JP2004057850A - 塗装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】択一色塗料の塗装ガンGのワンショット分を間欠送出する色替え塗装の塗装装置において、オーバースプレー・スプレー不足・前色塗料の混入による品質トラブル等を防止して塗装生産性・塗装品質のさらなる向上を図る。
【解決手段】択一色塗料のワンショット分塗料の吸引・送出ピストンを有する塗料プール送出部10を塗装ガンGの近傍に配設すると共に、塗料プール送出部10は吸引・送出ピストンの作動用ピストン部11を別体にして連結し、さらに、作動用ピストン部11は液体駆動形態にして送量調整自在の正送・逆送ポンプ20を駆動源として備え、その作動用ピストン部11による塗料プール送出部10の前記吸引・送出ピストンのワンストロークの作動によって前記ワンショット分塗料の間欠送出を反復する構造の塗装装置1が特徴である。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車ボディーの塗装ラインにおいて、塗料送出ラインの端末の塗装ガンを間欠作動させて、順送されてくる自動車ボディーを指定色に色替えして順次塗装する塗装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車ボディーの上塗り塗装ラインは、10色以上30色に及ぶ多色の上塗り塗料を指定色に択一変換して塗装するので、その塗料の色替え時の「塗料色変換のためのロスタイムを短かく」し、かつ、その色替え時に発生する前回色塗料の廃却量と洗浄廃液を可及的に少くして塗装生産性の向上を図ると共に、スプレーガンからの塗料噴出量制御を高精度にしてオーバースプレー・スプレー不足が生じない高品質塗装を図る技術課題がある。そこで、その技術課題に応える最新の公知例として特願2000−063060に示される静電塗装装置がある。
【0003】
即ち、この公知例のものは(図6参照)必要な色別の塗料槽T群を特許第1822017号に示される塗料の択一色変換ユニット5を介して塗料送出ポンプ40に連結した塗料送出ラインに構成し、その塗料送出ラインの端末に、塗装ガンGを有して塗装ロボットRに設置した「色替え間欠塗装の塗装ガンGのワンショット分の塗料Pをプールする塗料プール部」と「そのプール塗料を塗装ガンGに定量間欠送りするモノポンプ形態の塗料送出ポンプ部」を一体にした構造の「塗料のプール送出部41」を備えた電気絶縁性構造の静電塗装装置を特徴としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の公知例の塗装ガンGの「ワンショット塗料の間欠送出システムの塗装装置」は、前記の当該分野の技術課題を一応解消するものの、塗装生産性・塗装品質のさらなる向上を図るべき余地がある。
【0005】
本発明は、以上の「塗装ガンGのワンショット塗料の間欠送出システムの塗装装置」の塗装生産性・塗装品質のさらなる向上と「非静電塗装・有機溶剤塗料塗装・水溶性塗料塗装」等の総ての塗装形態への応用普及を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の技術課題を解決する本発明の塗装装置は「塗料送出ラインのライン始端の色別塗料槽群からライン終端の塗装ガンへ、択一色塗料の該塗装ガンのワンショット分を間欠送出する塗装装置において、前記択一色塗料の前記ワンショット分塗料の吸引・送出ピストンを有する塗料プール送出部を前記塗装ガン近傍に配設すると共に、該塗料プール送出部は前記吸引・送出ピストンの作動用ピストン部を別体にして連結し、さらに、該作動用ピストン部は液体駆動形態にして送量調整自在の正送・逆送ポンプを駆動源として備え、該作動用ピストン部による前記塗料プール送出部の前記吸引・送出ピストンのワンストロークの作動によって前記ワンショット分塗料の間欠送出を反復する構造」に成っている。
【0007】
即ち、前記構成の本発明の塗装装置は、択一色塗料のワンショット分を塗装ガンへ間欠送出するにおいて、該択一色塗料の間欠送出機能(ポンプ機能)を塗料送出ライン中に不存在にして、該塗装ガン近傍に設定すると共に、その間欠送出機能部の作動源動部(前記の作動用ピストン部)を「専用作動液体によるピストンポンプ」の別体に構成し、その間欠送出機能と作動源動部を相互連結して塗装ロボットアーム等にセット可能に構成した構造が特徴にして、極めて多色の色替え塗料が通過する塗料送出ラインの簡素化と前記ワンショット分塗料の送出量の精度向上、ならびに、静電塗装・非静電塗装・有機溶剤塗料塗装・水溶性塗料塗装・二液型塗料塗装等の各種塗装システムへの「択一色塗料のワンショット分間欠送出塗装」の適用を可能にする思想から成るものである。
【0008】
そして、前記基本構成の変化として、前記塗料プール送出部と前記作動用ピストン部を塗装ロボットのロボットアームに載設して形状構造の一段の簡素化コンパクト化を促進したり、前記基本構成のものを複数並設して「2色ぼかし塗装・2色塗料による混色塗装」等を可能にしたり、さらに、前記作動用ピストン部の正送・逆送ポンプのピストンストロークとピストン回転数の調整によって前記塗料プール送出部のピストン作動の精度を特段に向上し、塗装ガンへの前記ワンショット分塗料の送出量(総量と時間当り送量)の精度向上を図る態様にする。
【0009】
【作用】
前記基本構成の本発明の塗装装置は、択一色塗料のワンショット分を塗装ガンへ間欠送出するにおいて、該塗装ガン近傍の前記塗料プール送出部とライン始端の塗料槽群間の長いパイプライン中に塗料送出ポンプが不存在にして、かつ、該塗料プール送出部は「ピストンとピストンシリンダー」のみのシンプル構造となるので、塗料の色替えによる前回色塗料の洗浄コースが前記パイプラインと該塗料プール送出部のシリンダーキャビティーのみのシンプル形状となる。
【0010】
従って、高頻度に発生する塗料色替え時の前回色塗料の残存・付着部分の洗浄が一段と短時間高性能になって色替えロスタイムが少く、かつ、前回色残存塗料の混在による塗装品質の低下が防止できると共に、メンテナンス性が向上する。
【0011】
さらに、その塗料プール送出部は、別体に構成して相互連結した独立作動機構の「液体作動形態の作動用ピストン部」を駆動源に成すので、その作動用ピストン部の作動ストローク・作動速度を制御することによって、該塗料プール送出部からの塗装ガンへのワンショット分塗料の送量と時間当り送出量の高精度制御が可能となり、被塗装物の塗装条件に適し、かつ、オーバースプレー・スプレー不足が不存在の高品質塗装ができる。
【0012】
そして、その塗料プール送出部と作動用ピストン部は、電気回路無用にして絶縁性確保が容易にしてピストン押出機構のため、静電塗装・非静電塗装・水溶性塗料塗装・有機溶剤塗料塗装・高粘性塗料塗装・低粘性塗料塗装等の総ての塗装システムへの「色替えワンショット分塗料の間欠送出の塗装形態」が適用可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を説明する。まず、自動車ボディーの多色塗料の色替え静電塗装に応用した本発明1実施形態の塗装装置1を図1〜図4を参照して説明する。即ち、ライン始端の塗料槽T群から択一色の塗料を送出してライン端末の塗装ガンG(スプレーガン)を間欠作動させて自動車ボディーを順次塗装する多色塗料の色替え静電塗装の塗装装置1において、塗料色別の水溶性塗料を入れた塗料槽T群のそれぞれに予送ポンプ4を設けた一次送出ラインL1・L2・L3…・LNと洗浄液供給部3が並設され、その端末が特許第1822017号(特公平5−32110号)等として公知の択一変換ユニット5(塗料の色別入口群から入った塗料の必要色のものを択一して塗料出口に導くユニット)に集約連結されている。
【0014】
そして、この択一変換ユニット5の切替え作動によって、一次送出ラインL1・L2・L3…・LNのいずれかの塗料Pまたは洗浄液が、択一変換ニット5に接続した出力側の送出ホースHに「後述するスプレーユニット8の塗料プール送出部10(以下、単に塗料送出部10という)」の吸引力によって送出される構造に成っており、この一次送出ラインL1〜LNと択一変換ニット5によって塗装装置1のライン始端が構成されている。なお、図中の2は択一変換ユニット5の出口側の送出ホースHに接続した窒素ガス供給部、6は切換弁、7は流量計である。
【0015】
そして、長大な送出ホースHの先端は「塗装ロボットRのロボットアームに載設されて先端に塗装ガンGを接続したスプレーユニット8」に接続され、このスプレーユニット8は択一色の塗料Pを「塗装ガンGのワンショット分」のみをプールして塗装ガンGへ間欠送出し、塗装ガンGによる択一色の間欠塗装をコンベアーで順送されてくる自動車ボディーへ施すように成っている。
【0016】
詳しくは、スプレーユニット8は(図2参照)送出ホースHの先端を塗料吸引口14に接続したシリンダー13に吸引・送出ピストン12を内設した「ピストン・シリンダー形態の塗料送出部10」と、この塗料送出部10に並設載設されて「シリンダー13にピストン12を内設した作動用ピストン部11」から成り、この塗料送出部10と作動用ピストン部11のピストンロッド26が、連結部材15によって相互連結されて両者のピストン12は連動する。
【0017】
そして、この作動用ピストン部11は後述する正送・逆送ポンプ20を駆動源とする液圧作動ピストン形態にして、その正送・逆送ポンプ20からの作動液によって所定速度・所定ストロークの往復作動を成し、この作動用ピストン部11と連動する塗料送出部10のピストン12を必要なストローク・速度で往復作動させて前記ワンショット分の塗料を塗料送出部10のシリンダーキャビティー内にプールすると共に、プールした塗料Pを所定の速度で塗装ガンGへ送出する構造に成っている。
【0018】
一方、正送・逆送ポンプ20は(図3参照)特許第2931900号(特願平10−94121号)の「多色塗料の色替え塗装装置に開示されている公知の正送・逆送ポンプ」にして、以下の構造を有している。即ち、この正送・逆送ポンプ20はシリンダー13に収納したピストン12を主要部とするピストンポンプにして、ピストン12の下端部分はポンプ縦軸心21に沿って切欠いた半円柱形のポンプキャビティー22を有すると共に、作動部25によるピストン12の正転・逆転の回転作動機構と調整可能のストロークLの上下作動機構を有し、正転または逆転の一回転に対して設定されたワンストローク上下作動する。
【0019】
そして、シリンダー13にはシリンダー13の直径上に対向配設された「作動液の出入口の一次ポート23と二次ポート24」が設けられ、ピストン12が正回転して下死点から上死点に上昇する上昇作動の半回転において、一次ポート23がポンプキャビティー22と連通状態となって一次ポート23からポンプキャビティー22へ作動液を吸い込むと共に、その一次ポート23と180°位置ずれしている二次ポート24はピストン12の周壁によって閉鎖される。
【0020】
そして、続いて作動するピストン12の下降作動の半回転において、ポンプキャビティー22が二次ポート24と連通状態となって下降による押し出しによってポンプキャビティー22内の作動液が二次ポート24へ送出され、以下順次これを反復して作動液が一次ポート23から二次ポート24へ送出され、その二次ポート24に接続した送出ホースHに送出する。そして、ピストン12を逆回転させることによって送出ホースH内の作動液を二次ポート24から吸い出して一次ポート23へ送り出して逆送できるようになっており、この一次ポート23と二次ポート24のそれぞれが(図2参照)作動用ピストン部11のピストン12の前方と後方のシリンダーキャビティーと送液ホースHによって連結されている。
【0021】
そして、以上の正送・逆送ポンプ20の作動部25は以下の構造を有している。即ち(図4(A)(B)参照)サーボモーター(図示しない)から引き伸ばした正逆回転作動用の作動ケーブル27下端のL字形の回転部材28とピストン12のピストンロッド26が「ピストンロッド26と直交する作動アーム29」によって連動可能に連結されると共に、この回転部材28は、正送・逆送ポンプ20を定置したベース板30上の円環状の保持部材31の内周に回転自在に保持されており、ピストンロッド26を中心として正転・逆転できる。
【0022】
さらに、この保持部材31はベース板30側に設けた電磁ピン体32(電磁によってピンを進退させる作動ピン体)等の作動源を有し、この作動源によって「正送・逆送ポンプ20のポンプ縦軸心21に対して0°〜15°等の多段傾斜にセットできる傾斜セット手段」を有している。
【0023】
そして、以上の保持部材31によって回転部材28をポンプ縦軸心21に対して傾斜角θに設定すると、作動アーム29とピストンロッド26の連結点は作動ケーブル27によるピストンロッド26の1回転毎に「上死点と下死点間のストロークL」を上下作動し、ピストン12の1回転毎のストロークL作動を従動作動させる。
【0024】
そして、そのストロークLは傾斜角θの相関数となるので、傾斜角θの変換セットによるピストンストロークLの変化と作動ケーブル27による回転数変換の2要因の複合によって、作動用ピストン部11が必要とする作動液の時間当り流量と正送・逆送の総量を制御して、正送・逆送ポンプ20から作動液を正送・逆送して塗料送出部10の塗料Pの前記ワンショット分の吸引と送出を調整制御する構造を有している。
【0025】
なお、この実施形態の塗装装置1は静電塗装用のため塗料送出部10・作動用ピストン部11は樹脂製にして、作動用ピストン部11の作動ケーブル27のサーボモーターMはロボットアームから離反した位置に設けられ、ロボットアーム部分の電気的絶縁性が確保されている。
【0026】
そして、この塗装装置1には、塗装装置1の一連の作動を自動制御する制御部9が設けてあり、この制御部9には当該色替え間欠塗装に対応させて「択一色変換ユニット5・正送・逆送ポンプ20の前記傾斜角θとピストン回転数・洗浄液送出プロセス・窒素ガス供給部2」等の制御プログラムが予めインプットされ、当該間欠静電塗装の一連の作動が自動制御可能に構成されている。
【0027】
そして、塗料の色替え時には洗浄液供給部3から洗浄用温水が吸引されて送出ホースHの始端から塗料送出部10のシリンダーキャビティー・塗装ガンGに至る塗料送路の全体をクリーニングして次回色の塗料を送出可能に迅速にクリーニングすると共に、間欠塗装の塗装ガンGの作動時には窒素ガス供給部2から絶縁用窒素ガスを送出ホースH内に送出して塗装ロボットR部分の電気絶縁性を確保して作動する。なお、塗料Pは塗装送出部10において通常手段による静電塗装のための電気印加がされる。
【0028】
以上の実施形態の塗装装置は前記の作用があり、塗料送出部10の作動部が正送・逆送ポンプ20を作動源に成す別体の作動用ピストン部11によって構成されると共に、その作動用ピストン部11はピストンストロークLとピストン回転数の2要因が制御可能の液体駆動用ピストン体から成るので、塗料のワンショット分をプールして塗装ガンGから噴出させる塗料Pの時間当り噴出量・ワンショット総量が極めて正確に制御自在となり、オーバースプレー・スプレー不足が発生しない高品質・高能率塗装ができる。
【0029】
そして、従来構成の塗料圧送ポンプが不存在にして多様な色の塗料が通る共通の塗料コースは、塗料ホースHから塗料送出部10のシリンダーキャビティーを経由して塗装ガンGに至る単純形状コースとなるので、高頻度で発生する塗料色替え時の塗料コースの洗浄が短時間高品質に可能にして、その色替え時のロスタイムが一段と短縮化して塗装生産性を向上すると共に、前回色の残存塗料の混入を不存在にして塗装不良が的確に防止できる。
【0030】
そして、以上の実施形態の塗装装置1は、前記の静電塗装以外の「非静電塗装・有機溶剤塗料塗装・水溶性塗料塗装・2液型塗料塗装・1液型塗料塗装」等の総ての形態の「塗装ガンGによる間欠塗装形態」に有用に応用できる。なお、非静電塗装の場合は、前記の窒素ガス供給部2と塗料送出部10周辺の特別の電機絶縁対策は無用になる。
【0031】
なお、補充説明すれば、前記実施形態のものは前記ワンショット分塗料の容量と噴出時間は「概ね300cc・概ね30秒」にして、前記の特有の作用効果の一段の安定向上を図る技術意図から下記の特有対策が講じてある。
【0032】
即ち、正送・逆送ポンプ20の作動液は「潤滑性に富み、かつ、塗料に混入してもピンホールハジキを生じないグリセリンまたはワセリン」を用いる。そして、流量計7は送出ホースHに複数セットにして流量把握精度の一段の向上を図る。
【0033】
そして、塗料プール送出部10のシリンダー12のキャビティー内周は塗料付着が生じない「セラミック鏡面仕上げ」に形成されており、さらに、送出ホースH内の前記ワンショット分の単位送出量の塗料の後端に「窒素ガス供給部2から窒素ガスを供給した若干のガス充填部」を生成し、塗料色変換に際する廃却塗料量を可及的に少にする廃液レス形態の作動プロセスが採られる。
【0034】
続いて、図5を参照して本発明の他の実施態様を説明する。即ち、前記実施形態と同一構成の塗料送出部10と作動用ピストン部11を主要部に成す「塗装ガンGのワンショット分の塗料Pを間欠送出する塗装装置1」において、図5(A)のものは、この塗装装置1が共通のロボットアームに2個並設されて塗装ガンGを同一方向にして近接させた並設形態を有し、この2個並設の塗装ガンGが順次交互または同時に塗装作用できる。
【0035】
そして、図5(B)のものは同じく並設形態の塗装送出部10と共用の塗装ガンGの間に「攪拌羽根36を内設した塗料混合部35」を有しており、この塗料混合部35によって2色の塗料Pを混合した任意混合度の混合色塗料を塗装ガンGに送出するようになっている。
【0036】
以上の図5(A)のものは異色塗料による順次交互塗装や2色塗料による「ボカシ塗り」等ができる特有作用がある。そして、図5(B)のものは、2個並設の塗料供給部10からの異色塗料の送出比率の設定によって極めて多様な2色混合色塗装が可能になる特有作用がある。
【0037】
なお、本発明の塗装装置は前記の実施形態に限定されず、正送・逆送ポンプを他の形態のものにしたり、塗装プール送出部10と作動用ピストン部11を直列配設形態にしたり、正送・逆送ポンプはピストン回転数のみによる送量調整にして前記のピストンストロークの可変機構を省略する等の変化がある。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明のとおり本発明の塗装装置は、塗装ガンのワンショット分塗料を間欠送出して多色塗料の色替え塗装をするにおいて、その色替えによる前回色塗料のクリーニング性が優れると共に、その色替え時のロスタイムが少く、さらに、塗装ガンへの塗料の送出量制御が高精度にしてスプレー不足・オーバースプレーを防止し、当該塗装の生産性・塗装品質を一段と向上する。そして、静電塗装・非静電塗装・有機溶剤塗料塗装・水溶性塗料塗装・2色塗料塗装等の多用な塗装形態への前記ワンショト間欠塗装の普及を可能にする有用な諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装装置の1実施形態を示し、(A)はその全体体系図、(B)はその先端部分の構造を示す斜視図
【図2】図1実施形態のスプレーユニットの構造を示す正面図
【図3】図1実施形態のスプレーユニットの正送・逆送ポンプを示し、(A)(B)はその構造と作動を示す正面断面図、(C)はその作動を示す横断面図
【図4】図3の正送・逆送ポンプの作動部を示し、(A)はその構造を示す正面図、(B)はその作用説明の正面図
【図5】本発明の塗装装置の他の実施形態を示し、(A)(B)はその基本形態説明の平面図
【図6】従来の塗装装置の全体体系図
【符号の説明】
1 本発明の塗装装置
2 窒素ガス供給部
3 洗浄液供給部
5 択一変換ユニット
7 流量計
8 スプレーユニット
9 制御部
10 塗料プール送出部
11 作動用ピストン部
12 ピストン
13 シリンダー
14 ピストンロッド
20 正送・逆送ポンプ
22 ポンプキャビティー
25 作動部
28 回転部材
29 保持部材
31 作動アーム
G 塗装ガン
H ホース
P 塗料
R ロボット
T 塗料槽

Claims (5)

  1. 塗料送出ラインのライン始端の色別塗料槽群からライン終端の塗装ガンへ、択一色塗料の該塗装ガンのワンショット分を間欠送出する塗装装置において、前記択一色塗料の前記ワンショット分塗料の吸引・送出ピストンを有する塗料プール送出部を前記塗装ガン近傍に配設すると共に、該塗料プール送出部は前記吸引・送出ピストンの作動用ピストン部を別体にして連結し、さらに、該作動用ピストン部は液体駆動形態にして送量調整自在の正送・逆送ポンプを駆動源として備え、該作動用ピストン部による前記塗料プール送出部の前記吸引・送出ピストンのワンストロークの作動によって前記ワンショット分塗料の間欠送出を反復する構造を特徴とする塗装装置。
  2. 正送・逆送ポンプが、ピストンの正逆回転による正送・逆送構造にして、かつ、該ピストンの回転数とストロークが調整自在構造から成る請求項1の塗装装置。
  3. 請求項1または請求項2の塗装装置を2セット組合せに成し、該2セットのそれぞれの塗装ガンを同一方向に近接配設した構造から成る塗装装置。
  4. 塗装ロボットのロボットアームに塗料プール送出部を載設した請求項1・請求項2・請求項3のいずれかの塗装装置。
  5. 塗料プール送出部の吸引・送出ピストンとシリンダーと該塗料プール送出部への塗料送入管が樹脂製にして、かつ、該塗料送入管への絶縁用窒素ガスの充填手段を備えた電気絶縁性形態の請求項1〜請求項4のいずれかの静電塗装用塗装装置。
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