JP2009041213A - 面構造体 - Google Patents

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Hiromitsu Ishikawa
博光 石川
Shuichi Ikeda
修一 池田
Eiichi Musashi
栄一 武蔵
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Abstract

【課題】斬新で洗練されたデザインを採用することができるとともに、容易に組み立てることができ、且つ低コストで補剛することで建物自体の剛性向上や内部の構造に自由度を持たせることができる面構造体を提供することを課題とする。
【解決手段】複数の板状構成材(壁構成材10)をその幅方向に連接して構成される建物の面構造体(壁面1)であって、板状構成材10は、外殻板11と、この外殻板11の幅方向両端にそれぞれ長手方向に沿って設けられたリブ状の継手板12とを備えており、互いに隣接する継手板12同士が、一対の補剛材50,50によって挟持されて接合されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、住宅やコテージなどの建物に用いられる面構造体に関する。
従来、住宅やコテージ等の建物の構造形式は、現場での作業効率向上および工期短縮を目的として、壁体等を構成する部材を予め工場で製造しておくプレファブ構法が広く採用されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特に、特許文献1の建物では、構造材が外装材を兼ね、プレファブ構法の利点を活かしながら、斬新で洗練されたデザインを採用することができ、且つ、容易に組み立てることができるといった作用効果が得られる。
また、特許文献2では、特許文献1における建物自体の剛性向上や、内部の構造に自由度を持たせるために、壁体への梁材の取付け構造が提供されている。
特開2005−68994号公報 特開2005−350935号公報
しかしながら、特許文献1の建物を改良した特許文献2の壁体への梁材の取付け構造では、ブラケットの形状が複雑であり部品点数も多く、さらに、梁材にも切削加工が必要であるので、施工時における作業工程および製造コストが増加してしまうといった問題があった。
そこで、本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、斬新で洗練されたデザインを採用することができるとともに、容易に組み立てることができ、且つ低コストで補剛することで建物自体の剛性向上や内部の構造に自由度を持たせることができる面構造体を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、請求項1の発明は、複数の板状構成材をその幅方向に連接して構成される建物の面構造体であって、前記板状構成材は、外殻板と、この外殻板の幅方向両端にそれぞれ長手方向に沿って設けられたリブ状の継手板とを備えており、互いに隣接する前記継手板同士が、一対の補剛材によって挟持されて接合されていることを特徴とする面構造体である。
このような構成によれば、一対の補剛材で互いに隣接するリブ状の継手板を挟持するという簡単な工程だけで、剛性の高い面構造体を容易に組み立てることができる。また、継手板も補剛材と一体になるため、面構造体の剛性向上に寄与することができ、効率的な補剛を図ることができる。また、特許文献2の技術では、補剛材が壁パネル材に挟まれているので、建物の寸法は壁パネルと補剛材の厚さ寸法を考慮する必要があったが、本発明に係る構成によれば、補剛材が継手板を挟み込むので、板状構成材の連接方向における面構造体の外形寸法は、板状構成材の寸法を考慮するだけでよく、設計を行いやすい。
さらに、前記本発明に係る面構造体では、板状構成材がその幅方向に隙間なく並べられているので、板状構成材が外装材を兼ねることができるとともに、ストライプ状のラインが入った面構造体によって斬新なデザインの建物を容易に構築することが可能となる。なお、板状構成材の外側に別途外装材を取り付けても勿論よい。さらに、この面構造体は、壁面、屋根面、床面のいずれにも利用可能であって、必ずしも建物内部に壁を配置する必要がなく、その結果、間取りの自由度が非常に高いものとなる。
請求項2に係る発明は、前記補剛材が、前記継手板に沿う長尺部材にて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の面構造体である。
このような構成によれば、長尺の補剛材によって、継手板の長さ方向に亘って効率的に補剛することができるとともに、補剛材の接合部分を継手板の長さ方向にバランスよく配置することができるので、面構造体の剛性が向上する。
請求項3に係る発明は、前記補剛材が、棒状構造体を固定すべく屋内側に突出した突設部を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の面構造体である。
このような構成によれば、梁材や柱材などの棒状構造体を、容易に継手板に接続することができるので、容易な組立作業を行うだけで建物全体としての剛性を向上させることができる。また、棒状構造体の接合部分以外は、補剛材の寸法を継手板の幅方向に大きくする必要がないので、面構造体全体の厚さを薄くでき、室内空間の有効利用を図ることができる。
請求項4に係る発明は、前記突設部が、前記一対の補剛材にそれぞれ設けられており、前記棒状構造体を挟持して固定することを特徴とする請求項3に記載の面構造体である。
このような構成によれば、補剛材と棒状構造体との接合強度を高めることができ、建物全体としての剛性をさらに向上させることができる。
請求項5に係る発明は、前記板状構成材が、壁面を構成する壁構成材として利用され、前記棒状構造体が、梁材であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の面構造体である。
このような構成によれば、壁構成材に梁材を連結することで、複数の階層を有する建物を構築することができる。また、この場合に、梁材を利用して中間階の床面を容易に構築することができる。さらに、梁材の接合部分以外は、補剛材の寸法を大きくする必要がないので、壁面全体の厚さを薄くでき、室内空間の有効利用をすることができる。
請求項6に係る発明は、前記棒状構造体が、アルミニウム合金製の押出形材からなることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の面構造体である。
このような構成によれば、棒状構造体は、押出形材を適宜な長さ・角度で切断するだけで製造することができるので、加工生産が容易である。さらに、アルミニウム合金製の押出形材は、寸法精度が高く、また、剛性の割に軽いので、現場での取り回しが容易になるという利点もある。
請求項7に係る発明は、前記補剛材が、前記継手板の内表面に接触する継手板接触部と、前記外殻板の内表面に接触する外殻板接触部とを一体的に備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の面構造体である。
前記構成によれば、補剛材が、継手板の内表面と外殻板の内表面の両方に一体的に接触することになるので、継手板と外殻板との連結部分であるコーナー部の変形を防止することができる。したがって、補剛材は、板状構成材同士の接合強度を高めるだけでなく、板状構成材単体の剛性を向上することもできる。
請求項8に係る発明は、前記補剛材が、アルミニウム合金製の押出形材からなることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の面構造体である。
このような構成によれば、棒状構造体、押出形材を適宜な長さ・角度で切断するだけで製造することができるので、複雑な形状であっても加工生産が容易である。また、押出形材は、寸法精度が高いので、補剛材を継手板に密に接触させることができ、補剛効率を高めることができる。さらに、アルミニウム合金製の押出形材は、剛性の割に軽いので、現場での取り回しが容易になる。
本発明によれば、斬新で洗練されたデザインを採用することができるとともに、容易に組み立てることができ、且つ低コストで補剛することで建物自体の剛性向上や内部の構造に自由度を持たせることができるといった優れた効果を発揮する。
以下、本発明の実施の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る面構造体は、建物Tの壁面1,1’および屋根面2を構成するものであって、複数の板状構成材10(20)をその幅方向に連接して構成されている。なお、本実施形態では、面構造体を床体として利用していないが、床体を構成するようにしてもよいのは勿論である。壁面1,1’は、複数の長尺の板状構成材10(以下、「壁構成材10」という)をその幅方向に隙間なく連接して構成したものであり、屋根面2は、複数の長尺の板状構成材20(以下、「屋根構成材20」という)をその幅方向に隙間なく連接して構成したものである。なお、本実施形態では、壁面1の壁構成材10と屋根面2の屋根構成材20を連接する方向を「奥行方向」とし、壁面1’の壁構成材10の連接方向を「間口方向」とする
(建物の全体構成)
本実施形態においては、図8乃至図10に示すように、建物Tは、奥行方向に延びて互いに平行に対向して配置された一対の壁面1,1と、この壁面1,1に直交する間口方向に延びる壁面1’,1’とを備えている。壁面1’,1’は、壁面1,1の幅方向(奥行方向)両端から、壁構成材10の一枚分内側にオフセットした位置に配置されている。壁面1,1を構成する壁構成材10,10間に屋根構成材20が架け渡されている。具体的には、屋根構成材20の長手方向一端に、壁構成材10が直交してその上端が連結され、屋根構成材20の他端から所定距離あけた位置に、壁構成材10が直交してその上端が連結されている。すなわち、屋根構成材20は、一対の壁構成材10,10に支持され、正面から見て屋根構成材20の片側が側方に延出した形状になっている。
すなわち、本実施形態に係る建物Tは、図1に示すように、直方体を基調とした建物であって、屋根面2が壁面1,1上で間口方向の一方向に延出して形成されて庇3を構成しており、屋根面2を支持する壁面1,1の幅方向(奥行方向)内側に壁面1’,1’がオフセットして形成された形状となっている(図8参照)。
図1および図11に示すように、壁面1,1の下部には、土台30,30が配設され、壁面1’,1’の下部には、土台30’,30’が配設されており、各土台30,30’の上面に壁構成材10がそれぞれ固定されるようになっている。土台30’が土台30の長手方向(奥行方向)端部から内側にオフセットした略矩形状に配置されている。
図1、図9および図10に示すように、壁面1の幅方向(奥行方向)中央部には、壁構成材10の継手部分を一対の補剛材50a,50b(図2乃至図4参照)で挟み込むことによって補剛して構成された補剛柱35が位置している。補剛柱35は、土台30の上面に立設され、互いに対向する壁面1,1の内面に沿って、それぞれ設けられている。補剛柱35,35の頂部35a,35a間には、棒状構造体である梁材100が架け渡されている(図1および図9参照)。
一方、土台30’の長手方向両端部近傍の上面には、柱材110,111がそれぞれ立設されている。柱材110,111は、互いに対向する壁面1’,1’の内面に沿って、それぞれ設けられている。柱材110,111は、補剛柱35と略同等の高さを有しており、その頂部110a,111aには、梁材100の側面に向かって延出する小梁材120がそれぞれ連結されている。また、同じ土台30’上に設けられた柱材110,111の頂部110a,111a間には、大梁材130が架け渡されている(図1および図9参照)。
(板状構成材)
図2および図3に示すように、複数連接されることで壁面1を構成する板状構成材である壁構成材10は、建物T(図1参照)の外壁面を構成する外殻板11と、この外殻板11の幅方向両端にそれぞれ長手方向に沿って設けられたリブ状の継手板12,12とを備えて構成されている。壁構成材10は、その長手方向を押出方向とするアルミニウム合金製の押出形材にて構成されている。
外殻板11は、上下方向に長い長方形を呈している。外殻板11の幅方向両端に位置する一対の継手板12,12は、それぞれ外殻板11に対して垂直に形成されており、建物Tの室内側に延出している。継手板12,12の外側面(隣接する他の壁構成材10と当接する面)には、長手方向(上下方向)に沿って凹溝13,13がそれぞれ形成されている。一の壁構成材10の継手板12を、他の壁構成材10の継手板12に突き合わせたときに、一の壁構成材10の継手板12の凹溝13と、他の壁構成材10の継手板12の凹溝13とが互いに向かい合い、シール材収容空間を構成する。継手板12の上端には、屋根構成材20と壁構成材10を接続するとともに、隣り合う壁構成材10,10同士を接続するためのボルトBが挿通するボルト貫通孔14(図6参照)が複数(本実施形態では二箇所)形成されている。継手板12の下端には、土台30と壁構成材10とを接続するとともに、隣り合う壁構成材10,10同士を接続するためのボルトBが挿通するボルト貫通孔14(図5参照)が複数(本実施形態では二箇所)形成されている。これら上下のボルト貫通孔14は、それぞれ上下方向に所定の間隔をあけて形成されている。また、継手板12の上下のボルト貫通孔14の間には、隣り合う壁構成材10,10同士を接続するためのボルトBが挿通するボルト貫通孔14(図5参照)が所定のピッチで形成されている。
継手板12,12には、その先端にそれぞれ内側に折り曲がった折曲部12a,12aが形成されている。折曲部12a,12aは、継手板12,12の長手方向全長に亘って形成されている。また、折曲部12a,12aは、継手板12,12に対してそれぞれ垂直に形成されており、外殻板11と平行となっている。折曲部12a,12aは、内装材等を取り付ける際に利用されるとともに、壁構成材10の断面性能を向上させる機能も備える。さらに、壁構成材10を押出形材で形成する際に、折曲部12a,12aによって当該押出形材の押出精度が向上するという利点もある。
屋根構成材20は、壁構成材10と同様の断面形状を呈しており、外殻板21、継手板22,22を有している(図13参照)。継手板22の先端には、折曲部22aが形成され、継手板22の外側面には凹溝23,23が形成されている。なお、外殻板21、継手板22,22は、壁構成材10の外殻板11、継手板12,12と同様の構成であるので説明を省略する。
また、本実施形態では適用していないが、板状構成材10(20)を床構成材として適用する場合も、壁構成材10および屋根構成材20と同等の断面形状となる。
(補剛材)
図2乃至図6に示すように、本実施形態では、互いに隣接する壁構成材10,10の継手部分のうち、梁材100が連結される位置(壁面1の奥行方向中央部)の継手板12,12同士が、一対の補剛材50a,50b(以下、補剛材50aと補剛材50bとを区別しない場合は単に補剛材50と記載する場合がある)によって挟持されて接合されている。一対の補剛材50a,50bは、互いに壁構成材10,10の継手板12,12同士の接合面を中心とした面対称形状を呈している。ここで、隣り合う継手板12,12を、補剛材50a,50bで挟持して補剛した部分を補剛柱35と称する。
補剛材50は、継手板12に沿う長尺部材からなり、その長手方向を押出方向とするアルミニウム合金製の押出形材にて構成されている。図2に示すように、補剛材50は、壁構成材10の厚さ寸法の2〜3倍の厚さ寸法を有している。補剛材50は、外殻板11と継手板12の内表面に沿うように形成されており、外殻板11の内表面に接触する外殻板接触部51と、継手板12の内表面に接触する継手板接触部52とを一体的に備えている。外殻板接触部51と継手板接触部52とは互いに直角に交差している。継手板接触部52には、継手板12のボルト貫通孔14に相当する位置に、ボルト貫通孔52aが複数形成されている。
継手板接触部52の先端には、外殻板11の幅方向内側に折り曲がった折曲部53が形成されている。折曲部53は、継手板12の折曲部12aとの干渉を防止すべく形成されており、その先端には、室内側に折り曲がって外殻板11の幅方向外側に折り返した折返部54が形成されている。折返部54は、折曲部53と併せて、継手板12の折曲部12aの先端部分を覆うようになっている。
図2および図6に示すように、折返部54の先端には、室内側に折り曲がって突出する突設部55が形成されている。突設部55は、梁材100を固定するための部分であって、補剛材50の上端部に形成されている。突設部55は、その外側(外殻板11の幅方向外側)表面が、梁材100の後記するウェブ102の表面に当接するように構成されており、ウェブ102の高さ寸法と同等の高さ寸法を有している。突設部55には、梁材100を固定するためのボルトBが挿通するボルト貫通孔55aが複数(本実施形態では上下左右に並列して四箇所)形成されている。突設部55は、押出時に折返部54の先端に形成された突設部55と同形状の延出部の先端側下部を切除することで、押出形材の上端に形成される。
図3および図6に示すように、突設部55の下方で、切除された部分の残部56は、補剛材50の長手方向に沿ってリブの役目を果たし、補剛材50の補剛性能を向上させている。残部56は、その先端が、土台30の室内側端面よりも、室内側に突出しないようになっており、内装材等との干渉を防止するようになっている。
(棒状構造体)
図2および図6に示すように、突設部55に固定される棒状構造体である梁材100は、アルミニウム合金製の押出形材からなり、上下方向に所定の間隔をあけて対向する一対のフランジ101,101と、各フランジ101,101間に介在する左右一対のウェブ102,102とを備えて構成されている。ウェブ102,102は、所定の間隔をあけて形成されており、内側に中空部103が形成されている。ウェブ102,102の適所には、複数のボルト貫通孔104,104・・・が形成されている。
棒状構造体である小梁材120は、梁材100と同様の断面形状を呈しており、一対のフランジ121,121と、各フランジ121,121間に介在する左右一対のウェブ122,122とを備えて構成されている。フランジ121、ウェブ122は、梁材100のフランジ101、ウェブ102と、それぞれ同様の構成であり、ウェブ122,122間に中空部123を備え、ウェブ122,122の適所に複数のボルト貫通孔124,124・・・が形成されている。
また、図16に示すように、棒状構造体である大梁材130は、梁材100と同様の断面形状を呈しており、一対のフランジ131,131と、各フランジ131,131間に介在する左右一対のウェブ132,132とを備えて構成されている。フランジ131、ウェブ132は、梁材100のフランジ101、ウェブ102と、それぞれ同様の構成であり、ウェブ132,132間に中空部133を備え、下側のフランジ131の適所に複数のボルト貫通孔(図示せず)が形成されている。
さらに、図7に示すように、棒状構造体である柱材110,111は、梁材100と同様の断面形状を呈しており、一対のフランジ112,112と、各フランジ112,112間に介在する左右一対のウェブ113,113とを備えて構成されている。さらに、ウェブ113,113間に中空部114を備え、ウェブ113,113の適所に複数のボルト貫通孔(図示せず)が形成されている。
また、図5および図7に示すように、棒状構造体である土台30(30’)は、梁材100と同様の断面形状を呈しており、一対のフランジ31,31と、各フランジ31,31間に介在する左右一対のウェブ32,32とを備えて構成されている。さらに、ウェブ32,32間に中空部33を備え、上側のフランジ31の適所に複数のボルト貫通孔34,34・・・が形成されている。
(建物の各部構造)
次に、各部材同士の接合構造を、建物Tの構築手順の流れに沿って説明する。
かかる建物Tを構築するに際しては、まず、図示しない基礎を構築し、図11に示すように、その立上り部の上部に土台30,30’を敷設する。このとき、土台30,30’は、基礎の立上り部に設けられたアンカーボルト(図示せず)を、下側のフランジ31(図5参照)に貫通させてナットを螺合することで、基礎に固定される。
(土台と壁構成材との固定構造)
その後、図4および図5に示すように、土台30,30’(図4および図5では「土台30」)上に、壁構成材10を載置し、基礎・壁固定用ブラケット60を介設して、ボルトB・ナットNで螺合することで固定する。
基礎・壁固定用ブラケット60は、土台30(30’)のフランジ31の上面に当接する土台接触部61と、壁構成材10の継手板12の内側面あるいは補剛材50の継手板接触部52の内側面に当接する壁接触部62とを備えて構成されている。土台接触部61は、土台30のフランジ31の幅寸法と略同等の幅寸法を有しており、ボルト貫通孔61a(図5参照)が複数形成されている。ボルト貫通孔61aは、本実施形態では室内側に二箇所、室外側に一箇所の三箇所に形成されており、室外側のボルト貫通孔61aが二等辺三角形の頂点に位置するように配置されている。壁接触部62は、土台接触部61の端部から直交して立ち上がって一体的に形成されており、複数のボルト貫通孔62a(図5参照)が形成されている。ボルト貫通孔62aは、本実施形態では上下方向に二箇所形成されている。補剛材50が設けられていない部分の基礎・壁固定用ブラケット60では、壁接触部62は壁構成材10の継手板12の内側面に直接当接し、補剛材50が設けられている部分の基礎・壁固定用ブラケット60では、壁接触部62は補剛材50の継手板接触部52の内側面に当接する。
壁構成材10を土台30(30’)に固定するに際しては、まず、土台30上に、壁構成材10,10を載置する。このとき、継手板12の凹溝13にシール材(図示せず)を設けておき、隣接する継手板12の凹溝13とで挟み込むよって、凹溝13,13によって構成されるシール材収容空間にシール材が充填されることとなる。
ところで、補剛材50が設けられる部分では、隣接する継手板12,12の両側に、補剛材50a,50bをさらに設ける。そして、補剛材50a,50bの両側に、面対称に形成された基礎・壁固定用ブラケット60a,60b(一対のブラケットが設けられている部分のみで60a,60bと記載して区別する)を、補剛材50a,50bを両側から挟持するように配置する。その後、ボルトB・ナットN(図4参照)を用いて、基礎・壁固定用ブラケット60a,60bの壁接触部62,62、補剛材50a,50bおよび継手板12,12を一体的に挟持して固定する。これと同時に、基礎・壁固定用ブラケット60a,60bの各土台接触部61を、ボルトB・ナット(図示せず)を用いて、土台30のフランジ31に固定する。このとき、ナットを、予め土台30のフランジ31の下面に固定しておき、ボルトBを上側から螺合させるようにすれば、室外側で、フランジ31の下部が、後記する垂下部11aで覆われて工具の挿入が困難な部分でも、容易に固定することができる。
一方、補剛材50が設けられない部分では、基礎・壁固定用ブラケット60を、継手部分の片側のみに設ける。すなわち、隣り合う壁構成材10,10の継手板12,12の一方の継手板12の内側に基礎・壁固定用ブラケット60を配置し、ボルトB・ナットNを用いて、基礎・壁固定用ブラケット60の壁接触部62と、継手板12,12を一体的に挟持して固定するとともに、基礎・壁固定用ブラケット60の土台接触部61を、ボルトB・ナットNを用いて、土台30のフランジ31に固定する。なお、一端に補剛材50が設けられている壁構成材10の他端の継手部分では、補剛材50が設けられている側の壁構成材10の継手板12の内側に、基礎・壁固定用ブラケット60を設けるようにする。これによって、上部で梁材100(図2および図6参照)を連結支持することで多くの荷重がかかる壁構成材10,10の土台30への接合強度を高めることができ、建物Tの構造的安定度を高めることができる。
ところで、壁構成材10の下端部は、図5に示すように、継手板12,12が所定の高さで切除されている。すなわち、外殻板11の下端部が、土台30の上端面より下部に延出する垂下部11aを構成することとなり、この垂下部11aが、水切り板の役目を果たすこととなる。これによって、建物T内部への雨水等の浸入を防止することができる。
(内側にオフセットした土台と壁構成材との固定構造)
土台30と内側にオフセットした土台30’との接合部分は、図7に示すような構造となっている。
図7に示すように、土台30’の長手方向端部は、土台30の長手方向端部から、壁構成材10の一枚分内側のオフセットした位置で、土台30の側面に当接している。土台30’の端部に固定される壁構成材10は、土台30側の継手板12の外側面が、土台30の上部まで突出して配置されており、土台30上に配置された壁構成材10の継手板12先端の折曲部12aの室内側表面に当接するように構成されている。土台30’の端部に固定される壁構成材10の外殻板11は、垂下部11aの土台30側の下端部が切除されており、土台30との干渉を防止するようになっている。
土台30’の端部に固定される壁構成材10の、土台30側の継手板12の下端部は、第二の基礎・壁固定用ブラケット65を介設して、ボルトB・ナットNで螺合することで、土台30,30’に固定されている。第二の基礎・壁固定用ブラケット65は、土台30,30’の両方に当接する土台接触部66と、壁構成材10の継手板12の内側面に当接する壁接触部67とを備えて構成されており、断面L字状を呈している。土台接触部66は、土台30,30’の両方のフランジ31,31の上面に跨がるように構成されており、ボルト貫通孔(図示せず)が複数形成されている。このボルト貫通孔は、土台30側に一箇所、土台30’側に一箇所の合計二箇所に形成されており、土台接触部66は、土台30,30’同士を接続する役目も果たしている。壁接触部67は、土台接触部66の端部から直交して立ち上がって一体的に形成されており、複数のボルト貫通孔(図示せず)が形成されている。このボルト貫通孔は、本実施形態では上下方向に二箇所形成されている。
土台30’の端部に固定される壁構成材10の、土台30側とは逆側の継手板12の側部には、柱材111(または110)(図5では、柱材は111であるので、以下「柱材111」として説明する)が立設されている。この柱材111と隣接する継手板12の先端は、折曲部が切除されて平板状になっており、継手板12の内側面が、柱材111のフランジ112の外側面と当接するようになっている。柱材111は、フランジ112,112が土台30’の幅方向に沿うように配置されており、一対のウェブ113,113を、基礎・柱固定用ブラケット70で、土台30’の幅方向両側から挟持して固定するようになっている。基礎・柱固定用ブラケット70は、土台30’に当接する土台接触部71と、柱材111のウェブ113に当接する柱接触部72とを備えて構成されており、断面L字状を呈している。土台接触部71は、土台30’のフランジ31の上面に当接するように構成されており、ボルト貫通孔(図示せず)が複数形成されている。このボルト貫通孔は、土台30’の長手方向に沿って二箇所に形成されている。柱接触部72は、土台接触部71の端部から直交して立ち上がって一体的に形成されており、複数のボルト貫通孔(図示せず)が形成されている。このボルト貫通孔は、本実施形態では上下左右方向に四箇所形成されている。柱材111は、壁構成材10を建て込む前に、土台30’に固定しておく。
柱材111のフランジ112の、継手板12と当接する部分には、ボルト貫通孔(図示せず)が形成されており、ボルトB・ナット(図示せず)によって、壁構成材10が、基礎・壁固定用ブラケット60と一体的に柱材111に固定されるようになっている。ナットは、予め柱材111のフランジ112の内側面に固定しておき、ボルトBを側部から螺合させるようにすることで、フランジ112の内側面が壁構成材10で覆われて工具の挿入が困難な場合であっても、容易に固定することができる。
(壁構成材同士の固定構造)
壁構成材10と土台30,30’との固定が終了したら、隣接する壁構成材10,10同士を固定する。隣接する壁構成材10,10同士の固定は、図12に示すように、継手板12の上端および下端と、その間で、上下方向に所定の間隔をあけてボルトB・ナットN(図3および図5参照)で継手板12,12同士を挟持することでなされている。
図3および図5に示すように、継手板12の上端および下端との間で、補剛材50a,50bが設けられている部分では、壁構成材10,10の継手板12,12と、補剛材50a,50bの継手板接触部52,52とが、ボルトB・ナットNによって一体的に挟持されて、隣接する壁構成材10,10同士が固定されている。また、継手板12,12および補剛材50a,50bの上端でも、壁構成材10,10および補剛材50が、ボルトB・ナットNによって、一体的に固定されている(図6参照)。そして、隣接する継手板12,12と補剛材50a,50bとは、一体的に固定されることで、補剛柱35を構成している。
また、継手板12の上端および下端との間で、補剛材50a,50bが設けられていない部分では、隣接する壁構成材10,10の継手板12,12が、ボルトB・ナットNによって一体的に挟持されて、隣接する壁構成材10,10同士が固定されている。さらに、継手板12,12の上端でも、壁構成材10,10および補剛材50が、ボルトB・ナットNによって、一体的に固定されている(図6参照)。
(補剛材と梁材との固定構造)
図9に示すように、互いに対向する壁面1,1にそれぞれ設けられた補剛柱35,35間には、梁材100が架け渡して設けられている。梁材100は、補剛柱35,35の上端に連結されている。
図2および図6に示すように、梁材100は、一対のウェブ102,102を、補剛材50a,50bの上端の突設部55が、梁材100の幅方向両側から挟み込んで、ボルトB・ナットNで締め付けることで、補剛材50a,50bに固定されている。
詳しくは、梁材100の長手方向端部は、下側のフランジ101が切除されており、補剛材50との干渉を防止するようになっている。具体的には、下側のフランジ101のウェブ113,113よりも幅方向外側に位置する部分が、突設部55の先端位置に相当する位置までの長さで切除されている。すなわち、ウェブ113,113の下部間は、切除された下側のフランジ101の残部101a(図2参照)によって連結されている。
梁材100を補剛材50a,50bに固定するに際しては、梁材100を吊り上げて、突設部55,55の上方から下降させて、ウェブ113,113を突設部55,55間に挿入させる。このとき、梁材100の先端は、壁構成材10の継手板12先端の折曲部12aの室内側表面に略当接するようになっている。一方、梁材100は、上側のフランジ101の下面が、突設部55,55の上端部に当接することで、高さ方向の位置決めがなされる。そして、ボルトBを各ボルト貫通孔55a,104に挿通させてナットNに螺合させることで、ウェブ113,113が突設部55,55に挟持されて固定される。このとき、ウェブ113,113はフランジ101の残部101aによって接続されているので、ボルトB・ナットNの締め付けによって変形することはない。
このように、梁材100を、互いに対向する壁構成材10,10に設けられた補剛柱35,35の上端間に架け渡して設けたことによって、建物Tの内部に門型の架構が形成されることになり、建物Tの剛性を高めることができるとともに、壁構成材10,10の建方精度を高めることができる。
(梁材、柱材と小梁材との固定構造)
図9に示すように、土台30’上に立設された柱材110,111と、梁材100との間には、小梁材120が架け渡されて設けられている。
図2および図6に示すように、梁材100と小梁材120は、断面L字状の梁・小梁固定用ブラケット75を介設して、ボルトB・ナットNで締め付けることで、互いに固定されている。梁・小梁固定用ブラケット75は、梁材100のウェブ102の側面に当接する梁接触部76と、小梁材120のウェブ122,122間の中空部123に挿入されてウェブ122の内側面に接触する小梁接触部77とを備えて構成されている。梁接触部76は、梁材100のウェブ102の高さ寸法と同等の高さ寸法を有しており、複数のボルト貫通孔76aが形成されている。ボルト貫通孔76aは、梁材100のウェブ102に形成されたボルト貫通孔104の位置に相当するように、上下左右の四箇所に形成されている。小梁接触部77は、梁接触部76の端部から直交して立ち上がって一体的に形成されており、複数のボルト貫通孔77aが形成されている。ボルト貫通孔77aは、小梁材120のウェブ122に形成されたボルト貫通孔124の位置に相当するように、上下左右の四箇所に形成されている。
梁・小梁固定用ブラケット75は、二枚一組で用いられるようになっており、小梁接触部77,77が互いに平行になるように配置され、間にプレート78を挟みこんで一体的に断面T字状を呈するようになっている。各小梁接触部77,77は、小梁材120の各ウェブ122,122の内側面にそれぞれ当接するように、ウェブ122,122間の距離に応じて、プレート78の厚さが決定される。
小梁材120の下側のフランジ121の長手方向端部は、ウェブ122,122間が切除されており、小梁材120の建入時に梁・小梁固定用ブラケット75および後記する柱・小梁固定用ブラケット80と干渉しないように構成されている。
一方、図16の(a)に示すように、柱材111(110)の上部には、断面L字状の柱・小梁固定用ブラケット80が取り付けられており、この柱・小梁固定用ブラケット80を介して、ボルト・ナット(ともに図示せず)で締め付けることで、柱材111と小梁材120とが固定されている。柱・小梁固定用ブラケット80は、柱材111のウェブ113の側面に当接する柱接触部81と、小梁材120のウェブ122,122間の中空部123(図6参照)に挿入されてウェブ122の内側面に接触する小梁接触部82とを備えて構成されている。柱接触部81には、複数のボルト貫通孔(図示せず)が形成されており、このボルト貫通孔は、柱材111のウェブ113の上端部に形成されたボルト貫通孔(図示せず)の位置に相当するように形成されている。小梁接触部82は、柱接触部81の端部から直交して立ち上がって一体的に形成されており、複数のボルト貫通孔(図示せず)が形成されている。このボルト貫通孔は、小梁材120のウェブ122に形成されたボルト貫通孔(図示せず)の位置に相当するように形成されている。
柱・小梁固定用ブラケット80も、二枚一組で用いられるようになっており、小梁接触部82,82が互いに平行になるように配置され、プレート78を介して一体的に接続されて断面T字状を呈するようになっている。各小梁接触部82,82は、小梁材120の各ウェブ122,122の内側面にそれぞれ当接するように配置されており、ウェブ122,122間の距離に応じて、プレート78の厚さが決定される。
以上のような構成の小梁材120を、梁材100および柱材111(110)に固定するに際しては、図6に示すように、まず、梁・小梁固定用ブラケット75を、梁材100のウェブ102にボルトB・ナットNによって取り付けるとともに、図16の(a)に示すように、柱・小梁固定用ブラケット80を、柱材111のウェブ113にボルト・ナット(ともに図示せず)によって取り付ける。
その後、小梁材120を吊り上げて、梁・小梁固定用ブラケット75および柱・小梁固定用ブラケット80の上方から下降させて、図6および図16の(a)に示すように、小梁接触部77,77および小梁接触部82,82を、小梁材120の中空部123内に挿入させる。このとき、小梁接触部77,77および小梁接触部82,82は、小梁材120の下側のフランジ121の切除部分125(梁材100側のみ図示)を通過して、小梁材120に干渉することなく、ウェブ122,122間の中空部123内に挿入される。また、小梁材120は、上側のフランジ121の下面が、小梁接触部77,77および小梁接触部82,82の上端部にそれぞれ当接することで、高さ方向の位置決めがなされる。そして、ボルトBを各ボルト貫通孔124,76a(梁材100側のみ図示)に挿通させてナットNに螺合させることで、小梁材120が、梁材100および柱材111に固定される。このとき、梁・小梁固定用ブラケット75および柱・小梁固定用ブラケット80は、プレート78と一体的に固定されて、中空部123の幅と同等の厚さに構成されているので、ウェブ122,122がボルトB・ナットNの締付けによって変形することはない。
このように、小梁材120を、柱材111(110)と梁材100間に架け渡して設けたことによって、建物Tの内部に、補剛柱35および梁材100とで構成される門型架構に直交する方向に別途門型の架構が形成されることになり、建物Tの剛性をさらに高めることができる。
(壁構成材と屋根構成材との固定構造)
図12および図13に示すように、屋根構成材20の長手方向一端部には、壁構成材10の上端部が接続されている。壁構成材10の外殻板11および継手板12は、屋根構成材20の外殻板21の近傍まで延出して構成されている。折曲部12aは、その上端部が屋根構成材20の継手板22の下端に相当する位置まで切除されている。継手板12の上部に形成されているボルト貫通孔14,14は、上下方向に所定の間隔をあけて二箇所に配置されている。
一方、屋根構成材20の外殻板21は、壁構成材10の外殻板11の水平位置まで延出して構成されており、継手板22は、壁構成材10の継手板12の先端に相当する位置まで折曲部22aと合わせて先端部が切除されており、壁構成材10の継手板12との干渉を防いでいる。継手板22の切除された残りの先端部には、ボルト貫通孔24,24が水平方向に所定の間隔をあけて二箇所に形成されている。
屋根構成材20と壁構成材10は、壁・屋根固定用ブラケット85を介設して、ボルトB・ナットNで締め付けることで、互いに固定されている。壁・屋根固定用ブラケット85は、平面L字状を呈した形状に形成されており、壁構成材10の継手板12に接触する壁接触部86と、屋根構成材20の継手板22に接触する屋根接触部87とを備えて構成されている。壁接触部86には、継手板12のボルト貫通孔14,14に相当する位置にボルト貫通孔86a,86a(図13の(a)参照)が形成されており、屋根接触部87には、継手板22のボルト貫通孔24,24に相当する位置にボルト貫通孔87a,87a(図13の(a)参照)が形成されている。
屋根構成材20を壁構成材10に連結するに際しては、図13の(a)に示すように、屋根構成材20を、その継手板22が壁構成材10の継手板12と面一となるように、壁構成材10の上端部に設置する。その後、図12および図13に示すように、隣接する継手板12,12および継手板22,22の片面側から、壁・屋根固定用ブラケット85を継手板12,22の内側面に当接させる。このとき、壁構成材10の折曲部12aの先端部が切除されているので、壁・屋根固定用ブラケット85は、折曲部12aに干渉することなく、各継手板12,22に当接することができる。その後、ボルト貫通孔86a,87aからボルト貫通孔14,24へとボルトBを挿通させて、ナットNに螺合することで、隣接する壁構成材10の継手板12,12同士、屋根構成材20の継手板22,22同士および壁・屋根固定用ブラケット85が一体的に固定される。
なお、図13の(b)に示すように、壁構成材10の上端の屋根構成材20との隙間にはシール材15が介設されており、壁構成材10と屋根構成材20との接合出隅部分16には、破風部材17が設けられている。破風部材17は、屋根構成材20の外殻板21の上面に当接する係止部18と、係止部18の先端から折り曲がって形成された垂下部19とを備えて構成されている。係止部18の下面には凸条18aが形成されており、凸条18aが外殻板21の端部に当接することで、破風部材17を、屋根構成材20に取り付けるときに位置決めガイドの役目を果たす。破風部材17は、所定ピッチで設けられたビスV等で屋根構成材20の外殻板21に固定されている。
(庇部分の屋根構成材と壁構成材との固定構造)
図14に示すように、屋根構成材20の長手方向他端から所定距離あけた位置(庇3の基端部)には、壁構成材10の上端部が接続されている。壁構成材10の外殻板11および継手板12は、屋根構成材20の継手板22の下端部に当接するように構成されている。継手板12の上部に形成されているボルト貫通孔14,14は、上下方向に所定の間隔をあけて二箇所に配置されている。
一方、屋根構成材20の継手板22先端の折曲部22aは、壁構成材10の継手板12に相当する部分が切除されている。
庇3の基端部における屋根構成材20と壁構成材10は、第二の壁・屋根固定用ブラケット90を介設して、ボルトB・ナットNで締め付けることで、互いに固定されている。第二の壁・屋根固定用ブラケット90は、平面L字状を呈した形状に形成されており、壁構成材10の継手板12に接触する壁接触部91と、屋根構成材20の継手板22に接触する屋根接触部92とを備えて構成されている。壁接触部91には、継手板12のボルト貫通孔14,14に相当する位置にボルト貫通孔(図示せず)が形成されており、屋根接触部92には、継手板22のボルト貫通孔24,24に相当する位置にボルト貫通孔(図示せず)が形成されている。
屋根構成材20を壁構成材10に連結するに際しては、図14の(a)に示すように、屋根構成材20を、その継手板22が壁構成材10の継手板12と面一となるように、壁構成材10の上端部に設置する。その後、図14の(a)および(b)に示すように、隣接する継手板12,12(22,22)の片側から、第二の壁・屋根固定用ブラケット90を継手板12,22の内側面に当接させる。このとき、屋根構成材20の折曲部22aの一部が切除されているので、壁・屋根固定用ブラケット90は、折曲部22aに干渉することなく、各継手板12,22に当接することができる。その後、壁・屋根固定用ブラケット90の図示しないボルト貫通孔からボルト貫通孔14,24へとボルトBを挿通させて、ナット(図示せず)に螺合することで、隣接する壁構成材10の継手板12,12同士、隣接する屋根構成材20の継手板22,22同士および壁・屋根固定用ブラケット85が一体的に固定される。
図15に示すように、庇3の先端部には、屋根構成材20の長手方向端部の開口部分を覆う破風部材17が設けられている。破風部材17は、壁構成材10と屋根構成材20との接合出隅部分16に設けられているもの(図13の(b)参照)と同じ部材であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
また、庇3部分の屋根構成材20の下部には軒天板27が貼り付けられている。軒天板27は、屋根構成材20の継手板22先端(下端)の折曲部22aに当接してビス(図示せず)等で固定されている。
(内側にオフセットした壁構成材と屋根構成材との固定構造)
図16に示すように、同じ土台30’上に設けられた柱材111(,110)(図16では片側のみ図示)の頂部111a(,110a)間には、大梁材130が連結されている。大梁材130は、その天端が、柱材111および小梁材120の天端と同じ高さになるように構成されている。図16の(b)に示すように、大梁材130の上側のフランジ131の上部には、屋根構成材20が配置されている。屋根構成材20は、その継手板22の先端の折曲部22aがフランジ131の上面に当接して、ボルトB・ナットNで螺合することで、大梁材130に固定されている。
内側のオフセットした壁構成材10の上端は、屋根構成材20の外殻板21の近傍まで延出して構成されている。継手板12および折曲部12aは、その上端部が大梁材130の下端に相当する位置まで切除されている。切除された継手板12の上端部は、壁・大梁固定用ブラケット95を介して、ボルトB・ナットNで大梁材130に固定されている。
図16の(a)、(b)および(c)に示すように、壁・大梁固定用ブラケット95は、大梁材130の下端面に当接する大梁接触部96と、壁構成材10の継手板12の内側面に当接する壁接触部97とを備えて構成されており、断面L字状を呈している。大梁接触部96は、大梁材130の下側のフランジ131の下面に当接するように構成されており、ボルト貫通孔96a(図16の(c)参照)が複数形成されている。このボルト貫通孔96aは、大梁材130の長手方向に沿って二箇所に形成されている。壁接触部97は、大梁接触部96の端部から直交して立ち上がって一体的に形成されており、複数のボルト貫通孔97a(図16の(c)参照)が形成されている。ボルト貫通孔97aは、本実施形態では上下方向に沿って二箇所形成されている。
(窓と壁構成材との固定構造)
図17に示すように、本実施形態では、土台30’上に設けられた柱材110,111間に窓150が設けられている。窓150は一般的なアルミニウムサッシが用いられており、フレームの縦枠151,151が、ビスV等によって、柱材110,111にそれぞれ固定されている。窓150は、壁構成材10の幅の整数倍の幅寸法を有しており、隣り合う壁構成材10の継手板12の外側面に当接するようになっている。柱材110,111と、縦枠151との間には、壁構成材10の継手板12が挟まれており、ビスVによって一体的に固定されている。
図18に示すように、柱材110,111間には、まぐさとなる上部水平材115と、窓台となる下部水平材116とが架け渡されて設けられている。窓150の上側の壁構成材10の継手板12および折曲部12aは、その下端部が、上部水平材115と干渉しないように切除されている。また、窓150下側の壁構成材10の継手板12および折曲部12aは、その上端部が、下部水平材116と干渉しないように切除されている。窓150のフレームの上下の横枠152,152が、ビスV等によって、上部水平材115と、および下部水平材116にそれぞれ固定されている。
以上のような構成によれば、一対の補剛材50a,50bで互いに隣接する壁構成材10のリブ状の継手板12を挟持するという簡単な工程だけで、剛性の高い壁面1(面構造体)を容易に組み立てることができる。また、継手板12も補剛材50a,50bと一体になるため、面構造体の剛性向上に寄与することができ、効率的な補剛を図れるとともに、補剛材50a,50bの軽量化が図れ、低コスト化を達成できる。
また、特許文献2の従来技術では、補剛材が壁パネル材に挟まれているので、建物の寸法は壁パネルと補剛材の厚さ寸法を考慮する必要があったが、本実施形態に係る構成によれば、補剛材50が継手板12を挟み込むので、壁構成材10(板状構成材)の連接方向における壁面1の外形寸法は、壁構成材10の寸法を考慮するだけでよい。すなわち、建物Tの壁面1の幅は、壁構成材10の幅に枚数を乗じた寸法となる。また、屋根構成材20も同等の形状であり、床構成材として採用した場合も同等の形状にすることができるので、建物Tの寸法計算が容易になり、複雑な形状であっても容易に設計することが可能となる。
さらに、壁構成材10がその幅方向に隙間なく並べられているので、壁構成材10が外装材を兼ねることができるとともに、ストライプ状のラインが入った壁面1によって斬新なデザインの建物を容易に構築することが可能となる。なお、壁構成材10の外側に別途外装材を取り付けてもよいのは勿論である。
また、補剛材50は、継手板12に沿う長尺部材にて構成されているので、継手板12の長さ方向に亘って効率的に補剛することができるとともに、補剛材50の接合部分を継手板12の長さ方向にバランスよく配置することができるので、壁面1の剛性が大幅に向上する。さらに、一対の補剛材50a,50bで隣接する継手板12,12を挟持しているので、補剛効果が大きい。
補剛材50は、梁材100(棒状構造体)を固定すべく屋内側に突出した突設部55を有しているので、梁材100を、容易に継手板12に接続することができるので、容易な組立作業を行うだけで建物T全体としての剛性を大幅に向上させることができる。また、梁材100の接合部分以外は、補剛材50の寸法を継手板12の幅方向に大きくする必要がないので、壁面1全体の厚さを薄くでき、室内空間の有効利用を図ることができる。
突設部55は、一対の補剛材50a,50bにそれぞれ設けられており、梁材100を挟持して固定することで、補剛材50a,50bと梁材100との接合強度を高めることができ、建物T全体としての剛性をさらに向上させることができる。
補剛材50、壁構成材10、屋根構成材20や梁材100等の各種構成材は、アルミニウム合金製の押出形材から構成されているので、押出形材を適宜な長さ・角度で切断するだけで製造することができ、加工生産が容易で大量生産に適している。さらに、アルミニウム合金製の押出形材は、工場等で製造されるので寸法精度が高く、複数の押出形材を連接した場合であっても、狂いの少ない建物とすることができる。また、アルミニウム合金は、剛性の割に軽いので、現場での取り回しが容易になるという利点もある。アルミニウム合金は、白蟻の食害を受けることがなく、雨水や湿気により腐食することもないので、供用後の維持管理費用を大幅に削減することができる。
補剛材50は、継手板12の内表面に接触する継手板接触部52と、外殻板11の内表面に接触する外殻板接触部51とを一体的に備えているので、補剛材50が、継手板12の内表面と外殻板11の内表面の両方に一体的に接触することになり、継手板12と外殻板11との連結部分であるコーナー部の変形を防止することができる。したがって、補剛材は、壁構成材10同士の接合強度を高めるだけでなく、壁構成材10単体の剛性を向上することもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。例えば、本実施形態では、補剛材50の上端に梁材100を設けているが、これに限られるものではない。例えば、壁構成材および補剛材が二階以上の階高を有している場合は、中間部に突設部を設けて、梁材を接続するようにすれば、中間階の床面を形成することも可能である。
また、本実施形態では、壁面1の中央部一箇所に補剛材50を設けているが、これに限られるものではなく、同一の壁面内にさらに多数の補剛材を設けるようにしてもよい。このような構成によれば、壁面をより一層補剛することができ、強固な壁面を提供できる。この場合、梁材は、必ずしも接合する必要はなく、梁材を接合しない補剛材には、突設部を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、補剛材50は、壁構成材10に設けられており、突設部55で梁材100を固定するようになっているが、補剛材を屋根構成材に設けるようにしてもよい。この場合は、屋根構成材と補剛材によって補剛梁(梁材)を構成することができるとともに、補剛材に設けた突設部によって、柱材等の上下方向に延びる棒状構造体を固定することができる。また、板状構成材を床構成材として床面を構成した場合に、床構成材に補剛材を設けてもよいのは勿論である。
さらに、本実施形態ではオフセットした土台30’上に柱材110,111を立設して、その内側に窓150を設けているが、補剛材を用いて補剛柱を形成して、この補剛柱に窓を取り付けるようにしてもよい。
本発明に係る面構造体を用いて構築した建物の分解斜視図である。 壁構成材と補剛材と梁材との連結構造を示した断面図である。 壁構成材と補剛材との連結構造を示した断面図である。 壁構成材と補剛材と土台との連結構造を示した断面図である。 壁構成材と補剛材と土台との連結構造を示した一部分解斜視図である。 壁構成材と補剛材と梁材との連結構造を示した一部分解斜視図である。 壁構成材と土台との連結構造を示した一部分解斜視図である。 建物の屋根伏図である。 建物の梁材部分を示した水平方向断面図である。 建物の壁構成材部分を示した水平方向断面図である。 建物の土台部分を示した水平方向断面図である。 壁構成材と柱材を示した垂直方向断面図である。 屋根構成材と壁構成材との連結構造を示した図であって、(a)は一部破断斜視図、(b)は側面図である。 庇基端部の屋根構成材と壁構成材との連結構造を示した図であって、(a)は一部破断斜視図、(b)は断面図である。 庇先端部の屋根構成材を示した図であって、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 柱材と大梁材と壁構成材との連結構造を示した図であって、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は側面図である。 窓と壁構成材との連結構造を示した水平方向断面図である。 窓と壁構成材との連結構造を示した垂直方向断面図である。
符号の説明
1 壁面
1’ 壁面
10 壁構成材(板状構成材)
11 外殻板
12 継手板
20 屋根構成材(板状構成材)
21 外殻板
22 継手板
50 補剛材
51 外殻板接触部
52 継手板接触部
55 突設部
100 梁材(棒状構造体)

Claims (8)

  1. 複数の板状構成材をその幅方向に連接して構成される建物の面構造体であって、
    前記板状構成材は、外殻板と、この外殻板の幅方向両端にそれぞれ長手方向に沿って設けられたリブ状の継手板とを備えており、
    互いに隣接する前記継手板同士が、一対の補剛材によって挟持されて接合されている
    ことを特徴とする面構造体。
  2. 前記補剛材は、前記継手板に沿う長尺部材にて構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の面構造体。
  3. 前記補剛材は、棒状構造体を固定すべく屋内側に突出した突設部を有している
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の面構造体。
  4. 前記突設部は、前記一対の補剛材にそれぞれ設けられており、前記棒状構造体を挟持して固定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の面構造体。
  5. 前記板状構成材は、壁面を構成する壁構成材として利用され、
    前記棒状構造体は、梁材である
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の面構造体。
  6. 前記棒状構造体は、アルミニウム合金製の押出形材からなる
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の面構造体。
  7. 前記補剛材は、前記継手板の内表面に接触する継手板接触部と、前記外殻板の内表面に接触する外殻板接触部とを一体的に備えている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の面構造体。
  8. 前記補剛材は、アルミニウム合金製の押出形材からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の面構造体。
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