JP2009035312A - 容器用一体成形用板紙および紙容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】坪量が50〜280g/m2、伸びが5%以上、引張強度が3〜10MPaの伸張紙の片面または両面に、片面厚さが6〜50μmの樹脂層が積層された板紙を用いる。前記樹脂層には、好適にはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれかからなる押出コート材を用いる。前記板紙を用いて壁面に縦皺を有する容器形状壁と、該容器形状壁間に設けられた仕切り壁とが一体に形成された紙容器を得る。一体成形は、好適には深絞り成形により行う。
【選択図】図1
Description
紙容器としては、板紙を組み立てて容器形状とするものが提案されているが(特許文献1、2参照)、組み立て作業が複雑で製造に多くの手間がかかり、容器形状壁の密閉性も十分に得られないという問題がある。このため、板紙を用いて深絞りなどによる一体成形で容器形状を得るものが提案されており(例えば特許文献3〜5)、該容器では容器形状壁の密閉性は良好となる。
坪量:50〜280g/m2
伸張紙の坪量は、仕切り壁を含めた深絞り一体成形で、良好な成形性が得られるように、伸張紙の坪量を適切に定める必要がある。この坪量が50g/m2未満であると、成形時に板紙の破断が生じてしまう。一方、280g/m2を超える坪量では、板紙が厚くなりすぎて成形が困難になる。したがって、坪量の範囲を上記に定める。なお、同様の理由で下限を100g/m2、上限を180g/m2とするのが望ましい。
また、仕切り壁を含めた深絞り一体成形を可能とするために伸張紙の伸びは5%以上であることが必要である。5%未満の伸びでは、成形時に破断が生じてしまう。なお、必要以上の伸びを有していても得られる効果が変わらないため、伸びの上限を36%とするのが望ましい。
仕切り壁を含めた深絞り一体成形で、良好な成形性が得られるように、引張強度を適切に定める必要がある。引張強度が3MPa未満であると、一体成形時に板紙の破断が生じてしまう。一方、引張強度が10MPaを超えると強度が高すぎて一体成形が困難になるため、板紙の強度を上記範囲に定める。なお、同様の理由で引張強度の上限を6MPaとするのが望ましい。
上記伸びおよび引張強度は、JISP8113に準拠して測定することができる。
厚さ:6〜50μm
前記した伸張紙は、伸びが10%未満程度の一般的な紙よりも、プレス成形性に優れているが、一体成形で容器内部に仕切りの壁を設けたような変位点がある形状で、局部的な成形負荷が加わると、紙本来の(植物)繊維を絡み合わせた特性が顔を出し、破断が発生する。この伸張紙に樹脂層を複合させることで、局部負荷のかかる成形に対し、紙の破断を防ぎ、大幅に成形性を向上させ、一体成形で内部仕切りのある容器を得ることが可能になる。
なお、 樹脂はフィルムであっても良いが、特に12μmを超えるフィルムはフィルム自体の引張強度が大きく、基材の成形性を向上させる効果が少ないため、押出コーティングによって供される樹脂層が好ましい。
樹脂の種類は、耐熱性に優れて電子レンジに対応できるポリプロピレン(PP)や、更に耐熱性が高く、紙単体基材では使用が不可能であったオーブンレンジでも容器の使用を可能にするポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を選択することで、更に利便性があがる。
一体成形の方式は、張り出し成形や多段プレスであっても良いが、深絞り成形で行うのが、形状の多様性、コスト面から最適である。また、容器壁面に縦雛を均一に入れることで、容器の強度の向上が図れ、紙の坪量を下げてコストダウンを図ることが出来る。
(理由)
容器形状壁の深さが20mmよりも浅いと、発明品の使用用途の弁当用容器などとしては容器の容量が不足し、また、内容物が容器外にこぼれてしまったりするおそれがある。本発明では、成形性に優れた板紙で構成されているので20mm以上の深さにすることができる。また、本発明品の容器は仕切り壁があるため、必要以上に深いと、むしろ使い勝手が悪くなり、また成形も難しくなるので、上限を60mmとした
(理由)
交差角が60°より小さいと、容器の容量が確保できない、或いは、容量を確保するめには、交差角60〜90°の容器に比べ、容器サイズが大きくなってしまう。
(理由)
容器に入れられる内容物の大きさ等は、大概容器形状壁の深さにより選択されるが、仕切り壁高さが50%未満では、それら内容物が仕切り壁を越えてこぼれてしまったり、液状内容物の場合は液漏れを起こすおそれがある。本発明では、成形性に優れた板紙で構成されているので、仕切り壁を50%以上の高さで一体成形したものにできる。
仕切り壁と容器形状壁または前記仕切り壁同士は、交差部の頂面が、各壁頂上部間または頂上部と壁面とを繋ぐ辺を有する多辺形面で形成されているのが望ましい。該多辺形面は、交差部の強度を高め、容器のねじれなどに対する強度を向上させる。
坪量が50〜280g/m2、伸びが5%以上、引張強度が3〜10MPaである伸張紙の片面または両面に、片面厚さが6〜50μmの樹脂層を積層して容器用一体成形用板紙を得る。上記伸張紙と樹脂層の積層は、伸張紙と樹脂フィルムとの貼り合わせにより行うこともできるが、好適には、伸張紙に溶融した樹脂を押出コーティングによって被覆して積層された樹脂層を得るのが望ましい。該押出コーティングは既知の方法により行うことができる。
上記板紙は、型を用いたプレス成形によって容器形状に成形される。好適には深絞り成形によって形成するのが望ましい。該成形においては、板紙の破断等の不具合が生じることなく後述する容器形状壁と仕切り壁とが、良好に一体成形される。
また、食品を容器1に収容した状態で電子レンジで加熱することが可能であり、また、所望によりオーブンレンジで加熱調理することも可能である。
食品を食するなどして使用済みとなった容器は、燃えるゴミとして処分が可能であり、廃棄が容易であり、環境面への負担も小さくすることができる。
得られた供試材に対し、破断の有無など成形品の外観を目視観察することにより成形性を評価した。
その結果を表1に示す。表から明らかなように、本発明の板紙を用いた供試材では、良好な成形性が得られた。一方、比較例では、基材が破断して容器形状に成形が出来なかった。
2 容器形状壁
3 仕切り壁
4 仕切り壁
20 縦皺
30、35、40 頂面
Claims (6)
- 坪量が50〜280g/m2、伸びが5%以上、引張強度が3〜10MPaである伸張紙の片面または両面に、片面厚さが6〜50μmの樹脂層が積層されていることを特徴とする容器用一体成形用板紙。
- 請求項1記載の板紙によって壁面に縦皺を有する容器形状壁と、該容器形状壁間に設けられた仕切り壁とが一体に形成されていることを特徴とする紙容器。
- 前記仕切り壁が複数からなり、該仕切り壁の一部または全部が互いに交差していることを特徴とする請求項2記載の紙容器。
- 前記容器形状壁の深さが20〜60mm、該容器形状壁の壁面と底面とが交差する角度が60〜90°であり、前記仕切り壁の高さが前記容器形状壁の深さの50%以上であることを特徴とする請求項2または3記載の紙容器。
- 前記樹脂層が、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれかからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の紙容器。
- 前記仕切り壁と前記容器形状壁または前記仕切り壁同士は、交差部の頂面が、各壁頂上部間または頂上部と壁面とを繋ぐ辺を有する多辺形面を構成していることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の紙容器。
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- 2007-08-03 JP JP2007202591A patent/JP2009035312A/ja active Pending
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