JP2018118826A - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙の曲がり量を正確に検知することができると共に用紙の曲がり量を検知するセンサの調整を容易に行うことができる用紙搬送装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】用紙搬送装置230は、レジストローラ231と、ループローラ233、234と、第1センサ236と、第2センサ237と、制御部と、を備えている。第2センサ237は、検知面が幅方向Xと平行に配置され、用紙Sの幅方向Xの端部の座標位置を検知する。制御部は、第2センサ237の検知情報に基づいて、第1センサ236が検知した用紙の曲がり量を補正する。【選択図】図2
Description
本発明は、搬送される用紙の曲がり補正を行う用紙搬送装置、及びこの用紙搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、帯電させた感光体を画像データに基づいて露光して静電潜像を形成し、この感光体にトナーを付着させることによりトナー像を形成する。そして、このトナー像を用紙に転写した後、用紙に転写されたトナー像を定着部で定着させる。
また、従来から、トナー像を用紙に転写する転写部へ用紙を搬送する際、レジスト部により、用紙の搬送するタイミングとトナー像とを合わせると共に、送り出しや搬送経路により生じた用紙の曲がりの補正を行っている。このレジスト部では、駆動が停止しているレジストローラに用紙の搬送方向の先端を突き当てることで用紙の先端を揃えた後、用紙に上下方向への屈曲(ループ)を形成することで、用紙の曲がりを補正している。
また、特許文献1に開示された画像形成装置では、搬送方向と直交する方向に間隔を空けて配置された2つのセンサと、用紙の先端を突き当てるレジストローラと、レジストローラの上流側に配置されて用紙を搬送する一対のループローラと、を有している。また、一対のループローラは、用紙を搬送する速度をそれぞれ独立して制御することが可能となっている。そして、特許文献1に開示された画像形成装置では、2つのセンサによって用紙の曲がり量を検知し、一つのループローラにおける搬送速度をそれぞれ独立に制御することで、用紙の曲がりを補正している。
しかしながら、特許文献1に記載された画像形成装置では、2つのセンサの個体誤差や、取り付け位置の誤差により、用紙の曲がり量を正確に検知することが困難であった。このようなセンサの誤差を解消するためには、製造時にセンサの取り付け位置を調整する必要があり、製造工程が煩雑なものとなっていた。
本発明は、上述のような従来の問題点に鑑み、用紙の曲がり量を正確に検知することができると共に用紙の曲がり量を検知するセンサの調整を容易に行うことができる用紙搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の用紙搬送装置は、レジストローラと、ループローラと、第1センサと、第2センサと、制御部と、を備えている。レジストローラには、用紙が突き当たる。ループローラは、レジストローラの用紙の搬送方向の上流側に配置され、レジストローラに用紙を搬送するループローラ。第1センサは、レジストローラとループローラの間に配置され、用紙の搬送方向と直交する幅方向の曲がり量を検知する。第2センサは、検知面が幅方向と平行に配置され、用紙の幅方向の端部の座標位置を検知する。制御部は、第2センサの検知情報に基づいて、第1センサが検知した用紙の曲がり量を補正する。
また、本発明の画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成部に用紙を搬送すると共に用紙の曲がりを補正する用紙搬送装置と、を備えている。そして、用紙搬送装置としては、上述した用紙搬送装置が用いられる。
上記構成の用紙搬送装置及び画像形成装置によれば、用紙の曲がり量を正確に検知することができると共に用紙の曲がり量を検知する第1センサの調整を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態例について、図1〜図9を参照して説明する。なお、各図において共通する部材には、同一の符号を付している。
1−1.画像形成装置の構成例
まず、画像形成装置の構成例について図1を参照して説明する。
図1は、画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。
まず、画像形成装置の構成例について図1を参照して説明する。
図1は、画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ベルト50と、2次転写部70と、定着部80を有する。
原稿搬送部10は、原稿をセットする原稿給紙台11と、複数のローラ12とを有している。原稿搬送部10の原稿給紙台11にセットされた原稿Gは、複数のローラ12によって、画像読取部30の読取位置に1枚ずつ搬送される。画像読取部30は、原稿搬送部10により搬送された原稿G又は原稿台13に載置された原稿の画像を読み取って、画像信号を生成する。
用紙収納部20は、装置本体の下部に配置されており、用紙Sのサイズに応じて複数設けられている。この用紙Sは、給紙部21により給紙されて搬送部23に送られ、搬送部23によって転写位置である2次転写部70に搬送される。つまり、搬送部23は、給紙部21から給紙された用紙Sを2次転写部70へ搬送する機能を果たし、用紙Sを搬送する搬送経路を形成している。また、用紙収納部20の近傍には、手差部22が設けられている。この手差部22からは、用紙収納部20に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。
画像読取部30と用紙収納部20の間には、画像形成部40と中間転写ベルト50が配置されている。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を形成するために、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
第1の画像形成ユニット40Yは、イエローのトナー像を形成し、第2の画像形成ユニット40Mは、マゼンタのトナー像を形成する。また、第3の画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー像を形成し、第4の画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1の画像形成ユニット40Yについて説明する。
第1の画像形成ユニット40Yは、像担持体としてのドラム状の感光体41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、クリーニング部45を有している。感光体41は、不図示の駆動モータによって反時計回りに回転する。帯電部42は、感光体41に電荷を与え感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、原稿Gから読み取られた画像データに基づいて、感光体41の表面に対して露光走査を行い感光体41上に静電潜像を形成する。
現像部44は、像担持体である感光体41に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面は、イエローのトナー像が形成される。なお、第2の画像形成ユニット40Mの現像部44は、感光体41にマゼンタのトナーを付着させ、第3の画像形成ユニット40Cの現像部44は、感光体41にシアンのトナーを付着させる。そして、第4の画像形成ユニット40Kの現像部44は、感光体41にブラックのトナーを付着させる。
感光体41上に付着したトナーは、像担持体の一例を示す中間転写ベルト50に転写される。クリーニング部45は、中間転写ベルト50に転写された後の感光体41の表面に残留しているトナーを除去する。
中間転写ベルト50は、無端状に形成されており、不図示の駆動モータで感光体41の回転方向とは逆方向の時計回りに回転する。中間転写ベルト50における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写部51が設けられている。この1次転写部51は、中間転写ベルト50にトナーと反対の極性を印加することで、感光体41上に形成されたトナー像を中間転写ベルト50に転写させる。
そして、中間転写ベルト50が回転することで、中間転写ベルト50の表面には、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー像が順次転写される。これにより、中間転写ベルト50上には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が重なり合いカラー画像が形成される。
中間転写ベルト50の近傍で、かつ搬送部23の下流には、2次転写ローラで構成された2次転写部70が配置されている。搬送部23は、後述するように、用紙搬送方向に沿って、2次転写部70の上流側に、用紙搬送装置を示すレジスト部230を備えている。なお、レジスト部230の詳細な構成は、後述する。
2次転写部70は、ローラ状に形成されており、搬送部23によって送られてきた用紙Sを中間転写ベルト50側に押圧する。そして、2次転写部70は、搬送部23によって送られてきた用紙S上に中間転写ベルト50に形成されたカラー画像を転写する。クリーニング部52は、用紙Sに転写した後中間転写ベルト50の表面に残留しているトナーを除去する。また、2次転写部70における用紙Sの排出側には、定着部80が設けられている。定着部80は、用紙Sに転写されたトナー像を加圧加熱定着させる。
定着部80の下流には、切換ゲート24が配置されている。切換ゲート24は、定着部80を通過した用紙Sの搬送経路を切り替える。すなわち、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースアップ排紙を行う場合に、用紙Sを直進させる。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。また、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースダウン排紙及び両面画像形成を行う場合に、用紙Sを下方に案内する。
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転して上方に搬送する。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。両面画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転し、再給紙路27により再び転写位置へ送られる。
また、一対の排紙ローラ25の下流側に、用紙Sを折ったり、用紙Sに対してステープル処理等を行ったりする後処理装置を配置してもよい。
[レジスト部]
次に、レジスト部230の構成を図2〜図4を参照して説明する。
図2は、レジスト部230を示す斜視図、図3は、レジスト部230を示す側面図、図4は、レジスト部230を示す平面図である。
次に、レジスト部230の構成を図2〜図4を参照して説明する。
図2は、レジスト部230を示す斜視図、図3は、レジスト部230を示す側面図、図4は、レジスト部230を示す平面図である。
レジスト部230は、搬送された用紙の曲がりを補正するとともに、用紙と中間転写ベルト50上に形成されたトナー像とが合わされるように2次転写部70へ用紙を搬送するタイミングを制御している。
図2及び図3に示すように、レジスト部230は、レジストローラ231と、ガイド対232と、第1のループローラ233と、第2のループローラ234とを有している。さらに、レジスト部230は、第1の曲がり量検知センサ235よ、第1センサである第2の曲がり量検知センサ236と、第2センサである片寄り量検知センサ237と、ゲート部材238aと、2つのループローラ駆動部239A,239Bを有している。
レジストローラ231は、用紙搬送方向上で、2次転写部70の2次転写ローラ71の上流側に配置される。また、レジスト部230は、レジストローラ231と上下方向に対向するレジスト従動ローラ231aを有している。レジストローラ231には、搬送された用紙の先端が突き当たる。そして、レジストローラ231とレジスト従動ローラ231aは、所定の時間、用紙の先端をニップ(挟持)する。なお、以下においては、レジストローラ231とレジスト従動ローラ231aを合わせて単にレジストローラ231と示す。
ガイド対232は、上下方向に対向する上ガイド部材241と下ガイド部材242とを有している。上ガイド部材241と下ガイド部材242は、上下方向に沿って所定の間隔を開けて配置されている。そして、用紙は、上ガイド部材241と下ガイド部材242の間を通過する。下ガイド部材242におけるレジストローラ231の近傍は、上下方向の下方に向けて凹んでいる。そのため、レジストローラ231の近傍における用紙の搬送方向(FD方向)Yの下流側には、上ガイド部材241と下ガイド部材242により空間が形成される。レジストローラ231に用紙の先端が突き当たり、上ガイド部材241と下ガイド部材242の間の空間に、所定のループ量からなる用紙のループが形成される。
レジストローラ231におけるFD方向Yの上流側には、第1のループローラ233と、第2のループローラ234が配置されている。図2及び図4に示すように、第1のループローラ233は、搬送部23を通過する用紙の一面と平行をなし、かつFD方向Yと直交する用紙の幅方向(CD方向)Xの一側に配置され、第2のループローラ234は、用紙のCD方向Xの他側に配置されている。
第1のループローラ233及び第2のループローラ234は、上下方向に対向するループ従動ローラ233a、234aを有している。なお、以下の説明においては、第1のループローラ233とループ従動ローラ233aを合わせて単に第1のループローラ233と示し、第2のループローラ234とループ従動ローラ234aを合わせて第2のループローラ234と示す。
図4に示すように、第1のループローラ233には、第1のループローラ駆動部239Aが接続されており、第2のループローラ234には、第2のループローラ駆動部239Bが接続されている。そして、第1のループローラ駆動部239A及び第2のループローラ駆動部239Bは、後述する制御部の一例を示すCPU101に接続され、それぞれ個別に制御される。そのため、第1のループローラ233と第2のループローラ234の回転速度、いわゆる用紙の搬送速度は、それぞれ個別に制御可能に構成されている。そして、CPU101は、第1のループローラ233と第2のループローラ234の搬送速度を制御することで、レジスト部230に搬送された用紙の曲がりを補正する。
2つのループ従動ローラ233a、234aの間には、ゲート部材238aが配置されている。ゲート部材238aは、回転軸238bに回転可能に支持されている。このゲート部材238aは、レジスト部230に搬送された用紙に当接し、用紙の有無を検知する。
また、レジストローラ231、第1のループローラ233及び第2のループローラ234は、ガイド対232と共にCD方向Xに揺動可能に支持されている。レジストローラ231、1のループローラ233及び第2のループローラ234がCD方向Xに揺動することで、レジスト部230に搬送された用紙のCD方向Xへの片寄りを補正する。
FD方向Y上において、第1のループローラ233及び第2のループローラ234と、レジストローラ231の間には、第1の曲がり量検知センサ235と、第2の曲がり量検知センサ236が配置されている。第1の曲がり量検知センサ235は、第1のループローラ233及び第2のループローラ234の近傍で、かつ第1のループローラ233及び第2のループローラ234のFD方向Yの下流側に配置されている。また、第2の曲がり量検知センサ236は、レジストローラ231の近傍で、かつレジストローラ231のFD方向Yの上流側に配置されている。
第1の曲がり量検知センサ235は、2つのスポットセンサ235a、253bにより構成されている。第1スポットセンサ235aと第2スポットセンサ235bは、CD方向Xに所定の間隔を空けて配置されている。同様に、第2の曲がり量検知センサ236は、2つのスポットセンサ236a、236bにより構成されている。そして、第1スポットセンサ236aと第2スポットセンサ236bは、CD方向Xに所定の間隔を空けて配置されている。また、第1の曲がり量検知センサ235と第2の曲がり量検知センサ236は、同一の構成を有しているため、以下の説明では、第2の曲がり量検知センサ236のみを説明する。また、第2の曲がり量検知センサ236を第1センサ236として示す。
第1センサ236は、2つのスポットセンサ236a、236bは、搬送された用紙の先端を検知する。第1センサ236は、後述するCPU101に接続されている。そして、第1センサ236は、用紙の先端を検知すると検知上方をCPU101に出力する。CPU101は、2つのスポットセンサ236a、236bが用紙の先端を検知する時間差により搬送された用紙の曲がり量を算出する。
また、FD方向Y上において、レジストローラ231のFD方向Yの下流側には、第2センサである片寄り量検知センサ237が配置されている。以下、片寄り量検知センサ237を第2センサ237として示す。
第2センサ237は、線状の検知面を有するラインセンサである。第2センサ237は、その検知面がFD方向Yに直交するCD方向Xと平行に配置されている。第2センサ237は、搬送された用紙におけるCD方向Xの端部を検知する。第2センサ237は、後述するCPU101に接続されている。そして、第2センサ237は、用紙のCD方向Xの端部を検知すると検知情報をCPU101に出力する。CPU101は、第2センサ237からの検知情報に基づいて搬送された用紙の片寄り量、又は用紙の曲がり量を算出する。
なお、本例では、曲がり量検知センサとして、第1の曲がり量検知センサ235と第2の曲がり量検知センサ236を設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1の曲がり量検知センサ235と第2の曲がり量検知センサ236のうちいずれか一方のみでもよく、この曲がり量検知センサが第1センサとなる。また、第1センサ236を2つのスポットセンサ236a、236bから構成した例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、スポットセンサを3つ以上設けてもよい。
また、2次転写部70へ用紙を搬送するタイミングを制御するために、第2センサ237のFD方向Yの下流側に、用紙先端検知センサを設けてもよい。
1−2.画像形成装置の各部のハードウェア構成
次に、画像形成装置1の各部のハードウェア構成について図5を参照して説明する。
図5は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。
次に、画像形成装置1の各部のハードウェア構成について図5を参照して説明する。
図5は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。
図5に示すように、画像形成装置1は、例えば画像形成装置1は、例えば制御部の一例を示すCPU(Central Processing Unit)101と、CPU101が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)102と、CPU101の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)103と、を有する。さらに、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)104と、操作表示部105を有する。なお、ROM102としては、通常電気的に消去可能なプログラマブルROMが用いられる。
CPU101は、制御部及び判断部の一例であり、ROM102、RAM103、HDD104及び操作表示部105にそれぞれシステムバス107を介して接続され、装置全体を制御する。また、CPU101は、画像読取部30、画像処理部110、画像形成部40、給紙部21、搬送部23、2次転写部70、定着部80にシステムバス107を介して接続されている。
HDD104は、画像読取部30で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする。操作表示部105は、液晶表示装置(LCD)又は有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作表示部105は、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作表示部105は、複数のキーを備え、ユーザのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける入力部としての役割を持つ。この操作表示部105で入力できるデータには、例えば、給紙部21により給紙されて搬送部23で搬送される用紙のサイズがある。
画像読取部30は、原稿画像を光学的に読み取って電気信号に変換する。例えば、カラー原稿を読み取る場合は、一画素当たりRGB各10ビットの輝度情報をもつ画像データを生成する。画像読取部30によって生成された画像データや、画像形成装置1に接続された外部装置の一例を示すPC(パーソナルコンピュータ)120から送信される画像データは、画像処理部110に送られ、画像処理される。画像処理部110は、受信した画像データに対し、必要に応じて、シェーディング補正、画像濃度調整、画像圧縮等の画像処理を行う。
なお、本例では、外部装置としてパーソナルコンピュータを用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、外部装置は、例えばファクシミリ装置等その他各種の装置を用いることができる。
例えば、画像形成装置1でカラー印刷を実行する場合、画像読取部30等によって生成されたR・G・Bの画像データを画像処理部110における色変換LUT(look up table)に入力する。そして、画像処理部110は、R・G・BデータをY・M・C・Bkの画
像データに色変換する。そして、色変換した画像データに対して、階調再現特性の補正、濃度補正LUTを参照した網点などのスクリーン処理、あるいは細線を強調するためのエッジ処理などを行う。
像データに色変換する。そして、色変換した画像データに対して、階調再現特性の補正、濃度補正LUTを参照した網点などのスクリーン処理、あるいは細線を強調するためのエッジ処理などを行う。
画像形成部40は、画像処理部110によって画像処理された画像データを受け取り、画像データに基づいて用紙S上に画像を形成する。
画像形成を行なうとき、搬送部23のレジスト部230は、CPU101に制御されて、搬送された用紙の曲がりを補正するとともに、2次転写部70へ用紙を搬送するタイミングを調整する。また、CPU101は、ユーザ又は画像形成装置1を設置する作業者等から操作表示部105を介して補正モードが入力された際に、曲がり量検知センサである第1センサ236の補正動作を行う。
2.第1センサの補正動作
次に、上述した構成を有する画像形成装置1における第1センサ236の補正動作を図6〜図8を参照して説明する。
図6は、第1センサ236の補正動作を示すフローチャート、図7及び図8は、補正動作時の用紙の曲がり量(スキュー量)を示す説明図である。
次に、上述した構成を有する画像形成装置1における第1センサ236の補正動作を図6〜図8を参照して説明する。
図6は、第1センサ236の補正動作を示すフローチャート、図7及び図8は、補正動作時の用紙の曲がり量(スキュー量)を示す説明図である。
まず、図6に示すように、CPU101は、操作表示部105を介して第1センサ236の補正モードの実施が入力されたか否かを判断する(ステップS11)。ステップS11の処理において、補正モードの実施が入力されていないとCPU101が判断した場合(ステップS11のNO判定)、CPU101は、第1センサ236の補正動作を終了させる。
なお、ステップS11の処理において、操作表示部105を介して第1センサ236の補正モードの実施が入力された場合、CPU101は、第1センサ236の補正モードを実施する(ステップS11のYES判定)。次に、CPU101は、給紙部21を制御して、用紙Sを一枚搬送させる(ステップS12)。そして、用紙Sがレジスト部230まで搬送されると、レジスト部230は、第1センサ236を用いて用紙SにおけるCD方向Xに対する曲がり量(スキュー量)、すなわちCD方向に対する傾き角度θ1を検知する(ステップS13)。
具体的には、図7に示すように、2つのスポットセンサ236a、236bのうち第1スポットセンサ236aが用紙Sの先端の一点P1を検出した時間と、第2スポットセンサ236bが用紙Sの先端の他点P2を検出した時間の差から算出する。なお、用紙Sを搬送する速度と、2つのスポットセンサ236a、236のCD方向Xの間隔が、予め記憶部であるROM102に格納されている。そのため、これらの情報からCPU101は、第1センサ236における用紙SのCD方向Xに対する傾き角度θ1を算出することができる。そして、算出した、傾き角度θ1は、例えば、記憶部であるRAM103に格納される。
次に、CPU101は、第1センサ236を超えてさらに用紙Sを搬送し、レジスト動作を行う(ステップS14)。なお、補正モードでは、用紙Sをレジストローラ231に突き当てずに、レジストローラ231を介して用紙Sを下流側に向けて搬送する。または、レジスト従動ローラ231aをレジストローラ231から離反させる。これにより、用紙Sは、曲がりが補正されることなく、曲がった状態で搬送される。
次に、CPU101は、ラインセンサである第2センサ237を用いて用紙SにおけるFD方向Yに対する曲がり量(スキュー量)、すなわちFD方向に対する傾き角度θ2を検知する(ステップS15)。
具体的には、図8に示すように、第2センサ237を用いて用紙SにおけるCD方向Cの一端側の角部T1、T2のCD方向Xの座標位置を検出する。すなわち、用紙Sにおける先端側の角部T1のCD方向Xでの座標位置と、用紙Sにおける後端側の角部T2のCD方向での座標位置を検出する。なお、ROM102には、補正モード時に搬送される用紙Sのサイズ、すなわちFD方向Yの長さが格納されている。そのため、CPU101は、第2センサ237が検知した角部T1、T2におけるCD方向Xの座標位置の差と、用紙SのFD方向Yの長さからFD方向Yに対する傾き角度θ2を算出することができる。そして、算出した、傾き角度θ2は、例えば、記憶部であるRAM103に格納される。
次に、CPU101は、ステップS13の処理で算出したCD方向Xに対する傾き角度θ1と、ステップS15の処理で算出したFD方向Yに対する傾き角度θ2に基づいて第1センサ236の補正が必要であるか否かを判断する(ステップS16)。ここで、用紙Sは、矩形状であり、CD方向の一辺とFD方向の一辺の交点は、直角である。そのため、用紙SにおけるCD方向Xに対する傾き角度θ1とFD方向Yに対する傾き角度θ2は、等しくなる。したがって、ステップS13の処理で算出したCD方向Xに対する傾き角度θ1と、ステップS15の処理で算出したFD方向Yに対する傾き角度θ2が等しくない場合、第1センサ236の取り付け位置又は検知信号に誤差が生じていると分かる。そして、CPU101は、第1センサ236の補正が必要であると判断する(ステップS16のYES判定)。
ステップS16の処理において、第1センサ236の補正が必要であると判断すると、CPU101は、第1センサ236の補正を実施する(ステップS17)。CPU101は、第1センサ236の検知情報に基づいて算出したCD方向Xに対する傾き角度θ1が、第2センサ237の検知情報に基づいて算出したFD方向Yに対する傾き角度θ2と等しくなるように、第1センサ236の個体誤差と取り付け位置誤差を補正する。すなわち、CPU101は、第1センサ236が検知した用紙Sの曲がり量の補正を行う。そして、補正した情報は、例えば、記憶部であるRAM103に格納される。
また、ステップS16の処理においてステップS13の処理で算出したCD方向Xに対する傾き角度θ1と、ステップS15の処理で算出したFD方向Yに対する傾き角度θ2が等しい場合、CPU101は、第1センサ236の補正は、必要ないと判断する(ステップS16のNO判定)。これにより、第1センサ236の補正モードの動作が完了する。
本例のレジスト部230によれば、ラインセンサである第2センサ237の検知情報を基づいて用紙Sの曲がり量であるスキュー量を検知することができる。そして、この第2センサ237の検知情報を基準にすることで、第1センサ236が検知した用紙Sの曲がり量の補正を容易に行うことができる。また、第1センサ236が検知した用紙Sの曲がり量の補正を行うことができるため、用紙Sの曲がり補正動作を正確に行うことができる。
なお、ステップS15の処理では、用紙SにおけるFD方向の2つの角部T1、T2からスキュー量を算出した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、用紙SにおけるFD方向の任意の2点からFD方向に対するスキュー量を算出してもよい。しかしながら、スキュー量を正確に算出するためには、FD方向に離れた2点のCD方向Xの座標位置を検知することが好ましい。したがって、第1センサ236の補正精度を高めるためには、用紙SにおけるFD方向の2つの角部T1、T2のCD方向Xの座標位置の検知を行うことが好ましい。また、第1センサ236の補正モード時に搬送される用紙Sは、FD方向に長い用紙が好ましい。
3.用紙の搬送及び用紙の曲がり補正動作
次に、図9を参照して上述した構成を有する画像形成装置1におけるレジスト部230の用紙の搬送及び用紙の曲がり補正搬送動作の一例について説明する。
図9は、画像形成装置1のレジスト部230における用紙の搬送及び用紙の曲がり補正動作の一例を示すフローチャートである。
次に、図9を参照して上述した構成を有する画像形成装置1におけるレジスト部230の用紙の搬送及び用紙の曲がり補正搬送動作の一例について説明する。
図9は、画像形成装置1のレジスト部230における用紙の搬送及び用紙の曲がり補正動作の一例を示すフローチャートである。
まず、図9に示すように、CPU101は、給紙部21を制御して、用紙Sをレジスト部230に向けて搬送する(ステップS21)。用紙Sがレジスト部230の第1センサ236まで搬送されると、CPU101は、第1センサ236の検知情報に基づいて用紙Sのスキュー量を検知し、算出する(ステップS22)。なお、ステップS22の処理における用紙Sのスキュー量の算出方法は、上述した第1センサ236の補正動作におけるステップS13の算出方法と同様であるため、説明は省略する。また、ステップS22で算出されるスキュー量には、上述した第1センサ236の補正動作における第1センサ236の補正情報が考慮して算出される。これにより、用紙Sの曲がり補正動作を正確に行うことができる。
次に、レジスト部230の第1のループローラ233及び第2のループローラ234の上流側に配置された搬送ローラの搬送動作を停止し、解除する(ステップS23)。そして、ステップS22で算出した用紙Sのスキュー量に基づいて、1回目の用紙Sのスキュー矯正を実施する(ステップS24)。すなわち、CPU101は、第1のループローラ233と第2のループローラ234の搬送速度を制御し、用紙Sのスキュー量の矯正を行う。
次に、CPU101は、レジストローラ231の回転動作を停止させ、用紙Sの先端をレジストローラ231に突き当てて用紙Sにループを形成させる(ステップS25)。用紙の先端がレジストローラ231に突き当たるとともに、さらに用紙が送り出されることで、用紙が撓みループが形成される。このループ量は、用紙の紙質や用紙の曲がり量に応じて適宜設定されるものである。
用紙Sにループが形成されると、CPU101は、レジストローラ231と第1のループローラ233及び第2のループローラ234の回転を再び開始させて用紙Sを搬送する(ステップS26)。このとき、CPU101は、第1のループローラ233と第2のループローラ234の2回目の搬送の制御を行い、2回目のスキュー矯正を行う。これにより、用紙Sのスキューが解消される。
次に、CPU101は、第2センサ237の検知情報に基づいて用紙SのCD方向への片寄り量を検知する(ステップS27)。具体的には、第2センサ237が、搬送された用紙Sの先端部におけるCD方向の一端側の座標位置の絶対位置を検知する。なお、用紙Sのスキューが解消されているため、検知する箇所は、1点のみでよい。
次に、CPU101は、用紙SのCD方向への片寄り量に基づいて、レジストローラ231、第1のループローラ233及び第2のループローラ234をCD方向へ揺動させて、用紙SをCD方向に移動させる(ステップS28)。そして、用紙Sが第1のループローラ233及び第2のループローラ234を通過すると、CPU101は、第1のループローラ233及び第2のループローラ234を解除させる。CPU101は、第1のループローラ233及び第2のループローラ234を初期位置であるホームポジションに移動させる(ステップS29)。
次に、CPU101は、用紙Sがレジスト部230の下流側に配置されたローラ、例えば、2次転写ローラ71に到達したか否かを判断する(ステップS30)。ステップS30の処理において、用紙Sがレジスト部230の下流側に配置されたローラに到達したと判断した場合(ステップS30のYES判定)、CPU101は、レジストローラ231を解除させる。そして、CPU101は、レジストローラ231を初期位置であるホームポジションに移動させる(ステップS31)。これにより、レジスト部230による用紙の曲がり補正動作及び搬送動作が完了する。
また、上述した実施の形態例では、用紙の先端がレジストローラ231に突き当たり、レジストローラ231にニップされてから、CPU101は、第1のループローラ233及び第2のループローラ234の2回目の搬送の制御を行ったが、これに限定されるものではない。用紙の先端がレジストローラ231に突き当たる前に、CPU101は、第1のループローラ233及び第2のループローラ234に対する2回目の搬送の制御を行ってもよい。すなわち、CPU101は、第1のループローラ233及び第2のループローラ234が用紙を搬送する間に、第1のループローラ233及び第2のループローラ234に対して2回の搬送の制御を行えばよい。
以上、用紙搬送装置及び画像形成装置の実施の形態例について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の用紙搬送装置及び画像形成装置は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態例では、4組の画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを用いてカラー画像を形成する構成としたが、本発明に係る画像形成装置としては、1つの画像形成部を用いて単色画像を形成する構成としてもよい。
また、上述した画像形成装置1は、感光体に形成されたトナー像を転写させる転写材として中間転写ベルトを有し、中間転写ベルトから用紙に画像を2次転写させる構成とした。しかし、本発明に係る画像形成装置としては、感光体からベルト部材によって搬送された用紙に直接トナー像を転写させる構成であってもよい。さらに、像担持体が中間転写ベルトである場合について示したが、像担持体として感光体を用いてもよい。
また、上述した実施の形態例では、第2センサとして第1センサ236よりもFD方向の下流側に配置された片寄り量検知センサ237を用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。ラインセンサである第2センサは、第1センサ236よりもFD方向の上流側に配置してもよく、例えば、第1のループローラ233及び第2のループローラ234よりもFD方向の上流側に配置してもよい。このとき、片寄り量を検知するセンサは、第2センサとは別に設けられるものである。
また、第1センサとして第2の曲がり量検知センサ236を補正する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1センサとして第1の曲がり量検知センサ235を適用し、第2センサ237の検知情報に基づいて第1の曲がり量検知センサ235を補正してもよい。あるいは、第2センサ237の検知情報に基づいて、第1の曲がり量検知センサ235及び第2の曲がり量検知センサ236の両方を補正してもよい。
1…画像形成装置、 10…原稿搬送部、 20…用紙収納部、 21…給紙部、 23…搬送部、 30…画像読取部、 40…画像形成部、 40Y,40M,40C,40K…画像形成ユニット、 41…感光体、 50…中間転写ベルト、 70…2次転写部、 80…定着部、 101…CPU(制御部)、 105…操作表示部、 230…レジスト部、 231…レジストローラ、 232…ガイド対、 233…第1のループローラ、 234…第2のループローラ、 235…第1の曲がり量検知センサ、 236…第2の曲がり量検知センサ(第1センサ)、 236a、236b…スポットセンサ、 237…片寄り量検知センサ(第2センサ)、 239A…第1のループローラ駆動部、 239B…第2のループローラ駆動部、 X…CD方向(幅方向)、 Y…FD方向(搬送方向)
Claims (9)
- 用紙が突き当たるレジストローラと、
前記レジストローラの用紙の搬送方向の上流側に配置され、前記レジストローラに前記用紙を搬送するループローラと、
前記レジストローラと前記ループローラの間に配置され、前記用紙の搬送方向と直交する幅方向の曲がり量を検知する第1センサと、
検知面が前記幅方向と平行に配置され、前記用紙の幅方向の端部の座標位置を検知する第2センサと、
前記第2センサの検知情報に基づいて、前記第1センサが検知した前記用紙の曲がり量を補正する制御部と、
を備えた用紙搬送装置。 - 前記第1センサは、前記幅方向に所定の間隔を空けて配置された複数のスポットセンサを有する
請求項1に記載の用紙搬送装置。 - 前記第2センサは、前記用紙における搬送方向に対する曲がり量を検知する
請求項1又は2に記載の用紙搬送装置。 - 前記第2センサは、レジストローラよりも前記用紙の搬送方向の下流側に配置される
請求項1〜3のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。 - 前記制御部は、前記第1センサが検知した前記用紙の曲がり量を補正する補正モードを有し、前記補正モードを行う際には、前記用紙を前記レジストローラに突き当てない
請求項4に記載の用紙搬送装置。 - 前記制御部は、前記補正モードを行う際には、前記レジストローラにおける前記用紙の挟持を解除する
請求項5に記載の用紙搬送装置。 - 前記制御部は、前記補正モードを行う際には、前記ループローラにおける前記用紙の曲がり補正を行わない
請求項5又は6に記載の用紙搬送装置。 - 前記第2センサは、前記用紙の前記幅方向への片寄り量を検知する
請求項4に記載の用紙搬送装置。 - 用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に前記用紙を搬送すると共に前記用紙の曲がりを補正する用紙搬送装置と、を備え、
前記用紙搬送装置は、
前記用紙が突き当たるレジストローラと、
前記レジストローラの用紙の搬送方向の上流側に配置され、前記レジストローラに前記用紙を搬送するループローラと、
前記レジストローラと前記ループローラの間に配置され、前記用紙の搬送方向と直交する幅方向の曲がり量を検知する第1センサと、
検知面が前記幅方向と平行に配置され、前記用紙の幅方向の端部の座標位置を検知する第2センサと、
前記第2センサの検知情報に基づいて、前記第1センサが検知した前記用紙の曲がり量を補正する制御部と、
を備えた画像形成装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2017
- 2017-01-26 JP JP2017011995A patent/JP2018118826A/ja active Pending
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