JP2009027792A - カーボンコンミテータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンミテータ1を構成するライザメタル5を、セグメント3に半田を用いて接合するものにおいて、ボス2をモールドする前の段階で、筒状のカーボン基材7の一方の筒端面7aに、ライザメタル5となるメタルプレート8のリング状に形成されたセグメント接合部相当部位8aを半田付けする構成とし、前記セグメント接合部相当部位8aに貫通孔8eを形成し、カーボン基材7に半田付けする際に生じる気泡を貫通孔8eから外部に逃がすように構成する。
【選択図】図3
Description
請求項2の発明は、貫通孔は、セグメント接合部相当部位から放射方向に突出形成される複数のコイル接続部相当部位の内径側にそれぞれ形成され、これら貫通孔の内周面とカーボン基材とのあいだに半田による接合部が形成されるものとし、該接合部における半田の貫通孔内周面との接触面積は、コイル接続部にフュージングされるコイルの断面積よりも大きくなるように設定されている請求項1に記載のカーボンコンミテータである。
請求項3の発明は、カーボン基材で構成された周回り方向複数のセグメントと、導電性金属材で構成され、前記各セグメントにそれぞれ半田により接合するセグメント接合部とコイルがフュージングされるコイル接続部とを備えた複数のライザメタルと、絶縁性樹脂材で構成されたボスとからなるカーボンコンミテータにおいて、ライザメタルのセグメント接合部には貫通孔が形成され、該貫通孔の内周面とセグメントとのあいだに半田による接合部が形成されているカーボンコンミテータである。
請求項4の発明は、貫通孔内周面とセグメントとの接合部における半田の接触面積は、コイル接続部にフュージングされるコイルの断面積よりも大きくなるように設定されている請求項3に記載のカーボンコンミテータである。
請求項2の発明とすることにより、セグメントとメタルライザとの接合が一層確実になり、しかも、コンミテータの機能を低下させることがないようにできる。
請求項3の発明とすることにより、セグメントとメタルライザとの接合を確実にすることができる。
請求項4の発明とすることにより、コンミテータの機能を低下させることがないようにできる。
図面において、1は図示しない電動モータ(ポンプモータ)のモータ軸に一体的に外嵌するコンミテータであって、該コンミテータ1は、絶縁性樹脂材で構成され、モータ軸が回り止め状に貫通する貫通孔2aが開設された円筒状のボス2と、周回り方向複数(本実施の形態では六個)のセグメント3と、これら各セグメント3にそれぞれ半田4を用いて電気的な接合がなされ、ボス2の外径方向に突出状に配されるライザメタル5とを備えて構成されており、これらの基本構成は従来通りとなっている。
また、コイル接続部5bは、ボス2の外周面に沿い、ボス2の筒長方向一方側(図示しないモータコア配設側)に向けて折曲される第一折曲片(本発明の延出基端部に相当する)5dと、該第一折曲片5dの延出先端からボス2の筒長方向他方側に折り返され、前記第一折曲片5dの外径側に位置するように折曲される第二折曲片5eとを備えて構成され、第一、第二折曲片5d、5eのあいだのフック状の折曲部に、コイル6が懸け回されてフュージング処理されるように設定されている。
尚、各ライザメタル5のセグメント接合部5aの内径側には、係止爪5fがボス2の筒長方向一方側に向けて折曲形成されており、これによって、ボス2に埋設された状態でボス2とライザメタル5との一体化が一層強固になるように構成されている。
前記セグメント3の構成部材として円筒状のカーボン基材7と、ライザメタル5の構成部材として銅製板材(導電性金属材)を打ち抜いて構成されたメタルプレート8とを用意する。
前記メタルプレート8は、リング状に連結された状態になっているセグメント接合部相当部位8aと、該セグメント接合部相当部位8aの外周から外径方向に突出し、周回り方向所定間隙を存して形成される複数のコイル接続部相当部位8bとを備えた一枚板状に形成されており、これら複数のコイル接続部相当部位8bの外径側端部は一体化部8cにより連結されて、矩形状のプレート体に形成されている。さらに、メタルプレート8は、コイル接続部相当部位8bの内径側に位置するセグメント接合部相当部位8aが、切削加工することによりそれぞれ分割された分割セグメント接合部相当部位8dとなるが、これら分割セグメント接合部相当部位8dには中央部に位置して貫通孔8eが形成されるとともに、内径側縁部からは係止爪相当部位8fが折曲形成されている。
このとき、本実施の形態では、貫通孔8eの内周面に形成される接合部において、半田4の貫通孔8e内周面に接触する接触部4aにおける接触面積は、ライザメタル5のコイル接続部5bにフュージングされるコイル6の断面積よりも大きくなるように設定されている。因みに、貫通孔8eの内周面に付着する半田4の面積は、筒端面7aとセグメント接合部相当部位8aとのあいだに供給される半田4の量と、貫通孔8eの孔径Rによってコントロールすることができる。
尚、本実施の形態では、図1(B)に示すように、半田4が貫通孔8e(ライザメタル貫通孔5c)を塞ぐように付着(充填)するようコントロールされており、このようにした場合では、セグメント3とライザメタル5との接続不良を確実に防止できる。
2 ボス
3 セグメント
4 半田
5 ライザメタル
5a セグメント接合部
5b コイル接続部
6 コイル
7 カーボン基材
8 メタルプレート
8a セグメント接合部相当部位
8d 分割セグメント接合部相当部位
8e 貫通孔
Claims (4)
- カーボン基材で構成された周回り方向複数のセグメントと、導電性金属材で構成され、前記各セグメントにそれぞれ接合するセグメント接合部とコイルがフュージングされるコイル接続部とを備えた複数のライザメタルと、絶縁性樹脂材で構成されたボスとからなるカーボンコンミテータを、筒状のカーボン基材の一方の筒端面に、複数のライザメタルに分割されるメタルプレートのリング状に形成されたセグメント接合部相当部位を半田付けし、絶縁性樹脂材をモールドして形成するにあたり、メタルプレートのセグメント接合部相当部位には、カーボン基材に半田付けする際に生じる気泡を外部に逃がす貫通孔が周回り方向に形成されているカーボンコンミテータ。
- 貫通孔は、セグメント接合部相当部位から放射方向に突出形成される複数のコイル接続部相当部位の内径側にそれぞれ形成され、これら貫通孔の内周面とカーボン基材とのあいだに半田による接合部が形成されるものとし、該接合部における半田の貫通孔内周面との接触面積は、コイル接続部にフュージングされるコイルの断面積よりも大きくなるように設定されている請求項1に記載のカーボンコンミテータ。
- カーボン基材で構成された周回り方向複数のセグメントと、導電性金属材で構成され、前記各セグメントにそれぞれ半田により接合するセグメント接合部とコイルがフュージングされるコイル接続部とを備えた複数のライザメタルと、絶縁性樹脂材で構成されたボスとからなるカーボンコンミテータにおいて、ライザメタルのセグメント接合部には貫通孔が形成され、該貫通孔の内周面とセグメントとのあいだに半田による接合部が形成されているカーボンコンミテータ。
- 貫通孔内周面とセグメントとの接合部における半田の接触面積は、コイル接続部にフュージングされるコイルの断面積よりも大きくなるように設定されている請求項3に記載のカーボンコンミテータ。
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CN102064447B (zh) * | 2009-11-17 | 2014-11-19 | 德昌电机(深圳)有限公司 | 电机换向器及其制造方法 |
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