JP2009034596A - 静電塗装システム - Google Patents

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Abstract

【課題】塗装ガンから吐出される塗料吐出量をより一層高精度に制御すると共に、一定量の塗料を安定して供給する。
【解決手段】静電塗装システム10は、吐出ピストンの往復動作によって塗料を同時に供給及び吸引する定量吐出ポンプ28と、塗料滴下供給部20と前記定量吐出ポンプ28との連通状態と前記定量吐出ポンプ28と塗装ガン42との連通状態を切り換える第1三方切換弁22a及び第2三方切換弁22bと、窒素ガスと洗浄液との供給を切り換える第3三方切換弁22cと、絶縁部30を介して前記定量吐出ポンプ28と同軸状に連結され前記吐出ピストンを駆動させる駆動シリンダ32と、前記駆動シリンダ32のピストンの変位(ストローク)を所望の速度に制御する変位速度制御部36とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、車両のボデイ等の被塗装物に対して導電性塗料を吐出し塗装することが可能な静電塗装システムに関する。
従来から、導電性塗料に高電圧を印加して自動車のボデイ等の被塗装物に静電塗装を施す方法が知られている。この方法では、導電性塗料が、接地電位から絶縁されている中間貯留槽に一旦導入された後、前記中間貯留槽と塗料供給源とを連通している供給通路が洗浄及び乾燥されて電圧ブロックが形成される。この状態で、高電圧が印加された導電性塗料を中間貯留槽から塗装ガンに供給することにより、被塗装物に対する静電塗装作業が遂行される。
ところで、従来の静電塗装システム(静電塗装装置)では、例えば、自動車のボデイのコーナー曲面部分、平面部分等の被塗装面の条件変化に応じて塗装ガンの塗料吐出量を変化させる塗料制御、塗装ガンから所定距離離間した送出ポンプの送出量制御によって行っているため、その塗料制御を高精度に制御することができず、オーバースプレーやスプレー不足が発生するという不具合があった。
そこで、本出願人は、前記不具合を解消するために、間欠塗料のワンショット分の塗料キャパシティの塗料プール部と、前記塗料プール部のプール塗料を塗装ガンへバー回転することによって送出するモノ送出バー形態のモノポンプ部とを有するスプレーユニットを備え、前記モノポンプ部の回転数を制御して塗料送出定量を調整可能とする静電塗装装置を提案している(特許文献1参照)。
特開2001−246295号公報(段落0014、図2)
本発明は、前記提案に関連してなされたものであり、塗装ガンから吐出される塗料吐出量をより一層高精度に制御すると共に、一定量の塗料を安定して供給することが可能な静電塗装システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、塗料槽から塗装ガンに供給される塗料に高電圧を印加して被塗装物に対して塗装を行う静電塗装システムであって、前記塗料槽と前記塗装ガンとの間に設けられ、直線状に変位する可動体によって前記塗装ガンに対する塗料の押し出し作用と塗料の吸引作用とを同時に行い、前記可動体が往復動作することにより前記塗装ガンに対して一定量の塗料を連続して送給する塗料定量供給手段を備え、前記塗料定量供給手段は、略全体の構成要素が電気絶縁性材料で構成されることを特徴とする。
本発明によれば、1ストローク中に塗料の押し出し作用と塗料の吸引作用とを同時に行う可動体を直線状に往復動作させる塗料定量供給手段を備えることにより、塗装ガンに対して塗料を連続して交互に吐出供給することができる。この結果、本発明では、流通路を流通する塗料の流れが円滑となり、塗装ガンに対して継続的に且つ安定的に塗料を供給することができる。
また、本発明によれば、前記塗料定量供給手段の略全体の構成要素が、電気絶縁性を有する材料によって形成されることにより、電流の通電が遮断されてリーク電流の発生を防止することができる。このように本発明では、塗料定量供給手段の略全部の要素が電気絶縁性材料で構成されて、例えば、電気モータ等の電気供給媒体を用いていないため、高度な絶縁性を確保して水溶性塗料が使用可能な好適な環境とすることができる。
さらに、前記塗料定量供給手段は、シリンダチューブ内を直線状に往復動作する吐出ピストンと前記吐出ピストンに連結されて該吐出ピストンと一体的に変位するロッドとを有する定量吐出ポンプによって構成されるとよい。この場合、前記吐出ピストンの変位速度を制御して、前記吐出ピストンの往路ストロークによって吐出される単位時間当たりの吐出量と、前記吐出ピストンの復路ストロークによって吐出される単位時間当たりの吐出量とを一致させるように制御する変位速度制御部が設けられるとよい。
本発明によれば、定量吐出ポンプの吐出ピストンを往復動作させて塗料を継続的(連続的)に供給する際、片側ストロークにおける前記吐出ピストンの変位速度を、例えば、電空ポジショナからなる変位速度制御部によって制御して単位時間当たりの塗料供給量を往復ストローク間で一定(略一定)とすることにより、吐出ピストンの往路ストロークと復路ストロークとの間で発生する供給塗料の容積差を解消し、塗装ガンに対してより一層安定し且つ高精度な塗料の供給を行うことができる。
前記定量吐出ポンプは、シリンダチューブ内を直線状に往復動作する吐出ピストンと前記吐出ピストンに連結されて該吐出ピストンと一体的に変位するロッドとを有する塗料供給部と、前記ロッドに付着した塗料を洗浄するロッド洗浄部とから構成され、前記塗料供給部内に形成された塗料供給室、及び、前記ロッド洗浄部内に形成されたロッド洗浄室は、それぞれ、ガス供給手段から供給された窒素ガスによって封入されるとよい。
本発明によれば、定量吐出ポンプのロッド洗浄室内等を窒素ガスで加圧し封入することにより、ロッドの一部が外部に露呈する場合であっても外部に対する塗料の漏洩を確実に阻止することができる。例えば、導電性塗料として水溶性塗料を使用した場合、外部に対する水溶性塗料の漏洩防止は、リーク電流の発生を阻止するために特に重要であり、汎用性を増大させることができる。
前記ロッド洗浄部内には、ロッドの外周面に付着した塗料を掻き取る手段が設けられるとよい。
本発明によれば、ロッド洗浄部内にロッドの外周面に摺接して前記ロッドの外周面に付着した塗料を掻き取る手段として、例えば、リングブラシ等を設けることにより、外部にロッドの一部が露呈した場合であっても塗料の外部への漏出を防止することができると共に、ロッドに付着した塗料の汚れによって電気絶縁性が低下してリーク電流が発生することを防止することができる。
塗装ガンから吐出される塗料吐出量をより一層高精度に制御すると共に、一定量の塗料を安定して供給することが可能な静電塗装システムが提供される。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、自動車ボデイの静電塗装に適用される本発明の実施形態に係る静電塗装システムの概略構成図であり、図2は、前記静電塗装システムのブロック構成図である。
図1及び/又は図2に示すように、静電塗装システム10は、カラーチェンジャバルブからなり図示しない各色塗料槽から供給された塗料を供給すると共に、所望の特定色(塗料)に切り換える塗料供給及び色切換部12と、前記塗料供給及び色切換部12から供給された特定色の塗料を所定量ずつ間欠供給するプランジャポンプ14と、前記プランジャポンプ14から供給された塗料を所定量に調整すると共に、電気絶縁性を確保するために樹脂製の滴下ノズル16から樹脂製のフロート18に向かって滴下させる塗料滴下供給部20とを含む。前記フロート18の方には、前記フロート18内に貯留された塗料の流量を検出する流量計21が設けられる。なお、塗料としては、有機溶剤型塗料を含む導電性塗料が用いられるが、好適には水溶性塗料が用いられるとよい。
さらに、静電塗装システム10は、前記塗料滴下供給部20に対して第1三方切換弁22a及び第2三方切換弁22bを介してそれぞれ接続される第1塗料出入ポート24a及び第2塗料出入ポート24b(図3参照)が設けられ、後記する吐出ピストン(可動体)26の往復動作によって塗料を吸入及び排出する定量吐出ポンプ(塗料定量供給手段)28と、絶縁部30を介して前記定量吐出ポンプ28と同軸状に連結され前記吐出ピストン26を駆動させる駆動シリンダ32と、前記駆動シリンダ32のピストン(図示せず)及びピストンロッド34の変位(ストローク)を所望の速度に制御する変位速度制御部36と、前記変位速度制御部36に対して制御信号を導出するコントローラ38と、図示しないキーボード等からなり前記コントローラ38に所望の制御信号を入力・設定する入力部40と、前記定量吐出ポンプ28から供給された塗料を図示しない自動車ボデイ(被塗装物)に向かって吐出する塗装ガン42とを有する。
塗料供給及び色切換部12は、コントローラ38から導入された色選択信号に基づいて所定色の塗料が選択され、プランジャポンプ14に供給される。なお、前記塗料供給及び色切換部12には、図示しない洗浄液供給手段及び乾燥手段が接続され、コントローラ38からの塗料/洗浄液切換信号に基づいて図示しない塗料供給通路に対して洗浄液(例えば、水やシンナー)を供給することにより、前記塗料供給通路が洗浄可能に設けられている。
プランジャポンプ14は、図示しない調整機構を介して1ストローク当たりの吐出量が調整可能に設けられると共に、ストローク数も任意に設定可能に設けられ、コントローラ38から導入される吐出量供給信号により自動車ボデイに対して予め設定された所定量の塗料が間欠供給される。
塗料滴下供給部20は、医療用の点滴と同様な構成からなり、上方側に設けられた樹脂製の滴下ノズル16から塗料(雫)を自然落下させ、前記滴下ノズル16の下方側に設けられた樹脂製のフロート18の開口部で受容して暫時所定量だけ貯留するように構成される。その際、プランジャポンプ14から間欠供給された塗料が、滴下ノズル16から非連続で滴下されることにより電流の導通が遮断され、電流経路が確実に遮断される。
この場合、前記フロート18を図示しない壁面に固定し、該フロート18に接続された可撓性を有する樹脂製チューブ44を介して定量吐出ポンプ28に塗料を供給するようにしてもよいし、又は、前記フロート18を取付手段45を用いて定量吐出ポンプ28に直接装着するようにしてもよい。なお、前記フロート18を定量吐出ポンプ28に対して直接装着した場合、図示しないロボットのアーム46の移動による溢れ等を考慮して、上方側の開口部が小径で一時的な塗料の貯留量が少量からなる小型のフロート形状にするとよい。
定量吐出ポンプ28は、図3及び図4に示されるように、前記第1三方切換弁22a及び第2三方切換弁22bを介して、前記塗料滴下供給部20から塗料が導入されると同時に前記塗装ガン42に対して塗料を送給する塗料供給部48と、後記する吐出ピストン26に連結されたロッド50を洗浄するロッド洗浄部52とから基本的に構成される。
なお、前記第1三方切換弁22a及び第2三方切換弁22bは、それぞれ、3ポート2位置切換弁からなり、後記するコントローラ38からの付勢信号に基づいて図示しないソレノイド部が通電されてオン状態となることにより、通路54(電気絶縁性管路)を介して塗装ガン42と前記第1塗料出入ポート24a又は前記第2塗料出入ポート24bとが連通するように設けられる。
前記第1三方切換弁22a及び前記第2三方切換弁22bは、それぞれ、ソレノイド部と弁機構部とを含む同一構成からなる。この場合、コントローラ38から前記ソレノイド部に導入される弁切換制御信号に応じて弁機構部の弁体(図示せず)を変位させることにより、塗料滴下供給部20と定量吐出ポンプ28とを連通させて前記定量吐出ポンプ28内への塗料の導入(充填)が可能となる第1弁位置(オン状態)と、定量吐出ポンプ28と塗装ガン42とを連通させて前記定量吐出ポンプ28内から押し出された一定量の塗料を前記塗装ガン42に対して供給(排出)する第2弁位置(オフ状態)とが切換制御される。
前記定量吐出ポンプ28を構成する前記塗料供給部48は、図4に示されるように、肉厚に形成された円筒状の第1シリンダチューブ56aと、前記第1シリンダチューブ56aの一端部に連結されて前記一端部を閉塞する第1エンドキャップ58aと、前記第1シリンダチューブ56aの貫通孔内に内嵌され、セラミック材料で薄肉に形成された円筒状のセラミック体(セラミック焼結体を含む)60と、前記セラミック体60の内部空間に沿って摺動自在に変位するように設けられ、相互に対向する一対の部分球面62a、62bが形成された吐出ピストン26と、前記吐出ピストン26に一端部が連結されて他端部がロッド洗浄部52まで延在する長尺なロッド50とを有する。前記吐出ピストン26の外周面には、前記セラミック体60の内壁に摺接するピストンパッキン63が環状溝を介して装着される。
この場合、前記第1シリンダチューブ56aの内側にセラミック体60を内嵌することにより、電気絶縁性を有する樹脂製材料によって形成された前記第1シリンダチューブ56aが、温度差に起因して膨張(拡径)乃至収縮(縮径)することを好適に防止することができる。また、吐出ピストン26を一対の部分球面62a、62bで縦断面円弧状に形成することにより、吸引した際の塗料の吐出特性を緩やかにして急激な吸引作用を緩衝する機能を有する。
前記セラミック体60に形成された内部空間は、図4に示されるように、前記吐出ピストン26によって一方の塗料供給室64aと他方の塗料供給室64bとに分割される。前記一方の塗料供給室64aは、連通路66を介して第1エンドキャップ58aに形成された第1塗料出入ポート24a及び第1連通ポート70aにそれぞれ連通接続され、前記他方の塗料供給室64bは、前記第1塗料出入ポート24aから軸線方向に沿って所定距離だけ離間する位置に形成された第2塗料出入ポート24bに連通接続される。前記第2塗料出入ポート24bの周方向に沿った反対側には第2連通ポート70bが設けられる。
この場合、図3に示されるように、前記第1連通ポート70aには第1オン/オフ弁72aが接続され、前記第2連通ポート70bには第2オン/オフ弁72bが接続され、前記第1オン/オフ弁72a及び前記第2オン/オフ弁72bは、通路74(電気絶縁性管路)によって相互に連通接続される。従って、後記するように、ロッド洗浄部52から送給された窒素ガス又は洗浄液は、第1オン/オフ弁72a及び/又は第2オン/オフ弁72bの弁開作用下に、第1連通ポート70aを介して一方の塗料供給室64aに供給されると共に、第2連通ポート70bを介して他方の塗料供給室64bに供給されるように設けられる。
前記ロッド洗浄部52は、図4に示されるように、前記塗料供給部48の第1シリンダチューブ56aに対して一端部が同軸状に連結された円筒状の第2シリンダチューブ56bと、前記第2シリンダチューブ56bの軸線方向に沿った他端部に連結されて前記他端部を閉塞すると共に、ロッド50を摺動自在に軸支する第2エンドキャップ58bとを有する。
前記第1シリンダチューブ56aと前記第2シリンダチューブ56bとの連結部位には、液密性及び気密性を保持するために、環状溝を介してOリング等の第1シール部材76aが設けられる。また、第1シリンダチューブ56aの内壁に形成された環状段部にはリングプレート78が装着され、前記リングプレート78には、ロッド50の外周面を囲繞するOリング等の第2シール部材76bが保持される。さらに、前記第2シリンダチューブ56bの他端部と前記第2エンドキャップ58bとの連結部位には、液密性及び気密性を保持するために、Oリング等の第3シール部材76cが設けられる。
前記第2シリンダチューブ56bには、図3又は図4に示されるように、洗浄液(洗浄水)と窒素ガス(Nガスともいう)との供給を相互に切換制御する第3三方切換弁22cに連通する第3ポート24cと、窒素ガスを供給するNガス供給源(ガス供給手段)80に連通する第4ポート24dと、前記第4ポート24dから第2シリンダチューブ56b内に導入された窒素ガスを前記第3三方切換弁22cに向かって送給する第5ポート24eと、前記第3ポート24cの周方向に沿った反対側に配置され通路74を介して第3ポート24cから供給された洗浄液又は窒素ガスを一方及び他方の塗料供給室64a、64b側に向かって送給する第3連通ポート70cとが設けられる。
なお、前記第3三方切換弁22cは、例えば、パイロット圧によって変位する図示しないスプール弁を有する3ポート3位置切換弁からなり、インレットポートには洗浄液供給源68が接続され、アウトレットポートにはロッド洗浄部52の第3ポート24cが接続される(図3参照)。前記第3三方切換弁22cでは、中央の弁ポジションを中間位置として、第3ポート24cと第5ポート24dとを連通させる右側の弁ポジションと、洗浄液供給源68と第3ポート24cとを連通させる左側の弁ポジションとが切換制御される。
前記第2シリンダチューブ56bに設けられた第3〜第5ポート24c〜24e及び第3連通ポート70cは、それぞれ、第2シリンダチューブ56b内に形成された内部空間であるロッド洗浄室82と連通するように設けられる。
前記第2シリンダチューブ56bの第3ポート24c及び第3連通ポート70cに近接する部位には、前記ロッド洗浄室82内に固定され、ロッド50の外周面を囲繞してシールする第4シール部材76dを保持するリテーナ84と、前記ロッド50の外周面に摺接することにより前記ロッド50を洗浄する樹脂製のリングブラシ86と、前記リングブラシ86を保持する円筒状の保持部材88と、前記リテーナ84と前記リングブラシ86との間に装着され該リングブラシ86を第2エンドキャップ58b側に向かって押圧するコイルスプリング90とが設けられる。なお、リングブラシ86は、ロッド50の外周面に付着した塗料を掻き取る手段として機能するものである。
前記第4ポート24d及び第5ポート24eに近接するロッド洗浄室82内には、無数の孔部が形成された多孔質体からなり、ロッド50の外周面を囲繞する円筒状のカラー部材92が設けられる。前記カラー部材92と前記第2エンドキャップ58bとの間には、ロッド50の外周面に摺接してシール機能を発揮するOリングからなる第5シール部材76eが設けられる。
前記定量吐出ポンプ28では、図3に示されるように、SUS等の金属製材料で形成されたコイルスプリング90を除いた全ての構成要素が、電気絶縁性を有する以下の材料、すなわち、樹脂製材料(例えば、第1シリンダチューブ56a、第2シリンダチューブ56b、吐出ピストン26、第1エンドキャップ58a、第2エンドキャップ58b等)、セラミック材料(セラミック体60)、及び、ゴム製材料(例えば、ニトリルゴム(NBR)からなる第1〜第5シール部材76a〜76e)等によって形成され、電流の通電が遮断されてリーク電流の発生を防止している。
定量吐出ポンプ28の他端部から所定長だけ突出して外部に露呈するロッド50の自由端には、絶縁部30が設けられ、前記絶縁部30によって駆動シリンダ32及び変位速度制御部36からの電流の通電が遮断されている。この絶縁部30は、電気絶縁性を有する樹脂製材料によって形成されたカップリング部材からなり、定量吐出ポンプ28のロッド50と駆動シリンダ32のピストンロッド34とがそれぞれ同軸に連結される。
駆動シリンダ32は、金属製シリンダチューブに形成されたシリンダ室内に収装された図示しないピストンと、前記ピストンに連結された自由端が外部に露呈するピストンロッド34とを有する周知のエアシリンダから構成される。この場合、図示しないエア供給源から供給された圧力エアがシリンダ室内に供給されてピストンを押圧することにより前記ピストンが一方の変位終端から他方の変位終端まで変位し、ピストンロッド34が前記ピストンと一体的に変位して進退動作(往復動作)するように設けられる。
従って、駆動シリンダ32が駆動されてピストンロッド34が進退動作することにより、前記ピストンロッド34の直線運動が定量吐出ポンプ28のロッド50に伝達され、第1シリンダチューブ56aの軸線方向に沿って吐出ピストン26が直線状に往復動作するように設けられている。
この場合、定量吐出ポンプ28の吐出ピストン26の変位方向側に存在する塗料供給室64a(又は64b)内の塗料は、前記吐出ピストン26によって押し出されて第1三方切換弁22a(又は第2三方切換弁22b)を介して塗装ガン42に送給(排出)されると共に、前記吐出ピストン26の変位方向と反対側に存在する塗料供給室64b(又は64a)内に第2三方切換弁22b(又は第1三方切換弁22a)を介して新たな塗料が吸入(吸引)充填される。
このように、定量吐出ポンプ28の吐出ピストン26の1ストローク(一方の変位終端位置から他方の変位終端位置までの変位)によって、吐出ピストン26による塗料の押し出し作用(排出作用)と塗料の吸入充填作用(吸引充填作用)とが同時に遂行される。
さらに、吐出ピストン26が第2エンドキャップ58bから第1エンドキャップ58aまで変位する往路ストローク(図3参照)では、図4中の吐出ピストン26の左側の塗料供給室64aにおいて塗料の押し出し作用が営まれ、同時に、図4中の吐出ピストン26の右側の塗料供給室64bにおいて塗料の吸引充填作用が営まれるが、前記吐出ピストン26が第1エンドキャップ58aから第2エンドキャップ58bまで変位する復路ストローク(図3参照)では、左右の塗料供給室64a、64bにおける塗料の押し出し作用と吸引充填作用が逆転した状態となる。なお、往路ストローク及び復路ストロークの方向は、図3に示される方向に限定されるものではなく、その逆方向であってもよい。
換言すると、吐出ピストン26の往路ストロークと復路ストロークでは、左右の塗料供給室64a、64bにおいて、塗料の押し出し作用と塗料の吸引充填作用とが正逆反対の作用となると共に、第1三方切換弁22aと第2三方切換弁22bとの間でオン状態とオフ状態とが相互に逆転した状態にある(図5(a)参照)。
従って、駆動シリンダ32の駆動作用下に定量吐出ポンプ28の吐出ピストン26が複数回往復動作して前記ストロークが連続することにより、先に充填された塗料の押し出し作用及び新たな塗料の吸入充填作用が連続し塗装ガン42に対して塗料を継続的に供給することができる。なお、各ストロークの単位時間において一定量の塗料が供給される点については、後記する。
前記駆動シリンダ32のピストンの変位速度を制御する変位速度制御部36は、例えば、電気信号を空気圧信号に変換する電空変換機構を内部に有する公知の電空ポジショナによって構成される。この電空ポジショナでは、予め入力(設定)される電気信号(入力信号)に比例した圧力エアを出力側から得ることができ、前記圧力エアを駆動シリンダ32のシリンダ室に供給することにより、ピストンの変位速度を所望の速度に制御することができる。
なお、前記電空変換機構は、圧電素子等からなるフラッパによってノズル背圧を調圧する図示しないノズルフラッパ機構や、複数のダイヤフラムによってノズル背圧を調圧する図示しないダイヤフラム機構等が用いられるとよい。
被塗装物である自動車ボデイが搬送される図示しない生産ラインに近接して塗装用のロボット(図示せず)が配設され、前記ロボットのアーム46(図1参照)には、例えば、塗装ガン42、定量吐出ポンプ28、駆動シリンダ32及び変位速度制御部36(電空ポジショナ)等が図示しない固定手段を介して搭載され、アーム46と一体的に変位するように設けられる。
塗料に対する高電圧印加方法としては、外部印加方式(塗装ガン42で噴霧状態にした塗料に対して高電圧を印加する方式)と、内部印加方式(塗装ガン42内で流動状態の塗料に対して高電圧を印加する方式)とが知られており、本実施形態では、いずれの方式も可能であるが、好適には塗装効率が高い水溶性塗料に対する内部印加方式を用いるとよい。
なお、前記塗装用のロボットは、例えば、コントローラ38によってその動作がプログラミング制御される、産業用の多関節型のロボットからなり、旋回部を構成するアーム46の先端部(手首部)に塗装ガン42が装着されたものを用いるとよい。
本実施形態に係る静電塗装システム10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、塗料供給及び色切換部12で選択された特定色の塗料がプランジャポンプ14に導入され、所定量の塗料(例えば、ワンショット分の塗料量)が塗料滴下供給部20の滴下ノズル16に供給される。滴下ノズル16の下端部から滴下された塗料の雫は、フロート18内に受け止められて貯留される。
前記フロート18に貯留された塗料は、樹脂製チューブを介して第1三方切換弁22a及び第2三方切換弁22bに送給される。ここで、コントローラ38からの弁切換制御信号が第1三方切換弁22a又は第2三方切換弁22bに導入されて、所望の弁切換位置となる。例えば、図3において、第2三方切換弁22bをオン状態として定量吐出ポンプ28の第2ポート24bと塗料滴下供給部20とが連通状態にあると共に、オフ状態にある第1三方切換弁22aを介して定量吐出ポンプ28の第1ポート24aと塗装ガン42とが連通状態にある場合を例にして以下説明する。
図示しないエア供給源を付勢し、変位速度制御部36(電空ポジショナ)を経由して駆動シリンダ32に駆動用エアを供給すると共に、コントローラ38から電空ポジショナに制御信号(入力信号)を導入して駆動シリンダ32のピストンの変位速度を所定速度に制御することにより、定量吐出ポンプ28から単位時間当たり一定量の塗料が塗装ガン42に対して供給される。
すなわち、定量吐出ポンプ28の吐出ピストン26が図3の往路ストローク方向に変位する際、一方の塗料供給室64aから塗装ガン42側に向かって押し出される塗料量と、他方の塗料供給室64b内に吸引充填される塗料量とが、それぞれ、ロッド50の容積分だけ異なっている。換言すると、図4に向かって左側の塗料供給室64aに臨む吐出ピストン26の一側面は、部分球面62aのみでロッド50が連結されていないのに対し、図4に向かって右側の塗料供給室64bに臨む吐出ピストン26の他側面にはロッド50が連結されているため、左側の塗料供給室64aと右側の塗料供給室64bとの間でロッド50の容積分だけ容積差が発生する。
例えば、吐出ピストン26の往路と復路の各ストローク量(変位量)が一定で、ロッド50が連結されていない左側の塗料供給室64aから供給される塗料量を毎分100ccとし、ロッド50が連結されている右側の塗料供給室64bから供給される塗料量を毎分85ccと仮定した場合、吐出ピストン26の往路ストロークと復路ストロークにおける変位速度を同一とすると、往路ストロークと復路ストロークとの間で塗装ガン42に対して供給される塗料に毎分15ccの容量差が発生する。
そこで、毎分当たり(単位時間当たり)の塗料供給量を一定(略一定)にするために、往路ストローク全体の単位時間当たりの供給量(各往路ストロークにおける塗料供給量を合算して単位時間で除算した量)と、復路ストローク全体における単位時間当たりの供給量(各復路ストロークにおける塗料供給量を合算して単位時間で除算した量)とが一致(略一致)するように、往路ストロークにおける吐出ピストン26の変位速度に対して、復路ストロークにおける吐出ピストン26の変位速度を、例えば、約15パーセントだけ増大させる。
換言すると、吐出ピストン26を変位させて塗料の押し出し作用と吸引充填作用とを同時に行いながら、前記吐出ピストン26を往復動作させて塗料を継続的(連続的)に供給するようにした場合、吐出ピストン26の往路ストロークと復路ストロークとの間で発生する供給塗料の容積差を、片側ストロークにおける前記吐出ピストン26の変位速度を増大させて単位時間当たりの塗料供給量を往復ストローク間で一定(略一定)とすることができる。
この場合、コントローラ38から電空ポジショナに対して所望の変位速度となるように制御信号(入力信号)を導入し、前記制御信号に比例するエア圧が駆動シリンダ32のシリンダ室に供給されてピストンを押圧することにより、前記駆動シリンダ32のピストンロッド34に連結された定量吐出ポンプ28のロッド50及び吐出ピストン26の変位速度を制御することが可能となる。駆動シリンダ32と電空ポジショナとが一体的に組み付けて構成される、いわゆるシリンダポジショナを用いることも可能である。
ここで、電空ポジショナの一動作例を説明すると、エアシリンダからなる駆動シリンダ32のストローク長(変位量)を塗料の吐出容量に対応させて決定し、前記ストローク長を各ポイントによって分割し(例えば、1〜60ポイント)、前記分割された各ポイントの電圧を設定する。この電圧信号を送給することで発生する電位差(0〜24V)により駆動シリンダ32に出力されるエア圧力が制御され、定量吐出ポンプ28の吐出ピストン26の変位速度を所望の速度に制御することが可能となる。
なお、定量吐出ポンプ28の吐出ピストン26が往復動作する際、コントローラ38から導入される弁切換制御信号により、第1三方切換弁22aと第2三方切換弁22bの弁切換位置は正逆反対となるように制御されている(図5(a)参照)。
このようにして第1三方切換弁22a及び第2三方切換弁22bから供給された塗料は、通路54を介して塗装ガン42に送給される。さらに、図示しない高電圧印加手段による内部高電圧方式で高電圧に印加されたされた後、前記塗装ガン42から自動車ボデイに向かって単位時間当たり一定量の塗料が安定的且つ連続的に吐出されて静電塗装が遂行される。
静電塗装の開始前及び静電塗装の遂行中において、ガス供給源80を付勢して第4ポート24dからロッド洗浄室82内に窒素ガスを供給し、前記ロッド洗浄室82内を窒素ガスで加圧して封入しておくことにより、外部に対する塗料の漏洩を確実に阻止することができる。例えば、導電性塗料として水溶性塗料を使用した場合、外部に対する塗料の漏洩防止は、リーク電流の発生を阻止するために特に重要である。この場合、前記ロッド洗浄室82内に封入される窒素ガスの圧力は、塗料の供給圧力よりも高く設定されることにより、シール機能を円滑に発揮することができる。
なお、第4ポート24dから供給された窒素ガスは、カラー部材92に形成された多数の小孔を通じて、第2シリンダチューブ56bの内壁、ロッド50の外周面及び第2エンドキャップ58bの側壁によって囲繞されたロッド洗浄室82内の全体に充填されると共に、ロッド50の外周面を囲繞する第4シール部材76d及び第5シール部材76eのシール作用によって窒素ガスの外部への漏出を防止して気密性が保持される。
また、静電塗装の遂行中において、ロッド洗浄部52では、ロッド50の外周面にリングブラシ86が摺接することにより、前記ロッド50の外周面に付着した塗料を掻き取ることができるため、外部にロッド50の一部が露呈した場合であっても塗料の外部への漏出を防止することができる。
次に、例えば、塗料の色切り換え時又はメンテナンス等において、塗料の流通路を洗浄液によって洗浄する洗浄作業について説明する。
第3三方切換弁22cの弁位置を図3中の右側の弁ポジションに切り換えて、第3ポート24cと第5ポート24eとを連通状態にすると共に、第1オン/オフ弁72a及び第2オン/オフ弁72bをそれぞれオン状態にする(図5(b)参照)。第3三方切換弁22c及び第3ポート24cを介して供給された窒素ガスは、第3連通ポート70c、通路74、第1オン/オフ弁72a及び第2オン/オフ弁72bをそれぞれ経由して両方の塗料供給室64a、64bにそれぞれ充填される。
このように窒素ガスが充填された後、前記第3三方切換弁22cの弁位置を図3中の左側の弁ポジションに切り換えて、第3ポート24cと第5ポート24eとの連通を遮断し、洗浄液供給源68から供給された洗浄液を第3ポート24cに送給する(図5(b)参照)。その際、第1オン/オフ弁72a及び第2オン/オフ弁72bは、それぞれオン状態に保持されたままである。従って、第3ポート24cから導入された洗浄液は、第3連通ポート70c、第1オン/オフ弁72a及び第2オン/オフ弁72bをそれぞれ経由して両方の塗料供給室64a、64bにそれぞれ供給されて、前記両方の塗料供給室64a、64b内が好適に洗浄される。なお、使用済みの洗浄液は、第1三方切換弁22a及び第2三方切換弁22bを通じて塗装ガン42から排水される。
このようにして所定時間だけ供給された洗浄液によって塗料の流通路が洗浄された後、前記第3三方切換弁22cの弁位置を再び図3中の右側の弁ポジションに切り換えて第3ポート24cと第5ポート24eとを連通状態とし、窒素ガスを再度供給することにより残留する洗浄液を好適に吹き飛ばすことができる(図5(b)参照)。この場合、窒素ガス(N)は、無色無臭の不活性ガスからなり、その比重(1.2506g/cm)が水よりも重く、熱伝導率(0.02598m・℃)も低いことから、塗料の流通路内に残留する洗浄液を排出するためのブロー用ガスとして好適に用いることができる。
なお、ブロー用ガスとして窒素ガスの供給が所定時間経過した後、コントローラ38からの弁切換信号により第1オン/オフ弁72a及び第2オン/オフ弁72bをオフ状態とし、両方の塗料供給室64a、64b内に充填された窒素ガスをそのまま密封状態とし、シール用ガスとして機能させるとよい。
本実施形態では、1ストローク中に塗料の押し出し作用と塗料の吸引充填作用とを同時に行う吐出ピストン26を直線状に往復動作させる定量吐出ポンプ28を備えることにより、塗装ガン42に対して塗料を連続して交互に吐出供給することができる。この結果、本実施形態では、流通路を流通する塗料の流れが円滑となり、塗装ガン42に対して継続的に且つ安定的に塗料を供給することができる。
この場合、本実施形態では、定量吐出ポンプ28の吐出ピストン26を往復動作させて塗料を継続的(連続的)に供給する際、片側ストロークにおける前記吐出ピストン26の変位速度を変位速度制御部36(電空ポジショナ)によって増大させて単位時間当たりの塗料供給量を往復ストローク間で一定(略一定)とすることにより、吐出ピストン26の往路ストロークと復路ストロークとの間で発生する供給塗料の容積差を解消し、塗装ガン42に対してより一層安定し且つ高精度な塗料の供給を行うことができる。
また、本実施形態では、金属製材料で形成されたコイルスプリング90を除いた定量吐出ポンプ28の全ての構成要素が、電気絶縁性を有する材料によって形成され、電流の通電が遮断されてリーク電流の発生を防止している。例えば、第1シリンダチューブ56a、第2シリンダチューブ56b、吐出ピストン26、第1エンドキャップ58a、第2エンドキャップ58b等がそれぞれ樹脂製材料によって形成され、セラミック体60がセラミック材料によって形成され、第1〜第5シール部材76a〜76eがニトリルゴム(NBR)等のゴム製材料によって形成されている。
このように本実施形態では、定量吐出ポンプ28の略全部の要素が絶縁性材料で構成され、例えば、電気モータ等の電気供給媒体を用いていないため、高度な絶縁性を確保して水溶性塗料が使用可能な好適な環境とすることができる。
さらに、本実施形態では、定量吐出ポンプ28のロッド洗浄室82内を窒素ガスで加圧し封入することにより、ロッド50の一部が外部に露呈する場合であっても外部に対する塗料の漏洩を確実に阻止することができる。例えば、導電性塗料として水溶性塗料を使用した場合、外部に対する水溶性塗料の漏洩防止は、リーク電流の発生を阻止するために特に重要であり、汎用性を増大させることができる。
さらにまた、本実施形態では、ロッド洗浄部52内にロッド50の外周面に摺接するリングブラシ86を設けることにより、前記ロッド50の外周面に付着した塗料を掻き取ることができるため、外部にロッド50の一部が露呈した場合であっても塗料の外部への漏出を防止することができると共に、ロッド50に付着した塗料の汚れによって電気絶縁性が低下してリーク電流が発生することを防止することができる。
またさらに、本実施形態では、第3三方切換弁22cの切換作用下に、塗料の流通路を洗浄する洗浄液の供給と、洗浄後において前記流通路内に残留する洗浄液を吹き飛ばして外部に押し出す窒素ガスの供給とを容易に切り換えることができ、塗料の色切換作業及びメンテナンス作業を簡便に遂行することができると共に、色切換作業時間及びメンテナンス作業時間の短縮化を図ることができる。
自動車ボデイの静電塗装に適用される本発明の実施形態に係る静電塗装システムの概略構成図である。 前記静電塗装システムのブロック構成図である。 前記静電塗装システムを構成する定量吐出ポンプから塗装ガンへ供給される塗料の回路構成図である。 前記定量吐出ポンプの軸線方向に沿った縦断面図である。 (a)は、前記静電塗装システムを用いて静電塗装を行うときのタイムチャートであり、(b)は、洗浄液によって塗料の流通路を洗浄するときのタイムチャートである。
符号の説明
10 静電塗装システム
22a〜22c 三方切換弁
26 吐出ピストン
28 定量吐出ポンプ
36 変位速度制御部
42 塗装ガン
48 塗料供給部
52 ロッド洗浄部
64a、64b 塗料供給室
82 ロッド洗浄室
86 リングブラシ

Claims (5)

  1. 塗料槽から塗装ガンに供給される塗料に高電圧を印加して被塗装物に対して塗装を行う静電塗装システムであって、
    前記塗料槽と前記塗装ガンとの間に設けられ、直線状に変位する可動体によって前記塗装ガンに対する塗料の押し出し作用と塗料の吸引作用とを同時に行い、前記可動体が往復動作することにより前記塗装ガンに対して一定量の塗料を連続して送給する塗料定量供給手段を備え、
    前記塗料定量供給手段は、略全体の構成要素が電気絶縁性材料で構成されることを特徴とする静電塗装システム。
  2. 請求項1記載の静電塗装システムにおいて、
    前記塗料定量供給手段は、シリンダチューブ内を直線状に往復動作する吐出ピストンと前記吐出ピストンに連結されて該吐出ピストンと一体的に変位するロッドとを有する定量吐出ポンプからなり、
    前記吐出ピストンの変位速度を制御して、前記吐出ピストンの往路ストロークによって吐出される単位時間当たりの吐出量と、前記吐出ピストンの復路ストロークによって吐出される単位時間当たりの吐出量とを一致させるように制御する変位速度制御部が設けられることを特徴とする静電塗装システム。
  3. 請求項1又は2記載の静電塗装システムにおいて、
    前記塗料定量供給手段は定量吐出ポンプからなり、
    前記定量吐出ポンプは、シリンダチューブ内を直線状に往復動作する吐出ピストンと前記吐出ピストンに連結されて該吐出ピストンと一体的に変位するロッドとを有する塗料供給部と、前記ロッドに付着した塗料を洗浄するロッド洗浄部とから構成されることを特徴とする静電塗装システム。
  4. 請求項3記載の静電塗装システムにおいて、
    前記塗料供給部内に形成された塗料供給室、及び、前記ロッド洗浄部内に形成されたロッド洗浄室は、それぞれ、ガス供給手段から供給された窒素ガスによって封入されることを特徴とする静電塗装システム。
  5. 請求項3記載の静電塗装システムにおいて、
    前記ロッド洗浄部内には、ロッドの外周面に付着した塗料を掻き取る手段が設けられることを特徴とする静電塗装システム。
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