JP2009045290A - 電気掃除機の伸縮延長管 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気掃除機の伸縮延長管において、伸縮延長管の組み立てが容易で、かつ組み立てられた伸縮延長管は、内側延長管が外側延長管から抜け出ないような抜け止め構造が採用されたものが望まれていた。
【解決手段】外側延長管7の他端部72には、内側延長管8が外側延長管7から抜け出ないように規制する抜け止め管21が内嵌されている。抜け止め管21は、係止用爪顎25を有し、この爪顎25は外側延長管7の小孔30に嵌合している。内側延長管8の他端部82近傍には、組み立て時に、係止用爪顎25を沈めるための凹部31が形成されている。
【選択図】図5
【解決手段】外側延長管7の他端部72には、内側延長管8が外側延長管7から抜け出ないように規制する抜け止め管21が内嵌されている。抜け止め管21は、係止用爪顎25を有し、この爪顎25は外側延長管7の小孔30に嵌合している。内側延長管8の他端部82近傍には、組み立て時に、係止用爪顎25を沈めるための凹部31が形成されている。
【選択図】図5
Description
この発明は、電気掃除機の伸縮延長管に関する。
電気掃除機には、通常、電気掃除機本体と、吸込ホースと、伸縮延長管と、床ブラシとが備えられている。本体に吸込ホースの一端が連結され、吸込ホースの他端には伸縮延長管の一端が接続され、伸縮延長管の他端には床ブラシが取り付けられて、電気掃除機は使用される。
伸縮可能な伸縮型延長管の先行技術は、たとえば特許文献1、特許文献2および特許文献3に開示されている。
伸縮可能な伸縮型延長管の先行技術は、たとえば特許文献1、特許文献2および特許文献3に開示されている。
従来の伸縮延長管は、特許文献1に説明されているように、外管内に内管が進退可能に嵌挿された伸縮可能な構成を有しており、内管が抜け落ちないように、外管の内管側の端部に、外管内に嵌挿する内管の端部の外周面に突出した径大部分のストッパ部に当接する抜け止め防止部が取り付けられている(特許文献1の段落[0003]参照)。
この抜け止め部は、外管から取れてしまわないように強固に取り付ける必要がある。よって、抜け止め部および抜け止め部を強固に取り付ける構造が複雑大型化するという課題があった(特許文献1の段落[0004]参照)。
特開平10−165338号公報
特開平10−33433号公報
特開2001−46287号公報
この抜け止め部は、外管から取れてしまわないように強固に取り付ける必要がある。よって、抜け止め部および抜け止め部を強固に取り付ける構造が複雑大型化するという課題があった(特許文献1の段落[0004]参照)。
上記特許文献1では、抜け止め部および抜け止め部を強固に取り付ける構造を改善すべく工夫されているが、抜け止め部は、外管に対してカバー体とともにねじにより取り付けられており(特許文献1の段落[0026]参照)、その部品点数が多く、取り付け構造が複雑であって、組み立ても容易ではないという課題がある。
この発明は、上述の課題を解消するためになされたものであり、電気掃除機の伸縮延長管において、伸縮延長管の組み立てが容易で、かつ組み立てられた伸縮延長管は、内側延長管が外側延長管から抜け出ないように、確実な抜け止め構造が採用されたものを提供することを主たる目的とする。
この発明は、上述の課題を解消するためになされたものであり、電気掃除機の伸縮延長管において、伸縮延長管の組み立てが容易で、かつ組み立てられた伸縮延長管は、内側延長管が外側延長管から抜け出ないように、確実な抜け止め構造が採用されたものを提供することを主たる目的とする。
この発明の他の目的は、簡単な構成で、外側延長管から内側延長管が抜け出るのを防止するようにされた電気掃除機の伸縮延長管を提供することを他の目的とする。
請求項1記載の発明は、外側延長管と、外側延長管に内嵌される内側延長管とを有し、外側延長管および内側延長管を互いに軸方向に移動させることによって両者の重複部分の寸法を変化させて伸縮させる伸縮延長管であって、前記外側延長管の内側延長管が挿入される側の端部近傍には、挿入された内側延長管と外側延長管との間に介在して、内側延長管が外側延長管の端部から抜け出ないように規制する抜け止め管が内嵌されており、前記抜け止め管は、外方へ弾力付勢された係止用爪顎を有し、前記内側延長管の外側延長管へ挿入される側の端部近傍の表面には、内側延長管に前記抜け止め管を外嵌して外側延長管へ挿入する際に、前記係止用爪顎が内方へ弾性変位して沈むことのできる凹部が形成されており、前記外側延長管の端部近傍には、内側延長管に外嵌されて挿入される抜け止め管が所定位置まで挿入されたときに、内方へ弾性変位していた係止用爪顎が弾性で元に戻り嵌まり込むことのできる小孔が形成されていることを特徴とする電気掃除機の伸縮延長管である。
請求項2記載の発明は、前記係止用爪顎の外方への厚みは、前記外側延長管の内面から内側延長管に形成された前記凹部の底までの寸法よりも大きくされていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機の伸縮延長管である。
請求項3記載の発明は、前記内側延長管に形成された前記凹部の軸方向端部側(少なくとも係止用爪顎遊端側)段部に傾斜あるいはRを形成したことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機用の伸縮延長管である。
請求項3記載の発明は、前記内側延長管に形成された前記凹部の軸方向端部側(少なくとも係止用爪顎遊端側)段部に傾斜あるいはRを形成したことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機用の伸縮延長管である。
請求項1記載の発明によれば、外側延長管の端部近傍には、抜け止め管が内嵌されている。抜け止め管は、外側延長管に挿入された内側延長管と外側延長管との間に介在して、内側延長管が外側延長管内で軸方向に自由に移動するのを許容するとともに、内側延長管の端部が外側延長管から抜け出そうとしたときには、内側延長管の端部に突設された抜け止め片と干渉し、内側延長管が外側延長管から抜け出すのを阻止する。
抜け止め管は、外側延長管の端部近傍に内嵌されており、係止用爪顎を有する。係止用爪顎は、外方へ弾力付勢されており、外側延長管の端部近傍に形成された小孔に嵌まり込んでいる。よって、抜け止め管は外側延長管と強固にかつ確実に嵌合しており、抜け止め管自体が外側延長管から外れることはない。
抜け止め管を外側延長管に嵌めるときには、抜け止め管を内側延長管の周面に嵌め(すなわち外嵌し)、内側延長管およびそれに外嵌された抜け止め管を外側延長管の端部から挿入する。抜け止め管からは、係止用爪顎が外方へ突出しているが、この爪顎は内方へ押されることにより弾性変位する。その際、内側延長管の外周面には爪顎が沈むことのできる凹部が形成されており、内側延長管およびそれに外嵌された抜け止め管を外側延長管に挿入する場合に、係止用爪顎が挿入の妨げになることはなく、容易に内側延長管および抜け止め管を外側延長管へ挿入することができる。つまり、組み立てが容易な構造とすることができる。
抜け止め管を外側延長管に嵌めるときには、抜け止め管を内側延長管の周面に嵌め(すなわち外嵌し)、内側延長管およびそれに外嵌された抜け止め管を外側延長管の端部から挿入する。抜け止め管からは、係止用爪顎が外方へ突出しているが、この爪顎は内方へ押されることにより弾性変位する。その際、内側延長管の外周面には爪顎が沈むことのできる凹部が形成されており、内側延長管およびそれに外嵌された抜け止め管を外側延長管に挿入する場合に、係止用爪顎が挿入の妨げになることはなく、容易に内側延長管および抜け止め管を外側延長管へ挿入することができる。つまり、組み立てが容易な構造とすることができる。
そして、挿入後は、抜け止め管の係止用爪顎が、弾性で元に戻り、外側延長管に形成された小孔に嵌まり込むので、抜け止め管は確実に外側延長管に取り付けられる。
請求項2記載の発明のように、係止用爪顎の外方への厚みを、外側延長管の内面から内側延長管に形成された凹部の底までの寸法よりもやや大きくすることにより、外側延長管に内側延長管および抜け止め管を挿入する際、抜け止め管または内側延長管を変形させながらやや無理嵌め状態で組み立てることができ、組み立て後のがたつきがなく、より良好な抜け止め管の取り付け構造を実現することができる。
請求項2記載の発明のように、係止用爪顎の外方への厚みを、外側延長管の内面から内側延長管に形成された凹部の底までの寸法よりもやや大きくすることにより、外側延長管に内側延長管および抜け止め管を挿入する際、抜け止め管または内側延長管を変形させながらやや無理嵌め状態で組み立てることができ、組み立て後のがたつきがなく、より良好な抜け止め管の取り付け構造を実現することができる。
係止用爪顎は、伸張操作時に爪顎が小孔開口縁に係止されて抜け止めの作用をするものであるが、成形誤差や経年変化などにより爪顎が凹部側に沈んだ状態になることが想定される。その際には、爪顎が小孔開口縁に十分に係止されず、爪顎が小孔開口縁から外れて抜けてしまう可能性がある。
そこで、請求項3記載のように、凹部の係止用爪顎遊端側の段部に、傾斜あるいはRを形成するのが好ましい。こうすると、爪顎が凹部側へ倒れた状態で伸張操作すると、爪顎が段部の傾斜あるいはRにより小孔から外側へ出る(浮き上がる)方向に案内され、爪顎が小孔開口縁に係止するようになり、確実に抜け止めすることができるようになる。
そこで、請求項3記載のように、凹部の係止用爪顎遊端側の段部に、傾斜あるいはRを形成するのが好ましい。こうすると、爪顎が凹部側へ倒れた状態で伸張操作すると、爪顎が段部の傾斜あるいはRにより小孔から外側へ出る(浮き上がる)方向に案内され、爪顎が小孔開口縁に係止するようになり、確実に抜け止めすることができるようになる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る伸縮延長管を有する電気掃除機全体の右側面図である。電気掃除機には、電気掃除機本体1と、電気掃除機本体1の前方側に連結された吸込ホース2と、吸込ホース2に連結された伸縮延長管3と、伸縮延長管3の先に取り付けられた床用吸込具4とが含まれている。電気掃除機本体1には図示しない電動送風機が内蔵されており、図示しない電気コードがコンセントに接続されて、電気掃除機の電源がオンされることにより、電動送風機が動作する。これにより、床用吸込具4から空気および塵挨が吸い込まれ、吸い込まれる空気および塵挨は伸縮延長管3および吸込ホース2を通って電気掃除機本体1に吸い込まれ、塵挨は図示しないダストケース等に捕獲され、空気は電気掃除機本体1のたとえば背面側へ放出される。
図1は、この発明の一実施形態に係る伸縮延長管を有する電気掃除機全体の右側面図である。電気掃除機には、電気掃除機本体1と、電気掃除機本体1の前方側に連結された吸込ホース2と、吸込ホース2に連結された伸縮延長管3と、伸縮延長管3の先に取り付けられた床用吸込具4とが含まれている。電気掃除機本体1には図示しない電動送風機が内蔵されており、図示しない電気コードがコンセントに接続されて、電気掃除機の電源がオンされることにより、電動送風機が動作する。これにより、床用吸込具4から空気および塵挨が吸い込まれ、吸い込まれる空気および塵挨は伸縮延長管3および吸込ホース2を通って電気掃除機本体1に吸い込まれ、塵挨は図示しないダストケース等に捕獲され、空気は電気掃除機本体1のたとえば背面側へ放出される。
吸込ホース2は、その一端に本体接続部5を有しており、その他端に操作部6を有している。伸縮延長管3は、外側延長管7と内側延長管8とを含んでおり、外側延長管7の一端71が操作部6に連結され、内側延長管8の一端81が床用吸込具4に連結されている。
図2は、図1に示す伸縮延長管3の斜視図であり、図1とは向きが逆に示されていて、図2において左下方が外側延長管7、右上方が内側延長管8である。また、図3は、伸縮延長管3の縦断面図である。
図2は、図1に示す伸縮延長管3の斜視図であり、図1とは向きが逆に示されていて、図2において左下方が外側延長管7、右上方が内側延長管8である。また、図3は、伸縮延長管3の縦断面図である。
図2および図3を参照して、伸縮延長管3は、外側延長管7および外側延長管7に内嵌された内側延長管8を有している。外側延長管7および内側延長管8は、共に、たとえば樹脂で形成された長手の筒体である。外側延長管7には、その外周面に、軸方向(筒体の長手方向)に延びる突条部9が備えられている。突条部9内には電気配線が内蔵されていて、電気掃除機本体1から吸込ホース2を経由して操作部6に与えられる電力および電気信号が、さらに、伸縮延長管3を経由して床用吸込具4へ与えられるようにされている。外側延長管7の一端部71は、前述したように操作部6に連結可能になっており、その外径が一回り小さくされ、パッキン10や突条部9の端面から突出する電気的接続ピン11が設けられている。
外側延長管7の他端部72は、その外径が一回り大きくされており、突条部9の延長上にはカバー12が取り付けられている。カバー12には孔13が形成されており、孔13からは調節ボタン14が突出している。
内側延長管8の一端部81は、前述したように床用吸込具4の連結部となっているとともに、その他端部82側は、外側延長管7の他端部72側から、外側延長管7内に挿入されている。内側延長管8はその外径が外側延長管7よりも一回り小さくされており、外側延長管7内に挿入されて、外側延長管に内嵌されている。そして外側延長管7に対して内側延長管8は軸方向に進退自在にされている。
内側延長管8の一端部81は、前述したように床用吸込具4の連結部となっているとともに、その他端部82側は、外側延長管7の他端部72側から、外側延長管7内に挿入されている。内側延長管8はその外径が外側延長管7よりも一回り小さくされており、外側延長管7内に挿入されて、外側延長管に内嵌されている。そして外側延長管7に対して内側延長管8は軸方向に進退自在にされている。
内側延長管8にも、その外周面に軸方向に延びる突条部15が備えられていて、突条部15は外側延長管7の突条部9の内側に進退可能に内嵌される。突条部15には、軸方向に等間隔に多数の凹部16が形成されている。
図3に示すように、調節ボタン14は、カバー12内に備えられた調節止め片17と接続されており、調節ボタン14が押されると調節止め片17が上方に変位し、調節ボタン14の押圧が解除されると、コイルばね18の弾性力で調節ボタン14が上方へ変位し、それによって調節止め片17が下方に下がる。調節止め片17が凹部16と係合すると、外側延長管7と内側延長管8との重複部分の寸法が維持され、外側延長管7および内側延長管8で構成される伸縮延長管3の長さは、一定長さに保持される。
図3に示すように、調節ボタン14は、カバー12内に備えられた調節止め片17と接続されており、調節ボタン14が押されると調節止め片17が上方に変位し、調節ボタン14の押圧が解除されると、コイルばね18の弾性力で調節ボタン14が上方へ変位し、それによって調節止め片17が下方に下がる。調節止め片17が凹部16と係合すると、外側延長管7と内側延長管8との重複部分の寸法が維持され、外側延長管7および内側延長管8で構成される伸縮延長管3の長さは、一定長さに保持される。
伸縮延長管3には、外側延長管7から内側延長管8を外そうとした場合に、外れるのを阻止するための抜け止め管21および抜け止め片22が備えられている。この実施形態の特徴は、抜け止め管21の取り付け構造であり、以下、抜け止め管21の取り付け構造について詳しく説明をする。
図4は、外側延長管7の他端部72と、内側延長管8の他端部82と、外側延長管7の他端部72に内嵌されている抜け止め管21、リングパッキン23およびパッキン保持管24の分解斜視図である。
図4は、外側延長管7の他端部72と、内側延長管8の他端部82と、外側延長管7の他端部72に内嵌されている抜け止め管21、リングパッキン23およびパッキン保持管24の分解斜視図である。
図4を参照して、抜け止め管21は、筒状体であり、その外周面には、外方へ弾力付勢された係止用爪顎25が備えられている。抜け止め管21の周面の一部に軸方向に延びるスリット26が形成され、このスリット26により弾性変位可能に設けられた保持アーム27が形成されている。そして保持アーム27の自由端側に楔状の係止用爪顎25が設けられている。これら爪顎25および保持アーム27は、抜け止め管21と一体に樹脂で形成されている。係止用爪顎25は、挿入方向後方側に向かって徐々に厚みが厚くなるテーパ形状をしている。
リングパッキン23は、抜け止め管21の一端側(図4において左端)に連結される弾性部材で、外周面側に突出する2条のリング状パッキン28と、内周面側に突出する1条のリング状パッキン29とを備えている。後述するように、パッキン28は外側延長管7の内周面に圧接され、パッキン29は内側延長管8の外周面に圧接される。そしてこれらパッキン28、29により、外側延長管7と内側延長管8との隙間が塞がれて、外側延長管7および内側延長管8で連通される伸縮延長管3の内部が気密的に保持される。
パッキン保持管24は、抜け止め管21に対してリングパッキン23が動かないように保持するためのものである。
外側延長管7には、その他端部72に、小孔30が形成されている。この小孔30は、後述するように、他端部72内に抜け止め管21が内嵌されたときに、係止用爪顎25が嵌まり込む孔である。
外側延長管7には、その他端部72に、小孔30が形成されている。この小孔30は、後述するように、他端部72内に抜け止め管21が内嵌されたときに、係止用爪顎25が嵌まり込む孔である。
内側延長管8の他端部82の近傍には、その外周面に凹部31が形成されている。凹部31は、後述するように、内側延長管8に抜け止め管21が外嵌されたときに、係止用爪顎25が弾性変位して沈み込むことができるように形成された凹部である。
図5、図6および図7は、外側延長管7に内側延長管8を挿入して外側延長管7および内側延長管8を組み立てる際の抜け止め管21等の様子や作用を説明するための部分縦断面図である。
図5、図6および図7は、外側延長管7に内側延長管8を挿入して外側延長管7および内側延長管8を組み立てる際の抜け止め管21等の様子や作用を説明するための部分縦断面図である。
まず図5を参照して、内側延長管8の他端部82へ抜け止め管21、パッキンリング23およびパッキン保持管24の順番で、他端側から外嵌する。そして他端部82の端部外周面に抜け止め片22を固定する。このようにした内側延長管8の他端部82を外側延長管7の他端部72側から挿入する。このとき、外側延長管7の他端部72は、その径が一回り大きく形成されており、内側延長管8に外嵌されたパッキン保持管24、リングパッキン23および抜け止め管21の先端側はスムーズに挿入できるが、抜け止め管21の外方へ突出する係止用爪顎25は、外側延長管7の他端部72の端縁に衝突する。
そこで、図6に示すように、係止用爪顎25を内側延長管8の外表面に形成された凹部31内へ沈めるように変位させ、内側延長管8を外側延長管7へ挿入する。これにより、係止用爪顎25は挿入の障害とはならず、外側延長管7へ内側延長管8を挿入できる。そして図7に示すように、係止用爪顎25が外側延長管7の他端部72に形成された小孔30に対向する位置まで挿入されると、係止用爪顎25は保持アーム27の弾性力により外方へ戻り、小孔30内に嵌まり込む。このとき、他端部72内に抜け止め管21の先方部、リングパッキン23およびパッキン保持管24が良好に収まるように、他端部72の軸方向の寸法が設計されている。
なお、通常は、図7に示すように、係止用爪顎25が外側延長管7の他端部72の小孔30に嵌まり込み、抜け止め管21は外側延長管7に係止され、外側延長管7から外れることはない。しかし、成形誤差や経年変化などにより、係止用爪顎25が凹部31側に沈んだまま、図7の状態に復元せず、係止用爪顎25が小孔30に完全に嵌まり込まない可能性がある。そこで、凹部31を区画している段部であって、内側延長管8の端部側の段部、すなわち係止用爪顎25の遊端側25aの段部に、図7に示すような傾斜31aまたはRを形成するとよい。こうすると、爪顎25の遊端側25aが凹部31内へ沈んでいるときに、外側延長管7と内側延長管8とが伸張操作されると、爪顎25の遊端側25aが凹部31の傾斜31aまたはRにより逆沈み込み方向へ浮き上がらされる。よって、爪顎25は小孔30に確実に嵌まり込み、外側延長管7から抜け止め管21が外れるのを防止できる。
図7の状態、すなわち係止用爪顎25が外側延長管7の他端部72の小孔30に嵌まり込んだ位置では、調節止め片17は、内側延長管8の突条部15に形成された多数の凹部16のいずれとも係合しないように、調節止め片17の位置または凹部16の位置が設計されている。
よって、図7に示す状態から、外側延長管7および内側延長管8の重複部分の寸法を増やすように、内側延長管8をさらに外側延長管7に進入させていくと、調節止め片17がコイルばね18の力で下方に下がり、突条16と係合した状態で、外側延長管7と内側延長管8との挿入位置が固定される。このとき調節ボタン14を押せば、調節止め片17が凹部16から外れるので、外側延長管7に対して内側延長管8をさらに進入させ、図8に示すように、外側延長管7に対して内側延長管8を一端81近傍まで挿入することができる。
よって、図7に示す状態から、外側延長管7および内側延長管8の重複部分の寸法を増やすように、内側延長管8をさらに外側延長管7に進入させていくと、調節止め片17がコイルばね18の力で下方に下がり、突条16と係合した状態で、外側延長管7と内側延長管8との挿入位置が固定される。このとき調節ボタン14を押せば、調節止め片17が凹部16から外れるので、外側延長管7に対して内側延長管8をさらに進入させ、図8に示すように、外側延長管7に対して内側延長管8を一端81近傍まで挿入することができる。
逆に、調節ボタン14を押しながら、外側延長管7から内側延長管8を引き抜こうとしたときには、最終的に、内側延長管8の他端部82の周面に固定された抜け止め片22が抜け止め管21と係合されたパッキン保持管24に当たり、それ以上内側延長管8を抜き出せないようになっている。
図5を参照して、この実施形態では、抜け止め管21に設けられた係止用爪顎25の径方向(外方)への厚みAは、外側延長管7の他端部72の内面から内側延長管8の他端部82の外周面に形成された凹部31の底までの深さBよりもやや大きくされている。これにより、外側延長管7および内側延長管8を組み立てる際、内側延長管8と抜け止め管21の隙間分で、抜け止め管21が略縦長円形に変形するか、あるいは、内側延長管8が略横長円形に変形することによって組み立てることができる。そして寸法AおよびBを上述の設定にすることにより、外側延長管7の他端部72の内面と内側延長管8の外面との間の隙間を少なくして、がたつき等を抑えた構成とすることができる。
図5を参照して、この実施形態では、抜け止め管21に設けられた係止用爪顎25の径方向(外方)への厚みAは、外側延長管7の他端部72の内面から内側延長管8の他端部82の外周面に形成された凹部31の底までの深さBよりもやや大きくされている。これにより、外側延長管7および内側延長管8を組み立てる際、内側延長管8と抜け止め管21の隙間分で、抜け止め管21が略縦長円形に変形するか、あるいは、内側延長管8が略横長円形に変形することによって組み立てることができる。そして寸法AおよびBを上述の設定にすることにより、外側延長管7の他端部72の内面と内側延長管8の外面との間の隙間を少なくして、がたつき等を抑えた構成とすることができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
3 伸縮延長管
7 外側延長管
8 内側延長管
21 抜け止め管
22 抜け止め片
25 係止用爪顎
30 小孔
31 凹部
71、81 一端部
72、82 他端部
7 外側延長管
8 内側延長管
21 抜け止め管
22 抜け止め片
25 係止用爪顎
30 小孔
31 凹部
71、81 一端部
72、82 他端部
Claims (3)
- 外側延長管と、外側延長管に内嵌される内側延長管とを有し、外側延長管および内側延長管を互いに軸方向に移動させることによって両者の重複部分の寸法を変化させて伸縮させる伸縮延長管であって、
前記外側延長管の内側延長管が挿入される側の端部近傍には、挿入された内側延長管と外側延長管との間に介在して、内側延長管が外側延長管の端部から抜け出ないように規制する抜け止め管が内嵌されており、
前記抜け止め管は、外方へ弾力付勢された係止用爪顎を有し、
前記内側延長管の外側延長管へ挿入される側の端部近傍の表面には、内側延長管に前記抜け止め管を外嵌して外側延長管へ挿入する際に、前記係止用爪顎が内方へ弾性変位して沈むことのできる凹部が形成されており、
前記外側延長管の端部近傍には、内側延長管に外嵌されて挿入される抜け止め管が所定位置まで挿入されたときに、内方へ弾性変位していた係止用爪顎が弾性で元に戻り嵌まり込むことのできる小孔が形成されていることを特徴とする電気掃除機の伸縮延長管。 - 前記係止用爪顎の外方への厚みは、前記外側延長管の内面から内側延長管に形成された前記凹部の底までの寸法よりも大きくされていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機の伸縮延長管。
- 前記内側延長管に形成された前記凹部の軸方向端部側(少なくとも係止用爪顎遊端側)段部に傾斜あるいはRを形成したことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機用の伸縮延長管。
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