JPH104653A - 平面形カーボン整流子及びその製造方法 - Google Patents

平面形カーボン整流子及びその製造方法

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JPH104653A
JPH104653A JP9051991A JP5199197A JPH104653A JP H104653 A JPH104653 A JP H104653A JP 9051991 A JP9051991 A JP 9051991A JP 5199197 A JP5199197 A JP 5199197A JP H104653 A JPH104653 A JP H104653A
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Kenichi Sugiyama
賢一 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め高温焼成したカーボンの特性を有効に活
用することのできる平面形カーボン整流子及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 樹脂より成る整流子本体3に金属性のセ
グメント5を複数固定し、この各セグメント5にカーボ
ン7を一体的に固定してなる平面形カーボン整流子にお
いて、前記カーボン7に設けた係合突起を前記セグメン
ト5に設けた係合孔に係合して固着一体化してなるもの
である。平面形カーボン整流子の製造方法は、セグメン
トになる金属母材とカーボンとを一体化する工程と、金
属母材とカーボンとを一体化した後、モールド樹脂によ
りモールドするとき、カーボンの露出面を上記モールド
樹脂により被覆する工程と、金属母材を各セグメントに
切断すると同時にカーボンを切断する工程と、カーボン
の表面からモールド樹脂を除去する工程と、よりなる製
造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば燃料ポンプ
等のモーター用の整流子として使用される平面形カーボ
ン整流子及びその製造方法に係り、さらに詳細には、整
流子におけるセグメントとカーボンとの結合を確実化し
た平面形カーボン整流子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平面形カーボン整流子は、モールド樹脂
より成る整流子本体の端面に金属性のセグメントを固着
し、かつこのセグメントにカーボンを固着した構成であ
る。この種の平面形カーボン整流子を製造する方法とし
て、例えば次の(A)〜(D)の方法がある。
【0003】(A)カーボンを成形する際、セグメント
となる金属性の母材をインサートしてカーボンと一体成
形した後、焼成し、その後にカーボンと一体成形された
金属母材をモールド樹脂と一体成形し絶縁体部分を形成
する。(例えば、特開平7−264812号参照) (B)予め絶縁体と金属母材とを一体成形等により一体
化し、その後、金属母材の表面にカーボンをハンダ付け
又は導電性接着剤により接着する。(例えば、特表平5
−502974号参照) (C)予め絶縁体と金属母材とを一体成形等により一体
化し、その後、金属母材表面にカーボンを成形し焼成す
る。(例えば、実公平7−42223号参照) (D)予め絶縁体と金属母材とを別個に用意しておき、
カーボンを成形する際に金属母材と絶縁体をインサート
しカーボンと一体成形する。(例えば、特開平6−17
8503号参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の(A)において
は、カーボンを焼成する温度は約600℃以上の高温で
あるために、一体成形される金属母材が軟化し、製品精
度、強度向上に問題がある。そこで、例えば約200℃
程度の低温でカーボンの焼成を行うことも可能である
が、この場合には、カーボンそのものの材質が特殊なも
のとなり、硬度、電気抵抗率、耐ガソリン性等の諸特性
において問題がある。
【0005】前述の(B)においては、カーボンを予め
単独で焼成しておくことができ、カーボン自体の材質上
の問題はない。しかし、金属母材の表面にカーボンをハ
ンダ付けした構成においては、モータの組立時の結線ヒ
ュージングの際の高熱により前記ハンダに緩みを生じる
おそれがある。
【0006】また、金属母材とカーボンとを導電性接着
剤を用いて接着した構成においては、導電性と耐ガソリ
ン性を兼ね備えた接着剤が必要であり、高価な構成とな
る。さらに、接着剤に導電性があるとしても、カーボン
や金属母材に比較して電気抵抗が大きくなるものであ
り、モータ運転時に、この部分の発熱、変質を生じ易い
という問題がある。
【0007】前述の(C)においては、金属母材の表面
にカーボンを焼成する際の高温によって樹脂よりなる絶
縁体が炭化するので、カーボンの焼成を低温で行わなけ
ればならず、カーボンの材質上に問題がある。
【0008】前述の(D)においては、上記(C)の場
合と同様の問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき従
来の問題に鑑みてなされたものである請求項1に係る発
明は、樹脂より成る整流子本体に金属性のセグメントを
複数固定し、この各セグメントにカーボンを一体的に固
定してなる平面形カーボン整流子において、前記カーボ
ンに設けた係合突起を前記セグメントに設けた係合孔に
係合して固着一体化してなる平面形カーボン整流子であ
る。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、セグメントに設けた係合孔の周縁部の少
なくとも1部をカーボンに設けた係合突起に喰い込ませ
てなる平面形カーボン整流子である。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、セグメントに設けた係合孔の周縁部でも
ってカーボンに設けた係合突起を締付けた構成の平面形
カーボン整流子である。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1,2又は
3に記載の発明において、セグメントおよびカーボンの
双方にメッキが施してあり、セグメントとカーボンとの
接合面は電気的導通を向上するために双方のメッキを溶
着した構成である平面形カーボン整流子である。
【0013】請求項5に係る発明は、樹脂より成る整流
子本体に金属性のセグメントを複数固定し、この各セグ
メントにカーボンを一体的に固定してなる平面形カーボ
ン整流子において、セグメントおよびカーボンの双方に
メッキが施してあり、上記セグメントとカーボンとの接
合面は電気的導通を向上するために双方のメッキを溶着
した構成である平面形カーボン整流子である。
【0014】請求項6に係る発明は、請求項4又は5に
記載の発明において、セグメントおよびカーボンの双方
のメッキ層は少なくとも二層以上のメッキ層よりなる平
面形カーボン整流子である。
【0015】請求項7に係る発明は、樹脂より成る整流
子本体に金属性のセグメントを複数固定し、この各セグ
メントにカーボンを一体的に固定してなる平面形カーボ
ン整流子の製造方法において、セグメントになる金属母
材とカーボンとを一体化する(a)工程と、金属母材と
カーボンとを一体化した後、モールド樹脂によりモール
ドするとき、カーボンの露出面を上記モールド樹脂によ
り被覆する(b)工程と、金属母材を各セグメントに切
断すると同時にカーボンを切断する(c)工程と、カー
ボンの表面からモールド樹脂を除去する(d)工程と、
よりなる平面形カーボン整流子の製造方法である。
【0016】請求項8に係る発明は、樹脂よりなる整流
子本体に金属性のセグメントを複数固定し、この各セグ
メントにカーボンを一体的に固定してなる平面形カーボ
ン整流子の製造方法において、セグメントになる金属母
材とカーボンとにそれぞれメッキを行う(a)工程と、
上記金属母材と上記カーボンとを一体化する(b)工程
と、一体化した上記金属母材とカーボンとを加熱して、
上記金属母材とカーボンとの接合面のメッキを溶着する
(c)工程と、一体化した前記金属母材とカーボンとを
モールド樹脂によりモールドするとき、上記モールド樹
脂によりカーボンの露出面の全面を被覆する(d)工程
と、前記金属母材を各セグメントに切断すると同時にカ
ーボンを切断する(e)工程と、カーボンのブラシとの
接触面からモールド樹脂を除去する(f)工程と、より
なる平面形カーボン整流子の製造方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、本例に係る平
面形カーボン整流子1は、モールド樹脂よりなる整流子
本体3の端面に、銅または銅合金などの金属よりなる複
数のセグメント5を一体的に固定し、このセグメント5
にカーボン7を一体的に固定してなるものである。
【0018】前記セグメント5は、整流子本体3に埋設
した複数のアンカー爪9を備えると共に、結線部11を
備えている。
【0019】上記整流子1は次のようにして製造され
る。すなわち、図2に示すように、前記アンカー爪9及
び結線部11となる部分を備えかつ切断線13によって
複数のセグメント5に切断分離される部分を備えた金属
母材15を加工する。この金属母材15はパンチング加
工によって打抜き加工するものである。
【0020】次に、図3に示すように、前記金属母材1
5におけるアンカー爪9及び結線部11を一側面側へ折
曲げ加工した後、図4に示すように、金属母材15に予
めドーナツ形状に高温焼成したカーボン17を一体的に
固定する。このように、金属母材15とカーボン17と
を一体的に固定するには、図5に示すように、カーボン
17に複数の係合突起17Pを設け、かつ図6に示すよ
うに、金属母材15の各結線部11に対応した位置に係
合孔15Hを設け、上記係合突起17Pと係合孔15H
とを係合して固着一体化することも可能である。
【0021】上記係合突起17Pと係合孔15Hとを係
合して固着一体化する構成としては、上記係合孔15H
の周縁部でもって係合突起17Pを締付けるように、例
えば焼ばめなどのように、部材の熱収縮を利用して互い
を一体に締結することも可能である。また、係合孔15
Hに対して係合突起17Pを圧入する構成とすることも
可能である。この際、係合孔15Hの加工時にバーリン
グ加工を行い、このバーリング加工によって突出形成さ
れた突出部分でもって前記係合突起17Pを締め付ける
構成とすることも可能である。
【0022】さらに、図7に示すように、金属母材15
の係合孔15Hにカーボン17の係合突起17Pを係合
した後に、先端部にかしめ刃19Bを備えた円筒形状の
かしめ工具19を用いて、金属母材15における係合孔
15Hの周縁部の1部に切り起し片21を形成し、この
切り起し片21によって係合突起17Pを締付けると共
に切り起し片21を係合突起17Pの周面に喰い込ませ
て、金属母材15とカーボン17とを固着一体化するこ
とも可能である。
【0023】前述のごとく金属母材15とカーボン17
とを一体化した後、モールド金型(図示省略)にセット
し、モールド樹脂23をモールドして前記整流子本体3
を成形する。上記モールド樹脂23をモールドすると
き、図8に示すように、カーボン17の露出面を全面的
に被覆するようにモールドする。
【0024】上述のごとくモールド樹脂23をモールド
した後、図1に示すように、前記結線部11に必要な曲
げ加工を行うと共にモータシャフト嵌合用の孔25の切
削加工を行い、かつスリット27の加工を行ってカーボ
ン17及び金属母材15を各セグメントに分割した後、
カーボン17のブラシ(図示省略)との接触面から前記
モールド樹脂23を切削等によって除去することによ
り、図1に示す構成の平面形カーボン整流子1が得られ
るものである。
【0025】以上のごとき説明より理解されるように、
本例によれば、カーボン17の露出面をモールド樹脂2
3によって被覆した状態において必要な加工を行い、最
終工程においてカーボンの摺動面からモールド樹脂を除
去するものであるから、各種の加工工程においてはモー
ルド樹脂がカーボンを保護することになり、例えば結線
部11の曲げ加工工程時や穴25の加工工程時にカーボ
ンにクラックや欠け等の損傷を与えることがないもので
ある。
【0026】また、本例によれば、予め高温焼成したカ
ーボンと金属母材とを係合突起と係合孔との係合によっ
て固着一体化するので、高温焼成したカーボンの特性を
活用でき、かつハンダ付けや接着剤による問題がないも
のである。
【0027】なお、カーボン17と金属母材15とを一
体化する構成としては、図9に示すように、金属母材1
5の係合孔15Hに係合し貫通したカーボン17の係合
突起17Pの先端部に大径部17A,小径部17Bを形
成し、この大径部17A,小径部17Bをモールド樹脂
3内に埋設する構成とすることも可能である。
【0028】図10は第2例を示すものである。すなわ
ち、この例においてはカーボン17および金属母材15
にそれぞれメッキ層31,33を施し、このメッキ層3
1,33を施した金属母材15とカーボン17とを前述
したように一体的に固定し、上記金属母材15とカーボ
ン17との接合面の電気的導通を向上せしめるために、
加熱して上記接合面のメッキ層31,33を溶着してな
るものである。そして、その後の製造工程は前述と同じ
であるから、重複した説明は省略する。
【0029】前記メッキ層31,33は、ニッケル,ス
ズ,クロム,金,銀,銅或いはそれらの合金からなる材
料であって、二層以上に形成することが望ましい。この
場合、第一層目は、金属母材15,カーボン17にそれ
ぞれなじみ性を有する材料とし、第二層目は第一層目の
メッキ層となじみ性を有し、かつ加熱して溶着したとき
に互いに親和性を有する材料であることが望ましい。な
お、メッキ層は二層に限らず複数層にしても良いもので
ある。
【0030】上述のように、金属母材15およびカーボ
ン17にそれぞれメッキ層31,33を施し、互いに一
体的に固定した後に加熱して互いの接合面のメッキ層を
溶着した構成においては、機械的な結合強度はカーボン
17に設けた係合突起17Pを金属母材15の係合孔1
5Hに係合した構成において十分に確保される。そし
て、単なる面接触の場合に比較して接触抵抗が低下して
導電性がより向上するものである。
【0031】
【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、請求項1に係る発明は、樹脂より成る整流子本体に
金属性のセグメントを複数固定し、この各セグメントに
カーボンを一体的に固定してなる平面形カーボン整流子
において、前記カーボンに設けた係合突起を前記セグメ
ントに設けた係合孔に係合して固着一体化してなるもの
であるから、カーボンとセグメントとを一体化するに当
って、ハンダ付けや接着剤を使用することなしに一体化
でき、予め高温焼成したカーボンの特性を充分に活用し
得るものである。
【0032】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、セグメントに設けた係合孔の周縁部の少
なくとも1部をカーボンに設けた係合突起に喰い込ませ
てなるものであるから、カーボンとセグメントとの一体
化がより確実になるものである。
【0033】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、セグメントに設けた係合孔の周縁部でも
ってカーボンに設けた係合突起を締付けた構成であるか
ら、カーボンとセグメントとの一体化がより確実になる
ものである。
【0034】請求項4に係る発明は、請求項1,2又は
3に記載の発明において、セグメントおよびカーボンの
双方にメッキが施してあり、セグメントとカーボンとの
接合面は電気的導通を向上するために双方のメッキを溶
着した構成であるから、セグメントとカーボンとの接触
面の接触抵抗が低下し、接触面における導電性が向上す
る。
【0035】請求項5に係る発明は、樹脂より成る整流
子本体に金属性のセグメントを複数固定し、この各セグ
メントにカーボンを一体的に固定してなる平面形カーボ
ン整流子において、セグメントおよびカーボンの双方に
メッキが施してあり、上記セグメントとカーボンとの接
合面は電気的導通を向上するために双方のメッキを溶着
した構成であるから、セグメントとカーボンとの接触面
の接触抵抗が低下して接触面の導電性がより向上するも
のである。
【0036】請求項6に係る発明は、請求項4又は5に
記載の発明において、セグメントおよびカーボンの双方
のメッキ層は少なくとも二層以上のメッキ層よりなるも
のであるから、セグメントおよびカーボンになじみ性を
有するメッキ層を第一層とし、第一層になじみ性があ
り、かつ溶着したときに互いに親和性を有する材料を第
二層とすることができ、セグメントとカーボンとの接合
面のメッキ層を溶着するときの溶着性を確保することが
できるものである。
【0037】請求項7に係る発明は、樹脂より成る整流
子本体に金属性のセグメントを複数固定し、この各セグ
メントにカーボンを一体的に固定してなる平面形カーボ
ン整流子の製造方法において、セグメントになる金属母
材とカーボンとを一体化する(a)工程と、金属母材と
カーボンとを一体化した後、モールド樹脂によりモール
ドするとき、カーボンの露出面を上記モールド樹脂によ
り被覆する(b)工程と、金属母材を各セグメントに切
断すると同時にカーボンを切断する(c)工程と、カー
ボンの表面からモールド樹脂を除去する(d)工程と、
よりなる製造方法であるから、例えば結線部の曲げ加工
工程やモータシャフト用穴の切削加工工程など、各種の
加工工程時にモールド樹脂によってカーボンを保護する
ことができると共に、セグメントとカーボンとの機械的
結合強度が十分に確保されるものである。
【0038】請求項8に係る発明は、樹脂よりなる整流
子本体に金属性のセグメントを複数固定し、この各セグ
メントにカーボンを一体的に固定してなる平面形カーボ
ン整流子の製造方法において、セグメントになる金属母
材とカーボンとにそれぞれメッキを行う(a)工程と、
上記金属母材と上記カーボンとを一体化する(b)工程
と、一体化した上記金属母材とカーボンとを加熱して、
上記金属母材とカーボンとの接合面のメッキを溶着する
(c)工程と、一体化した前記金属母材とカーボンとを
モールド樹脂によりモールドするとき、上記モールド樹
脂によりカーボンの露出面の全面を被覆する(d)工程
と、前記金属母材を各セグメントに切断すると同時にカ
ーボンを切断する(e)工程と、カーボンのブラシとの
接触面からモールド樹脂を除去する(f)工程と、より
なる製造方法であるから、セグメントとカーボンとの機
械的結合強度が十分に確保されると共に、例えば切削加
工工程時にモールド樹脂でもってカーボンを保護するこ
とができることは勿論のこと、セグメントとカーボンと
の接触面の接触抵抗を低下でき導電性を向上することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平面形カーボン整流子の説明図で
ある。
【図2】金属母材の説明図である。
【図3】金属母材の説明図である。
【図4】金属母材にカーボンを取付けた状態の説明図で
ある。
【図5】カーボンの説明図である。
【図6】金属母材の説明図である。
【図7】金属母材の係合孔とカーボンの係合突起との係
合状態を示す説明図である。
【図8】モールド樹脂によりカーボンを被覆した状態を
示す説明図である。
【図9】カーボンと金属母材を一体化するための別の形
態例を示す説明図である。
【図10】金属母材とカーボンとにそれぞれメッキを施
して一体的に固定した例を示す説明図である。
【符号の説明】
3 整流子本体(モールド樹脂) 5 セグメント 7 カーボン 15 金属母材 17 カーボン 21 切り起し片 23 モールド樹脂 27 スリット 31,33 メッキ層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂より成る整流子本体に金属性のセグ
    メントを複数固定し、この各セグメントにカーボンを一
    体的に固定してなる平面形カーボン整流子において、前
    記カーボンに設けた係合突起を前記セグメントに設けた
    係合孔に係合して固着一体化してなることを特徴とする
    平面形カーボン整流子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、セグメ
    ントに設けた係合孔の周縁部の少なくとも1部をカーボ
    ンに設けた係合突起に喰い込ませてなることを特徴とす
    る平面形カーボン整流子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の発明において、セグメ
    ントに設けた係合孔の周縁部でもってカーボンに設けた
    係合突起を締付けた構成であることを特徴とする平面形
    カーボン整流子。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載の発明におい
    て、セグメントおよびカーボンの双方にメッキが施して
    あり、セグメントとカーボンとの接合面は電気的導通を
    向上するために双方のメッキを溶着した構成であること
    を特徴とする平面形カーボン整流子。
  5. 【請求項5】 樹脂より成る整流子本体に金属性のセグ
    メントを複数固定し、この各セグメントにカーボンを一
    体的に固定してなる平面形カーボン整流子において、セ
    グメントおよびカーボンの双方にメッキが施してあり、
    上記セグメントとカーボンとの接合面は電気的導通を向
    上するために双方のメッキを溶着した構成であることを
    特徴とする平面形カーボン整流子。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の発明において、
    セグメントおよびカーボンの双方のメッキ層は少なくと
    も二層以上のメッキ層よりなることを特徴とする平面形
    カーボン整流子。
  7. 【請求項7】 樹脂より成る整流子本体に金属性のセグ
    メントを複数固定し、この各セグメントにカーボンを一
    体的に固定してなる平面形カーボン整流子の製造方法に
    おいて、次の各工程よりなることを特徴とする平面形カ
    ーボン整流子の製造方法、 (a)セグメントになる金属母材とカーボンとを一体化
    する工程、 (b)金属母材とカーボンとを一体化した後、モールド
    樹脂によりモールドするとき、カーボンの露出面を上記
    モールド樹脂により被覆する工程、 (c)金属母材を各セグメントに切断すると同時にカー
    ボンを切断する工程、 (d)カーボンのブラシとの接触面からモールド樹脂を
    除去する工程。
  8. 【請求項8】 樹脂よりなる整流子本体に金属性のセグ
    メントを複数固定し、この各セグメントにカーボンを一
    体的に固定してなる平面形カーボン整流子の製造方法に
    おいて、次の各工程よりなることを特徴とする平面形カ
    ーボン整流子の製造方法、 (a)セグメントになる金属母材とカーボンとにそれぞ
    れメッキを行う工程、 (b)上記金属母材と上記カーボンとを一体化する工
    程、 (c)一体化した上記金属母材とカーボンとを加熱し
    て、上記金属母材とカーボンとの接合面のメッキを溶着
    する工程、 (d)一体化した前記金属母材とカーボンとをモールド
    樹脂によりモールドするとき、上記モールド樹脂により
    カーボンの露出面の全面を被覆する工程、 (e)前記金属母材を各セグメントに切断すると同時に
    カーボンを切断する工程、 (f)カーボンのブラシとの接触面からモールド樹脂を
    除去する工程。
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Cited By (7)

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