JP2004248056A - コンテンツ記録装置およびコンテンツ再生装置ならびにコンテンツ記録プログラムおよびコンテンツ再生プログラム - Google Patents

コンテンツ記録装置およびコンテンツ再生装置ならびにコンテンツ記録プログラムおよびコンテンツ再生プログラム Download PDF

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朗 戸嶋
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Abstract

【課題】音声モード情報を付加してコンテンツを符号化できるコンテンツ記録装置および音声モード情報に基づいてコンテンツを再生できる再生装置を提供する。
【解決手段】中央制御部11および画像入出力部2は、放送局20から取得した、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツを、時系列的に並ぶ複数のパックPkに分割し、各パックPkにおける音声データの種類を表す音声モード情報および音声データにおいて優先して再生して出力すべき音声チャンネルを表す優先出力音声情報を、各パックPkに少なくとも1つ付加してコンテンツを符号化して、記録部4に記録する。記録部4に記録されたコンテンツを再生するとき、中央制御部11および画像入出力部2は、コンテンツに付加されている音声モード情報および優先出力音声情報に基づく音声チャンネルを再生して出力する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツを記録するコンテンツ記録装置および前記コンテンツを再生するコンテンツ再生装置、ならびにコンピュータに前記コンテンツを記録する処理を実行させるためのコンテンツ記録プログラムおよび前記コンテンツを再生する処理を実行させるためのコンテンツ再生プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
第1の従来技術として、受信したテレビジョン電波に含まれるコンテンツを、アナログ方式で磁気テープに記録するときに、アナログテレビジョン放送電波の垂直帰線消去期間(Vertical Blanking Interval;略称:VBI)に含まれる、コンテンツの音声がモノラル、ステレオおよび2ヶ国語のいずれであるかを示す判別信号を記録し、前記判別信号に基づいて音声データの種類を判別する判別方式がある(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
第2の従来技術として、コンテンツにおける音声データの音声モード情報が変化する点を検出し、コンテンツを記録媒体に記録するときに、音声モードの変化点を表す情報を記録媒体の所定位置に記録する記録装置がある(たとえば特許文献2参照)。
【0004】
第3の従来技術として、映像データおよび音声データで構成されるコンテンツを記録する領域と、前記コンテンツを管理する管理情報を記録する領域とを備える光ディスクならびにその記録装置がある(たとえば特許文献3〜5参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭62−6586号公報
【特許文献2】
特開2000−41245号公報
【特許文献3】
特開2000−348442号公報
【特許文献4】
特開2001−145053号公報
【特許文献5】
特開2001−135067号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
書換可能な記録容量の大きなハードディスクドライブなどの磁気記録媒体およびデジタル多機能ディスク(略称:DVD)などの光記録媒体の普及にともなって、テレビジョン番組などの映像および音声を含む経時的に変化するコンテンツを、これらの記録媒体に記録する記録装置の需要が高まってきている。このような記録媒体はランダムアクセスが可能であり、第1の従来技術のようなアナログ方式の磁気テープのようなリニアな記録媒体に比べて、再生時における記録したコンテンツの検索、および記録したコンテンツの編集が極めて容易である。
【0007】
第2の従来技術では、コンテンツであるテレビジョン番組における、たとえばドラマ本編とコマーシャルフィルムとの変化点を検出するという目的のために、コンテンツにおける音声データの音声モードの変化点の記録位置を表す情報を、コンテンツとは別に記録媒体の所定の位置に記録している。このようにコンテンツの記録と、音声モードの変化点の検出と、変化点の記録位置を表す情報の記録とを同時に行うので、ソフトウェアで処理を行う場合、このような処理に対する負荷が非常に高くなり、たとえば映像のコマ落ちおよび音声の音飛びなどが発生する危険性が高い。また、一方でこのような処理をするためのハードウェアを用いた場合は、回路構成が非常に複雑になり、記録装置の製造コストの上昇を招く。
【0008】
また第3の従来技術では、コンテンツとは別に、前記コンテンツを管理する管理情報を光記録媒体に記録するので、前述の第2の従来技術と同様の問題がある。
【0009】
さらに第2および第3の従来技術によって記録されたコンテンツを再生するときには、コンテンツだけでなく、コンテンツとは別に記録される音声モードに関する情報がないと、正確に音声モードを判断することができない。特に、コンテンツを記録した記録装置とは異なる再生装置で、前記記録装置によって記録されたコンテンツを再生するときには、コンテンツとともに、音声モードに関する情報を再生装置に与える必要がある。さらに再生装置がコンピュータネットワークを介して接続される記録装置に記録されるコンテンツを再生する場合、再生装置は記録装置に対してコンテンツの提供を要求するときには、音声モードに関する情報の提供も要求する必要がある。これによって再生装置から記録装置へのアクセスが複雑となるだけでなく、コンピュータネットワークのトラフィックの増加を招く危険性もある。
【0010】
したがって本発明の目的は、音声モード情報を付加してコンテンツを符号化できるコンテンツ記録装置および音声モード情報に基づいてコンテンツを再生できる再生装置、ならびに前記コンテンツ記録装置およびコンテンツ再生装置をコンピュータで実現できるコンテンツ記録プログラムおよびコンテンツ再生プログラムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツを記録するコンテンツ記録装置であって、
コンテンツを時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割し、各データ群における音声データの種類を表す音声モード情報を、各データ群に少なくとも1つ付加してコンテンツを符号化する符号化手段と、
コンテンツを記録する記録手段とを備えることを特徴とするコンテンツ記録装置である。
【0012】
本発明に従えば、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツは、符号化手段によって、時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割され、各データ群における音声データの種類、たとえばモノラル音声、ステレオ音声および二重音声などを表す音声モード情報が、各データ群に少なくとも1つ付加されて符号化されて、記録手段に記録される。このように音声モード情報がコンテンツに付加されて記録されるので、従来技術のように音声モード情報がコンテンツとは別にして記録される場合に比べて、コンテンツを再生するときに、コンテンツ以外の情報を参照することなく、容易に再生を行うことができる。また、たとえばコンピュータネットワークを介して、コンテンツを他の端末装置に伝送するときに、コンテンツだけを伝送するだけでよく、従来技術に比べて取扱いが容易となる。さらに、たとえば記録手段に記録されているコンテンツをその途中から再生したいときでも、各データ群に音声モード情報が付加されているので、音声モード情報を確実に確認することができる。またコンテンツにおいて音声モード情報が変化する場合でも、音声モード情報を確実に確認することができる。
【0013】
また本発明は、符号化手段は、音声モード情報に対応して、音声データにおいて予め定められる優先して再生すべき音声チャンネルを表す優先情報をさらに付加してコンテンツを符号化することを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、コンテンツは、符号化手段によって、音声モード情報に対応して、音声データにおいて予め定められる優先して再生すべき音声チャンネル、たとえば二重音声の場合には主音声チャンネルまたは副音声チャンネルなどを表す優先情報がさらに付加されて符号化される。これによってコンテンツを再生するときに、コンテンツの音声データの音声チャンネルのうち、いずれの音声チャンネルを再生するかを予め設定することなく、優先情報に基づく音声チャンネルで音声データを確実に再生することができる。このように優先情報に基づき音声チャンネルを再生するので、たとえば音声モード情報が二重音声のコンテンツを再生するときに、全ての音声チャンネルを同時に再生してしまうなどの、誤再生を防止することができる。
【0015】
また本発明は、優先情報を、利用者が入力操作する記録入力手段をさらに備えることを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、利用者が記録入力手段を入力操作して優先情報が入力される。これによって優先情報には利用者の意思が反映されるので、コンテンツを再生するときには、利用者の所望する音声チャンネルの音声データを再生することができる。
【0017】
また本発明は、コンテンツを提供する提供元からコンテンツを取得するとともに、取得するコンテンツに関連するコンテンツ関連情報を取得する取得手段と、取得したコンテンツ関連情報および音声モード情報に基づいて、優先情報を生成する優先情報生成手段をさらに備えることを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、提供元から提供されるコンテンツおよび取得するコンテンツに関連するコンテンツ関連情報は、取得手段によって取得される。また優先情報生成手段によって、取得したコンテンツ関連情報および音声モード情報に基づく優先情報が生成される。これによって、取得するコンテンツのコンテンツ関連情報が、たとえば二重音声である映画番組である場合、記録手段に記録されるコンテンツには、二重音声であることを表す音声モード情報が付加される。このとき優先情報生成手段は、このようなコンテンツ関連情報および音声モード情報に基づいて、たとえば副音声を再生すべき音声チャンネルとする優先情報を生成してもよい。また取得するコンテンツのコンテンツ関連情報が、たとえば二重音声であって、副音声チャンネルが英語である映画番組である場合、優先情報生成手段は、このようなコンテンツ関連情報および音声モード情報に基づいて、たとえば副音声を再生すべき音声チャンネルとする優先情報を生成してもよい。このようにコンテンツを記録する度に利用者が優先情報を入力することなく、優先情報を自動的に生成することができる。
【0019】
また本発明は、コンテンツ関連情報に対応して優先情報を生成するために用いられる優先判定情報を、利用者が入力操作する判定情報入力手段をさらに備え、優先情報生成手段は、コンテンツ関連情報および音声モード情報ならびに優先判定情報に基づいて、優先情報を生成することを特徴とする。
【0020】
本発明に従えば、利用者が判定情報入力手段を入力操作して、コンテンツ関連情報に対応して優先情報を生成するために用いられる優先判定情報が入力される。また優先情報生成手段によって、コンテンツ関連情報および音声モード情報ならびに優先判定情報に基づく優先情報が生成される。これによって、取得するコンテンツのコンテンツ関連情報が、たとえば二重音声である映画番組である場合、記録手段に記録されるコンテンツには、二重音声であることを表す音声モード情報が付加される。また利用者は判定情報入力手段を入力操作して、前記コンテンツ関連情報に対応して、たとえば二重音声の映画番組は副音声チャンネルとすることを表す優先判定情報を予め入力しておく。このとき優先情報生成手段は、このようなコンテンツ関連情報および音声モード情報ならびに優先判定情報に基づいて、たとえば副音声チャンネルを再生すべき音声チャンネルとする優先情報を生成してもよい。このように利用者の意思が反映される優先情報を、自動的に生成することができる。
【0021】
また本発明は、記録手段に記録されているコンテンツを、異なる記録形式に変換する変換手段をさらに備え、
前記変換手段は、コンテンツにおける音楽データの音声チャンネルの数を減らして変換するときに、優先情報に基づく音声チャンネルを含んで変換することを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、変換手段によって、記録手段に記録されているコンテンツが、異なる記録形式に変換される。またコンテンツにおける音楽データの音声チャンネルの数を減らして変換されるときには、優先情報に基づく音声チャンネルを含んで変換される。たとえば記録手段に記録されているコンテンツの記録容量を小さくするような記録形式に変換するとき、さらに記憶容量を小さくするために、音声データの音声チャンネルを減らすことがある。このような場合、たとえば音声モード情報が二重音声の場合、主音声チャンネルおよび副音声チャンネルの2つの音声チャンネルうち、優先情報によっていずれか1つを選んでおけば、前記優先情報が表す音声チャンネルを残して、コンテンツを変換することができる。このようにコンテンツの記録形式の変換時に残しておく音声チャンネルを、変換の度に選ぶことがないので、変換作業を迅速に行うことができる。また利用者の意図が反映されている優先情報であれば、利用者が所望しない音声チャンネルを自動的に削除して、コンテンツの変換を行うことができる。
【0023】
また本発明は、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割され、各データ群における音声データの種類を表す音声モード情報が、各データ群に少なくとも1つ付加されて符号化されているコンテンツの音声モード情報を抽出する抽出手段と、
抽出された音声モード情報に基づいて、コンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とするコンテンツ再生装置である。
【0024】
本発明に従えば、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツは、時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割され、各データ群における音声データの種類、たとえばモノラル、ステレオおよび二重音声などを表す音声モード情報が、各データ群に少なくとも1つ付加されて符号化されている。抽出手段によって、このようなコンテンツの各データ群の音声モード情報が抽出される。またコンテンツは、再生手段によって、抽出された音声モード情報に基づいて再生される。このように音声モード情報がコンテンツに付加されて記録されるので、従来技術のように音声モード情報がコンテンツとは別にして記録される場合に比べて、コンテンツ以外の情報を参照することなく、コンテンツを容易に再生することができる。また、たとえばコンピュータネットワークを介して、他の端末装置に記録されているコンテンツを再生するときに、コンテンツ以外の情報を取得することなく、コンテンツだけを取得するだけでよく、従来技術に比べて取扱いが容易となる。さらに、たとえばコンテンツを途中から再生したいときでも、各データ群に音声モード情報が付加されているので、音声モード情報を確実に確認することができる。またコンテンツにおいて音声モード情報が変化する場合でも、音声モード情報を確実に確認することができる。
【0025】
また本発明は、コンテンツは、音声モード情報に対応して、音声データにおいて予め定められる優先して再生すべき音声チャンネルを表す優先情報がさらに付加されて符号化され、
抽出手段は、コンテンツから優先情報を抽出し、
再生手段は、音声モード情報および抽出された優先情報に基づいて、コンテンツを再生することを特徴とする。
【0026】
本発明に従えば、コンテンツは、音声モード情報に対応して、音声データにおいて予め定められる優先して再生すべき音声チャンネルを表す優先情報がさらに付加されて符号化される。優先情報は、抽出手段によって、コンテンツから抽出される。コンテンツは、再生手段によって、音声モード情報および優先情報に基づいて再生される。これによって、コンテンツの音声データの音声チャンネルのうち、いずれのチャンネルを再生するかを再生装置側で予め設定することなく、優先情報に基づく音声チャンネルを確実に再生することができる。このように優先情報に基づき音声チャンネルを再生するので、たとえば音声モード情報が二重音声のコンテンツを再生するときに、全ての音声チャンネルを同時に再生してしまうなどの、誤再生を防止することができる。
【0027】
また本発明は、音声データにおいて予め定められる優先して再生すべき音声チャンネルを表す優先情報を、利用者が入力操作する再生入力手段をさらに備え、再生手段は、音声モード情報および入力された優先情報に基づいて、コンテンツを再生することを特徴とする。
【0028】
本発明に従えば、利用者が再生入力手段を入力操作すると、音声データにおいて予め定められる優先して再生すべき音声チャンネルを表す優先情報が入力される。再生手段は、音声モード情報および入力された優先情報に基づいて、コンテンツを再生する。これによって優先情報には利用者の意思が反映されるので、コンテンツを再生するときには、利用者の所望する音声チャンネルの音声データを再生することができる。
【0029】
また本発明は、音声データにおいて再生する音声チャンネルを指定する音声チャンネル指定情報を、利用者が入力操作する指令入力手段をさらに備え、
再生手段は、音声モード情報および入力された音声チャンネル指定情報に基づいてコンテンツを再生することを特徴とする。
【0030】
本発明に従えば、利用者が指令入力手段を入力操作すると、音声データにおいて再生する音声チャンネルを指定する音声チャンネル指定情報が入力される。再生手段は、音声モード情報および入力された音声チャンネル指定情報に基づいて、コンテンツを再生する。これによって音声チャンネル指定情報には利用者の意思が反映されるので、たとえばコンテンツの再生中に、音声データの音声チャンネルを切換えたいときに、利用者は指令入力手段を入力操作するだけで、所望の音声チャンネルを容易に再生させることができる。
【0031】
また本発明は、一時的に音声チャンネル指定情報を記憶する一時記憶手段をさらに備え、
再生手段は、音声モード情報および音声チャンネル指定情報に基づいてコンテンツを再生しているときに、コンテンツの音声モード情報が変化して、さらに変化する前の音声モード情報に復帰したときに、音声モード情報および一時記憶手段に記憶されている音声チャンネル指定情報に基づいてコンテンツを再生することを特徴とする。
【0032】
本発明に従えば、一時記憶手段に、入力された音声チャンネル指定情報が一時的に記憶される。再生手段は、音声モード情報および音声チャンネル指定情報に基づいてコンテンツを再生しているときに、コンテンツの音声モード情報が変化して、さらに変化する前の音声モード情報に復帰したときに、音声モード情報および一時記憶手段に記憶されている音声チャンネル指定情報に基づいてコンテンツを再生する。これによって再生しているコンテンツの音声モード情報が変化して、さらに変化する前の音声モード情報に復帰する度に、利用者は指令入力手段を入力操作して音声チャンネル指定情報を入力することなく、引き続き、一時記憶手段に記憶されている音声チャンネル指定情報に基づく音声チャンネルでコンテンツを再生することができる。
【0033】
また本発明は、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツを記録する処理をコンピュータに実行させるためのコンテンツ記録プログラムであって、
コンテンツを時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割し、各データ群における音声データの種類を表す音声モード情報を、各データ群に少なくとも1つ付加してコンテンツを符号化する符号化工程と、
コンテンツを記録手段に記録する記録工程とを含むことを特徴とするコンテンツ記録プログラムである。
【0034】
本発明に従えば、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツは、符号化工程において、時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割され、各データ群における音声データの種類、たとえばモノラル音声、ステレオ音声および二重音声などを表す音声モード情報が、各データ群に少なくとも1つ付加されて符号化されて、記録工程において記録手段に記録される。このように音声モード情報がコンテンツに付加されて記録されるので、従来技術のように音声モード情報がコンテンツとは別にして記録される場合に比べて、コンテンツを再生するときに、コンテンツ以外の情報を参照することなく、容易に再生を行うことができる。また、たとえばコンピュータネットワークを介して、コンテンツを他の端末装置に伝送するときに、コンテンツだけを伝送するだけでよく、従来技術に比べて取扱いが容易となる。さらに、たとえば記録手段に記録されているコンテンツをその途中から再生したいときでも、各データ群に音声モード情報が付加されているので、音声モード情報を確実に確認することができる。またコンテンツにおいて音声モード情報が変化する場合でも、音声モード情報を確実に確認することができる。
【0035】
また本発明は、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツを再生する処理をコンピュータに実行させるためのコンテンツ再生プログラムであって、
時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割され、各データ群における音声データの種類を表す音声モード情報が、各データ群に少なくとも1つ付加されて符号化されているコンテンツの音声モード情報を抽出する抽出工程と、
抽出された音声モード情報に基づいて、コンテンツを再生する再生工程とを備えることを特徴とするコンテンツ再生プログラムである。
【0036】
本発明に従えば、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツは、時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割され、各データ群における音声データの種類、たとえばモノラル、ステレオおよび二重音声などを表す音声モード情報が、各データ群に少なくとも1つ付加されて符号化されている。抽出工程において、このようなコンテンツの各データ群の音声モード情報が抽出される。またコンテンツは、再生工程において、抽出された音声モード情報に基づいて再生される。このように音声モード情報がコンテンツに付加されて記録されるので、従来技術のように音声モード情報がコンテンツとは別にして記録される場合に比べて、コンテンツ以外の情報を参照することなく、コンテンツを容易に再生することができる。また、たとえばコンピュータネットワークを介して、他の端末装置に記録されているコンテンツを再生するときに、コンテンツ以外の情報を取得することなく、コンテンツだけを取得するだけでよく、従来技術に比べて取扱いが容易となる。さらに、たとえばコンテンツを途中から再生したいときでも、各データ群に音声モード情報が付加されているので、音声モード情報を確実に確認することができる。またコンテンツにおいて音声モード情報が変化する場合でも、音声モード情報を確実に確認することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の画像記録再生装置1の構成を示すブロック図である。画像記録再生装置1は、たとえば映像データおよび音声データを含む経時的に変化するコンテンツを、予め設定される提供時間枠に区切られる提供予定に従って提供する複数の放送局20からのコンテンツを取得し、取得したコンテンツを、画像記録再生装置1に接続される表示装置21に映像を表示させるとともに音声を出力させる。また画像記録再生装置1は、取得したコンテンツを記録し、記録されたコンテンツを再生して表示装置21に表示させるとともに音声を出力させる。画像記録再生装置1は、画像入出力部2、オンスクリーンディスプレイ生成部3、記録部4、プログラムメモリ5、データメモリ6、指示入力部7、計時部8、通信部9、メモリカード接続部10および中央制御部11を含んで構成される。
【0038】
画像入出力部2は、アナログテレビチューナ2a、ADコンバータ2b、MPEG2エンコーダ2c、MPEG2デコーダ2dおよびDAコンバータ2eを備える。画像入出力部2には、放送局20からのアナログテレビジョン放送電波を受信するためのアンテナ2fが接続される。また画像入出力部2には、たとえばテレビジョン受像装置などで実現される表示装置21および図示しないアナログ方式のビデオテープレコーダ(Video Tape Recorder ;略称:VTR)などに接続可能なアナログ画像出力端子およびアナログ音声出力端子ならびにアナログ画像入力端子およびアナログ音声入力端子が備えられる。以後これらの入力端子および出力端子をまとめて、アナログ入出力端子と表記することがある。
【0039】
各放送局20からのコンテンツは、各放送局20に割り振られたチャンネルに対応する搬送波周波数のアナログテレビジョン放送電波によって提供され、アナログテレビチューナ2aは、選局される放送局20からのアナログテレビジョン放送電波、換言すれば選択されるチャンネルに対応する搬送波周波数のアナログテレビジョン放送電波を、アンテナ2fを介して受信して増幅する。さらにアナログテレビチューナ2aは、受信したアナログテレビジョン放送電波に含まれ、コンテンツを表すアナログコンテンツ信号を抽出する検波を行う。前記アナログテレビチューナ2aによって検波されたアナログコンテンツ信号は、ADコンバータ2aおよびアナログ入出力端子に接続される表示装置21およびVTRに与えられてもよい。コンテンツは、アナログテレビチューナ2aによって、アナログデータとして取得される。
【0040】
ADコンバータ2bは、アナログコンテンツ信号をデジタルコンテンツ信号に変換するアナログ・デジタル(Analog to Digital ;略称:AD)変換を行う。前記アナログコンテンツ信号は、アナログテレビチューナ2aおよびアナログ入出力端子に接続されるVTRから与えられてもよい。前記デジタルコンテンツ信号は、MPEG2エンコーダ2cおよび中央制御部11に与える。コンテンツは、このADコンバータ2bでAD変換されてデジタルデータ化される。
【0041】
MPEG2エンコーダ2cは、MPEG2符号化方式に基づいて、デジタルコンテンツ信号を符号化して、符号化コンテンツ信号を生成する。前記デジタルコンテンツ信号は、ADコンバータ2bから与えられてもよい。前記符号化コンテンツ信号は、中央制御部11を介して、記録部4、通信部9およびメモリカード接続部10に与えられてもよい。コンテンツは、このMPEG2エンコーダ2cで符号化される。
【0042】
MPEG2デコーダ2dは、MPEG2符号化方式で符号化される符号化コンテンツ信号を復号化して、デジタルコンテンツ信号を生成する。前記符号化コンテンツ信号は、記録部4、通信部9およびメモリカード接続部10から与えられてもよい。前記デジタルコンテンツ信号は、DAコンバータ2eに与えられてもよい。コンテンツは、このMPEG2デコーダ2dで複合化され、デジタルデータ化される。
【0043】
DAコンバータ2eは、デジタルコンテンツ信号をアナログコンテンツ信号に変換するデジタル・アナログ(Digital to Analog ;略称:DA)変換を行う。前記デジタルコンテンツ信号は、MPEG2デコーダ2dから与えられてもよい。前記アナログコンテンツ信号は、アナログ入出力端子に接続される表示装置21およびVTRに与えられてもよい。コンテンツは、このDAコンバータ2aでDA変換されてアナログデータ化される。
【0044】
表示装置21は、画像記録装置1からアナログコンテンツ信号によってコンテンツが与えられ、コンテンツである映像を表示する。また表示装置21には、増幅器およびスピーカなどの音声出力装置が備えられ、音声を出力する。
【0045】
画像入出力部2は、アンテナ2fを介して受信される、放送局20からのデジタルテレビジョン放送電波に含まれ、コンテンツを表すデジタルコンテンツ信号を抽出する検波を行うデジタルテレビチューナを、さらに備えるようにしてもよい。この場合、デジタルコンテンツ信号は、MPEG2符号化方式に基づいて符号化される符号化コンテンツ信号である。前記符号化コンテンツ信号は、MPEG2デコーダ2dに与えられたり、中央制御部11を介して記録部4に与えられるようにしてもよい。このようにデジタルデータとしてコンテンツを取得するようにしてもよい。
【0046】
また画像入出力部2は、たとえばデジタル方式でコンテンツを記録可能なハードディスクレコーダ(Hard Disk Recorder)、パーソナルビデオレコーダ(Personal Video Recorder ;略称:PVR)およびDVD(Digital Versatile Disk)レコーダなどに接続可能なデジタル画像入出力端子およびデジタル音声入出力端子(以後これらの端子をまとめて「デジタル入出力端子」と表記することがある。)を備えるようにしてもよい。この場合、コンテンツは、デジタルコンテンツ信号によって、デジタル入出力端子に接続されるデジタル方式のビデオレコーダに与えられてもよい。
【0047】
オンスクリーンディスプレイ(On−Screen Display ;略称:OSD)生成部3は、中央制御部11によって制御され、画像入出力部2から表示装置21に出力されるアナログデータ形式のコンテンツに合成して、表示装置21に表示させるための合成データを生成する。
【0048】
記録部4は、たとえばハードディスクドライブ(Hard Disk Drive ;略称:HDD)などの固定型の磁気記録媒体用いた手段およびデジタル多機能ディスク(Digital Versatile Disk;略称:DVD)などの着脱可能な光記録媒体を用いた手段によって実現される。記録部4は、画像データ記録部4aおよびインデックスデータ記録部4bを有する。画像データ記録部4aには、符号化されたコンテンツが記録される。前記符号化されたコンテンツは、画像入出力部2およびメモリカード接続部10から与えられてもよい。インデックスデータ記録部4bには、前記符号化されたコンテンツの、記録部4における記録アドレス、記録日時、チャンネルおよび符号化ビットレートなどの記録情報、ならびにコンテンツのタイトルなどを含むインデックスが記録される。記録部4は、後述する中央制御部11によって制御される。
【0049】
指示入力部7は、キーボードおよびリモートコントローラ(略称:リモコン)22からのリモコン信号を受信するリモコン受信部などで実現される。指示入力部7は、利用者の入力操作によって、各種入力指令が入力される。
【0050】
プログラムメモリ5は、たとえばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory )およびフラッシュメモリ(flash memory)などの書換え可能な不揮発性メモリで実現される。プログラムメモリ5には、中央制御部11が実行可能な、記録再生制御プログラム5a、画像変換プログラム5b、EPG取得プログラム5c、記録予約制御プログラム5d、キーワード予約制御プログラム5e、おすすめ予約制御プログラム5f、フォトアルバム制御プログラム5g、嗜好データ抽出プログラム5hおよびEPG表示プログラム5iが記憶されている。各プログラム5a〜5iの詳細な説明は後述する。
【0051】
データメモリ6は、たとえばランダムアクセスメモリ(Random Access Memory;略称:RAM)などの揮発性メモリで実現される。データメモリ6は、記録再生予約データ記憶部6a、EPGデータ記憶部6b、キーワードデータ記憶部6cおよび嗜好データ記憶部6dを有する。
【0052】
記録再生予約データ記憶部6aは、放送局20からのコンテンツを記録部4に記録することを予約する記録予約に必要な予約情報を記憶する。キーワードデータ記憶部6cは、指示入力部7から入力された利用者に関する嗜好キーワードを記憶する。嗜好データ記憶部6dは、利用者の利用状況に基づく嗜好データを記憶する。
【0053】
EPGデータ記憶部6bは、インターネット25を介して接続されるEPGサーバ27に蓄積される電子番組案内(Electronic Program Guide;略称:EPG)を記憶する。放送局20は、前記EPGで表され、予め設定される提供時間枠に区切られる提供予定に従って、アナログテレビジョン放送電波を送信することによって、コンテンツを提供する。EPGは、詳細に述べると、搬送波周波数に対応する各チャンネル毎に、各提供時間枠で提供されるコンテンツのタイトル、ジャンル、出演者名などのキーワードを含むインデックスを有する。EPGは、放送局20からのデジタルコンテンツ信号に重畳して画像記録再生装置1に与えるようにしてもよい。この場合、画像入出力部2によって、デジタルコンテンツ信号からEPGが抽出され、抽出されたEPGは、EPGデータ記憶部6bに記憶される。また、EPGは、放送局20からのアナログテレビジョン放送電波における映像信号の垂直帰線区間(Vertical Blanking Interval;略称:VBI)に重畳して画像記録再生装置1に与えるようにしてもよい。この場合、画像入出力部2によって、映像信号のVBIからEPGが抽出され、抽出されたEPGは、EPGデータ記憶部6bに記憶される。
【0054】
キーワードデータ記憶部6cは、指示入力部7から入力される嗜好キーワードを記憶する。嗜好データ記憶部6dは、嗜好データを記憶する。前記嗜好データは、利用者の利用状況に基づいて設定される。また嗜好データは、指示入力部7から入力されてもよい。嗜好データは、たとえば利用者の興味のあるジャンル、高頻度で記録されるコンテンツのタイトルなどである。
【0055】
計時部8は、たとえばリアルタイムクロック(Real Time Clock ;略称:RTC)で実現される。計時部8は、中央制御部11、プログラムメモリ5およびデータメモリ6の動作の基準となるシステムクロック、ならびに現在時刻などを含む計時情報を中央制御部11に与える。
【0056】
通信部9は、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network;略称:LAN)23を介して第1パーソナルコンピュータ(以後「第1PC」と略して表記する。)24および記録端末装置29に接続して通信可能である。また通信部9は、インターネット25を介して、第2パーソナルコンピュータ(以後「第2PC」を略して表記する。)26、EPGサーバ27および携帯電話装置28に接続して通信可能である。また通信部9は、LAN23を介して接続される第1PC24が、インターネット25を介して、第2PC26、EPGサーバ27および携帯電話装置28に接続して通信できるようにするゲートウェイ機能およびルーティング機能を有する。第1および第2PC24,26ならびに記録端末装置29は、それぞれ1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0057】
また通信部9は、インターネット25を介して接続されるパーソナルコンピュータなどの通信端末装置から、不正なデータが入って来ないようにするファイアウォール機能を有するようにしてもよい。またLAN23は、有線であっても無線であってもよい。
【0058】
メモリカード接続部10は、たとえばフラッシュメモリなどの書換え可能な不揮発性メモリを備えるメモリカードを着脱自在にして接続可能である。メモリカード接続部10にメモリカードを装着することによって接続され、中央制御部11による制御によって、メモリカードに記憶されている情報を読出したり、メモリカードに情報を記憶させたりする。メモリカードには、たとえばデジタルスチルカメラによって撮影された静止画像を表すフォトデータが記憶されてもよい。
【0059】
中央制御部11は、たとえば中央演算処理装置(Central Processing Unit ;略称:CPU)で実現され、計時部8からの計時情報に基づいて駆動し、プログラムメモリ5に記憶されている各プログラム5a〜5iを実行して、各種処理を行う。
【0060】
中央制御部11は、記録再生制御プログラム5aを実行することによって、指示入力部7からの入力指令およびデータメモリ6の記録再生予約データ記憶部6aに記憶される予約情報に従って、予約されるコンテンツを取得して画像データ記録部4aに記録するように、画像入出力部2および記録部4を制御する。またこのとき、中央制御部11は、画像データ記録部4aに記録されるコンテンツに関連するインデックスを、インデックスデータ記録部4bに記録するように、記録部4を制御する。また中央制御部11は、記録再生制御プログラム5aを実行することによって、指示入力部7からの、画像データ記録部4aに記録されているコンテンツを再生することを示す入力指令に従って、画像データ記録部4aに記録されているコンテンツを表示装置21に表示および出力させるように、画像入出力部2および記録部4を制御する。このとき記録部4に記録されているコンテンツは、MPEG2デコーダ2dに与えられて復号化され、さらにDAコンバータ2eに与えられてDA変換されて、アナログ入出力端子から表示装置21に与えられる。
【0061】
画像入出力部2がデジタル入出力端子を備えている場合、中央制御部11は、記録再生制御プログラム5aを実行することによって、記録部4に記録されているコンテンツを、DAコンバータ2eを介さずに、デジタル入出力端子に接続されているデジタル方式のビデオレコーダなどに与えるようにしてもよい。
【0062】
中央制御部11は、画像変換プログラム5bを実行することによって、記録部4に記録されているコンテンツに対して、たとえば符号化ビットレートを変更したり、符号化方式をMPEG2からMPEG4に変換したりする画像変換処理を行う。さらに中央制御部11は、記録再生制御プログラム5aを実行することによって、前述のような画像変換処理が施されたコンテンツを記録するように記録部4を制御したり、LAN23を介して接続される第1PC24およびインターネット25を介して接続される第2PC26に与えるように通信部9を制御してもよい。
【0063】
中央制御部11は、EPG取得プログラム5cを実行することによって、インターネット25を介して接続されるEPGサーバ27に蓄積されるEPGを取得するように通信部9を制御するとともに、取得したEPGをデータメモリ6のEPGデータ記憶部6bに記憶する。またEPGが放送局20からのデジタルコンテンツ信号に重畳して画像記録再生装置1に与えられる場合、中央制御部11は、EPG取得プログラム5cを実行することによって、デジタルコンテンツ信号からEPGを抽出するように画像入出力部2を制御するとともに、抽出されたEPGをEPGデータ記憶部6bに記憶する。
【0064】
中央制御部11は、EPG表示プログラム5iを実行することによって、EPGデータ記憶部6bに記憶されているEPGを、利用者が容易に理解できるような一覧表形式に加工して、画像入出力部2から表示装置21に与えられるコンテンツに重畳するようにOSD生成部3を制御する。これによって表示装置21には、EPGの一覧表が重畳されるコンテンツが表示される。
【0065】
利用者がリモコン22および指示入力部7を入力操作して入力指令が入力されると、中央制御部11は、記録予約制御プログラム5dを実行して、表示装置21に表示されている一覧表上にカーソルを形成し、入力指令に応じてカーソルを移動させるようにOSD生成部3を制御する。利用者の入力操作によって所望のコンテンツが指定されると、中央制御部11は、記録予約制御プログラム5dを実行して、EPGデータ記憶部6bに記憶されているEPGに基づいて、指定されたコンテンツの記録開始日時、記録終了日時およびチャンネルなどを含む予約情報を、記録再生予約データ記憶部6aに記憶する。
【0066】
利用者がリモコン22および指示入力部7を入力操作して、コンテンツの記録開始日時、記録終了日時、チャンネル、記録予定画質および記録または視聴の区別などを含む予約情報が入力されると、中央制御部11は、記録予約制御プログラム5dを実行して、前記予約情報を記録再生予約データ記憶部6aに記憶する。利用者が第1PC24、第2PC26および携帯電話装置28を操作して、予約情報を入力して、前記記録予約がLAN23およびインターネット25を介して通信部9に与えられると、中央制御部11は、記録予約制御プログラム5dを実行して、前記記録予約を記録再生予約データ記憶部6aに記憶する。このようにして手動予約が行われる。
【0067】
中央制御部11は、キーワード予約制御プログラム5eを実行することによって、データメモリ6のキーワードデータ記憶部6cに記憶されている嗜好キーワードに基づいて、EPGデータ記憶部6bに記憶されているEPGを検索して、前記嗜好キーワードを含むインデックスに対応するコンテンツを抽出し、前記コンテンツの提供時間枠およびチャンネルなどを含む予約情報を、記録再生予約データ記憶部6aに記憶する。このようにしてキーワード予約が行われる。このとき記録開始日時は、提供時間枠におけるコンテンツの提供開始日時であり、記録終了日時は、提供時間枠におけるコンテンツの提供終了日時である。
【0068】
中央制御部11は、おすすめ予約制御プログラム5fを実行することによって、データメモリ6の嗜好データ記憶部6dに記憶されている嗜好データに基づいて、EPGデータ記憶部6bを検索して、前記嗜好データを含むインデックスに対応するコンテンツを抽出し、前記コンテンツの提供時間枠およびチャンネルなどを含む予約情報を記録再生予約データ記憶部6aに記憶する。このようにして、おすすめ予約が行われる。このとき記録開始日時は、コンテンツの提供時間枠におけるコンテンツの提供開始日時であり、記録終了日時は、提供時間枠におけるコンテンツの提供終了日時である。
【0069】
中央制御部11は、フォトアルバム制御プログラム5gを実行することによって、メモリカード接続部10によって読取られたメモリカードに記憶されているフォトデータを記録部4に記録する。また中央制御部11は、フォトアルバム制御プログラム5gを実行することによって、表示装置21、第1PC24、第2PC26および携帯電話装置28に、記録部4に記録されているフォトデータを一覧表形式で表示できるようなフォトアルバムデータを生成する。このように生成されたフォトアルバムデータは、LAN23を介して接続される第1PC24および記録端末装置29、ならびにインターネット25を介して接続される第2PC26および携帯電話装置28に与えることができる。
【0070】
中央制御部11は、嗜好データ抽出プログラム5hを実行することによって、利用者の利用状況に基づいて嗜好データを生成して、データメモリ6の嗜好データ記憶部6dに記憶する。この嗜好データは、おすすめ予約が行われるときに用いられる。
【0071】
図2は、表示装置21に表示されるアプリメニューM1を示す図である。表示装置21の表示画面において、前記表示画面に平行な予め定める第1方向を上方向、前記第1方向とは反対向きの方向を下方向、前記表示画面に平行であって前記第1方向に垂直な第2方向を右方向、前記第2方向とは反対向きの方向を左方向とする。
【0072】
利用者がリモコン22に設けられるメニューボタンを押圧すると、アプリメニューM1の表示を示す入力指令が指示入力部7に与えられる。中央制御部11は、前記入力指令に基づいて、アプリメニューM1を表す表示データを生成して、前記表示データを画像入出力部2を介して、表示装置21に与える。これによって図2に示すようなアプリメニューM1が表示装置21に表示される。
【0073】
アプリメニューM1は、ステータス表示領域A1、項目表示領域A2、項目説明表示領域A3、コンテンツ表示領域A4および操作説明表示領域A5を有する。ステータス表示領域A1は、表示画面において上端部に配置される。ステータス表示領域A1には、メニュータイトル、記録モード、記録可能時間および現在日時などのステータス情報が表示される。項目表示領域A2は、表示画面において中央部右寄りに配置される。項目表示領域A2には、テレビH1、番組表H2、番組ナビH3、ビデオH4、予約H5、インターネットH6、フォトアルバムH7および設定H8を含むメニュー項目がマトリクス状に配置されて表示される。
【0074】
項目説明表示領域A3は、表示画面において左端部上寄りに配置される。項目説明表示領域A3には、カーソルCが重ねられて選択されているメニュー項目に関連する説明が表示される。コンテンツ表示領域A4は、表示画面において左端部下寄りに配置される。コンテンツ表示領域A4には、現在選択されているチャンネルに対応する放送局20から提供されているコンテンツが表示される。操作説明表示領域A5は、表示画面において下端部に配置される。操作説明表示領域A5には、リモコン22に設けられるボタンに対応する操作説明が表示される。
【0075】
表示装置21に図2に示すアプリメニューM1が表示されているとき、利用者は、リモコン22に設けられるカーソルボタンを操作することによって、表示されているカーソルCを上下左右に移動することができる。利用者は、リモコン22を操作して、項目表示領域A2に表示されている項目にカーソルCを移動して所望とするメニュー項目のいずれか1つに重ねることで、前記メニュー項目を選択する。さらにこの状態で、利用者は、リモコン22に設けられる決定ボタンを押圧することによって、選択したメニュー項目を決定して、選択されたメニュー項目に関連付けされる後述する各種メニューなどを、表示装置21に表示することができる。
【0076】
以後、リモコン22のカーソルボタンを操作して、表示画面に表示されている項目などにカーソルCを重ねることを、単に「選択する」と表記することがある。また項目などが選択されている状態で、リモコン22の決定ボタンを押圧することを、単に「決定する」と表記することがある。
【0077】
表示装置21に図2に示すアプリメニューM1が表示されているとき、利用者が、テレビH1を選択して決定すると、中央制御部11は、現在、画像入出力部2によって選択されているチャンネルに対応する放送局20から提供されているコンテンツを表示装置21の表示画面全体に表示するように画像入出力部2を制御する。これによって表示装置21の表示画面全体に、前記コンテンツが表示される。
【0078】
表示装置21に図2に示すアプリメニューM1が表示されているとき、利用者が、インターネットH6を選択して決定すると、中央制御部11は、インターネット25を介して接続されるコンテンツサーバが蓄積しているウェブコンテンツを取得するように通信部9を制御する。また中央制御部11は、取得したウェブコンテンツを表示装置21に表示するように画像入出力部2を制御する。これによって表示装置21に前記ウェブコンテンツが表示される。
【0079】
表示装置21に図2に示すアプリメニューM1が表示されているとき、利用者が、フォトアルバムH7を選択して決定すると、中央制御部11は、プログラムメモリ5に記憶されているフォトアルバム制御プログラム5gを実行して、記録部4およびメモリカード接続部10に装着されているメモリカードが記録および記憶しているフォトデータを、表示装置21、第1PC24、第2PC26および携帯電話装置28に表示するためのフォトアルバムデータを生成する。これによって表示装置21ならびに第1PC24、第2PC26および携帯電話装置28の表示部(図示せず)にフォトアルバムデータを表示することができる。
【0080】
表示装置21に図2に示すアプリメニューM1が表示されているとき、利用者が、設定H8を選択して決定すると、中央制御部11は、各種設定メニューを表示装置21に表示するように画像入出力部2を制御する。これによって表示装置21に前記設定メニューが表示される。
【0081】
本実施の形態において、コンテンツ記録装置およびコンテンツ再生装置は、画像記録再生装置1である。またコンテンツ再生装置は、第1PC22および第2PC26であってもよい。記録手段は、記録部4である。優先情報生成手段は、中央制御部11である。符号化手段および変換手段ならびに抽出手段は、画像入出力部2および中央制御部11である。取得手段は、画像入出力部2および通信部9の少なくともいずれかである。記録入力手段および判定情報入力手段ならびに再生入力手段および指令入力手段は、指示入力部7およびリモコン22である。再生手段は、画像入出力部2および中央制御部11である。一時記憶手段は、記録部4およびデータメモリ6の少なくともいずれかである。提供元は、放送局20およびEPGサーバ27である。画像記録再生装置1は、コンテンツ記録プログラムおよびコンテンツ再生プログラムを実行する。また画像記録再生装置1は表示装置21を含む構成としてもよい。
【0082】
本実施の形態において、コンテンツは、理解を容易にするために、国際標準化機構(International Organization For Standardization;略称:ISO)の下部組織にあたる標準化団体である符号化専門家集団(Moving Picture coding
Experts Group ;略称:MPEG)による勧告に基づくMPEG2符号化方式によって可変長符号化されている。コンテンツには、映像を表す映像データ、音声を表す音声データおよびその他の付随データが、時分割多重化されて含まれ、1つのストリームで表現される。
【0083】
図3は、MPEG2符号化方式によって符号化されるコンテンツのプログラムストリームPSの構造を簡略化して模式的に示した図である。MPEG2システムにおいて、コンテンツのプログラムストリームPSは、図3(1)に示すように、データ群であるパック(pack)Pkと呼ばれる単位に分割されている。このようにプログラムストリームPSがパックPkに分割されていることによって、プログラムストリームPSのランダムアクセス性と、伝送の途中でデータが欠落したときに欠落したデータの復旧可能な障害復旧性とを有する。パックPkは、図3(1)に示すように、パケット(packet)Ptと呼ばれる、パックよりも小さな単位に分割されている。このようにパックPkがパケットPtに分割されていることによって、パックPkと同様のランダムアクセス性および障害復旧性を有する。
【0084】
またパックPkは、パックヘッダPhおよびシステムヘッダShを備える。パックヘッダPhは、図3(2)に示すように、パック開始コードおよび基準時間情報(System Clock Reference;略称:SCR)を有する。パック開始コードは、パックの開始を表すコードナンバーである。基準時間情報は、コンテンツを再生するときに用いられ、パケットの復号、後述するパケットデータの再生のタイミングを正確に設定するための基準となる時間情報である。パックヘッダPhは、このように重要な情報を有するので、パックPkの先頭には必ず含まれる。
【0085】
システムヘッダShは、図3(3)に示すように、システムヘッダ開始コード、映像解像度、音声チャンネル数および音声ビットレートなどの情報を有する。システムヘッダShに含まれる情報は、当該システムヘッダShが含まれるプログラムストリームPSにおいて変化しない共通の情報である。システムヘッダ開始コードは、システムヘッダの開始を表すコードナンバーである。音声チャンネル数は、コンテンツに含まれる音声データで表される音声が、たとえばモノラルの場合には「1」が、音声多重の場合には「2」が格納される。システムヘッダShは、プログラムストリームPSの先頭のパックに必ず一つ含まなければならない。また先頭のパック以降のパックに関しては、システムヘッダShを含めても含めなくてもよい。
【0086】
パケットPtは、図3(4)に示すように、パケット開始コード、パケットデータ長、種別、再生時刻、デコード時刻およびパケットデータなどの情報を有する。パケット開始コードは、当該パケットPtの開始を表すコードナンバーである。パケットデータ長は、当該パケットのデータ容量を表す。種別には、「映像」、「音声」および「拡張」などがあり、これによって当該パケットPtがどのような種類であるかを区別可能である。
【0087】
再生時刻(Presentation Time Stamp ;略称:PTS)は、コンテンツを再生するときに、映像データと音声データとの同期を取るために用いられ、パックヘッダPhに含まれる基準時間を基準とする相対的な時間である。パケットPtの種別が映像である場合、前記再生時刻は、映像データのフレーム単位で再生すべき、基準時間を基準とする相対的な時間である。デコード時間は、コンテンツを再生するときに用いられ、パックヘッダPhに含まれる基準時間を基準として、当該パケットPtに含まれるパケットデータを復号すべき時刻を表す。パケットPtにおいて、再生時刻とデコード時刻とを別にしているのは、パケットデータを再生する順序とデコードする順序とが異なる場合があるためである。
【0088】
コンテンツのプログラムストリームPSにおけるパケットPtの種別が「映像」である場合、当該パケットPtのパケットデータには、映像データの実際のデータが格納される。当該パケットPtのパケットデータ長が小さい場合には、映像データの1フレームが、パケットデータに格納される。このように種別が「映像」であるパケットは、「ビデオパケット」と呼ばれることがある。
【0089】
コンテンツのプログラムストリームPSにおけるパケットPtの種別が「音声」である場合、当該パケットPtのパケットデータには、音声データの実際のデータが格納される。当該パケットPtのパケットデータ長が小さい場合には、音声データの一部分が、パケットデータに格納される。このように種別が「音声」であるパケットは、「オーディオパケット」と呼ばれることがある。
【0090】
図4は、コンテンツのプログラムストリームPSにおける種別が「拡張」であるパケットPtのパケットデータを模式的に示す図である。種別が「拡張」であるパケットは、コンテンツがMPEG2符号化方式によって符号化される場合には、「プライベートパケット」と呼ばれることがある。種別が「拡張」であるパケットPtのパケットデータには、音声モード情報および優先出力音声情報が格納される。以後、種別が「拡張」であるパケットPtを、「拡張パケット」を表記することがある。
【0091】
音声モード情報は、少なくとも当該音声モード情報が含まれるパックにおける音声データの種類を表す。本実施の形態おいては、理解を容易にするために、音声モード情報には、「モノラル音声」、「ステレオ音声」および「二重音声」のいずれかが格納される。モノラル音声とは、音声チャンネルが1つだけの音声である。ステレオ音声は、2つの音声チャンネルを有する多重音声の一種であって、一方の音声チャンネルである左音声チャンネルと、他方の音声チャンネルである右音声チャンネルとを含む。二重音声は、2つの音声チャンネルを有する多重音声の一種であって、たとえば2ヶ国語音声および副音声解説音声などの多重音声であり、一方の音声チャンネルである主音声チャンネルと、他方の音声チャンネルである副音声チャンネルを含む。
【0092】
優先情報である優先音声出力情報は、記録されたコンテンツを再生するときに、音声データにおいて予め定められる優先して再生すべき音声チャンネルを表す。優先音声出力情報は、コンテンツの音声データの音声チャンネルが2つ以上、換言すれば、音声モード情報が「ステレオ音声」および「二重音声」のいずれかである場合に意味をなす。優先音声出力情報には、「主音声」、「副音声」および「主音声+副音声」の3つのうちのいずれか1つが格納される。優先音声出力情報が「主音声」であるとは、音声モード情報が「ステレオ音声」の場合、左音声チャンネルを優先することを表し、音声モード情報が「二重音声」の場合、主音声チャンネルを優先することを表す。優先音声出力情報が「副音声」であるとは、音声モード情報が「ステレオ音声」の場合、右音声チャンネルを優先することを表し、音声モード情報が「二重音声」の場合、副音声チャンネルを優先することを表す。また優先音声出力情報が「主音声+副音声」であるとは、音声モード情報が「ステレオ音声」の場合、左音声チャンネルおよび右音声チャンネルを優先することを表し、音声モード情報が「二重音声」の場合、主音声チャンネルおよび副音声チャンネルを優先することを表す。
【0093】
図5は、MPEG2符号化方式によって符号化されるコンテンツにおける映像データVDのデータ構造を模式的に示す図である。コンテンツにおける映像データVDは、図5(1)に示すように、シーケンスヘッダSHとピクチャグループ(Group Of Pictures ;略称:GOP)GOP(ピクチャグループに関しては、略称「GOP」を参照符号としても用いる。)とが、交互に配置されるデータ構造となっている。
【0094】
シーケンスヘッダSHは、図5(2)に示すように、シーケンス開始コード、水平画素数、垂直画素数、フレームレートおよびビットレートなどの情報を有する。シーケンス開始コードは、シーケンスの開始を表すコードナンバーである。水平画素数および垂直画素数は、後に続くGOPに含まれる映像データの水平方向および垂直方向の画素数を表す。フレームレートは、映像データを再生するときに、後に続くGOPに含まれるフレームを、1秒間に何枚表示させるかを示す。ビットレートは、GOPを符号化したときの、1秒当たりのデータ容量を表す瞬間符号化ビットレートである。
【0095】
GOPは、フレーム内符号化フレーム(Intra−coded picture ;略称:Iフレーム)と、フレーム間符号化フレーム(Predictive−coded picture;略称:Pフレーム)と、フレーム内挿符号化フレーム(Bidirectionally−coded picture;略称:Bフレーム)との3種類の静止画像であるフレームを有する。Iフレームは、他のフレームを参照することなく、自分自身の画像情報だけを参照して圧縮符号化されるフレームである。Pフレームは、時間的に過去のIフレームおよびPフレームのうち、最も時間的に近いフレームを参照して差分をとり、その差分情報を用いて圧縮符号化されるフレームである。Bフレームは、時間的に過去のIフレームおよびPフレームのうち、最も時間的に近いフレームと、時間的に未来のIフレームおよびPフレームのうち、最も時間的に近いフレームとを参照して差分をとり、その差分情報を用いて圧縮符号化されるフレームである。
【0096】
表1は、EPGデータ記憶部6bに記憶されているEPGの一例を示す表である。
【0097】
【表1】
Figure 2004248056
【0098】
EPGは、コンテンツ毎に予め設定される、番組ID、提供開始日時、提供終了日時、チャンネル、ジャンル、音声モード情報、副音声情報および番組内容を含む。番組IDは、コンテンツの識別番号である。提供開始日時は、放送局20からコンテンツの提供が開始される年月日および時刻である。提供終了日時は、放送局20からのコンテンツの提供が終了する年月日および時刻である。チャンネルは、コンテンツが提供される放送局20に対応するチャンネルを表す。ジャンルは、コンテンツが属するジャンルを示す。
【0099】
音声モード情報が二重音声の場合、二重音声の種類、たとえば「2ヶ国語」および「副音声解説」などのさらに詳細な情報を音声モード情報に付加してもよい。「2ヶ国語」は、たとえば主音声チャンネルが日本語で、副音声チャンネルが外国語である二重音声である。「副音声解説」は、たとえば主音声チャンネルおよび副音声チャンネルともに日本語であるけれども、副音声では、たとえば身体障害者向けの解説であったり、表示装置21の表示画面の表示領域を2つの領域に分割して、主音声チャンネルおよび副音声チャンネルで各領域に対応させるような二重音声である。副音声情報は、音声モードが「二重音声」の場合の、音声データの副音声チャンネルの内容を表す。番組内容は、コンテンツのタイトルおよび内容を示す。本実施の形態において、コンテンツ関連情報は、副音声情報およびジャンルである。
【0100】
画像記録再生装置1の中央制御部11は、EPG取得プログラム5cを実行することによって、インターネット25を介して接続されるEPGサーバ27に蓄積されるEPGを取得するように通信部9を制御するとともに、取得したEPGをデータメモリ6のEPGデータ記憶部6bに、表1に示すような形式で記憶する。EPGの取得は、たとえば毎日1回行われる。またEPGが放送局20からのアナログテレビジョン放送電波における映像信号に重畳される場合、画像入出力部2は、常に映像信号からEPGを抽出して、EPGデータ記憶部6bに表1に示すような形式で記憶するようにしてもよい。
【0101】
表2は、音声モード情報に対応して予め設定されている優先音声出力情報の一例を示す表である。
【0102】
【表2】
Figure 2004248056
【0103】
画像記録再生装置1において、利用者が優先音声出力情報を入力していない状態では、優先音声出力情報は、たとえば表1に示すように、音声モード情報に対応して設定されて、記録部4およびデータメモリ6のいずれかに記憶される。
【0104】
図6は、表示装置21に表示される優先出力音声情報設定メニューM12を示す図である。利用者の意思を反映するような優先出力音声情報を生成したい場合には、表示装置21に図2に示すアプリメニューM1が表示されているときに、利用者がリモコン22および指示入力部7を入力操作して、設定H8を選択して決定すると、表示装置21に図6に示す優先出力音声情報設定メニューM12が表示される。
【0105】
優先出力音声情報設定メニューM12は、ステレオ用選択表示領域A18および二重音声用選択表示領域A19ならびにボタン表示領域A20を有する。ステレオ用選択表示領域A18には、記録したいコンテンツの音声モード情報がステレオ音声の場合の優先出力音声情報を選択するための選択肢と、当該選択肢を選択するためのステレオ用ラジオボタンRb1とが表示される。ステレオ用選択表示領域A18における選択肢には、「右音声+左音声」、「右音声のみ」および「左音声のみ」がある。選択肢「右音声+左音声」は、音声モード情報がステレオ音声のコンテンツに対しては、右音声チャンネルと左音声チャンネルとを優先出力音声情報とすることを表す。選択肢「右音声のみ」は、音声モード情報がステレオ音声のコンテンツに対しては、右音声チャンネルだけを優先出力音声情報とすることを表す。選択肢「左音声のみ」は、音声モード情報がステレオ音声のコンテンツに対しては、左音声チャンネルだけを優先出力音声情報とすることを表す。
【0106】
二重音声用選択表示領域A19には、記録したいコンテンツの音声モード情報が二重音声の場合の優先出力音声情報を選択するための選択肢と、当該選択肢を選択するための二重音声用ラジオボタンRb2とが表示される。二重音声用選択表示領域A19における選択肢には、「主音声(左音声)のみ」、「副音声(右音声)のみ」および「主音声+副音声」がある。選択肢「主音声(左音声)のみ」は、音声モード情報が二重音声のコンテンツに対しては、主音声チャンネルだけを優先出力音声情報とすることを表す。選択肢「副音声(右音声)のみ」は、音声モード情報が二重音声のコンテンツに対しては、副音声チャンネルだけを優先出力音声情報とすることを表す。選択肢「主音声+副音声」は、音声モード情報が二重音声のコンテンツに対しては、主音声チャンネルと副音声チャンネルとを優先出力音声情報とすることを表す。ボタン表示領域A20には、「OK」ボタンB10、「ジャンル別設定」ボタンB11および「キャンセル」ボタンB12が表示される。
【0107】
表示装置21に図6に示す優先出力音声情報設定メニューM12が表示されているときに、利用者は、リモコン22のカーソルボタンを操作することによって、設定したい音声モード情報がステレオ音声の場合の優先出力音声情報および音声モード情報が二重音声の場合の優先出力音声情報に対応するステレオ用ラジオボタンRb1および二重音声用ラジオボタンRb2を選択する。この選択で良い場合、利用者は、リモコン22を操作して「OK」ボタンB10を選択し決定することで、各音声モード情報に対応する優先出力音声情報が記録部4およびデータメモリ6のいずれかに記憶されるとともに、表示装置21には図2に示すアプリメニューM1が表示される。また、さらにジャンル別の優先出力音声情報の設定を行いたい場合、利用者は、リモコン22を操作して「ジャンル別設定」ボタンB11を選択し決定することで、各音声モード情報に対応する優先出力音声情報が記録部4およびデータメモリ6のいずれかに記録されるとともに、表示装置21には後述する図7に示すジャンル別優先設定メニューM13が表示される。またこの選択を破棄したい場合、利用者は、リモコン22を操作して「キャンセル」ボタンB12を選択し決定することで、優先出力音声情報の記憶が行われずに、表示装置21には図2に示すアプリメニューM1が表示される。
【0108】
これによって、優先出力音声情報には、利用者の意思が反映される。また、たとえば表示装置21および第1PC24などの音声出力能力が1つの音声チャンネルしか出力できない場合にも、非常に有効である。
【0109】
図7は、表示装置21に表示されるジャンル別優先設定メニューM13を示す図である。利用者の意思をさらに反映し、かつ詳細な優先出力音声情報を生成したい場合には、表示装置21に図6に示す優先出力音声情報設定メニューM12が表示されているときに、利用者がリモコン22および指示入力部7を入力操作して、「ジャンル別設定」ボタンB11を選択して決定すると、表示装置21に図7に示すジャンル別優先設定メニューM13が表示される。
【0110】
ジャンル別優先設定メニューM13は、ジャンル表示領域A21、ステレオ用選択表示領域A22および二重音声用選択表示領域A23ならびにボタン表示領域A24を有する。ジャンル表示領域A21には、コンテンツのEPGに基づく各種ジャンルが表示される。ステレオ用選択表示領域A22には、各ジャンルに対応して、記録したいコンテンツの音声モード情報がステレオ音声の場合の優先出力音声情報を選択するための選択肢と、当該選択肢を選択するためのステレオ用ラジオボタンRb3とが表示される。各選択肢に関しては、前述の図6の説明と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0111】
二重音声用選択表示領域A23には、各ジャンルに対応して、記録したいコンテンツの音声モード情報が二重音声の場合の優先出力音声情報を選択するための選択肢と、当該選択肢を選択するための二重音声用ラジオボタンRb4とが表示される。各選択肢に関しては、前述の図6の説明と同様であるので詳細な説明は省略する。ボタン表示領域A24には、「OK」ボタンB13および「キャンセル」ボタンB14が表示される。表示装置21に図7に示すジャンル別優先設定メニューM13が表示されているときの、利用者の操作および優先出力音声情報の記憶に関しては、前述の図6の説明と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0112】
これによって、優先出力音声情報には、利用者の意思が詳細に反映される。また、たとえば表示装置21および第1PC24などの音声出力能力が1つの音声チャンネルしか出力できない場合にも、非常に有効である。
【0113】
表3は、ジャンルに対応して生成される優先出力音声情報の一例を示す表である。
【0114】
【表3】
Figure 2004248056
【0115】
画像記録再生装置1において、コンテンツを記録部4に記録するときに、コンテンツに付加される優先音声出力情報は、前述の図7の説明のようにして、ステレオ音声および二重音声のような多重音声の種類毎に、コンテンツのジャンルに対応して設定されて、たとえば表3に示すような形式で、記録部4およびデータメモリ6のいずれかに記憶される。
【0116】
表4は、副音声情報に対応して生成される優先出力音声情報の一例を示す表である。
【0117】
【表4】
Figure 2004248056
【0118】
画像記録再生装置1において、コンテンツを記録部4に記録するときに、コンテンツに付加される優先音声出力情報は、たとえば表4に示すように、ステレオ音声および二重音声のような多重音声の種類毎に、副音声情報に示される副音声の内容に対応して設定されて、記録部4およびデータメモリ6のいずれかに記憶されるようにしてもよい。これによって、優先出力音声情報には、利用者の意思がさらに詳細に反映される。
【0119】
これらのような優先音声出力情報を生成するための優先判定情報を、利用者は簡単な操作で容易に入力することができる。
【0120】
図8は、画像記録再生装置1におけるコンテンツの記録手順を示すフローチャートである。画像記録再生装置1のプログラムメモリ5には、図8のフローチャートに示される記録手順を実行するための記録再生制御プログラム5aが記憶されている。ステップs0で、コンテンツの記録手順が開始されて、ステップs1に進む。
【0121】
取得工程であるステップs1では、中央制御部11は、放送局20からのアナログテレビジョン放送電波を受信して、アナログデータとしてのコンテンツを取得するように画像入出力部2を制御して、ステップs2に進む。画像入出力部2のアナログテレビチューナには、受信したアナログテレビジョン放送電波から制御チャンネル信号を抽出して、前記制御チャンネル信号が表すコンテンツの音声モード情報を取得する音声モード情報認識手段が搭載される。この音声モード情報認識手段によって、受信したアナログテレビジョン放送電波に含まれるコンテンツの音声モード情報が取得されて、前記音声モード情報が中央制御部11に与えられる。
【0122】
ステップs2では、中央制御部11は、アナログデータであるコンテンツをデジタルデータに変換するように画像入出力部2を制御して、ステップs3に進む。
【0123】
符号化工程および優先情報生成工程であるステップs3では、中央制御部11は、デジタルデータに変換されたコンテンツを、所定の記録形式、本実施の形態においては、MPEG2符号化方式に基づいて、圧縮符号化するように画像入出力部2を制御して、ステップs4に進む。詳細には、ステップs3において、中央制御部11は、コンテンツを圧縮符号化するときに、たとえば図3(4)に示すような拡張パケットを、音声モード情報および優先出力音声情報に基づいて生成して、少なくともパックPkに1つ、たとえばGOP毎にコンテンツに付加して、図3(1)に示すようなプログラムストリームPSを生成するように、画像入出力部2を制御する。このようにGOP毎に音声モード情報および優先出力音声情報をコンテンツに付加することによって、音声モード情報が変化しても、その変化点または前記変化点に可及的に近い部分に音声モード情報および優先出力音声情報が付加することができる。
【0124】
記録工程であるステップs4では、中央制御部11は、ステップs3において圧縮符号化したコンテンツを記録部4に記録して、ステップs5に進む。
【0125】
ステップs5では、中央制御部11は、指示入力部7からコンテンツの圧縮符号化の終了を表す符号化終了指示が入力されたか否かを判断する。符号化終了指示が入力されたと判断されると、ステップs6に進み、全ての手順を終了する。符号化終了支持が入力されていないと判断されると、ステップs1に戻る。
【0126】
図9は、画像記録再生装置1におけるコンテンツの再生手順を示すフローチャートである。画像記録再生装置1のプログラムメモリ5には、図9のフローチャートに示される手順を実行するための記録再生制御プログラム5aが記憶されている。画像記録再生装置1の記録部4には、図8のフローチャートに示される記録手順によってコンテンツが記録されているとする。ステップt0で、コンテンツの再生手順が開始されて、ステップt1に進む。
【0127】
ステップt1では、中央制御部11は、記録部4に記録されているコンテンツをGOP単位で読出して、ステップt2に進む。
【0128】
抽出工程であるステップt2では、中央制御部11は、ステップt1において読出したコンテンツを、復号化し、コンテンツに含まれている音声モード情報および優先音声出力情報を抽出するように画像入出力部2を制御して、ステップt3に進む。
【0129】
ステップt3では、中央制御部11は、ステップt2において復号化されたコンテンツをアナログデータに変換するように画像入出力部2を制御して、ステップt4に進む。
【0130】
再生工程であるステップt4では、中央制御部11は、表示装置21にコンテンツに含まれる映像データに基づく映像の表示および音声データに基づく音声の出力をさせるように、画像入出力部2を制御して、ステップt4に進む。詳細には、ステップt3において、中央制御部11は、優先音声出力情報に基づく音声チャンネルを出力するように、画像入出力部2を制御する。
【0131】
ステップt5では、中央制御部11は、指示入力部7からコンテンツの再生の終了を表す再生終了指示が入力されたか否かを判断する。再生終了指示が入力されたと判断されると、ステップt6に進む。再生終了支持が入力されていないと判断されると、ステップt1に戻る。
【0132】
ステップt6では、中央制御部11は、再生しているコンテンツの全てのGOPを読出したか否か、換言すればコンテンツが終了したか否かを判断する。コンテンツが終了したと判断されると、ステップt7に進み、全ての手順を終了する。コンテンツが終了していないと判断されると、ステップt1に戻る。
【0133】
図8のフローチャートに示される記録手順によって、コンテンツにはGOP毎に音声モード情報および優先出力音声情報を有する拡張パケットが付加されているので、図9に示すフローチャートのステップt1〜t4の工程をGOP単位で繰返して行うことによって、音声モード情報の変化点または前記変化点に可及的に近い点において音声モード情報の変化を確実に検出することができる。これによって音声モード情報の変化に対応して、優先出力音声情報を生成して、優先出力音声情報に基づく音声チャンネルで音声を出力することができる。
【0134】
図10は、コンテンツを再生しているときの表示装置21の表示状態を示す図である。前述の図9のフローチャートに示す再生手順のステップt4において、中央制御部11は、OSD生成部3を制御して、音声モードアイコンIc1および出力音声アイコンIc2を生成させるとともに、画像入出力部2を制御して、前記各アイコンIc1,Ic2を再生しているコンテンツの映像に重ねて表示するように制御する。各アイコンIc1,Ic2の表示は、音声モード情報および優先出力音声情報の変化に対応する。これによって利用者は、再生しているコンテンツの音声モード情報および出力している音声データの音声チャンネルを視覚的に容易に確認することができる。
【0135】
表5は、コンテンツを再生しているときに、利用者が音声チャンネルを変更するときの、各音声モード情報に対応する音声チャンネルの選択肢を示す表である。
【0136】
【表5】
Figure 2004248056
【0137】
画像記録再生装置1において、コンテンツを再生しているときに、利用者が音声チャンネルを変更する場合には、指示入力部8およびリモコン22の少なくともいずれかに設けられる音声切換ボタンを押圧することによって、再生して出力する音声チャンネルを指定する音声チャンネル指定情報が入力される。音声チャンネル指定情報が入力されたとき、中央制御部11は、優先出力音声情報ではなく入力された音声チャンネル指定情報と音声モード情報とに基づいて、音声データに関しては、指定された音声チャンネルを再生して出力するように画像入出力部2を制御する。これによって出力する音声チャンネルを変更することができる。
【0138】
たとえば音声モード情報がステレオ音声であるコンテンツを再生していて、左音声チャンネルと右音声チャンネルとが再生されて、表示装置21に備えられる2つのスピーカの、左のスピーカから左音声チャンネルの音声が、右のスピーカから右音声チャンネルの音声が独立して出力されているとき、利用者が音声切換ボタンを1回押圧すると、音声がモノラル音声、すなわち、左音声チャンネルと右音声チャンネルとの音声が混合された音声が、双方のスピーカから出力される。このような出力状態において、さらにもう1回音声切換ボタンを押圧すると、左音声チャンネルだけが再生されて、双方のスピーカから出力される。このような出力状態において、さらにもう1回音声切換ボタンを押圧すると、右音声チャンネルだけが再生されて、双方のスピーカから右音声チャンネルの音声が出力される。このような出力状態において、さらにもう1回音声切換ボタンを押圧すると、左音声チャンネルと右音声チャンネルとが再生されて、左のスピーカから左音声チャンネルの音声が、右のスピーカから右音声チャンネルの音声が独立して出力される。
【0139】
また、たとえば音声モード情報が二重音声であるコンテンツを再生していて、主音声チャンネルだけが再生されて、双方のスピーカから主音声チャンネルの音声が出力されているとき、利用者が音声切換ボタンを1回押圧すると、副音声チャンネルだけが再生されて、双方のスピーカから副音声チャンネルの音声が出力される。このような出力状態において、さらにもう1回音声切換ボタンを押圧すると、主音声チャンネルと副音声チャンネルとが再生されて、左のスピーカから主音声チャンネルの音声が、右のスピーカから副音声チャンネルの音声が独立して出力される。このような出力状態において、さらにもう1回音声切換ボタンを押圧すると、主音声チャンネルだけが再生されて、双方のスピーカから主音声チャンネルの音声が出力される。このように音声切換ボタンを押圧して音声チャンネル指定情報を入力することによって、再生して出力する音声チャンネルを、表5に示されるように変更することができる。
【0140】
また画像記録再生装置1において、コンテンツを再生しているときに、利用者が音声チャンネルを変更する場合には、リモコン22を操作して、表示装置21に表示されている出力音声アイコンIc2を選択して決定することによって、前述と同様の音声チャンネルの変更を行うことができる。
【0141】
また画像記録再生装置1において、コンテンツが再生されているときに、利用者が前述のようにして音声チャンネルを変更した場合には、変更したときに再生されているコンテンツの音声モード情報に対応して、音声チャンネル指定情報を、記録部4およびデータメモリ6の少なくともいずれかに一時的に記憶するようにしてもよい。これによって、たとえば音声モード情報および音声チャンネル指定情報に基づいてコンテンツを再生しているときに、コンテンツの音声モード情報が変化して、さらに変化する前の音声モード情報に復帰したときに、音声モード情報および一時的に記憶されている音声チャンネル指定情報に基づいてコンテンツが再生される。これによって再生しているコンテンツの音声モード情報が変化して、さらに変化する前の音声モード情報に復帰する度に、利用者は指示入力部7およびリモコン22を入力操作して音声チャンネル指定情報を入力することなく、引き続き、一時的に記憶されている音声チャンネル指定情報に基づく音声チャンネルでコンテンツを再生することができる。
【0142】
図11は、画像記録再生装置1の記録部4に記録されているコンテンツを、異なる記録形式に変換する変換手順を示すフローチャートである。本実施の形態において、MPEG2符号化方式で記録されているコンテンツを、たとえばMPEG4符号化方式に変換する。画像記録再生装置1のプログラムメモリ5には、図11のフローチャートに示される手順を実行するための画像変換プログラム5bが記憶されている。画像記録再生装置1の記録部4には、図8のフローチャートに示される記録手順によってコンテンツが記録されているとする。ステップu0で、変換手順が開始されて、ステップu1に進む。
【0143】
ステップu1では、中央制御部11は、記録部4に記録されているコンテンツを読出して、ステップu2に進む。
【0144】
ステップu2では、中央制御部11は、ステップu1で読出したコンテンツをGOP単位で復号するように画像入出力部2を制御して、ステップu3に進む。
【0145】
ステップu3では、中央制御部11は、ステップu2において復号されたコンテンツを、MPEG4符号化方式で圧縮符号化して、ステップu4に進む。たとえばコンテンツのデータ容量を小さくするために、コンテンツの音声データの音声チャンネルを、たとえば2つの音声チャンネルのうち1つの音声チャンネルを削除して、音声チャンネル数を減らす場合、残しておく音声チャンネルを、優先出力音声情報に基づいて決定するようにしてもよい。
【0146】
なお、このとき、優先出力音声情報が、「左音声+右音声」、および「主音声+副音声」のいずれかである場合は、2つの音声チャンネルの音声を混合して1つの音声チャンネルとする。このように優先出力音声情報に含まれる音声チャンネルを残して、ステップu3においてコンテンツを圧縮符号化することで、残しておく音声チャンネルを、変換の度に選ぶことがないので、変換作業を迅速に行うことができる。また利用者の意図が反映されている優先情報であれば、利用者が所望しない音声チャンネルを自動的に削除して、コンテンツの変換を行うことができる。
【0147】
ステップu4では、中央制御部11は、ステップu3において圧縮符号化されたコンテンツを記録部4に記録して、ステップu5に進む。
【0148】
ステップu5では、中央制御部11は、変換すべきコンテンツが終了したか否かを判断して、終了したと判断するとステップu6に進み、全ての手順を終了し、終了していないと判断するとステップu1に戻る。
【0149】
このようにしてコンテンツのデータ容量を小さくすることで、LAN23およびインターネット25を介して接続される第1PC24および第2PC26などの他の端末装置に伝送することが容易となる。コンテンツを変換するときに、LAN23およびインターネット25の伝送速度に応じて、ビットレートを変更するようにしてもよい。またコンテンツのデータ容量を小さくすることで、メモリカード接続部10に接続されるメモリカードに記憶することが容易になる。また記録部4の空き記録容量が足りなくなった場合には、コンテンツを変換した後に、変換する前のコンテンツを消去するようにしてもよい。
【0150】
以上のように本実施の形態の画像記録再生装置1によれば、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツは、中央制御部11および画像入出力部2によって、時系列的に並ぶ複数のパックPkに分割され、各パックPkにおける音声データの種類、たとえばモノラル、ステレオ、二重音声などを表す音声モード情報が、各パックPkに少なくとも1つ付加されて符号化されて、記録部4に記録される。このように音声モード情報がコンテンツに付加されて記録されるので、従来技術のように音声モード情報がコンテンツとは別にして記録される場合に比べて、コンテンツを再生するときに、コンテンツ以外の情報を参照することなく、容易に再生を行うことができる。また、たとえばLAN24およびインターネット25などのコンピュータネットワークを介して、コンテンツを他の端末装置に伝送するときに、コンテンツだけを伝送するだけでよく、従来技術に比べて取扱いが容易となる。さらに、たとえば記録部4に記録されているコンテンツをその途中から再生したいときでも、少なくとも各パックPkに音声モード情報が付加されているので、音声モード情報を確実に確認することができる。またコンテンツにおいて音声モード情報が変化する場合でも、音声モード情報を確実に確認することができる。
【0151】
また本実施の形態の画像記録再生装置1によれば、コンテンツは、中央制御部11および画像入力部2によって、音声モード情報に対応して、音声データにおいて予め定められる優先して再生して出力すべき音声チャンネル、たとえば二重音声の場合には主音声チャンネルまたは副音声チャンネルなどを表す優先出力音声情報がさらに付加されて符号化される。これによってコンテンツを再生するときに、コンテンツの音声データの音声チャンネルのうち、いずれの音声チャンネルを再生するかを予め設定することなく、優先出力音声情報に基づく音声チャンネルで音声データを確実に再生して出力することができる。このように優先情報に基づき音声チャンネルを再生して出力するので、たとえば全ての音声チャンネルを同時に再生してしまうなどの、誤再生を防止することができる。
【0152】
また本実施の形態の画像記録再生装置1によれば、放送局20から提供されるコンテンツおよび取得するコンテンツに関連するコンテンツ関連情報は、少なくとも画像入出力部2および通信部9のいずれかによって取得される。また中央制御部11によって、取得したコンテンツ関連情報および音声モード情報に基づく優先出力音声情報が生成される。これによって、取得するコンテンツのコンテンツ関連情報が、たとえば二重音声である映画番組である場合、記録部4に記録されるコンテンツには、二重音声であることを表す音声モード情報が付加される。このとき中央制御部11は、このようなコンテンツ関連情報および音声モード情報に基づいて、たとえば副音声チャンネルを再生して出力すべき音声チャンネルとする優先出力音声情報を生成してもよい。また取得するコンテンツのコンテンツ関連情報が、たとえば二重音声であって、副音声チャンネルが英語である映画番組である場合、中央制御部11は、このようなコンテンツ関連情報および音声モード情報に基づいて、たとえば副音声チャンネルを再生して出力すべき音声チャンネルとする優先出力音声情報を生成してもよい。このようにコンテンツを記録する度に利用者が優先出力音声情報を入力することなく、優先出力音声情報を自動的に生成することができる。
【0153】
また本実施の形態の画像記録再生装置1によれば、利用者が指示入力部7およびリモコン22を入力操作して、コンテンツ関連情報に対応して優先出力音声情報を生成するために用いられる優先判定情報が入力される。また中央制御部11によって、コンテンツ関連情報および音声モード情報ならびに優先判定情報に基づく優先出力音声情報が生成される。これによって、取得するコンテンツのコンテンツ関連情報が、たとえば二重音声である映画番組である場合、記録部4に記録されるコンテンツには、二重音声であることを表す音声モード情報が付加される。また利用者は指示入力部7およびリモコン22を入力操作して、前記コンテンツ関連情報に対応して、たとえば二重音声の映画番組は副音声チャンネルとすることを表す優先判定情報を予め入力しておく。このとき中央制御部11は、このようなコンテンツ関連情報および音声モード情報ならびに優先判定情報に基づいて、たとえば副音声チャンネルを再生して出力すべき音声チャンネルとする優先出力音声情報を生成してもよい。このように利用者の意思が反映される優先出力音声情報を、自動的に生成することができる。
【0154】
本実施の形態において、コンテンツの符号化方式は、MPEG2符号化方式であるとしたけれども、これに限ることはない。MPEG2に類似するデータ構造となる、たとえばMPEG1符号化方式およびMPEG4符号化方式ならびにその他の符号化方式であってもよい。
【0155】
また本実施の形態において、コンテンツを圧縮符号化するときに、たとえば図3(4)に示すような拡張パケットを、音声モード情報および優先出力音声情報に基づいて生成して、少なくともパックPkに1つ、たとえばGOP毎にコンテンツに付加するとしたが、これに限ることはない。たとえば映像データのフレーム1つ1つに対応して、拡張パケットを付加するようにしてもよい。音声モード情報および優先出力音声情報を含む拡張パケットは、少なくともコンテンツにおける音声モード情報の変化に追従できる程度の時間間隔で付加すればよい。これによって、コンテンツを編集して複数のコンテンツになるように分割しても、分割された個々のコンテンツにおいても、音声モード情報および優先出力音声情報が付加されていることになる。
【0156】
図12は、本発明の実施の他の形態の再生装置60の構成を示すブロック図である。再生装置60は、たとえば第1および第2PC24,26などのパーソナルコンピュータおよびワークステーションなどの計算装置、または通信機能を有する再生装置で実現されてもよい。再生装置60は、通信部61、記録媒体読取部62、CPU63、入力部64、メモリ65、MPEG2デコーダ66、DAコンバータ67、表示装置68およびスピーカ69を含んで構成される。
【0157】
取得手段である通信部61は、LAN23およびインターネット25ならびにケーブルテレビジョンネットワークなどの通信回線100を介して接続される画像記録再生装置1および他の端末装置と通信可能である。取得手段である記録媒体読取部62は、コンパクトディスクおよびデジタル多機能ディスクなどの光記録媒体、ならびにMOなどの光磁気記録媒体などの記録媒体101を着脱可能であり、前記記録媒体101に記録されているコンテンツを読取る。このような記録媒体101に記録されているコンテンツは、前述の画像記録再生装置1の記録部4に記録されるコンテンツと同様である。またコンテンツが記録媒体101に記録されて再生装置60に提供される場合、記録媒体101にジャンルなどのコンテンツ関連情報が記録されているようにしてもよい。またコンテンツが記録媒体101に記録されて再生装置60に提供される場合、当該コンテンツのコンテンツ関連情報は、通信回線100を介して接続されるデータベースサーバ(図示せず)から取得するようにしてもよい。このようなデータベースサーバは、記録媒体101に記録されているコンテンツのコンテンツ関連情報がデータベース化されて蓄積されている、たとえばワークステーションなどの計算装置である。
【0158】
CPU63は、再生装置60を統括的に制御する。CPU63は、通信部61および記録媒体読取部62からのコンテンツを、MPEG2デコーダ66に与える。再生入力手段および指令入力手段である入力部64は、たとえばキーボードおよびマウスなどの入力装置で実現され、利用者による入力操作によって、音声チャンネル指定情報などの各種情報が入力される。一時記憶手段であるメモリ65は、たとえばRAMなどの揮発性メモリおよびROMなどの不揮発性メモリで実現され、各種情報を記憶する。またメモリ65は、通信回線100を介してコンテンツを取得するときにバッファ、およびコンテンツをMPEG2デコーダ66によって復号するときのバッファとして用いてもよい。
【0159】
抽出手段であるMPEG2デコーダ66は、CPU63によって制御されて、CPU63からのコンテンツを復号化したデジタルコンテンツ信号を、DAコンバータ67に与える。またMPEG2デコーダ66は、コンテンツに含まれている音声モード情報および優先出力音声情報を抽出する。
【0160】
DAコンバータ67は、MPEG2デコーダ66からのデジタルコンテンツ信号をアナログコンテンツ信号に変換して、アナログコンテンツ信号に含まれる映像データを表示装置68に与えるとともに、アナログコンテンツ信号に含まれる音声データをスピーカ69に与える。本実施の形態において、再生手段は、CPU63、MPEG2デコーダ66およびDAコンバータ67で構成される。
【0161】
表示装置68は、たとえば陰極線管および液晶パネルを備える表示装置で実現され、DAコンバータ67からの映像データに基づく動画像を表示する。スピーカ69は、DAコンバータ67からの音声データに基づく音声を出力する。
【0162】
再生装置60は、通信回線100を介して取得したコンテンツおよび装着された記録媒体101に記録されているコンテンツを、前述の図9のフローチャートに示すような再生手順に従って、画像記録再生装置1と同様に、図9のフローチャートに示す再生手順に従って再生する。このような再生手順をCPU63に実行させるようなプログラムは、メモリ65に記憶されている。また、このプログラムは、CD−ROMおよびDVD−ROMなどの記録媒体を介して再生装置60に供給するようにしてもよく、通信回線100を介して供給するようにしてもよい。また再生装置60において、利用者による入力部64の入力操作によって、音声チャンネル指定情報を入力するようにしてもよい。
【0163】
また再生装置60において、利用者による入力部64の入力操作によって、優先出力音声情報および優先判定情報を入力可能であってもよい。この場合、入力された優先出力音声情報および優先判定情報は、通信回線100を介して接続される画像記録再生装置1に与えられる。画像記録再生装置1は、再生装置60からの優先出力音声情報および優先判定情報に基づいて、取得したコンテンツを記録するようにしてもよい。
【0164】
以上のように画像記録再生装置1および再生装置60によれば、少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツは、時系列的に並ぶ複数のパックPkに分割され、各パックPkにおける音声データの種類、たとえばモノラル、ステレオおよび二重音声などを表す音声モード情報が、各パックPkに少なくとも1つ付加されて符号化されている。画像入出力部2およびMPEG2デコーダ66によって、このようなコンテンツの各パックPkの音声モード情報が抽出される。またコンテンツは、画像入出力部2ならびにMPEG2デコーダ66およびDAコンバータ67によって、抽出された音声モード情報に基づいて再生される。このように音声モード情報がコンテンツに付加されて記録されるので、従来技術のように音声モード情報がコンテンツとは別にして記録される場合に比べて、コンテンツ以外の情報を参照することなく、コンテンツを容易に再生することができる。また、たとえばコンピュータネットワークを介して、他の端末装置に記録されているコンテンツを再生するときに、コンテンツ以外の情報を取得することなく、コンテンツだけを取得するだけでよく、従来技術に比べて取扱いが容易となる。さらに、たとえばコンテンツを途中から再生したいときでも、各データ群に音声モード情報が付加されているので、音声モード情報を確実に確認することができる。またコンテンツにおいて音声モード情報が変化する場合でも、音声モード情報を確実に確認することができる。
【0165】
また画像記録再生装置1および再生装置60によれば、コンテンツは、音声モード情報に対応して、音声データにおいて予め定められる優先して再生して出力すべき音声チャンネルを表す優先出力音声情報がさらに付加されて符号化される。優先出力音声情報は、抽出手段によって、コンテンツから抽出される。コンテンツは、画像入出力部2ならびにMPEG2デコーダ66およびDAコンバータ67によって、音声モード情報および優先出力音声情報に基づいて再生され出力される。これによって、コンテンツの音声データの音声チャンネルのうち、いずれのチャンネルを再生するかを再生装置側で予め設定することなく、優先出力音声情報に基づく音声チャンネルを確実に再生することができる。このように優先出力音声情報に基づき音声チャンネルを再生するので、たとえば音声モード情報が二重音声のコンテンツを再生するときに、全ての音声チャンネルを同時に再生してしまうなどの、誤再生を防止することができる。
【0166】
また画像記録再生装置1および再生装置60によれば、利用者が指示入力部7およびリモコン22ならびに入力部64を入力操作すると、音声データにおいて予め定められる優先して再生して出力すべき音声チャンネルを表す優先出力音声情報が入力される。画像入出力部2ならびにMPEG2デコーダ66およびDAコンバータ67は、音声モード情報および入力された優先出力音声情報に基づいて、コンテンツを再生する。これによって優先出力音声情報には利用者の意思が反映されるので、コンテンツを再生するときには、利用者の所望する音声チャンネルの音声データを再生することができる。
【0167】
また画像記録再生装置1および再生装置60によれば、コンテンツに音声モード情報および優先出力音声情報が、プログラムストリームPSにおいて少なくともパックPkに1つ、たとえばGOP毎にコンテンツに付加されているので、コンテンツの途中から再生する場合でも、優先出力音声情報に基づく音声チャンネルが確実に再生されて出力される。これによって、記録されたコンテンツにおいて、たとえばコマーシャルフィルムなどの利用者が視聴することを希望しない箇所を再生しないで、さらに記録されている他のコンテンツにおいて利用者が視聴することを希望する箇所を再生するなどして、順に再生するコンテンツを切換えて視聴するザッピング視聴をする場合には、非常に好適である。したがって画像記録再生装置1および再生装置60は、記録されているコンテンツのどの場所から再生するときでも、優先出力音声情報に基づく音声チャンネルを確実に再生して出力することができる。
【0168】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、音声モード情報がコンテンツに付加されて記録されるので、従来技術のように音声モード情報がコンテンツとは別にして記録される場合に比べて、コンテンツを再生するときに、コンテンツ以外の情報を参照することなく、容易に再生を行うことができる。また、たとえばコンピュータネットワークを介して、コンテンツを他の端末装置に伝送するときに、コンテンツだけを伝送するだけでよく、従来技術に比べて取扱いが容易となる。さらに、たとえば記録手段に記録されているコンテンツをその途中から再生したいときでも、各データ群に音声モード情報が付加されているので、音声モード情報を確実に確認することができる。またコンテンツにおいて音声モード情報が変化する場合でも、音声モード情報を確実に確認することができる。
【0169】
また本発明によれば、コンテンツを再生するときに、コンテンツの音声データの音声チャンネルのうち、いずれの音声チャンネルを再生するかを予め設定することなく、優先情報に基づく音声チャンネルで音声データを確実に再生することができる。このように優先情報に基づき音声チャンネルを再生するので、たとえば音声モード情報が二重音声のコンテンツを再生するときに、全ての音声チャンネルを同時に再生してしまうなどの、誤再生を防止することができる。
【0170】
また本発明によれば、優先情報には利用者の意思が反映されるので、コンテンツを再生するときには、利用者の所望する音声チャンネルの音声データを再生することができる。
【0171】
また本発明によれば、取得するコンテンツのコンテンツ関連情報が、たとえば二重音声である映画番組である場合、記録手段に記録されるコンテンツには、二重音声であることを表す音声モード情報が付加される。このとき優先情報生成手段は、このようなコンテンツ関連情報および音声モード情報に基づいて、たとえば副音声を再生すべき音声チャンネルとする優先情報を生成してもよい。また取得するコンテンツのコンテンツ関連情報が、たとえば二重音声であって、副音声チャンネルが英語である映画番組である場合、優先情報生成手段は、このようなコンテンツ関連情報および音声モード情報に基づいて、たとえば副音声を再生すべき音声チャンネルとする優先情報を生成してもよい。このようにコンテンツを記録する度に利用者が優先情報を入力することなく、優先情報を自動的に生成することができる。
【0172】
また本発明によれば、取得するコンテンツのコンテンツ関連情報が、たとえば二重音声である映画番組である場合、記録手段に記録されるコンテンツには、二重音声であることを表す音声モード情報が付加される。また利用者は判定情報入力手段を入力操作して、前記コンテンツ関連情報に対応して、たとえば二重音声の映画番組は副音声チャンネルとすることを表す優先判定情報を予め入力しておく。このとき優先情報生成手段は、このようなコンテンツ関連情報および音声モード情報ならびに優先判定情報に基づいて、たとえば副音声チャンネルを再生すべき音声チャンネルとする優先情報を生成してもよい。このように利用者の意思が反映される優先情報を、自動的に生成することができる。
【0173】
また本発明によれば、たとえば記録手段に記録されているコンテンツの記録容量を小さくするような記録形式に変換するとき、さらに記憶容量を小さくするために、音声データの音声チャンネルを減らすことがある。このような場合、たとえば音声モード情報が二重音声の場合、主音声チャンネルおよび副音声チャンネルの2つの音声チャンネルうち、優先情報によっていずれか1つを選んでおけば、前記優先情報が表す音声チャンネルを残して、コンテンツを変換することができる。このようにコンテンツの記録形式の変換時に残しておく音声チャンネルを、変換の度に選ぶことがないので、変換作業を迅速に行うことができる。また利用者の意図が反映されている優先情報であれば、利用者が所望しない音声チャンネルを自動的に削除して、コンテンツの変換を行うことができる。
【0174】
また本発明によれば、音声モード情報がコンテンツに付加されて記録されるので、従来技術のように音声モード情報がコンテンツとは別にして記録される場合に比べて、コンテンツ以外の情報を参照することなく、コンテンツを容易に再生することができる。また、たとえばコンピュータネットワークを介して、他の端末装置に記録されているコンテンツを再生するときに、コンテンツ以外の情報を取得することなく、コンテンツだけを取得するだけでよく、従来技術に比べて取扱いが容易となる。さらに、たとえばコンテンツを途中から再生したいときでも、各データ群に音声モード情報が付加されているので、音声モード情報を確実に確認することができる。またコンテンツにおいて音声モード情報が変化する場合でも、音声モード情報を確実に確認することができる。
【0175】
また本発明によれば、コンテンツの音声データの音声チャンネルのうち、いずれのチャンネルを再生するかを再生装置側で予め設定することなく、優先情報に基づく音声チャンネルを確実に再生することができる。このように優先情報に基づき音声チャンネルを再生するので、たとえば音声モード情報が二重音声のコンテンツを再生するときに、全ての音声チャンネルを同時に再生してしまうなどの、誤再生を防止することができる。
【0176】
また本発明によれば、優先情報には利用者の意思が反映されるので、コンテンツを再生するときには、利用者の所望する音声チャンネルの音声データを再生することができる。
【0177】
また本発明によれば、音声チャンネル指定情報には利用者の意思が反映されるので、たとえばコンテンツの再生中に、音声データの音声チャンネルを切換えたいときに、利用者は指令入力手段を入力操作するだけで、所望の音声チャンネルを容易に再生させることができる。
【0178】
また本発明によれば、再生しているコンテンツの音声モード情報が変化して、さらに変化する前の音声モード情報に復帰する度に、利用者は指令入力手段を入力操作して音声チャンネル指定情報を入力することなく、引き続き、一時記憶手段に記憶されている音声チャンネル指定情報に基づく音声チャンネルでコンテンツを再生することができる。
【0179】
また本発明によれば、音声モード情報がコンテンツに付加されて記録されるので、従来技術のように音声モード情報がコンテンツとは別にして記録される場合に比べて、コンテンツを再生するときに、コンテンツ以外の情報を参照することなく、容易に再生を行うことができる。また、たとえばコンピュータネットワークを介して、コンテンツを他の端末装置に伝送するときに、コンテンツだけを伝送するだけでよく、従来技術に比べて取扱いが容易となる。さらに、たとえば記録手段に記録されているコンテンツをその途中から再生したいときでも、各データ群に音声モード情報が付加されているので、音声モード情報を確実に確認することができる。またコンテンツにおいて音声モード情報が変化する場合でも、音声モード情報を確実に確認することができる。
【0180】
また本発明によれば、音声モード情報がコンテンツに付加されて記録されるので、従来技術のように音声モード情報がコンテンツとは別にして記録される場合に比べて、コンテンツ以外の情報を参照することなく、コンテンツを容易に再生することができる。また、たとえばコンピュータネットワークを介して、他の端末装置に記録されているコンテンツを再生するときに、コンテンツ以外の情報を取得することなく、コンテンツだけを取得するだけでよく、従来技術に比べて取扱いが容易となる。さらに、たとえばコンテンツを途中から再生したいときでも、各データ群に音声モード情報が付加されているので、音声モード情報を確実に確認することができる。またコンテンツにおいて音声モード情報が変化する場合でも、音声モード情報を確実に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の画像記録再生装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】表示装置21に表示されるアプリメニューM1を示す図である。
【図3】MPEG2符号化方式によって符号化されるコンテンツのプログラムストリームPSの構造を簡略化して模式的に示した図である。
【図4】コンテンツのプログラムストリームPSにおける種別が「拡張」であるパケットPtのパケットデータを模式的に示す図である。
【図5】MPEG2符号化方式によって符号化されるコンテンツにおける映像データVDのデータ構造を模式的に示す図である。
【図6】表示装置21に表示される優先出力音声情報設定メニューM12を示す図である。
【図7】表示装置21に表示されるジャンル別優先設定メニューM13を示す図である。
【図8】画像記録再生装置1におけるコンテンツの記録手順を示すフローチャートである。
【図9】画像記録再生装置1におけるコンテンツの再生手順を示すフローチャートである。
【図10】コンテンツを再生しているときの表示装置21の表示状態を示す図である。
【図11】画像記録再生装置1の記録部4に記録されているコンテンツを、異なる記録形式に変換する変換手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の他の形態の再生装置60の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像記録再生装置
2 画像入出力部
4 記録部
6 データメモリ
7 指示入力部
9 通信部
11 中央制御部
21 表示装置
22 リモコン
60 再生装置
61 通信部
62 記録媒体読取部
63 CPU
64 入力部
66 MPEG2デコーダ
67 DAコンバータ
68 表示装置
69 スピーカ

Claims (13)

  1. 少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツを記録するコンテンツ記録装置であって、
    コンテンツを時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割し、各データ群における音声データの種類を表す音声モード情報を、各データ群に少なくとも1つ付加してコンテンツを符号化する符号化手段と、
    コンテンツを記録する記録手段とを備えることを特徴とするコンテンツ記録装置。
  2. 符号化手段は、音声モード情報に対応して、音声データにおいて予め定められる優先して再生すべき音声チャンネルを表す優先情報をさらに付加してコンテンツを符号化することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ記録装置。
  3. 優先情報を、利用者が入力操作する記録入力手段をさらに備えることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ記録装置。
  4. コンテンツを提供する提供元からコンテンツを取得するとともに、取得するコンテンツに関連するコンテンツ関連情報を取得する取得手段と、取得したコンテンツ関連情報および音声モード情報に基づいて、優先情報を生成する優先情報生成手段をさらに備えることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ記録装置。
  5. コンテンツ関連情報に対応して優先情報を生成するために用いられる優先判定情報を、利用者が入力操作する判定情報入力手段をさらに備え、優先情報生成手段は、コンテンツ関連情報および音声モード情報ならびに優先判定情報に基づいて、優先情報を生成することを特徴とする請求項4記載のコンテンツ記録装置。
  6. 記録手段に記録されているコンテンツを、異なる記録形式に変換する変換手段をさらに備え、
    前記変換手段は、コンテンツにおける音楽データの音声チャンネルの数を減らして変換するときに、優先情報に基づく音声チャンネルを含んで変換することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のコンテンツ記録装置。
  7. 少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
    時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割され、各データ群における音声データの種類を表す音声モード情報が、各データ群に少なくとも1つ付加されて符号化されているコンテンツの音声モード情報を抽出する抽出手段と、
    抽出された音声モード情報に基づいて、コンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とするコンテンツ再生装置。
  8. コンテンツは、音声モード情報に対応して、音声データにおいて予め定められる優先して再生すべき音声チャンネルを表す優先情報がさらに付加されて符号化され、
    抽出手段は、コンテンツから優先情報を抽出し、
    再生手段は、音声モード情報および抽出された優先情報に基づいて、コンテンツを再生することを特徴とする請求項7記載のコンテンツ再生装置。
  9. 音声データにおいて予め定められる優先して再生すべき音声チャンネルを表す優先情報を、利用者が入力操作する再生入力手段をさらに備え、再生手段は、音声モード情報および入力された優先情報に基づいて、コンテンツを再生することを特徴とする請求項7記載のコンテンツ再生装置。
  10. 音声データにおいて再生する音声チャンネルを指定する音声チャンネル指定情報を、利用者が入力操作する指令入力手段をさらに備え、
    再生手段は、音声モード情報および入力された音声チャンネル指定情報に基づいてコンテンツを再生することを特徴とする請求項7記載のコンテンツ再生装置。
  11. 一時的に音声チャンネル指定情報を記憶する一時記憶手段をさらに備え、
    再生手段は、音声モード情報および音声チャンネル指定情報に基づいてコンテンツを再生しているときに、コンテンツの音声モード情報が変化して、さらに変化する前の音声モード情報に復帰したときに、音声モード情報および一時記憶手段に記憶されている音声チャンネル指定情報に基づいてコンテンツを再生することを特徴とする請求項10記載のコンテンツ再生装置。
  12. 少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツを記録する処理をコンピュータに実行させるためのコンテンツ記録プログラムであって、
    コンテンツを時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割し、各データ群における音声データの種類を表す音声モード情報を、各データ群に少なくとも1つ付加してコンテンツを符号化する符号化工程と、
    コンテンツを記録手段に記録する記録工程とを含むことを特徴とするコンテンツ記録プログラム。
  13. 少なくとも音声データを含み経時的に変化するコンテンツを再生する処理をコンピュータに実行させるためのコンテンツ再生プログラムであって、
    時系列的に並ぶ複数のデータ群に分割され、各データ群における音声データの種類を表す音声モード情報が、各データ群に少なくとも1つ付加されて符号化されているコンテンツの音声モード情報を抽出する抽出工程と、
    抽出された音声モード情報に基づいて、コンテンツを再生する再生工程とを備えることを特徴とするコンテンツ再生プログラム。
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