JP2009024547A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】路面凹凸を判定し、アクセル開度をなまして路面の外乱によるアクセル変動を抑制し、内燃機関の出力変動を低減して車両の乗り心地、走行性、操作性を向上させる。
【解決手段】路面凹凸検出手段103aによりアクセル開度の変動に基づいて路面状態を判定し、悪路と判定された場合のみ、アクセル応答速度変動手段103bによりアクセル開度をなまして、このアクセル開度を基に、スロットル制御手段103cによりスロットル開度を制御するため、通常運転においては走行性が損なわれることがなく、また、悪路においては、運転者の意図しないアクセル変動になった場合にも、内燃機関の変動を自動的に抑制できるので、走行性、運転操作性を良好に確保することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は車両制御装置に関し、特に、車両の駆動制御を行うための車両制御装置に関するものである。
従来、アクセルペダルの操作量に応じてスロットルをモータ駆動するいわゆるリンクレスの電子制御スロットルを備える内燃機関制御装置が知られている。この内燃機関制御装置のうち、アクセル踏込み時のエンジン出力増加の応答速度よりも、アクセル戻し時の出力減少の応答速度を低くして、アクセル戻しに対して応答性を抑制し、悪路走行においても安定した加速感を得られる様にすることを目的としたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−310634号公報
しかしながら、従来の内燃機関制御装置では、路面状況や交通状況に関係なく減速の際のアクセル戻しに対して必ず応答性を抑制するようにしていたため、状況によっては運転者が意図する減速感が得られず、場合によっては空走感を伴い、運転操作がしづらいという感覚を抱く場合がある。
また、悪路における路面の凹凸等の外乱が継続し、車両振動に伴う運転者の意図しないアクセル操作があった場合、加速時の応答性は抑制されないために、徐々に速度が上昇していくといった場合がある。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、悪路等における走行性や運転操作性に悪影響を及ぼすアクセル開度の変動が繰り返し検出された時に、所定の処理により、スロットル開側又は閉側駆動への応答速度を低くし、悪路における運転者の意図しない車両駆動装置の出力変動を抑制して安定した走行を行うことを可能にする車両制御装置を得ることを目的とする。
この発明は、車両駆動装置のアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、前記アクセル開度検出手段によるアクセル開度信号に基づいて、前記車両駆動装置のスロットル開度を制御するスロットル制御手段と、前記アクセル開度検出手段による検出値が所定量を超える開閉を複数回繰り返した時に路面に凹凸があるものと判定する路面凹凸検出手段と、前記路面凹凸検出手段により路面の凹凸を検出したときに、前記アクセル開度信号に対して所定のなまし処理を実行して目標アクセル開度の変動を抑制し、前記アクセル開度の変化に対する前記スロットル開度の応答速度を変更するスロットル応答速度変更手段とを備えた車両制御装置である。
この発明は、車両駆動装置のアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、前記アクセル開度検出手段によるアクセル開度信号に基づいて、前記車両駆動装置のスロットル開度を制御するスロットル制御手段と、前記アクセル開度検出手段による検出値が所定量を超える開閉を複数回繰り返した時に路面に凹凸があるものと判定する路面凹凸検出手段と、前記路面凹凸検出手段により路面の凹凸を検出したときに、前記アクセル開度信号に対して所定のなまし処理を実行して目標アクセル開度の変動を抑制し、前記アクセル開度の変化に対する前記スロットル開度の応答速度を変更するスロットル応答速度変更手段とを備えた車両制御装置であるので、悪路等における走行性や運転操作性に悪影響を及ぼすアクセル開度の変動が繰り返し検出された時に、所定の処理により、スロットル開側又は閉側駆動への応答速度を低くし、悪路における運転者の意図しない車両駆動装置の出力変動を抑制して安定した走行を行うことを可能にする。
実施の形態1.
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について、車両駆動装置として内燃機関を例として具体的に説明する。
図1は、本実施の形態に係る制御装置の全体概略を示すブロック図である。図1において、本実施の形態に係る制御装置の制御対象である内燃機関101には、燃焼室への吸気系を構成する吸気管104と、燃焼室からの排気系を構成する排気管105とが接続されている。
吸気管104には、内燃機関101が吸入する空気を浄化するエアクリーナ106と、内燃機関が吸入する空気量を調整するスロットル108と、スロットルの開度を検出するスロットル開度センサ107、スロットル108を駆動するスロットル駆動モータ109とが設けられている。このスロットル108はアクセルペダル115によって直接開閉されるものでは無く、リンクレスの電子制御スロットルである。
本実施の形態に係る制御装置は、エンジン回転を検出する回転センサ110と、トランスミッション102の出力部の回転速度即ち車速を検出する車速センサ113と、運転者がアクセルペダル115を操作したときのアクセルペダル操作量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ111と、運転者がブレーキペダル116を踏んだ時にONとなるブレーキスイッチ112と、運転者がシフトレバーを操作した時にそのシフトレバー位置を出力するシフトレバーセレクタ114とを備えている。
ここで、内燃機関及びトランスミッション制御ECU(以下「ECU」と略称する)103は、アクセル開度センサ111、スロットル開度センサ107、ブレーキスイッチ112、等の入力信号に基づいてスロットル駆動モータ109を駆動し、スロットル108の開度を制御する処理を実行している。また、トランスミッション制御機能も兼ね備えており、シフトレバーセレクタ114のシフト位置信号や、回転センサ110、車速センサ信号113、アクセル開度センサ111、スロットル開度センサ107の信号に基づき、トランスミッション102への変速信号を出力する。
また、ECU103は、CPU、ROM、RAM等を備えるマイクロコンピュータで構成され、ROMには図4、図5に示すマップデータが記憶されている。図4は目標アクセル開度Tapと回転センサ110によるエンジン回転速度に基づいて内燃機関に要求されるトルクTtrqを算出する「要求トルクマップ」で、図5は前述した「要求トルクマップ」にて算出された要求トルクTtrqをベースとして求めた最終要求トルクTEtrqと、エンジン回転速度とに基づいて目標スロットル開度を算出するための「目標スロットルマップ」である。
また、無負荷アイドル時にアイドルを維持する基本トルク、電気負荷やエアコン作動時の要求トルク、ダッシュポット補正量等、直接運転者が操作しない内燃機関への要求トルクも、エンジン回転速度や内燃機関の水温(図示しない)等に基づくマップとしてそれぞれROMに記憶されている。
図3は本実施の形態の特徴部分であるECU103(一点鎖線枠内)の構成を示すブロック図である。本実施の形態においては、ECU103は、図3に示すように、路面の凹凸を検出するための路面凹凸検出手段103aと、路面凹凸検出手段103により路面の凹凸を検出したときにスロットル開度を制御するアクセル開度信号に対して、所定のなまし処理を行って、アクセス開度の変化に対するスロットル開度の応答速度を変更するためのスロットル応答速度変更手段103bと、アクセル開度センサ111により検出したアクセル開度信号に基づいて車両駆動装置のスロットル開度を制御するためのスロットル制御手段103cとが設けられている。
なお、なまし処理とは、アクセル開度信号に対する目標アクセル開度の値の変動が通常よりも少なくなるように抑える処理(変動を緩やかにする処理)である。これは、路面の外乱によるアクセル変動を抑制し、内燃機関の出力変動を低減して、車両の乗り心地、走行性、操作性を向上させるための処理である。すなわち、悪路などで路面の外乱が継続する場合、路面の凹凸による車体の揺れで、運転者の身体が揺れて、アクセルペダル115を踏み込む操作が荒くなってしまうことがある。このように、車両振動に伴う運転者の意図しないアクセル操作であっても、アクセル開度の変動により路面状態を判定し、悪路と判定された場合のみ、アクセル開度信号に対してなまし処理を実行し、なましたアクセル開度信号を基にスロットル開度を制御するようにして、通常運転において走行性が損なわれないように制御する。また、悪路では運転者の意図しないアクセル変動があっても、内燃機関の変動を抑制し、走行性、運転操作性を良好に確保する。
本実施の形態においては、図1の構成において、アクセル開度センサ111で検出したアクセルペダル115からの信号に基づいて、路面凹凸検出手段103aによりアクセル開度信号が所定量を超える開閉を複数回繰り返したことを検出した時に、すなわち、路面の凹凸を検出した時に、スロットル応答速度変更手段103bにてアクセル開度信号に対し所定のなまし処理を実行してアクセル開度の変化に対するスロットル開度の応答速度を変更し、変更した応答速度にてスロットル制御手段103cがスロットル制御信号を出力し、これに基づいてスロットルを駆動する。
このように、本実施の形態においては、凹凸の激しい悪路を走行する場合に、凹凸による車体の揺れで運転者の身体が揺れてアクセルペダル115の操作が荒くなっても、車両振動によるアクセル変動を検出して、スロットル108の応答速度を変更し、内燃機関のトルク変動の急変を抑制するため、乗り心地、走行性、運転操作性を向上させることが出来る。
次に、ECU103が実施するスロットル開度制御の処理内容について、図2のフローチャートに従って説明する。図2は、図1に示したECU103のCPUに格納され、所定の周期で実行されるプログラムである。
まず、ECU103はステップS201にてシフトレバーセレクタ114の出力信号からトランスミッションのセレクタレバー位置を判定し、「N(又はP)」レンジ以外であるときにはステップS202に進み、そうでないときにはステップS207に進んで加速カウンタACおよび減速カウンタDEを“0”とするとともに、タイマーCtに初期値を設定する。
ステップS202では、車速センサ113の出力信号より、車速が0[km/h]か、あるいは、それよりも大きいかを、すなわち、停止か走行かを判定し、走行の場合はステップS203に進み、停止の場合はS207に進む。
次のステップS203、そして、ステップS204では、アクセル開度のなまし処理実行中の場合に、なまし処理をキャンセルして運転操作を優先させる措置として、ブレーキペダル116の踏込みあるいはアクセルペダル115の全閉を検出する。これにより、路面凹凸検出によるトルク変動抑制と、急回避を要する場合の急減速時に運転者の意図する運転操作を優先させた機能を併せ持つことになり、更に運転操作性を向上させることが可能となる。
まず、ステップS203ではブレーキペダル116が踏込まれブレーキスイッチ112がONされた場合に減速要求があったものと判断し、ステップS207へ進み、なまし処理は行わない。一方、ブレーキスイッチ112がOFFの場合は、ステップS204に進む。
ステップS204では、アクセル開度センサ111からの信号より、アクセル開度が全閉であるか否かの判定を行い、全閉と判定された場合はステップS203と同様に減速要求があったものと判断し、ステップS207へ進み、なまし処理は行わない。一方、全閉と判定されなかった場合は、ステップS205の路面凹凸判定の為のアクセル変動検出に進む。
ステップS205のアクセル変動検出については図9にて詳しく説明する。アクセル変動検出においては、まず、ステップS901にて、アクセル開度センサ111にて検出したアクセル開度APの今回値AP(n)と前回値AP(n−1)との偏差ΔAPを次式により算出する。
ΔAP=AP(n)−AP(n−1)
次に、ステップS902で、ΔAPがアクセル踏込み側の基準値A1以上の大きさにあるか否か、また、アクセル踏込み側の第2の基準値であるA2未満であるか否かを判定し、これらの条件を満たす所定のアクセル踏込み量であると判定した場合は、ステップS903に進んで、加速カウンタACを1カウントアップするとともに、路面凹凸によるアクセル変動が有るものと判断する。そうではない場合には、ステップS904に進む。
尚、このステップS902の基準値A1は、スロットルが開制御された場合に車両変動を生じない最大のアクセル開度変化量を示している。また、第2の基準値であるA2については、アクセル開度のなまし処理実行中の場合になまし処理をキャンセルし運転操作を優先させる措置として、明らかに運転者の意図する加速指令があったものと判断する所定値以上のアクセル踏込みを検出する。これにより、路面凹凸検出によるトルク変動抑制と、急回避を要する場合の急加速時等に運転者の意図する運転操作を優先させた機能を併せ持つことになり、更に運転操作性を向上させることが可能となる。
ステップS904においてはΔAPがアクセル戻し側の基準値D1以下にあるか否かを判定し、所定のアクセル戻し量であると判定した場合は、ステップS905に進んで減速カウンタDEを1カウントアップするとともに、路面凹凸によるアクセル変動が有るものと判断する。
また、このステップS904の判定値D1は、スロットルが閉制御された場合にトルク変動を生じない最大のアクセル開度変化量を示している。
ステップS904にて所定のアクセル戻し量に満たない場合は、路面凹凸によるアクセル変動が無いものと判断する。
以降、図2に戻り、ステップS206にて、アクセル変動の有無を判定し、アクセル変動無しと判断された場合は、なまし処理を行わないステップS219に進み、目標アクセル開度Tapを算出する。この目標アクセル開度は運転者が操作した実のアクセル開度を基本とするため、本ステップにおいては、Tap(n)=AP(n)にて求め、次のステップS220においては、なまし履歴フラグFを“0”とし、リセットする。
一方、ステップS206にてアクセル変動有りと判定された場合は、ステップS208に進み、なまし履歴フラグFが前回なまし処理を実行したかどうか(すなわち、F=1かどうか)を確認する。1の場合は、ステップS213へ進み、アクセル開度が前回検出から今回検出で逆方向動作となるアクセル開⇔閉変化(前回加速カウンタACを1UPし、今回減速カウンタDEを1UP、又は、前回減速カウンタDEを1UPし、今回は加速カウンタACを1UP)を検出した場合は、アクセルの実開度に追従させるため、ステップS212にて、ΔTap=ΔAPとする。
一方、ステップS213にてアクセル開⇔閉変化が検出されなかった場合は、ステップS214にて、なまし処理を継続させるため、目標アクセル開度Tapの今回値Tap(n)と前回値Tap(n−1)との偏差ΔTapを次式により算出し、その後、ステップS215に進む。
ΔTap=Tap(n)−Tap(n−1)
一方、ステップS208にて、なまし履歴フラグFが1以外(=0)の場合は、ステップS209にて路面凹凸判定カウンタCtを所定値だけ減算する。この減算値は、例えば、Ct=2[s]とし、2[s]中のアクセル変動を検出するように、制御周期をもとに2[s]にて路面凹凸判定カウンタCtが0となる値を設定する。
そして、ステップS210にてタイマーが完了(Ct=0)したかどうかの判定を行い、Ct=0でない場合は、路面凹凸判定のためのカウントダウン途上であると判定され、ステップS219にて、目標アクセル開度Tap(n)をアクセル開度検出値AP(n)とする。
Ct=0の場合は、ステップS211に進み、所定時間(2[s])における加速カウンタACが所定回数CACを超え、かつ、減速カウンタDEが所定回数CDEを越えるかどうかを判定する。ともに越える場合は、ステップS212へ進み、そうではない場合は、路面状態は良好であると判断し、S219へ進み、なまし処理は実施しない。
ここで、所定回数CAC及びCDEは、路面凹凸によって車体振動が発生し運転操作が困難となる悪路での所定時間におけるアクセル開閉回数に応じて設定する。
ステップS212では、アクセルなまし処理無しの状態からの初回のなまし処理実行となるため、ステップS205にて算出したΔAPを用い、なまし演算に必要な目標アクセル開度偏差ΔTapをΔTap=ΔAPとして設定し、ステップS215に進む。
次に、ステップS215にて、ECU103よりなまし係数を読み込むが、走行中のトランスミッション102が低変速段の場合は、高変速段と比較して所定のスロットル変化に対して過度の飛び出し感や減速感を伴い車体振動が大きいため、低変速段となる程なましが大きくなるように、変速段に応じたなまし係数をROMより読出し、処理に用いる。これにより、低変速段で過剰なトルク抑制を図ることが可能となり更に走行性や運転操作性が向上する。なお、現在何速にあるかは、回転センサ110、車速センサ信号113からのECU103への入力信号と、ECU103からトランスミッション102への指示変速段に応じて検出する。
次に、ステップS216では、なまし演算を下式により実行する。
Tap(n)=Tap(n−1)+ΔTap×K・・・式(1)
ここで、なまし係数Kは、各変速段毎に予め設定されたなまし係数で、トルク変動を低減する1未満の値とする。
そして、ステップS217において、なまし履歴フラグFをなまし実行の“1”とし、次に、ステップS218にてアクセル踏込み回数カウンタAC及びアクセル戻し回数カウンタDE及び悪路判定カウンタCtを初期化する。
次に、ステップS221にて、図4に示した目標アクセル開度Tapと回転センサ110によるエンジン回転速度に基づいて、内燃機関に要求されるトルクを算出する要求トルクTtrqを求め、下式にて最終要求トルクTEtrqを算出する。
TEtrq=Ttrq+αtrq・・・式(2)
ここで、αtrqは、無負荷アイドル時にアイドルを維持する基本トルクや電気負荷やエアコン作動時の要求トルク、ダッシュポット補正量等の直接運転者が操作しない内燃機関への要求トルクの総和を示す。
次に、図5の目標スロットル開度マップより、最終要求トルクTEtrqとエンジン回転速度より目標スロットル開度Tthを求める。
最後に、ステップS222にて目標スロットル開度Tthに基づいたスロットル開度となるように、ECU103よりスロットル駆動モータ109への駆動信号を出力すると共に、スロットル開度センサ108の出力信号をフィードバックし、スロットル駆動モータ109を目標スロットル開度Tthとなるように調整駆動する。
以上の制御処理による効果を図6のタイミングチャートにより説明する。
図6において横軸は時間tであり、路面凹凸判定後のなまし処理実施時の目標アクセル開度とエンジン回転速度の各時間変化の挙動を、なまし処理が無い場合と比較している。
なまし処理が無い場合は、路面外乱によりアクセルが変動した場合、目標アクセル開度もそれに応じて大幅に変動し、そのため、エンジン回転速度も大きく変動している。
一方、本実施の形態によれば、このような路面外乱によるアクセル変動に対し、路面凹凸判定を行って、なまし処理を実行して、アクセル変動を抑制しているので、その結果、エンジン回転速度の変動を抑制することが出来る。このように、本実施の形態によれば、悪路における運転者が意図しないアクセル変動があっても内燃機関の変動を抑制し、走行性、運転操作性を確保することができる。
また、ステップS216の処理に用いるなまし係数Kにおいては、悪路でのアクセル開閉動作に伴うトルク変動が、アクセル踏込み側とアクセル戻し側で均一とは限らないため、内燃機関のトルク変動抑制が容易な方向で踏込み時と戻し時で異なる値の設定を可能とすれば、より設定自由度の増した精度の高いトルク変動抑制効果が期待出来る。
この発明によれば、アクセル開度の変動により路面状態を判定し、悪路と判定された場合のみ、アクセル開度信号に対して所定のなまし処理を行ってアクセル開度をなまして、目標アクセル開度の変動を抑制するようにし、抑制された目標アクセル開度を基にスロットル開度を制御するため、通常運転においては走行性が損なわれることがなく、また、悪路では運転者の意図しないアクセル変動があっても車両駆動装置の出力変動を抑制するため、走行性、運転操作性を良好に確保する。
また、車両駆動装置が内燃機関である場合は、スロットル変動による内燃機関への吸入空気量の不必要な変動を防止し、過渡補正のための余分な燃料噴射を抑止することが可能となるため燃費が向上する。
車両駆動装置が電気モータの場合は、過渡のモータ電流を抑止し不要な電力消費を低減することが可能となる。
また、本発明は従来装置と同様の構成で、本機能を有するための特別な装置を付加する必要が無い安価な構成としている。
実施の形態2.
なお、上述の実施の形態1では、スロットル応答速度変更手段103bになまし係数を用いたなまし処理を行う例について説明したが、なまし処理として、ディレィ処理を実施しても同等の効果は得られる。
以下、図1及び図3とともに、図8を参照しながら、スロットル応答速度変更手段103bにディレィ値を用いたこの発明の実施の形態2について説明する。
図7はこの発明の実施の形態2による処理動作を示すフローチャートであり、図1のECU103により実行されるスロットル応答速度変更手段103bのディレィ処理を具体的に示している。
図7において、ステップS701〜S711およびS718〜S723は前述(図2参照)のステップS201〜S211およびS217〜S222と同等の処理である。
また、図7の処理ルーチンは、前述と同様に所定時間毎に実行される。
図7においては、ステップS711に続いて、S712にてディレィ処理用のディレィタイマDTを設定する。
次にステップS713にてAP値として初期値を設定する。ここで、後述するディレィタイマDTが0となるまで設定した目標アクセル開度Tap値を変更しない。
次にステップS714にてディレィタイマDTが0かどうかを判定し、0であれば、ステップS717へ進み、0でなければステップS715へ進む。
ステップS717では、ディレィタイマが終了しているため、ディレィタイマ時間前(DT時間前)のRAMにて記憶していたAP値を読み出し、目標アクセル開度Tapとする。
また、ステップS715では例えば、トルク変動を低減するディレィタイマ設定値DTを500[ms]とすると制御周期をもとに500[ms]にてディレィタイマ設定値DTが0となる減算値を設定する。
以上の制御処理による効果を図8のタイミングチャートにより説明する。
図8において横軸は時間tであり、路面凹凸判定後のディレィ処理実施後の目標アクセル開度とエンジン回転速度の各時間変化の挙動を、ディレィ処理が無い場合と比較している。ディレィ処理が無い場合は、路面外乱によりアクセルが変動する。
一方、本実施の形態においては、ディレィ処理を行うので、路面外乱によるアクセル変動に対し、路面凹凸判定を行って、その結果、ディレィ処理が実行され、アクセル変動が抑制されて、結果としてエンジン回転速度の変動を抑制することが出来る。このように悪路における運転者が意図しないアクセル変動があっても内燃機関の変動を抑制し、走行性、運転操作性を確保する。
ステップS712の処理に用いるディレィタイマDTにおいては、悪路でのアクセル開閉動作に伴うトルク変動が、アクセル踏込み側とアクセル戻し側で均一とは限らないため、内燃機関のトルク変動抑制が容易な方向で踏込み時と戻し時で異なる値の設定をすればより設定自由度の増した精度の高いトルク変動抑制効果が期待出来る。
なお、上述の実施の形態1及び2においては車両駆動装置を内燃機関としたが、これの代わりに電気モータに本発明を適用しても構わない。その場合にも同様の効果が得られることは言うまでもない。
この発明の実施の形態1に係る車両制御装置を概略的に示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る車両制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る車両制御装置の機能構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る車両制御装置における要求トルクマップの一例を示した説明図である。 この発明の実施の形態1に係る車両制御装置における目標スロットル開度マップの一例を示した説明図である。 この発明の実施の形態1に係る車両制御装置による制御動作の効果を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2に係る車両制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る車両制御装置による制御動作の効果を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1に係る車両制御装置の制御動作の一部を示すフローチャートである。
符号の説明
101 内燃機関、102 トランスミッション、103 ECU、103a 路面凹凸検出手段、103b スロットル応答速度変更手段、103c スロットル制御手段、104 吸気管、105 排気管、106 エアクリーナ、107 スロットル開度センサ、108 スロットル、109 スロットル駆動モータ、110 回転センサ、111 アクセル開度センサ、112 ブレーキスイッチ、113 車速センサ、114 シフトレバーセレクタ。

Claims (6)

  1. 車両駆動装置のアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
    前記アクセル開度検出手段によるアクセル開度信号に基づいて、前記車両駆動装置のスロットル開度を制御するスロットル制御手段と、
    前記アクセル開度検出手段による検出値が所定量を超える開閉を複数回繰り返した時に路面に凹凸があるものと判定する路面凹凸検出手段と、
    前記路面凹凸検出手段により路面の凹凸を検出したときに、前記アクセル開度信号に対して所定のなまし処理を実行して目標アクセル開度の変動を抑制し、前記アクセル開度の変化に対する前記スロットル開度の応答速度を変更するスロットル応答速度変更手段と
    を備えたことを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記スロットル応答速度変更手段は、前記路面凹凸検出手段によって路面凹凸を検出したときに、前記スロットル開度を制御する前記アクセル開度信号に対して、前記なまし処理として、所定のディレィ処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. トランスミッションの変速段を検出する変速段検出手段をさらに備え、
    前記スロットル応答速度変更手段は、前記変速段検出手段による変速段に応じて前記スロットル開度の応答速度を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 前記スロットル応答速度変更手段は、前記アクセル開度検出手段によるアクセル開度信号が所定値よりも大きいときに前記アクセル開度の変化に対する前記スロットル開度の応答速度の変更をキャンセルすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  5. 前記スロットル応答速度変更手段は、前記アクセル開度検出手段によるアクセル開度信号が全閉であることを検出したときに前記アクセル開度の変化に対する前記スロットル開度の応答速度の変更をキャンセルすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  6. ブレーキの踏込みの有無を検出するブレーキ踏込み検出手段をさらに備え、
    前記スロットル応答速度変更手段は、前記ブレーキ踏込み検出手段によりブレーキが踏込まれていることを検出したときに前記アクセル開度の変化に対する前記スロットル開度の応答速度の変更をキャンセルすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両制御装置。
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