JP2009025374A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成の良否判定を精度良く行う。
【解決手段】画像形成装置1は、画像形成部70の定着部78の出口と反転切替ゲート95との間の搬送路に両面読取部80を備えている。画像形成部70は、画像データに基づいて用紙に画像形成を行い、両面読取部80は、画像形成後の用紙の両面を同時に読み取る。そして、両面読取部80により読み取られた両面の読み取りデータ及び画像データに基づいて、画像形成の良否を判定する。画像形成不良と判定した場合には、画像形成不良と判定された用紙を、画像形成が適正に行われたと判定された用紙が排出されるメイントレイ3aとは異なるサブトレイ3bに排出し、画像形成不良であることを表示部に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、画像形成後の用紙において、適正な画像が形成されているか、汚れがないか、位置ずれがないか等を自動的に、又は、オペレータにより判定し、画像形成不良と判定された用紙(ヤレ、損紙)を取り除くことが行われている。
例えば、両面印刷された用紙の表面の画像と裏面の画像の位置ずれに基づいて、画像形成位置を補正する画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。この装置は、用紙の片側から両面の画像を読み取るものであり、一方の面は直接読み取り、他方の面は裏写りした画像を読み取っている。
また、印刷イメージを基準データとして、印刷後の画像を読み取ったイメージデータとテンプレートマッチングを行い、それらの差異に基づいて印刷状態が適切か否かを判定するプリンタ装置が開発されている(特許文献2参照)。
特開平10−246992号公報 特開平9−136411号公報
しかし、従来は、画像形成後の画像を読み取ったデータに基づいて、当該読み取った面に形成された画像の良否を判定していたため、判定の精度が不十分であった。特に、両面印刷の場合には、画像に裏写りの影響が出てしまい、画像形成の良否判定を精度良く行うことは困難であった。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、画像形成の良否判定を精度良く行うことを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の画像形成装置は、画像データに基づいて用紙に画像形成を行う画像形成部と、前記画像形成部による画像形成後の用紙の両面を読み取る両面読取部と、前記両面読取部により読み取られた両面の読み取りデータ及び前記画像データに基づいて、画像形成の良否を判定する制御部と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御部は、画像形成不良と判定した場合に、その旨を前記表示部に表示させる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、複数の排紙トレイを備え、前記制御部は、画像形成不良と判定した場合に、当該画像形成不良と判定された用紙を他の用紙とは異なる排紙トレイに排出させる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、用紙の両面に画像形成を行う際に、前記制御部は、表面の画像データに基づいて、前記画像形成部に用紙の表面に画像形成を行わせ、当該表面の画像形成後、前記両面読取部に当該用紙の両面を読み取らせ、前記読み取られた表面の読み取りデータと前記表面の画像データとに基づいて、用紙に対する画像の位置情報又は画像の変倍率を算出し、当該算出された位置情報又は変倍率に基づいて、用紙の裏面の画像形成における画像形成条件を補正する。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記制御部は、補正用画像の画像データに基づいて、前記画像形成部に補正用画像の画像形成を行わせ、前記両面読取部に当該補正用画像が画像形成された用紙の両面を読み取らせ、当該読み取られた両面の読み取りデータと前記補正用画像の画像データとに基づいて、前記画像形成部における画像形成条件を補正する。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、予め画像が形成されている用紙に画像形成を行う際に、前記制御部は、表面の画像データに基づいて、前記画像形成部に用紙の表面に画像形成を行わせ、当該表面の画像形成後、前記両面読取部に当該用紙の両面を読み取らせ、当該読み取られた両面の読み取りデータと前記表面の画像データとに基づいて、予め形成されている画像を抽出し、裏面の画像データに基づいて、前記画像形成部に用紙の裏面に画像形成を行わせ、当該裏面の画像形成後、前記両面読取部に当該用紙の両面を読み取らせ、当該読み取られた両面の読み取りデータ、前記表面の画像データ、前記裏面の画像データ、及び、前記抽出された予め形成されている画像のデータに基づいて、画像形成の良否を判定する。
請求項7に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、用紙に予め形成されている画像のデータを取得する取得部を備え、予め画像が形成されている用紙に画像形成を行う際に、前記制御部は、前記両面読取部により読み取られた両面の読み取りデータ、前記画像データ、及び、前記取得された予め形成されている画像のデータに基づいて、画像形成の良否を判定する。
請求項1に記載の発明によれば、両面の読み取りデータ及び画像データを用いることにより、画像形成の良否判定を精度良く行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、画像形成不良であることを表示部に表示させることにより、ユーザに通知することができる。
請求項3に記載の発明によれば、画像形成不良と判定された用紙が他の用紙に混入することを防ぐことができる。
請求項4に記載の発明によれば、表面の画像形成結果から得られた情報を裏面の画像形成に反映させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、補正用画像に基づいて、画像形成部における画像形成条件を補正するので、高品質の画像を形成することができる。
請求項6、7に記載の発明によれば、予め画像が形成されている用紙であっても、画像形成の良否判定を精度良く行うことができる。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1は、画像形成装置1の概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、画像形成部70、両面読取部80、給紙トレイ2a,2b、排紙トレイとしてのメイントレイ3a及びサブトレイ3b、給紙ローラ91,92、レジストローラ93、搬送ベルト94、反転切替ゲート95、排紙トレイ切替ゲート96、排紙ローラ97,98等を備えて構成される。
画像形成部70は、画像データに基づいて、給紙トレイ2a,2bから供給された用紙に電子写真方式の画像形成を行う。画像形成部70は、像担持体である感光体71、感光体71を帯電させる帯電部72、画像データに基づいてレーザ光により感光体71の表面を露光する露光部73、感光体71にトナーを付着させる現像部74、感光体71上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部75、感光体71から用紙を分離させる分離部76、感光体71上の残トナーを除去するクリーニング部77、用紙上に形成されたトナー像を加熱・加圧により定着させる定着部78を備える。
両面読取部80は、定着部78の出口と反転切替ゲート95との間の搬送路に設置され、画像形成後の用紙の両面を同時に読み取る。具体的には、両面読取部80は、CCD(Charge Coupled Device)を備え、搬送される用紙の紙面に対して垂直な方向から用紙を読み取り、読み取りデータを生成する。
給紙トレイ2a,2bは、普通紙、再生紙、上質紙、裏紙等の用紙種及びサイズが異なる用紙を収容する。
メイントレイ3a及びサブトレイ3bは、画像形成後の用紙が排出されるトレイである。
給紙ローラ91,92は、給紙トレイ2a,2bに収容されている用紙を画像形成部70に送り出す。レジストローラ93は、感光体71上に形成されたトナー像と同期を取るように、用紙を転写部75に搬送する。搬送ベルト94は、トナー像が転写された用紙を定着部78に搬送する。反転切替ゲート95は、用紙を排出する場合と、用紙の裏面にも画像形成を行う場合とで用紙の搬送路を切り替える。排紙トレイ切替ゲート96は、用紙をメイントレイ3aへ排出する場合と、サブトレイ3bへ排出する場合とで用紙の搬送路を切り替える。
画像形成時には、給紙トレイ2a,2bに収容されている用紙が給紙ローラ91,92により送り出され、搬送路100を搬送され、画像形成部70に供給される。画像形成部70に供給された用紙は、レジストローラ93により用紙搬送タイミングが制御され、トナー像が転写された後、搬送ベルト94により定着部78に搬送される。
定着部78により画像が定着された用紙は、両面読取部80により、用紙の両面が読み取られる。その後、外部に排出される場合には、反転切替ゲート95及び排紙トレイ切替ゲート96によって搬送路101,102に導かれ、排紙ローラ97,98により、メイントレイ3a又はサブトレイ3bへ排出される。
一方、表面の画像形成後、さらに裏面の画像形成を行う場合には、用紙は反転切替ゲート95により反転搬送路103へと導かれ、搬送路104によって反転された後、搬送路105を経て再度レジストローラ93へと導かれる。そして、画像形成部70により、裏面の画像形成が行われる。
図2に、画像形成装置1の機能的構成を示す。
図2に示すように、画像形成装置1は、制御部10、操作部20、表示部30、外部I/F40、記憶部50、画像メモリ60、画像形成部70、両面読取部80、搬送部90等を備える。なお、図1を参照して説明した部分については、説明を省略する。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備え、画像形成装置1の各部の処理動作を統括的に制御する。CPUは、操作部20から入力される操作信号又は外部I/F40により受信した指示信号に応じて、記憶部50に格納されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を実行する。
操作部20は、各種操作キーを備え、各キーが押下された場合に、押下信号を制御部10に出力する。また、操作部20は、表示部30の表面に一体的に形成されたタッチパネルを備え、ユーザの指先やタッチペン等により当接された位置を検出して、位置信号を制御部10に出力する。
表示部30は、LCD(Liquid Crystal Display)を備え、制御部10からの指示に従って、各種操作画面や各種処理結果を表示する。
外部I/F40は、外部機器との間でデータの送受信を行うインターフェースである。
記憶部50は、不揮発性メモリやハードディスク等から構成され、制御部10が画像形成装置1の各部を制御するための各種処理プログラムや、各種処理に関する情報等を記憶する。例えば、記憶部50には、画像データに対応する濃度を算出するための情報が記憶されている。
画像メモリ60は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等から構成され、制御部10により実行される各種処理プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。例えば、画像メモリ60は、外部PC(Personal Computer)から受信した画像データを一時的に記憶する。
搬送部90は、図1に示す給紙ローラ91,92、レジストローラ93、搬送ベルト94、反転切替ゲート95、排紙トレイ切替ゲート96、排紙ローラ97,98等を備え、用紙を搬送する。
制御部10は、両面読取部80により読み取られた両面の読み取りデータ及び画像データに基づいて、画像形成の良否を判定する。画像形成の良否判定は、例えば、画像データに対応する濃度で画像形成が行われているか、汚れがないか、画像の位置ずれがないか等により、画像形成が適正に行われたか、画像形成不良であるかを判定する。
まず、片面印刷の場合、又は、両面印刷において表面の画像形成が終了した時点での判定方法を説明する。制御部10は、下記式(1)、(2)又は(3)を満たす場合に、画像形成不良と判定し、それ以外の場合に、画像形成が適正に行われたと判定する。
(表面の読み取り濃度)>(期待濃度)+(バラツキマージン) (1)
(表面の読み取り濃度)<(期待濃度)−(バラツキマージン) (2)
式(1)、(2)において、
(期待濃度)=(地肌濃度)+(表面の画像濃度)
ここで、表面の読み取り濃度は、両面読取部80により読み取られた表面の読み取りデータから得られる濃度である。地肌濃度は、用紙自体の濃度である。表面の画像濃度は、表面の画像データに対応する濃度であり、表面の画像データから算出することができる。バラツキマージンは、用紙や画像形成毎の濃度のバラツキを吸収するための値である。すなわち、表面の読み取り濃度と期待濃度との差が所定範囲内であれば、画像形成が適正に行われたと判定する。
(裏面の読み取り濃度)>(期待濃度)+(バラツキマージン) (3)
式(3)において、
(期待濃度)=(地肌濃度)+(表面の画像濃度)×(裏写り係数)
ここで、裏面の読み取り濃度は、両面読取部80により読み取られた裏面の読み取りデータから得られる濃度である。表面の画像濃度は、表面の画像データに対応する濃度であり、表面の画像データから算出することができる。なお、表面の画像濃度として、両面読取部80により読み取られた表面の読み取りデータを利用してもよい。裏写り係数は、用紙の反対面に形成された画像によってどの程度濃度に影響があるかを示すものであり、薄い用紙ほど大きい値となる。すなわち、(表面の画像濃度)×(裏写り係数)は、裏面から見た表面の画像の濃度(裏写りした表面の画像の濃度)に相当する。式(3)を満たす場合には、裏面に汚れがある可能性がある。
地肌濃度と裏写り係数は、用紙の紙種、坪量(厚さ)によって変化する値であり、予め用紙毎に設定された値が記憶部50に記憶されている。使用される用紙がどの紙であるかは、ユーザが紙種や紙名称を入力して設定してもよいし、用紙又は用紙の包装紙にRFID(Radio Frequency Identification)タグが付加されていて、無線により用紙情報を取得してもよい。
次に、両面印刷において裏面の画像形成が終了した時点での判定方法を説明する。制御部10は、表面、裏面のそれぞれに対して、下記式(4)又は(5)を満たすか否かの判定を行い、表面、裏面のいずれかにおいて、式(4)又は(5)を満たす場合に、画像形成不良と判定し、それ以外の場合に、画像形成が適正に行われたと判定する。
(読み取り濃度)>(期待濃度)+(バラツキマージン) (4)
(読み取り濃度)<(期待濃度)−(バラツキマージン) (5)
式(4)、(5)において、
(期待濃度)=(地肌濃度)+(反対面の画像濃度)×(裏写り係数)+(画像濃度)
ここで、読み取り濃度は、判定対象となっている表面又は裏面の読み取りデータから得られる濃度である。反対面の画像濃度は、判定対象となっている面の反対側の面の画像データに対応する濃度であり、当該反対側の面の画像データから算出することができる。画像濃度は、判定対象となっている面の画像データに対応する濃度であり、判定対象となっている面の画像データから算出することができる。
制御部10は、画像形成が適正に行われたと判定した場合には、搬送部90を制御して、用紙をメイントレイ3aに排出させ、画像形成不良と判定した場合には、搬送部90を制御して、用紙をサブトレイ3bに排出させる。なお、制御部10は、画像形成不良と判定した場合には、画像形成装置1の搬送路内に滞留している他の用紙についても、画像形成不良と判定された用紙とともに、サブトレイ3bに排出させる。
また、制御部10は、画像形成不良と判定した場合に、その旨を表示部30に表示させる。
また、制御部10は、表面の読み取りデータと表面の画像データとに基づいて、用紙に対する画像の位置情報及び画像の変倍率を算出し、算出された位置情報及び変倍率に基づいて、用紙の裏面の画像形成における画像形成条件を補正する。
まず、表面の読み取りデータに基づく用紙の傾き及び形状の検出方法を説明する。
用紙は概ね白色が前提であるため、両面読取部80では、用紙は白、用紙以外の部分は黒と読み取れるように設定されている。
用紙サイズは、予め操作部20からの入力又は給紙トレイ2a,2bの設定情報から判別することができるので、制御部10は、両面読取部80で読み取られた読み取りデータから、用紙が理想的に搬送された場合に用紙の四隅が検出されるであろう領域(256×256(pixel))を抽出する。
図3は、読み取られた用紙の四隅の画像のうち、右上隅を示している。これに対し、図4に示す64×64(pixel)の参照画像を用意し、両者の相互相関関数を求め、その値が最大となる座標(Xmax,Ymax)を求める。相互相関関数は、下記式(6)で定義される。
Figure 2009025374
ここで、f(x,y)は、図3に示す読み取り画像を表す関数であり、g(x,y)は、図4に示す参照画像を表す関数である。
理想的な用紙搬送状態は、図4の参照画像が、図3の読み取り画像の中央部分と一致する場合、すなわち、座標(96,96)において相互相関関数値が最大となる場合であるから、実際の読み取り画像から得られた座標(Xmax,Ymax)と理想的な用紙搬送状態との差分である(Xmax−96,Ymax−96)が、用紙の右上隅のずれ量になる。
同様に、他の3点(左上隅、左下隅、右下隅)についてもずれ量を求める。
図5に示すように、左上隅のずれ量を(x1,y1)、右上隅のずれ量を(x2,y2)、左下隅のずれ量を(x3,y3)、右下隅のずれ量を(x4,y4)とする。なお、図5では、「ずれ量」を理想的な用紙の四隅の位置と、検出された用紙の四隅の位置とのX方向・Y方向における距離として示しているが、実際はプラス・マイナスを含む値である。用紙の理想サイズを(X,Y)、実際の用紙サイズを(x,y)、回転角をθとすると、x,y,θは、下記式(7)〜(9)により求められる。
Figure 2009025374
次に、表面の読み取りデータと表面の画像データとに基づく画像の傾き及び画像の変倍率の検出方法を説明する。
まず、読み取りデータから検出に使う領域を決定する。検出に使う領域は、少なくとも2方向にエッジ成分が抽出できるような画像部分であることが望ましい。ここでは、用紙の四隅にトンボ画像を形成し、その部分を利用する。
制御部10は、用紙の傾き及び形状の検出方法と同様、両面読取部80で読み取られた読み取りデータから、用紙が理想的に搬送された場合にトンボ画像の交点が中央に検出されるであろう用紙の四隅の領域(256×256(pixel))を抽出する。
図6は、読み取られた用紙の四隅のトンボ画像のうち、右上隅を示している。これに対し、図7に示す64×64(pixel)の参照画像を用意し、f(x,y)を図6に示す読み取り画像を表す関数とし、g(x,y)を図7に示す参照画像を表す関数として、両者の相互相関関数(式(6))を求め、その値が最大となる座標(Xmax,Ymax)を求める。
理想的な用紙搬送状態は、図7の参照画像が、図6の読み取り画像の中央部分と一致する場合、すなわち、座標(96,96)において相互相関関数値が最大となる場合であるから、実際の読み取り画像から得られた座標(Xmax,Ymax)と理想的な用紙搬送状態との差分である(Xmax−96,Ymax−96)が、右上隅のトンボ画像のずれ量になる。
同様に、他の3点(左上隅、左下隅、右下隅)についてもトンボ画像のずれ量を求める。
図8に示すように、左上隅のトンボ画像の交点のずれ量を(x1i,y1i)、右上隅のトンボ画像の交点のずれ量を(x2i,y2i)、左下隅のトンボ画像の交点のずれ量を(x3i,y3i)、右下隅のトンボ画像の交点のずれ量を(x4i,y4i)とする。なお、図8では、「ずれ量」を理想的なトンボ画像の交点の位置と、検出されたトンボ画像の交点の位置とのX方向・Y方向における距離として示しているが、実際はプラス・マイナスを含む値である。理想的な左上隅のトンボ画像の交点の座標を(X1,Y1)、理想的な右上隅のトンボ画像の交点の座標を(X2,Y2)、理想的な左下隅のトンボ画像の交点の座標を(X3,Y3)、理想的な右下隅のトンボ画像の交点の座標を(X4,Y4)、X方向の画像の変倍率をXm、Y方向の画像の変倍率をYm、回転角をθiとすると、Xm,Ym,θiは、式(10)〜(12)により求められる。
Figure 2009025374
次に、式(7)〜(12)により求められた値に基づく裏面の画像形成における画像形成条件の補正について説明する。ここでは、用紙に対する画像の位置情報として、用紙に対する画像の相対移動量及び相対回転量を用いる。
制御部10は、用紙に対する画像の相対移動量を、裏面の画像形成に対し、偏り補正値(下記式(13))とタイミング調整値(下記式(14))としてフィードバックする。
Figure 2009025374
また、制御部10は、用紙に対する画像の相対回転量(θi−θ)を、裏面の画像形成に対し、用紙搬送時のステアリング制御にフィードバックする。
また、制御部10は、X方向の画像の変倍率Xm及びY方向の画像の変倍率Ymを、裏面の画像形成に対し、倍率微調量としてフィードバックする。
次に、画像形成装置1における動作を説明する。
図9は、画像形成装置1において実行される処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部10のCPUと、記憶部50に格納されたプログラムとの協働により実現される。
まず、外部I/F40により、外部PCから表面及び裏面の画像データが受信される(ステップS1)。表面及び裏面の画像データは、制御部10により、画像メモリ60に格納される。
次に、制御部10により、画像メモリ60に格納されている表面の画像データが読み出され、制御部10の制御に従って、画像形成部70により、表面の画像データに基づいて、用紙の表面に画像形成が行われる(ステップS2)。
表面の画像形成後、制御部10の制御に従って、両面読取部80により、用紙の両面が読み取られ(ステップS3)、制御部10により、両面の読み取りデータが画像メモリ60に格納される。
ここで、制御部10により、ステップS3で得られた両面の読み取りデータ及び表面の画像データに基づいて、画像形成の良否が判定される(ステップS4)。具体的には、式(1)、(2)に基づいて表面の判定が行われ、式(3)に基づいて裏面の判定が行われる。式(1)、(2)又は(3)を満たす場合には、画像形成不良と判定され、それ以外の場合には、画像形成が適正に行われたと判定される。
ステップS4において、画像形成が適正に行われたと判定された場合には(ステップS4;YES)、制御部10により、表面の読み取りデータ及び表面の画像データに基づいて、式(6)〜(14)を用いて、用紙に対する表面画像の相対移動量、相対回転量及び変倍率が算出される(ステップS5)。そして、制御部10により、用紙に対する表面画像の相対移動量、相対回転量及び変倍率に基づいて、用紙の裏面の画像形成における画像形成条件が補正される(ステップS6)。具体的には、用紙に対する表面画像の相対移動量は、偏り補正値(式(13))とタイミング調整値(式(14))としてフィードバックされる。用紙に対する画像の相対回転量は、用紙搬送時のステアリング制御にフィードバックされる。画像の変倍率は、裏面の画像形成に対し、倍率微調量としてフィードバックされる。
次に、制御部10により、画像メモリ60に格納されている裏面の画像データが読み出され、制御部10の制御に従って、画像形成部70により、裏面の画像データに基づいて、用紙の裏面に画像形成が行われる(ステップS7)。
裏面の画像形成後、制御部10の制御に従って、両面読取部80により、用紙の両面が読み取られ(ステップS8)、制御部10により、両面の読み取りデータが画像メモリ60に格納される。
ここで、制御部10により、ステップS8で得られた両面の読み取りデータ、表面の画像データ及び裏面の画像データに基づいて、画像形成の良否が判定される(ステップS9)。具体的には、式(4)、(5)に基づいて表面、裏面の両面に対して判定が行われる。表面、裏面のいずれかにおいて、式(4)又は(5)を満たす場合には、画像形成不良と判定され、それ以外の場合には、画像形成が適正に行われたと判定される。
ステップS9において、画像形成が適正に行われたと判定された場合には(ステップS9;YES)、制御部10の制御に従って、搬送部90により、用紙がメイントレイ3aへ排出される(ステップS10)。
ステップS4において、画像形成不良と判定された場合(ステップS4;NO)、又は、ステップS9において、画像形成不良と判定された場合には(ステップS9;NO)、制御部10の制御に従って、搬送部90により、用紙がサブトレイ3bへ排出される(ステップS11)。そして、制御部10により、画像形成不良である旨が表示部30に表示される(ステップS12)。
以上説明したように、第1の実施の形態の画像形成装置1によれば、用紙の両面を読み取ることにより、用紙に形成された画像の反対面への影響(裏写り)を含めて、画像形成の良否判定を行うことができる。したがって、両面の読み取りデータ及び画像データを用いることにより、画像形成の良否判定を精度良く行うことができる。
また、画像形成不良と判定した場合に、その旨を表示部30に表示させることにより、画像形成不良であることをユーザに通知することができる。また、画像形成不良と判定した場合に、画像形成不良と判定された用紙を、他の用紙が排出されるメイントレイ3aとは異なるサブトレイ3bに排出させるので、画像形成不良と判定された用紙が他の用紙に混入することを防ぐことができる。
また、表面の画像形成結果から得られた、用紙に対する画像の相対移動量及び相対回転量、画像の変倍率等の情報を裏面の画像形成に反映させることができ、表裏の位置ずれを防ぐことができる。
なお、第1の実施の形態では、用紙の四隅に形成されたトンボ画像を利用して、画像のずれ量や回転角を検出することとしたが、検出に用いる領域の決定方法はこれに限定されない。例えば、図10(a)に示す画像に対して、縦エッジを抽出するコンボリューションフィルタにより処理した画像(図10(b))と、横エッジを抽出するコンボリューションフィルタにより処理した画像(図10(c))とを、それぞれ256×256(pixel)のブロックに分け、2値化する。図10(b)に示す画像、図10(c)に示す画像の両画像について、各ブロックに含まれる65536個の画素のうち、黒画素が200個以上のブロックを抽出し、図10(d)に示すように、抽出されたブロックに外接する、傾き45度の長方形200を求める。そして、その接点となるブロック201,202,203,204を、検出に用いる領域として利用してもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における画像形成装置は、第1の実施の形態に示した画像形成装置1と同様の構成によってなるため、同一の構成部分については同一の符号を付し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
第2の実施の形態における画像形成装置は、第1の実施の形態と同様、図9に示す処理を行う他、それに先立って、補正用画像に基づく画像形成条件の補正処理(図12参照)を行う。
記憶部50には、補正用画像の画像データが記憶されている。図11に、補正用画像の例を示す。図11に示す補正用画像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)それぞれの単色と、プロセスブラック(PK:YMCの3色で作られるブラック)のパッチで構成される。単色部分は、網点%が0、11、22、33、44、55、66、77、88、100のパッチからなり、プロセスブラック部分は、網点%が0、6、12、18、24、30、36、42、48、54のパッチからなる。
制御部10は、補正用画像の画像データに基づいて、画像形成部70に補正用画像の画像形成を行わせ、両面読取部80に補正用画像が画像形成された用紙の両面を読み取らせる。そして、制御部10は、両面読取部80により読み取られた両面の読み取りデータと補正用画像の画像データとに基づいて、画像形成部70における画像形成条件を補正する。画像形成条件としては、画像データに対して行われる画像処理に関する画像処理条件や、画像形成を行う際の様々な物理量を決定するためのプロセス制御条件等が含まれる。
具体的に、制御部10は、単色100%部分の濃度に基づいて、現像ACバイアス電圧を補正する。現像ACバイアス電圧とは、現像時に現像部74と感光体71との間に印加されるバイアス電圧のうちAC成分をいう。現像ACバイアス電圧が大きいほど、トナーが現像されやすくなり、濃度が高くなる。
単色0%部分の濃度は、かぶり(本来トナーの付着を意図していない部分にトナーが付着してしまう現象)を示しており、制御部10は、単色0%部分の濃度に基づいて、現像DCバイアス電圧を補正する。現像DCバイアス電圧とは、現像時に現像部74と感光体71との間に印加されるバイアス電圧のうちDC成分をいう。現像DCバイアス電圧が大きいほど、トナーが現像されやすくなり、かぶりが生じる。両面読取部80による読み取り時に、用紙の裏面も同時に読み取るので、用紙自体の濃度を検出することができ、かぶりを正確に判断することができる。
また、制御部10は、各単色パッチの濃度に基づいて、画像処理条件(階調変換処理条件)を補正する。各単色パッチの濃度は、網点%に対する出力濃度を示しており、逆関数を求めることで、各濃度に対応した網点%を求めることができる。これは、例えば、各測定点データの3次回帰を行うことで求められる。この関数を、画像データを網点データに変換する画像処理部分にフィードバックすることにより、正確な階調表現を実現できる。
なお、上述した画像形成条件以外にも、露光部73のレーザのビーム径や、転写部75における転写電流等を補正することとしてもよい。
次に、第2の実施の形態の画像形成装置における動作を説明する。
図12は、第2の実施の形態の画像形成装置において実行される補正用画像に基づく画像形成条件の補正処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部10のCPUと、記憶部50に格納されたプログラムとの協働により実現される。
まず、制御部10により、記憶部50から補正用画像の画像データが読み出され、制御部10の制御に従って、画像形成部70により、補正用画像の画像データに基づいて、補正用画像の画像形成が行われる(ステップS21)。
次に、制御部10の制御に従って、両面読取部80により、用紙の両面が読み取られ(ステップS22)、制御部10により、両面の読み取りデータが画像メモリ60に格納される。
両面読取部80により読み取られた後の用紙は、制御部10の制御に従って、搬送部90により、サブトレイ3bへ排出される(ステップS23)。
次に、制御部10により、ステップS22で得られた両面の読み取りデータと補正用画像の画像データとに基づいて、画像形成部70における画像形成条件を補正するための補正用パラメータが算出される(ステップS24)。具体的には、現像ACバイアス電圧、現像DCバイアス電圧等のプロセス制御条件や、画像処理条件を補正するための補正用パラメータが算出される。そして、制御部10により、補正用パラメータに基づいて、画像形成条件が補正される(ステップS25)。
以上説明したように、第2の実施の形態の画像形成装置によれば、補正用画像に基づいて、画像形成部70における画像形成条件を補正するので、高品質の画像を形成することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態における画像形成装置は、第1の実施の形態に示した画像形成装置1と同様の構成によってなるため、同一の構成部分については同一の符号を付し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第3の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
第3の実施の形態では、予め画像が形成されている用紙に画像形成を行う場合(追い刷り)について説明する。
制御部10は、表面の画像データに基づいて、画像形成部70に用紙の表面に画像形成を行わせ、表面の画像形成後、両面読取部80に当該用紙の両面を読み取らせる。制御部10は、両面読取部80により読み取られた両面の読み取りデータと表面の画像データとに基づいて、予め形成されている画像(以下、既形成画像という。)を抽出し、既形成画像のデータ(以下、既形成画像データという。)を生成する。具体的には、表面の読み取りデータと表面の画像データとを比較して、不一致部分を表面の既形成画像として抽出し、裏面の読み取りデータと表面の画像データから算出される裏写り濃度とを比較して、不一致部分を裏面の既形成画像として抽出する。制御部10は、表面の既形成画像データ及び裏面の既形成画像データを画像メモリ60に格納する。
また、制御部10は、裏面の画像データに基づいて、画像形成部70に用紙の裏面に画像形成を行わせ、裏面の画像形成後、両面読取部80に当該用紙の両面を読み取らせる。制御部10は、両面読取部80により読み取られた両面の読み取りデータ、表面の画像データ、裏面の画像データ、表面の既形成画像データ及び裏面の既形成画像データに基づいて、画像形成の良否を判定する。
具体的に、制御部10は、表面、裏面のそれぞれに対して、下記式(15)又は(16)を満たすか否かの判定を行い、表面、裏面のいずれかにおいて、式(15)又は(16)を満たす場合に、画像形成不良と判定し、それ以外の場合に、画像形成が適正に行われたと判定する。
(読み取り濃度)>(期待濃度)+(バラツキマージン) (15)
(読み取り濃度)<(期待濃度)−(バラツキマージン) (16)
式(15)、(16)において、
(期待濃度)=(地肌濃度)+(反対面の画像濃度)×(裏写り係数)
+(画像濃度)+(既形成画像濃度)
ここで、読み取り濃度は、判定対象となっている表面又は裏面の読み取りデータから得られる濃度である。反対面の画像濃度は、判定対象となっている面の反対側の面の画像データと反対側の面の既形成画像データに対応する濃度であり、当該反対側の面の画像データと反対側の面の既形成画像データから算出することができる。画像濃度は、判定対象となっている面の画像データに対応する濃度であり、判定対象となっている面の画像データから算出することができる。既形成画像濃度は、判定対象となっている面の既形成画像データに対応する濃度であり、判定対象となっている面の既形成画像データから算出することができる。
次に、第3の実施の形態の画像形成装置における動作を説明する。
図13は、第3の実施の形態の画像形成装置において実行される処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部10のCPUと、記憶部50に格納されたプログラムとの協働により実現される。
まず、外部I/F40により、外部PCから表面及び裏面の画像データが受信される(ステップS31)。表面及び裏面の画像データは、制御部10により、画像メモリ60に格納される。
次に、制御部10により、画像メモリ60に格納されている表面の画像データが読み出され、制御部10の制御に従って、画像形成部70により、表面の画像データに基づいて、用紙の表面に画像形成が行われる(ステップS32)。
表面の画像形成後、制御部10の制御に従って、両面読取部80により、用紙の両面が読み取られ(ステップS33)、制御部10により、両面の読み取りデータが画像メモリ60に格納される。
次に、制御部10により、両面読取部80により読み取られた両面の読み取りデータと表面の画像データとに基づいて、既形成画像が抽出される(ステップS34)。具体的には、表面の読み取りデータと表面の画像データとが比較され、不一致部分が表面の既形成画像として抽出される。また、裏面の読み取りデータと表面の画像データから算出される裏写り濃度とが比較され、不一致部分が裏面の既形成画像として抽出される。そして、制御部10により、表面の既形成画像データ及び裏面の既形成画像データが画像メモリ60に格納される。
次に、制御部10により、画像メモリ60に格納されている裏面の画像データが読み出され、制御部10の制御に従って、画像形成部70により、裏面の画像データに基づいて、用紙の裏面に画像形成が行われる(ステップS35)。
裏面の画像形成後、制御部10の制御に従って、両面読取部80により、用紙の両面が読み取られ(ステップS36)、制御部10により、両面の読み取りデータが画像メモリ60に格納される。
ここで、制御部10により、ステップS36で得られた両面の読み取りデータ、表面の画像データ、裏面の画像データ、表面の既形成画像データ及び裏面の既形成画像データに基づいて、画像形成の良否が判定される(ステップS37)。具体的には、式(15)、(16)に基づいて、表面、裏面の両面に対して、画像形成の良否が判定される。表面、裏面のいずれかにおいて、式(15)又は(16)を満たす場合には、画像形成不良と判定され、それ以外の場合には、画像形成が適正に行われたと判定される。
ステップS37において、画像形成が適正に行われたと判定された場合には(ステップS37;YES)、制御部10の制御に従って、搬送部90により、用紙がメイントレイ3aへ排出される(ステップS38)。
ステップS37において、画像形成不良と判定された場合には(ステップS37;NO)、制御部10の制御に従って、搬送部90により、用紙がサブトレイ3bへ排出される(ステップS39)。そして、制御部10により、画像形成不良である旨が表示部30に表示される(ステップS40)。
以上説明したように、第3の実施の形態の画像形成装置によれば、両面の読み取りデータと表面の画像データとに基づいて、既形成画像を抽出することができるので、予め画像が形成されている用紙であっても、画像形成の良否判定を精度良く行うことができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態における画像形成装置は、第1の実施の形態に示した画像形成装置1と同様の構成によってなるため、同一の構成部分については同一の符号を付し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第4の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
第4の実施の形態では、第3の実施の形態と同様、予め画像が形成されている用紙に画像形成を行う場合(追い刷り)であって、既形成画像データを外部から取得可能な場合について説明する。
外部I/F40は、表面の既形成画像データ及び裏面の既形成画像データ受信し、取得する。
制御部10は、外部I/F40を介して表面の既形成画像データ及び裏面の既形成画像データを受信し、画像メモリ60に格納する。制御部10は、両面読取部80により読み取られた両面の読み取りデータ、表面の画像データ、裏面の画像データ、表面の既形成画像データ及び裏面の既形成画像データに基づいて、画像形成の良否を判定する。
まず、片面印刷の場合、又は、両面印刷において表面の画像形成が終了した時点での判定方法を説明する。制御部10は、下記式(17)、(18)又は(19)を満たすか否かの判定を行い、式(17)、(18)又は(19)を満たす場合に画像形成不良と判定し、それ以外の場合に画像形成が適正に行われたと判定する。
(表面の読み取り濃度)>(期待濃度)+(バラツキマージン) (17)
(表面の読み取り濃度)<(期待濃度)−(バラツキマージン) (18)
式(17)、(18)において、
(期待濃度)=(地肌濃度)+(裏面の画像濃度)×(裏写り係数)
+(表面の画像濃度)+(表面の既形成画像濃度)
ここで、表面の読み取り濃度は、両面読取部80により読み取られた表面の読み取りデータから得られる濃度である。裏面の画像濃度は、裏面の画像データと裏面の既形成画像データに対応する濃度であり、当該裏面の画像データと裏面の既形成画像データから算出することができる。表面の画像濃度は、表面の画像データに対応する濃度であり、表面の画像データから算出することができる。表面の既形成画像濃度は、表面の既形成画像データに対応する濃度であり、表面の既形成画像データから算出することができる。
(裏面の読み取り濃度)>(期待濃度)+(バラツキマージン) (19)
式(19)において、
(期待濃度)=(地肌濃度)+(表面の画像濃度)×(裏写り係数)
+(裏面の既形成画像濃度)
ここで、裏面の読み取り濃度は、両面読取部80により読み取られた裏面の読み取りデータから得られる濃度である。表面の画像濃度は、表面の画像データと表面の既形成画像データに対応する濃度であり、当該表面の画像データと表面の既形成画像データから算出することができる。裏面の既形成画像濃度は、裏面の既形成画像データに対応する濃度であり、裏面の既形成画像データから算出することができる。
次に、両面印刷において裏面の画像形成が終了した時点での判定方法を説明する。制御部10は、表面、裏面のそれぞれに対して、下記式(20)又は(21)を満たすか否かの判定を行い、表面、裏面のいずれかにおいて、式(20)又は(21)を満たす場合に画像形成不良と判定し、それ以外の場合に画像形成が適正に行われたと判定する。
(読み取り濃度)>(期待濃度)+(バラツキマージン) (20)
(読み取り濃度)<(期待濃度)−(バラツキマージン) (21)
式(20)、(21)において、
(期待濃度)=(地肌濃度)+(反対面の画像濃度)×(裏写り係数)
+(画像濃度)+(既形成画像濃度)
ここで、読み取り濃度は、判定対象となっている表面又は裏面の読み取りデータから得られる濃度である。反対面の画像濃度は、判定対象となっている面の反対側の面の画像データと反対側の面の既形成画像データに対応する濃度であり、当該反対側の面の画像データと反対側の面の既形成画像データから算出することができる。画像濃度は、判定対象となっている面の画像データに対応する濃度であり、判定対象となっている面の画像データから算出することができる。既形成画像濃度は、判定対象となっている表面又は裏面の既形成画像データに対応する濃度であり、判定対象となっている表面又は裏面の既形成画像データから算出することができる。
次に、第4の実施の形態の画像形成装置における動作を説明する。
図14は、第4の実施の形態の画像形成装置において実行される処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部10のCPUと、記憶部50に格納されたプログラムとの協働により実現される。
まず、外部I/F40により、外部PCから表面及び裏面の画像データが受信される(ステップS41)。表面及び裏面の画像データは、制御部10により、画像メモリ60に格納される。
次に、外部I/F40により、外部PCから表面及び裏面の既形成画像データが受信される(ステップS42)。表面及び裏面の既形成画像データは、制御部10により、画像メモリ60に格納される。
次に、制御部10により、画像メモリ60に格納されている表面の画像データが読み出され、制御部10の制御に従って、画像形成部70により、表面の画像データに基づいて、用紙の表面に画像形成が行われる(ステップS43)。
表面の画像形成後、制御部10の制御に従って、両面読取部80により、用紙の両面が読み取られ(ステップS44)、制御部10により、両面の読み取りデータが画像メモリ60に格納される。
ここで、制御部10により、ステップS44で得られた両面の読み取りデータ、表面の画像データ、表面の既形成画像データ及び裏面の既形成画像データに基づいて、画像形成の良否が判定される(ステップS45)。具体的には、式(17)、(18)に基づいて表面の判定が行われ、式(19)に基づいて裏面の判定が行われる。式(17)、(18)又は(19)を満たす場合には、画像形成不良と判定され、それ以外の場合には、画像形成が適正に行われたと判定される。
ステップS45において、画像形成が適正に行われたと判定された場合には(ステップS45;YES)、制御部10により、画像メモリ60に格納されている裏面の画像データが読み出され、制御部10の制御に従って、画像形成部70により、裏面の画像データに基づいて、用紙の裏面に画像形成が行われる(ステップS46)。
裏面の画像形成後、制御部10の制御に従って、両面読取部80により、用紙の両面が読み取られ(ステップS47)、制御部10により、両面の読み取りデータが画像メモリ60に格納される。
ここで、制御部10により、ステップS47で得られた両面の読み取りデータ、表面の画像データ、裏面の画像データ、表面の既形成画像データ及び裏面の既形成画像データに基づいて、画像形成の良否が判定される(ステップS48)。具体的には、式(20)、(21)に基づいて表面、裏面の両面に対して、画像形成の良否が判定される。表面、裏面のいずれかにおいて、式(20)又は(21)を満たす場合には、画像形成不良と判定され、それ以外の場合には、画像形成が適正に行われたと判定される。
ステップS48において、画像形成が適正に行われたと判定された場合には(ステップS48;YES)、制御部10の制御に従って、搬送部90により、用紙がメイントレイ3aへ排出される(ステップS49)。
ステップS45において、画像形成不良と判定された場合(ステップS45;NO)、又は、ステップS48において、画像形成不良と判定された場合には(ステップS48;NO)、制御部10の制御に従って、搬送部90により、用紙がサブトレイ3bへ排出される(ステップS50)。そして、制御部10により、画像形成不良である旨が表示部30に表示される(ステップS51)。
以上説明したように、第4の実施の形態の画像形成装置によれば、既形成画像データを外部から取得することにより、予め画像が形成されている用紙であっても、画像形成の良否判定を精度良く行うことができる。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 用紙の右上隅の読み取り画像を示す図である。 用紙の右上隅の参照画像を示す図である。 用紙のずれ量を示す図である。 用紙の右上隅のトンボ画像の読み取り画像を示す図である。 用紙の右上隅のトンボ画像の参照画像を示す図である。 トンボ画像の交点のずれ量を示す図である。 第1の実施の形態の画像形成装置において実行される処理を示すフローチャートである。 (a)は、検出に用いる領域の決定方法を説明するための画像の例を示す図である。(b)は、縦エッジを抽出するコンボリューションフィルタにより処理した画像を示す図である。(c)は、横エッジを抽出するコンボリューションフィルタにより処理した画像を示す図である。(d)は、検出に用いる領域を示す図である。 補正用画像の例を示す図である。 第2の実施の形態の画像形成装置において実行される補正用画像に基づく画像形成条件の補正処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の画像形成装置において実行される処理を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の画像形成装置において実行される処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
2a,2b 給紙トレイ
3a メイントレイ
3b サブトレイ
10 制御部
20 操作部
30 表示部
40 外部I/F
50 記憶部
60 画像メモリ
70 画像形成部
80 両面読取部
90 搬送部
91,92 給紙ローラ
93 レジストローラ
94 搬送ベルト
95 反転切替ゲート
96 排紙トレイ切替ゲート
97,98 排紙ローラ

Claims (7)

  1. 画像データに基づいて用紙に画像形成を行う画像形成部と、
    前記画像形成部による画像形成後の用紙の両面を読み取る両面読取部と、
    前記両面読取部により読み取られた両面の読み取りデータ及び前記画像データに基づいて、画像形成の良否を判定する制御部と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 表示部を備え、
    前記制御部は、画像形成不良と判定した場合に、その旨を前記表示部に表示させる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 複数の排紙トレイを備え、
    前記制御部は、画像形成不良と判定した場合に、当該画像形成不良と判定された用紙を他の用紙とは異なる排紙トレイに排出させる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 用紙の両面に画像形成を行う際に、
    前記制御部は、
    表面の画像データに基づいて、前記画像形成部に用紙の表面に画像形成を行わせ、
    当該表面の画像形成後、前記両面読取部に当該用紙の両面を読み取らせ、
    前記読み取られた表面の読み取りデータと前記表面の画像データとに基づいて、用紙に対する画像の位置情報又は画像の変倍率を算出し、
    当該算出された位置情報又は変倍率に基づいて、用紙の裏面の画像形成における画像形成条件を補正する請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    補正用画像の画像データに基づいて、前記画像形成部に補正用画像の画像形成を行わせ、
    前記両面読取部に当該補正用画像が画像形成された用紙の両面を読み取らせ、
    当該読み取られた両面の読み取りデータと前記補正用画像の画像データとに基づいて、前記画像形成部における画像形成条件を補正する請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 予め画像が形成されている用紙に画像形成を行う際に、
    前記制御部は、
    表面の画像データに基づいて、前記画像形成部に用紙の表面に画像形成を行わせ、
    当該表面の画像形成後、前記両面読取部に当該用紙の両面を読み取らせ、
    当該読み取られた両面の読み取りデータと前記表面の画像データとに基づいて、予め形成されている画像を抽出し、
    裏面の画像データに基づいて、前記画像形成部に用紙の裏面に画像形成を行わせ、
    当該裏面の画像形成後、前記両面読取部に当該用紙の両面を読み取らせ、
    当該読み取られた両面の読み取りデータ、前記表面の画像データ、前記裏面の画像データ、及び、前記抽出された予め形成されている画像のデータに基づいて、画像形成の良否を判定する請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 用紙に予め形成されている画像のデータを取得する取得部を備え、
    予め画像が形成されている用紙に画像形成を行う際に、
    前記制御部は、
    前記両面読取部により読み取られた両面の読み取りデータ、前記画像データ、及び、前記取得された予め形成されている画像のデータに基づいて、画像形成の良否を判定する請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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