JP6462475B2 - 流体噴射・吸引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を噴射又は吸引する流体噴射・吸引装置に関し、より詳しくは、別途駆動源を必要とせずに、高圧源又は低圧源から供給又は吸引される流体の圧力でノズルを移動させながら、流体を噴射又は吸引できる流体噴射・吸引装置に関する。
従来、物品の洗浄・塗装・散布等の用途に用いられる流体噴射装置、吸引装置として種々の装置が用いられている。これらの装置では、洗浄・塗装・散布対象物の被噴射・吸引箇所を移動する必要がある場合、ノズルを含む噴射・吸引ヘッドと洗浄・塗装・散布対象物との相対位置を移動する必要があり、特に対象物が大きい場合、噴射・吸引ヘッドを移動させながら流体を噴射・吸引するように構成されている。
このような流体噴射装置としては、壁面または窓ガラスの清掃装置であって、洗浄液をスプレーするノズルを設けた清掃用真空吸盤を、シリンダの伸縮動作により、被清掃面に対して滑動させるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、別の流体噴射装置としては、塗装装置であって、スプレーガン35をスプレーガン走行用エアモータ33で塗装対象物に対して走行させて塗装を行う自動塗装装置もある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、吸引装置としては、流体管内の夾雑物を吸引する管内吸引装置であって、吸口部19cを備えた作業具13と、これに接続された可撓性ホース14と、からなり、可撓性ホース14の他端側を管内部に向けて送り出し若しくは管外部に引き戻すことで、作業具13を流体管1内壁に沿って管軸方向に移動させる管内吸引装置がある(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−293061号公報 特開2003−103205号公報 特開2010−071332号公報
しかし、特許文献1及び2の流体噴射装置では、噴射ヘッドを移動させるために別途駆動シリンダやモータが必要で、装置が複雑になるという問題があった。また特許文献3の流体吸引装置では手動等で作業具(吸引ヘッド)を移動させなければならず、手間がかかるという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、別途駆動源を必要とせずに、高圧源又は低圧源から供給又は吸引される流体の圧力でノズルを移動させながら、流体を噴射又は吸引できる流体噴射・吸引装置を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明による流体噴射・吸引装置(請求項1)は、所定の長さに形成された長尺物の長手方向の中央部にピストン部が設けられ、前記ピストン部から両側方向に延び該ピストン部より小径とされた部材の外周面をガイド部材とし、前記ガイド部材の内部に高圧源又は低圧源に接続される2つの流体通路が設けられ、前記ピストン部に対し流体を供給又は吸引する流体供給・吸引手段と、前記ピストン部の外周に嵌合されるとともに、両端部が閉塞されてその閉塞部分に形成された貫通孔に嵌合されて、前記ピストン部の両側に、前記各々の流体通路に連通する流体室を形成し、前記ガイド部材の軸方向に移動可能に設けられた移動シリンダと、前記移動シリンダの両端部に取付けられ、前記各々の流体室と連通して流体を噴射又は吸引するノズルと、を有することを特徴とする。
また、本発明による他の流体噴射・吸引装置(請求項2)は、所定の長さに形成された長尺物の長手方向の一端部にピストン部が設けられ、前記ピストン部から一方向に延び該ピストン部より小径とされた部材の外周面をガイド部材とし、前記ガイド部材の内部に高圧源又は低圧源に接続される2つの流体通路が設けられ、前記ピストン部に対し流体を供給又は吸引する流体供給・吸引手段と、前記ピストン部の外周に嵌合されるとともに、両端部が閉塞されてその一方の端部の閉塞部分に形成された貫通孔に嵌合されて、前記ピストン部の両側に、前記各々の流体通路に連通する流体室を形成し、前記ガイド部材の軸方向に移動可能に設けられた移動シリンダと、前記移動シリンダの両端部に取付けられ、前記各々の流体室と連通して流体を噴射又は吸引するノズルと、を有することを特徴とする。
また、本発明によるさらに他の流体噴射・吸引装置(請求項10)は、両端部が閉塞されてその閉塞部分に形成された貫通孔を有するとともに、該両端部には高圧源又は低圧源と接続され内部に連通する2つの流体通路をさらに有する固定シリンダと、所定の長さに形成された長尺物の長手方向の中央部にピストン部が設けられ、前記ピストン部から両側方向に延び該ピストン部より小径とされた部材の外周面をガイド部材とし、前記ピストン部が前記固定シリンダの内周に嵌合され、前記ガイド部材が前記貫通孔に嵌合されて前記固定シリンダの軸方向に移動可能に設けられ、前記固定シリンダ内部に嵌合されたピストン部の両側に、前記各々の流体通路に連通する流体室を形成するとともに、前記ガイド部材の内部に前記各々の流体室と連通する2つの連通路が設けられ、前記各ガイド部材の端部に対し流体を供給又は吸引する流体供給・吸引手段と、前記各ガイド部材の端部に取付けられ、前記連通路と連通して流体を噴射又は吸引するノズルと、を有することを特徴とする。
本発明の流体噴射・吸引装置(請求項1)によれば、ピストン部とガイド部材とを有する流体供給・吸引手段と、これに嵌合されて移動可能に設けられた移動シリンダとにより、2つの流体通路とその各々に連通する2つの流体室を形成し、各々の流体室に連通するノズルを移動シリンダの両端部に設けたので、高圧源と接続して前記2つの流体通路に交互に流体を供給し、流体を供給しない流体通路を閉止することにより、移動シリンダに取付けられたノズルから流体を噴射しつつこれらを往復移動させることができる。また、低圧源と接続して前記2つの流体通路から交互に流体を吸引し、吸引しない流体通路を閉止することにより、移動シリンダに取付けられたノズルから流体を吸引しつつこれらを往復移動させることができる。したがって、別途駆動源を用いることなく、高圧源又は低圧源から供給又は吸引される流体の圧力でノズルを移動させながら、流体を噴射又は吸引することができる。
本発明の他の流体噴射・吸引装置(請求項2)によれば、ピストン部とガイド部材とを有する流体供給・吸引手段と、これに嵌合されて移動可能に設けられた移動シリンダとにより、2つの流体通路とその各々に連通する2つの流体室を形成し、各々の流体室に連通するノズルを移動シリンダの両端部に設けたので、高圧源と接続して前記2つの流体通路に交互に流体を供給し、流体を供給しない流体通路を閉止することにより、移動シリンダに取付けられたノズルから流体を噴射しつつこれらを往復移動させることができる。また、低圧源と接続して前記2つの流体通路から交互に流体を吸引し、吸引しない流体通路を閉止することにより、移動シリンダに取付けられたノズルから流体を吸引しつつこれらを往復移動させることができる。したがって、別途駆動源を用いることなく、高圧源又は低圧源から供給又は吸引される流体の圧力でノズルを移動させながら、流体を噴射又は吸引することができる。
本発明のさらに他の流体噴射・吸引装置(請求項10)によれば、固定シリンダと、これに嵌合されて移動可能に設けられたピストン部とガイド部材を有する流体供給・吸引手段とにより、2つの流体通路とその各々に連通する2つの流体室を形成し、各々の流体室に連通するノズルを流体供給・吸引手段に取付けたので、高圧源と接続して前記2つの流体通路に交互に流体を供給し、流体を供給しない流体通路を閉止することにより、流体供給・吸引手段に取付けられたノズルから流体を噴射しつつこれらを往復移動させることができる。また、低圧源と接続して前記2つの流体通路から交互に流体を吸引し、吸引しない流体通路を閉止することにより、流体供給・吸引手段に取付けられたノズルから流体を吸引しつつこれらを往復移動させることができる。したがって、別途駆動源を用いることなく、高圧源又は低圧源から供給又は吸引される流体の圧力でノズルを移動させながら、流体を噴射又は吸引することができる。
本発明による流体噴射・吸引装置の第1の実施形態の全体構成を示す概略断面図である。 図1に示す流体噴射・吸引装置で流体を噴射させる場合において、移動シリンダ上昇中の動作説明図である。 図1に示す流体噴射・吸引装置で流体を噴射させる場合において、移動シリンダが上限位置にあるときの動作説明図である。 図1に示す流体噴射・吸引装置で流体を噴射させる場合において、移動シリンダが下降中の動作説明図である。 図1に示す流体噴射・吸引装置で流体を噴射させる場合において、移動シリンダが下限位置にあるときの動作説明図である。 図1に示す流体噴射・吸引装置で流体を吸引させる場合において、移動シリンダ上昇中の動作説明図である。 図1に示す流体噴射・吸引装置で流体を吸引させる場合において、移動シリンダが上限位置にあるときの動作説明図である。 図1に示す流体噴射・吸引装置で流体を吸引させる場合において、移動シリンダが下降中の動作説明図である。 図1に示す流体噴射・吸引装置で流体を吸引させる場合において、移動シリンダが下限位置にあるときの動作説明図である。 本発明による流体噴射・吸引装置の第2の実施形態の全体構成を示す概略断面図である。 本発明による流体噴射・吸引装置の第3の実施形態の全体構成を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明による装置の第1の実施形態の全体構成を示す概略断面図であり、濾過装置のフィルター洗浄用の流体噴射・吸引装置の例である。この流体噴射・吸引装置は、濾過装置の使用によりフィルター面に付着した捕捉物を水ジェットにより除去、又は水の吸引により除去するための装置である。
この流体噴射・吸引装置は、流体供給・吸引手段1と、移動シリンダ2と、ノズル3a,3bと、流体供給・吸引手段1内に設けられた2つの流体通路4a,4bと、を有する。
前記流体供給・吸引手段1は、外部に固定されて移動シリンダ2と嵌合し、これを移動可能に案内するとともに、内部に設けられた2つの流体通路4a,4b(後述する)を通して、高圧源又は低圧源から流体を供給又は吸引するものである。流体供給・吸引手段1は、上側ガイド部材1aと下側ガイド部材1bとピストン部1cとからなる。すなわち、全体として長尺形状を成し、その長手方向中央部にピストン部1cが設けられ、このピストン部1cから上下両側方向に延びピストン部1cより小径とされた部材(上側と下側のガイド部材1a,1b)を有する。本実施形態では、上側と下側のガイド部材1a,1bは筒状を成し、各々の端部は蓋1e,1fで封止されている。このような中空構造にしたのは、2つの流体通路4a,4bを収容しやすくするためと、流体供給・吸引手段1の軽量化のためである。本実施形態では、2つの流体通路4a,4bとも上側ガイド部材1a内部に設けられており、下側ガイド部材1bの内部は単に中空にしている。
前記ピストン部1cは、本実施形態では、前記上側と下側のガイド部材1a,1bの間に挟まれて同軸に設けられた、略円板状を有する部材で、上側及び下側のガイド部材1a,1bより大径である。ピストン部1cの外周面には、シールとしてのOリング1dが突設されている。但し、Oリング以外にもVリング等様々な公知のシール部材が使用できる。
但し、本発明の流体供給・吸引手段1は、必ずしもこのように上側と下側のガイド部材1a,1bとピストン部1cの3つに分割されていなくてもよく、1本のガイド部材(1a,1b)の外側に環状のピストン部1cを嵌合し固定してもよい。または、上側と下側のガイド部材1a,1bとピストン部1cとを一体的に切削又は成型加工により形成しても良い。また、流体供給・吸引手段1として中実の棒状のものを用い、その内部に流体通路4a,4bを穿設してもよい。本実施形態では、上側と下側のガイド部材1a,1bの外径は同一である。
前記移動シリンダ2は、前記流体供給・吸引手段1に対して移動可能に設けられて、前記ピストン部1cの両側に流体室5a,5bを形成するとともに、ノズル3a,3bを保持するもので、本実施形態では、両端部を閉塞する端部部材2a,2bと、中央の筒状部材2cとからなる。筒状部材2cの内周面は、前記ピストン部1cの外周面から突設されたOリング1dの外周と、軸方向に移動可能に嵌合している。端部部材2a,2bには、それぞれ貫通孔が設けられ、該貫通孔の内周面にはシールとしてのOリング2d,2eが突設され、該Oリング2d,2eの内周面が前記上側と下側のガイド部材1a,1bの外周面とそれぞれ軸方向に移動可能に嵌合している。但し、Oリング以外にもVリング等様々な公知のシール部材が使用できる。これにより、前記ガイド部材1a,1bとの間の前記ピストン部1cの上下にそれぞれ流体室(上側流体室5a,下側流体室5b)が形成される。
前記ノズル3a,3bは、流体室5a,5bと連通して流体を噴射又は吸引するもので、前記移動シリンダ2の端部部材2a,2bの外周面にそれぞれ設けられている。ここで、各端部部材2a,2bには、ノズル3a,3bから内部を通って上側及び下側の流体室5a,5bへ各々連通する連通路6a,6bが設けられている。ノズル3a,3bの内径は、所定の圧力で所定の流体流量が得られるように調整されている。ノズル形状や配置は、噴射・吸引の別に応じて、また用途に応じて様々に調整することができる。例えば、狭い範囲に対する噴射・吸引の場合は、ノズルの先端を中心に円錐状に広がる噴射・吸引範囲を有するノズル形状でもよい。2次元的な広がりのある範囲に対する噴射・吸引の場合は、シリンダの移動方向に直交する方向に伸びた噴射・吸引範囲を有するノズル(又は噴射・吸収ヘッド)を設けて、シリンダの移動によってその2次元的範囲をカバーできるようにしてもよい。また、管の中など円筒状の内面に対する噴射・吸引の場合は、移動シリンダ2の軸を中心とする全周方向に円盤状に噴射・吸引範囲を有するノズル(又は噴射・吸引ヘッド)を設けて、移動シリンダ2の移動によってその内面の全範囲をカバーできるようにしてもよい。
前記2つの流体通路4a,4bは、外部の高圧源又は低圧源(後述する)と接続され、ピストン部1c両側の前記2つの流体室5a,5bそれぞれに流体を供給又は吸引する通路であり、本実施形態では、2つの流体通路4a,4bとも上側ガイド部材1a内部に設けられている。具体的には、流体通路4aは、上側ガイド部材1a内に設けられたパイプ4aと、これに接続するようにピストン部1cの内部に穿設されて上側流体室5aに連通する通路4aとを含み、一方流体通路4bは、前記パイプ4cの外側の上側ガイド部材1aの内部空間4bと、これと下側流体室5bとを連通するようにピストン部1cの内部に穿設された通路4bとを含む。流体通路4a,4bは、上側ガイド部材1aの上側の蓋1eを貫通してさらに上方に突出し、蓋1eに設けられたコネクタ7a,7bで、後述するバルブ8又は18に連通する外部の配管4a,4bに接続される。本実施形態では、配管4a,4bも含めて流体通路4a,4bと呼ぶものとする。尚、流体通路4a,4bは、別々のガイド部材1a、1bを通って、別々の端部(蓋1e,1f)から外部に出るようにしても良い。流体通路4a,4bは、管路抵抗がノズル3a,3bの管路抵抗よりも十分小さくなるように設けられている。
本発明の流体噴射・吸引装置は、高圧源と2つの流体通路4a,4bとの間に設けられるバルブ8と、前記バルブ8の切り替えを制御する制御手段9と、をさらに有して、流体を噴射するように構成することができる。
前記高圧源は、ノズルの外部よりも高圧の一定の圧力の流体を有する流体供給源であって、例えば、流体を貯蔵する流体貯蔵槽と、該流体貯蔵槽からの流体を一定の圧力に加圧するポンプとを含み、さらに圧力を一定にするために圧力レギュレータやバッファ・タンク等を含んでも良い。但し、ノズルの外部の圧力が大気圧より低い場合は、流体の加圧は必ずしも必要ない。
流体としては、本発明の流体噴射・吸引装置は用途によって様々な流体を用いることができる。例えば、洗浄用途の場合、水の他、洗剤の水溶液、有機溶媒、油等、さらには気体として、空気や様々なガスを用いることができる。塗装用途の場合は、様々な塗料、散布用途の場合は、様々な散布液、を用いることができる。尚、流体が液体の場合、粘度が0.2cP〜300cPであることが好ましい。本実施形態の流体噴射・吸引装置は自然水のフィルター洗浄用なので、流体として水を使用する。
前記バルブ8は、高圧源と接続され、2つの流体通路4a,4bのうち一方を前記高圧源と連通し他方を閉止する状態と、他方を前記高圧源と連通し一方を閉止する状態とを切り替えるもので、本実施形態では三方弁を使用している(三方弁8ともいう)。但し、三方弁を設ける代わりに、単に流体通路を2つに分岐させたのちに下流にそれぞれの流体通路を開閉する二方弁を設けても良い。また、2つの流体通路4a,4b両方への流体供給を停止するために三方弁の上流にさらなる開閉バルブを設けても良い。尚、バルブ8の三方弁等は、制御の都合上自動弁であることが望ましい。
前記制御手段9は、バルブ8の切り替えを制御するもので、外部から入力を受け所定のプログラムに従って指示を出力するマイコンとバルブを駆動するドライバ回路との組み合わせ等、任意公知の手段を使用できる。
本実施形態では、さらに各流体通路4a,4bに圧力センサPSa,PSbが設けられ、この出力値は前記制御手段9に入力されるようになっている。
本発明の流体噴射・吸引装置は、低圧源と2つの流体通路4a,4bとの間に設けられバルブ18と、前記バルブ18の切り替えを制御する制御手段9と、をさらに有して、流体を吸引するように構成することができる。
前記低圧源は、ノズルの外部よりも低圧の一定の圧力を有する流体吸引源であって、例えば、真空ポンプを含み、さらに圧力を一定にするために圧力レギュレータやバッファ・タンク等を含んでも良い。但し、ノズルの外部の圧力が大気圧より高い場合は、真空ポンプ等による吸引は必ずしも必要なく、低圧源は単に大気圧解放された外界であっても良い。尚、本明細書で「吸引」とは、必ずしも大気圧より低い圧力で流体を引き込むことに限定されず、圧力差がある場合に相対的に圧力の低い側に流体を引き込むこと一般を意味する。
流体としては、前記流体の噴射に用いる場合と同様、様々な流体を用いることができる。本実施形態の流体噴射・吸引装置は自然水のフィルター洗浄用なので、流体として水を使用する。
前記バルブ18は、低圧源と接続され、前記2つの流体通路4a,4bのうち一方を低圧源と連通し他方を閉止する状態と、他方を低圧源と連通し一方を閉止する状態とを切り替えるもので、本実施形態では三方弁を使用している(三方弁18ともいう)。基本的に高圧源と接続するバルブ8と同様の機能を有するが、使用時にバルブの中の流体が流れる方向が逆になる。したがって、双方向の流れを許容するバルブであれば、バルブ8と18とは同じものでも構わない。
前記制御手段9は、バルブ18の切り替えを制御するもので、上記高圧源に接続する場合のものと同様である。また、各流体通路4a,4bに圧力センサPSa,PSbが同様に設けられている。
[流体を噴射する動作]
次に、以上のように構成された第1の実施形態の流体噴射・吸引装置を、高圧源に接続して流体を噴射させる場合の動作について、図2〜5を参照して説明する。
まず、本実施形態の流体噴射・吸引装置の初期状態は、特に図示しないが、図2と同様、ノズル3a,3bの外側の圧力Pは大気圧であり、2つの流体通路4a,4bは、三方弁8を介して圧力P(>P)を有する高圧源に接続されている。但し三方弁8と高圧源との間の経路は図示省略の開閉バルブにより閉じられ、流体は供給されない。移動シリンダ2は、例えば可動範囲の下限位置にあり、流体室5bは、流体で満たされている。但し、初期状態はこれに限らず、移動シリンダ2は可動範囲の任意の位置にあって良い。また流体噴射・吸引装置の配置も、縦方向の配置のみならず、横方向に配置しても良い。
図2は、流体噴射・吸引装置の動作開始後のシリンダが上昇中の状態を示す図である。前記図示省略の開閉バルブは開かれ、高圧源からの流体は、三方弁8により流体通路4aに送られ、上側流体室5aに流入して移動シリンダ2を上昇させるとともに、ノズル3aから噴射される。一方、移動シリンダ2の上昇につれて下側流体室5bの容積が減少するが、これに連通する流体通路4bは三方弁8により閉止されているので、下側流体室5b内の流体もノズル3bから噴射される。
このとき、流体通路4aの管路抵抗はノズル3aの管路抵抗より十分に小さいので、上側流体室5a内の流体圧力は、ほぼ高圧源の圧力Pまで上昇する。移動シリンダ2の上昇や下降に拘る重量や抵抗が無視できる場合、上側流体室5aの圧力をPa、移動シリンダ2内部の上側の受圧面積(流体室5aの断面積)をSa、下側流体室5bの圧力をPb、移動シリンダ2内部の下側の受圧面積(流体室5bの断面積)をSbとすると、移動シリンダ2へ加わる上下方向の力のつり合いから、Pa・Sa≒Pb・Sbが成立する。上側と下側のガイド部材1a,1bの外径を同一にすると、上側流体室5aの断面積Saと下側流体室5bの断面積Sbが同一になるので、上側流体室5aの圧力Paと下側流体室5bの圧力Pbは同一になり、共にほぼPになる。このため、ノズル3a及び3bを同一のものとすると、両方の噴射流量は同一になり、また高圧源の圧力Pが一定であれば、ノズル3a及び3bの噴射流量は一定になる。
また、移動シリンダ2の上昇速度は、下側流体室5bの容積減少速度(すなわち下側ノズル3bの噴射流量)を下側流体室5bの断面積で割った値となる。下側流体室5bの断面積は軸方向で一定であるから、高圧源の圧力Pが一定(したがって下側ノズル3bの噴射流量が一定)であれば、移動シリンダ2の上昇速度は一定になる。
図3は、図2の状態の後に流体噴射・吸引装置の移動シリンダ2が上限位置に来た状態を示す図である。この状態では、移動シリンダ2は図示省略の上限ストッパに当接し、下側流体室5bの容積はそれ以上減少しないので、ノズル3bからの噴射は停止し、流体室5b及びそれに連通する流体通路4bの圧力は、大気圧(P)に低下する。したがって制御手段9は、圧力センサPSbの出力値から、移動シリンダ2の上限位置への到達を判断することができる。但し、本発明ではこれに限らず、機械式又は光学式等のリミットスイッチやタイマーを用いて移動シリンダ2の上限位置への到達を判断してもよい。
ここで、制御手段9は、三方弁8を流体通路4bに流体を供給するように切り替える。すると、移動シリンダ2は、可動範囲の上限位置から下降を始める。
図4は、流体噴射・吸引装置のシリンダが下降中の状態を示す図である。高圧源からの流体は、三方弁8により流体通路4bを通り、下側流体室5bに流入して移動シリンダ2を下降させるとともに、ノズル3bから噴射される。このとき、移動シリンダ2の下降につれて上側流体室5aの容積が減少するが、これに連通する流体通路4aは三方弁8により閉止されているので、上側流体室5a内の流体もノズル3aから噴射される。上昇時と同様に、上側と下側のガイド部材1a,1bの外径を同一にすると、上側流体室5aと下側流体室5bの圧力は共にほぼPで同一になり(移動シリンダ2の上昇や下降に拘る重量や抵抗が無視できる場合)、ノズル3a及び3bの噴射流量は上昇時と同じで同一かつ一定になる。
また、移動シリンダ2の下降速度は、上側流体室5aの容積減少速度(すなわち上側ノズル3aの噴射流量)を上側流体室5aの断面積で割った値となる。上記のように上側ノズル3aの噴射流量は上昇時と同じであり、上側流体室5aの断面積は下側流体室5bの断面積と同じあるから、移動シリンダ2の下降速度は上昇速度と同じになる。高圧源の圧力Pが一定(したがって上側ノズル3aの噴射流量が一定)であれば、移動シリンダ2の下降速度も一定になる。
図5は、図4の状態の後に流体噴射・吸引装置の移動シリンダ2が下限位置に来た状態を示す図である。この状態では、移動シリンダ2は図示省略の下限ストッパに当接し、上側流体室5aの容積はそれ以上減少しないので、ノズル3aからの噴射は停止し、上側流体室5a及びそれに連通する流体通路4aの圧力は、大気圧(P)に低下する。したがって制御手段9は、圧力センサPSaの出力値から、移動シリンダ2の下限位置への到達を判断することができる。
ここで、制御手段9は、三方弁8を流体通路4aに流体を供給するように切り替える。すると、移動シリンダ2は、可動範囲の下限位置から上昇を始め、図2の状態に戻る。
[流体を吸引する動作]
次に、第1の実施形態の流体噴射・吸引装置を低圧源に接続して流体を吸引する場合の動作について、図6〜9を参照して説明する。
まず、本実施形態の流体噴射・吸引装置の初期状態は、特に図示しないが、図6と同様、ノズル3a,3bの外側の圧力Pは大気圧であり、2つの流体通路4a,4bは、三方弁18を介して圧力P(<P)を有する低圧源に接続されている。但し三方弁18と低圧源との間の経路は図示省略の開閉バルブにより閉じられ、流体は吸引されない。移動シリンダ2は例えば可動範囲の下限位置にあり、下側流体室5bは、流体で満たされている。但し、初期状態はこれに限らず、移動シリンダ2は可動範囲の任意の位置にあって良い。また流体噴射・吸引装置の配置も、図示した縦方向の配置のみならず、横方向に配置しても良い。
図6は、流体噴射・吸引装置の動作開始後のシリンダが上昇中の状態を示す図である。前記図示省略の開閉バルブが開かれるとともに、三方弁18により低圧源と流体通路4bとが連通され、下側流体室5bの流体は流体通路4bを通って吸引され、下側流体室5bの圧力は低下して、移動シリンダ2を上昇させるとともに、外部の流体がノズル3bから吸引される。一方、移動シリンダ2の上昇につれて上側流体室5aの容積が増加するが、これに連通する流体通路4aは三方弁18により閉止されているので、上側流体室5aの圧力が低下し、外部の流体がノズル3aからも吸引される。
このとき、流体通路4bの管路抵抗はノズル3bの管路抵抗より十分に小さいので、下側流体室5bの流体圧力は、ほぼ低圧源の圧力Pまで下降する。移動シリンダ2の上昇や下降に拘る重量や抵抗が無視できる場合、上側流体室5aの圧力をPa、移動シリンダ2内部の上側の受圧面積(流体室5aの断面積)をSa、下側流体室5bの圧力をPb、移動シリンダ2内部の下側の受圧面積(流体室5bの断面積)をSbとすると、移動シリンダ2へ加わる上下方向の力のつり合いから、Pa・Sa≒Pb・Sbが成立する。上側と下側のガイド部材1a,1bの外径を同一にすると、上側流体室の断面積Saと下側流体室の断面積Sbは同一になるので、上側流体室5aの圧力Paと下側流体室5bの圧力Pbは同一になり、共にほぼPになる。このため、ノズル3a及び3bを同一のものとすると、両方の吸引流量は同一になり、また低圧源の圧力Pが一定であれば、ノズル3a及び3bの吸引流量は一定になる。
また、移動シリンダ2の上昇速度は、上側流体室5aの容積増加速度(すなわち上側ノズル3aの吸引流量)を上側流体室5aの断面積で割った値となる。上側流体室5aの断面積は軸方向で一定であるから、低圧源の圧力Pが一定(したがって上側ノズル3aの吸引流量が一定)であれば、移動シリンダ2の上昇速度は一定になる。
図7は、図6の状態の後に流体噴射・吸引装置の移動シリンダ2が上限位置に来た状態を示す図である。この状態では、移動シリンダ2は図示省略の上限ストッパに当接し、上側流体室5aの容積はそれ以上増加しないので、ノズル3aからの吸引は停止し、上側流体室5a及びそれに連通する流体通路4aの圧力は、大気圧(P)に上昇する。したがって制御手段9は、圧力センサPSaの出力値から、移動シリンダ2の上限位置への到達を判断することができる。但し、本発明ではこれに限らず、機械式又は光学式等のリミットスイッチやタイマーを用いて移動シリンダ2の上限位置への到達を判断してもよい。
ここで、制御手段9は、三方弁18を流体通路4aから流体を吸引するように切り替える。すると、移動シリンダ2は、可動範囲の上限位置から下降を始める。
図8は、流体噴射・吸引装置のシリンダが下降中の状態を示す図である。三方弁18により低圧源と流体通路4aとが連通され、上側流体室5aの流体は流体通路4aを通って吸引され、上側流体室5aの圧力は低下して、移動シリンダ2を下降させるとともに、外部の流体がノズル3aから吸引される。このとき、移動シリンダ2の下降につれて下側流体室5bの容積が増加するが、これに連通する流体通路4bは三方弁18により閉止されているので、下側流体室5bの圧力が低下し、ノズル3bからも流体が吸引される。上昇時と同様に、上側と下側のガイド部材1a,1bの外径を同一にすると、上側流体室5aと下側流体室5bの圧力は共にほぼPで同一になり(移動シリンダ2の上昇や下降に拘る重量や抵抗が無視できる場合)、ノズル3a及び3bの吸引流量は上昇時と同じで同一かつ一定になる。
また、移動シリンダ2の下降速度は、下側流体室5bの容積拡大速度(すなわち下側ノズル3bの吸引流量)を下側流体室5bの断面積で割った値となる。上記のように下側ノズル3bの吸引流量は上昇時と同じであり、下側流体室5bの断面積は上側流体室5aの断面積と同じあるから、移動シリンダ2の下降速度は上昇速度と同じになる。低圧源の圧力Pが一定(したがって下側ノズル3bの吸引流量が一定)であれば、移動シリンダ2の下降速度も一定になる。
図9は、図8の状態の後に流体噴射・吸引装置の移動シリンダ2が下限位置に来た状態を示す図である。この状態では、移動シリンダ2は図示両略の下限ストッパに当接し、下側流体室5bの容積はそれ以上増加しないので、ノズル3bからの吸引は停止し、下側流体室5b及びそれに連通する流体通路4bの圧力は、大気圧(P)に上昇する。したがって制御手段9は、圧力センサPSbの出力値から、移動シリンダ2の下限位置への到達を判断することができる。
ここで、制御手段9は、三方弁18を流体通路4bから流体を吸引するように切り替える。すると、移動シリンダ2は、可動範囲の下限位置から上昇を始め、図6の状態に戻る。
上記構成を有する第1の実施形態の流体噴射・吸引装置では、上記のように、上側と下側のガイド部材1a,1bの外径を同一にし、ノズル3a,3bを同一のものとしたので、両ノズルからの噴射又は吸引流量は同一になり、移動シリンダ2の上昇速度と下降速度も同一になる。また、高圧源の圧力P又は低圧源の圧力Pを一定にすれば、ノズル3a及び3bの噴射又は吸引流量や移動シリンダ2の移動速度も一定になる。
したがって、第1の実施形態の流体噴射・吸引装置によれば、別途駆動源を用いることなく、高圧源又は低圧源から供給又は吸引される流体の圧力でノズルを移動させながら、流体を噴射又は吸引することができるという前記の効果に加えて、以下のような有利な効果もある。
(1)一定の噴射流量で流体を噴射又は吸引しながら、ノズル3a,3bを取付けた移動シリンダ2を一定の速度で移動できるので、移動範囲内において均一な噴射・吸引が可能になり、均一な洗浄・塗布・散布等が可能になる。
(2)圧力スイッチPSa,PSbで圧力低下を検知することにより、上限位置あるいは下限位置に移動シリンダ2が達したことを検出できる。したがって、機械的又は光学的等のリミットスイッチを省略できる。
(3)高圧源の圧力P又は低圧源の圧力Pを一定にしておけば、移動シリンダ2の上限位置から下限位置まで、あるいは、下限位置から上限位置までに移動する時間は一定なので、途中で移動シリンダ2が止まってしまった場合などは、所定の時間よりも短い時間で圧力低下又は上昇が起こるので、これを検出してアラームを出力することができる。また、ノズル3の摩耗によって噴射・吸引流量が増えたときも、移動の時間が短くなるので、アラームを出力することができる。
[第2の実施形態]
図10は、本発明による装置の第2の実施形態の全体構成を示す概略断面図であり、この実施形態の流体噴射・吸引装置も、濾過装置のフィルター面に付着した捕捉物を水ジェットにより除去、又は水の吸引により除去するための装置である。
この流体噴射・吸引装置は、流体供給・吸引手段1が下側ガイド部材1bを有さず、ピストン部1cと上側ガイド部材1aのみからなる点で、第1の実施形態とは異なる。その他の構成については第1の実施形態と同様なので、図10では第1の実施形態と同じ符号を用い、また符号は主な構成要素のみに付している。
前記移動シリンダ2は、流体供給・吸引手段1に対して軸方向に移動可能に設けられ、前記ピストン部1cの両側に各々流体室5a,5bを形成する。但し、両側を閉塞する端部部材2a,2bのうち、端部部材2aは貫通孔を有し、その内周がOリングを介してガイド部材1aの外周に嵌合されるが、下側の端部部材2bは、貫通孔を有さず、移動シリンダ2を単に閉塞している。これにより、ピストン部1cの上下に、円筒状の上側流体室5a及び円柱状の下側流体室5bを各々形成している。
第2の実施形態の流体噴射・吸引装置も、高圧源と2つの流体通路4a,4bとの間に設けられるバルブ8と、前記バルブ8の切り替えを制御する制御手段9と、をさらに有して、流体を噴射するように構成することができ、また低圧源と2つの流体通路4a,4bとの間に設けられバルブ18と、前記バルブ18の切り替えを制御する制御手段9と、をさらに有して、流体を吸引するように構成することができる。
第2の実施形態の流体噴射・吸引装置の動作も、第1の実施形態の流体噴射・吸引装置の動作と基本的には同一である。但し、移動シリンダ2が上昇すると装置の全長が短くなり、移動シリンダ2が下降すると装置の全長が長くなって、装置全体として伸縮運動をする。また、移動シリンダ2の内部に形成される上側流体室5aの断面が環状である一方、下側流体室5bの断面が円形であり、上下の流体室5a,5bの断面積が異なる(上側流体室5aの断面積が下側流体室5bの断面積より小さい)ため、上下の流体室5a,5bの圧力が異なり、その結果、上下のノズル3a,3bからの噴射・吸引流量が異なり、移動シリンダ2の上昇時と下降時の速度も異なるという特徴がある。
装置を圧力Pの高圧源と接続して流体を噴射するように構成する場合を考える。移動シリンダ2の上昇や下降に拘る重量や抵抗が無視できる場合、上側流体室5aの圧力をPa、移動シリンダ2内部の上側の受圧面積(流体室5aの断面積)をSa、下側流体室5bの圧力をPb、移動シリンダ2内部の下側の受圧面積(流体室5bの断面積)をSbとすると、移動シリンダ2へ加わる上下方向の力のつり合いから、Pa・Sa≒Pb・Sbが成立する。したがって、断面積Saの小さい上側流体室5aの圧力Paが断面積Sbの大きい下側流体室5bの圧力Pbより高くなる。ここで、移動シリンダ2の上昇時に上側流体室5aに供給される流体の圧力と、移動シリンダ2の下降時に下側流体室5bに供給される流体の圧力は共に略Pで等しいので、
(上昇時Pb)<(上昇時Pa)≒(下降時Pb)<(下降時Pa)
となる。
ノズルの噴射流量は、圧力差(Pa−P又はPb−P)の1/2乗にほぼ比例すると考えられるので、同一のノズルを用いると、上側ノズル3aの噴射流量をQa、下側ノズル3bの噴射流量をQbとすると、上記圧力の関係式と同様に、
(上昇時Qb)<(上昇時Qa)≒(下降時Qb)<(下降時Qa)
となる。
流体噴射時の移動シリンダ2の上昇速度は、下側流体室5bの容積減少速度(すなわち上昇時Qb)を下側流体室5bの断面積Sbで割った値であり、移動シリンダ2の下降速度は、上側流体室5aの容積減少速度(すなわち下降時Qa)を上側流体室5aの断面積Saで割った値である。したがって、同一のノズルを用いると、上昇速度より下降速度の方が大きくなる。
装置を圧力Pの低圧源と接続して流体を吸引するように構成する場合も、同様に、上側ノズル3aの吸引流量をQa’、下側ノズル3bの吸引流量をQb’とすると、
(下降時Qb’)<(下降時Qa’)=(上昇時Qb’)<(上昇時Qa’)
となる。
流体吸引時の移動シリンダ2の上昇速度は、上側流体室5aの容積拡大速度(すなわち上昇時Qa’)を上側流体室5aの断面積Saで割った値であり、移動シリンダ2の下降速度は、下側流体室5bの容積拡大速度(すなわち下降時Qb’)を下側流体室5bの断面積Sbで割った値である。したがって、同一のノズルを用いると、下降速度より上昇速度の方が大きくなる。
第2の実施形態の流体噴射・吸引装置では、上記のように、流体の噴射・吸引の場合とも、移動シリンダ2の上昇速度と下降速度が異なり、上下のノズル3a,3bの噴射流量又は吸引流量が異なる。しかし、高圧源の圧力P又は低圧源の圧力Pが一定であれば、個々の上昇ストローク又は下降ストローク内での移動シリンダ2の移動速度や、各ノズルの噴射量(又は吸引量)は一定となる。したがって、第1の実施形態で述べた有利な効果(1)〜(3)は第2の実施形態でも得られる。
[第3の実施形態]
図11は、本発明による装置の第3の実施形態の全体構成を示す概略断面図である。この実施形態の流体噴射・吸引装置も、濾過装置のフィルター面に付着した捕捉物を水ジェットにより除去、又は水の吸引により除去するための装置である。図11においても、第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付している。
この流体噴射・吸引装置は、第1の実施形態とは逆に、シリンダを固定し(固定シリンダ102という)、流体供給・吸引手段101を移動可能に設け、この上下部分である上下のガイド部材101a、101bの先端にノズル3a,3bを設けるとともに、固定シリンダ102の端部部材102a,102bに、外部配管4a,4bを接続し、第1の実施形態とは逆方向に流体を流すようにしてものである。
すなわち、この流体噴射・吸引装置は、固定シリンダ102と、流体供給・吸引手段101と、ノズル3a,3bと、流体通路4a,4bと、を有する。
前記固定シリンダ102は、流体供給・吸引手段101を軸方向に移動可能に支持し、内部に流体室5a,5bを形成するもので、両側を閉塞する端部部材102a,102bと中央の筒状部材102cとからなる。端部部材102a,102bには、それぞれ貫通孔が設けられ、該貫通孔の内周面にはシールとしてのOリング102d,102eが内側に突設されている。また、固定シリンダ102は、高圧源又は低圧源と接続され内部に連通する2つの流体供給・吸引口4a,4bを両端部(端部部材102a,102b)に有する。この流体供給・吸引口4a,4bは、流体通路4a,4b(後述する)を構成している。
前記流体供給・吸引手段101は、前記固定シリンダ102の軸方向に移動可能に設けられるとともに、端部に取付けられたノズル3a,3bに前記流体室5a,5bから流体を供給又は吸引するものである。流体供給・吸引手段101は、上側ガイド部材101aと下側ガイド部材101bとピストン部101cとからなる。すなわち、全体として長尺形状を成し、その長手方向中央部にピストン部101cが設けられ、このピストン部101cから上下両側方向に延びピストン部101cより小径とされた部材(上側と下側のガイド部材101a,101b)を有する。上側と下側のガイド部材101a,101bの外周は固定シリンダ102の両端部102a,102bの内周に設けられたOリング102d,102eと移動可能に嵌合している。本実施形態では、上側と下側のガイド部材101a,101bは筒状を成し、各々の端部は蓋101e,101fで封止されている。このような中空構造にしたのは、ノズルに流体を供給又は吸引する2つの連通路6a,6b(後述する)を形成しやすくするためと、流体供給・吸引手段101の軽量化のためである。
前記ピストン部101cは、前記上側と下側のガイド部材101a,101bの間に挟まれて同軸に設けられた、略円板状を有する部材で、ガイド部材101a,101bより大径である。ピストン部101cの外周面には、シールとしてのOリング1dが突設されている。このOリング1dの外周は前記固定シリンダ102の中央部の筒状部分102cの内周に移動可能に嵌合されている。また、ピストン部101cは、前記固定シリンダ102と前記ガイド部材101a,101bとの間の空間を2つ分けて両側にそれぞれ流体室5a,5bを形成している。
但し、実施形態1の流体供給・吸引手段1の場合と同様に、本願発明の流体供給・吸引手段101もこのような3分割された中空構造に限定されず、様々な形態をとることができる。本実施形態では、上側と下側のガイド部材101a,101bの外径は同一である。
前記ノズル3a,3bは、流体を噴射又は吸引するもので、前記ガイド部材101a,101bの各先端部を構成する蓋101e,101fにそれぞれ設けられている。ノズル3a,3bは、連通路6a,6bを通って前記上側流体室5a及び下側流体室5bに各々連通している。連通路6aは、具体的には上側蓋101eに穿設された孔6aと筒状の上側ガイド部材101a内部6aとピストン部101cに穿設された孔6aとからなり、連通路6bは、具体的には下側蓋101fに穿設された孔6bと筒状の下側ガイド部材101b内部6bとピストン部101cに穿設された孔6bとからなる。尚、ノズル3a,3bを前記ガイド部材101a,101bの各々の先端部に設ける代わりに、ノズル3a,3bとも一方のガイド部材101a又は101bの先端部に設けて、連通路6a,6bとも該一方のガイド部材内部を通すようにしてもよい。ノズル3a,3bの形状等は、実施形態1の場合と同様である。
前記流体通路4a,4bは、高圧源又は低圧源と接続され前記2つの流体室5a,5bそれぞれに流体を供給又は吸引する通路であり、固定シリンダ102の端部部材102a,102bに穿設された流体供給・吸引口4a,4bを含む。本実施形態では、流体供給・吸引口4a,4bにコネクタ7a,7bを介して接続された外部配管4a,4bをも含めて流体通路4a,4bと呼ぶことにする。尚、流体通路4a,4bは、管路抵抗がノズル3a,3bよりも十分小さくなるように設けられている。
第3の実施形態の流体噴射・吸引装置も、高圧源と2つの流体通路4a,4bとの間に設けられるバルブ8と、前記バルブ8の切り替えを制御する制御手段9と、をさらに有して、流体を噴射するように構成することができ、また低圧源と2つの流体通路4a,4bとの間に設けられバルブ18と、前記バルブ18の切り替えを制御する制御手段9と、をさらに有して、流体を吸引するように構成することができる。
第3の実施形態の流体噴射・吸引装置の動作も、第1の実施形態と基本的に同様である。まず、装置を高圧源に接続して流体を噴射する場合を考えると、高圧源からの流体は、三方弁8により流体通路4bに送られ、固定シリンダ102内部の下側流体室5bに流入してピストン部101cを含む流体供給・吸引手段101とを上昇させるとともに、下側流体室5bから下側のガイド部材101b内に設けられた連通路6bを通ってノズル3bから流体が噴射される。このとき、ピストン部101cを含む流体供給・吸引手段101の上昇につれて上側流体室5aの容積が減少するが、これに連通する流体通路4aは三方弁8により閉止されているので、上側流体室5a内部の流体も上側のガイド部材101a内に設けられた連通路6aを通ってノズル3aから噴射される。
流体供給・吸引手段101が上限位置に来ると、流体供給・吸引手段101は図示省略の上限ストッパに当接し、上側流体室5aの容積はそれ以上減少しないので、ノズル3aからの噴射は停止し、流体室5a及びそれに連通する流体通路4aの圧力は、大気圧(P)に低下する。したがって制御手段9は、圧力センサPSaの出力値から、流体供給・吸引手段101の上限位置への到達を判断することができる。
次に、三方弁8を切り替えると、流体は流体通路4aに送られ、固定シリンダ102内部の上側流体室5aに流入してピストン部101cを含む流体供給・吸引手段101を下降させるとともに、連通路6aを通ってノズル3aから噴射される。このとき、ピストン部101cを含む流体供給・吸引手段101との下降につれて下側流体室5bの容積が減少するが、これに連通する流体通路4bは三方弁8により閉止されているので、下側流体室5b内部の流体も連通路6bを通ってノズル3bから噴射される。
一方、装置を低圧源に接続して流体を吸引する場合を考えると、流体通路4aは三方弁18を介して低圧源と連通され、下側流体室5a内の流体は吸引されて、圧力がPまで低下し、ピストン部101cを含む流体供給・吸引手段101を上昇させるとともに、連通路6aを通ってノズル3aから外部の流体が吸引される。このとき、ピストン部101cを含む流体供給・吸引手段101の上昇につれて下側流体室5bの容積が増加するが、これに連通する流体通路4bは三方弁18により閉止されているので、下側流体室5bの圧力が低下し、連通路6aを通ってノズル3bからも外部の流体が吸引される。
流体供給・吸引手段101が上限位置に来ると、流体供給・吸引手段101は図示省略の上限ストッパに当接し、下側流体室5bの容積はそれ以上増加しないので、ノズル3bからの吸引は停止し、下側流体室5b及びそれに連通する流体通路4bの圧力は、大気圧(P)に上昇する。したがって制御手段9は、圧力センサPSbの出力値から、流体供給・吸引手段101の上限位置への到達を判断することができる。
次に、三方弁18を切り替えると、流体通路4bは三方弁18を介して低圧源と連通され、下側流体室5b内の流体は吸引されて、圧力がPまで低下し、ピストン部101cを含む流体供給・吸引手段101を下降させるとともに、外部の流体がノズル3bから吸引される。このとき、ピストン部101cを含む流体供給・吸引手段101の下降につれて上側流体室5aの容積が増加するが、これに連通する流体通路4aは三方弁18により閉止されているので、上側流体室5aの圧力が低下し、外部の流体がノズル3aからも吸引される。
第3の実施形態の流体噴射・吸引装置においても、上側と下側のガイド部材101a,101bの外径を同一にすると、(流体供給・吸引手段101の上昇や下降に拘る重量や抵抗が無視できる場合)上下の流体室5a,5bの圧力は同一になる。さらにノズル3a及び3bを同一のものとすると、両方の噴射又は吸引流量は同一になり、流体供給・吸引手段101の上昇速度と下降速度も同一になる。また、高圧源の圧力P又は低圧源の圧力Pを一定にすれば、ノズル3a及び3bの噴射又は吸引流量や流体供給・吸引手段101の移動速度も一定になる点は、第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態で述べた有利な効果(1)〜(3)は第3の実施形態でも得られる。
1…流体供給・吸引手段
1a,1b…ガイド部材
1c…ピストン部
2…移動シリンダ
3a,3b…ノズル
4a,4b…流体通路
5a,5b…流体室
6a、6b…連通路
7a,7b…コネクタ
8,18…バルブ
9…制御手段
101…流体供給・吸引手段
101a,101b…ガイド部材
101c…ピストン部
102…固定シリンダ
PSa,PSb…圧力センサ

Claims (17)

  1. 所定の長さに形成された長尺物の長手方向の中央部にピストン部が設けられ、前記ピストン部から両側方向に延び該ピストン部より小径とされた部材の外周面をガイド部材とし、前記ガイド部材の内部に高圧源又は低圧源に接続される2つの流体通路が設けられ、前記ピストン部に対し流体を供給又は吸引する流体供給・吸引手段と、
    前記ピストン部の外周に嵌合されるとともに、両端部が閉塞されてその閉塞部分に形成された貫通孔に嵌合されて、前記ピストン部の両側に、前記各々の流体通路に連通する流体室を形成し、前記ガイド部材の軸方向に移動可能に設けられた移動シリンダと、
    前記移動シリンダの両端部に取付けられ、前記各々の流体室と連通して流体を噴射又は吸引するノズルと、
    を有する流体噴射・吸引装置。
  2. 所定の長さに形成された長尺物の長手方向の一端部にピストン部が設けられ、前記ピストン部から一方向に延び該ピストン部より小径とされた部材の外周面をガイド部材とし、前記ガイド部材の内部に高圧源又は低圧源に接続される2つの流体通路が設けられ、前記ピストン部に対し流体を供給又は吸引する流体供給・吸引手段と、
    前記ピストン部の外周に嵌合されるとともに、両端部が閉塞されてその一方の端部の閉塞部分に形成された貫通孔に嵌合されて、前記ピストン部の両側に、前記各々の流体通路に連通する流体室を形成し、前記ガイド部材の軸方向に移動可能に設けられた移動シリンダと、
    前記移動シリンダの両端部に取付けられ、前記各々の流体室と連通して流体を噴射又は吸引するノズルと、
    を有する流体噴射・吸引装置。
  3. 前記高圧源と前記2つの流体通路との間に設けられ、前記2つの流体通路のうち一方を前記高圧源と連通し他方を閉止する状態と、他方を前記高圧源と連通し一方を閉止する状態とを切り替えるバルブと、
    前記バルブの切り替えを制御する制御手段と、をさらに有し、
    前記制御手段は、前記バルブの切り替えを制御して、前記高圧源から前記2つの流体通路に交互に流体を供給し、前記移動シリンダを往復移動させつつ、前記ノズルから流体を噴射するように構成された、請求項1又は2に記載の流体噴射・吸引装置。
  4. 前記2つの流体通路に圧力センサを設け、前記制御手段は、流体が供給されていない流体通路の前記圧力センサが圧力の低下を検知したとき、前記バルブを切り替えて流体供給の系統を切り替える、請求項3に記載の流体噴射・吸引装置。
  5. 前記圧力センサによる圧力の低下を検知する時間が所定時間より早いとき、前記制御手段はアラームを出力する、請求項4に記載の流体噴射・吸引装置。
  6. 前記低圧源と前記2つの流体通路との間に設けられ、前記2つの流体通路のうち一方を前記低圧源と連通し他方を閉止する状態と、他方を前記低圧源と連通し一方を閉止する状態とを切り替えるバルブと、
    前記バルブの切り替えを制御する制御手段と、をさらに有し、
    前記制御手段は、前記バルブの切り替えを制御して、前記低圧源へ前記2つの流体通路から交互に流体を吸引し、前記移動シリンダを往復移動させつつ、前記ノズルから流体を吸引するように構成された、請求項1又は2に記載の流体噴射・吸引装置。
  7. 前記2つの流体通路に圧力センサを設け、前記制御手段は、流体が吸引されていない流体通路の前記圧力センサが圧力の上昇を検知したとき、前記バルブを切り替えて流体吸引の流体通路を切り替える、請求項6に記載の流体噴射・吸引装置。
  8. 前記圧力センサによる圧力の上昇を検知する時間が所定時間より早いとき、前記制御手段はアラームを出力する、請求項7に記載の流体噴射・吸引装置。
  9. 前記ピストン部の両側方向に延びるガイド部材の外径が同一である請求項1に記載の流体噴射・吸引装置。
  10. 両端部が閉塞されてその閉塞部分に形成された貫通孔を有するとともに、該両端部には高圧源又は低圧源と接続され内部に連通する2つの流体通路をさらに有する固定シリンダと、
    所定の長さに形成された長尺物の長手方向の中央部にピストン部が設けられ、前記ピストン部から両側方向に延び該ピストン部より小径とされた部材の外周面をガイド部材とし、前記ピストン部が前記固定シリンダの内周に嵌合され、前記ガイド部材が前記貫通孔に嵌合されて前記固定シリンダの軸方向に移動可能に設けられ、前記固定シリンダ内部に嵌合されたピストン部の両側に、前記各々の流体通路に連通する流体室を形成するとともに、前記ガイド部材の内部に前記各々の流体室と連通する2つの連通路が設けられ、前記各ガイド部材の端部に対し流体を供給又は吸引する流体供給・吸引手段と、
    前記各ガイド部材の端部に取付けられ、前記連通路と連通して流体を噴射又は吸引するノズルと、
    を有する流体噴射・吸引装置。
  11. 前記高圧源と前記2つの流体通路との間に設けられ、前記2つの流体通路のうち一方を前記高圧源と連通し他方を閉止する状態と、他方を前記高圧源と連通し一方を閉止する状態とを切り替えるバルブと、
    前記バルブの切り替えを制御する制御手段と、をさらに有し、
    前記制御手段は、前記バルブの切り替えを制御して、前記高圧源から前記2つの流体通路に交互に流体を供給し、前記ガイド部材を往復移動させつつ、前記ノズルから流体を噴射するように構成された、請求項10に記載の流体噴射・吸引装置。
  12. 前記2つの流体通路に圧力センサを設け、前記制御手段は、流体が供給されていない流体通路の前記圧力センサが圧力の低下を検知したとき、前記バルブを切り替えて流体供給の流体通路を切り替える、請求項11に記載の流体噴射・吸引装置。
  13. 前記圧力センサによる圧力の低下を検知する時間が所定時間より早いとき、前記制御手段はアラームを出力する、請求項12に記載の流体噴射・吸引装置。
  14. 前記低圧源と前記2つの流体通路との間に設けられ、前記2つの流体通路のうち一方を前記低圧源と連通し他方を閉止する状態と、他方を前記低圧源と連通し一方を閉止する状態とを切り替えるバルブと、
    前記バルブの切り替えを制御する制御手段と、をさらに有し、
    前記制御手段は、前記バルブの切り替えを制御して、前記低圧源へ前記2つの流体通路から交互に流体を吸引し、前記ガイド部材を往復移動させつつ、前記ノズルから流体を吸引するように構成された、請求項10に記載の流体噴射・吸引装置。
  15. 前記2つの流体通路に圧力センサを設け、前記制御手段は、流体が吸引されていない流体通路の前記圧力センサが圧力の上昇を検知したとき、前記バルブを切り替えて流体吸引の流体通路を切り替える、請求項14に記載の流体噴射・吸引装置。
  16. 前記圧力センサによる圧力の上昇を検知する時間が所定時間より早いとき、前記制御手段はアラームを出力する、請求項15に記載の流体噴射・吸引装置。
  17. 前記ピストン部の両側方向に延びるガイド部材の外径が同一である請求項10に記載の流体噴射・吸引装置。
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