JP2009032840A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】微細ショットキーMISFETのソース電極がチャネル端の表面ポテンシャルをピニングすることで発生するトランジスタ性能の劣化を防止する。
【解決手段】ショットキーMISFETを構成する、半導体基板上に形成したソース金属電極8と半導体基板中のチャネル領域11との接触で形成されるショットキー障壁高さとφB0、半導体基板のバンドギャップEと、半導体基板の真性キャリア濃度nと、デバイスの動作温度Tと、ボルツマン係数kに対して、少なくともソース電極と接するチャネル端近傍の不純物濃度NCHを、NCH≦n・exp((qφB0−0.5E)/kT)の条件を満たすようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、半導体基板中のチャネル領域に対して、ソース及びドレイン電極がショットキー接触を為すMISFETに関する。
MISFET(Metal-Insulator-Semiconductor Field Effect Transistor)の短チャネル効果抑制と、ソース及びドレイン電極の寄生抵抗低減による駆動能力の向上を目的に、ソース及びドレイン領域の全体に高融点金属や貴金属などの金属と半導体との化合物からなる金属電極を適用し、半導体基板に対しショットキー接合を形成したSSD−MISFET(Schottky−Source/Drain−MISFET)構造が提案されている。
SSD−MISFETにおいて、ON状態におけるドレイン電流の向上と、OFF状態における金属電極からのリーク電流を低減するため、ショットキー接合におけるポテンシャル障壁(ショットキー障壁)を、ON状態ではMISFETのドレイン電流となるチャネル少数キャリアに対し低く、OFF状態では半導体基板の多数キャリアに対して高くなるような、材料を選択する必要がある。これは、金属電極のフェルミ準位をN型MISFETには伝導帯近傍、P型MISFETには価電子帯に近い材料を用いることで可能となる。
上記の特徴を持つ例が、特許文献1に記載されている。具体的には、半導体基板として、Si結晶を用い、金属電極にはN型MISFETではErシリサイドやYbシリサイド、P型MISFETではPtシリサイドやIrシリサイドが形成されている。さらに、チャネル部の不純物プロファイルをレトログレード型とすることで、寄生バイポーラ効果を軽減させた内容が記載されている。
特許文献2には、特許文献1と同様の金属材料が用いられているが、金属材料を直接チャネル領域と接触させず、それらの間にチャネル領域とは異なる導電型の半導体からなるエクステンション領域を設けることで、少数キャリアの注入効率を上げ、ドレイン電流を向上させる内容が記載されている。
特表2003−517210号公報 特表2006−278818号公報
しかしながら、背景技術は、微細なSSD−MISFETの形成において、ドレイン電流低下と、サブスレショルド特性の劣化の問題に対処することが難しい。
発明者らの調査によると、特許文献2に記載の背景技術は、エクステンション層の抵抗と金属電極とエクステンション層の界面抵抗の影響で、SDD−MISFETの長所といえる寄生抵抗の低減に対して、効果が弱いことを確認した。特に、微細なMISFETでは、エクステンション層の薄膜化による抵抗増加だけでなく、金属電極とエクステンション層の接触面積が狭まることによる寄生抵抗の増大が問題となる。
特許文献2に記載の背景技術は、特に短チャネル効果抑制のためにチャネル不純物濃度を高めたとき、サブスレショルド特性の急峻性が劣化する問題に対処することが難しい。
発明者は、このサブスレショルド特性の問題が、チャネル端のバンド構造が金属電極によりピン(固定)される物理現象が原因で発生することを明らかとした。以下、この現象を第一の物理現象と呼び、図1及び図2を元に、SSD−MISFETにおいて第一の物理現象が顕在化した状態を説明する。
図1に背景技術に基づくSSD−MISFETの断面図を示す。図2は図1のA−A’で示した位置、つまり、ゲート絶縁膜直下のソース電極(金属電極)からチャネル領域までのバンド構造を示している。以下ではN型トランジスタを例として示すが、P型であっても極性を反転させれば同様である。ゲート電圧は図2(a)ではフラットバンド電圧(VFB)、図2(b)ではフラットバンド電圧以上且つしきい値電圧以下で、シリサイド近傍のSi基板のバンドがフラットになるクリティカル電圧(V)、図2(c)ではチャネル内部が反転するしきい値電圧に近い電圧が印加された場合のバンド構造である。
図2(a)や図2(b)の様に、ゲート電圧がフラットバンド電圧からクリティカル電圧までの場合、表面ポテンシャルψはゲート電圧の高まりと共に増加する。しかし、クリティカル電圧以上になると、図2(c)の様にチャネル内部の表面ポテンシャルは反転状態の表面ポテンシャルψSTHに到達するものの、チャネル端では表面ポテンシャルが増加せず、ψSCで固定されている。原因は、金属電極がチャネル端のバンド構造をピンする現象に起因している。これがSSD−MISFETにおいて、第一の物理現象が顕在化した状態である。
なお、ψSCは金属/半導体のショットキー接触において、金属と半導体のフェルミ準位の違いから半導体側に延びる無バイアス状態の拡散電位と等価である。よって、ψSCは主に金属と半導体とのフェルミ準位差と半導体中の不純物濃度によって決定される(後述)。
以下、第一の物理現象が顕在化した場合、サブスレショルド特性の急峻性が失われる理由を述べる。
ゲート電圧がしきい値電圧以下の領域で流れるサブスレショルド領域のドレイン電流は、均一なチャネル不純物分布を仮定した場合、以下の理論式で記述できる。
Figure 2009032840
ただし、qは素電荷量、Aは電流の断面積、Dは電子の拡散係数、Lはチャネル長、n(0)とn(L)はそれぞれソース側、及びドレイン側のチャネル端の電子(少数キャリア)濃度である。
ソース側、及びドレイン側のチャネル端電子濃度n(0)は理論的にチャネル端の表面ポテンシャルψSに対し、それぞれ以下の式で記述される。
Figure 2009032840
Figure 2009032840
ただし、np0は熱定常状態における半導体基板(ここではN型MISFETを想定しているため、P型半導体基板)の少数キャリア(電子)濃度、Vはドレイン電圧、kはボルツマン係数、Tは絶対温度である。
第一の物理現象が顕在化した場合、ゲート電圧を印加してもチャネル端の表面ポテンシャルがψSCで固定される。そのため、式2及び式3より、ゲート電圧を印加してもチャネル端の電子濃度の増加が抑制される。その結果、式1で記述されるサブスレショルド領域の電流増加が抑制されることにより急峻性が失われる。
以上のように、背景技術には以下の半導体装置の性能に係る課題が残されている。
(1)寄生抵抗の増大
(2)サブスレショルド特性の劣化
本発明の目的は、上記のような性能劣化を低減した、半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、半導体基板上のゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上のゲート長が所定長以下のゲート電極と、ゲート電極及びゲート絶縁膜下の半導体基板に形成した第一導電型のチャネル領域と、チャネル領域に接続したソース電極及びドレイン電極と、チャネル領域及びソース電極及びドレイン電極の底部と接触する基板領域と、を有し、前記ソース電極及びドレイン電極のうち、少なくともソース電極は、金属または金属と半導体との化合物からなり、前記チャネル領域に存在する多数キャリアにとって障壁となるショットキー接触を形成し、チャネル領域のうち少なくともソース電極近傍のソース近傍領域において、正味の不純物濃度NCHが、同領域の半導体のエネルギーギャップEと、同領域の真性キャリア密度nと、前記ショットキー接触におけるショットキー障壁高さφB0と、素電荷量qと、ボルツマン定数kと、絶対温度Tとに対して、
Figure 2009032840
の関係を満たす、第一の濃度となることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記ゲート長が300nm以下であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記ソース近傍領域の不純物濃度は第一の濃度であり、ソース近傍領域以外のチャネル領域の不純物濃度は第一の濃度とは異なる第二の濃度であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記第二の濃度は、第一の濃度以上、5×1019cm−3以下であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記基板領域は、前記第一導電型の半導体であり、正味の不純物濃度が1×1010cm−3以上、5×1019cm−3以下であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記基板領域は、シリコン酸化膜であることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、半導体基板に前記ソース電極近傍領域が前記第一の濃度となる第一導電型のチャネル領域を形成する第一の工程と、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極の両端の半導体基板に、チャネル領域に対しショットキー接触を為す、ソース及びドレイン電極を形成する第二の工程と、を含む。
また、請求項8に記載の発明は、前記第一の工程は、正味の不純物濃度が第一の濃度となる第一導電型の半導体基板を製造する工程、または、不純物濃度が第一の濃度より高い第一導電型の半導体基板に対して、第二導電型の不純物をイオン注入技術で導入し、正味の不純物濃度が第一の濃度となる第一導電型のチャネル領域を形成する工程、または、第二導電型の半導体基板に第一導電型の不純物をイオン注入技術で導入し、正味の不純物濃度が第一の濃度となる第一導電型のチャネル領域を形成する工程、または、エピタキシャル技術を用いて、半導体基板上に第一の濃度となる第一導電型のチャネル領域を形成する工程の、何れかの工程である。
また、請求項9に記載の発明は、前記第一の工程は、請求項7に記載の何れかの工程の後に、チャネル領域において、ソース電極からドレイン電極方向に向けて、不純物濃度が第一の濃度から第一の濃度より高い濃度となる不純物分布を形成する第三の工程を施す。
また、請求項10に記載の発明は、前記第二の工程は、半導体基板表面を清浄化及び露出する工程と、物理気相成長(PVD)法を用いて、Er、Yb、Pt、Ir、Pb、Ni、Co、Ti、Wの群から選択される一の、または複数の金属を堆積する工程と、150℃以上600℃以下で熱処理する工程と、
を順次為す。
また、請求項11に記載の発明は、前記第三の工程は、ゲート電極を形成する領域に矩形型構造物を形成し、イオン注入技術を用い、イオンビームの入射角を半導体基板に垂直な方向から、ゲート電極のゲート長方向のドレイン電極側へ傾けた条件で、不純物を注入することで為される。
また、請求項12に記載の発明は、前記矩形型構造物の基端部におけるソース電極側近傍へ入射する前記イオンビームを前記矩形型構造物により遮蔽する。
本発明によれば、急峻なサブスレショルド特性を維持し、ON状態においてドレイン電流の劣化を軽減した、高速動作のMISFET半導体装置を実現することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態について詳細に説明する。
図3は本発明に係る実施の最良の形態であるSSD−MISFET(半導体装置)を示す断面図である。このSSD−MISFETは、図3に示すように、Si基板(半導体基板)1と、このSi基板1に形成されたトレンチ型の素子分離領域2と、Si基板1の上方における素子分離領域2間に形成されたゲート絶縁膜3と、このゲート絶縁膜3の直上に形成されたゲート電極4と、このゲート電極4及びゲート絶縁膜3の外周に形成された側壁膜5と、ゲート絶縁膜3の下部における両側に形成されたソース電極8aまたはドレイン電極8bである金属電極8と、ゲート電極4と側壁膜5とを覆うように形成された層間絶縁膜9と、金属電極8に接続された配線/コンタクト10と、ゲート絶縁膜3の下方かつ金属電極8間に形成された第一導電型のチャネル領域11と、このチャネル領域11及びソース電極8a及びドレイン電極8bの底部と接触するように半導体基板1に形成された基板領域12と、を備える。後述するように、このチャネル領域11における不純物の濃度または濃度分布が従来と異なる。
この濃度に関して、本発明に係る半導体装置は、チャネル領域11のうち少なくともソース電極8a近傍のソース近傍領域において、正味の不純物濃度NCHが、同領域の半導体のエネルギーギャップEと、同領域の真性キャリア密度nと、前記ショットキー接触におけるショットキー障壁高さφB0と、素電荷量qと、ボルツマン定数kと、絶対温度Tとに対して、
Figure 2009032840
の関係を満たす第一の濃度となるように構成されている。以下、式4の関係を満たす不純物濃度を、有効不純物濃度と呼ぶ。
(MISFETの導電型)
本発明の実施の最良の形態による半導体装置は、N型MISFET及びP型MISFETの両方の導電型の半導体装置の製造が可能である。N型、またはP型の違いは、背景技術と同様である。例えば、Si基板の例では、半導体基板1もしくはウェル領域及びチャネル領域11の不純物として、N型MISFETの場合は、B,Al,In,Ga等のアクセプター型、P型MISFETの場合は、P,As,Sb等のドナー型を導入し、活性化させればよい。また、ゲート電極8は仕事関数をそれぞれの導電型で最適となるように製造すればよい。
(ゲート長)
ゲート電極4は、ゲート絶縁膜3上のゲート長が所定長以下であり、特に、ゲート長が300nm以下において寄生抵抗の影響が問題となる微細なMISFETに本発明は適している。しかし、本発明は、ゲート長が短い領域にだけに限られず、任意の寸法に適用可能である。
(ソース/ドレイン金属電極)
ソース電極8a及びドレイン電極8bのうち、少なくともソース電極8aは、金属または金属と半導体との化合物からなっている。
そして、金属電極8の材料に関しては、N型MISFETには、金属電極8のフェルミ準位は半導体基板1の真性フェルミ準位以上の範囲で、好ましくは伝導帯に近いかそれ以上とする。同様に、P型MISFETには、真性フェルミ準位以下の範囲で、好ましくは価電子帯に近いか、それ以下にする。このようにすることにより、チャネル領域11に存在する多数キャリアにとって障壁となるショットキー接触、すなわち、高いショットキー障壁が形成される。この結果、整流効果が強まりリーク電流が抑制できると、同時に、ON状態において少数キャリアが感じるポテンシャル障壁を低くすることができるため、寄生抵抗が減少する。
なお、金属電極8の具体的な材料は、半導体基板1にSiを用いた例では、N型MISFETには、ErシリサイドやYbシリサイドが好ましい。P型MISFETには、PtシリサイドやIrシリサイドが好ましい。さらに、製造の容易性を考えると、N型MISFETには、Erシリサイド、P型MISFETには、Ptシリサイドが好ましい。このとき、Erシリサイドの多数キャリア(正孔)に対するショットキー障壁高さは0.84eVである。一方、Ptシリサイドの多数キャリア(電子)に対するショットキー障壁高さは、0.88eVである。
さらにまた、Pb、Ni、Co、Ti、Wでも、Er、Yb、Pt、Ir、Pb、Ni、Co、Ti、Wの群から選択される複数の金属でもよい。
(ソース電極側のチャネル端不純物濃度)
ソース電極8a近傍のチャネル領域の不純物濃度は、式4に示した有効不純物濃度の範囲に設定する。有効不純物濃度には濃度の下限は無く、真性半導体であっても発明の効果は維持される。
具体的な有効不純物濃度は、半導体基板1としてエネルギーギャップEが1.12eVのSi結晶を用いた例では、デバイス動作温度を300Kとし、ショットキー障壁高さは上述の値を用いると、N型MISFETのErシリサイドでは、6.7×1014cm−3以下のアクセプター不純物となる。P型MISFETのPtシリサイドでは3.16×1015cm−3以下のドナー不純物となる。
(チャネル不純物分布)
本発明の実施の最良の形態に係る半導体装置において、チャネル領域の不純物分布は、ソース電極8a側からドレイン電極8b側に至るチャネル領域11全体の不純物濃度を、有効不純物濃度に設定してもよい。もしくは、ソース電極8a側のチャネル不純物濃度だけを有効不純物濃度とし、その他のチャネル領域11の不純物濃度は有効不純物濃度より高い値としてもよい。短チャネル効果を抑制する観点では、後者を選択し、さらに、チャネル領域11以外の基板領域の不純物濃度も高めることが好ましい。
(半導体基板)
本発明の実施の最良の形態に係る半導体装置においては、あらゆる半導体基板に対して効果が得られる。また、SOI(Silicon−on−Insulator)基板やSGOI(SiGe−on−Insulator)基板など、積層構造を有する基板や、半導体基板をエッチング加工したFIN型構造基板に対しても、有効性は失われない。
次に、式4の導出について説明する。
上述した課題の原因は、ソース電極8a側のチャネル端の表面ポテンシャルが金属電極8の影響で固定され、ψSC以上増加せず、反転層状態の表面ポテンシャルのψSTHに到達しないことにある。
ところが、発明者らの実験により、上記の問題は、金属電極8によって固定された表面ポテンシャルψSCに対し、反転状態となる表面ポテンシャルψSTHが小さい状態、つまり、
ψSC≧ψSTH
となる条件で回避できることが明らかとなった。
さらに、しきい値電圧条件における表面ポテンシャルψSTHは、フェルミ準位Eと真性フェルミレベルEとの電位差ψBに対し、
ψSTH=2ψB
となる関係と、ψは、ソース電極8aを為す金属電極8と接するチャネル領域11の不純物濃度NCHと真性キャリア密度nと素電荷量qに対し、
ψ=kT/q×ln(NCH/n
となる関係と、金属電極8によって固定された表面ポテンシャルψSCは、金属電極8側から見たショットキー障壁φB0と、半導体のエネルギーギャップEとψとqに対し、
ψSC=φB0−(E/(2q)−ψ
となる関係とにより、上述の問題を回避することが可能な、SSD−MISFETの設計指針となる、式4に示した関係式を導出した。
なお、チャネル領域11のソース電極11aとなる金属電極8と近接するチャネル領域11だけに有効不純物濃度を適用し、その他の領域のチャネル不純物濃度はそれよりも高く設定しても本発明による効果は得られることも発見した。このような構造では、金属電極8によるソース端バンド構造のピンの影響が無効化されたため、サブスレショルド特性及びON状態のデバイス特性は、不純物濃度が高い領域の影響を支配的に受けていた。この特徴を利用すると、SSD−MISFETのしきい値電圧の設計範囲を広げることが可能となり、微細MISFETにおいても短チャネル効果の抑制が容易となる。
また、本発明に係る半導体装置は、抵抗値が低い金属と半導体の化合物をチャネル領域と直接接触させた構造を有している。そのため、寄生抵抗を低減することが可能となる。
(第一の実施例)
次に、第一の実施例について説明する。
本発明の第一の実施例では、チャネル領域の不純物分布が、ソース端(ソース近傍領域)では有効不純物濃度(第一の濃度)であるが、ドレイン端(ソース近傍領域以外のチャネル領域)では有効チャネル不純物濃度以上の不純物濃度(第二の濃度)となっていることが特徴である。また、上記の不純物分布形成は、側壁膜5を形成した後に為されたため、側壁膜5やそれ以前のゲート絶縁膜3やゲート電極4の形成などの一般に高温の熱処理が用いられる工程での不純物の拡散の影響を回避できる。
製造方法について図4(a)から図4(c)を用いて説明する。
図4(a)のように、少なくとも、Si基板の表面部分(例えば、表面から深さ方向に1000nmまでの領域)において、第一導電型の不純物が有効不純物濃度より低いSi基板1を準備し、リソグラフィー技術を用いて素子分離領域をレジスト膜にパターンニングし、垂直性の高いエッチング技術を用いて溝を掘り、溝にシリコン酸化膜を埋め込み、トレンチ型の素子分離領域2を形成する。
次に、図4(b)では、熱酸化法またはラジカル酸化法またはプラズマ酸化法を用いてシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜3を成膜する。シリコン酸化膜以外にも、シリコン酸窒化膜やHigh−k膜を適用してもよい。シリコン酸窒化膜の場合は、上記の酸化プロセスに加えて、プラズマ窒化処理を行い形成する。また、High−k膜の場合は、上記のシリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜を成膜後、高誘電率物質(例えば、Hf)を堆積し、熱処理を施すことで形成できる。
続いて、ゲート絶縁膜3上に減圧化学気相成長(LPCVD)法を用いて、シランガスを原料ガスとして、650度以下の条件で、厚さ60nm以上(例えば150nm)の多結晶シリコンを成膜する。
次に、多結晶シリコン膜に対し、第2導電型の不純物をイオン注入法で導入する。このとき、ドーズ量は1×1014cm−2以上、2×1016cm−2以下の範囲とする。また、注入エネルギーは、不純物が多結晶シリコン膜を突き抜けてシリコン基板へ到達しない程度のエネルギーとする。
次に、リソグラフィー技術を用いてゲート電極をレジスト膜にパターンニングし、垂直性の高いドライエッチング法を用いて多結晶シリコンをエッチングし、ゲート電極4を形成する(ゲート長は例えば100nm)。レジスト膜をSPM洗浄等で除去した後、多結晶シリコン膜に注入した不純物をRTA処理により活性化する。その後、LPCVD法を用いて、Si(OCを原料ガスとして、650度の条件で、シリコン酸化膜を20nm堆積し、垂直性の高いドライエッチング技術を用いてエッチングすることで、ゲート電極4の側面に側壁膜5を形成する。このようにして、ゲート電極4を形成する領域にゲート絶縁膜3、ゲート電極4及び側壁膜5からなる矩形型構造物を形成する。
続いて、イオン注入のイオンビームの入射角を、半導体基板1に垂直な方向から、ゲート電極4のゲート長方向で、ドレイン電極側に15度以上で70度以下傾けた条件で、第一導電型の不純物をイオン注入する。このとき矩形型構造物の基端部におけるソース電極8a側近傍へ入射するイオンビームが、矩形型構造物により遮蔽される。注入エネルギーは、注入深さが、ゲート長に対し半分以下となる条件が好ましい(ゲート長100nmに対して、50nm)。
このようにチルト角と注入エネルギーを設定することで、ソース側のチャネル不純物濃度は、ゲート電極がマスクとなるため有効不純物濃度のままであり、一方のドレイン電極側のチャネル不純物濃度は増加するため、図4(b)に示す位置に高濃度領域7と有効不純物領域6が形成される。ドーズ量は1×1011cm−2以上とする。続いて、RTP装置またはレーザーアニール装置またはフラッシュランプアニール装置を用いて、不純物が拡散しないような、非常に短時間の活性化アニール処理を施す。
次に、図4(c)では、ソース及びドレインに金属電極8を形成するため、APM洗浄やDHF洗浄などの前処理を施し、ソース及びドレイン領域において、Si基板表面を清浄化し、露出させる。このとき、側壁膜5がエッチングされ完全に除去しないように、側壁膜5の厚さと前処理の時間を調整する。前処理後の側壁膜5の厚さは5nmとなる。
次に、金属膜(例えば、N型MISFETではEr、P型MISFETではPt)を物理気相成長(PVD)法で、厚さ10nm堆積する。必要に応じて、高真空度に保ったまま連続で、TiN膜を10nm程度スパッタしてもよい。
次に、シリサイド化反応を起こす熱処理(例えば、窒素雰囲気、500度、5分)を行い、シリサイド膜を形成する。シリサイドはシリコン基板中にほぼ等方的に成長するが、シリサイドの厚さは、上述の注入深さ(例では、50nm)より可能な限り薄くすることで高濃度領域7を厚く残すことができ、短チャネル効果抑制の観点で好ましい。また、側壁膜5の厚さ(例では5nm)より厚いことで、ゲート電極とオフセットすることが無くなり寄生抵抗低減の観点で好ましい。
その後、未反応の余剰金属物を酸洗浄(Ptに対して王水、エルビウムに対してNHO)で除去することで、金属電極8が形成される。このとき、同時にゲート電極の上部もシリサイド化されてもよい。
最後に、プラズマCVD法または常圧CVD法を用いて450℃以下の低温でシリコン酸化膜を成膜し、層間絶縁膜9を形成する。次に、リソグラフィー技術を用いてコンタクトのレジスト膜にパターンニングを形成し、ドライエッチング技術を用いて層間絶縁膜9をエッチングし、コンタクトホールを形成する。
その後、レジスト膜を剥離し、例えば、TiN/Al膜を順次PVD法で堆積し、リソグラフィー技術とドライエッチング技術を用いて配線をレジスト膜にパターンニングし、TiN/Al膜をドライエッチングすることで、配線/コンタクト10を形成する。
第一の実施例では、ドレイン側のチャネル領域のみに高い不純物濃度を導入することで、短チャネル効果の影響を軽減している。そして、ソース電極側のチャネル領域は、有効不純物濃度に設定されている。これによって、ソース金属電極がチャネル端のバンド構造をピンすることで生じる、デバイス特性の劣化を回避でき、微細でサブスレショルド特性や駆動特性の劣化が軽減された高性能なSSD−MISFETの製造が実現される。
また第一の実施例では、ゲート長100nmという300nm以下で、短チャネル効果の影響を軽減するなどという顕著な効果が得られたが、300nm以下に限定されるものではない。
(第二の実施例)
次に第二の実施例について説明する。
まず、本発明の第二の実施例では、以下の特徴がある。
チャネル領域の不純物分布がSi基板表面において薄く、深い領域で濃い、所謂、レトログレード型としている。レトログレード型の不純物分布を形成後、プロセスの熱処理温度を500度以下とした。これによって、不純物の拡散が抑制され、レトログレード型の分布を維持できる。さらに、ゲート電極には不純物偏析のシリサイド材料からなるゲート電極を適用する。この利点は、デバイス性能の面では仕事関数制御とゲート抵抗の低減、製造上ではプロセスの低温化である。
本発明の第二の実施例を図5(a)から図5(d)を用いて説明する。図5(a)のように、半導体基板の表面にイオン注入法を用いて第一導電型の不純物濃度を注入し、RTP処理により不純物の活性化することで、高濃度領域7を形成する。このとき、注入エネルギーを調整し、注入の深さを300nm程度、濃度はピークの位置で、例えば正味の不純物濃度が1×1016cm−3以上、5×1019cm−3以下とする。
次に、図5(b)では、APM洗浄とHF洗浄を行い清浄なSi表面を露出した後、エピタキシャル技術を用いて、30nmの真性(ノンドープ)Si結晶を成長させ、有効不純物領域6を形成する。このとき、高濃度領域からの不純物の拡散を抑制するため、低超高真空CVD法を用いて550度以下の低温で成長する。もしくは、プラズマアシストCVD法を用いて400度以下で成長させる。
以降の工程は、同じ理由でプロセスを低温化する必要がある。続いて、リソグラフィー技術を用いてレジスト膜に素子分離領域をパターンニングし、垂直性の高いエッチング技術を用いて溝を掘り、溝に酸化膜を埋め込み、トレンチ型の素子分離領域2を形成する。
次に、図5(c)では、ゲート絶縁膜を低温のプラズマ酸化法を用いて、酸素と不活性ガスの混合ガスをプラズマ化し400度以下で0.5nm以上、4.0nm以下のシリコン酸化膜を成膜することでゲート絶縁膜3を成膜する。
その後、光CVD法を用いて、シランガスを原料ガスとして、400度以下の温度で、アモルファスシリコンを100nm以下(例えば、20nm)堆積する。
その後、アモルファスシリコンに第二導電型の不純物をイオン注入法で導入する。このとき、ドーズ量は1×1013cm−2以上、2×1016cm−2以上の範囲とする。また、注入エネルギーは、不純物がアモルファスシリコンを突き抜けてSi基板3へ到達しない程度のエネルギーとする。
続いて、リソグラフィー技術を用いてレジスト膜にゲート電極をパターンニングし、垂直性の高いエッチング技術を用いてアモルファスシリコンをエッチングすることで、ゲート電極4を形成する。
次に、レジスト膜をSPM洗浄で用いて剥離後、プラズマCVD法を用いて、シランガスとNOガスを原料ガスとして、500度以下で20nmのシリコン酸化膜を堆積し、垂直性の高いドライエッチング法を用いて、シリコン酸化膜をエッチングし、側壁膜5を形成する。
次に、図5(d)では、ソース/ドレイン及びゲート電極にシリサイドを形成するため、APM洗浄やDHF洗浄などの前処理を施し、Si表面を清浄化し、露出させる。このとき、側壁膜5がエッチングされ完全に除去しないように、側壁膜5の厚さと前処理の時間を調整する。前処理後の側壁膜5の厚さは5nmとなる。
次に、金属膜(例えば、N型MISFETではEr、P型MISFETではPt)を物理気相成長(PVD)法で厚さ15nm堆積する。必要に応じて、高真空度に保ったまま連続で、酸化防止膜となるTiN膜を10nm程度スパッタしてもよい。次に、シリサイド化反応を起こす熱処理(例えば、窒素雰囲気中、500度、5分)を行い、このとき、ゲート電極の全体がシリサイドとなる。ゲート電極に注入していた不純物は、シリサイドがゲート電極の上部から下部まで順次反応する過程で、雪かき効果により、ゲート絶縁膜界面との界面に偏析する。また、ソース/ドレイン電極のシリサイドはチャネル領域まで潜り込み、ゲート電極とオーバーラップする領域が存在している。
その後、未反応の余剰金属物を酸洗浄(Ptに対して王水、エルビウムに対してNHO3)で除去することで、ソース/ドレイン領域に金属電極8とシリサイドからなるゲート電極4が形成される。次に、プラズマCVD法や常圧CVD法を用いて450℃以下の低温でシリコン酸化膜を成膜し、層間絶縁膜9を形成する。
次に、リソグラフィー技術を用いてコンタクトのレジストパターンを形成し、ドライエッチング技術を用いて層間絶縁膜9をエッチングし、コンタクトホールを形成する。その後、レジスト膜を剥離し、TiN/Alを順次PVD法で堆積し、リソグラフィー技術とドライエッチング技術を用いて配線をレジスト膜にパターンニングし、TiN/Alをドライエッチングすることで、配線/コンタクト10を形成する。
以上のように第二の実施例では、プロセス温度の低温化によって、レトログレード型の不純物分布が実現される。これによって、ソース電極近傍の不純物濃度が有効不純物濃度の条件を満たすことが可能となる。そして、ソース金属電極がチャネル端のバンド構造をピンすることで生じる、デバイス特性の劣化を回避でき、微細でサブスレショルド特性や駆動特性の劣化が軽減された高性能なSSD−MISFETの製造が実現される。なお、第二の実施例でも、ゲート長100nmという300nm以下で、短チャネル効果の影響を軽減するなどという顕著な効果が得られたが、300nm以下に限定されるものではない。
なお、半導体基板1にソース電極8a近傍領域が第一の濃度(有効不純物濃度)となる第一導電型のチャネル領域11を形成する第一の工程が、不純物濃度が第一の濃度より高い第一導電型の半導体基板に対して、第二導電型の不純物をイオン注入技術で導入し、正味の不純物濃度が第一の濃度となる第一導電型のチャネル領域を形成する工程でもよい。
さらに、第一の工程が、第二導電型の半導体基板に第一導電型の不純物をイオン注入技術で導入し、正味の不純物濃度が第一の濃度となる第一導電型のチャネル領域を形成する工程でもよい。
従来例の半導体装置の構造を示す断面図を示すものである。 従来例の半導体装置の、ゲート絶縁膜直下における、ソース電極からチャネル端のバンド構造図を示すものである。 本発明に係る実施の最良の形態である半導体装置の断面図ある。 本発明の半導体装置の製造方法として、第1の実施例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法として、第2の実施例を示す工程断面図である。
符号の説明
1 Si基板
2 素子分離領域
3 ゲート絶縁膜
4 ゲート電極
5 側壁膜6 有効不純物濃度領域
7 高濃度領域
8 金属電極(左側:ソース/右側:ドレイン)
9 層間絶縁膜
10 配線/コンタクト
11 チャネル領域
12 基板領域
伝導帯
真性フェルミ準位
フェルミ準位
価電子帯
φB0 ショットキー障壁高さ(ポテンシャル)
ψ 表面ポテンシャル
ψSTH 反転状態の表面ポテンシャル
ψSC クリティカル状態の表面ポテンシャル

Claims (12)

  1. 半導体基板上のゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上のゲート長が所定長以下のゲート電極と、ゲート電極及びゲート絶縁膜下の半導体基板に形成した第一導電型のチャネル領域と、チャネル領域に接続したソース電極及びドレイン電極と、チャネル領域及びソース電極及びドレイン電極の底部と接触する基板領域と、を有し、
    前記ソース電極及びドレイン電極のうち、少なくともソース電極は、金属または金属と半導体との化合物からなり、前記チャネル領域に存在する多数キャリアにとって障壁となるショットキー接触を形成し、
    チャネル領域のうち少なくともソース電極近傍のソース近傍領域において、正味の不純物濃度NCHが、同領域の半導体のエネルギーギャップEと、同領域の真性キャリア密度nと、前記ショットキー接触におけるショットキー障壁高さφB0と、素電荷量qと、ボルツマン定数kと、絶対温度Tとに対して、
    Figure 2009032840
    の関係を満たす、第一の濃度となることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ゲート長が300nm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ソース近傍領域の不純物濃度は第一の濃度であり、ソース近傍領域以外のチャネル領域の不純物濃度は第一の濃度とは異なる第二の濃度であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第二の濃度は、第一の濃度以上、5×1019cm−3以下であることを特徴とする、請求項3に記載の半導体装置
  5. 前記基板領域は、前記第一導電型の半導体であり、正味の不純物濃度が1×1010cm−3以上、5×1019cm−3以下であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  6. 前記基板領域は、シリコン酸化膜であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  7. 半導体基板に前記ソース電極近傍領域が前記第一の濃度となる第一導電型のチャネル領域を形成する第一の工程と、
    半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    ゲート電極の両端の半導体基板に、チャネル領域に対しショットキー接触を為す、ソース及びドレイン電極を形成する第二の工程と、
    を含む、請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第一の工程は、
    正味の不純物濃度が第一の濃度となる第一導電型の半導体基板を製造する工程、
    または、不純物濃度が第一の濃度より高い第一導電型の半導体基板に対して、第二導電型の不純物をイオン注入技術で導入し、正味の不純物濃度が第一の濃度となる第一導電型のチャネル領域を形成する工程、
    または、第二導電型の半導体基板に第一導電型の不純物をイオン注入技術で導入し、正味の不純物濃度が第一の濃度となる第一導電型のチャネル領域を形成する工程、
    または、エピタキシャル技術を用いて、半導体基板上に第一の濃度となる第一導電型のチャネル領域を形成する工程の、
    何れかの工程である、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第一の工程は、
    請求項8に記載の何れかの工程の後に、チャネル領域において、ソース電極からドレイン電極方向に向けて、不純物濃度が第一の濃度から第一の濃度より高い濃度となる不純物分布を形成する第三の工程を施す、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第二の工程は、
    半導体基板表面を清浄化及び露出する工程と、
    物理気相成長(PVD)法を用いて、Er、Yb、Pt、Ir、Pb、Ni、Co、Ti、Wの群から選択される一の、または複数の金属を堆積する工程と、
    150℃以上600℃以下で熱処理する工程と、
    を順次為す、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第三の工程は、
    ゲート電極を形成する領域に矩形型構造物を形成し、
    イオン注入技術を用い、イオンビームの入射角を半導体基板に垂直な方向から、ゲート電極のゲート長方向のドレイン電極側へ傾けた条件で、不純物を注入することで為される、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記矩形型構造物の基端部におけるソース電極側近傍へ入射する前記イオンビームを前記矩形型構造物により遮蔽する、請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
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