JP2009039397A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】ナットで固定された上糸の糸案内において、ナットの端面から外側にはみ出たネジ山の一部に上糸が接触するのを防止できるミシンを提供する。
【解決手段】ミシン1では、上糸供給源である糸駒から縫針に至るまでの上糸供給経路上に複数の糸案内が配置されている。糸案内30は、屈曲する棒状の糸掛け部と、雄ネジである固定部とを備え、その固定部をアーム部4の台座部9に設けられたネジ穴にねじ込んでナットで固定するようになっている。さらに台座部9に固定された糸案内30に対して、ゴム製の覆いキャップ40を装着する。これによりナットの端面から外側にはみ出た糸案内30の固定部のネジ山を、覆いキャップ40の挿入穴の内側に隠すことができる。よって上糸が台座部9側に移動しても、ナットの端面から外側にはみ出た固定部のネジ山に接触するのを防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ミシンに関し、詳細には、上糸供給源から縫針に至るまでの上糸経路上に糸案内部材を配設したミシンに関する。
従来のミシンでは、糸駒から繰り出された上糸が、その上糸に張力を掛けるための糸調子器及び天秤に掛けられた後に、針棒に装着された縫針に供給される。糸通し機構を備えている場合は、その糸通し機構により縫針の目孔に自動的に糸通しされ、縫製可能な状態になる。そして縫製する際に、糸調子器と天秤とが協働することによって上糸に張力が付与される。さらに糸調子器の操作ツマミで、上糸の張力を適切に調整することによって、縫目を形成する上糸を適度に引締めて高品質の縫目を形成することができる。
ところで、このようなミシンでは天秤が上下動するため、糸調子器の糸取りバネから繰り出される上糸を天秤に向かって適切にガイドする必要がある。そのため糸調子器の近傍には複数の糸案内が設けられている。例えば、略L字に下方に屈曲する棒状の糸案内をミシン機枠にナットで固定したミシンが知られている(例えば、特許文献1の従来の技術及び図6参照)。この糸案内は、ネジ山が切られた固定部をミシン機枠に設けられたねじ穴にねじ込むと共に、ナットで固定するようになっている。
実開平4−125874号公報
しかしながら、糸案内をナットで固定する構造上、ミシン機枠に固定された糸案内の基部の一部は、ナットの端面から外側にはみ出てしまう。つまりナットの端面から基部の外周面に設けられたネジ山の一部が外側にはみ出ている。例えば、縫製終了の際に上糸が切断されると、糸調子器から天秤に至るまでの上糸が緩んで大きく撓むことがある。この場合、上糸が糸案内の基部の一部に掛かってしまうと、次の天秤による引き上げ動作時に上糸がネジ山に接触して切断されてしまうおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ナットで固定された上糸の糸案内において、ナットの端面から外側にはみ出たネジ山の一部に上糸が接触するのを防止できるミシンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のミシンは、上糸供給源から、針棒下端に固着された縫針に至る上糸経路上に配置される糸案内部材を有し、ミシン機枠には、雌ネジが内側に形成された固定穴が設けられ、前記糸案内部材には、前記雌ネジに螺合する雄ネジが外周面に形成された棒状の固定部が設けられ、前記固定穴に対して前記固定部をねじ込むと共に、前記ミシン機枠の外側にはみ出した前記固定部の部分に、前記雌ネジと同一の雌ネジが形成されたナットを前記ミシン機枠側に締結することによって、前記ミシン機枠に前記糸案内部材が固定されたミシンであって、前記ナットの端面から外側にはみ出した前記固定部の部分を周囲から覆う覆い部材を設けている。
また、請求項2に係る発明のミシンは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記糸案内部材は、屈曲する棒部材であって、前記覆い部材は、前記糸案内部材を内挿する挿入穴と、前記ナットを内側に嵌めるための凹部とを備えた樹脂製のカバー部材であって、前記固定部に締結された前記ナットに前記凹部を嵌め合わせて固定することによって、前記ナットの端面から外側にはみ出した前記固定部の部分が、前記挿入穴の内側に覆われることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のミシンは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記覆い部材は、前記ナットの前記端面に一体成形されている。
請求項1に係る発明のミシンでは、糸案内部材の雄ネジが形成された固定部を、ミシン機枠に形成された固定穴にねじ込んだ後に、ナットを締結することで、ミシン機枠に糸案内部材を固定できる。そしてナットの端面から外側にはみ出した固定部の部分を周囲から覆う覆い部材を設けることによって、上糸がナットの端面から外側にはみ出した固定部の部分に接触しないので、上糸が雄ネジに接触して切断されるのを防止できる。
また、請求項2に係る発明のミシンでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、覆い部材であるカバー部材の挿入穴を、糸案内部材の固定部が設けられた一端部とは反対側の他端部から通す。次いで、固定部に締結されたナットに凹部を嵌め合わせて固定することによって、ナットの端面から外側にはみ出した固定部の部分を、挿入穴の内側で覆うことができる。これによりナットの端面から外側にはみ出した固定部の部分を容易に覆うことができる。
また、請求項3に係る発明のミシンでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、覆い部材は、ナットの端面に一体成形されているので、固定穴を糸案内部材の固定部をねじ込んだ後にナットを締結するだけで、ナットの端面から外側にはみ出した固定部の部分を自動的に覆うことができる。
以下、本発明の一実施形態であるミシン1について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態のミシン1は、上糸8が通過する上糸供給経路上に設けられた糸案内30に、覆いキャップ40を装着した点に本発明の特徴を有するものである。
はじめに、ミシン1の構造について、図1乃至図3を参照して概略的に説明する。図1は、ミシン1の全体斜視図であり、図2は、図1に示すアーム部4の前方の部分拡大図であり、図3は、図1に示すアーム部4の右側面図である。なお、図1及び図2の左斜め下側をミシン1の前方とし、右斜め上側をミシン1の後方とする。
図1に示すように、ミシン1は、テーブル(図示外)上に設けたベッド部2と、そのベッド部2上に立設した脚柱部3と、その脚柱部3の上部から左側方に延設したアーム部4とを主体に構成されている。ベッド部2の作業者に対向する側には、加工布支持面を構成する作業台5が設けられている。その作業台5上には、互いに直交するX軸・Y軸の2方向に独立に移動すると共に位置制御される布押え装置6が設けられている。
布押え装置6は、作業台5上において移動される送り板6aと、その送り板6a上に設けられた押え腕6bと、その押え腕6bの前端部に上下に昇降可能に支持された布押え板6cとを主体に構成されている。送り板6aと布押え板6cとの間に、加工布を狭持させ、後述する針棒10とその下端の縫針11とを上下に往復移動させ、制御装置(図示外)によって布押え装置6の位置を制御する。これによって加工布上に縫製パターンに沿った縫製を自動的に行なう。
図2,図3に示すように、アーム部4の前端部に設けられた頭部4Aの下部には、ミシンモータ(図示外)によって駆動されて上下に往復移動する針棒10が設けられている。この針棒10の下端には縫針11が設けられている。その針棒10の近傍には、針棒10の上下動に同期して上下動する押さえ棒12が設けられ、その押さえ棒12の下端には押え足13が設けられている。
そして、図1に示すように、アーム部4の上部には、上糸8の糸駒(図示外)を支持する糸駒立て(図示外)が設けられている。図2,図3に示すように、頭部4Aの右側面には、上糸8に張力をかけるための手動型の糸調子器16が設けられている。糸調子器16は、糸調子皿19、19間に挟まれる上糸8に付与される張力を調節する。糸調子器16は、糸取りバネ18を備えている。糸調子器16の上方には、糸調子器16と共に、上糸8に張力をかけるための副糸調子器15が設けられている。
図2に示すように、アーム部4の頭部4Aの右側面には、上下方向に延設されたスリット25が設けられている。そのスリット25には、上糸8を引き上げるための天秤26が設けられている。この天秤26は、針棒10及び縫針11の縫製動作に伴い、スリット25に沿って上下動する。そのスリット25の右側には、アーチ状に湾曲する天秤カバー27が設けられている。この天秤カバー27は、天秤26を右側から覆って保護するためのものである。
糸調子器16の前方には、側方に一段高くなった正面視略楕円形状の台座部9が設けられている。この台座部9には、L字状に屈曲する棒状の糸案内30がナット60(図5参照)で固定されている。この糸案内30は、糸調子器16の糸取りバネ18から前方に繰り出された上糸8を上方に折り返してガイドすると共に上糸8に張力をかけるものである。この糸案内30の台座部9側の部位には、本発明の特徴である覆いキャップ40が装着されている。この覆いキャップ40の詳細については後述する。
糸調子器16の直上には、糸案内30によって上方に折り返された上糸8を、天秤26にガイドするためのリング状の糸案内51が設けられている。スリット25の下部の前側には、天秤26から繰り出された上糸8を、縫針11の目穴(図示外)にガイドするためのリング状の糸案内52が設けられている。以上構造物を有するミシン1において、糸駒から繰り出された上糸8は、副糸調子器15、糸調子器16、糸案内30、糸案内51、天秤26、糸案内52、縫針11に至るまでの上糸供給経路に沿って供給される。
次に、糸案内30の固定構造について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、糸案内30の固定構造を示した分解斜視図であり、図5は、台座部9に糸案内30を固定した状態の斜視図である。図4に示すように、糸案内30は、上糸8を掛けるために略L字状に屈曲する糸掛け部31と、その糸掛け部31の基端部に設けられ、外周面にネジ山が切られた雄ネジである固定部32とを備えている。糸案内30が固定されるアーム部4の台座部9には、ネジ穴9aが設けられている。このネジ穴9aの内側には、糸案内30の固定部32のネジ山に螺合する雌ネジが切られている。
糸案内30の固定部32の奧側までナット60を螺合させる。次いで台座部9に設けられたネジ穴9aに対して固定部32をねじ込んでいく。そして糸案内30の糸掛け部31の先端部が下方に向くようにして取り付ける。その後、ナット60を台座部9側に締め付けて固定する。こうして図5に示すように、糸掛け部31の先端部が下方に向けられた状態で、糸案内30が台座部9に固定される。糸掛け部31に上糸8を掛け、上糸8が緩んで下方に大きく撓んでも、糸掛け部31から上糸8が外れることがない。
図5に示すように、糸案内30が台座部9に固定された状態では、ナット60の端面61から、糸案内30の固定部32の奧側のネジ山が一部はみ出ている。この状態では、糸案内30の糸掛け部31に掛けられた上糸8が緩んだ際に、ナット60の端面61から外側にはみ出た固定部32のネジ山に、上糸8が接触することがある。天秤26の次の動作で上糸8が引き上げられた際に、ネジ山に圧接されて上糸8が切断されるおそれがある。本実施形態では、この糸案内30に覆いキャップ40を装着することによって、ナット60の端面61から外側にはみ出た固定部32のネジ山を覆い隠す。
次に、本発明の特徴である覆いキャップ40について、図6乃至図8を参照して説明する。図6は、覆いキャップ40の斜視図であり、図7は、覆いキャップ40の底部を上向きにした状態の斜視図であり、図8は、覆いキャップ40の縦断面図である。図6乃至図8に示すように、覆いキャップ40は、略円筒状に形成されたゴム製のキャップ部材である。覆いキャップ40の内側には、糸案内30の糸掛け部31を内挿するための円柱状の挿入穴43と、ナット60の外縁形状に対応して開口するナット嵌合穴44とが同軸上に連通して設けられている。ナット嵌合穴44は、ナット60の外縁形状よりもやや小さく形成されている。ナット60を、ナット嵌合穴44の内側に密着させて嵌め合わせることができる。覆いキャップ40の挿入穴43側の外周面の角部はテーパ状に形成されている。覆いキャップ40の材質はゴム製であるが、弾性を有する樹脂であればよい。
次に、糸案内30への覆いキャップ40の装着方法について、図5、図9及び図10を参照して説明する。図9は、糸案内30に覆いキャップ40を装着した状態の斜視図であり、図10は、糸案内30に覆いキャップ40を装着した状態の部分断面図(覆いキャップ40のみ断面)である。上述したように、アーム部4の台座部9に設けられたネジ穴9aに、糸案内30の固定部32をねじ込んで、ナット60で固定する(図5参照)。次いで、糸案内30の糸掛け部31の先端に対して、覆いキャップ40のナット嵌合穴44が開口する底部側を対向させる。そして覆いキャップ40を糸案内30に向かって押し込み、挿入穴43に糸掛け部31を挿入する。台座部9側に締め付けられたナット60に対して、ナット嵌合穴44を被せるようにして嵌合させる。このときゴム製の覆いキャップ40は、ナット嵌合穴44の内側から外側に拡げられるため、ゴムの弾性によってナット60の外周面に密着して固定される。こうして図9に示すように、糸案内30に対して覆いキャップ40が装着される。
糸案内30に覆いキャップ40が装着された状態では、図10に示すように、ナット60の端面61から外側にはみ出た固定部32のネジ山は、覆いキャップ40の挿入穴43の内側に覆われて隠れている。これにより例えば、ミシン1による縫製終了時に上糸8が切断されると、糸案内30の糸掛け部31に掛けられた上糸8が急に大きく弛むことがある。このとき上糸8が台座部9側に移動することがある。糸案内30には覆いキャップ40が装着されているので、ナット60の端面61から外側にはみ出た固定部32のネジ山に上糸8が接触するのを防止できる。上糸8が台座部9側に移動しても、ゴム製の覆いキャップ40の角部の無い外周面に接触するので、上糸8が天秤26の動作で引っ張られても切断されることは無い。
以上の説明において、図1に示すアーム部4が本発明の「ミシン機枠」に相当する。図4に示す糸案内30が本発明の「糸案内部材」に相当する。図5に示す覆いキャップ40が本発明の「覆い部材」に相当し、挿入穴43が本発明の「挿入穴」に相当し、ナット嵌合穴44が本発明の「凹部」に相当する。
以上説明したように、本実施形態のミシン1では、上糸供給源である糸駒から縫針11に至るまでの上糸供給経路上に複数の糸案内が配置されている。糸案内30は、屈曲する棒状の糸掛け部31と、雄ネジである固定部32とを備え、その固定部32を、アーム部4の台座部9に設けられたネジ穴9aに対してねじ込んでナット60で固定する。台座部9に固定された糸案内30に対して、糸掛け部31からゴム製の覆いキャップ40を装着する。ナット60の端面61から外側にはみ出た固定部32のネジ山が覆いキャップ40の挿入穴43の内側に隠れる。これにより上糸8が台座部9側に移動しても、ナット60の端面61から外側にはみ出た固定部32のネジ山に接触することを防止できる。
本発明のミシンは、上記実施形態に限らず、各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、覆いキャップ40を糸案内30に装着したが、ナットで固定される他の糸案内に装着してもよい。ナットでミシン機枠に固定する棒状の部材に装着させることも可能である。
上記実施形態では、ナット60の端面61から外側にはみ出た固定部32のネジ山を隠すために、ナット60とは別体の覆いキャップ40を糸案内30に装着したが、例えば、ナット60に上記の覆いキャップ40の機能を付与した特殊ナット70を用いることも可能である。図11は、変形例である特殊ナット70の斜視図であり、図12は、糸案内30を特殊ナット70で固定した状態を、ミシン1の正面から見た時の図(特殊ナット70のみが断面)である。
例えば、図11に示す特殊ナット70は、上述した通常のナット60(図4参照)に相当するナット部71と、そのナット部71の一端部に、先端が水平に切断された六角錐状に設けられた覆い部72とを備えている。ナット部71にはネジ穴74が設けられ、そのネジ穴74には、糸案内30の固定部32の雄ネジに螺合する雌ネジが切られている。覆い部72には、ネジ穴74と同軸上に連通する挿入穴75が設けられている。挿入穴75の内径は、糸案内30の固定部32に接触しないように、ネジ穴74の内径よりも広く形成されている。
台座部9のネジ穴9aにねじ込まれた糸案内30に対して、上記実施形態のナット60の代わりに、上記構造からなる特殊ナット70を固定する。この場合、図12に示すように、特殊ナット70のナット部71のネジ穴74から外側にはみ出る固定部32のネジ山を、覆い部72の挿入穴75の内側に隠すことができる。このような特殊ナット70を用いることによって、糸案内30に締め付けて固定するだけで、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。特殊ナット70の覆い部72が本発明の「覆い部材」に相当する。
本発明のミシンは、上糸供給源から針棒下端に固着された縫針に至るまでの上糸供給経路上に配置される糸案内を有するミシンに適用可能である。
ミシン1の全体斜視図である。 図1に示すアーム部4の前方の部分拡大図である。 図1に示すアーム部4の右側面図である。 糸案内30の固定構造を示した分解斜視図である。 台座部9に糸案内30を固定した状態の斜視図である。 覆いキャップ40の斜視図である。 覆いキャップ40の底部を上向きにした状態の斜視図である。 覆いキャップ40の縦断面図である。 糸案内30に覆いキャップ40を装着した状態の斜視図である。 糸案内30に覆いキャップ40を装着した状態の部分断面図(覆いキャップ40のみ断面)である。 特殊ナット70の斜視図である。 糸案内30を特殊ナット70で固定した状態の部分断面図(特殊ナット70のみ断面)である。
符号の説明
1 ミシン
4 アーム部
8 上糸
9a ネジ穴
10 針棒
11 縫針
30 糸案内
31 糸掛け部
32 固定部
40 覆いキャップ
43 挿入穴
44 ナット嵌合穴
60 ナット
61 端面
70 特殊ナット
71 ナット部
72 覆い部
74 ネジ穴
75 挿入穴

Claims (3)

  1. 上糸供給源から、針棒下端に固着された縫針に至る上糸経路上に配置される糸案内部材を有し、ミシン機枠には、雌ネジが内側に形成された固定穴が設けられ、前記糸案内部材には、前記雌ネジに螺合する雄ネジが外周面に形成された棒状の固定部が設けられ、前記固定穴に対して前記固定部をねじ込むと共に、前記ミシン機枠の外側にはみ出した前記固定部の部分に、前記雌ネジと同一の雌ネジが形成されたナットを前記ミシン機枠側に締結することによって、前記ミシン機枠に前記糸案内部材が固定されたミシンであって、
    前記ナットの端面から外側にはみ出した前記固定部の部分を周囲から覆う覆い部材を設けたことを特徴とするミシン。
  2. 前記糸案内部材は、屈曲する棒部材であって、
    前記覆い部材は、
    前記糸案内部材を内挿する挿入穴と、
    前記ナットを内側に嵌めるための凹部と
    を備えた樹脂製のカバー部材であって、
    前記固定部に締結された前記ナットに前記凹部を嵌め合わせて固定することによって、前記ナットの端面から外側にはみ出した前記固定部の部分が、前記挿入穴の内側に覆われることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記覆い部材は、前記ナットの前記端面に一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
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