JP2009224926A - 録画制御装置、録画制御方法、およびプログラム - Google Patents
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【課題】より柔軟に番組の録画をすることができるようにする。
【解決手段】Aチャンネルの番組βが録画予約済みの状態で、時刻t100から時刻t102までの時間帯にBチャンネルで放送される番組Xを録画予約しようとした場合、録画再生装置は、番組βの嗜好分析データを参照し、番組βについては、ユーザが、時刻t102から時刻t103までの時間帯しか実際には視聴していないことを利用して、時刻t102から時刻t103までの時間帯のみを録画するように変更することにより、番組Xの録画予約を可能にする。本発明は、例えば、デジタル放送信号を受信して番組を録画する録画再生装置に適用できる。
【選択図】図6
【解決手段】Aチャンネルの番組βが録画予約済みの状態で、時刻t100から時刻t102までの時間帯にBチャンネルで放送される番組Xを録画予約しようとした場合、録画再生装置は、番組βの嗜好分析データを参照し、番組βについては、ユーザが、時刻t102から時刻t103までの時間帯しか実際には視聴していないことを利用して、時刻t102から時刻t103までの時間帯のみを録画するように変更することにより、番組Xの録画予約を可能にする。本発明は、例えば、デジタル放送信号を受信して番組を録画する録画再生装置に適用できる。
【選択図】図6
Description
本発明は、録画制御装置、録画制御方法、およびプログラムに関し、特に、より柔軟に番組の録画をすることができるようにする録画制御装置、録画制御方法、およびプログラムに関する。
従来、放送コンテンツを受信する受信装置や、受信した放送コンテンツを録画する録画再生装置等において、ユーザの利便性向上のために、様々な工夫がなされている。
例えば、デジタル放送では、放送局から、番組の画像や音声の他、放送される番組の電子番組表を表示するためのデータであるEPG(Electronic Program Guide)データが、MPEG(Moving Picture Experts Group)2-TS(Transport Stream)として伝送されるが、EPGデータに基づいて、ユーザが視聴した番組に関する情報を視聴履歴として蓄積して、視聴履歴画面として表示させ、次に表示させる番組の選択(チャンネル選択)や録画を視聴履歴画面から行うことができるようにすることで、受信チャンネル数が多数ある場合でも、簡単に所望のチャンネルの表示または録画を行うことができるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、蓄積したユーザの視聴履歴を基に、ユーザの視聴嗜好を分析し、推薦番組を決定してユーザに提示することで、ユーザの視聴嗜好に合致した番組の選局および録画を容易に行うことができるようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
図1は、従来の録画再生装置において、所定の番組の録画を予約しようとするときに実行される録画予約処理のフローチャートを示している。
所定の番組が録画予約の対象として指定されると、ステップS1において、録画再生装置は、その録画予約の対象である予約対象番組の放送時間帯に他の番組の録画予約が入っているかを判定する。
ステップS1で、予約対象番組の放送時間帯に他の番組の録画予約が入っていないと判定された場合、ステップS2において、録画再生装置は、予約対象番組の録画予約の設定を行い、処理を終了する。
一方、ステップS1で、予約対象番組の放送時間帯に他の番組の録画予約が入っていると判定された場合、ステップS3において、録画再生装置は、予約対象番組の録画予約ができないことをユーザに通知して、処理を終了する。
以上のように、従来の録画再生装置では、録画の予約を番組単位で行うことしかできないため、例えば、ユーザが、ある番組中の特定のコーナー(時間帯)のみ視聴している場合であっても、録画対象番組の放送時間帯が1分でも予約済みの他の番組の録画時間帯と重複していると、録画をすることができなかった。また、ある番組中の特定のコーナー(時間帯)しかユーザは視聴しない場合であっても、番組全体を録画するので、録画するためのデータが無駄であった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より柔軟に番組の録画をすることができるようにするものである。
本発明の一側面の録画制御装置は、ユーザが視聴した番組に関する視聴履歴であって、前記番組の放送時間帯のうちのユーザが実際に視聴した時間帯についての情報である視聴時間帯情報を少なくとも含む視聴履歴を記憶する視聴履歴記憶手段と、前記視聴履歴記憶手段に記憶された前記視聴時間帯情報に基づいて、前記番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみを録画する録画制御手段とを備える。
前記録画制御手段は、録画対象の2つの番組の放送時間帯が重複し、2つの番組を同時に録画することができない場合に、前記視聴時間帯情報に基づいて、ユーザが実際に視聴した時間帯が少なくとも重複しないように、前記番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみを録画することができる。
1つの番組に対する複数の前記視聴時間帯情報に基づいて、前記番組に対するユーザの代表的な視聴時間帯情報を分析する分析手段をさらに備え、前記録画制御手段は、分析の結果得られた前記代表的な視聴時間帯情報に基づいて、ユーザが実際に視聴した時間帯が少なくとも重複しないように、前記番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみを録画することができる。
録画対象の2つの番組の放送時間帯が重複する場合に、一方の番組の録画時間帯を前記代表的な視聴時間帯情報に対応する時間帯に変更することで他方の番組の録画が可能であることを通知する通知手段をさらに備えることができる。
前記視聴履歴には、ユーザが視聴した番組の画像を代表する代表画像も含み、前記通知手段は、前記代表画像のサムネイル画像とともに、前記他方の番組の録画が可能であることを通知することができる。
本発明の一側面の録画制御方法は、番組の録画を制御する録画制御装置が、ユーザが視聴した前記番組に関する視聴履歴であって、前記番組の放送時間帯のうちのユーザが実際に視聴した時間帯についての情報である視聴時間帯情報を少なくとも含む視聴履歴を記憶し、記憶された前記視聴時間帯情報に基づいて、前記番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみを録画する。
本発明の一側面のプログラムは、コンピュータに、ユーザが視聴した番組に関する視聴履歴であって、前記番組の放送時間帯のうちのユーザが実際に視聴した時間帯についての情報である視聴時間帯情報を少なくとも含む視聴履歴を記憶し、記憶された前記視聴時間帯情報に基づいて、前記番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみを録画する処理を実行させる。
本発明の一側面においては、ユーザが視聴した番組に関する視聴履歴であって、番組の放送時間帯のうちのユーザが実際に視聴した時間帯についての情報である視聴時間帯情報を少なくとも含む視聴履歴が記憶され、記憶された視聴時間帯情報に基づいて、番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみが録画される。
録画制御装置は、独立した装置であっても良いし、録画再生装置の録画制御処理を行うブロックであっても良い。
本発明の一側面によれば、より柔軟に番組の録画をすることができる。
また、本発明の一側面によれば、ユーザが視聴する時間帯を確実に録画するとともに、ユーザの録画予約の選択肢を広げることができる。
図2は、本発明を適用した録画再生装置の一実施の形態の構成例を示している。
図2の録画再生装置1は、ユーザインターフェース部11、チューナ12、デマルチプレクサ/デコード部13、録画データ記憶部14、EPGデータ取得部15、EPGデータ記憶部16、特徴量検出部17、代表画像選択部18、画像圧縮部19、履歴処理部20、視聴履歴記憶部21、嗜好分析部22、嗜好分析データ記憶部23、視聴/録画/再生制御部24、履歴表示部25、および画面合成部26により構成されている。
ユーザインターフェース部11は、ユーザが図示せぬリモートコントローラで行ったチャンネルの選択(選局)や録画設定についての無線信号を受け付け、ユーザの操作に対応する操作信号を、視聴/録画/再生制御部24(以下、単に制御部24と称する)に供給する。また、ユーザインターフェース部11は、録画再生装置1本体に設けられている、再生ボタンや停止ボタン等の各種の操作ボタンに対するユーザの操作も受け付け、その操作に対応する操作信号を制御部24に供給する。
チューナ12は、図示せぬアンテナやケーブルを介して有線または無線により伝送されてくるデジタル放送信号の中から、制御部24からの選局信号に基づいて、ユーザが選局したチャンネルに対応する周波数帯の信号を受信して復調することにより、ユーザが選局したチャンネルの番組の画像データおよび音声データを含むTSパケット、および、番組に関連する情報である番組関連データを含むTSパケットを抽出し、デマルチプレクサ/デコード部13に供給する。
デマルチプレクサ(DeMUX)/デコード部13は、チューナ12から供給されるTSパケットを、画像データ、音声データ、または番組関連データのそれぞれに分離する。また、デマルチプレクサ/デコード部13は、チューナ12から供給されるデータ(TSパケット)がユーザがいま視聴している番組のデータである場合には、分離して得られた画像データと音声データを、符号化されたときの方式(例えば、MPEG方式)に対応する復号方式でデコードし、デコード後の画像信号および音声信号を特徴量検出部17および画面合成部26に供給する。一方、チューナ12から供給されるデータが録画対象の番組のデータである場合には、デマルチプレクサ/デコード部13は、分離して得られた画像データと音声データを録画データ記憶部14に供給する。さらに、デマルチプレクサ/デコード部13は、分離して得られた番組関連データをEPGデータ取得部15に供給する。
また、デマルチプレクサ/デコード部13は、制御部24によって録画データ記憶部14に記憶された番組の再生が指示された場合には、録画データ記憶部14に記憶されている再生対象の番組の画像データと音声データを取得してデコードし、デコード後の画像信号および音声信号を特徴量検出部17および画面合成部26に供給する。
なお、チューナ12から供給されるデータが、ユーザがいま視聴(リアルタイム視聴)するための番組のデータであるか、または、録画データ記憶部14に録画するためのデータであるかは、制御部24から供給される録画/再生設定信号によって判断することができる。
録画データ記憶部14は、デマルチプレクサ/デコード部13から供給される番組の画像データおよび音声データを記憶し、必要に応じてデマルチプレクサ/デコード部13に供給する。
EPGデータ取得部15は、デマルチプレクサ/デコード部13から供給される番組関連データのなかから、EPGデータを抽出することにより取得し、EPGデータ記憶部16に供給する。EPGデータ記憶部16は、EPGデータ取得部15から供給されたEPGデータを記憶する。
特徴量検出部17は、デマルチプレクサ/デコード部13から供給される画像信号を解析することにより、画像の特徴量を逐次検出し、その検出結果を画像信号とともに代表画像選択部18に供給する。例えば、特徴量検出部17では、シーンチェンジに対応する画像や番組のタイトルが表示されている画像に対して特徴量が大となるような画像信号の解析が行われる。
代表画像選択部18は、特徴量検出部17から順次供給される画像の特徴量に基づいて、視聴履歴として表示した際に番組の内容を最もよく表す代表的な画像を代表画像として選択する。例えば、代表画像選択部18は、番組のタイトルが含まれている画像を代表画像として選択する。そして、代表画像選択部18は、選択した代表画像の画像信号を画像圧縮部19に供給する。画像圧縮部19は、代表画像選択部18から供給された代表画像の画像信号を、所定の圧縮方式で圧縮し、履歴処理部20に供給する。
履歴処理部20には、ユーザが選択しているチャンネルや日時についての情報が、制御部24から選局信号として供給される。また、番組を録画しているか若しくは再生しているか、または、リアルタイム視聴しているかなどを表す情報も、制御部24から、録画/再生設定信号として履歴処理部20に供給される。さらに、履歴処理部20には、代表画像を圧縮した代表画像圧縮データが画像圧縮部19から供給される。
履歴処理部20は、制御部24からの選局信号および録画/再生設定信号などに基づいて、ユーザがいま視聴している番組のEPGデータをEPGデータ記憶部16から取得する。そして、履歴処理部20は、取得したEPGデータと、その番組のユーザの実際の視聴開始時刻および視聴終了時刻(視聴時間帯情報)、並びに、代表画像圧縮データのセットを視聴履歴記憶部21に供給する。ここで、EPGデータには、例えば、番組の番組名、チャンネル、放送日時、ジャンル、番組内容、出演者などが含まれる。EPGデータに含まれる番組の放送日時は、番組全体の開始時刻と終了時刻(番組の放送時間全体)であるのに対して、視聴時間帯情報としての視聴開始時刻および視聴終了時刻は、番組の放送時間全体のなかで、ユーザが実際に視聴を開始した時刻および終了した時刻である。なお、以下では、EPGデータと視聴時間帯情報とを合わせて、視聴EPGデータとも称し、取得したEPGデータ、視聴時間帯情報、および代表画像圧縮データのセットを視聴番組データセットとも称する。
なお、履歴処理部20は、ユーザの番組の視聴時間が予め設定された所定時間以上である場合に限って、視聴番組データセットを視聴履歴記憶部21に記憶させるようにする。これにより、例えば、ユーザが複数のチャンネルを短時間で切り替えるいわゆるザッピング視聴などを行った番組については視聴番組データセットを保持しなくても済むので、視聴履歴記憶部21を効率良く利用することができる。
視聴履歴記憶部21は、ユーザが視聴した番組に関する視聴履歴を記憶する。具体的には、視聴履歴記憶部21は、ユーザがリアルタイム視聴している、または録画データ記憶部14に記憶されている番組を再生して視聴している番組の視聴番組データセットを記憶する。
嗜好分析部22は、視聴履歴記憶部21に記憶されている視聴番組データセットに基づいて、番組に対するユーザの嗜好を分析する。分析されたデータは、嗜好分析データとして嗜好分析データ記憶部23に供給される。この嗜好分析データには、例えば、ユーザが嗜好する(頻繁に視聴する)番組の番組名、放送時間、各コーナーの内容、出演者、および視聴時間帯情報などの情報が含まれる。嗜好分析部22は、嗜好分析の開始を指示する嗜好分析開始信号が制御部24から供給されると、視聴履歴記憶部21に記憶されている視聴番組データセットについて嗜好分析を開始して、分析結果を嗜好分析データ記憶部23に供給することにより、嗜好分析データ記憶部23に記憶されている嗜好分析データを更新する。嗜好分析データ記憶部23は、嗜好分析部22から供給される嗜好分析データを記憶する。
制御部24(視聴/録画/再生制御部24)は、録画再生装置1内の各部を制御する。例えば、制御部24は、ユーザインターフェース部11から供給される操作信号に基づいて、チューナ12に所定のチャンネルを選局させるための選局信号を供給したり、デマルチプレクサ/デコード部13に、チューナ12から供給されるデータが、リアルタイム視聴されるものであるか、または録画データ記憶部14に記憶させるものであるかなどを表す録画/再生設定信号を供給する。また例えば、制御部24は、嗜好分析を開始させる嗜好分析開始信号を嗜好分析部22に供給する。なお、図2において、制御部24から出力される制御信号の一部の図示は省略されている。
履歴表示部25は、視聴履歴記憶部21に記憶されている視聴番組データセットを用いて、視聴履歴を表示する視聴履歴画面の画像信号を生成し、画面合成部26に供給する。履歴表示部25により生成される視聴履歴画面では、EPGデータに基づく、番組の番組名、チャンネル、放送日時、ジャンル、番組内容、出演者などの情報と、代表画像圧縮データに基づく代表画像のサムネイル画像が同時に表示される。番組のタイトルなどの文字情報だけでなく、代表画像のサムネイル画像も同時に表示することで、ユーザが視聴した番組に関する情報をより視覚的に伝えることができ、ユーザの視聴番組に対する認識が容易になる。
画面合成部26は、デマルチプレクサ/デコード部13から供給される画像信号および音声信号を図示せぬテレビジョン受像機などの表示装置に供給することにより、表示装置に、番組の画像を表示させ、音声を出力させる。また、画面合成部26は、履歴表示部25から視聴履歴画面の画像信号が供給された場合には、その画像信号を表示装置に供給することにより、視聴履歴画面を表示装置に表示させる。
さらに、画面合成部26は、デマルチプレクサ/デコード部13からの番組の画像と、画面合成部26からの視聴履歴画面とを合成した合成画面の画像信号を生成し、表示装置に表示させたりすることも可能である。また、画面合成部26は、字幕やメッセージ、背景画像などを、番組の画像などと重畳して表示させることも可能である。
例えば、録画再生装置1では、録画予約時の「予約しました」や「予約が重複しています」などのメッセージを表示する場合に、そのメッセージとともに、予約対象の番組であって、ユーザが以前に視聴した番組の代表画像のサムネイル画像を表示させるようにすることができる。これにより、より視覚的に録画予約操作を行うことができ、操作性が向上する。
以上のように構成される録画再生装置1においては、EPGデータを用いて、ユーザが所望の番組を録画予約することができる。なお、録画再生装置1は上述したように1つのチューナ12しか搭載していないので、同一時間帯に2番組の録画(同時録画)はできない。
録画再生装置1においては、ユーザが一定時間以上、番組を視聴すると、その番組の視聴履歴が視聴番組データセットとして、視聴履歴記憶部21に蓄積(記憶)され、以降の録画予約の際には、その蓄積されたデータが参照される。
そこで、図3を参照して、ユーザが視聴した番組の視聴番組データセットが、視聴履歴記憶部21に記憶されるまでの処理について説明する。
図3に示す例では、ユーザは、時刻t1まではAチャンネルの番組αを視聴し、時刻t1から時刻t2まではBチャンネルの番組βを視聴し、時刻t2以降はCチャンネルを視聴しているものとする。時刻t2以降のCチャンネルでは、時刻t3までは番組γが放送され、時刻t3以降は番組δが放送されている。
録画再生装置1においては、ユーザが番組を視聴したとみなして視聴番組データセットの保存を必要とする時間がRT時間に設定されているとする。図3では、Aチャンネルの番組αとCチャンネルの番組δのユーザの視聴時間は、RT時間以上であるが、Bチャンネルの番組βとCチャンネルの番組γのユーザの視聴時間は、RT時間より少ないものとする。
Aチャンネルの番組αについては、特徴量検出部17は、番組αが選局されている間(即ち、時刻t1までの間)、番組αの画像の特徴量を逐次検出し、代表画像選択部18に供給する。そして、代表画像選択部18は、供給された画像の特徴量に基づいて、時刻tα1の画像41を、番組αの内容を最もよく表す代表画像として選択する。画像圧縮部19は、代表画像選択部18から供給された画像41を所定の圧縮方式で圧縮して代表画像圧縮データ41’を生成し、履歴処理部20に供給する。
履歴処理部20は、EPGデータ記憶部16から、番組αのEPGデータを取得し、取得した番組αのEPGデータに、ユーザが実際に番組αを視聴した視聴開始時刻と視聴終了時刻である視聴時間帯情報を付加した、番組αの視聴EPGデータ51を生成する。そして、履歴処理部20は、番組αの代表画像41の代表画像圧縮データ41’と視聴EPGデータ51とのセットである視聴番組データセット61を視聴履歴記憶部21に供給して記憶させる。
Bチャンネルの番組βについては、時刻t2までの間、特徴量検出部17により番組βの画像の特徴量が逐次検出され、時刻tβ1における画像42が代表画像とされていたが、時刻t2に他のチャンネル(Cチャンネル)に切り替えられた時点で、番組βを視聴した時間がRT時間以上ではなかったために、画像42は破棄され、視聴番組データセットも視聴履歴記憶部21に記憶されない。
Cチャンネルの番組γも同様に、時刻tγ1における画像43が代表画像とされていたが、時刻t3に番組γが終了し、時刻t2から時刻t3までの時間がRT時間以上ではなかったために、画像43は破棄され、視聴番組データセットも視聴履歴記憶部21に記憶されない。
番組δについては、視聴時間がRT時間以上となったので、番組αにおける場合と同様に、番組中の画像で最も特徴量の大であった時刻tδ1における画像44が代表画像とされて、代表画像圧縮データ44’と視聴EPGデータ52とのセットである視聴番組データセット62が視聴履歴記憶部21に記憶される。
以上のようにして、ユーザが実際に視聴した時間がRT時間以上である番組の視聴番組データセットが視聴履歴記憶部21に記憶される。
なお、上述した例では、制御部24から供給される選局信号に基づいて、視聴時間帯情報としての視聴開始時刻および視聴終了時刻を履歴処理部20が設定するようにしたが、ユーザが視聴開始時刻および視聴終了時刻をリモートコントローラ等で明示的に指定することも可能であり、ユーザによって視聴開始時刻または視聴終了時刻が指定された場合には、その指定された視聴開始時刻または視聴終了時刻が採用される。これにより、ユーザが本当に視聴したい時間帯をより正確に設定することができ、嗜好分析部22により生成される嗜好分析データの信頼性を向上させることができる。
図4のフローチャートを参照して、履歴処理部20による視聴番組データセット蓄積処理についてさらに説明する。この処理は、例えば、録画再生装置1の電源投入とともに開始される。なお、図4の処理においては、視聴番組データセット蓄積処理の対象である、ユーザがいま視聴している番組を番組Qとして説明する。
初めに、ステップS21において、履歴処理部20は、現在の時刻を視聴開始時刻t_s1として保持する。
ステップS22において、履歴処理部20は、ユーザが視聴開始時刻をリモートコントローラ等で指定したかを判定する。
ステップS22で、ユーザが視聴開始時刻を指定したと判定された場合、処理はステップS23に進み、履歴処理部20は、ユーザが指定した時刻を視聴開始時刻t_s2として保持する。一方、ステップS22で、ユーザが視聴開始時刻を指定していないと判定された場合には、ステップS24において、履歴処理部20は、ユーザが視聴終了時刻をリモートコントローラ等で指定したかを判定する。
ステップS24で、ユーザが視聴終了時刻を指定したと判定された場合、処理はステップS25に進み、履歴処理部20は、ユーザが指定した時刻を視聴終了時刻t_e2として保持する。一方、ステップS24で、ユーザが視聴終了時刻を指定していないと判定された場合には、ステップS26において、履歴処理部20は、録画再生装置1の電源オフか、またはチャンネル変更の操作がユーザにより行われたかを判定する。
ステップS26で、録画再生装置1の電源オフとチャンネル変更の操作のいずれも行われていないと判定された場合、履歴処理部20は、処理をステップS22に戻す。これにより、ステップS22乃至S26の処理が再び繰り返される。
一方、ステップS26で、録画再生装置1の電源オフか、またはチャンネル変更の操作のいずれかがユーザにより行われたと判定された場合、処理はステップS27に進み、履歴処理部20は、現在の時刻を視聴終了時刻t_e1として保持する。
次に、ステップS28において、履歴処理部20は、番組QをRT時間以上視聴したか、即ち、ユーザの実際の視聴時間である視聴開始時刻t_s1から視聴終了時刻t_e2までの時間が視聴番組データセットの保存を必要とするRT時間以上であるかを判定する。
ステップS28で、番組QをRT時間以上視聴したと判定された場合、処理はステップS29に進み、履歴処理部20は、ユーザが指定した視聴開始時刻t_s2を保持しているかを判定する。
ステップS29で、ユーザが指定した視聴開始時刻t_s2を保持していると判定された場合、ステップS30において、履歴処理部20は、視聴番組データセットにおける視聴時間帯情報の視聴開始時刻として視聴開始時刻t_s2を採用する。一方、ステップS29で、ユーザが指定した視聴開始時刻t_s2を保持していないと判定された場合、ステップS31において、履歴処理部20は、視聴番組データセットにおける視聴時間帯情報の視聴開始時刻として視聴開始時刻t_s1を採用する。
次に、ステップS32において、履歴処理部20は、ユーザが指定した視聴終了時刻t_e2を保持しているかを判定する。ステップS32で、ユーザが指定した視聴終了時刻t_e2を保持していると判定された場合、ステップS33において、履歴処理部20は、視聴番組データセットにおける視聴時間帯情報の視聴終了時刻として視聴終了時刻t_e2を採用する。一方、ステップS32で、ユーザが指定した視聴終了時刻t_e2を保持していないと判定された場合、ステップS34において、履歴処理部20は、視聴番組データセットにおける視聴時間帯情報の視聴終了時刻として視聴終了時刻t_e1を採用する。
即ち、ステップS29乃至S34の処理では、ユーザが指定した時刻がある場合には、その時刻を、ユーザが指定した時刻がない場合には、チャンネル切り替えまたは電源終了指示の時刻を、視聴時間帯情報の視聴開始時刻および視聴終了時刻とする処理が行われている。
ステップS35において、履歴処理部20は、番組Qの視聴番組データセットを視聴履歴記憶部21に記憶させる。より具体的には、履歴処理部20は、番組QのEPGデータを取得し、取得したEPGデータと、画像圧縮部19から供給される代表画像圧縮データ、および、ステップS29乃至S34の処理で決定された視聴時間帯情報を、視聴番組データセットとして視聴履歴記憶部21に供給する。
ステップS36において、履歴処理部20は、ステップS26でされたユーザの操作が電源オフであったかを判定する。ステップS36で、ステップS26でされたユーザの操作が電源オフではないと判定された場合、処理はステップS21に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。即ち、ステップS26でされたユーザの操作は、チャンネルを変更する操作であるので、変更されたチャンネルで放送されている番組に対して、上述したステップS21乃至S36の処理が繰り返される。
一方、ステップS36で、ステップS26でされたユーザの操作が電源オフであったと判定された場合、処理は終了する。
以上のようにして、ユーザがリアルタイム視聴している番組の視聴番組データセットが作成される。
なお、リアルタイム視聴している番組だけでなく、一旦録画データ記憶部14に記憶された番組を再生してユーザが視聴した場合にも同様に視聴番組データセットが作成される。この場合において、録画再生装置1が自動で視聴開始時刻および視聴終了時刻を設定する場合には、例えば、早送りなどせずに通常再生速度で視聴している間を視聴時間帯情報に設定することができる。
次に、嗜好分析部22による嗜好分析処理について説明する。
嗜好分析部22は、例えば、番組、出演者、番組のジャンルなど、様々な項目ごとのユーザの嗜好を分析し、嗜好分析データとして嗜好分析データ記憶部23に記憶させることができる。
例えば、嗜好分析部22は、視聴履歴記憶部21に記憶された各番組について、番組全体の放送時間帯のうち、ユーザが実際に視聴している視聴時間帯(視聴開始時刻から視聴終了時刻まで)の代表値を分析し、嗜好分析データとして嗜好分析データ記憶部23に記憶させることができる。なお、以下では、視聴開始時刻および視聴終了時刻の代表値を、それぞれ、代表視聴開始時刻および代表視聴終了時刻と称する。
図5は、代表視聴開始時刻を計算する嗜好分析処理のフローチャートである。この処理は、上述したように、例えば、制御部24から嗜好分析開始信号が供給されたタイミングで実行される。
以下の説明では、この処理を開始する時点で、視聴履歴記憶部21には、新たな番組Qの視聴番組データセットの視聴開始時刻として、上述の視聴開始時刻t_s2が記憶されているものとし、嗜好分析データ記憶部23には、番組Qのn個(nは所定の正の定数)の視聴番組データセットそれぞれの視聴開始時刻T1乃至Tnから求められた、番組Qの代表視聴開始時刻STが記憶されているものとする。
初めに、ステップS51において、嗜好分析部22は、番組Qの新たな視聴番組データセットから、視聴開始時刻t_s2を取得する。
ステップS52において、嗜好分析部22は、取得した視聴開始時刻t_s2が、これまでの番組Qの代表視聴開始時刻STに対して、所定時間の範囲内であるかを判定する。
ステップS52で、視聴開始時刻t_s2が代表視聴開始時刻STに対して所定時間の範囲内ではないと判定された場合、処理は終了する。この場合、視聴開始時刻t_s2は、番組Qのその他の視聴時間帯のデータとして処理される。
一方、ステップS52で、視聴開始時刻t_s2が代表視聴開始時刻STに対して所定時間の範囲内であると判定された場合、処理はステップS53に進み、嗜好分析部22は、視聴開始時刻t_s2と視聴開始時刻T1乃至Tnをあわせたサンプル数がn個以上であるかを判定する。ステップS53で、サンプル数がn個以上であると判定された場合、処理はステップS54に進み、サンプル数がn個より少ないと判定された場合、ステップS54の処理はスキップされる。
ステップS53で、サンプル数がn個以上であると判定された場合、ステップS54において、嗜好分析部22は、視聴開始時刻t_s2と視聴開始時刻T1乃至Tnのうちの、最も時刻の外れているものを除外する。ここで、除外されるものは、例えば、視聴開始時刻t_s2と視聴開始時刻T1乃至Tnのうちの最小値(最も時刻の早いもの)か、または、最大値(最も時刻の遅いもの)となるが、嗜好分析部22は、最小値を除外して計算したn個の平均値ST1’と最小値との差と、最大値を除外して計算したn個の平均値ST2’と最大値との差の大きい方を、除外する視聴開始時刻とする。なお、その他の基準により除外する視聴開始時刻を決定しても良い。
ステップS55において、嗜好分析部22は、新しい代表視聴開始時刻ST’を求める。例えば、新しい代表視聴開始時刻ST’を、平均値により求めることとすると、ステップS53の処理で除外された視聴開始時刻が最小値である場合には、嗜好分析部22は、上述の平均値ST1’を新しい代表視聴開始時刻ST’とし、ステップS53の処理で除外された視聴開始時刻が最大値である場合には、上述の平均値ST2’を新しい代表視聴開始時刻ST’とする。
また、サンプル数がn個より少ない場合には、例えば、嗜好分析部22は、サンプル全ての視聴開始時刻の平均値を、新しい代表視聴開始時刻ST’に決定する。なお、平均値以外の中間値、最頻値(モード)など、その他の基準により新しい代表視聴開始時刻ST’を求めてもよい。
以上のようにして、嗜好分析データとしての番組Qについての代表視聴開始時刻が決定される。代表視聴終了時刻も同様に計算することができる。なお、1つの番組で代表視聴時間帯が複数設定されていてもよい。
次に、図6を参照して、蓄積された嗜好分析データを用いて、ユーザがBチャンネルの番組Xを録画予約する場合の録画予約処理について説明する。
なお、ユーザは、Aチャンネルで放送される番組βを毎週視聴しており、録画再生装置1には、次週の番組βの録画予約が既に入っている。Aチャンネルにおける番組βの放送時間帯は時刻t101から時刻t104までである。また、Aチャンネルでは、番組βの前の時間帯、即ち時刻t100から時刻t101までは番組αが放送され、その後の時間帯、即ち時刻t104から時刻t105までは番組γが放送されることとなっている。なお、図6の番組α、番組β、番組γは、図3における番組α、番組β、番組γとは異なるものである。
図6において、Aチャンネルの番組β上に示されている三角マークは、視聴履歴記憶部21に記憶されている各視聴番組データセットの視聴開始時刻または視聴終了時刻を表している。
そして、図6において、濃い影を付して示されている時刻t102から時刻t103までの時間帯は、嗜好分析データとして嗜好分析データ記憶部23に記憶されている、番組βの代表視聴開始時刻から代表視聴終了時刻までの時間帯を表している。
以上のような前提において、Aチャンネルの番組βが放送される曜日と同じ曜日で、時刻t100から時刻t102までの時間帯にBチャンネルで放送される番組Xを録画予約しようとした場合、従来の録画予約処理では、薄い影を付して示される時刻t101から時刻t102までの時間帯において、番組Xと番組βが重複しているため、番組Xの録画予約はできない。
これに対して、録画再生装置1は、嗜好分析データ記憶部23に記憶されている番組βの嗜好分析データを参照し、番組βについては、ユーザが、時刻t102から時刻t103までの時間帯しか実際には視聴していないことを認識し、時刻t102から時刻t103までの時間帯のみを録画するように変更することで、番組Xの録画予約を可能にする。即ち、番組βの、ユーザが実際に視聴する時刻t102から時刻t103までの時間帯のみが少なくとも重複しないように、番組βの録画を制御(変更)することにより、番組Xの録画予約を可能にする。
図7のフローチャートを参照して、録画再生装置1による番組Xの録画予約処理について説明する。
録画対象として、番組Xが指定されると、初めに、ステップS71において、制御部24は、番組Xと同じ放送時間帯に他の番組の録画予約が入っているかを判定する。
ステップS71で、番組Xと同じ放送時間帯に他の番組の録画予約が入っていないと判定された場合、処理はステップS72に進み、制御部24は、番組Xの録画予約の設定を行って、処理を終了する。
一方、ステップS71で、番組Xと同じ放送時間帯に他の番組の録画予約が入っていると判定された場合、処理はステップS73に進む。
ステップS73において、制御部24は、嗜好分析データ記憶部23の嗜好分析データが最新のものであるかを判定する。そして、ステップS73で、嗜好分析データが最新のものではないと判定された場合、制御部24は、ステップS74において、嗜好分析部22に嗜好分析開始信号を供給し、嗜好分析を開始させる。なお、ステップS73およびS74の処理は定期的に実行させることとして、省略することも可能である。
一方、ステップS73で嗜好分析データが最新のものであると判定された場合と、ステップS74の処理終了後は、ステップS75において、制御部24は、録画予約済みの番組βの嗜好分析データが嗜好分析データ記憶部23にあるかを判定する。
ステップS75で、番組βの嗜好分析データが嗜好分析データ記憶部23にないと判定された場合、番組βの一部の放送時間帯が不要であるとは言えず、番組βの放送時間帯すべてを録画する必要があるので、制御部24は、ステップS76において、番組Xの録画予約ができないことをユーザに通知して、処理を終了する。例えば、制御部24は、画面合成部26を制御して、「番組βと放送時間帯が重複するので、番組Xの録画予約はできません」などのメッセージを表示させる。
一方、ステップS75で、録画予約済みの番組βの嗜好分析データが嗜好分析データ記憶部23にあると判定された場合、ステップS77において、制御部24は、番組βの嗜好分析データを嗜好分析データ記憶部23から取得する。
ステップS78において、制御部24は、番組βの嗜好分析データを参照することにより、ユーザが番組βの放送時間帯のうち特定の時間帯のみを視聴しているかを判定する。具体的には、番組βの代表視聴開始時刻と代表視聴終了時刻を参照して、ユーザが番組βの放送時間帯のうち特定の時間帯のみを視聴しているかが判定される。
ステップS78で、ユーザが番組βの放送時間帯のうち特定の時間帯のみを視聴していないと判定された場合、処理は上述したステップS76に進む。
一方、ステップS78で、ユーザが番組βの放送時間帯のうち特定の時間帯のみを視聴していると判定された場合、制御部24は、ステップS79において、番組βのユーザが視聴している時間帯が番組Xの放送時間帯と重複するかを判定する。
ステップS79で、番組βのユーザが視聴している時間帯が番組Xの放送時間帯と重複すると判定された場合、処理はステップS76に進む。即ち、ユーザが番組βの放送時間帯のうち特定の時間帯のみを視聴していない場合や、番組βの視聴している時間帯が番組Xの放送時間帯と重複する場合は、番組Xの録画予約はできない。
一方、ステップS79で、ユーザが視聴している番組βの時間帯が番組Xの放送時間帯と重複しないと判定された場合、処理はステップS80に進み、制御部24は、番組βの放送時間帯のなかでもユーザが特に視聴している時間帯だけ録画するかをユーザに確認する。例えば、制御部24は、画面合成部26を制御して、「番組Xと放送時間帯が重複するので、番組βの録画時間帯を変更してもよろしいですか?番組βはいつも視聴している時間帯のみ録画されます」などのメッセージを表示させる。なお、このメッセージとともに、番組βの視聴番組データセットを用いて、番組βの代表画像のサムネイル画像や番組の内容に関する情報を表示装置に同時に表示させることができる。これにより、録画予約した番組βがどのような番組であったかをユーザが容易に思い出すことが可能となる。
ステップS81では、制御部24は、番組βの特定の時間帯のみの録画が選択されたかを判定する。ステップS81で、番組βの特定の時間帯のみの録画が選択されなかったと判定された場合、即ち、番組βの放送時間帯のなかでもユーザが特に視聴している時間帯のみの録画に変更するかの問い合わせに対して、ユーザが変更を希望しなかった場合、処理はステップS76に進む。
一方、ステップS81で、番組βの特定の時間帯のみの録画が選択されたと判定された場合、ステップS82において、制御部24は、番組βの録画予約を、ユーザが特に視聴している時間帯のみの録画に変更する。そして、ステップS82の処理後、処理はステップS72に進み、番組Xの録画予約の設定が行われる。
以上のように、録画再生装置1によれば、ユーザが視聴した番組について、例えば、特定のコーナーだけというように特定の時間帯のみを視聴しているなど、視聴時間帯に特徴がある場合には、その特徴がユーザの嗜好分析データとして嗜好分析データ記憶部23に記憶されている。
そして、録画をしようとする番組Xの放送時間帯が、既に録画予約されている他の番組βの放送時間帯と重複する場合には、番組βの視聴に、特定の時間帯のみを視聴しているという特徴があるかどうかが判定される。ユーザが特定の時間帯のみを視聴しているという特徴を有している場合には、番組βの録画時間帯をいつも視聴している時間帯(代表視聴時間帯)のみに変更することで、番組Xの録画を可能とする。従って、録画再生装置1によれば、ユーザの録画予約の選択肢を広げることができ、ユーザはより柔軟に番組の録画をすることができる。
録画再生装置1は、番組βの録画時間帯を変更することにより番組Xの録画が可能である場合には、その旨をユーザに通知して、録画時間帯を変更せずに、番組βの放送全てを録画するか、または、番組βの録画時間を変更して番組Xの録画を優先するかをユーザに選択させることができるので、ユーザの意図しない録画予約の変更を防止することができる。
また、可能な場合にはユーザが実際に視聴している時間帯のみを録画することにより、録画データ記憶部14の記憶容量の削減にも貢献する。
なお、嗜好分析データ記憶部23に記憶されているユーザの嗜好分析データであって、ユーザが特定のコーナーだけを視聴しているなどの、視聴時間帯の特徴データは、上述の録画予約処理時以外にも利用することができる。
例えば、録画再生装置1は、ユーザがある番組を視聴している場合に、他のチャンネルで放送されている番組が、ユーザが視聴する傾向の高い時間帯となったときに、ユーザに、他チャンネルの番組でいつも視聴している時間帯となったことを知らせる表示をすることができる。このようにすることで、ユーザが嗜好する番組(の特定の時間帯)の見逃しを防止することができる。
いつも視聴している番組(の特定の時間帯)があることを知らせる表示を行う場合に、以前に視聴したときに取得された同一番組の代表画像のサムネイル画像も同時に表示することで、提示した番組に対するユーザの認識度を高めるようにしてもよい。
図8は、録画再生装置1のハードウエア構成例を示すブロック図である。
録画再生装置1では、チューナ211、復調器212、デスクランブラ213、および多重分離器214が順に接続されるとともに、多重分離器214に対して画像デコーダ215、画像信号処理回路217と音声デコーダ216、並びにD/A変換器218とがそれぞれ順に接続されている。
また、チューナ211乃至D/A変換器218、CPU(Central Processing Unit)219、ROM(Read Only Memory)220、メインメモリ(RAM)221、フラッシュメモリ222、リモートコントローラ228用のインターフェース223、HDD(ハードディスクドライブ)227用のインターフェース(I/F)224、インターネット接続用の通信インターフェース225、並びに、ドライブ231が互いにシステムバス226を介して接続されている。インターフェース224には、番組を録画するためのHDD(ハードディスクドライブ)227が接続されている。ドライブ231には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア232が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じてHDD227やフラッシュメモリ222等にインストールされる。
録画再生装置1に付属したリモートコントローラ228には、電源ボタン、選局ボタン、録画予約ボタン、録画予約キャンセルボタン、再生ボタン、EPG画面上で選択を行うための方向キーおよび決定キー等が設けられている。
番組の視聴時には、録画再生装置1に入力されたデジタル放送信号から、リモートコントローラ228の選局操作に基づいてチューナ211で所定の周波数帯のみが選択された後、復調器212で復調される。復調された信号は、デスクランブラ213においてスクランブル解除され、多重分離器214で、番組の画像および音声データのTSパケットやEPGデータのTSパケットに分離される。
TSパケットに含まれる画像および音声データが、画像デコーダ215および音声デコーダ216それぞれにより、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)-2VideoやMPEG-2Audioで復号される。また、EPGデータのパケットはCPU219に送られる。
そして、画像デコーダ215で復号された画像信号や、EPGデータを用いてCPU219で作成されたEPG画面の画像信号が、画像信号処理回路217でNTSC(National Television Standards Committee)方式への変換やミキシング等を施され、画像出力端子229から出力されて表示装置(不図示)に送られる。
また、音声デコーダ216で復号された音声信号が、D/A変換器218でアナログ変換され、音声出力端子230から出力されて表示装置に送られる。
CPU219は、ROM220に格納されたプログラムやデータに基づき、メインメモリ221をワーキングメモリとして用いて、録画再生装置1全体の制御を行い、例えば、上述したような、視聴番組データセット蓄積処理、嗜好分析処理、録画予約処理などを行う。
上述した例では、番組の画像データおよび音声データ並びにEPGデータをアンテナやケーブルを介してチューナにより受信する例について説明したが、本発明は、インターネットに代表されるネットワークを介して番組配信サーバ等から配信される番組を受信する場合にも適用可能である。換言すれば、番組とは、テレビジョン放送信号により伝送されてくるもののみならず、番組配信サーバ等から配信されるものも含む。
図7を参照して説明した例では、ユーザが手動で番組Xの録画予約を行う場合の例について説明したが、ユーザの嗜好情報に基づいて、ユーザが嗜好すると思われる番組を自動で録画する自動録画処理においても、ユーザの視聴時間帯情報を利用して、録画する番組が重複しないように録画時間帯を変更するようにしてもよい。
本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 録画再生装置, 21 視聴履歴記憶部, 22 嗜好分析部, 24 視聴/録画/再生制御部, 26 画面合成部
Claims (7)
- ユーザが視聴した番組に関する視聴履歴であって、前記番組の放送時間帯のうちのユーザが実際に視聴した時間帯についての情報である視聴時間帯情報を少なくとも含む視聴履歴を記憶する視聴履歴記憶手段と、
前記視聴履歴記憶手段に記憶された前記視聴時間帯情報に基づいて、前記番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみを録画する録画制御手段と
を備える録画制御装置。 - 前記録画制御手段は、録画対象の2つの番組の放送時間帯が重複し、2つの番組を同時に録画することができない場合に、前記視聴時間帯情報に基づいて、ユーザが実際に視聴した時間帯が少なくとも重複しないように、前記番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみを録画する
請求項1に記載の録画制御装置。 - 1つの番組に対する複数の前記視聴時間帯情報に基づいて、前記番組に対するユーザの代表的な視聴時間帯情報を分析する分析手段をさらに備え、
前記録画制御手段は、分析の結果得られた前記代表的な視聴時間帯情報に基づいて、ユーザが実際に視聴した時間帯が少なくとも重複しないように、前記番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみを録画する
請求項2に記載の録画制御装置。 - 録画対象の2つの番組の放送時間帯が重複する場合に、一方の番組の録画時間帯を前記代表的な視聴時間帯情報に対応する時間帯に変更することで他方の番組の録画が可能であることを通知する通知手段をさらに備える
請求項3に記載の録画制御装置。 - 前記視聴履歴には、ユーザが視聴した番組の画像を代表する代表画像も含み、
前記通知手段は、前記代表画像のサムネイル画像とともに、前記他方の番組の録画が可能であることを通知する
請求項4に記載の録画制御装置。 - 番組の録画を制御する録画制御装置が、
ユーザが視聴した前記番組に関する視聴履歴であって、前記番組の放送時間帯のうちのユーザが実際に視聴した時間帯についての情報である視聴時間帯情報を少なくとも含む視聴履歴を記憶し、
記憶された前記視聴時間帯情報に基づいて、前記番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみを録画する
録画制御方法。 - コンピュータに、
ユーザが視聴した番組に関する視聴履歴であって、前記番組の放送時間帯のうちのユーザが実際に視聴した時間帯についての情報である視聴時間帯情報を少なくとも含む視聴履歴を記憶し、
記憶された前記視聴時間帯情報に基づいて、前記番組の放送時間帯のなかの一部の時間帯のみを録画する
処理を実行させるプログラム。
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2008
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