JP2007311839A - デジタル無線装置 - Google Patents

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恒太郎 佐藤
Reiko Otomo
玲子 大友
Yorihiro Kitamura
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Abstract

【課題】 DCオフセットを低減することができるとともに、装置の小型化が可能なデジタル無線装置を提供する。
【解決手段】 デジタル無線装置1は、アンテナ2から送信データ信号を送信するデータ送信部3と、アンテナ2で受信データ信号を受信するデータ受信部4と、アンテナ2から送信する送信データ信号の一部を帰還データ信号としてデータ受信部4へ帰還するデータ帰還部5とを備える。データ受信部4のDCオフセット検出部17は、帰還データ信号に基づいて、帰還データ信号のDC電圧と所定の基準電圧との差をDCオフセット量ΔDC(ΔIとΔQ)として検出する。データ送信部3のDCオフセット補正部7は、DCオフセット量ΔDC(ΔIとΔQ)を用いて、送信する送信データ信号のDC電圧を補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DCオフセットの低減機能を備えたデジタル無線装置に関するものである。
デジタル無線装置は、搬送波(キャリア)を用いてデジタル信号(データ信号)をデジタル変調して無線通信する装置である。デジタル無線装置で用いられる変調方式としては、例えば16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの直行振幅変調が知られている。このようなデジタル無線装置では、直交変調器を用いてデータ信号(ベースバンド信号)を搬送波に乗せた後、その信号(変調データ信号)を増幅器で増幅する。そして、増幅した信号(送信データ信号)をアンテナから送信する。
上記のようなデジタル無線装置では、温度変化や電源電圧変化等によって、ベースバンド信号のDC電圧と直交変調器のリファレンス電圧(基準電圧)にずれが生じることがある。このようなDC電圧のずれをDCオフセットという。
従来、DCオフセットを調整する方法として、カーテシアンループによる電力増幅器歪み補償方式のデジタル無線装置が知られている(例えば特許文献1参照)。従来のデジタル無線装置では、負帰還増幅器を用いることによって、送信ベースバンド信号のオフセット電圧からリファレンス電圧を減算してオフセット電圧を検出し、オフセットが減少するように電圧を加減算して、ループ内のDC電圧を調整する。
特開2001−333124号公報(第3−5頁、第1図)
しかしながら、従来のデジタル無線装置においては、DCオフセットを低減するための負帰還増幅器の回路規模が大きくなるという問題があり、デジタル無線装置の小型化が容易でないという問題があった。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、DCオフセットを低減することができ、装置の小型化が可能なデジタル無線装置を提供することを目的とする。
本発明のデジタル無線装置は、アンテナから送信データ信号を送信するデータ送信手段と、前記アンテナで受信データ信号を受信するデータ受信手段と、前記アンテナから送信する前記送信データ信号を帰還データ信号として前記データ受信手段へ帰還するデータ帰還手段と、を備え、前記データ受信手段は、前記帰還データ信号に基づいて、前記帰還データ信号のDC電圧と所定の基準電圧との差をDCオフセット量として検出するDCオフセット検出手段を備え、前記データ送信手段は、前記DCオフセット量を用いて、送信する送信データ信号のDC電圧を補正するDCオフセット補正手段を備えた構成を有している。
この構成により、データ送信手段から送信される送信データ信号の一部または全部が、帰還データ信号としてデータ受信手段へ帰還する。DCオフセット検出手段では、帰還データ信号のDC電圧と基準電圧との差がDCオフセット量として検出される。そして、DCオフセット補正手段で、DCオフセット量を用いて、次回に送信する送信データ信号のDC電圧の補正(DCオフセット補正)が行われる。これにより、送信データ信号のDCオフセットを低減することができ、かつ、従来に比べて回路規模が小さいので、装置の小型化が可能になる。
また、本発明のデジタル無線装置は、DCオフセット補正のトレーニング用の送信データ信号として、仮送信用の送信データ信号を生成する仮信号生成手段を備え、前記データ送信手段は、本送信用の送信データ信号を送信する前に、前記仮送信用の送信データ信号を送信し、前記DCオフセット補正手段は、前記仮送信用の送信データ信号から得られた前記DCオフセット量を用いて、前記本送信用の送信データ信号のDC電圧を補正する構成を有している。
この構成により、本送信用の送信データ信号を送信する前に、仮送信用の送信データ信号を送信して、DCオフセット補正のトレーニングを行うことができる。仮送信のときのDCオフセット量を用いて、本送信のときの送信データ信号のDCオフセット補正を行うことができる。例えば、第1回目の送信データ信号を送信する前に、DCオフセット補正のトレーニングを行うことにより、第1回目の本送信のときの送信データ信号のDCオフセット補正を行うことができる。また、この場合、トレーニング用の送信データ信号を用いることにより、DCオフセット量を正確に検出することができ、DCオフセット補正の精度が向上する。
また、本発明のデジタル無線装置では、前記DCオフセット補正手段は、過去に検出された複数回分の前記DCオフセット量の平均値を用いて、次回に送信する送信データ信号のDC電圧を補正する構成を有している。
この構成により、過去に検出した複数回分のDCオフセット量の平均値を用いることにより、DCオフセット量を統計的に正確に求めることができ、DCオフセット補正の精度が向上する。
本発明は、データ送信手段から送信する送信データ信号をデータ受信手段へ帰還するデータ帰還手段と、帰還データ信号からDCオフセット量を検出するDCオフセット検出手段と、DCオフセット量を用いて次回の送信データ信号のDCオフセット補正を行うDCオフセット補正手段を設けることにより、DCオフセットを低減することができ、装置の小型化が可能であるという効果を有するデジタル無線装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態のデジタル無線装置について、図面を用いて説明する。本実施の形態では、例えば、デジタル無線を利用した同報システムの子局装置等に用いられるデジタル無線装置の場合を例示する。
本発明の実施の形態のデジタル無線装置の構成を図1〜図3に示す。図1は、本実施の形態のデジタル無線装置1の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、デジタル無線装置1は、アンテナ2と、アンテナ2から送信データ信号を送信するデータ送信部3と、アンテナ2で受信データ信号を受信するデータ受信部4と、アンテナ2から送信する送信データ信号の一部を帰還データ信号としてデータ受信部4へ帰還するデータ帰還部5を備えている。ここでは、データ送信部3が、本発明のデータ送信手段に相当し、データ受信部4が、本発明のデータ受信手段に相当する。また、データ帰還部5が、本発明のデータ帰還手段に相当する。
データ送信部3は、I成分とQ成分を有する16QAM変調ベースバンド信号を生成するベースバンド信号生成部6と、I成分とQ成分のベースバンド信号に後述するDCオフセット補正を施すDCオフセット補正部と、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換部8を備えている。また、データ送信部3は、入力信号(アナログ信号)に直交変調を施してIF(Intermediate Frequency信号、中間周波数信号)変調データ信号を出力する直交変調部9と、入力信号(IF変調データ信号)にLocal信号を乗算してRF(Radio Frequency信号、無線周波数信号)変調データ信号を出力する乗算器10と、入力信号(RF変調データ信号)を増幅する増幅器11を備えている。ここでは、DCオフセット補正部7が、本発明のDCオフセット補正手段に相当する。
データ受信部4は、入力信号(受信データ信号または帰還データ信号)を増幅する増幅器12と、入力信号のうち特定の周波数帯以外のノイズ成分をカットするバンドパスフィルタ13(BPF)を備えており、また、入力信号にLocal信号を乗算してIFデータ信号(IF受信データ信号またはIF帰還データ信号)を出力する乗算器14と、入力信号(IFデータ信号)のうち特定の周波数帯以外のノイズ成分をカットするバンドパスフィルタ15(BPF)を備えている。また、データ受信部4は、入力信号(IFデータ信号)に直交復調を施すとともにアナログ/デジタル変換を施してI成分とQ成分の復調データ信号を出力するIFデジタル直交復調部16と、I成分とQ成分の復調データ信号を用いて後述するDCオフセット検出を行うDCオフセット検出部と、I成分とQ成分の復調データ信号からベースバンド信号を復調するベースバンド信号復調部18を備えている。ここでは、DCオフセット検出部17が、本発明のDCオフセット検出手段に相当する。
データ帰還部5は、データ送信部3からアンテナ2へ送られる送信データ信号の一部を帰還データ信号としてデータ受信部4へ帰還する方向性結合器19(Directional Coupler)と、アンテナ2による送信と受信の切換えを行うアンテナ切換え部20を備えている。アンテナ切換え部20は、第1アンテナスイッチ21と第2アンテナスイッチ22で構成されている。
デジタル無線装置1が送信モードの状態では、第1アンテナスイッチ21が送信側の端子(図1における上側の端子)に接続されるとともに、第2アンテナスイッチ22が送信側の端子(図1における左側の端子)に接続される。これにより、送信データ信号をデータ送信部3からアンテナ2へ送るとともに、送信データ信号の一部を帰還データ信号としてデータ受信部4へ帰還することが可能になる。
一方、デジタル無線装置1が受信モードの状態では、第1アンテナスイッチ21が受信側の端子(図1における下側の端子)に接続されるとともに、第2アンテナスイッチ22が受信側の端子(図1における右側の端子)に接続される。これにより、アンテナ2で受信した受信データ信号をデータ受信部4へ送ることが可能になる。
また、デジタル無線装置1は、後述するDCオフセット補正のトレーニング用の送信データ信号(仮送信用の送信データ信号)を生成する仮信号生成部23と、DCオフセット検出部17で検出された過去複数回分(例えば、過去10回分)のDCオフセット量の平均値を算出する平均化処理部24を備えている。また、デジタル無線装置1は、直交変調または直交復調を施すときに用いるIF信号を発生するIF信号発生器25と、Local信号を発生するLocal信号発生器26を備えている。ここでは、仮信号生成部23が、本発明の仮信号生成手段に相当する。
図2は、直交変調部9の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、直交変調部9は、IF信号発生器25から入力されたIF信号の位相を90度ずらして位相の異なる二つのIF信号(Cos波とSin波)を出力する直交位相器27と、一方のIF信号(Cos波)にベースバンド信号のI成分を乗せて変調する乗算器28と、他方のIF信号(Sin波)にベースバンド信号のQ成分を乗せて変調する乗算器29と、I成分の変調波とQ成分の変調波を合成してIF変調データ信号を出力する加算器30を備えている。
また、図3は、DCオフセット検出部17の概略構成を示すブロック図である。図3に示すように、DCオフセット検出部17は、入力信号(IFデジタル直交復調部16の出力信号)の位相補正を行う位相補正器31と、入力信号(位相補正器31の出力信号)の振幅レベルを補正するレベル補正器32と、入力信号(レベル補正器32の出力信号)とベースバンド信号の差をDCオフセット量としてI成分とQ成分ごとに検出するオフセット検出器33を備えている。
以上のように構成されたデジタル無線装置1について、図面を用いてその動作を説明する。
ここでは、まず、DCオフセット検出部17の動作、特に、位相補正器31、レベル補正器32、オフセット検出器33の動作について、図面を用いて詳しく説明する。なお、図では、説明の便宜のため、データ信号のIQ平面上のシンボル点のみが図示されている。
図4は、位相補正器31の動作の説明図である。図4に示すように、位相補正器31では、入力信号(復調データ信号)のIQ平面における16QAMのシンボル点を検出し、データ信号の位相遅れを元に戻す位相補正が行われる。本実施の形態では、IQ平面上の入力信号を原点中心に回転させてIPP平面上の出力信号を出力する位相補正が行われる。例えば、データ信号がBPF13、15を通るときに、データ信号に位相遅れが生じることがある。そのような場合であっても、上記のような位相補正を施すことにより、データ信号の位相遅れを修正することができる。
図5は、レベル補正器32の動作の説明図である。図5に示すように、レベル補正器32では、入力信号(データ信号)のIPP平面における16QAMのシンボル点を検出し、ベースバンド信号のIQ平面のシンボル点と同じレベル(振幅)にするレベル補正が行われる。本実施の形態では、IPP平面上の入力信号の振幅を増加させてILL平面上の出力信号を出力するレベル補正が行われる。例えば、データ信号が増幅器11で増幅されるときに、データ信号のレベル(振幅)が変わることがある。そのような場合であっても、レベル補正を施すことにより、データ信号のレベルを修正することができる。
図6は、オフセット検出器33の動作の説明図である。図6では、入力信号(データ信号)のILL平面上のシンボル点が黒い丸印で図示されており、ベースバンド信号のIQ平面上のシンボル点が白い丸印で図示されている。
図6に示すように、オフセット検出器33では、入力信号(データ信号)のILL平面上における16QAMのシンボル点を検出する。そして、ベースバンド信号のIQ平面上のシンボル点と比較して、I成分のずれΔIとQ成分のずれΔQを検出して、DCオフセット量ΔDCを検出する。ここで、DCオフセット量ΔDCは、帰還データ信号のDC電圧と直交変調部9のリファレンス電圧(基準電圧)との差に相当するものである。また、DCオフセット量ΔDCのI成分がΔIであり、DCオフセット量ΔDCのQ成分がΔQであるともいえる。
つぎに、DCオフセット補正部7の動作について、図面を用いて詳しく説明する。図7は、DCオフセット補正部7の動作の説明図である。図7では、入力信号(ベースバンド信号)のIQ平面上のシンボル点が白い丸印で図示されており、DCオフセット補正後の出力信号のIQ平面上のシンボル点が黒い丸印で図示されている。
図7に示すように、DCオフセット補正部7では、入力信号(ベースバンド信号)のDC電圧を補正して、DCオフセット量ΔDCだけずらすDCオフセット補正が行われる。本実施の形態では、入力信号のI成分を−ΔIずらし、Q成分を−ΔQずらすDCオフセット補正が行われる。これにより、ベースバンド信号のDC電圧と直交変調部9のリファレンス電圧(基準電圧)とに差ΔDCがある場合であっても、ベースバンド信号のDC電圧を予め−ΔDCずらすDCオフセット補正を施すことにより、送信データ信号のDCオフセットを低減することができる。
以下、本実施の形態のデジタル無線装置1を用いてデータ送受信を行うときの動作を説明する。
図8は、本実施の形態のデジタル無線装置1を用いてデータ送受信を行うときの動作の流れを示す説明図である。図8に示すように、本実施の形態では、受信スロットRX(RX1、RX2、…)と送信スロットTX(TX1、TX2、…)が交互に設定されている。また、本実施の形態では、第1回目の受信スロットRX1の後に、トレーニング用の送信スロットTRが設定されている。ここで、スロットとは、1つの送信データ信号を送信(または受信データ信号を受信)するときの時間を表す単位である。
(第1回目のデータ送信)
本実施の形態のデジタル無線装置1で第1回目のデータ送信を行う場合、まず、ベースバンド信号生成部6が、I成分とQ成分を有する16QAM変調ベースバンド信号を生成する。生成された16QAM変調ベースバンド信号は、DCオフセット補正部7に入力される。
第1回目のデータ送信の場合であって、後述するトレーニング用のデータ送信を行っていない場合には、DCオフセット補正部7は、入力信号(ベースバンド信号)にDCオフセット補正を施さずに、入力信号のI成分とQ成分をそのまま出力する。D/A変換部8は、DCオフセット補正部7の出力信号をI成分とQ成分についてそれぞれデジタル/アナログ変換する。そして、D/A変換部8の出力信号は、直交変調部9に入力される。
直交変調部9は、D/A変換部8の出力信号に、IF信号を用いた直交変調を施してIF変調データ信号を生成する。直交変調部9の出力信号は、乗算器10を用いてRF信号に乗せられた後、増幅器11で増幅されて、データ帰還部5へ出力される。
このとき、デジタル無線装置1は送信モードの状態とされている。すなわち、第1アンテナスイッチ21が送信側の端子(図1における上側の端子)に接続されるとともに、第2アンテナスイッチ22が送信側の端子(図1における左側の端子)に接続されている。したがって、送信データ信号は、第1アンテナスイッチ21を介してアンテナ2へ送られてデータ送信されるとともに、送信データ信号の一部が第2アンテナスイッチ22を介して帰還データ信号としてデータ受信部4へ帰還される。
帰還データ信号は、増幅器12で増幅された後、BPF13によって特定の周波数帯以外のノイズ成分がカットされる。その後、乗算器14を用いてRF信号で復調された後、もう一度、BPF15によって特定の周波数帯以外のノイズ成分がカットされて、IFデジタル直交復調部16に入力される。
IFデジタル直交復調部16では、入力信号(IFデータ信号)に直交復調が施されるとともにアナログ/デジタル変換が施され、DCオフセット検出部17へI成分とQ成分の復調データ信号が出力される。
DCオフセット検出部17では、位相補正器31で復調データ信号の位相補正が行われ(図4参照)、レベル補正器32で復調データ信号のレベル補正が行われる(図5参照)。そして、オフセット検出器33でI成分のずれΔIとQ成分のずれΔQが検出され、DCオフセット量ΔDCが検出される。このようにして検出されたDCオフセット量ΔDC(I成分のずれΔIとQ成分のずれΔQ)は、平均化処理部24へ出力される。
平均化処理部24では、過去複数回分(例えば、過去10回分)のDCオフセット量ΔDC(I成分のずれΔIとQ成分のずれΔQ)の平均値が算出される。そして、DCオフセット量ΔDC(ΔIとΔQ)の平均値が、DCオフセット補正部へ出力される。なお、第1回目のデータ送信の場合には、入力されたDCオフセット量ΔDC(ΔIとΔQ)がそのまま出力される。
(第2回目以降のデータ送信)
本実施の形態のデジタル無線装置1で第2回目以降のデータ送信を行う場合も、第1回目のデータ送信と同様、まず、ベースバンド信号生成部6が、I成分とQ成分を有するベースバンド信号を生成する。生成されたベースバンド信号は、DCオフセット補正部7に入力される。
第2回目以降のデータ送信を行う場合には、DCオフセット補正部7は、平均化処理部24から出力されたDCオフセット量ΔDC(I成分のずれΔIとQ成分のずれΔQ)の平均値を用いて、入力信号(ベースバンド信号)にDCオフセット補正を施す(図7参照)。そして、DCオフセット補正を施したベースバンド信号のI成分とQ成分を出力する。
第2回目以降のデータ送信のその他の動作については、第1回目のデータ送信と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(トレーニング用のデータ送信)
本実施の形態のデジタル無線装置1では、第1回目のデータ送信を行う前に、DCオフセット補正のトレーニング用のデータ送信が行われる。このトレーニング用のデータ送信は、第1回目のデータ送信(本送信)を行う前の仮送信であるともいえる。この場合、まず、I成分とQ成分を有する仮送信用の送信データ信号が、仮信号生成部23で生成される。
生成された仮送信用の送信データ信号は、DCオフセット補正部7に入力され、第1回目のデータ送信と同様にして、データ送信部3からデータ受信部4へ帰還データ信号が帰還され、DCオフセット検出部17でDCオフセット量ΔDC(I成分のずれΔIとQ成分のずれΔQ)が検出される。
検出されたDCオフセット量ΔDC(I成分のずれΔIとQ成分のずれΔQ)は、平均化処理部24に入力されて、第1回目のデータ送信の場合と同様、そのままDCオフセット補正部7へ出力される。そして、第1回目のデータ送信(本送信)を行うときには、第2回目以降のデータ送信と同様にして、平均化処理部24から出力されたDCオフセット量ΔDC(I成分のずれΔIとQ成分のずれΔQ)の平均値を用いて、入力信号(ベースバンド信号)にDCオフセット補正を施す(図7参照)。
なお、トレーニング用のデータ送信のその他の動作についても、第1回目のデータ送信と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(データ受信)
本実施の形態のデジタル無線装置1でデータ受信を行うときには、デジタル無線装置1が受信モードの状態になっている。すなわち、第1アンテナスイッチ21が受信側の端子(図1における下側の端子)に接続されるとともに、第2アンテナスイッチ22が受信側の端子(図1における右側の端子)に接続されている。したがって、アンテナ2で受信した受信データ信号は、第1アンテナスイッチ21と第2アンテナスイッチ22を介してデータ受信部4へ送られる。
受信データ信号は、増幅器12で増幅された後、BPF13によって特定の周波数帯以外のノイズ成分がカットされる。その後、乗算器14を用いてRF信号で復調された後、もう一度、BPF15によって特定の周波数帯以外のノイズ成分がカットされて、IFデジタル直交復調部16に入力される。
IFデジタル直交復調部16では、入力信号(RFデータ信号)にIF信号を用いた直交復調が施されるとともにアナログ/デジタル変換が施され、DCオフセット検出部17へI成分とQ成分の復調データ信号が出力される。
データ受信の場合には、DCオフセット検出部17は、DCオフセット検出を行わずに、I成分とQ成分の復調データ信号をそのままベースバンド信号復調部18へ出力する。そして、ベースバンド信号復調部18では、I成分とQ成分の復調データ信号からベースバンド信号が復調される。
このような発明の実施の形態のデジタル無線装置1によれば、データ送信部3から送信する送信データ信号をデータ受信部4へ帰還するデータ帰還部5と、帰還データ信号からDCオフセット量ΔDC(I成分のずれΔIとQ成分のずれΔQ)を検出するDCオフセット検出部17と、DCオフセット量ΔDC(ΔIとΔQ)を用いて次回の送信データ信号のDCオフセット補正を行うDCオフセット補正部を設けることにより、DCオフセットを低減することができ、デジタル無線装置1の小型化が可能である。
すなわち、本実施の形態では、データ送信部3から送信される送信データ信号の一部が、帰還データ信号としてデータ受信部4へ帰還する。DCオフセット検出部17では、帰還データ信号のDC電圧と基準電圧との差がDCオフセット量ΔDC(I成分のずれΔIとQ成分のずれΔQ)として検出される。そして、DCオフセット補正部7で、DCオフセット量ΔDC(ΔIとΔQ)を用いて、次回に送信する送信データ信号のDC電圧の補正(DCオフセット補正)が行われる。これにより、送信データ信号のDCオフセットを低減することができ、かつ、従来に比べて回路規模が小さいので、装置の小型化が可能になる。
また、本実施の形態では、本送信用の送信データ信号を送信する前に、仮送信用の送信データ信号を送信して、DCオフセット補正のトレーニングを行うことができる。仮送信のときのDCオフセット量ΔDC(ΔIとΔQ)を用いて、本送信のときの送信データ信号のDCオフセット補正を行うことができる。例えば、第1回目の送信データ信号を送信する前に、DCオフセット補正のトレーニングを行うことにより、第1回目の本送信のときの送信データ信号のDCオフセット補正を行うことができる。また、この場合、トレーニング用の送信データ信号を用いることにより、DCオフセット量ΔDC(ΔIとΔQ)を正確に検出することができ、DCオフセット補正の精度が向上する。
また、本実施の形態では、過去に検出した複数回分(例えば、過去10回分)のDCオフセット量ΔDC(ΔIとΔQ)の平均値を用いる。これにより、DCオフセット量を統計的に正確に求めることができ、DCオフセット補正の精度が向上する。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
以上のように、本発明にかかるデジタル無線装置は、DCオフセットを低減することができるとともに、装置の小型化が可能であるという効果を有し、例えば、デジタル無線を利用した同報システムの子局装置等に用いられるデジタル無線装置等として有用である。
本発明の実施の形態におけるデジタル無線装置のブロック図 本発明の実施の形態における直交変調部のブロック図 本発明の実施の形態におけるDCオフセット検出部のブロック図 本発明の実施の形態における位相制御器の動作の説明図 本発明の実施の形態におけるレベル補正器の動作の説明図 本発明の実施の形態におけるDCオフセット検出器の動作の説明図 本発明の実施の形態におけるDCオフセット補正部の動作の説明図 本発明の実施の形態におけるデジタル無線装置のデータ送受信の流れの説明図
符号の説明
1 デジタル無線装置
2 アンテナ
3 データ送信部
4 データ受信部
5 データ帰還部
6 ベースバンド信号生成部
7 DCオフセット補正部
9 直交変調部
16 IFデジタル直交復調部
17 DCオフセット検出部
18 ベースバンド信号復調部
23 仮信号生成部
24 平均化処理部
25 IF信号発生器
26 Local信号発生器
31 位相補正器
32 レベル補正器
33 オフセット検出器

Claims (3)

  1. アンテナから送信データ信号を送信するデータ送信手段と、
    前記アンテナで受信データ信号を受信するデータ受信手段と、
    前記アンテナから送信する前記送信データ信号を帰還データ信号として前記データ受信手段へ帰還するデータ帰還手段と、
    を備え、
    前記データ受信手段は、
    前記帰還データ信号に基づいて、前記帰還データ信号のDC電圧と所定の基準電圧との差をDCオフセット量として検出するDCオフセット検出手段を備え、
    前記データ送信手段は、
    前記DCオフセット量を用いて、送信する送信データ信号のDC電圧を補正するDCオフセット補正手段を備えたことを特徴とするデジタル無線装置。
  2. DCオフセット補正のトレーニング用の送信データ信号として、仮送信用の送信データ信号を生成する仮信号生成手段を備え、
    前記データ送信手段は、
    本送信用の送信データ信号を送信する前に、前記仮送信用の送信データ信号を送信し、
    前記DCオフセット補正手段は、
    前記仮送信用の送信データ信号から得られた前記DCオフセット量を用いて、前記本送信用の送信データ信号のDC電圧を補正することを特徴とする請求項1に記載のデジタル無線装置。
  3. 前記DCオフセット補正手段は、
    過去に検出された複数回分の前記DCオフセット量の平均値を用いて、次回に送信する送信データ信号のDC電圧を補正することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデジタル無線装置。
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