JP2009034616A - パターン形成方法、及び液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機能性液状体の乾燥状態の均一性を向上させることによりパターンの加工精度を向上させたパターン形成方法、及び液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】基板Sにインクを吐出し、レーザから出射されるレーザ光Bをインクに照射することにより基板Sにパターンを形成するとき、レーザ光Bの光軸Aの上にあるインクの厚みをL、インクのレーザ光Bの吸収係数をαとするとき、0.1≦α・L≦0.7を満たすようにインクの厚みと吸収係数αとを設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、パターン形成方法、及び液滴吐出装置に関する。
低温焼成セラミックス(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics )からなる多層基板は、優れた高周波特性と高い耐熱性を有するため、高周波モジュールの基板やICパッケージの基板等に広く利用される。LTCC多層基板の製造工程は、一般に、金属インクを用いてグリーンシートの上に回路パターンを描画する工程と、複数のグリーンシートを積層して回路パターンと各グリーンシートとを一括焼成する工程とを有する。
回路パターンを描画する工程においては、回路パターンの高密度化を図るため、金属インクを微小な液滴にして吐出するインクジェット法が提案されている(例えば、特許文献1)。インクジェット法は、1滴の容量が数〜数十ピコリットルの多数の液滴を用いて回路パターンを描画し、この液滴の吐出位置を変更することにより回路パターンの微細化や狭ピッチ化を可能にする。しかし、インクジェット法を用いる場合、着弾する液滴が対象物の表面状態に応じて濡れ広がるために、乾燥後のパターンのサイズや形状にバラツキが生じてしまう。そこで、インクジェット法においては、パターンの微細化や狭ピッチ化が進行するに連れて、液滴の濡れ広がりを所望のサイズに抑える技術が求められている。
特許文献1は、同じ機能(例えば、導電性)を発現し、かつ、異なる光熱変換効率を有する複数の機能性液状体を、それぞれ対象物の上に重ね塗りする。そして、一つの機能性液状体に電磁波(例えば、レーザ光)を照射することにより該機能性液状体に機能性を発現させ、かつ、該機能性液状体の光熱変換より他の機能性液状体に機能性を発現させる。この方法によれば、機能性液状体に投入する電磁波のエネルギーを低減させることができ、良質な機能性膜パターンを得ることができる。
特許文献2は、対象物の上に付着する機能性液状体の外形表面の各位置に対して、法線方向に電磁波(例えば、レーザ光)を照射する。この方法によれば、機能性液状体の各表面に対する電磁波の入射角度が小さくなるため、電磁波の反射が最小限に抑えられる。この結果、照射する電磁波が、機能性液状体によって効率良く吸収される。
特開2006−272152号公報 特開2006−305403号公報
機能性液状体に電磁波を照射して機能性液状体を乾燥、あるいは乾燥・焼成する場合、機能性液状体は、自身の表面で乾燥を開始するために、自身の内部に電磁波を進入させ難くなる。この結果、機能性液状体は、自身の表面を局所的に乾燥する一方、内部の殆どを乾燥しないために塗れ広がってしまう。
特に、機能性液状体として金属微粒子を含む金属インクを用いると、光の殆どが金属インクの表面に吸収されることにより、金属インクの表面には、金属膜が形成されてしまう。この金属膜は、機能性液状体に照射される光の殆どを反射するため、金属インクの以降の乾燥を抑えてしまう。
特許文献2は、電磁波に対する機能性液状体の吸収係数を増大させる一方、機能性液状体の表面と内部との間の吸収係数の差を減少させる技術ではない。そのため、特許文献2
の技術では、機能性液状体の乾燥状態を十分に均一にすることができない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、機能性液状体の乾燥状態の均一性を向上させることによりパターンの加工精度を向上させるパターン形成方法、及び液滴吐出装置を提供することである。
本発明のパターン形成方法は、対象物に機能材料を含む機能性液状体を吐出し、光源から出射される光を前記機能性液状体に照射することにより前記対象物に機能膜のパターンを形成するパターン形成方法であって、前記光の光軸上にある前記機能性液状体の厚みをL、前記機能性液状体の前記光の吸収係数をαとするとき、式(1)を満たすように前記厚みと前記吸収係数とを設定する。
本発明のパターン形成方法によれば、機能性液状体に照射される光が、該光の進行方向に沿って機能性液状体の全体に均一に吸収される。したがって、本発明のパターン形成方法は、機能性液状体の乾燥状態を均一にすることができるため、パターンの加工精度を向上させることができる。
本発明のパターン形成方法は、対象物に機能材料を含む機能性液状体を吐出し、光源から出射される光と、前記光源から出射されて前記対象物に反射される光とを前記機能性液状体に照射することにより前記対象物に機能膜のパターンを形成するパターン形成方法であって、前記光の光軸上にある前記機能性液状体の厚みをL、前記機能性液状体の前記光の吸収係数をα、前記対象物の前記光の反射率をRとすると、式(2)及び式(3)を満たすように、前記厚みと前記吸収係数とを設定する。
本発明のパターン形成方法によれば、光源からの光と対象物からの光とが、該光の進行方向に沿って機能性液状体の全体に均一に吸収される。したがって、本発明のパターン形成方法は、機能性液状体の乾燥状態を均一にすることができるため、パターンの加工精度を向上させることができる。
このパターン形成方法は、前記機能性液状体を液滴にして吐出し、前記対象物に着弾する前の前記液滴に前記光を照射するとき、前記液滴の径を選択することにより前記厚みを設定する構成であっても良い。
このパターン形成方法は、前記機能性液状体を液滴にして吐出し、前記対象物に複数の前記液滴からなる液状膜を形成して前記液状膜に前記光を照射するとき、前記光の進行方向に沿った前記液状膜の膜厚を選択することにより前記厚みを設定する構成であっても良い。
上記パターン形成方法によれば、液滴の径、あるいは液状膜の膜厚が、選択した厚みに設定されるため、機能性液状体に照射される光が、該光の進行方向に沿って機能性液状体の全体に均一に吸収される。したがって、このパターン形成方法は、機能性液状体の乾燥状態を均一にすることができるため、パターンの加工精度を向上させることができる。
このパターン形成方法において、前記光はレーザ光であり、前記レーザ光の波長を選択することにより前記吸収係数を設定する構成であっても良い。
このパターン形成方法によれば、光の波長が、吸収係数に基づいて選択されるため、機能性液状体に照射される光が、該光の進行方向に沿って機能性液状体の全体に均一に吸収される。したがって、このパターン形成方法は、機能性液状体の乾燥状態を均一にすることができるため、加工精度を向上させることができる。
このパターン形成方法は、前記機能材料の濃度を選択することにより前記吸収係数を設定する構成であっても良い。
このパターン形成方法によれば、吸収係数に基づいて機能材料の濃度が選択されるため、機能性液状体に照射される光が、該光の進行方向に沿って機能性液状体の全体に均一に吸収される。したがって、このパターン形成方法は、機能性液状体の乾燥状態を均一にすることができるため、パターンの加工精度を向上させることができる。
このパターン形成方法において、前記機能性液状体は前記光を吸収する色素を含む液状体であり、前記色素の濃度を選択することにより前記吸収係数を設定する構成であっても良い。
このパターン形成方法によれば、吸収係数に基づいて色素の濃度が選択されるため、機能性液状体に照射される光が、該光の進行方向に沿って機能性液状体の全体に均一に吸収される。したがって、このパターン形成方法は、機能性液状体の乾燥状態を均一にすることができるため、パターンの加工精度を向上させることができる。
このパターン形成方法において、前記機能材料は金属微粒子であり、前記金属微粒子の粒子径と、前記金属微粒子の粒子間距離の少なくともいずれか一方を選択することにより前記吸収係数を設定する構成であっても良い。
このパターン形成方法によれば、金属微粒子の粒子径、あるいは金属微粒子の粒子間距離が、吸収係数に基づいて選択されるため、機能性液状体に照射される光が、該光の進行方向に沿って機能性液状体の全体に均一に吸収される。したがって、このパターン形成方法は、機能性液状体の乾燥状態を均一にすることができるため、パターンの加工精度を向上させることができる。
本発明の液滴吐出装置は、機能材料を含む機能性液状体を液滴にして対象物に吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドから吐出される前記機能性液状体に光を照射する照射部とを有し、前記光の光軸上にある前記機能性液状体の厚みをL、前記機能性液状体の前記光の吸収係数をαとするとき、式(1)を満たす。
本発明の液滴吐出装置によれば、機能性液状体に照射される光が、該光の進行方向に沿って機能性液状体の全体に均一に吸収される。したがって、本発明の液滴吐出装置は、機能性液状体の乾燥状態を均一にすることができるため、パターンの加工精度を向上させることができる。
本発明の液滴吐出装置は、機能材料を含む機能性液状体を液滴にして対象物に吐出する液滴吐出ヘッドと、光源から出射される光と、前記光源から出射されて前記対象物に反射される光とを、前記液滴吐出ヘッドから吐出される前記機能性液状体に照射する照射部とを有し、前記光の光軸上にある前記機能性液状体の厚みをL、前記機能性液状体の前記光の吸収係数をα、前記対象物の前記光の反射率をRとすると、式(2)及び式(3)を満たす。
本発明の液滴吐出装置によれば、光源からの光と対象物からの光とが、該光の進行方向に沿って機能性液状体の全体に均一に吸収される。したがって、本発明の液滴吐出装置は、機能性液状体の乾燥状態を均一にすることができるため、パターンの加工精度を向上させることができる。
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図8に従って説明する。図1は、液滴吐出装置10の全体を示す斜視図である。
図1において、液滴吐出装置10は、一つの方向に延びる基台11と、基台11の上に搭載されて基板Sを載置するステージ12とを有する。ステージ12は、基板Sの一つの面を上に向けた状態で基板Sを位置決め固定して、基台11の長手方向に沿って基板Sを搬送する。基板Sとしては、グリーンシート、ガラス基板、シリコン基板、セラミック基板、樹脂フィルム、紙等の各種の基板が用いられる。
本実施形態においては、基板Sの上面を吐出面SAという。吐出面SAは、所望のパターンを形成するための面であり、液滴を着弾させるための位置を目標点として有する。また、基板Sが搬送される方向であって、図1において左上方向に向かう方向を+Y方向という。また、+Y方向と直交する方向であって、図1において右上方向に向かう方向を+X方向とし、基板Sの法線方向をZ方向という。
液滴吐出装置10は、基台11を跨ぐ門型のガイド部材13と、ガイド部材13の上側に配設されるインクタンク14とを有する。インクタンク14は、機能性液状体としてのインクIkを貯留するとともに、貯留するインクIkを所定圧力で導出する。インクIkとしては、機能材料としての銀微粒子を含む銀インク、ITO(Indiumu Tin Oxide )微粒子を含むITOインク、顔料を含む顔料インク等の各種のインクが用いられる。
ガイド部材13は、キャリッジ15を+X方向及び+X方向の反対方向(−X方向)に沿って移動可能に支持する。キャリッジ15は、ヘッドユニット20を搭載して+X方向及び−X方向に沿って移動する。キャリッジ15は、基板Sが+Y方向に搬送されるときに+X方向あるいは−X方向に移動し、ヘッドユニット20を目標点の搬送経路の上に配置する。なお、基板Sを+Y方向に搬送する動作を主走査とし、ヘッドユニット20を+X方向及び−X方向に搬送することにより目標点の搬送経路の上にセットする動作を副走査という。
次に、ヘッドユニット20について以下に説明する。図2は、ヘッドユニット20をステージ12から見た斜視図である。図3は、ヘッドユニット20の内部を模式的に示す図である。
図2において、ヘッドユニット20は、+X方向に延びるヘッド基板21と、ヘッド基板21に搭載される液滴吐出ヘッド22と、ヘッド基板21に搭載されて液滴吐出ヘッド22の+Y方向に配設されるレーザヘッド23とを有する。
ヘッド基板21は、キャリッジ15に位置決め固定されて、基板Sに対して+X方向及び−X方向に沿って移動する。ヘッド基板21は、その一側端に入力端子21aを有して、入力端子21aに入力される各種の駆動信号を液滴吐出ヘッド22及びレーザヘッド23に出力する。
液滴吐出ヘッド22は、基板Sと対向する側面の+X方向の略全幅にわたりi個(iは1以上の整数)のノズルNを有する。各ノズルNは、それぞれZ方向に延びる円形孔であって、+X方向に沿って所定のピッチで形成される。液滴吐出ヘッド22は、例えば+X方向に沿って141μmのピッチで配列される180個のノズルNを有する。なお、図2では、ノズルNの配置を説明するためにノズルNの数量を簡略化して示す。
図3において、液滴吐出ヘッド22は、ノズルNごとに、一つのキャビティ24と、該
キャビティ24の内部に圧力を与える一つの圧力発生素子25とを有する。すなわち、液滴吐出ヘッド22は、ノズルNの数量と同じi個のキャビティ24と、i個の圧力発生素子25とを有する。各キャビティ24と各圧力発生素子25とは、それぞれノズルNの直上に配設されることにより、該ノズルNに対応付けられる。
各キャビティ24は、それぞれ共通するインクタンク14に接続されてインクタンク14からのインクIkを収容し、連通するノズルNにインクIkを供給する。各ノズルNは、それぞれ連通するキャビティ24からのインクIkを受けて、自身の開口に気液界面(以下単に、メニスカスという。)Mを形成する。
各圧力発生素子25は、それぞれ接続されるキャビティ24の内部に所定圧力を与えて、該キャビティ24の内部の圧力を増大及び減少させることにより、該キャビティ24に連通するノズルNのメニスカスMを振動させる。圧力発生素子25としては、例えばキャビティ24の容積を機械的に拡大及び縮小させる圧電素子、あるいはキャビティ24の温度を局所的に上昇及び下降させる抵抗加熱素子を用いることができる。
吐出面SAにある目標点Tは、基板Sが主走査されるとき、選択されるノズルN(以下単に、選択ノズルという。)の直下を通過する。目標点Tが選択ノズルの直下に位置するとき、選択ノズルに連通するキャビティ24は、対応する圧力発生素子25の駆動力を受けることにより、選択ノズルのメニスカスMを振動させて、インクIkの一部を所定重量の液滴Dにして選択ノズルから吐出させる。例えば、圧力発生素子25は、キャビティ24が収容する金属インクの一部を1滴あたり10ngの液滴DにしてノズルNから吐出させる。ノズルNから吐出される液滴Dは、吐出面SAの法線に沿って飛行して、選択ノズルの直下、すなわち目標点Tに着弾する。なお、本実施形態においては、吐出面SAの法線であってノズルNを含む法線を、飛行経路Kという。また、ノズルNから吐出される液滴Dの直径を、液厚Lという。
液滴Dの液厚Lは、メニスカスMの振動周期や振幅により決定される、すなわち圧力発生素子25に入力される駆動波形信号COMにより決定される。本実施形態においては、この液厚Lが、液滴Dを均一に乾燥させるためのサイズに選択される。
図3において、レーザヘッド23は、ノズルNごとに、光源としての一つのレーザLDと、一つの偏向器26とを有する。すなわち、レーザヘッド23は、ノズルNの数量と同じi個のレーザLDとi個の偏向器26とを有する。各レーザLDと各偏向器26とは、それぞれノズルNの+Y方向に配設されることにより、該ノズルNに対応付けられる。
各レーザLDは、それぞれノズルNの+Y方向に配設されて、所定の駆動信号を受けるときにレーザ光Bを出射する。レーザ光Bの波長は、インクIkの吸収波長(例えば、850nm)であり、レーザ光Bの強度は、予め試験等に基づいて設定されるものである。詳述すると、レーザ光Bの強度は、レーザ光Bを受けるインクIkに突沸を誘起させない強度であって、かつ、レーザ光Bを受けるインクIkに乾燥を促進させる強度である。レーザLDとしては、面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)や半導体レーザを用いることができる。
本実施形態では、インクIkが有する吸収係数であって、レーザ光Bの光軸に沿う単位距離あたりの吸収係数を、吸収係数αという。
各偏向器26は、それぞれ対応するレーザLDからのレーザ光Bを受けて、該レーザ光Bの光路を、+Y方向の反対方向(−Y方向)にあるノズルNの直下に向けて折り曲げる。これにより、各偏向器26は、それぞれ−Y方向にある飛行経路Kと交差する光軸Aを形成する。偏向器26としては、例えば三角プリズムや偏向ミラーを用いることができる
吐出面SAにある目標点Tが選択ノズルの直下に位置するとき、選択ノズルに対応するレーザLD(以下単に、選択レーザという。)は、所定の駆動信号を受けることによりレーザ光Bを出射する。選択レーザからのレーザ光Bは、偏向器26の偏向作用を受けることにより、光軸Aに沿って進行する。選択ノズルから吐出される液滴Dは、飛行経路Kに沿って飛行し、目標点Tに着弾する前に、光軸Aの上を通過する、すなわちレーザ光Bを受ける。レーザ光Bを受ける液滴Dは、レーザ光Bの光エネルギーを吸収することにより、インクIkの溶媒又は分散媒を蒸発して乾燥を開始し、その後、吐出面SAにある目標点Tに着弾する。目標点Tに着弾する液滴Dは、レーザ光Bによる着弾前の乾燥によって増粘するため、その粘度を高くする分だけ、濡れ広がりを抑えて定着する。なお、本実施形態における「定着」とは、着弾した液滴Dの濡れ広がりが、後工程(例えば、本乾燥工程や焼成工程)に移るときに、後工程の要請によって決定されるサイズに抑えられることである。これにより、液滴吐出装置10は、機能材料からなる機能膜(例えば、金属膜)のパターンを高い精度の下で加工できる。
次に、インクIkが有するレーザ光Bの吸収係数αと液厚Lとの関係について以下に説明する。図4は、液滴Dの中心が光軸Aの上にある状態を模式的に示す図である。図4では、光軸Aと液滴Dの表面との交点であって、レーザ光Bが進入する側の交点を原点Pとする。また、図4では、原点Pを含む光軸Aの上に一次元座標系を規定し、原点Pからレーザ光Bの進行方向に沿って座標x1を規定する。
図4において、原点Pにおけるレーザ光Bの強度をIとするとき、座標x1におけるレーザ光Bの強度は、ランバート−ベールの法則(Lambert-Beer Law )を適用すること
により、式(1−1)で表される。座標x1のインクIkによって吸収される単位時間、単位面積あたりのエネルギーを、吸収量Eとすると、座標x1と座標x1+δxとの間の吸収量Eの差分δEは、式(1−1)を用いることにより、式(1−2)で表される。式(1−2)を吸収量Eについて解くことにより、座標x1における吸収量Eが、式(1−3)で表される。
Figure 2009034616
Figure 2009034616
Figure 2009034616
さらに、原点Pにおけるレーザ光Bのエネルギーに対して、原点Pから座標x1までの間のインクIkによって吸収されるレーザ光Bの総エネルギーの割合を、吸収率ERとすると、吸収率ERは、式(1−3)を用いることにより、式(1−4)で表される。
Figure 2009034616
式(1−3)によって与えられる吸収量Eと座標x1の関係、及び式(1−4)によって与えられる吸収率ERと座標x1の関係を、それぞれ図5及び図6に示す。なお、図5及び図6においては、説明の便宜上、強度Iを1、液厚Lを10とする。また、図5においては、吸収係数αと液厚Lの積、すなわちα・Lが、5、0.5、0.05に設定される場合について示す。また、図6においては、α・Lが0.1、0.3、0.7の設定される場合について示す。
図5において、α・Lが5に設定される液滴Dは、一点鎖線に示すように、原点Pで相対的に大きな吸収量Eを示す一方、原点Pから離れるに従って吸収量Eを大きく減少させる、すなわち液滴Dの径方向に沿って吸収量Eに大きな差異を与える。α・Lが0.5に設定される液滴Dは、実線に示すように、α・L=5を満たす液滴Dと比べて、原点Pの吸収量Eを大幅に低くする一方、径方向に沿う吸収量Eの差異を著しく軽減する。α・Lが0.05に設定される液滴Dは、破線に示すように、α・L=0・5を満たす液滴Dと比べて、原点Pの吸収量Eを、さらに低くする一方、径方向に沿う吸収量Eの差異を、より軽減する。
したがって、吸収係数αが一定の場合、液滴Dの液厚Lを薄く選択することにより、径方向に沿う吸収量Eの均一性を向上できることが分かる。また、液厚Lが一定の場合、液滴Dの吸収係数αを低く選択することにより、径方向に沿う吸収量Eの均一性を向上できることが分かる。
本発明においては、液滴Dを均一に乾燥させるために、原点Pとx1=Lとの間の吸収量Eの差が、原点Pの吸収量Eの80%以下でなければならない。原点P(x1=0)の吸収量Eに対するx1=Lの吸収量Eの割合は、式(1−3)を用いることにより、10−α・Lによって与えられる。よって、液滴Dを均一に乾燥させるために、α・Lは、1−10−α・L≦0.8を満たす、すなわちα・L≦0.7を満たす値に設定される。
図6において、α・Lが0.7に設定される液滴Dは、実線に示すように、原点Pから離れるに従って吸収率ERを放物線状に増大させて、座標x=Lまでに約80%のレーザ光Bを吸収する。α・Lが0.3に設定される液滴Dは、破線に示すように、α・L=0.7を満たす液滴Dと比べて、全体的に吸収率を低くし、座標x=Lまでに約60%のレーザ光Bを吸収する。また、α・Lが0.1に設定される液滴Dは、一点差線に示すように、α・L=0・5を満たす液滴Dと比べて、全体的に吸収率をさらに低くし、座標x=Lまでに約20%のレーザ光Bを吸収する。
したがって、吸収係数αが一定の場合、液滴Dの液厚Lを厚く選択することにより、吸収率ER、すなわちレーザ光Bの使用効率を向上できることが分かる。また、液厚Lが一定の場合、液滴Dの吸収係数αを高く選択することにより、吸収率ER、すなわちレーザ光Bの使用効率を向上できることが分かる。
本発明においては、レーザ光Bの使用効率を確保するために、液滴Dの吸収率ERが、0.2以上でなければならない。よって、α・Lは、式(1−4)を用いることにより、ER=1−10−α・L≧0.2を満たす、すなわちα・L≧0.1を満たす値に設定される。
したがって、液滴吐出装置10は、液滴Dの直径を選択することにより、式(1)を満たすα・Lを設定するため、吐出する各液滴Dにレーザ光Bを均一、かつ高い使用効率の下で吸収させることができる。
Figure 2009034616
この結果、液滴吐出装置10は、液滴Dの乾燥状態を均一にすることができるため、目標点Tに着弾する液滴Dを、目標点Tを含む狭い領域に定着させることができ、ひいては液滴Dからなるパターンの加工精度を向上させることができる。また、液滴吐出装置10は、レーザ光Bの出力を低く抑えることができるため、省エネルギー化を図ることができる。
次に、液滴吐出装置10の電気的構成について図7及び図8に従って説明する。図7は、液滴吐出装置10の電気的構成を示すブロック回路図であり、図8は、ヘッド駆動回路の電気的構成を示すブロック回路図である。
図7において、制御装置30は、液滴吐出装置10に各種の処理動作を実行させる。制御装置30は、CPU等からなる制御部31と、DRAM及びSRAMを含み各種のデータを格納するRAM32と、各種制御プログラムを格納するROM33とを有する。また、制御装置30は、クロック信号を生成する発振回路34と、駆動波形信号を生成する駆動波形生成回路35と、各種の信号を受信する外部I/F36と、各種の信号を送信する内部I/F37とを有する。
制御装置30は、外部I/F36を介して入出力装置38に接続される。また、制御装置30は、内部I/F37を介してモータ駆動回路39及びヘッド駆動回路40に接続される。
入出力装置38は、例えばCPU、RAM、ROM、ハードディスク、液晶ディスプレイ等を有する外部コンピュータである。入出力装置38は、液滴吐出装置10を駆動させるための各種の制御信号を外部I/F36に出力する。外部I/F36は、パターンを形成するためのパターンデータIpを入出力装置38から受信する。パターンデータIpとは、基板Sの走査速度に関するデータ、液滴Dの吐出周期に関するデータ、目標点Tの位置に関するデータ、液滴Dのサイズ、すなわち式(1)を満たすために選択された液厚Lに関するデータ等、液滴Dの吐出処理を実行させるための各種のデータである。
RAM32は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファとして利用される。ROM33は、制御部31が実行する各種の制御ルーチンと、その制御ルーチンを実行するための各種のデータとを格納する。ROM33、例えばノズルNの数量やノズルNの位置に関するデータ等、液滴Dの吐出処理を実行するためのデータを格納する。
発振回路34は、各種のデータや各種の駆動信号を同期させるためのクロック信号を生成する。発振回路34は、例えば各種のデータをシリアル転送するための転送クロックCLKを生成する。発振回路34は、シリアル転送する各種のデータをパラレル変換するためのタイミング信号LATを液滴Dの吐出周期で生成する。
駆動波形生成回路35は、駆動波形信号COMを生成するための波形データを所定のア
ドレスに対応させて格納する。制御部31は、パターンデータIpに基づいて、液厚Lを得るための波形データを読み出す。駆動波形生成回路35は、制御部31が読み出す波形データを吐出周期のクロック信号ごとにラッチしてアナログ信号に変換し、そのアナログ信号を増幅して駆動波形信号COMを生成する。
外部I/F36は、入出力装置38からのパターンデータIpを受信してRAM32に一時的に格納させて中間コードに変換する。制御部31は、RAM32が格納する中間コードデータを読み出してドットパターンデータを生成する。吐出面SAは、液滴Dの+Y方向の吐出間隔、及び液滴Dの+X方向の吐出間隔によって規定させる二次元の格子点を有する。液滴Dを吐出するか否かの選択は、この格子点ごとに規定される。ドットパターンデータとは、各格子点に対して、それぞれ目標点Tであるか否か、すなわち液滴Dを吐出するか否かを関連づけるデータである。
制御部31は、1回の主走査分に相当するドットパターンデータを生成すると、ドットパターンデータを用いて、転送クロックCLKに同期するシリアルデータを生成し、そのシリアルデータを内部I/F37を介してヘッド駆動回路40にシリアル転送する。本実施形態においては、ドットパターンデータを用いて生成するシリアルデータを、シリアルパターンデータSIという。シリアルパターンデータSIは、ドットパターンデータに基づいて規定される液滴Dの吐出及び非吐出を各圧力発生素子25に対応させるためのデータであって、液滴Dの吐出周期で生成される。
制御部31は、内部I/Fを介してモータ駆動回路39に接続されて、モータ駆動回路39に対応する駆動制御信号を出力する。モータ駆動回路39は、ステージ12やキャリッジ15を移動させるための各種のモータMTと、該モータMTの回転数と回転方向を検出するためのエンコーダECに接続される。モータ駆動回路39は、制御部31からの駆動制御信号に応答してモータMTを駆動し、キャリッジ15を用いる副走査とステージ12を用いる主走査とを実行する。モータ駆動回路39は、エンコーダECからの検出信号を受けてステージ12の移動方向や移動量、キャリッジ15の移動方向や移動量を演算して制御装置30に出力する。制御装置30は、ステージ12の移動方向や移動量に基づいて各格子点がノズルNの直下に位置するか否かを判断し、各格子点がノズルNの直下に位置するときにタイミング信号LATを生成する。
次に、ヘッド駆動回路40について以下に説明する。図8において、ヘッド駆動回路40は、シフトレジスタ41、制御信号生成部42、レベルシフタ43、圧力発生素子スイッチ44、レーザスイッチ45を有する。
シフトレジスタ41は、制御装置30からの転送クロックCLKを受けてシリアルパターンデータSIを順次シフトさせる。シフトレジスタ41は、ノズルNの数量、すなわちi個のビット値からなるシリアルパターンデータSIを格納する。
制御信号生成部42は、制御装置30からのタイミング信号LATを受けてシフトレジスタ41に格納されるシリアルパターンデータSIをラッチする。制御信号生成部42は、ラッチするシリアルパターンデータSIをシリアル/パラレル変換して各ノズルNに対応するiビットのパラレルデータを生成し、該パラレルデータをレベルシフタ43、及びレーザスイッチ45に出力する。本実施形態においては、制御信号生成部42が出力するパラレルデータを、選択信号としてのパラレルパターンデータPIという。
レベルシフタ43は、制御信号生成部42からのパラレルパターンデータPIを圧力発生素子スイッチ44の駆動電圧レベルに昇圧して、各圧力発生素子25に関連付けられるi個の開閉信号を生成する。
圧力発生素子スイッチ44は、各圧力発生素子25に対応するi個のスイッチ素子を有し、各スイッチ素子の入力端には、それぞれ制御装置30からの駆動波形信号COMが入力されて、各スイッチ素子の出力端には、それぞれ対応する圧力発生素子25が接続される。各スイッチ素子は、それぞれ対応する圧力発生素子25に関連付けられる開閉信号に応じて、対応する圧力発生素子25に駆動波形信号COMを出力する。ヘッド駆動回路40は、目標点Tが選択ノズルの直下に位置するとき、対応する圧力発生素子25に駆動波形信号COMを出力する。これによって、ヘッド駆動回路40は、式(1)を満たす液厚Lの液滴Dを目標点Tに向けて吐出させる。
レーザスイッチ45は、各レーザLDに対応するi個のスイッチ素子を有し、各スイッチ素子の入力端には、それぞれ制御装置30からの電源VLDが入力されて、各スイッチ素子の出力端には、それぞれ対応するレーザLDが接続されている。各スイッチ素子は、それぞれ対応するノズルNに関連づけられるパラレルパターンデータPIに応じて、対応するレーザLDに所定時間だけ駆動電流を供給する。これによって、ヘッド駆動回路40は、目標点Tに向けて液滴Dが吐出されるとき、該目標点Tを含む飛行経路Kの上に所定時間だけレーザ光Bを照射させる。これによって、ヘッド駆動回路40は、液厚Lの液滴Dに向けて、式(1)を満たすレーザ光Bを照射させる。
そして、液滴吐出装置10は、基板Sの主走査により、吐出面SAの各目標点TがそれぞれノズルNの直下に位置するとき、選択した液厚Lの液滴Dを選択ノズルから吐出し、かつ着弾する前の液滴Dに対して選択レーザからのレーザ光Bを照射する。したがって、液滴吐出装置10は、式(1)を満たす条件の下で吐出処理を実行するため、吐出する各液滴Dにレーザ光Bを均一、かつ高い使用効率の下で吸収させることができる。
次に、上記のように構成した第一実施形態の効果を以下に記載する。
(1)第一実施形態において、液滴吐出装置10は、基板SにインクIkを吐出し、レーザLDから出射するレーザ光BをインクIkに照射する。そして、液滴吐出装置10は、レーザ光Bの光軸Aの上にあるインクIkの厚みをL、インクIkのレーザ光Bの吸収係数をαとするとき、0.1≦α・L≦0.7を満たすインクIkの厚みを選択して設定する。したがって、インクIkに照射されるレーザ光Bが、レーザ光Bの進行方向に沿ってインクIkの全体に均一に吸収される。よって、液滴吐出装置10は、インクIkの乾燥状態を均一にすることができるため、インクIkからなるパターンの加工精度を向上させることができる。
(2)第一実施形態において、液滴吐出装置10は、インクIkを液滴Dにして吐出し、基板Sに着弾する前の液滴Dにレーザ光Bを照射するとき、液滴Dの直径を選択して液厚Lを設定する。したがって、液滴Dに照射されるレーザ光Bが、該レーザ光Bの進行方向に沿って液滴Dの全体に均一に吸収される。
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態を図9〜図11に従って説明する。第二実施形態は、第一実施形態に加えて、吐出面SAから反射するレーザ光Bを利用するものである。そのため、以下においては、その変更点について詳しく説明する。
図9において、液滴吐出ヘッド22は、吐出面SAに複数の液滴Dを吐出して+Y方向に沿って連続する液状膜Fを形成する。本実施形態においては、液状膜Fの膜厚を、液厚Lという。この液厚Lは、液滴Dのサイズにより決定される、すなわち圧力発生素子25に入力される駆動波形信号COMにより決定される。本実施形態においては、この液厚Lが、液状膜Fを均一に乾燥させるためのサイズに選択される。
レーザヘッド23は、レーザLDから鉛直方向に延びる光軸Aを形成して液状膜Fにレーザ光Bを照射する。液状膜Fに吸収されるレーザ光Bは、インクIkの溶媒又は分散媒を蒸発してインクIkの乾燥を開始する。液状膜Fを透過するレーザ光Bは、吐出面SAに到達して反射率Rで反射される。反射されるレーザ光Bは、再び液状膜Fを照射し、液
状膜Fに吸収されることによりインクIkを、さらに乾燥する。本実施形態においては、液状膜Fに入射する光を入射光Biとし、吐出面SAから反射する光を反射光Brという。
レーザ光Bを受ける液状膜Fは、入射光Biと反射光Brによる乾燥によって増粘するため、その粘度を高くする分だけ、濡れ広がりを抑えて定着する。これにより、液滴吐出装置10は、機能材料からなる機能膜(例えば、金属膜)のパターンを高い精度の下で加工できる。
次に、インクIkが有するレーザ光Bの吸収係数αと液厚Lとの関係について以下に説明する。図10は、液状膜Fに入射する入射光Biと、吐出面SAから反射する反射光Brの状態を模式的に示す図である。図10では、入射光Biと液状膜Fの表面との交点を原点Pという。また、図10では、原点Pを含む光軸Aの上に一次元座標系を規定し、原点Pから吐出面SAに向かって座標x2を規定する。
図10において、座標x2のインクIkによって吸収されるレーザ光Bの吸収量Eは、入射光Biの吸収量Eと、反射光Brの吸収量Eとを加算した値である。本実施形態においては、入射光Biの吸収量Eを入射吸収量Eiとし、反射光Brの吸収量Eを反射吸収量Etという。
座標x2における入射吸収量Eiは、第一実施形態と同じく、x2=x1とすることにより、式(1−3)で表される。また、座標x2における反射吸収量Etは、x2=2L−x1とし、式(1−3)から得られる吸収量Eに反射率Rを乗じることによって表される。これら入射吸収量Ei、反射吸収量Et、及び吸収量Eと座標x2との関係を図11に示す。なお、図11においては、反射率Rを100%とする。
図11において、液状膜Fは、一点鎖線に示すように、最も大きな入射吸収量Eiを原点Pで示し、原点Pから離れるに従って入射吸収量Eiを減少させて、入射吸収量Eiの最小値を吐出面SAで示す。また、液状膜Fは、実線に示すように、入射吸収量Eiから連続する反射吸収量Etを吐出面SAで示し、吐出面SAから離れるに従って反射吸収量Etを減少させて、反射吸収量Etの最小値を原点Pで示す。そして、液状膜Fは、破線に示すように、吸収量Eの最大値を原点Pで示し、原点Pから離れるに従って吸収量Eを減少させて、吸収量Eの最小値を吐出面SAで示す。したがって、吐出面SA(x2=L)の吸収量Eを、原点P(x2=0)の吸収量Eに近づけることにより、液状膜Fで均一な乾燥状態を得られることが分かる。
原点P(x=0)の吸収量Eに対する、吐出面SA(x2=L)の吸収量Eの割合を、吸収比EDとすると、吸収比EDは、式(1−3)を用いることにより、式(2−1)で表される。本発明においては、液状膜Fを均一に乾燥させるために、第一実施形態と同じく、原点Pとx2=Lとの間の吸収量Eの差が、原点Pの吸収量Eの80%以下、すなわち(1−ED)≦0.8でなければならない。
吸収比EDが、ED≧ra(1>ra>0)を満たすとき、α・Lの範囲は、式(2−1)を用いることにより、式(2−2)で表される。よって、液状膜Fを均一に乾燥させるために、α・Lは、式(2−2)においてra=1−0.8を満たす値、すなわち、式(2)を満たす値に設定される。
Figure 2009034616
Figure 2009034616
Figure 2009034616
原点Pにおけるレーザ光Bのエネルギーに対する、原点Pと座標x2との間のインクIkによって吸収されるレーザ光Bの総エネルギーの割合を、吸収率ERとすると、吸収率ERは、式(1−3)を用いることにより、式(2−3)で表される。本発明においては、レーザ光Bの使用効率を確保するために、第一実施形態と同じく、液状膜Fの吸収率ERが0.2以上でなければならない。
吸収率ERが、ER≧Ea(1>Ea>0)を満たすとき、α・Lの範囲は、式(2−3)を用いることにより、式(2−4)で表される。よって、液状膜Fを均一に乾燥させるために、α・Lは、式(2−4)においてEa=0.2を満たす値、すなわち、式(3)を満たす値に設定される。
Figure 2009034616
Figure 2009034616
Figure 2009034616
したがって、液滴吐出装置10は、液滴Dの直径を選択することにより、上式(2)及び式(3)を満たすα・Lを設定するため、液状膜Fにレーザ光Bを均一、かつ高い使用効率の下で吸収させることができる。この結果、液滴吐出装置10は、液滴Dの乾燥状態
を均一にすることができるため、液状膜Fの表面と内部を均一に乾燥させることができ、ひいては液滴Dからなるパターンの加工精度を向上させることができる。また、液滴吐出装置10は、レーザ光Bの出力を低く抑えることができるため、省エネルギー化を図ることができる。
次に、上記のように構成した第二実施形態の効果を以下に記載する。
(3)上記第二実施形態において、液滴吐出装置10は、レーザ光Bの光軸Aの上にあるインクIkの厚みを液厚L、インクIkのレーザ光Bの吸収係数をα、吐出面SAのレーザ光Bの反射率をRとすると、式(2)及び式(3)を満たすように、液厚Lを選択して設定する。したがって、レーザLDからのレーザ光Bと、吐出面SAに反射されるレーザ光Bとが協同してインクIkの全体に均一に吸収される。よって、液滴吐出装置10は、インクIkの乾燥状態を均一にすることができるため、インクIkからなる加工精度を向上させることができる。
(4)上記第二実施形態において、液滴吐出装置10は、基板Sに複数の液滴Dを吐出し、基板Sに着弾する各液滴Dを合一させることにより液状膜Fを形成する。そして、液滴吐出装置10は、液状膜Fにレーザ光Bを照射するとき、液状膜Fの厚みを選択して、α・Lを、式(2)及び式(3)を満たす値に設定する。したがって、液状膜Fに照射されるレーザ光Bが、該レーザ光Bの進行方向に沿って液状膜Fの全体に均一に吸収される。
(第三実施形態)
以下、本発明を具体化した第三実施形態を図12に従って説明する。第三実施形態は、第一実施形態又は第二実施形態のレーザLDを波長変調型に変更するものである。そのため、以下においては、その変更点について詳しく説明する。
図12において、レーザLDは、出射するレーザ光Bの波長を変調する波長変調部50を有する。波長変調部50は、制御装置30に接続されて、制御装置30からの制御信号に応じてレーザLDから出射するレーザ光Bの波長を変調する。波長変調部50としては、回折格子や反射鏡を組み合わせた光学素子や非線形光学素子等の外部変調を可能とする光変調器を用いることができる。また、波長変調部50は、レーザLDに入力する駆動電流を変調することによりレーザLDからのレーザ光Bの波長を変調する直接変調方式であってもよい。
制御装置30は、レーザ光Bの波長と吸収係数αとを関連付けるための波長データWD(例えば、ルックアップテーブル)を記憶する。制御装置30は、飛行経路Kの上の液滴Dにレーザ光Bを照射するとき、波長データWDを参照し、予め設定される液厚Lに基づいて式(1)を満たす吸収係数αを得るための波長を選択する。制御装置30は、選択した波長のレーザ光Bを出射させるための制御信号を生成してレーザヘッド23に出力する。
また、制御装置30は、吐出面SAの反射を利用してインクIkにレーザ光Bを照射するとき、波長データWDを参照し、予め設定される液厚Lに基づいて式(2)及び式(3)を満たす吸収係数αを得るための波長を選択する。制御装置30は、選択した波長のレーザ光Bを出射させるための制御信号を生成してレーザヘッド23に出力する。
次に、上記のように構成した第三実施形態の効果を以下に記載する。
(5)第三実施形態において、液滴吐出装置10は、レーザ光Bの波長を選択することにより、式(1)、あるいは式(2)及び式(3)を満たす吸収係数αを設定する。したがって、液滴吐出装置10は、式(1)、あるいは式(2)及び式(3)を満たす条件の下で吐出処理を実行するため、吐出するインクIkにレーザ光Bを均一、かつ高い使用効率の下で吸収させることができる。しかも、液滴吐出装置10は、レーザ光Bの波長を選択可能にする分だけ、吐出処理の条件範囲を拡張することができる。
(第四実施形態)
以下、本発明を具体化した第四実施形態を図13に従って説明する。第四実施形態は、第一実施形態のインクIkを色素添加インクIaに変更するものである。そのため、以下においては、その変更点について詳しく説明する。
図13において、インクIkは、機能性材料としての銀微粒子を水系溶媒に分散させた銀インクである。また、色素添加インクIaは、インクIkに赤外線吸収色素を所定の濃度で添加させたインクである。
インクIkは、破線に示すように、300(nm)から約700(nm)までの間で95%以上の吸収率を有し、約700(nm)から徐々に吸収率を低下させる。一方、色素添加インクIaは、実線に示すように、300(nm)から約800(nm)までの間で95%以上の吸収率を有し、約800(nm)から徐々に吸収率を低下させる。そして、色素添加インクIaの吸収率は、約700(nm)〜約950(nm)の間で、インクIkの吸収率よりも高い値を示す。
したがって、液滴吐出装置10は、インクIkを色素添加インクIaに変更することにより、約700(nm)〜約950(nm)の間で、吸収係数αを変更することができる。しかも、液滴吐出装置10は、色素添加インクIaに含まれる色素の濃度を選択することにより、約700(nm)〜約950(nm)の間で、吸収係数αを変調することができる。
液滴吐出装置10のインクタンク14は、複数の異なる濃度の色素添加インクIaを収容するとともに、各色素添加インクIaの各々を独立して液滴吐出ヘッド22に供給する。
液滴吐出装置10の制御装置30は、色素濃度と吸収係数αとを関連付けるための濃度データ(例えは、図13の吸収率曲線に対応するルックアップテーブル)を記憶する。制御装置30は、飛行経路Kの上の液滴Dにレーザ光Bを照射するとき、濃度データを参照し、予め設定される液厚Lに基づいて式(1)を満たす吸収係数αを得るための濃度の色素添加インクIaを選択する。制御装置30は、選択した濃度の色素添加インクIaを各ノズルNに供給させる為の制御信号を生成して液滴吐出ヘッド22に出力する。
また、制御装置30は、吐出面SAの反射を利用してインクIkにレーザ光Bを照射するとき、濃度データを参照し、予め設定される液厚Lに基づいて式(2)及び式(3)を満たす吸収係数αを得るための濃度を選択する。制御装置30は、選択した濃度の色素添加インクIaを各ノズルNに供給させる為の制御信号を生成して液滴吐出ヘッド22に出力する。
次に、上記のように構成した第四実施形態の効果を以下に記載する。
(6)第四実施形態において、液滴吐出装置10は、色素添加インクIaの濃度を選択することにより、式(1)、あるいは式(2)及び式(3)を満たす吸収係数αを設定する。したがって、液滴吐出装置10は、式(1)、あるいは式(2)及び式(3)を満たす条件の下で吐出処理を実行するため、吐出するインクIkにレーザ光Bを均一、かつ高い使用効率の下で吸収させることができる。しかも、液滴吐出装置10は、色素添加インクIaの濃度を選択可能にする分だけ、吐出処理の条件範囲を拡張することができる。
(第五実施形態)
以下、本発明を具体化した第五実施形態を図14に従って説明する。第五実施形態は、第二実施形態の偏向器26を変更するものである。そのため、以下においては、その変更点について詳しく説明する。
図14において、レーザヘッド23は、偏向器26を駆動してレーザ光Bの偏向方向を変更する偏向器駆動部51を有する。偏向器駆動部51は、制御装置30に接続されて、制御装置30からの制御信号に応じて偏向器26を駆動し、レーザLDから出射するレーザ光Bの偏向方向を所定方向に選択させる。本実施形態では、吐出面SAと光軸Aとのなす角度を入射角θという。
制御装置30は、吐出面SAの反射を利用してインクIkにレーザ光Bを照射するとき、入射角データADを参照し、予め設定される液厚Lに基づいて式(2)及び式(3)を満たす吸収係数αを得るための入射角θを選択する。制御装置30は、選択した入射角θのレーザ光Bを出射させるための制御信号を生成してレーザヘッド23に出力する。
次に、上記のように構成した第五実施形態の効果を以下に記載する。
(7)第五実施形態において、液滴吐出装置10は、レーザ光Bの入射角θを選択することにより、式(2)及び式(3)を満たす液厚Lを設定する。したがって、液滴吐出装置10は、式(2)及び式(3)を満たす条件の下で吐出処理を実行するため、吐出するインクIkにレーザ光Bを均一、かつ高い使用効率の下で吸収させることができる。しかも、液滴吐出装置10は、液状膜Fの膜厚を変更することなく液厚Lを設定することができるため、吐出処理の条件範囲を拡張することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第二実施形態において、液滴吐出装置10は、液滴Dのサイズを選択することにより、液状膜Fの液厚Lを設定する。これに限らず、例えば、図15に示すように、液滴Dの吐出する間隔、すなわち吐出ピッチDyを選択することにより、式(1)、あるいは式(2)及び式(3)を満たす液厚Lを設定する構成にしても良い。
・上記第二実施形態において、レーザヘッド23は、液状膜Fにレーザ光Bを照射する。これに限らず、レーザヘッド23は、吐出面SAの上にある孤立する液滴Dに向けてレーザ光Bを照射する構成にしてもよい。
・上記第二実施形態において、レーザヘッド23は、吐出面SAの法線に沿ってレーザ光Bを照射する。これに限らず、レーザヘッド23は、吐出面SAの法泉に対して傾斜する方向に沿ってレーザ光Bを照射する構成であっても良い。
・上記第四実施形態において、インクIkは、色素添加量を選択することにより、所望の吸収係数αを設定する。これに限らず、インクIkは、機能材料の濃度を選択することにより、所望の吸収係数αを設定する構成であってもよい。あるいは、インクIkは、機能材料の粒子径や粒子間距離(例えば、分散媒)を選択することにより、所望の吸収係数αを設定する構成であってもよい。この構成においても、液滴吐出装置10は、式(1)、あるいは式(2)及び式(3)を満たす条件の下で吐出処理を実行するため、吐出するインクIkにレーザ光Bを均一、かつ高い使用効率の下で吸収させることができる。
・上記実施形態において、光は、レーザLDからのレーザ光である。これに限らず、光は、LEDからの光であっても良い。
・上記実施形態においては、ノズル列とレーザ列の数量が、それぞれ1列である。これに限らず、ノズル列又はレーザ列の数量が、2以上であっても良い。
・上記実施形態においては、ステージ12が+Y方向に移動することによって、ヘッドユニット20が、基板Sに対して−Y方向に相対移動する。これに限らず、キャリッジ15を−Y方向に移動可能に構成する。そして、キャリッジ15が−Y方向に移動すること
によって、ヘッドユニット20が、基板Sに対して−Y方向に相対移動しても良い。
第一実施形態の液滴吐出装置を示す斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドを示す斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドの内部を模式的に示す図。 同じく、レーザ光の照射状態を模式的に示す図。 同じく、吸収量と液厚との関係を示す図。 同じく、吸収率と液厚との関係を示す図。 同じく、液滴吐出装置の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 同じく、ヘッド駆動回路の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 第二実施形態の液滴吐出装置の内部を模式的に示す図。 同じく、レーザ光の照射状態を模式的に示す図。 同じく、吸収量と液厚との関係を示す図。 第三実施形態の液滴吐出装置の内部を模式的に示す図。 第四実施形態のインクの吸収率の波長依存性を示す図。 第五実施形態の液滴吐出装置を模式的に示す図。 変更例の液滴吐出方法を模式的に示す図。
符号の説明
α…吸収係数、A…光軸、B…光としてのレーザ光、D…液滴、F…液状膜、Ik…機能液としてのインク、L…液厚、LD…光源としてのレーザ、R…反射率、S…対象物としての基板、10…液滴吐出装置、22…液滴吐出ヘッド、23…照射部としてのレーザヘッド。

Claims (10)

  1. 対象物に機能材料を含む機能性液状体を吐出し、光源から出射される光を前記機能性液状体に照射することにより前記対象物に機能膜のパターンを形成するパターン形成方法であって、
    前記光の光軸上にある前記機能性液状体の厚みをL、前記機能性液状体の前記光の吸収係数をαとするとき、式(1)を満たすように前記厚みと前記吸収係数とを設定することを特徴とするパターン形成方法。
    Figure 2009034616
  2. 対象物に機能材料を含む機能性液状体を吐出し、光源から出射される光と、前記光源から出射されて前記対象物に反射される光とを前記機能性液状体に照射することにより前記対象物に機能膜のパターンを形成するパターン形成方法であって、
    前記光の光軸上にある前記機能性液状体の厚みをL、前記機能性液状体の前記光の吸収係数をα、前記対象物の前記光の反射率をRとすると、式(2)及び式(3)を満たすように、前記厚みと前記吸収係数とを設定することを特徴とするパターン形成方法。
    Figure 2009034616
    Figure 2009034616
  3. 請求項1又は2に記載のパターン形成方法であって、
    前記機能性液状体を液滴にして吐出し、前記対象物に着弾する前の前記液滴に前記光を照射するとき、前記液滴の径を選択することにより前記厚みを設定することを特徴とするパターン形成方法。
  4. 請求項1又は2に記載のパターン形成方法であって、
    前記機能性液状体を液滴にして吐出し、前記対象物に複数の前記液滴からなる液状膜を形成して前記液状膜に前記光を照射するとき、前記光の進行方向に沿った前記液状膜の膜厚を選択することにより前記厚みを設定することを特徴とするパターン形成方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のパターン形成方法であって、
    前記光はレーザ光であり、前記レーザ光の波長を選択することにより前記吸収係数を設定することを特徴とするパターン形成方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のパターン形成方法であって、
    前記機能材料の濃度を選択することにより前記吸収係数を設定することを特徴とするパターン形成方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のパターン形成方法であって、
    前記機能性液状体は前記光を吸収する色素を含む液状体であり、前記色素の濃度を選択することにより前記吸収係数を設定することを特徴とするパターン形成方法。
  8. 請求項1〜5のいずれか一つに記載のパターン形成方法であって、
    前記機能材料は金属微粒子であり、前記金属微粒子の粒子径と、前記金属微粒子の粒子間距離の少なくともいずれか一方を選択することにより前記吸収係数を設定することを特徴とするパターン形成方法。
  9. 機能材料を含む機能性液状体を液滴にして対象物に吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドから吐出される前記機能性液状体に光を照射する照射部とを有し、
    前記光の光軸上にある前記機能性液状体の厚みをL、前記機能性液状体の前記光の吸収係数をαとするとき、式(1)を満たす液滴吐出装置。
    Figure 2009034616
  10. 機能材料を含む機能性液状体を液滴にして対象物に吐出する液滴吐出ヘッドと、
    光源から出射される光と、前記光源から出射されて前記対象物に反射される光とを、前記液滴吐出ヘッドから吐出される前記機能性液状体に照射する照射部とを有し、
    前記光の光軸上にある前記機能性液状体の厚みをL、前記機能性液状体の前記光の吸収係数をα、前記対象物の前記光の反射率をRとすると、式(2)及び式(3)を満たす液滴吐出装置。
    Figure 2009034616
    Figure 2009034616
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