出できる。
本発明に係る熱消費量算出システムの別の特徴構成は、前記複数の熱負荷装置において、前記蓄熱運転開始条件を満たしてから前記蓄熱運転停止条件を満たすまでに要する前記蓄熱運転の実施期間が互いに同じになるように、前記蓄熱運転開始条件及び前記蓄熱運転停止条件は前記複数の熱負荷装置において各別に設定されている点にある。
多数の熱負荷装置が、熱源装置に近い熱源水循環ラインの上流側から、熱源装置から離れた熱源水循環ラインの下流側に至る間に順に連結されているとき、各熱負荷装置で熱源水から熱が奪われるため、熱源装置から離れた下流側を通流している熱源水の温度は、熱源装置に近い上流側を通流している熱源水の温度よりも低くなる。そのため、熱源装置からの距離に従って、各熱負荷装置において、蓄熱水の温度が蓄熱運転開始条件を満たしてから蓄熱運転停止条件を満たすまでに要する蓄熱運転の実施期間に長短が生じる可能性がある。
本特徴構成によれば、複数の熱負荷装置において、蓄熱運転開始条件を満たしてから蓄熱運転停止条件を満たすまでに要する蓄熱運転の実施期間が互いに同じになるように、蓄熱運転開始条件及び蓄熱運転停止条件を複数の熱負荷装置において各別に設定できる。その結果、熱負荷装置のそれぞれで消費された熱を発生するのに要した個別の発熱運転コストの均等化を促し、正確性が確保される。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して熱供給システムにおける熱消費量算出システムについて説明する。図1は、熱供給システム及び熱消費量算出システムの概略的な構成図であり、図2は、熱供給システムが備える熱負荷装置の概略的な構成図である。
図1及び図2に示すように、熱供給システムは、発熱運転を行う熱源装置6、及び、熱源水が循環し、熱源装置6で発生された熱が循環途中の熱源水で回収される熱源水循環ライン2を有する熱源水循環装置Cと、熱源水循環ライン2を循環している熱源水から熱を取得する複数の熱負荷装置100とを備える。
具体的には、熱供給システムは、集合住宅5にある複数の各住居1に夫々に対して熱を供給するシステムとして構成され、各住居1には、上記熱負荷装置100が設けられている。各住居1に設けられた熱負荷装置100に供給される熱は、熱源装置6の発熱運転により生成される。そして、熱源装置6の発熱運転により発生した熱は熱源水を、例えば80℃程度の高温に加熱し、その熱源水HWは、熱源水循環ライン2を通流しながら各住居1に渡って循環する。
複数の住居1の夫々の共有部1bには、熱源水循環ライン2から取り込んだ熱源水HWの熱を蓄熱する蓄熱タンク40などが設置されている。そして、各住居1の居住部1aでの給湯用、暖房用、風呂追焚き用などに、蓄熱タンク40に蓄熱された熱が利用され、或いは、熱源水循環ライン2から取り込んだ熱源水HWが抜き出されて利用される。
以下に、熱源装置6の構成について説明する。
第1実施形態において、熱源装置6は、熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置としてのガスエンジン6aと、ボイラなどの補助加熱装置6bとを有する。本実施形態では、ガスエンジン6a及び補助加熱装置6bは、ガスを燃料として運転される。ガスエンジン6aを運転することにより発生した熱は、熱媒循環ライン3aを通流する熱媒によって回収される。また、補助加熱装置6bを運転することにより発生した熱は、熱媒循環ライン3bを通流する熱媒によって回収される。熱媒循環ライン3aには、熱媒循環ライン3aを通流する熱媒と、熱源水循環ライン2を通流する熱源水との熱交換を可能にする熱交換器4aが設けられている。熱媒循環ライン3bには、熱媒循環ライン3bを通流する熱媒と熱源水循環ライン2を通流する熱源水との熱交換を可能にする熱交換器4bが設けられている。よって、ガスエンジン6a及び補助加熱装置6bの少なくとも一方を運転することで、熱源水循環ライン2を通流する熱源水の温度を高温に保つことができる。
また、ガスエンジン6a及び補助加熱装置6b、並びに、ポンプやバルブなどの補機7は電力線PLに接続されている。よって、熱電併給装置としてのガスエンジン6aを運転することで発生する電力は、ガスエンジン6a、補助加熱装置6b及び補機7などの熱源装置6の内部で自家消費される。そして、熱源装置6での自家消費電力量を除いた余剰電力量が、電力メータ9を介して外部に供給される。
上記熱供給システムの熱源水循環ライン2は、シングルループ配管(単管配管)である。熱源装置6から各住居1に温水を供給するための往配管と各住居1から熱源装置6に温水を戻すための復配管とを個別に設ける複管配管を用いた場合と比較して、半分の配管で済むためコストメリットがある。
以下、第1実施形態の熱負荷装置100について、図2に基づいて説明する。
図2に示す熱負荷装置100は、蓄熱水SWを貯留する蓄熱タンク40と、熱源水HWと蓄熱水SWとの間で熱交換を行って、熱源水HWから熱を取得する蓄熱用熱交換器70と、蓄熱水SWが蓄熱用熱交換器70と蓄熱タンク40とを順に通流する形態で循環する蓄熱水循環ライン50と、蓄熱水循環ライン50に蓄熱水を通流させる蓄熱水通流手段としての蓄熱水循環ポンプ51とを有する。また、熱負荷装置100は、蓄熱水SWを放熱させる放熱用熱交換器として、後述する給水LWや浴槽水BWと蓄熱水SWとの間で熱交換を行う給湯追焚き用熱交換器75、及び、後述する室内空気RAと蓄熱水SWとの間で熱交換を行う暖房用放熱器87を備える。
詳細には、蓄熱タンク40の上部47から蓄熱用熱交換器70と給湯追焚き用熱交換器75若しくは暖房用放熱器87とを順に通過した後に蓄熱タンク40の下部48に接続される蓄熱水循環ライン50と、当該蓄熱水循環ライン50の上部47側と蓄熱用熱交換器70との間に設置され上部47側から下部48側に向けて蓄熱水SWを送出可能な蓄熱水循環ポンプ51とで、蓄熱水循環手段Xが構成されている。
また、熱源水循環ライン2の熱源水取り込み部13iから蓄熱用熱交換器70を通過した後に同ライン2の熱源水取り込み部13iよりも下流側の熱源水戻り部13oに接続される熱源水循環ライン13と、熱源水循環ライン2における熱源水取り込み部13iと熱源水戻り部13oとの間に設置され当該熱源水HWの流量を調整可能な流量調整弁11とで、熱源水循環手段Yが構成されている。
更に、熱負荷装置100は、蓄熱水循環手段X及び熱源水循環手段Y等の作動を制御して、蓄熱運転や、放熱運転としての給湯運転、追焚き運転、及び、暖房運転を夫々実行可能な制御装置80(運転制御手段の一例)を備える。加えて、熱負荷装置100は、蓄熱水SWから熱を取得して消費する第1熱消費手段としての浴槽86及び暖房用放熱器87と、熱源水HWを抜き出して消費する第2熱消費手段としての給湯部85とを備える。
上記蓄熱タンク40は、矩形断面、具体的には長方形断面を有する合成樹脂の成形体からなり、上端部が大気に開放された大気開放型のタンクである。そして、その内部には、水道水からなる蓄熱水SWが所定の水位まで貯留されている。
また、蓄熱タンク40内の蓄熱水SWの水位を一定に維持する水位維持手段Fとして、蓄熱タンク40の水位を検出する水位センサ44と、給水路16と蓄熱タンク40の上端部とを接続する補充路45と、その補充路45に配置された開閉操作弁46と、蓄熱タンク40内の目標水位範囲の上限水位を超えた蓄熱水SWをオーバーフローさせるオーバーフロー路49とが設けられている。
即ち、水位維持手段Fは、蓄熱タンク40内の水位が目標水位範囲を下回った場合には、制御装置80が水位センサ44の検出結果に基づいて開閉操作弁46を開状態とすることで、補充路46を通じて蓄熱タンク40に給水LWが補充され、逆に、蓄熱タンク40内の水位が目標水位範囲を上回った場合には、蓄熱タンク40内の蓄熱水がオーバーフロー路49を通じて排出されることで、蓄熱タンク40内の水位を目標水位範囲内に維持するように構成されている。
更に、蓄熱タンク40内には、複数の温度センサ41,42,43が上部側から下部側に渡って配置されており、例えば、これらの温度センサ41,42,43により、蓄熱タンク40の上部側、中部側、下部側の蓄熱水SWの温度を各別に検出可能となっている。
上記蓄熱用熱交換器70は、後述する熱源水循環手段Yにより循環される熱源水HWと後述する蓄熱水循環手段Xにより循環される蓄熱水SWとが、互いに対向して通流し、当該熱源水HWと当該蓄熱水SWとの間で熱交換を行うように構成されている。例えば、かかる熱交換器70としては公知の2流体用の熱交換器を利用することができる。
上記給湯追焚き用熱交換器75は、後述する蓄熱水循環手段Xにより循環される蓄熱水SWが通流すると共に、その蓄熱水SWに対向して、給水路16を通じて給湯部85へ供給される給湯用の給水LWや、浴槽水循環ライン65を通じて浴槽86との間で循環される浴槽水BWが通流し、当該給水LWと当該蓄熱水SWとの間で熱交換を行うと共に、当該浴槽水BWと当該蓄熱水SWとの間で熱交換を行うように構成されている。例えば、かかる熱交換器75としては公知の3流体用の熱交換器を利用することができる。
尚、かかる給湯追焚き用熱交換器75は、給水LWと当該蓄熱水SWとの間で熱交換を行うための給湯用熱交換器と、浴槽水BWと当該蓄熱水SWとの間で熱交換を行うための追焚き用熱交換器との別の熱交換器で構成しても構わない。
また、上記給水路16は、給湯追焚き用熱交換器75を通過した後に給湯部85に接続される流路として構成されている。即ち、給水路16に設けられた開閉操作弁18が開状態となって給湯部85への給水LWの供給が開始されると、給水LWが、給湯追焚き用熱交換器75に通流した後に、給湯水Wとして給湯部85に供給されることになる。
尚、上記給湯部85は、単純に給湯水Wを吐出する給湯栓とすることができるが、後述する浴槽水循環ライン65を通じて浴槽86に給湯水Wを供給する風呂弁としても構わない。
更に、その詳細については後述するが、その給水路16の給湯追焚き用熱交換器75の下流側には、上流側から順に、給湯追焚き用熱交換器75から流出した給水LWの温度を検出可能な温度センサ32、給水LWの流量を調整可能な流量調整弁31、詳細については後述する混合部30、当該給湯水Wの温度を給湯温度として検出可能な温度センサ33、及び、給湯部85への給湯水Wの供給を利用者の操作により断続可能な開閉操作弁18とが、順に配置されている。
上記浴槽水循環ライン65は、浴槽86から給湯追焚き用熱交換器75を通過した後に再度浴槽86に接続される流路として構成されている。更に、この浴槽水循環ライン65の給湯追焚き用熱交換器75の上流側には、給湯追焚き用熱交換器75側に向けて浴槽水BWを送出可能な浴槽水循環ポンプ66が設けられている。
即ち、制御装置80により浴槽水循環ポンプ66が作動されることで、浴槽水循環ライン65において、浴槽86から取り出した浴槽水BWが、給湯追焚き用熱交換器75に通流した後に、同浴槽86に戻す状態で、浴槽水BWが循環することになる。
また、詳細については後述するが、この浴槽水循環ライン65には、浴槽水BWの温度を検出可能な温度センサ67が配置されている。
上記暖房用放熱器87は、室内空気RAに後述する蓄熱水循環手段Xにより循環される蓄熱水SWが保有する熱を放熱する形態で、室内空気RAと蓄熱水SWとの熱交換を行うように構成されており、浴室暖房乾燥機や温水床暖房機などの公知の暖房機器として構成されている。
蓄熱水循環手段Xは、制御装置80により蓄熱水循環ポンプ51が作動されることで、蓄熱水循環ライン50において、蓄熱タンク40の上部47から取り出した蓄熱水SWを、蓄熱用熱交換器70と給湯追焚き用熱交換器75若しくは暖房用放熱器87とに順に通流させた後に同蓄熱タンク40の下部48に戻す高温蓄熱水循環状態で蓄熱水SWを循環させるように構成されている。
また、蓄熱水循環ライン50における蓄熱用熱交換器70の上流側には、蓄熱タンク40から取り出した蓄熱水SWの温度を取り出し蓄熱水温度として検出する温度センサ57が配置されている。更に、蓄熱水循環ライン50における給湯追焚き用熱交換器75の下流側には、蓄熱タンク40に戻される蓄熱水SWの温度を戻り蓄熱水温度として検出する温度センサ58が設けられている。
熱源水循環手段Yは、制御装置80により流量調整弁11の開度が絞られることで、熱源水循環ライン2を循環する熱源水HWの少なくとも一部を、熱源水取り込み部13iを通じて熱源水循環ライン13に取り込み、熱源水循環ライン13において、熱源水取り込み部13iから取り込んだ熱源水HWを、蓄熱用熱交換器70に通流させた後に、熱源水戻り部13oを通じて熱源水循環ライン2に戻す形態で、熱源水HWを循環させるように構成されている。
更に、熱源水循環ライン13には、熱源水HWの流量を検出する流量センサ12が設けられており、制御装置80により、上記流量センサ12の検出結果に基づいて流量調整弁11の開度が制御され、熱源水循環ライン13を循環する熱源水HWの流量が、例えば8〜13L/min程度の略一定の流量に維持されている。
また、熱源水循環ライン13における熱源水取り込み部13i側には、熱源水取り込み部13iから取り込んだ熱源水HWの温度を取り込み熱源水温度として検出可能な温度センサ14が配置されている。
給湯追焚き用熱交換器75から給湯部85へ供給される給湯水Wに対して、熱源水循環ライン13における蓄熱用熱交換器70の下流側から取り出した熱源水HWを混合可能、且つ、当該給湯水Wにおける熱源水HWの混合割合を調整可能な熱源水供給手段Zが設けられている。
即ち、熱源水供給手段Zは、熱源水循環ライン13における蓄熱用熱交換器70の下流側と給水路16に設けられた混合部30とを接続する熱源水供給路34と、給水路16を通じて混合部30に供給される給水LWの流量を調整可能な流量調整弁31と、熱源水供給路34を通じて混合部30に供給される熱源水HWの流量をゼロ又は一定流量に切り換える流量調整弁35とで構成されている。そして、熱源水供給手段Zにより、混合部30において、給水路16を通じて混合部30に供給される給水LWに対して、熱源水供給路34を通じて熱源水HWを混合して昇温させ、その昇温した給水LWが給湯水Wとして給湯部85に供給される。更に、制御装置80により流量調整弁31の開度が調整され、及び、流量調整弁35が一定開度に開かれることで、給湯水Wにおける熱源水HWの混合割合が調整可能となり、その混合割合が調整されることで、給湯水Wの温度が、給水路16を通じて混合部30に供給される給水LWよりも高温側で調整可能となる。
尚、上記熱源水供給手段Zは、給水LWが停止された状態において、熱源水供給路34を通じて混合部30に供給された熱源水HWを、給湯水Wの全部として給湯部85に供給することもできる。
熱源水供給手段Zは、給湯追焚き用熱交換器75から給湯部85へ供給される給湯水Wに対して、給水路16の給湯追焚き用熱交換器75の上流側から取り出した比較的低温の給水LWを混合可能、且つ、当該給湯水Wにおける給水LWの混合割合を調整可能に構成されている。
即ち、熱源水供給手段Zは、給水路16における給湯追焚き用熱交換器75の上流側と混合部30とを接続する給水供給路37と、給水供給路37を通じて混合部30に供給される給水LWの流量を調整可能な流量調整弁38とを有する。そして、熱源水供給手段Zにより、混合部30において、給水路16を通じて混合部30に供給される給水LWに対して、給水供給路37を通じて低温の給水LWを混合して冷却させ、その冷却した給水LWが給湯水Wとして給湯部85に供給される。更に、制御装置80により流量調整弁31、38の夫々の開度が調整されることで、給湯水Wにおける給水LWの混合割合が調整可能となり、その混合割合が調整されることで、給湯水Wの温度が、給水路16を通じて混合部30に供給される給水LWよりも高温側で調整可能となる。
放熱用熱交換器である上記給湯追焚き用熱交換器75と上記暖房用放熱器87とは、互いに並列に設けられている。
即ち、蓄熱水循環ライン50の蓄熱用熱交換器70と蓄熱タンク40の下部との間において、互いに並列接続された給湯追焚き用熱交換器75を通過する給湯追焚き用循環ライン60と、暖房用放熱器87を通過する暖房用循環ライン61とが、互いに並列に接続されている。よって、上記蓄熱用熱交換器70を流出した蓄熱水SWを、給湯追焚き用循環ライン60と暖房用循環ライン61との夫々に通流させて、蓄熱タンク40の下部48側に供給されることになる。
給湯追焚き用循環ライン60には、蓄熱水SWの流量を調整可能な流量調整弁52が設けられており、一方、暖房用循環ライン61には、蓄熱水SWの流量を調整可能な流量調整弁62が設けられている。
そして、制御装置80により上記流量調整弁52,62の開度を制御することで、蓄熱水循環ライン50において、給湯追焚き用循環ライン60に通流する蓄熱水SWの流量と、暖房用循環ライン61に通流する蓄熱水SWの流量とを各別に調整することができる。
蓄熱水循環ライン50における上部47側と蓄熱水循環ライン50における下部48側とを接続するバイパス路54が設けられており、そのバイパス路54には、流量調整弁55及び開閉操作弁56が設けられている。
そして、蓄熱水循環手段Xは、制御装置80により開閉操作弁56が閉状態とされることで、暖房用循環ライン61からバイパス路54に流入した蓄熱水SWを、蓄熱タンク40の下部48に戻すことなく、バイパス路54の上部側から蓄熱水循環ライン50の上部側に流入させる状態で、蓄熱タンク40を通過させない蓄熱タンクバイパス状態で、蓄熱水SWを循環可能に構成されている。
上記蓄熱水循環手段Xは、上述した高温蓄熱水循環状態とは逆に、蓄熱タンク40の下部48から取り出した蓄熱水SWを蓄熱用熱交換器70に通流させた後に同蓄熱タンク40の上部47に戻す低温蓄熱水循環状態で、蓄熱水SWを循環可能に構成されており、これら高温蓄熱水循環状態と低温蓄熱水循環状態との間で、蓄熱水SWの循環状態を切り替え可能に構成されている。
即ち、蓄熱水循環ライン50の蓄熱タンクの上部47側には蓄熱水SWの通流を断続可能な開閉操作弁78が設けられており、更に、蓄熱用熱交換器70の下流側と蓄熱タンク40の上部47とを接続する蓄熱水戻り路76と、その蓄熱水戻り路78における蓄熱水SWの通流を断続可能な開閉操作弁77とが設けられている。
そして、制御装置80により、上記開閉操作弁78が開状態とされ上記開閉操作弁77が閉状態とされた状態で、蓄熱水循環ポンプ51が作動されると、上述したように、蓄熱タンク40の上部47から取り出された比較的高温の蓄熱水SWが、蓄熱水循環ライン50において蓄熱用熱交換器70と給湯追焚き用熱交換器75若しくは暖房用放熱器87とを順に通流した後に同蓄熱タンク40の下部48に戻される所謂高温蓄熱水循環状態で、蓄熱水SWが循環することになる。
一方、制御装置80により、上記高温蓄熱水循環状態とは逆に開閉操作弁78が閉状態とされ上記開閉操作弁77が開状態とされ、更には、開閉操作弁56及び流量調整弁55が開状態とされ流量調整弁52が閉状態とされた状態で、蓄熱水循環ポンプ51が作動されると、蓄熱タンク40の下部48から取り出された比較的低温の蓄熱水SWが、バイパス路54を通じて蓄熱水循環ポンプ51側に吸引され、更に、その蓄熱水循環ポンプ50により送出された蓄熱水SWが、蓄熱水循環ライン50における蓄熱用熱交換器70に通流した後に、蓄熱水戻り路76を通じて蓄熱タンク40の上部47に戻される所謂低温蓄熱水循環状態で、蓄熱水SWが循環することになる。
次に、第1実施形態の熱負荷装置100において、制御装置80により実行される蓄熱運転、放熱運転としての給湯運転、追焚き運転、及び、暖房運転の詳細について説明する。
〔蓄熱運転〕
制御装置80は、少なくとも上記蓄熱水循環手段X及び上記熱源水循環手段Yを作動させて、蓄熱用熱交換器70において、熱源水循環ライン13を循環する熱源水HWとの熱交換により、蓄熱タンク40との間で蓄熱水循環ライン50を循環する蓄熱水SWを加熱する蓄熱運転を実行可能に構成されている。上述したように、蓄熱水循環手段Xは、蓄熱水循環ライン50と蓄熱水循環ポンプ51とを有している。本実施形態では、蓄熱水循環ポンプ51は一定出力で作動するものとする。
制御装置80は、蓄熱水循環手段Xを作動させて蓄熱水SWを循環させ、更に、熱源水循環手段Yを作動させて熱源水循環ライン13に熱源水HWを循環させる形態で、上記蓄熱運転を実行する。すると、蓄熱用熱交換器70では、蓄熱タンク40から取り出した比較的低温の蓄熱水SWと、熱源水循環ライン2から取り込んだ比較的高温の熱源水HWとの間で、熱交換が行われることになり、蓄熱用熱交換器70の下流側には、熱源水HWとの熱交換により加熱された比較的高温の蓄熱水SWが通流することになる。
そして、その高温の蓄熱水SWを蓄熱タンク40に戻す形態で、熱源水HWが保有する熱を蓄熱タンク40に蓄熱することができる。
この蓄熱運転では、上記蓄熱水循環手段Xを上述した高温蓄熱水循環状態若しくは低温蓄熱水循環状態の何れの状態で蓄熱水SWを循環させるように作動させても構わない。
即ち、制御装置80は、蓄熱運転を実行する際に、蓄熱タンク40の上部47又は下部48から取り出した低温の蓄熱水SWを、蓄熱用熱交換器70に通流させて高温の熱源水HWとの熱交換により高温に加熱した後に、給湯追焚き用熱交換器75や暖房用放熱器87に通流させることなく蓄熱タンク40の下部48又は上部47に戻す。
制御装置80は、少なくとも蓄熱水SWの温度に基づいて、上記蓄熱運転の実行タイミングを制御するように構成されている。本実施形態では、蓄熱水SWの温度を検出する蓄熱水温度検出手段として、温度センサ41、42、43,57が設けられている。また、制御装置80は、温度センサ41,42,43の検出結果が蓄熱運転開始条件を満たしてから、温度センサ57の検出結果、若しくは、温度センサ41,42,43の検出結果が蓄熱運転停止条件を満たすまで、蓄熱水通流手段としての蓄熱水循環ポンプ51を蓄熱運転させる運転制御手段として機能する。このとき、蓄熱水循環ポンプ51は一定出力で運転される。例えば、制御装置80は、温度センサ41,42,43で検出された蓄熱タンク40の蓄熱水SWの温度が全て50℃以下となると蓄熱運転開始条件が満たされたと判定して上記蓄熱運転を開始させ、温度センサ57で検出された蓄熱水の温度が65℃以上になると蓄熱運転停止条件が満たされたと判定して上記蓄熱運転を停止させる。
尚、上記温度条件は適宜変更可能である。
〔給湯運転〕
制御装置80は、放熱運転として、少なくとも上記蓄熱水循環手段X及び上記熱源水循環手段Yを作動させて、放熱用熱交換器としての給湯追焚き用熱交換器75において蓄熱水SWとの熱交換により給水LWを加熱する給湯運転を実行可能に構成されている。
制御装置80は、給水路16に設けられた開閉操作弁18が開状態となって給湯部85への給水LWの供給が開始されると、蓄熱水循環手段Xを上述した高温蓄熱水循環状態で作動させて蓄熱水循環ライン50に蓄熱タンク40の上部47から取り出した蓄熱水SWを循環させ、更に、熱源水循環手段Yを作動させて熱源水循環ライン13に熱源水HWを循環させる形態で、上記給湯運転を実行する。このように、この給湯運転中にも、蓄熱水循環ポンプ51の運転が行われ、熱源水HWから蓄熱水SWへの熱の補充が行われる。
すると、上記蓄熱タンク40から取り出された蓄熱水SWの温度に拘わらず、上述した蓄熱運転と同様に、蓄熱用熱交換器70において蓄熱水SWと熱源水HWとの間で熱交換が行われることで、蓄熱水循環ライン50における蓄熱用熱交換器70の下流側には、熱源水HWと略同等の比較的高温の蓄熱水SWが通流することになる。
よって、給湯追焚き用熱交換器75では、その高温の蓄熱水SWと、給水路16に通流する給水LWとの間で、熱交換が行われることになり、給水路16における給湯用追焚き用熱交換器75の下流側には、蓄熱水SWとの熱交換により加熱された比較的高温のLWが通流し、その給水LWが給湯水Wとして給湯部85に供給されることになる。
制御装置80は、上記給湯運転時において、熱源水供給手段Zにより上記給湯水Wに対する熱源水HW又は給水LWの混合割合を制御して、温度センサ33で検出される給湯部85へ供給される給湯水Wの温度を、目標給湯温度に調整するように構成されている。
即ち、制御装置80は、温度センサ32で検出される給水LWの温度が上記目標給湯温度よりも低い場合には、上記熱源水供給手段Zにより、混合部30において給湯水Wに対して高温の熱源水HWを混合して昇温させ、更に、温度センサ33で検出される給湯温度が目標給湯温度になるように、流量調整弁31、35の夫々の開閉制御により給湯水Wにおける熱源水HWの混合割合を調整するように構成されている。
更に、制御装置80は、温度センサ32で検出される給水LWの温度が上記目標給湯温度よりも高い場合には、上記熱源水供給手段Zにより、混合部30において給湯水Wに対して低温の給水LWを混合して冷却させ、更に、温度センサ33で検出される給湯温度が目標給湯温度になるように、流量調整弁31、38の夫々の開度調整により給湯水Wにおける給水LWの混合割合を調整するように構成されている。
〔追焚き運転〕
制御装置80は、放熱運転として、少なくとも上記蓄熱水循環手段X及び上記熱源水循環手段Yを作動させて、放熱用熱交換器としての給湯追焚き用熱交換器75において蓄熱水SWとの熱交換により浴槽水BWを加熱する追焚き運転を実行可能に構成されている。
即ち、制御装置80は、リモコン等の操作により追焚き運転開始指令が入力されると、蓄熱水循環手段Xを上述した高温蓄熱水循環状態で作動させて蓄熱水循環ライン50に蓄熱タンク40の上部47から取り出した蓄熱水SWを循環させ、熱源水循環手段Yを作動させて熱源水循環ライン13に熱源水HWを循環させ、更に、浴槽水循環ポンプ66を作動させて浴槽水循環ライン65に浴槽86に貯留されている浴槽水BWを循環させる形態で、上記追焚き運転を実行する。このように、この追焚き運転中にも、蓄熱水循環ポンプ51の運転が行われ、熱源水HWから蓄熱水SWへの熱の補充が行われる。
すると、上述した給湯運転と同様に、蓄熱水循環ライン50における蓄熱用熱交換器70の下流側には、熱源水HWと略同等の比較的高温の蓄熱水SWが通流することになる。
よって、給湯追焚き用熱交換器75では、浴槽86との間で浴槽水循環ライン65を循環する浴槽水BWが、その高温の蓄熱水SWとの熱交換により加熱されることになる。
更に、制御装置80は、温度センサ67で検出される浴槽水BWの温度が予め設定された目標追焚き温度に達したときに、上記追焚き運転を終了するように構成されている。
〔暖房運転〕
制御装置80は、放熱運転として、少なくとも上記蓄熱水循環手段X及び上記熱源水循環手段Yを作動させて、放熱用熱交換器としての暖房用放熱器87において蓄熱水SWとの熱交換により室内空気RAを加熱する暖房運転を実行可能に構成されている。
即ち、制御装置80は、リモコン等の操作により暖房運転開始指令が入力されると、蓄熱水循環手段Xを上述した高温蓄熱水循環状態で作動させて蓄熱水循環ライン50に蓄熱タンク40の上部47から取り出した蓄熱水SWを循環させ、熱源水循環手段Yを作動させて熱源水循環ライン13に熱源水HWを循環させ、更に、流量調整弁52の開度を縮小して給湯追焚き用循環ライン60に通流する蓄熱水SWの流量を低下させながら流量調整弁62の開度を拡大して暖房用循環ライン61に蓄熱水SWを通流させる形態で、上記暖房運転を実行する。このように、この暖房運転中にも、蓄熱水循環ポンプ51の運転が行われ、熱源水HWから蓄熱水SWへの熱の補充が行われる。
すると、上述した給湯運転や追焚き運転と同様に、蓄熱水循環ライン50における蓄熱用熱交換器70の下流側には、熱源水HWと略同等の比較的高温の蓄熱水SWが通流することになり、その蓄熱水SWの少なくとも一部が、暖房用循環ライン61を通じて暖房用放熱器87を通過することになる。
よって、暖房用放熱器87では、その蓄熱水SWが保有する熱が室内空気RAに放熱されて、室内の暖房が行われる。
制御装置80は、暖房運転時において、温度センサ57で検出される取り出し蓄熱水温度が設定温度よりも低くなった場合に、蓄熱水循環手段Xを蓄熱タンクバイパス状態とする、即ち、開閉操作弁56を閉状態として、暖房用循環ライン61からバイパス路54に流入した蓄熱水SWを、蓄熱タンク40の下部48に戻すことなく、バイパス路54の上部側から蓄熱水循環ライン50の上部側に流入させるように構成されている。よって、暖房用放熱器87から流出した温暖な蓄熱水SWは、蓄熱タンク40に戻ることなく、蓄熱用熱交換器70に通流されてできるだけ高温に加熱された後に、暖房用放熱器87に通流されることになる。
また、上記熱源水循環ライン2の熱源水取り込み部13iと熱源水戻り部13oとを接続する熱源水バイパス路17が設けられており、例えば保守時において、熱源水取り込み部13iに通じる手動開閉弁7を閉状態とすると共に、当該熱源水バイパス路17に設けられた手動開閉弁19を開状態とすることで、熱源水HWを住居1内に循環させることなく、熱源水バイパス路17に通流させることができる。尚、上記手動開閉弁7は通常時は開状態、上記手動開閉弁19は通常時は閉状態とされている。
〔熱消費量算出システム〕
次に、複数の熱負荷装置100のそれぞれで消費された熱を発生するのに要した個別の発熱運転コストを導出する熱消費量算出システム20について説明する。
図1に示したように、熱消費量算出システム20は、運転情報取得手段21と、発熱運転コスト導出手段22と、個別コスト導出手段23と、記憶手段24とを備えている。この熱消費量算出システム20は、インターネットなどの通信線に接続されたサーバコンピュータなどによって実現され、同じくインターネットなどの通信線に接続された各熱負荷装置100、及び、熱源装置6との間で情報通信が可能に構成されている。
運転情報取得手段21は、各熱負荷装置100との間で情報通信可能に構成され、蓄熱水循環ポンプ51(蓄熱水通流手段の一例)の運転期間についての情報、及び、給湯部85(第2熱消費手段の一例)への熱源水HWの供給期間(即ち、流量調整弁35の開弁時間)についての情報を取得する。本実施形態において、熱負荷装置100における熱消費量は、蓄熱タンク40に貯留されている蓄熱水SWから熱を取得して消費する第1熱消費手段としての浴槽86及び暖房用放熱器87における熱消費量と、熱源水HWを抜き出して消費する第2熱消費手段としての給湯部85における熱消費量との合計である。本実施形態では、蓄熱水循環ポンプ51が運転している間は、熱源水から蓄熱水への熱の供給が行われる。つまり、第1熱消費手段としての浴槽86及び暖房用放熱器87に対して蓄熱水の熱を供給するために蓄熱水循環ポンプ51を運転させている間は、蓄熱用熱交換器70において熱源水から蓄熱水への熱の補充が行われる。また、蓄熱水の温度が蓄熱運転開始条件を満たしてから蓄熱運転停止条件を満たすまで蓄熱水循環ポンプ51を蓄熱運転させることで熱源水から蓄熱水への熱の補充が行われる。
また、複数の熱負荷装置100の何れにおいても、蓄熱水循環ポンプ51は一定出力で作動し、流量調整弁35は一定開度で開弁する。よって、第1熱消費手段としての浴槽86及び暖房用放熱器87における熱消費量は、蓄熱水循環ポンプ51の運転によって熱源水から蓄熱水への熱の補充が行われた期間、即ち、運転情報取得手段21が取得する蓄熱水循環ポンプ51(蓄熱水通流手段の一例)の運転期間に対応する。また、第2熱消費手段としての給湯部85における熱消費量は、運転情報取得手段21が取得する給湯部85への熱源水の供給期間、即ち、流量調整弁35の開弁期間に対応する。
発熱運転コスト導出手段22は、熱源装置6の発熱運転コストを導出する。具体的には、発熱運転コスト導出手段22は、熱源装置6との間で情報通信可能に構成され、熱源装置6を運転するのに要したコスト、即ち、ガスエンジン6aを運転するのに要したコスト及び補助加熱装置6bを運転するのに要したコストを導出する。従って、発熱運転コスト導出手段22は、ガスエンジン6aでの運転のために消費されたガス使用量についての情報をガスメータ8aから取得し、補助加熱装置6bでの運転のために消費されたガス使用量についての情報をガスメータ8bから取得する。そして、発熱運転コスト導出手段22は、ガスメータ8a,8bから取得したガス使用量の値と、記憶手段24に記憶されているガス単価についての情報とから、熱源装置6を発熱運転するのに要したコストを導出する。
但し、ガスエンジン6aは、熱と電気とを併せて供給する熱電併給装置であるため、その運転のために消費されたガス使用量が全て発熱運転に用いられた訳ではない。ここで、発熱運転コスト導出手段22が取得する電力メータ9での電力使用量は、ガスエンジン6aの発電電力量から熱源装置6での自家消費電力量を除いた余剰電力量に相当する。そして、発熱運転コスト導出手段22は、電力メータ9から取得した余剰電力量の値と、記憶手段24に記憶されている電力単価についての情報とから、熱源装置6を発熱運転するために用いなかった(即ち、発電運転するために要した)コストを導出する。よって、発熱運転コスト導出手段22は、電力メータ9で計測される上記余剰電力量に相当する発電運転コストを、熱源装置6の運転に要したエネルギコスト(即ち、ガス使用量に基づくコスト)から減算して上記発熱運転コストを導出する。
個別運転コスト導出手段23は、上述したように導出された熱源装置6の発熱運転コストを、熱負荷装置100のそれぞれにおける、蓄熱水循環ポンプ51の運転期間に第1係数を乗算した値と給湯部85への熱源水の供給期間に第2係数を乗算した値との合計値で按分して、熱負荷装置100のそれぞれで消費された熱を発生するのに要した個別の発熱運転コストを導出する。
ここで、蓄熱水循環ポンプ51の運転期間に第1係数を乗算し、及び、給湯部85への熱源水の供給期間(流量調整弁35の開弁期間)に第2係数を乗算するのは、蓄熱水循環ポンプ51の運転期間を熱消費量に対応させるため、及び、流量調整弁35の開弁期間を熱消費量に対応させるためである。これら第1係数及び第2係数は経験的に導き出された値であり、記憶手段14に記憶されている。本実施形態では、全ての熱負荷装置100において、第1係数は「1」であり、第2係数は「5」である。尚、これら第1係数及び第2係数の値は適宜変更可能である。
図3は、熱負荷装置100における実際の熱消費量と、上述のように、蓄熱水循環ポンプ51の運転期間及び流量調整弁35の開弁期間という運転情報から導出した上記合計値との関係を示すグラフである。図示するように、本実施形態において、熱負荷装置100における実際の熱消費量と、上記合計値とは一定の線形関係にあることが見いだされた。よって、個別運転コスト導出手段23は、上述したように導出された熱源装置6の発熱運転コストを、熱負荷装置100のそれぞれにおける、蓄熱水循環ポンプ51の運転期間に第1係数を乗算した値と給湯部85への熱源水の供給期間に第2係数を乗算した値との合計値で按分して、熱負荷装置100のそれぞれで消費された熱を発生するのに要した個別の発熱運転コストを導出することは妥当であると言える。
尚、図3に示したグラフにおいて、実際の熱消費量がゼロであっても、蓄熱水循環ポンプ51の運転期間及び流量調整弁35の開弁期間という運転情報から導出した上記合計値はゼロになっていないが、これは放熱により、実際の熱消費量がゼロであっても蓄熱水SWの温度が低下してしまうからである。但し、この放熱は全ての熱負荷装置100において同様に発生するので、個別の発熱運転コストを導出するにあたって問題視しなくてもよい。
また、図1に示したようなワンループの熱供給システムにおいて、多数の熱負荷装置100が、熱源装置6に近い熱源水循環ライン2の上流側から、熱源装置6から離れた熱源水循環ライン2の下流側に至る間に連結されているとき、各熱負荷装置100で熱源水HWから熱が奪われるため、熱源装置6から離れた下流側を通流している熱源水HWの温度は、熱源装置6に近い上流側を通流している熱源水HWの温度よりも低くなる。そのため、各熱負荷装置100において、蓄熱水SWの温度が上記蓄熱運転開始条件を満たしてから上記蓄熱運転停止条件を満たすまでに要する蓄熱運転の実施期間に長短が生じる可能性がある。
本実施形態では、蓄熱運転開始条件を満たしてから蓄熱運転停止条件を満たすまでに要する蓄熱運転の実施期間が互いに同じになるように、蓄熱運転開始条件及び蓄熱運転停止条件が複数の熱負荷装置100において各別に設定されている。例えば、多数の熱負荷装置100が、熱源装置6に近い熱源水循環ライン2の上流側から、熱源装置6から離れた熱源水循環ライン2の下流側に至る間に順に連結されているとき、熱負荷装置100が下流側にあるほど、蓄熱運転開始条件における蓄熱水の温度条件を低く設定し、且つ、蓄熱運転停止条件における蓄熱水の温度条件を低く設定している。その結果、各熱負荷装置100で熱源水から熱が奪われることで熱源装置6から離れた下流側を通流している熱源水の温度が、熱源装置6に近い上流側を通流している熱源水の温度よりも低くなったとしても、各熱負荷装置100において、蓄熱水の温度が蓄熱運転開始条件を満たしてから蓄熱運転停止条件を満たすまでに要する蓄熱運転の実施期間に長短が生じないようにできる。
従って、熱負荷装置100のそれぞれで消費された熱を発生するのに要した個別の発熱運転コストは、熱源装置6の発熱運転コストを、熱負荷装置100のそれぞれにおける、蓄熱水循環ポンプ51の運転期間に第1係数を乗算した値と給湯部85への熱源水の供給期間に第2係数を乗算した値との合計値で按分することで正確に導出される。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態の熱消費装置200について、図4に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態(図2)と同様の構成については、図面においては同じ符号を付すと共に、説明を省略する。更に、熱消費量算出システム20の構成は第1実施形態で説明したのと同様であるため、説明を省略する。
図4に示す熱消費装置200は、蓄熱水SWを放熱させる放熱用熱交換器として、上述した第1実施形態(図2参照)における給湯追焚き用熱交換器75の代わりに、給水LWと蓄熱水SWとの間で熱交換を行う給湯用熱交換器75A、及び、浴槽水BWと蓄熱水SWとの間で熱交換を行う追焚き用熱交換器75Bを、同じく放熱用熱交換器である暖房用放熱器87に対して並列に備える。
上記給湯用熱交換器75Aは、蓄熱水循環手段Xにより循環される蓄熱水SWが通流すると共に、その蓄熱水SWに対向して、給水路16を通じて給湯部85へ供給される給湯用の給水LWが通流し、当該給水LWと当該蓄熱水SWとの間で熱交換を行うように構成されている。
また、上記給水路16は、給湯用熱交換器75Aを通過した後に給湯部85に接続される流路として構成されている。即ち、給湯部85への給水LWの供給が開始されると、給水LWが、給湯用熱交換器75Aに通流した後に、給湯水Wとして給湯部85に供給されることになる。
更に、給湯部85には手動で開閉される給湯栓が設けられていることから、その給水路16の給湯用熱交換器75Aの下流側においては、上述した第1実施形態(図2参照)と比較して、給湯部85への給湯水Wの供給を断続可能な開閉操作弁18が省略されている。
上記追焚き用熱交換器75Bは、蓄熱水循環ライン50における給湯用熱交換器75Aの下流側に設けられて、蓄熱水循環手段Xにより循環される蓄熱水SWが通流すると共に、その蓄熱水SWに対向して、浴槽水循環ライン65を通じて浴槽86との間で循環される浴槽水BWが通流し、当該浴槽水BWと当該蓄熱水SWとの間で熱交換を行うように構成されている。
また、上記浴槽水循環ライン65は、浴槽86から追焚き用熱交換器75Bを通過した後に再度浴槽86に接続される流路として構成されている。
即ち、制御装置80により浴槽水循環ポンプ66が作動されることで、浴槽水循環ライン65において、浴槽86から取り出した浴槽水BWが、追焚き用熱交換器75Bに通流した後に、同浴槽86に戻す状態で、浴槽水BWが循環することになる。
更に、暖房用循環ライン61には、暖房用放熱器87に供給される蓄熱水の温度を暖房水温度として検出可能な温度センサ83が配置されている。
また、上記蓄熱水循環手段Xは、上述した第1実施形態における低温蓄熱水循環状態で蓄熱水SWを循環させることはなく、常に、高温蓄熱水循環状態、即ち、蓄熱水循環ライン50において、蓄熱タンク40の上部47から取り出した蓄熱水SWを、蓄熱用熱交換器70と、給湯用熱交換器75A及び追焚き用熱交換器75B若しくは暖房用放熱器87とに順に通流させた後に同蓄熱タンク40の下部48に戻す形態で蓄熱水SWを循環させるように構成されている。よって、上述した第1実施形態(図2参照)と比較して、上記低温蓄熱水循環状態のための蓄熱水戻り路76及び開閉操作弁77が省略されている。
また、本実施形態の給湯部85には、給水LWが給湯用熱交換器75Aを経由して供給されることもあり、且つ、熱源水HWが流量調整弁35を経由して供給されることもある。つまり、本実施形態の給湯部85は、蓄熱水SWから熱を取得して消費する第1熱消費手段であり、且つ、熱源水HWを抜き出して直接消費する第2熱消費手段でもある。
以上のような第2実施形態の熱消費装置200おいて行われる蓄熱運転、給湯運転、給湯・追焚き同時運転、及び、暖房運転について、以下に説明する。
〔蓄熱運転〕
制御装置80は、少なくとも蓄熱水SWの温度に基づいて、上記蓄熱運転の実行タイミングを制御するように構成されている。本実施形態では、蓄熱水SWの温度を検出する蓄熱水温度検出手段として、温度センサ41、42、43,57が設けられている。また、制御装置80は、温度センサ41,42,43の検出結果が蓄熱運転開始条件を満たしてから、温度センサ57の検出結果、若しくは、温度センサ41,42,43の検出結果が蓄熱運転停止条件を満たすまで、蓄熱水通流手段としての蓄熱水循環ポンプ51を蓄熱運転させる運転制御手段として機能する。例えば、制御装置80は、温度センサ41,42,43で検出された蓄熱タンク40の蓄熱水SWの温度が全て50℃以下となると蓄熱運転開始条件が満たされたと判定して上記蓄熱運転を開始させ、温度センサ57で検出された蓄熱水の温度が65℃以上になると蓄熱運転停止条件が満たされたと判定して上記蓄熱運転を停止させる。
すると、蓄熱用熱交換器70では、蓄熱タンク40の上部47から取り出した蓄熱水SWと、熱源水循環ライン2から取り込んだ熱源水HWとの間で、熱交換が行われることになり、蓄熱用熱交換器70の下流側には、熱源水HWとの熱交換により加熱された比較的高温の蓄熱水SWが通流することになる。そして、その高温の蓄熱水SWを蓄熱タンク40の下部48に戻す形態で、熱源水HWが保有する熱を蓄熱タンク40に蓄熱することができる。
〔給湯運転〕
制御装置80は、給湯運転時において、蓄熱水循環手段Xを高温蓄熱水循環状態で作動させると共に、給湯用熱交換器75Aで加熱された給水LWの温度を目標給湯温度に調整するように蓄熱水SWの循環流量を制御するように構成されている。このように、この給湯運転中にも、蓄熱水循環ポンプ51の運転が行われ、熱源水HWから蓄熱水SWへの熱の補充が行われる。
制御装置80は、放熱運転としての給湯運転を実行する際に、温度センサ32で検出される給湯用熱交換器75Aで加熱された給水LWの温度を監視する。更に、その給水LWの温度が目標給湯温度よりも高い場合には蓄熱水SWの循環流量を減少させ、逆に、その給水LWの温度が目標給湯温度よりも低い場合には蓄熱水SWの循環流量を増加させる形態で、蓄熱水循環ポンプ51の入切、流量調整弁52の開度調整により、蓄熱水SWの循環流量を制御する。
すると、給湯用熱交換器75Aにおいて給水LWを目標給湯温度に加熱するための放熱量が確保されながら、給湯用熱交換器75Aから流出して蓄熱タンク40の下部48に戻る蓄熱水SWの温度が極力低くなるので、蓄熱タンク40に蓄熱された熱が一層有効利用されながら、蓄熱タンク40の温度成層が良好なものに維持されることになる。
〔給湯・追焚き同時運転〕
制御装置80は、給湯運転と追焚き運転との同時実行時において、蓄熱タンク40から取り出された蓄熱水SWの温度が設定温度以下である場合には、給湯用熱交換器75Aへの給水LWの供給を停止して、熱源水供給手段Zにより熱源水HWを給湯部85に供給するように構成されている。
即ち、制御装置80は、放熱運転としての給湯運転と追焚き運転とを同時に実行する際に、温度センサ57で検出される蓄熱タンク40から取り出された蓄熱水SWの温度を監視する。そして、その蓄熱水SWの温度が40℃等の設定温度以下である場合には、流量調整弁31を全閉状態として給湯用熱交換器75Aへの給水LWの供給を停止して、熱源水供給手段Zにより熱源水循環ライン13における蓄熱用熱交換器70の下流側から取り出した熱源水HWを給湯部85に供給する。
すると、上記蓄熱タンク40から取り出された低温の蓄熱水SWは、蓄熱用熱交換器70に通流させて高温の熱源水HWとの熱交換により加熱された後に、給湯用熱交換器75Aに放熱することなく通過して、その高温のまま追焚き用熱交換器75Bに通流することになり、追焚き用熱熱交換器75Bにおいて蓄熱水SWが保有する熱が浴槽水BWの加熱用に有効に利用される。このように、この給湯・追焚き同時運転中にも、蓄熱水循環ポンプ51の運転が行われ、熱源水HWから蓄熱水SWへの熱の補充が行われている。
更に、蓄熱用熱交換器70で温度低下した熱源水HWの全てが、給湯水Wとして混合部30を介して給湯部85に供給されるので、給湯部85における給湯が継続される。また、蓄熱用熱交換器70で温度低下した比較的低温の熱源水HWは、熱源水循環ライン2に戻されることなく上記給湯部85で消費されるので、結果、熱源水循環ライン2の下流側付近に位置する住居1に対して低温の熱源水HWが循環されてしまうことが防止され、各住居1における熱利用が平準化される。
制御装置80は、給湯運転と追焚き運転との同時実行時において、蓄熱タンク40から取り出された蓄熱水SWの温度が設定温度よりも高い場合には、給湯用熱交換器75Aへの給水LWの供給を停止することなく、給湯用熱交換器75Aにおいて蓄熱水SWとの熱交換により給湯部85に給湯水Wとして供給される給水LWを加熱すると共に、追焚き用熱交換器75Bにおいて蓄熱水SWとの熱交換により浴槽水BWを加熱する構成されている。
〔暖房運転〕
制御装置80は、暖房運転時において、暖房用放熱器87に供給される蓄熱水SWの温度を目標暖房水温度に調整するように、蓄熱タンクバイパス状態での蓄熱タンク40を通過させない蓄熱水SWの流量、即ちバイパス路54での蓄熱水SWの流量(以下、「バイパス流量」とよぶ。)を制御するように構成されている。
即ち、制御装置80は、放熱運転としての暖房運転を実行する際に、蓄熱水循環手段Xを蓄熱タンクバイパス状態とすると共に、温度センサ83で検出される暖房用放熱器87に供給される蓄熱水SWの温度を監視する。そして、その蓄熱水SWの温度が目標暖房水温度よりも高い場合にはバイパス流量を減少させ、逆に、その蓄熱水SWの温度が目標暖房水温度よりも低い場合にはバイパス流量を増加させる形態で、蓄熱水循環ポンプを一定出力で運転し、バイパス路54に設けられた流量調整弁55の開度調整により、蓄熱タンク40の下部48に戻ることなくバイパス路54を通じて蓄熱水循環ライン50の上部側に流入する蓄熱水SWの流量を上記バイパス流量として制御する。
すると、その暖房運転時において、暖房用放熱器87から戻る未だ温暖な蓄熱水の少なくとも一部が、蓄熱タンクバイパス状態とされた蓄熱水循環手段Xにより蓄熱タンク40に戻ることなく蓄熱用熱交換器70に通流し高温に加熱された後に、暖房用放熱器87に再度通流するので、その暖房用放熱器87から戻る蓄熱水SWの熱が有効利用され、更に、蓄熱タンク40からの蓄熱水SWの流出が抑制されて、蓄熱タンク40の蓄熱の浪費が防止される。更に、上記バイパス流量が制御されるので、蓄熱用熱交換器70から暖房用放熱器87に供給される蓄熱水SWの温度が適切に目標暖房水温度に維持されることになる。このように、この暖房運転中にも、蓄熱水循環ポンプ51の運転が行われ、熱源水HWから蓄熱水SWへの熱の補充が行われる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、蓄熱タンク40内に、複数の温度センサ41,42,43が上部側から下部側に渡って配置された構成について説明したが、1つ又は2つの温度センサを設けるだけでもよい。例えば、少なくとも蓄熱タンク40の周囲に断熱対策が施されており、蓄熱タンク40に貯留されている蓄熱水SWの保温性が良い場合には、蓄熱タンク40の上部から下部に至るまでの温度勾配が小さくなる。よって、蓄熱タンク40の上部に設けられた温度センサ41の温度が、蓄熱タンク40の中部及び下部の温度を代表していると見なせる。この場合、蓄熱タンク40の中部及び下部に設けられた温度センサ42,43を省き、上部に温度センサ41を設けるだけでもよい。そして、温度センサ41で検出される蓄熱水SWの温度に基づいて、上記蓄熱運転開始条件が満たされたか否かを判定すればよい。
<2>
上記実施形態において、蓄熱運転開始条件及び蓄熱運転停止条件について具体例を挙げて説明したが、これら蓄熱運転開始条件及び蓄熱運転停止条件の詳細は適宜変更可能である。また、温度や流量などの具体例を挙げて説明を行ったが、それらの値は適宜変更可能である。
例えば、制御装置80は、熱源水HWの温度及び蓄熱水SWの温度及び時刻の夫々に基づいて、上記蓄熱運転の実行タイミングを制御してもよい。具体的には、制御装置80は、温度センサ14で検出された取り込み熱源水温度が65℃等の設定値以上と比較的高温であり、且つ、温度センサ(蓄熱水温度検出手段)41,42,43で検出された蓄熱タンク40の蓄熱水SWの温度が全て50℃等の設定値以下と比較的低温であり、且つ、各住居1における熱需要が比較的大きい19:00〜22:00の時間帯以外の時刻である場合に、上記蓄熱運転開始条件が満たされたと判定して上記蓄熱運転を自動的に実行するようにできる。また、制御装置80は、上記蓄熱運転を実行することで、温度センサ(蓄熱水温度検出手段)57で検出される取り出し蓄熱水温度が65℃等の設定値以上と比較的高温となり、且つ、その取り出し蓄熱水温度に対して温度センサ(蓄熱水温度検出手段)58で検出される戻り蓄熱水温度の温度差が0.5℃等の設定値以下となった場合に、上記蓄熱運転停止条件が満たされたと判定して上記蓄熱運転を終了する。
本発明に係る熱消費量算出システムは、発熱運転を行う熱源装置、及び、熱源装置で発生された熱を回収する熱源水が循環する熱源水循環ラインを有する熱源水循環装置と、熱源水循環ラインを循環している前記熱源水から熱を取得する複数の熱負荷装置とを備える熱供給システムにおいて、各住居の発熱運転コストを簡単な装置構成で正確に導出するために利用できる。
蓄放熱装置を利用した熱供給システム及び熱消費量算出システムの概念図 第1実施形態の熱負荷装置の概略構成図 熱負荷装置における実際の熱消費量と、蓄熱水循環ポンプの運転期間に第1係数を乗算した値と給湯部への熱源水の供給期間に第2係数を乗算した値との合計値との関係を示すグラフ 第2実施形態の熱負荷装置の概略構成図
符号の説明
2:熱源水循環ライン
6a:ガスエンジン(熱電併給装置、熱源装置)
6b:補助加熱装置(熱源装置)
20:熱消費量算出システム
21:運転情報取得手段
22:発熱運転コスト導出手段
23:個別コスト導出手段
40:蓄熱タンク
50:蓄熱水循環ライン
51:蓄熱水循環ポンプ(蓄熱水通流手段)
70:蓄熱用熱交換器
80:制御装置(運転制御手段)
85:給湯部(第2熱消費手段)
86:浴槽(第1熱消費手段)
87:暖房用放熱器(第1熱消費手段)
100:熱負荷装置
C:熱源水循環装置

Claims (3)

  1. 発熱運転を行う熱源装置、及び、前記熱源装置で発生された熱を回収する熱源水が循環する熱源水循環ラインを有する熱源水循環装置と、
    前記熱源水循環ラインを循環している前記熱源水から熱を取得する複数の熱負荷装置とを備え、
    前記熱負荷装置は、蓄熱水を貯留する蓄熱タンクと、前記熱源水と前記蓄熱水との間で熱交換を行って、前記熱源水から熱を取得する蓄熱用熱交換器と、前記蓄熱水が前記蓄熱用熱交換器と前記蓄熱タンクとを順に通流する形態で循環する蓄熱水循環ラインと、前記蓄熱水循環ラインに前記蓄熱水を通流させる蓄熱水通流手段と、前記蓄熱水循環ラインを通流する前記蓄熱水から熱を取得して消費する第1熱消費手段と、前記熱源水を抜き出して消費する第2熱消費手段と、前記蓄熱水の温度を検出する蓄熱水温度検出手段と、前記第1熱消費手段に対して蓄熱水の熱を供給するために前記蓄熱水通流手段を運転させると共に、前記蓄熱水温度検出手段の検出結果が蓄熱運転開始条件を満たしてから蓄熱運転停止条件を満たすまで前記蓄熱水通流手段を蓄熱運転させる運転制御手段と、を有する熱供給システムにおいて、
    前記熱負荷装置のそれぞれに備えられる、前記蓄熱水通流手段の運転期間についての情報、及び、前記第2熱消費手段への前記熱源水の供給期間についての情報を取得する運転情報取得手段と、
    前記熱源装置の発熱運転コストを導出する発熱運転コスト導出手段と、
    前記熱源装置の発熱運転コストを、前記熱負荷装置のそれぞれにおける、前記蓄熱水通流手段の運転期間に第1係数を乗算した値と前記第2熱消費手段への前記熱源水の供給期間に第2係数を乗算した値との合計値で按分して、前記熱負荷装置のそれぞれで消費された熱を発生するのに要した個別の発熱運転コストを導出する個別コスト導出手段と、を備える熱消費量算出システム。
  2. 前記熱源装置は、熱と電気とを併せて発生する熱電併給装置を有し、
    前記発熱運転コスト導出手段は、前記熱源装置の発電電力量から前記熱源装置での自家消費電力量を除いた余剰電力量に相当する発電運転コストを、前記熱源装置の運転に要したエネルギコストから減算して前記発熱運転コストを導出する請求項1記載の熱消費量算出システム。
  3. 前記複数の熱負荷装置において、前記蓄熱運転開始条件を満たしてから前記蓄熱運転停止条件を満たすまでに要する前記蓄熱運転の実施期間が互いに同じになるように、前記蓄熱運転開始条件及び前記蓄熱運転停止条件は前記複数の熱負荷装置において各別に設定されている請求項1又は2記載の熱消費量算出システム。
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