JP2009030883A - 重金属除去装置及びセメント製造システム - Google Patents

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【課題】重金属を含む焼成原料の焼成により生じるダストに含まれる重金属を効率的に除去し得る重金属除去装置、及び当該重金属除去装置を備えるセメント製造システムを提供する。
【解決手段】重金属除去装置10は、重金属が揮発し得る温度以上の温度に加熱されたダストの一部と重金属を含む排ガスとを分離するサイクロンセパレータ11と、サイクロンセパレータ11の後段に接続され、ダストの残部と重金属を含む排ガスとを分離するバグフィルタ13と、バグフィルタの後段に接続され、排ガスから重金属を除去する重金属除去塔14とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、重金属除去装置及びセメント製造システムに関し、特にセメント製造システムからの排ガスに含まれる重金属を除去するための装置に関するものである。
近年、廃棄物の再資源化を推進するために、セメント原料や焼成燃料として各種廃棄物が多く利用されるようになってきている。セメント原料や焼成燃料として利用される廃棄物の中には、都市ゴミ焼却灰、各種汚泥、石炭灰、建設発生土等の重金属を含むものもあるため、セメント製造システムに持ち込まれる重金属の量が増大することが懸念される。
セメント製造工程に持ち込まれる重金属類のうち、水銀、亜鉛、セレン、これらの塩化物等は、セメント製造システムの高温部(例えば、ロータリーキルン、プレヒータ等)にて揮発し、排ガス中に含まれる。その後、排ガスの温度が低下することに伴い、排ガス中に含まれるダストの表面にこれらの重金属が析出し、又は重金属やその化合物自身の微粒子となる。
これらのダストや微粒子は、セメント製造システムの排ガス経路に設けられている集塵機(電気集塵機、バグフィルタ等)で捕集され、排ガス中から除去される。
このようにして捕集されたダスト等をセメント原料や焼成燃料の一部として再利用する場合、ダスト等に含まれる揮発性の重金属の大部分は、セメント製造システムの高温部で再び揮発し、排ガス中に含まれた状態で再び排ガス経路に導かれる。
このような重金属のうち、水銀は、揮発性が高く、高温でガス化しやすいためにクリンカにはほとんど含有されず排ガスに含まれ、一部は排ガスとともに系外に排出されるが、大部分は排ガス系を循環することになる。このため、排ガス中の水銀を除去する手段を設けないと、セメント原料等から持ち込まれる水銀量が増大するのに伴い排ガス中の水銀濃度が次第に高くなり、系外への水銀排出量が増えてしまうという問題が生じる。
そこで、セメント製造システムにおける排ガス中の水銀量を低減するために、セメント焼成設備から排出された排ガス中に含まれるダストを電気集塵機等で捕集し、そのダストを加熱炉に導き、ダストに含まれる揮発性金属成分の揮発温度以上に加熱して揮発性金属成分をガス化して除去し、揮発性金属成分を除去したダストをセメント原料の一部として用いる方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−355531号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、ダストを加熱炉に導いて揮発性金属成分の揮発温度以上に加熱するために新たな熱源が必要であり、かつダストを加熱炉外周により間接的に加熱するため、排ガス中の水銀量の低減処理が効率的でないという問題がある。
そこで、本発明は、重金属を含む焼成原料の焼成により生じるダストに含まれる重金属を効率的に除去し得る重金属除去装置、及び当該重金属除去装置を備えるセメント製造システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、重金属を含む焼成原料の焼成により生じるダストに含まれる重金属を除去する装置であって、前記重金属が揮発し得る温度以上の温度に加熱された前記ダストと前記重金属を含む排ガスとを分離する分離装置と、前記分離装置にて分離された排ガスから重金属を除去する重金属除去塔とを備えることを特徴とする重金属除去装置を提供する(請求項1)。
ダストを加熱してダストに含まれる重金属を揮発させた後に、当該ダストの温度が低下すると、揮発した重金属が再度ダストの表面に析出してしまうことがあるが、上記発明(請求項1)によれば、加熱したダストと揮発した重金属を含む排ガスとを分離装置で分離することができ、揮発した重金属が再度ダストの表面に析出することなく重金属を含む排ガスのみを重金属除去塔に導入することができ、ダストに含まれる重金属を効率的に除去することができる。
上記発明(請求項1)においては、前記分離装置が、前記ダストの一部と前記排ガスとを分離する第1の分離装置と、前記第1の分離装置の後段に設けられ、前記ダストの残部と前記排ガスとを分離する第2の分離装置とを有するのが好ましい(請求項2)。かかる発明(請求項2)において、第1の分離装置としては、例えば、重力集塵装置、慣性集塵装置、サイクロンセパレータ(遠心力集塵装置)等を使用することができるが、これらのうちサイクロンセパレータを使用するのが好ましい。また、第2の分離装置としては、例えば、電気集塵装置、バグフィルタ(濾過集塵装置)等を使用することができるが、これらのうちバグフィルタを使用するのが好ましい。
上記発明(請求項2)によれば、第1の分離装置にてダストの一部が分離・捕集されるため、第2の分離装置にてダストの残部のみを分離・捕集すればよく、ダストの分離・捕集効率を向上させることができ、ダストの温度の低下により重金属がダストの表面に再度析出してしまうのを抑制することができ、重金属の除去効率をより向上することができる。
上記発明(請求項2)においては、前記第1の分離装置と前記第2の分離装置との間に、前記ダストの温度を前記第2の分離装置での分離処理に適した温度であって、かつ前記重金属が揮発し得る温度以上の温度に調節する調温装置がさらに設けられているのが好ましい(請求項3)。
上記発明(請求項3)によれば、第2の分離装置の前段に調温装置が設けられていることで、第2の分離装置での分離処理に適した温度であって、かつ重金属が揮発し得る温度以上の温度のダストが第2の分離装置に導入されるため、第2の分離装置にかかる負荷を低減することができるとともに、揮発した重金属のみを重金属除去塔に導入することができ、より効率的に重金属を除去することができる。
また、本発明は、重金属を含むセメント原料を予熱するプレヒータと、前記プレヒータにて予熱されたセメント原料を焼成するキルンと、前記プレヒータから排出される排ガス中のダストを捕集する集塵装置と、上記発明(請求項2,3)に係る重金属除去装置と、前記プレヒータ又は前記キルンの窯尻部と前記第1の分離装置とを接続し、前記プレヒータ又は前記キルンの窯尻部から抽気した抽気ガスを前記第1の分離装置に供給するダクトとを備え、前記集塵装置にて捕集されたダストを、前記ダクトの途中に導入し、前記第1の分離装置及び前記第2の分離装置にて分離されたダストを、前記プレヒータに投入することを特徴とするセメント製造システムを提供する(請求項4)。
上記発明(請求項4)によれば、セメント製造システムのプレヒータ又はキルン窯尻部から抽気した抽気ガスにより、集塵装置にて捕集されたダストを加熱することができるため、ダストの表面に析出している重金属を揮発させるために新たな熱源を設ける必要がなく、エネルギー的に効率よくダストに含まれる重金属を除去することができる。しかも、第1の分離装置及び第2の分離装置にて分離・捕集されたダストは、重金属濃度が大幅に低減されたものであるため、セメント原料として再利用することができるとともに、セメント製造システムの系内の重金属濃度を低減することができる。
上記発明(請求項4)においては、前記プレヒータ又は前記キルンの窯尻部から抽気した400〜1100℃の抽気ガスが、前記ダクトを介して前記第1の分離装置に供給されるのが好ましい(請求項5)。
上記発明(請求項5)によれば、抽気ガスの温度が上記範囲内であることで、ダストの表面に析出している重金属を効率的に除去することができ、特にダストの表面に析出している水銀を効率的に除去することができる。
本発明によれば、重金属を含む焼成原料の焼成により生じるダストに含まれる重金属を効率的に除去し得る重金属除去装置、及び当該重金属除去装置を備え、排ガス中に含まれる重金属を、新たな熱源を必要とすることなく効率的に除去し得るセメント製造システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るセメント製造システムについて、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るセメント製造システムを示す概略構成図である。
図1に示すように、セメント製造システム1は、セメント原料を乾燥する乾燥機2と、乾燥機2にて乾燥したセメント原料を粉砕する粉砕機3と、粉砕機3にて所定の粒度に粉砕されたセメント原料を予備的に加熱する第1〜第4のサイクロン4a〜4dを有するプレヒータ4と、セメント原料を仮焼する仮焼炉5と、予備的に加熱され、仮焼されたセメント原料を焼成しクリンカを生成するロータリーキルン6aと、ロータリーキルン6aにより生成したクリンカからセメントを製造する仕上げミル7と、ロータリーキルン6aからの排ガス中に含まれるダストを捕集する集塵装置8と、セメント製造システム1からの排ガスを排出する煙突9と、セメント製造システム1からの排ガスに含まれる重金属を除去する重金属除去装置10とを備える。なお、図1において、破線で示される矢印は、プレヒータ4からの排ガスの流れを示すものである。
重金属除去装置10は、プレヒータ4の第2のサイクロン4bとダクトを介して接続されるサイクロンセパレータ11と、サイクロンセパレータ11の後段に接続される調温装置12と、調温装置12の後段に接続されるバグフィルタ13と、バグフィルタ13の後段に接続される重金属除去塔14とを備える。なお、プレヒータ4の第2のサイクロン4bとサイクロンセパレータ11とを接続するダクトの途中には、集塵装置8にて捕集された集塵ダストを投入し得るように構成されている。
サイクロンセパレータ11には、第2のサイクロン4bから抽気した抽気ガス及びダクトに投入された集塵ダストが導入されるため、サイクロンセパレータ11は、650℃程度の高温の抽気ガス及び集塵ダストを導入可能であり、少なくとも当該集塵ダストのうちの一部(粗粒分,粗粒ダスト)を分離・捕集し得るものである。
調温装置12は、後段に接続されるバグフィルタ13に導入される抽気ガス及び集塵ダストの残部(微粒分,微粒ダスト)を、バグフィルタ13での分離処理に適した温度であって、かつ重金属が揮発し得る温度以上の温度に調節し得るものであればよい。例えば、650℃程度の高温の抽気ガスを導入できる耐熱性のセラミックフィルターエレメント等を使用する場合には、調温装置12を設ける必要はないが、一般的なバグフィルタの稼動温度の上限は250℃程度であるとともに、抽気ガス中に揮発して存在する重金属が微粒ダストに吸着することを防ぐため、許容される稼動温度の範囲内で可能な限り高温で集塵することが望ましいことから、調温装置12としては、抽気ガス及び集塵ダストの残部の温度を250〜260℃程度に調節し得るものであればよい。調温装置12により調節された抽気ガス及び集塵ダストの残部の温度が260℃を超えると、後段のバグフィルタ13に負荷がかかり、バグフィルタ13における適切な分離処理が困難となるおそれがある。
バグフィルタ13は、調温装置12にて所定の温度に調節され、サイクロンセパレータ11にて分離・捕集されなかった集塵ダストの残部(微粒ダスト)を分離・捕集し得るものである。なお、バグフィルタ13は、集塵ダストから揮発した重金属を揮発した状態のまま重金属除去塔14に導入できるように、重金属の揮発温度以上の温度(例えば、250℃以上の温度)に対する耐熱性を有するものであるのが好ましく、そのような観点から、バグフィルタ13として250℃以上の温度で使用可能なガラス繊維製フィルタ、テフロン(登録商標)製フィルタ等を有する高温バグフィルタを用いるのが好ましい。
重金属除去塔14としては、抽気ガス中に揮発して存在する重金属を除去し得るものであればよく、例えば、活性炭を充填した活性炭吸着塔からなる装置等が挙げられる。活性炭吸着塔にて重金属を吸着した活性炭は、加熱することで再生利用することができる。なお、活性炭の加熱により得られた排ガスは、スプレー塔で洗浄し、洗浄された排ガスをガス用の重金属吸着塔に通して重金属を回収し、洗浄液はpHを調整した後に水溶液用の重金属吸着塔にて重金属を回収し、重金属を回収した後の処理液は、排水処理設備にて処理した上で廃棄すればよい。
なお、重金属除去塔14は、活性炭の代わりに重金属と反応し得る金属(アマルガム形成金属)を充填した装置であってもよいし、それらの代わりにアマルガム形成金属を担持した吸着材を充填した装置であってもよいし、これらを組み合わせたものを充填した装置であってもよい。
重金属(水銀等)と反応し得る金属としては、例えば、金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム等のアマルガムを形成する金属を好適に用いることができる。これらの金属を重金属除去塔14に充填する場合、当該金属の形状としては、例えば、粒状、コイル状、繊維状、ベルサドル状、ラシヒリング状、ハニカム状等が挙げられ、これらのうち特にハニカム状であれば重金属除去塔14を流れるガスの圧力損失を低減することができるため好ましい。
重金属除去塔14における吸着材(活性炭、アマルガム形成金属、アマルガム形成金属担持吸着材)の充填量は、モル比で処理すべき重金属量の10倍以上であるのが好ましく、100倍以上であれば重金属の除去効率を格段に向上させることができる。
このようなセメント製造システム1において、重金属を含む廃棄物を含有するセメント原料を一部に含むセメント原料を、必要に応じて乾燥機2にて乾燥する。重金属を含む廃棄物としては、例えば、重金属含有土壌、フライアッシュ、高炉二次灰、都市ごみ焼却灰、下水汚泥等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
廃棄物に含まれる重金属としては、特に限定されるものではないが、例えば、水銀、セレン、カドミウム、亜鉛等の揮発性重金属、又はそれらの塩化物等の揮発性重金属化合物等が挙げられる。
このようなセメント製造システム1において、必要に応じて乾燥機2にて乾燥したセメント原料を、粉砕機3に投入し、所定の粒度に粉砕する。粉砕されたセメント原料は、プレヒータ4の第1サイクロン4a、第2サイクロン4b、第3サイクロン4c、仮焼炉5、第4サイクロン4d及びロータリーキルン6aを順に経て、ロータリーキルン6aにて焼成される。
ロータリーキルン6aにてセメント原料が焼成された際のロータリーキルン6aからの排ガスは、仮焼炉5、プレヒータ4の第4サイクロン4dから第1サイクロン4a、粉砕機3又は乾燥機2を経て、集塵装置8に導入される(図1の破線矢印を参照)。
プレヒータ4からの排ガスには、セメント原料に含まれる重金属が揮発して残存しているとともに、ダストが含まれているが、かかる重金属は、排ガスの温度の低下に伴いダストの表面に析出する。具体的に、プレヒータ4からの排ガスの温度は、集塵装置8では100〜150℃程度となっており、ほとんどの重金属がダストの表面に析出することになる。
集塵装置8にて捕集されたダスト(集塵ダスト)は、プレヒータ4の第2のサイクロン4bとサイクロンセパレータ11とを接続するダクトに導入される。ダクトに導入された集塵ダストは、第2のサイクロン4bから抽気され、ダクト内を流れる抽気ガスにより加熱されながらサイクロンセパレータ11に導入され、サイクロンセパレータ11内にて引き続き集塵ダストが加熱される。
かかる抽気ガスの温度は、650℃程度であり、重金属が揮発し得る温度以上の温度であるため、抽気ガスにより集塵ダストが加熱されることで、集塵ダストの表面に析出した重金属は、抽気ガス中に揮発する。
なお、抽気ガスの量は、第2のサイクロン4bから排出される排ガスの全量のうちの1/10程度の量であればよい。この程度の量であれば、集塵ダストから重金属を揮発させるべく当該集塵ダストを十分に加熱することができる。また、処理すべき排ガス(抽気ガス)量を低減し、かつ排ガス(抽気ガス)中の水銀濃度をより高濃度にすることができるため、より効率的に重金属を除去することができる。
サイクロンセパレータ11にて集塵ダストの一部(粗粒ダスト)が分離・捕集され、サイクロンセパレータ11にて分離・捕集されなかった集塵ダストの残部(微粒ダスト)及び抽気ガスは、調温装置12に導入され、それらの温度がバグフィルタ13での集塵処理に適した温度であって、かつ重金属が揮発し得る温度以上の温度に調節された上で、バグフィルタ13に導入される。
調温装置12にて温度が調節された抽気ガス及び微粒ダストが、バグフィルタ13に導入され、バグフィルタ13にて微粒ダストが分離・捕集され、その後抽気ガスが重金属除去塔14に導入される。これにより、抽気ガス中に揮発して存在する重金属が、重金属除去塔14にて吸着除去される。
重金属除去塔14から排出された、重金属が除去された抽気ガスは、排ガス路を介して集塵装置8に導入され、煙突9から排出される。このようにして重金属が除去された抽気ガスは、その水銀濃度が十分に低いため、そのまま排出することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るセメント製造システム1は、集塵装置8にて捕集された集塵ダストを加熱することで、集塵ダストの表面に析出した重金属を揮発させることができ、サイクロンセパレータ11にて集塵ダストのうちの粗粒分を分離・捕集し、温度調節後、バグフィルタ13にて集塵ダストのうちの微粒分を分離・捕集することで、集塵ダストの温度の低下により重金属が再度集塵ダストの表面に析出するのを抑制し、抽気ガス中の重金属を除去することができる。
また、集塵装置8にて捕集された集塵ダストを第2のサイクロン4bからの抽気ガスによって加熱することで、重金属を揮発させて除去するための新たな熱源を必要とすることがなく、エネルギー的に効率よく重金属を除去することができる。
さらに、第2のサイクロン4bからの抽気ガスの量を、セメント製造システム1からの排ガス量の1/10程度とすることで、従来のセメント製造システムに比べ、排ガス中の重金属濃度を高濃度にすることができ、効率よく重金属を除去することができる。
さらにまた、サイクロンセパレータ11及びバグフィルタ13にて分離・捕集されたダスト中の重金属濃度が大幅に低減されているため、当該ダストを再度セメント原料として使用しても、セメント製造システム1の系内の重金属濃度を低減することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態において、サイクロンセパレータ11とバグフィルタ13との間に調温装置12を設けて、加熱された集塵ダストの温度をバグフィルタ13での分離処理に適した温度であって、かつ集塵ダストに含まれる重金属が揮発し得る温度に調節しているが、バグフィルタ13として400〜600℃程度の耐熱性を有する分離装置を用いる場合には、調温装置12を設ける必要はない。
また、上記実施形態において、重金属除去装置10は、2つの分離装置(サイクロンセパレータ11及びバグフィルタ13)を備えるものであるが、ダストを排ガスから分離し、当該ダストのすべてを捕集できるものであれば、1つの分離装置を備えるものであってもよく、この場合、より粒度の小さいダストを分離・捕集可能なバグフィルタ、電気集塵機等を用いることができる。
さらにまた、上記実施形態において、第2のサイクロン4bから抽気した650℃程度の抽気ガスによって集塵ダストを加熱しているが、重金属を揮発させる目的を達成し得るのであれば、セメント製造システム1の他の部位(例えば、第3のサイクロン4c、第4のサイクロン4d、仮焼炉5、ロータリーキルン窯尻部6b等)から抽気した抽気ガスによって集塵ダストを加熱してもよい。この場合に、抽気ガスの温度が、400〜1100℃程度であればよく、特に500〜600℃程度であるのが好ましい。400℃未満だと、重金属を十分に揮発させるのが困難となるおそれがあり、1100℃を超えるとガスの抽気が困難となる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に何ら制限されるものではない。
〔実施例1〕
図2に示す気流加熱実験装置を用い、EPダスト中の水銀濃度(mg/kg)を測定した。気流加熱実験装置20は、ジェットヒータ(ライスター・ジャパン社製,商品名:ライスター熱風機ホットウィンドS型)21と複数の加熱バーナー22とを有する加熱管23、加熱管23の一端部に接続された冷却管24、加熱管23と冷却管24との接続部に設けられた、ろ紙を有するEPダスト捕集用プローブ25を備える。かかる気流加熱実験装置20においては、冷却管24を介して吸引することで、加熱管23の他端部から供給されたEPダストが加熱されながら加熱管23内を移動し、さらにEPダスト捕集用プローブ25を介して吸引することで、当該プローブ25のろ紙にてEPダストが捕集される。なお、加熱後のEPダスト中の水銀濃度(mg/kg)を、加熱気化原子吸光分析装置(日本インスツルメンツ社製,商品名:SP−3D及びRD−3)を用いて測定した。
なお、かかる測定に用いたEPダストとしては、既存のセメント製造装置の電気集塵機(EP)にて捕集されたEPダストを用い、当該EPダスト中の水銀濃度は、12.8mg/kgであった。また、加熱温度は、400℃、500℃、及び600℃とし、加熱時間は、2秒、4秒及び6秒とした。
測定結果を表1、図3及び図4に示す。
Figure 2009030883
表1、図3及び図4に示すように、400℃以上の温度で2秒以上加熱することにより、ダスト中の水銀を85%以上揮発させることが可能であり、6秒以上加熱することで、ダスト中の水銀を90%以上揮発させることが可能であることが確認された。また、600℃以上の温度で加熱することにより、加熱時間に影響を受けることなくダスト中の水銀を98%以上揮発させることが可能であることが確認された。
〔実施例2〕
実施例1にて用いた気流加熱実験装置20を用いて、加熱温度を600℃とした場合における冷却管24内(250℃)での水銀濃度を、実施例1と同様の方法により測定した。
測定結果を表2に示す。
Figure 2009030883
表2に示すように、600℃に加熱後、冷却管24にてEPダストの温度を250℃まで低下させたとしても、80%以上の水銀を揮発させることが可能であることが確認された。この結果から、図1に示すセメント製造システム1の第2のサイクロン4bからの650℃程度の抽気ガスにより集塵ダストを加熱し、調温装置12にて250℃程度にまで温度を低下させた上で、バグフィルタ13及び重金属除去塔14による処理を行うことで、集塵ダスト中の水銀を80%以上除去可能であると考えられる。
本発明の重金属除去装置は、セメント製造システムにおける系内の重金属の濃度の低減、特に水銀の濃度の低減に有用である。
本発明の一実施形態に係るセメント製造システムを示す概略構成図である。 本発明の実施例1における気流加熱装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例1における加熱処理後のダスト水銀濃度(mg/kg)と加熱時間(秒)との関係を示すグラフである。 本発明の実施例1における水銀除去率(%)と加熱時間(秒)との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…セメント製造システム
4…プレヒータ
6a…ロータリーキルン(キルン)
6b…ロータリーキルン窯尻部(キルン窯尻部)
8…集塵装置
10…重金属除去装置
11…サイクロンセパレータ(第1の分離装置)
12…調温装置
13…バグフィルタ(第2の分離装置)
14…重金属除去塔

Claims (5)

  1. 重金属を含む焼成原料の焼成により生じるダストに含まれる重金属を除去する装置であって、
    前記重金属が揮発し得る温度以上の温度に加熱された前記ダストと前記重金属を含む排ガスとを分離する分離装置と、
    前記分離装置にて分離された排ガスから重金属を除去する重金属除去塔と
    を備えることを特徴とする重金属除去装置。
  2. 前記分離装置が、前記ダストの一部と前記排ガスとを分離する第1の分離装置と、前記第1の分離装置の後段に設けられ、前記ダストの残部と前記排ガスとを分離する第2の分離装置とを有することを特徴とする請求項1に記載の重金属除去装置。
  3. 前記第1の分離装置と前記第2の分離装置との間に、前記ダストの温度を前記第2の分離装置での分離処理に適した温度であって、かつ前記重金属が揮発し得る温度以上の温度に調節する調温装置がさらに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の重金属除去装置。
  4. 重金属を含むセメント原料を予熱するプレヒータと、
    前記プレヒータにて予熱されたセメント原料を焼成するキルンと、
    前記プレヒータから排出される排ガス中のダストを捕集する集塵装置と、
    請求項2又は3に記載の重金属除去装置と、
    前記プレヒータ又は前記キルンの窯尻部と前記第1の分離装置とを接続し、前記プレヒータ又は前記キルンの窯尻部から抽気した抽気ガスを前記第1の分離装置に供給するダクトと
    を備え、
    前記集塵装置にて捕集されたダストを、前記ダクトの途中に導入し、
    前記第1の分離装置及び前記第2の分離装置にて分離されたダストを、前記プレヒータに投入することを特徴とするセメント製造システム。
  5. 前記プレヒータ又は前記キルンの窯尻部から抽気した400〜1100℃の抽気ガスが、前記ダクトを介して前記第1の分離装置に供給されることを特徴とする請求項4に記載のセメント製造システム。
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