JP2009042361A - 画像形成装置及び管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 センサおよび制御パラメータ調整手段を備える画像形成装置において、各個が、制御パラメータの値,センサによる検出データおよびそれに基づいて生成された評価データ、のいずれかである複数種の状態データを記憶する状態記憶手段;複数種の状態データから異常予兆判定用の複数種の対象データを生成又は抽出する対象データ生成手段;各対象データが、各対象データ宛に設定されている各基準値以下か越えるかにより、各対象データの異常傾向の有無を判別する第1判別手段;および、第1判別手段の各対象データ宛の判別結果に、各対象データ宛に設定されている重みを付けて多数決により、複数種の対象データの全体としての異常予兆の有無を判定する第2判別手段;を備える画像形成装置。
【選択図】 図13
Description
各個が、前記制御パラメータの値,前記センサによる検出データおよび検出データに基づいて生成された評価データ、のいずれかである複数種の状態データを記憶する状態記憶手段;
前記複数種の状態データから異常予兆判定用の複数種の対象データを生成又は抽出する対象データ生成手段;
各対象データが、各対象データ宛に設定されている各基準値以下か越えるかにより、各対象データの異常傾向の有無を判別する第1判別手段;および、
前記第1判別手段の各対象データ宛の判別結果に、各対象データ宛に設定されている重みを付けて多数決により、前記複数種の対象データの全体としての異常予兆の有無を判定する第2判別手段;を備えることを特徴とする画像形成装置。
前記複数種の状態データには、前記光センサ発光強度調整手段の発光強度調整値R,前記トナー像濃度調整手段の現像バイアス調整値Qおよび露光調整値Pがあり;
前記特徴抽出手段は、該R,QおよびPそれぞれの、時間的に最新から過去に渡る複数点のデータの推移形態を表す対象データを生成し;
第2判別手段は、第1判別手段による前記R,QおよびP宛の対象データに関する判別結果を用いる前記多数決により前記R,QおよびP全体としの異常予兆の有無を判定する;上記(3)に記載の画像形成装置。
該管理装置にネットワークを介して通信する、上記(1)乃至(10)のいずれか1つに記載の画像形成装置;を含む管理システムであって、
前記画像形成装置は、前記複数種の状態データ,第2判別手段の異常予兆有りの判定、および異常の発生を、前記管理装置に送信し;
前記管理装置は画像形成装置から受信した状態データ,異常予兆有りの判定および異常の発生を、データベースに蓄積し、前記異常の発生に対応して前記状態データに基づいて修整した前記基準値および重みを該画像形成装置に送信し;
該画像形成装置は、前記設定されている基準値および重みを、受信したものに更新する;管理システム。
該管理装置にネットワークを介して通信する、上記(1)乃至(10)のいずれか1つに記載の画像形成装置;を含む管理システムであって、
前記画像形成装置は、前記複数種の状態データ,第2判別手段の異常予兆有りの判定、および異常の発生を、前記管理装置に送信し;
前記管理装置は画像形成装置から受信した状態データ,異常予兆有りの判定および異常の発生を、データベースに蓄積し、蓄積している調整値に基づいて生成された前記異常の予兆有無を判別するための追加の第1判別手段および第2判別手段を、前記ネットワークを介して該画像形成装置に設定し;
該画像形成装置は、該設定された追加の第1判別手段および第2判別手段を用いる異常予兆の有無の判定も、実行する;管理システム。
該管理装置にネットワークを介して通信する、上記(1)乃至(10)のいずれか1つに記載の画像形成装置;を含む管理システムであって、
前記画像形成装置は、前記複数種の状態データとそれ以外の状態データ,第2判別手段の異常予兆有りの判定、および異常の発生を、前記管理装置に送信し;
前記管理装置は画像形成装置から受信した前記状態データ,異常予兆有りの判定および異常の発生を、画像形成装置宛てにデータベースに蓄積し、蓄積している前記それ以外の状態データを含む複数種の状態データに基づいて生成された前記異常の予兆有無を判別するための追加の第1判別手段および第2判別手段を、前記ネットワークを介して該画像形成装置に設定し;
該画像形成装置は、該設定された追加の第1判別手段および第2判別手段を用いる異常予兆の有無の判定も、実行する;管理システム。
−取得データ−
本複写機のデータ取得手段によって取得される各種のデータとしては、状態検出データ,制御パラメータデータ,入力データ,画像読取データなどが挙げられる。以下、これらのデータについて詳述する。
状態検出データとしては、駆動状態,記録媒体の各種特性、現像剤特性、感光体特性、電子写真の各種プロセス状態、環境条件、記録物の各種特性などを判定するために検出する状態値である。状態検出データの概要は次の通りである。
・感光体ドラムの回転速度をエンコーダーで検出したり、駆動モータの電流値を読み取ったり、駆動モータの温度を読み取る。
・同様にして、定着ローラ、紙搬送ローラ、駆動ローラなどの円筒状またはベルト状の回転する部品の駆動状態を検出する。
・駆動により発生する音を装置内部または外部に設置されたマイクロフォンで検出する。
・透過型または反射型の光センサ、あるいは接触タイプのセンサにより、搬送された紙の先端や後端の位置を読み取り、紙詰まりが発生したことを検出したり、紙の先端や後端の通過タイミングのずれ、送り方向と垂直な方向の変動などを読み取る。
・同様に、複数のセンサ間の検出タイミングにより、紙の移動速度を求める。
・給紙時の給紙ローラと紙とのスリップを、ローラの回転数計測値と紙の移動量との比較で求める。
このデータは、画質やシート搬送の安定性に大きく影響する。この紙種のデータ取得には以下のような方法がある。
・紙の厚みは、紙を二つのローラで挟み、ローラの相対的な位置変位を光学センサ等で検知したり、紙が進入してくることによって押し上げられる部材の移動量と同等の変位量を検知することによって求める。
・紙の表面粗さは、転写前の紙の表面にガイド等を接触させ、その接触によって生じる振動や摺動音等を検知する。
・紙の光沢は、規定された入射角で規定の開き角の光束を入射し、鏡面反射方向に反射する規定の開き角の光束をセンサで測定する。
・紙の剛性は、押圧された紙の変形量(湾曲量)を検知することにより求める。
・再生紙か否かの判断は、紙に紫外線を照射してその透過率を検出して行なう。
・裏紙か否かの判断は、LEDアレイ等の線状光源から光を照射し、転写面から反射した光をCCD等の固体撮像素子で検出して行なう。
・OHP用のシートか否かは、用紙に光を照射し、透過光と角度の異なる正反射光を検出して判断する。
・紙に含まれている水分量は、赤外線またはμ波の光の九州を測定することにより求める。
・カール量は光センサ、接触センサなどで検出する。
・紙の電気抵抗は、一対の電極(給紙ローラなど)を記録紙と接触させて直接測定したり、紙転写後の感光体や中間転写体の表面電位を測定して、その値から記録紙の抵抗値を推定する。
現像剤(トナーやキャリア)の装置内での特性は、電子写真プロセスの機能の根幹に影響するものである。そのため、システムの動作や出力にとって重要な因子となる。現像剤の情報を得ることは極めて重要である。この現像剤特性としては、例えば次のような項目が挙げられる。
・トナーについては、帯電量およびその分布、流動性、凝集度、嵩密度、電気抵抗、外添剤量、消費量または残量、流動性、トナー濃度(トナーとキャリアの混合比)を挙げることができる。
・キャリアについては、磁気特性、コート膜厚、スペント量などを挙げることができる。
・感光体上にテスト用潜像を形成し、予め決められた現像条件で現像して、形成されたトナー像の反射濃度(光反射率)を測定する。
・現像装置中に一対の電極を設け、印加電圧と電流の関係を測定する(抵抗、誘電率など)。
・現像装置中にコイルを設け、電圧電流特性を測定する(インダクタンス)。
・現像装置中にレベルセンサを設けて、現像剤容量を検出する。レベルセンサは光学式、静電容量式などがある。
・膜厚変化に伴う静電容量の変化を、帯電部材から感光体に流れる電流を検知し、同時に帯電部材への印加電圧と予め設定された感光体の誘電厚みに対する電圧電流特性と照合することにより、膜厚を求める。
・表面電位、温度は従来周知のセンサで求めることができる。
・線速度は感光体回転軸に取り付けられたエンコーダーなどで検出される。
・感光体表面からの散乱光は光センサで検出される。
電子写真方式によるトナー像形成は、周知のように、感光体の均一帯電、レーザー光などによる潜像形成(像露光)、電荷を持ったトナー(着色粒子)による現像、転写材へのトナー像の転写(カラーの場合は中間転写体または最終転写材である記録媒体での重ね合わせ、または現像時に感光体への重ね現像を行なう)、記録媒体へのトナー像の定着という順序で行なわれる。これらの各段階での様々な情報は、画像その他のシステムの出力に大きく影響を与える。これらを取得することがシステムの安定を評価する上で重要となる。この電子写真プロセス状態のデータ取得の具体例としては、次のようなものが挙げられる。
・帯電電位、露光部電位は従来公知の表面電位センサにより検出される。
・非接触帯電における帯電部材と感光体とのギャップは、ギャップを通過させた光の量を測定することにより検知する。
・帯電による電磁波は広帯域アンテナにより捉える。
・帯電による発生音。
・露光強度。
・露光光波長。
・パイルハイト(トナー像の高さ)を、変位センサで縦方向から奥行きを、平行光のリニアセンサで横方向から遮光長を計測して求める。
・トナー帯電量を、ベタ部の静電潜像の電位、その潜像が現像された状態での電位を測定する電位センサにより測定し、同じ箇所の反射濃度センサから換算した付着量との比により求める。
・ドット揺らぎまたはチリを、ドットパターン画像を感光体上においては赤外光のエリアセンサ、中間転写体上においては各色に応じた波長のエリアセンサで検知し、適当な処理をすることにより求める。
・オフセット量(定着後)を、記録紙上と定着ローラ上の対応する場所をそれぞれ光学センサで読み取って、両者比較することにより求める。
・転写工程後(PD上,ベルト上)に光学センサを設置し,特定パターンの転写後の転写残パターンからの反射光量で転写残量を判断する。
・重ね合わせ時の色ムラを定着後の記録紙上を検知するフルカラーセンサで検知する。
・画像濃度、色は光学的に検知する。反射光、透過光のいずれでもよい。色に応じて投光波長を選択すればよい。濃度及び単色情報を得るには感光体上または中間転写体上でよいが、色ムラなど,色のコンビネーションを測るには紙上の必要がある。
・階調性は、階調レベルごとに感光体上に形成されたトナー像または転写体に転写されたトナー像の反射濃度を光学センサにより検出する。
・鮮鋭性は、スポット径の小さい単眼センサ、若しくは高解像度のラインセンサを用いて、ライン繰り返しパターンを現像または転写した画像を読み取ることにより求める。
・粒状性(ざらつき感)は、鮮鋭性の検出と同じ方法により、ハーフトーン画像を読み取り、ノイズ成分を算出することにより求める。
・レジストスキューは、レジスト後の主走査方向両端に光学センサを設け、レジストローラONタイミングと両センサの検知タイミングとの差異から求める。
・色ずれは、中間転写体または記録紙上の重ね合わせ画像のエッジ部を、単眼の小径スポットセンサ若しくは高解像度ラインセンサで検知する。
・バンディング(送り方向の濃度むら)は、記録紙上で小径スポットセンサ若しくは高解像度ラインセンサにより副走査方向の濃度ムラを測定し、特定周波数の信号量を計測する。
・光沢度(むら)は、均一画像が形成された記録紙を正反射式光学センサで検知するように設ける。
・かぶりは、感光体上、中間転写体上、または記録紙上において、比較的広範囲の領域を検知する光学センサで画像背景部を読み取る方法、または高解像度のエリアセンサで背景部のエリアごと画像情報を取得し、その画像に含まれるトナー粒子数を数えるという方法がある。
・像流れや画像かすれなどは、感光体上、中間転写体、あるいは記録紙上でトナー像をエリアセンサにより検知し、取得した画像情報を画像処理して判定する。
・トナーチリ汚れは記録紙上の画像を高解像度ラインセンサまたはエリアセンサで取り込み、パターン部の周辺に散っているトナー量を算定することにより求める。
・後端白抜け、ベタクロス白抜けは、感光体上、中間転写体、あるいは記録紙上で高解像度ラインセンサにより検知する。
・記録紙のカール、波打ち、折れは、変位センサで検出する。折れの検出のためには記録紙の両端部分に近い所にセンサを設置することが有効である。
・コバ面の汚れやキズは、排紙トレイに縦に設けたエリアセンサにより,ある程度排紙が溜まった時のコバ面をエリアセンサで撮影,解析する。
・温度検出には、異種金属どうし或いは金属と半導体どうしを接合した接点に発生する熱起電力を信号として取り出す熱電対方式、金属或いは半導体の抵抗率が温度によって変化することを利用した抵抗率変化素子、また、或る種の結晶では温度が上昇したことにより結晶内の電荷の配置に偏りが生じ表面に電位発生する焦電型素子、更には、温度による磁気特性の変化を検出する熱磁気効果素子などを採用することができる。
・湿度検出には、H2O或いはOH基の光吸収を測定する光学的測定法、水蒸気の吸着による材料の電気抵抗値変化を測定する湿度センサ等がある。
・各種ガスは、基本的にはガスの吸着に伴う、酸化物半導体の電気抵抗の変化を測定することにより検出する。・気流(方向、流速、ガス種)の検出には、光学的測定法等があるが、システムへの搭載を考慮するとより小型にできるエアブリッジ型フローセンサが特に有用である。
・気圧、圧力の検出には、感圧材料を使用する、メンブレンの機械的変位を測定する等の方法がある。振動の検出にも同様に方法が用いられる。
複写機の動作は制御部によって決定されるため、制御部の入出力パラメータを直接利用することが有効である。
画像形成のために制御部が演算処理により出力する直接的なパラメータで、以下のような例がある。
・制御部によるプロセス条件の設定値で、例えば帯電電位、現像バイアス値、定着温度設定値など。
・同じく、中間調処理やカラー補正などの各種画像処理パラメータの設定値。
・制御部が装置の動作のために設定する各種のパラメータで、例えば紙搬送のタイミング、画像形成前の準備モードの実行時間など。
・色数,枚数,画質指示など、ユーザにより選択された各種操作の頻度。
・ユーザが選択した用紙サイズの頻度。
・全期間または特定期間単位(1日、1週間、1ヶ月など)の総合消費電力あるいはその分布、変化量(微分)、累積値(積分)など。
・全期間または特定期間単位(1日、1週間、1ヶ月など)の異常発生(種類別)の頻度あるいはその分布、変化量(微分)、累積値(積分)など。
・複写機の動作時間を計時手段によって計時して記憶する。
ホストコンピュータから直接データとして送られる画像情報、あるいは原稿画像からスキャナで読み取って画像処理をした後に得られる画像情報から、以下のような情報を取得することができる。
・着色画素累積数はGRB信号別の画像データを画素ごとにカウントすることにより求められる。
・例えば特許第2621879号の公報に記載されているような像域分離方法でオリジナル画像を文字、網点、写真、背景に分離し、文字部、ハーフトーン部などの比率を求めることができる。同様にして色文字の比率も求めることができる。
・着色画素の累積値を主走査方向で区切った領域別にカウントすることにより、主走査方向のトナー消費分布が求められる。
・画像サイズは制御部が発生する画像サイズ信号または画像データでの着色画素の分布により求められる。
・文字の種類(大きさ、フォント)は文字の属性データから求められる。
(1)温度データ
本複写機は、温度の情報を取得する温度センサとして、原理及び構造が簡単でしかも超小型にできる抵抗変化素子を用いるものを備えている。
小型にできる湿度センサが有用である。基本原理は感湿性セラミックスに水蒸気が吸着すると、吸着水によりイオン伝導が増加しセラミックスの電気抵抗が低下することによる。感湿性セラミックスの材料は多孔質材料であり、一般的にはアルミナ系、アパタイト系、ZrO2−MgO系などを使用する。
振動センサは、基本的には気圧及び圧力を測定するセンサと同じであり、システムへの搭載を考慮すると超小型にできるシリコン利用のセンサが特に有用である。薄いシリコンのダイアフラム上に作製した振動子の運動を、振動子と対向して設けられた対向電極間との容量変化を計測する。Siダイアフラム自体のピエゾ抵抗効果を利用して計測することもできる。
各色ごとにトナー濃度を検出してデータ化する。トナー濃度センサとしては従来より公知の方式のものを用いる。例えば、特開平6−289717号公報に記載されているような現像装置中の現像剤の透磁率の変化を測定するセンシングシステムにより、トナー濃度を検出する。
各色用の感光体40(K,Y,M,C)について、それぞれ一様帯電電位を検出する。物体の表面電位を検知する公知の表面電位センサを用いる。
光書込後の感光体40(K,Y,M,C)の表面電位を、上記(5)と同様にして検出する。
入力画像情報から、着色しようとする画素の累計値と全画素の累計値の比から着色面積率を色ごとに求め、これを利用する。
感光体40(K,Y,M,C)上で現像された各色トナー像の濃度(単位面積あたりのトナー付着量)を、反射型フォトセンサ81,82の受光量信号に基づいて求める。
給紙部200の給紙ローラ42から2次転写ニップに至る給紙経路のどこかに、転写紙をその搬送方向に直交する方向の両端で検知する光センサ対を設置し、搬送されてくる転写紙の先端付近の両端を検出する。両光センサについて、給紙ローラの駆動信号の発信時を基準として、通過までの時間を計測し、時間のズレに基づいて送り方向に対する転写紙の傾きを求める。
排出ローラ対(図1の56)を通過後の転写紙を光センサで検出する。この場合も給紙ローラの駆動信号の発信時を基準として計測する。
感光体40(K,Y,M,C)からアースに流れ出る電流を検出する。感光体の基板と接地端子との間に、電流測定手段を設けることで、かかる電流を検出することができる。
感光体の駆動源(モータ)が駆動中に費やす駆動電力(電流×電圧)を電流計や電圧計などによって検出する。
上記(1)〜(12)の各種データは、それぞれに定められたタイミングで、エンジン制御510(のCPU,以下同様)の指示に従いI/O制御513が読み込む。エンジン制御510は読み込んだ各種データを、そのときのプリント枚数積算値を付加してエンジン制御510内のNV−RAMに割り付けた状態情報データベース(DB)に蓄積し、各種データに基づいて複写機各部の状態を判定し、必要に応じて状態に対応して制御パラメータを調整し、故障を判定する。
図10に、エンジン制御510(のCPU)が実行する異常予兆判別処理の概要を示す。これは、エンジン制御510が、前回の異常予兆判別処理のときのプリント枚数積算値から、設定枚数である1000枚以上のプリント(作像)を実行した後の、プリント作業終了の後に実行する。
Rv1=Rk・|Rsmm1|/|Rm1|
と算出する(S313)。Rkは、演算値のレンジを調整する係数(固定値)である。以上が、光センサ81の発光強度調整値R1の特徴量Rv1の算出S31の内容である。光センサ82の発光強度調整値R2の特徴量Rv2の算出S32,各色トナー濃度調整の現像バイアス調整値Q(Y),Q(M),Q(C)およびQ(Bk)の特徴量Q(Y)v,Q(M)v,Q(C)vおよびQ(Bk)vの算出S33〜S36、ならびに、各色トナー濃度調整の露光量調整値P(Y),P(M),P(C)およびP(Bk)の特徴量P(Y)v,P(M)v,P(C)vおよびP(Bk)vの算出S37〜S40、の算出処理は、上述の特徴量Rv1の算出S31の内容と同様である。
17:中間転写体クリーニング装置
18:作像関連機器 20:作像装置
21:レーザ露光装置 22:2次転写ローラ
23:ローラ 24:搬送ベルト
25:定着装置 26:定着ベルト
27:加圧ローラ 28:シート反転装置
32:コンタクトガラス
33:第1キャリッジ 34:第2キャリッジ
35:結像レンズ 36:CCD
40:感光体ドラム 42:給紙ローラ
43:ペーパーバンク 44:給紙カセット
45:分離ローラ 46:給紙路
47:搬送ローラ 48:給紙路
49:レジストローラ 50:給紙ローラ
51:手差しトレイ 55:切換爪
56:排出ローラ 57:排紙トレイ
60:帯電ローラ 61:現像ユニット
62:1次転写ローラ 63:感光体クリーニング装置
64:除電装置 65:現像スリーブ
66:攪拌部 67:現像部
68:スクリュウ 69:仕切り板
70:現像ケース 71:トナー濃度センサ
72:マグネットローラ
73:ドクタブレード 74:導電性ローラ
75:クリーニングブレード
76:ファーブラシ 77:電界ローラ
78:スクレーパ 79:回収スクリュ
80:トナーリサイクル装置
81,82:光センサ 83:トナー像のテストパターン
90,91:ファーブラシ
92,93:金属ローラ
94,95:電源
Claims (15)
- 作像機構の状態を検出するセンサおよび作像特性に影響する複数の制御パラメータを調整する調整手段を備える画像形成装置において、
各個が、前記制御パラメータの値,前記センサによる検出データおよび検出データに基づいて生成された評価データ、のいずれかである複数種の状態データを記憶する状態記憶手段;
前記複数種の状態データから異常予兆判定用の複数種の対象データを生成又は抽出する対象データ生成手段;
各対象データが、各対象データ宛に設定されている各基準値以下か越えるかにより、各対象データの異常傾向の有無を判別する第1判別手段;および、
前記第1判別手段の各対象データ宛の判別結果に、各対象データ宛に設定されている重みを付けて多数決により、前記複数種の対象データの全体としての異常予兆の有無を判定する第2判別手段;を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記対象データは、状態データに基づいて生成される特徴量および該状態データのいずれか又は両者である;請求項1に記載の、画像形成装置の管理装置。
- 前記対象データ生成手段は、状態データの時間的に最新から過去に渡る複数点の状態データの推移形態を表す対象データを生成する特徴抽出手段、を含む;請求項1又は2に記載の、画像形成装置の管理装置。
- 前記第2判別手段の、前記全体としての異常予兆有りとの判定を、前記画像形成装置の前記異常予兆に対応付けられている出力データに変換する手段;を更に備える、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記出力データに対応する報知を出力する報知手段;を更に備える、請求項2に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置は、感光体,該感光体を帯電する帯電手段,該感光体の帯電面に画像光を投射する露光手段,該露光手段により感光体に形成された静電潜像をトナー像に現像する現像手段,該トナー像を中間転写体を介して用紙に転写する転写手段,中間転写体に転写されたトナー像濃度を検出する光センサ,該光センサが中間転写体の表面に投射した光の反射光の該光センサの受光レベルを基準値にする光センサ発光強度調整手段、および、前記中間転写ベルトに転写したテストパターンのトナー像濃度を前記光センサで検出して検出値に基づいて前記現像手段の現像バイアスおよび前記露光手段の露光量を補正するトナー像濃度調整手段、を備え;
前記複数種の状態データには、前記光センサ発光強度調整手段の発光強度調整値R,前記トナー像濃度調整手段の現像バイアス調整値Qおよび露光調整値Pがあり;
前記特徴抽出手段は、該R,QおよびPそれぞれの、時間的に最新から過去に渡る複数点のデータの推移形態を表す対象データを生成し;
第2判別手段は、第1判別手段による前記R,QおよびP宛の対象データに関する判別結果を用いる前記多数決により前記R,QおよびP全体としの異常予兆の有無を判定する;請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記第2判別手段の、前記全体としての異常予兆有りとの判定を、クリーニング不全予兆を表すデータに変換する手段;を更に備える、請求項6に記載の画像形成装置。
- 第1判別手段が用いる前記制御パラメータ宛ての基準値を更新するための第1更新手段;を更に備える請求項1乃至7のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 第2判別手段が用いる前記制御パラメータ宛ての重みを更新するための第2更新手段;を更に備える請求項1乃至8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記複数種の状態データの中に画像形成装置の修理済要素を修理したことを表すデータが付加された状態データがあるときには、前記対象データ生成手段は、該状態データの対象データ生成は保留し、第1判別手段は、該状態データの対象データに宛てられる判別結果を、異常傾向なしに定める;請求項1乃至9のいずれか1つに記載の、画像形成装置の管理装置。
- 画像形成装置の状態情報を管理する管理装置;および、
該管理装置にネットワークを介して通信する、請求項1乃至10のいずれか1つに記載の画像形成装置;を含む管理システムであって、
前記画像形成装置は、前記複数種の状態データ,第2判別手段の異常予兆有りの判定、および異常の発生を、前記管理装置に送信し;
前記管理装置は画像形成装置から受信した状態データ,異常予兆有りの判定および異常の発生を、データベースに蓄積し、前記異常の発生に対応して前記状態データに基づいて修整した前記基準値および重みを該画像形成装置に送信し;
該画像形成装置は、前記設定されている基準値および重みを、受信したものに更新する;管理システム。 - 前記管理装置は、前記データベースの、同一機種の画像形成装置群の状態データに基づいて修整した基準値および重みに、前記第1および第2判別手段が用いる前記基準値および重みを更新する;請求項11に記載の、管理システム。
- 画像形成装置の状態情報を管理する管理装置;および、
該管理装置にネットワークを介して通信する、請求項1乃至10のいずれか1つに記載の画像形成装置;を含む管理システムであって、
前記画像形成装置は、前記複数種の状態データ,第2判別手段の異常予兆有りの判定、および異常の発生を、前記管理装置に送信し;
前記管理装置は画像形成装置から受信した状態データ,異常予兆有りの判定および異常の発生を、データベースに蓄積し、蓄積している調整値に基づいて生成された前記異常の予兆有無を判別するための追加の第1判別手段および第2判別手段を、前記ネットワークを介して該画像形成装置に設定し;
該画像形成装置は、該設定された追加の第1判別手段および第2判別手段を用いる異常予兆の有無の判定も、実行する;管理システム。 - 画像形成装置の状態情報を管理する管理装置;および、
該管理装置にネットワークを介して通信する、請求項1乃至10のいずれか1つに記載の画像形成装置;を含む管理システムであって、
前記画像形成装置は、前記複数種の状態データとそれ以外の状態データ,第2判別手段の異常予兆有りの判定、および異常の発生を、前記管理装置に送信し;
前記管理装置は画像形成装置から受信した前記状態データ,異常予兆有りの判定および異常の発生を、画像形成装置宛てにデータベースに蓄積し、蓄積している前記それ以外の状態データを含む複数種の状態データに基づいて生成された前記異常の予兆有無を判別するための追加の第1判別手段および第2判別手段を、前記ネットワークを介して該画像形成装置に設定し;
該画像形成装置は、該設定された追加の第1判別手段および第2判別手段を用いる異常予兆の有無の判定も、実行する;管理システム。 - 前記管理装置は、前記データベースの、同一機種の画像形成装置群の状態データに基づいて追加の第1判別手段および第2判別手段を設ける、請求項13又は14に記載の、画像形成装置の管理システム。
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