JP2009027410A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、S/N比がよくない環境においても確実に通信対象の電波から情報を取得することができ、ビット誤り率を改善できる無線通信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の無線通信装置は、受信部により受信した応答信号を入力して相互に90度位相のずれた搬送波により直交復調される直交復調部9と、直交復調部9において直交復調されたベースバンドの2つの応答信号に対してゲイン調整を行う自動利得制御部10と、応答信号の受信時における信号レベル及びノイズレベルを検出する受信状態検出部12bと、位相がずれた2つの応答信号に対して各信号の信号レベルは強調しノイズレベルは低下させる重み付け処理を行って合成信号を生成するIQ演算部12aと、IQ演算部12aにより重み付け処理された合成信号を解読する解読部が設けられた信号復号部12と、を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線タグ等の通信対象に送信信号を送り応答信号を受信してこれを解読する無線通信装置であって、ビット誤り率(Bit Error Rate;BER)を改善でき、S/N比(Signal to Noise Ratio)がよくない環境においても無線タグ等の通信対象の電波から混信することなく確実に情報を取得することができる無線通信装置に関する。
近年バーコードに代わって、RFID(Radio Frequency Identificatin)タグ等の非接触の無線タグが脚光を浴びている。そして、今後あらゆる物品にこのRFIDタグ等が貼付され、流通することが予想されている。このためRFIDタグと非接触で通信するリーダライタ装置等の無線通信装置が普及している。
さて、このRFIDタグと無線通信装置の間の通信方式には、大きくいって次のような通信方式がある。第1の種類は電磁誘導による通信方式である。この電磁誘導による方式にも2種類があり、使用周波数が400kHz〜530kHzで、電磁的結合度が高く、RFIDタグのコイルとリーダのコイルの相互誘導・電磁誘導により通信するものと、主として250kHz以下または13.56MHzの電磁波を利用し、比較的電磁的結合度が低く、両コイル間の誘起電圧を使って交信するものがある。
これに対し、第2の種類として電波方式がある。無線通信装置のアンテナから放射されたマイクロ波をRFIDタグの平面波アンテナで受信しこの反射波を使ってデータを送信するものである。このマイクロ波方式にも、2.45GHzのマイクロ波を使って交信する方式と、UHF(860MHz〜960MHz)帯の電波を使って通信する方式の2種類がある。前者の交信距離は最大1m程度であるが、後者の交信距離は比較的長く最大8m程度となる。
さて、第2の種類の電波方式で通信するとき、無線通信装置では受信電界強度を示すRSSI(Received Signal Strength Indication)に基づいて自動利得制御を行う。しかし、無線通信装置から無線タグに向けて送信される電波やこの電波を受信した無線タグから送信されてくる電波の到達距離は、無線タグが適用される環境に左右され、無線通信装置が使用される個々の現場において必ずしも適切な状態になるとは限らない。このため、近接して配置されている複数の無線タグのうちの一つからその無線タグに格納されている情報を読み出そうとする場合、無線通信装置の読み出し対象になっていない無線タグから送信されてくる応答電波を拾ってしまうことがあり、BERが悪化し、システムを誤動作させる要因となっていた。そしてこのような問題は、UHF帯のようなエリアの広い周波数帯を用いる無線通信装置でとくに深刻である。そして、GSM(Global System for Mobile Communications)などでも通信対象が変わるだけで同様の事情がある。
そこで、従来、直交検波回路の第1のDBM(Double Balanced Mixer)から受信信号と局部発振器の発振信号を入力してI(In−phase)信号を出力し、第2のDBMには受信信号と局部発振器の発振信号の位相を90度(π/2)だけずらした信号を入力してQ(Quadrature−phase)信号を出力し、このI信号は、第1のフィルタを通過した後、第1のアンプ回路で増幅して復調回路に入力され、Q信号は、第2のフィルタを通過した後、第2のアンプ回路で増幅して復調回路に入力される無線通信装置において、復調回路で生成される復調データがベースバンド処理回路に出力される際に、第1のフィルタを通過し第1のアンプ回路で増幅されたI信号の一部と、第2のフィルタを通過して第2のアンプ回路において増幅されたQ信号の一部とが合成された信号をRSSI回路に入力し、この合成信号に対応する電圧をRSSI回路からベースバンド処理回路に出力することが行われる(例えば、特許文献1参照)。
この第1及び第2のフィルタであるLPF(Low Pass Filter)を通過したI信号とQ信号の和がRSSI回路に入力され、この出力信号がベースバンド処理回路に出力される。この(特許文献1)のRSSI回路は、複数のリミッタ飽和アンプによって段階的に増幅されるもので、各リミッタ飽和アンプに設けられた各検波器から出力電圧を合成し出力する。このI信号とQ信号の和をとった合成信号と出力電圧の関係はほぼ比例する関係となる。
しかし、このようなI信号とQ信号の和をとったものでは、S/N比の小さな環境では、I信号とQ信号のうち、ノイズの大きな信号もRSSI回路に入力することになり、このようなノイズも同時に増幅されるため、読み出し対象でないRFIDタグから送信されてくる応答電波を拾ってしまい、誤動作を起こしてしまうおそれがある。
なお、I信号とQ信号の和をとった合成信号とするほかに、単純にI信号とQ信号のうちの、信号レベルの高い方を採用してRSSI回路に入力することも行われている。しかし、S/N比の小さな環境での誤動作を回避するまでには至らない。また、複数の変調方式を想定した場合の無線通信装置であるが、合成信号として直交復調したときの信号の大きさを正確に計算し、(I2+Q21/2の計算を行って変調方式に合わせたスケーリング係数を選んでLNA(Low Nise Amplifier)制御信号、VGA(Variable Gain Amplifier)制御信号をオンオフし、AGC調整することも行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−120090号公報 特開2006−109200号公報
以上説明したように無線通信装置ではRSSIに基づいて自動利得制御を行う。しかし、無線通信装置から無線タグに向けて送信される電波やこの電波を受信した無線タグから送信されてくる電波の到達距離は、無線タグが適用される環境に左右され、近接して配置されている複数の無線タグのうちの一つから情報を読み出そうとする場合、無線通信装置の読み出し対象になっていない無線タグから送信されてくる応答電波を拾ってしまい、システムを誤動作させる要因となっていた。そして、これはUHF帯のようなエリアの広い周波数帯を用いる無線通信装置で問題となる。
このため、(特許文献1)の無線通信装置においては、I信号とQ信号の和がRSSI回路に入力され、この出力信号がベースバンド処理回路に出力される。しかし、I信号とQ信号の和をとった合成信号では、S/N比の小さな環境では、ノイズの大きい方の信号も増幅してRSSI回路に入力することになり、混信する可能性がある。
同様に、I信号とQ信号のうちの、信号レベルの信頼性が高い方の信号を採用してベースバンド処理回路で処理する方法や、(特許文献2)のように合成信号として(I2+Q21/2の計算を行ってスケーリング処理後に、AGC調整する方法も知られているが、いずれも無線タグからの混信を根本的に解決する解決策にはなっていない。
確かに、I信号とQ信号の和をとって合成信号としたり、ノイズの少ない方の信号を採用したり、直交復調したときの信号の大きさを算出して合成信号としたりするのは、消極的にみてノイズの影響を低減することにはなる。しかし、ここで発想を変え、信頼性の高い方のI信号とQ信号をより更に強調し、信頼性の低い方のレベルを低下させるような重み付けを行うことができれば、BERを改善し、近くに別の無線タグがあっても混信を回避することも可能になる。
そこで本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、S/N比がよくない環境においても確実に通信対象の電波から情報を取得することができ、ビット誤り率を改善できる無線通信装置を提供することを目的とする。
このような問題を解決するために本発明の無線通信装置は、通信対象に送信信号を送信して通信対象から応答信号を受信し、該受信した応答信号を解読する無線通信装置であって、通信対象へ所定の送信信号を送信する送信部と、通信対象からの応答信号を受信する受信部と、受信部により受信した応答信号を入力して相互に90度位相のずれた搬送波により直交復調される直交復調部と、直交復調部において直交復調されたベースバンドの2つの応答信号に対してゲイン調整を行う自動利得制御部と、応答信号の受信時における信号レベル及びノイズレベルを検出する受信状態検出部と、位相がずれた2つの応答信号に対して各信号の信号レベルは強調しノイズレベルは低下させる重み付け処理を行って合成信号を生成する合成信号生成部と、合成信号生成部により重み付け処理された合成信号を解読する解読部が設けられた信号復号部と、を備えたことを主要な特徴とする。
本発明の無線通信装置によれば、S/N比がよくない環境においても確実に通信対象の電波から情報を取得することができ、ビット誤り率を改善し、近接位置に通信対象が存在するような場合でも電波が混信するのを回避することができる。
上記課題を解決するために本発明の第1の発明は、通信対象に送信信号を送信して通信対象から応答信号を受信し、該受信した応答信号を解読する無線通信装置であって、通信対象へ所定の送信信号を送信する送信部と、通信対象からの応答信号を受信する受信部と、受信部により受信した応答信号を入力して相互に90度位相のずれた搬送波により直交復調される直交復調部と、直交復調部において直交復調されたベースバンドの2つの応答信号に対してゲイン調整を行う自動利得制御部と、応答信号の受信時における信号レベル及びノイズレベルを検出する受信状態検出部と、位相がずれた2つの応答信号に対して各信号の信号レベルは強調しノイズレベルは低下させる重み付け処理を行って合成信号を生成する合成信号生成部と、合成信号生成部により重み付け処理された合成信号を解読する解読部が設けられた信号復号部と、を備えたことを特徴とする無線通信装置である。この構成によって、S/N比がよくない環境においても通信対象の電波から確実に情報を取得することができ、ビット誤り率を改善し、近接位置に通信対象が存在するような場合でも電波が混信するのを回避することができる。
本発明の第2の発明は、第1の発明に従属する発明であって、通信対象が無線タグであることを特徴とする無線通信装置である。この構成によって、近接する2つの無線タグからの電波が混信することがなくなる。
本発明の第3の発明は、第1または第2の発明に従属する発明であって、合成信号生成部が、重み付け処理として直交復調されたベースバンドの2つの応答信号をそれぞれ増加関数で重み付けして、その和をとって合成信号とすることを特徴とする無線通信装置である。この構成によって、重み付け処理を行うことにより、信号レベルは大きく強調され、ノイズレベルは大きく低下される。
本発明の第4の発明は、第3の発明に従属する発明であって、直交復調されたベースバンドの2つの応答信号のうち、一方の信号が他方の信号より顕著に大きい場合、合成信号生成部が、重み付け処理として一方の信号のみで重み付けすることを特徴とする無線通信装置である。この構成によって、2つの応答信号のレベルを判定するだけで、簡単に重み付けすることができる。
本発明の第5の発明は、第2〜第4のいずれかの発明に従属する発明であって、受信状態検出部が、合成信号によりノイズレベルとして応答信号の給電応答待ち期間のノイズレベルを検出すると共に、信号レベルとしては応答信号のプリアンブルの信号レベルを検出することを特徴とする無線通信装置である。この構成によって、無線タグからの応答信号を検出するまでの給電応答待ち期間のノイズレベルとプリアンブルの信号レベルを利用することにより、S/N比が悪い環境でも各タグの応答ごとに確実に無線タグの電波から情報を取得することができる。
本発明の第6の発明は、第1〜第5のいずれかの発明に従属する発明であって、合成信号生成部が、信号レベル及びノイズレベルからS/N比を求め、重み付け処理として直交復調されたベースバンドの2つの応答信号のそれぞれにS/N比に応じた重み付けを行うことを特徴とする無線通信装置である。この構成によって、S/N比に応じた重み付けがなされるため、容易に信号レベルは大きく強調され、ノイズレベルは大きく低下される。
本発明の第7の発明は、第1または第2の発明に従属する発明であって、増加関数が冪乗若しくは冪乗とS/N比に比例した重み付け係数の積であることを特徴とする無線通信装置である。この構成によって、簡単な演算で容易に信号レベルは大きく強調され、ノイズレベルは大きく低下される。
本発明の第8の発明は、通信対象に送信信号を送信して通信対象から応答信号を受信し、該受信した応答信号を解読する無線通信装置であって、通信対象へ所定の送信信号を送信する送信部と、通信対象からの応答信号を受信する受信部と、受信部により受信した応答信号を入力して直交復調された2つの応答信号を出力する直交復調部と、直交復調部において直交復調されたベースバンドの2つの応答信号に対してゲイン調整を行う自動利得制御部と、応答信号の受信時におけるノイズレベルを検出する受信状態検出部と、受信状態検出部によって検出されたノイズレベルに応じて自動利得制御部における制御量を決定する制御部と、直交復調されたベースバンドの2つの応答信号を合成した合成信号を解読することができる信号復号部と、を備えたことを特徴とする無線通信装置である。この構成によって、S/N比がよくない環境においても確実に通信対象の電波から情報を取得することができ、ビット誤り率を改善し、近接位置に通信対象が存在するような場合でも電波が混信するのを回避することができる。
本発明の第9の発明は、第8の発明に従属する発明であって、受信状態検出部が、応答信号に対する給電応答待ち期間におけるノイズレベルを検出し、制御部がノイズレベルに応じてノイズレベル判定閾値を決定して、このノイズレベル判定閾値を切替えることで制御量を決定することを特徴とする無線通信装置である。この構成によって、給電応答待ち期間におけるノイズレベルに基づいてノイズレベル判定閾値を決定し、この判定閾値によってノイズの大小に従って自動利得制御部における制御量を決定するので、S/N比がよくない環境においても確実に通信対象の電波から情報を取得することができ、ビット誤り率を改善することができる。
本発明の第10の発明は、通信対象に送信信号を送信して通信対象から応答信号を受信し、該受信した応答信号を解読する無線通信装置であって、通信対象へ所定の送信信号を送信する送信部と、通信対象からの応答信号を受信する受信部と、受信部により受信した応答信号を入力して直交復調された2つの応答信号を出力する直交復調部と、直交復調部において直交復調されたベースバンドの2つの応答信号に対してゲイン調整を行う自動利得制御部と、応答信号の受信時におけるノイズレベルを検出する受信状態検出部と、受信状態検出部によって検出されたノイズレベルに応じて受信部のアッテネーターの制御量を決定する制御部と、直交復調されたベースバンドの2つの応答信号を合成した合成信号を解読することができる信号復号部と、を備えたことを特徴とする無線通信装置である。この構成によって、S/N比がよくない環境においても確実に通信対象の電波から情報を取得することができ、ビット誤り率を改善し、近接位置に通信対象が存在するような場合でも電波が混信するのを回避することができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における無線通信装置について説明する。実施の形態1の無線通信装置はRFIDタグ等の通信対象と電波で通信を行うリーダライタ装置であり、送受信共用器を備えた無線装置である。図1は本発明の実施の形態1における無線通信装置の全体構成図、図2は本発明の実施の形態1における無線通信装置の要部詳細構成図である。
まず、図1に基づいて実施の形態1の無線通信装置を構成する主要部分の構成について説明する。図1において、1はRFIDタグ等の無線タグ(本発明の通信対象)に向けて読取要求等のベースバンド信号を生成する送信信号生成部である。2は送信信号生成部1で生成されたベースバンド信号をASK(Amplitude shift keying)方式等で直交変調する変調部(直交変調部)、3は変調部2で変調するための所定周波数(860MHz〜960MHzのUHF帯の周波数)、例えば900MHzの局部発振信号(搬送波)を発生する搬送波生成部である。これは局部発振回路(Local Oscillator)等で構成される。さらに、4は局部発振信号とベースバンド信号がASK方式で変調された送信信号を増幅する可変の電力増幅器(Power Amplifier)である。これら送信信号生成部1、変調部2、搬送波生成部3、電力増幅器4等の送信信号を送信するための送信系回路が、本発明における送信部である。
また、5は送信信号をアンテナ側にだけ伝え受信信号は受信系回路にのみ伝送する送受信共用部であり、6は複数設けられたアンテナの1つをセンサ等からの入力によって選択するアンテナ切替部、7は無線タグとUHF帯の周波数で無線通信するアンテナである。従って、実施の形態1のアンテナ7は平面アンテナとなる。そして、送信系回路からの送信信号はアンテナ7側へは出力されるが、送受信共用部5から後述の受信系回路に回り込むことはなく、逆にアンテナ7で受信した受信信号が送受信共用部5から送信系回路に回り込むことはない。
以上、アンテナ7から送信信号を送る無線通信装置の送信系回路について説明したが、次に受信系回路の説明を行う。図1において、8は無線タグからの応答である反射波を受信し受信信号を低雑音で増幅する低雑音増幅部、9は低雑音増幅部8で低雑音増幅された出力を互いに90度位相のずれた搬送波により直交復調する復調部(本発明の直交復調部)である。復調部9では、搬送波生成部3の局部発振信号が受信信号と同位相に、また同時に90度(π/2)だけ位相がずらされて入力され、アンテナ7からの受信信号とミキシングされて直交復調される。
従って、復調部9からは受信信号と同位相のI(In−phase)信号と、これより90度位相が遅れた搬送波によりQ(Quadrature−phase)信号の直交したベースバンドの2信号を出力する。10はI信号とQ信号をそれぞれ増幅するVGA(Variable Gain Amplifier)であるところの自動利得制御部、11はRSSI(Received Signal Strength Indication)検出部である。RSSI検出部11は後述するスイッチ14の切替えで自在に利用することもできるし、利用しないこともできる。
そして、12は自動利得制御部10でゲイン調整されたI信号、Q信号の各信号をデジタル信号に変換してから通信対象である無線タグから応答された応答情報を解読することができる信号復号部、12aは信号復号部12に設けられたIQ演算部(本発明の合成信号生成部)である。信号復号部12での応答情報の解読にあたり、I信号、Q信号はそれに含まれるノイズレベルをできるだけ低減してから応答情報を抽出する必要がある。このノイズレベルを低減し、積極的にデータの信頼性を増すため信号レベルを強調する処理が本発明のI信号、Q信号の重み付け処理であり、この処理(演算)を行うのが上記IQ演算部12aである。
また、12bは無線通信装置と通信対象である無線タグ(例えばRFIDタグ)との間で行う通信の信号レベル(S)とノイズレベル(N)を検出する受信状態検出部である。所定の判定閾値を越えた重み付けされた信号のサンプリングを行って平均し(ノイズレベル)とし、信号レベルもサンプリングして平均値を求め、判定閾値内に収まっているか否かを検出する。これによりS/N比が計算できる。S/N比が悪ければゲイン調整し、アンテナ7の切替えなども行う。S/N比が上がればBERも向上する。次に、12cはIQ演算部12aで重み付けされた出力を基に受信信号からベースバンド信号を取り出し受信信号に含まれている無線タグからの応答情報を解読するための解読部である。
続いて、図1において13は制御部、14はRSSI検出部11と制御部13との間に設けられたスイッチである。このスイッチ14を切替えることにより、RSSI検出部11で検出した受信電界強度を基に自動利得制御部10を構成するVGAを制御してI信号とQ信号のゲイン調整することもできるし、本発明の実施の形態1〜7のように応答信号からのI信号、Q信号の重み付け、あるいはノイズレベル検出により、これを基に自動利得制御部10で行うゲイン調整の制御量を決定することもできる。
さて、以上説明した無線通信装置の構成をより詳細に示したものが図2である。なお、RSSIの構成は省略してある。図2において、21は送信信号生成部1で生成されたベースバンド信号をD/A変換するDAコンバータ、22はD/A変換の際に発生するエリアシングを除去するためのスムースフィルタ、23はエリアシングを除去した後のベースバンド信号を増幅する増幅部である。
次に、変調部2の詳細を説明する。変調部2は直交変調部であって、24は搬送波生成部3の局部発振信号(搬送波)を互いに位相差90度(π/2)の2信号として出力できるハイブリッド回路、25a,25bは乗算器である。そして、26はベースバンド信号とハイブリッド回路24からの位相差90度の信号がミキシングされた2信号を結合して送信信号として出力する結合器である。なお、上記したハイブリッド回路24を利用するだけに限られるものではなく、局部発振信号を分配した一方をそのままの位相で、他方の出力にπ/2移相回路を設けて出力すればよい。
変調部2からの出力は電力増幅部4で増幅され、LPF(Low Pass Filter)からなるフィルタ部27で高周波成分が除かれた後、アンテナ切替部6によって選択されたアンテナ部7から送信される。このアンテナ切替部6による切替えは、近接して配置されているアンテナ部7のうち、送受信するに最も適していると推定されるアンテナ部7を選ぶことで行われる。この判定は別に設けられたセンサ等からの入力を基に判断される。
続いて、そのアンテナ部7から受信した受信信号から無線タグの情報を取り出すための受信系回路の説明を行う。30は受信信号の信号レベルを調整するためのアッテネーター、31は受信信号から所定の周波数成分を取り出すBPF(Band Pass Filter)から構成されたフィルタ部である。
さらに復調部9の詳細を説明すると、復調部9は直交復調部であって、32は分配器である。分配器32は低雑音増幅部8で低雑音増幅された受信信号を2等分して同位相の2つの信号に分配する。この2つの信号が調部9で互いに位相差90度(π/2)の2信号とミキシングされる。そして、33は搬送波生成部3の局部発振信号(搬送波)を互いに位相差90度の2信号として出力できるハイブリッド回路、34a、34bは分配された2つの信号を受信信号と同位相のI信号と、これより90度位相が遅れたQ信号として出力するための乗算器である。乗算器34a、34bは90度の位相差をもつ局部発振信号を分配された2信号に乗算するためのものである。
次に、35はA/D変換する前に余分な周波数成分を取り除くアンチエリアシングを行うためのアンチエリアフィルタである。そして、36はアナログ信号であった受信信号をA/D変換するADコンバータである。以上の構成によって、アンテナ部7で受信された受信信号は復調部9で直交復調され、ベースバンドの2信号であるI信号とQ信号となって、信号復号部12で両信号に対して重み付けを行い、重み付けされたI信号、Q信号を基に復号化される。従って、RSSI検出部11は従来のようにアナログ回路であるが、実施の形態1の受信状態検出部12bではデジタル処理で重み付けを行い、この出力に従って制御部13がノイズの大小を検出し、自動利得制御部10の制御量を決定する。
ここで、実施の形態1のI信号、Q信号の重み付け処理について説明する。実施の形態1のI信号、Q信号の重み付けを行った出力Voutは、I信号、Q信号のそれぞれ増加関数、ここでは冪乗の和、Vout=Im+Qmの関係で決定される。ここで、m≧2である。これによって、I信号、Q信号のうち信頼性の高い方の信号により依拠した(これが強調された)出力が得られる。すなわち、例えばI信号、Q信号のうち、仮にI信号の方が大きくてノイズレベルが比較的低い場合を想定すると、これが強調され、Q信号の信号レベルの方が低くなる(ノイズレベルが相対的に大きくなる)。このとき、(Im+Qm)を計算すれば、単純に従来のように(I+Q)や(I2+Q21/2の計算したり、IまたはQの大きい方を選択したりする場合より、信頼性のある信号の方がmの冪乗(m≧2)で強調され、この重み付けされたVoutを出力することができる。なお、冪乗に限らず、増加関数であればよい。
従って、信頼性の高いVoutに基づいて、制御部13が予めメモリ(図示しない)に格納してある(Im+Qm)のレベル値とVGAのゲインとの関係から自動利得制御部10に指示する制御量を決定し、制御信号を自動利得制御部10へ出力してAGC調整を行う。実際にはI信号のレベル値とQ信号のレベル値の2つが検出されれば設定されたmに従って(Im+Qm)のレベル値が定まり、自動利得制御部10の制御量が定まる。なお、(I2+Q21/2のnの冪乗とし、I信号、Q信号の重み付けを行った出力VoutをVout=(I2+Q2n/2とすることでもよい。このときn>1である。少なくともn=1の場合より信号レベルは重み付けされ、相対的にノイズレベルは低下する。
このように実施の形態1の信号復号部12では、I信号、Q信号からVoutを演算するとき、Vout=Im+Qm(ここでm≧2)、あるいはVout=(I2+Q2n/2(ここでn>1)の増加関数による重み付けを行うのでノイズのレベルが低下し、BER(Bit Error Rate)が改善され、Voutの値の信頼性が高くなる。また、このVoutに基づき、Voutのレベル値とVGAのゲインとの対応関係から自動利得制御部10における制御量を決定するため、読み出し対象になっていない無線タグから送信されてくる応答電波を拾ってシステムを誤動作させることがなく、S/N比の小さな環境においても受信する電波の混信を防止し、アンテナの切替えも短時間で行え、確実に電波から情報を取得することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における無線通信装置について説明する。実施の形態2の無線通信装置は、実施の形態1とはI信号、Q信号から出力を演算するときの重み付けが異なる。そして、実施の形態2の無線通信装置は、実施の形態1の無線通信装置と、信号復号部内のIQ演算部で行うI信号、Q信号に対する重み付け処理の処理内容が異なるだけでその余の点は共通である。従って、図1、図2は実施の形態2においても参照し、同一符号は同様の構成を示す。
実施の形態2における無線通信装置の特徴であるI信号、Q信号の重み付けについて説明する。実施の形態1の重み付けを行った出力Voutは、I≫Qの場合にVout=Im、Q≫Iの場合にVout=Qmの関係で決定される。ここで、m≧2である。冪乗の計算が簡単であるが、他の増加関数によって重み付けするのでもよい。これによって、I信号、Q信号のうち信頼性の高い方の信号がより強調されて出力される。すなわち、例えばI信号、Q信号のうち、仮にI信号の方が大きくてノイズレベルが比較的低いI≫Q場合、Q信号のレベルの方が低くなる(ノイズが相対的に大きくなる)。このとき、ノイズの大きいQを無視し、Vout=Imを計算すれば、単純に(I+Q)や(I2+Q21/2の計算したり、Iを選択したりする場合より、信頼性のあるI信号がmの冪乗(増加関数)で強調され、この重み付けされたVoutを出力することができる。
同様に、Q信号の方が大きくてノイズレベルが比較的低いQ≫I場合、I信号のレベルの方が低く(ノイズが相対的に大きく)なる。このとき、ノイズの大きいIを無視し、Vout=Qmを計算すれば、単純に(I+Q)や(I2+Q21/2の計算したり、Qを選択したりする場合より、信頼性のあるQ信号がmの冪乗(増加関数)で強調され、この重み付けされたVoutを出力することができる。
従って、IQ演算部12aにおいてI≫Q、Q≫Iの場合分けを行い、このいずれかの条件に該当すれば、制御部13が予めメモリされているImまたはQmのレベル値とVGAのゲインとの関係から自動利得制御部10への制御量を決定し、制御信号を自動利得制御部10へ出力してAGC調整を行う。m=2の場合でいうと、I信号のレベル値とQ信号のレベル値が比較され、I≫Qの場合にはVout=I2、Q≫Iの場合にはVout=Q2が選択され、自動利得制御部10に対する制御量が定まる。
このように実施の形態2の信号復号部12では、I≫Qの場合にはVout=Im、Q≫Iの場合にはVout=Qm(ここでm≧2)が選択されてI信号、Q信号の重み付けを行うのでノイズのレベルが低下し、Voutの値の信頼性が高くなる。これにより読み出し対象になっていない無線タグから送信されてくる応答電波を拾ってシステムを誤動作させることがなく、S/N比の小さな環境においてもBERを改善し、受信する電波の混信を防止し、確実に電波から情報を取得することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における無線通信装置について説明する。実施の形態3の無線通信装置は、実施の形態1とはI信号、Q信号のS/N比の大きい方の信号を選択する点で相違する。そして、実施の形態3の無線通信装置は、実施の形態1の無線通信装置と、信号復号部内のIQ演算部で行う処理内容が相違するだけでその余の点は共通である。従って、図1、図2は実施の形態3においても参照し、同一符号は同様の構成を示す。図3は本発明の実施の形態3における無線通信装置のS/N比の信号レベル検出に対する説明図である。
実施の形態3の無線通信装置は、I信号、Q信号のうち、S/N比の大きい方の信号を選択することによりBERを改善し、無線タグからの応答信号のデータの信頼性を高めるものである。このため、図3に示すように無線通信装置から送信データ1を送信して、無線タグから受信データ1の応答があるまでの搬送波送信期間(電源を持たないパッシブ型の無線タグに対する給電期間)と、受信データ1の先頭のプリアンブルを利用する。
すなわち、UHF帯などの周波数帯を使って無線タグ等から応答信号を取得する無線通信装置においては、送信信号をパッシブ型の無線タグ等に向けて送信したあとに、この無線タグに対して給電するため搬送波を送信し続ける。この搬送波による給電により無線タグは応答信号を返しこれが無線通信装置で受信される。無線タグの応答信号のフォーマットは、図3に示すように先頭のプリアンブルと、その後に続く読み出し対象の応答データ、最後のCRC符号から構成される。実施の形態3の無線通信装置が利用するのは、無線タグからの応答信号受信前の応答待ち時間、且つ給電期間となる搬送波送信期間(以下、この応答待ち時間且つ給電期間となる期間を給電応答待ち期間Aという。本発明の給電応答待ち期間)にノイズのレベル判定を行う。また、信号レベルの検出は応答信号のプリアンブルのレベルを検出することで行う。
図1に示す信号復号部12内に設けられた受信状態検出部12bは、給電応答待ち期間Aにノイズレベルを検出し、プリアンブルの先頭から例えば5〜10サンプルのピーク値を検出する。もっと多くてもよい。サンプリングの間隔は1μs〜1ms程度で、ピーク値の平均を計算することにより平均の信号レベルを求め、S/N比を計算する。次いで、I信号、Q信号のうち、S/N比の大きい方の信号を選択する。なお、最も変動量の大きなピーク値を異常値として排除して平均値を計算するのもよい。
出力Voutは、SI/NI≫SQ/NQの場合にI信号の増加関数、ここではmの冪乗のVout=Im、またSQ/NQ≫SI/NIの場合にQ信号の増加関数、ここでは冪乗のVout=Qmの関係で決定される点である。ここで、m≧2である。なお、冪乗に限らず、増加関数であればよい。これによって、I信号、Q信号のうち信頼性の高い方の信号がより強調されて出力される。従って、IQ演算部12aにおいてSI/NI≫SQ/NQ、SQ/NQ≫SI/NIの場合分けを行い、このいずれかの条件に該当すれば、制御部13が予めメモリされているImまたはQmのレベル値とVGAのゲインとの関係から自動利得制御部10への制御量を決定し、制御信号を自動利得制御部10へ出力してAGC調整を行う。m=2の場合、I信号のレベル値とQ信号のレベル値が比較され、SI/NI≫SQ/NQの場合にはVout=I2、SQ/NQ≫SI/NIの場合にはVout=Q2が選択され、自動利得制御部10に対する制御量が定まる。
このようにプリアンブル前の給電応答待ち期間Aを利用してノイズレベルを検出し、プリアンブルで信号レベルを検出するのでS/N比の小さな環境でも好適なゲイン調整をリアルタイムに行え、BERを改善し、無線タグから正確な情報が得られ、読み出し対象になっていない無線タグから送信されてくる応答電波を拾ってシステムを誤動作させることがなく、電波環境が悪くても無線タグからの電波の混信を防止し、確実に情報を取得することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4における無線通信装置について説明する。実施の形態4の無線通信装置は、実施の形態1とはI信号、Q信号の重み付けに対してさらにS/N比で重み付けを行う点で相違する。実施の形態4の無線通信装置は、実施の形態1の無線通信装置と、信号復号部内のIQ演算部で行う演算が相違するだけでその余の点は共通である。従って、図1、図2は実施の形態4においても参照し、同一符号は同様の構成を示す。
実施の形態4の無線通信装置は、基本的には実施の形態1の無線通信装置と共通するが、I信号、Q信号のS/N比を検出して実施の形態1の重み付けをさらに重み付けする。すなわち、I信号、Q信号の増加関数を、ここではmの冪乗にS/N比の関数である重み係「a」「b」の積をとった関数とする。出力Voutは、Vout=a・Im+b・Qmの関係で出力される。ここで、m≧2であり、係数aはSI/NIに比例した重み付け係数であり、係数bはSQ/NQに比例する重み付け係数である。
信号復号部12内に設けられた受信状態検出部が給電応答待ち期間Aにノイズレベル、プリアンブルの信号レベルを検出すると、IQ演算部12Aが予めメモリされている係数aとImの積、係数bとQmの積の和をとり、そのレベル値とVGAのゲインとの関係から自動利得制御部10への制御量を決定し、制御信号を自動利得制御部10へ出力してAGC調整を行う。
この係数aは無線通信装置と対象となっている無線タグとの1回の読取要求−応答ごとに検出されるSI/NIに比例する付け係数重み付け係数であり、係数bも無線通信装置と無線タグとの1回の読取要求−応答ごとに検出されるSQ/NQに比例する重み付け係数である。これによって、I信号、Q信号のうち信頼性の高い方の信号がよりmの冪乗となって強調されると共に重み付け係数でさらに重み付けされ(増加関数)、ノイズ分が低下する。m=2の場合Vout=a・I2+b・Q2の関係で出力Voutが決定される。なお、この場合もVout=(a・I2+b・Q2n/2のような増加関数とすることもできる。この場合n>1である。
このように実施の形態4の信号復号部12では、I信号、Q信号に対する重み付けをmの冪乗という増加関数で機械的に(Im+Qm)を計算すれば、単純に(I+Q)や(I2+Q21/2の計算したり、IまたはQの大きい方を選択したりする場合より、信頼性の高い信号の方が強調され、ノイズの寄与は逆に低くなる。併せてそのときの実際の通信状況を信状態検出部12bが検出し、SI/NIに比例した重み付け係数a、SQ/NQに比例した重み付け係数bを選択して信頼性の高い信号の方をより強調すれば、BERをさらに改善し、読み出し対象になっていない無線タグから送信されてくる応答電波を拾ってシステムを誤動作させることがなく、S/N比の小さな環境においても受信する電波の混信を防止し、確実に電波から情報を取得することが可能になる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5における無線通信装置について説明する。実施の形態5の無線通信装置は、実施の形態4とはSI/NI≫SQ/NQ、SQ/NQ≫SI/NIの関係がある場合の処理である。そして、実施の形態5の無線通信装置は、実施の形態1の無線通信装置と、信号復号部内のIQ演算部で行う演算が相違するだけでその余の点は共通である。従って、図1、図2は実施の形態5においても参照し、同一符号は同様の構成を示す。図3は本発明の実施の形態3における無線通信装置のS/N比の信号レベル検出に対する説明図である。
すなわち、実施の形態5の無線通信装置は、無線通信装置の通信状態検出部12bが実際の通信状況を検出したときI信号のS/N比とQ信号のS/N比が所定の判定閾値とそれぞれ比較され、SQ/NQ<ノイズレベル判定閾値の場合には実施の形態4においてb=0、Vout=a・Imが出力され、SI/NI>ノイズレベル判定閾値の場合には実施の形態4においてa=0、Vout=b・Qmが選択される。また、SI/NI<ノイズレベル判定閾値の場合には実施の形態4においてa=0、Vout=b・Qmが出力され、SQ/NQ>ノイズレベル判定閾値の場合には実施の形態4においてb=0、Vout=a・Imが選択される。以上において、m≧2である。
例えば、m=2の場合、SQ/NQ<ノイズレベル判定閾値の場合には実施の形態4においてb=0、Vout=a・I2が出力され、SI/NI>ノイズレベル判定閾値の場合には実施の形態4においてa=0、Vout=b・Q2が選択される。また、SI/NI<ノイズレベル判定閾値の場合には実施の形態4においてa=0、Vout=b・Q2が出力され、SQ/NQ>ノイズレベル判定閾値の場合には実施の形態4においてb=0、Vout=a・I2となる。
このように実施の形態5の信号復号部12では、ノイズレベルの判定を行い、そのときの実際の通信状況を信状態検出部12bが検出して、SI/NIに比例した重み付け係数a、SQ/NQに比例した重み付け係数bを選択して信頼性の高い信号の方をより強調するので、BERをさらに改善し、読み出し対象になっていない無線タグから送信されてくる応答電波を拾ってシステムを誤動作させることがなく、S/N比の小さな環境においても受信する電波の混信を防止し、確実に電波から情報を取得することが可能になる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6における無線通信装置について説明する。実施の形態6の無線通信装置は受信時における受信信号のノイズレベルを判定し、受信ゲインを切替えるものである。従って、図1、図2は実施の形態6においても参照し、同一符号は同様の構成を示す。図4は本発明の実施の形態6における無線通信装置のS/N比の信号レベル検出に対する説明図である。
実施の形態6の無線通信装置は、実施の形態3と同様、I信号、Q信号のうち、S/N比の大きい方の信号、あるいはI信号、Q信号の合成信号を基に応答信号のAGC制御する。このため、図4に示すように無線通信装置から送信データ1を送信して、無線タグから受信データ1の応答があるまでの搬送波送信期間(電源を持たないパッシブ型の無線タグに対する給電期間)と、受信データ1の先頭のプリアンブルを利用する。
すなわち、無線通信装置は、送信信号を無線タグに向けて送信したあとにこの無線タグを動作させるために無線タグに対して給電するための搬送波を継続して送信する。この搬送波による給電によって無線タグは応答信号を返すことができ、これを無線通信装置で受信することができる。この無線タグからの応答信号のフォーマットは、図4に示すように先頭のプリアンブルと、その後に続く応答データ、最後のCRC符号から構成される。実施の形態6の無線通信装置が利用するのは、無線タグからの応答信号受信前の応答待ち時間且つ給電期間の搬送波送信期間(給電応答待ち期間A)にノイズレベルを検出することでノイズのレベル判定を行う。
図1に示す受信状態検出部12bはこの給電応答待ち期間AにI信号、Q信号のうち、S/N比の大きい方の信号、あるいはI信号、Q信号の合成信号のノイズレベルを検出する。サンプリングの間隔は1μs〜1ms程度で、ピーク値の平均を計算することにより平均のノイズレベルを求める。なお、最も変動量の大きなピーク値は異常値として排除してノイズレベルを計算するのもよい。
従って、実施の形態6においては、プリアンブルの前に配置されることになる給電応答待ち期間Aのノイズレベルに基づいて、制御部13がVGAのゲインの切替えを行う。若しくは制御部13は検出結果に基づいてアッテネーター30の減衰量制御を行う。このためIQ演算部12aで演算されたI信号とQ信号の合成信号が通信状態検出部12bのスライスレベルコントローラ(図示しない)によってノイズレベルが判定されることにより検出されて、この検出結果に基づいて制御部13がVGAのゲイン調整を行う。I信号とQ信号の合成信号は解読部12cで解読され、無線タグからの応答情報が抽出され、制御部13に渡される。
このようにプリアンブル前の給電応答待ち期間Aを利用してVGAのゲインの切替えを行うのでS/N比の小さな環境でも好適なゲイン調整をリアルタイムに行え、BERを改善し、無線タグからの情報は正確なものが得られ、読み出し対象になっていない無線タグから送信されてくる応答電波を拾ってシステムを誤動作させることがなく、電波環境が悪くても無線タグからの電波の混信を防止し、確実に情報を取得することができる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7における無線通信装置について説明する。実施の形態7の無線通信装置は、実施の形態6をさらに高信頼性にAGC制御する。従って、図1、図2は実施の形態7においても参照し、同一符号は同様の構成を示す。図5(a)は本発明の実施の形態7における無線通信装置のノイズレベルが小さいときのノイズレベル判定の説明図、図5(b)は本発明の実施の形態7における無線通信装置のノイズレベルが大きいときのノイズレベル判定の説明図である。
実施の形態7においても、受信状態検出部12bはこの給電応答待ち期間AにI信号、Q信号のうち、S/N比の大きい方の信号、あるいはIQ演算部12aで演算されたI信号とQ信号の合成信号のノイズレベルを検出する。そして、この検出結果に基づいて制御部13がVGAのゲイン調整を行う。制御部13は、この給電応答待ち期間Aのノイズレベルに基づいてVGAのゲインの切替えを行う。なお、I信号とQ信号の合成信号は解読部12cで解読され、無線タグからの応答情報が抽出され、制御部13に渡される。
通信状態検出部12bでは、スライスレベルコントローラがノイズレベルを検出し、これに基づいて制御部13がVGAのゲイン調整を行う。しかし、実施の形態7においては、ノイズレベルを検出するとき、1回の読取要求−応答ごとにノイズレベルが小さい場合とノイズレベルが大きい場合とで、ノイズレベルの判定閾値を変化させている。すなわち、ノイズレベルが小さいS/N比の大きい場合のノイズレベル判定と、ノイズレベルが大きいS/N比の小さい場合のノイズレベル判定とでは、判定閾値に差があった方がよい。そこで、実施の形態7においては、1回の読取要求−応答ごとに判定閾値を変化させてスライスレベルコントローラによってノイズレベルを検出している。図5(a)はノイズレベルが小さいときのノイズレベル判定、図5(b)はノイズレベルが大きいときのノイズレベル判定の様子を示す。
ノイズレベルが高い場合、IQ演算部12aで演算されたI信号とQ信号の合成信号が通信状態検出部12bに入力され、読取要求−応答ごとに判定閾値を変化させてノイズレベルが検出され、これに基づいて制御部13がVGAのゲイン調整が行われる。ノイズレベルが低い場合はゲインは逆に下げられるものの同様である。
このようにプリアンブル前の給電応答待ち期間を利用し、ノイズレベルの判定閾値を送信と応答ごとに変えてVGAのゲインの切替えを行うのでS/N比の小さな環境でも好適なゲイン調整をリアルタイムに行え、BERを改善し、無線タグからの情報は正確なものが得られ、読み出し対象になっていない無線タグから送信されてくる応答電波を拾ってシステムを誤動作させることがなく、電波環境が悪くても無線タグからの電波の混信を防止し、確実に情報を取得することができる。
本発明は、無線タグ等と無線通信するリーダライタ装置などの無線通信装置に適用できる。
本発明の実施の形態1における無線通信装置の全体構成図 本発明の実施の形態1における無線通信装置の要部詳細構成図 本発明の実施の形態3における無線通信装置のS/N比の信号レベル検出に対する説明図 本発明の実施の形態6における無線通信装置のS/N比の信号レベル検出に対する説明図 (a)本発明の実施の形態7における無線通信装置のノイズレベルが小さいときのノイズレベル判定の説明図、(b)本発明の実施の形態7における無線通信装置のノイズレベルが大きいときのノイズレベル判定の説明図
符号の説明
1 送信信号生成部
2 変調部
3 搬送波生成部
4 電力増幅器
5 送受信共用部
6 アンテナ切替部
7 アンテナ
8 低雑音増幅部
9 復調部
10 自動利得制御部
11 RSSI検出部
12 信号復号部
12a IQ演算部
12b 受信状態検出部
13 制御部
14 スイッチ
21 D/Aコンバータ
22 スムースフィルタ
23 増幅部
24 ハイブリッド回路(0/90)
25a,25b 乗算器
26 結合器
27 フィルタ部(LPF)
30 アッテネーター(ATT)
31 フィルタ部(BPF)
32 分配器
33 ハイブリッド回路(0/90)
34a、34b 乗算器
35 アンチエリアフィルタ
36 A/Dコンバータ

Claims (10)

  1. 通信対象に送信信号を送信して前記通信対象から応答信号を受信し、該受信した応答信号を解読する無線通信装置であって、
    前記通信対象へ所定の送信信号を送信する送信部と、
    前記通信対象からの応答信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信した応答信号を入力して相互に90度位相のずれた搬送波により直交復調される直交復調部と、
    前記直交復調部において直交復調されたベースバンドの2つの応答信号に対してゲイン調整を行う自動利得制御部と、
    前記応答信号の受信時における信号レベル及びノイズレベルを検出する受信状態検出部と、
    前記位相がずれた2つの応答信号に対して各信号の信号レベルは強調しノイズレベルは低下させる重み付け処理を行って合成信号を生成する合成信号生成部と、
    前記合成信号生成部により重み付け処理された合成信号を解読する解読部が設けられた信号復号部と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記通信対象が無線タグであることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記合成信号生成部が、前記重み付け処理として前記直交復調されたベースバンドの2つの応答信号をそれぞれ増加関数で重み付けして、その和をとって合成信号とすることを特徴とする請求項1または2記載の無線通信装置。
  4. 前記直交復調されたベースバンドの2つの応答信号のうち、一方の信号が他方の信号より顕著に大きい場合、前記合成信号生成部が、前記重み付け処理として前記一方の信号のみで重み付けすることを特徴とする請求項3記載の無線通信装置。
  5. 前記受信状態検出部が、前記合成信号により前記ノイズレベルとして前記応答信号の給電応答待ち期間のノイズレベルを検出すると共に、前記信号レベルとしては前記応答信号のプリアンブルの信号レベルを検出することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載された無線通信装置。
  6. 前記合成信号生成部が、前記信号レベル及びノイズレベルからS/N比を求め、前記重み付け処理として前記直交復調されたベースバンドの2つの応答信号のそれぞれに前記S/N比に応じた重み付けを行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された無線通信装置。
  7. 前記増加関数が冪乗若しくは冪乗とS/N比に比例した重み付け係数の積であることを特徴とする請求項1または2記載の無線通信装置。
  8. 通信対象に送信信号を送信して前記通信対象から応答信号を受信し、該受信した応答信号を解読する無線通信装置であって、
    前記通信対象へ所定の送信信号を送信する送信部と、
    前記通信対象からの応答信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信した応答信号を入力して直交復調された2つの応答信号を出力する直交復調部と、
    前記直交復調部において直交復調されたベースバンドの2つの応答信号に対してゲイン調整を行う自動利得制御部と、
    前記応答信号の受信時におけるノイズレベルを検出する受信状態検出部と、
    前記受信状態検出部によって検出されたノイズレベルに応じて前記自動利得制御部における制御量を決定する制御部と、
    前記直交復調されたベースバンドの2つの応答信号を合成した合成信号を解読する解読部が設けられた信号復号部と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  9. 前記受信状態検出部が、前記応答信号に対する給電応答待ち期間におけるノイズレベルを検出し、前記制御部が前記ノイズレベルに応じてノイズレベル判定閾値を決定して、このノイズレベル判定閾値を切替えることで制御量を決定することを特徴とする請求項8記載の無線通信装置。
  10. 通信対象に送信信号を送信して前記通信対象から応答信号を受信し、該受信した応答信号を解読する無線通信装置であって、
    前記通信対象へ所定の送信信号を送信する送信部と、
    前記通信対象からの応答信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信した応答信号を入力して直交復調された2つの応答信号を出力する直交復調部と、
    前記直交復調部において直交復調されたベースバンドの2つの応答信号に対してゲイン調整を行う自動利得制御部と、
    前記応答信号の受信時におけるノイズレベルを検出する受信状態検出部と、
    前記受信状態検出部によって検出されたノイズレベルに応じて前記受信部のアッテネーターの制御量を決定する制御部と、
    前記直交復調されたベースバンドの2つの応答信号を合成した合成信号を解読する解読部が設けられた信号復号部と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
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