JP2009038791A - 記録装置、記録方法及びプログラム - Google Patents

記録装置、記録方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009038791A
JP2009038791A JP2008124894A JP2008124894A JP2009038791A JP 2009038791 A JP2009038791 A JP 2009038791A JP 2008124894 A JP2008124894 A JP 2008124894A JP 2008124894 A JP2008124894 A JP 2008124894A JP 2009038791 A JP2009038791 A JP 2009038791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
format
video
recorded
program
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008124894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimichi Hamada
敏道 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008124894A priority Critical patent/JP2009038791A/ja
Publication of JP2009038791A publication Critical patent/JP2009038791A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

【課題】ユーザが記録対象の信号形式を意識することなく、ユーザが所望する記録品質に応じた適切な記録形式で自動的に記録する。
【解決手段】映像信号又は音声信号(以下「信号」)の形式を信号の品質に応じて分類した複数の形式カテゴリごとに、記録品質に応じた複数の記録モードを定めた記録モード設定情報を記憶する記憶部と;記録対象の信号の形式を判別する形式判別部106と;記録モード設定情報に基づいて、判別された形式が属する形式カテゴリに対応する複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じた記録モードを決定する記録モード決定部108と;記録対象の信号の形式を上記記録モードに対応する記録形式に変換する形式変換部50と;変換後の信号を上記記録モードに対応するビットレートでエンコードするエンコード部20と;エンコード後の信号を記録媒体に記録する記録部60と;を備えた記録装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置、記録方法及びプログラムに関し、特に、相異なる複数の形式の映像信号又は音声信号を記録媒体に所定の記録形式で記録する記録装置に関する。
近年、テレビジョン放送の番組などの映像・音声デジタルデータを記録可能なデジタル記録機器として、例えば、デジタルビデオ装置、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダ、HDD(Hard Disk Drive)レコーダなどが普及している。これらのデジタル記録機器では、入力された映像/音声信号を、各々の記録媒体が対応するデジタル記録フォーマットに合わせて再エンコードした上で、該記録媒体に記録する。例えば、DVDレコーダやHDDレコーダ等では、DVD−Videoフォーマット等が採用されており、外部入力されたDV(Digital Video)方式の画像を記録する際には、DV方式の画像データを一旦デコードした後に、MPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)プログラムストリーム(PS方式)に変換して記録する。また、BSデジタル放送等で使用されているMPEG2トランスポートストリーム(TS方式)に対応したBlu−Rayディスク等を用いた記録機器では、入力されたアナログ地上波放送の画像データを、TS方式に変換して記録する。
かかるデジタル記録器機で画像データの記録を行う場合、記憶容量の限られた記録媒体を効率良く使用するために、例えばMPEGなどのエンコード技術を用いて、データ圧縮(エンコード)が行われる。このエンコード時には、例えば、データの転送レート(ビットレート)が低いほど、間引かれる情報量が多くなり画質は低下するが、画像データのサイズを小さくでき、長時間録画が可能となる。一方、データの転送レートが高いほど、間引かれる情報量が少なくなり画質は向上するが、画像データのサイズは大きくなり、録画時間は短くなる。
従って、ユーザは、放送番組の録画を行う場合、録画予約設定時などに所望の記録品質(画質)に対応するビットレートを選択・設定する。例えば、ニュース番組、情報番組、語学番組などあまり画質が問われない番組については低画質(低ビットレート)、ドラマ番組などある程度の画質が要求される番組については標準画質(中ビットレート)、映画番組、音楽番組、スポーツ中継番組のように臨場感などが求められる番組については高画質(高ビットレート)を選択して設定する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−285801号公報
ところで、近年では、従来のアナログ方式の地上波放送、BS放送と比べて、高精細な画像を提供可能なデジタル方式のHDTV(High Definition TeleVision:高精細テレビジョン)放送が普及している。しかしながら、従来の民生用のデジタル記録機器では、HDTV放送の番組を、HD(High Definition)解像度のまま記録するためには、入力された映像ストリームをビットレート変換せずにそのまま記録する「ストリームそのまま記録」にしか対応していなかった。このため、ビットレート変換して長時間記録するためには、HD解像度の映像ストリームをSD(Standard Definition)解像度にリサイズして記録するしかなかった。この理由は、これまでHD解像度に対応可能なエンコーダが、依然として高価であり、技術的にも未成熟であったからである。ただし、記録機器に入力される映像信号がいかなる形式であっても、ビットレート変換可能な記録形式はSD解像度しかないことから、ユーザにとっては、記録品質(ビットレート)の選択及び設定操作が比較的単純で、わかり易かった。なお、上記ではHD映像とSD映像の記録について説明したが、これは音声の記録形式、例えば、2チャンネル記録とマルチチャンネル記録に置き換えても同様である。
ところが今後、民生用のデジタル記録機器に、HD解像度でのビットレート変換に対応可能なエンコーダが、導入されるのは近く確実である。これにより、SD解像度のみならず、HD解像度の映像ストリームをも、ビットレート変換して記録可能になるというメリットがある。一方で、入力メディアや放送番組の内容、外部機器の種類などによって異なる多様な形式の映像/音声信号が記録装置に入力される場合には、それらの信号を記録可能な形式が大幅に増加してしまう。このため、ユーザにとっては、多様な入力ソースからの多様な入力形式の映像/音声信号を記録するための操作や概念が、非常に煩雑になりかねない。
つまり、高性能のエンコーダを備えたデジタル記録器機では、多様な形式(例えば、多様な画像解像度、音声チャンネル数)の映像/音声入力信号を、多様な記録品質(ビットレート)で自由に記録できるようになる。反面、ユーザは、記録対象の映像/音声入力信号の形式を判別した上で、その形式に応じて所望の記録品質を選択しなければならず、記録時の選択操作が非常に複雑かつ煩雑なものとなってしまう。特に、デジタル記録技術についての知識が少ないユーザにとっては、入力映像・音声の多様な形式を判別できず、記録形式やビットレート(記録品質)を如何に設定すれば、所望の品質で記録できるかが分からない。このため、ユーザは、所望する最適な品質での記録を簡単に行うことができなくなってしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、多様な形式の映像/音声信号を記録可能な記録装置において、ユーザが記録対象の映像/音声信号の形式を意識することなく、ユーザが所望する記録品質に応じた適切な記録形式で記録対象の映像/音声信号を自動的に記録することが可能な、新規かつ改良された記録装置、記録方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、相異なる複数の形式の映像信号又は音声信号を記録媒体に記録可能な記録装置であって:前記映像信号又は音声信号の形式を前記映像信号又は音声信号の品質に応じて分類した複数の形式カテゴリごとに、記録品質に応じた複数の記録モードを定めた記録モード設定情報を記憶する記憶部と;記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別する形式判別部と;前記記録モード設定情報に基づいて、前記判別された形式が属する形式カテゴリに対応する複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する記録モード決定部と;前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、前記決定された記録モードに対応する記録形式に変換する形式変換部と;前記変換後の映像信号又は音声信号を、前記決定された記録モードに対応するビットレートでエンコードするエンコード部と;前記エンコードされた映像信号又は音声信号を、前記記録媒体に記録する記録部と;を備えることを特徴とする、記録装置が提供される。記録装置は、相異なる複数の形式の映像信号又は音声信号を記録媒体に記録可能な記録装置であってもよい。
かかる構成により、形式判別部により、記録対象の映像信号又は音声信号の形式が判別される。次いで、記録モード決定部により、記録モード設定情報に基づいて、判別された形式が属する形式カテゴリが決定され、該形式カテゴリについて定められた複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に対応する記録モードが決定される。この結果、データ記録時には、記録装置に入力された記録対象の映像信号又は音声信号は、形式変換部により、上記決定された記録モードに対応する記録形式に変換され、エンコード部により、上記決定された記録モードに対応するビットレートでエンコードされて、記録部により、記録媒体に記録される。これにより、記録装置は、記録対象の映像信号又は音声信号の形式に適した記録形式を自動的に判別して変換し、ユーザ所望の記録品質で記録媒体に記録できる。従って、記録装置は、ユーザに対して記録対象の映像/音声信号の形式を意識させることなく、ユーザが所望する記録品質に応じた適切な記録形式で記録対象の映像/音声信号を自動的に記録できる。
また、前記記録モード決定部は、前記記録部による記録開始前に、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定し、前記記録部による記録開始から記録終了までの間に、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式が変化する場合でも、前記形式変換部により、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、前記記録開始前に決定された記録モードに対応する所定の記録形式に変換して、前記所定の記録形式での記録を継続するようにしてもよい。
また、前記形式カテゴリごとに定められた記録モードは、当該形式カテゴリに属する1又は2以上の形式のうち、前記記録装置が対応可能な所定の記録形式に対応しており、前記形式変換部は、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、前記決定された記録モードに対応する前記所定の記録形式に変換するようにしてもよい。かかる構成により、記録装置は、記録装置が対応可能な記録形式のうち、記録対象の映像信号又は音声信号の形式が属する形式カテゴリに対応する所定の記録形式を決定し、記録対象の映像信号又は音声信号の形式と、当該所定の記録形式が異なる場合には、記録対象の映像信号又は音声信号の形式を当該所定の記録形式に自動的に変換した上で、記録媒体に記録できる。
また、前記記録モード決定部は、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式が、前記ユーザにより選択された記録品質に適した記録形式に変換されるように、前記ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式が属する形式カテゴリ以外の形式カテゴリに対応する複数の記録モードの中から、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定するようにしてもよい。かかる構成により、ユーザによって選択された記録品質(ビットレート)が、記録対象の映像信号又は音声信号の記録に不適切である場合(例えば、HD映像信号を低ビットレートで記録する場合)には、記録対象の映像信号又は音声信号の形式が属する形式カテゴリの記録モードの代わりに、上記記録品質に適した他の形式カテゴリの記録モードを選択して、当該記録モードに従って記録する。これにより、記録対象の映像信号又は音声信号の記録形式を、ユーザにより選択された記録品質に適した記録形式に自動的に修正して記録できる。
また、前記記録対象の映像信号又は音声信号が、少なくともデジタルテレビジョン放送又はIPTVを含むテレビジョン放送のストリームであり、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録開始前に、前記形式判別部は、前記テレビジョン放送のストリームから取得した番組情報に基づいて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別するようにしてもよい。かかる構成により、記録対象のストリーム自体ではなく、当該ストリームの記録前に予め、番組情報に基づいて、当該ストリームの形式を判別できる。よって、記録対象のストリームの前に、異なる形式の入力がある場合でも、記録対象のストリームの形式を正しく判別できる。
さらに、前記テレビジョン放送の日時指定予約録画を行う場合には、前記形式判別部は、前記番組情報に基づいて、前記日時指定予約録画で指定された時間帯で最も多くの時間を占める番組の映像又は音声信号の形式を判別し、前記記録モード決定部は、当該判別された形式に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定するようにしてもよい。日時指定予約録画で指定された時間帯で占有時間が最も長い番組は、ユーザが記録を所望する番組である。よって、上記時間帯に含まれる複数の番組のうち、ユーザが記録を所望する番組の形式に適した記録モードを選択して、記録できるようになる。
さらに、前記テレビジョン放送の日時指定予約録画又は番組表予約録画を行う場合には、前記形式判別部は、当該予約録画の設定後に前記番組情報を定期的に確認し、当該予約録画の開始直前に最新の前記番組情報に基づいて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別し、前記記録モード決定部は、当該判別された形式に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定するようにしてもよい。かかる構成により、最新の番組情報を用いて、日時指定予約録画又は番組表予約録画による録画対象の番組の映像信号又は音声信号の形式を正確に判別できる。
また、ユーザの録画指示に応じて前記テレビジョン放送で現在放送中の番組を録画する直接録画を行う場合、前記形式判別部は、前記テレビジョン放送で現在放送中の番組の前記番組情報に基づいて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別し、前記記録モード決定部は、当該判別された形式に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定するようにしてもよい。かかる構成により、直接録画の場合であっても、記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別して、当該形式に適した記録モードを選択できる。
さらに、前記直接録画を行う場合、前記形式判別部は、現在時刻が前記現在放送中の番組の次の番組の開始時刻の直前の時間帯であるか否かを判定し、当該直前の時間帯であるとき、前記次の番組の前記番組情報に基づいて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別し、前記記録モード決定部は、当該判別された形式に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定するようにしてもよい。かかる構成により、ユーザが、録画を所望する番組の直前であって別番組等の放送中に、記録装置に直接録画を指示した場合でも、当該所望する番組の映像信号又は音声信号の形式を判別して、当該形式に適した記録モードを選択できる。
また、前記記録モード設定情報は、前記映像信号の形式を前記映像信号の画サイズに応じて分類した複数の映像形式カテゴリごとに、前記映像信号の記録品質に応じた複数の映像記録モードを定めた映像記録モード設定情報と、前記音声信号の形式を前記音声信号のチャンネル数に応じて分類した複数の音声形式カテゴリごとに、前記音声信号の記録品質に応じた複数の音声記録モードを定めた音声記録モード設定情報と、を含み、前記形式判別部は、前記記録対象の映像信号の画サイズと、前記記録対象の音声信号のチャンネル数とをそれぞれ判別し、前記記録モード決定部は、前記映像記録モード設定情報に基づいて、前記判別された記録対象の映像信号の画サイズが属する映像形式カテゴリに対応する複数の映像記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号の映像記録モードを決定するとともに、前記音声記録モード設定情報に基づいて、前記判別された記録対象の音声信号のチャンネル数が属する音声形式カテゴリに対応する複数の音声記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の音声信号の音声記録モードを選択するようにしてもよい。
また、前記記録モード設定情報は、前記映像信号の形式を前記映像信号の画サイズに応じて分類した複数の映像形式カテゴリごとに、前記映像信号の記録品質に応じた複数の映像記録モードを定めた映像記録モード設定情報と、前記音声信号の形式を前記音声信号のチャンネル数に応じて分類した複数の音声形式カテゴリごとに、音声記録モードを定めた音声記録モード設定情報と、を含み、前記形式判別部は、前記記録対象の映像信号の画サイズと、前記記録対象の音声信号のチャンネル数とをそれぞれ判別し、前記記録モード決定部は、前記映像記録モード設定情報に基づいて、前記判別された記録対象の映像信号の画サイズが属する映像形式カテゴリに対応する複数の映像記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号の映像記録モードを決定するとともに、前記音声記録モード設定情報に基づいて、前記判別された記録対象の音声信号のチャンネル数が属する音声形式カテゴリに対応する音声記録モードを決定するようにしてもよい。
前記映像信号又は音声信号の形式情報のうち前記番組情報に含まれていない形式情報を保存する形式データベースをさらに備え、前記形式判別部は、前記形式データベースに含まれる前記形式情報及び前記番組情報に基づき、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別するようにしてもよい。かかる構成により、形式判別部は、形式データベースに基づいて、映像信号又は音声信号の形式情報のうち、番組情報に含まれていない形式情報も判別できる。
前記テレビジョン放送のストリームをデコードして得られた情報に基づき、前記形式データベースを作成する形式データベース管理部をさらに備え、次回の前記テレビジョン放送のストリームの記録時に、前記形式判別部は、前記形式データベースに保存された前記形式情報及び前記番組情報に基づき、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別するようにしてもよい。かかる構成により、形式データベース管理部は、テレビジョン放送のストリームを実際にデコードして得られた情報から、番組情報に含まれていない形式情報を取得して、形式データベースを作成・更新できる。
前記形式データベース管理部は、前記テレビジョン放送の放送局単位で、前記形式データベースを作成し、前記テレビジョン放送の選局タイミングに応じて、前記テレビジョン放送のストリームをデコードして得られた情報に基づき、前記番組情報に含まれていない前記形式情報を判別して、前記形式データベースを更新するようにしてもよい。かかる構成により、形式データベース管理部は、テレビジョン放送のストリームを選局するたびに、選局されたチャンネルの形式情報を取得して、形式データベースを更新できる。
前記形式データベース管理部は、前記テレビジョン放送の番組単位で、前記形式データベースを作成し、前記テレビジョン放送の選局タイミング及び番組の切り替わりタイミングに応じて、前記テレビジョン放送のストリームをデコードして得られた情報に基づき、前記番組情報に含まれていない前記形式情報を判別して、前記形式データベースを更新するようにしてもよい。かかる構成により、形式データベース管理部は、テレビジョン放送のストリームを選局するたび、及び、選局されたチャンネルの番組が切り替わるたびに、選局されたチャンネルにおける現在の番組の形式情報を取得して、形式データベースを更新できる。
外部装置から前記形式データベースを取得する形式データベース取得部を更に備えるようにしてもよい。かかる構成により、記録装置内で形式データベースを作成しなくとも、形式データベースを取得できる。
前記番組情報に含まれていない前記形式情報は、前記映像信号の水平方向の画サイズ情報を含むようにしてもよい。かかる構成により、入力されたストリームの水平方向の画サイズ情報に応じて、当該ストリームをエンコードして記録できる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別する形式判別ステップと;映像信号又は音声信号の形式を前記映像信号又は音声信号の品質に応じて分類した複数の形式カテゴリごとに、記録品質に応じた複数の記録モードを定めた記録モード設定情報に基づいて、前記判別された形式が属する形式カテゴリに対応する複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する記録モード決定ステップと;前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、前記決定された記録モードに対応する記録形式に変換する形式変換ステップと;前記変換後の映像信号又は音声信号を、前記決定された記録モードに対応するビットレートでエンコードするエンコードステップと;前記エンコードされた映像信号又は音声信号を、記録媒体に記録する記録ステップと;を含むことを特徴とする、記録方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに:記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別する形式判別ステップと;映像信号又は音声信号の形式を前記映像信号又は音声信号の品質に応じて分類した複数の形式カテゴリごとに、記録品質に応じた複数の記録モードを定めた記録モード設定情報に基づいて、前記判別された形式が属する形式カテゴリに対応する複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する記録モード決定ステップと;前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、前記決定された記録モードに対応する記録形式に変換する形式変換ステップと;前記変換後の映像信号又は音声信号を、前記決定された記録モードに対応するビットレートでエンコードするエンコードステップと;前記エンコードされた映像信号又は音声信号を、記録媒体に記録する記録ステップと;を実行させるためのプログラムが提供される。なお、かかるプログラムは、コンピュータを備える記録装置に、記録媒体を介して提供されてもよいし、ネットワーク等の通信媒体を介して提供されてもよい。
以上説明したように本発明によれば、多様な形式の映像/音声信号を記録可能な記録装置において、ユーザが記録対象の映像/音声信号の形式を意識することなく、ユーザが所望する記録品質に応じた適切な記録形式で記録対象の映像/音声信号を自動的に記録することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、本明細書で使用する用語について定義する。
・「映像信号/音声信号の形式」は、映像信号/音声信号の品質に関連する形式である。例えば、映像信号の形式は画サイズであり、音声信号の形式はチャンネル数である。
・「画サイズ」は、映像信号の解像度を表す画像のサイズである。例えば、HD映像の画サイズは、垂直方向の走査線数と操作方式を表す「1080i」、「720p」などであり、SD映像の画サイズは、垂直方向の走査線数と操作方式を表す「480p」、「480i」などである。
・「入力ソース」は、記録装置に入力される記録対象の映像信号/音声信号を表す。この入力ソースは、例えば、HDTV、IPTV等のテレビジョン放送のチューナーからの入力ストリームのみならず、イーサネット(登録商標)等のネットワーク、各種の入力端子を介した外部機器からの入力信号や、記録媒体から読み出した信号など、各種の入力信号を含む。
・「記録形式」は、映像信号/音声信号を記録媒体に記録するときの形式である。この記録形式は、記録媒体が対応する記録フォーマットに依存する。
・「形式カテゴリ」は、映像信号又は音声信号の各種の形式を、映像信号又は音声信号の品質に応じて分類した部類である。例えば、映像の場合、高画質のHD映像の各種形式が含まれるHDカテゴリと、低画質のSD映像の各種形式が含まれるSDカテゴリとを設定できる。
・「記録モード」は、映像信号又は音声信号の記録形式と、映像信号又は音声信号をエンコードするときのビットレート(転送レート)とを定めた情報である。なお、ビットレートは、記録品質に対応している。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態にかかる記録装置の概要について説明する。第1の実施形態にかかる記録装置は、例えば、放送番組等の映像又は音声信号を記録媒体に対して記録/再生可能な記録再生装置として構成される。即ち、この記録装置は、外部から入力された映像/音声を光ディスク又はハードディスク等の記録媒体に記録する機能(録画機能)と、当該記録媒体に記録された映像・音声データを再生する機能(再生機能)とを有する。この記録装置は、例えば、光ディスクを記録媒体とする光ディスクレコーダと、ハードディスクを記録媒体とするHDDレコーダとの複合機として構成できる(図1参照。)。
本実施形態にかかる記録装置では、外部から入力される多様な形式の映像/音声信号(以下「入力ソース」)を所定の記録形式に変換して記録媒体に記録する。この記録媒体は、対応可能な記録形式(記録フォーマット)が定められているので、記録装置は、当該記録媒体の対応する記録形式に合うように入力ソースの形式を変換して記録する。このとき、記録装置は、記録開始前に予め、入力ソースの形式情報を例えば番組情報などから取得して保持しており、記録開始時には、かかる形式情報に基づいて入力ソースの形式を判別する。そして、記録装置は、判別した入力ソースの形式(例えば、画サイズ:480p)が、記録媒体が対応可能な1又は2以上の記録形式に該当しない場合には、当該記録形式の中から、入力ソースの形式に最も類似する記録形式を選択し、入力ソースの形式を当該記録形式に自動的に変換して記録する。これにより、ユーザは、記録品質を指定するだけの簡単な操作で、入力メディアや番組等に依存して変化する入力形式を意識せずに、ユーザ所望の最適な記録形式で入力ソースの映像/音声を記録できるようになる。以下に、かかる特徴を実現するための、本実施形態にかかる記録装置の構成について説明する。
次に、図1を参照して、本実施形態にかかる記録装置10のハードウェア構成について説明する。図1は、本実施形態にかかる記録装置10の構成を示すブロック図である。なお、図1中の「A」は音声信号を、「V」は映像信号を示す。
図1に示すように、記録装置10は、アナログチューナー11と、A/D変換器12と、アナログ入力端子13と、DV入力端子14と、DVデコーダ15と、デジタルチューナー16と、i.LINK端子17と、USB端子18と、通信部19と、AVエンコーダ20と、ストリームプロセッサ30と、AVデコーダ40と、スケーラ(scaler)52と、オーディオプロセッサ54と、ハードディスクドライブ(HDD)62と、光ディスクドライブ64と、グラフィック処理部70と、ディスプレイ処理部72と、D/A変換器74と、CPU(Central Processing Unit)80と、ROM(Read Only Memory)82と、RAM(Random Access Memory)84と、ユーザインタフェース86とを備える。
アナログチューナー11は、アナログ放送用のアンテナ1で受信した放送電波から、目的のチャンネルを選局し、そのチャンネルの電波の復調処理を行って、受信信号(映像及び音声のアナログ信号)を生成する。さらに、アナログチューナー11は、この受信信号に対して、例えば中間周波の増幅処理、色信号の分離、色差信号の生成、同期信号の抽出などといった所定の映像信号処理を行って、映像信号を出力できる。A/D変換器12は、上記アナログチューナー11やアナログ入力端子13等から入力された映像及び音声のアナログ信号を所定のサンプリング周波数でデジタル信号に変換して、AVエンコーダ20に出力する。なお、アナログ入力端子13には、外部機器2から、映像及び音声のアナログ信号が入力される。また、DV入力端子14には、DV方式のデジタルビデオカメラ等の外部機器3から、映像及び音声のDV信号が入力される。DVデコーダ15は、このDV信号をデコードしてAVエンコーダ20に出力する。
デジタルチューナー16は、衛生又は地上デジタル放送用のアンテナ4で受信した電波から、目的のチャンネルを選局し、そのチャンネルの映像及び音声のデジタルデータ(ビットストリーム)をストリームプロセッサ30に出力する。また、i.LINK端子17、USB端子18等の外部入力端子には、HDV(High Definition Video)方式のデジタルビデオカメラ等の外部機器5、6が接続される。この外部機器5からIEEE1394方式で転送された映像及び音声のHDV信号(ストリーム)が、i.LINK端子17を介してストリームプロセッサ30に入力される。通信部19は、イーサネット(登録商標)7等のIPネットワークを介して、外部装置(図示せず。)との間で各種データを送受信する。例えば、通信部19は、イーサネット7等を介して配信されるIPTV(Internet Protocol Television)の番組の映像及び音声信号を受信して、ストリームプロセッサ30に出力する。
AVエンコーダ20は、エンコード部の一例として構成されたハードウェアである。このAVエンコーダ20は、上述のA/D変換器12、DVデコーダ15、後述のスケーラ52、オーディオプロセッサ54等から入力された映像及び音声のデジタル信号を、所定の記録形式に圧縮符号化するエンコード処理を行う。このAVエンコーダ20は、HD映像及びSD映像に対応可能な高性能のエンコーダであり、SD解像度の映像信号のみならず、HD解像度の映像信号もエンコード可能である。また、このAVエンコーダ20は、ステレオ音声及びマルチチャンネル音声に対応可能なエンコーダであり、2チャンネルの音声信号のみならず、マルチチャンネルの音声信号もエンコード可能である。かかるAVエンコーダ20は、映像/音声信号をエンコードしたデータ(ビットストリーム)を、ストリームプロセッサ30に出力する。
ストリームプロセッサ30は、データの記録時又は再生時に、記録対象又は再生対象のデータ(ストリーム)に対して所定のデータ処理を行う。例えば、データ記録時には、ストリームプロセッサ30は、上記AVエンコーダ20でエンコードされた圧縮データを多重化(Multiplex)及び暗号化して、バッファ制御しつつ、HDD62又は光ディスクドライブ64の記録媒体に記録する。また、データ再生時には、ストリームプロセッサ30は、HDD62又は光ディスクドライブ64の記録媒体から読み出された圧縮データを、暗号解読及び分離化(DeMultiplex)してAVデコーダ40に出力する。
AVデコーダ40は、デコード部の一例として構成されたハードウェアである。このAVデコーダ40は、ストリームプロセッサ30から入力された映像及び音声の圧縮データを伸張するデコード処理を行う。
上記のようなAVエンコーダ20及びAVデコーダ40で用いる圧縮符号化方式(コーデックタイプ)として、映像については、例えば、MPEG2、H.264(AVC:Advanced Video Coding)、VC1等を使用できる、また、音声については、例えば、Dolby AC3、MPEG2 AAC(Advanced Audio Coding)、LPCM(Linear Pulse Code Modulation)等を使用できる。
また、記録装置10には、上記のように多様な形式の映像/音声信号が入力される。この映像信号の形式(画サイズ)としては、映像の品質に応じて、例えば、「480i」、「480p」、「720p」、「1080i」、「1080p」等がある。例えば、「1080i」は、垂直方向の有効走査線が1080本(総走査線が1125本)であり、飛び越し走査(インターレーススキャン)方式で、フレームレートが「30フレーム/秒」で送信される映像信号を表す(解像度:「1920×1080」若しくは「1440×1080」ピクセル)。また、「720p」は、垂直方向の有効走査線が720本(総走査線が750本)であり、順次走査(プログレッシブスキャン)方式で、フレームレートが「60フレーム/秒」で送信される映像信号を表す(解像度;「1280×720」若しくは「960×1080」ピクセル)。これらの映像信号の形式のうち、「480i」及び「480p」等の映像信号は、走査線本数が少なく低解像度のSD映像の形式カテゴリ(以下「SDカテゴリ」)に分類される。一方、「720p」、「1080i」及び「1080p」等の映像信号は、走査線本数が多く高解像度のHD映像の形式カテゴリ(以下「HDカテゴリ」)に分類される。
また、音声信号の形式(チャンネル数)としては、例えば、「1CH」、「2CH」、「5.1CH」、「6.1CH」、「7.1CH」、「4CH」、「5CH」、「6CH」等がある。例えば、「5.1CH」は、視聴者の正面、右前方、左前方、右後方、左後方に配されるスピーカと、低音出力用サブウーファースピーカ(LFE:Low Frequency Effect)とからなる6つのスピーカから出力されるマルチチャンネルの音声信号を表す。これらの音声信号形式のうち、「1CH(モノラル)」及び「2CH(ステレオ)」等の音声信号は、チャンネル数が比較的少ない低音質のステレオ音声の形式カテゴリ(以下「ステレオカテゴリ」)に分類される。一方、「5.1CH」、「6.1CH」、「7.1CH」、「4CH」、「5CH」及び「6CH」等の音声信号は、チャンネル数が比較的多く高音質のマルチチャンネル音声の形式カテゴリ(以下「マルチチャンネルカテゴリ」)に分類される。
また、一般的に、AVデコーダは、各種の放送や記録媒体(光ディスク等)の種類に応じて異なる全ての映像/音声形式(フォーマット)に対応できるように設計される。一方、AVエンコーダは、一部の任意の映像/音声形式(フォーマット)にのみ対応できるように設計される。本実施形態にかかる記録装置10も同様に、システムの制約により、記録装置10のハードウェアが対応可能な映像/音声信号の形式(AVエンコーダ20が変換可能な形式)が、形式カテゴリごとに所定の記録形式に限定されている。具体的には、AVエンコーダ20は、映像信号の所定の記録形式として、例えば、HD映像については「1080i」、SD映像については「480i」のみに対応している。つまり、入力映像信号の形式が、上記HDカテゴリに属する「720p」、「1080i」、「1080p」等の多様な形式であっても、所定の記録形式「1080i」を用いて記録する必要がある。また、AVエンコーダ20は、音声信号の所定の記録形式として、例えば、マルチチャンネル音声については「5.1CH」、ステレオ音声については「2CH」のみに対応している。
このように、形式カテゴリごとに所定の記録形式のみに対応可能な記録装置10では、入力された映像/音声信号の多様な形式を、形式カテゴリごとに分類して当該所定の記録形式に変換する必要がある。そこで、本実施形態にかかる記録装置10では、入力された映像/音声信号の形式を所定の記録形式に変換する形式変換部として、次のようなスケーラ52(映像形式変換部)とオーディオプロセッサ54(音声形式変換部)を備えている。
スケーラ52は、CPU80からの指示に基づいて、AVデコーダ40から入力された映像信号の形式を所定の記録形式に変換(即ち、画サイズを調整)する。例えば、HDカテゴリに属する「720p」、「1080p」等の形式の映像信号が入力された場合には、スケーラ52は、これらの映像信号を、記録装置10が対応可能なHDカテゴリの所定の記録形式「1080i」に変換する。かかるスケーラ52は、画サイズを変換した映像信号をAVエンコーダ20に出力する。このようにスケーラ52は、従来のスケーラのようにHD映像とSD映像との間(異なる映像形式カテゴリ間)での画サイズ変換機能のみならず、同一の映像形式カテゴリ内に属する多様な形式間での画サイズ変換機能(例えば、HDカテゴリ内で「720p」から「1080i」に変換する機能)をも有する。
オーディオプロセッサ54は、CPU80からの指示に基づいて、AVデコーダ40から入力された音声信号の形式を所定の記録形式に変換(即ち、チャンネル数を変更)する。例えば、マルチチャンネルカテゴリに属する「7.1CH」、「4CH」、「5CH」等の形式の映像信号が入力された場合には、オーディオプロセッサ54は、これらの音声信号を、記録装置10が対応可能なマルチチャンネルカテゴリの所定の記録形式「5.1CH」に変換する。かかるオーディオプロセッサ54は、チャンネル数を変換した音声信号をAVエンコーダ20に出力する。このように、オーディオプロセッサ54は、異なる音声形式カテゴリ間でのチャンネル数変換機能のみならず、同一の音声形式カテゴリ内に属する多様な形式間でのチャンネル数変換機能(例えば、マルチチャンネルカテゴリ内で「5CH」から「5.1CH」に変換する機能)をも有する。
ハードディスクドライブ(HDD)62は、記録媒体であるハードディスクに対して、各種の情報を書き込み/読み出しする。ストリームプロセッサ30から入力された映像/音声信号のストリームを、記録媒体であるハードディスクに記録する。また、HDD62は、ハードディスクに記録されているデータを読み出して、ストリームプロセッサ30に出力する。同様に、光ディスクドライブ64も、記録媒体である光ディスクに対して、各種の情報を書き込み/読み出しする。このように、HDD62及び光ディスクドライブ64は、記録媒体に映像又は音声等の各種のデータを記録する記録部の一例として構成されている。しかし、記録部は、かかる例に限定されず、記録媒体としては、例えば、ハードディスク等の磁気ディスク、又は、次世代DVD(Blu−Rayディスク等)、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM若しくは光磁気ディスク等の光ディスク、又は、フラッシュメモリ等の各種の半導体メモリなど、任意の記録媒体を使用できる。また、記録媒体は、記録装置10に内蔵される記録媒体であってもよいし、記録装置10に着脱可能な記録媒体であってもよい。
グラフィック処理部70は、データ再生時に、記録装置10の動作設定や動作状況を示す表示データや、字幕などを生成し、これらの表示データや字幕を、AVデコーダ40から入力された映像に重畳(オーバレイ)する。ディスプレイ処理部72は、グラフィック処理部70で生成された合成映像や音声に対して、出力形式に応じて画サイズや音声チャンネル数などを整形する処理を施す。さらに、D/A変換器74は、この映像又は音声のデジタル信号をアナログ信号に変換して、モニタ8又はスピーカ9に出力する。
CPU80は、演算処理装置および制御装置として機能し、記録装置10内の各装置を制御する。このCPU80は、ROM82に記憶されているプログラム、或いは、HDD62又は光ディスクドライブ64等の記録装置からRAM84にロードされたプログラムに従って、RAM84を使用しながら、各種の処理を実行する。ROM82は、CPU80が使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を記憶する。
ユーザインタフェース86は、ユーザが記録装置10に対して各種の指示を入力するための入力部として機能する。このユーザインタフェース86は、例えば、ボタン、スイッチ、レバー等のキーや、タッチパネル、リモートコントローラなどの操作手段と、この操作手段に対する入力操作に応じて入力信号を生成してCPU80に出力する入力制御回路などから構成されている。記録装置10のユーザは、このユーザインタフェース86を操作することにより、記録装置10に対して各種のデータを入力したり、処理動作を指示したりすることができる。
次に、図1に示した記録装置10の記録動作について説明する。まず、外部から入力されたアナログ信号をエンコードして記録媒体に記録する場合の手順を説明する。
例えば、アナログテレビジョン放送をアンテナ1で受信した場合、アナログチューナー11から出力されたアナログ映像信号及びアナログ音声信号は、A/D変換器12でデジタル化される。次いで、当該デジタル映像信号及び音声信号は、AVエンコーダ20でエンコード処理されて、ビットストリームに変換され、さらに、ストリームプロセッサ30で多重化及び暗号化されて、バッファ制御されながら、HDD62又は光ディスクドライブ64の記録媒体に記録される。
なお、ここでは、入力信号としてアナログチューナー11から出力されたアナログ信号を記録する例を挙げて説明したが、その他にも、例えば、(1)入力信号が外部機器2からアナログ入力端子13を介して入力された外部アナログ入力信号である場合や、(2)DV方式のデジタルビデオカメラ等の外部機器3からDV入力端子14を介して入力されたDV信号を、DVデコーダ15でデコードして取り込む場合なども、同様の手順となる。
次に、外部から入力されたデジタル信号(ビットストリーム)を、デコードした後に、記録媒体が対応するデジタル記録フォーマットに合わせて再エンコードして記録する場合の手順を説明する。
まず、例えばデジタルテレビジョン放送をアンテナ4で受信した場合、デジタルチューナー16から出力されたビットストリームは、ストリームプロセッサ30により、スクランブル解除、及び、映像信号と音声信号とに分離化されて、AVデコーダ40に入力される。次いで、AVデコーダ40にて、デジタル映像信号及びデジタル音声信号はデコードされる。さらに、デコードされたデジタル映像信号は、必要に応じて、スケーラ52で所定の画サイズにリサイズ(形式変換)されて、AVエンコーダ20に入力される。一方、デコードされたデジタル音声信号は、必要に応じて、オーディオプロセッサ54で所定のチャンネル数に変換されて、AVエンコーダ20に入力される。その後は、上記の形式変換後のデジタル映像/音声信号は、上述したアナログ信号の場合と同様に、AVエンコーダ20でエンコード処理され(再エンコード処理)、次いで、ストリームプロセッサ30で多重化及び暗号化されて、バッファ制御されつつ、HDD62又は光ディスクドライブ64の記録媒体に記録される。
このように、記録対象の入力信号が圧縮符号化されたデジタル信号(ストリーム)である場合には、AVデコーダ40でストリームデータに一旦デコードして、スケーラ52やオーディオプロセッサ54で形式変換した後に、AVエンコーダ20で、記録装置10が対応可能な所定の記録形式に再エンコードして記録する。
なお、ここでは、デジタルチューナー16から出力されたデジタル放送の映像/音声信号を記録する例を挙げて説明したが、その他にも例えば、(1)入力信号が、HDVビデオカメラ等の外部機器5からi.LINK端子17を介して入力されたストリーム(HDV信号)である場合や、(2)イーサネット7及び通信部19を介して受信したIPTVの入力ストリームである場合、(3)外部からHDD62等にダイレクト記録(例えば、USB端子18を介して接続された外部機器6からの入力ストリームや、受信したデジタル放送のHD映像ストリームをHDD62の記録媒体にダイレクト記録(そのまま記録)した場合)されたストリームを読み出した場合、(4)光ディスクドライブ64の光ディスクから読み出されたストリームである場合なども、同様の手順となる。
次に、参考までに記録装置10における再生の手順について説明する。まず、HDD62又は光ディスクドライブ64の記録媒体に記録されている映像/音声ストリームが読み出され、ストリームプロセッサ30で暗号解除されて、映像ストリームと音声ストリームとに分離化される。次いで、この映像ストリームと音声ストリームはそれぞれ、AVデコーダ40にてデコード処理(伸張処理)を施された後に、グラフィック処理部70で、映像にOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)や字幕などを付加される。さらに、この映像及び音声ストリームは、ディスプレイ処理部72で出力形式に応じて画サイズやチャンネル数などが整形された後に、D/A変換器74にてアナログ信号に変換されて、モニタ8やスピーカ9等の外部機器に出力される。
次に、本実施形態にかかる記録装置10の特徴である入力信号の記録形式の判別及び変換処理について説明する。図1に示した記録装置10内の各部は、制御部であるCPU80により制御される。CPU80は、ユーザインタフェース86に対するユーザ入力を受け付けると、このユーザ入力に基づいて、記録モードや再生モード等のモード遷移を制御したり、放送番組の予約録画の設定を行ったりする。
本実施形態にかかる記録装置10では、上記のように多様な形態で入力される記録対象の映像/音声信号(入力ソース)の形式情報を、デジタルテレビジョン放送の番組情報等から記録前に予め入手しておき、この形式情報に基づいて、入力ソースの形式を判別して、記録装置10が対応可能な記録形式のうち、上記判別された形式に最も近い記録形式を決定する。そして、入力ソースの記録時には、入力ソースの形式を上記決定された記録形式に自動的に変換して、記録媒体に記録する。かかる処理の手順について以下に説明する。
ストリームプロセッサ30は、デジタルチューナー16で現在受信中のデジタルテレビジョン放送のトランスポートストリーム(Tansport Stream:以下「TS」)に含まれるサービス情報(Service Information:以下「SI」)などから、番組情報C12を定期的に抽出して、CPU80に送出し、CPU80はこの番組情報のデータベースを作成・管理する。この番組情報C12は、例えば、電子番組表(Electronic Program Guide:以下「EPG」)であり、デジタルチューナー16で受信されるTSに含まれるSIのEIT(Event Information Table)情報から作成可能である。
CPU80は、上記番組情報C12に含まれる各番組の映像/音声信号の形式情報に基づいて、記録対象の映像/音声信号の最適な記録形式を記録開始前に予め判断することができる。さらに、CPU80は、記録対象の映像/音声信号の実際の記録時には、制御信号C13によりスケーラ52、オーディオプロセッサ54及びAVエンコーダ20を制御して、上記判断した記録形式で所望の記録を実現する。また、当該データ記録時には、CPU80は、AVデコーダ40から随時実際のデコード情報C11を入手できるので、このデコード情報C11を用いて、リアルタイムにスケーラ52やオーディオプロセッサ54を制御することにより、AVエンコーダ20への入力を補正することが可能となる。
ここで、さらに図2を参照して、本実施形態にかかる記録装置10の機能構成について詳細に説明する。図2は、本実施形態にかかる記録装置10の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図2に示すように、上記のAVデコーダ40は、デコード部に相当し、ストリームプロセッサ30から入力された記録対象のデジタル映像信号又は音声信号(映像/音声の圧縮データのストリーム)をデコードする。上記のスケーラ52及びオーディオプロセッサ50は、形式変換部50に相当し、記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、CPU80により決定された記録モードに対応する記録形式に変換する。上記のAVエンコーダ20は、エンコード部に相当し、形式変換部50による変換後の映像信号又は音声信号を、CPU80により決定された記録モードに対応するビットレートでエンコードする。上記のHDD62及び光ディスクドライブ64は、記録部60に相当し、エンコード部によりエンコードされた映像信号又は音声信号を、記録媒体に記録する。
また、上記のCPU80、ROM82及びRAM84は制御部に相当する。このCPU80は、例えばROM82に記憶されているプログラムに従って動作することで、番組情報管理部100、予約録画部102、計時部104、形式判別部106、記録モード決定部108、記録制御部110として機能する。また、上記のROM82、RAM84、HDD62、光ディスクドライブ64、又は、不図示の不揮発性メモリ等の記憶装置は、番組情報データベース120、予約録画情報122、記録モード設定情報124を記憶するための記憶部として機能する。以下、CPU80の各部について説明する。
番組情報管理部100は、例えばテレビジョン放送の番組情報C12を取得し、番組情報データベース120を作成及び管理する。この番組情報管理部100は、例えば、上記のデジタルチューナー16からストリームプロセッサ30に入力されるデジタルHDTV放送又はIPTVのTSから、SIに含まれる番組情報C12(例えばEPG情報)を定期的に取得する。番組情報管理部100は、取得した番組情報C12に基づいて、番組情報データベース120を最新の内容に更新する。この番組情報C12には、放送番組のタイトル、放送時間、チャンネル、番組内容の情報等に加え、放送番組のストリームの映像/音声信号の形式情報(例えば、映像の画サイズ情報や、音声のチャンネル数情報など)が含まれている。
予約録画部102は、上記のユーザインタフェース86に対するユーザ入力に基づいて、ユーザの所望する番組の予約録画を設定し、予約録画情報122として記憶する。この予約録画には、例えば、ユーザが指定したチャンネル及び時間帯の番組を予約録画する日時指定予約録画、ユーザがEPG等の番組表に基づいて指定した番組を予約録画する番組表予約録画、などが含まれる。また、予約録画の設定情報である予約録画情報122には、例えば、予約録画対象の放送チャンネル、録画開始時刻、録画終了時刻、番組情報、ユーザの選択した記録品質(記録時のビットレートに相当する。)などが含まれる。
計時部104は、現在時刻を計時し、現在時刻情報を予約録画部102や形式判別部106などに提供する。
形式判別部106は、記録対象の映像信号又は音声信号(入力ソース)の形式(例えば、映像信号の画サイズ、音声信号のチャンネル数)を判別する。例えば、入力ソースが、デジタルTV放送(例えば、デジタルHDTV放送、IPTV入力)である場合には、形式判別部106は、上記番組情報DB120に記憶されている番組情報に含まれる形式情報に基づいて、当該入力ソースの形式を判別する。例えば、予約録画された番組を記録する場合、形式判別部106は、上記の予約録画情報122から予約録画対象の番組の情報を取得し、この番組の形式情報を上記の番組情報DB120から取得して、形式判別を行う。
また、形式判別部106は、記録対象の入力ソースの入力方式に基づいて、記録対象の入力ソースの形式を判別することもできる。例えば、記録対象の入力ソースが、アナログチューナー11から入力されるアナログTV放送の入力信号、アナログ入力端子13からライン入力される入力信号、又は、DV入力端子14から入力されるDV信号である場合には、形式判別部106は、記録対象の映像信号はSD映像の形式(例えば「480i」)であると判別する。また、記録対象の入力ソースが、i.LINK端子17から入力されるHDV信号、AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)又はBlu−ray Disk(HD)規格に対応した記録媒体からのダビング入力である場合などには、記録対象の映像信号は、HD映像の形式(例えば「1080i」)であると判別する。
形式判別部106は、上記入力ソースの形式の判別時には、記録対象の映像信号の画サイズと、記録対象の音声信号のチャンネル数とをそれぞれ判別してもよいし、或いは、映像信号の画サイズ又は音声信号のチャンネル数のいずれか一方のみを判別してもよい。形式判別部106は、上記のようにして判別した入力ソースの形式を、記録モード決定部108に出力する。
記録モード決定部108は、記録モード設定情報124に基づいて、上記形式判別部106により判別された記録対象の映像/音声信号(入力ソース)の形式が属する形式カテゴリに対応する複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に対応する記録モードを選択して、記録対象の映像/音声信号の記録モードを決定する。記録モード設定情報124は、形式カテゴリごとに複数の記録モードを定めた情報である。形式カテゴリは、入力ソースの品質に応じて各種の入力ソースの形式を分類したカテゴリであり、例えば、映像については上述のHDカテゴリとSDカテゴリなどを設定でき、音声については上述のマルチチャンネルカテゴリとステレオカテゴリカテゴリなどを設定できる。記録モードは、映像/音声信号の記録形式と、ユーザにより選択可能な記録品質に対応するエンコード時のビットレート(転送レート)との組み合わせを定めた情報である。
ここで、図3〜図5を参照して、本実施形態にかかる記録モード設定情報124と、この記録モード設定情報124に基づく記録モードの決定処理について詳細に説明する。図3は、本実施形態にかかる映像記録モード設定情報を示す説明図である。図4は、本実施形態にかかる音声記録モード設定情報を示す説明図である。図5は、本実施形態の変更例にかかる映像及び音声記録モード設定情報を示す説明図である。
図3〜図5に示すように、記録モード設定情報124は、各種の映像信号又は音声信号の形式を分類した複数の形式カテゴリごとに、ユーザにより選択される記録品質に応じた複数の記録モードを定めた情報である。この記録モード設定情報124は、例えば、図3に示す映像記録モード設定情報と、図4に示す音声記録モード設定情報とを含む。
まず、図3を参照して、映像記録モード設定情報の例について説明する。図3に示すように、映像記録モード設定情報は、入力ソースの映像信号の形式を当該映像信号の画サイズに応じて分類した複数の映像形式カテゴリ(例えばHDカテゴリ、SDカテゴリなど)ごとに、映像信号の記録品質に応じた複数の映像記録モード(HD2〜4、SD1〜4など)をそれぞれ設定した情報である。
図3の例では、映像ソースの形式カテゴリとして、画質(解像度)に応じてHDカテゴリとSDカテゴリとからなる2つの映像形式カテゴリが定められている。高画質のHDカテゴリには、映像信号の形式として「1080p」、「1080i」、「720p」等が含まれ、低画質のSDカテゴリには、映像信号の形式として「480p」、「480i」等が含まれている。
かかるHDカテゴリとSDカテゴリごとに、記録品質(ビットレート)に応じた複数の映像記録モード「HD2〜4」、「SD1〜4」が定められている。1つの映像記録モードには、1つの記録形式と1つのビットレートが関連づけられている。つまり、図3の下段に示すように、各記録モード「HD2〜4」、「SD1〜4」についてそれぞれ、記録形式である画サイズと、記録時のビットレートとが一意に設定されている。例えば、記録モード「HD4」では、記録対象の映像信号を記録するときの記録形式(画サイズ)が「1080i」であり、ビットレートが「16Mbps」に設定されている。
また、図3に示す映像記録モード設定情報のテーブルにおいて、行方向のレベル1〜4は、ユーザにより選択される記録品質(録画品質)のレベルを表す。この記録品質のレベルは、記録対象の映像信号を記録する際のエンコード処理におけるビットレート(転送レート)に相当する。かかる記録品質のレベルが高い方が高画質録画可能な高ビットレートでの記録を表し、レベルが低い方が長時間録画可能な低ビットレートでの記録を表している。図3の例では、4段階のレベル1〜4が設定されており、それぞれ長時間録画(レベル1)、標準画質録画(レベル2)、高画質録画(レベル3)、超高画質録画(レベル4)を表す。
ユーザは、予約録画時又は直接録画時などにおいて、かかる記録品質のレベル1〜4を選択可能となっている。例えば、ユーザは、ニュース番組、情報番組、語学番組などあまり画質が問われない番組については低レベルの記録品質(低ビットレート)、ドラマ番組などある程度の画質が要求される番組については標準レベルの記録品質(中ビットレート)、映画番組、音楽番組のように臨場感などが求められる番組や、スポーツ中継番組などのように被写体の動きが激しい番組については高レベルの記録品質(高ビットレート)を選択することができる。
従来の記録装置においても、ユーザは、録画時に記録品質を選択することができた。しかし、この記録品質の選択操作は、1つの記録形式での記録、例えば、SD解像度での記録についてのみ選択・設定可能なものであった。これに対して、本実施形態のようにHD解像度とSD解像度のそれぞれについて相異なる記録モードが複数設定されているときに、ユーザが記録モードを手動で選択する場合を想定する。この場合には、ユーザが入力ソースの形式(例えば、記録対象の映像信号の画サイズ)をいちいち判断しなければならず、選択作業が複雑かつ煩雑であり、そもそも時間的にかなり先のデジタル放送の番組の予約録画時には、入力ソースの形式がわからないこともある。また、記録モード数が多いため、操作も煩雑であり、記録方式に不慣れなユーザが所望の記録モードを選択できない可能性も高い。
そこで、本実施形態にかかる記録装置10では、入力ソース(記録対象の映像信号/音声信号)の形式の判別処理を、上記形式判別部106が自動的に行うようにしている。さらに、記録モード決定部108は、形式判別部106により判別された入力ソースの形式が属する形式カテゴリ(HDカテゴリ又はSDカテゴリ)を決定する。そして、記録モード決定部108は、図3に示す映像記録モード設定情報を参照して、上記決定した形式カテゴリに対応する複数の映像記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質のレベルに対応する映像記録モードを自動的に選択して、入力ソースの映像記録モードを決定する。例えば、入力ソースの映像がHDカテゴリに属し、ユーザが記録品質レベル4を選択したときには、記録モード決定部108は、当該入力ソースの映像の記録モードを、映像記録モード「HD4」に決定する。このように、入力ソースの形式に対応する記録モードを自動的に決定することで、ユーザは、図3に示す記録品質のレベル(ビットレート)の設定だけ行えばよく、記録操作が簡便になる。この記録品質のレベルとは、言い換えれば記録可能時間であるので、ユーザにとっては非常にシンプルでわかり易い操作となる。
また、図3の例では、HDカテゴリとSDカテゴリとの間で、記録品質のレベル1〜4ごとに同一のビットレート(記録時間に相当する。)の記録モードが設定されている。例えば、記録品質レベル4に対応する記録モード「HD4」と「SD4」は、共に「16Mbps」のビットレートに設定されている。このため、低ビットレート(例えば2Mbps)でHD映像を記録した場合、HD映像の画サイズでは画質的に破綻する可能性が想定される。
そこで、本実施形態では、ユーザにより選択された記録品質(ビットレート)が、記録対象の映像信号(例えばHD映像)の記録にとって不適切である場合には、記録モード決定部108は、記録対象の映像信号の形式が、ユーザにより選択された記録品質に適した記録形式に自動的に修正されるように、記録モードを決定する。つまり、ユーザにより選択された記録品質が低ビットレート条件である場合には、記録モード決定部108は、記録対象のHD映像信号の形式が属するHDカテゴリの記録モードの代わりに、当該HDカテゴリよりも低品質のSDカテゴリに対応する複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じた記録モードを選択し、記録対象のHD映像信号の記録モードとする。
詳細には、図3の映像記録モード設定情報では、ビットレートが低すぎて画質破綻を起こす恐れがあるため、HDカテゴリの最低の記録品質(レベル1)の記録モード「HD1」は設定されていない。入力ソースがHD映像信号であり、かつ、ユーザが最低の記録品質レベル1を選択した場合(本来、記録モード「HD1」が選択されるべきケース)には、記録モード決定部108は、当該HD映像信号が属するHDカテゴリの記録モード「HD1」の代わりに、SDカテゴリの最低の記録品質の記録モード「SD1」を強制的に選択する。この結果、入力されたHD映像信号をSD映像の形式(画サイズ)に自動的に変換して、ユーザ所望の低ビットレートで長時間録画できる。このようにすることで、HD映像に不適切な低ビットレートでの記録がユーザにより選択された場合は、HD映像信号を、低ビットレートでの記録に適したSD映像の画サイズに自動的に変換して記録できる。このため、高画質のHD映像信号を、当該HD映像信号に不適切な低ビットレートで記録しないようにして、記録された映像の画質破綻を防止できる。
また、図3の下段の記録モードの例では、同一の映像形式カテゴリに関する複数の記録モードでは、映像信号の記録形式は、入力された映像信号の形式などに関わらず所定の記録形式に固定されている。例えば、入力されたHD映像信号の形式が如何なる形式(例えば、「1080p」、「1080i」、「720p」など)であったとしても、記録モード設定情報で定められたHDカテゴリに関する全ての記録モード「HD2〜4」の記録形式は、所定の記録形式(例えば「1080i」)に統一されている。また、SDカテゴリの全ての記録モード「SD1〜4」の記録形式は、所定の記録形式(例えば「480i」)に統一されている。これは、記録装置10の記録媒体が当該所定の記録形式に対応可能であり、また、記録装置10自身が当該所定の記録形式のみに対応可能に設計されているためである。このように形式カテゴリごとに全ての記録モードの記録形式を統一設定しておくことで、同一の形式カテゴリに属する映像信号は全て、記録装置10の記録媒体が対応可能な所定の記録形式(例えば「1080i」又は「480i」)で記録することができる。なお、記録媒体は、同一の形式カテゴリに属する1又は2以上の記録形式に対応可能であってもよい。例えば、Blu−Rayディスクは、HDカテゴリとして、「1080i」のみならず、「720p」又は「1080p」などにも対応可能に構成することもできる。また、記録装置10自身が対応可能な記録形式については、上記のように形式カテゴリごとに1つの記録形式に制限(例えばHDカテゴリでは「1080i」のみに対応)すれば、記録装置10のスペックを抑制して安価に製造できるというメリットがある。しかし、かかる例に限定されず、記録装置10自身も同一カテゴリに属する複数の記録形式(例えば、「1080p」、「1080i」及び「720p」)に対応可能に構成してもよい。
次に、図4を参照して、音声記録モード設定情報の例について説明する。図4に示すように、音声記録モード設定情報は、音声信号の形式を音声信号のチャンネル数に応じて分類した複数の音声形式カテゴリ(例えば、マルチチャンネルカテゴリ、ステレオカテゴリなど)ごとに、音声信号の記録品質に応じた複数の音声記録モード(multi1〜3、Stereo1〜3など)をそれぞれ設定した情報である。
図4の例では、音声ソースの形式カテゴリとして、音質(チャンネル数)に応じて、マルチチャンネルカテゴリ、ステレオカテゴリとからなる2つの音声形式カテゴリが定められている。高音質のマルチチャンネルカテゴリには、音声信号のチャンネル数として、「3/1(4CH)」、「3/2(5CH)」、「3/2+LFE(5.1CH)」等が含まれ、低音質のステレオカテゴリには、音声信号の形式として「1/0(1CH)」、「2/0(2CH)」等が含まれている。なお、図4の音声形式における「a/b」なる表記は、a:フロントのチャンネル数、b:リアのチャンネル数を表す。例えば、「3/2+LFE」は、視聴者の正面、右前方、左前方(以上、フロント)、右後方、左後方(以上、リア)に配されるスピーカと、低音出力用サブウーファースピーカ(LFE)とからなる6つのスピーカから出力される5.1チャンネルの音声信号を表す。
かかる音声記録モード設定情報でも、マルチチャンネルカテゴリ、ステレオカテゴリごとに、記録品質(ビットレート)のレベル1〜3に応じて、複数の音声記録モード「multi2〜3」、「Stereo1〜3」が定められている。1つの音声記録モードには、1つの記録形式と1つのビットレートが関連づけられている。つまり、図4の下段に示すように、各記録モード「multi2〜3」、「Stereo1〜3」についてそれぞれ、記録形式である所定チャンネル数(「5.1CH」又は「2CH」)と、記録時のビットレート(「128〜448kbps」)とが一意に設定されている。例えば、記録モード「multi3」では、記録対象の映像信号を記録するときの記録形式(チャンネル数)が「5.1CH」であり、ビットレートが「448kbps」に設定されている。
また、図4に示す音声記録モード設定情報のテーブルにおけるレベル1〜3は、ユーザにより選択される記録品質(録音品質)のレベルを表す。この記録品質のレベルは、記録対象の音声信号を記録する際のエンコード処理におけるビットレート(転送レート)に相当する。かかる記録品質のレベルが高い方が高音質録音可能な高ビットレートを表し、レベルが低い方が長時間録音可能な低ビットレートを表している。上述したように、記録モードの設定時には、ユーザは、かかる記録品質のレベルを選択する簡単な操作のみでよく、記録モード決定部108は、図4に示す音声記録モード設定情報に基づいて、記録対象の音声信号の形式と、ユーザにより選択された記録品質とに応じた適切な記録モードを自動的に決定する。
さらに、上述した映像記録モード「HD1」の場合と同様に、高音質のマルチチャンネルカテゴリの音声信号を、低ビットレートでエンコードして記録しようすると、音質的に破綻する恐れがある。
そこで、本実施形態では、ユーザにより選択された記録品質(ビットレート)が、記録対象の音声信号(例えばマルチチャンネル音声)の記録にとって不適切である場合には、記録対象の音声信号の形式が、ユーザにより選択された記録品質に適した記録形式に自動的に修正されるように、記録モードを決定する。つまり、ユーザにより選択された記録品質が低ビットレート条件である場合には、記録モード決定部108は、記録対象のマルチチャンネル音声信号の形式が属するマルチチャンネルカテゴリの記録モードの代わりに、当該マルチチャンネルカテゴリよりも低品質のステレオカテゴリに対応する複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じた記録モードを選択し、記録対象のマルチチャンネル音声信号の記録モードとする。
詳細には、図4の音声記録モード設定情報では、マルチチャンネルカテゴリの最低記録品質(レベル1)の記録モード「Multi1」は設定されていない。入力ソースがマルチチャンネル音声信号であり、かつ、ユーザが最低の記録品質レベル1を選択した場合には、記録モード決定部108は、マルチチャンネルカテゴリの記録モード「Multi1」の代わりに、ステレオカテゴリにおける最低記録品質の記録モード「Stereo1」を強制的に選択する。これにより、高音質のマルチチャンネルの音声信号の記録時には、当該音声信号を、低ビットレートでの記録に適したステレオ音声のチャンネル数に自動的に修正して記録できる。このため、高音質のマルチチャンネルの音声信号を、当該音声信号に不適切な低ビットレートで記録しないようにして、記録された音声の音質破綻を防止できる。
また、図4の下段の記録モードの例では、同一の音声形式カテゴリに関する複数の記録モードでは、音声信号の記録形式は、入力された音声信号の形式などに関わらず所定の記録形式に固定されている。例えば、記録モード設定情報で定められたマルチチャンネルカテゴリに関する全ての記録モード「Multi2〜3」の記録形式は、所定の記録形式(例えば「5.1CH」)に統一されている。このように音声形式カテゴリごとに全ての記録モードの記録形式を統一設定しておくことで、同一の形式カテゴリに属する音声信号は全て、記録装置10及び記録媒体が対応可能な所定の記録形式で記録することができる。
上記のような音声記録モード設定情報を予め設定しておくことで、上記映像記録モードの場合と同様に、記録装置10は、入力ソースの音声信号の形式に応じた適切な記録モードを自動的に決定できる。具体的には、まず、上記形式判別部106は、記録対象の音声信号の形式(チャンネル数)を自動的に判別する。次いで、記録モード決定部108は、図4に示すような音声記録モード設定情報に基づいて、形式判別部106により判別された記録対象の音声信号のチャンネル数が属する音声形式カテゴリ(マルチチャンネルカテゴリ又はステレオカテゴリ)を決定する。さらに、記録モード決定部108は、決定した音声形式カテゴリに対応する複数の音声記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質のレベルに対応する音声記録モードを選択して、記録対象の音声信号の記録モードを決定する。例えば、入力ソースが、マルチチャンネル「5.1CH」の音声信号であり、ユーザにより記録品質のレベル3が選択された場合には、記録モード決定部108は、音声記録モード「Multi3」を選択する。
以上、図3及び図4を参照して、本実施形態にかかる映像記録モード設定情報と音声記録モード設定情報の具体例について説明した。本実施形態にかかる記録装置10は、上記のような映像記録モード設定情報及び音声記録モード設定情報を設定・保持することで、記録対象の映像信号と音声信号についてそれぞれ、適切な映像記録モードと音声記録モードを決定できる。つまり、記録装置10は、映像記録モード設定情報に基づいて、記録対象の映像信号の形式と、ユーザが選択した記録品質の双方に適切な映像記録モードを決定するとともに、記録対象の音声信号の形式と、ユーザが選択した記録品質との双方に対応した適切な音声記録モードを決定できる。
ところで、上記例の映像記録モード設定情報と音声記録モード設定情報では、各形式カテゴリについて、記録品質のレベルごとに相異なる映像/音声記録モードが設定されていた。これとは異なり、以下の図5のように、同一の形式カテゴリ内の記録モードについては、記録品質のレベルに関わらず、同一の記録モードに設定することも可能である。
ここで、図5に示す本実施形態の変更例にかかる映像及び音声記録モード設定情報について説明する。図5に示す映像及び音声記録モード設定情報では、映像記録モードについては、各映像形式カテゴリに関し、ユーザが選択する記録品質のレベルごとに複数の映像記録モードが設定されている。これに対し、音声記録モードについては、ユーザにより選択される記録品質のレベルに関わらず、音声形式カテゴリごとに同一の音声記録モードが設定されている。
詳細には、図5に示す映像及び音声記録モード設定情報では、図3及び図4と同様に、映像信号の形式を分類したHDカテゴリとSDカテゴリが設定され、音声信号の形式を分類したマルチチャンネルカテゴリとステレオカテゴリが設定されている。また、映像記録モードは、映像形式カテゴリごとに、記録品質のレベル(ビットレート)に応じて異なる複数の記録モード「HD2〜4、SD1〜4」が設定されている。ところが、音声記録モードについては、2つの音声形式カテゴリに対応する2つの記録モード「Multi」、「Stereo」のみが設定されており、同一の音声形式カテゴリ内では、記録品質(ビットレート)ごとに異なる音声記録モードは設定されていない。即ち、図5の例では、記録品質のレベルは、映像の録画品質を示しており、音声の録音品質は表していない。
かかる映像及び音声記録モード設定情報を用いた場合、映像記録モードを決定するときには、記録モード決定部108は、入力ソースの映像信号の形式が属する映像形式カテゴリを決定し、この映像形式カテゴリと、ユーザが選択した記録品質のレベルとに基づいて、映像記録モードを選択する。一方、音声記録モードを決定するときには、記録モード決定部108は、入力ソースの音声信号の形式が属する音声形式カテゴリを決定し、ユーザが選択した記録品質のレベルに関わらず、上記決定された音声形式カテゴリのみに基づいて、音声記録モードを決定する。
このように、映像記録モードに関しては、映像信号の形式と記録品質の双方に依存して決定し、音声記録モードに関しては、音声信号の形式のみに依存して決定してもよい。これにより、記録品質(エンコード時のビットレート)による画質の変動が比較的大きい映像については、記録品質に依存して映像記録モードを多段階で設定でき、記録品質(エンコード時のビットレート)による音質の変動が比較的小さい音声については、形式のみに依存したシンプルな音声記録モードを設定できる。なお、図5の例とは逆に、音声記録モードに関しては、音声信号の形式と記録品質の双方に基づいて決定し、映像記録モードに関しては、ユーザにより選択された記録品質に関わらず、映像信号の形式のみに基づいて決定することもできる。
以上、図3〜図5を参照して、本実施形態にかかる記録モード設定情報124の具体例について説明した。以下に、再び図2を参照して、記録装置10の各部について説明する。
上記の記録モード決定部108は、予め設定された記録モード設定情報124に基づいて、記録対象の映像/音声信号の形式と、ユーザにより選択された記録品質に応じた適切な記録モードを決定する。このとき、記録モード決定部108は、記録対象の映像/音声信号の形式に関する情報を、上記形式判別部106から取得でき、また、ユーザにより選択された記録品質に関する情報を、予約録画時に記録されている予約録画情報122や、直接録画時におけるユーザ入力情報などから取得できる。また、記録モード決定部108は、予約録画時には、予約録画前に記録モードを予め決定し、当該記録モードを例えば予約録画情報122などに追加保存しておく。これにより、予約録画開始時に、記録制御部110は、保存された記録モードに基づいて記録制御を実行できる。また、直接録画時には、記録モード決定部108は、上記決定した記録モードを記録制御部110に提供し、記録制御部110は、提供された記録モードに基づいて記録制御を実行する。
記録制御部110は、上記記録モード決定部108により決定された記録モードに従って、記録対象の映像信号及び音声信号を記録媒体に記録するために、制御信号C13により記録装置10内の各部を制御する。
詳細には、例えば、記録対象の映像/音声信号がデジタルTV放送やIPTVなどの番組のストリーム(所定のコーデックで圧縮されたデータ)である場合、記録制御部110は、AVデコーダ40を制御して、記録装置に入力されたストリームをデコードする。さらに、記録制御部110は、スケーラ52又はオーディオプロセッサ54を制御して、AVデコーダ40でデコードされた記録対象の映像/音声信号を、上記決定された記録モードに対応する記録形式に変換する。また、記録制御部110は、AVエンコーダ20を制御して、上記記録対象の映像/音声信号を、上記決定された記録モードに対応するビットレート(転送レート)でエンコードする。
例えば、上記選択された記憶モードが、図3に示した映像記録モード「HD4」であり、この「HD4」は、記録形式である画サイズ「1080i」、ビットレート「16Mbps」を表す場合を想定する。この場合、記録制御部110は、記録対象の映像信号の形式が「1080i」でない場合には、当該映像信号の形式を、記録可能な形式である「1080i」にリサイズするようにスケーラ52を制御する。また、記録制御部110は、リサイズされた映像信号をビットレート「16Mbps」でエンコーダするように、AVエンコーダ20を制御する。
また、かかるデータ記録時には、記録制御部110は、AVデコーダ40から、実際にデコードされている映像/音声信号のデコード情報C11を取得できる。記録制御部110は、このデコード情報C11を用いて、実際の映像/音声信号の形式の変化等を判断し、この判断結果に応じてスケーラ52又はオーディオプロセッサ54をリアルタイムで制御する。これによって、例えば、記録対象の番組の途中にCM等が存在し、記録中に映像/音声信号の形式が変化する場合などであっても、AVエンコーダ20に入力される映像/音声信号の形式を、所定の記録形式に適切に補正できる。
以上、図2〜図5を参照して、本実施形態にかかる記録装置10の機能構成と、記録モード設定情報について説明した。なお、図2に示すエンコード部、デコード部、形式変換部50は、これら各部の機能を実現するプログラムを記録装置10にインストールすることで、ソフトウェアで実現することも可能である。また、上述した番組情報管理部100、予約録画部102、計時部104、形式判別部106、記録モード決定部108、記録制御部110などは、これら各部の機能を実行するプログラムを記録装置10にインストールすることで、ソフトウェアとして実現されていたが、専用のハードウェアで実現することも可能である。
次に、図6を参照して、上記構成の記録装置10における記録方法について概略的に説明する。図6は、本実施形態にかかる記録装置10における記録方法を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、記録装置10は、ユーザ入力に基づき、デジタルTV放送やIPTVの番組の予約録画を設定する(ステップS10)。予約録画の種類には、例えば、上記の日時指定予約録画又は番組表予約録画などがある。記録装置10の予約録画部102は、予約録画を受けると、予約録画情報122を生成してROM82等に保存する。また、この予約録画時には、ユーザは、その番組の記録品質(例えば、高画質録画、標準画質録画、長時間録画など)を選択できる。かかるユーザにより選択された記録品質に関する情報は、予約録画情報122に含まれる。なお、ユーザが、記録品質のレベルを選択しない場合には、例えば、記録品質はデフォルトの標準画質録画に設定される。
次いで、記録装置10は、例えば、上記予約録画の設定(S10)後、録画モードを決定(S40)するまでの間、番組情報を定期的に取得し、取得した番組情報に基づいて上記録画予約された番組の形式情報を定期的に確認する(ステップS20)。詳細には、番組情報取得部100は、例えば、記録装置10に入力されるTV放送のTSのSIから、電子番組表(EPG)などの番組情報を定期的に抽出して、番組情報DB120を更新する。この番組情報には、各放送チャンネルの各番組の情報が含まれており、その中に、予約録画対象の番組の映像/音声信号の形式情報(画サイズ情報、音声チャンネル情報)も含まれる。このため、形式判別部106は、番組情報DB120を参照することで、予約録画対象の番組の映像/音声信号の形式を適宜確認できる。これによって、予約録画対象の番組の映像/音声信号の形式に関する正確な情報を取得して、適正な記録モードを決定できるようになる。
その後、記録装置10は、記録モードの決定開始タイミングとなるまで待機する(ステップS30)。この記録モードの決定を開始するトリガは、例えば、予約録画の実行直前、ユーザによる直接録画、ダビングの発生などであるが、その詳細は後述する(図7参照)。そして、記録モードの決定開始タイミングとなった場合には、ステップS40に進む。
ステップS40では、後述の記録処理(S50)における記録対象の映像/音声信号の記録モードを決定する(ステップS40)。記録対象の映像/音声信号は、例えば、上記予約録画設定された番組、若しくは、直接録画を指示された番組の映像/音声信号、又は、ダビング等が指示されたコンテンツの映像/音声信号などである。記録モードの決定処理は、記録対象の映像/音声信号の形式を判別するステップと、その形式の属する形式カテゴリを決定するステップと、その形式カテゴリに対応する記録モードを、ユーザ選択された記録品質に応じて決定するステップとを含む。この記録モードの決定処理の詳細については後述する(図8参照)。
次いで、記録装置10は、上記S40で決定された記録モードに従って、記録対象の映像/音声信号を、HDD62又は光ディスクドライブ64の記録媒体に記録する(ステップS50)。例えば、記録対象の映像/音声信号(入力ソース)が、デジタルTV放送又はIPTVのストリームである場合には、まず、AVデコーダ40により、当該ストリームをデコードする(デコードステップ)。次いで、形式変換部50(スケーラ52又はオーディオプロセッサ54)により、上記デコード後のデジタル信号の形式(画サイズ又は音声チャンネル数)を、上記決定された記録モードで規定された記録形式に変換する(形式変換ステップ)。さらに、AVエンコーダ20により、上記形式変換後のデジタル信号を、上記決定された記録モードで規定されたビットレート(転送レート)でエンコードする(エンコードステップ)。その後、記録部60(HDD62又は光ディスクドライブ64等)により、上記エンコードされたデータを記録媒体に記録する。
次に、図7を参照して、上記の記録モードを決定するタイミング(上述のステップS30)について説明する。図7は、本実施形態にかかる記録モードを決定するタイミングを示すフローチャートである。
図7に示すように、記録モードの決定処理は、例えば、予約録画の実行(ステップS32)、直接録画の実行(ステップS34)、ダビングの実行(ステップS36)など、記録対象の映像/音声信号の記録を開始する直前のタイミングで実行される。記録装置10は、これらの録画処理を開始するか否かを常時監視しており、当該録画処理の開始をトリガとして、当該録画処理の開始直前に記録モードの決定処理(ステップS40)を実行する。
まず、ステップS32の予約録画の実行開始をトリガとする場合について説明する。図6のS20で説明したように、予約録画が設定された後には、正確な形式情報を取得するために、記録装置10は、デジタルTV放送等の番組情報を定期的に取得・更新して、記録対象の映像/音声信号に関する形式情報及び予約録画情報を確認する。そして、最終的には予約録画の開始直前に、最新の番組情報に含まれる形式情報を用いて、記録モードを決定する。つまり、形式判別部106は、計時部104から提供される現在時刻と、予約録画情報122に含まれる録画開始時刻とを比較することで、予約録画の開始直前であるか否かを判断できる。この結果、予約録画の開始直前になると、形式判別部106は、録画予約された番組の形式情報を番組情報データベース120内の番組情報から取得して、録画予約された番組の映像/音声信号の形式を判別し、記録モード決定部108は、当該形式を用いて記録モードを決定する。なお、予約録画の開始直前とは、録画開始時刻より所定時間前(例えば、記録装置の記録処理の準備動作に要する時間分だけ前)である。
次に、ステップS34の直接録画の実行開始や、ステップS36のダビングの実行開始をトリガとする場合について説明する。直接録画は、ユーザが記録装置10のユーザインタフェース86を操作して、記録装置10に現在入力されている映像/音声信号(例えば、現在放送中の番組の映像/音声信号)を録画することである。また、ダビングは、ユーザが記録装置10のユーザインタフェース86を操作して、記録装置10に接続されている外部機器又は記録装置10内の記録媒体に記録されている映像/音声信号を、別の記録媒体に複製することである。かかる直接録画やダビングの場合には、ユーザによるユーザインタフェース86に対する操作が、記録モード決定処理のトリガとなる。
次に、図8を参照して、上記の記録モードの決定処理(図6、7のステップS40)について説明する。図8は、本実施形態にかかる記録モードの決定処理を示すフローチャートである。この図8の例では、上記図3に示した映像記録モード設定情報を用いて、映像形式カテゴリごとに映像記録モードを設定する処理フローの例を示している。なお、図4に示した音声記録モード設定情報を用いた音声記録モードの決定処理も同様に実行できる。
図8に示すように、まずステップS42にて、記録装置10は、記録対象の映像/音声信号(入力ソース)の種類、形式を判別する。入力ソースの種類は、記録装置10に対する入力方式を用いて判別できる。また、後述するようにデジタル放送やIPTV以外の入力ソースについては、入力ソースの形式は固定であるので、入力方式に基づいて、入力ソースの形式(画サイズ)を判別可能である。
例えば、入力ソースが、アナログチューナー11からの入力や、アナログ入力端子13を介したライン入力、DV方式ビデオカメラからのDV入力端子14を介したDV信号の再エンコード入力、DVDからの再エンコードダビング入力などである場合は、入力ソースの形式(画サイズ)は、「480i」に固定されている。このため、形式判別部106は、これらの入力ソースの形式が「480i」であると判別し、当該入力ソースの形式カテゴリが「SDカテゴリ」であると判別する。よって、この場合には、SD記録モード選択ステップ(S48)に進む。
また、入力ソースが、HDV方式ビデオカメラからi.LINK端子17等を介したHDV信号の再エンコード入力、AVCHDやBD(HD)のディスクからのダビング入力などである場合は、入力ソースの形式(画サイズ)は、「1080i」に固定されている。このため、形式判別部106は、これらの入力ソースの形式が「1080i」であると判別し、当該入力ソースの形式カテゴリが「HDカテゴリ」であると判別する。よって、この場合には、HD記録モード選択ステップ(S46)に進む。
一方、入力ソースが、デジタルチューナー16やIPTVからの入力(TV放送のデジタルストリーム)である場合には、入力ソースの形式(画サイズ)は、番組や時間帯などに応じて変動するので、入力方式のみからでは判別できない。そこで、ステップS44にて、SIのEIT情報などから取得した番組情報(EPG等)に基づいて、これらの入力ソースの形式を判別する。この結果、入力ソースの形式が、「480i」又は「480p」等のSDカテゴリに属する形式であると判別された場合には、SD記録モード選択ステップ(S48)に進む。一方、入力ソースの形式が、「720p」、「1080i」又は「1080p」等のHDカテゴリに属する形式であると判別された場合には、HD記録モード選択ステップ(S46)に進む。また、何らかの障害により、番組情報が取得できない場合は、デフォルトでHD記録モード選択ステップ(S46)に進む。
次いで、HD記録モード選択ステップS46では、記録モード決定部108は、図3に示した映像モード設定情報に基づいて、HDカテゴリの複数の記録モード「HD1〜4」の中から、ユーザにより選択した記録品質のレベルに応じた記録モードを選択する。このとき、ユーザにより選択された記録品質のレベルが「レベル2〜4」である場合、入力ソースの記録モードとして、HDカテゴリ内の記録モード「HD2〜4」がそれぞれ選択される。ただし、ユーザにより選択された記録品質のレベルが「レベル1」である場合、入力ソースの記録モードとして、HDカテゴリ内の記録モード「HD1」の代わりに、SDカテゴリ内の「レベル1」に対応する記録モード「SD1」が選択される。
また、SD記録モード選択ステップS48では、記録モード決定部108は、図3に示した映像モード設定情報に基づいて、SDカテゴリの複数の記録モード「SD1〜4」の中から、ユーザにより選択した記録品質のレベル「レベル1〜4」に応じた記録モード「SD1〜4」を選択する。
以上のようにして、記録装置10は、入力ソースの入力方式や番組情報などに基づいて入力ソースの形式を自動的に判別し、当該判別した形式とユーザ所望の記録品質レベルに適した記録モードを自動的に決定する。よって、ユーザは記録品質レベルを選択するだけで、多様な形式の入力ソースを所望の品質で記録できる。
次に、図9を参照して、本実施形態にかかる記録装置10における日時指定予約録画時の記録モードの決定方法について説明する。図9は、本実施形態にかかる記録装置10における日時指定予約録画時の記録形式を示す説明図である。
図9に示すように、日時指定予約録画は、ユーザが指定した放送チャンネル及び時間帯の番組を予約録画するモードである。このとき、当該時間帯に、映像/音声信号の形式の異なる複数の番組が含まれることがある。また、1つの番組のみが含まれる場合であっても、番組本編の途中に挿入された広告映像(CM)と、番組本編とで、映像/音声信号の形式の異なる場合もある。
そこで、本実施形態では、かかる場合に対処すべく、テレビジョン放送の日時指定予約録画を行う場合、形式判別部106は、記録開始前に予め取得した番組情報に基づいて、日時指定予約録画で指定された時間帯で最も多くの時間を占める番組の形式を判別し、記録モードの判定の基準とする。また、当該時間帯で占有時間が同一の番組が複数存在する場合は、形式判別部106は、その複数の番組の中で最も早い時間に放送される番組の形式を判別する。そして、記録モード決定部108は、日時指定予約録画で指定された時間帯における記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを、上記占有時間が最も長い番組の形式に適した記録モードに決定する。この際、日時指定予約録画の記録開始から記録終了までの間に、放送番組の映像/音声信号の形式(以下「番組の形式」)が変化したとしても、上記決定された記録モードを番組ごとに変更することなく、全ての番組を同一の記録モード(即ち、記録装置が対応可能な所定の記録形式及びビットレート)で統一的に記録する。
かかる処理について、図9の事例でより詳細に説明する。図9の例は、18:00から22:00までのある放送局の番組編成を示しており、ユーザが、日時指定予約録画で「18:58〜21:30」を録画指定時間に設定したケースを表す。なお、「録画タイトル」は、記録開始から記録終了までの1回の録画処理で得られる録画データであり、「クリップ」ともいう。
ユーザの意図として、「19:00〜21:45」に放送予定の番組2を録画予約したいときでも、番組2の頭欠け(番組2の先頭部分の記録欠如)を避けて、録画開始時刻を番組2の放送開始予定時刻「19:00」よりも少し前の時刻「18:58」に設定するケースは多い。また、番組2の時間延長や遅延を考慮して、録画終了時刻を番組2の放送終了予定時刻「20:45」よりも遅い時刻「21:30」に設定するケースも多い。本実施形態にかかる記録装置10は、これらの場合に対応すべく、ユーザが録画を所望する番組2に適した記録形式で録画可能な構成となっている。
即ち、日時指定予約録画が設定されると、記録装置10は、録画指定時間内で最も占有時間が長い番組2を選択し、当該日時指定予約録画の記録モードを、この番組2の形式に対応したHD映像用の記録モード(記録装置10が対応可能なHD映像の記録形式である「1080i」)に決定する。そして、この録画指定時間内は、録画対象の放送チャンネルの番組の変動に依存して記録対象の映像信号の形式(画サイズ)が変化する場合でも、当該映像信号を、上記決定されたHD映像用の記録モードに対応する所定の記録形式「1080i」に自動的に変換して、継続的に記録する
詳細には、予約指定時間「18:58〜21:30」の間には、4つの番組1〜4が含まれているが、占有時間が最も多い番組は番組2である。そこで、記録装置10は、予約録画実行前に、番組情報から番組2の形式情報を抽出して、番組2の形式「1080i」を判別する。そして、予約指定時間「18:58〜21:30」全体の記録モードとして、上記番組2の形式「1080i」が属するHDカテゴリ内のHD記録モードを選択する。このHD記録モードは、HD映像用の記録形式「1080i」で映像信号を記録するモードであり、例えば記録モード「HD2〜4」のいずれかに相当する。
このようにして、上記日時指定予約録画の記録モードがHD記録モードに決定されると、実際の録画時には、予約指定時間内の番組1〜4のうち、番組1や番組3のSD映像は、画サイズが「480i」→「1080i」に拡大するようリサイズ処理され(図9のA、C部分)、番組4のSD映像は、画サイズが「480p」→「1080i」に拡大するようリサイズ処理される(図9のD部分)。このリサイズ処理は、記録制御部110の制御に基づき、形式変換部50であるスケーラ52でリアルタイムに行われる。かかる記録中は、記録制御部110は、AVデコーダ40からリアルタイムで得たデコード情報に基づいて、タイミングを合わせてスケーラ52に対してリサイズを指示する。この結果、AVエンコーダ20には、スケーラ52により画サイズが所定の記録形式「1080i」に固定化された映像信号が入力される。
以上のように、本実施形態にかかる記録装置10では、デジタルTV放送やIPTVの日時指定予約録画を行う場合に、録画予約開始前に予め、番組情報に基づいて、予約指定時間内で占有時間の最も長い番組の形式を判別し、この番組の形式に合った記録モードを選択する。そして、実際の予約録画実行時には、各種の番組の形式の変動にかかわらず、上記選択した記録モードで定められた所定の記録形式で一貫して記録する。これにより、予約指定時間内でユーザが録画を所望する番組(占有時間の最長の番組)の形式に適した記録形式を自動的に選択して録画できる。よって、上記のような、ユーザが録画を所望する番組の頭欠けを避けて、録画開始時刻を当該番組の放送開始時刻よりも少し前の時刻に設定するケースや、当該番組の時間延長や遅延を考慮して、録画終了時刻を当該番組の放送終了時刻よりも遅い時刻に設定するケースなどにも、記録装置10は、所望の番組に適した記録形式を自動判別して記録できる。
次に、番組表予約録画時の記録モードの決定方法について説明する。番組表予約録画は、ユーザがEPG等の番組表に基づいて指定した番組を予約録画するモードである。このとき、指定された番組の途中に挿入された広告映像(CM)と、番組本編とで、映像/音声信号の形式の異なる場合がある。
この番組表予約録画を実行する場合には、番組表予約録画で指定された番組の放送開始直前(例えば、当該番組の放送開始時刻の所定時間前)に、形式判別部106は、記録開始前に予め取得した番組情報に基づいて、指定された番組の映像信号又は音声信号の形式を判別し、記録モードの判定の基準とする。そして、記録モード決定部108は、上記記録モード設定情報122と、ユーザにより指定された記録品質とに基づいて、判定された形式に適した記録モードを決定する。この際、番組表予約録画で指定された番組の記録開始から記録終了までは、たとえCM部分で映像/音声信号の形式が変化したとして、上記決定された記録モードを変更することなく、当該記録モードで統一的に記録する。
次に、直接録画時の記録モードの決定処理について説明する。直接録画は、ユーザが、記録装置10のユーザインタフェース86(例えば、操作キー、リモートコントローラ等)を操作して、記録装置10に対して録画動作を直接指示する録画モードである。この直接録画により、テレビジョン放送で現在放送中の番組(例えば、デジタルチューナー16で現在受信中のHDTV放送の番組、又は、通信部19で現在受信中のIPTVの番組など)の録画を行う場合、記録装置10は、直接録画が指示された時点で放送中の番組の番組情報を利用して、記録モードを決定し、当該記録モードに従って録画を開始する。
詳細には、現在放送中の番組の直接録画が指示されると、記録装置10の形式判別部106は、当該番組の番組情報を取得して、この番組情報に基づいて当該番組の映像信号又は音声信号の形式を判別する。この番組情報の取得方法として、例えば、現在受信中の放送番組のTSのSIから番組情報を抽出してもよいし、予め取得した番組情報が記憶されている番組情報DB120から当該番組の番組情報を読み出してもよい。次いで、記録モード決定部108は、記録モード設定情報124に基づき、上記判別された現在放送中の番組の形式と、ユーザにより選択された記録品質のレベルに応じて、現在放送中の番組の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する。この結果、当該決定された記録モードに従って、現在放送中の番組の映像信号又は音声信号が記録媒体に記録される。以上のようにして、直接録画を行う場合には、現在放送中の番組の番組情報に基づいて、当該番組の形式に適した記録モードを自動的に決定できる。
ただし、例外として、ユーザによる直接録画の指示が、現在放送中の番組の次の番組の直前(換言すると、現在放送中の番組の終了直前)になされた場合には、記録装置10は、現在放送中の番組の次の番組の番組情報に基づいて、記録モードを決定する。
つまり、ユーザは、所望の番組の頭欠けを避けるために、所望の番組の放送開始時刻の少し前に直接録画を指示するケースは多い。この場合には、ユーザが録画を所望する番組は、直接録画を指示した時点で放送中の番組(現在放送中の番組)ではなく、当該現在放送中の番組の次の番組である。この場合、現在放送中の番組の番組情報に基づいて、記録モードを決定してしまうと、現在放送中の番組の形式(例えば「480i」)に適した記録モード(例えばSD記録モード)で記録がなされるので、ユーザが本来録画を所望する次の番組の形式(例えば「1080i」)に適した記録モード(例えばHD記録モード)で、当該次の番組を記録できない恐れがある。
そこで、記録装置10の形式判別部106は、ユーザにより直接録画が指示されると、番組情報DB120に記憶されている番組情報に基づいて、計時部104から提供される現在時刻が、現在放送中の番組の次の番組の開始時刻の直前の時間帯であるか否かを判定する。ここで、直前の時間帯とは、次の番組の開始時刻の所定時間(例えば、数分)前となる時間帯である。上記判定の結果、直前の時間帯でないと判定された場合には、記録装置10は、上記と同様に現在放送中の番組の番組情報に基づいて記録モードを決定する。
一方、直前の時間帯であると判定された場合には、記録装置は、現在放送中の番組の次の番組の番組情報に基づいて記録モードを決定し、この記録モードに従って直接記録を実行する。詳細には、直前の時間帯であると判定された場合には、形式判別部106は、番組情報DB120若しくは現在受信中のTSのSIから、次の番組の番組情報を取得し、この番組情報に基づいて次の番組の映像/音声信号の形式を判別する。次いで、記録モード決定部108は、記録モード設定情報124に基づき、上記判別された次の番組の形式と、ユーザにより選択された記録品質のレベルに応じて、次の番組の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する。この結果、当該決定された記録モードに従って、現在放送中の番組及び次の番組の映像信号又は音声信号が記録媒体に記録される。これによって、次の番組の開始直前に直接録画の指示を受け付けた場合であっても、現在放送中の番組の形式に適した記録モードではなく、ユーザが記録を所望する次の番組の形式に適した記録モードで、現在受信中のテレビジョン放送のチャンネルの映像信号及び音声信号を記録できる。
以上、入力ソースがテレビジョン放送の映像及び音声信号であり、かかる入力ソースを日時指定予約録画、番組表予約録画、直接録画する場合について説明した。いずれの場合においても、記録開始から記録終了までの間に放送番組形式が変化したとしても、記録開始前に決定した記録モードの記録形式を維持する。例えば図9の番組編成の例では、記録時間帯に、入力される番組の映像形式が、「480i(SD)」→「1080i(HD)」→「480i(SD)」→「480p(SD)」と変化しているが、記録タイトルに実際に適用される記録形式は「1080i(HD)」に固定されている。
このように、本実施形態にかかる記録装置では、記録中は常に、記録開始前に決定した所定の記録フォーマットに対応する記録形式での記録を維持し、入力ソースの形式変換に応じて記録形式を変更しない。このために、CPU80の記録制御部110は、AVデコーダ40からリアルタイムで、記録対象の映像/音声信号のデコード情報を取得し、このデコード情報に基づいて、番組形式の変化タイミングに合わせて当該映像/音声信号を所定の記録形式に変換するよう、スケーラ52又はオーディオプロセッサ54に指示する。これにより、記録対象の映像信号の画サイズや、音声信号のチャンネル数が、記録装置10が対応可能な所定の記録形式に変換されるので、AVエンコーダ20に入力される映像/音声信号が、所定の記録形式に固定される。
上述したように日時指定予約録画では番組ごとに形式が異なる場合があり、番組表予約録画であっても、CMや目標の番組の前後で、目標の番組の形式と異なる形式が入力される場合は発生する。一般的に記録装置における記録途中で、エンコードの形式を変更(例えば、HDとSD間での記録形式を変更)したり、形式ごとに録画タイトルを分割したりすると、その変更や分割のタイミングで、記録中の番組の一部が欠損(番組欠け)してしまう。これは、形式変更時には、システムの制約により、エンコード動作を一旦停止しなければならないからである。このような番組欠けが生じることは、記録装置の性能を評価する上で致命的である。
さらに、昨今の光ディスク(例えば、BD等の次世代光ディスク)の記録フォーマットでは、ROMのフォーマットに準じて、録画タイトル内で画サイズや音声チャンネル数などの記録形式の変化を許容しない記録フォーマットが一般的になる傾向にある。また、光ディスクの記録フォーマットが記録形式の変化を許容しないものになれば、データの互換性を考慮してHDDの記録フォーマットもそれに準じる可能性は高い。かかる記録フォーマットの記録媒体では、異なる形式の映像/音声データを記録するためには、録画タイトルを分割しなければならない。このタイトル分割を行うと、どうしても番組欠けが発生してしまう。
これに対し、本実施形態にかかる記録装置10は、記録対象の入力ソースの形式に適した記録モードを記録前に予め決定し、記録中には、当該記録モードで定められている所定の記録形式を維持して、入力形式が変化しても記録形式を変更せず、タイトル分割も行わない。よって、記録装置10は、上記のような記録途中での記録形式の変更やタイトル分割に伴う番組欠けの問題が生じないという利点がある。さらに、記録装置10は、上記のような記録中の記録形式の変化を許容しない記録フォーマットを採用した記録媒体にも、好適に対応可能である。
以上、本発明の第1の実施形態にかかる記録装置10とこれを用いた記録方法について説明した。本実施形態によれば、記録装置10は、映像/音声信号の多様な形式を分類した形式カテゴリごとに、ユーザにより選択可能な記録品質に応じた複数の記録モードを定めた記録モード設定情報124を保持する。各記録モードには、記録装置10が対応可能な所定の記録形式と、記録品質に相当するビットレートとを規定している。かかる記録装置10では、形式判別部106によって、記録対象の映像/音声信号(入力ソース)の形式を自動的に判別し、記録パターン決定部108により、記録モード設定情報124に基づき、上記判別された形式に対応する記録形式と、ユーザの選択した記録品質に対応するビットレートとに対応する適切な記録パターンを自動的に決定する。そして、記録時には、入力ソースの形式が、記録装置10が対応可能な所定の記録形式と異なる場合には、上記決定した記録パターンに従い、形式変換部50によって、入力ソースの形式を適切な記録形式に変換するとともに、AVエンコーダ20によって、ユーザ所望の記録品質に対応するビットレートで、入力ソースをエンコードした上で、記録媒体に記録する。
従って、ユーザは、記録品質を指定するだけの簡単な操作で、入力メディアやTV放送の番組に依存して変化する多様な入力ソースの映像/音声信号形式を意識せずに、ユーザの所望する最適な記録品質、最適な記録形式で、入力ソースを記録媒体に記録できる。
また、記録モードの判別では、記録対象の映像/音声信号(ストリーム)自体のデコード情報を利用するのではなく、記録開始前に取得した番組情報を利用する。このため、記録対象の番組の形式を記録開始前に予め判別して、その形式に適した記録モードを決定できる。従って、記録対象の番組本編の前に異なる形式の入力(例えば、他の番組、CM等)がある場合でも、所望の番組本編を当該番組の形式に応じた正しい記録形式で記録できる。
さらに、記録開始から記録終了までの間は、入力形式の変化に関わらず、記録前に決定した所定の記録形式を変更せずに一貫して用いて記録する。これにより、所定の記録形式で統一された1つの録画タイトルを構成することができるので、形式変更や録画タイトル分割に伴う録画タイトル(記録された番組の映像・音声)の頭欠けも防止できる。さらに、昨今の光ディスク等の記録媒体の記録フォーマットは、録画中の記録形式の変更を許容しないものがあるが、本実施形態にかかる記録方式は、かかる記録フォーマットとの親和性を高めることもできる。よって、記録装置10のユーザの満足度及び利便性を向上できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかる記録装置及び記録方法について説明する。第2の実施形態は、上記第1の実施形態と比べて、番組情報から取得できない形式情報(例えば、水平方向の画サイズ)を保存する形式データベースを利用することにより、記録対象の映像信号又は音声信号の形式をより詳細に判別する点で相違する。第2の実施形態は、その他の機能構成については、第1の実施形態と略同一であるので、その詳細説明は省略し、以下に、第2の実施形態にかかる記録装置210(例えば、入力ソース連動型の記録装置)の特徴について詳述する。
第2の実施形態にかかる記録装置210は、上記第1の実施形態にかかる記録装置10と同様に、相異なる複数の形式の映像又は音声信号を記録及び再生可能な記録再生機器で構成される。第2の実施形態にかかる記録装置210も入力ソース(記録対象の映像又は音声信号)を再エンコードして記録するときの記録形式の選別手法に特徴を有する。
上記第1の実施形態では、多様な形式(例えば、映像の画サイズ、音声のチャンネル数など)のデジタル放送等のストリームを、その形式に応じて最適な記録方式を選択し、かつ、記録する番組タイトルの頭欠けを防いで再エンコード記録するために、ストリームのSIの番組情報を利用して、形式を判別していた。ところが、第1の実施形態では、映像又は音声信号(入力ソース)の形式情報のうち、番組情報に含まれていない形式情報、例えば、1080iフォーマットの水平方向の画サイズ(「1920」又は「1440」)については、番組情報に基づいて判別できない。このため、水平方向の画サイズについては所定の形式(例えば1920)に固定して記録するしかなかった。
しかし、番組情報に含まれていない形式情報であっても、水平方向の画サイズ(以下、「水平画サイズ」という。)等の形式情報は、正しい記録形式を選択するには必須の情報であり、間違った記録形式を選択すると、品質の劣化につながってしまう。例えば、水平画サイズが1440サイズである放送番組のストリームを、1920サイズで記録してしまうと、水平画サイズを拡大して記録することになるため、同じビットレートでは品質が劣化してしまう。
また、番組が開始してから、その番組のストリームを実際にデコードして得られた情報から、番組情報に含まれない形式情報(水平画サイズ等)を抜き出す手法も考えられるが、かかる手法では、録画タイトルの頭欠けが発生してしまう。この頭欠けを防ぐためには、番組開始から記録開始までの所定時間(例えば10秒間)分のデータを蓄積しておくために、大きなバッファが必要になる。このため、記録装置210のハードウェアが大型化してしまうので、現実的ではない。さらに、ユーザにとっても、録画タイトルが番組本編の開始位置ぴったりから記録されている場合よりも、当該開始位置より少し前の位置から記録されている場合(即ち、前の番組から録画目的の番組への切り替わりが録画されている場合)の方が、本当に最初から番組が録画されているという安心感がある。この安心感を失うことはユーザにとって大きなダメージである。よって、番組情報に含まれない形式情報を番組放送開始前に予測しておき、番組開始前から番組の切り替わり位置も含めて、その番組に適した記録形式で録画しておくことが求められる。
そこで、第2の実施形態は、録画タイトルの頭欠けを防ぎつつも、番組情報に含まれていない形式情報を番組開始前に予測して、最適な記録形式で品質の高い記録を実現することを目的としている。
そのために、第2の実施形態にかかる記録装置210は、デジタル放送又はIPTV等のストリームの番組情報から取得できない形式情報については、当該形式情報のデータベース(後述の形式データベース200)を、放送局単位(チャンネル単位)又は番組単位で自ら予め構築しておく。そして、記録装置210は、次回のタイトルの記録時に、当該形式データベースを利用して、入力ソースの形式及び記録形式を判別する。これにより、番組情報から取得できない形式情報についても記録開始前に予測し、録画タイトルの頭欠けを防ぎつつ、最適な記録形式で再エンコードして記録することができる。
さらに、第2の実施形態にかかる記録装置210は、上記形式データベースに対し、最初に設定した形式情報の初期値を、適宜、ストリームを実際にデコードすることで得られた形式情報で更新する。これによって、番組情報に含まれていない形式情報の予測精度を高め、放送状況の変化に対応することができる。以下に、第2の実施形態にかかる記録装置210について、詳述する。
まず、図10を参照して、第2の実施形態にかかる記録装置210の機能構成について詳細に説明する。図10は、第2の実施形態にかかる記録装置210の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図10に示すように、第2の実施形態に係る記録装置210は、番組情報C12に含まれていない形式情報をデータベース化した形式データベース200と、形式データベース管理部202と、形式データベース取得部204とを更に備える。形式判別部206は、形式データベース200を用いて番組情報に含まれない入力ソースの形式を判別する。図10に示す第2の実施形態に係る記録装置210は、上記形式データベース200等以外の構成は、図2に示した第1の実施形態に係る記録装置10と略同一の機能構成を具備しており、その詳細説明は省略する。
形式データベース200(以下「形式DB200」という。)は、映像信号又は音声信号の形式情報のうち、番組情報C12に含まれていない形式情報(例えば、映像信号の水平画サイズ)を、放送局単位(即ち、チャンネル単位)又は番組単位等でデータベース化したものである(図12、図13参照。)。この形式DB200は、例えば、図1に示すHDD62、光ディスクドライブ64、不図示の不揮発性メモリ等の記憶装置に保存される。
形式DB管理部202、形式DB取得部204及び形式判別部206は、例えばソフトウェア又はハードウェアで実現される。ソフトウェアで実現する場合、CPU80が、ROM82等に格納されたプログラムに従って動作することで、形式DB管理部202、形式DB取得部204及び形式判別部206として機能する。
形式DB管理部202は、上記形式DB200を管理(作成、更新等)する。形式DB管理部202は、記録装置210に入力されたテレビジョン放送のストリーム(入力ソース)をデコードして得られた情報に基づき、放送局単位又は番組単位で形式DB200を作成及び更新する。入力されたストリームをAVデコーダ40によって実際にデコードして、当該デコードにより得られたデコード情報C11を解析することで、当該ストリームに含まれる映像信号及び音声信号の全ての形式を把握できる。従って、形式DB管理部202は、AVデコーダ40から入力されたデコード情報C11を解析することで、番組情報C12に含まれていない形式情報(例えば、水平画サイズ)を把握して、当該形式DB200を構築できる。形式DB管理部202は、例えば、テレビジョン放送のチャンネル選局タイミング、又は、同一チャンネルにおける番組の切り替わりタイミングなどに応じて、デコード情報C11から、上記番組情報C12に含まれない形式情報を取得して、形式DB200を更新する。
このようにして形式DB管理部202が形式DB200を作成・更新することで、その放送局(チャンネル)又は番組のストリームの形式を予測することができる。このため、次回、その放送局(チャンネル)又は番組のストリームを記録するときに、形式判別部206は、形式DB200に含まれる形式情報に基づき、当該ストリームの記録形式を適切に決定できる。なお、各放送局が一定の水平画サイズで放送している場合や、日単位、週単位、月単位等で同一の形式の番組が繰り返し放送される場合(例えば、ドラマ、ニュース等)には、上記形式DB管理部202による形式情報の予測精度は高まる。
形式DB取得部204は、形式DB200を提供する外部装置(図示せず。)から、形式DB200を、例えばネットワーク又は記録媒体等を介して取得する。形式DB200を提供する外部装置は、各放送局のストリームの形式情報を提供するサービスを運営する事業者の外部サーバなどである。形式DB取得部204は、当該外部サーバから、定期的に又は任意のタイミングで形式DB200を取得して、記録装置210内の記憶装置に保存する。これにより、上述した形式DB管理部202により記録装置210内で形式DB200を生成・更新しなくとも、外部から形式DB200を取得して、記録対象の各番組の形式を記録前に予め把握できる。
形式判別部206は、番組情報DB120に記憶されている番組情報C12に含まれる形式情報に基づいて、記録対象の映像信号又は音声信号(入力ソース)の形式(例えば、映像信号の垂直画サイズ、音声信号のチャンネル数等)を判別する。さらに、形式判別部206は、番組情報に含まれない形式情報(例えば、水平画サイズ)については、形式DB200に記憶されている形式情報に基づいて、入力ソースの形式を判別する。このように、形式判別部206は、番組情報DB120と形式DB200を併用することで、入力ソースの全ての形式を判別できる。この結果、記録モード決定部108は、形式判別部206から記録対象の映像信号の垂直画サイズのみならず水平画サイズも取得できるため、記録モード設定情報124に基づき、双方の画サイズに合ったより適切な記録モードを選択できるようになる。
次に、図11を参照して、第2の実施形態にかかる記録モード設定情報124と、この記録モード設定情報124に基づく記録モードの決定処理について詳細に説明する。図11は、第2の実施形態にかかる映像記録モード設定情報の具体例を示す説明図である。
図11に示すように、第2の実施形態にかかる映像記録モード設定情報は、入力ソースの映像信号の形式を当該映像信号の垂直及び水平画サイズに応じて分類した複数の映像形式カテゴリ(例えばHDカテゴリ、SDカテゴリなど)ごとに、映像信号の記録品質に応じた複数の映像記録モード(HD3−2〜4−2、HD2−1〜4−1、SD1〜4など)をそれぞれ設定した情報である。図11の例では、映像ソースの形式カテゴリとして、画質(解像度)に応じて、高画質のHDカテゴリと、低画質のSDカテゴリとからなる2つの映像形式カテゴリが設定されている。HDカテゴリは、図示された「1080i」のみならず、不図示の「1080p」、「720p」等の垂直画サイズも含む。SDカテゴリは、図示された「480i」のみならず、不図示の「480p」等の垂直画サイズも含む。
かかるHDカテゴリとSDカテゴリごとに、記録品質(ビットレート)に応じた複数の映像記録モード「HD3−2〜4−2、HD2−1〜4−1」、「SD1〜4」が定められている。1つの記録モードには、1つの記録形式が対応する。図11は映像信号に特化したものだが、図11の下段に示すように、各記録モード「HD3−2〜4−2、HD2−1〜4−1」、「SD1〜4」ごとにそれぞれ。記録時の垂直及び水平画サイズとビットレートが一意に定められている。
また、図11でも、図3と同様に、映像記録モード設定情報のテーブルにおいて、行方向のレベル1〜4は、ユーザにより選択される記録品質(録画品質)のレベルを表す。かかる記録品質のレベルが高い方が高画質録画可能な高ビットレートでの記録を表し、レベルが低い方が長時間録画可能な低ビットレートでの記録を表している。図11の例でも、図3と同様に、4段階のレベル1〜4が設定されている。通常、ユーザは、録画時にこの記録モードのレベルを選択する。
第1の実施形態では、入力ソースがデジタル放送やIPTVのストリームである場合、番組情報から入力ソースの形式情報を記録前に予め抽出することによって、ユーザの選択したレベルに対して最適な記録モードを自動的に選択していた。しかし、図11に示す映像ソース情報の中で、垂直画サイズは番組情報に含まれているが、入力ソースの垂直画サイズが「1080i」であるときの水平画サイズ(「1920」又は「1440」)までは、番組情報に含まれていない。
よって、例えば「1080i」の入力ソースをレベル4で記録する場合、水平画サイズ「1920」に対応した記録モード「HD4−2」、又は、「1440」に対応した記録モード「HD4−1」のいずれを選択するかは、番組情報のみからでは正しく判断できない。これは、水平画サイズまでの詳細な形式情報は、通常、ストリームをある程度デコードしてみなければわからない状況にあるからである。
そこで、第2の実施形態では、ストリームを実際にデコードして得た水平画サイズの情報をデータベース化して形式DB200として保持し、記録時には、その形式DB200を活用して、正確に所望の記録モードを選択する。形式DB200が構築されていれば、「1080i」の入力ソースをレベル4で記録する場合でも、「HD4−2」又は「HD4−1」のうちのいずれの記録モードで記録すべきかを、記録実行前に予め判別可能である。つまり、図11の例では、番組情報を用いて入力ソースの映像カテゴリ(「HDカテゴリ」又は「SDカテゴリ」)を判別し、HDカテゴリである場合、形式DB200を用いて入力ソースの水平画サイズ(「1920」又は「1440」)を判別する。
また、図11の例の映像記録モード設定情報では、入力ソースがHDカテゴリに属し、かつ、ユーザにより最低の記録品質のレベル1が選択された場合、水平画サイズにかかわらず、HD用の記録モード「HD1」の代わりに、SD用の記録モード「SD1」が選択される。これにより、HD映像に不適切な低ビットレート(例えば2Mbps)での記録がユーザにより選択された場合は、HD映像信号を、低ビットレートでの記録に適したSD映像の画サイズに自動的に変換して記録できる。このため、高画質のHD映像信号を、当該HD映像信号に不適切な低ビットレートで記録しないようにして、記録された映像の画質破綻を防止できる。
さらに、入力ソースがHDカテゴリに属し、かつ、ユーザにより2番目に低い記録品質のレベル2が選択された場合、形式DB200を用いて判別可能な水平画サイズに応じて、記録時の水平画サイズを調整する。具体的には、水平画サイズが「1920」である場合、所定のビットレート以下(例えば4Mbps)でHD映像を記録すると、画像が破綻する恐れがある。そこで、入力ソースの水平画サイズが「1920」であり、かつ、ユーザによりレベル2が選択された場合、水平画サイズが「1920」用の記録モード「HD2−2」の代わりに、水平画サイズを落とした「1440」用の記録モード「HD2−1」が選択される。これにより、同じHDカテゴリ内でも、大きな水平画サイズのHD映像信号を、低ビットレートでの記録に適した小さな水平画サイズに自動的に変換して記録できる。従って、水平画サイズとビットレートとの関係で、記録画像が破綻することを防止できる。
次に、図12及び図13を参照して、本実施形態にかかる形式DB200のデータ構造の例を説明する。図12は、放送局単位(チャンネル単位)で構築された形式DB200を示す説明図であり、図13は、番組単位で構築された形式DB200を示す説明図である。
図12に示すように、テレビジョン放送の放送局単位で形式DB200を構築する場合、形式DB200には、番組情報に含まれていない2つの形式情報a、bがそれぞれ放送局単位で保存される。例えば、形式情報aが、「1080i」方式の水平画サイズを表すとすると、形式DB200は、放送局A〜Eごとに、水平画サイズ「1920」を表す値「1」、又は、水平画サイズ「1440」を表す値「2」を保持する。形式DB200は、記録装置210に内蔵された不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)などに保存される。
形式DB200の各放送局の初期値としては、例えば、現状の放送状況を調査した結果得られた形式情報a、bを表す値が記憶される。この初期値の設定は、例えば、記録装置210の工場出荷時、又は、形式DB200のリセット時などに行われる。そして、上述したデジタルチューナー16等により放送局のチャンネルが選局されるたびに、形式DB200の各放送局の形式情報a、bが随時更新される。
例えば、放送局Aの形式情報aの初期値が、水平画サイズ「1920」を表す「1」に設定されていたとする。その後、放送局Aのチャンネル選局時に、当該チャンネルのストリームを実際にデコードしてみて、映像信号の水平画サイズが「1440」であれば、放送局Aの形式情報aが「2」に更新される。なお、1つの放送局が複数のチャンネルを用いて放送している場合には、それぞれのチャンネルごとに形式情報a、bを設定してもよい。
図12に示したように、放送局単位で水平画サイズの形式DB200を構築する方式では、同一の放送局において同一の形式のストリームで全ての番組が放送される場合には、その放送局の番組は全て同一の形式(例えば水平画サイズ)で記録すればよい。よって、形式DB200の作成・更新処理は、比較的簡単になる。
しかし、同一の放送局において異なる形式(例えば水平画サイズ)のストリームで番組が放送される場合には、図12の形式DB200では、実際のストリームの正しい形式を完全には予測できない事態が発生する。ただし、放送局側の機器事情を考慮すると、同一放送局では、放送されるストリームの形式は統一されるケースが多いと予想されるので、図12のように放送局単位で形式情報a、bを保持する方式であっても、十分有効であると考えられる。
このように、同一の放送局において異なる形式(例えば水平画サイズ)のストリームで番組が放送される場合に対応するために、図13に示すような番組単位で形式DB200を構築することができる。図13に示すように、各放送局単位かつ番組単位で形式DB200を構築した場合、各放送局A〜Eの各番組単位で、番組情報に含まれない形式情報aが保持される。このとき、同一の放送局の各番組の放送時間帯ごとに、相異なる形式情報aの値を保持できる。図13の例では、放送局Eの19:30より前の3つの番組は、水平画サイズが「1440」であるが、放送局Eの19:30以降の1つの番組は、水平画サイズが「1920」であることを表している。
図13に示す番組単位の形式DB200では、例えば、1日、1週間、1ヶ月などの時間単位で、データベースの保持の仕方はいくつかのバリエーションが考えられる。現在のデジタル放送は、約1週間の番組情報を送信し、記録装置210等の受信機器は、当該番組情報を既に保持しているため、当該番組情報とリンクして、同等の時間単位(例えば1週間)で形式DB200を保持することが効率的である。ただし、各放送局の膨大な番組の形式情報aの初期値を全て調査するのは大変である。そこで、形式情報aの初期値を番組毎に設定する代わりに、まずは放送局単位で設定して、番組単位の形式情報aは形式DB200を更新していく時に随時設定するという方法も考えられる。これにより、現実的に妥当な形式DB200を構築できる。
上記のように番組単位で形式DB200を構築することで、同一の放送局において放送されるストリームの形式(水平画サイズ等)が番組ごとに変化する場合であっても、対応できる。
ところで、番組単位で形式DB200を構築するに当たり、以下の問題が生じうる。例えば1週間分の番組情報と形式DB200を保持する場合に、番組内容に連続性がある番組(例えば、ドラマ、シリーズ番組など)につき、前回の番組を放送してから1週間後に、前回と同一の時間帯で次回の番組が放送される場合には、比較的容易に形式DB200を構築できる。しかし、次回の番組が前回と異なる時間帯で放送されたり、同一時間帯で別の番組が放送されたりする場合には、図13に示すような各番組の時間帯を固定した形式DB200では、対応できないことがある。
そこで、かかる場合には、各放送局の各番組の識別情報(番組ID、番組タイトル等)を用いて、番組情報DB120と形式DB200との間で、番組内容に連続性がある番組を関連づけて、記録対象の番組が放送される時間帯を管理する。これにより、次回の番組が前回の番組とは異なる時間帯に放送される場合であっても、形式DB200に保存されている当該番組の形式情報を用いて、次回の番組の記録形式を適切に決定することができる。
次に、形式DB200の更新タイミングについて説明する。図12に示したように放送局単位で形式DB200を構築する場合、記録装置210の形式DB管理部202は、テレビジョン放送の選局タイミング(例えば、チャンネル切り替え時)に応じて、形式DB200の形式情報a、bを更新する。つまり、形式DB管理部202は、チューナー16によるチャンネルの選局切り替えを検知すると、切り替え後のストリームをデコードして得られたデコード情報C11に基づき、番組情報C12に含まれない形式情報aを判別して、必要に応じて形式DB200を更新する。このように、チャンネル選局時に、その放送局の番組のストリームを実際にデコードすれば、そのストリームの形式、例えば、水平画サイズが「1920」であるか「1440」であるかを判別できる。よって、次回、その放送局の番組のストリームを記録するときに、上記判別した水平画サイズに適した記録モードで記録できる。
また、図13に示したように番組単位で形式DB200を構築する場合、形式DB管理部202は、テレビジョン放送の選局タイミングや番組の切り替わりタイミングに応じて、形式DB200の形式情報a、bを更新する。つまり、形式DB管理部202は、チューナー16によるチャンネルの選局切り替えや、同一チャンネル内での番組の切り替わりを検知する。すると、形式DB管理部202は、切り替え後のストリームをデコードして得られたデコード情報C11に基づき、番組情報C12に含まれない形式情報aを判別して、必要に応じて形式DB200を更新する。このように、番組切り替わり時に、その番組のストリームを実際にデコードすれば、そのストリームの形式、例えば、水平画サイズが「1920」であるか「1440」であるかを判別できる。よって、その後に、次回の番組のストリームを記録するときに、上記判別した水平画サイズに適した記録モードで記録できる。
ここで、図14を参照して、本実施形態にかかる形式DB200の更新フローについて説明する。図14は、本実施形態にかかる形式DB200の更新処理を示すフローチャートである。
図14に示すように、まず、ステップS100では、形式DB管理部202は、形式DB200に含まれる、番組情報から得られない形式情報(例えば水平画サイズ)の初期値を設定する。この形式情報の初期値は、例えば、現在の各放送局の放送状況(現在放送されているストリームの形式情報)に合わせて設定される。
その後、基本的には、放送局(チャンネル)の選局時に(ステップS102)、入力されたストリームを実際にデコードして得た情報に基づき、そのストリームの番組情報に含まれない形式情報を取得し(ステップS104)、必要に応じて形式DB200を更新する(ステップS106)。
詳細には、形式DB管理部202は、デジタルチューナー16等のチューナーにより各放送局のチャンネル(CH)が選局されたか否かを判断している(ステップS102)。ステップS102にてチャンネル選局が検出されると、選局されたチャンネルのストリームをAVデコーダ40により実際にデコードし、形式DB管理部202は、そのデコード情報C11から番組情報に含まれない形式情報を取得する(ステップS104)。次いで、上記S102でデコードして取得した形式情報が、形式DB200に保存済みの形式情報と異なっていれば、形式DB管理部202は、形式DB200を新たな形式情報で更新する(ステップS106)。
上記S102でのチューナーによるチャンネル選局タイミングは、形式DB200の更新処理のトリガとなるものである。このチャンネル選局は、例えば、(1)ユーザによる手動のチャンネル選局、(2)予約録画時のチャンネル選局、(3)自動チャンネル巡回によるチャンネル選局などを利用できる。
(1)のユーザによる手動のチャンネル選局は、ユーザが所望のチャンネルの番組を視聴又は録画するときなどに、手動でチャンネルを選局することである。ユーザが所望のチャンネルを指定すると、チューナーによりそのチャンネルが選局され、当該チャンネルのストリームがデコードされて水平画サイズ等の形式情報が新たに取得され、形式DB200が更新される。かかるユーザによる手動チャンネル選局を形式DB200の更新のトリガとすることで、形式DB200の更新対象のチャンネル及び更新タイミングが、完全にユーザの自由なチャンネル選局に任せられることになる。
(2)の予約録画時のチャンネル選局は、予約録画を実行するときに、予約録画対象の番組の開始直前(例えば数秒前)に、記録装置210が自動的にその番組のチャンネルを選局することである。予約録画による録画処理実行時には、チューナーにより予約録画されたチャンネルが選局され、当該チャンネルのストリームがデコードされて水平画サイズ等の形式情報が新たに取得され、形式DB200が更新される。かかる予約録画時の自動チャンネル選局を形式DB200の更新のトリガとすることで、予約録画時に、予約録画されたチャンネル及び番組の形式情報が自動的に更新される。
(3)の自動チャンネル巡回によるチャンネル選局は、記録装置210のチューナーが、自動的かつ定期的に各チャンネルを巡回するように選局することである。この自動チャンネル巡回は、例えば、記録装置210の電源オフ時に、待機状態にあるチューナーを用いて行ってもよい。或いは、複数のチューナーを搭載した記録装置210において、使用中のチューナー以外の空いているチューナーがあるときなどに、当該空いているチューナーを用いて自動チャンネル巡回を実行してもよい。かかる自動チャンネル巡回を形式DB200の更新のトリガとすることで、各チャンネルの各番組の形式情報が自動的に収集されて、形式DB200が定期的に最新の情報に更新される。
図13に示した番組単位の形式DB200を構築する場合、以上のようなチャンネル選局時のみならず、各チャンネルにおける番組の切り替わり時にも、その切り替わり後の番組のストリームがデコードされて水平画サイズ等の形式情報が新たに取得され、形式DB200が更新される。例えば、放送局Aのチャンネルを選局中に、ニュース番組Aからドラマ番組Bに切り替わったときには、ドラマ番組Bのストリームがデコードされて、水平画サイズ等の形式情報が取得される。
上記のようにして、チャンネル選局(S102)に応じて、番組情報には含まれていない形式情報が取得される(S104)。次いで、形式DB管理部202は、上記S104で取得した形式情報が、形式DB200に保存済みの形式情報と異なっていれば、形式DB200を新たな形式情報で更新する(ステップS106)。放送局単位の形式DB200の場合は、チャンネルが選局されるたびに、新たな形式情報を取得して形式DB200を更新する。一方、番組単位の形式DB200の場合は、チャンネルが選局されるたびのみならず、更に番組が切り替わるたびに、新たな形式情報を取得して、形式DB200を逐次更新する。ただし、各番組の放送時間帯を固定して管理すると、毎週同一の番組が同一時間帯に放送されることが条件となる。このため、形式DB200と番組情報DB120との間で、番組ID、タイトル名などの番組情報の比較チェックを行って、番組を特定する必要がある。さらに、番組本編とCM部分とで形式情報が異なる場合を考慮して、CM検出を行い、番組本編のストリームのデコード情報C11を用いて形式DB200を更新することで、形式DB200の予測精度の向上につながる。
以上、図14を参照して形式DB200の更新フローについて説明した。図14の更新フローは、記録装置210自らが形式DB200を生成及び更新するときにフローであるが、かかる例に限定されない。例えば、全く別のアプローチとして、記録装置210が、インターネット等を介して、番組情報にない形式情報を提供する外部サーバにアクセスして、この外部サーバから形式DB200を取得するようにしてもよい。このように、番組情報に含まれていない形式情報を提供するサービス事業者と協力して、記録装置210において形式DB200を外部から取得して更新する仕組みを構築してもよい。
以上、第2の実施形態にかかる記録装置210及びこれを用いた記録方法について説明した。第2の実施形態によれば、上記の第1の実施形態にかかる作用効果に加えて、以下の作用効果を得ることができる。
即ち、第2の実施形態では、上記のように番組情報に含まれていない形式情報(例えば、映像信号の水平画サイズ)について形式DB200を構築する。そして、次回の放送ストリームの記録時に、この形式DB200内の情報を用いて、記録対象のストリームの水平画サイズ等の形式を正確に判別して、最適な記録形式で記録を行うことができる。これによって、放送ストリームの形式に適した品質の高い記録が可能となる。
また、記録装置210の動作の中で形式DB200を逐次更新することによって、形式情報の予測精度を高く保ち、放送事情の変化にも迅速に対応可能となる。また、記録開始前に予め形式情報を判別できるので、番組本編の開始位置より少し前の位置からの記録が可能となる。従って、録画タイトルの番組の頭欠けを防止できるだけでなく、前の番組から録画目的の番組への切り替わりも録画できるので、本当に最初から番組が録画されているという安心感をユーザに与えることができる。
さらに、録画タイトルの頭欠けを防止するために、番組開始から記録開始までの所定時間(例えば10秒間)分のストリームデータを蓄積しておくための大きなバッファも不要である。このため、記録装置210のハードウェアを大型化させたり、レスポンスを悪化させたりすることがなく、安価な記録装置210を提供できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態にかかる記録装置10、210は、記録機能及び再生機能を有する記録再生装置として構成されていたが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の記録装置は、例えば、記録機能のみを備えた記録専用装置として構成することもできる。
また、上記実施形態では、映像と音声の双方を記録する記録装置10、210について説明したが、本発明は映像又は音声のいずれか一方のみを記録する記録装置にも適用できる。
また、上述した図3の映像記録モード設定情報の例では、HDカテゴリとSDカテゴリとからなる2つの映像形式カテゴリを設定して、各映像形式カテゴリについてそれぞれ4つの映像記録モードを設定し、入力ソースの映像形式に応じて、HDカテゴリとSDカテゴリの映像記録モードに振り分けるようにした。しかし、本発明はかかる例に限定されず、エンコード部の性能に応じて、形式カテゴリを更に細分化して設定もよい。例えば、第2の実施形態で述べたように、HDカテゴリに関して、垂直方向の画サイズのみならず、水平方向の画サイズにも応じて(例えば、HD解像度の「1920×1080」と「1440×1080」とを区別して)、より細分化した形式カテゴリを設定できる。
また、上記第2の実施形態では、テレビジョン放送の番組情報に含まれていない形式情報として、映像信号の水平方向の画サイズの例を挙げたが、本発明は、かかる例に限定されない。本発明の番組情報に含まれていない形式情報は、例えば、映像信号又は音声信号の形式を表す情報であって、デジタルテレビジョン放送、IPTV放送などの各種の放送の番組情報(電子番組情報等)に含まれていない情報であれば、任意の形式情報に適用できる。
本発明の第1の実施形態にかかる記録装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる記録装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 同実施形態にかかる映像記録モード設定情報を示す説明図である。 同実施形態にかかる音声記録モード設定情報を示す説明図である。 同実施形態の変更例にかかる映像及び音声記録モード設定情報を示す説明図である。 同実施形態にかかる記録装置における記録方法を示すフローチャートである。 同実施形態にかかる記録モードを決定するタイミングを示すフローチャートである。 同実施形態にかかる記録モードの決定処理を示すフローチャートである。 同実施形態にかかる日時指定予約録画時の記録形式を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる記録装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 同実施形態にかかる映像記録モード設定情報の具体例を示す説明図である。 同実施形態にかかる放送局単位で構築された形式DBを示す説明図である。 同実施形態にかかる番組単位で構築された形式DBを示す説明図である。 同実施形態にかかる形式DBの更新処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 記録装置
11 アナログチューナー
12 A/D変換器
13 アナログ入力端子
14 DV入力端子
15 DVデコーダ
16 デジタルチューナー
17 i.LINK端子
18 USB端子
19 通信部
20 AVエンコーダ
30 ストリームプロセッサ
40 AVデコーダ
50 形式変換部
52 スケーラ
54 オーディオプロセッサ
60 記録部
62 ハードディスクドライブ
64 光ディスクドライブ
70 グラフィック処理部
72 ディスプレイ処理部
74 D/A変換器
80 CPU
82 ROM
84 RAM
86 ユーザインタフェース
100 番組情報管理部
102 予約録画部
104 計時部
106 形式判別部
108 記録モード決定部
110 記録制御部
122 予約録画情報
124 記録モード設定情報
200 形式データベース
202 形式データベース管理部
204 形式データベース取得部
206 形式判別部
210 記録装置
C11 デコード情報
C12 番組情報

Claims (19)

  1. 映像信号又は音声信号の形式を前記映像信号又は音声信号の品質に応じて分類した複数の形式カテゴリごとに、記録品質に応じた複数の記録モードを定めた記録モード設定情報を記憶する記憶部と;
    記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別する形式判別部と;
    前記記録モード設定情報に基づいて、前記判別された形式が属する形式カテゴリに対応する複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する記録モード決定部と;
    前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、前記決定された記録モードに対応する記録形式に変換する形式変換部と;
    前記変換後の映像信号又は音声信号を、前記決定された記録モードに対応するビットレートでエンコードするエンコード部と;
    前記エンコードされた映像信号又は音声信号を、記録媒体に記録する記録部と;
    を備える、記録装置。
  2. 前記記録モード決定部は、前記記録部による記録開始前に、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定し、
    前記記録部による記録開始から記録終了までの間に、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式が変化する場合でも、前記形式変換部により、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、前記記録開始前に決定された記録モードに対応する所定の記録形式に変換して、前記所定の記録形式での記録を継続する、請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記形式カテゴリごとに定められた記録モードは、当該形式カテゴリに属する1又は2以上の形式のうち、前記記録装置が対応可能な所定の記録形式に対応しており、
    前記形式変換部は、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、前記決定された記録モードに対応する前記所定の記録形式に変換する、請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記記録モード決定部は、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式が、前記ユーザにより選択された記録品質に適した記録形式に変換されるように、前記ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式が属する形式カテゴリ以外の形式カテゴリに対応する複数の記録モードの中から、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する、請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記記録対象の映像信号又は音声信号が、少なくともデジタルテレビジョン放送又はIPTVを含むテレビジョン放送のストリームであり、
    前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録開始前に、前記形式判別部は、前記テレビジョン放送のストリームから取得した番組情報に基づいて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記テレビジョン放送の日時指定予約録画を行う場合には、前記形式判別部は、前記番組情報に基づいて、前記日時指定予約録画で指定された時間帯で最も多くの時間を占める番組の映像又は音声信号の形式を判別し、前記記録モード決定部は、当該判別された形式に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する、請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記テレビジョン放送の日時指定予約録画又は番組表予約録画を行う場合には、前記形式判別部は、当該予約録画の設定後に前記番組情報を定期的に確認し、当該予約録画の開始直前に最新の前記番組情報に基づいて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別し、前記記録モード決定部は、当該判別された形式に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する、請求項5に記載の記録装置。
  8. ユーザの録画指示に応じて前記テレビジョン放送で現在放送中の番組を録画する直接録画を行う場合、前記形式判別部は、前記テレビジョン放送で現在放送中の番組の前記番組情報に基づいて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別し、前記記録モード決定部は、当該判別された形式に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する、請求項5に記載の記録装置。
  9. 前記直接録画を行う場合、前記形式判別部は、現在時刻が前記現在放送中の番組の次の番組の開始時刻の直前の時間帯であるか否かを判定し、当該直前の時間帯であるとき、前記次の番組の前記番組情報に基づいて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別し、前記記録モード決定部は、当該判別された形式に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する、請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記映像信号又は音声信号の形式情報のうち前記番組情報に含まれていない形式情報を保存する形式データベースをさらに備え、
    前記形式判別部は、前記形式データベースに含まれる前記形式情報及び前記番組情報に基づき、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別する、請求項5に記載の記録装置。
  11. 前記テレビジョン放送のストリームをデコードして得られた情報に基づき、前記形式データベースを作成する形式データベース管理部をさらに備え、
    次回の前記テレビジョン放送のストリームの記録時に、前記形式判別部は、前記形式データベースに保存された前記形式情報及び前記番組情報に基づき、前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別する、請求項10に記載の記録装置。
  12. 前記形式データベース管理部は、前記テレビジョン放送の放送局単位で、前記形式データベースを作成し、前記テレビジョン放送の選局タイミングに応じて、前記テレビジョン放送のストリームをデコードして得られた情報に基づき、前記番組情報に含まれていない前記形式情報を判別して、前記形式データベースを更新する、請求項11に記載の記録装置。
  13. 前記形式データベース管理部は、前記テレビジョン放送の番組単位で、前記形式データベースを作成し、前記テレビジョン放送の選局タイミング及び番組の切り替わりタイミングに応じて、前記テレビジョン放送のストリームをデコードして得られた情報に基づき、前記番組情報に含まれていない前記形式情報を判別して、前記形式データベースを更新する、請求項11に記載の記録装置。
  14. 外部装置から前記形式データベースを取得する形式データベース取得部を更に備える、請求項10に記載の記録装置。
  15. 前記番組情報に含まれていない前記形式情報は、前記映像信号の水平方向の画サイズ情報を含む、請求項10に記載の記録装置。
  16. 前記記録モード設定情報は、
    前記映像信号の形式を前記映像信号の画サイズに応じて分類した複数の映像形式カテゴリごとに、前記映像信号の記録品質に応じた複数の映像記録モードを定めた映像記録モード設定情報と、
    前記音声信号の形式を前記音声信号のチャンネル数に応じて分類した複数の音声形式カテゴリごとに、前記音声信号の記録品質に応じた複数の音声記録モードを定めた音声記録モード設定情報と、
    を含み、
    前記形式判別部は、前記記録対象の映像信号の画サイズと、前記記録対象の音声信号のチャンネル数とをそれぞれ判別し、
    前記記録モード決定部は、
    前記映像記録モード設定情報に基づいて、前記判別された記録対象の映像信号の画サイズが属する映像形式カテゴリに対応する複数の映像記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号の映像記録モードを決定するとともに、前記音声記録モード設定情報に基づいて、前記判別された記録対象の音声信号のチャンネル数が属する音声形式カテゴリに対応する複数の音声記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の音声信号の音声記録モードを選択する、請求項1に記載の記録装置。
  17. 前記記録モード設定情報は、
    前記映像信号の形式を前記映像信号の画サイズに応じて分類した複数の映像形式カテゴリごとに、前記映像信号の記録品質に応じた複数の映像記録モードを定めた映像記録モード設定情報と、
    前記音声信号の形式を前記音声信号のチャンネル数に応じて分類した複数の音声形式カテゴリごとに、音声記録モードを定めた音声記録モード設定情報と、
    を含み、
    前記形式判別部は、前記記録対象の映像信号の画サイズと、前記記録対象の音声信号のチャンネル数とをそれぞれ判別し、
    前記記録モード決定部は、
    前記映像記録モード設定情報に基づいて、前記判別された記録対象の映像信号の画サイズが属する映像形式カテゴリに対応する複数の映像記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号の映像記録モードを決定するとともに、前記音声記録モード設定情報に基づいて、前記判別された記録対象の音声信号のチャンネル数が属する音声形式カテゴリに対応する音声記録モードを決定する、請求項1に記載の記録装置。
  18. 記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別する形式判別ステップと;
    映像信号又は音声信号の形式を前記映像信号又は音声信号の品質に応じて分類した複数の形式カテゴリごとに、記録品質に応じた複数の記録モードを定めた記録モード設定情報に基づいて、前記判別された形式が属する形式カテゴリに対応する複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する記録モード決定ステップと;
    前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、前記決定された記録モードに対応する記録形式に変換する形式変換ステップと;
    前記変換後の映像信号又は音声信号を、前記決定された記録モードに対応するビットレートでエンコードするエンコードステップと;
    前記エンコードされた映像信号又は音声信号を、記録媒体に記録する記録ステップと;
    を含む、記録方法。
  19. コンピュータに:
    記録対象の映像信号又は音声信号の形式を判別する形式判別ステップと;
    映像信号又は音声信号の形式を前記映像信号又は音声信号の品質に応じて分類した複数の形式カテゴリごとに、記録品質に応じた複数の記録モードを定めた記録モード設定情報に基づいて、前記判別された形式が属する形式カテゴリに対応する複数の記録モードの中から、ユーザにより選択された記録品質に応じて、前記記録対象の映像信号又は音声信号の記録モードを決定する記録モード決定ステップと;
    前記記録対象の映像信号又は音声信号の形式を、前記決定された記録モードに対応する記録形式に変換する形式変換ステップと;
    前記変換後の映像信号又は音声信号を、前記決定された記録モードに対応するビットレートでエンコードするエンコードステップと;
    前記エンコードされた映像信号又は音声信号を、記録媒体に記録する記録ステップと;
    を実行させるためのプログラム。
JP2008124894A 2007-07-09 2008-05-12 記録装置、記録方法及びプログラム Pending JP2009038791A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008124894A JP2009038791A (ja) 2007-07-09 2008-05-12 記録装置、記録方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007180045 2007-07-09
JP2008124894A JP2009038791A (ja) 2007-07-09 2008-05-12 記録装置、記録方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009038791A true JP2009038791A (ja) 2009-02-19

Family

ID=40440301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008124894A Pending JP2009038791A (ja) 2007-07-09 2008-05-12 記録装置、記録方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009038791A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011259100A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Toshiba Corp データ圧縮制御装置及びデータ圧縮制御方法
WO2012001992A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 パナソニック株式会社 映像信号変換装置、映像信号変換方法
JP2012105057A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Canon Inc 画像処理装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000184331A (ja) * 1998-12-15 2000-06-30 Toshiba Corp 記録条件を設定する光ディスク記録再生装置
JP2002330404A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報処理装置、および、情報処理プログラム
JP2005295039A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Toshiba Corp 録画装置、及び録画方法
WO2006013781A1 (ja) * 2004-08-02 2006-02-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 記録装置および記録方法
JP2007095157A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Sharp Corp 記録装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000184331A (ja) * 1998-12-15 2000-06-30 Toshiba Corp 記録条件を設定する光ディスク記録再生装置
JP2002330404A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報処理装置、および、情報処理プログラム
JP2005295039A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Toshiba Corp 録画装置、及び録画方法
WO2006013781A1 (ja) * 2004-08-02 2006-02-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 記録装置および記録方法
JP2007095157A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Sharp Corp 記録装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011259100A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Toshiba Corp データ圧縮制御装置及びデータ圧縮制御方法
WO2012001992A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 パナソニック株式会社 映像信号変換装置、映像信号変換方法
JP5420074B2 (ja) * 2010-07-02 2014-02-19 パナソニック株式会社 映像信号変換装置、映像信号変換方法
US8942547B2 (en) 2010-07-02 2015-01-27 Panasonic Corporation Video signal converting apparatus and video signal converting method
JP2012105057A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Canon Inc 画像処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007281537A (ja) 録画再生装置及び録画再生装置を含むテレビジョン受信機
JP2009017365A (ja) 番組記録装置及びその制御方法
JP2006319690A (ja) 動画像符号化装置
JP2009038791A (ja) 記録装置、記録方法及びプログラム
JP2009194550A (ja) 画質調整装置、画質調整方法及びプログラム
US20070279267A1 (en) Compressed data transfer apparatus and compressed data transfer method
JP4929375B2 (ja) 放送録画装置及び放送録画方法
US20050254796A1 (en) AV information processing system supporting trans-rate recording and time-slip playback
JP5078417B2 (ja) 信号処理装置及び信号処理方法
JP4514618B2 (ja) デジタル放送受信装置
US8824858B2 (en) Information processing apparatus and information processing method
US20080005762A1 (en) Data broadcast playback apparatus and method of the same
JP5444722B2 (ja) ダビング装置
JP4826484B2 (ja) 放送録画再生装置
JP4940453B2 (ja) 録画再生装置、及び録画制御方法と制御プログラム
JP2007068042A (ja) 受信装置および方法
JP2004320081A (ja) 映像信号記録装置及び方法、並びに、映像信号出力装置及び方法
JP2008125015A (ja) 映像音声記録再生装置
JP2004248056A (ja) コンテンツ記録装置およびコンテンツ再生装置ならびにコンテンツ記録プログラムおよびコンテンツ再生プログラム
JP4412321B2 (ja) テレビ番組送信/記録再生システム
JP4893801B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP5274695B2 (ja) 信号処理装置及び信号処理方法
KR100903432B1 (ko) 디지털 방송 기록 장치 및 그 장치에서 실행되는 최종 재생위치 탐색을 통한 재생 제어 방법
JP5143297B2 (ja) 放送録画装置及び放送録画方法
JP2009224926A (ja) 録画制御装置、録画制御方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121106