JP5317441B2 - カーボンコンミテータ - Google Patents
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Description
請求項2の発明は、半田の貫通孔内周面での接触面積は、コイル接続部にフュージングされるコイルの断面積よりも大きくなるように設定されている請求項1に記載のカーボンコンミテータである。
請求項2の発明とすることにより、セグメントとメタルライザとの接合が一層確実になり、しかも、コンミテータの機能を低下させることがないようにできる。
図面において、1は図示しない電動モータ(ポンプモータ)のモータ軸に一体的に外嵌するコンミテータであって、該コンミテータ1は、絶縁性樹脂材で構成され、モータ軸が回り止め状に貫通する貫通孔2aが開設された円筒状のボス2と、周回り方向複数(本実施の形態では六個)のセグメント3と、これら各セグメント3にそれぞれ半田4を用いて電気的な接合がなされ、ボス2の外径方向に突出状に配されるライザメタル5とを備えて構成されており、これらの基本構成は従来通りとなっている。
また、コイル接続部5bは、ボス2の外周面に沿い、ボス2の筒長方向一方側(図示しないモータコア配設側)に向けて折曲される第一折曲片(本発明の延出基端部に相当する)5dと、該第一折曲片5dの延出先端からボス2の筒長方向他方側に折り返され、前記第一折曲片5dの外径側に位置するように折曲される第二折曲片5eとを備えて構成され、第一、第二折曲片5d、5eのあいだのフック状の折曲部に、コイル6が懸け回されてフュージング処理されるように設定されている。
尚、各ライザメタル5のセグメント接合部5aの内径側には、係止爪5fがボス2の筒長方向一方側に向けて折曲形成されており、これによって、ボス2に埋設された状態でボス2とライザメタル5との一体化が一層強固になるように構成されている。
前記セグメント3の構成部材として円筒状のカーボン基材7と、ライザメタル5の構成部材として銅製板材(導電性金属材)を打ち抜いて構成されたメタルプレート8とを用意する。
前記メタルプレート8は、リング状に連結された状態になっているセグメント接合部相当部位8aと、該セグメント接合部相当部位8aの外周から外径方向に突出し、周回り方向所定間隙を存して形成される複数のコイル接続部相当部位8bとを備えた一枚板状に形成されており、これら複数のコイル接続部相当部位8bの外径側端部は一体化部8cにより連結されて、矩形状のプレート体に形成されている。さらに、メタルプレート8は、コイル接続部相当部位8bの内径側に位置するセグメント接合部相当部位8aが、切削加工することによりそれぞれ分割された分割セグメント接合部相当部位8dとなるが、これら分割セグメント接合部相当部位8dには中央部に位置して貫通孔8eが形成されるとともに、内径側縁部からは係止爪相当部位8fが折曲形成されている。
このとき、本実施の形態では、貫通孔8eの内周面に形成される接合部において、半田4の貫通孔8e内周面に接触する接触部4aにおける接触面積は、ライザメタル5のコイル接続部5bにフュージングされるコイル6の断面積よりも大きくなるように設定されている。因みに、貫通孔8eの内周面に付着する半田4の面積は、筒端面7aとセグメント接合部相当部位8aとのあいだに供給される半田4の量と、貫通孔8eの孔径Rによってコントロールすることができる。
尚、本実施の形態では、図1(B)に示すように、半田4が貫通孔8e(ライザメタル貫通孔5c)を塞ぐように付着(充填)するようコントロールされており、このようにした場合では、セグメント3とライザメタル5との接続不良を確実に防止できる。
2 ボス
3 セグメント
4 半田
5 ライザメタル
5a セグメント接合部
5b コイル接続部
6 コイル
7 カーボン基材
8 メタルプレート
8a セグメント接合部相当部位
8d 分割セグメント接合部相当部位
8e 貫通孔
Claims (2)
- カーボン基材で構成された周回り方向複数のセグメントと、導電性金属材で構成され、前記各セグメントにそれぞれ接合するセグメント接合部とコイルがフュージングされるコイル接続部とを備えた複数のライザメタルと、絶縁性樹脂材で構成されたボスとからなるカーボンコンミテータを、複数のセグメントに分割される筒状のカーボン基材と、複数のライザメタルに分割される板状のメタルプレートを用いて形成するにあたり、前記筒状のカーボン基材は、一方の筒端面が筒軸方向と直交する平面状に形成され、前記メタルプレートは、前記カーボン基材の一方の筒端面に対面するリング状のセグメント接合部相当部位を有し、前記カーボン基材の一方の筒端面にメタルプレートのセグメント接合部相当部位を半田付けした状態で、絶縁性樹脂材をモールドしてボスを形成し、該ボスに前記カーボン基材の一方の筒端面およびセグメント接合部相当部位が埋設される構成にする一方、メタルプレートのセグメント接合部相当部位には、該セグメント接合部相当部位から放射方向に突出形成される複数のコイル接続部相当部位の内径側にそれぞれ貫通孔が周回り方向に形成されたものとして、該貫通孔を、カーボン基材の一方の筒端面とメタルプレートのセグメント接合部相当部位とを半田付けする際に該一方の筒端面とセグメント接合部相当部位との対面間に生じる気泡を外部に逃がす構成にすると共に、貫通孔の孔内周面を、前記半田付けをする際に溶融した半田がカーボン基材の一方の筒端面側から孔内周面に付着してカーボン基材とメタルプレートとを電気的な接続状態とするための接合部とする一方、前記貫通孔の反カーボン基材側は、絶縁性樹脂材をモールドして形成されたボスによって塞がれるカーボンコンミテータ。
- 半田の貫通孔内周面での接触面積は、コイル接続部にフュージングされるコイルの断面積よりも大きくなるように設定されている請求項1に記載のカーボンコンミテータ。
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