JPH1030553A - 導電性コーティング材料用のポンプ - Google Patents
導電性コーティング材料用のポンプInfo
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- JPH1030553A JPH1030553A JP9103008A JP10300897A JPH1030553A JP H1030553 A JPH1030553 A JP H1030553A JP 9103008 A JP9103008 A JP 9103008A JP 10300897 A JP10300897 A JP 10300897A JP H1030553 A JPH1030553 A JP H1030553A
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- B05B5/1616—Arrangements for supplying liquids or other fluent material the liquid or other fluent material being electrically conductive and the arrangement comprising means for insulating a grounded material source from high voltage applied to the material
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Abstract
におけるシール摩耗の低減及びポンプ内部でのコーティ
ング材料と加圧空気の漏洩並びに相互汚染の回避。 【解決手段】 導電性コーティング材料の供給及び吐出
システムに使用するために特に構成されたピストンポン
プについて、外壁と対向する第1及び第2端と中央に配
置された仕切板(20)により第1空洞(24)と第2
空洞(36)に分けられた中空内部とを有した構造とし
た。さらに、コネクターロッド(38)についても仕切
板(20)に形成された孔(22)を貫通して延び、そ
の両端に第1(40)及び第2(44)ピストンヘッド
が取り付けられ、さらにそれらのピストンヘッド(4
0、44)は縦列状態でコーティング材料の第2空洞
(36)への導入に応じて第1の方向に移動し、第2空
洞(36)からコーティング材料を送出するために加圧
空気が第1空洞(24)に導入される際にそれらピスト
ンヘッド(40、44)を第2の方向に移動する構造と
した。
Description
グ材料の供給及び吐出システムに係り、特に、空気とコ
ーティング材料との混合やシール事故を大幅に低減し
た、一本以上のポンプ移送ユニットを用いる供給システ
ムに関する。
材料の塗布は何年も前から工業界で実用化されている。
この塗布にあっては、コーティング材料は霧化状態で放
出され、静電荷がこの霧化状の粒子に印加され、この帯
電された霧化状粒子が異なった電位の基材に向けられそ
こに静電吸引される。従来は、静電コーティング塗布に
使用する主材料は、ニスやラッカーやエナメル等のよう
な溶剤をベースとしたコーティング材料であった。
題は、これらのコーティング材料が爆発性かつ毒性の雰
囲気を作り出すことである。この爆発性の雰囲気は、も
しスプレガンのノズルをたまたま接地するなどによって
不用意にスパークを発生させた場合には、雰囲気中の溶
剤に着火して爆発を生じ、安全上危険である。また溶剤
コーティング材料による作業現場の毒性雰囲気は、作業
者が溶剤蒸気を吸い込んだ場合には、健康上危険であ
る。
問題があるので、最近の傾向としては爆発性や毒性の問
題を軽減する水ベースのコーティングに切換えられて来
ている。しかしながら、水ベースタイプのコーティング
への切換によって、溶剤ベースのコーティングでは比較
的少ない危険であった感電の危険が急増して来ている。
する米国特許第4,313,475号と第5,078,
168号と第5,197,676号と第5,341,9
90号に取扱われている。これらのタイプのシステムで
は、一個以上の導電性コーティング材料源とコーティン
グ吐出機に送出される静電帯電コーティング材料との間
に「電圧遮断」又は空気間隙が設けられている。このよ
うな電圧遮断の存在によって、水ベースのコーティング
材料源と高圧の静電電源との間には電路が形成されな
い。
にあっては、電圧遮断装置が設けられ、この電圧遮断装
置は、一個以上のコーティング材料源に接続された充填
ステーションと、充填ステーションから物理的に離れて
配置され一個以上のコーティング吐出機に接続された放
出ステーションと、充填ステーションと放出ステーショ
ンとの間を移動可能なシャトルとを具備する。このシャ
トルは結合部材及び供給ラインを介して、ポンプ、好ま
しくはピストン・ポンプの入口に接続され、このポンプ
には、シャトルが充填ステーションに位置する時に、コ
ーティング材料源からコーティング材料が供給される。
ポンプの出口に接続された結合部材を有し、このポンプ
は、シャトルが放出ステーションに位置する時に、コー
ティング材料を一個以上のコーティング吐出機に送出す
る。充填ステーションと放出ステーションとの間のシャ
トルの移動を制御することによって、コーティング材料
源と静電帯電されたコーティング吐出機との間に空気間
隙が常に維持される。
れたシステム等の古いシステムにあっては、コーティン
グ材料は加圧空気の印加によってポンプ移送ユニットに
搬送されかつそこから搬送される。この加圧空気はコー
ティング材料と直接に接触してそのコーティング材料を
ポンプ移送ユニットに流入させ、かつそこから流出させ
る。コーティング材料と空気との接触によって、多くの
タイプのコーティング材料は劣化してしまうことが判明
しており、従って、コーティング材料は基材に塗布され
るまでは空気から隔離されることが望ましい。
回避する為に、上述のタイプの搬送システムにはピスト
ン・ポンプが使用されている。このピストン・ポンプは
一般に、貯槽を形成する円筒壁を具備し、この貯槽内で
は、ピストン・ヘッドとこれに接続されたピストン・ロ
ッドとを有するピストンが軸方向に移動可能である。
ッドの一方側に供給され、これによってピストン・ヘッ
ドの他方側のコーティング材料を貯槽から流出させる。
多くのピストン・ポンプにあっては、ピストン・ヘッド
に一本以上の外周溝が形成され、外周溝の各々はシリン
ダーの壁に摺動可能に係合する位置にシールを保持して
いる。この種のピストン・ポンプは空気と塗料との直接
接触の問題を回避するが、その運転の際に別の問題が生
ずる。
題は、ピストン・ヘッドが貯槽内を往復動する際にその
ピストン・ヘッドに設けられたシールがシリンダーから
コーティング材料を完全には拭き取ることができないこ
とである。従って、コーティング材料の薄いフィルムが
シリンダー壁に従って形成され、このフィルムはピスト
ン・ヘッドの往復動時に貯槽中に導入される作動空気と
接触して乾燥される。
摩擦残渣として残存し、これによりピストン運動が異常
をきたしかつシールが早期に損傷する。更に、特にシス
テムの運転が何らかの理由で或る期間中断した場合に
は、上述の塗料付着物は粘性又は粘着性が非常に高くな
り、ピストン・ヘッドの動きを大幅に制限してしまう。
題は、「圧力トラップ」として知られる現象である。こ
れは、ピストン・ヘッドが互いに軸方向に離間した2個
以上の円周方向延在シールを有する場合に、ピストン・
ポンプのシリンダーの壁からコーティング材料を拭く速
度の差異に起因する現象である。即ち、コーティング材
料が両シール間の軸方向の間隔内に蓄積してしまい、こ
の蓄積したコーティング材料がピストンの加圧面と反対
側のシールをピストン・ヘッドの溝に対して押し付け
る。
方側のポンプ貯槽に導入されると、両シール間の軸方向
間隔内に溜ったコーティング材料がピストンのコーティ
ング材料側に向う方向に押し付けられ、これによって、
コーティング材料に近い方のシールがピストンヘッドの
溝の縁に押し付けられる。ピストン・ヘッドの反対側が
例えばコーティング材料の流入によって加圧されると、
両シール間に溜ったコーティング材料が反対方向、即ち
ピストンヘッドの空気側の方へ押し付けられ、これによ
って、空気側に近い方のシールがピストン・ヘッドの溝
に対して押し付けられる。このような圧力トラップの問
題は、システムの邪魔者になると共にシールの摩耗を加
速する。
プに関する問題は、本発明の譲受人が所有する米国特許
第5,221,194号によって取扱われている。こ
の’194特許に開示されたピストン・ポンプはピスト
ン・ロッドを具備し、このピストン・ロッドは、第1端
がピストン・ヘッドに接続され、第2端がポンプの貯槽
から外方へ突出してハウジングの端の孔を貫通してい
る。ピストン・ロッドは軸方向孔を有し、この軸方向孔
はピストン・ヘッドを通って、ピストン・ヘッドに形成
された少なくとも4個の分岐通路に交わっている。
ピストン・ヘッドの外周に向って半径方向外方へ延在し
ており、その延在位置は、ピストン・シールを夫々保持
する2個の環状円周溝の間である。貯槽から外方へ延在
したピストン軸の端は、固定具によって水のような潤滑
用流体を収容する排出孔付きのキャップを有するプラス
チックチューブの一部に接続されることが好ましい。
を通って、ピストン・シール間において、分岐通路の各
々を半径方向外方へ流れピストン・ヘッドの外周囲に達
する。この水はポンプ・ハウジングのシリンダー壁に沿
った潤滑剤となり、シリンダー内でのピストン・ヘッド
の移動を円滑化する。また、シール間の水の存在は、ピ
ストン・ヘッドの塗料側と空気側との相互汚染を防止す
る。
シール間の水中に捕捉され、最終的に分岐通路とピスト
ン軸の孔とに沿って上流に流れてプラスチックチューブ
から排出される。同様に、いずれかのシールを通って漏
洩したコーティング材料は、両シール間の間隔に存する
水に混入して、最終的には分岐通路とピストン軸孔とに
沿って上流へ流れ、プラスチックチューブに達する。
ンポンプは他のポンプ移送装置に対して改良されている
が、しかしながら或る用途分野においてはいくつかの問
題を有することが判明した。他の多くのポンプ構成と同
じように、ピストン・ヘッドとポンプ・ハウジングの壁
との間を確実にシールすることがポンプの有効運転にと
って基本的な重要事項である。
ポンプ・ハウジングの円筒壁との同心性の程度にかなり
依存する。ポンプ内部でのピストン・ヘッドの同心移動
は、ポンプ・ハウジングの一端の孔を貫通するピストン
・ヘッドに接続のピストン・ロッドの位置決め精度に依
存する。ピストン・ヘッドとシリンダー壁との間の同心
性が比較的僅かずれただけで、シールが早期に摩耗して
しまい、シールからの漏洩が生ずることが判明した。
加圧空気は他方側のコーティング材料に入り込むことが
あり、その逆も起こり得る。コーティング材料と加圧空
気との接触によって、上述のようにコーティング材料の
劣化が生ずると共に、コーティング材料内に空気が存在
すると、基材に塗布されたコーティング材料の仕上が不
完全になってしまう。
改良し、コーティング材料及び/又は空気がシールから
漏洩することを実質的に防止し、かつポンプのシリンダ
ー・ハウジングの壁とピストン・ヘッドとの間のほぼ完
全な同心性に依存することなく、上記壁とピストン・ヘ
ッドとの間を確実にシールすることができるピストン・
ポンプ具備の導電性コーティング材料塗布システムを提
供することである。
対向する第1及び第2の端と中央配置の仕切板によって
第1空洞及び第2空洞に分離された中空内部とを有する
ポンプ・ハウジングを具備する、導電性コーティング材
料供給及び吐出システムに使用されるように特に構成さ
れたピストン・ポンプによって達成される。
孔を貫通し、このコネクター・ロッドの両端には第1及
び第2のピストン・ヘッドが取付けられ、これらの第1
及び第2のピストン・ヘッドは第1及び第2空洞内に夫
々位置する。流体入口がハウジングに形成され、この流
体入口によってコーティング材料が第2空洞内に導入さ
れる。
気入口によって、加圧空気が第1空洞内に導入される。
第1及び第2ピストン・ヘッドは縦列状態で、コーティ
ング材料が流体入口を介して第2空洞内に導入されると
これに応じて第1の方向へ移動し、また加圧空気がコー
ティング材料を第2空洞から送出する為に第1空洞内に
導入される時に第2の方向へ移動する。
ドが夫々の第1及び第2空洞内においてポンプ・ハウジ
ングの壁に沿って自身を中心に位置決めするという概念
に基づくものである。これは、コネクター・ロッドがそ
の長手軸に関して少なくとも或る限度内で旋回又はシフ
トすることを許容する大きさの直径を有する孔を仕切板
に穿孔することによって、達成される。
付けられた第1及び第2ピストン・ヘッドは、ピストン
・ヘッドの寸法とポンプ・ハウジング壁の寸法とに不一
致がある場合にも、ポンプ・ハウジング壁に対してシフ
ト可能になる。このように、第1及び第2のピストン・
ヘッドの外周縁は、確実なシールを得る為に、ハウジン
グ壁と完全には同心になる必要がない。これによって、
シールの摩耗が低減され、かつ第2空洞内のコーティン
グ材料と第1空洞内に導入された加圧空気との間での漏
洩や相互汚染の問題が回避される。
ダー・ハウジングには潤滑剤入口が形成され、液体潤滑
剤がこの潤滑剤入口から第2空洞内に導入されるが、こ
の導入箇所は、第2ピストン・ヘッドに関してコーティ
ング材料の導入側の反対側と仕切板との間である。潤滑
剤は、第2ピストン・ヘッドの表面上に溜ると共に、第
2空洞内のシリンダー・ハウジングの壁を本質的に連続
的に被覆する。
第2ピストン・ヘッドが接触する部分である。潤滑剤は
シールの摩耗を更に低減すると共に、第2空洞内の第2
ピストン・ヘッドの一方側のコーティング材料と第1ピ
ストン・ヘッドの反対側の第1空洞内に導入される加圧
空気との間にバリヤーを形成する。
プの電圧遮断装置を用いる種々の導電性コーティング材
料吐出システムと共に使用することができる。これらの
システムにあっては、電圧遮断装置のシャトルは、コー
ティング材料をその供給源からピストン・ポンプ内に搬
送する為に充填ステーションに移動可能であり、その後
にコーティング材料は、シャトルが放出ステーションに
移動すると、ポンプから一本以上のコーティング吐出機
に放出される。
ションと放出ステーションとの間でシャトルを移動開始
させる為に、一対のセンサーを具備する。一方のセンサ
ーはハウジングの第1端によって保持され、他方のセン
サーは仕切板に取付けられ、両センサーとも第1ピスト
ン・ヘッドに係合するように第1空洞の内部に突出して
いる。コーティング材料が第2空洞内に流入しかつ第1
及び第2ピストン・ヘッドが縦列状態でハウジングの第
1端へ向って移動すると、第1ピストン・ヘッドが第1
センサーに接触して、ピストン・ポンプの「充填」状
態、即ち第2空洞がコーティング材料で充満している状
態を表す信号を制御装置に送る。
ルを充填ステーションから放出ステーションへ移動させ
る。これによって、制御装置が加圧空気を第1空洞内に
送出することによって行われる充填状態のピストン・ポ
ンプから一本以上のコーティング吐出機へのコーティン
グ材料の移送に備える。
の第2空洞からのコーティング材料の放出の際に、上述
とは反対の方向に移動し、これにより、第2空洞が選定
された低レベルに達すると、第1ピストン・ヘッドが仕
切板によって保持されたセンサーに係合する。この第2
センサーはポンプの「空」状態を表す信号を制御装置に
送り、これにより、制御装置はシャトルを放出ステーシ
ョンから充填ステーションへ移動させて、コーティング
材料源からポンプの第2空洞への新しいコーティング材
料の移送に備える。
用や利点は、添付の図面を参照した以下の説明から更に
明らかになるであろう。
トン・ポンプ10は、上部ハウジング12と下部ハウジ
ング14とを含む本質的に2部分から構成される。この
説明の目的の為に、用語「上部」又は「頂部」は図1に
示した向きのポンプについて鉛直方向の上方向を表し、
用語「下部」又は「底部」はその反対方向を表す。上部
ハウジング12は円筒壁16を有する。この円筒壁16
の上端はキャップ18に取付けられ、円筒壁16の下端
は仕切板20に取付けられ、この仕切板20には中央孔
22が形成されている。
空洞24を有し、この上部空洞24はキャップ18と仕
切板20との間に延在している。好ましくは、キャップ
18には空気入口19が形成され、この空気入口19に
は後述のように加圧空気が流入する。
と同様の構成である。現時点での好適実施例にあって
は、下部ハウジング14は仕切板20の底と基部28と
の間に取付けられた円筒壁26を有する。この基部28
には、皿状、即ち凹形状の上部表面30と、流体入口3
2と、流体出口34とが形成されている。下部ハウジン
グ14の円筒壁26は下部空洞36を有し、この下部空
洞36は仕切板20の底表面と基部28の上部表面30
との間に延在している。
央孔22を貫通している。このコネクター・ロッド38
の直径は中央孔22の直径よりも小さいので、後に明ら
かになる目的の為にコネクター・ロッド38はその長手
軸に対してその位置を「浮遊」又はシフトすることがで
きる。コネクター・ロッド38の上端には上部ピストン
・ヘッド40が取付けられ、コネクター・ロッド38の
下端には下部ピストン・ヘッド44が取付けられてい
る。
ド44の底表面45は、基部28の凹形状上部表面30
に対応した凸形状に形成されている。上部及び下部ピス
トン・ヘッド40、44の外周縁には夫々円周シール4
2、46が取付けられている。ピストン・ポンプ10の
動作の説明に関連して後述するように、上部ピストン・
ヘッド40は上部空洞24内を軸方向に移動可能であ
り、他方、下部ピストン・ヘッド44は下部空洞36内
を軸方向に移動可能であり、この時、夫々のシール4
2、46は上部及び下部のハウジング12、14の夫々
の壁16、26に係合している。
仕切板20と下部ピストン・ヘッド44との間に位置す
る下部ピストン・ヘッド44の上部表面上に或る量の潤
滑剤、即ち潤滑剤層48が収容されている。この潤滑剤
は仕切板20に設けられた通路(不図示)を介して下部
空洞36に導入される。この潤滑剤通路の入口端は、ピ
ストン・ポンプ10の外部に配置された潤滑剤収容容器
52に接続されている。
して、そこから仕切板20を通って、下部ピストン・ヘ
ッド44の上に溜り、層48を作る。後に詳述するよう
に、潤滑剤層48は、ピストン・ポンプ10の運転中に
下部ピストン・ヘッド44が下部空洞36内で円筒壁2
6に沿って移動する際に、その移動を円滑化すると共
に、上部及び下部空洞24、36の間にバリヤーを形成
する。通気用の貯槽53も仕切板20に設けられた通路
(不図示)によって、上部及び下部ピストン・ヘッド4
0、44の間のポンプ10内の領域に接続されいる。通
気用貯槽53は、加圧空気と過剰潤滑剤と下部ピストン
・ヘッド44のシール46から漏洩するコーティング材
料とを貯める容器として働く。
空洞24には上部及び下部のセンサー54、56が夫々
設けられている。上部センサー54はキャップ18の孔
58の一端に取付けられ、この孔58の外方端には、空
気弁60が取付けられ、この空気弁60はClippa
rd Industries社のModel No.M
JV−3又はMJVO−3を使用することが好ましい。
た孔62の一端に取付けられ、この孔62の他端には弁
60と同様の弁64が取付けられている。各センサー5
4,56は同一構造であるので、下部センサー56のみ
を詳細に説明する。図4において、下部センサー56は
プランジャー66を具備し、このプランジャー66はス
テム68を有し、このステム68はブッシュ72に形成
された段差付の孔内に摺動可能に挿入されている。
62の一端に螺合されている。Oリング78がプランジ
ャー66のステム68にシール係合してブッシュ72を
シールする。コイル・スプリング78がOリング74と
プランジャー・ステム68の外方向延在端に形成された
ヘッド部80との間に延在している。
パー付きの部材82が取付けられ、このテーパー付きの
部材82は孔62の内部に保持されたボール84に係合
している。このボール84はステム68のテーパー付き
部材82と弁64の弁ステム86との間に介在してい
る。上述のように、上部センサー54は構造が下部セン
サー56と同一であるので、その説明を省略する。
8を示したもので、このピストン・ポンプ88はピスト
ン・ポンプ10とほとんどの点で類似している。図3で
は、ピストン・ポンプ10の前述した構造と同一構造に
は同一の部番を使用している。ポンプ88とポンプ10
との間の主な差異は、ピストン・ポンプ88の下部ハウ
ジング90が上部ハウジング12の円筒壁26よりも小
径の円筒壁92を有する点である。図3に示した特別の
実施例のピストン・ポンプ88にあっては、円筒壁92
は上部ハウジング12の円筒壁16の直径の約70%で
あるので、円筒壁92の下部空洞94はピストン・ポン
プ10の下部空洞36の容積の約半分である。
トン・ヘッド96も小径化されているが、ピストン・ポ
ンプ88のコネクター・ロッド38と上部ピストン・ヘ
ッド40と上部空洞24の容積とはピストン・ポンプ1
0と同一である。この結果、後に詳述するように、ピス
トン・ポンプ88の下部空洞94から放出されるコーテ
ィング材料の圧力は、両ポンプ10と88の上部空洞2
4に導入される加圧空気が同一レベルである場合にピス
トン・ポンプ10の圧力の約2倍になる。
ハウジング90及び下部空洞94の面積は、ポンプ10
の上部ハウジング12及び上部空洞24の面積の約半分
であるが、それ以外の大きさの下部ハウジング90及び
下部空洞94を使用することができるし、そのような大
きさのものも本発明の範囲内である。ピストン・ポンプ
88の下部ハウジング部の大きさを小さくする目的は、
ピストン・ポンプ10の上部分に使用された部材と同一
構成の部材を使用しながら、ポンプ88の出力圧を増大
できる経済的かつ効率的な方法を提供することである。
電性コーティング材料をその供給源100から一本以上
の吐出機102に送出するシステム98と関連させて説
明すると、理解がし易いと思われる。図5のシステム9
8は、概略的に示されており、上述の本発明の譲受人が
所有する特許に詳細に説明されているような電圧遮断装
置104を使用するタイプの導電性コーティング材料用
の基本的送出システムを例示するものである。このよう
に、システム98の特定の構成は導電性コーティング材
料用の送出システムにピストン・ポンプ10を適用する
ことに制限を加えるものではなく、ポンプ10の動作の
理解を容易にする為の一例にすぎない。
00は108で接地された供給ライン106によって電
圧遮断装置104の充填ステーション110に接続され
ている。充填ステーション110にはオス型結合部材1
12が取付けられ、このオス型結合部材112は電圧遮
断装置104の搬送シャトル116に保持されたメス型
結合部材114と結合可能である。
結合部材112、114は米国特許第5,078,16
8号に開示されたタイプのものがよい。尚、この米国特
許第5,078,168号の開示はこの援用により本明
細書に組み込まれるものである。
充填ステーション110と放出ステーション122との
間に延在した一対の案内ロッド118,120に沿って
移動可能である。このシャトル116の底表面にはオス
型結合部材112が取付けられ、このオス型結合部材1
12は放出ステーション122によって保持されたメス
型結合部材114に結合可能である。シャトル116
は、ピストン126を有するシリンダー124の動作に
よって、充填ステーション110と放出ステーション1
22との間を移動可能である。
じて、シャトル116は案内ロッド118、120に沿
って上方へ移動して充填位置に達する。この充填位置に
おいて、充填ステーション110のオス型結合部材11
2がシャトル116のメス型結合部材114に結合す
る。シリンダー・ピストン126が引込むと、シャトル
116は放出位置まで移動し、この放出位置においてシ
ャトル116の下面に保持されたオス型結合部材112
が放出ステーション122のメス型結合部材114に結
合する。
長及び引込みは、コントローラ128の動作によって制
御され、このコントローラ128は空気ライン130、
132によってシリンダー124に接続されている。コ
ントローラ128は更に、ライン136によって加圧空
気源134に接続されている。この説明の目的の為に、
コントローラ128は空気ライン130、132に接続
された空気弁(不図示)を具備する任意の市販のプログ
ラマブル制御装置を本質的に使用することができる。コ
ントローラ128の特定の構成はそれ自身、本発明の一
部を構成するものではないので、本明細書では詳述しな
い。
体ライン137によってピストン・ポンプ10の流体入
口32に接続されている。ポンプ10の出口34は流体
ライン138によって、シャトル116の基部に保持さ
れたオス型結合部材112に接続されている。加圧空気
が加圧空気源134に接続された空気ライン140を介
してポンプ10の上部弁60に送出され、また下部弁6
4は空気ライン142によって加圧空気源134に接続
されている。上部及び下部の弁60,64の出力は夫
々、ライン144、146によってコントローラ128
に接続されている。
に留めながら、ピストン・ポンプ10の動作を次に説明
する。尚、ピストン88の機能はピストン10と本質的
に同一であるので、その説明を省略する。本説明の目的
の為に、下部空洞36が前もってコーティング材料で充
満されていると仮定すると、シャトル116はコントロ
ーラ128の動作によって図5に示した位置にもたらさ
れる。これを詳述すると、コントローラ128がライン
130を介して加圧空気を送出すると、シリンダー12
4がそのピストン・ロッド126を引込めるので、シャ
トル116が放出ステーション122へ移動する。
4を介してライン138に至り、更にこのライン138
に接続されたシャトル116の基部のオス型結合部材1
12に達する流体流路が形成されている。シャトル11
6が放出ステーション122に位置する状態では、シャ
トル116のオス型結合部材112が放出ステーション
122のメス型結合部材114に結合し、この放出ステ
ーション122はライン141によって一本以上のコー
ティング吐出機102に接続される。
ド40の上方領域の上部空洞24の加圧によって、下部
空洞36から押出される。この作用は、コントローラ1
28が加圧空気を空気ライン148を介してキャップ1
8の空気入口19に送ることによって、行われる。
4は、コネクター・ロッド38によって互いに接続され
ているので、加圧空気が上部ピストン・ヘッド40の上
方の上部空洞24内に導入されると、これに応じて、両
ピストン・ヘッド40、44は縦列状態で夫々のハウジ
ング12,14の内部を例えば下方向に移動する。下部
ピストン・ヘッド44は、下部空洞36内のコーティン
グ材料を、基部28の出口34及び上述の流体流路を介
してコーティング吐出機102に送出する。
洞36内のコーティング材料のレベルが所定の最低レベ
ルに達した時に、上部ピストン・ヘッド40の底表面に
係合するように仕切板20に取付けられている。上述の
ように、コーティング材料が下部空洞36から押出され
る時には上部及び下部のピストン・ヘッド40、44の
両方が縦列状態で下方向に移動し、こうして、上部ピス
トン・ヘッド40が上部空洞24内を下方に移動して下
部センサー56に達すると、下部空洞36内のコーティ
ング材料が空になる。
56に接触すると、下部センサー56のステム68が仕
切板20内の孔62内に更に押し込まれ、これによっ
て、ステム68の端のテーパー付き部材82が、ボール
84に接触し、そのボール84を孔62に沿って軸方向
に、即ちセンサー56が図4に示された状態において
「左方向」に押す。これにより、ボール84は下部弁6
4の弁ステム86を押して、これによって、この弁64
を開弁し、空気パルスをライン146を介してコントロ
ーラ128に送る。尚、上述したように、弁64には加
圧空気が空気源134から空気ライン142を介して供
給される。
信号を受けると、加圧空気をライン132を介して電圧
遮断装置104のシリンダー124の基部に送る。これ
によって、シリンダー124のピストン126は伸長し
上方向に移動し、この移動によって、シャトル116が
放出ステーション122から離れて充填ステーション1
10まで移動し、この充填ステーション110に達する
と、シャトル116の上面に保持されたメス型結合部材
114が充填ステーション110のオス型結合部材11
2に結合する。
に位置する状態では、コーティング材料源100からラ
イン106を介して充填ステーション110に至り、更
に充填ステーション110及びシャトル116の結合状
態の結合部材112,114を介して、ポンプ10の基
部28の流体入口32に接続された流体ライン137に
至る流体流路が形成される。
ンプ10の下部空洞36内に搬送され、これによって上
部及び下部のピストン・ヘッド40、44が縦列状態で
上方向に移動され、下部空洞36がコーティング材料で
満たされる。上部空洞24内の加圧空気は、コーティン
グ材料による下部空洞36の充填を許容するように、空
気入口19及びライン148を介して排気される。上部
及び下部のピストン・ヘッド40、44は、下部空洞3
6が所定の最大充満状態に達するまで上方向への移動を
続行し、この最大充満状態に達した時に上部ピストン・
ヘッド40がキャップ18に保持された上部センサー5
4のステム68に係合する。
6と同一の動作を行い、上部弁60からの信号を144
を介してコントローラ128に送る。コントローラ12
8は、この信号を受けると、加圧空気をライン130を
介してシリンダー124の頂部に送り、これによって、
ピストン・ロッド126及びこれに取付けられたシャト
ル116が、図5に示した電圧遮断装置104の向きに
おいて、下方向に移動される。
って充填ステーション110との接続が解除され、上述
したようにピストン・ポンプ10の下部空洞36から一
本以上の吐出機102へのコーティング材料の移送に備
えて、放出ステーション122に戻される。従って、上
部及び下部のセンサー54、56は夫々、ポンプ10の
下部空洞36の充満状態及び空状態のインジケータとし
て機能し、これにより、電圧遮断装置104のシャトル
116は充填ステーション110と放出ステーション1
22との間を移転される。
は、上部空洞24内に導入される加圧空気と下部空洞3
6に流入又は流出されるコーティング材料との間の相互
汚染、又は漏洩を大幅に低減できる点である。更に、上
部ピストン・ヘッド40の外周のシール42の摩耗と下
部ピストン・ヘッド44に保持されたシール46の摩耗
とをかなり低減することができる。これらの利点が達成
される原因の一部は、上部及び下部のピストン・ヘッド
40、44の各々が自身を上部及び下部のハウジング1
2、14内の中心に位置決めできることである。
は仕切板20の中央孔22を貫通しており、このコネク
ター・ロッド38を所定の位置に取付ける為にシールや
ベアリングを使用していない。即ち、コネクター・ロッ
ド38は中央孔22内においてこの中央孔22の長手方
向軸に対して実質的に任意の方向に自由に旋回又はシフ
トすることができる。
によって、上部ピストン・ヘッド40と下部ピストン・
ヘッド44との両方が夫々、上部及び下部のハウジング
12、14の円筒壁16、26に関してほぼ同心状の位
置にシフト又は調整される。これによって、上部及び下
部のピストン・ヘッド40、44は、夫々の円筒壁1
6、26との間で充分なシールを確保しながら、円筒壁
16、26に対して正確な同心構成とする必要がなくな
る。
部ピストン・ヘッド44の上に常に保たれている。この
潤滑剤層48は下部空洞36内での下部ピストン・ヘッ
ド44の上下動を容易にすると共に、下部空洞36内の
下部ピストン・ヘッド44の底面45側のコーティング
材料と上部ピストン・ヘッド40の上方の上部空洞24
内の加圧空気との間にバリヤーを形成する。
ポンプ88はその動作がピストン・ポンプ10と同一で
あり、その構造は、ポンプ88の下部ハウジング90及
び下部空洞94の大きさがポンプ10の対応部品に比べ
て異なる点を除き、同一である。ポンプ88は、下部空
洞94から放出されるコーティング材料の圧力が高圧で
あることが必要である分野か又は望ましい分野で使用さ
れるであろう。
径を小径化することによって達成されるが、この時、上
部ピストン・ヘッド40とコネクター・ロッド38を介
した下部ピストン・ヘッド44とは、上部空洞24に導
入される加圧空気によって同一の力が加えられる。その
他の点では、ピストン・ポンプ88の動作はピストン・
ポンプ10の動作と同一である。
が、本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更を加
えたり部材を均等物に置換できることは当業者にとって
明らかであろう。更に、本発明の本質的な範囲から逸脱
することなしに、本発明の教示に特別な状況や材料を適
用する為に種々の変更を行うこともできる。従って、本
発明は、本発明を実施する最良態様として開示された特
別な実施例に限定されるものではなく、添付の請求の範
囲内のすべての実施例を包含するものである。
断面図。
断面図。
ンサーを示した部分断面図。
グ材料送出システムを示した概略図。
Claims (10)
- 【請求項1】 導電性コーティング材料をポンプ移送す
る装置であって、 外壁と第1及び第2の端と中空内部とを有するハウジン
グと、 コネクターロッドの両端に取付けられ、上記中空内部内
を移動可能な第1のピストン・ヘッド及び第2のピスト
ン・ヘッドと、 を具備し、 上記第1及び第2のピストン・ヘッドは上記中空内部
を、上記第1ピストン・ヘッドと上記ハウジングの上記
第1端との間に位置する第1の空洞と、上記第2ピスト
ン・ヘッドと上記ハウジングの上記第2端との間に位置
する第2の空洞とに分割し、上記ハウジングは加圧空気
を上記第1の空洞内に導入する為の空気通路を有し、上
記ハウジングはコーティング材料を上記第2の空洞内に
導入する為の流体通路を有することを特徴とする装置。 - 【請求項2】 上記ハウジングは、上記第1及び第2ピ
ストン・ヘッドの間に潤滑剤を導入する為の潤滑剤通路
を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 或る選定された量のコーティング材料が
上記第2空洞内に導入された時に上記第1ピストン・ヘ
ッドに係合するように上記ハウジングの上記第1端によ
って所定位置に保持されたセンサーを更に具備し、 上記センサーは上記第2空洞内に上記選定量のコーティ
ング材料が存在することを表す信号を発生することを特
徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項4】 上記ハウジングは上記第1及び第2ピス
トン・ヘッドの間に位置する仕切板を具備し、上記仕切
板は上記コネクター・ロッドが挿通する孔を有すること
を特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項5】 上記第2空洞内の上記コーティング材料
の量が所定のレベルよりも下がった時に上記第1ピスト
ン・ヘッドに係合するように上記第1空洞内においてセ
ンサーが上記仕切板に所定位置に配置し取付けられ、上
記センサーは上記第2空洞内のコーティング材料の不存
在を表す信号を発生することを特徴とする請求項4に記
載の装置。 - 【請求項6】 導電性コーティング材料をポンプ移送す
る装置であって、 外壁と互いに対向する第1及び第2の端と中空内部とを
有するハウジングと、 コネクター・ロッドの両端に取付けられた第1ピストン
・ヘッド及び第2ピストン・ヘッドと、 上記ハウジングの上記第1及び第2端の間に位置し、上
記中空内部を第1空洞と第2空洞とに分割する仕切板
と、 を具備し、 上記第1ピストン・ヘッドは上記第1空洞内で軸方向に
移動可能であり、上記第2ピストン・ヘッドは上記第2
空洞内で軸方向に移動可能であり、上記コネクター・ロ
ッドは上記仕切板に形成された孔を貫通し、 上記ハウジングは加圧空気を上記第1空洞内に導入する
為の空気通路を有し、上記ハウジングはコーティング材
料を上記第2空洞内に導入する為の流体通路を有するこ
とを特徴とする装置。 - 【請求項7】 上記仕切板に形成された上記孔はその直
径が上記コネクター・ロッドの直径よりも大きく、これ
によって、上記第1及び第2ピストン・ヘッドの各々は
自身を上記ハウジングの上記外壁の或る部分に対して中
心に位置付けることができ、上記第1及び第2ピストン
・ヘッドは上記外壁の上記或る部分に沿って軸方向に移
動可能であることを特徴とする請求項6に記載の装置。 - 【請求項8】 選定量のコーティング材料が上記第2空
洞内に導入された時に上記第1ピストン・ヘッドに係合
するように上記ハウジングの上記第1端によって所定位
置に保持されたセンサーを更に具備し、 上記センサーは上記選定量のコーティング材料が上記第
2空洞内に存在することを表す信号を発生することを特
徴とする請求項6に記載の装置。 - 【請求項9】 上記第2空洞内の上記コーティング材料
の量が所定のレベルよりも下がった時に上記第1ピスト
ン・ヘッドに係合するように上記第1空洞内においてセ
ンサーが上記仕切板の所定位置に配置し取付けられ、上
記センサーは上記第2空洞内のコーティング材料の不存
在を表す信号を発生することを特徴とする請求項6に記
載の装置。 - 【請求項10】 上記ハウジングは、上記第1及び第2
ピストン・ヘッドの間に潤滑剤を導入する為の潤滑剤通
路を有することを特徴とする請求項6に記載の装置。
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