JP5901359B2 - 静電塗装システムの中間貯留装置及びその洗浄方法 - Google Patents

静電塗装システムの中間貯留装置及びその洗浄方法 Download PDF

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Description

本発明は、静電塗装システムの中間貯留装置及びその洗浄方法に関する。
従来、自動車車体の静電塗装システムとして、ボルテージブロック方式の静電塗装システムが知られている(特許文献1参照)。この静電塗装システムでは、接地電位から絶縁された中間貯留装置に、塗料供給源から導電性塗料を導入して一時的に貯留する。その後、中間貯留装置と塗料供給源とを連通する供給路を洗浄して乾燥することで電圧ブロックを形成し、中間貯留装置と塗料供給源とを電気的に絶縁する。そして、この状態で、導電性塗料に高電圧を印加して塗装ガンに供給することで、被塗装物に対して静電塗装を行う。
ところで、上記の静電塗装システムでは、塗色を切り替える際には、中間貯留装置を洗浄した後に、次の塗色の導電性塗料を導入する。このとき、中間貯留装置の洗浄が不十分である場合には、次回塗装する塗色と前回塗装した塗色とが混色する。また、中間貯留装置を十分に洗浄するために洗浄に時間をかけると、サイクルタイムが長くなる。そこで特許文献1では、塗料が貯留されるシリンダ室に開口する注入孔部から、洗浄液をシリンダ室に注入してシリンダ室を洗浄し、洗浄後の廃液を吐出孔部から排出することが開示されている。
特開2004−275977号公報
しかしながら、注入孔部からシリンダ室に注入された洗浄液は、シリンダ室内に残存する塗料を押し出しながら、吐出孔部へと流れる。即ち、シリンダ室内に残存する塗料は、洗浄液の流れに対して抵抗となる。このとき、洗浄液は、残存する塗料を押し出しながら注入孔部と吐出孔部とを直線状に結ぶ最短経路を流れ、当該最短経路の洗浄が完了すると、抵抗が小さくなったこの最短経路を流れ続ける。そのため、その他の部位、特に注入孔部と吐出孔部の中間脇部(後述する図4(B)記載のP位置)の洗浄に時間がかかるという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、効率良く洗浄できる静電塗装システムの中間貯留装置及びその洗浄方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、塗料供給源(例えば、後述の色替弁機構20)と塗装ガン(例えば、後述の塗装ガン60)との間に設けられ、塗料が貯留されるシリンダ(例えば、後述のシリンダ11)と、当該シリンダのシリンダ室(例えば、後述のシリンダ室14)を摺動可能なピストン(例えば、後述のピストン12)と、当該ピストンを駆動させる駆動源(例えば、後述のサーボモータ13)と、を備える静電塗装システム(例えば、後述の静電塗装システム1)の中間貯留装置(例えば、後述の中間貯留装置10)を提供する。本発明に係る静電塗装システムの中間貯留装置は、前記シリンダ室に開口し、前記塗料供給源に接続された第1孔部(例えば、後述の第1孔部141)と、前記シリンダ室に開口し、前記塗装ガンに接続された第2孔部(例えば、後述の第2孔部142)と、前記第1孔部から洗浄液を供給し、洗浄後の廃液を前記第2孔部から排出することで、前記シリンダ室を洗浄する第1洗浄手段(例えば、後述の制御装置70,第1洗浄弁21,第2ダンプ弁41等)と、前記第2孔部から洗浄液を供給し、洗浄後の廃液を前記第1孔部から排出することで、前記シリンダ室を洗浄する第2洗浄手段(例えば、後述の制御装置70,第2洗浄弁51,第1ダンプ弁31等)と、前記第1洗浄手段による洗浄と前記第2洗浄手段による洗浄とを切り替える切替手段(例えば、後述の制御装置70,第1洗浄弁21,第2ダンプ弁41,第2洗浄弁51,第1ダンプ弁31等)と、を備え、前記第1孔部の開口径と前記第2孔部の開口径とは相違しており、前記第1洗浄手段は、洗浄液及び乾燥用エアの供給を前記第1孔部に向かう第1方向の流れについて制御する第1洗浄弁(例えば、後述の第1洗浄弁21)を有し、前記第2洗浄手段は、洗浄液及び乾燥用エアの供給を前記第2孔部に向かう第2方向の流れについて制御する第2洗浄弁(例えば、後述の第2洗浄弁51)を有する、ことを特徴とする。
本発明では、静電塗装システムの中間貯留装置において、シリンダ室に開口し且つ塗料供給源に接続された第1孔部と、シリンダ室に開口し且つ塗装ガンに接続された第2孔部と、を設ける。そして、第1孔部からの洗浄液の供給と、第2孔部からの洗浄液の供給とを切り替えながら、シリンダ室を洗浄する。従来のように、一方の孔部からのみ洗浄液を供給すると、他方の孔部側の中間部(後述する図4(B)記載のP位置)の洗浄に時間がかかるところ、本発明によれば一方の孔部から洗浄液を一定時間供給した後、他方の孔部から洗浄液を一定時間供給するため、双方の孔部近傍に残存する塗料を効率良く排出できる。従って、本発明によれば、効率良く洗浄できる静電塗装システムの中間貯留装置を提供できる。
特に、第1孔部の開口径と、第2孔部の開口径を相違させる。これにより、開口径が大きい方の孔部から洗浄液を供給し、開口径が小さい方の孔部から洗浄後の廃液を排出する場合に、排出側の圧力、即ち背圧が高まる。そのため、洗浄液が抵抗の小さい部位のみを流れて排出されるのを抑制でき、シリンダ室全体を効率良く洗浄できる。
また、特に、前記第1洗浄手段は、洗浄液及び乾燥用エアの供給を前記第1孔部に向かう第1方向の流れについて制御する第1洗浄弁を有し、前記第2洗浄手段は、洗浄液及び乾燥用エアの供給を前記第2孔部に向かう第2方向の流れについて制御する第2洗浄弁を有する。これにより、第1孔部から洗浄液を供給する第1洗浄と、第2孔部から洗浄液を供給する第2洗浄とが確実に切り替えられながらシリンダ室全体を効率良く洗浄できる。
この場合、前記ピストンの先端外周部に嵌合する環状のシール部材(例えば、後述のシール部材15)をさらに備え、前記シリンダ室の先端面(例えば、後述のシリンダ11の先端部110の内面)に対向する前記シール部材の先端面が、前記ピストンの先端面(例えば、後述の先端面120)と略面一に形成され、前記洗浄液の流れを確保しつつ、前記シリンダ室のシリンダ軸方向の長さを略均等とされていることが好ましい。
この発明では、ピストンの先端外周部に嵌合する環状のシール部材をさらに備え、シリンダ室の先端面に対向するシール部材の先端面が、ピストンの先端面と略面一に形成され、洗浄液の流れを確保しつつ、シリンダ室のシリンダ軸方向の長さが略均等とされる。そのため、シリンダ室を流れる洗浄液に対する抵抗が略均等となり、洗浄液がシリンダ室全体に均等に分散することで、より効率良くシリンダ室を洗浄できる。
この場合、前記第1洗浄手段による洗浄の実行中及び前記第2洗浄手段による洗浄の実行中に、前記駆動源を制御して前記ピストンを駆動させる駆動源制御手段(例えば、後述の制御装置70)をさらに備えることが好ましい。
この発明では、第1孔部から洗浄液を供給しているときと、第2孔部から洗浄液を供給しているときに、ピストンを駆動させる。これにより、シリンダ室の容積を変化させながら洗浄液を供給することで、シリンダ室に残存している塗料を撹拌して粘度を低下させることができるため、さらに効率良くシリンダ室を洗浄できる。
また、塗料供給源と塗装ガンとの間に設けられ、塗料が貯留されるシリンダと、当該シリンダのシリンダ室を摺動可能なピストンと、当該ピストンを駆動させる駆動源と、を備える静電塗装システムの中間貯留装置の洗浄方法を提供する。この発明に係る静電塗装システムの中間貯留装置の洗浄方法は、前記シリンダ室に開口し且つ前記塗料供給源に接続された第1孔部からの洗浄液の供給と、前記シリンダ室に開口し且つ前記塗装ガンに接続された第2孔部からの洗浄液の供給とを切り替えて、前記シリンダ室を洗浄するに際し、
前記第1孔部の開口径と前記第2孔部の開口径とを、シリンダ室の洗浄効率を高めるべく、相違させ、前記第1孔部から洗浄液を供給し、洗浄後の廃液を前記第2孔部から排出することで、前記シリンダ室を洗浄する第1洗浄と、前記第2孔部から洗浄液を供給し、洗浄後の廃液を前記第1孔部から排出することで、前記シリンダ室を洗浄する第2洗浄と、を行い、前記第1洗浄では、洗浄液及び乾燥用エアの供給を前記第1孔部に向かう第1方向の流れについて制御し、前記第2洗浄では、洗浄液及び乾燥用エアの供給を前記第2孔部に向かう第2方向の流れについて制御する、ことを特徴とする。
この場合、前記ピストンの先端外周部に嵌合する環状のシール部材を適用し、前記シリンダ室の先端面に対向する前記シール部材の先端面が、前記ピストンの先端面と略面一となるように前記シール部材を配置して、前記洗浄液の流れを確保しつつ、前記シリンダ室のシリンダ軸方向の長さを略均等として前記シリンダ室を洗浄することが好ましい。
この場合、前記第1孔部からの洗浄液の供給中及び前記第2孔部からの洗浄液の供給中に、前記駆動源により前記ピストンを駆動させて、前記シリンダ室を洗浄することが好ましい。
上述の各静電塗装システムの中間貯留装置の洗浄方法に係る発明によれば、上述の各静電塗装システムの中間貯留装置に係る発明と同様の効果が奏される。
本発明によれば、効率良く洗浄できる静電塗装システムの中間貯留装置及びその洗浄方法を提供できる。
第1実施形態に係る中間貯留装置を備える静電塗装システムの概略構成図である。 第1実施形態に係る中間貯留装置の構成を示す部分断面図である。 洗浄液の経路を説明するための図であり、(A)は、シリンダの先端部の外周縁近傍に、シリンダの先端部の中心に対して互いに略対称となる位置に同一開口径の供給孔部と排出孔部を設けたときの洗浄液の経路を示す図であり、(B)及び(C)は、各経路の経路抵抗と排出抵抗との関係を示す図である。 第1実施形態に係る第1洗浄を説明するための図であり、(A)は、第1洗浄実行時の洗浄液の流れを示す図であり、(B)は、第1洗浄実行時の洗浄の様子を示す図である。 第1実施形態に係る第2洗浄を説明するための図であり、(A)は、第2洗浄実行時の洗浄液の流れを示す図であり、(B)は、第2洗浄実行時の洗浄の様子を示す図である。 第1孔部の開口径と第2孔部の開口径との関係を示す図であり、(A)は、同一開口径の第1孔部と第2孔部を設けたときの洗浄の様子を示す図であり、(B)は、第2孔部の開口径を第1孔部の開口径よりも小さくしたときの洗浄の様子を示す図である。 第3実施形態に係る中間貯留装置の先端部の部分断面拡大図である。 第2洗浄実行時にピストンを摺動させたときの洗浄の様子を示す断面図であり、(A)は、第2孔部から洗浄液を供給し始めたとき、(B)は、ピストンをシリンダに対して後退させていくとき、(C)は、シリンダに対するピストンの後退を停止したとき、(D)は、ピストンをシリンダに対して前進させていくときの様子を示している。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、第1実施形態以降の説明では、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る中間貯留装置10を備える静電塗装システム1の概略構成図である。本実施形態に係る中間貯留装置10は、本発明に係る洗浄方法を実行可能となっている。
静電塗装システム1は、第1洗浄弁21を備える色替弁機構20と、第1ダンプ弁31と、第1トリガ弁32と、中間貯留装置10と、第2ダンプ弁41と、第2トリガ弁42と、第2洗浄弁51と、塗装ガン60と、制御装置70と、を備える。
色替弁機構20は、接地されており、後述する中間貯留装置10の第1孔部141に接続されている。色替弁機構20は、第1洗浄弁21と、複数の塗料弁22,23と、を備える。
第1洗浄弁21は、図示しない洗浄液タンク及びエア供給源が接続されており、洗浄液W及び乾燥用エアAの供給を制御する。複数の塗料弁22,23は、図示しない複数の塗料タンクが接続されており、異なる塗色の導電性塗料の供給を制御する。
第1ダンプ弁31は、第1排出路33が接続されている。後述する第2洗浄弁51により、後述する中間貯留装置10のシリンダ室14に供給された洗浄液Wは、シリンダ室14を洗浄して廃液となり、第1ダンプ弁31及び第1排出路33を介して排出される。
第1トリガ弁32は、色替弁機構20の複数の塗料弁22,23からの導電性塗料の供給を制御する。また、色替弁機構20の第1洗浄弁21からの洗浄液W及び乾燥用エアAの供給を制御する。
中間貯留装置10は、シリンダ11と、ピストン12と、サーボモータ13と、を備える。本実施形態では、中間貯留装置10は、図示しないロボットアームに搭載されて、自在にその向きが変更可能となっている。
シリンダ11は、略円筒形状であり、絶縁樹脂製である。シリンダ11内には、ピストン12を介して、導電性塗料が貯留されるシリンダ室14が形成される。シリンダ11の先端部110には、シリンダ室14に開口する第1孔部141及び第2孔部142が穿設されている。
第1孔部141は、色替弁機構20に接続されており、第2孔部142は、後述する塗装ガン60に接続されている。
ピストン12は、絶縁樹脂製であり、ピストンロッド121が連結されている。ピストンロッド121には、サーボモータ13が図示しないボールねじ機構を介して連結されており、サーボモータ13を駆動させることで、ピストン12がシリンダ室14を摺動可能となっている。
色替弁機構20と中間貯留装置10との間には、図示しないボルテージブロック機構が設けられている。このボルテージブロック機構により、色替弁機構20と中間貯留装置10とが電気的に絶縁されることで、中間貯留装置10に連結された後述する塗装ガン60にて、導電性塗料に高電圧を印加することが可能となっている。
第2ダンプ弁41は、第2排出路43が接続されている。第1洗浄弁21により、中間貯留装置10のシリンダ室14に供給された洗浄液Wは、シリンダ室14を洗浄して廃液となり、第2ダンプ弁41及び第2排出路43を介して排出される。
第2トリガ弁42は、後述する塗装ガン60への導電性塗料の供給を制御する。また、後述する第2洗浄弁51からの洗浄液W及び乾燥エアAの供給を制御する。
第2洗浄弁51は、図示しない洗浄液タンク及びエア供給源が接続されており、洗浄液W及び乾燥用エアAの供給を制御する。
塗装ガン60は、中間貯留装置10の第2孔部142に接続されている。塗装ガン60は、図示しないロボットアームに搭載され、図示しない高電圧印加部を備える。第2トリガ弁42を介して塗装ガン60に供給された導電性塗料は、高電圧印加部により高電圧が印加された状態で、塗装ガン60の先端から噴出される。
制御装置70は、色替弁機構20、第1ダンプ弁31、第1トリガ弁32、中間貯留装置10、第2ダンプ弁41、第2トリガ弁42、第2洗浄弁51及び塗装ガン60を制御する。具体的には、制御装置70は、各弁の開閉制御、中間貯留装置10のサーボモータ13の駆動制御及び塗装ガン60の駆動制御をすることで、導電性塗料の供給及び噴出と、洗浄液W及び乾燥用エアAの供給及び排出を制御する。これにより、静電塗装の実行と、静電塗装実行後の洗浄の実行が可能となっており、ひいては塗色の切り替えが可能となっている。
なお、制御装置70は、第1孔部141から洗浄液Wを供給する第1洗浄を実行する第1洗浄部と、第2孔部142から洗浄液Wを供給する第2洗浄を実行する第1洗浄部と、を備える。また、制御装置70は、第1洗浄と第2洗浄との切り替えを実行する切替部と、駆動源としてのサーボモータ13を駆動制御する駆動源制御部と、を備える。
次に、本実施形態に係る中間貯留装置10について、さらに詳しく説明する。
図2は、中間貯留装置10の構成を示す部分断面図である。より具体的には、図2は、洗浄実行時の中間貯留装置10を示している。図2に示すように、洗浄実行時には、ピストン12をシリンダ11の先端部110近傍まで摺動させる。そのため、ピストン12の先端面120とシリンダ11の先端部110との間の僅かなクリアランスによりシリンダ室14が形成され、この小さな容積のシリンダ室14に導電性塗料が残存することとなる。
上述したように、ピストンロッド121とサーボモータ13は、ボールねじ機構131を介して連結されている。これにより、サーボモータ13の回転運動がボールねじ機構131により直線運動に変換されることで、ピストンロッド121がシリンダ11に対して進退し、ピストン12がシリンダ室14を摺動する。
ピストン12の先端外周部には、環状のシール部材15が嵌設されている。シール部材15は、絶縁樹脂製(例えば、テフロン(登録商標)製)のシール部材本体151の先端側に、Oリング152が埋設された構造となっている。
また、連結部材143を介して色替弁機構20に接続された第1孔部141と、連結部材143を介して塗装ガン60に接続された第2孔部142は、シリンダ11の先端部110の外周縁近傍に、シリンダ11の軸に対して互いに略対称となる位置に穿設されている。また、第1孔部141及び第2孔部142は、シリンダ11の径方向の位置が、導電性塗料が残存し易いシール部材15とピストン12の先端外周部との境界部近傍となるようにそれぞれ設けられている。これにより、かかる境界部近傍に向けて洗浄液Wを供給できるため、洗浄効率が向上する。
ここで、図3は、洗浄液の経路を説明するための図であり、図3(A)は、シリンダ11の先端部110の外周縁近傍に、シリンダ11の先端部110の中心に対して互いに略対称となる位置に同一開口径の供給孔部と排出孔部を設けたときの洗浄液Wの経路を示す図である。より具体的には、図3(A)は、洗浄実行時のシリンダ室14をシリンダ11の基端側から見た図である。
図3(A)に示すように、洗浄液Wが供給される供給孔部91から、シリンダ11の先端部110の略中心を通って略直線状に延び、洗浄液Wが排出される排出孔部92に至る経路を経路Xとする。また、供給孔部91から、シリンダ11の先端部110の外周縁近傍を通って曲線状に延び、排出孔部92に至る経路(即ち、シール部材15が配置される位置に相当する経路)を経路Zとし、供給孔部91から経路Aと経路Cとの間を通って曲線状に延び、排出孔部92に至る経路を経路Yとする。
図3(B)及び(C)は、各経路の経路抵抗と排出抵抗との関係を示す図である。ここで排出抵抗とは、排出孔部92を流れるときの抵抗を表し、所謂背圧の大きさを意味する。また、経路抵抗が排出抵抗よりも大きい経路では、洗浄液Wが流れ難いことを意味する。従って、図3(B)の場合、経路Yの経路抵抗が最も大きく排出抵抗よりも大きいため、経路Yでは洗浄液Wが流れ難いことが分かる。これに対して、経路Xと経路Zでは、排出抵抗よりも経路抵抗が小さいことから、これらの経路では洗浄液Wが流れ易いことが分かる。一方、図3(C)の場合、経路Yの経路抵抗が排出抵抗よりも小さいため、経路Yでも洗浄液Wが流れ易いことが分かる。
なお、経路Zの経路抵抗が経路Xの経路抵抗よりも小さい理由は、経路Zは経路Xよりも経路長が長いものの、シリンダ11の先端部110とピストン12の先端部外周に嵌設された環状のシール部材15との間のクリアランスが、シリンダ11の先端部110とピストン12の先端面120との間のクリアランスよりも大きいためである。
通常、供給孔部91からシリンダ室14に供給された洗浄液Wは、シリンダ室14に残存する導電性塗料を押し出しながら、排出孔部92へと流れる。即ち、シリンダ室14に残存する導電性塗料は、洗浄液Wの流れに対して抵抗となる。このとき、洗浄液Wは、残存する導電性塗料を押し出しながら、経路抵抗の小さい経路Xと経路Zを流れ、経路X及び経路Zの洗浄が完了すると、抵抗が小さくなった経路X及び経路Zを流れ続ける。そのため、経路Yに残存する導電性塗料は、経路X及び経路Zを流れる洗浄液Wとの界面での速度差により引き出される効果と、当該界面での洗浄液による導電性塗料の溶解効果により、洗浄が推進される。
しかしながら、この洗浄は、物理的な押し出しに対して時間を要するため、経路Yの特に排出孔部92近傍の洗浄に時間がかかることになる。また、シリンダ11の構成上、供給孔部91と排出孔部92の開口径に対して、シリンダ11の内径ははるかに大きく、シリンダ11の大容量化によりシリンダ11の内径が大きくなるほど、この傾向は顕著となり、洗浄に時間を要することになる。
そこで本実施形態では、シリンダ室14の洗浄効率を高めるために、制御装置70の切替部により、第1孔部141から洗浄液Wを供給する第1洗浄部による第1洗浄と、第2孔部142から洗浄液Wを供給する第2洗浄部による第2洗浄とを切り替えながら、シリンダ室14を洗浄する。
図4は、本実施形態に係る第1洗浄を説明するための図であり、図4(A)は、第1洗浄実行時の洗浄液Wの流れを示す図である。図4(A)に示すように、第1洗浄では、色替弁機構20の第1洗浄弁21により第1孔部141から洗浄液Wを供給し、洗浄後の廃液を第2孔部142から排出することで、シリンダ室14を洗浄する。このとき、制御装置70の切替部は、第1ダンプ弁31及び第2洗浄弁51を閉弁し、第1洗浄弁21、第1トリガ弁32及び第2ダンプ弁41を開弁することで、第1洗浄を実行する。
図4(B)は、第1洗浄実行時の洗浄の様子を示す図である。より具体的には、図4(B)は、第1洗浄実行時のシリンダ室14をシリンダ11の基端側から見た図である。図4(B)に示すように、第1孔部141から供給された洗浄液Wは、上述したように経路X及び経路Zを流れて、第2孔部142から排出される。またこのとき、供給側の第1孔部141の近傍では洗浄液Wの圧力が周囲にほぼ均等に伝わるものの、導電性塗料の抵抗により次第に排出方向へと偏向する。そのため、経路Xと経路Zとの間のうち、特に排出側の第2孔部142の近傍に、導電性塗料Pが多量に残存する。
図5は、本実施形態に係る第2洗浄を説明するための図であり、図5(A)は、第2洗浄実行時の洗浄液Wの流れを示す図である。図5(A)に示すように、第2洗浄では、第2洗浄弁51により第2孔部142から洗浄液Wを供給し、洗浄後の廃液を第1孔部141から排出することで、シリンダ室14を洗浄する。このとき、制御装置70の切替部は、第1洗浄弁21、第1トリガ弁32及び第2ダンプ弁41を閉弁し、第1ダンプ弁31及び第2洗浄弁51を開弁することで、第2洗浄を実行する。
図5(B)は、第2洗浄実行時の洗浄の様子を示す図である。より具体的には、図5(B)は、第2洗浄実行時のシリンダ室14をシリンダ11の基端側から見た図である。図5(B)に示すように、第2孔部142から供給された洗浄液Wは、上述したように経路X及び経路Zを流れて、第1孔部141から排出される。またこのとき、供給側の第2孔部142の近傍では、洗浄液Wの圧力が周囲にほぼ均等に伝わるため、第1洗浄実行後に第2孔部142の近傍に多量に残存していた導電性塗料Pは、排出側の第1孔部141へと押し出されて排出される。これにより、シリンダ室14全体が効率良く洗浄される。
なお、第2洗浄実行後、さらに第1洗浄を実行してもよく、第1洗浄と第2洗浄を交互に繰り返し実行してもよい。これにより、サイクルタイムが長くなりすぎない範囲内で、より効率良くシリンダ室14を洗浄できる。
また、第2洗浄の実行時間は、第1洗浄の実行時間よりも短時間でよい。これは、第1洗浄の実行により、すでに残存していた導電性塗料Pの溶解が一部進行してその粘度が低下しており、容易に導電性塗料Pを押し出すことができるからである。
本実施形態に係る中間貯留装置10を備える静電塗装システム1は、以下のように動作する。
先ず、制御装置70により、第1ダンプ弁31、第2ダンプ弁41及び第2トリガ弁42を閉弁し、いずれかの塗料弁及び第1トリガ弁を開弁する。また、制御装置70の駆動源制御部により、中間貯留装置10のサーボモータ13を駆動する。これにより、所定の塗色の導電性塗料が中間貯留装置10のシリンダ室14へと圧送され、第2トリガ弁42まで導電性塗料が供給される。
次いで、シリンダ室14への導電性塗料の充填が終了すると、制御装置70により、図示しないボルテージブロック機構を制御して、色替弁機構20と中間貯留装置10とを電気的に絶縁する。
次いで、制御装置70により、第2トリガ弁42を開弁し、サーボモータ13の駆動作用でピストン12をシリンダ11に対して前進させる。すると、シリンダ室14に貯留されていた導電性塗料が、塗装ガン60に向けて圧送される。塗装ガン60に圧送された導電性塗料は、高電圧印加部で高電圧が印加され、この状態で、塗装ガン60の先端から噴出される。これにより、被塗装物に対して導電性塗料が静電塗装される。
静電塗装が終了した後、新たに異なる塗色の導電性塗料を塗装する際には、制御装置70により、第2トリガ弁42を閉弁し、塗装ガン60への高電圧の印加を解除する。また、ボルテージブロック機構による色替弁機構20と中間貯留装置10との電気的絶縁を解除する。
次いで、制御装置70の切替部により、第1ダンプ弁31及び第2洗浄弁51を閉弁し、第1洗浄弁21、第1トリガ弁32及び第2ダンプ弁41を開弁する。これにより、第1孔部141から洗浄液Wを供給し、洗浄後の廃液を第2孔部142から排出することで、シリンダ室14を洗浄する第1洗浄を実行する。
第1洗浄を所定時間(本実施形態では、第2洗浄の実行時間よりも長時間)実行した後、制御装置70の切替部により、第1洗浄弁21、第1トリガ弁32及び第2ダンプ弁41を閉弁し、第1ダンプ弁31及び第2洗浄弁51を開弁する。これにより、第2孔部142から洗浄液Wを供給し、洗浄後の廃液を第1孔部141から排出することで、シリンダ室14を洗浄する第2洗浄を実行する。
以上により、シリンダ室14が効率良く洗浄された後、新たに異なる塗色の導電性塗料を上述の手順と同様の手順で供給することで、静電塗装を実行する。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、静電塗装システム1の中間貯留装置10において、シリンダ室14に開口し且つ塗料供給源としての色替弁機構20に接続された第1孔部141と、シリンダ室14に開口し且つ塗装ガン60に接続された第2孔部142と、を設けた。そして、第1孔部141からの洗浄液Wの供給と、第2孔部142からの洗浄液Wの供給とを切り替えながら、シリンダ室14を洗浄した。従来のように、一方の孔部からのみ洗浄液Wを供給すると、他方の孔部近傍の洗浄に時間がかかるところ、本実施形態によれば第1孔部141から洗浄液Wを一定時間供給した後、第2孔部142から洗浄液Wを一定時間供給するため、双方の孔部近傍に残存する導電性塗料を効率良く排出できる。従って、本実施形態によれば、効率良く洗浄できる静電塗装システム1の中間貯留装置10を提供できる。
[第2実施形態]
本実施形態では、シリンダ室14の洗浄効率を高めるために、第1孔部141の開口径と、第2孔部142の開口径を相違させた点が第1実施形態と異なり、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。具体的には、本実施形態では、第2孔部142aの開口径を、第1孔部141aの開口径よりも小さく設定している。
ここで、シリンダ室14の洗浄効率を高めるためには、洗浄液Wの流れをシリンダ室14内に拡散させることが重要であり、これは、排出側への洗浄液Wの流れを抑制することで可能となる。具体的には、排出側の背圧を高めることで、洗浄液Wはシリンダ室14に供給されたときの圧力を保持した状態での滞留時間が長くなる。洗浄液Wの滞留時間が長くなると、滞留している洗浄液Wに導電性塗料が溶解し易くなり、洗浄効率が高まる。
従来、洗浄液Wの供給方向と排出方向を相違させることで、洗浄液Wの流れを抑制して洗浄液Wの滞留時間を長くし、洗浄効率を高める技術が知られている。しかしながら、この技術では、例えば中間貯留装置をロボットアーム等に搭載して自在に向きを変化させた場合には、重力方向の影響が生じ、効果が得られない。これは、シリンダの径がある程度以上広くなると、その影響はますます顕著となる。
図6は、第1孔部の開口径と第2孔部の開口径との関係を示す図である。図6(A)は、上記第1実施形態のように同一開口径の第1孔部141と第2孔部142を設けたときの洗浄の様子を示す図であり、図6(B)は、第2孔部142aの開口径を第1孔部141aの開口径よりも小さくしたときの洗浄の様子を示す図である。これら図6(A)及び(B)は、洗浄実行時のシリンダ室14をシリンダ11の基端側から見た図である。
図6(A)に示すように、同一開口径の第1孔部141と第2孔部142を設けた場合には、上述したように、第1孔部141から供給された洗浄液Wは経路X及び経路Zを流れて、第2孔部142から排出される。一方、図6(B)に示すように、第2孔部142の開口径を第1孔部141の開口径よりも小さくした本実施形態では、排出側の圧力、即ち背圧が高まっている。そのため、排出される洗浄液Wの流量自体は減少するものの、洗浄液Wが流れ難い経路Yにおいても、洗浄液Wが流れるようになる。これにより、洗浄液Wが抵抗の小さい部位のみを流れて排出されるのを抑制でき、シリンダ室14全体をより効率良く洗浄できる。
なお、本実施形態では、第2孔部142aの開口径を第1孔部141aの開口径よりも小さく設定したが、これは、第1洗浄の実行時間を第2洗浄の実行時間よりも長く設定しているからである。即ち、本実施形態では、背圧を高めた状態での洗浄液Wの供給を、より長時間行うことで、上述の効果が十分に発揮できるようになっている。
ただしこれに限定されず、第1孔部141aの開口径を第2孔部142aの開口径よりも小さく設定してもよい。
[第3実施形態]
本実施形態では、シリンダ室14の洗浄効率を高めるために、ピストン12の先端外周部に嵌合する環状のシール部材15を、その先端面150が、ピストン12の先端面120と面一となるように配置させている点が第1実施形態と異なり、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。
ここで、洗浄液Wの押出力を最大限発揮させるためには、シリンダ室14に残存する導電性塗料Pの量を最小にすることが重要である。そのため、洗浄実行時には、洗浄液Wの流れを確保しつつ、ピストン12の先端面120とシリンダ11の先端部110との間のクリアランスにより形成されるシリンダ室14の大きさを最小にすることが望まれる。また、環状のシール部材15が嵌設されているピストン12の先端外周部においても、洗浄液Wの流れを均一化するべく、ピストン12の径方向中央部と同等のクリアランスを確保することが望まれる。
図7は、本実施形態に係る中間貯留装置10の先端部の部分断面拡大図である。図7に示すように、本実施形態では、ピストン12の先端面120とシリンダ11の先端部110との間の僅かなクリアランスにより、シリンダ室14が形成されている。また、ピストン12の先端外周部に嵌設された環状のシール部材15の先端面150が、ピストン12の先端面120と面一となっている。より具体的には、Oリング152の埋設部における環状の先端面150が、ピストン12の先端面120と面一となっている。
これにより、洗浄液Wの流れを確保しつつ、導電性塗料が貯留されるシリンダ室14のシリンダ軸方向の長さを、略均等とすることができる。そのため、シリンダ室14を流れる洗浄液Wに対する抵抗が略均等となり、洗浄液Wがシリンダ室14全体に略均等に分散することで、シリンダ室14全体を効率良く洗浄できる。
[第4実施形態]
本実施形態では、シリンダ室14の洗浄効率を高めるために、制御装置70の駆動源制御部により、第1洗浄実行中と第2洗浄実行中に、サーボモータ13を駆動させることでピストン12を摺動させる点が第1実施形態と異なり、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。
ここで、シリンダ室14の洗浄効率を高めるためには、シリンダ室14の内部を積極的に撹拌することが重要である。従来、撹拌機や整流板等により撹拌を促進する技術が知られているが、これらの技術の場合、構造が複雑化するため、洗浄時間が長くなる。
図8は、第1洗浄実行中にピストン12を摺動させたときの洗浄の様子を示す断面図である。
先ず、図8(A)は、第1孔部141から洗浄液Wを供給し始めたときの様子を示している。上述したように、シリンダ室14に残存する導電性塗料Pは、第2孔部142の近傍に多量に存在する。
次いで、図8(B)は、第1洗浄実行中にピストン12を摺動させ、シリンダ11に対して後退させていくときの様子を示している。ピストン12が後退していくことで、ピストン12の先端面120とシリンダ11の先端部110との間のクリアランスが大きくなり、シリンダ室14の容積が増大していることが分かる。これにより、シリンダ室14に多量の洗浄液が導入される。
次いで、図8(C)は、シリンダ11に対するピストン12の後退を停止したときの様子を示している。ピストン12が後退し、シリンダ室14の容積が増大したことによる撹拌効果で、残存していた導電性塗料Pがシリンダ室14全体に徐々に拡散していることが分かる。これにより、残存していた導電性塗料Pと洗浄液Wとの接触面積が増大し、洗浄液Wによる溶解力で導電性塗料Pの粘度が低下する。
次いで、図8(D)は、再びピストン12を摺動させ、シリンダ11に対して前進させていくときの様子を示している。ピストン12が前進していくことで、ピストン12の先端面120とシリンダ11の先端部110との間のクリアランスが小さくなり、シリンダ室14の容積が減少していることが分かる。このとき、すでに粘度が低下している導電性塗料Pは、さらにシリンダ室14全体に拡散する。
以上により、ピストン12を摺動させてシリンダ室14の容積を変化させながら洗浄液Wを供給することで、シリンダ室14に残存していた導電性塗料Pを撹拌してその粘度を低下させることができるため、シリンダ室14全体をさらに効率良く洗浄できる。
なお、本実施形態では、第1洗浄実行中にピストン12を摺動させたが、これは、第1洗浄の実行時間を第2洗浄の実行時間よりも長く設定しているからである。即ち、本実施形態では、シリンダ室14の容積を変化させながらの洗浄液Wの供給を、より長時間行うことで、上述の効果を十分に発揮できるようになっている。
ただしこれに限定されず、第2洗浄実行中にピストン12を摺動させてもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。例えば上記第1実施形態から第4実施形態を適宜組み合わせた実施形態も、本発明に含まれる。
1…静電塗装システム
10…中間貯留装置
11…シリンダ
12…ピストン
13…サーボモータ(駆動源)
14…シリンダ室
15…シール部材
20…色替弁機構(塗料供給源)
21…第1洗浄弁(第1洗浄手段,切替手段)
31…第1ダンプ弁(第2洗浄手段,切替手段)
41…第2ダンプ弁(第1洗浄手段,切替手段)
51…第2洗浄弁(第2洗浄手段,切替手段)
60…塗装ガン
70…制御装置(第1洗浄手段,第2洗浄手段,切替手段,駆動源制御手段)
120…ピストンの先端面
141…第1孔部
142…第2孔部
150…シール部材の先端面

Claims (6)

  1. 塗料供給源と塗装ガンとの間に設けられ、塗料が貯留されるシリンダと、当該シリンダのシリンダ室を摺動可能なピストンと、当該ピストンを駆動させる駆動源と、を備える静電塗装システムの中間貯留装置であって、
    前記シリンダ室に開口し、前記塗料供給源に接続された第1孔部と、
    前記シリンダ室に開口し、前記塗装ガンに接続された第2孔部と、
    前記第1孔部から洗浄液を供給し、洗浄後の廃液を前記第2孔部から排出することで、前記シリンダ室を洗浄する第1洗浄手段と、
    前記第2孔部から洗浄液を供給し、洗浄後の廃液を前記第1孔部から排出することで、前記シリンダ室を洗浄する第2洗浄手段と、
    前記第1洗浄手段による洗浄と前記第2洗浄手段による洗浄とを切り替える切替手段と、を備え
    前記第1孔部の開口径と前記第2孔部の開口径とは相違しており、
    前記第1洗浄手段は、洗浄液及び乾燥用エアの供給を前記第1孔部に向かう第1方向の流れについて制御する第1洗浄弁を有し、
    前記第2洗浄手段は、洗浄液及び乾燥用エアの供給を前記第2孔部に向かう第2方向の流れについて制御する第2洗浄弁を有する、
    ことを特徴とする静電塗装システムの中間貯留装置。
  2. 請求項1記載の静電塗装システムの中間貯留装置において、
    前記ピストンの先端外周部に嵌合する環状のシール部材をさらに備え、
    前記シリンダ室の先端面に対向する前記シール部材の先端面が、前記ピストンの先端面と略面一に形成され、前記洗浄液の流れを確保しつつ、前記シリンダ室のシリンダ軸方向の長さを略均等とされている
    ことを特徴とする静電塗装システムの中間貯留装置。
  3. 請求項1又は2記載の静電塗装システムの中間貯留装置において、
    前記第1洗浄手段による洗浄の実行中及び前記第2洗浄手段による洗浄の実行中に、前記駆動源を制御して前記ピストンを駆動させる駆動源制御手段をさらに備えることを特徴とする静電塗装システムの中間貯留装置。
  4. 塗料供給源と塗装ガンとの間に設けられ、塗料が貯留されるシリンダと、当該シリンダのシリンダ室を摺動可能なピストンと、当該ピストンを駆動させる駆動源と、を備える静電塗装システムの中間貯留装置の洗浄方法であって、
    前記シリンダ室に開口し且つ前記塗料供給源に接続された第1孔部からの洗浄液の供給と、前記シリンダ室に開口し且つ前記塗装ガンに接続された第2孔部からの洗浄液の供給とを切り替えて、前記シリンダ室を洗浄するに際し、
    前記第1孔部の開口径と前記第2孔部の開口径とを、シリンダ室の洗浄効率を高めるべく、相違させ、
    前記第1孔部から洗浄液を供給し、洗浄後の廃液を前記第2孔部から排出することで、前記シリンダ室を洗浄する第1洗浄と、
    前記第2孔部から洗浄液を供給し、洗浄後の廃液を前記第1孔部から排出することで、前記シリンダ室を洗浄する第2洗浄と、を行い、
    前記第1洗浄では、洗浄液及び乾燥用エアの供給を前記第1孔部に向かう第1方向の流れについて制御し、
    前記第2洗浄では、洗浄液及び乾燥用エアの供給を前記第2孔部に向かう第2方向の流れについて制御する、
    ことを特徴とする静電塗装システムの中間貯留装置の洗浄方法。
  5. 請求項記載の静電塗装システム中間貯留装置の洗浄方法において、
    前記ピストンの先端外周部に嵌合する環状のシール部材を適用し、前記シリンダ室の先端面に対向する前記シール部材の先端面が、前記ピストンの先端面と略面一となるように前記シール部材を配置して、前記洗浄液の流れを確保しつつ、前記シリンダ室のシリンダ軸方向の長さを略均等として前記シリンダ室を洗浄することを特徴とする静電塗装システムの中間貯留装置の洗浄方法。
  6. 請求項4又は5記載の静電塗装システムの中間貯留装置の洗浄方法において、
    前記第1孔部からの洗浄液の供給中及び前記第2孔部からの洗浄液の供給中に、前記駆動源により前記ピストンを駆動させて、前記シリンダ室を洗浄することを特徴とする静電塗装システムの中間貯留装置の洗浄方法。
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